JP2000067890A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

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JP2000067890A
JP2000067890A JP10241530A JP24153098A JP2000067890A JP 2000067890 A JP2000067890 A JP 2000067890A JP 10241530 A JP10241530 A JP 10241530A JP 24153098 A JP24153098 A JP 24153098A JP 2000067890 A JP2000067890 A JP 2000067890A
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cooling plate
holder
heat transfer
transfer tube
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Masakazu Hidai
将一 干鯛
Kyotaro Iyasu
巨太郎 居安
Shigeo Kobayashi
茂夫 小林
Yoshitsugu Gocho
義次 牛膓
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料電池を長時間運転する過程で、冷却板への
リン酸の浸入を確実に検知すること。 【解決手段】リン酸を保持する電解質層を挟んで配置さ
れた燃料極5・酸化剤極6からなり、燃料ガス・酸化剤
ガスの電気化学的反応により電気的出力を発生する単電
池1を、セパレータ2を介して複数個積層し、さらに内
部に冷媒を循環させる伝熱管11・伝熱管11を保持固定す
るホルダー12からなり、単位電池1の起電反応に伴なう
熱を除去する冷却板3を、所定個数の単位電池1毎に挿
入して構成される電池スタックを備えた燃料電池におい
て、伝熱管11の周囲に近接して絶縁被覆を施した導線13
を敷設するか、あるいは伝熱管11に絶縁被覆を施した導
線13を巻き付け、導線13の一端を絶縁被覆で覆い、導線
13の他端を、回路の電気的な導通を検知する手段14,15
を介して、ホルダー12あるいは伝熱管11に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解質としてリン
酸を用い、冷却板を有するリン酸型の燃料電池に係り、
特に冷却板に浸入するリン酸の有無を確実に検知できる
ようにした燃料電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、多孔質体に電解質を含浸し
た電解質層を挟んで一対の多孔質電極を配置し、一方の
電極の背面側に水素等の燃料ガスを、他方の電極の背面
側に空気等の酸化剤ガスを供給することにより起こる電
気化学反応を利用して、上記一対の電極間から電気エネ
ルギーを取り出すことができる装置である。
【0003】図10は、この種の燃料電池のうち、電解
質としてリン酸を用いたリン酸型の燃料電池における電
池スタックの基本的な構成例を示す斜視図である。図1
0において、電池スタックは、複数個の単位電池1をセ
パレータ2を介して積層し、さらに所定個数の単位電池
1毎に冷却板3を挿入して構成されている。
【0004】そして、単位電池1の起電反応に伴なう熱
は、冷却板3により除去し、電池スタックを冷却するこ
とによって、適正な電池作動温度を維持するようにして
いる。
【0005】図11は、単位電池1の基本的な構成例を
示す斜視図である。図11において、単位電池1は、電
解質であるリン酸を保持する電解質層(以下、マトリッ
クス層と称する)4と、このマトリックス層4を挟んで
配置された燃料極(以下、アノード電極と称する)5お
よび酸化剤極(以下、カソード電極と称する)6の1組
の多孔質電極から構成されている。
【0006】また、アノード電極5およびカソード電極
6の一方の面には、触媒層が形成されてマトリックス層
4と接している。さらに、アノード電極5およびカソー
ド電極6の背面には、リン酸を保持する目的で、多孔体
であるアノ一ドリザーバー7およびカソードリザーバー
8を重ねている。
【0007】そして、アノ一ドリザーバー7およびカソ
ードリザーバー8には、燃料ガスあるいは酸化剤ガスを
流すために、それぞれ燃料溝9と空気溝10とが形成さ
れている。
【0008】図12は、上記冷却板3の構成例を示す部
分切欠平面図である。図12において、冷却板3は、通
常、外部から水等の冷媒を内部に循環させる伝熱管11
と、伝熱管11を保持固定するためのホルダー12とか
ら構成されている。
【0009】伝熱管11は、通常、銅あるいはステンレ
ス等の金属製であり、またホルダー12としては、耐腐
食性、電気伝導性に優れた黒鉛が使用されている。ま
た、伝熱管11とホルダー12の材料の違いから、両者
の熱膨張率が違うため、伝熱管11とホルダー12との
間には隙間が存在する。さらに、冷却板3の上下両面
に、緻密な黒鉛化炭素板からなるセパレータ2を、フッ
素系樹脂を介して融着させた構造の冷却板を用いる場合
もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の燃料電池においては、長時間運転を継続し
た場合に、以下のような問題が生じる可能性がある。す
なわち、燃料電池を運転していると、単位電池1内に保
持されていたリン酸が蒸発し、燃料ガスおよび酸化剤ガ
スによって単位電池1の外部に搬出される。この搬出さ
れたリン酸は、比較的温度の低い冷却板3の側面で凝縮
し、液滴を形成する。そして、冷却板3に付着したリン
酸の液滴は、時間の経過と共に徐々に冷却板3のホルダ
ー12中に浸透していく。あるいは、伝熱管11の口出
し部において、伝熱管11とホルダー12との間に隙間
が存在するために、冷却板3の側面に付着したリン酸
が、その隙間を通って冷却板3の内部に浸入していく。
【0011】一方、冷却板3の上下両面に融着されたセ
パレータ2は、リン酸を保持したアノードリザーバー7
およびカソードリザーバー8と接触している。そして、
長時間の運転によって、セパレータ2にリン酸が浸透
し、さらにセパレータ2を透過したリン酸が、冷却板3
中に浸入する可能性がある。
【0012】冷却板3中に浸入したリン酸は、冷却板3
内部で拡散して、やがて伝熱管11に接触する。する
と、金属製の伝熱管11は、リン酸に腐食される。そし
て、長時間、伝熱管11とリン酸とが接触していると、
腐食が進行し、伝熱管11に貫通孔が形成されるに至
る。
【0013】この結果、貫通孔からは伝熱管11外部に
冷媒が漏れ出し、冷却性能を低減させるだけでなく、漏
れた冷媒が単位電池1やその他の冷却板3に損傷を与
え、電池スタックとしての正常な発電を維持することが
できなくなってしまう。
【0014】本発明の目的は、燃料電池を長時間運転す
る過程で、冷却板中にリン酸が浸入した場合に、浸入し
たリン酸によって伝熱管の腐食が生じる前に、あるいは
伝熱管の腐食による損傷が軽微で電池スタックの運転に
影響を与えないうちに、冷却板へのリン酸の浸入を確実
に検知することが可能な燃料電池を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、電解質であるリン酸を保持する電解質層を挟んで
配置された燃料極および酸化剤極からなり、反応ガスで
ある燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学的反応により
電気的出力を発生する単電池を、セパレータを介して複
数個積層し、さらに内部に冷媒を循環させる伝熱管、お
よび当該伝熱管を保持固定するホルダーからなり、単位
電池の起電反応に伴なう熱を除去する冷却板を、所定個
数の単位電池毎に挿入して構成される電池スタックを備
えた燃料電池において、請求項1の発明では、伝熱管の
周囲に近接して絶縁被覆を施した導線を敷設するか、あ
るいは伝熱管に絶縁被覆を施した導線を巻き付け、導線
の一端を絶縁被覆で覆い、導線の他端を、回路の電気的
な導通を検知する手段を介して、ホルダーあるいは伝熱
管に接続している。
【0016】従って、請求項1の発明の燃料電池におい
ては、表面を絶縁材料で被覆した導線を伝熱管の周囲に
敷設するか、あるいは伝熱管に巻き付けて、その導線を
回路の電気的な導通を検知する手段を介して、ホルダー
または伝熱管に接続することにより、リン酸が冷却板に
浸入した時には、絶縁被覆がリン酸によって損傷して、
ホルダーあるいは伝熱管との間に導通を生じるため、回
路の電気的な導通を検知する手段によって、冷却板への
リン酸の浸入を確実に検知することができる。
【0017】また、請求項2の発明では、伝熱管の周囲
に近接して絶縁被覆を施した導線を敷設するか、あるい
は伝熱管に絶縁被覆を施した導線を巻き付け、導線の一
端を絶縁被覆で覆い、導線の他端を、回路の電気的な導
通を検知する手段を介して、電気的に接地している。
【0018】従って、請求項2の発明の燃料電池におい
ては、表面を絶縁材料で被覆した導線を伝熱管の周囲に
敷設するか、あるいは伝熱管に巻き付けて、その導線を
回路の電気的な導通を検知する手段を介して、電気的に
接地することにより、リン酸が冷却板に浸入した時に
は、絶縁被覆がリン酸によって損傷し、ホルダーとの間
に導通を生じ、またホルダーはアースに電気的に接続さ
れており、ホルダーと導線が導通すると回路が閉じるた
め、回路の電気的な導通を検知する手段によって、冷却
板へのリン酸の浸入を確実に検知することができる。
【0019】一方、上記の目的を達成するために、電解
