JP2000075781A - 移動物体表示装置 - Google Patents

移動物体表示装置

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JP2000075781A
JP2000075781A JP24314898A JP24314898A JP2000075781A JP 2000075781 A JP2000075781 A JP 2000075781A JP 24314898 A JP24314898 A JP 24314898A JP 24314898 A JP24314898 A JP 24314898A JP 2000075781 A JP2000075781 A JP 2000075781A
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JP24314898A
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Makiko Sato
真紀子 佐藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動する物体の映像を用いて人物が近づいた
ときにその状態に応じて反応する動きの映像を作成する
ことができる表示装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 移動物体画像生成手段3によって移動物
体の動画像を生成して表示する表示手段2に接近する物
体7を検出して距離を測定する物体感知手段5よって測
定された距離に基づいて、生成される移動物体画像の動
きを制御する移動物体画像制御手段6を備え、人物に反
応する移動物体動画像を生成することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像による移動物
体の動画像を表示させる移動物体表示装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の移動物体表示装置としては、特開
平7−79662号公報に記載のものが知られている。
図24に従来の移動物体表示装置の構成を示しており、
映像装置44に移動物体として生物の動く様を収録し、
ブラウン管45によって映像を再生する。この映像装置
44とブラウン管45が筐体46に納められている。ブ
ラウン管45の前には水槽47を配し、中には水48を
満たし、海草49や砂利50を入れておく。これによっ
て水槽47で実際に水中生物を飼育する必要がなく、水
質の管理、水温の管理、餌やり、水の交換、水槽の掃除
などの煩雑な作業をすることなく、本物らしい水中生物
の画像を観賞することができる効果がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の技術においては、移動物体が観賞している
人物に対して反応する画像を生成する手段を持たないた
め、人が表示手段に近づくと動きが変化し、反応をする
動作をしない。また、時刻や周囲の明るさの変化によっ
ても移動物体の動きに変化を生じさせることができない
という課題を有している。
【0004】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、人物が装置に接近すると物体感知手段により検出さ
れた表示手段から人物までの距離を測定し、それに反応
するように移動物体画像に変化を生じさせる。また、背
景画像生成手段を設けることによって移動物体画像の動
きに応じて背景の物体の映像も変化させる。さらに、衝
撃感知手段を設けることによって人が表示手段を叩くな
どして衝撃を感知した場合、照度感知手段を設けること
によって装置周囲の明るさが変化した場合、表示手段に
接触感知手段を設けることによって人が画面に触った箇
所に応じて、計時手段を設けることによって時刻によっ
ても移動物体画像を変化させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1の発明に係る移動物体表示装置は、少なく
とも1つの移動物体画像を動画像として生成する移動物
体画像生成手段と、前記移動物体画像生成手段により生
成された画像を表示する表示手段と、前記表示手段の接
近する物体を検出し距離を測定する物体感知手段と、前
記感知手段によって前記表示手段の前面に物体を検出し
測定された人物との距離に応じて前記移動物体画像生成
手段によって生成される前記移動物体の画像の動きを制
御する移動物体画像制御手段とを設けたものである。
【0006】請求項2の発明に係る移動物体表示装置
は、移動物体画像生成手段により生成された移動物体の
