JP2000057176A - テクノロジマッピング方法及び記憶媒体 - Google Patents
テクノロジマッピング方法及び記憶媒体Info
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Abstract
媒体に関し、大規模化及び複雑化する傾向にあるセルラ
イブラリに対して効率良くマッチング処理を行うことの
できるテクノロジマッピング方法及び記憶媒体を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 コンピュータを用いて、特定の回路テク
ノロジに依存しない論理回路を特定のセルライブラリを
用いた回路へ自動的に変換するテクノロジマッピング方
法において、各セルに対するパターン相互の構造の包含
関係も基づいてマッチング対象を絞り込む絞り込みステ
ップを含むように構成する。
Description
グ方法及び記憶媒体に係り、特に特定の回路テクノロジ
に依存しない論値回路を特定のセルライブラリを用いた
回路へ自動的に変換するテクノロジマッピング方法及び
コンピュータにそのようなテクノロジマッピング方法を
用いてテクノロジマッピング処理を行わせるプログラム
が格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関
する。
仕様とは別に、回路面積、遅延時間や消費電力等といっ
た様々な制約条件を考慮する必要がある。このため、論
理回路を自動的に設計する論理合成処理を、回路テクノ
ロジに依存しないテクノロジ独立な合成処理と回路テク
ノロジに依存したテクノロジ依存の合成処理との2つに
分けて、夫々の部分目標に従って合成処理を行う方法が
広く用いられている。
マッピングとも呼ばれ、テクノロジに依存しない論理回
路を実際の回路へ変換する処理を行う。現在、セルベー
ス設計手法と呼ばれる手法を用いるテクノロジマッピン
グが広く用いられている。セルベース設計手法とは、予
め用意された論理素子の部品、即ち、セルを組み合わせ
て論理回路を構成する回路の実現方法である。
ングの技術は、Kurt Keutzer,「DAGO
N:Technology Binding and
Local Optimization」,Proc.
24th ACM/IEEEDesign Auto
mation Conference,pp.341〜
247,June 1987で提案されたDAGONと
呼ばれるアルゴリズムが基になっている。この提案され
たDAGONなるアルゴリズムは、設計対象の回路を一
旦2入力NANDゲートとNOTゲートのような基本セ
ルを用いた回路に変換し、NANDゲートとNOTゲー
トの部分回路に対してより大きなセルを割り当てて行く
ことで実際の回路を生成する。
設計の一例について説明すると、先ずセルライブラリの
各セルに対して、その論理的な機能を表す2入力NAN
DゲートとNOTゲートからなるパターンを予め用意し
ておく。ただし、このようなセルの分解は一意に求まる
ものではなく、幾つかの形の異なる分解パターンが考え
られる。このため、各セルの全ての分解パターンを考慮
する。
ルとセルの分解パターンの一例を示す図である。図1に
おいて、(a)はセルNOT、(b)はセルNAND
2、(c)はセルNAND3、(d)はセルNAND
4、(e)はセルNAND4、(f)はセルAOI2
1、(g)はセルAOI22、(h)はセルAND2の
分解パターンを夫々示す。又、図2において、(a)は
セルNOR2、(b)はセルNOR3、(c)はセルN
OR4、(d)はセルNOR4、(e)はセルOAI2
1、(f)はセルOAI22、(g)はセルAOR2の
分解パターンを夫々を示す。図1では、セルNAND4
が同図(d),(e)に示すように2通りの分解パター
ンを有する。図2では、セルNOR4が同図(c),
(d)に示すように2通りの分解パターンを有する。
は、仮想的なANDゲート、ORゲート及びNOTゲー
トで構成されているものとすると、図3に示すように、
ANDゲートは同図(a)に示す如く2入力NANDゲ
ートとNOTゲートを用いて実現できるので、ORゲー
トも、同図(b)に示す如く2入力NANDゲートとN
