JP2000067662A - 電 線 - Google Patents

電 線

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JP2000067662A
JP2000067662A JP10251900A JP25190098A JP2000067662A JP 2000067662 A JP2000067662 A JP 2000067662A JP 10251900 A JP10251900 A JP 10251900A JP 25190098 A JP25190098 A JP 25190098A JP 2000067662 A JP2000067662 A JP 2000067662A
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optical fiber
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electric
electric wire
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JP10251900A
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Masahiro Yokoyama
山 政 博 横
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、災害時等で倒壊、断線し、地上
へ垂れ下がり状となってしまった電線に対し、暗闇の中
でもその位置が直ちに確認でき、悲惨な接触、感電事故
等を未然に回避可能とする新規な構造からなる電線を提
供する。 【解決手段】 銅線2を被覆する電気絶縁層3に対し、
全長に渡り連続線状の光透過窓部43を形成した光ファ
イバー4を埋設し、当該光ファイバー4の一端に、銅線
2に流れる電流の一部を変圧器6を介して取り出し、そ
の微弱電力によって発光する発光ダイオード5を対峙さ
せ、銅線2に送電されたときに光ファイバー4の光透過
窓部43から光を発し、夜間における視認性を高めると
共に、通電状態を一目で確認可能とする電線である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、主として高圧送電用に適し
た電線に関するものであって、正常な架線状態で配線さ
れている電線はもとよりのこと、特に災害時等で倒壊、
断線し、地上へ垂れ下がり状となってしまった電線に対
し、暗闇の中でもその位置が直ちに確認でき、悲惨な接
触、感電事故を未然に回避可能とする新規な構造からな
る電線を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】発電、送電、配線、通信、電気機器、電
子、制御等多くの分野で広く利用、普及されているコー
ドやケーブルを始めとする電線は、外観上、通電の有無
を確認することが不可能なものであり、したがって、屋
外用の高圧送電用の電線は、これを支持する架空送電鉄
塔の要所要所に警告灯を設け、夜間の視認性を確保する
努力がなされてはいるものの、電線自体の視認性は確保
されていないことから、飛行に際しては、航空機を操縦
するパイロットの注意に全面的に頼るものとなっている
が、高速飛行中の航空機からの視認は極めて困難であ
り、昼間であっても特に山中や農地等の低空を飛行する
ことの多いヘリコプターや小型機等の接触事故が後を絶
たず、年間を通じて多くの犠牲者を発生しており、こう
した悲惨な事故を未然に防ぐために、電線の視認性につ
いてこれまでにも何等かの解決策が提案、実施されて然
るべきところ、現在までのところ何等その実績らしきも
のを認めることができない。
【0003】また、事故や自然災害等によって切断され
てしまった高圧線は、停電による被害の増大を防ぐため
に、早急な復旧を必要とされるが、破断して地上に垂れ
下がり状となってしまったケーブルに不用意に触れれば
感電事故を誘発してしまう虞れがあるため、専門の電気
工事技術者による通電状態の確認を待たなければなら
