JP2000078165A - ハンドオフ制御方法、スイッチングノ―ド、移動無線端末、及び記録媒体 - Google Patents

ハンドオフ制御方法、スイッチングノ―ド、移動無線端末、及び記録媒体

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JP2000078165A
JP2000078165A JP11061876A JP6187699A JP2000078165A JP 2000078165 A JP2000078165 A JP 2000078165A JP 11061876 A JP11061876 A JP 11061876A JP 6187699 A JP6187699 A JP 6187699A JP 2000078165 A JP2000078165 A JP 2000078165A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モバイルATMネットワークにおいて、PM
P接続に対応できるハンドオフ制御方法を提供するこ
と。 【解決手段】 PNNI階層において旧BS及び新BS
と同じピアグループに属するスイッチングノードであっ
て、且つ、当該ピアグループにおけるEBNであるスイ
ッチングノードをクロスオーバースイッチとして選択
し、クロスオーバースイッチとして選択されたスイッチ
ングノードの制御の下でハンドオフを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モバイルATMネ
ットワークにおけるPMP(Point to MultiPoint)接
続用ハンドオフ制御の方法に関するものであり、PMP
接続におけるモバイルに対して、ハンドオフ制御を初め
て実現したものである。
【0002】また、本発明は、モバイルATMネットワ
ークにおけるPMP接続用ハンドオフ制御に関連するシ
ステムに関する。すなわち、本発明は、モバイルATM
ネットワークにおけるPMP接続用ハンドオフ制御に関
するシステム、方法、及び上記方法を実現しコンピュー
タ若しくはプロセッサ等により読取可能なプログラムを
記録した記録媒体を提供する。
【0003】
【従来の技術】非同期転送モード(ATM)ネットワー
クは、PTP(Point To Point:一対一)接続をサポー
トすると共に、また、PMP(Point to MultiPoint:
一対多)接続についてもサポートしている。PTP接続
において、一のステーション(局)は、他の一のステー
ションのみと通信することができる。
【0004】これに対して、PMP接続においては、一
のステーションは、複数の他のステーションに対して情
報を送信することができる。このように複数のステーシ
ョンに対して情報送信できるステーションは、ブロード
キャスティングステーション又はルートステーションと
呼ばれる。一方、PMP接続において、ルートステーシ
ョンから送信された情報を受ける受信側ステーション
は、レシービングステーション又はリーフステーション
と呼ばれる。PMP接続は、例えば、教育の現場で講義
をする場合等のように、いくつかのステーションに対し
て情報を送信したいときに、有益である。ATMネット
ワーク上においてPMP接続を用いると、例えば、大学
側に設置されたルートステーションから、リーフステー
ションとして参加する生徒に対して講義を送信すること
ができる。
【0005】ここで、本発明の理解を容易にするため
に、「ルート」及び「リーフ」、並びに後で用いられる
「枝」及び「木」などの用語について簡単に説明してお
く。まず、ある始点から出発し、枝分かれをしながら経
路が伸びていくような構造(トポロジー)をツリー
(木)という。この木は、複数のノード(節点)とそれ
らを結ぶ枝(ブランチ)を備えている。
【0006】ATMネットワークにおいても、ある情報
のネットワーク上の構造を木(ツリー)にたとえること
ができる。ネットワーク上における木の枝別れする節の
部分は、ネットワーク上のノードに対応させることがで
き、枝は、ノード間を結ぶネットワーク上の経路(リン
ク)に対応付けることができる。また、ノードは、大抵
の場合、スイッチやルータである。
【0007】更に、この木において、情報を発信するノ
ードは、特に、ルート(根)と呼ばれ、一方、情報を受
信するノード、即ち木において末端に位置するノード
は、特に、リーフ(葉)と呼ばれる。例えば、ATMネ
ットワーク上に形成されるPMP接続を木にたとえた場
合、根はルートステーション(または、ルートノード)
であり、葉はリーフステーション(または、リーフノー
ド)に相当することになる。
【0008】尚、木の中にある特定のノードは、そこか
ら枝分かれしている枝とその枝に接続される他のノード
とに対する相対的なルートと考えることができ、これら
相対的なノード、そこから枝分かれしている枝、及びそ
の枝に接続されるノードとの集合は、部分木と呼ばれ
る。
【0009】上記した点を考慮して、ATMネットワー
クの構成について言及する。ATMネットワークに含ま
れるスイッチングノードを接続点として、例えば、端末
を構成するステーションは、そのネットワークに接続さ
れる。ATMスイッチングノード同士は、リンクにより
互いに接続されている。PMP接続において、ルートス
テーションが接続されたノードは、PMP接続における
ルートノードと呼ばれる。同様に、リーフステーション
が接続されるノードは、リーフノードと呼ばれる。言う
までもなく、一のリーフノードは、一のリーフステーシ
ョンにのみサービスを提供するとはかぎらず、一以上の
リーフステーションに対してサービスを提供することも
ある。ルートステーションからリーフステーションに向
かって送信されるような通信は、下り方向通信と呼ば
れ、一方、ルートステーションに向かって送信されるよ
うな通信は、上り方向通信と呼ばれる。
【0010】図1は、複数のATMスイッチングノード
を有するネットワークを示している。個々のノードは、
対応するリンクにより他のノードと接続されている。図
1において、ノードは円で示され、一方、リンクは、ノ
ード間を結ぶ直線で示されている。以下、他の図におい
ても同様の手法を用いる。
【0011】今日、ATMネットワークにおいては、モ
バイル端末のサポートも検討されている。モバイル端末
を収容できるATMネットワークは、モバイルATMネ
ットワークと呼ばれる。モバイルATMネットワークに
おいて、モバイル端末(若しくは単にモバイル又はMT
として表記される)は、基地局(BS)を介してATM
ネットワーク通信を行う。このBSは、本明細書におい
ては、概念的にスイッチングノードの一種であるとして
扱われる。尤も、全てのスイッチングノードをBSであ
るとして扱う必要はない。ここでは、BSは、MTと直
接的に通信するための通信設備を備えている特定のスイ
ッチングノードであるものとする。
【0012】通常、モバイルATMネットワークは、P
TP接続におけるMTが一のBSのサービスエリアから
他のBSのサービスエリアに移動した場合のPTP接続
用ハンドオフについて規定している。ここで、ATMネ
ットワーク上に形成されるPTP接続は、PTP−AT
M接続と呼ばれる。即ち、MTでは、異なるBS間にお
いてPTP−ATM接続がハンドオフされる。このよう
にMTが移動した場合において、MTが離脱するエリア
をカバーするBS、すなわち、元のBSを旧ベースステ
ーション又は旧BSと呼ぶ。一方、MTが向かうエリ
ア、すなわち新しく属することとなるエリアを管轄する
BSを新ベースステーション又は新BSと呼ぶ。
【0013】モバイルATMネットワークについて議論
する際、「セル」という用語を用いる場合、混乱が生じ
ることがある。移動体通信の分野、つまり、モバイルネ
ットワークにおいて、セルという用語が、歴史的に、B
Sのサービスエリアを指すものとして用いられてきたた
めに、この混乱は生じている。これらを踏まえた上で前
段の内容を言い換えれば、あるセルから他のセルに移動
するMTは、旧BS及び新BS間において、呼をハンド
オフされることになる。
【0014】一方、ATMネットワークにおいて、「セ
ル」は、一般には、処理及びスイッチのプロトコル用の
ベースユニットとしての役割を果たすATMセルを指す
ものとして用いられている。混乱を避けるために、本明
細書中においては、「セル」は、原則として、ATMセ
ルを指すものとし、BSのサービスエリアについては、
そのままサービスエリアとして呼ぶこととする。
【0015】ATMネットワークは、PNNI(Privat
e Network to Network Interface)階層にしたがって、
動作する。PNNI階層は、ネットワークのスケーラビ
リティ(拡張性)を考慮したものであり、多くの利点を
有する。PNNI階層は、同等のものをグループ化する
ことを規定する。具体的に述べると、PNNI階層は、
同一のポリシーを有するか、或いは、同一のドメインに
属するなどの理由により、複数のノードを分類し、それ
ら分類されるノードの集まりをピア・グループ(PG:
Peer Group)とし、さらに、このような分類(グループ
化)を階層的に行うことで、規定されるものである。
尚、各階層を識別するために、PNNI階層において
は、レベルの設定が行われる。ここで、PNNI階層の
概念について図面を用いて説明する。
【0016】図2は、図1のノードをあるレベルにおい
てグループ化した一例を示す。図2においては、理解を
容易にするため、ノード間のリンクを省略してある。
【0017】詳しくは、図2において点線の上方にある
ノードを、一のグループに属するものとし、このグルー
プをグループBと呼ぶこととする。同様にして、点線の
下方にあるノードは、グループAに属するものとする。
グループA及びBは、同じレベルで定義されており、互
いに同等なものとする。即ち、グループAは、グループ
Bと同等であり、グループBのピアである。
【0018】図3は、図2に示されるレベル(上位レベ
ル)より低レベル(下位レベル)のノードのグループ化
を示す。ここでも、簡単にするため、ノード間のリンク
は、省略する。詳しくは、複数のノードからなるピア・
グループBは、更に、グループB.1及びB.2に分類
されており、また、複数のノードからなるピア・グルー
プAは、グループA.1,A.2,A.3及びA.4に
分類されている。これらの下位レベルのグループが互い
に同等なものであることは、容易に理解されるであろ
う。即ち、グループB.1及びB.2は、互いに同等な
ものである。また、グループA.1,A.2,A.3及
びA.4は、互いに同等なものである。
【0019】最下位レベルのネットワークは、複数のノ
ードで構成され、各ノードは、それぞれ、スイッチング
ステーションなどによって構成されている。これらのノ
ードは、全て同じレベルに属しているから、同等のピア
である。
【0020】一般に、スイッチングノードは、各ノード
が属するグループの名称に基づいて名付けられる。即
ち、A.2.1と名付けられたスイッチングノードは、
最上位のレベルではグループAに、次のレベルではグル
ープA.2にあり、且つ、グループA.2内のスイッチ
ングノード番号である1で示されている。このようにし
て、「A.2.1」という名称(識別子)が付されてい
る。この命名の仕方は、慣習的に、階層的命名法と呼ば
れる。
【0021】図4は、例示されたネットワークにおける
スイッチングノードに対して、上述した命名法により、
名称を付したものである。
【0022】このようにPNNI階層は、抽象的な任意
数のレベルに対して、ピア・グループを規定する。この
スケーラブルなPNNI階層は、下位のレベルにおける
ネットワークの変化の影響を上位のレベルから隠すよう
な役割を果たし、また、ピア・グループ同士について
は、あるピア・グループ内に生じたいかなる変化をも他
のピア・グループから隠すような役割を果たす。このよ
うなPNNI階層を適用したATMネットワークをここ
ではPNNI−ATMネットワークと呼ぶ。
【0023】PMP接続をサポートするためには、PN
NI−ATMネットワークにおいて、PMP接続が各レ
ベル毎に矛盾しないツリー構造を有していなければなら
ない。具体的に言えば、PMP接続におけるツリーのル
ート(根)、及び、リーフ(葉)は、それぞれルートス
テーション、及び、リーフステーションであり、以下で
は、それぞれ、単に、ルート及びリーフと呼ぶ場合もあ
る。リーフは、互いにオーバーラップしたり交差したり
していない枝(ブランチ)を介して、ルートに接続され
る。上位レベルから下位レベルまでの異なるレベル全体
に亘って、PNNIネットワークのスケーラビリティと
調和させるために、PMP接続には、枝のオーバーラッ
プ、交差は禁止される。このように、枝のオーバーラッ
プ及び交差を禁止することが、PNNI階層に対し、ツ
リー構造要件(ツリー・トポロジー・要求)に加えられ
る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】PNNI階層に課せら
れたツリー構造要件は、PTP−ATM接続におけるB
S間のハンドオフに、実質的に、影響を与えない。その
ため、PTPハンドオフは、簡単な手法によって実現で
きる。しかしながら、このツリー構造要件は、PMP−
ATM接続(ATMネットワーク上に形成されるPMP
接続)の際のハンドオフには、非常に重大な影響を及ぼ
す。特に、好ましいハンドオフ制御が提案されない限
り、リーフステーションとしてPMP接続に関与してい
るMTが旧BSのサービスエリアから新BSのサービス
エリアに移動した際に、新BS下に移動するためのハン
ドオフにより、新BSに係るブランチと旧BSに係るブ
ランチとの間に許容できない交差やオーバーラップが生
じてしまうおそれがある。
【0025】以下、この状態について図5〜12を参照
し説明する。図5は、以下の説明に使用される例示的な
ネットワークを示す。図5において、各スイッチングノ
ードには上述の命名法に従った名称(アドレス)が付さ
れており、スイッチングノード間のリンクは直線で示さ
れている。また、図5において、ルートステーションR
Tは、スイッチングノードB.2.4に接続されてい
る。第1のリーフステーションL1は、スイッチングノ
ードA.2.3に接続されている。第2のリーフステー
ションL2は、スイッチングノードA.4.4に接続さ
れている。
【0026】図6は、L1及びL2がRTから送信され
た情報を受信する際に、ATMネットワーク上に確立さ
れたPMP接続を示す。図6において、ピア・グループ
A.1全部、いくつかの他のスイッチングノード、及び
いくつかのリンクは、図を明確化するために、省略され
ている。PMP接続は、図6において太く濃い線で示さ
れている。これに対して、PMP接続を構成しないリン
クは、細く薄い線で示されている。PMP接続は、ピア
・グループB.2に含まれるスイッチングノードB.