OTゲートを用いて実現できる。従って、初期回路を2
入力NANDゲートとNOTゲートのみからなる回路に
変換することは、容易に行える。この場合も、複数の分
解パターンが考えられるが、全ての分解パターンを考慮
することは困難であるため、通常は1つの分解パターン
のみを考える。
一例を示す。同図に示す初期回路に対して、図5に示す
ように部分回路を割り当てることができる。図5では、
太い実線で囲まれた部分回路の夫々が、1つのセルに割
り当てられる。しかし、このような部分回路のセルに対
する割り当ては一意に求まるものではなく、図4に示す
初期回路に対しては、例えば図6に示すように部分回路
を割り当てることもできる。図6においても、太い実線
で囲まれた部分回路の夫々が、1つのセルに割り当てら
れる。
当てを行う際に、回路面積、遅延時間、消費電力等の目
的関数や制約条件を考慮して、最も望ましい割り当てを
選択することが、テクノロジマッピング処理である。従
って、テクノロジマッピング処理には、マッチング処理
と、カバリング処理との2段階の処理が必要となる。マ
ッチング処理では、初期回路の部分回路にマッチするセ
ルを列挙する。又、カバリング処理では、マッチするセ
ルを組み合わせて実際の回路を生成する。ここで、マッ
チとは、図5及び図6において、太い実線で囲まれた部
分回路と、部分回路の横に記載されたセルとの組を指
す。マッチング処理では、マッチが結果的に得られるか
否かに拘わらず、可能なマッチを全て列挙する。
ングと呼ばれるアルゴリズムが、R.L.Rudel
l,「Logic Synthesis For VL
SIDesign」,PhD Thesis,UCB/
ERL M89/49,1989にて提案されている。
図7は、典型的なマッチング処理を示すフローチャート
である。同図中、ステップS1は、処理回路上で試して
いないノードがあるか否かを判定し、判定結果がNOで
あると処理は終了する。他方、ステップS1の判定結果
がYESであると、ステップS2はノードを1つ取り出
してvとする。ステップS3は、試していないパターン
があるか否かを判定し、判定結果がNOであると処理は
ステップS1へ戻る。ステップS3の判定結果がYES
であると、ステップS4は、パターンを1つ取り出して
pとする。ステップS5は、ノードvにおけるパターン
pに対するマッチを求め、処理はステップS3へ戻る。
上記グラフマッチングは、ステップS5の処理で用いら
れる。
回路に対して図1及び図2の全てのパターンのマッチン
グを試す場合、従来のマッチング処理では初期回路の全
ての節点1,2,3,...に対して全てのパターンに
対するマッチングを順次行うする必要がある。ここで、
説明の便宜上、図7のマッチング処理により、図17
(a)に示す初期回路に対して1つのパターンのみのマ
ッチングを調べる場合について説明する。この場合、図
17(a)に示す初期回路の各節点に対して図17
(b)に示すパターンOAI21がマッチするか否かを
調べる。尚、図17(b)中、a1〜h1は、節点を示
すと共に入出力信号名をも示し、図1及ぶ図2における
節点名とは無関係である。
在するか否かを調べる。この場合、節点1はインバータ
であるが、節点a1は2入力NANDであるので、マッ
チは存在しない。 (2)次に、節点2を根とするマッチが存在するか否か
を調べる。この場合、節点2と節点a1を調べると同じ
2入力NANDなので、マッチが存在する。
ず節点3と節点b1がマッチするか否かを調べる。この
場合、節点3と節点b1は共にインバータなので、マッ
チが存在する。同様にして、節点4と節点c1は共にイ
ンバータなので、マッチが存在することがわかり、節点
5と節点d1は共にインバータなので、マッチが存在す
ることがわかる。
節点6及び節点10とマッチし、これらの入力であるf
1とh1も節点7及び節点11とマッチする。そして、
節点7及び節点11は終端となる。節点a1の残りの入
力の節点i1と節点14がマッチするか否かを調べる
と、節点i1は終端なので、無条件でマッチが存在す
る。
部分がマッチするので、この場合はパターン全体のマッ
チングが成功したことになり、終端の対応付けは節点f
1と節点7、節点h1と節点11、節点i1と節点14
