JP2000057030A - 2重更新を行うデータベースを有するクライアントサーバーシステム - Google Patents

2重更新を行うデータベースを有するクライアントサーバーシステム

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JP2000057030A
JP2000057030A JP10227291A JP22729198A JP2000057030A JP 2000057030 A JP2000057030 A JP 2000057030A JP 10227291 A JP10227291 A JP 10227291A JP 22729198 A JP22729198 A JP 22729198A JP 2000057030 A JP2000057030 A JP 2000057030A
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木 彰 柿
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藤 健 山
Toshiichi Takagishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトウェア障害に極めて短い時間でシステ
ムを回復するクライアントサーバーシステムを提供す
る。 【解決手段】 クライアント2a,2b,…,2nと、ゲ
ートウェイ3と、同一構成のサーバー4a,4bと、一対
のデータベース5a,5bと、を有し、正系サーバー4a
と副系サーバー4bはともに、オンラインアプリケーシ
ョン手段7a,7bと、データベースシステム9a,9b
と、自系のデータベースに対するデータベース変更メッ
セージを一時的に蓄積するメッセージキュー送出手段1
0a,10bと、他系のデータベースに対するデータベー
ス変更メッセージを蓄積するメッセージキュー受入手段
11a,11bと、メッセージキュー受入手段11a,1
1bから他系のデータベースのデータベース変更メッセ
ージを入力して自系のデータベース5a,5bを更新する
メッセージキュー起動アプリケーション手段8a,8bと
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データベースマネ
ージメントシステム(DBMS)を有するクライアント
サーバーシステムに係り、特にハードウェアやデータベ
ースシステムの障害に対して短時間でシステムを復元す
る障害回復処理を行うクライアントサーバーシステムに
関する。
【0002】また、本発明は、24時間連続稼動するこ
とができるクライアントサーバーシステムに関する。
【0003】なお、本発明は、クライアントのリクエス
トによりサーバーがDBMSを介してデータベースの参
照・更新を行うものであればよく、オンライントランザ
クション処理システムに限られないが、以下の説明では
オンライントランザクション処理システムとして使用し
た場合にその機能が理解しやすいことが多いため、必要
に応じてオンライントランザクション処理システムを例
に説明する。
【0004】
【従来の技術】一般に、オンライントランザクション処
理(OLTP)を行うクライアントサーバーシステム
は、サーバーに複数のクライアントがオンライン接続
し、クライアントからサーバーに処理のためのメッセー
ジを送り、そのメッセージにしたがってサーバーで一連
のデータベースアクセス等の処理を行い、その処理結果
を即座にクライアントに送り返す処理を行う。
【0005】ここで、オンライントランザクション処理
は、クライアントからサーバーに送る1回のメッセージ
に対する処理を指し、1回のメッセージに対する処理は
通常複数のデータベース操作を含み、1つの論理処理単
位を形成する。たとえば、データベース内のあるテーブ
ルの値を変更する処理の場合、そのテーブルに関連する
他のテーブルの値も変更しなければならない場合には、
必要なデータの変更全体が1つトランザクション処理を
形成する。このように1つのトランザクション処理が、
複数のデータテーブルの値の変更に関係することが多い
