JP2000069569A - 位置情報を送受信する通信端末 - Google Patents

位置情報を送受信する通信端末

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JP2000069569A
JP2000069569A JP25177698A JP25177698A JP2000069569A JP 2000069569 A JP2000069569 A JP 2000069569A JP 25177698 A JP25177698 A JP 25177698A JP 25177698 A JP25177698 A JP 25177698A JP 2000069569 A JP2000069569 A JP 2000069569A
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Tetsutada Sakurai
哲真 桜井
Teruo Hagino
輝雄 萩野
Yoshitake Suzuki
義武 鈴木
Yutaka Nishino
豊 西野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車等のように用途上移動するものにおい
ても、コストパフォーマンス及び頑健性の高い位置情報
サービスを提供し、緊急時の対応を速やかなものとする
通信手段を提供し、且つ位置情報サービスの悪用による
個人のプライバシを侵害しない手段を有する、PHSの
無線信号を用いて位置情報を送受信する通信端末を提供
する。 【解決手段】 通信端末が自動車の制御部との信号の送
受信が可能なインタフェースを有する。また、自動車の
制御部からの情報に基づいて、所定の電話番号へ発信、
着信、保留又は転送を行う機能を有し、充電可能な電池
が内蔵されており、該電池の充電電圧が所定値を超えて
変化した場合、所定の電話発信又は音の生成を行うこと
も好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PHS方式の無線
信号を用いて位置情報を送受信する小型通信端末に関す
る。特に、悪意の第三者が個人のプライバシを犯す恐れ
を排除し、且つ緊急時の対応を速やかなものとする効果
を有するサービス及びシステムにおいて用いられる通信
端末に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、移動時の行動支援の視点から、又
は物の搬送若しくは保管管理の視点から、PHSを用い
た位置情報提供サービスが注目を集めている。該位置情
報提供サービスとは、PHS端末が、常に最寄りの基地
局と相互通信して、近くの基地局情報を保有しているこ
とに着目し、この基地局情報から当該端末の位置を推定
し、情報として提供するサービスである。これは、一種
のナビゲーションシステムといえる。
【0003】これらの一般的な技術情報は、PHSに関
しては、例えば“社団法人電気通信協会発行、「NTT
R&D」、Vol.44、pp.715〜786 、1995年”に、ナビ
ゲーションの先行事例であるカーナビゲーションに関し
ては、特願平6−307595「車両地図表示装置」に
詳細に記載されている。また、本発明の大きな構成要件
をなすPHSの位置情報サービス技術に関しては、例え
ば“萩野、桜井、奈良、「酒田市での徘徊高齢者等位置
検索システムに適用したカード型端末」、社団法人日本
工業技術振興協会 次世代テレメトリコントロール研究
委員会発表資料(1998.1)”に詳細に記載されて
いる。
【0004】図4は、端末位置問い合わせサービスを提
供する従来のシステム構成図である。図5は、PHSを
用いた位置情報サービスを提供する従来のシステム構成
図である。図4及び図5は、分かり易さを優先して表現
しており、もちろんこれら以外の表記や構成を取ること
はなんの問題もない。
【0005】図4における従来のシステムは、端末1
と、基地局2と、端末位置の検索を指示するクライアン
ト端末3と、位置情報のデータを格納すると共にクライ
アントからの指示を解釈してサービスを提供する位置情
報データベース端末4(サーバ機能を有するのでサーバ
端末とも称する)と、これらを接続するネットワーク5