ず、この確認が完了しない中は、修復作業に手をつける
こともできず、仮令混雑している道路を分断する状態で
横たわってしまったケーブルであっても、不用意に持ち
運び、移動することもできないまま、道路を遮断して交
通混乱まで惹き起こしてしまうといった事態を頻発させ
る上、特に、大雪や暴風雨等によって高圧線が破断され
た場合等は、厳しい自然環境下において長時間に渡って
作業を進めなければならない作業者にも、雪中や草むら
に隠れた電線を見付け出すのに過大な負担が掛る上、疲
労によって作業上の危険も増大してしまうため、復旧作
業に長時間を要してしまう結果、最早生活や業務に電気
製品や電子機器の使用が欠かせなくなってしまっている
日常生活にも甚大な被害を及ぼしてしまうことにもなる
等、この破断電線の処理は、極めて重大な社会問題とな
っている。
【0004】さらに、屋内用の配線に目を向ければ、近
年、家庭にも広く普及しているコンピューター、ビデオ
デッキおよび親子電話等を始めとする電子機器に設けら
れたコードやケーブルは、その殆どが周辺機器を含めた
複数のプラグをテーブルタップに接続し、床上にそのま
ま置かれることが多く、夜間消灯中に室内を歩行する際
に、つまづき、転倒してしまう虞れがあるばかりか、コ
ードに引き摺られてコンセントからプラグが抜けてしま
い、重要な登録内容やプログラムソフトおよびハードに
重大な損傷を与えてしまう虞れもあり、一般家庭やオフ
ィス内においてもコードやケーブルの視認性の確保が望
まれている。
【0005】この発明は、上記したとおりの、電柱や架
空送電鉄塔等に用いられる屋外用のケーブル、さらには
家庭やオフィス内の床上に置かれた屋内用のコードに有
効な視認性が確保されていないことに起因する様々な弊
害に注目し、それら諸問題を解決するため、電線の視認
性の向上に関する開発、研究に逸速く着手し、長期に渡
る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結
果、今回、遂に発光によって視認性が確保できる新規な
構造の電線を実現化することに成功したものであり、以
下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、
その構成を詳述していくこととする。
【0006】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明に包含される電
線は、基本的に次のような構成から成り立っている。即
ち、線状導体を電気絶縁層で被覆した上、該電気絶縁層
の長手方向に光ファイバーを埋設状に添設すると共に、
該光ファイバーの全長に渡り、点在状または連続線状の
光透過窓部を形成してなる構成を要旨とする電線であ
る。
【0007】また、この発明の電線は、さらに詳細に
は、線状導体を電気絶縁層で被覆した上、該電気絶縁層
の長手方向に光ファイバーを埋設状に添設すると共に、
該光ファイバーの全長に渡り、点在状または連続線状に
光透過窓部を形成し、光ファイバーに入射する光線の一
部または全部を、当該光透過窓部から漏出させて目視可
能となるようにした電線ということができる。
【0008】上記のとおりの構成を基本とするこの発明
の電線を、より望ましい構成のものとして示せば、線状
導体を電気絶縁層で被覆した上、該電気絶縁層の長手方
向に光ファイバーを埋設状に添設すると共に、該光ファ
イバーの全長に渡り、そのクラッドを点在状または連続
線状に切除するか、または、そのクラッドの長手方向で
点在状または連続線状となる部分の屈折率をコアの屈折
率以上に設定することによって光透過窓部となし、当該
電線所定長毎に添設された個々の光ファイバー端の、少
なくとも一端に発光素子を対峙させると共に、それら発
光素子を電気絶縁層に埋設状とするか、または電気絶縁
層表面に外付け状に設け、光ファイバーに入射する発光
素子からの光の一部または全部を、当該光透過窓部から
漏出させて目視可能となるようにした構成からなる電線
となる。
【0009】さらに具体的には、線状導体を電気絶縁層
で被覆した上、該電気絶縁層の長手方向に光ファイバー
を埋設状に添設すると共に、該光ファイバーの全長に渡