ので、データの値の整合性を確保するため、トランザク
ション処理は全体として完全に行われるか全く行われな
いかのいずれかでなければならない。
【0006】また、オンライントランザクション処理を
行うクライアントサーバーシステムの場合は、複数のク
ライアントから不定期にメッセージを受けて上述したト
ランザクション処理を行う。このため、複数のクライア
ントから同時に処理要求があった場合には、複数のトラ
ンザクション処理を同時に実行しなければならない。こ
のような複雑な処理を行うオンライントランザクション
処理システムは、多数のトランザクション処理を高速、
かつ、データ間の矛盾が生じないように高い信頼性の下
で処理することが求められる。
【0007】上述した処理に対する高速・高信頼性の要
求により、従前はオンライントランザクション処理シス
テムは汎用機からなることが主であった。
【0008】汎用機によるオンライントランザクション
処理システムでは、使用環境を特化し、種々の処理状態
を想定して繰り返しテストすることにより、ハードウェ
アとソフトウェアの双方においてエラーの発生を最小限
にとどめるようにしていた。このため、汎用機によるオ
ンライントランザクション処理システムでは、システム
障害が発生する確率がそもそも低いために障害回復処理
が必要とされることが少なかった。万一システム障害が
発生した場合には、従来の汎用機システムでは予め用意
された手順によってシステム回復を図っていたが、その
回復処理は通常比較的長い時間を要していた。
【0009】これに対して、最近ではネットワークコン
ピューティングを制御するOS(オペレーティングシス
テム)によってもオンライントランザクション処理シス
テムを構築できるようになった。ネットワークコンピュ
ーティングによるオンライントランザクション処理シス
テムは、汎用機に比べて比較的小型のコンピュータを複
数接続してネットワークを構築し、OSの管理の下でト
ランザクション処理を行うものである。
【0010】上記OSの下で構築したオンライントラン
ザクション処理システムにおいても、汎用機同様の処理
の高速性と高信頼性が要求される。しかし、ネットワー
クコンピューティングの処理を管理するOSは、OSと
しての汎用性や多機能性を追求するために、トランザク
ション処理における特定の使用条件における繰返しテス
トを行うことはできない。このため、通常のOSには、
一般的な障害回復処理の手段が機能として用意されてい
る。一般的な障害回復処理の手段の代表的なものは一部
のハードウェアの2重化があり、たとえば、ハードディ
スクの2重化、SCSIバスの2重化などである。ハー
ドウェアの2重化は基本的なハードウェア障害対策とい
える。
【0011】これに対して、AT&Tベル研究所の開発
によるOSである「UNIX」(UNIXは商品名)は
さらに進んでハードウェア(コンピュータ)全体の2重
化を想定し、ハードウェア切替用のハイアベイラビリテ
ィ機構(HA機構)を用意している。
【0012】このHA機構は、サーバーに正系ノード
(ノードはクライアントサーバーシステムを構成する論
理的単位をいうものとする)と待機系ノードを用意して
いる場合に、正系のノードでLANボード障害や、たと
えばマザーボードやCPU障害のようなサーバー本体の
全面障害や、データベースシステムなどのプロセスダウ
ン(プロセスダウンとはシステムとしての機能を失うよ
うな全体的なシステムダウンをいうものとする)が発生
したときに、待機系ノードは障害発生時に正系ノードで
処理を行っていたプログラムを起動し、自動的に待機系
ノードによって正系ノードの処理を引き継ぐことによっ
てシステムを回復させる機能である。なお、このHA機
構による正系と待機系の切り替えは瞬時のうちに行うこ
とができる。
【0013】上記HA機構によれば、UNIXによる2
重化ハードウェアを有するトランザクション処理システ
ムにおいて、上述したようなハードウェア障害、または
プログラムの異常な処理に伴うシステムのシャットダウ
ンなどに対して、瞬時にノードを切り替え、素早い障害
回復処理を行うことができる。
【0014】この他に、以上のUNIXのHA機構が、