質であるリン酸を保持する電解質層を挟んで配置された
燃料極および酸化剤極からなり、反応ガスである燃料ガ
スおよび酸化剤ガスの電気化学的反応により電気的出力
を発生する単電池を、セパレータを介して複数個積層
し、さらに内部に冷媒を循環させる伝熱管、および当該
伝熱管を保持固定するホルダーからなり、かつ伝熱管の
表面が絶縁材料により被覆が施されて、単位電池の起電
反応に伴なう熱を除去する冷却板を、所定個数の単位電
池毎に挿入して構成される電池スタックを備えた燃料電
池において、請求項3の発明では、伝熱管とホルダーと
を、回路の電気的な導通を検知する手段を介して接続し
ている。
【0020】従って、請求項3の発明の燃料電池におい
ては、伝熱管の表面に絶縁材料によって被覆を施し、伝
熱管とホルダーとを、回路の電気的な導通を検知する手
段を介して接続することにより、リン酸が冷却板に浸入
した時には、絶縁被覆がリン酸によって損傷し、伝熱管
が露出してホルダーとの間に導通を生じる。
【0021】また、ホルダーはアースに電気的に接続さ
れており、さらに伝熱管は冷却水を通して接地されてい
るため、リン酸によって両者に直接電気的な導通が生じ
ると、両者の間の電気抵抗が小さくなり、回路の電気的
な導通を検知する手段によって、冷却板へのリン酸の浸
入を確実に検知することができる。
【0022】また、請求項4の発明では、伝熱管を、回
路の電気的な導通を検知する手段を介して、電気的に接
地している。従って、請求項4の発明の燃料電池におい
ては、伝熱管の表面に絶縁材料によって被覆を施し、伝
熱管を回路の電気的な導通を検知する手段を介して電気
的に接地することにより、リン酸が冷却板に浸入した時
には、絶縁被覆がリン酸によって損傷し、伝熱管が露出
してホルダーとの間に導通を生じる。
【0023】また、ホルダーはアースに電気的に接続さ
れており、ホルダーと導線が導通すると回路が閉じるた
め、回路の電気的な導通を検知する手段によって、冷却
板へのリン酸の浸入を確実に検知することができる。
【0024】一方、上記の目的を達成するために、電解
質であるリン酸を保持する電解質層を挟んで配置された
燃料極および酸化剤極からなり、反応ガスである燃料ガ
スおよび酸化剤ガスの電気化学的反応により電気的出力
を発生する単電池を、セパレータを介して複数個積層
し、さらに内部に冷媒を循環させる伝熱管、および当該
伝熱管を保持固定するホルダーからなり、単位電池の起
電反応に伴なう熱を除去する冷却板を、所定個数の単位
電池毎に挿入して構成される電池スタックを備えた燃料
電池において、請求項5の発明では、ホルダー中に、冷
却板の外周に沿って、一端を絶縁被覆で覆いかつ表面に
絶縁被覆を施した2本の導線を敷設し、2本の導線の絶
縁被覆が施されていない端部を、回路の電気的な導通を
検知する手段を介して接続している。
【0025】従って、請求項5の発明の燃料電池におい
ては、冷却板の外周に沿ってホルダー中に、表面を絶縁
材料で被覆した2本の導線を敷設し、それぞれの導線を
回路の電気的な導通を検知する手段を介して接続するこ
とにより、リン酸が冷却板に浸入した時には、絶縁被覆
がリン酸によって損傷し、ホルダーとの間に導通を生じ
るため、2本の導線が共にホルダーとの間に導通を生じ
ると、回路の電気的な導通を検知する手段によって、冷
却板へのリン酸の浸入を確実に検知することができる。
【0026】また、請求項6の発明では、ホルダー中
に、冷却板の外周に沿って、絶縁被覆を施した導線を敷
設し、導線の一端を絶縁被覆で覆い、導線の他端を、回
路の電気的な導通を検知する手段を介して、ホルダーに
接続している。
【0027】従って、請求項6の発明の燃料電池におい
ては、冷却板の外周に沿ってホルダー中に、表面を絶縁
材料で被覆した導線を敷設し、導線とホルダーとを回路
の電気的な導通を検知する手段を介して接続することに
より、リン酸が冷却板に浸入した時には、絶縁被覆がリ
ン酸によって損傷し、ホルダーとの間に導通を生じるた
め、回路の電気的な導通を検知する手段によって、冷却
板へのリン酸の浸入を確実に検知することができる。
【0028】さらに、請求項7の発明では、ホルダー中
に、冷却板の外周に沿って、絶縁被覆を施した導線を敷
設し、導線の一端を絶縁被覆で覆い、導線の他端を、回
路の電気的な導通を検知する手段を介して、電気的に接
地している。
【0029】従って、請求項7の発明の燃料電池におい
ては、冷却板の外周に沿ってホルダー中に、表面を絶縁
材料で被覆した導線を敷設し、導線を回路の電気的な導
通を検知する手段を介して電気的に接地することによ
り、リン酸が冷却板に浸入した時には、絶縁被覆がリン
酸によって損傷し、ホルダーとの間に導通を生じ、また
ホルダーはアースに電気的に接続されており、ホルダー
と導線が導通すると回路が閉じるため、回路の電気的な
導通を検知する手段によって、冷却板へのリン酸の浸入
を確実に検知することができる。
【0030】一方、請求項8の発明では、ホルダー中
に、冷却板の外周に沿って、表面に厚さの異なる絶縁被
覆を施した少なくとも2本の導線を敷設し、それぞれの
導線の一端に絶縁被覆を施し、それぞれの導線の他端
を、回路の電気的な導通を検知する手段を介して、ホル
ダーに接続している。
【0031】従って、請求項8の発明の燃料電池におい
ては、冷却板の外周に沿ってホルダー中に、表面を厚さ
の異なる絶縁材料で被覆した少なくとも2本の導線を敷
設し、それぞれの導線を回路の電気的な導通を検知する
手段を介して、ホルダーに接続することにより、リン酸
が冷却板に浸入した時には、絶縁被覆がリン酸によって
損傷し、ホルダーとの間に導通を生じるため、回路の電
気的な導通を検知する手段によって、冷却板へのリン酸
の浸入を確実に検知することができる。
【0032】さらに、それぞれの導線を覆っている絶縁
材料の厚さが異なることにより、導通を生じるまでの時
間はそれぞれに異なるため、導通を生じるまでの時間差
を計測することによって、冷却板にリン酸が浸入する早
さを評価することができる。
【0033】また、請求項9の発明では、ホルダー中
に、冷却板の外周に沿って、表面に厚さの異なる絶縁被
覆を施した少なくとも2本の導線を敷設し、それぞれ導
線の一端に絶縁被覆を施し、それぞれの導線の他端を、
回路の電気的な導通を検知する手段を介して、電気的に
接地している。
【0034】従って、請求項9の発明の燃料電池におい
ては、冷却板の外周に沿ってホルダー中に、表面を厚さ
の異なる絶縁材料で被覆した少なくとも2本の導線を敷
設し、それぞれの導線を回路の電気的な導通を検知する
手段を介して電気的に接地することにより、リン酸が冷
却板に浸入した時には、絶縁被覆がリン酸によって損傷
し、ホルダーとの間に導通を生じる。
【0035】また、ホルダーはアースに電気的に接続さ
れており、ホルダーと導線が導通すると回路が閉じるた
め、回路の電気的な導通を検知する手段によって、冷却
板へのリン酸の浸入を確実に検知することができる。
【0036】さらに、それぞれの導線を覆っている絶縁
材料の厚さが異なることにより、導通を生じるまでの時
間はそれぞれに異なるため、導通を生じるまでの時間差
を計測することによって、冷却板にリン酸が浸入する早
さを評価することができる。
【0037】さらに、請求項10の発明では、ホルダー
中に、冷却板の外周に沿って、表面に厚さの異なる絶縁
被覆を施した少なくとも2本の導線を冷却板の端部から
の距離の異なる位置に敷設し、それぞれの導線の一端に
絶縁被覆を施し、それぞれの導線の他端を、回路の電気
的な導通を検知する手段を介して、ホルダーに接続して
いる。
【0038】従って、請求項10の発明の燃料電池にお
いては、冷却板の外周に沿ってホルダー中に、表面を厚
さの異なる絶縁材料で被覆した少なくとも2本の導線
を、冷却板の外周からの距離がそれぞれ異なる位置に敷
設し、それぞれの導線を回路の電気的な導通を検知する
手段を介してホルダーに接続することにより、リン酸が
冷却板に浸入した時には、絶縁被覆がリン酸によって損
傷し、ホルダーとの間に導通を生じるため、回路の電気
的な導通を検知する手段によって、冷却板へのリン酸の
浸入を確実に検知することができる。
【0039】さらに、それぞれの導線を覆っている絶縁
材料の厚さが異なることにより、導通を生じるまでの時
間はそれぞれに異なるため、導通を生じるまでの時間差
を計測することによって、冷却板にリン酸が浸入する早
さを評価することができる。
【0040】一方、請求項11の発明では、ホルダー中
に、冷却板の外周に沿って、表面に厚さの異なる絶縁被
覆を施した少なくとも2本の導線を冷却板の端部からの
距離の異なる位置に敷設し、それぞれの導線の一端に絶
縁被覆を施し、それぞれの導線の他端を、回路の電気的
な導通を検知する手段を介して、電気的に接地してい
る。
【0041】従って、請求項11の発明の燃料電池にお
いては、冷却板の外周に沿ってホルダー中に、表面を厚
さの異なる絶縁材料で被覆した少なくとも2本の導線
を、冷却板の外周からの距離がそれぞれ異なる位置に敷
設し、それぞれの導線を回路の電気的な導通を検知する
手段を介して電気的に接地することにより、リン酸が冷
却板に浸入した時には、絶縁被覆がリン酸によって損傷
し、ホルダーとの間に導通を生じる。
【0042】また、ホルダーはアースに電気的に接続さ
れており、ホルダーと導線が導通すると回路が閉じるた
め、回路の電気的な導通を検知する手段によって、冷却
板へのリン酸の浸入を確実に検知することができる。
【0043】さらに、それぞれの導線を覆っている絶縁
材料の厚さが異なることにより、導通を生じるまでの時
間はそれぞれに異なるため、導通を生じるまでの時間差
を計測することによって、冷却板にリン酸が浸入する早
さを評価することができる。