り、そのクラッドを点在状または連続線状に切除する
か、または、そのクラッドの長手方向で点在状または連
続線状となる部分の屈折率をコアの屈折率以上に設定す
ることによって光透過窓部となし、当該電線所定長毎に
添設された個々の光ファイバー端の、少なくとも一端に
発光素子を対峙させると共に、該発光素子を電気絶縁層
に埋設状とするか、または電気絶縁層表面に外付け状に
設ける一方、各発光素子は、線状導体から変圧器を介し
て供給される電力を受けて発光するよう配線されたもの
となし、線状導体の通電に際し、光ファイバーに発光素
子からの光の一部または全部を、当該光透過窓部から漏
出させて目視可能にしてなる構成を要旨とする電線を包
含している。
【0010】上記構成を要旨とするものの外、前記した
構成を基本とするこの発明の電線には、線状導体を電気
絶縁層で被覆した上、該電気絶縁層の長手方向に光ファ
イバーを埋設状に添設すると共に、該光ファイバーの全
長に渡り、そのクラッドを点在状または連続線状に切除
するか、または、そのクラッドの長手方向で点在状また
は連続線状となる部分の屈折率をコアの屈折率以上に設
定することによって光透過窓部となし、当該電線所定長
毎に添設された個々の光ファイバー端の、少なくとも一
端に発光素子を対峙させると共に、該発光素子を電気絶
縁層に埋設状とするか、または電気絶縁層表面に外付け
状に設ける一方、各発光素子は、電線の外部に一体また
は別体に設置された光電池およびそれ用の蓄電池を介し
て供給された電流を受けて発光するよう配線されたもの
となし、光ファイバーに入射する発光素子からの光の一
部または全部を、当該光透過窓部から漏出させて目視可
能となるようにした電線も包含されている。
【0011】電線は、電力の供給に利用可能な従前から
使用され、あるいは今後開発、採用されるであろうあら
ゆるコードまたはケーブルであって、直流、交流、三相
交流の送電等に用いられるものを含み、強電流電気の伝
送に使用する絶縁電線、多心型電線、およびその他弱電
流電気の伝送に使用する弱電流電線、電信線、電話線等
に採用可能なものであって、その線状導体が、電力を低
損失に伝送可能な線状素材から形成されたものであり、
銅線、アルミニウム線、覆鋼線または鋼心アルミニウム
縒り線等から構成され、また、電気絶縁層が、線状導体
を絶縁被覆し、外部接触からの保護および感電を防止す
るよう形成されたものであり、架橋ポリエチレン、ネオ
プレン、クロロプレン、ビニール、珪素ゴム、ブチルゴ
ム、またはガラス編組、またはこれらの組合せ、あるい
はこれらの素材と同等の絶縁機能と柔軟性とを有する素
材から構成されたものである。
【0012】光ファイバーは、電線外表面の長手方向に
添って点在状または連続線状となる部分を発光させる発
光体としての機能を果たすものであって、ガラスまたは
合成樹脂からなり、クラッドの一部が切除されるか、ま
たはクラッドの一部の屈折率をコアの屈折率以上に設定
した光透過窓部を形成し、伝送される光の一部または全
部を光ファイバーの周壁面の一部から漏れ出し、発光す
るように構成されるようにしたものであり、電線の電気
絶縁層に埋設状に設けられるか、外表面に外付け状に設
けられる。
【0013】光透過窓部は、コア内を伝送する光の一部
または全部を透過し、外側に放出する光学的な開口部分
としての機能を果たすものであって、クラッドの一部を
除去するか、またはクラッドの一部の屈折率をコアの屈
折率以上に設定することによって形成されたものであ
り、クラッドの切除部分に露出するコアの露出壁面をス
リガラス状あるいは波面状に粗面加工または成形するこ
とにより、漏出する光を拡散させるように構成すること
も可能であり、さらに、光透過窓部に有色のあるいは波
長を選択可能な被膜を形成することによって光を着色す
ることもでき、例えば、100ボルト、200ボルト、
400ボルト、6600ボルト、33000ボルト等の
ように各送電電圧に応じて発光色を青、緑、黄、橙、赤
等に設定し、発光色で送電電圧を認識できるよう構成す
ることも可能である。
【0014】発光素子は、光ファイバーに供給する光を
発光する光源としての機能を果たすものであり、小電力