とを有している。更に、図5では、ネットワーク5と基
地局2とのインタフェースを受け持つCSインタフェー
ス部6が備えられている。
【0006】PHSサービスにおいて、ネットワークに
は主にISDNが用いられている。また、前述した構成
要素は、当然、複数存在することが一般的である。例え
ば、いわゆる基地局21、22、23等、これらに対応
するセルと称される基地局の電波の有効な範囲(図5に
おいてはセル1、セル2、、、セルx、セルy等と表
示)、及びユーザが持つ端末1(121、122等、但
し図示なし)がシステムを構成し、以下に述べるμ波帯
の無線通信サービス(以下、PHSサービスと称す)を
享受する。もちろん、PHS相互の通信サービスだけで
なく、他のネットワーク、例えばPSTN又はインター
ネット等と接続されていたり若しくは接続可能であり、
一般の家庭電話等との通話も可能である。
【0007】PHSサービスは、1.9GHz帯の電波
を用いて端末からは10mW以下の無線(以下、RFと
称す)出力で、公衆基地局側(21、22等)からは5
00mW以下の出力(意図する基地局のカバー範囲によ
って出力値を制御)で、384kbit/s(将来、伝
送速度が変更された場合は、以下の数値を読み替える必
要が生ずる)迄の音声又はデジタルデータの送受信を行
うパーソナルユースの通信サービスである。PHSシス
テムにおいては、TDMA/TDDフレームと呼ばれる
5ms毎の単位時間の中で送受信のタイムスロット(6
25μs/スロット)が割り当てられ、一つの基地局に
対して、三つの端末の音声チャネルが設けられる。ま
た、この音声チャネルを制御するためのチャネル(制御
チャネル)が一つの基地局と三つの端末の間に設けられ
る。
【0008】PHSサービスは端末の移動(以下、PH
Sの許容所定速度と称す)を許容しているため、常にユ
ーザの端末の位置をシステム側で記憶する必要があっ
た。その仕組について、以下に簡単に述べる。
【0009】基地局21、22、23等が発信する電波
の受信可能範囲をそれぞれ、セル1(211)、セル2
(212)、セル3(213)等とする。セル1内にお
いて、その後、セル2に移動した端末1(121)が存
在する(図5の1’で表示)と仮定する。これとは別に
端末2(122:図示なし)及び端末3(123:図示
なし)等が存在する。これらの数多い端末の位置を特定
し、記録する作業(位置登録と称す)に対して、移動の
度に利用可能な基地局の登録を行うことは電波の輻輳を
招くので、CSインタフェース部6を介して、「一斉呼
び出し」と呼ばれる手順を行う。「一斉呼び出し」と
は、複数の公衆基地局を取りまとめて位置登録エリア
(例えば、セル1とセル2で位置登録エリア1を形成)
とし、PHS端末は公衆基地局毎ではなく、位置登録エ
リアが変化した時のみ位置登録を行い、着信を行う場合
にはPHSの存在する可能性のある位置登録エリア内の
複数の公衆基地局のそれぞれがPHS端末の呼び出しを
行い、PHS端末が応答した公衆基地局のみがPHS端
末に対する着信を行うというものである。これらは、リ
アルタイム性が要求されること、及び処理量が大きいこ
とから、単一の交換機で行われる。
【0010】そこで、このようなPHSサービスの特徴
を生かして、位置情報を提供するサービスが行われるよ
うになった。これは、PHS端末が送受信可能な基地局
の番号(いわゆるCS−ID)をネットワーク側に送出
し、ネットワーク側のデーターベース端末4でCS−I
Dから当該基地局の位置を割り出し、その基地局周辺に
当該端末がいる旨を通知するサービスである。位置情報
データベース端末4には、基地局の番号(ID)を該基
地局の所在地情報である緯度及び経度情報に変換するテ
ーブルが格納されており、容易に端末位置情報に読み替
えることが可能である。当然であるが、人は緯度/経度
情報を直ぐには現実の地図に置き換えて認識できないた
め、ユーザのインタフェースとなるクライアント端末3
には、別に地図情報を格納しておき、地図の表示と共に
該緯度/経度情報が示すおよその位置を重畳して表示す
ることがユーザにとって好ましいものである。
【0011】このように手軽に位置情報がサービスでき
るPHS電話システムであるが、およそ30km/時以
下の移動に限ってサービスが提供されてきた。その理由