動きに応じて変化する背景動画像を生成する背景画像生
成手段とを設けたものである。請求項3の発明に係る移
動物体表示装置は、衝撃の加わった位置である衝撃感知
位置および衝撃の大きさである衝撃加速度検出して少な
くとも1つの移動物体画像を変化させる指示信号を移動
物体画像制御手段へ送信する衝撃感知手段とを設けたも
のである。
【0007】請求項4の発明に係る移動物体表示装置
は、明るさを感知して照度の大きさに基づいて少なくと
も1つの移動物体の動画像を変化させる指示信号を移動
物体画像制御手段へ送信する照度感知手段とを設けたも
のである。請求項5の発明に係る移動物体表示装置は、
表示手段の表面に接触する物体を感知して接触した位置
を検出し、接触位置に基づいて少なくとも1つの移動物
体の動画像を変化させる指示信号を移動物体画像制御手
段へ送信する接触感知手段とを設けたものである。
【0008】請求項6の発明に係る移動物体表示装置
は、時刻を計時し、得られた時刻に基づいて少なくとも
1つの生物の動画像を変化させる指示信号を移動物体画
像制御手段へ送信する計時手段を設けたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、少なくとも1つの移動物体画像を動画像として生成
する移動物体画像生成手段と、移動物体画像生成手段に
より生成された画像を表示する表示手段と、表示手段に
接近する物体を検出し、距離を測定する物体感知手段
と、感知手段によって表示手段の前面に物体を検出して
測定された距離に応じて移動物体画像生成手段によって
生成される移動物体画像の動きを制御する移動物体画像
制御手段とを備えたものであり、装置に人物が近づくと
移動物体が逃げる、あるいは寄ってくるという人物に対
して反応する移動物体画像が得られるという作用を有す
る。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、移動物体
画像生成手段により生成された移動物体の動きに応じて
動く背景動画像を生成する背景画像生成手段とを備えた
ものであり、例えば移動物体画像である疑似生物画像の
動きに応じて背景画像である水草が動くという作用を有
する。また、請求項3に記載の発明は、衝撃の加わった
位置である衝撃感知位置および衝撃の大きさである衝撃
加速度を検出して少なくとも1つの移動物体の動画像を
変化させる指示信号を移動物体画像制御手段へ送信する
衝撃感知手段とを備えたものであり、衝撃が加わると移
動物体が驚くなどの反応を示すことができる作用を有す
る。
【0011】また、請求項4に記載の発明は、明るさを
感知して照度の大きさに基づいて少なくとも1つの移動
物体の動画像を変化させる指示信号を移動物体画像制御
手段へ送信する照度感知手段とを備えたものであり、周
囲の明るさに応じて移動物体が異なる動きをすることが
表現できるという作用を有する。また、請求項5に記載
の発明は、表示手段の表面に接触する物体を感知して接
触した位置を検出し、接触位置に基づいて少なくとも1
つの移動物体の動画像を変化させる指示信号を移動物体
画像制御手段へ送信する接触感知手段とを備えたもので
あり、表示手段の表面に人が指を接するなどの行為に対
して移動物体が反応することができるという作用を有す
る。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、時刻を計
時し、得られた現在時刻に基づいて少なくとも1つの移
動物体の動画像を変化させる指示信号を移動物体画像制
御手段へ送信する計時手段とを備えたものであり、時刻
によって移動物体が異なる動きをすることができる作用
を有する。 (実施の形態1)図1(a)は本発明の実施の形態1の
内部ブロックの構成を示す図である。図1(a)に示す
移動物体表示装置において、移動物体表示装置1は移動
物体表示装置の本体。ブラウン管である表示手段2によ
って例えば移動物体動画像として生物動画像が映写さ
れ、コンピュータである移動物体画像生成手段3によっ
て移動物体画像を内部に保存した情報に基づいて映像信
号を生成する。ハードディスクである移動物体画像デー
タ記憶手段4は各移動物体の映像や動きの情報を記録・
再生する。超音波センサーである物体感知手段5は物体
までの距離を測定するための超音波を送受信し、超音波
センサーの制御回路である移動物体画像制御手段6は超
音波を送受信するための信号を超音波センサーに対して
送受信して距離情報を移動物体画像生成手段3へ出力す
る制御回路である。図1(b)は移動物体表示装置の斜
視図である。移動物体表示装置1は移動物体表示装置の
本体。ブラウン管である表示手段2は装置前面に表示面