で効率良く発光するものを採用することが望ましく、例
えば、放電を利用したランプ、ネオン、発光ダイオー
ド、エレクトロルミネセンス、化学変化あるいは加熱に
よる発光を可能とするもの等の採用も可能であり、それ
らは、線状導体を通じて伝送される電力の一部を変圧器
を介して利用するように配線して発光させるようにした
り、屋内外の灯の光を受けて発電する光電池に接続して
発光するものとする外、屋外の太陽光によって発電した
電力を蓄電池に蓄電し、夜間の発光に利用するように構
成することも可能であり、また、線状導体の通電中にの
み発光して通電状態を判別できるように構成したものと
することもできる。
【0015】なお、これら発光素子は、光ファイバーの
所定長毎に点在するよう、複数個に分離、独立した配置
にするか、または、光ファイバーの両端に夫々配置した
ものとすることにより、万一電線共々、この光ファイバ
ーも途中で破断してしまったり、あるいは過大な外力を
受け、電線は破断しないものの光ファイバー側だけが破
断してしまったような場合にも、分断された双方の光フ
ァイバーが、夫々の側の全長に渡って発光し続けるよう
に構成したものとすると極めて好都合のものとすること
ができる。以下では、図面に示すこの発明を代表する実
施例と共に、その構造について詳述していくこととす
る。
【0016】
【実施例1】図1の屋外に設置された電線の斜視図、図
2の電線の電気回路図、図3の電線内部構造の模擬的な
斜視図、および、図4の光ファイバーの側断面図に示さ
れる事例は、光ファイバーにおけるクラッドの連続線状
の一部を切除して光透過窓部を形成した基本的構成から
なるこの発明に包含される電線の代表的な一実施例を示
すものである。
【0017】電線1は、銅線からなる線状導体2の外表
面にブチルゴムからなる電気絶縁層3を同心状となるよ
う形成したものであり、該電気絶縁層3には、複数本の
光ファイバー4,4,……が、線状導体2に略平行とな
るよう一列に連続するよう埋設され、夫々の光ファイバ
ー4の外周側に位置する壁面を、削り取られた状態に切
除し、全長に渡って光透過窓部43を形成すると共に、
夫々の光ファイバー4の一端面には、同じく電気絶縁層
3内に埋設された小型の発光ダイオードからなる発光素
子5,5,……が、その発光部51を相対するように配
置されると共に、電気絶縁層3内に埋め込まれ、線状導
体2に夫々接続された小型の変圧器6,6,……からの
電力供給を受けるよう配線されている。
【0018】図2中の回路図に示されるように、屋外に
設置された柱上変圧器9を介して接続された線状導体
2,2の夫々は、前記発光素子5,5用の変圧器6,6
を介して電力の供給を受ける発光素子5,5が、同線状
導体2,2中に送電されているときに、送電中の一部の
微弱電力を利用して、当該電線1,1に添って埋設され
た光ファイバー4,4に対し、光を供給するよう配線さ
れている。光ファイバー4の電線1への埋設構造は、線
状導体2に添って平行状に配置する外、図5の他の光フ
ァイバーの配置構造からなる電線の斜視図に示されるよ
うに線状導体2の周囲を螺旋状に巻き付けられるように
埋設、あるいは突条に後付けされたものとすることも可
能である。
【0019】
【実施例2】図6の事例は、その屋外用太陽光を利用し
て発光する電線の回路図が示すとおり、この発明の電線
に包含される他の実施例であり、送電される電力を使わ
ずに、電線1の外側に露出して設けられた光電池8から
供給される電力を利用して発光可能とするよう構成され
ている。
【0020】柱上変圧器9を介して接続された線状導体
2に平行状に添設された光ファイバー4の端部には、電
線1の外部に設けられた蓄電池7および光電池8が接続
された発光ダイオードからなる発光素子5を、互いにそ
の発光側が相対するようにして配され、当該光電池8に
所定光量以上の光が当たると電流を発生して蓄電池7に
蓄電すると共に、発光素子5を発光するよう配線されて
いる。
【0021】
【実施例3】この実施例は、図7のテーブルタップの利
用状態の斜視図、および図8のテーブルタップの概略的
な回路図に見られるとおり、屋内コンセントに接続され