2.4,B.2.3,及びB.2.2;ピア・グループ
B.1に含まれるスイッチングノードB.1.1及び
B.1.2;ピア・グループA.3に含まれるスイッチ
ングノードA.3.2,A.3.1及びA.3.4;ピ
ア・グループA.2に含まれるスイッチングノードA.
2.3;ピア・グループA.4に含まれるスイッチング
ノードA.4.6及びA.4.4とを含んでいる。
【0027】図7は、図6に示されるPMP接続を有す
るATMネットワークの一部のみを示す。ここで、図7
に示されるPMP接続は、第3のリーフステーションと
してモバイル端末MTを含んでいる。MTは、スイッチ
ングノードA.4.2を介してネットワークに接続され
ており、また、PMP接続は、上述したスイッチングノ
ードに加えて、スイッチングノードA.4.3及びA.
4.2を含んでいる。図7において、MTとA.4.2
間の接続は、モバイルコミュニケーション用のリンクで
あり、太い点線で示されている。
【0028】図8は、MTの概略ブロック図を示す。詳
しくは、送受信部10は、アンテナANTを備え、当該
アンテナANTを介して、無線通信の送受信を行う。送
受信部10には、MTがワイヤレス無線通信に関与でき
るようにするための処理部20が接続されている。
【0029】図9は、モバイルATMネットワークにお
いて基地局として動作するスイッチングノードを概略的
に例示するブロック図である。「基地局」及び「スイッ
チングノード」は、本明細書において大抵の場合、同じ
意味で用いられている。詳しく言えば、基地局60は、
少なくとも一のアンテナANTを有する基地局側送受信
部30を備える。また、基地局60は、アンテナANT
を介して無線通信の送受信を行うために、基地局側送受
信部30を制御する基地局側処理部40をも有する。基
地局60は、ATMネットワークのリンクとのインタフ
ェースとなるスイッチング部50をも含んでいる。
【0030】スイッチング部50は、プロセッサ及び連
想メモリを含んでいても良い。この場合、プロセッサ
は、スイッチング部50を既存の手法に従いATMネッ
トワークに関与させるように動作させるためのものであ
り、メモリは、プロセッサがかかる動作を行い得るよう
な適切な命令を含んでいる。基地局でないスイッチング
ノードは、送受信部30、処理部40及びアンテナAN
Tを有しなくて良い。
【0031】図10は、基地局60及びそのサービスエ
リア70を示す。一般に、BSのサービスエリア70内
に存するMTは、BS60を介してATMネットワーク
のスイッチング部50と通信する。図11に示されるよ
うに、互いに異なるBSのサービスエリア70は、サー
ビスエリア間を通して連続通信を実質的に可能とするた
めに、近接しており、且つ、図示されているように、わ
ずかに重なっている。
【0032】ここで、図7において、現在、スイッチン
グノードA.4.2を介して通信中であるMTが、近接
するスイッチングノードA.2.2のサービスエリアに
移動したものと仮定する。この場合、A.4.2からの
信号の強度は減少していき、一方、A.2.2からの信
号の強度は、増加していく。これら二つの信号の相対的
な強度がある閾値に達すると、通信は、A.4.2から
A.2.2にハンドオフされる。
【0033】図12は、このようなハンドオフが簡単な
手法により行われた場合のPMP接続について示してい
る。図12において、ここでの説明に関係のないいくつ
かのノード及びリンクは、図を明瞭にするために省略し
てある。図12に示された例では、PMP接続は、MT
を接続に参加させるために、A.4.2からA.2.2
まで延長されており、また、MTはA.2.2を介して
ATMネットワークと通信している。
【0034】しかしながら、このようなハンドオフは、
許容されない。何故なら、A.4.2及びA.2.2間
にPMP接続を延長することは、前述のツリー構造要件
に違反しているからである。特に、この許容されない接
続においては、ピア・グループA.3からの二つの枝
は、いずれもピア・グループA.2において終端されて
いる。換言すれば、それら二つの枝は、ピア・グループ
A.2において、言わば「交差」若しくは「オーバーラ
ップ」しているのである。このように、図12に示され
る接続は、ATMネットワークにおけるPMP接続につ
いてのツリー構造要件に、違反している。
【0035】ハンドオフがツリー構造要件に違反してし
まうということは、モバイルATMネットワークにおい
てPMP接続をサポートする上で、非常に大きなネック
となっている。このため、モバイル通信は、現時点で
は、ATMネットワークにおけるPMP接続については
サポートされていない。その上、PMP接続には複数種
あり、このことがPMP接続に関するハンドオフ制御を
更に困難にしている。この複数種のPMP接続は、以下
に簡単に説明する。
【0036】ATMフォーラム仕様書(後掲の参考文献
12,13参照)によれば、PMP接続には、3つのタ
イプがある。この3つのタイプのPMP接続とは、Ro
ot−Initiated−PMP接続、Root−L
IJ接続、及びNetwork−LIJ接続である。以
下、それぞれについて順に説明するが、これら3つのタ
イプのPMP接続がモバイルATMネットワークを考慮
することなく、規定されたものである点には注意してお
かなければならない。換言すれば、これら3タイプのP
MP接続は、ATMネットワーク一般に対して規定され
たものであり、そのATMネットワークがワイヤレス接
続を提供するような特定のATMネットワークであるか
否かを考慮したものではない。
【0037】Root−Initiated−PMP接
続は、ルートにより作り出される接続であり、当該ルー
トのみが、新たなリーフに対してADD_PARTYメ
ッセージを送信することにより、シグナリング手続を開
始することができる。
【0038】Root−LIJ−PMP接続は、ルート
指示によるLeaf−Initiated−Join
(LIJ)に特徴がある。Root−LIJ接続におい
て、リーフは、LEAF_SETUP_REQUEST
メッセージをルートに対し送ることにより、PMP接続
に加わることを要求することができる。このッセージを
受けると、ルートは、そのリーフに対してADD_PA
RTYメッセージを送り、これにより、このリーフを新
たにPMP接続に加えるためのシグナリング手続を開始
する。
【0039】Network−LIJ−PMP接続は、
リーフ指示によるLeaf−Initiated−Jo
in(LIJ)に特徴がある。Network−LIJ
−PMP接続において、リーフは、ルートに対してLE
AF_SETUP_REQUESTメッセージを送るこ
とにより、PMP接続に加わることを要求することがで
きる。この接続の特徴的なことは、この要求メッセージ
がルートに届かなくても良いことである。ネットワーク
は、当該リーフに対してプロキシールート(即ち、代理
的なルート)適格を有するノードがあるか否かについて
決定する。もしそのようなプロキシールートがある場
合、そのプロキシールート(すなわち、真のルートでは
ない。)は、そのリーフに対してADD_PARTYメ
ッセージを送り、それにより、このリーフを新たにPM
P接続に加えるためのシグナリング手続を開始する。N
etwork−LIJ−PMP接続において、プロキシ
ールートの上流にあたるノードは、この新たなリーフが
PMP接続に加えられることについて気付かなくてもよ
い。何故なら、この接続は、プロキシールートにより扱
われているからである。Network−LIJは、プ
ロキシールートが用いられるATM−PMP接続の唯一
のタイプである。
【0040】ATMネットワークは、これまで、様々な
側面において研究され規定されてきた。以下に示す参考
文献は、これら様々な側面おける研究内容などを示すも
のであり、本発明の背景を知る上で有益な情報を含むも
のである。従って、読者の便宜のために、以下にそれら
を列挙する。尚、これら列挙された参考文献の内容は、
本発明の背景を知る上で有益な情報を提供している。
【0041】モバイルATMの概念について: 1. D.Raychaudhuri, R.Yua
n, A.Iwata,and H.Suzuki.
Rationale and framework f
or wireless ATM specifica
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の関連用語について: 2. Acharya, J.Li, A.Bakr
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NNI 2.00, September 1997. PTPハンドオフにおけるCOSの選択について: 14. J.li, A.Acharya, and
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ng mechanism for hand−off
control in mobile ATM ne
tworks.In Proceedings of
the 12th International Co
nference of Information N
etworking, Tokyo, Japan,
January 1998.