は、PHSの電話サービスそのものにおいて、途切れな
い通話サービスを提供する為には、いわゆるハンドオー
バの手順が必要であったことによる。ハンドオーバと
は、端末が基地局又はセルの電波のカバー範囲を超えて
短時間に移動する場合には、先の手順に従ってこれを確
認し、ある基地局又はセルから隣接基地局又は隣接セル
に所在が変更になった旨、システム側に記録し、これと
共に新たに形成された通話路に音声又はデータのパケッ
トを伝送すべくシステムの設定を変更することである。
現在のPHS電話システムでは、このハンドオーバを短
時間で行うことはサポートされておらず、およそ30k
m/時程度の移動速度の場合に電話サービスが提供され
ていた。この事実によって、PHSの位置情報サービス
もおよそ30km/時を越える移動速度の場合は、サー
ビスが困難であると言われていた。
【0012】更に、自動車の走行時又は停車時の種々の
情報は、車の中に張り巡らされたセンサ及びネットワー
クからデータが取り込まれ、中央制御装置(以下、CP
Uと記載。尚、複数のCPUを持つ自動車も存在する)
に格納され、自動車の運行に活用される。例えば、いわ
ゆるパーキングブレーキが引かれた、即ち停止している
ことを示す電気的な信号か、又はTVの画面が助手席側
に向けられていることを示す電気的な信号が発信されな
い限り、車載テレビジョン(以下、TVと記述)ヘ電力
が供給されない。これは運転者が走行中にTVに注意を
引かれ、安全運転が損なわれることを恐れたことによ
る。また、衛星からの電波が届かないビルの谷間やトン
ネルの中での位置情報を正確にするため、先のCPUが
収集した車速情報をカーナビゲーションに入力し、位置
補正を行う等の先行事例が知られている。
【0013】ここで、従来技術について、いわゆる自動
車電話又はいわゆる携帯電話等の通信端末が、自動車の
ネットワークと接続される事例を説明する。その際たる
ものは、米国において販売された携帯電話とカーナビゲ
ーションシステムとを組み合わせた商品で、自動車が故
障した際には位置情報を自動車修理工場又は自動車の購
入元に連絡する機能を有していた。
【0014】しかし、自動車が故障した際に、位置情報
を自動車修理工場等に連絡するサービスはあまり広まっ
ていない。それは、携帯電話の電波のチャネル数が多く
取れないこと、及び携帯電話のサービス料金が比較的高
額であること等による。しかし、隠れた最大の難点は、
故障時又は事故時のシステムの頑健性である。GPSを
用いたカーナビゲーションシステムは、20cm×5c
m×20cm程度のコンパクトな筐体に納められている
が、地図情報を格納するためのCD‐ROMシステム
は、車体が段差を乗り越えただけでデータの読み取りが
困難になるようなショックに弱い製品である。このよう
な製品は事故等の衝撃にあった場合、正常な動作を期待
することは困難である。また、GPS利用のカーナビゲ
ーションシステムはいずれも数wの電力消費が避けられ
ない。故障時又は事故時には、他の車の巻添えを避ける
ため、いわゆるハザードランプを付けることが義務付け
られているが、このランプの点灯可能な時間を、カーナ
ビゲーションシステムの動作が縮めることは明白であ
り、自車の安全又は救急依頼の行為と他車の安全確保の
行為とに、一部両立しない面があることは明白である。
このように、従来の実施形態では、故障時又は事故時の
システムの頑健性に難点があり、利用者が増えない要因
をなしていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、自動車等のように用途上移動するものにおいても、
コストパフォーマンス及び頑健性の高い位置情報サービ
スを提供し、緊急時の対応を速やかなものとする通信手
段を提供し、且つ位置情報サービスの悪用による個人の
プライバシを侵害しない手段を有することに特徴があ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施形態によ
れば、移動体の制御部と信号の送受信を行う信号送受信
手段を有する通信端末である。
【0017】本発明の他の実施形態によれば、通信端末
が、移動体の制御部からの情報に基づいて、所定の電話
番号へ発信、着信、保留又は転送を行う機能を有するの