る延長コード部分が発光するよう構成した、この発明の
電線に包含される更に他の事例である。テーブルタップ
本体12から延出された電線1には、光ファイバー4が
螺旋状に埋設されており、同光ファイバー4の端部に、
該テーブルタップ本体12内に内蔵され、変圧器6を介
して電線1内の線状導体2に接続した発光素子5を対峙
するよう構成し、電線1先端側に設けられたプラグ11
をコンセントに接続した上、テーブルタップ本体12に
電気製品のプラグ13を差し込むことにより、発光素子
5を発光させる閉回路を形成するよう構成されている。
【0022】
【実施例4】図9の光透過窓部を螺旋状に連続するよう
形成した光ファイバーの斜視図、図10の光透過窓部が
螺旋状に点在するよう形成された光ファイバーの斜視
図、および図11の光透過窓部をコアに平行状な直線状
に形成した光ファイバーの斜視図に示される事例は、光
ファイバーに形成された光透過窓部の形状の変形例を示
すものであって、光ファイバーの全長に渡り、伝送され
る光の一部または全部を漏出し、発光するよう構成した
実施例を示すものである。
【0023】図9の光ファイバー4は、コア41の外周
に同心状となるよう形成されたクラッド42を螺旋状に
切除することにより、螺旋溝状の光透過窓部43が形成
されたものとなっており、図10に示される光ファイバ
ー4は、クラッド42の外周に螺旋状配置となる位置
に、コア41に達する筒状に穿孔された複数の光透過窓
部43,43,……が形成されている。また、図11の
光ファイバー4のクラッド42には、全長に渡ってコア
41に平行状となるよう形成された直線状溝が形成され
た上、該直線状溝内にコア41と同一素材(同一屈折
率)が埋め込まれることにより、クラッド42外表面と
略面一となる光透過窓部43が形成されている。
【0024】
【実施例5】次の実施例は、図12の光ファイバーと発
光素子との接続構造の断面図、および図13の光ファイ
バーに発光素子を接続する構造の他の例の断面図に示さ
れているように、光ファイバー内に正確に光を供給する
よう構成された発光素子の接続構造を示すものであり、
図12の光ファイバー4は、その一端を金属製筒状のコ
ネクター44の一方端内に装着、固定されると共に、同
コネクター44の他方端内に発光素子5の発光部51側
を装着、固定し、該発光素子5が光ファイバー4の端部
に同心状配置となるよう構成されている。
【0025】また、図13に示される光ファイバー4
は、その一端側を金属あるいは合成樹脂からなる筒状の
スリーブ45の一方端から挿入、固着される一方、当該
スリーブ45の他方端からは、球状に形成された集光レ
ンズ36、発光素子5の順に挿入、固着され、該発光素
子5が発光すると集光レンズ36を通じて光ファイバー
4内に光が供給されるよう構成されている。
【0026】
【作 用】以上のとおりの構成からなるこの発明の電線
は、図1〜図4に示されるよう構成されたものの場合に
は、線状導体2,2に通電されたとき、変圧器6,6を
介して発光素子5,5が発光し、電線1,1に添って設
けられた光ファイバー4,4に光を供給し、該光ファイ
バー4の光透過窓部43から光が漏出され、図1中の電
線1,1,……のように、その全長に渡って発光するも
のとなる。
【0027】光ファイバー4は、図4に示されるよう
に、発光素子5から供給された光がコア41内を反射し
ながら伝送され、クラッド42の一部を削除して形成さ
れた光透過窓部43から光の一部が放出、発光されるこ
ととなる。また、図5のように、光透過窓部43が螺旋
状に形成されておれば、光ファイバー4が、電線1の電
気絶縁層3に埋設された場合、何れかの周側壁面が外側
に露出し、光透過窓部43が点在状に配置されるものと
なる。
【0028】また、図6の回路図に示されるように構成
されたものでは、光電池8に太陽光を受けることによっ
て発電された電力が、蓄電池7に蓄電されると共に、発
光ダイオードからなる発光素子5に供給され、該発光素
子5が光ファイバー4に光を供給して光透過窓部43か
ら光が送出され、電線1を発光させ、また、蓄電池7に
蓄えられた電力は、太陽光の得られない夜間の発光に利