【0042】
【課題を解決するための手段】本発明は、枝の交差及び
オーバーラップを避けるようにして、モバイルPNNI
−ATMネットワークにおける3つのタイプのPMP接
続全てに対応し得るハンドオフの方法として実現され
る。本発明は、また、コンピュータシステム及び上記方
法を実装したプログラムを記録した記録媒体として実現
できる。
【0043】ハンドオフ制御方法は、クロスオーバース
イッチを備えており、このスイッチは、旧基地局及び新
基地局の双方をカバーする入口側境界ノード(Entry Bo
rderNode)(EBN)を構成している。本発明によるハ
ンドオフ制御方法は、新たなプロトコルメッセージを含
むと共に、いかなるデータのロスもなくハンドオフする
ための新たなタイプのセル、及び、3タイプのPMP接
続のいずれに対しても新たなパスを設定可能とする新規
なPNNI経路系統図を含んでいる。
【0044】本発明は、具体的には、次に掲げる解決手
段を提供する。
【0045】即ち、本発明によれば、ATMネットワー
ク上にツリー構造を有するPMP接続が形成されてお
り、当該PMP接続には第1の基地局がノードとして含
まれていると共に、移動端末が当該第1の基地局を介し
て当該PMP接続に対して一のリーフとして参加してい
る場合において、当該移動端末が前記第1の基地局のサ
ービスエリアから新たな基地局である第2の基地局のサ
ービスエリアに移動する際の移動端末のハンドオフ制御
方法であって、前記第2の基地局を特定するための第1
のステップと、前記移動端末が、前記第1の基地局に対
し、前記第2の基地局に関する情報を含むハンドオフ要
求を送出する第2のステップと、前記移動端末から当該
ハンドオフ要求を受けた前記第1の基地局が、当該ハン
ドオフ要求を前記PMP接続の上流に向かって送出する
第3のステップと、前記PMP接続において前記第1の
基地局の上流に存在する各スイッチングノードが、当該
ハンドオフ要求を受けて、その内容を参照し、当該スイ
ッチングノード自体について、PNNI階層において前
記第1及び第2の基地局と同じピアグループに属するス
イッチングノードであり且つ当該ピアグループにおける
EBNであるか否かを判断し、その結果、判断が否定的
であった場合には、当該ハンドオフ要求をスルーして更
にPMP接続の上流に向かって送出する一方、判断が肯
定的であった場合には、クロスオーバースイッチである
として選択される第4のステップと、前記第4のステッ
プにおいてクロスオーバースイッチとして選択されたス
イッチングノードの制御の下で前記ハンドオフを実行す
る第5のステップとを備えることを特徴とするハンドオ
フ制御方法が得られる。
【0046】また、本発明によれば、ATMネットワー
ク上にツリー構造を有するPMP接続が形成されてお
り、当該PMP接続には第1の基地局がノードとして含
まれていると共に、移動端末が当該第1の基地局を介し
て当該PMP接続に対して一のリーフとして参加してい
る場合において、当該移動端末が前記第1の基地局のサ
ービスエリアから新たな基地局である第2の基地局のサ
ービスエリアに移動する際の移動端末のハンドオフ制御
に適したスイッチングノードであって、プロセッサと、
メモリとを備えたスイッチングノードにおいて、当該メ
モリには、現VC上を伝送されてきたハンドオフ要求で
あって、前記第2の基地局の情報を有するハンドオフ要
求を受ける第1のステップと、前記ハンドオフ要求を評
価して、当該スイッチングノードがPNNI階層におい
て前記第1及び第2の基地局と同じピアグループに属す
るスイッチングノードであり且つ当該ピアグループにお
けるEBNであるか否かを判断する第2のステップと、
前記判断が肯定的であった場合には、クロスオーバース
イッチとしてハンドオフを実行する第3のステップと、
前記判断が否定的であった場合には、前記ハンドオフ要
求をPMP接続の上流に向かって更に送出する第4のス
テップとを、前記プロセッサが、スイッチングノードに
実行させることのできる適切な構成のソフトウェアが格
納されていることを特徴とするスイッチングノードが得
られる。
【0047】更に、本発明によれば、ATMネットワー
ク上にツリー構造を有するPMP接続が形成されてお
り、当該PMP接続には第1の基地局がノードとして含
まれていると共に、移動端末が当該第1の基地局を介し
て当該PMP接続に対して一のリーフとして参加してい
る場合において、当該移動端末が前記第1の基地局のサ
ービスエリアから新たな基地局である第2の基地局のサ
ービスエリアに移動する際の移動端末のハンドオフ制御
をスイッチングノードの有するプロセッサに実行させる
ために、現VC上を伝送されてきたハンドオフ要求であ
って、前記第2の基地局の情報を有するハンドオフ要求
を受ける第1の処理と、前記ハンドオフ要求を評価し
て、当該スイッチングノードがPNNI階層において前
記第1及び第2の基地局と同じピアグループに属するス
イッチングノードであり且つ当該ピアグループにおける
EBNであるか否かを判断する第2の処理と、前記判断
が肯定的であった場合には、クロスオーバースイッチと
してハンドオフを実行する第3の処理と、前記判断が否
定的であった場合には、前記ハンドオフ要求をPMP接
続の上流に向かって更に送出する第4の処理とを前記プ
ロセッサに実行させる命令を含むプログラムを格納し
た、前記プロセッサの読取可能な記録媒体が得られる。
【0048】
【発明の実施の形態】PNNI−ATMネットワーク
は、概略的に、図13に示されるような構成を備えてい
る。図13を参照すると、スイッチングノードS1〜S
3を含むコアとなるモバイルATMネットワークが示さ
れている。このコアとなるモバイルATMネットワーク
には、非ATMの無線LANやGSM(Global System
for Mobile Communication)、及び無線ATMネッ
トワークが更に接続されている。また、図14を参照す
ると、PNNI−ATMネットワークにおけるPMP接
続が示されている。上述したように、PMP接続では、
ノード間で、枝(ブランチ)のオーバーラップ(即ち、
重なり)が生じないようにしなければならない。これ
は、あるピア・グループにおける最初のリーフノードの
みが、そのピア・グループの境界と交差する一のブラン
チで、PMPツリーに付加されることができ、一方、そ
のピア・グループにおける他のリーフノードはピア・グ
ループ内部におけるブランチに対して付加されなければ
ならないことを意味している。この要求(ツリー構造要
件)は、PNNI階層のいかなるレベルにおいてもPM
P接続がツリー構造を有していなければならないことか
ら、加えられる要件である。
【0049】通常のPMP接続(すなわち、非モバイル
のPMP接続)においては、枝のオーバーラップを避け
るために、PMPツリー上における各ノードに対して、
接続系統図が慣習的に設定されている(接続系統図につ
いての更なる詳細な情報については、前掲の参考文献1
2及び13を参照のこと)。あるノードについての接続
系統図は、そのノードを相対的なルート(根)とした部
分木(ツリーグラフ)である。接続図は、個々のノード
について特有のものであり、使用されているのがPMP
接続のどのタイプであるかによって異なる。PNNI経
路選択アルゴリズムは、ノードの接続系統図を用いて、
新たに加えられるリーフノードに向かうツリー上の既存
のパスと共に、DTL(指定された遷移リスト:Design
ate Transit List)を決定する。接続系統図を用いない
場合、既存のパスに対して平行なパスが、PMP接続に
対し新たなリーフノードを加えるために、不必要に形成
されてしまうおそれがある。
【0050】実際には、接続系統図を備えることは、必
ずしも、PMP接続上にあるすべてのノードに対して厳
密に要求される訳ではない。しかしながら、PNNIソ
ースルーティングに関係するノードに関しては、接続系
統図を備えていなければならない。
【0051】PMP接続において移動体通信をサポート
する具体的な構成要素は、ピア・グループにおける入口
側境界ノード(Entry Border Node:EBN)である。
【0052】PMP接続において、各ピア・グループの
EBNは、そのピア・グループ内のノードであって、接
続の上流から見て、PMPツリー上の最初のノードであ
る。例えば、図14において、B.1.1は、ピア・グ
ループB.1におけるEBNであり、A.3.2はピア
・グループA.3におけるEBNであると共にその上位
のピア・グループAについてのEBNである。ルートノ
ードとEBNとは、PNNIにおけるソースルーティン
グに関係しているめ、これらは接続系統図を保持しなけ
ればならない。
【0053】本発明の実施の形態によるPMP接続用ハ
ンドオフ制御は、PTP接続ハンドオフにおいて実行さ
れたように、MTに関して再ルーティングするために、
パスを増加させる。しかしながら、ツリー構造要件もま
た満たされなければならない。本実施の形態において再
ルーティングするパスは、以下に説明するようにして、
ノードの接続系統図において既に提供されている利用可
能なトポロジー情報により、維持される。
【0054】ハンドオフ制御動作:まず、ルートRTは
固定であると仮定される。本実施の形態によれば、PM
P接続のリーフとしてのMTは、MTがある無線アクセ
スポイントから他の無線アクセスポイントまで(すなわ
ち、あるサービスエリアから他のサービスエリアまで)
移動した場合において、ハンドオフ制御プロセスによ
り、シームレスに、(即ち、連続的に)PMP接続の新
たなリーフとなることができる。PMP接続用のハンド
オフ制御に関連するネットワークの構成要素が、図15
に示されている。図示されているように、ネットワーク
には、構成要素として、MT、ルート(RT)又はMT
のプロキシールート(RTはハンドオフ制御手続につい
て気付く必要がない)、MTが現在位置しているサービ
スエリアをカバーしている元の基地局(若しくは、旧基
地局:旧BS)、MTが新たに入ることになっているサ
ービスエリアをカバーしている新基地局(新BS)、及
びクロスオーバースイッチ(COS)が含まれている。
【0055】旧BSにおけるMTは旧リーフ(旧Lea
f)と呼ばれ、また、新BSにおけるMTは新リーフ
(新Leaf)と呼ばれる。旧BSとCOSとの間を結
ぶ接続パスは、旧パス(旧Path)と呼ばれ、新BS
とCOSとの間を接続するパスは、新パス(新Pat
h)と呼ばれる。図15において、S1は、MTに対す
るプロキシールートを示す。実際には、COSは、MT
のルート又はプロキシールートに対して、上流、下流又
は同位置のいずれにあっても良い。
【0056】ネットワークにおいて、モバイルユーザの
PMP接続に対する接続を維持するために、ハンドオフ
制御は、次のような処理からなる。即ち、(1)COS
を特定し、(2)COSにより、新リーフとしてのMT
がツリーに加えられ、(3)COSにより旧リーフとし
てのMTがツリーから外される。新リーフを加えると
き、新パスの一部分は、例えばS3及びS5間のパスの
ように、既にPMPツリー上にあっても良い。旧リーフ
を外すとき、旧パスは、そこから下流にリーフが存在し
ない点において、切り離される(もし、旧BSにおける
モバイルが一つもなければ、S4と旧BSとの間は切り
離される。)。
【0057】PMP接続ハンドオフにおけるCOSの特
定は、Network−LIJ−PMP接続におけるプ
ロキシールートの特定とは異なる。また、PTP接続ハ
ンドオフにおけるCOSの特定とも異なる。実際、PT
P接続におけるハンドオフは、COSとして、旧BSか
ら固定されたホストに取り付けられた最終のスイッチま
でのオリジナルパス上に存するいずれのノードを用いて
も良い(参考文献14参照)。しかしながら、PMP接
続におけるCOSの選択は、PMP接続においてはオー
バーラップがあってはならないという要件があるため、
非常に制限されている。本実施の形態によれば、PMP
−COSは、旧BS及び新BSをカバーするピア・グル
ープの有するEBNでなければならない。この要求を満
たしていれば、ハンドオフ制御プロセスは、3つのタイ
プのPMP接続のいずれにおいても成立する。
【0058】ハンドオフ制御プロセス: PNNI経路系統図 PMP接続の3つのタイプは、(1)どこが接続要求を
発行するか(ルートであるかリーフであるか)、及び/
又は(2)どこが接続手続を開始するか(ルートである
かプロキシールートであるか)において、異なってい
る。ノードの接続系統図は、3つの異なるタイプの接続
において、異なっていても良い。例えば、Networ
k−LIJ接続においては、プロキシールートにより新
たに加えられるリーフについて、その存在を知らない上
流ノードがあっても良いが、一方、他の2つのタイプに
おいては、上流のノードは、その下流にある全てのリー
フについて認識していなければならない。
【0059】しかしながら、リーフに関する情報が接続
図から取得されるのであれば、その結果は、3つのタイ
プのPMP接続の全てについて同じである。換言する
と、リーフに関する情報が移されると、3つのタイプの
PMP接続のいずれが用いられているかに関係なく、同
じ接続系統図が、与えられたノードにおいて生じる。本
実施の形態において、このような全ての接続において同
じ結果となる接続系統図(ノードのPNNI経路系統図
という。)は、枝のオーバーラップを避けると共にPN
NIソースルーティングを達成するために、利用され
る。3つのタイプのPMP接続の全てに対して、PNN
I経路系統図は、少なくとも(1)ルート及び(2)接
続の全てのEBNにおいて維持される。
【0060】PNNI経路系統図は、有益である。何故
ならば、PNNI経路系統図は、既に利用可能であるト
ポロジー情報を考慮に入れることにより(すなわち、既
知の接続系統図のサブセットを利用することにより)、
PMP接続の3つのタイプ全てにおいて同一の有益な経
路系統図を提供するからである。それ故、ハンドオフ制
御は、いずれの接続においても同じ手法により実現でき
る。
【0061】予備動作 ここで、いくつかの予備動作又は前提動作について言及
する。これらの動作は、本実施の形態によるPMPハン
ドオフをサポートできるPMP接続ツリーを提供する。
【0062】PMP接続が設定されているときにおける
重要な動作の一つは、個々のEBNが、自ノードをEB
Mとして認識していることである。即ち、PMP接続に
おいて、あるノード(ルートに対してより近い上流のノ
ード)が、他のノード(ルートから下流側に離れている
ノード)と接続されている場合、その下流のノードは、
上流のノードのアドレスを調べなければならない。も
し、上流ノードのアドレスが、下流ノードのピア・グル
ープとは異なるピア・グループから発生したことをあら
わしている場合、下流ノードは、そのピア・グループに
対するEBNであると言える。アドレスがどのレベルま
で異なるのかに応じて、下流ノードを、より上位のピア
・グループにおけるEBNであると扱うこともできる。
【0063】図14において、例えば、ノードA.3.
