JP2000065528A - 光導波路型変位検出装置 - Google Patents

光導波路型変位検出装置

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JP2000065528A
JP2000065528A JP10230390A JP23039098A JP2000065528A JP 2000065528 A JP2000065528 A JP 2000065528A JP 10230390 A JP10230390 A JP 10230390A JP 23039098 A JP23039098 A JP 23039098A JP 2000065528 A JP2000065528 A JP 2000065528A
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light
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displacement
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Yutaka Iwasaki
豊 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】試料が入射光に対して傾斜している場合にも、
試料の傾きの影響を受けることなく変位量を正確に測定
でき、しかも、検出感度の高い光導波路型変位検出装置
を提供する。 【解決手段】試料表面4上で反射した光を第1および第
2のダブルモードチャネル導波路4、7に入射させる。
第1および第2の分岐部8、9が分岐された光のうちの
2つを、結合部12が結合する。第1および第2の検出
部14、16は、分岐された光のうち結合部を通らない
光の強度をそれぞれ検出する。第3の検出部15は、結
合部12で結合された光の強度を検出する。演算部17
は、第1および第2の検出部14、16の出力を合算
し、該合算結果と第3の検出部15の出力との差を求め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップ等
の試料表面の上下方向の変位量を計測する変位検出装置
に関するものである。本発明は特にダブルモード光導波
路のモード干渉現象を利用した変位検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダブルモード光導波路中のモード干渉を
利用して、試料表面の段差や反射率変化を観察するレー
ザ走査型モード干渉顕微鏡が提案されている(例えば、
H.Ooki and J.Iwasaki, Opt
ics communications 85(199
1)177)。また、集光光学系等を通過した光には光
の波面の傾斜が生じるが、この傾斜を検出するために、
この光を、ダブルモード光ファィバーの入射端面の中心
からわずかにずれた位置に入射させて検出し、試料表面
との距離の変化を測定する方法が提案されている。(例
えば、R.Juskaitis and T.Wils
on, Applied Optics31(199
2)4569)。
【0003】これらの場合、ダブルモード導波路(ファ
イバー)の長さLは、 L=Lc(2m+1)/2 (m=0,1,2,
…) で表せる長さのとき、変位量を効率よく検出することが
知られている。ただし、Lcは、ダブルモード導波路を
導波する偶モードと奇モードの間の完全結合長(偶モー
ドと奇モードとの位相差が180゜となる導波路の長
さ)である。
【0004】このような変位量計測を目的として、基板
上に形成したモード干渉デバイスが、例えば、特開平4
−208913号公報で提案されている。しかしなが
ら、このような波面検出型の光導波路変位検出装置は、
試料の表面が傾斜していると、それによって生じた波面
の傾斜をも変位として検出してしまうという特有の問題
がある。このような問題を解決するために、特開平10
−132513号公報においては、2つのダブルモード
導波路を使用する変位検出装置が開示されている。
【0005】図2は、特開平10−132513号公報
で提案されている光導波路型変位検出装置の概略図であ
る。この変位検出装置は、2つのダブルモード導波路で
デバイスを用いることによって、試料表面の傾斜の影響