用される。
【0029】図7および図8に示されるように構成され
たテーブルタップは、プラグ11をコンセントに差し込
んだ上、更にテーブルタップ本体12に電気製品のプラ
グ13を差し込み、電流の供給を開始したとき、変圧器
6を介して線状導体2を流れる電流の一部が発光素子5
に供給され、該発光素子5から照射される光が光ファイ
バー4に供給され、電線1を全長に渡って発光させるこ
ととなる。
【0030】図9の光ファイバー4は、コア41の端部
から供給された光が、クラッド42に螺旋状に形成され
た光透過窓部43から漏出され、図10に示される光フ
ァイバー4は、コア41の端部から入射した光を、クラ
ッド4に螺旋状に点在する光透過窓部43,43,……
から漏出し、また、図11の光ファイバー4は、光透過
窓部43の表面がクラッド42の外表面と略面一とされ
ていて、光透過窓部43内への埃や雪等の浸入を阻止す
るものとなる。
【0031】さらに、図12の光ファイバー4は、その
一端側を、対峙させた発光素子5と共にコネクター44
で位置決め、固定し、発光素子5で発光させた光が正確
に光ファイバー4に伝送されるものとなり、また、図1
3に示される光ファイバー4は、スリーブ45を介して
集光レンズ46および発光素子5が同心状に配置され、
発光素子5から発光された光束を正確に光ファイバー4
内に入射するものとなっている。
【0032】
【効 果】以上のとおり、この発明の電線によれば、そ
の長手方向に添って設けられた光ファイバーが発光する
ことによって屋外または屋内における電線の存在が周囲
から際立ち、認識し易くなると共に、特別の測定機器を
使用せずに目視による送電状態の確認が可能となる上、
予め発光色を電圧によって異なるものとしておけば、送
電されている電圧も一目で確認できる等、従前の屋外用
電線で多く発生していた、航空機の接触事故、あるいは
事故や自然災害等により、切断されてしまった電線の復
旧の間に懸念される感電事故、および、屋内配線を床上
に配した場合に起こり得るつまづきによる転倒や、不用
意なプラグの引き抜きによる電子機器の破損等の弊害を
確実に解消できるという、これまでの電線にはなかった
極めて秀れた特徴が得られるものである。
【0033】特に、図1〜図4に示される実施例に取り
上げたもののように、電線1の線状導体2に流れる電流
の一部を微弱な電力として取り出し、発光ダイオードか
らなる発光素子5で光ファイバー4に光を供給するよう
に構成することにより、電線1の送電時に発光し、送電
を停止すると発光が止まるので、電線1が事故や災害に
よって切断されてしまった場合にも、送電の有無を一目
で確認でき、直ちに復旧作業に取り掛ることができるよ
うになる上、電線1の所定長毎に、線状導体2から電力
を取り出して発光する発光素子5および変圧器6を設け
ることによって全長の中途部分で切断された場合にも、
分断された双方の電線1,1部分が発光するので、二次
災害を確実に防止できるものとなる。
【0034】また、発光ダイオード5の発光色を電圧の
違いに応じて設定するか、または、光ファイバー4の光
透過窓部43に選択的に発光色を設定する光学フィルタ
ーや光学薄膜等を設けることによって各電圧毎に発光色
を定めておけば、送電電圧を目視確認可能となり、電線
1が事故や災害によって切断された場合にも、迅速な復
旧作業を助けるものとなり、不要な二次災害や損害の拡
大を防止することができるという利点が得られる。さら
に、図5のように電線1の外周に光ファイバー4を螺旋
状となるよう設けたものでは、電線1の全周囲方向から
光を目視できるものとなり、より確実な視認性の確保が
可能となって、実用価値が高められるという特徴を発揮
する。
【0035】この発明に包含される電線を、図7および
図8の実施例に示されるようにテーブルタップに採用す
れば、テーブルタップに電気製品のプラグを差し込み起
動させると同時に発光素子5が発光し、光ファイバー4
に光が供給され、夜間であっても電線1が光り、その存
在が明確となってつまづきによる事故を未然に防止でき
る外、そのつまづきにに伴うプラグの脱抜等の事故を防
止することにより、特に電気製品の登録内容やプログラ