が向くように配置され、超音波センサーである物体感知
手段5が表示手段2を囲むように配置されて、物体7ま
での距離を測定する。
【0013】なお、表示手段2についてはブラウン管だ
けでなく、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイな
どその手段を限定しない。また、移動物体画像データ記
憶手段4についてはハードディスクだけでなく、光ディ
スクや半導体メモリなどその手段を限定しない。次に図
2は移動物体画像を疑似生物画像として、その一個体を
表示する手段についての説明図である。図2(a)では
疑似生物一個体の3次元形状を四角形のポリゴンデータ
8で表現している。ポリゴンデータの数値例は(表1)
に示すとおりであり、移動物体画像データ記憶手段4に
記録されている。
【0014】
【表1】
【0015】データの配置は移動物体である生物の表面
を覆う任意の数の四角形のポリゴンデータとしている。
一つのポリゴンデータは、四角形の4頂点の3次元座標
値を生物の外側から見て時計回りに記述した座標データ
の組と、生物の表面に貼るテクスチャの識別子とからな
る。また、生物の位置を一つの点で表現するための代表
する点として位置決め基準点9を設けている。図2
(b)では図2(a)で表現されたポリゴンデータにテ
クスチャを配した例を示している。ポリゴンデータの上
に生物の表皮の柄のテクスチャをテクスチャーマッピン
グした生物画像10を一個体の生物画像とする。
【0016】図3は移動物体画像生成手段3の画像生成
処理における移動物体画像である疑似生物画像の生成処
理の流れを示したフローチャートである。まず、移動物
体画像生成手段3は表示すべき生物画像の個体数分の繰
り返し処理の設定をし(S1)、(表1)に示す生物画
像のポリゴンデータを読み込み(S2)、後述する動軌
跡データに記載されている時刻tにおける位置決め基準
点9の座標値と回転角度を取得し、その取得した値に応
じて平行移動、回転を行う(S3)。回転の計算処理に
ついては(数1)から(数4)に示す行列式を用いたア
フィン変換を用いている。(数1)において変換前の座
標を(x,y,z)、変換後の座標値を(X,Y,Z)
として行列Aは(数2)から(数4)を適用する。(数
2)ではx軸を回転軸とし、(数3)ではy軸、(数
4)ではz軸を中心に回転する式を表している。
【0017】
【数1】
【0018】
【数2】
【0019】
【数3】
【0020】
【数4】
【0021】上記ポリゴンデータの読み込み(S2)か
ら回転処理(S3)までを全ての生物画像を生成するま
で行う(S4)。次に、図4に示すとおり、3次元画像
を2次元の平面上へ描き出すため、透視変換処理を行う
(S5)。疑似生物上のある1点11からx−y平面で
ある投影面12に投影画像13を投影し、視点14を設
定する。疑似生物11の座標値から投影画像13への変
換式は(数5)である。
【数5】 疑似生物11上の座標を(x、y)、投影画像の座標を
(X、Y)、疑似生物から投影面12までの距離をz、
投影面12から視点14までの距離をDとしている。次
のステップでは隠面消去するためz軸ソートを行う(S
6)。ここではz軸ソートにzバッファ法を適用してい
る。最後に、z軸成分の値が投影面12に対して最も遠
くにあるポリゴンから順にテクスチャマッピングしなが
ら描画を行う(S7)。
【0022】なお、移動物体画像の描画処理手段として
はこれを限定しない。図5は移動物体画像生成手段3で
の演算に用いられる仮想的な3次元座標空間での移動物
体画像に動きをつける手段を模式的に表した図である。
z=0が投影面12となり、z>0の領域は仮想3次元
空間、z<0は投影面つまり表示手段の外側となる。第
1の疑似生物15の位置決め基準点9を起点P10から
時間間隔Δt毎に逐次P11、P12と変えて疑似生物
画像を移動させる。この軌跡を基本軌跡17と呼びこれ
を定義する座標点列および生物の向きのデータを基本軌
跡データとよぶことにする。
【0023】
【表2】
【0024】(表2)に移動物体画像データ4に記録さ
れた基本軌跡データの例を示す。各時間毎の位置を
(x,y,z)の仮想3次元空間の座標で表し、さらに
その点での移動物体である疑似生物の向きをx軸、y
軸、z軸それぞれとの右ねじ正方向になす角度(θx,
θy,θz)で表現する。同様に第2の疑似生物16に
ついてもP20→P21→P22と順に移動させる。こ
れを疑似生物の個体数n個分設定する。
【0025】次に人物の接近により移動物体画像である
疑似生物画像を変化させる手段について説明する。図6
はその処理手順の全体の流れを説明するフローチャート