システムのノード自体のハードウェア障害を回復するの
に対して通信ネットワークの障害に対してシステムを回
復するクライアントサーバーシステム(特開平7−30
2237号)も提案されている。これもハードウェア面
におけるシステムの信頼性向上のための提案の一つと言
える。
【0015】この特開平7−302237号が開示する
システムは、クライアントとサーバーを接続するLAN
を2重化し、通信経路を選択することができるプロセス
をそれぞれクライアントとサーバーに置き、一つの通信
経路(LAN)に障害があった場合に、他の通信経路
(LAN)によって通信を行えるようにしたものであ
る。
【0016】このシステムによれば、一方の通信ネット
ワークに障害が発生した場合にも、残る健全な通信ネッ
トワークを選択することにより通信処理を行うことがで
きる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のクライ
アントサーバーシステムでは、ハードウェア自体の障害
やソフトウェアプログラムのプロセスダウンに伴うハー
ドウェア障害に対しては上述したようにハードウェアの
切替えによってシステムの回復を図ることができたが、
データベースシステム関連のファイルが破損しているな
どのソフトウェアの深刻な障害が生じた場合には、障害
回復処理を行うことかできなかった。
【0018】たとえば、上述したUNIXのHA機構
は、正系ノードでOLTPのプロセスダウンが発生した
ときに、正系ノードで処理を行っていたデータベースシ
ステムを待機系ノードで起動することにより、待機系ノ
ードによってシステム回復を図るようにしている。しか
し、データベースシステムがもともとプログラムエラー
(バグ)を有している場合や、プロセスダウンした時に
データベースの関連ファイルが破損してしまった場合に
は、これらのデータ検索等を行うプログラム(データベ
ースシステム)を起動した待機系ノードでも、結局デー
タベースシステムを使用することができず、システムを
回復することができなかった。
【0019】ところで、上述したようなプログラムエラ
ーやプロセスダウンなどのソフトウェア障害は、通常多
数のトランザクション処理を同時に実行している場合
に、処理のタイミングによって発生することが多いこと
が経験上知られている。この場合に、同時実行数が少な
いなどトランザクション処理の条件が緩やかになれば、
プログラムエラーが発生せずに同一のトランザクション
処理をすることができることが多いことも知られてい
る。
【0020】そごで、本発明は、「常時」最新の状態に
更新されるデータベースとそのデータベースシステム
(データベースのデータを参照、更新するプログラム)
を2重に有していれば、一方のデータベースシステムが
破損した場合にも、他方のデータベースとデータベース
システムとによってシステムを回復し継続して処理を行
うことができる可能性に着目し、2重のデータベースを
常時更新するシステムを提供しようとするものである。
【0021】ただし、オンライン処理自体は、通常一つ
のデータベースに対して参照や更新を行うものであるた
め、一対(2重)のデータベースを常時更新するために
は、オンライン処理を実際に行っているシステム以外の
システムが、オンライン処理を行っているシステムの処
理結果を常時追随し、かつ、障害発生時のシステム切替
えに伴うデータベース間のデータの矛盾が生じないよう
にシステム構成する必要がある。このようにオンライン
処理システムにおいて2重化されたデータベースをほぼ
同時に更新するシステムは従来存在していなかった。
【0022】すなわち、本発明が解決しようとする課題
は、ソフトウェア自体の破損、特にデータベースシステ
ムの破損が生じた場合にも、極めて短い時間の間にソフ
トウェア障害発生前の状態にシステムを回復することが
できるクライアントサーバーシステムを提供することに
ある。
【0023】なお、上述したように、ここで、「システ
ムの回復」というのは、システムとして作動が可能にな
ったことのみならず、障害発生時に完了していなかった
処理についてユーザーが受け取ったメッセージとシステ
ムのデータベースの値が互い整合した状態に回復し、ま