が好ましい。また、無線信号がPHS方式であり、移動
体が自動車であることも好ましい。
【0018】本発明の他の実施形態によれば、通信端末
が、電源供給手段を有することも好ましい。また、該電
源供給手段が充電可能な電池であってもよい。
【0019】本発明の他の実施形態によれば、電池の充
電電圧が所定値を超えて変化した場合、所定の電話番号
への発信及び/又は音の生成を行うことも好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を詳細に説明する。
【0021】図1は、高速で移動する端末に対するPH
S位置情報サービスの提供の可能性を説明する模式図で
ある。該図1において、移動体(端末等を乗せた自動車
等)11の走行軌跡12は、基地局の電波の傘13(当
該基地局の発する電波が端末1にとってPHSサービス
を享受するに足る強度となる最大の空間を模式的に表
現)の中を貫いている。
【0022】移動体11に搭載された端末1は、間欠的
に位置情報の送受信を行い、これに必要な時間帯14
(およそ10秒程度。今後、サービスの高度化で短縮さ
れる可能性もある。その場合にはその短縮された時間と
する)を走行軌跡に重ね合わせて表示した。位置情報の
取得に必要な時間は、端末呼び出しの時間も含めて10
秒前後とされており、例えば150m半径の電波の傘に
ついて端から端までを60km/時(ここでは高速道路
以外で許容された走行速度の最大値を用いて説明。通常
はこの速度以下である。)の速度で移動した時の所要時
間は約18秒である。従って、位置情報取得の手順が始
まってから完了するまでの時間約10秒がこの時間内に
含まれれば、位置情報の取得/記録が可能となる。
【0023】図1においては、位置情報の取得タイミン
グによって、4つの電波の傘を通過する移動体の位置情
報が、進行方向の手前から、不成功/成功/成功/不成
功となったことを示している。これは、実際の走行実験
でも裏付けられ、PHSの基地局が立ち並ぶ国道1号線
を法定速度で走行した車両の位置情報はおよそ50%の
割合で取得可能であった。
【0024】このことは、60km/時の速度を有する
移動体が、一つの電波の傘を通過する事象(電波の傘が
およそ150m半径程度の大きさを有する場合に必要な
時間は約18秒)と、位置情報の送受信を行う事象(必
要な時間は約10秒)とが同時に生起する確率の問題と
して説明することができる。これを簡易な計算で求める
と0.44となる。これは、国道1号線の発明者らの走
行実験をうまく説明する値である。もちろん、基地局は
歩道上の電話ボックス又は建物の上に設置されているの
で、電波の傘の中心から外れた所を通過するので、図1
に示すような走行に比べて滞留時間は短くなる。
【0025】一方、交差点や信号待ち等で自動車の走行
速度が低下するため、位置情報の手順が完了する割合は
多くなる。これらのマイナス要因及びプラス要因を厳密
に解釈することが必要なことは言うまでもない。
【0026】さて、この様に、連続する位置情報の取得
は困難なものの、およそ二回に一回の割合で位置情報が
取得できれば、利用上の不便は生じないことは明らかで
ある。先の確率事象の説明からも明らかな様に、一般道
路の最高速度である60km/時で走行する車両の位置
は、一度取得できなかったとしてもおよそ300mの範
囲での情報の欠落が生じるのみであり、自動車の如き5
m以上の大きさを有する物体はこの程度の捜索範囲内で
は容易に発見可能である。このことは、従来、明確にさ
れていなかった、PHS位置情報サービスが高速移動体
に対しても提供できることを意味しており、以下に述べ
るような新しいサービスが本発明により提供可能とな
る。
【0027】図2は、PHS位置情報サービス端末の装
着形態を表す図である。該図2には、位置情報サービス
に対応可能な端末1を自動車のいわゆるAピラー、ダッ
シュボード上又はリアシェルフ上等と呼ばれる部位に取
り付けた形態である。もちろん、この中の少なくとも一
ケ所に取り付けられていれば位置情報サービスを受けら
れることは明白である。取り付け位置は、車体底部等、
基地局との電波を送受信可能な部位ならどこでもよいこ
とも、また明白である。発明者らの実験で、車体底部で
も位置情報の取得が可能であったのは、PHSサービス
