JP2000062086A - シリコーン樹脂被覆金属複合体及びその製造方法 - Google Patents

シリコーン樹脂被覆金属複合体及びその製造方法

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JP2000062086A
JP2000062086A JP10233661A JP23366198A JP2000062086A JP 2000062086 A JP2000062086 A JP 2000062086A JP 10233661 A JP10233661 A JP 10233661A JP 23366198 A JP23366198 A JP 23366198A JP 2000062086 A JP2000062086 A JP 2000062086A
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silicone resin
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coated metal
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Shunichi Nishihara
俊一 西原
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Mitsubishi Plastics Inc
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Mitsubishi Plastics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気・電子部品等のクッション材、パッキン
グ材、スペーサ、特に燃料電池のセパレータとして好適
に使用でき、特に製品が取り扱い易く、また生産効率に
優れたシリコーン樹脂被覆金属複合体及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】 金属薄板の少なくとも片面に射出ノズル
からシリコーン樹脂を吐出して特定形状のシリコーン樹
脂層を形成してなるシリコーン樹脂被覆金属複合体、及
び、金属薄板の少なくとも片面に近接して射出ノズルを
設け、金属薄板と射出ノズルを相対移動させながら射出
ノズルからシリコーン樹脂を吐出して特定形状のシリコ
ーン樹脂層を形成することを特徴とするシリコーン樹脂
被覆金属複合体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気・電子部品等
のクッション材、パッキン材、スペーサ、特に燃料電池
のセパレータとして好適に使用でき、特に製品が取扱い
易く、また生産効率に優れたシリコーン樹脂被覆金属複
合体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来からシリコーンゴム
は、耐熱性や電気的絶縁性等の特性に優れていることか
ら、上記クッション材やスペーサー等の各種用途に使用
されている。上記のシリコーンゴム単体からなり、比較
的肉厚の薄い薄膜のものを電気・電子部品等にそのまま
組み入れようとすると、薄膜上にシワが生じたり、薄膜
同志で密着し剥がしずらくなる等の作業性に問題があっ
た。そこで、このような問題点を解消するためにシリコ
ーンゴム単体と非伸縮性の金属薄板と複合一体化した積
層体が知られている(例えば特開平4−86256号、
実開平2−470号)。
【0003】上記複合一体化の方法としては、通常、金
属薄板の少なくとも片面にシリコーンゴムシートを載置
し、加熱加圧する方法が行われているが、部分的に載置
する場合、位置合せが困難であったり、さらには金属薄
板の表面に凹凸があるものでは、均一に貼り合わせるこ
とが困難という問題があった。
【0004】そこで、シリコーン樹脂層を射出成形法に
より形成した金属複合体が提案されている。この方法
は、ある程度生産効率が改良できるが、射出成形法によ
るバリが発生し正確なシリコーン樹脂層の形成が困難で
あり、また燃料電池のセパレータの場合、得られるセパ
レータから不良部分を取り換えたり取り除くことがやり
難いという問題がある。また、射出成形法では金型との
剥離性の問題から接着性を有するシリコーン樹脂は使用
できないため、金属薄板とシリコーン樹脂の接着にはプ
ライマー処理などの易接着性を付与する工程が必要であ
り量産化の妨げとなっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題点
を解消できるシリコーン樹脂−金属複合体及びその製造
方法を見出したものであり、その要旨とするところは、
金属薄板の少なくとも片面に射出ノズルからシリコーン
樹脂を吐出して特定形状のシリコーン樹脂層を形成して
なるシリコーン樹脂被覆金属複合体、及び、上記金属薄
板の少なくとも片面に近接して射出ノズルを設け、金属
薄板と射出ノズルを相対移動させながら射出ノズルから
シリコーン樹脂を吐出して特定形状のシリコーン樹脂層
を形成することを特徴とするシリコーン樹脂被覆金属複
合体の製造方法にある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明に使用される金属薄板としては、鋼板、ステンレ
ス鋼板、メッキ処理鋼板、アルミニウム板、銅板、チタ
ン板等が好適であるが、これらには、限定されない。金
属薄板の厚みは0.1〜2.0mmの範囲のものが好適
であり、表面に凹凸を有するものも使用できる。この凹
凸は用途等によりその形状は異なるが、3次元的な構造
であって、用途が燃料電池、特に固体高分子型燃料電池
のセパレータでは、燃料ガスの流路用溝等が相当する。
【0007】本発明では、上記金属薄板の少なくとも片
面に射出ノズルからシリコーン樹脂を吐出して特定形状
のシリコーン樹脂層を形成するが、その形成方法は、金
属薄板の少なくとも片面に近接して射出ノズルを設け、
金属薄板と射出ノズルを相対移動させながら射出ノズル
からシリコーン樹脂を吐出して特定形状のシリコーン樹
脂層を形成する方法である。
【0008】具体的な形成方法としては、シリコーン樹
脂をあらかじめ充填したシリンジをXYロボットで移動
させながらシリンジ先端の針状の射出ノズルからエア圧
力によって吐出させて線状塗布する方法が例示できる。
この場合、金属薄板を固定してシリンジのみ移動させる
方法でも、金属薄板を1軸移動させながらかつシリンジ
も相対移動する方法でもよい。
【0009】上記針状ノズルを使った場合はリブ状のパ
ッキン形状が形成できるが、これに限定されるものでは
なく、シリンジ先端のノズル形状を変えれば様々な塗布
形状が形成できる。例えばスリット状のノズルを使えば
薄膜状のシリコーン樹脂層が形成できる。シリコーン樹
脂を吐出した後、その樹脂の特性に応じた硬化方法で架
橋させる。架橋方法は加熱硬化、室温硬化、紫外線硬
化、電子線硬化などいずれの方法でも良い。
【0010】使用するシリコーン樹脂は液状のシリコー
ン樹脂であって、通常の付加型液状シリコーン樹脂で二
液タイプのものが使用でき、粘度が1000〜5000
ポイズ(25℃)の樹脂が好適に使用できる。粘度が1
000ポイズ未満のものでは、吐出後流動により厚みが
保てず、5000ポイズを越えるものでは吐出が困難と
なり、また吐出後流動性が不足し接着面積の減少が起き
易い。さらにシリコーン樹脂には、必要に応じて微粉末
シリカ、ケイそう土、高熱伝導性無機フィラー等の充填
剤を添加してもよい。
【0011】なお、上記金属薄板の表面には、密着性の
点から各種プライマー層を設けることが好ましい。この
プライマー層はスプレー法やディッピング法等の通常の
方法により被覆すればよい。プライマー層の厚みは0.