た、障害発生時の処理と処理再開後の処理でデータ上矛
盾が生じないようにするシステム回復も含むものとす
る。
【0024】さらに、本発明が解決しようとする他の課
題として、24時間稼動できるオンライン処理システム
を提供することがある。
【0025】24時間稼動できるオンライン処理システ
ムは、ハードウェアを2重化し、正系システムと副系シ
ステムのデータの内容を整合させて、極めて短い時間の
間に正系システムと副系システムを切り替えることによ
って実現されるが、正副両系のデータ内容を整合させる
こと、および極めて短い時間の間に正系システムと副系
システムを切り替えることは、技術的には上述した障害
回復処理を行うクライアントサーバーシステムと共通で
ある。
【0026】ただし、24時間稼動できるためには、上
述したような正系・副系システムの迅速な切替えのほか
に、2重化したデータベースのそれぞれにおいてデータ
の整理・再登録の処理が必要であり、このための解決手
段が必要である。本発明による24時間稼動できるオン
ライン処理システムは、正系システムと副系システムを
切れ目なく切り替えることかでき、かつ、その間に各デ
ータベースでデータの整理・再登録をすることができる
ようにしたものである。
【0027】すなわち、本発明が解決しようとする他の
課題は、障害回復処理を行うクライアントサーバーシス
テムの延長として24時間稼動することができるオンラ
イン処理システムを提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る2重
更新を行うデータベースを有するクライアントサーバー
システムは、少なくとも1つのクライアントと、前記ク
ライアントの接続サーバーを切り替えるゲートウェイ
と、同一の構成を有する正系サーバーと副系サーバー
と、前記正系サーバーと副系サーバーとによってそれぞ
れ参照および更新される一対のデータベースと、を有す
るクライアントサーバーシステムにおいて、前記正系サ
ーバーと副系サーバーはともに、前記クライアントのメ
ッセージに対してオンライン処理を行うオンラインアプ
リケーション手段と、データベースの参照と更新を行う
データベースシステムと、自系のデータベースに対する
データベース変更メッセージを一時的に蓄積して他系に
送出するメッセージキュー送出手段と、他系のデータベ
ースに対するデータベース変更メッセージを自系に受け
入れて一時的に蓄積するメッセージキュー受入手段と、
前記メッセージキュー受入手段から他系のデータベース
のデータベース変更メッセージを入力し、前記データベ
ースシステムを介して自系のデータベースを更新するメ
ッセージキュー起動アプリケーション手段とを有し、通
常の処理においては前記正系サーバーは、そのオンライ
ンアプリケーション手段によってオンライン処理を行
い、必要に応じて正系のデータベースシステムを介して
正系のデータベースを変更するとともに、正系のデータ
ベースに対するデータベース変更メッセージを正系のメ
ッセージキュー送出手段に送り、前記副系サーバーは、
副系のメッセージキュー受入手段が正系のメッセージキ
ュー送出手段から正系のデータベースに対するデータベ
ース変更メッセージを逐次受け入れ、副系のメッセージ
キュー起動アプリケーション手段が副系のメッセージキ
ュー受入手段から正系のデータベースに対するデータベ
ース変更メッセージを入力し、副系のデータベースシス
テムを介して副系のデータベースを更新し、前記正系サ
ーバーにファイルの破損が発生したときは、前記ゲート
ウェイの切替えによって処理要求のあった前記クライア
ントを前記副系サーバーに接続し、副系のオンラインア
プリケーション手段によってオンライン処理を行い、必
要に応じて副系のデータベースシステムを介して副系の
データベースを変更するとともに、副系のデータベース
に対するデータベース変更メッセージを逐次副系のメッ
セージキュー送出手段に送り、前記正系サーバーは機能
が回復した後に、正系のメッセージキュー受入手段が副
系のメッセージキュー送出手段から副系処理中の副系の
データベースに対するデータベース変更メッセージを受
け入れ、正系のメッセージキュー起動アプリケーション