【0044】また、請求項12の発明では、ホルダー中
に、冷却板の外周に沿って、それぞれ異なる材料の絶縁
被覆を施した少なくとも2本の導線を敷設し、それぞれ
の導線の一端に絶縁被覆を施し、それぞれの導線の他端
を、回路の電気的な導通を検知する手段を介して、ホル
ダーに接続している。
【0045】従って、請求項12の発明の燃料電池にお
いては、冷却板の外周に沿ってホルダー中に、表面を材
質の異なる絶縁材料で被覆した少なくとも2本の導線を
敷設し、それぞれの導線を回路の電気的な導通を検知す
る手段を介して、ホルダーに接続することにより、リン
酸が冷却板に浸入した時には、絶縁被覆がリン酸によっ
て損傷し、ホルダーとの間に導通を生じるため、回路の
電気的な導通を検知する手段によって、冷却板へのリン
酸の浸入を確実に検知することができる。
【0046】さらに、それぞれの導線を覆っている絶縁
材料の材質が異なることにより、導通を生じるまでの時
間はそれぞれに異なるため、導通を生じるまでの時間差
を計測することによって、冷却板にリン酸が浸入する早
さを評価することができる。
【0047】さらに、請求項13の発明では、ホルダー
中に、冷却板の外周に沿って、それぞれ異なる材料の絶
縁被覆を施した少なくとも2本の導線を敷設し、それぞ
れの導線の一端に絶縁被覆を施し、それぞれの導線の他
端を、回路の電気的な導通を検知する手段を介して、電
気的に接地している。
【0048】従って、請求項13の発明の燃料電池にお
いては、冷却板の外周に沿ってホルダー中に、表面を材
質の異なる絶縁材料で被覆した少なくとも2本の導線を
敷設し、それぞれの導線を回路の電気的な導通を検知す
る手段を介して電気的に接地することにより、リン酸が
冷却板に浸入した時には、絶縁被覆がリン酸によって損
傷し、ホルダーとの間に導通を生じる。
【0049】また、ホルダーはアースに電気的に接続さ
れており、ホルダーと導線が導通すると回路が閉じるた
め、回路の電気的な導通を検知する手段によって、冷却
板へのリン酸の浸入を確実に検知することができる。
【0050】さらに、それぞれの導線を覆っている絶縁
材料の材質が異なることにより、導通を生じるまでの時
間はそれぞれに異なるため、導通を生じるまでの時間差
を計測することによって、冷却板にリン酸が浸入する早
さを評価することができる。
【0051】一方、請求項14の発明では、上記請求項
1、請求項3、請求項5、請求項6、請求項8、請求項
10、請求項12のいずれか1項の発明の燃料電池にお
いて、回路の電気的な導通を検知する手段として、電流
計および電源を直列に接続している。
【0052】従って、請求項14の発明の燃料電池にお
いては、回路の電気的な導通を検知する手段として、電
流計および電源を直列に接続することにより、冷却板中
にリン酸が浸入していない時には、回路は導通していな
いために、回路には電流は流れない。
【0053】また、リン酸が冷却板に浸入して回路が閉
じると、電源の電圧と回路の抵抗とから決まる値の電流
が回路を流れるため、電流計を用いてこの電流を検知す
ることによって、冷却板へのリン酸の浸入を確実に検知
することができる。
【0054】また、請求項15の発明では、上記請求項
2、請求項4、請求項7、請求項9、請求項11、請求
項13のいずれか1項の発明の燃料電池において、回路
の電気的な導通を検知する手段として、電流計を接続し
ている。
【0055】従って、請求項15の発明の燃料電池にお
いては、回路の電気的な導通を検知する手段として、電
流計を接続することにより、リン酸が冷却板に浸入し導
線とホルダーとの間に導通を生じると、ホルダーは燃料
電池スタックの一部分としてアースに電気的に接続され
ているため、閉じた回路が形成される。
【0056】この時、ホルダーは冷却板の積層された位
置に応じたある電位を持つために、アースと短絡して回
路に電流が流れるため、電流計を用いてこの電流を検知
することによって、冷却板へのリン酸の浸入を確実に検
知することができる。
【0057】さらに、請求項16の発明では、上記請求
項1、請求項3、請求項5、請求項6、請求項8、請求
項10、請求項12のいずれか1項の発明の燃料電池に
おいて、回路の電気的な導通を検知する手段として、ヒ
ューズおよび電源を直列に接続している。
【0058】従って、請求項16の発明の燃料電池にお
いては、回路の電気的な導通を検知する手段として、ヒ
ューズおよび電源を直列に接続することにより、冷却板
中にリン酸が浸入していない時には、回路は導通してい
ないために、回路には電流は流れない。
【0059】また、リン酸が冷却板に浸入して回路が閉
じると、電源の電圧と回路の抵抗とから決まる値の電流
が回路を流れるため、ヒューズが断線することで、この
電流を検知することによって、冷却板へのリン酸の浸入
を確実に検知することができる。
【0060】一方、請求項17の発明では、上記請求項
2、請求項4、請求項7、請求項9、請求項11、請求
項13のいずれか1項の発明の燃料電池において、回路
の電気的な導通を検知する手段として、ヒューズを接続
している。
【0061】従って、請求項17の発明の燃料電池にお
いては、回路の電気的な導通を検知する手段として、ヒ
ューズを接続することにより、リン酸が冷却板に浸入し
導線とホルダーとの間に導通を生じると、ホルダーは燃
料電池スタックの一部分としてアースに電気的に接続さ
れているため、閉じた回路が形成される。
【0062】この時、ホルダーは冷却板の積層された位
置に応じたある電位を持つために、アースと短絡して回
路に電流が流れるため、ヒューズが断線することで、こ
の電流を検知することによって、冷却板へのリン酸の浸
入を確実に検知することができる。
【0063】また、請求項18の発明では、上記請求項
1、請求項3、請求項5、請求項6、請求項8、請求項
10、請求項12のいずれか1項の発明の燃料電池にお
いて、回路の電気的な導通を検知する手段として、電源
と電圧計を並列に接続している。
【0064】従って、請求項18の発明の燃料電池にお
いては、回路の電気的な導通を検知する手段として、電
圧計および電源を直列に接続することにより、冷却板中
にリン酸が浸入していない時には、回路は導通していな
いために、開いた回路を形成しており、電圧計は0Vを
指示する。
【0065】また、リン酸が冷却板に浸入して回路が閉
じると、電圧計は電源の電圧と回路の抵抗とから決まる
値を指示するため、この電圧計の指示の変化によって、
冷却板へのリン酸の浸入を確実に検知することができ
る。
【0066】さらに、請求項19の発明では、上記請求
項2、請求項4、請求項7、請求項9、請求項11、請
求項13のいずれか1項の発明の燃料電池において、回
路の電気的な導通を検知する手段として、電圧計を接続
している。
【0067】従って、請求項19の発明の燃料電池にお
いては、回路の電気的な導通を検知する手段として、電
圧計を接続することにより、冷却板中にリン酸が浸入し
ていない時には、回路は導通していないために、開いた
回路を形成しており、電圧計は0Vを指示する。
【0068】また、リン酸が冷却板に浸入して導線とホ
ルダーとの間に導通を生じ、閉じた回路が形成される
と、電圧計は冷却板の積層された位置に応じた電位を指
示するため、この電圧計の指示の変化によって、冷却板
へのリン酸の浸入を確実に検知することができる。
【0069】一方、請求項20の発明では、上記請求項
1〜請求項13のいずれか1項の発明の燃料電池におい
て、回路の電気的な導通を検知する手段を取り外し可能
な構成とし、検査時にのみ回路の電気的な導通を検知す
る手段を接続するようにしている。
【0070】従って、請求項20の発明の燃料電池にお
いては、回路の電気的な導通を検知する手段を取り外し
可能な構成にし、検査時にのみ当該手段を接続すること
により、例えば簡易テスター等によって測定することが
可能となり、簡単な構成で同等の機能を持たせることが
できる。
【0071】また、請求項21の発明では、上記請求項
1、請求項2、請求項5〜請求項20のいずれか1項の
発明の燃料電池において、導線に施す絶縁被覆の材料と
して、耐熱性を有した多孔性の材料を用いている。
【0072】従って、請求項21の発明の燃料電池にお
いては、導線に施す絶縁被覆の材料として、耐熱性を有
した多孔性の材料を用いることにより、多孔性の材料に
リン酸が接触すると、リン酸が孔に浸透して導線とホル
ダーの間を電気的につないで導通を生じる。
【0073】さらに、請求項22の発明では、上記請求
項1、請求項2、請求項5〜請求項20のいずれか1項
の発明の燃料電池において、導線に施す絶縁材料とし
て、耐熱性を有し、かつリン酸に溶解性のある材料を用
いている。
【0074】ここで、特に上記導線に施す絶縁材料とし
ては、例えば請求項23に記載したように、アルミナ、
炭化ホウ素、窒化ホウ素のいずれかを用いることが好ま
しい。
【0075】従って、請求項22および請求項23の発
明の燃料電池においては、導線に施す絶縁被覆の材料と
して、耐熱性を有し、かつリン酸に溶解性のある材料を
用いることにより、導線に施されている絶縁被覆の材料
にリン酸が接触すると、リン酸により絶縁被覆が損傷さ
れて導線が露出し、導線とホルダーとの間に導通を生じ
る。
【0076】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本実施の形態によるリン
酸型燃料電池における電池スタックの冷却板の構成例を
示す概要図であり、図12と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0077】すなわち、本実施の形態の冷却板は、図1
に示すように、図12における伝熱管11の周囲に近接
して絶縁被覆を施した導線13を敷設するか、あるいは