を取り除きつつ、試料表面の上下方向の変位量を、集光
光学系によって生じる光の波面の傾斜から測定する。こ
れをさらに具体的に説明する。
【0006】図2のように、光源18から出射した光
は、ハーフミラー19で反射し、対物レンズ20で試料
表面21上に集光する。試料表面21からの反射戻り光
は、再び対物レンズ20、ハーフミラー19を通過した
後、基板22上に所定の間隔を設けて形成された第1お
よび第2のダブルモードチャネル導波路23、24の間
に入射し、第1および第2のダブルモードチャネル導波
路23、24を励振する。
【0007】第1および第2のダブルモードチャネル導
波路23、24の長さLは、 L=Lc(2m+1)/2 (m=0,1,2,
…) で表せる長さに設定されている。ただし、Lcは、ダブ
ルモードチャネル導波路23、24を導波する偶モード
と奇モードの間の完全結合長(偶モードと奇モードとの
位相差が180゜となる導波路の長さ)である。
【0008】第1および第2のダブルモードチャネル導
波路23、24をそれぞれ励振した光は、導波路分岐部
25、26でそれぞれ2つのチャネル導波路27、28
および29、30に分配され、それぞれ2つのチャネル
導波路27、28および29、30を励振する。4つの
チャネル導波路27、28および29、30の出射端に
それぞれ配設された4つのシリコンフォトダイオード3
1、32および33、34は、4つのチャネル導波路2
7、28および29、30を伝搬してきた光の強度をそ
れぞれ検出し、電気信号に変換する。第1の減算回路3
5は、2つのシリコンフォトダイオード31、32の出
力の差信号を求める。また、第2の減算回路36は、2
つのシリコンフォトダイオード33、34の出力差信号
を求める。さらに第3の減算回路37は、第1および第
2の減算回路35、36の出力の差信号を求める。
【0009】このような構成の変位検出装置において、
試料表面21が傾斜している場合、第1および第2のダ
ブルモードチャネル導波路23、24の入射端面付近の
反射戻り光38の波面を図3(a),(b),(c)を
用いて説明する。図3(a),(b),(c)におい
て、反射戻り光39内の曲線は、その位置での波面39
を表している。
【0010】図3(b)では、試料表面21が、対物レ
ンズ20の焦点位置にある。試料表面21の傾きのため
に、反射戻り光38の波面39は傾斜している。傾斜の
方向は、第1および第2のダブルモードチャネル導波路
23、24に対して同じ方向である。この場合、第1の
減算回路35と第2の減算回路36の出力は、試料表面
21の傾きによる成分のみとなり、これらは同相(同じ
符号で同じ大きさ)になる。 図3(a)では、試料表
面21が対物レンズ20の焦点位置よりも下に変位して
いる。この場合、第1の減算回路35と第2の減算回路
36の出力に含まれる、試料表面21の傾きによる出力
信号成分は、図3(b)と同様に同相になる。その一
方、試料表面21の焦点位置ずれによる波面39の傾き
は、図3(a)からわかるように、第1および第2のダ
ブルモードチャネル導波路23、24で互いに逆向きと
なるため、第1の減算回路35と第2の減算回路36の
出力に含まれる、試料表面21の焦点位置ずれによる出
力信号成分は、互いに逆相(逆符号で同じ大きさ)にな
る。
【0011】図3(c)は、試料表面21が対物レンズ
20の焦点位置よりも上に変位している場合であるが、
これも図3(a)の場合と同様に、試料表面21の傾き
による出力信号成分は、第1および第2の減算回路3
5、36で同相であるが、試料表面21の焦点位置ずれ
による出力信号成分は、第1および第2の減算回路3
5、36で逆相になる。
【0012】従って、第1の減算回路35からの出力信
号と第2の減算回路36からの出力信号との差を第3の
減算回路37で求めると、第1および第2の減算回路3
5、36で同相である試料表面21の傾きの成分は相殺
され、逆相である上下方向の変位量の信号のみが加算さ
れて得られる。従って、第3の減算回路37の出力は、
試料表面21の変位量に対して、図4(a),(b),
(c)のような原点を通る曲線42になり、第3の減算
回路37の出力信号から試料表面27の上下方向の変位
量を知ることができる。なお、図4(b)は、試料表面
21が傾斜していない場合、図4(a)、(c)は、試