手段が正系のメッセージキュー受入手段から副系のデー
タベースに対するデータベース変更メッセージを入力
し、正系のデータベースシステムを介して正系のデータ
ベースを更新することを特徴とするものである。
【0029】本願請求項2に係る2重更新を行うデータ
ベースを有するクライアントサーバーシステムは、請求
項1のクライアントサーバーシステムにおいて、前記正
系および副系のメッセージキュー起動アプリケーション
手段は、前記オンラインアプリケーション手段と同一の
処理を行うように構成され、起動用アプリケーション制
御手段を有し、この起動用アプリケーション手段の起動
メッセージによって起動し、前記メッセージキュー受入
手段から他系のデータベースに対するデータベース変更
メッセージを入力して前記データベースシステムを介し
て自系のデータベースを更新するように構成されている
ことを特徴とするものである。
【0030】本願請求項3に係る2重更新を行うデータ
ベースを有するクライアントサーバーシステムは、請求
項1または2に記載のクライアントサーバーシステムに
おいて、前記副系サーバーは、副系のメッセージキュー
受入手段と平行して正系のデータベースに対するデータ
ベース変更メッセージを入力する予備メッセージキュー
受入手段を有することを特徴とするものである。
【0031】本願請求項4に係る2重更新を行うデータ
ベースを有するクライアントサーバーシステムは、請求
項1ないし3のいずれかのクライアントサーバーシステ
ムにおいて、前記正系サーバーあるいは副系サーバーと
同一のハードウェア構成を有し、前記正系サーバーがサ
ーバー全体の機能停止を伴うハードウェア障害またはプ
ロセスダウンを生じたときに、前記正系サーバーで起動
されていたプログラムを起動して前記正系サーバーが行
っていた処理を継続して行う待機系サーバーを有するこ
とを特徴とするものである。
【0032】本願請求項5に係る2重更新を行うデータ
ベースを有するクライアントサーバーシステムは、請求
項4のクライアントサーバーシステムにおいて、前記待
機系サーバーは、起動後に正系のデータベースの破損に
よって処理不能であるときは、前記正系のデータベース
に対するデータベース変更メッセージを副系のメッセー
ジキュー受入手段に送出し、前記副系サーバーは、その
メッセージキュー起動アプリケーション手段が副系のメ
ッセージキュー受入手段から前記正系のデータベースに
対するデータベース変更メッセージを入力し、副系のデ
ータベースシステムを介して副系のデータベースを更新
した後に、副系のオンラインアプリケーション手段によ
ってオンライン処理を行うことを特徴とするものであ
る。
【0033】本願請求項6に係る2重更新を行うデータ
ベースを有するクライアントサーバーシステムは、請求
項1ないし請求項5のいずれかのクライアントサーバー
システムにおいて、前記正系サーバーがオンライン処理
した所定期間中の正系のデータベースのデータを集約し
てデータベースファイルの形式で一時的に記憶する中間
ボリューム記憶装置と、前記副系サーバーがオンライン
処理した所定期間中の副系のデータベースに対するデー
タベース変更メッセージを一時的に記憶しておく副系メ
ッセージキュー手段とを有し、前記正系サーバーと前記
副系サーバーとが交互に切り替わって切れ目なくオンラ
イン処理を行い、切替えによって前記正系サーバーがオ
ンライン処理を開始すると、副系サーバーにおいて、前
記中間ボリューム記憶装置に記憶された切替え前の処理
期間の開始時点のデータを集約したデータベースファイ
ルを副系のデータベースに上書きし、続いて前記副系メ
ッセージキュー手段に記憶された切替え前の処理期間の
データベース変更メッセージによって副系のデータベー
スを更新し、次にオンライン処理に伴って生じる正系の
データベースに対するデータベース変更メッセージを逐
次入力して副系のデータベースを最新のデータ状態に更
新し、切替えによって前記副系サーバーがオンライン処
理を開始すると、正系サーバーにおいて、切替え前の処
理期間中に変更された正系データベースのデータの集約
と再登録と前記中間ボリューム記憶装置への複写を行う