である。超音波センサーである物体感知手段5によって
物体までの距離を測定する(S8)。移動物体画像制御
手段6によって距離の数値情報に変換し(S9)、人物
の接近の有無とどの位置のセンサーに接近したのかを判
定する(S10)。その具体的な判定手段は図7で説明
する。人物が接近したと判定されない場合(S10のN
o)は図3で説明した画像生成処理を行う(S11)。
人物が接近したと判定された場合(S10のYes)
は、(表3)に示すように
【0026】
【表3】
【0027】基本軌跡データである(表3)(a)とは
別に反応時の移動物体である疑似生物の行動軌跡を反応
時軌跡18と呼び、これを定義する座標点列(表3)
(b)を設ける。これは人物の接近が検出された時、基
本軌跡データの個々の座標点毎に設定された反応時軌跡
の個々の座標点への飛び先を設定し、対応する反応時軌
跡データへ切替える(S12)。図7は切り替えの様子
を模式的に仮想3次元空間上に表したものである。疑似
生物の基準点Oが基本軌跡ではP10→P11→…→P
1n→P10と移動する。また、疑似生物の反応行動時
には反応行動を開始した時に疑似生物の位置決め基準点
が存在する点P12を起点とし、図4で示した疑似生物
描画の処理を行い(S14)、P1a2→P1a3→…
→P1anと移動しながら(S15)、P10に戻るこ
とを示している(S16)。さらに、異なる位置に設置
されたセンサーに反応する場合には、異なる反応時軌跡
データを準備する。(表3)(b)の下段、P1b0,
P1b1,P1b2,....,P1bnがそれであ
る。
【0028】ここで物体感知手段から得られたセンサー
から物体までの距離に基づき、疑似生物画像を反応させ
るか否かの判別手段について図8で説明する。ここでは
4つの超音波センサー1から4が表示手段のまわりに配
置されいるとし、これを一定時間間隔毎(t1,t2
…)に4つのセンサーからの距離情報を取得する。この
とき、超音波センサーから得た距離情報を離散化した距
離情報が5より小さくなった場合にそのセンサーに対応
する反応時軌跡データへ軌跡データを切り替える場合を
例とする。図8では時刻t3においてセンサー3の距離
情報が5以下となったので(黒丸19)、センサー3に
対応する反応時軌跡に疑似生物の行動軌跡を切り替える
こととなる。
【0029】なお、物体感知手段については超音波セン
サーだけでなく、赤外線センサーや図9に示すように感
圧マット20を表示手段前に配置し、四角形の感圧マッ
トのどの位置を人が踏んでいるかによって、反応時軌跡
の切り替えデータの選択を行う構成にしてもよく、この
手段を限定しない。また、移動物体画像の描画の手段や
動画像の生成の手段についても限定しない。また、反応
時に移動物体の形状、大きさ、色彩、模様を変化させる
構成も可能である。
【0030】このような構成にしたことにより、表示手
段に人物などが接近したときに移動物体画像の動きを変
化させることができる。 (実施の形態2)次に、発明の実施の形態2を説明す
る。図10は本実施の形態の構成を示す内部のブロック
図である。背景画像生成手段21は実施の形態1で説明
した移動物体画像生成手段3の出力である移動物体画像
に背景の画像を生成し、合成するものである。背景画像
の情報は背景画像データ記憶手段22に記録されてい
る。また、背景画像生成手段21は移動物体画像生成手
段3によって生成された移動物体である疑似生物がたと
えば背景画像の水草の近傍を通過したときには、水草が
なびく映像を生成することができる。次に背景画像の生
成手段と背景画像を疑似生物の動きに応じて変化させる
手順を図11と図12を用いて説明する。背景画像の例
として図11(a)に水草23を表示するの場合を示
す。まず、水草23の形状を折れ線近似データによって
表現する。この例では結節点24から30までの7つの
点で表現している。この折れ線に対してテクスチャマッ
ピングによって肉付けをおこない水草23を描いてい
る。この水草23の近傍に疑似生物15が描かれ(S1
7)、次にこの疑似生物が予め設定された距離まで水草
23に接近したきたと判断されたとき(S18のYe
s)、疑似生物15の移動速度Vと移動方向を検出する
(S19)。なお、移動速度Vは軌跡データの時間Δt
毎の移動ステップにおける移動距離から算出できる。移
動方向は軌跡データを参照することで知ることができ
る。移動速度Vと正比例して水草23が地面に固定され
ている点30を中心とする角度θを定義し、さらに図1
1(b)の上面図に示すように移動方向と直交する方向
に水草23を揺らすように結節点24から29を結節点
30を中心とする中心角θの円弧を描くように動画像3