となる。節点a1の入力について、節点b1と節点14
という組み合わせを試すと、共にインバータなのでマッ
チが存在する。
15もインバータなので、マッチが存在する。又、同様
にして、節点d1と節点16のマッチも存在する。節点
d1の入力e1とg1が節点17と節点19とマッチ
し、これらの入力である節点f1と節点h1も節点18
及び節点20とマッチする。そして、節点18及び節点
20は終端となる。
がマッチするので、節点3も終端となる。このようにし
て、もう1つのマッチングが求まり、終端の対応付けは
節点f1と節点18、節点h1と節点20、節点i1と
節点3となる。 (3)節点3及び節点4はインバータなので、節点a1
とはマッチが存在しない。
と、この場合、節点5と節点a1のマッチは存在する。
節点5の入力と節点a1の入力のマッチを調べると、先
ず、節点6と節点b1は共にインバータなので、マッチ
は存在する。ところが、節点7と節点c1のマッチは存
在しないので、結果としては節点6と節点b1のマッチ
は存在しない。
点6と節点i1のマッチは存在する。残りの入力の節点
10と節点b1のマッチを調べると、共にインバータな
ので、マッチは存在する。ところが、節点11と節点c
1のマッチは存在しないので、結果としては節点10と
節点b1のマッチは存在しない。
で、節点5と節点a1のマッチも存在しない。以上のよ
うにして、初期回路の全ての節点に対してパターンマッ
チングを行う。尚、実際には、初期回路に対して1つの
パターンのみのマッチングを調べるのではなく、初期回
路に対して複数のパターンのマッチングを調べる。
は、マッチング処理で得られたマッチを部品として、あ
たかもタイルを敷き詰めるように回路全体をカバーする
マッチの組み合わせを生成する。この際に、回路面積を
最小にするカバリングアルゴリズム、遅延時間を最短に
するアルゴリズム等は、上記R.L.Rudell,
「Logic Synthesis For VLSI
Design」,PhD Thesis,UCB/E
RL M89/49,1989にて提案されている。
ログラムでは、上記の如きマッチング処理とカバリング
処理とは、明確に切り離されているわけではなく、マッ
チング処理でマッチを求めながらカバリング処理を行う
が、ここでは説明の便宜上、マッチング処理に注目して
いるので、マッチング処理とカバリング処理とを分離し
て説明する。
ックと呼ばれる技術が提案されている。このインバータ
チェーンヒューリスティックとは、初期回路に対して、
インバータの無い結線に2つのインバータを直列に挿入
するもので、図8に示すように、他の技術では得ること
のできなかったマッチを見つけることができるので、良
い回路を合成できる可能性がある。同図中、太い実線で
囲まれていないインバータの組は、最終的な回路からは
取り除かれる。
ルに対して複数のパターンが必要となる場合が存在し、
更に、セルの入力信号数が増加するに従って必要とされ
るパターン数も増加する傾向がある。最悪の場合では、
セルの入力信号数の指数乗に比例した数のパターンが必
要となる。このような場合、使用するセルライブラリの
セルが複雑、且つ、大規模になってしまい、全てのパタ
ーンを列挙して、全てのパターンに対してマッチを検索
するには多大な時間が必要となり、実用的ではないとい
う問題があった。
なセル数自体も増加する傾向にあり、従来の単純なマッ
チングアルゴリズムを用いたのでは、必要となるメモリ
容量及び計算時間が共に増加してしまい、処理速度の低
下を招いたり、或いは、処理が不可能となってしまうと
いう問題もあった。そこで、本発明は、大規模化及び複
雑化する傾向にあるセルライブラリに対して効率良くマ
ッチング処理を行うことのできるテクノロジマッピング
方法及び記憶媒体を提供することを目的とする。
ータを用いて、特定の回路テクノロジに依存しない論理
回路を特定のセルライブラリを用いた回路へ自動的に変
換するテクノロジマッピング方法であって、各セルに対
するパターン相互の構造の包含関係に基づいてマッチン
グ対象を絞り込む絞り込みステップを含むテクノロジマ
ッピング方法によって達成できる。
ないパターンを包含するパターンに対するマッチングを
省略しても良い。前記絞り込みステップは、入力及び出