バッチ処理を行い、前記バッチ処理終了後は、オンライ
ン処理に伴って生じる副系のデータベースに対するデー
タベース変更メッセージを逐次入力して正系のデータベ
ースを最新のデータ状態に更新することにより、24時
間連続稼動するように構成したことを特徴とするもので
ある。
【0034】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。図1ないし図4に本発明による「2重更新を
行うデータベースを有するクライアントサーバーシステ
ム」の一実施形態の構成と、通常の処理(図1)、正系
システムにハードウェア障害が発生したときの処理(図
2)、サーバー全体の機能停止を伴わないソフトウェア
障害が発生したときの処理(図3)、および、サーバー
全体の機能停止を伴うプロセスダウンが発生しかつデー
タベース関連ファイルが破損した場合の処理(図4)の
流れを示す。
【0035】図1は、本発明の一実施形態による「2重
更新を行うデータベースを有するクライアントサーバー
システム」の構成とその通常処理の流れを示している。
【0036】図1において、2重更新を行うデータベー
スを有するクライアントサーバーシステム1は、クライ
アント2a,2b,…,2nと、ゲートウェイ3と、正系
サーバー4aと、副系サーバー4bと、正系サーバー4a
によって参照・更新される正系データベース5aと、副
系サーバー4bによって参照・更新される副系データベ
ース5bと、待機系サーバー6とを有している。
【0037】クライアント2a,2b,…,2nは、ユー
ザーの入力により、正系サーバー4aまたは副系サーバ
ー4bに接続し、正系サーバー4aまたは副系サーバー4
bに対して所定の処理を要求し、その処理の結果をユー
ザーに表示しまたは出力する端末装置である。
【0038】ゲートウェイ3は、クライアント2a,2
b,…,2nのいずれかから接続要求があったときに、シ
ステムの状態により接続先サーバー(正系サーバー4a
または副系サーバー4b)を切り替えて接続する装置で
ある。
【0039】正系サーバー4aは、通常処理を行ってい
る時にクライアント2a,2b,…,2nからの処理要求
(メッセージ)を処理するサーバーである。正系サーバ
ー4aの内部構成については後述する。正系サーバー4a
は、クライアント2a,2b,…,2nの要求に応じて、
正系データベース5aのデータをクライアント2a,2
b,…,2nに返送したり、必要なデータ処理を行った後
に処理結果をクライアント2a,2b,…,2nに返送す
る装置である。正系サーバー4aの内部構成については
後述する。
【0040】正系データベース5aは、上記正系サーバ
ー4aによって参照・更新されるデータベースである。
正系データベース5aは、物理的に正系サーバー4aから
独立した存在でもよく、また、正系サーバー4a付属の
記憶装置内に形成されていてもよい。
【0041】副系サーバー4bは、正系サーバー4aが何
らかの原因によって機能停止したときに、正系サーバー
4aの代替として作動し、クライアントサーバーシステ
ム1としての機能を回復するサーバーである。
【0042】副系サーバー4bは正系サーバー4aとほぼ
同一の構成(内部の処理手段)を有し、この副系サーバ
ー4bの内部構成については後述する。
【0043】副系データベース5bは、上記副系サーバ
ー4bによって参照・更新されるデータベースである。
副系データベース5bは、後述する処理により、非同期
であるが継続的に正系データベース5aの変更を追随し
て更新し、かつ、正系サーバー4a障害時には正系デー
タベース5aと同一内容によって、回復したシステムの
データベースとして機能する。なお、副系データベース
5bは副系サーバー4bから独立した存在でもよく、ま
た、副系サーバー4b付属のものでもよいことは、正系
データベース5aと同様である。
【0044】待機系サーバー6は、正系サーバー4aや
副系サーバー4bと同一のハードウェアを有し、通常は
オペレーティングシステムのみが起動した状態でなんら
処理を行わないが、正系サーバー4aが障害によって機
能停止したときに、正系サーバー4aで処理を行ってい
たプログラムをメモリーに読み込んで実行し、障害発生
