JP2000076369A - ネッティングサ―ビスシステム - Google Patents

ネッティングサ―ビスシステム

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JP2000076369A JP17297599A JP17297599A JP2000076369A JP 2000076369 A JP2000076369 A JP 2000076369A JP 17297599 A JP17297599 A JP 17297599A JP 17297599 A JP17297599 A JP 17297599A JP 2000076369 A JP2000076369 A JP 2000076369A
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誠吾 川嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】いずれかの企業が支払不能になった場合に、そ
の影響が全ての企業に及ぶことを回避するとともに、企
業間の責任関係を明確化できるようにする。 【解決手段】ネッティングサービス提供者は、各参加者
の決済額を、事前に決められた担保の額の範囲内で多角
相殺により決定し、その決済額を各参加者に受け渡す。
ただし、それを含めると決済額が担保の額の範囲内に収
まらないために多角相殺の対象とならない支払いについ
ては、相対相殺により決済額を決定し、参加者間で決済
額を受け渡す。また、参加者のうち発注者と受注者のい
ずれもが支払情報を否認した場合の当該支払情報の正当
性を証明するため、電子公証機関において支払情報の確
証化処理を行う。さらに、参加者を信用度等の観点でグ
ループ化し、一の参加者が支払い不能となった場合に全
ての参加者にその影響が及ぶことを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の参加者間で
決済を行うネッティングサービス方法に関し、特に、各
参加者の他参加者に支払うべき額と他参加者から支払わ
れる額とを多角相殺又は相対相殺により相殺し、その結
果に基づき決済を行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の商取引の多様化にともない、複数
の企業間での複雑な支払い関係について、その決済を迅
速に行う必要性が高まってきている。
【0003】例えば、A社1とB社2、A社1とC社
3、C社3とD社4、B社2とD社4の各企業間に、図
9に示すような支払い関係がある場合を考える。すなわ
ち、A社1はC社3に120万円を、C社3はD社4に
30万円を、D社4はB社2に100万円を、逆にB社
2はD社4に50万円を、さらにA社1はB社2に10
万円を、支払期日までに支払うことになっているとす
る。
【0004】このような場合の決済方法として、多角相
殺に基づくものがある。「多角相殺」とは、自身が他企
業に支払うべき額が自身が他企業から支払われるべき額
を超過している企業が、その超過している額を第三者た
る機関に支払い、自身が他企業から支払われる額が自身
が他企業に支払うべき額を上回っている企業が、その上
回っている額を前記第三者たる機関から受け取る、とい
う場合の決済額を求める手続きをいう。すなわち、図9
の支払い関係がある場合、多角相殺によれば、図10に
示すように、A社1が130万円を、D社4が20万円
を、円で示す機関5に支払い、B社2が60万円を、C
社3が90万円を、機関5から受け取ることにより、決
済を行えばよいことが分かる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな多角相殺に基づく決済にあっては、1社でも支払い
不能になると、その企業と直接取引がある企業だけでな
く、その企業と直接取引がない企業も含む、全ての企業
の決済が滞ってしまうという問題がある。
【0006】例えば、A社1が、C社3に120万円を
支払期日までに支払えない事態に陥ったとする。このよ
うな場合、もし、C社3がA社1から120万円を受け
取った後にD社4に30万円を支払うつもりでいたとす
ると、C社3はD社4に30万円を支払えなくなる。ま
た、もし、D社4がC社3から30万円を受け取った後
に、それに自己資金20万円を加算することにより、B
社2に50万円(B社2に対して支払うべき100万円
から支払われるべき50万円を差し引くことにより残っ
た額)を支払うつもりでいたとすると、上述のように、
C社3はD社4に30万円を支払えない事態に陥ってい
るので、D社4もB社2に50万円を支払えなくなる。
【0007】このことは、図10で説明すれば、機関5
へ支払われる額が、A社1からの10万円とD社4から
の20万円であるにもかかわらず、機関5が支払うべき
額は、B社2への60万円とC社3への90万円であ
り、支払われる額と支払うべき額とのバランスが崩れて
しまっていることを意味する。
【0008】また、A社1からC社3へ120万円を支
払うという関係をこの多角相殺から除外して決済額を再
計算することにしても、C社3は90万円を受け取るは
ずだったのが一転して30万円を支払わなければならな
くなり、支払い期日までにその資金を準備することが非
常に困難になってしまうので、全ての企業の決済が滞っ
てしまうという問題は解決できない。
【0009】しかも、ここで一番問題なのは、D社4
は、A社1と直接取引がないのに、A社1が支払い不能
になったことにより、自身も支払い不能の状態に至って
しまうことである。また、D社4が支払い不能になった
のは、C社3が支払い不能になったためであるが、C社
3が支払い不能になった原因は、A社1が支払い不能に
陥ったことにあるので、D社4は、C社3に対して責任
を追求することが難しい。すなわち、責任関係が不明確
なまま全ての企業の連鎖的な倒産すら招きかねないとい
う問題がある。
【0010】したがって、決済期日に多角相殺により決
済を行う場合には、支払い不能となることのない、かな
り信用度の高い企業だけをその多角相殺の対象とするこ
とで、上記のような事態を回避するしかなかった。
【0011】また、1社が支払い不能になることにより
全ての企業の決済が滞ってしまう際の責任関係が不明確
であるという問題を解決するために、各企業は直接取引
がある企業に対してのみ相殺に基づく決済を行う、相対
相殺も考えられる。しかしながら、相対相殺の結果に基
づいて決済を行う場合には、多角相殺の結果に基づいて
決済を行う場合よりも相殺額が小さくなってしまうこと
がある。図9に示すような支払い関係がある場合におい
て、例えば、C社3は、相対相殺の結果に基づいて決済
を行う時は、A社1から120万円を受け取り、D社4
に30万円を支払わなければならないが、多角相殺の結
果に基づいて決済を行う時は、機関5から90万円を受
け取るだけでよい。この場合、多角相殺においては相殺
された30万円が、相対相殺においては相殺されておら
ず、相対相殺の結果に基づく決済は、多角相殺の結果に
基づく決済に比べて、効率的でないという問題がある。
【0012】本発明の目的は、多角相殺の結果に基づく
決済の効率の良さを維持しつつ、信用度の異なる複数の
企業を相殺の対象とした上で、いずれかの企業が支払不
能になった場合に、その影響が全ての企業に及ぶことを