料表面21の傾斜の向きが互いに逆向きの場合である。
また、図4(a),(b),(c)において曲線40、
41はそれぞれ第1および第2の減算回路35、36の
出力を示す。図4(a),(b),(c)からわかるよ
うに、第3の減算回路37の出力は、図4(a),
(b),(c)で等しい曲線42になっており、試料表
面21の傾斜の影響を受けていないことがわかる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開平10−1
32513号公報等の変位検出装置の構成では、図2か
らわかるように、ダブルモードチャネル導波路23、2
4に、それぞれ、分岐部25、26を介して、2本ずつ
のチャネル導波路27、28および29、30を接続し
ている。これらを1枚の基板22上に配置する必要があ
るため、構造的に、ダブルモードチャネル導波路23、
24をあまり近接させて配置することができない。しか
も、チャネル導波路28とチャネル導波路29とをあま
り接近させると、これらを伝搬している光同士が結合
し、伝搬効率が低下してしまうため、ダブルモードチャ
ネル導波路23、24の間隔を広めに設定せざるを得な
い。このため、2つのダブルモードチャネル導波路2
3、24間の領域の中央に集光される反射戻り光が、2
つのダブルモードチャネル導波路23、24に結合する
結合効率を向上させることが難しく、変位検出の感度を
高めることができないという問題があった。
【0014】本発明は、このような課題を解決し、試料
が入射光に対して傾斜している場合にも、試料の傾きの
影響を受けることなく変位量を正確に測定できる光導波
路型変位検出装置であって、高い検出感度をもった光導
波路型変位検出装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、以下のような変位検出装置を提供す
る。すなわち、光源と、該光源から出射した光を試料表
面に集光する集光光学系と、前記試料表面上で反射した
光を受光する入射端を有する第1および第2のダブルモ
ード導波路と、該第1のダブルモード導波路の出射端に
接続され、該第1のダブルモード導波路の出射光を第1
および第2の方向に分岐する第1の分岐部と、前記第2
のダブルモード導波路の出射端に接続され、該第2のダ
ブルモード導波路の出射光を第3および第4の方向に分
岐する第2の分岐部と、前記第1および第2の分岐部で
第2および第3の方向に分岐された光を結合する結合部
と、前記第1および第2の分岐部で第1および第4の方
向に分岐された光の強度をそれぞれ検出する第1および
第2の検出部と、前記結合部で結合された光の強度を検
出する第3の検出部と、前記第1および第2の検出部の
出力を合算し、該合算結果と前記第3の検出部の出力と
の差を求める演算回路とを有することを特徴とする変位
検出装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態の光導波路
型変位検出装置について、図面を用いて説明する。
【0017】図1のように、Si基板5の上には、所定
の間隔をあけて平行に第1および第2のダブルモードチ
ャネル導波路6、7が形成されている。ダブルモードチ
ャネル導波路6、7は、幅方向についてダブルモードの
チャネル導波路である。ダブルモードチャネル導波路
6、7の入射端は、基板5の側面に露出されている。ダ
ブルモードチャネル導波路6、7のもう一方の端部に
は、それぞれ、伝搬してきた光を2分岐するための分岐
領域8、9が接続されている。分岐領域8には、チャネ
ル導波路10、101が接続されている。分岐領域9に
は、チャネル導波路102、11が接続されている。さ
らに、チャネル導波路101、102は、結合部12で
結合され、1本のチャネル導波路13に接続されてい
る。チャネル導波路101、102、13は、幅方向に
ついてマルチモードの導波路である。チャネル導波路1
0、11は、シングルモード導波路でもマルチモード導
波路でもよい。
【0018】チャネル導波路10、11、13の出射端
は、基板5の側面に露出されるように配置され、それぞ
れシリコンフォトダイオード14、15、16が取り付
けられている。
【0019】ダブルモードチャネル導波路6、7、分岐
領域8、9、結合領域12、および、チャネル導波路1
0、11、13、101、102は、図5のように、基