2は、ノードB.1.2からPMP接続の設定要求を受
ける。ノードA.3.2は、その要求がピア・グループ
Bのノードから来たものであることを容易に決定でき
る。このように、ノードA.3.2は、少なくとも上流
のステーションがアドレスにおいて異なっていることか
ら、自ノード(A.3.2)がピア・グループAについ
てのEBNであることを分かる。このことは、必然的
に、ノードA.3.2がピア・グループA.3のEBN
でもあることを意味する。これらのことは、PMP接続
が全てのレベルにおいて枝のオーバーラップも交差も有
しないことから導かれる。
【0064】ノードA.3.2がノードA.3.1に対
してPMP接続の一部を設定するためにメッセージを送
出するとき、ノードA.3.2は上流のノードであり、
ノードA.3.1は下流のノードである。ノードA.
3.1は、上流ノードのアドレス(A.3.2)からP
MP接続が既にピア・グループA(ピア・グループA.
3も同様)に達していることを知ることができる。ま
た、それ自身のアドレス、即ちノードA.3.1に対す
るノードA.3.2のアドレスの一致部分から、ノード
A.3.1はEBNでないということができる。
【0065】そのため、PMP接続が設定されるとき、
夫々のノードは、ノードがEBNであるか否かを示す値
をその接続に関連するメモリの格納位置に格納すること
にしても良い。逆に、ノードがEBNであるか否かに関
するいかなる値も格納しないことにし、このような情報
が必要になったときに当該情報を引き出すこととしても
良い。即ち、ノードがEBNであるか否かを知ることを
ノードが必要となったときにはいつでも、ノードはPM
P接続における上流のノードのアドレスと自身のアドレ
スを比較することができ、その後、ノードそれ自身のE
BN状態を決定することが可能である。
【0066】便宜上、ノードがEBNであるか否かはノ
ードのEBN状態と呼ばれる。本実施の形態において
は、個々のノードは、PMP接続が設定されるとき、そ
れ自身のEBN状態を記憶する。したがって、PMP接
続が異なるノードに関連して、拡張され又は縮小された
とき、RT及びEBNは、全てPNNI経路系統図を記
憶し且つ更新する。
【0067】ここで、共通に利用可能な情報、即ちノー
ドのPNNI経路系統図を利用することにより、3つの
タイプの全PMP接続に対する共通のハンドオフ制御プ
ロトコルを説明する。
【0068】PMP−COSの特定 COSは、新リーフの追加手続を開始する。
【0069】ここまで理解されれば、PMPハンドオフ
方法においてCOSを特定するためのシグナリングの主
な2通りのやり方は、旧BSからのシグナリングと新B
Sからのシグナリングであると予測されるであろう。双
方のケースにおいて、COSを特定するためのシグナリ
ングメッセージは、新BSをカバーするピア・グループ
のEBNに届かなければならない。
【0070】旧BSからシグナリングメッセージを発行
する第1のケースにおいては、COSを特定するための
メッセージ(以下、PMP_HANDOFF_REQU
ESTメッセージ)は、新リーフのATMアドレスを含
むリーフロケータIEと共に、新BSをカバーするピア
・グループのEBNに届くまで(すなわち、COSに届
くまで)、PMPツリーにしたがって上流に送られる。
例えば、図14においては、メッセージは、旧BS
(A.4.2)から、AのEBNであるA.3.2に向
かう。ここで、A.3.2は、新BSA.2.2をカバ
ーしている。特定されたCOSは、旧BS及び新BSの
双方をカバーするようなピア・グループに属するEBN
である。
【0071】第2のケースにおいては、COSを特定す
るためのシグナリングメッセージは、新BSから発行さ
れる。
【0072】新BSから発行されたCOSを特定するた
めのシグナリングメッセージは、COS、即ち旧BS及
び新BSの双方をカバーするピア・グループのEBNに
到達するまで、上流及び/又は下流に伝達される。例え
ば、新BS(A.2.2)からのシグナリングメッセー
ジは、A.2.3において既存のPMP接続と接触す
る。ここで、次の点に注意すべきである。即ち、A.
2.3はNetwork−LIJの下において新リーフ
に対するプロキシールートとしての条件を満たしている
にもかかわらず、COSは実際にはA.4.2及びA.
2.2の双方をカバーするA.3.2になることであ
る。
【0073】エンドポイント・リファレンス PMP接続においては、全てのリーフが同一のデータス
トリームを共有している。その一方で、夫々のリーフ
は、どのような接続がなされているかを把握するための
エンドポイント・リファレンスにより、PMPツリーに
おいて他と区別されている。あるリーフがツリーに加え
られると、そのリーフに関するエンドポイント・リファ
レンスが、ルート(若しくはプロキシールート)からそ
のリーフが接続されるノードまでの経路上にあるノード
に格納される。そのエンドポイント・リファレンスは、
必ずしもエンド・ツー・エンド識別子とはならなくても
良い。上流のルート(若しくはプロキシールート)は、
エンドポイント・リファレンスとしてリーフに応じたナ
ンバーを割当てるが、そのナンバーは、更に(Netw
ork−LIJにおける)下流のリンク上においてある
他のリーフ用として用いられても良い。この場合、エン
ドポイント・リファレンスは、ノードにおいて未使用の
ナンバーに割り振られ得る。一般には、エンドポイント
・リファレンスは、ホップ・バイ・ホップ識別子でも良
い。エンドポイント・リファレンスの下では、ルート
は、PNNIルーティングに違反することなく、ツリー
に沿ってリーフまで迅速に辿ることができ、これは、例
えばリーフを削除するような、いかなる制御シグナリン
グに対しても用いられる。
【0074】あるリーフに対するエンドポイント・リフ
ァレンスは、ルート(若しくはプロキシールート)から
そのリーフまでのパスを形成する。このパスは、PMP
ツリー上において、リーフのパスと呼ばれる。PMP接
続ハンドオフにおいて、もしMTの旧パス(図15参
照)がCOSにおいて利用可能であるならば、旧リーフ
の削除手続はCOSから開始されても良い。しかしなが
ら、Network−LIJ接続においては、MTのエ
ンドポイント・リファレンスはCOS上において局所的
に識別できないから、MTの旧パスは利用できない。こ
れは、(1)エンドポイント・リファレンスがMT及び
そのプロキシールート間においてエンド・ツー・エンド
でなく、また、(2)MTのプロキシールートがCOS
の上流にあり、MTに対する旧パスの範囲内にはないか
らである。
【0075】この問題は、新しいIDを導入し及び/又
はプロキシールートからCOSまでエンドポイント・リ
ファレンスを延長することにより解決できる。しかしな
がら、本実施の形態では、MTそれ自身から削除手続を
開始することにより、上記した問題を避ける。以下、無
損失(ロスレス)制御と関連して、その手法を以下に説
明する。
【0076】ハンドオフ 旧BS−COSの特定を利用するPMP接続ハンドオフ
の制御プロセスが、図16に示されている。これは、次
のステップを含む。(a)ハンドオフの開始:ハンドオ
フ要求が、旧BSにおけるMTからRTに対して発行さ
れる。(b)COSの特定:ハンドオフ要求が、新BS
をカバーしているピア・グループにおけるEBNまで伝
達される。(c)新リーフの追加:必要とされるエンド
ポイント・リファレンスをマッピングして、新BSに対
するパスを設定する。(d)ロスレス制御:インバンド
シグナリングを用いてストリームを同期させる。(e)
旧リーフを切り離す:エンドポイント・リファレンスを
削除して、旧BSへのパスを解放する。(f)ハンドオ
フの完了:MTは旧BSのサービスエリアから離れ、新
BSのサービスエリアに入る。
【0077】重要なことは、ロスレスなハンドオフであ
る。これは、OAMセルを用いたインバンドシグナリン
グにより実現される。PMP接続がMTに対して、下り
方向の伝送だけを行うことから、ロスレス制御は次のよ
うに実行される。マーカーとなるOAMセルがCOSに
おいて挿入される。旧BSからマーカーOAMセルを受
けると、MTは、旧リーフを落とすように要求し、新B
Sへと移動する。新BSは、マーカーとなるOAMセル
を受信すると、MTは、新BSからのデータを受信する
準備ができたことを確認するまで、セルを一時的に蓄積
する。MT及び新BSに送られたマーカーセルは、フォ
ーマットの異なるものであっても良いし、同一であって
も良い。しかし、いずれにしても、マーカーセルは、一
致していることが好ましい。
【0078】シグナリング・シンタックス及びシーケン
ス シグナリングメカニズムは、図16に示される制御プロ
セスに基づいて、UNI及びNNIインタフェースにお
けるATMシグナリングを拡張することにより、規定さ
れている。このシグナリングは、新規で且つ変更された
ILMI(Interim Local Manage
ment Interface)及びQ2931シグナ
リングメッセージを含む。図17において、拡張された
メッセージは、「ILMI+」及び「Q2931+」と
して、夫々、示されている。また、新たなメッセージ及
び変更されたメッセージは、時系列的に示されている。
シグナリングシーケンスは、以下のような側面から説明
することができる。
【0079】新BS上に対するリソースの登録 モバイルATM端末は、ILMI+シグナリングによ
り、新BS上に対する登録を行い、ATMアドレス、シ
グナリングパーマネントバーチャルサーキット(PV
C)及び周波数帯域などのリソースを確保する。MT
は、それが起ち上げられる際に、新BSに対して完全に
登録されている必要はないが、リソースの利用可能性に
ついては、少なくとも、データ接続のハンドオフ前にチ
ェックすべきである。ILMI+メッセージである「M
T_HANDOFF_REQUEST/RESONS
E」は、新BSからのリソース獲得のために用いられ
る。これらのメッセージは、ハンドオフ開始要求及びハ
ンドオフ開始応答メッセージと呼ばれる。メッセージ
「MT_LEAVE_CELL」は、旧BS上のリソー
スを解放する。メッセージ「MT_ENTER_CEL
L」は、新BS上のリソースを使用可能にする。
【0080】もし、新BSにおけるリソースが利用不可
能である場合、その旨を示すハンドオフ開始応答が返さ
れる。十分なリソースが利用可能であれば、PMPハン
ドオフ制御プロセスは続行される。
【0081】COSの特定 PMP_HANDOFF_REQUESTメッセージと
呼ばれる新たなメッセージが、PMPハンドオフ制御プ
ロセス開始のため、及び、PMP−COSの特定のため
に規定される。このメッセージには、新BSに関するリ
ーフロケータID情報要素が含まれている。このメッセ
ージが新BSをカバーするピア・グループのEBNに到
達すると、そのEBNがCOSとして選択される。
【0082】より詳しく言えば、MTは、PMP_HA
NDOFF_REQUESTメッセージ内に、少なくと
も新BSのリーフロケータIDを設定する。このメッセ
ージは、MTから旧BSまで伝送される。このメッセー
ジは、旧BSとして動作するスイッチングノードにおい
て評価される。
【0083】PMP_HANDOFF_REQUEST
メッセージを検出するいずれのスイッチングノードもま
た、メッセージを評価する。もし、スイッチングノード
がEBNでない場合、メッセージを詳しく評価する必要
はなく、EBNでないスイッチングノードは、単にメッ
セージを上流に通過させるだけで良い。もしスイッチン
グノードがPMP_HANDOFF_REQUESTメ
ッセージを受けるのであれば、そのスイッチングノード
はEBNであり、その時、そのスイッチングノードは、
詳細にそのメッセージを評価しなければならない。特
に、スイッチングノードは、PMP_HANDOFF_
REQUESTメッセージで指定された新BSをカバー
するピア・グループ内に自ノードが属するか否かを決定
しなければならない。
【0084】EBNは、既に上述した階層的命名法及び
PNNI経路系統図を利用してアドレス/名称比較を実
行することにより、PMP_HANDOFF_REQU
ESTメッセージで示された新BSをカバーするピア・
グループ内にあるか否かについて、判断する。
【0085】判断の結果、EBNが新BSをカバーする
ピア・グループに属するものであった場合、EBNは、
COSとして選択され若しくは特定される。一方、EB
Nが当該ピア・グループに属していない場合、EBN