1を生成する(S20〜S22)。例えば結節点24は
結節点30を中心として、中心角θとする円弧Δ1に沿
うように揺動させる。
【0031】なお、背景画像を変化させる手段としては
移動物体の接近に伴って予め設定された動画像データに
切り換える構成も可能であり、この手段を限定しない。
このような構成にしたことにより、移動物体の動きに応
じて背景画像を変化させることができる。 (実施の形態3)次に、発明の実施の形態3を説明す
る。図13は本実施の形態の構成を示す内部のブロック
図である。本実施例は実施の形態2で説明した移動物体
表示装置本体1内の移動物体画像制御手段6に加速度セ
ンサーである衝撃感知手段32を設け、移動物体表示装
置本体1に加わる衝撃を感知し、移動物体を反応させる
ものである。次に衝撃を感知して移動物体である疑似生
物の動きを変化させる手順を図14と図15を用いて説
明する。図15に示すように一定時間間隔毎に衝撃感知
手段32の離散化した出力値を移動物体感知手段6が監
視する。この例では加速度センサーを4つ使用した例で
ある。たとえば、衝撃感知手段32の出力値が5を超え
たときに衝撃が加わったことを検出するように設定した
場合、この例では時間t5の時にセンサー3が衝撃を検
出したと判断する(S18のYes)。次に衝撃の大き
さとセンサーの位置を検出し(S19)、あらかじめ反
応時の軌跡データを実施の形態1で説明したように設定
しておき、移動物体である疑似生物の動きを基本軌跡デ
ータから反応時軌跡データに切り換える(S20〜S2
2)。
【0032】なお、衝撃を感知する手段としては加速度
センサーだけでなく、これ以外のセンサーによる構成も
可能であり、この手段を限定しない。また、反応時に移
動物体の形状、大きさ、色彩、模様を変化させる構成も
可能である。このような構成にしたことによって、移動
物体の動きを衝撃に対して反応させることができる。
【0033】(実施の形態4)次に、発明の実施の形態
4を説明する。図16は本実施の形態の構成を示す内部
のブロック図である。本実施例は実施の形態3で説明し
た移動物体表示装置本体1内の移動物体画像制御手段6
に照度センサーである照度感知手段34を移動物体表示
装置本体1の外部の照度を測定できるように設けた。移
動物体表示装置本体1外部の照度が継続的に低照度に変
化した場合には移動物体である疑似生物の動きを低照度
用の基本軌跡データに切り換え、また反対に継続的に高
照度に変化した場合には疑似生物の動きを高照度用の基
本軌跡データに切り換える。次に照度を感知して疑似生
物の動きを変化させる手順を図17と図18を用いて説
明する。まず、疑似生物の基本軌跡データを高照度用の
ものと低照度用のものとにわけて疑似生物画像データ記
憶手段4に設ける。図18に示すように照度センサーの
離散化した出力値を移動物体感知手段6が監視する。高
照度と低照度の判別の閾値を4とした場合、高照度から
低照度に変化し、例えばその状態が照度監視の時間間隔
Δtの2倍の間継続したら低照度に変化したと判定し
(S23のYes)、低照度用の基本軌跡データに切り
換える(S24)。高照度に切り替わらなかった場合
(S23のNo)、次に高照度を検出する処理を行う
(S25)。図示しないが上記同様の手順で高照度が検
出された場合(S25のYes)、低照度用の基本軌跡
データに切り換える(S26)。この一連の処理を繰り
返すことによって、常時照度の変化を監視することがで
き、基本軌跡データを切り換えることができる。また、
反応時に移動物体の形状、大きさ、色彩、模様を変化さ
せる構成も可能である。
【0034】このような構成にしたことによって、装置
外部の明るさによって移動物体の動作に変化を与えるこ
とができる。 (実施の形態5)次に、発明の実施の形態5を説明す
る。図19は本実施の形態の構成を示す内部のブロック
図である。本実施例は実施の形態4で説明した移動物体
表示装置本体1内の移動物体画像制御手段6に表示手段
2の表面に張り付けた酸化抵抗薄膜とA/Dコンバータ
で構成された接触感知手段36を設けたものである。図
20は接触感知手段の構成を示す図である。表示手段2
の表面に酸化抵抗薄膜37を張り付け、矩形の酸化抵抗
薄膜37の四辺に電極38を設ける。各電極は対面する
電極を1対として各対毎にA/Dコンバータ(x座標値
用)39とA/Dコンバータ(y座標値用)40を接続
し、それぞれの出力を移動物体画像制御手段6への入力
とする。次に接触を感知して移動物体である疑似生物の
動きを変化させる手順を図21を用いて説明する。移動
物体感知手段6が一定時間間隔毎に接触感知手段36の
出力値、つまりA/Dコンバータ(x座標値用)39と