回避するとともに、企業間の責任関係を明確化すること
のできるネッティングサービス方法を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のネッティ
ングサービスシステムは、ネッティングサービスの提供
者のコンピュータと該ネッティングサービスへの複数の
参加者のコンピュータとが通信回線により接続されてな
るネッティングサービスシステムであって、前記参加者
のコンピュータは、自コンピュータが記憶している担保
の額に応じた担保を前記提供者のコンピュータに送信す
る手段を備え、前記提供者のコンピュータは、前記複数
の参加者のそれぞれの決済額を、前記参加者のコンピュ
ータから送信された担保の額の範囲内で、多角相殺によ
り決定する手段と、この決定により決済額がプラスとな
った参加者のコンピュータに決済額に応じて送金する手
段と、決済額が担保の額の範囲内に収まらなくなるため
に多角相殺の対象には含めなかった支払いについて、当
該支払いに係る決済額を相対相殺により決定して対応す
る参加者のコンピュータに通知する手段とを備え、前記
参加者のコンピュータは、前記提供者のコンピュータか
ら通知された決済額に応じて他の参加者のコンピュータ
に送金する手段を備えている。
【0014】本発明の第2のネッティングサービスシス
テムは、上記第1のネッティングサービスシステムにお
いて、前記参加者のコンピュータは、前記多角相殺によ
る決済額の決定に先立って、どの参加者にいつどれだけ
の支払いをすべきかを示す支払情報を前記提供者のコン
ピュータに送信する手段をさらに備え、前記提供者のコ
ンピュータは、前記参加者のコンピュータから担保の額
の照会要求を受信すると、該参加者が送信すべき担保の
額を、前記支払情報をもとに決定する手段と、この決定
した担保の額を該参加者のコンピュータに通知する手段
とをさらに備え、前記参加者のコンピュータは、前記提
供者のコンピュータから通知された担保の額を記憶する
手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0015】本発明の第3のネッティングサービスシス
テムは、上記第2のネッティングサービスシステムにお
いて、前記提供者のコンピュータ内の前記担保の額を決
定する手段は、前記参加者が提供すべき担保の額が該参
加者について予め登録された担保の限度額内に収まるよ
うに、前記担保の額を決定し、前記提供者のコンピュー
タ内の前記相対相殺により決済額を決定して通知する手
段は、担保の額が担保の限度額内に収まらなくなるため
に前記担保の額の決定には含めなかった支払いについ
て、当該支払いに係る決済額を相対相殺により決定して
対応する参加者のコンピュータに通知することを特徴と
する。
【0016】本発明の第4のネッティングサービスシス
テムは、上記第3のネッティングサービスシステムにお
いて、前記参加者のコンピュータが前記提供者のコンピ
ュータに担保を送信する処理、及び、前記提供者のコン
ピュータが前記参加者のコンピュータに決済額に応じて
送金する処理を、金融機関が提供する資金移動手段を用
いて行うことを特徴とする。
【0017】本発明の第5のネッティングサービスシス
テムは、上記第2のネッティングサービスシステムにお
いて、前記複数の参加者のうち発注者のコンピュータか
ら前記支払情報を受信し、該支払情報の正当性が電子公
証機関のコンピュータにおいて確認されている場合にの
み、該支払情報をもとに処理を行うことを特徴とする。
【0018】本発明の第6のネッティングサービスシス
テムは、上記第5のネッティングサービスシステムにお
いて、前記支払情報の正当性の確認は、前記複数の参加
者のうち発注者のコンピュータと受注者のコンピュータ
とに共通の暗号化鍵を持たせておき、前記発注者のコン
ピュータが、前記支払情報を自身のコンピュータが有す
る前記暗号化鍵で暗号化して前記電子公証機関のコンピ
ュータに送信し、前記受注者のコンピュータが、前記発
注者のコンピュータから前記支払情報を受け取るとこれ
を自身のコンピュータが有する前記暗号化鍵で暗号化し
て前記電子公証機関のコンピュータに送信し、前記電子
公証機関のコンピュータが、前記発注者のコンピュータ
から送信された支払情報と前記受注者のコンピュータか
ら送信された支払情報とが一致するかどうか比較する、
という処理によって行うことを特徴とする。
【0019】本発明の第7のネッティングサービスシス
テムは、上記第2のネッティングサービスシステムにお
いて、電子公証機関のコンピュータにおいてその正当性
が確認された支払情報のみを前記電子公証機関のコンピ
ュータから受信し、該支払情報をもとに処理を行うこと
を特徴とする。
【0020】本発明の第8のネッティングサービスシス
テムは、上記第7のネッティングサービスシステムにお
いて、前記支払情報の正当性の確認は、前記複数の参加
者のうち発注者のコンピュータと受注者のコンピュータ
とに共通の暗号化鍵を持たせておき、前記発注者のコン
ピュータが、前記支払情報を自身のコンピュータが有す
る前記暗号化鍵で暗号化して前記電子公証機関のコンピ
ュータに送信し、前記受注者のコンピュータが、前記発
注者のコンピュータから前記支払情報を受け取るとこれ
を自身のコンピュータが有する前記暗号化鍵で暗号化し
て前記電子公証機関のコンピュータに送信し、前記電子
公証機関のコンピュータが、前記発注者のコンピュータ
から送信された支払情報と前記受注者のコンピュータか
ら送信された支払情報とが一致するかどうか比較する、
という処理によって行うことを特徴とする。
【0021】本発明の第9のネッティングサービスシス
テムは、上記第7のネッティングサービスシステムにお
いて、前記支払情報の正当性の確認は、前記複数の参加
者のうち発注者のコンピュータと受注者のコンピュータ
とに共通の暗号化鍵を持たせておき、前記発注者のコン
ピュータが、前記支払情報を自身のコンピュータが有す
る前記暗号化鍵で暗号化して前記電子公証機関のコンピ
ュータに送信し、前記受注者のコンピュータが、前記電
子公証機関のコンピュータから前記暗号化された支払情
報を受け取るとこれを自身のコンピュータが有する前記
暗号化鍵で復号化して受信応答を前記電子公証機関のコ
ンピュータに送信し、前記電子公証機関のコンピュータ
が、前記受注者のコンピュータから前記受信応答を受信
する、という処理によって行うことを特徴とする。
【0022】本発明の第10のネッティングサービスシ
ステムは、上記第9のネッティングサービスシステムに
おいて、前記複数の参加者を複数のグループに分け、前
記複数のグループのそれぞれに、(A)幹事なし、
(B)幹事あり、かつ、グループ外との相対相殺あり、
又は、(C)幹事あり、かつ、グループ外との相対相殺
なし、のいずれかを、ネッティング方式として設定して
おき、前記複数のグループのうちネッティング方式とし
て(A)が設定されているグループについては、そのグ
ループ内の参加者とそのグループ外の参加者との間で、
相殺を行わず、ネッティング方式として(B)が設定さ
れているグループについては、そのグループ内の参加者
とそのグループ外の参加者との間で、相対相殺により決
済額を決定し、(C)が設定されているグループについ
ては、そのグループ内の参加者とそのグループ外の参加
者との間で、各参加者の支払うべき額をそのまま決済額
とし、前記参加者のコンピュータが前記提供者のコンピ