伝熱管11に絶縁被覆を施した導線13を巻き付けてい
る。
【0078】また、導線13の一端を絶縁被覆で覆い、
さらに導線13の他端を、回路の電気的な導通を検知す
る手段を介して、ホルダー12または伝熱管11に接続
している。
【0079】ここで、回路の電気的な導通を検知する手
段としては、電流計14および電源15を直列に接続す
ることにより、導線13とホルダー12または伝熱管1
1との間の導通の有無を、電流計14に流れる電流の値
で検知するようにしている。
【0080】また、導線13に施す絶縁材料としては、
耐熱性、電気絶縁性を有し、かつリン酸に溶解性のある
材料を用いることが好ましい。例えば、アルミナ、炭化
ホウ素、窒化ホウ素等のいずれかを用いることができ
る。
【0081】次に、以上のように構成した冷却板3を備
えたリン酸型燃料電池においては、表面を絶縁材料で被
覆した導線13を、伝熱管11の周囲に敷設するか、あ
るいは伝熱管11に巻き付けて、その導線13を回路の
電気的な導通を検知する手段(電流計14および電源1
5)を介して、ホルダー12または伝熱管11に接続し
ていることにより、リン酸が冷却板3に浸入した時に
は、絶縁被覆がリン酸によって溶けて導線13が露出
し、ホルダー12または伝熱管11との間に導通が生じ
る。
【0082】あるいは、絶縁被覆として多孔性の材料を
使用していることにより、リン酸が被覆に浸入して多孔
性の材料に接触すると、リン酸が孔に浸透して、リン酸
が回路を構成して導線13とホルダー12または伝熱管
11との間に導通を生じる。
【0083】そして、この導通によって、電流計14を
流れる電流の値から、導線13とホルダー12または伝
熱管11との間の導通の有無を判定して、冷却板3中に
浸入したリン酸の有無を確実に検知することができる。
【0084】上述したように、本実施の形態のリン酸型
燃料電池では、燃料電池を長時間運転する過程で、冷却
板3中にリン酸が浸入した場合に、浸入したリン酸によ
って伝熱管11の腐食が生じる前に、あるいは伝熱管1
1の腐食による損傷が軽微で電池スタックの運転に影響
を与えないうちに、冷却板3へのリン酸の浸入を確実に
検知することが可能となる。
【0085】(第2の実施の形態)図2は、本実施の形
態によるリン酸型燃料電池における電池スタックの冷却
板の構成例を示す概要図であり、図12と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0086】すなわち、本実施の形態の冷却板は、図2
に示すように、図12における伝熱管11の周囲に近接
して絶縁被覆を施した導線13を敷設するか、あるいは
伝熱管11に絶縁被覆を施した導線13を巻き付けてい
る。
【0087】また、導線13の一端を絶縁被覆で覆い、
さらに導線13の他端を、回路の電気的な導通を検知す
る手段を介して、アース16に接続、すなわち電気的に
接地している。
【0088】ここで、回路の電気的な導通を検知する手
段としては、電流計14を接続することにより、導線1
3とホルダー12または伝熱管11との間の導通の有無
を、電流計14に流れる電流の値で検知するようにして
いる。
【0089】また、導線13に施す絶縁材料としては、
前記第1の実施の形態の場合と同様の材料を用いること
ができる。次に、以上のように構成した冷却板3を備え
たリン酸型燃料電池においては、表面を絶縁材料で被覆
した導線13を、伝熱管11の周囲に敷設するか、ある
いは伝熱管11に巻き付けて、その導線13を回路の電
気的な導通を検知する手段(電流計14および電源1
5)を介して、アース16に接続していることにより、
冷却板3中にリン酸が浸入して導線13に達すると、導
線13の絶縁被覆を溶かして、あるいは絶縁被覆中に浸
透して、導線13と冷却板3との間に導通が生じる。
【0090】この場合、冷却板3とアース16は、冷却
板3が積層された位置に応じた電位差をもって電気的に
接続されているため、導線13と冷却板3との間に導通
を生じた場合には、冷却板3とアース16とが電気的に
短絡して電流が流れる。
【0091】そして、この電流計14を流れる電流の値
から、導線13と冷却板3との間の導通の有無を判定し
て、冷却板3中に浸入したリン酸の有無を確実に検知す
ることができる。
【0092】上述したように、本実施の形態のリン酸型
燃料電池でも、前記第1の実施の形態の場合と同様の効
果を得ることが可能となる。 (第3の実施の形態)図3は、本実施の形態によるリン
酸型燃料電池における電池スタックの冷却板の構成例を
示す概要図であり、図12と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0093】すなわち、本実施の形態の冷却板は、図3
に示すように、図12における伝熱管11の表面に、例
えばフッ素系樹脂等の絶縁材料により絶縁被覆(以下、
単に被覆と称する)17を施している。
【0094】また、伝熱管11とホルダー12とを、回
路の電気的な導通を検知する手段を介して接続してい
る。ここで、回路の電気的な導通を検知する手段として
は、電流計14および電源15を直列に接続することに
より、伝熱管11とホルダー12との間の導通の有無
を、電流計14に流れる電流の値で検知するようにして
いる。
【0095】次に、以上のように構成した冷却板3を備
えたリン酸型燃料電池においては、伝熱管11の表面に
絶縁材料によって被覆17を施し、伝熱管11とホルダ
ー12とを、回路の電気的な導通を検知する手段(電流
計14および電源15)を介して接続していることによ
り、リン酸が冷却板3に浸入した時には、被覆17がリ
ン酸によって損傷し、伝熱管11が露出してホルダー1
2との間に導通が生じ、両者の間の電気抵抗が小さくな
る。
【0096】そして、電流計14を流れる電流の値か
ら、伝熱管11とホルダー12との間の導通の有無を判
定して、冷却板3中に浸入したリン酸の有無を確実に検
知することができる。
【0097】上述したように、本実施の形態のリン酸型
燃料電池でも、前記第1および第2の実施の形態の場合
と同様の効果を得ることが可能となる。 (第4の実施の形態)図4は、本実施の形態によるリン
酸型燃料電池における電池スタックの冷却板の構成例を
示す概要図であり、図12と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0098】すなわち、本実施の形態の冷却板は、図4
に示すように、図12における伝熱管11の表面に、例
えばフッ素系樹脂等の絶縁材料により被覆17を施して
いる。
【0099】また、伝熱管11を、回路の電気的な導通
を検知する手段を介して、アース16に接続、すなわち
電気的に接地している。ここで、回路の電気的な導通を
検知する手段としては、電流計14を接続することによ
り、伝熱管11とホルダー12との間の導通の有無を、
電流計14に流れる電流の値で検知するようにしてい
る。
【0100】次に、以上のように構成した冷却板3を備
えたリン酸型燃料電池においては、伝熱管11の表面に
絶縁材料によって被覆17を施し、伝熱管11を回路の
電気的な導通を検知する手段(電流計14)を介して、
アース16に接続していることにより、リン酸が冷却板
3に浸入した時には、被覆17がリン酸によって損傷
し、伝熱管11が露出してホルダー12との間に導通が
生じ、伝熱管11とホルダー12とが同電位になり、伝
熱管11とアース16とが短絡して電流が流れる。
【0101】そして、この電流計14を流れる電流の値
から、伝熱管11とホルダー12との間の導通の有無を
判定して、冷却板3中に浸入したリン酸の有無を確実に
検知することができる。
【0102】上述したように、本実施の形態のリン酸型
燃料電池でも、前記第1乃至第3の実施の形態の場合と
同様の効果を得ることが可能となる。 (第5の実施の形態)図5は、本実施の形態によるリン
酸型燃料電池における電池スタックの冷却板の構成例を
示す概要図であり、図12と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0103】すなわち、本実施の形態の冷却板は、図5
に示すように、図12におけるホルダー12中に、冷却
板3の端部付近に冷却板3の外周に沿って、一端を絶縁
被覆で覆いかつ表面に絶縁被覆を施した2本の導線13
を埋設している。
【0104】また、2本の導線13の絶縁被覆が施され
ていない端部を、回路の電気的な導通を検知する手段を
介して接続している。ここで、回路の電気的な導通を検
知する手段としては、電流計14および電源15を直列
に接続することにより、2本の導線13と冷却板3との
間の導通の有無を、電流計14に流れる電流の値で検知
するようにしている。
【0105】また、導線13に施す絶縁材料としては、
前記第1および第2の実施の形態の場合と同様の材料を
用いることができる。次に、以上のように構成した冷却
板3を備えたリン酸型燃料電池においては、冷却板3の
外周に沿ってホルダー12中に、表面を絶縁材料で被覆
した2本の導線13を敷設し、それぞれの導線13を回
路の電気的な導通を検知する手段(電流計14および電
源15)を介して接続していることにより、リン酸が冷
却板3に浸入して導線13に達すると、導線13の絶縁
被覆を溶かして、あるいは絶縁被覆中に浸透して、2本
の導線13がそれぞれ冷却板3との間に導通が生じ、2
本の導線13の間に電流が流れる。
【0106】そして、この電流計14を流れる電流の値
から、2本の導線13の間の導通の有無を判定して、冷
却板3中に浸入したリン酸の有無を確実に検知すること
ができる。
【0107】上述したように、本実施の形態のリン酸型
燃料電池でも、前記第1乃至第4の実施の形態の場合と