板5上のSiO2層503に、Geをドープすることに
より形成されている。SiO2層503と基板5との間
には、SiO2層501が配置されている。また、Si
2層503の上には、SiO2層502が配置され、ダ
ブルモードチャネル導波路6、7等を埋め込んでいる。
ダブルモードチャネル導波路6、7の部分と、マルチモ
ードのチャネル導波路101、102、13の部分は、
SiO2層503にGeをドープする際にドープする領
域の幅を制御することにより導波路の幅を制御するか、
もしくは、Geのドープ濃度を他の部分よりも高くして
屈折率を高めることにより、所望のモード数の導波路に
する。
【0020】ダブルモードチャネル導波路6、7および
分岐領域8、9において、実質的にダブルモードで光が
伝搬される長さLは、ダブルモードチャネル導波路6、
7を導波する偶モードと奇モードの間の完全結合長をL
cとするとき L=Lc(2m+1)/2 (m=0,1,2,
…) を満たす長さに設定されている。ダブルモードチャネル
導波路6、7は、同一形状に形成されている。すでに知
られているように、このような長さLにダブルモードチ
ャネル導波路6、7の長さを設定することにより、ダブ
ルモードチャネル導波路6、7の入射端面における入射
光の位相の非対称性を、分岐領域8、9における光強度
の非対称性、すなわち伝搬光の電界強度分布の偏りとし
て、選択的に検出することができる。
【0021】基板5は、測定すべき試料表面4にダブル
モードチャネル導波路6、7の端面を向けるように配置
されている。基板5と試料表面4との間には、波長67
0nmのレーザーダイオード1、ハーフミラー2、対物
レンズ3が配置されている。これらは、レーザダイオー
ド1から出射された光が、ハーフミラー2で反射され
て、対物レンズ3で集光された後、試料表面4に照射さ
れ、反射光が、対物レンズ3およびハーフミラー2を順
に通過して、基板5の側面のダブルモードチャネル導波
路6、7の間の領域の中心に照射されるように位置合わ
せされている。
【0022】シリコンフォトダイオード14、15、1
6には、演算回路17が接続されている。演算回路17
は、加算回路111と減算回路112からなる。加算回
路111は、シリコンフォトダイオード14、16の出
力信号の和を求める。減算回路112は、加算回路11
1の加算結果と、シリコンフォトダイオード15の出力
信号との差を求める。
【0023】つぎに、図1の光導波路型変位検出装置の
動作について説明する。図1の構成では、チャネル導波
路101、102が結合領域12で結合しているため、
チャネル導波路101、102を伝搬する光の強度が光
学的に加算され、この光強度をシリコンフォトダイオー
ド15で検出する。これを演算回路17で演算を行うこ
とにより、結果的に従来の特開平10−132513号
公報の変位検出装置と同様に、試料表面の影響を受けず
に変位を検出する。
【0024】レーザーダイオード1から出射した光は、
ハーフミラー2で反射され、対物レンズ3で試料表面4
に集光される。試料表面4からの反射戻り光は、対物レ
ンズ3、ハーフミラー2を順に通過して、第1と第2の
ダブルモードチャネル導波路6,7の間の領域の中心に
入射する。これにより、第1と第2のダブルモードチャ
ネル導波路6,7の端面に、試料表面4からの反射光が
それぞれ入射し、ダブルモードチャネル導波路6、7を
励振する。ダブルモードチャネル導波路6、7を伝搬し
た光は、導波路分岐領域8,9でそれぞれ2つのチャネ
ル導波路10,101およびチャネル導波路102,1
1に分配され、これらのチャネル導波路10,101お
よび102,11を励振する。
【0025】4つのチャネル導波路10,101および
102,11のうち、チャネル導波路10、11を伝搬
する光は、そのまま、出射端にそれぞれ配設されたシリ
コンフォトダイオード14,16により光強度が電気信
号に変換される。一方、チャネル導波路101、102
を伝搬する光は、結合領域12で結合され、チャネル導
波路13を伝搬して、フォトダイオード15で検出され
る。このとき、図1の構成では、チャネル導波路10
1、102、13をマルチモード導波路としているた
め、分岐領域8、9でチャネル導波路101、102に
分配された光を低い結合損失でチャネル導波路13に結
合させることができる。したがって、フォトダイオード