ュータに担保を送信する処理、前記提供者のコンピュー
タが多角相殺により決済額を決定する処理、前記提供者
のコンピュータが前記参加者のコンピュータに決済額に
応じて送金する処理、前記提供者のコンピュータが相対
相殺により決済額を決定する処理、及び、前記参加者の
コンピュータが決済額に応じて送金する処理は、前記複
数のグループのそれぞれのグループ内の参加者について
のみ行うことを特徴とする。
【0023】本発明の第11のネッティングサービスシ
ステムは、上記第10のネッティングサービスシステム
において、グループ内の参加者のコンピュータからグル
ープ外の参加者のコンピュータへの決済額に応じた送金
は、該グループの幹事たる参加者のコンピュータが行う
ことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態について、図面を参照しながら説
明する。
【0025】本実施の形態においても、具体例による説
明は、A社1〜D社4の各企業間に図9に示すような支
払い関係がある場合を想定して行う。本実施の形態にお
いては、相殺処理のことを、「ネッティング処理」とも
いうことにし、相殺処理の結果に基づく決済をネットワ
ークを介して行うサービスを「ネッティングサービス」
ということにする。図10に示すように、A社1〜D社
4は「ネッティングサービス」に参加する企業であるの
で、「ネッティングサービス参加者」と称し、円で示さ
れる機関5は、「ネッティングサービス」を提供する機
関であるので、「ネッティングサービス提供者」と称す
る。
【0026】なお、図10において、具体的な機器とし
ては、A社1〜D社4には、パソコン等の端末装置が、
ネッティングサービス提供者5には、サーバコンピュー
タが、各企業とネッティングサービス提供者との間に
は、LAN、インターネット等の通信回線が、それぞれ
設けられている。
【0027】また、図10には明示されていないが、決
済にあたっては、金融機関が、各ネッティングサービス
参加者およびネッティングサービス提供者5に資金移動
手段を提供する。
【0028】次に、この第1の実施の形態における処理
について図1を参照して説明する。
【0029】図1を参照すると、本実施の形態の処理
は、担保の額の確認を行う第1段階6aと、担保金を提
供する第2段階6bと、多角相殺により決済額を確定す
る第3段階6cと、ネッティングサービス参加者のうち
決済額を受け取ることになった企業へその決済額を支払
う第4段階6dとからなる。
【0030】また、図1には、ネッティングサービス提
供者5が関与する処理として、決済予定を確認する処理
7a、ネッティングサービス参加者からネッティングサ
ービス提供者に必要担保を渡す処理7b、多角相殺によ
り決済額を確定する処理7c、ネッティングサービス提
供者がネッティングサービス参加者に決済額を渡す処理
7dを示す。また、金融機関が提供する資金移動手段が
関与する処理としては、第1段階6aと第2段階6bに
またがる部分の処理7e、第3段階6cと第4段階6d
にまたがる部分の処理7h及び7iがあり、金融機関が
提供する入金情報をネッティングサービス提供者5が確
認する処理としては、第2段階6bと第3段階6cにま
たがる部分の処理7fがある。
【0031】以下、本実施の形態の第1段階6a〜第4
段階6dにおける処理について、順に説明する。
【0032】まず、第1段階6aの処理を開始する前
に、ネッティングサービス参加者であるA社1、B社
2、C社3、D社4が、ネッティングサービス提供者5
に対し、通信回線を介して、支払情報を提供する。
【0033】この支払情報には、少なくとも、(1)発
注者、(2)受注者、(3)支払日、(4)金額、の情
報を含んでいる。ここでは、以下のような支払情報がネ
ッティングサービス提供者5に提供されるものとする。
【0034】 発注者A、受注者B、支払日X、金額10万円 発注者A、受注者C、支払日X、金額120万円 発注者B、受注者D、支払日X、金額50万円 発注者D、受注者B、支払日X、金額100万円 発注者C、受注者D、支払日X、金額30万円 これらの支払情報はすべて、相殺処理に先立って提供さ
れる。
【0035】なお、「発注者」とは、ある支払日にある
金額をある受注者に支払わなければならない立場にある
者をいい、「受注者」とは、ある支払日にある金額をあ
る発注者から支払われる立場にある者をいう。図9にお
いては、A社1〜D社4が「発注者」及び「受注者」と
して機能している。
【0036】このような支払情報が提供された上で、第
1段階6aの処理が行われる。第1段階6aの処理は、
上記の支払情報をもとに、ネッティングサービス提供者
5に提供すべき担保の額を確認するための処理である。
【0037】まず、ネッティングサービス参加者である
A社1、B社2、C社3、D社4は、ネッティングサー
ビス提供者5に対して、必要な担保の額の照会をする。
これに応じて、ネッティングサービス提供者5は、ネッ
ティングサービス参加者A社1、B社2、C社3、D社
4の決済予定額が事前に登録した担保限度額内に収まる
ように、多角相殺のシミュレーションを行い、必要担保
額を算出し、その算出結果をネッティングサービス参加
者A社1、B社、C社3、D社4に対して通信回線を介
して提供する(7a)。ここで、「事前に登録した担保
限度額」とは、各企業がその能力に応じて設定しておい
た提供可能な担保の最大金額のことである。例えば、A
社1の担保限度額が200万円であるとすると、多角相
殺の結果、A社1の決済予定額は130万円となるの
で、この決済予定額は担保限度額内に収まっていること
になる。
【0038】ここで、仮に、いずれかの企業の必要担保
額が事前に登録した担保限度額に収まらない場合には、
当該企業は決済日に支払い不能になってしまう。このよ
うな場合、当該企業からその直接取引先である企業へ支
払うべき額の全部又は一部については、多角相殺に基づ
く決済の対象とせずに、後述する第4段階6dにおける
相対相殺に基づく決済の対象とする。例えば、A社1の
担保限度額が100万円である場合には、A社1の決済
額130万円は担保限度額内に収まらないことになるの
で、B社2へ支払うべき10万円のみを多角相殺に基づ
く決済の対象とすることにより、担保限度額に収まる範
囲で多角相殺を行う。なお、この場合、A社1からC社
3への120万円の支払いが第4段階6dにおける相対
相殺に基づく決済の対象となる。
【0039】A社1〜D社4の全てについて決済予定額
が担保限度額に収まっているとすれば、第1段階6aで
確認された決済の予定は、図10に示すようなものとな
る。すなわち、A社1については130万円(支払
い)、B社2については60万円(受取り)、C社3に
ついては90万円(受取り)、D社4は20万円(支払
い)となる。
【0040】次に、第2段階6bの処理に移行し、ネッ
ティングサービス参加者であるA社1、B社2、C社
3、D社4は、ネッティングサービス提供者5に対し、
支払日に先だって、必要担保金を渡す(7b)。このよ
うに事前に必要担保金を提供しておくことにより、後
刻、新たな支払情報が発生して決済額が変化したとして
も、各ネッティングサービス参加者は、自社支払い分で
あれば、相対相殺に基づく決済のための資金を支払日ま
でに用意すればよく、また、自社受取り分であれば、自
社では資金手当てする必要がないので、直接取引先の責