のマイクロ波がかなりの直進性に加えて、ある程度の反
射又は回折作用を持っているためと考えている。
【0028】さて、本発明の特徴は、このような位置に
取り付けられた端末1が、以下の機能又はインタフェー
スを有することである。その最大の特徴の一つは、いわ
ゆる自動車の制御ネットワークとの通信が可能なインタ
フェースの付与である。この部位をカーネットワークコ
ネクタ部15と称する。
【0029】図2の形態で自動車に装着された端末1
は、従来のシステムを用いることで位置情報を取得する
ことが可能である。端末自身は小型の為にスピーカ等を
削除することが得策(必要に応じて設定してもよい)で
あり、得られた位置情報は車載ネットワークを介して、
自動車のオーディオ・ビジュアル系のシステム伝達さ
れ、合成音声で走行中の地名を運転者又は同乗者に知ら
せることが可能である。一層の小型化と低消費電力化の
為には、端末1にはスピーカがない方が望ましい。スピ
ーカーがないことによる情報伝達手段の欠如は、前述し
たように車内ネットワークと接続されるカーネットワー
クコネクタ部15を設けることで解消される。
【0030】以上の説明で明らかな様に、端末1自身は
稼働部分がない形態で実現することが可能であり、事故
等の衝撃に耐える力は他の位置情報を提供するシステム
(例えばカーナビゲーションシステム)より大きく、結
果として頑健なシステムを構成することが可能である。
【0031】また、PHS端末のμ波発信電力は、10
mW(携帯電話のおよそ10分の1)と規定されてお
り、公衆電話綱に接続可能な最も低消費電力のものの一
つである。このため、従来の発明で問題となっていた、
事故でバッテリーが損傷した事例等で懸念された情報発
信電力の喪失といった問題に対しても強いことは明白で
あり、これもPHS端末を用いる大きな利点である。
【0032】次に、本発明の別の適用事例について言及
する。図3は本発明の端末構成図である。これは、端末
の外装部分を一部削除した状態を示している。主な構成
部品は、カーネットワークコネクタ部15、全体の機械
的強度を与える外装16(但し、図においては上面側を
外して表示)、電子回路又はLSIから構成されるエレ
クトロニクスモジュール17、電池及び充電保護回路1
8、PHS規格の電波の送受を行うアンテナ19等から
なる。
【0033】本発明では、端末1に電池及び充電回路を
内蔵させることで大きな利点を得ることが可能である。
一般的なカーナビゲーションシステム等は、当然、電源
を車載バッテリから得ることが通例である。しかし、本
発明の主たる適用先である、緊急時又は事故時において
は、この車載バッテリーが本来の性能を発揮することは
まれである。この為、車載バッテリーが機能している間
に端末に十分な電力を蓄え、必要な時は端末内蔵の電池
で所定の通信(事故の連絡又は最責の連絡等)を行う本
発明の利点は大きなものである。この際、車載ネットワ
ークから送られる車載バッテリの情報(保持電力値、充
電中か否か等)を基に、例えば、車載バッテリ電圧が予
め設定した値を越えた(この場合は低い電圧値へと変化
した)ならば、電池及び充電保護回路18の働きで車載
バッテリーとの接続回路を電気的に解放し、車載バッテ
リへの負荷をなくすことができる。このようなことは従
来のナビゲーションシステムではなされていなかった。
【0034】
【発明の効果】本発明による第1の効果として、車載ネ
ットワークと接続している効果について説明する。車載
ネットワーク及びCPUは、車の数多い情報を取得する
システムである。例えば、急ブレーキ(正確には進行方
向の加速度変化)とそれに続く衝撃でエアバッグが動作
するが、この一連の動作指示は、車載CPU又はエアバ
ッグ組み込みのCPUで制御される。このエアバッグの
制御信号は、車に重大な事故が生じたことを示す情報で
ある。また、走行中にラジエータ温度の情報がダッシュ
ボードに表示されるが、オーバーヒートによる高温度で
あれば、単なる故障(動作困難)情報ではなく、オーバ
ーヒートによる走行不能という一段深い情報である。こ
のように、事故又は故障情報は車載ネットワークとそれ
に接続されるCPUに格納されているか、又はこれらを
介して入手できるのであるから、それを活用すること
で、事故で行動が困難になっている運転者、同乗者、又