15は、分岐領域8、9でチャネル導波路101、10
2に分配された光強度を加算した光強度を検出できる。
【0026】演算回路17は、加算回路111がフォト
ダイオード14、16の出力を加算し、減算回路112
が加算回路111とシリコンフォトダイオード15の出
力信号との差を求める。ここで、分岐領域8、9でチャ
ネル導波路10、101、102、13に分配された光
の強度をそれぞれa,b,c,dとする。チャネル導波
路13の伝搬する光の強度は、(b+c)と表される。
したがって、演算回路では、(a+d)−(b+c)を
求めることになる。
【0027】 (a+d)−(b+c)=(a−b)−(c−d) であるから、演算回路17は、従来の図2の第1、第
2、第3の減算回路35、36、37と同様に分岐領域
8で分岐された出力の差(a−b)と、分岐領域9で分
岐された出力の差(c−d)とを求めた上でさらにそれ
らの差(a−b)−(c−d)を求めているのと同じ結
果が得られる。
【0028】したがって演算回路17の出力は、従来の
特開平10−132513号公報等の変位検出装置(図
2)と同様に、同相である試料表面4の傾きの成分は相
殺され、逆相である上下方向の変位量の信号のみが加算
されて得られる。よって、演算回路17の出力は、試料
表面4の傾斜の影響を受けることなく、試料表面4の変
位量に対して常に図4(a),(b),(c)の曲線4
2のような出力となる。したがって、図1の変位検出装
置の演算回路17の出力を用いることにより、試料表面
4の傾斜の影響を受けることなく、精度よく変位量の検
出を行うことができる。
【0029】しかも、図1の変位検出装置は、チャネル
導波路101、102を結合領域12で1本のチャネル
導波路13に結合させているため、ダブルモードチャネ
ル導波路6、7の間隔を従来よりも狭くすることができ
る。これにより、試料表面4からの反射戻り光とダブル
モードチャネル導波路6、7との結合効率が大きくなる
ため、シリコンフォトダイオード14、15、16で検
出される光量も大きくなる。したがって大きな出力信号
を得ることができ、検出感度を高めることができる。
【0030】また、図1の変位検出装置では、シリコン
フォトダイオード14、15、16が3つでよく、しか
も、演算回路17ないの減算・加算回路も合計2つでよ
いため、構成が従来よりも簡単になるという効果も得ら
れる。
【0031】なお、図1の変位検出装置では、ダブルモ
ードチャネル導波路6、7の間隔を構成上は限りなく狭
くすることが可能であるが、あまりにダブルモードチャ
ネル導波路6、7を接近させすぎると、両導波路間の光
学的結合が無視できなくなる。この場合には、ダブルモ
ードチャネル導波路6とダブルモードチャネル導波路7
との間に、ドライエッチング等の手法で溝を形成し、こ
の溝により光学的結合を抑制すること望ましい。
【0032】上述してきた変位検出装置は、試料表面の
傾斜に関わらず、変位量を検出することができるため、
本実施の形態の変位検出装置を、例えば半導体ウエハー
の表面の変形を測定するために用いることができる。従
来のダブルモードチャネル導波路を1本のみ用いる変位
検出装置では、ウエハーが波打って変形している場合の
ように、傾斜方向や傾斜量が試料部位によって複雑に変
化し、しかも、その傾斜が未知である試料を測定した場
合、傾斜が変位量と加算されて検出されるため、変位を
精度良く測定することはできない。しかしながら、本実
施の形態の変位検出装置を用いることにより、傾斜に関
わらず変位量を検出できるため、精度良くウエハーの波
打ち変形を検出できる。これにより、例えば、半導体ウ
エハー上に形成したフォトレジストを露光する際に用い
るフォトマスクを、半導体ウエハーの傾斜を考慮して、
半導体ウエハーと平行に正確な間隔で設定することが可
能になる。よって、半導体ウエハーが変形している場合
でも高精度でパターンを形成することが可能になる。
【0033】
【発明の効果】上述のように、本発明は、試料が入射光
に対して傾斜している場合にも、試料の傾きの影響を受
けることなく変位量を正確に測定でき、しかも、高い検
出感度をもった光導波路型変位検出装置を提供すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による光導波路型変位検
出装置の構成を示すブロック図。