力におけるインバータの有無のみが異なるパターンを類
似パターンと定義して各類似パターンのグループに対し
て1つの代表パターンを決定し、テクノロジマッピング
方法は、前記代表パターンに対してのみマッチングを行
うマッチングステップを更に含んでも良い。
ーンに対するマッチをどのように変換すれば該代表パタ
ーンが属するグループ内の類似パターンに対するマッチ
になるかを示す変換マップに基づいて、該グループ内の
類似パターンに対するマッチを求めても良い。上記の課
題は、コンピュータに、特定の回路テクノロジに依存し
ない論理回路を特定のセルライブラリを用いた回路へ自
動的に変換するテクノロジマッピング処理を行わせるプ
ログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒
体であって、コンピュータに、各セルに対するパターン
相互の構造の包含関係に基づいてマッチング対象を絞り
込ませる絞り込み手段を備えた記憶媒体によっても達成
できる。
に、マッチの求まらないパターンを包含するパターンに
対するマッチングを省略させても良い。前記絞り込み手
段は、前記コンピュータに、入力及び出力におけるイン
バータの有無のみが異なるパターンを類似パターンと定
義して各類似パターンのグループに対して1つの代表パ
ターンを決定させ、記憶媒体は、該コンピュータに、前
記代表パターンに対してのみマッチングを行わせるマッ
チング手段を更に備えても良い。
に、前記代表パターンに対するマッチをどのように変換
すれば該代表パターンが属するグループ内の類似パター
ンに対するマッチになるかを示す変換マップに基づい
て、該グループ内の類似パターンに対するマッチを求め
させても良い。本発明によれば、大規模化及び複雑化す
る傾向にあるセルライブラリに対して効率良くマッチン
グ処理を行うことが可能となる。
ーン数の増加に対して計算時間が増加しないように、類
似パターンに対するマッチングを同時に行う処理と、パ
ターン相互の構造の包含関係を考慮してマッチング対象
のパターンを絞り込む処理とを用いて、マッチングの回
数自体を減らすようにしている。
いて説明する。本明細書では、パターンの入力側及び出
力側にインバータがあるかないかだけが異なるパターン
を、類似パターンと呼ぶ。例えば、図1(b)に示すN
AND2と、図1(h)、図2(a)及び図2(g)に
示すAND2、NOR2及びOR2が類似パターンとな
る。類似パターン同士の違いは、入力側及び出力側のイ
ンバータの有無だけであるため、これらの類似パターン
のマッチングの結果の違いも同様にして、境界部分のイ
ンバータの有無だけとなる。
クを用いた場合、どのような場合であってもマッチの境
界部分の前後に必ず1つはインバータが含まれることに
なる。そこで、類似パターンのうち、1つの類似パター
ンに対してマッチが求まれば、残りの類似パターンに対
しても必ずマッチが求まることになる。図9は、NAN
D2に対するマッチ及びその類似パターンに対するマッ
チを示す図である。同図(a)では、類似パターンはO
R2及び出力側の1つのインバータからなる。又、同図
(b)では、類似パターンはNOR2からなるか、或い
は、AND2及び入力側の2つのインバータからなる。
は、元のパターンに対するマッチの境界部分のインバー
タを含めたり外したりすることで求めることができるの
で、全く独立にマッチング処理を行う場合に比べて効率
が良い。このような処理を行うために、類似パターンの
中の代表パターンを1つ決めて、残りの類似パターンに
対しては代表パターンに対する変換マップを用意する。
変換マップには、代表パターンに対するマッチをどのよ
うに変換すれば自分の類似パターンに対するマッチにな
るかが記述されている。例えば、NAND2、AND
2、NOR2及びOR2なる類似パターンの中のNAN
D2を代表パターンと定義すると、残りの類似パターン
に対する変換マップは、反転(バー)を「*」で示す
と、夫々AND2:{a→a,b→b,f→*f}、N
OR2:{a→*a,b→*b,f→*f}、OR2:
{a→*a,b→*b,f→f}となる。
するマッチはa=3,b=4,f=5であるので、これ
にAND2に対する変換マップ{a→a,b→b,f→