は故障の部位について明確な情報を識別し得ない不慣れ
な運転者(しかし、多くの運転者が車のメカニズムに関
して知識が乏しいという事実がある)に代って、所定の
通信を行うことが可能である。例えば、エアバックの動
作信号を受けとったら、直ちに119番へ発信し、端末
1に内蔵された音声合成システムで、「事故発生。場所
はXXX市YYY町Z丁目。車種は〜」といった事故情
報を緊急通報することが可能である。これは位置情報を
自身が持つPHS端末で速やかになし得るサービスであ
る。もちろん、受信した車の情報に応じてきめ細かい連
絡時のメッセージと連絡先の適切な設定を事前に行うこ
とは当然である。
【0035】本発明による第2の効果として、通信端末
の効果について説明する。昨今、路上に止められて自動
車のドアを合鍵又は鍵の破壊で開け、エンジンスタータ
ースイッチを合鍵又はスイッチの直結で機能させ、自動
車窃盗を行う者がいる。このような窃盗犯に自動車を盗
まれたとしても、本発明はその自動車の盗難経路又は所
在地をその位置情報提供機能で明らかにできる。即ち、
本発明を装備した自動車は盗難の抑止機能があること
が、大きな効果の一つである。自動車のネットワークに
接続され、容易に取り出せないAピラーの中に埋め込ま
れた本発明の適用端末は、このような目的に合致する。
更に、このように実装された端末では、自動車が本来さ
れる筈がない操作を受けた時、車載ネットワーク及びそ
の先のセンサが異常情報を検知するのであるから、車載
ネットワークと端末1のカーネットワークコネクタ部1
5を介して受信し、受信した異常情報、又は異常情報に
対応したメッセージを所定の連絡先、例えば、正規の持
ち主が指定した連絡先又は警察へ通報することが可能で
ある。また、本発明の端末の電池に供給される電力を遮
断する目的で、車載バッテリを電気的に外すことが行わ
れることも予想される。このような本来得られるべき車
載バッテリの電圧値を超えて電圧の低下が見られる事態
には、同様な手順で警報の発信又は所定の電話発信を行
うことで被害を少なくする効果も期待される。
【0036】本発明による第3の効果として、通信端末
を別の用途に用いられた場合の効果について説明する。
このような小型端末で位置情報を得られるメリットは図
りしれないが、一方で、本人の意図しないうちに本発明
の端末を所持品の中に紛れ込ませることも考え得る。こ
のような事態が生ずると、個人の行動を他人が監視する
ことが可能となり、個人のプライバシが損ねられる恐れ
がある。このため、この種のサービスの提供にあって
は、社会的な合意やシステム的にプライバシを侵害しな
い手段が必要である。本発明においては、その動作を車
載のバッテリ電圧が供給されている場合に限るなどの手
順を端末に内蔵されたエレクトロニクスモジュールに書
き込むことで悪意の流用を抑止できる。このことは、端
末1を秘かにトランクの中に置いておく、といった犯意
に対しても効果的である。
【0037】以上の、幾つか述べた効果は、本発明の端
末を車載バッテリに電気的に接続した場合に得られる効
果であることは明白であり、且つ故障このように数多い
先行事例の中にあっても、本発明が対象とするPHS端
末と車載ネットワークとが接続された商品又は先願発明
は見当たらない。そして、頑健でコストパフォーマンス
の高い緊急時の位置情報サービスは、PHS端末と車載
ネットワークが接続された本発明で初めて実現されるも
のである。また、事故に直面する前の車載バッテリへの
本端末1の接続が問題にならないことも明白である。
【0038】以上、詳細に説明したように、本発明の端
末を車載ネットワークと接続することで、故障時の連絡
又は救急車の派遣依頼連絡に、当該事象が生じた位置の
情報を加えて送信できるという利点が生じ、これは従来
のナビゲーションシステムの単なる位置情報の取得機能
と大きな差異を持つ。また、従来の構成においてはカー
ナビゲーションシステム及びそれに用いる端末が内在さ
せていた、「移動体の位置情報サービスシステムの頑健
性」という問題を克服することが困難であったが、本発
明の趣旨を適用した端末は安価で衝撃に強いナビゲーシ
ョンサービスを行うことができることを示した。更に、
PHSの持つ位置情報サービスの応用事例として、盗難
を抑止する効果があることを述べた。この他、PHSサ