任によらない不測の事態でその決済が滞ることはない。
【0041】なお、この必要担保金の受け渡しは、具体
的には、金融機関が提供する資金移動手段によって行わ
れる(7e)。
【0042】このようにして第2段階6bの処理を終え
るが、ネッティングサービス提供者5は、第2段階6b
でネッティングサービス参加者から金融機関を通してネ
ッティングサービス提供者5へ必要担保が提供(入金)
されたかどうかを、金融機関の提供する手段を用いて確
認する(7f)。
【0043】次に、第3段階6cの処理に移行する。こ
の第3段階6cの処理では、ネッティングサービス提供
者5は、ネッティングサービス参加者であるA社1、B
社2、C社3、D社4の決済額が、それぞれが提供した
担保額を超えることのないよう、多角相殺により決済額
の確定を行う。事前に提供した担保の範囲内での多角相
殺の処理について、図2に示す。図2に示すように、債
務額(他企業へ支払うべき額)8fが債権額(他企業か
ら支払われる額)8eを超過している場合には、債務額
8fと債権額8eとの差額を求め、この差額が担保額8
bの範囲内であれば、これを多角相殺決済額8aとす
る。
【0044】なお、いずれかの企業の決済額が事前に提
供した担保金の範囲内に収まらない場合には、当該企業
からその直接取引先である企業へ支払うべき額の全部又
は一部については、多角相殺に基づく決済の対象とせず
に、後述する第4段階6dにおける相対相殺に基づく決
済の対象とする。
【0045】次に、第4段階6dの処理に移行する。こ
の第4段階6dの処理において、ネッティングサービス
提供者5は、前記第3段階6cで行った多角相殺の結果
に基づいて、多角相殺決済額相当(現金)を多角相殺決
済額がプラス(受取り)となったネッティングサービス
参加者に受け渡す(7d)。
【0046】また、前記第1段階6a又は前記第3段階
6cで多角相殺の対象とならなかった支払いについて
は、相対相殺に基づく決済を行う(7g)。このように
決済日当日にネッティングサービス参加者間で相対相殺
に基づく決済を行うことにより、決済時刻には、全ての
ネッティングサービス参加者の決済処理が完了すること
になる。
【0047】上記のように、第3段階6cまでの処理に
おいて相対相殺に基づく決済の対象となる支払い関係が
決定され、金融機関が、相対相殺に基づく決済に関する
情報を各企業に提供する(7h)。また、第3段階6c
において多角相殺により決済額が確定し、金融機関がネ
ッティングサービス提供者5からネッティングサービス
参加者へ決済額を受け渡す処理を行う(7i)。
【0048】なお、相対相殺に基づく決済を行うことと
なったネッティングサービス参加者間では、支払不能が
発生したとしても、直接取引先となっている企業が影響
を受けるのみであるので、責任関係が明確になる。
【0049】以上のように、上記第1の実施の形態によ
れば、ネッティングサービス参加者からネッティングサ
ービス提供者に事前に担保を提供させ、その担保の範囲
内に決済額が収まるように多角相殺を行い、その結果に
基づいて決済を行い、担保の範囲内で多角相殺できない
支払い関係については相対相殺に基づく決済を行うよう
にしたので、いずれかのネッティングサービス参加者が
支払不能になった場合でも、その影響が全てのネッティ
ングサービス参加者に及ぶという事態を回避し、責任関
係を明確化できるネッティングサービスを行うことがで
きる。
【0050】また、ネッティングサービス提供者が指定
する期限までに担保の提供ができなかったネッティング
サービス参加者については、相対相殺に基づく決済を行
うので、担保の管理が容易になるなどの効果もある。 (第2の実施の形態)しかしながら、上記第1の実施の
形態においては、発注者から受注者への支払情報を第三
者であるネッティングサービス提供者5が受け取り、そ
の支払情報をもとに相殺を行うようにしているので、発
注者又は受注者が支払情報を否認すると、ネッティング
サービス提供者5の記録のみでは、この支払情報が存在
したことを技術的に証明することができず、ネッティン
グサービス提供者5は自己の処理の正当性を主張するこ
とができないという問題がある。
【0051】したがって、以下に述べる第2の実施の形
態では、発注者および受注者が支払情報の存在を否認し
た場合でも、ネッティングサービス提供者は自己の処理
の正当性を主張することができるような構成としてい
る。
【0052】以下、本発明の第2の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0053】本実施の形態も、前記第1の実施の形態と
同様、各ネッティングサービス参加者間での決済を、ネ
ッティングサービス提供者5が介在して行うものであ
る。本実施の形態においては、ネッティングサービス参
加者、ネッティングサービス提供者に加え、電子公証機
関をも、その構成要素としている。
【0054】なお、「電子公証機関」とは、ネッティン
グサービス参加者、すなわち、発注者及び受注者の間で
交換する支払情報の確証を得るとともに、その得られた
確証を他の機関に提供する機能を有する機関のことであ
る。なお、この電子公証機関により確証が得られた支払
情報を、以降の説明では、確証化支払情報と呼ぶことに
する。
【0055】図4は、上記支払情報の内容を示したもの
である。上記第1の実施の形態では、支払情報を、発注
者、受注者、支払日、金額から構成されることにしてい
たが、これらの項目のみでは、同一発注者が同一受注者
に対して同一の支払日に同じ額を支払うことを示す複数
の支払情報が発生した場合には、これら複数の支払情報
を区別することができない。そこで、本実施の形態で
は、同一発注者、同一支払日の支払情報について通番を
付し、発注者名と支払日と前記通番とを組み合わせたユ
ニークキーを設けることにより、支払情報をネッティン
グサービス全体でユニークなものとしている。
【0056】次に、本実施の形態について、図3を参照
して具体的に説明する。この図3における実線及び破線
の矢印は、それぞれ処理方向及び処理手順を示してお
り、処理手順にはステップSの符号を付して述べる。
【0057】まず、ネッティングサービス参加者である
発注者11は、支払情報12を、発注者11、受注者1
3、ネッティングサービス提供者14が共通で持ってい
る暗号化鍵K(以下、「共通鍵K」という)で暗号化し
て、暗号化支払情報15を生成する(ステップS1)。
【0058】この暗号化支払情報15は、発注者11か
ら電子公証機関16に送信される(ステップS2)。
【0059】電子公証機関16は、この暗号化支払情報
15を受信すると、自身のメモリに蓄積しておく。
【0060】また、発注者11は、支払情報12をネッ
ティングサービス提供者14に送信する(ステップS
3)。ネッティングサービス提供者14は、この支払情
報12を受信すると、自身のメモリに蓄積しておく。
【0061】ネッティングサービス提供者14は、この
支払情報12を受注者13に送信する(ステップS
4)。
【0062】受注者13は、この支払情報12を受信す
ると、共通鍵Kにより支払情報12を暗号化し、暗号化
支払情報17を生成する(ステップS5)。
【0063】この暗号化支払情報17は、受注者13か
ら電子公証機関16に送信される(ステップS6)。
【0064】電子公証機関16は、受注者13から送信
された暗号化支払情報17を受信すると、この暗号化支