は、そのメッセージを上流に通過させる。
【0086】新リーフの追加 COSが特定されると、ADD_PARTY/SETU
Pメッセージが新BSに対して送出される。ハンドオフ
制御情報要素(HCIE:Handoff ControlInformatio
n Element)は、メッセージ内に含まれ、そのメッセー
ジがハンドオフ制御用のものであることを示す。通常の
ADD_PARTY/SETUPメッセージは、ユーザ
側UNIインタフェースを終端とするが、HCIEを含
むADD_PARTY/SETUPメッセージに代え
て、新BS上のネットワーク側UNIインタフェースを
終端とすることができる。換言すれば、このメッセージ
をユーザ側UNIに通過させる必要はない。HCIEを
含むADD_PARTY/SETUPメッセージには、
COSから新BSまでのパスを確立することのみが要求
される。HCIEを含むADD_PARTY/SETU
Pは、MTが未だ新BSのエリアに入っていないことか
らMT自体には届かない。しかし、一方で、そのMTは
新BSを介してPMP接続に仮想的に加えられる。
【0087】HCIEを含むADD_PARTY/SE
TUPメッセージに応じて、新BSは仮想的にMTを接
続し、その後、COSに対してCONNECT/ADD
_PARTY_ACKを返す。このようにして、新リー
フは、COSにCONNECT/ADD_PARTY_
ACKが送られた時に、設定される。
【0088】セル同期 セル損失及びセル重複を避けるために、ハンドオフセル
同期(HOSYN)と呼ばれるOAMセルが導入され
る。例えば、COSがCONNECT/ADD_PAR
TY_ACKを受け、MTに対する新たなパスがCOS
から新BSまでの間に追加されると、HOSYN−OA
Mセルは、COSにおいて入力バーチャル回線(VC)
に載せられる。HOSYN−OAMセルは、旧BS及び
新BSの双方に送られても良い。新BSは、HOSYN
−OAMセルを受け取ると、特定のMTに関するハンド
オフプロセスの実行中であることを知ることができる。
新BSは、HOSYNに従って、MTへ(この時点では
仮のMTへ)送られてきたセルストリームをバッファし
始める。この動作は、例えば、MTから新BSに対して
制御メッセージが送出されるまで行われる。
【0089】旧リーフの削除 HOSYNは旧BS及び新BSの双方に送られても良い
ことは、先に延べた通りである。本実施の形態において
は、旧BSにおけるMTがHOSYNを受け取ると、そ
のMTがルートに対してDROP_PARTY要求を送
ることができる。このメッセージは、ハンドオフ制御メ
ッセージを示すHCIEを有する。このメッセージは、
それがCOS(若しくは、MTのプロキシールート、特
に、Network−LIJ−PMP接続においては、
最初にメッセージが届いたCOS若しくはMTのプロキ
シールートのいずれか)に届くまで上り方向に転送され
る。
【0090】これに対して他の実施の形態においては、
HOSYNが送出された後、COSそれ自身がDROP
_PARTYメッセージを旧リーフに送る。この他の実
施の形態の下では、MT用のエンドポイント・リファレ
ンスが、COSにおいて利用可能でなければならない。
この場合、下流から、より早く送られてきたPMP_H
ANDOFF_REQUESTにより、実行されるよう
にしても良い。
【0091】新パスの完成 SETUPメッセージにより、新リーフは、新BSに仮
想的に接続される。新たなメッセージHANDOFF_
JOINは、新BSに一時的に蓄積されていたセルスト
リームを解放し、新リーフ(即ち、MT)に送出させる
ために用いられる。HANDOFF_JOINメッセー
ジは、MTにより新BSに送られる。一のHANDOF
F_JOINを、MTの全VC用として使用することも
可能である。HANDOFF_JOINメッセージを受
け取ると、新BSは、MTに対するポイント・ツー・ポ
イント及びポイント・ツー・マルチポイントの両接続を
含む全てのバッファリングを解放する。
【0092】上述されたいずれの実施の形態からも理解
されるように、本発明は、ATMネットワークにおける
ノード又は端末としてのコンピュータシステムであっ
て、前述のハンドオフ制御を実行し得るハードウェア及
びソフトウェアを備えるコンピュータシステムとして具
現化される。同様に、本発明は、以下に説明するよう
に、プログラムを記録した記録媒体としても適用可能で
ある。言うまでもなく、このプログラムは、スイッチン
グノードのプロセッサ又は移動端末のプロセッサに、上
述したハンドオフに関する諸動作を実行させるものであ
り、記録媒体は、当該プロセッサの読取可能なものであ
る。
【0093】実際上、上述した本発明の手法及び動作を
コンピュータシステムに実行させるソフトウェアは、様
々な記録媒体の形式で提供される。更に詳しくは、実際
には、本発明の手法及び動作として実装されるものは、
プログラミング言語で書かれたステートメント(行)で
ある。このようなプログラミング言語ステートメントが
コンピュータ(上記記述に従えば、プロセッサ)により
実行されると、そのコンピュータは、ステートメントの
内容に従って動作する。更に、コンピュータシステムに
本発明の動作をさせ得るソフトウェアは、オリジナルソ
ースコード、アセンブリコード、オブジェクトコード若
しくは機械語、又はこれらの圧縮されたバージョンや暗
号化されたバージョンの形態で提供されても良い。尚、
これらはあくまで例示であり、ソフトウェアの提供の形
態は、これら例示されたものに限定される訳ではない。
【0094】従来、この分野において、ここで用いられ
るような「記録媒体」若しくは「コンピュータの読取可
能な記録媒体」としては、ディスク、テープ、コンパク
トディスク(CD)、集積回路、カートリッジなどがあ
り、また、同様の作用を呈するものとして、通信回線を
介してのリモート転送などがある。総じて言えば、これ
らは全て、コンピュータにより利用可能な媒体であると
言える。例えば、コンピュータに対し本発明に従った動
作をさせ得るソフトウェアを提供するためには、提供者
は、ディスクのような記録媒体を提供しても良いし、又
は、衛星通信により、電話回線を通じて直接的に、若し
くはインターネットを介して、ソフトウェアを伝送する
こととしても良い。
【0095】このようなソフトウェアは、通常、ディス
クに“書き込まれ"、集積回路(メモリなど)に“格納
され"、若しくは、通信回線を介して“伝送され"るので
あるが、本明細書においてはこれらをまとめ、ソフトウ
ェアは、コンピュータが利用可能なメディアに、“保持
された"(bearing)ものと定義する。このように、「保
持された」という用語は、コンピュータが利用可能なメ
ディアに対しソフトウェアを記録するなどの上述した全
ての手法を包括する意味を有する。
【0096】また、特に、本明細書において、ソフトウ
ェアは、ディスク、テープ、コンパクトディスク(C
D)、集積回路、カートリッジなどの記録媒体に、プロ
グラムとして、“格納され"るものと定義する。そし
て、上述したように、これら記録媒体を、コンピュータ
(ノードのプロセッサ若しくは移動端末のプロセッサ)
が読取可能な記録媒体と呼ぶこととし、そこには、本発
明によるソフトウェアが保持されている。コンピュータ
システムは、このソフトウェアに従って、上述した役
割、例えば、MT、ノード、RT、EBN、COS、B
TSのいずれかの役割を実行する。
【0097】一例として、スイッチングノードのプロセ
ッサにハンドオフ制御を実行させるためのプログラム及
びMTのプロセッサにハンドオフ操作に応じた動作を行
わせるためのプログラムを記録した記録媒体について、
図18及び図19、並びに図20を参照して、説明す
る。
【0098】図18及び図19を参照すると、スイッチ
ングノードのプロセッサ用の記録媒体は、当該プロセッ
サに、ハンドオフ要求受信処理(ステップS101)、
自スイッチングノードがEBNであるか否かの判断処理
(ステップS102)、COSとしてハンドオフを実行
する処理(ステップS103)、及びハンドオフ要求を
上流にスルーする処理(ステップS104)を、実行さ
せるためのプログラムが格納されている。
【0099】すなわち、当該記録媒体に格納されたプロ
グラムに従い、スイッチングノードのプロセッサは、ま
ず、旧VC(Virtual Circuit)上を伝送されてきたハ
ンドオフ要求であって、新たな基地局の情報を示すハン
ドオフ要求を受ける処理を実行する(ステップS10
1)。
【0100】次いで、スイッチングノードのプロセッサ
は、ハンドオフ要求を評価して、当該スイッチングノー
ド自身が、新たな基地局をカバーするEBNであるか否
かを判断する処理を実行する(ステップS102)。
【0101】ステップS102における判断の結果が肯
定的であった場合、スイッチングノードのプロセッサ
は、クロスオーバースイッチとして、ハンドオフを実行
する(ステップS103)。
【0102】一方、ステップS102における判断が否
定的であった場合、スイッチングノードのプロセッサ
は、ハンドオフ要求を上流に透過する(ステップS10
4)。このようにして、スルーされたハンドオフ要求
は、さらに、上流のスイッチングノードで内容を評価さ
れ、判断される。
【0103】更に詳しくは、上述したステップS103
の処理は、図19に示されるように、概略4つのステッ
プを含んでいても良い。
【0104】すなわち、スイッチングノードのプロセッ
サは、図18におけるステップS102において判断が
肯定的であった場合、まず、新たな基地局に、MT用の
新たなVCを設定させる処理を実行する(ステップS1
031)。
【0105】次いで、スイッチングノードのプロセッサ
は、新たな基地局に、当該新たなVC上を伝送されてき
たセルを一時的に蓄積させる処理を実行する(ステップ
S1032)。例えば、スイッチングノードのプロセッ
サは、プログラムに従い、新たな基地局に対しマーカー
セルを送出することにより、新たな基地局に、セルを一
時的に蓄積させるよう制御する。
【0106】更に、スイッチングノードのプロセッサ
は、MTに対して、新たなVCへ接続するためのシグナ
リングを行う処理を実行する(ステップS1033)。
【0107】そして、スイッチングノードのプロセッサ
は、新たなVCへのMTの接続が確立した後、新たな基
地局に対し、一時的に蓄積したセルをMTに対して解放
させるためのシグナリングを行う処理を実行する(ステ
ップS1034)。例えば、スイッチングノードのプロ
セッサは、プログラムに従い、基地局に送出したマーカ
ーセルと同一のセルをMTに送出することにより、MT
に対し、新たなVCへ接続するよう、制御する。
【0108】一方、図20を参照すると、MTのプロセ
ッサ用の記録媒体は、当該プロセッサに、新たなBSの
特定処理(ステップS201)、ハンドオフ要求の送出
処理(ステップS202)、シグナリングメッセージの
受信の可否の判断処理(ステップS203)、新たなV
Cへの接続処理(ステップS204)及び待機処理(ス
テップS205)を、実行させるためのプログラムが格
納されている。
【0109】すなわち、当該記録媒体に格納されたプロ
グラムに従い、MTのプロセッサは、まず、所定のサー
ビスエリアを有する新たな基地局を特定する処理を実行
する(ステップS201)。
【0110】次いで、MTのプロセッサは、旧VC上
に、新たな基地局の情報を示すハンドオフ要求を送出す
る処理を実行する(ステップS202)。
【0111】その後、MTのプロセッサは、旧VC上を
伝送されてきたシグナリングメッセージを受信する処理
を実行する(ステップS203)。尚、図20に示され
た例においては、当該ステップS203を分岐処理とし
て、シグナリングメッセージを受信しなかった場合に
は、ステップS205に進み、待機して、一定間隔でポ
ーリングすることにより、シグナリングメッセージを受
信するまで処理を繰り返すこととしているが、例えば、
ステップS203における処理は、いわゆるイベント処
理であってもよく、シグナリングメッセージを受信した
というイベントが発生するまで単に待機するというもの
としてもよい。更に、上記したシグナリングメッセージ
の受信は、具体的には、マーカーセルの受信であること
としても良い。
【0112】最後に、MTのプロセッサは、受信したシ
グナリングメッセージに応じて、新たなVCに接続する
処理を実行する(ステップS204)。
【0113】このような記録媒体に格納されたプログラ
ムを、スイッチングノードのプロセッサ及びMTのプロ