ムソフトおよびハードの破損等の実害をなくす上で極め
て有効なものとなる。
【0036】図9または図10の光ファイバー4のよう
に螺旋状配置となる光透過窓部43を形成することによ
り、電線1の電気絶縁層への埋設または外付け工程にお
いて光透過窓部43の何れかの部分が、必ず外部に露出
されるよう配置され、製造が容易であり、電線1の製造
に際して不良率を低減し、安定した生産を可能とするこ
とができるという効果を発揮し、また、図11のように
光透過窓部43を埋め込み、クラッド42表面と略面一
となるよう構成したものとすることにより、光透過窓部
43への埃や雪の浸入を防止し、長期間に渡って確実な
発光を可能にするという特徴が得られるものとなる。
【0037】叙述の如く、この発明の電線は、その新規
な構成によって所期の目的を遍く達成可能とする上、加
えて山岳遭難者の夜間の案内目印となったり、野鳥の怪
我を防止したりする等、人道上、自然保護上からも有用
なものであり、しかも製造も容易で、発光に要する電力
も微弱なものに抑えることができることから、従前から
の電線に比較し、それ程経済性の面でも引けを取ること
なく、極めて高い視認性を有する秀れた電線の実現化が
可能になり、十分従前からの電線に代替、使用が可能な
ものとなり、特に発電や送電に関わる電気業界において
高い評価がなされ、安全な高圧用電線として広い範囲に
採用、普及していって、人々の安全な生活を維持する上
で大いに役立つものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の電線の技術的思想を具現化した代表
的な実施例を示すものである。
【図 1】屋外用電線の設置状態を示す斜視図である。
【図 2】屋外用電線の配線構造を示す回路図である。
【図 3】電線の構造を概略的に示す斜視図である。
【図 4】光ファイバーの発光構造を示す断面図であ
る。
【図 5】光ファイバーを螺旋状に埋設した電線を示す
斜視図である。
【図 6】光電池を利用した屋外用電線の配線構造を示
す回路図である。
【図 7】テーブルタップの使用状態を示す斜視図であ
る。
【図 8】テーブルタップの配線構造を示す回路図であ
る。
【図 9】光透過窓部を螺旋状に形成した光ファイバー
を示す斜視図である。
【図 10】光透過窓部が螺旋状に点在された光ファイ
バーを示す斜視図である。
【図 11】光透過窓部をクラッドに面一とした光ファ
イバーを示す斜視図である。
【図 12】光ファイバーと発光ダイオードとの接続構
造を示す断面図である。
【図 13】発光ダイオードに集光レンズを設けた構造
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電 線 11 同 プラグ 12 同 テーブルタップ本体 13 同 電気製品のプラグ 2 銅線(線状導体) 3 電気絶縁層 4 光ファイバー 41 同 コア 42 同 クラッド 43 同 光透過窓部 44 同 コネクター 45 同 スリーブ 46 同 集光レンズ 5 発光ダイオード(発光素子) 51 同 発光部 6 変 圧 器 7 蓄 電 池 8 光 電 池 9 柱上変圧器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状導体を電気絶縁層で被覆した上、該
    電気絶縁層の長手方向に光ファイバーを埋設状に添設す
    ると共に、該光ファイバーの全長に渡り、点在状または
    連続線状に光透過窓部を形成してなることを特徴とする
    電線。
  2. 【請求項2】 線状導体を電気絶縁層で被覆した上、該
    電気絶縁層の長手方向に光ファイバーを埋設状に添設す
    ると共に、該光ファイバーの全長に渡り、点在状または
    連続線状に光透過窓部を形成し、光ファイバーに入射す
    る光線の一部または全部を、当該光透過窓部から漏出さ
    せて目視可能となるようにしたことを特徴とする電線。
  3. 【請求項3】 線状導体を電気絶縁層で被覆した上、該
    電気絶縁層の長手方向に光ファイバーを埋設状に添設す
    ると共に、該光ファイバーの全長に渡り、そのクラッド