払情報17を参照して(ステップS7)、先に発注者1
1から受信して蓄積している暗号化支払情報15の中か
ら、暗号化支払い情報17と同じ内容のものを見出して
(ステップS8)、暗号化支払情報17と暗号化支払情
報15の両方をペアにして、それにタイムスタンプを記
録して、確証化支払情報18として自身のメモリに蓄積
する。このようにして、確証化処理が行われる。
【0065】次に、ネッティングサービス提供者14
は、相殺処理(以下では「ネッティング処理」ともい
う)を行う期日が到来すると、先に自身のメモリに蓄積
しておいた支払情報12のうち、当該期日が支払日とし
て設定されているものを読み出し(ステップS9)、こ
の読み出した支払情報12に対応する確証化支払情報1
8を電子公証機関16から読み出す(ステップS1
0)。なお、この電子公証機関16からの確証化支払情
報18の読み出しは、上記のユニークキーをキーとして
行えばよい。
【0066】ネッティングサービス提供者14は、共通
鍵Kにより、この読み出した確証化支払情報18を復号
化して、その中に含まれる支払情報と、自身のメモリに
蓄積してあった支払情報12とが一致しているかどうか
の確証確認19を行う。
【0067】この確認により確証が取れていると判断さ
れた支払情報についてのみ、ネッティングサービス提供
者14はネッティング処理20を行う(ステップS1
1)。
【0068】このように、本実施の形態のこの例では、
電子公証機関16は、共通鍵Kを保有しないため、支払
情報12を改ざんすることができない。
【0069】また、発注者11のみが支払情報の存在を
否認しても、電子公証機関16に蓄積された確証化支払
情報18と、受注者13が有する暗号化支払情報17に
より、当該支払情報の存在が証明される。
【0070】さらに、受注者13のみが支払情報の存在
を否認しても、電子公証機関16に蓄積された確証化支
払情報18により、当該支払情報の存在が証明される。
【0071】さらに、発注者11と受注者13の双方が
支払情報の存在を否認しても、電子公証機関16が保有
する確証化支払情報18と、ネッティングサービス提供
者14が保有する支払情報12により、当該支払情報の
存在が証明される。
【0072】したがって、ネッティング処理20の後
に、発注者11、受注者13の一方又は双方が支払情報
12の存在を否認しても、電子公証機関16により取ら
れていた確証により、ネッティングサービス提供者14
は自己の処理の正当性を技術的に主張することができ
る。
【0073】次に、本実施の形態の第2の例について説
明する。
【0074】図5は、この例の全体構成を示す図であ
る。この図5において、図3における部分と同一部分ま
たは相当部分には、同一の符号を付して説明する。
【0075】この図5に示す例において、発注者11
は、支払情報12を共通鍵Kで暗号化し、暗号化支払情
報15を生成する(ステップS1)。
【0076】この暗号化支払情報15は、発注者11か
ら電子公証機関16に送信される(ステップS2)。
【0077】電子公証機関16は、この暗号化支払情報
15を受信すると、自身のメモリに蓄積しておく。
【0078】また、発注者11は、上記支払情報12を
受注者13に送信する(ステップS12)。受注者13
は、この支払情報12を受信すると、自身のメモリに蓄
積するとともに、共通鍵Kで暗号化し、暗号化支払情報
17を生成する(ステップS5)。
【0079】この暗号化支払情報17は、受注者13か
ら電子公証機関16に送信される(ステップS6)。
【0080】電子公証機関16は、受注者13から暗号
化支払情報17を受信すると、この暗号化支払情報17
を参照して(ステップS7)、先に発注者11から受信
して蓄積している暗号化支払情報15の中から、暗号化
支払情報17と同じ内容のものを見出して(ステップS
8)、暗号化支払情報17と暗号化支払情報15の両方
をペアにして、それにタイムスタンプを記録して、確証
化支払情報18として自身のメモリに蓄積する。このよ
うにして確証化処理が行われる。
【0081】次に、電子公証機関16は、ネッティング
サービス提供者14に確証化支払情報18を送信し(ス
テップS10)、ネッティングサービス提供者14は、
この確証化支払情報18を共通鍵Kで復号化し、自身の
メモリに蓄積することで、確認21を行う。
【0082】さらに、ネッティングサービス提供者14
は、支払情報12中の支払期日などからネッティング処
理の時期を判断し、その時期になると、蓄積されている
支払情報12を読み出してネッティング処理20を行
う。
【0083】このように、本実施の形態のこの例でも、
電子公証機関16は、共有鍵Kを保有していないため、
暗号化支払情報15を改ざんすることはできない。
【0084】また、発注者11のみが支払情報の存在を
否認しても、電子公証機関16に蓄積された確証化支払
情報18と、受注者13のもつ暗号化支払情報17によ
り、当該支払情報の存在が証明される。
【0085】さらに、受注者13のみが支払情報の存在
を否認しても、電子公証機関16に蓄積された確証化支
払情報18と、発注者11のもつ暗号化支払情報15に
より、当該支払情報の存在が証明される。
【0086】また、発注者11と受注者13の双方が支
払情報の存在を否認しても、電子公証機関16が保有す
る確証化情報18により、当該支払情報の存在が証明さ
れる。
【0087】したがって、ネッティング処理20の後、
発注者11、受注者13の一方又は双方が支払情報の存
在を否認しても、電子公証機関16により取られている
証拠により、ネッティングサービス提供者14は自己の
処理の正当性を技術的に主張することができる。
【0088】次に、本発明の形態の第3の例について説
明する。図6は、この第3の例を説明するための図であ
る。この図6において、図3、図5における部分と同一
部分または相当部分には同一の符号を付して説明する。
【0089】この図6において、発注者11は、支払情
報12を共通鍵Kで暗号化し、暗号化支払情報15を生
成する(ステップS1)。
【0090】この暗号化支払情報15は、発注者11か
ら電子公証機関16に送信される(ステップS2)。
【0091】電子公証機関16は、暗号化支払情報15
を受信すると、これを自身のメモリに蓄積しておく。ま
た、電子公証機関16は、この暗号化支払情報15を受
注者13に送信する(ステップS12)。
【0092】受注者13は、電子公証機関16から暗号
化支払情報15を受信すると、共通鍵Kにより、この暗
号化支払情報15の復号化処理21を行って支払情報2
2を得る(ステップS13)。
【0093】受注者13は、電子公証機関16に対し
て、支払情報を受信した旨を示す受信応答23を送信す
る(ステップS14)。
【0094】電子公証機関16は、この受信応答23を
受信すると、対応する暗号化支払情報15にタイムスタ
ンプを記録して確証化支払情報18を生成し、自身のメ
モリに蓄積する。このようにして確証化処理が行われ
る。
【0095】次いで、電子公証機関16は、ネッティン
グサービス提供者14に確証化支払情報18を送信し
(ステップS10)、ネッティングサービス提供者14
は、共通鍵Kにより復号化して、支払情報を蓄積する。
【0096】さらに、ネッティングサービス提供者14
は、支払情報中の支払期日などからネッティング処理時
期を判断し、その時期になると、先に自身のメモリに蓄