同様の効果を得ることが可能となる。 (第6の実施の形態)図6は、本実施の形態によるリン
酸型燃料電池における電池スタックの冷却板の構成例を
示す概要図であり、図12と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0108】すなわち、本実施の形態の冷却板は、図6
に示すように、図12におけるホルダー12中に、冷却
板3の端部付近に冷却板3の外周に沿って、絶縁被覆を
施した1本の導線13を埋設している。
【0109】また、導線13の一端を絶縁被覆で覆い、
導線13の他端を、回路の電気的な導通を検知する手段
を介して、ホルダー12に接続している。ここで、回路
の電気的な導通を検知する手段としては、電流計14お
よび電源15を直列に接続することにより、導線13と
冷却板3との間の導通の有無を、電流計14に流れる電
流の値で検知するようにしている。
【0110】また、導線13に施す絶縁材料としては、
前記第5の実施の形態の場合と同様の材料を用いること
ができる。次に、以上のように構成した冷却板3を備え
たリン酸型燃料電池においては、冷却板3の外周に沿っ
てホルダー12中に、表面を絶縁材料で被覆した1本の
導線13を敷設し、導線13とホルダー12とを回路の
電気的な導通を検知する手段(電流計14および電源1
5)を介して接続していることにより、冷却板3中にリ
ン酸が浸入して導線13に達すると、導線13の絶縁被
覆を溶かして、あるいは絶縁被覆中に浸透して、導線1
3とホルダー12との間に導通が生じ、電流が流れる。
【0111】そして、この電流計14を流れる電流の値
から、導線13とホルダー12との間の導通の有無を判
定して、冷却板3中に浸入したリン酸の有無を確実に検
知することができる。
【0112】上述したように、本実施の形態のリン酸型
燃料電池でも、前記第1乃至第5の実施の形態の場合と
同様の効果を得ることが可能となる。 (第7の実施の形態)図7は、本実施の形態によるリン
酸型燃料電池における電池スタックの冷却板の構成例を
示す概要図であり、図12と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0113】すなわち、本実施の形態の冷却板は、図7
に示すように、図12におけるホルダー12中に、冷却
板3の端部付近に冷却板3の外周に沿って、絶縁被覆を
施した1本の導線13を埋設している。
【0114】また、導線13の一端を絶縁被覆で覆い、
導線13の他端を、回路の電気的な導通を検知する手段
を介して、アース16に接続、すなわち電気的に接地し
ている。
【0115】ここで、回路の電気的な導通を検知する手
段としては、電流計14を接続することにより、導線1
3とホルダー12との間の導通の有無を、電流計14に
流れる電流の値で検知するようにしている。
【0116】また、導線13に施す絶縁材料としては、
前記第5の実施の形態の場合と同様の材料を用いること
ができる。次に、以上のように構成した冷却板3を備え
たリン酸型燃料電池においては、冷却板3の外周に沿っ
てホルダー12中に、表面を絶縁材料で被覆した導線1
3を敷設し、この導線13を回路の電気的な導通を検知
する手段(電流計14)を介して、アース16に接続し
ていることにより、冷却板3中にリン酸が浸入して導線
13に達すると、導線13の絶縁被覆を溶かして、ある
いは絶縁被覆中に浸透して、導線13とホルダー12と
の間に導通が生じる。
【0117】この場合、導線13と冷却板3とが等電位
になり、アース16との間に短絡電流が流れる。そし
て、この電流計14を流れる電流の値から、導線13と
ホルダー12との間の導通の有無を判定して、冷却板3
中に浸入したリン酸の有無を確実に検知することができ
る。
【0118】上述したように、本実施の形態のリン酸型
燃料電池でも、前記第1乃至第6の実施の形態の場合と
同様の効果を得ることが可能となる。 (第8の実施の形態)図8は、本実施の形態によるリン
酸型燃料電池における電池スタックの冷却板の構成例を
示す概要図であり、図12と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0119】すなわち、本実施の形態の冷却板は、図8
に示すように、図12におけるホルダー12中に、冷却
板3の端部付近に冷却板3の外周に沿って、表面に厚さ
の異なる絶縁被覆を施した少なくとも2本(本例では2
本)の導線13を埋設している。
【0120】また、それぞれの導線13の一端に絶縁被
覆を施し、それぞれの導線13の他端を、回路の電気的
な導通を検知する手段を介して、アース16に接続、す
なわち電気的に接地している。
【0121】ここで、回路の電気的な導通を検知する手
段としては、電流計14を接続することにより、導線1
3とホルダー12との間の導通の有無を、電流計14に
流れる電流の値で検知するようにしている。
【0122】また、導線13に施す絶縁材料としては、
前記第5の実施の形態の場合と同様の材料を用いること
ができるが、2本の導線13の絶縁被覆の厚さを異なる
厚さにするか、あるいは絶縁被覆の材質を互いに異なる
ものにする。
【0123】次に、以上のように構成した冷却板3を備
えたリン酸型燃料電池においては、冷却板3の外周に沿
ってホルダー12中に、表面を厚さの異なる絶縁材料で
被覆した2本の導線13を敷設し、それぞれの導線13
を回路の電気的な導通を検知する手段(電流計14)を
介して、アース16に接続していることにより、冷却板
3中にリン酸が浸入して導線13に達すると、導線13
の絶縁被覆を溶かして、あるいは絶縁被覆中に浸透し
て、導線13とホルダー12との間に導通が生じる。
【0124】この場合、導線13と冷却板3とが等電位
になり、アース16との間に短絡電流が流れる。そし
て、この電流計14を流れる電流の値から、導線13と
ホルダー12との間の導通の有無を判定して、冷却板3
中に浸入したリン酸の有無を確実に検知することができ
る。
【0125】さらに、それぞれの導線13を覆っている
絶縁材料の厚さが異なるようにしていることにより、2
本の導線13に導通を生じるまでの時間はそれぞれに異
なるため、これらの導通を生じるまでの時間差を計測す
ることによって、冷却板3にリン酸が浸入する早さを評
価することができる。
【0126】すなわち、導線13とホルダー12との間
に導通を生じるまでに要するリン酸の量がそれぞれの絶
縁被覆によって違うため、その差に相当する量のリン酸
が浸入してくるのに要した時間から、リン酸の浸入する
早さを求めることができる。そして、この冷却板8への
リン酸浸入の有無、およびリン酸が浸入する早さを検知
することによって、補修のタイミングをより一層正確に
判断することができる。
【0127】上述したように、本実施の形態のリン酸型
燃料電池でも、前記第1乃至第7の実施の形態の場合と
同様の効果を得ることができるのに加えて、冷却板3に
リン酸が浸入する早さを評価することが可能となる。
【0128】(第9の実施の形態)図9は、本実施の形
態によるリン酸型燃料電池における電池スタックの冷却
板の構成例を示す概要図であり、図12と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0129】すなわち、本実施の形態の冷却板は、図9
に示すように、図12におけるホルダー12中に、冷却
板3の端部付近に冷却板3の外周に沿って、表面に厚さ
の異なる絶縁被覆を施した少なくとも2本(本例では2
本)の導線13を埋設している。
【0130】また、それぞれの導線13の一端に絶縁被
覆を施し、それぞれの導線13の他端を、回路の電気的
な導通を検知する手段を介して、ホルダー12に接続し
ている。
【0131】ここで、回路の電気的な導通を検知する手
段としては、電流計14および電源15を直列に接続す
ることにより、導線13とホルダー12との間の導通の
有無を、電流計14に流れる電流の値で検知するように
している。
【0132】また、導線13に施す絶縁材料としては、
前記第5の実施の形態の場合と同様の材料を用いること
ができるが、2本の導線13の絶縁被覆の厚さを異なる
厚さにするか、あるいは絶縁被覆の材質を互いに異なる
ものにする。
【0133】次に、以上のように構成した冷却板3を備
えたリン酸型燃料電池においては、冷却板3の外周に沿
ってホルダー12中に、表面を厚さの異なる絶縁材料で
被覆した少なくとも2本の導線13を敷設し、それぞれ
の導線13を回路の電気的な導通を検知する手段(電流
計14および電源15)を介して、ホルダー12に接続
していることにより、冷却板3中にリン酸が浸入して導
線13に達すると、導線13の絶縁被覆を溶かして、あ
るいは絶縁被覆中に浸透して、導線13とホルダー12
との間に導通が生じる。
【0134】この場合、導線13と冷却板3とが等電位
になり、アース16との間に短絡電流が流れる。そし
て、この電流計14を流れる電流の値から、導線13と
ホルダー12との間の導通の有無を判定して、冷却板3
中に浸入したリン酸の有無を確実に検知することができ
る。
【0135】さらに、それぞれの導線13を覆っている
絶縁材料の厚さが異なるようにしていることにより、2
本の導線13に導通を生じるまでの時間はそれぞれに異
なるため、これらの導通を生じるまでの時間差を計測す
ることによって、冷却板3にリン酸が浸入する早さを評
価することができる。
【0136】すなわち、導線13とホルダー12との間
に導通を生じるまでに要するリン酸の量がそれぞれの絶
縁被覆によって違うため、その差に相当する量のリン酸
が浸入してくるのに要した時間から、リン酸の浸入する
早さを求めることができる。そして、この冷却板8への
リン酸浸入の有無、およびリン酸が浸入する早さを検知