*f}を組み合わせると、fに対応する5の部分をその
否定である6に変更すればAND2に対するマッチのa
=3,b=4,f=6を得ることができる。次に、パタ
ーン相互の包含関係を利用したパターンの絞り込みにつ
いて説明する。図1に示すパターンの中で、図1(c)
及び図10(a)に示すNAND3のパターンは、図1
(d)及び図10(b)に示すNAND4のパターンの
出力部分に現われている。図10(b)では、NAND
3のパターンが現われているNAND4のパターンの出
力部分を太い実線で囲んである。本明細書では、このよ
うに他のパターンの出力部分を含んだ部分パターンとな
っているパターンを、包含されたパターンと呼ぶ。包含
されたパターンに対するマッチが存在しない場合には、
包含するパターンに対するマッチも存在しない。
ーンに対するマッチが存在しないと、この任意のパター
ンを包含するパターンに対するマッチも存在しないこと
が判るので、この任意のパターンを包含するパターンに
対するマッチングは試さないようにすることで、マッチ
ング処理を行う回数を効果的に削減できる。このような
処理を行うために、包含関係グラフを作成する。包含関
係グラフは、各パターンに対応するノードと、包含関係
にあるノード間に包含されているノード向きの枝とを有
する。
関係グラフの一部を示す図である。図11において、丸
印はノードを示し、矢印は枝を示す。マッチングを行う
際には、先ずこのような包含関係グラフ上の全てのノー
ドに対してマークを付けておき、マッチが求まるとその
マークを消すという処理を行う。従って、あるノードが
指している、即ち、包含している所定のノードにマーク
が付いたままであると、この所定のノード、即ち、パタ
ーンに対してはマッチが存在しなかったか、或いは、未
だにマッチングが行われていないことを示す。そこで、
マークが付いているノードに対応するパターンに対して
はマッチングを行わないという規則を定めておけば、マ
ッチが存在しないパターンを包含するパターンに対する
マッチングは行われず、マッチング処理を高速化するこ
とができる。
を説明する。
グ方法の一実施例を実現するコンピュータシステムを示
す斜視図である。同図に示すコンピュータシステムは、
パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータシステム
で構成されている。図12に示すコンピュータシステム
100は、CPUやディスクドライブ等を内蔵した本体
部101、本体部101からの指示により表示画面10
2a上に画像を表示するディスプレイ102、コンピュ
ータシステム100に種々の情報を入力するためのキー
ボード103、ディスプレイ102の表示画面102a
上の任意の位置を指定するマウス104、外部のデータ
ベース等にアクセスして他のコンピュータシステムに記
憶されているプログラム等をダウンロードするモデム1
05等を備えている。ディスク110等の可搬型記録媒
体に格納されるか、モデム105等の通信装置を使って
他のコンピュータシステムの記録媒体106からダウン
ロードされるプログラムは、コンピュータシステム10
0に入力されてコンパイルされる。このプログラムは、
コンピュータシステム100のCPUに本実施例のテク
ノロジマッピング方法によりデータを処理させるプログ
ラムを含む。
プログラムを格納したディスク110等のコンピュータ
読み取り可能な記録媒体である。尚、記録媒体は、IC
カードメモリ、フロッピィディスク、光磁気ディスク、
CD−ROM、各種半導体メモリデバイス等の取り外し
可能な記録媒体に限定されず、モデムやLAN等の通信
装置や通信手段を介して接続されるコンピュータシステ
ムでアクセス可能な記録媒体を含む。
本体部101内の要部の構成を示すブロック図である。
同図中、本体部101は、大略バス200により接続さ
れたCPU201と、RAMやROM等からなるメモリ
部202と、ディスク110用のディスクドライブ20
3と、ハードディスクドライブ204とからなる。尚、
コンピュータシステム100の構成は、図12及び図1
3に示す構成に限定されるものではなく、代わりに各種
周知の構成を使用しても良い。
実施例を採用するCPU201のテクノロジマッピング