A/Dコンバータ(y座標値用)40の出力する表示手
段2上の2次元座標値を監視する。接触を検出した場合
(S27のYes)、次に接触した位置を特定する(S
28)。そしてあらかじめ設定した各接触位置座標値に
対応する反応時の軌跡データを実施の形態1で説明した
(表3)のように設定しておき、疑似生物の動きを基本
軌跡データから反応時軌跡データに切り換える(S29
〜S31)。
【0035】なお、接触位置座標の取り扱いについては
表示手段2の表示面を例えば上下左右4つの領域に分割
し、接触位置がどの領域内であるかを識別して、領域位
置に対応した反応時軌跡データを設定する構成も可能で
あり、領域の分割形態は限定しない。また、反応時に移
動物体の形状、大きさ、色彩、模様を変化させる構成も
可能である。
【0036】このような構成にしたことによって、表示
手段に例えば人間が指を触れたときに移動物体の動作に
変化を与えることができる。 (実施の形態6)次に、発明の実施の形態6を説明す
る。図22は本実施の形態の構成を示す内部のブロック
図である。本実施例は実施の形態5で説明した移動物体
表示装置本体1内の移動物体画像制御手段6に現在時刻
を保持すると共に、基本軌跡データを切り換える時刻を
保持する計時手段41を接続したものである。計時手段
41は現在の年月日や時間を刻む時計としての機能有
し、さらに基本軌跡データを切り換える時刻を保持し、
軌跡データの切り替えの指示信号を移動物体画像制御手
段6へ送信する。たとえば、図23に示すように基本軌
跡データを2種類設定し、1つは昼型基本軌跡42とし
て午前6時から午後7時までを設定し、別の1つとして
夜型基本軌跡43として午後7時から午前6時までを設
定した場合、基本軌跡データを動きが活発な昼型とおだ
やかな夜型の2種類を疑似生物画像データ記憶手段4に
設定する。設定時刻になると計時手段41が移動物体画
像制御手段6に切り替えの指示信号を送信する。この信
号を受けた移動物体画像制御手段6がその対象の基本軌
跡データに切り換える。
【0037】なお、上記では24時間のうちに切り換え
ることができる基本軌跡データの種類を2つとしたが、
この数は限定しない。また、切り替え時刻は日毎に異な
る時刻を設定したり、月毎に異なる時刻を設定する構成
も可能であり、その手段は限定しない。また、反応時に
移動物体の形状、大きさ、色彩、模様を変化させる構成
も可能である。
【0038】このような構成にしたことにより、時刻に
よって移動物体の動きを変えることができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明は、移動物体の動画
像を表示する表示手段の近傍に存在する物体との距離に
基づいて移動物体画像生成手段によって生成される移動
物体画像の動きを制御する移動物体画像制御手段を設け
ることにより、表示手段に人物などが接近したときに移
動物体画像の動きを変化させることができるという効果
が得られる。
【0040】また、移動物体画像生成手段によって生成
される移動物体の動きに応じて動く背景画像を生成する
背景画像生成手段を設けることにより、移動物体である
疑似生物の動きに応じて例えば水草が揺動するなど背景
画像を変化させることができるという効果が得られる。
また、本体に加わる衝撃を感知して衝撃の加わった位置
や衝撃の大きさに応じて移動物体である疑似生物の動画
像を変化させる信号を送信する衝撃感知手段を設けるこ
とにより、移動物体である疑似生物が衝撃に対して驚く
などの変化を生じさせることができるという効果が得ら
れる。
【0041】また、明るさを感知して照度の大きさに基
づいて移動物体の動画像を変化させる照度感知手段を設
けることにより、周囲が明るいときいは例えば移動物体
である生物が活発に活動し、暗いときは不活発になる、
またはその逆など光による疑似生物の動きの変化を生じ
させることができるという効果が得られる。また、表示
手段の表面に接触する物体を感知して接触した位置を検
出して、接触位置に基づいて移動物体の動画像を変化さ
せる接触感知手段を設けることにより、たとえば例えば
人間が指を触れたときに移動物体画像である疑似生物画
像を変化させることができるという効果が得られる。
【0042】また、時刻に応じて移動物体の動画像を変
化させる計時手段を設けることにより、例えば昼は移動
物体である疑似生物が活発に活動し、夜は不活発になる
など時刻によって移動物体の動きを変えることができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1における装置内部
のブロック図 (b)本発明の実施の形態1における装置の斜視外観図