時に正系サーバー4aが行っていた処理を継続して行う
サーバーである。なお、上記サーバーの機能停止時に予
備システムがそのプログラムを起動して処理を継続する
システム構成は、UNIXにおいてはHA機構と呼ば
れ、汎用機の分野ではホットスタンバイと呼ばれている
機能である。本発明は、UNIXと同様の機能を有する
OSに適用可能であるが、理解容易のためにUNIXに
おける「HA機構」を用語として使用する。
【0045】次に正系サーバー4aと副系サーバー4bの
内部構成について説明する。
【0046】正系サーバー4aは、オンラインアプリケ
ーション手段7aと、メッセージキュー起動アプリケー
ション手段8a(図においてMQ起動アプリケーション
手段と表示する)と、データベースシステム9aと、メ
ッセージキュー送出手段10a(図においてMQ送出手
段と表示する)と、メッセージキュー受入手段11a
(図においてMQ受入手段と表示する)と、起動用アプ
リケーション制御手段12aとを有している。
【0047】副系サーバー4bは正系サーバー4aとほぼ
同様の構成を有している。すなわち、副系サーバー4b
は、オンラインアプリケーション手段7bと、メッセー
ジキュー起動アプリケーション手段8b(図においてM
Q起動アプリケーション手段と表示する)と、データベ
ースシステム9bと、メッセージキュー送出手段10b
(図においてMQ送出手段と表示する)と、メッセージ
キュー受入手段11b(図においてMQ受入手段と表示
する)と、起動用アプリケーション制御手段12bとを
有している。ただし、正系サーバー4aと異なる点とし
て、本実施形態では副系サーバー4bは予備メッセージ
キュー受入手段13(図において予備MQ受入手段と表
示する)を有している。
【0048】オンラインアプリケーション手段7a,7b
は、クライアント2a,2b,…,2nと接続してクライ
アント2a,2b,…,2nのメッセージに対してオンラ
イン処理を行う手段である。オンラインアプリケーショ
ン手段7a,7bはその処理において、クライアント2
a,2b,…,2nの要求に応じてデータベースシステム
9a,9bを介してデータベース5a,5bにアクセスし、
そのデータをそのままクライアント2a,2b,…,2n
のユーザーに送って示したり、そのデータを使用して所
定の処理を行い、データベースシステム9a,9bのデー
タ更新行ったりする。オンラインアプリケーション手段
7a,7bは好ましくは、オブジェクト指向プログラミン
グにおけるオブジェクトであり、メッセージにより所定
の処理を行い、メッセージ発信元に処理結果を返信する
ように構成される。
【0049】なお、オンラインアプリケーション手段7
a,7bがデータベース5a,5bの更新を行うときは、た
とえば所定のテーブルのデータを更新するために関連す
るすべてのテーブルのデータを矛盾なく更新するものと
する。なお、オンラインアプリケーション手段7a,7b
は、処理の内容に応じてそれぞれ複数種類存在する。ま
た、正系と副系のオンラインアプリケーション手段7
a,7bは同一の内容を有し、同一の処理を行えるように
する。
【0050】メッセージキュー起動アプリケーション手
段8a,8bは、メッセージキュー受入手段11a,11b
に格納された他系のデータベースに対するデータベース
変更メッセージにしたがってデータベースシステム9
a,9bを介して自系のデータベース5a,5bを変更する
手段である。
【0051】メッセージキュー起動アプリケーション手
段8a,8bは、独自のプログラミングと制御により、単
独で上述したようにメッセージキュー受入手段11a,
11bからデータベース5a,5bの変更メッセージを入
力し、データベース5a,5bの変更を行うようにしても
よいが、好ましくは図1に示すように、起動用アプリケ
ーション制御手段12a,12bを有し、オンラインアプ
リケーション手段7a,7bと同一の処理行うようにす
る。
【0052】このように構成することにより、メッセー
ジキュー起動アプリケーション手段8a,8bは実質的に
はオンラインアプリケーション手段7a,7bの複写で簡
単に形成でき、これに起動を制御する簡単な起動用アプ