処理を説明するフローチャートである。記憶媒体の一実
施例は、CPU201に図14に示すテクノロジマッピ
ング処理を行わせるプログラムを格納したディスク11
0等の記録媒体である。図14において、ステップS1
1は、初期回路の包含関係グラフ上で試していないノー
ドがあるか否かを判定し、判定結果がNOであると処理
は終了する。他方、ステップS11の判定結果がYES
であると、ステップS12は、包含関係グラフからノー
ドを1つ取り出してvとする。ステップS13は、全て
の代表パターンにマークを付ける。ステップS14は、
包含関係グラフに枝が有り、且つ、マークの消されたパ
ターンに対する枝のみを有する代表パターンがあるか否
かを判定する。ステップS14の判定結果がNOである
と、処理は上記ステップS11へ戻る。
と、マークの消されたパターンに対する枝のみを有する
代表パターンを1つ取り出してpとする。ステップS1
6は、ノードvにおけるパターンpに対するマッチを求
め、ステップS17は、マッチがあったか否かを判定す
る。ステップS17の判定結果がNOであると、処理は
ステップS14へ戻る。他方、ステップS17の判定結
果がYESであると、ステップS18は、変換マップを
用いて類似パターンに対するマッチを求める。ステップ
S19は、パターンpのマークを消し、処理はステップ
S14へ戻る。
のパターンに対して本実施例を適用する場合のデータ構
造を説明する。先ず、各々のパターンは、入力及び出力
の反転で一致する類似パターンのグループに分類する。
ここでは、各々のパターンを、以下の5グループの類似
パターンに分類する。 ・{NAND2,NOR2,AND2,OR2} ・{NAND3,NOR3} ・{NAND4,NOR4} ・{OAI21,AOI21} ・{OAI22,AOI22} 上記5グループの類似パターン中、各グループの先頭に
あるパターンをそのグループの代表パターンとする。例
えば、グループ{NAND2,NOR2,AND2,O
R2}の場合、先頭のNAND2をこのグループの代表
パターンとする。又、各グループにおいて、先頭の代表
パターン以外の残りのパターンに対しては、代表パター
ン名と代表パターンに変換するための手順を記録した類
似パターンの変換マップを作成しておく。図15は、類
似パターンの変換マップの一実施例を示す図である。
調べて、包含しているパターン及び包含されているパタ
ーンを求め、代表パターン間の包含関係を示す包含関係
テーブルを作成しておく。図16は、包含関係テーブル
の一実施例を示す図である。図14に示すテクノロジマ
ッピング処理では、ステップS18においてマッチを求
める際に図15に示す如き類似パターンの変換マップ及
び図16に示す如き包含関係テーブルを用いる。
及び図2の全てのパターンのマッチングを試す場合、従
来のマッチング処理では初期回路の全ての節点1,2,
3,...に対して全てのパターンに対するマッチング
を順次行う必要があり、図17(a)に示す初期回路で
は節点数が12でパターン数が14であるため、全部で
168回のパターンマッチングを行う必要がある。これ
に対し、本実施例では、図14に示す如きテクノロジマ
ッピング処理を行うため、より少ない回数のパターンマ
ッチングで従来と全く同じマッチング結果を得ることが
できる。
図14に示すテクノロジマッピング処理により、図17
(a)に示す初期回路に対してパターンマッチングを調
べる場合について説明する。先ず、初期回路の節点1に
対するマッチングを求める。代表パターンNAND2,
NAND3,NAND4,OAI21,OAI22にマ
ークを付ける(ステップS13)。
含関係グラフに枝が有り、且つ、マークの消されたパタ
ーンに対する枝のみを有する代表パターンがあるか否か
を判定する(ステップS14)。この場合、NAND2
が、包含関係グラフに枝が有り、且つ、マークの消され
たパターンに対する枝のみを有する代表パターンに該当
する(ステップS15)。
求めるが、マッチは存在しない(ステップS17)。こ
の場合、該当するパターンはNAND2以外にはないの
で、節点1に対するマッチングは終了する。次に、初期
回路の節点2に対するマッチングを求める。
AND4,AOI21,AOI22にマークを付ける