    を点在状または連続線状に切除するか、または、そのク
    ラッドの長手方向で点在連続線状となる部分の屈折率を
    コアの屈折率以上に設定することによって光透過窓部と
    なし、当該電線所定長毎に添設された個々の光ファイバ
    ー端の、少なくとも一端に発光素子を対峙させると共
    に、それら発光素子を電気絶縁層に埋設状とするか、ま
    たは電気絶縁層表面に外付け状に設け、光ファイバーに
    入射する発光素子からの光の一部または全部を、当該光
    透過窓部から漏出させて目視可能となるようにしたこと
    を特徴とする電線。
  4. 【請求項4】 線状導体を電気絶縁層で被覆した上、該
    電気絶縁層の長手方向に光ファイバーを埋設状に添設す
    ると共に、該光ファイバーの全長に渡り、そのクラッド
    を点在状または連続線状に切除するか、または、そのク
    ラッドの長手方向で点在状または連続線状となる部分の
    屈折率をコアの屈折率以上に設定することによって光透
    過窓部となし、当該電線所定長毎に添設された個々の光
    ファイバー端の、少なくとも一端に発光素子を対峙させ
    ると共に、該発光素子を電気絶縁層に埋設状とするか、
    または電気絶縁層表面に外付け状に設ける一方、各発光
    素子は、線状導体から変圧器を介して供給される電力を
    受けて発光するよう配線されたものとなし、線状導体の
    通電に際し、光ファイバーに発光素子からの光の一部ま
    たは全部を、当該光透過窓部から漏出させて目視可能に
    したことを特徴とする電線。
  5. 【請求項5】 線状導体を電気絶縁層で被覆した上、該
    電気絶縁層の長手方向に光ファイバーを埋設状に添設す
    ると共に、該光ファイバーの全長に渡り、そのクラッド
    を点在状または連続線状に切除するか、または、そのク
    ラッドの長手方向で点在状または連続線状となる部分の
    屈折率をコアの屈折率以上に設定することによって光透
    過窓部となし、当該電線所定長毎に添設された個々の光
    ファイバー端の、少なくとも一端に発光素子を対峙させ
    ると共に、該発光素子を電気絶縁層に埋設状とするか、
    または電気絶縁層表面に外付け状に設ける一方、各発光
    素子は、電線の外部に一体または別体に設置された光電
    池およびそれ用の蓄電池を介して供給された電流を受け
    て発光するよう配線されたものとなし、光ファイバーに
    入射する発光素子からの光の一部または全部を、当該光
    透過窓部から漏出させて目視可能となるようにしたこと
    を特徴とする電線。
  6. 【請求項6】 光透過窓部から漏出させる光が、電線の
    通電電圧毎に夫々別の色に設定されてなるものとした、
    請求項1ないし5何れか記載の電線。
  7. 【請求項7】 光透過窓部が、電線の通電電圧毎に設定
    した色の光だけを選択する素材で被覆されるか、または
    埋め尽くされてなるものに形成された、請求項1ないし
    6何れか記載の電線。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100737129B1 (ko) 2006-05-03 2007-07-06 주식회사 포스코 수냉 케이블 조립체
JP2019204647A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 三菱電機株式会社 電源接続装置
CN113140367A (zh) * 2021-04-25 2021-07-20 渝丰科技股份有限公司 一种触发式预警电缆
EP3278156B1 (en) * 2015-03-31 2023-10-04 Corning Optical Communications LLC Traceable cable with side-emitting optical fiber

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