01μm〜5.0μmの範囲であることが好ましく、
0.01μm未満では、塗布厚さの調整が困難であり、
5.0μmを越えるものでは、密着性の改良効果が少な
い。また、上記二液タイプに代えて1液タイプの自己接
着性を有する室温硬化型シリコーン樹脂も使用できる。
この場合は上記のプライマー層を設けることが不要とな
る。
【0012】本発明ではシリコーン樹脂層を射出ノズル
を相対移動させながら吐出して形成することに特徴があ
り、移動速度としては10〜100mm/秒、吐出エア
圧として0.5〜5.0Kgf/cm2 の範囲で適宜決
めて成形すればよい。射出成形後のシリコーン樹脂層の
厚みは0.05mm〜1.0mmの範囲とすることが好
ましく、0.05mm未満では弾力効果が出にくく、パ
ッキング材としての利用性に劣り、1.0mmを超える
ものでは燃料電池、特に固体高分子型燃料電池のセパレ
ータ用としての用途では小型化しずらく、またコスト高
になり易い。
【0013】さらに、射出成形後のシリコーン樹脂層の
硬度を40〜70、好ましくは50〜60の範囲とする
ことが好ましい。硬度の測定方法はJISK6301ス
プリング式硬さ試験A形に準拠して行なう。この硬度が
40未満では柔らかすぎて取り扱いにくく、70を超え
ると硬くなりすぎて弾力性に欠ける傾向にある。
【0014】本発明の金属複合体は電気・電子部品等の
クッション材、パッキン材、スペーサ、Oリング等に使
用できるが、特に燃料電池(固体高分子型燃料電池)の
セパレータの用途に好適に使用できる。このようなセパ
レータはより小型化が要求され、また多数のセパレータ
を重ね合わせて使用することから精度が優れ、生産性の
よいセパレータが要求されており、本発明の金属複合体
はこのような要求を満足することが容易である。
【0015】
【実施例】以下、実施例について説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。 (実施例)プライマー処理(東芝シリコン(株)製「X
P81−B0016」)したステンレス鋼板(厚み1.
0mm)を可動ステージに載置し、容量50ccのシリ
ンジに脱泡後、充填したシリコーン樹脂を3軸ロボット
を使って特定形状に線状で塗布しシリコーン樹脂層を形
成した。ノズルは内径1.5mmの針状ノズルを使い吐
出エア圧力2.0kg/cm2 で塗布を行った。液状シ
リコーン樹脂としては信越化学(株)製KE−1950
−60を使用した。
【0016】塗布後、乾燥炉内に載置し、160℃×2
分の加熱条件で硬化させ、燃料電池セパレータを得た。
得られた燃料電池セパレータではステンレス鋼板とシリ
コーン樹脂層との間の接着性が良好で剥離等がなく、ま
たバリや気泡等の発生が見られず燃料電池セパレータと
しての性能上問題なかった。シリコーン樹脂層の硬度は
60であった。
【0017】
【発明の効果】本発明の金属複合体及びその製造方法に
よれば、射出成形法で必要であったバリ除去が不要とな
り、また多数個取りも容易となり生産性が極めて良好で
ある。特に燃料電池のセパレータでは生産速度が著しく
短縮されるという利点がある。また、塗布パターンを変
更したい場合も射出成形法のように金型を製作する必要
がなくロボットのプログラム変更だけであらゆるパター
ンのシリコーン樹脂層が形成できるので低コストで変更
可能である。このように本発明の金属複合体の製造方法
では、上記金属複合体を正確かつ効率的に製造できると
いう利点を有しており、得られる金属複合体は各種電気
・電子部品等のクッション材、パッキン材、スペーサ、
特に燃料電池(固体高分子型燃料電池)のセパレータと
しての利用性が大きい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄板の少なくとも片面に射出ノズル
    からシリコーン樹脂を吐出して特定形状のシリコーン樹
    脂層を形成してなるシリコーン樹脂被覆金属複合体。
  2. 【請求項2】 金属薄板の少なくとも片面に近接して射
    出ノズルを設け、金属薄板と射出ノズルを相対移動させ
    ながら射出ノズルからシリコーン樹脂を吐出して特定形
    状のシリコーン樹脂層を形成することを特徴とするシリ
    コーン樹脂被覆金属複合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 形成するシリコーン樹脂層の厚みが0.
    05mm〜1.0mmで硬度(JISK6301スプリ
    ング式硬さ試験A形)が40〜70の範囲であって、未
    硬化時25℃下でのシリコーン樹脂の粘度が1000〜
    5000ポイズの範囲であることを特徴とする請求項1
    又は2記載のシリコーン樹脂被覆金属複合体又はその製
    造方法。
  4. 【請求項4】 燃料電池のセパレータに用いることを特
    徴とする請求項1乃至3記載のシリコーン樹脂被覆金属
    複合体又はその製造方法。
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