(ステップS13)。包含しているパターンがないか、
即ち、包含関係グラフに枝が有り、且つ、マークの消さ
れたパターンに対する枝のみを有する代表パターンがあ
るか否かを判定する(ステップS14)。
に枝が有り、且つ、マークの消されたパターンに対する
枝のみを有する代表パターンに該当する(ステップS1
5)。節点2に対するNAND2のマッチングを求め、
マッチが存在する(ステップS17)。つまり、節点2
と節点f1、節点3と節点a1、節点14と節点b1が
マッチする。
ングを変換マップを用いて生成する(ステップS1
8)。具体的には、NOR2のマッチングを求め、節点
a1,b1,f1がいずれも否定されているので、元の
マッチにインバータを含めたものを新たなマッチとし、
節点1と節点f1、節点4と節点a1、節点15と節点
b1が新たなマッチとなる。同様にして、AND2のマ
ッチングを生成することで、節点1と節点f1、節点3
と節点a1、節点14と節点b1が新たなマッチとな
る。更に、OR2のマッチングを生成することで、節点
2と節点f1、節点4と節点a1、節点15と節点b1
が新たなマッチとなる。
9)。NAND2のマークが消えたので、NAND2の
みを包含しているNAND3及びOAI21が処理対象
のパターンとなる(ステップS14)。先ず、NAND
3を取り出して(ステップS15)、節点2に対するN
AND3のマッチングを求める(ステップS16)。こ
の場合、節点2に対するNAND3のマッチングは存在
しない(ステップS17)。
S15)、節点2に対するOAI21のマッチングを求
める(ステップS16)。この場合、節点2に対するO
AI21のマッチングは存在する。尚、図2(e)に示
すパターンOAI21では、内部のインバータチェーン
を省略しているが、実際には図17(b)に示すように
なっている。図17(b)中、a1〜h1は、節点を示
すと共に入出力信号名としても使用するものとする。従
って、節点7と節点a1、節点11と節点b1、節点1
4と節点c1、節点2と節点f1というマッチングと、
節点18と節点a1、節点20と節点b1、節点3と節
点c1、節点2と節点f1というマッチングとが得られ
る(ステップS17)。
マッチングを求める(ステップS18)。具体的には、
AOI21は全ての極性を判定すれば良いので、節点6
と節点a1、節点10と節点b1、節点14と節点c
1、節点1と節点f1というマッチングと、節点17と
節点a1、節点19と節点b1、節点4と節点c1、節
点1と節点f1というマッチングとが得られる。
9)。OAI21のマークが消えると、今度はOAI2
2が処理の対象となる。節点2に対するOAI22のマ
ッチングを求める(ステップS16)。この場合、節点
7と節点a1、節点11と節点b1、節点18と節点c
1、節点20と節点d1、節点2と節点f1というマッ
チングが得られる。尚、節点18と節点a1、節点20
と節点b1、節点7と節点c1、節点11と節点d1、
節点2と節点f1というマッチングも存在するが、全く
同じマッチであるので省略する。
求める(ステップS18)。具体的には、AOI22は
全ての極性を判定すれば良いので、節点6と節点a1、
節点10と節点b1、節点17と節点c1、節点19と
節点d1、節点1と節点f1というマッチングが得られ
る。OAI22のマークを消す(ステップS19)。
のパターンはもう存在しないので、節点2に対するマッ
チングが終了する。このようにして、テクノロジマッピ
ング処理が進み、節点2の場合、NAND3がマッチし
ないので、NAND4のマッチングは試されない。同様
に、節点5に対するマッチングの場合、OAI21はマ
ッチしないので、OAI22のマッチングは試されな
い。従って、本実施例では、マッチングを行う以前に、
マッチングの求まる可能性のないことを判断し、無駄な
マッチングを回避している。
4種類のセルライブラリに対して用い、2入力NAND
ノードに分解された状態で10990ゲートの論理回路
に対してマッチング処理を実行する実験を行ったとこ
ろ、図18に示す結果が得られた。セルライブラリA〜
Dについてもそうであるように、セルライブラリによっ
てパターン数と代表パターン数の比が異なるものの、本