積しておいた支払情報を読み出して、確認21を行い、
ネッティング処理20を行う(ステップS11)。
【0097】このように、本実施の形態のこの例におい
ても、電子公証機関16は、共通鍵Kを保有しないた
め、暗号化支払情報15を改ざんすることはできない。
【0098】また、発注者11のみが支払情報の存在を
否認しても、電子公証機関16に蓄積された暗号化支払
情報15と、受注者13のもつ暗号化支払情報を復号化
した支払情報22により、当該支払情報の存在が証明さ
れる。
【0099】さらに、受注者13のみが支払情報の存在
を否認しても、電子公証機関16に蓄積されている暗号
化支払情報15と、発注者11のもつ暗号化支払情報1
5により、当該支払情報の存在が証明される。
【0100】加えて、発注者11と受注者13の双方が
支払情報の存在を否認しても、電子公証機関16が保有
する確証化支払情報18により、当該支払情報の存在が
証明される。
【0101】したがって、本実施の形態のこの例におい
ても、ネッティング処理20の後、発注者11、受注者
13の一方又は双方が支払情報の存在を否認しても、電
子公証機関16により取られている確証により、ネッテ
ィングサービス提供者は自己の処理の正当性を技術的に
主張できる。 (第3の実施の形態)ところで、上記第1及び第2の実
施の形態では、多角相殺の場合において、ネッティング
サービス参加者である全ての企業を、それぞれの信用度
が異なっていても、同等に扱っていたので、いずれかの
企業が支払不能になると、その影響はネッティングサー
ビス参加者である全ての企業に及んでしまうという問題
点は残されていた。すなわち、上記実施の形態で述べた
ものは、ネッティングサービス参加者である複数の企業
を業種等によりグループ化し、いずれかの企業が支払不
能になった場合に、その影響を当該企業の所属するグル
ープ内にとどめるようにするというものではなかった。
【0102】以下、この問題点を解決するための本発明
の第3の実施の形態について図面に基づき説明する。
【0103】図7は、ネッティング処理開始時刻以後の
処理を説明するための図である。
【0104】本実施の形態では、複数のネッティングサ
ービス参加者を信用度、信頼度などを加味した観点によ
り、グループ化し、各グループごとにネッティング方
式、データ受付締め切り時刻を設定し、いずれかのネッ
ティングサーバ参加者が支払不能になった場合の影響を
グループ内に限定できるネッティングサービスを行うよ
うにしている。
【0105】本実施の形態における処理を開始する前
に、まず、ネッティングサービス参加者についての情報
を、ネッティングサービス提供者が有するシステム内の
データベース11に登録する。具体的には、以下のよう
な項目を登録する。 (1)参加企業名、(2)参加企業コード、(3)ネッ
ティング方式、(4)所属グループ名、(5)所属グル
ープコード、等。
【0106】なお、ここで、(3)ネッティング方式に
ついては、各参加企業は、(a)相対相殺、(b)多角
相殺、(c)相殺なし、のいずれかを選択できる。ま
た、(4)所属グループ名、(5)所属グループコード
については、ネッティングの効果とリスクを考慮して、
ネッティング処理の対象となる企業をグループ化し、こ
のグループ化の結果、各企業が所属することになったグ
ループについての情報を登録する。
【0107】次に、グループについては、その定義情報
を、データベース12に登録する。具体的には、以下の
ような項目を登録する。 (1)グループ名、(2)グループコード、(3)幹事
名、(4)幹事コード、(5)ネッティング方式、
(6)グループ外ネッティング区分、(7)決済銀行、
等。
【0108】なお、(5)ネッティング方式において
は、グループ全体としてのグループ外の参加者とのネッ
ティング(相殺)の方法を指定する。各グループは、
(A)幹事なし、(B)幹事あり、かつ、グループ外と
の相対相殺あり、(C)幹事あり、かつ、グループ外と
の相対相殺なし、のいずれかを選択できる。
【0109】次に、動作について説明する。図8に示す
ように、ネッティングサービス参加者である発注者13
は、ネッティングのデータ受付締め切り時刻までにネッ
ティングサービス提供者14に対して、「発注者」、
「受注者」、「支払日」、「通貨」、「金額」を含む支
払情報または請求情報15をネッティングサービス提供
者14に送信する。
【0110】ネッティングサービス提供者14は、支払
情報15を受信すると、受信した支払情報15を支払情
報データベース16に蓄積する。
【0111】ネッティングサービス提供者14が請求情
報を受信した場合も、図示していないが、同様にして、
請求情報を請求情報データベースに蓄積する。
【0112】次に、ネッティングサービス提供者14
は、ネッティング処理開始時刻20になると、ネッティ
ングサービス提供者のシステム内のデータベース11に
登録された参加企業情報17、ネッティングサービス提
供者のシステム内のデータベース12に登録されたグル
ープ定義情報18、支払情報データベース16に登録さ
れた支払情報、または請求情報データべースに登録され
た請求情報から、そのネッティング処理開始時刻に対応
するデータを抽出する。
【0113】次に、グループ定義情報18中の「ネッテ
ィング方式」及び参加企業情報17中の「ネッティング
方式」を参照して、ネッティング処理を行う。
【0114】グループ定義情報18中の「ネッティング
方式」としては、(A)幹事なし、(B)幹事あり、か
つ、グループ外との相対相殺あり、(C)幹事あり、か
つ、グループ外との相対相殺なし、の3つの場合がある
が、これらの場合を順に説明する。
【0115】また、それぞれの場合において、参加企業
情報17中の「ネッティング方式」として、(a)多角
相殺、(b)相対相殺、(c)相殺なし、の3通りが考
えられるので、これらについても項目を分けて説明す
る。 (A)幹事なしの場合において、(a)多角相殺の場
合、この場合は、グループ内では多角相殺を行う。すな
わち、各企業が同じグループ内の他企業に支払うべき額
と同じグループ内の他企業から支払われる額との差額
を、その企業のグループ内での決済額とする。(b)相
対相殺の場合、この場合は、グループ内では相対相殺を
行う。すなわち、グループ内の直接取引する相手企業ご
とに、各企業がその相手企業に支払うべき額と各企業が
その相手企業から支払われる額との差額を、その企業の
グループ内での決済額とする。(c)相殺なしの場合、
この場合は、グループ内では、各企業がグループ内の直
接取引する相手企業に支払うべき額を、その企業のグル
ープ内での決済額とする。
【0116】なお、この(A)の場合においては、グル
ープ外の企業とは、相殺を行わない。 (B)幹事あり、かつ、グループ外との相対相殺ありの
場合において、 (a)多角相殺の場合、この場合は、グループ内では多
角相殺を行う。すなわち、各企業が同じグループ内の他
企業に支払うべき額と同じグループ内の他企業から支払
われる額との差額を、その企業のグループ内での決済額
とする。
【0117】併せて、グループ外の企業との間では相対
相殺を行う。すなわち、グループ外の直接取引する相手
企業ごとに、各企業がその相手企業に支払うべき額と各
企業がその相手企業から支払われる額との差額を、その
企業のグループ外の企業との間での決済額とする。 (b)相対相殺の場合、この場合は、グループ内では相