【図2】従来の光導波路型変位検出装置の構成を示すブ
ロック図。
【図3】(a),(b),(c)図2の光導波路型変位
検出装置のダブルモードチャネル導波路23、24への
試料表面からの反射戻り光の波面を示した説明図。
【図4】(a)試料表面が傾斜している場合、(b)試
料表面が傾斜していない場合、(c)試料表面が(a)
とは逆向きに傾斜している場合の、図2の光導波路型変
位検出装置の出力を示すグラフ。
【図5】図1に示した光導波路型変位検出装置の導波路
の構造を示すためのA−A’断面図。
【符号の説明】
1・・・レーザダイオード、2・・・ハーフミラー、3
・・・対物レンズ、4・・・試料表面、5・・・シリコ
ン基板、6、7・・・ダブルモードチャネル導波路、
8、9・・・分岐領域、10、11、13・・・チャネ
ル導波路、12・・・結合領域、14、15、16・・
・シリコンフォトダイオード、17・・・演算回路、1
01、102・・・チャネル導波路、501、502、
503・・・SiO2層。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、該光源から出射した光を試料表面
    に集光する集光光学系と、前記試料表面上で反射した光
    を受光する入射端を有する第1および第2のダブルモー
    ド導波路と、該第1のダブルモード導波路の出射端に接
    続され、該第1のダブルモード導波路の出射光を第1お
    よび第2の方向に分岐する第1の分岐部と、前記第2の
    ダブルモード導波路の出射端に接続され、該第2のダブ
    ルモード導波路の出射光を第3および第4の方向に分岐
    する第2の分岐部と、前記第1および第2の分岐部で第
    2および第3の方向に分岐された光を結合する結合部
    と、前記第1および第2の分岐部で第1および第4の方
    向に分岐された光の強度をそれぞれ検出する第1および
    第2の検出部と、前記結合部で結合された光の強度を検
    出する第3の検出部と、前記第1および第2の検出部の
    出力を合算し、該合算結果と前記第3の検出部の出力と
    の差を求める演算部とを有することを特徴とする変位検
    出装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の変位検出装置において、
    前記反射光の光軸は、第1のダブルモードチャネル導波
    路の入射端と、第2のダブルモード導波路の入射端との
    間に位置することを特徴とする変位検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の変位検出装置において、
    前記第1および第2のダブルモード導波路、前記第1お
    よび第2の分岐部、および、前記結合部は、同一の基板
    上に形成されていることを特徴とする変位検出装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の変位検出装置において、
    前記基板上には、前記第1および第2の分岐部が前記第
    3および第4の方向に分岐した光を前記結合部までそれ
    ぞれ伝搬する第1および第2のチャネル導波路と、前記
    結合部が結合した光を前記第3の検出部まで伝搬する第
    3のチャネル導波路とが形成され、前記第1、第2およ
    び第3のチャネル導波路はマルチモード導波路であるこ
    とを特徴とする変位検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の変位検出装置において、
    前記第1のダブルモード導波路のダブルモード領域の長
    さL1は、当該第1のダブルモード導波路を導波する偶
    モードと奇モードの間の完全結合長をLc1とするとき、 L1=Lc1(2m+1)/2 (m=0,1,2,
    …) で表され、 前記第2のダブルモード導波路のダブルモード領域の長
    さL2は、当該第2のダブルモード導波路を導波する偶
    モードと奇モードの間の完全結合長をLc2とするとき、 L2=Lc2(2n+1)/2 (n=0,1,2,
    …) で表されることを特徴とする変位検出装置。
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