することによって、補修のタイミングをより一層正確に
判断することができる。
【0137】上述したように、本実施の形態のリン酸型
燃料電池でも、前記第8の実施の形態の場合と同様の効
果を得ることが可能となる。 (第10の実施の形態)本実施の形態の冷却板3は、前
記図8あるいは図9に示した冷却板8とほぼ同様に構成
している。
【0138】すなわち、図12におけるホルダー12中
に、冷却板3の端部付近に冷却板3の外周に沿って、表
面に厚さの異なる絶縁被覆を施した少なくとも2本(本
例では2本)の導線13を埋設している。
【0139】ただし、この2本の導線13を埋設する位
置の冷却板3端部からの距離を、それぞれ異なる距離と
している。また、それぞれの導線13の一端に絶縁被覆
を施し、それぞれの導線13の他端を、図8に示すよう
に、回路の電気的な導通を検知する手段である電流計1
4を介して、アース16に接続、すなわち電気的に接地
するか、あるいは図9に示すように、回路の電気的な導
通を検知する手段である電流計14および電源15を介
して、ホルダー12に接続している。
【0140】また、導線13に施す絶縁材料としては、
前記第8あるいは第9の実施の形態の場合と同様の材料
を用いることができる。次に、以上のように構成した冷
却板3を備えたリン酸型燃料電池においては、冷却板3
の外周に沿ってホルダー12中に、表面を絶縁材料で被
覆した2本の導線13を、冷却板3の外周からの距離が
それぞれ異なる位置に敷設し、それぞれの導線13を回
路の電気的な導通を検知する手段(電流計14)を介し
て、アース16に接続するか、あるいはそれぞれの導線
13を回路の電気的な導通を検知する手段(電流計14
および電源15)を介してホルダー12に接続している
ことにより、冷却板3中にリン酸が浸入して導線13に
達すると、導線13の絶縁被覆を溶かして、あるいは絶
縁被覆中に浸透して、導線13とホルダー12との間に
導通が生じる。
【0141】この場合、導線13と冷却板3とが等電位
になり、アース16との間に短絡電流が流れる。そし
て、この電流計14を流れる電流の値から、導線13と
ホルダー12との間の導通の有無を判定して、冷却板3
中に浸入したリン酸の有無を確実に検知することができ
る。
【0142】また、2本の導線13を埋設する位置を、
冷却板3端部からの距離をそれぞれ異なる位置賭してい
ることにより、導通した導線13までの距離から、リン
酸が浸入した深さを知ることができる。
【0143】さらに、それぞれの導線13を覆っている
絶縁材料の厚さが異なるようにしていることにより、2
本の導線13に導通を生じるまでの時間はそれぞれに異
なるため、これらの導通を生じるまでの時間差を計測す
ることによって、冷却板3にリン酸が浸入する早さを評
価することができる。
【0144】すなわち、2本の導線13が導通した時間
に差がある場合には、リン酸が端部から浸入しているこ
とがわかる。また、導通した時間が同じであるか、ある
いは端部からの距離が遠い導線が早く導通した場合に
は、リン酸が冷却板3上下に融着されているセパレータ
2を貫通して浸入したか、あるいは口出し部分に存在す
る隙間から浸入したことがわかる。このように、リン酸
の浸入経路をある程度特定することもできる。
【0145】なお、2本の導線13を埋設する位置を、
冷却板3端部からの距離を等しくセパレータ2からの距
離が異なる配置にした場合や、あるいは2本以上の導線
13を埋設した場合にも、リン酸の浸入経路を特定する
ことができる。
【0146】上述したように、本実施の形態のリン酸型
燃料電池でも、前記第8および第9の実施の形態の場合
と同様の効果を得ることができるのに加えて、リン酸の
浸入経路を特定することが可能となる。
【0147】(第11の実施の形態)本実施の形態の冷
却板3は、前記第1乃至第10のうちいずれか一つの実
施の形態の冷却板とほぼ同様に構成しており、異なる点
は、回路の電気的な導通を検知する手段として、前記電
流計14の代わりに、ヒューズおよび電源を直列に接続
するか、あるいはヒューズを接続するようにした点であ
る。
【0148】ここで、ヒューズの規格は、電源電圧、あ
るいは冷却板3の電位に応じて設定する。次に、以上の
ように構成した冷却板3を備えたリン酸型燃料電池にお
いては、回路の電気的な導通を検知する手段として、ヒ
ューズおよび電源を直列に接続していることにより、冷
却板3中にリン酸が浸入していない時には、回路は導通
していないために、回路には電流は流れない。
【0149】また、リン酸が冷却板3に浸入して回路が
閉じると、電源の電圧と回路の抵抗とから決まる値の電
流が回路を流れるため、ヒューズが断線することで、こ
の電流を検知することによって、冷却板3へのリン酸の
浸入を確実に検知することができる。
【0150】一方、回路の電気的な導通を検知する手段
として、ヒューズを接続していることにより、リン酸が
冷却板3に浸入し導線13とホルダー12との間に導通
を生じると、ホルダー12は電池スタックの一部分とし
てアース16に電気的に接続されているため、閉じた回
路が形成される。
【0151】この時、ホルダー12は冷却板3の積層さ
れた位置に応じたある電位を持つために、アース16と
短絡して回路に電流が流れるため、ヒューズが断線する
ことで、この電流を検知することによって、冷却板3へ
のリン酸の浸入を確実に検知することができる。
【0152】上述したように、本実施の形態のリン酸型
燃料電池でも、前記第1乃至第10の実施の形態の場合
と同様の効果を得ることが可能となる。 (第12の実施の形態)本実施の形態の冷却板3は、前
記第1乃至第10のうちいずれか一つの実施の形態の冷
却板とほぼ同様に構成しており、異なる点は、回路の電
気的な導通を検知する手段として、前記電流計14の代
わりに、電圧計と電源を並列に接続するか、あるいは電
圧計をアースに接続するようにした点である。
【0153】次に、以上のように構成した冷却板3を備
えたリン酸型燃料電池においては、回路の電気的な導通
を検知する手段として、電圧計および電源を直列に接続
していることにより、冷却板3中にリン酸が浸入してい
ない時には、回路は導通していないために、開いた回路
を形成しており、電圧計は0Vを指示する。
【0154】また、リン酸が冷却板3に浸入して回路が
閉じると、電圧計は電源の電圧と回路の抵抗とから決ま
る値を指示する、すなわち電圧計は電源あるいは冷却板
の電位と同等の値を指示するため、この電圧計の指示の
変化によって、冷却板3へのリン酸の浸入を確実に検知
することができる。
【0155】一方、回路の電気的な導通を検知する手段
として、電圧計を接続していることにより、冷却板3中
にリン酸が浸入していない時には、回路は導通していな
いために、開いた回路を形成しており、電圧計は0Vを
指示する。
【0156】また、リン酸が冷却板3に浸入して導線1
3とホルダー12との間に導通を生じ、閉じた回路が形
成されると、電圧計は冷却板3の積層された位置に応じ
た電位を指示するため、この電圧計の指示の変化によっ
て、冷却板3へのリン酸の浸入を確実に検知することが
できる。
【0157】上述したように、本実施の形態のリン酸型
燃料電池でも、前記第1乃至第10の実施の形態の場合
と同様の効果を得ることが可能となる。 (第13の実施の形態)本実施の形態の冷却板3は、前
記第1乃至第10のうちいずれか一つの実施の形態の冷
却板とほぼ同様に構成しており、異なる点は、回路の電
気的な導通を検知する手段を取り外し可能な構成とし、
検査時(点検時)にのみ回路の電気的な導通を検知する
手段を接続するようにした点である。
【0158】すなわち、冷却板3外部の回路は構成せ
ず、回路端子を冷却板3外部に設けるようにしている。
次に、以上のように構成した冷却板3を備えたリン酸型
燃料電池においては、回路の電気的な導通を検知する手
段を取り外し可能な構成にし、検査時にのみ当該手段を
接続するようにしていることにより、定期あるいは不定
期の点検時に、例えば簡易テスター等を利用して、回路
の導通の有無を確認することができる。
【0159】これにより、より一層簡単な構成で、前述
の場合と同等の効果を得ることができる。上述したよう
に、本実施の形態のリン酸型燃料電池でも、前記第1乃
至第10の実施の形態の場合と同様の効果を、より一層
簡単な構成で得ることが可能となる。
【0160】(他の実施の形態)本実施の形態の冷却板
3は、前記第8または第9の実施の形態の冷却板とほぼ
同様に構成しており、異なる点は、前記導線13とし
て、表面に厚さの異なる絶縁被覆を施した少なくとも2
本の導線13の代わりに、それぞれ異なる材料の絶縁被
覆を施した少なくとも2本の導線13を、ホルダー12
中に、冷却板3の端部付近に冷却板3の外周に沿って埋
設するようにした点である。
【0161】次に、以上のように構成した冷却板3を備
えたリン酸型燃料電池においては、冷却板3の外周に沿
ってホルダー12中に、表面を材質の異なる絶縁材料で
被覆した少なくとも2本の導線13を敷設し、それぞれ
の導線13を回路の電気的な導通を検知する手段を介し
て、アース16に接続、すなわち電気的に接地している
ことにより、リン酸が冷却板3に浸入した時には、絶縁
被覆がリン酸によって損傷し、ホルダー12との間に導
通を生じ、またホルダー12はアース16に電気的に接
続されており、ホルダー12と導線13が導通すると回
路が閉じるため、回路の電気的な導通を検知する手段に
よって、冷却板3へのリン酸の浸入を確実に検知するこ
とができる。
【0162】一方、冷却板3の外周に沿ってホルダー1
2中に、表面を材質の異なる絶縁材料で被覆した少なく
とも2本の導線13を敷設し、それぞれの導線13を回
路の電気的な導通を検知する手段を介して、ホルダー1