ービスの特徴である低消費電力性と、車載バッテリーの
相補的な利用方法とを提示し、故障又は事故時の低消費
動作を可能とする利点を示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高速で移動する端末に対するPH
S位置情報サービスの提供の可能性を説明する模式図で
ある。
【図2】PHS位置情報サービス端末の装着形態を表す
図である。
【図3】本発明の通信端末の構成図である。
【図4】端末位置問い合わせサービスを提供する従来の
システム構成図である。
【図5】PHSを用いた位置情報サービスを提供する従
来のシステム構成図である。
【符号の説明】
1、121、122 端末 2、21、22、23 基地局 3 クライアント端末 4 位置情報データーベース端末 5 ネットワーク 6 CSインタフェース部 211 セル1 212 セル2 213 セル3 1′ セル1からセル2に移動した端末1:121移動
体 12 移動体の走行軌跡 13 電波の傘 14 位置情報の送受信に必要な時間帯 15 カーネットワークコネクタ部 16 全体の機械的強度を与える外装 17 電子回路又はLSIから構成されるエレクトロニ
クスモジュール 18 電池及び充電保護回路 19 PHS規格の電波の送受信を行うアンテナ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 7/04 D (72)発明者 鈴木 義武 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 西野 豊 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2F029 AA02 AB05 AC02 AC18 5J062 BB01 CC14 5K067 BB04 BB08 BB21 BB36 DD20 DD28 EE02 EE10 FF19 FF27 FF36 GG01 GG11 HH13 HH17 KK05 KK06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線信号を用いて位置情報を送受信する
    通信端末において、 移動体の制御部と信号の送受信を行う信号送受信手段を
    有することを特徴とする通信端末。
  2. 【請求項2】 前記移動体の制御部からの情報に基づい
    て、所定の電話番号へ発信、着信、保留又は転送を行う
    機能を有することを特徴とする請求項1に記載の通信端
    末。
  3. 【請求項3】 前記無線信号は、PHS方式であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の通信端末。
  4. 【請求項4】 前記移動体が、自動車であることを特徴
    とする請求項1から3のいずれか1項に記載の通信端
    末。
  5. 【請求項5】 電源供給手段を有することを特徴とする
    請求項1から4のいずれか1項に記載の通信端末。
  6. 【請求項6】 前記電源供給手段が、充電可能な電池で
    あることを特徴とする請求項5に記載の通信端末。
  7. 【請求項7】 前記電池の充電電圧が所定値を超えて変
    化した場合、所定の電話番号への発信及び/又は音の生
    成を行うことを特徴とする請求項5に記載の通信端末。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004111880A1 (ja) * 2003-06-12 2004-12-23 Cybird Co., Ltd. コンテンツ取得システム
JP2006157402A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Fujitsu Ten Ltd 通信制御装置および移動体通信装置
JP2006270564A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Nec Corp 通知システム、通信端末、携帯電話機、通知方法、プログラム、記録媒体

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