セッサに実行させれば、上述した装置としてのスイッチ
ングノード及びMTと同等な処理を行わせることができ
る。
【0114】このように、本発明によれば、コンピュー
タが前述したモバイルATMネットワークにおけるPM
P接続用ハンドオフにおいて動作し参加し得るようなソ
フトウェアをプログラムとして格納した、コンピュータ
の読取可能な記録媒体が得られる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
枝の交差及びオーバーラップを避けるようにして、モバ
イルPNNI−ATMネットワークにおける3つのタイ
プのPMP接続全てに対応し得るハンドオフの方法が得
られる。また、本発明によれば、当該方法を具現化した
コンピュータシステム及び当該方法を実装した記録媒体
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ATMネットワークにおけるノードとリンクと
を示す図である。
【図2】上位レベルにおけるノードのグループ化を示す
図である。
【図3】下位レベルにおけるノードのグループ化を示す
図である。
【図4】識別/命名法についての図である。
【図5】PMP接続用ハンドオフに伴う問題について説
明するためのATMネットワークの一例を示す図であ
る。
【図6】図5に示されるATMネットワークにおけるP
MP接続を示す図である。
【図7】図5に示されるATMネットワークのうち、P
MP接続に参加したモバイルを含む部分を示す図であ
る。
【図8】モバイルのブロック図である。
【図9】スイッチングノードのブロック図である。
【図10】基地局のサービスエリアの概念を示す図であ
る。
【図11】オーバーラップした複数のサービスエリアの
概念を示す図である。
【図12】許容されないPMP接続を示す図である。
【図13】モバイルATMネットワークを示す図であ
る。
【図14】PNNIネットワークにおけるPMP接続を
示す図である。
【図15】ハンドオフ制御動作及びそれに関与する構成
要素を示す図である。
【図16】PMP接続に対するハンドオフ制御の過程を
示す図である。
【図17】PMP接続におけるハンドオフ制御のシグナ
リングの手順を示す図である。
【図18】スイッチングノードのプロセッサに実行させ
るプログラムステップを記録した記録媒体の説明に用い
る図である。
【図19】図18のステップS103における処理の更
に具体的な例を示す図である。
【図20】MTのプロセッサに実行させるプログラムス
テップを記録した記録媒体の説明に用いる図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アループ アチャリア アメリカ合衆国,ニュージャージー 08540,プリンストン,4 インディペン デンス ウエイ, エヌ・イー・シー・ユ ー・エス・エー・インク内

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モバイルATMネットワークにおいてP
    MP(Point to MultiPoint)接続用の移動端末にかか
    るハンドオフを制御する方法であって、 所定のサービスエリアを有する新たな基地局を特定する
    ためのステップと、 現在の基地局に対して、旧VC(Virtual Circuit)によ
    り、前記新たな基地局に関する情報を示すハンドオフ要
    求を送出するステップと、 スイッチングノードにおいて当該ハンドオフ要求を評価
    し、当該スイッチングノードが前記新たな基地局をカバ
    ーするEBN(Entry Border Node)であるか否かを判
    断するステップと、 判断が肯定的であった場合には、前記スイッチングノー
    ドをクロスオーバースイッチであるとして選択するステ
    ップと判断が否定的であった場合には、当該ハンドオフ
    要求をスルーして上流に透過するステップと、 前記クロスオーバースイッチの制御の下で前記ハンドオ
    フを実行するステップとを備えることを特徴とするハン
    ドオフ制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のハンドオフ制御方法に
    おいて、 前記ハンドオフを実行するステップは、 前記新たな基地局に、前記移動端末用の新たなVCを設
    定するステップと、 前記新たな基地局に、当該新たなVC上を伝送されてき
    たセルを一時的に蓄積させるステップと、 前記移動端末に対し、前記新たなVCへ接続するための
    シグナリングを行うステップと、 前記新たな基地局に対し、前記一時的に蓄積したセルを
    前記移動端末に対して解放させるためのシグナリングを
    行うステップとを含むことを特徴とするハンドオフ制御
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のハンドオフ制御方法で
    あって、 前記ハンドオフを実行するステップにおいて、 前記新たな基地局にセルを一時的に蓄積させるステップ
    は、前記新たな基地局に対しマーカーセルを送出するこ
    とにより実行され、 前記移動端末に対し新たなVCへ接続するためのシグナ
    リングを行うステップは、前記マーカーセルと同一のセ
    ルを前記移動端末に送出することにより実行されること
    を特徴とするハンドオフ制御方法。
  4. 【請求項4】 モバイルATMネットワークにおけるP
    MP(Point to MultiPoint)用の移動端末にかかるハ
    ンドオフの制御に適したスイッチングノードであって、
    プロセッサと、メモリとを備えたスイッチングノードに
    おいて、 当該メモリには、 旧VC(Virtual Circuit)上を伝送されてきたハンド
    オフ要求であって、新たな基地局を示すハンドオフ要求
    を受けるステップと、 当該ハンドオフ要求を評価して、当該スイッチングノー
    ドが前記新たな基地局をカバーするEBN(Entry Bord
    er Node)であるか否かを判断するステップと、 前記判断が肯定的であった場合には、クロスオーバース
    イッチとして前記ハンドオフを実行するステップと、 前記判断が否定的であった場合には、前記ハンドオフ要
    求を上流に透過するステップとを含むソフトウェアが格
    納されており、前記プロセッサは、当該ソフトウェアに
    したがって、前記ハンドオフを行うことを特徴とするス
    イッチングノード。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のスイッチングノードに
    おいて、 前記ハンドオフを実行するステップは、 前記新たな基地局に、前記移動端末用の新たなVCを設
    定させるステップと、 前記新たな基地局に、当該新たなVC上を伝送されてき
    たセルを一時的に蓄積させるステップと、 前記移動端末に対し、前記新たなVCへ接続するための
    シグナリングを行うステップと、 前記新たな基地局に対し、前記一時的に蓄積したセルを
    前記移動端末に対して解放させるためのシグナリングを
    行うステップとを含むことを特徴とするスイッチングノ
    ード。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のスイッチングノードで
    あって、 前記ハンドオフを実行するステップにおいて、 前記新たな基地局にセルを一時的に蓄積させるステップ
    は、前記新たな基地局に対しマーカーセルを送出するこ
    とにより実行され、 前記移動端末に対し新たなVCへ接続するためのシグナ
    リングを行うステップは、前記マーカーセルと同一のセ
    ルを前記移動端末に送出することにより実行されること
    を特徴とするスイッチングノード。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載のスイッチングノードに
    おいて、 基地局側送受信部と、 該基地局側送受信部を制御して、前記移動端末との間で
    無線通信の送受信を行うための基地局側処理部とを更に
    備えることを特徴とするスイッチングノード。
  8. 【請求項8】 モバイルATMネットワークにおけるP
    MP(Point to MultiPoint)接続用の移動端末にかか
    るハンドオフを、スイッチングノードのプロセッサに制
    御させるために、 旧VC(Virtual Circuit)上を伝送されてきたハンド
    オフ要求であって、新たな基地局の情報を示すハンドオ
    フ要求を受ける処理と、 前記ハンドオフ要求を評価して、当該スイッチングノー
    ドが前記新たな基地局をカバーするEBN(Entry Bord
    er Node)であるか否かを判断する処理と、 前記判断が肯定的であった場合には、クロスオーバース
    イッチとして前記ハンドオフを実行する処理と、 前記判断が否定的であった場合には、前記ハンドオフ要
    求を上流に透過する処理とを前記プロセッサに実行させ
    る命令を含むプログラムを格納した、前記プロセッサの
    読取可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の記録媒体において、 前記ハンドオフを実行する処理は、 前記新たな基地局に、前記移動端末用の新たなVCを設
    定させる処理と、 前記新たな基地局に、当該新たなVC上を伝送されてき
    たセルを一時的に蓄積させる処理と、 前記移動端末に対し、前記新たなVCへ接続するための
    シグナリングを行う処理と、 前記新たな基地局に対し、前記一時的に蓄積したセルを
    前記移動端末に対して解放させるためのシグナリングを
    行う処理とを含むことを特徴とする記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の記録媒体において、 前記新たな基地局に前記セルを一時的に蓄積させる処理
    は、前記新たな基地局に対しマーカーセルを送出するこ
    とにより実行されるものであり、 前記移動端末に対し新たなVCへ接続するためのシグナ
    リングを行う処理は、前記マーカーセルと同一のセルを
    前記移動端末に送出することにより実行されるものであ
    ることを特徴とする記録媒体。
  11. 【請求項11】 メモリと、当該メモリに格納されたソ
    フトウェアに従い動作するプロセッサとを備え、モバイ
    ルATMネットワーク上で用いられる移動無線端末であ
    って、 当該メモリには、PMP(Point to MultiPoint)接続
    に用いられたときに、 所定のサービスエリアを有する新たな基地局を特定する
    ためのステップと、 旧VC(Virtual Circuit)上に、前記新たな基地局の
    情報を示すハンドオフ要求を送出するステップと、 前記旧VC上を伝送されてきたシグナリングメッセージ
    を受信するステップと、 前記シグナリングメッセージに応じて、新たなVCに接
    続するステップとを含むソフトウェアが格納されてお
    り、 前記プロセッサは、当該ソフトウェアにしたがった処理
    を、当該移動無線端末に対し、実行させることができる
    ことを特徴とする移動無線端末。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の移動無線端末にお
    いて、 前記シグナリングメッセージとしてマーカーセルを受信
    することにより、前記受信するステップをプロセッサに
    実行させることを特徴とする移動無線端末。
  13. 【請求項13】 移動端末のプロセッサに、モバイルA
    TMネットワークにおけるPMP接続に関連するハンド
    オフ操作に応じた動作を行わせるために、 所定のサービスエリアを有する新たな基地局を特定する
    処理と、 旧VC(Virtual Circuit)上に、前記新たな基地局の
    情報を示すハンドオフ要求を送出する処理と、 前記旧VC上を伝送されてきたシグナリングメッセージ
    を受信する処理と、 前記シグナリングメッセージに応じて、新たなVCに接
    続する処理とを前記プロセッサに実行させる命令を含む
    プログラムを格納した、前記プロセッサの読取可能な記