対相殺を行う。すなわち、グループ内の直接取引する相
手企業ごとに、各企業がその相手企業に支払うべき額と
各企業がその相手企業から支払われる額との差額を、そ
の企業のグループ内での決済額とする。
【0118】併せて、グループ外の企業との間では相対
相殺を行う。すなわち、グループ外の直接取引する相手
企業ごとに、各企業がその相手企業に支払うべき額と各
企業がその相手企業から支払われる額との差額を、その
企業のグループ外の企業との間での決済額とする。 (c)相殺なしの場合、この場合は、グループ内では、
各企業がグループ内の直接取引する相手企業に支払うべ
き額を、その企業のグループ内での決済額とする。
【0119】併せて、グループ外の企業との間では相対
相殺を行う。すなわち、グループ外の直接取引する相手
企業ごとに、各企業がその相手企業に支払うべき額と各
企業がその相手企業から支払われる額との差額を、その
企業のグループ外の企業との間での決済額とする。
【0120】なお、この(B)の場合において、幹事の
企業は、上記の(a)〜(c)に加え、グループ内の企
業とグループ外の企業との間での決済額を合算し、この
合算された決済額を、そのグループ外の企業が所属する
グループの幹事の企業に支払うべき決済額とする。 (C)幹事あり、かつ、グループ外との相対相殺なしの
場合、 (a)多角相殺の場合、この場合は、グループ内では多
角相殺を行う。すなわち、各企業が同じグループ内の他
企業に支払うべき額と同じグループ内の他企業から支払
われる額との差額を、その企業のグループ内での決済額
とする。
【0121】併せて、グループ外の企業との間では、グ
ループ外の直接取引する企業に支払うべき額を、その企
業のグループ外の企業との間での決済額とする。 (b)相対相殺の場合、この場合は、グループ内では相
対相殺を行う。すなわち、グループ内の直接取引する相
手企業ごとに、各企業がその相手企業に支払うべき額と
各企業がその相手企業から支払われる額との差額を、そ
の企業のグループ内での決済額とする。
【0122】併せて、グループ外の企業との間では、グ
ループ外の直接取引する企業に支払うべき額を、その企
業のグループ外の企業との間での決済額とする。 (c)相殺なしの場合、この場合は、グループ内では、
各企業が同じグループ内の直接取引する相手企業に支払
うべき額を、その企業のグループ内での決済額とする。
【0123】併せて、グループ外の企業との間では、グ
ループ外の直接取引する企業に支払うべき額を、その企
業のグループ外の企業との間での決済額とする。
【0124】なお、この(C)の場合において、幹事の
企業は、上記の(a)〜(c)に加え、グループ内の企
業とグループ外の企業との間での決済額を合算し、この
合算された決済額を、そのグループ外の企業が所属する
グループの幹事の企業に支払うべき決済額とする。
【0125】上記から明らかなように、本実施の形態
は、グループ外の企業とのネッティング方式に「幹事な
し」を指定して、グループ外の企業との相殺を行わない
という設定を可能としたことにより、1つの企業が支払
い不能になったとしても、その影響が及ぶ範囲がグルー
プ内に収まるという効果を奏するものである。
【0126】また、幹事の企業とグループ外の企業との
間で相対相殺を行う場合に、支払い不能になったのが幹
事の企業であっても、支払いが滞るなどの影響はそのグ
ループ内、および、相殺相手の幹事の企業にとどまり、
支払い不能になったのが幹事の企業でなければ、支払が
滞るなどの影響は、当該グループ内に収まる。
【0127】
【発明の効果】本発明には、多角相殺の結果に基づく決
済の効率の良さを維持しつつ、信用度の異なる複数の企
業を相殺の対象とした上で、いずれかの企業が支払不能
になった場合に、その影響が全ての企業に及ぶことを回
避するとともに、企業間の責任関係を明確化することが
できるという効果がある。
【0128】また本発明には、ネッティング処理の後、
発注者、受注者の一方又は双方が支払情報の存在を否認
しても、ネッティングサービス提供者は自己の処理の正
当性を技術的に主張することができるという効果もあ
る。
【0129】さらに本発明には、1つの企業が支払い不
能になったとしても、その影響が及ぶ範囲がグループ内
に収まるようにすることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態における処
理の流れを示す図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態において、
決済額を求める処理を説明する際に参照する図である。
【図3】図3は、本発明の第2の実施の形態の第1の例
の全体構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、本発明の第2の実施の形態における支
払情報を示す図である。
【図5】図5は、本発明の第2の実施の形態の第2の例
の全体構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、本発明の第2の実施の形態の第3の例
の全体構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、本発明の第3の実施の形態の全体構成
を示すブロック図である。
【図8】図8は、本発明の第3の実施の形態の処理を説
明する際に参照する図である。
【図9】図9は、従来の技術を説明する際に参照する、
企業間の支払関係の例を示す図である。
【図10】図10は、従来の技術を説明する際に参照す
る、多角相殺後の支払額の移動を示す図である。
【符号の説明】
6a 第1段階 6b 第2段階 6c 第3段階 6d 第4段階 11 発注者 12,22 支払情報 13 受注者 14 ネッティングサービス提供者 15,17 暗号化支払情報 16 電子公証機関 18 確証化支払情報 19 確証確認 20 ネッティング処理 21 復号化処理 23 受信応答

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネッティングサービスの提供者のコンピ
    ュータと該ネッティングサービスへの複数の参加者のコ
    ンピュータとが通信回線により接続されてなるネッティ
    ングサービスシステムであって、 前記参加者のコンピュータは、 自コンピュータが記憶している担保の額に応じた担保を
    前記提供者のコンピュータに送信する手段を備え、 前記提供者のコンピュータは、 前記複数の参加者のそれぞれの決済額を、前記参加者の
    コンピュータから送信された担保の額の範囲内で、多角
    相殺により決定する手段と、 この決定により決済額がプラスとなった参加者のコンピ
    ュータに決済額に応じて送金する手段と、 決済額が担保の額の範囲内に収まらなくなるために多角
    相殺の対象には含めなかった支払いについて、当該支払
    いに係る決済額を相対相殺により決定して対応する参加
    者のコンピュータに通知する手段とを備え、 前記参加者のコンピュータは、 前記提供者のコンピュータから通知された決済額に応じ
    て他の参加者のコンピュータに送金する手段を備えたこ
    とを特徴とするネッティングサービスシステム。
  2. 【請求項2】 前記参加者のコンピュータは、 前記多角相殺による決済額の決定に先立って、どの参加