実施例によると、従来例に比べてマッチング処理の処理
時間が約数倍から15倍程度高速化できることが確認さ
れた。又、このマッチング処理の高速化の傾向は、セル
ライブラリのパターン数が増加するに従ってより顕著に
現われ、本発明が特に大規模なセルライブラリに対して
非常に有効であることも確認できた。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明
の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは言う
までもない。
る傾向にあるセルライブラリに対して効率良くマッチン
グ処理を行うことが可能なテクノロジマッピング方法及
び記憶媒体を実現できる。
一例を示す図である。
一例を示す図である。
図である。
てる一例を説明する図である。
てる一例を説明する図である。
である。
マッチを見つける場合を説明する図である。
ンに対するマッチを示す図である。
の絞り込みについて説明する図である。
一部を示す図である。
実施例を実現するコンピュータシステムを示す斜視図で
ある。
成を示すブロック図である。
するCPUのテクノロジマッピング処理を説明するフロ
ーチャートである。
図である。
る。
る場合を説明する図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 コンピュータを用いて、特定の回路テク
ノロジに依存しない論理回路を特定のセルライブラリを
用いた回路へ自動的に変換するテクノロジマッピング方
法であって、 各セルに対するパターン相互の構造の包含関係に基づい
てマッチング対象を絞り込む絞り込みステップを含む、
テクノロジマッピング方法。 - 【請求項2】 前記絞り込みステップは、マッチの求ま
らないパターンを包含するパターンに対するマッチング
を省略する、請求項1記載のテクノロジマッピング方
法。 - 【請求項3】 前記絞り込みステップは、入力及び出力
におけるインバータの有無のみが異なるパターンを類似
パターンと定義して各類似パターンのグループに対して
1つの代表パターンを決定し、前記代表パターンに対し
てのみマッチングを行うマッチングステップを更に含
む、請求項1記載のテクノロジマッピング方法。 - 【請求項4】 前記マッチングステップは、前記代表パ
ターンに対するマッチをどのように変換すれば該代表パ
ターンが属するグループ内の類似パターンに対するマッ
チになるかを示す変換マップに基づいて、該グループ内
の類似パターンに対するマッチを求める、請求項3記載
のテクノロジマッピング方法。 - 【請求項5】 コンピュータに、特定の回路テクノロジ
に依存しない論理回路を特定のセルライブラリを用いた
回路へ自動的に変換するテクノロジマッピング処理を行
わせるプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能
な記憶媒体であって、 コンピュータに、各セルに対するパターン相互の構造の
包含関係に基づいてマッチング対象を絞り込ませる絞り
込み手段を備えた、記憶媒体。 - 【請求項6】 前記絞り込み手段は、前記コンピュータ
に、マッチの求まらないパターンを包含するパターンに
対するマッチングを省略させる、請求項5記載の記憶媒
体。 - 【請求項7】 前記絞り込み手段は、前記コンピュータ
に、入力及び出力におけるインバータの有無のみが異な
るパターンを類似パターンと定義して各類似パターンの
グループに対して1つの代表パターンを決定させ、該コ
ンピュータに、前記代表パターンに対してのみマッチン
グを行わせるマッチング手段を更に備えた、請求項5記
載の記憶媒体。 - 【請求項8】 前記マッチング手段は、前記コンピュー
タに、前記代表パターンに対するマッチをどのように変
換すれば該代表パターンが属するグループ内の類似パタ
ーンに対するマッチになるかを示す変換マップに基づい
て、該グループ内の類似パターンに対するマッチを求め
させる、請求項7記載の記憶媒体。
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2000
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