【図2】(a)本発明の実施の形態1における疑似生物
のポリゴン図 (b)本発明の実施の形態1における疑似生物のテクス
チャマッピング図
【図3】本発明の実施の形態1における疑似生物を描く
処理のフローチャート
【図4】本発明の実施の形態1における透視変換処理の
説明図
【図5】本発明の実施の形態1における疑似生物の動作
説明図
【図6】本発明の実施の形態1における疑似生物の動作
反応処理のフローチャート
【図7】本発明の実施の形態1における疑似生物の反応
時の動作説明図
【図8】本発明の実施の形態1における物体接近の検出
動作の説明図
【図9】本発明の実施の形態1における感圧マット使用
時の装置の斜視外観図
【図10】本発明の実施の形態2における装置内部のブ
ロック図
【図11】(a)本発明の実施の形態2における背景動
画像の説明のための側面図 (b)本発明の実施の形態2における背景動画像の説明
のための上面図
【図12】本発明の実施の形態2における背景動画像の
生成処理のフローチャート
【図13】本発明の実施の形態3における装置内部のブ
ロック図
【図14】本発明の実施の形態3における衝撃感知処理
のフローチャート
【図15】本発明の実施の形態3における衝撃感知の検
出動作の説明図
【図16】本発明の実施の形態4における装置内部のブ
ロック図
【図17】本発明の実施の形態4における照度感知処理
のフローチャート
【図18】本発明の実施の形態4における照度感知の検
出動作の説明図
【図19】本発明の実施の形態5における装置内部のブ
ロック図
【図20】本発明の実施の形態5における接触感知手段
内部の構成図
【図21】本発明の実施の形態5における接触感知処理
のフローチャート
【図22】本発明の実施の形態6における装置内部のブ
ロック図
【図23】本発明の実施の形態6における時刻による動
作変更の説明図
【図24】従来の移動物体表示装置の側面断面図
【符号の説明】
1 移動物体表示装置本体 2 表示手段 3 移動物体画像生成手段 5 物体感知手段 6 移動物体画像制御手段 21 背景画像生成手段 32 衝撃感知手段 34 照度感知手段 36 接触感知手段 41 計時手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの移動物体の動画像を生
    成する移動物体画像生成手段と、前記移動物体画像生成
    手段により生成された画像を表示する表示手段と、前記
    表示手段の近傍に接近する物体を検出し物体までの距離
    を測定する物体感知手段と、前記物体感知手段によって
    前記表示手段に近づいた物体を検出し、測定された距離
    に基づいて前記移動物体画像生成手段によって生成され
    る前記移動物体の画像の動きを制御する移動物体画像制
    御手段を備えた移動物体表示装置。
  2. 【請求項2】 移動物体画像生成手段により生成された
    移動物体の動きに応じて動く背景動画像を生成する背景
    画像生成手段を備えた請求項1記載の移動物体表示装
    置。
  3. 【請求項3】 衝撃の加わった位置である衝撃感知位置
    および前記衝撃の大きさである衝撃加速度を検出して少
    なくとも1つの移動物体の動画像を変化させる指示信号
    を移動物体画像制御手段へ送信する衝撃感知手段を備え
    た請求項1または請求項2記載の移動物体表示装置。
  4. 【請求項4】 明るさを感知して照度の大きさに基づい
    て少なくとも1つの移動物体の動画像を変化させる指示
    信号を移動物体画像制御手段へ送信する照度感知手段を
    備えた請求項1、2または3記載の移動物体表示装置。
  5. 【請求項5】 表示手段の表面に接触する物体を感知し
    て接触した位置を検出し、接触位置に基づいて少なくと
    も1つの移動物体の動画像を変化させる指示信号を移動
    物体画像制御手段へ送信する接触感知手段を備えた請求
    項1、2、3または4記載の移動物体表示装置。
  6. 【請求項6】 時刻を計時し、得られた時刻に基づいて
    少なくとも1つの移動物体の動画像を変化させる指示信
    号を移動物体画像制御手段へ送信する計時手段を備えた
    請求項1、2、3、4または5記載の移動物体表示装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109427104A (zh) * 2017-08-24 2019-03-05 富士施乐株式会社 信息处理装置以及存储程序的计算机可读介质

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