2に接続していることにより、リン酸が冷却板3に浸入
した時には、絶縁被覆がリン酸によって損傷し、ホルダ
ー12との間に導通を生じるため、回路の電気的な導通
を検知する手段によって、冷却板3へのリン酸の浸入を
確実に検知することができる。
【0163】さらに、それぞれの導線1を覆っている絶
縁材料の材質を異ならせていることにより、導通を生じ
るまでの時間はそれぞれに異なるため、導通を生じるま
での時間差を計測することによって、冷却板3にリン酸
が浸入する早さを評価することができる。上述したよう
に、本実施の形態のリン酸型燃料電池でも、前記第8お
よび第9の実施の形態の場合と同様の効果を得ることが
ことが可能となる。
【0164】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の燃料電池
によれば、燃料電池を長時間運転する過程で、冷却板中
にリン酸が浸入した場合に、浸入したリン酸によって伝
熱管の腐食が生じる前に、あるいは伝熱管の腐食による
損傷が軽微で電池スタックの運転に影響を与えないうち
に、冷却板へのリン酸の浸入を確実に検知することが可
能となる。これにより、伝熱管の腐食による冷媒の伝熱
管外部への漏洩を未然に防止し、燃料電池に与える損傷
をより一層少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料電池における電池スタックの
冷却板の第1の実施の形態を示す概要図。
【図2】本発明による燃料電池における電池スタックの
冷却板の第2の実施の形態を示す概要図。
【図3】本発明による燃料電池における電池スタックの
冷却板の第3の実施の形態を示す概要図。
【図4】本発明による燃料電池における電池スタックの
冷却板の第4の実施の形態を示す概要図。
【図5】本発明による燃料電池における電池スタックの
冷却板の第5の実施の形態を示す概要図。
【図6】本発明による燃料電池における電池スタックの
冷却板の第6の実施の形態を示す概要図。
【図7】本発明による燃料電池における電池スタックの
冷却板の第7の実施の形態を示す概要図。
【図8】本発明による燃料電池における電池スタックの
冷却板の第8の実施の形態を示す概要図。
【図9】本発明による燃料電池における電池スタックの
冷却板の第9の実施の形態を示す概要図。
【図10】リン酸型の燃料電池における電池スタックの
基本的な構成例を示す斜視図。
【図11】単位電池1の基本的な構成例を示す斜視図。
【図12】冷却板3の構成例を示す部分切欠平面図。
【符号の説明】
1…単位電池、 2…セパレータ、 3…冷却板、 4…マトリックス層、 5…アノード電極、 6…カソード電極、 7…アノードリザーバー、 8…カソードリザーバー、 9…燃料溝、 10…空気溝、 11…伝熱管、 12…ホルダー、 13…表面に絶縁被覆を施した導線、 14…電流計、 15…電源、 16…アース、 17…絶縁被覆。
フロントページの続き (72)発明者 小林 茂夫 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 牛膓 義次 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 5H026 AA04 CC03 CC08 CX00 CX06 EE00 HH06 5H027 AA04 CC06 KK31 KK56

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質であるリン酸を保持する電解質層
    を挟んで配置された燃料極および酸化剤極からなり、反
    応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学的反
    応により電気的出力を発生する単電池を、セパレータを
    介して複数個積層し、さらに内部に冷媒を循環させる伝
    熱管、および当該伝熱管を保持固定するホルダーからな
    り、前記単位電池の起電反応に伴なう熱を除去する冷却
    板を、所定個数の単位電池毎に挿入して構成される電池
    スタックを備えた燃料電池において、 前記伝熱管の周囲に近接して絶縁被覆を施した導線を敷
    設するか、あるいは前記伝熱管に絶縁被覆を施した導線
    を巻き付け、 前記導線の一端を絶縁被覆で覆い、 前記導線の他端を、回路の電気的な導通を検知する手段
    を介して、前記ホルダーあるいは伝熱管に接続したこと
    を特徴とする燃料電池。
  2. 【請求項2】 電解質であるリン酸を保持する電解質層
    を挟んで配置された燃料極および酸化剤極からなり、反
    応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学的反
    応により電気的出力を発生する単電池を、セパレータを
    介して複数個積層し、さらに内部に冷媒を循環させる伝
    熱管、および当該伝熱管を保持固定するホルダーからな
    り、前記単位電池の起電反応に伴なう熱を除去する冷却
    板を、所定個数の単位電池毎に挿入して構成される電池
    スタックを備えた燃料電池において、 前記伝熱管の周囲に近接して絶縁被覆を施した導線を敷
    設するか、あるいは前記伝熱管に絶縁被覆を施した導線
    を巻き付け、 前記導線の一端を絶縁被覆で覆い、 前記導線の他端を、回路の電気的な導通を検知する手段
    を介して、電気的に接地したことを特徴とする燃料電
    池。
  3. 【請求項3】 電解質であるリン酸を保持する電解質層
    を挟んで配置された燃料極および酸化剤極からなり、反
    応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学的反
    応により電気的出力を発生する単電池を、セパレータを
    介して複数個積層し、さらに内部に冷媒を循環させる伝
    熱管、および当該伝熱管を保持固定するホルダーからな
    り、かつ前記伝熱管の表面が絶縁材料により被覆が施さ
    れて、前記単位電池の起電反応に伴なう熱を除去する冷
    却板を、所定個数の単位電池毎に挿入して構成される電
    池スタックを備えた燃料電池において、 前記伝熱管と前記ホルダーとを、回路の電気的な導通を
    検知する手段を介して接続したことを特徴とする燃料電
    池。
  4. 【請求項4】 電解質であるリン酸を保持する電解質層
    を挟んで配置された燃料極および酸化剤極からなり、反
    応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学的反
    応により電気的出力を発生する単電池を、セパレータを
    介して複数個積層し、さらに内部に冷媒を循環させる伝
    熱管、および当該伝熱管を保持固定するホルダーからな
    り、かつ前記伝熱管の表面が絶縁材料により被覆が施さ
    れて、前記単位電池の起電反応に伴なう熱を除去する冷
    却板を、所定個数の単位電池毎に挿入して構成される電
    池スタックを備えた燃料電池において、 前記伝熱管を、回路の電気的な導通を検知する手段を介
    して、電気的に接地したことを特徴とする燃料電池。
  5. 【請求項5】 電解質であるリン酸を保持する電解質層
    を挟んで配置された燃料極および酸化剤極からなり、反
    応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学的反
    応により電気的出力を発生する単電池を、セパレータを
    介して複数個積層し、さらに内部に冷媒を循環させる伝
    熱管、および当該伝熱管を保持固定するホルダーからな
    り、前記単位電池の起電反応に伴なう熱を除去する冷却
    板を、所定個数の単位電池毎に挿入して構成される電池
    スタックを備えた燃料電池において、 前記ホルダー中に、前記冷却板の外周に沿って、一端を
    絶縁被覆で覆いかつ表面に絶縁被覆を施した2本の導線
    を敷設し、 前記2本の導線の絶縁被覆が施されていない端部を、回
    路の電気的な導通を検知する手段を介して接続したこと
    を特徴とする燃料電池。
  6. 【請求項6】 電解質であるリン酸を保持する電解質層
    を挟んで配置された燃料極および酸化剤極からなり、反
    応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学的反
    応により電気的出力を発生する単電池を、セパレータを
    介して複数個積層し、さらに内部に冷媒を循環させる伝
    熱管、および当該伝熱管を保持固定するホルダーからな
    り、前記単位電池の起電反応に伴なう熱を除去する冷却
    板を、所定個数の単位電池毎に挿入して構成される電池
    スタックを備えた燃料電池において、 前記ホルダー中に、前記冷却板の外周に沿って、絶縁被
    覆を施した導線を敷設し、 前記導線の一端を絶縁被覆で覆い、 前記導線の他端を、回路の電気的な導通を検知する手段
    を介して、前記ホルダーに接続したことを特徴とする燃
    料電池。
  7. 【請求項7】 電解質であるリン酸を保持する電解質層
    を挟んで配置された燃料極および酸化剤極からなり、反
    応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学的反
    応により電気的出力を発生する単電池を、セパレータを
    介して複数個積層し、さらに内部に冷媒を循環させる伝
    熱管、および当該伝熱管を保持固定するホルダーからな
    り、前記単位電池の起電反応に伴なう熱を除去する冷却