    録媒体。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の記録媒体におい
    て、 前記シグナリングメッセージを受信する処理は、マーカ
    ーセルを受信する処理を備えることを特徴とする記録媒
    体。
  15. 【請求項15】 モバイルATMネットワークにおける
    PMP(Point to MultiPoint)接続用の移動端末にか
    かるハンドオフを制御する方法であって、 所定のサービスエリアを有する新たな基地局を特定し、 前記移動端末から、現在の基地局を介して、前記新たな
    基地局に対して、ハンドオフ開始要求メッセージを送出
    し、 前記新たな基地局から、前記現在の基地局を介して、前
    記移動端末に対して、前記新たな基地局における利用可
    能なリソースの状態を示すハンドオフ開始応答メッセー
    ジを送出し、 前記ハンドオフ開始応答メッセージが前記新たな基地局
    において十分なリソースが利用可能であることを示して
    いる場合に、旧VC(Virtual Circuit)により前記現
    在の基地局に対して前記新たな基地局を示すPMPハン
    ドオフ要求を送出し、 前記現在の基地局及び前記新たな基地局をカバーするE
    BN(Entry Border Node)であって転送用のクロスオ
    ーバースイッチとして決定されたEBNに対して、前記
    PMPハンドオフ要求を送出し、 当該クロスオーバースイッチから、前記新たな基地局に
    対してADD_PARTYメッセージを送出し、 当該ADD_PARTYメッセージに応じて、前記新た
    な基地局において、前記移動端末用の新たなVCの設定
    を行い、 前記クロスオーバースイッチから前記新たな基地局に対
    してマーカーセルを送出することにより、前記新たな基
    地局に対して、前記新たなVC上を転送されてきたセル
    を一時的に蓄積させると共に、当該マーカーセルに応じ
    たセルを前記移動端末に送出することにより、前記移動
    端末に対して、前記新たなVCへ接続するためのシグナ
    リングを行い、 前記新たな基地局に対して、前記一時的に蓄積したセル
    を前記移動端末に対して解放させるためのシグナリング
    を行うことを特徴とするハンドオフ制御方法。
  16. 【請求項16】 モバイルATMネットワーク上におい
    て移動端末をハンドオフするための制御方法であって、
    PMP(Point to MultiPoint)接続用のハンドオフ制
    御方法において、 前記移動端末の現在のサービスエリアを管轄する第1の
    基地局に関連した第1のグループと、前記移動端末の移
    動後のサービスエリアを管轄する第2の基地局を特定す
    ると共に当該第2の基地局に関連した第2のグループ
    と、前記第1及び第2のグループの上流にある第3のグ
    ループとを認識した上で、当該第3のグループ中におい
    て所定の条件を満たす特定のノードをクロスオーバース
    イッチとして選択し、 当該クロスオーバースイッチの制御の下で、前記ハンド
    オフを実行することを特徴とするハンドオフ制御方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のハンドオフ制御方
    法であって、 前記所定の条件は、第1及び第2のグループを第1及び
    第2のノードとみなした場合に当該第1及び第2のノー
    ドに対して相対的なルートとして動作し得ることである
    ことを特徴とするハンドオフ制御方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のハンドオフ制御方
    法であって、前記特定のルートは、前記第1及び第2の
    基地局の双方をカバーする更に上位のグループにおける
    EBN(Entry Border Node)であることを特徴とする
    ハンドオフ制御方法。
  19. 【請求項19】 モバイルATMネットワーク上におい
    て移動端末をハンドオフするための制御方法であって、
    PMP(Point to MultiPoint)接続用のハンドオフ制
    御方法において、 前記移動端末の現在のサービスエリアを管轄する第1の
    基地局と、前記移動端末の移動後のサービスエリアを管
    轄する第2の基地局と、当該第2の基地局をカバーする
    グループであって、前記PMP接続で考慮されるPMP
    ツリーの一のブランチに接続されたグループのうちの最
    も下位のグループとから定まる特定のノードであって、
    前記最も下位のグループが前記第1及び第2の基地局の
    双方をカバーしない場合において、前記グループを一の
    ノードとみなし、その上で、当該ノードと前記第1の基
    地局をリーフとする部分木において相対的にルートとし
    て動作し得る特定のノードを、クロスオーバースイッチ
    として選択し、 当該クロスオーバースイッチの制御の下、前記ハンドオ
    フを実行することを特徴とするハンドオフ制御方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載のハンドオフ制御方
    法において、 前記特定のノードは、前記第1及び第2の基地局の双方
    をカバーするグループのEBN(Entry Border Node)
    であることを特徴とするハンドオフ制御方法。
  21. 【請求項21】 モバイルATMネットワーク上におい
    て移動端末をハンドオフするための制御方法であって、
    PMP(Point to MultiPoint)接続用のハンドオフ制
    御方法において、 PMP接続を構成するノードを階層的にグループ化する
    第1のステップと、 前記旧基地局及び新基地局の双方をノードとして含むグ
    ループを特定する第2のステップと、 現時点での前記PMP接続に対し前記各階層においてブ
    ランチの交差/オーバーラップを生じないようにして前
    記新基地局を収容した場合において、前記特定されたグ
    ループ内に含まれるノードの中から、前記旧基地局及び
    新基地局をリーフとする部分木において相対的にルート
    として動作し得る特定のノードを、クロスオーバースイ
    ッチとして選択する第3のステップと、 当該クロスオーバースイッチの制御の下、前記ハンドオ
    フを実行することを特徴とするハンドオフ制御方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載のハンドオフ制御方
    法において、 前記特定のノードは、前記特定されたグループにおける
    EBN(Entry BorderNode)であることを特徴とするハ
    ンドオフ制御方法。
  23. 【請求項23】 ATMネットワーク上にツリー構造を
    有するPMP(Point to MultiPoint)接続が形成され
    ており、当該PMP接続には第1の基地局がノードとし
    て含まれていると共に、移動端末が当該第1の基地局を
    介して当該PMP接続に対して一つのリーフとして参加
    している場合において、当該移動端末が前記第1の基地
    局のサービスエリアから新たな基地局である第2の基地
    局のサービスエリアに移動する際の移動端末のハンドオ
    フ制御方法であって、 前記第2の基地局を特定するための第1のステップと、 前記移動端末が、前記第1の基地局に対し、前記第2の
    基地局に関する情報を含むハンドオフ要求を送出する第
    2のステップと、 前記移動端末から当該ハンドオフ要求を受けた前記第1
    の基地局が、当該ハンドオフ要求を前記PMP接続の上
    流に向かって送出する第3のステップと、 前記PMP接続において前記第1の基地局の上流に存在
    する各スイッチングノードが、当該ハンドオフ要求を受
    けて、その内容を参照し、当該スイッチングノード自体
    について、PNNI階層において前記第1及び第2の基
    地局と同じピアグループに属するスイッチングノードで
    あり且つ当該ピアグループにおけるEBN(Entry Bord
    er Node)であるか否かを判断し、その結果、判断が否
    定的であった場合には、当該ハンドオフ要求をスルーし
    て更にPMP接続の上流に向かって送出する一方、判断
    が肯定的であった場合には、クロスオーバースイッチで
    あるとして選択される第4のステップと、 前記第4のステップにおいてクロスオーバースイッチと
    して選択されたスイッチングノードの制御の下で前記ハ
    ンドオフを実行する第5のステップとを備えることを特
    徴とするハンドオフ制御方法。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載のハンドオフ制御方
    法において、 前記第5のステップは、 前記第2の基地局に、前記移動端末用の新たなVC(Vi
    rtual Circuit)を設定するための第6のステップと、 前記第2の基地局に、当該新たなVC上を伝送されてき
    たセルを一時的に蓄積させる第7のステップと、 前記移動端末に対し、前記新たなVCへ接続するための
    シグナリングを行う第8のステップと、 前記第2の基地局に対し、前記一時的に蓄積したセルを
    前記移動端末に対して解放させるためのシグナリングを
    行う第9のステップとを備えることを特徴とするハンド
    オフ制御方法。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載のハンドオフ制御方
    法において、 前記第7のステップは、前記第2の基地局に対しマーカ
    ーセルを送出することにより、前記第2の基地局に前記
    セルを一時的に蓄積させるものであり、 前記第8のステップは、前記第7のステップにおける前
    記マーカーセルと同一のセルを前記移動端末に送出する
    ことにより、前記移動端末に対し、前記新たなVCへ接
    続するためのシグナリングを行うものであることを特徴
    とするハンドオフ制御方法。
  26. 【請求項26】 ATMネットワーク上にツリー構造を
    有する第1のPMP(Point to MultiPoint)接続が形
    成されており、当該第1のPMP接続には第1の基地局
    がノードとして含まれていると共に、移動端末が当該第
    1の基地局を介して当該第1のPMP接続に対して一の
    リーフとして参加している場合において、当該移動端末
    が前記第1の基地局のサービスエリアから新たな基地局
    である第2の基地局のサービスエリアに移動する際にお
    ける移動端末にかかるハンドオフの制御方法であって、 前記第2の基地局を特定するための第1のステップと、 前記移動端末が、前記第1の基地局に対し、前記第2の
    基地局に関する情報を含むハンドオフ要求を送出する第
    2のステップと、 前記移動端末から当該ハンドオフ要求を受けた前記第1
    の基地局が、当該ハンドオフ要求を前記第1のPMP接
    続の上流に向かって送出する第3のステップと、 前記第1のPMP接続において前記第1の基地局の上流
    に存在する各スイッチングノードが、当該ハンドオフ要
    求を受けて、その内容を参照し、当該スイッチングノー
    ド自体について、前記第1のPMP接続に対し前記第2
    の基地局を加えてなる第2のPMP接続に含まれる部分
    木であって、前記第1及び第2の基地局をリーフとして
    有する部分木における相対的なルートとしての要件を満
    たしているか否かについて判断し、その結果、判断が否
    定的であった場合には、当該ハンドオフ要求をスルーし
    て更にPMP接続の上流に向かって送出する一方、判断
    が肯定的であった場合には、クロスオーバースイッチで
    あるとして選択される第4のステップと、 前記第4のステップにおいてクロスオーバースイッチと
    して選択されたスイッチングノードの制御の下で前記ハ
    ンドオフを実行する第5のステップとを備えることを特
    徴とするハンドオフ制御方法。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載のハンドオフ制御方