    者にいつどれだけの支払いをすべきかを示す支払情報を
    前記提供者のコンピュータに送信する手段をさらに備
    え、 前記提供者のコンピュータは、 前記参加者のコンピュータから担保の額の照会要求を受
    信すると、該参加者が送信すべき担保の額を、前記支払
    情報をもとに決定する手段と、 この決定した担保の額を該参加者のコンピュータに通知
    する手段とをさらに備え、 前記参加者のコンピュータは、 前記提供者のコンピュータから通知された担保の額を記
    憶する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に
    記載のネッティングサービスシステム。
  3. 【請求項3】 前記提供者のコンピュータ内の前記担保
    の額を決定する手段は、前記参加者が提供すべき担保の
    額が該参加者について予め登録された担保の限度額内に
    収まるように、前記担保の額を決定し、 前記提供者のコンピュータ内の前記相対相殺により決済
    額を決定して通知する手段は、担保の額が担保の限度額
    内に収まらなくなるために前記担保の額の決定には含め
    なかった支払いについて、当該支払いに係る決済額を相
    対相殺により決定して対応する参加者のコンピュータに
    通知することを特徴とする請求項2に記載のネッティン
    グサービスシステム。
  4. 【請求項4】 前記参加者のコンピュータが前記提供者
    のコンピュータに担保を送信する処理、及び、前記提供
    者のコンピュータが前記参加者のコンピュータに決済額
    に応じて送金する処理を、金融機関が提供する資金移動
    手段を用いて行うことを特徴とする請求項3に記載のネ
    ッティングサービスシステム。
  5. 【請求項5】 前記複数の参加者のうち発注者のコンピ
    ュータから前記支払情報を受信し、該支払情報の正当性
    が電子公証機関のコンピュータにおいて確認されている
    場合にのみ、該支払情報をもとに処理を行うことを特徴
    とする請求項2に記載のネッティングサービスシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記支払情報の正当性の確認は、前記複
    数の参加者のうち発注者のコンピュータと受注者のコン
    ピュータとに共通の暗号化鍵を持たせておき、前記発注
    者のコンピュータが、前記支払情報を自身のコンピュー
    タが有する前記暗号化鍵で暗号化して前記電子公証機関
    のコンピュータに送信し、前記受注者のコンピュータ
    が、前記発注者のコンピュータから前記支払情報を受け
    取るとこれを自身のコンピュータが有する前記暗号化鍵
    で暗号化して前記電子公証機関のコンピュータに送信
    し、前記電子公証機関のコンピュータが、前記発注者の
    コンピュータから送信された支払情報と前記受注者のコ
    ンピュータから送信された支払情報とが一致するかどう
    か比較する、という処理によって行うことを特徴とする
    請求項5に記載のネッティングサービスシステム。
  7. 【請求項7】 電子公証機関のコンピュータにおいてそ
    の正当性が確認された支払情報のみを前記電子公証機関
    のコンピュータから受信し、該支払情報をもとに処理を
    行うことを特徴とする請求項2に記載のネッティングサ
    ービスシステム。
  8. 【請求項8】 前記支払情報の正当性の確認は、前記複
    数の参加者のうち発注者のコンピュータと受注者のコン
    ピュータとに共通の暗号化鍵を持たせておき、前記発注
    者のコンピュータが、前記支払情報を自身のコンピュー
    タが有する前記暗号化鍵で暗号化して前記電子公証機関
    のコンピュータに送信し、前記受注者のコンピュータ
    が、前記発注者のコンピュータから前記支払情報を受け
    取るとこれを自身のコンピュータが有する前記暗号化鍵
    で暗号化して前記電子公証機関のコンピュータに送信
    し、前記電子公証機関のコンピュータが、前記発注者の
    コンピュータから送信された支払情報と前記受注者のコ
    ンピュータから送信された支払情報とが一致するかどう
    か比較する、という処理によって行うことを特徴とする
    請求項7に記載のネッティングサービスシステム。
  9. 【請求項9】 前記支払情報の正当性の確認は、前記複
    数の参加者のうち発注者のコンピュータと受注者のコン
    ピュータとに共通の暗号化鍵を持たせておき、前記発注
    者のコンピュータが、前記支払情報を自身のコンピュー
    タが有する前記暗号化鍵で暗号化して前記電子公証機関
    のコンピュータに送信し、前記受注者のコンピュータ
    が、前記電子公証機関のコンピュータから前記暗号化さ
    れた支払情報を受け取るとこれを自身のコンピュータが
    有する前記暗号化鍵で復号化して受信応答を前記電子公
    証機関のコンピュータに送信し、前記電子公証機関のコ
    ンピュータが、前記受注者のコンピュータから前記受信
    応答を受信する、という処理によって行うことを特徴と
    する請求項7に記載のネッティングサービスシステム。
  10. 【請求項10】 前記複数の参加者を複数のグループに
    分け、前記複数のグループのそれぞれに、(A)幹事な
    し、(B)幹事あり、かつ、グループ外との相対相殺あ
    り、又は、(C)幹事あり、かつ、グループ外との相対
    相殺なし、のいずれかを、ネッティング方式として設定
    しておき、 前記複数のグループのうちネッティング方式として
    (A)が設定されているグループについては、そのグル
    ープ内の参加者とそのグループ外の参加者との間で、相
    殺を行わず、ネッティング方式として(B)が設定され
    ているグループについては、そのグループ内の参加者と
    そのグループ外の参加者との間で、相対相殺により決済
    額を決定し、(C)が設定されているグループについて
    は、そのグループ内の参加者とそのグループ外の参加者
    との間で、各参加者の支払うべき額をそのまま決済額と
    し、 前記参加者のコンピュータが前記提供者のコンピュータ
    に担保を送信する処理、前記提供者のコンピュータが多
    角相殺により決済額を決定する処理、前記提供者のコン
    ピュータが前記参加者のコンピュータに決済額に応じて
    送金する処理、前記提供者のコンピュータが相対相殺に
    より決済額を決定する処理、及び、前記参加者のコンピ
    ュータが決済額に応じて送金する処理は、前記複数のグ
    ループのそれぞれのグループ内の参加者についてのみ行
    うことを特徴とする請求項1に記載のネッティングサー
    ビスシステム。
  11. 【請求項11】 グループ内の参加者のコンピュータか
    らグループ外の参加者のコンピュータへの決済額に応じ
    た送金は、該グループの幹事たる参加者のコンピュータ
    が行うことを特徴とする請求項10に記載のネッティン
    グサービスシステム。
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