    板を、所定個数の単位電池毎に挿入して構成される電池
    スタックを備えた燃料電池において、 前記ホルダー中に、前記冷却板の外周に沿って、絶縁被
    覆を施した導線を敷設し、 前記導線の一端を絶縁被覆で覆い、 前記導線の他端を、回路の電気的な導通を検知する手段
    を介して、電気的に接地したことを特徴とする燃料電
    池。
  8. 【請求項8】 電解質であるリン酸を保持する電解質層
    を挟んで配置された燃料極および酸化剤極からなり、反
    応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学的反
    応により電気的出力を発生する単電池を、セパレータを
    介して複数個積層し、さらに内部に冷媒を循環させる伝
    熱管、および当該伝熱管を保持固定するホルダーからな
    り、前記単位電池の起電反応に伴なう熱を除去する冷却
    板を、所定個数の単位電池毎に挿入して構成される電池
    スタックを備えた燃料電池において、 前記ホルダー中に、前記冷却板の外周に沿って、表面に
    厚さの異なる絶縁被覆を施した少なくとも2本の導線を
    敷設し、 前記それぞれの導線の一端に絶縁被覆を施し、 前記それぞれの導線の他端を、回路の電気的な導通を検
    知する手段を介して、前記ホルダーに接続したことを特
    徴とする燃料電池。
  9. 【請求項9】 電解質であるリン酸を保持する電解質層
    を挟んで配置された燃料極および酸化剤極からなり、反
    応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学的反
    応により電気的出力を発生する単電池を、セパレータを
    介して複数個積層し、さらに内部に冷媒を循環させる伝
    熱管、および当該伝熱管を保持固定するホルダーからな
    り、前記単位電池の起電反応に伴なう熱を除去する冷却
    板を、所定個数の単位電池毎に挿入して構成される電池
    スタックを備えた燃料電池において、 前記ホルダー中に、前記冷却板の外周に沿って、表面に
    厚さの異なる絶縁被覆を施した少なくとも2本の導線を
    敷設し、 前記それぞれ導線の一端に絶縁被覆を施し、 前記それぞれの導線の他端を、回路の電気的な導通を検
    知する手段を介して、電気的に接地したことを特徴とす
    る燃料電池。
  10. 【請求項10】 電解質であるリン酸を保持する電解質
    層を挟んで配置された燃料極および酸化剤極からなり、
    反応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学的
    反応により電気的出力を発生する単電池を、セパレータ
    を介して複数個積層し、さらに内部に冷媒を循環させる
    伝熱管、および当該伝熱管を保持固定するホルダーから
    なり、前記単位電池の起電反応に伴なう熱を除去する冷
    却板を、所定個数の単位電池毎に挿入して構成される電
    池スタックを備えた燃料電池において、 前記ホルダー中に、前記冷却板の外周に沿って、表面に
    厚さの異なる絶縁被覆を施した少なくとも2本の導線を
    前記冷却板の端部からの距離の異なる位置に敷設し、 前記それぞれの導線の一端に絶縁被覆を施し、 前記それぞれの導線の他端を、回路の電気的な導通を検
    知する手段を介して、前記ホルダーに接続したことを特
    徴とする燃料電池。
  11. 【請求項11】 電解質であるリン酸を保持する電解質
    層を挟んで配置された燃料極および酸化剤極からなり、
    反応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学的
    反応により電気的出力を発生する単電池を、セパレータ
    を介して複数個積層し、さらに内部に冷媒を循環させる
    伝熱管、および当該伝熱管を保持固定するホルダーから
    なり、前記単位電池の起電反応に伴なう熱を除去する冷
    却板を、所定個数の単位電池毎に挿入して構成される電
    池スタックを備えた燃料電池において、 前記ホルダー中に、前記冷却板の外周に沿って、表面に
    厚さの異なる絶縁被覆を施した少なくとも2本の導線を
    前記冷却板の端部からの距離の異なる位置に敷設し、 前記それぞれの導線の一端に絶縁被覆を施し、 前記それぞれの導線の他端を、回路の電気的な導通を検
    知する手段を介して、電気的に接地したことを特徴とす
    る燃料電池。
  12. 【請求項12】 電解質であるリン酸を保持する電解質
    層を挟んで配置された燃料極および酸化剤極からなり、
    反応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学的
    反応により電気的出力を発生する単電池を、セパレータ
    を介して複数個積層し、さらに内部に冷媒を循環させる
    伝熱管、および当該伝熱管を保持固定するホルダーから
    なり、前記単位電池の起電反応に伴なう熱を除去する冷
    却板を、所定個数の単位電池毎に挿入して構成される電
    池スタックを備えた燃料電池において、 前記ホルダー中に、前記冷却板の外周に沿って、それぞ
    れ異なる材料の絶縁被覆を施した少なくとも2本の導線
    を敷設し、 前記それぞれの導線の一端に絶縁被覆を施し、 前記それぞれの導線の他端を、回路の電気的な導通を検
    知する手段を介して、前記ホルダーに接続したことを特
    徴とする燃料電池。
  13. 【請求項13】 電解質であるリン酸を保持する電解質
    層を挟んで配置された燃料極および酸化剤極からなり、
    反応ガスである燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学的
    反応により電気的出力を発生する単電池を、セパレータ
    を介して複数個積層し、さらに内部に冷媒を循環させる
    伝熱管、および当該伝熱管を保持固定するホルダーから
    なり、前記単位電池の起電反応に伴なう熱を除去する冷
    却板を、所定個数の単位電池毎に挿入して構成される電
    池スタックを備えた燃料電池において、 前記ホルダー中に、前記冷却板の外周に沿って、それぞ
    れ異なる材料の絶縁被覆を施した少なくとも2本の導線
    を敷設し、 前記それぞれの導線の一端に絶縁被覆を施し、 前記それぞれの導線の他端を、回路の電気的な導通を検
    知する手段を介して、電気的に接地したことを特徴とす
    る燃料電池。
  14. 【請求項14】 前記請求項1、請求項3、請求項5、
    請求項6、請求項8、請求項10、請求項12のいずれ
    か1項に記載の燃料電池において、 前記回路の電気的な導通を検知する手段として、電流計
    および電源を直列に接続したことを特徴とする燃料電
    池。
  15. 【請求項15】 前記請求項2、請求項4、請求項7、
    請求項9、請求項11、請求項13のいずれか1項に記
    載の燃料電池において、 前記回路の電気的な導通を検知する手段として、電流計
    を接続したことを特徴とする燃料電池。
  16. 【請求項16】 前記請求項1、請求項3、請求項5、
    請求項6、請求項8、請求項10、請求項12のいずれ
    か1項に記載の燃料電池において、 前記回路の電気的な導通を検知する手段として、ヒュー
    ズおよび電源を直列に接続したことを特徴とする燃料電
    池。
  17. 【請求項17】 前記請求項2、請求項4、請求項7、
    請求項9、請求項11、請求項13のいずれか1項に記
    載の燃料電池において、 前記回路の電気的な導通を検知する手段として、ヒュー
    ズを接続したことを特徴とする燃料電池。
  18. 【請求項18】 前記請求項1、請求項3、請求項5、
    請求項6、請求項8、請求項10、請求項12のいずれ
    か1項に記載の燃料電池において、 前記回路の電気的な導通を検知する手段として、電源と
    電圧計を並列に接続したことを特徴とする燃料電池。
  19. 【請求項19】 前記請求項2、請求項4、請求項7、
    請求項9、請求項11、請求項13のいずれか1項に記
    載の燃料電池において、 前記回路の電気的な導通を検知する手段として、電圧計
    を接続したことを特徴とする燃料電池。
  20. 【請求項20】 前記請求項1〜請求項13のいずれか
    1項に記載の燃料電池において、 前記回路の電気的な導通を検知する手段を取り外し可能
    な構成とし、検査時にのみ前記回路の電気的な導通を検
    知する手段を接続することを特徴とする燃料電池。
  21. 【請求項21】 前記請求項1、請求項2、請求項5〜
    請求項20のいずれか1項に記載の燃料電池において、 前記導線に施す絶縁被覆の材料として、耐熱性を有した
    多孔性の材料を用いることを特徴とする燃料電池。
  22. 【請求項22】 前記請求項1、請求項2、請求項5〜
    請求項20のいずれか1項に記載の燃料電池において、 前記導線に施す絶縁材料として、耐熱性を有し、かつリ
    ン酸に溶解性のある材料を用いることを特徴とする燃料
    電池。
  23. 【請求項23】 前記請求項22に記載の燃料電池にお
    いて、 前記導線に施す絶縁材料として、アルミナ、炭化ホウ
    素、窒化ホウ素のいずれかを用いることを特徴とする燃
    料電池。
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