    法において、 前記第4のステップにて前記各スイッチングノードにお
    いて行われる判断は、当該スイッチングノードがPNN
    I階層において前記第1及び第2の基地局と同じピア・
    グループに属するスイッチングノードであり且つ当該ピ
    ア・グループにおけるEBN(Entry Border Node)で
    あるか否かであることを特徴とするハンドオフ制御方
    法。
  28. 【請求項28】 ATMネットワーク上にツリー構造を
    有するPMP(Point to MultiPoint)接続が形成され
    ており、当該PMP接続には第1の基地局がノードとし
    て含まれていると共に、移動端末が当該第1の基地局を
    介して当該PMP接続に対して一のリーフとして参加し
    ている場合において、当該移動端末が前記第1の基地局
    のサービスエリアから新たな基地局である第2の基地局
    のサービスエリアに移動する際の移動端末のハンドオフ
    制御に適したスイッチングノードであって、プロセッサ
    と、メモリとを備えたスイッチングノードにおいて、 当該メモリには、 現VC上を伝送されてきたハンドオフ要求であって、前
    記第2の基地局の情報を有するハンドオフ要求を受ける
    第1のステップと、 前記ハンドオフ要求を評価して、当該スイッチングノー
    ドがPNNI階層において前記第1及び第2の基地局と
    同じピアグループに属するスイッチングノードであり且
    つ当該ピアグループにおけるEBN(Entry Border Nod
    e)であるか否かを判断する第2のステップと、 前記判断が肯定的であった場合には、クロスオーバース
    イッチとしてハンドオフを実行する第3のステップと、 前記判断が否定的であった場合には、前記ハンドオフ要
    求をPMP接続の上流に向かって更に送出する第4のス
    テップとを含むソフトウェアが格納されており、 前記プロセッサは、当該ソフトウェアにしたがって、ハ
    ンドオフを行うことを特徴とするスイッチングノード。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載のスイッチングノー
    ドにおいて、 前記メモリには、前記第3のステップとして、 前記第2の基地局に、前記移動端末用の新たなVC(Vi
    rtual Circuit)を設定させる第5のステップと、 前記第2の基地局に、当該新たなVC上を伝送されてき
    たセルを一時的に蓄積させる第6のステップと、 前記移動端末に対し、前記新たなVCへ接続するための
    シグナリングを行う第7のステップと、 前記第2の基地局に対し、前記一時的に蓄積したセルを
    前記移動端末に対して解放させるためのシグナリングを
    行う第8のステップとが備えられていることを特徴とす
    るスイッチングノード。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載のスイッチングノー
    ドにおいて、 前記第6のステップは、前記第2の基地局に対しマーカ
    ーセルを送出することにより実行されるものであり、 前記第7のステップは、前記第7のステップにおける前
    記マーカーセルと同一のセルを前記移動端末に送出する
    ことにより実行されるものであることを特徴とするスイ
    ッチングノード。
  31. 【請求項31】 請求項28に記載のスイッチングノー
    ドにおいて、 基地局側送受信部と、 該基地局側送受信部を制御して、前記移動端末との間で
    無線通信の送受信を行うための基地局側処理部とを更に
    備えることを特徴とするスイッチングノード。
  32. 【請求項32】 ATMネットワーク上にツリー構造を
    有するPMP(Point to MultiPoint)接続が形成され
    ており、当該PMP接続には第1の基地局がノードとし
    て含まれていると共に、移動端末が当該第1の基地局を
    介して当該PMP接続に対して一のリーフとして参加し
    ている場合において、当該移動端末が前記第1の基地局
    のサービスエリアから新たな基地局である第2の基地局
    のサービスエリアに移動する際の移動端末のハンドオフ
    制御をスイッチングノードの有するプロセッサに実行さ
    せるために、 現VC(Virtual Circuit)上を伝送されてきたハンド
    オフ要求であって、前記第2の基地局の情報を有するハ
    ンドオフ要求を受ける第1の処理と、 前記ハンドオフ要求を評価して、当該スイッチングノー
    ドがPNNI階層において前記第1及び第2の基地局と
    同じピアグループに属するスイッチングノードであり且
    つ当該ピアグループにおけるEBN(Entry Border Nod
    e)であるか否かを判断する第2の処理と、 前記判断が肯定的であった場合には、クロスオーバース
    イッチとしてハンドオフを実行する第3の処理と、 前記判断が否定的であった場合には、前記ハンドオフ要
    求をPMP接続の上流に向かって更に送出する第4の処
    理とを前記プロセッサに実行させる命令を含むプログラ
    ムを格納した、前記プロセッサの読取可能な記録媒体。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載の記録媒体におい
    て、 前記第3の処理として、 前記第2の基地局に、前記移動端末用の新たなVCを設
    定させる第5の処理と、 前記第2の基地局に、当該新たなVC上を伝送されてき
    たセルを一時的に蓄積させる第6の処理と、 前記移動端末に対し、前記新たなVCへ接続するための
    シグナリングを行う第7の処理と、 前記第2の基地局に対し、前記一時的に蓄積したセルを
    前記移動端末に対して解放させるためのシグナリングを
    行う第8の処理とを備えることを特徴とする記録媒体。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の記録媒体におい
    て、 前記第6の処理は、前記第2の基地局に対しマーカーセ
    ルを送出することにより実行されるものであり、 前記第7の処理は、前記第6の処理における前記マーカ
    ーセルに応じたセルを前記移動端末に送出することによ
    り実行されるものであることを特徴とする記録媒体。
  35. 【請求項35】 メモリと、当該メモリに格納されたソ
    フトウェアに従い動作するプロセッサとを備え、モバイ
    ルATMネットワーク上で用いられるた移動無線端末で
    あって、 当該メモリには、 ATMネットワーク上にツリー構造を有するPMP(Po
    int to MultiPoint)接続が形成されており、当該PM
    P接続には第1の基地局がノードとして含まれていると
    共に、移動端末が当該第1の基地局を介して当該PMP
    接続に対して一のリーフとして参加している場合におい
    て、当該移動端末が前記第1の基地局のサービスエリア
    から新たな基地局である第2の基地局のサービスエリア
    に移動する際に、前記プロセッサが、 前記第2の基地局を特定するための第1のステップと、 現VC(Virtual Circuit)上に、前記第2の基地局の
    情報を有するハンドオフ要求を送出する第2のステップ
    と、 前記現VC上を伝送されてきたシグナリングメッセージ
    を受信する第3のステップと、 前記シグナリングメッセージに応じて、新たなVCに接
    続する第4のステップとを、 移動無線端末に実行させることのできる適切な構成のソ
    フトウェアが格納されていることを特徴とする移動無線
    端末。
  36. 【請求項36】 請求項35に記載の移動無線端末にお
    いて、 前記シグナリングメッセージとしてマーカーセルを受信
    することにより、前記第3のステップが実行されること
    を特徴とする移動無線端末。
  37. 【請求項37】 ATMネットワーク上にツリー構造を
    有するPMP(Point to MultiPoint)接続が形成され
    ており、当該PMP接続には第1の基地局がノードとし
    て含まれていると共に、移動無線端末が当該第1の基地
    局を介して当該PMP接続に対して一のリーフとして参
    加している場合において、当該移動無線端末が前記第1
    の基地局のサービスエリアから新たな基地局である第2
    の基地局のサービスエリアに移動する際において、前記
    PMP接続に違反しないハンドオフ動作を当該移動無線
    端末の有するプロセッサに実行させるために、 前記第2の基地局を特定するための第1の処理と、 現VC(Virtual Circuit)上に、前記第2の基地局の
    情報を有するハンドオフ要求を送出する第2の処理と、 前記現VC上を伝送されてきたシグナリングメッセージ
    を受信する第3の処理と、 前記シグナリングメッセージに応じて、新たなVCに接
    続する第4の処理とを前記プロセッサに実行させる命令
    を含むプログラムを格納した、前記プロセッサの読取可
    能な記録媒体。
  38. 【請求項38】 請求項37に記載の記録媒体におい
    て、 前記第3の処理は、前記シグナリングメッセージとして
    マーカーセルを受信するものであることを特徴とする記
    録媒体。
  39. 【請求項39】 ATMネットワーク上にツリー構造を
    有するPMP(Point to MultiPoint)接続が形成され
    ており、当該PMP接続には第1の基地局がノードとし
    て含まれていると共に、移動端末が当該第1の基地局を
    介して当該PMP接続に対して一のリーフとして参加し
    ている場合において、当該移動端末が前記第1の基地局
    のサービスエリアから新たな基地局である第2の基地局
    のサービスエリアに移動する際の移動端末のハンドオフ
    制御方法であって、 前記第2の基地局を特定するための第1のステップと、 前記移動端末から、前記第1の基地局を介して、前記第
    2の基地局に対して、ハンドオフ開始要求メッセージを
    送出する第2のステップと、 前記第2の基地局から、前記第1の基地局を介して、前
    記移動端末に対して、前記第2の基地局における利用可
    能なリソースの状態を示すハンドオフ開始応答メッセー
    ジを送出する第3のステップと、 前記ハンドオフ開始応答メッセージが前記第2の基地局
    における十分なリソースが利用可能であることを示して
    いる場合に、現VC(Virtual Circuit)上に前記第1
    の基地局に対して前記第2の基地局を示すPMPハンド
    オフ要求を送出する第4のステップと、 PNNI階層において前記第1及び第2の基地局と同じ
    ピアグループに属するEBN(Entry Border Node)に
    対して、前記PMPハンドオフ要求を送出すると共に、
    当該EBNを当該ハンドオフにおける転送用のクロスオ
    ーバースイッチとして決定する第4のステップと、 当該クロスオーバースイッチから、前記第2の基地局に
    対してADD_PARTYメッセージを送出する第5の
    ステップと、 当該ADD_PARTYメッセージに応じて、前記第2
    の基地局において、前記移動端末用の新たなVCの設定
    を行う第6のステップと、 前記クロスオーバースイッチから前記第2の基地局に対
    してマーカーセルを送出することにより、前記第2の基
    地局に対して、前記新たなVC上を転送されてきたセル
    を一時的に蓄積させると共に、当該マーカーセルに応じ
    たセルを前記移動端末に送出することにより、前記移動
    端末に対して、前記新たなVCへ接続するためのシグナ
    リングを行う第7のステップと、 前記第2の基地局に対して、前記一時的に蓄積したセル
    を前記移動端末に対して解放させるためのシグナリング
    を行う第8のステップとを備えることを特徴とするハン
    ドオフ制御方法。
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