リケーション制御手段12a,12bを付加するだけで上
記機能を果たすことができるのである。
【0053】すなわち、オンラインアプリケーション手
段7a,7bを複写することにより、メッセージキュー起
動アプリケーション手段8a,8bはデータベース5a,
5bに対してオンラインアプリケーション手段7a,7b
とまったく同一の処理を行うことができる。このよう
に、メッセージキュー起動アプリケーション手段8a,
8bがオンラインアプリケーション手段7a,7bと同様
の処理を行うことがでることにより、他系のデータベー
スの変更部分を自系のデータベースに反映でき、同期
(データを一致させること)を取ることができるのであ
る。
【0054】データベースシステム9a,9bは、オンラ
インアプリケーション手段7a,7bの要求(データベー
スに対する処理要求メッセージ)を受け、データベース
のデータを操作する手段である。データベースシステム
9a,9bは、広い意味における「データベース」に含ま
れているので、データベース5a,5bの一部になってい
る場合も本発明のシステムに含まれる。
【0055】メッセージキュー送出手段10a,10b
は、自系のデータベースに対するデータベース変更メッ
セージを一時的に蓄積して他系に送出する手段である。
【0056】メッセージキュー受入手段11a,11b
は、他系のメッセージキュー送出手段10a,10bから
上述した他系のデータベースに対するデータベース変更
メッセージを受け入れて一時的に蓄積する手段である。
【0057】起動用アプリケーション制御手段12a,
12bは、既述したように、メッセージキュー起動アプ
リケーション手段8a,8bに起動メッセージを送ってこ
れらを起動するための手段である。既述したようにメッ
セージキュー起動アプリケーション手段8a,8bがオン
ラインアプリケーション手段7a,7bの複写からなると
きは、起動用アプリケーション制御手段12a,12bは
オンラインアプリケーション手段7a,7bに対する起動
メッセージと同様な起動メッセージをメッセージキュー
起動アプリケーション手段8a,8bに送ってこれらを起
動する。
【0058】予備メッセージキュー受入手段13は、正
系データベース5aと副系データベース5bが何らかの原
因によって同時に障害発生した時に備え、正系データベ
ース5aに対するデータベース変更メッセージを記録し
ておく手段である。
【0059】以上が正系サーバー4aと副系サーバー4b
の内部の構成であったが、以下に通常の処理における諸
構成手段の処理について説明する。
【0060】図1にクライアントサーバーシステム1の
通常の処理の流れを示す。通常の処理においては、正系
サーバー4aがクライアント2a,2b,…,2nとオンラ
イン接続して処理を行う。正系サーバー4aでは、オン
ラインアプリケーション手段7aが、クライアント2a,
2b,…,2nの要求に応じてオンライン処理を行い、必
要に応じて正系のデータベースシステム9aを介して正
系データベース5aを変更するとともに、正系データベ
ース5aに対するデータベース変更メッセージを逐次正
系のメッセージキュー送出手段10aに送る。
【0061】一方正系サーバー4aがオンライン処理を
行う間、副系サーバー4bでは、ディファードオンライ
ン処理で正系データベース5aの変更部分を副系データ
ベース5bに反映して更新する。
【0062】すなわち、副系サーバー4bでは、副系の
メッセージキュー受入手段11bが正系のメッセージキ
ュー送出手段10aから正系データベース5aの変更部分
を(データベース変更メッセージとして)逐次受け入
れ、副系のメッセージキュー起動アプリケーション手段
12bがその副系のメッセージキュー受入手段11bから
正系データベース5aに対するデータベース変更メッセ
ージを入力し、副系のデータベースシステム9bを介し
て副系データベース5bを更新する。
【0063】上記処理により、正系サーバー4aでクラ
イアント2a,2b,…,2nの要求に応じて正系データ
ベース5aの変更を行った場合には、そのデータベース
の変更が、送出用メッセージキュー蓄積手段10a(正
系)と、受入用メッセージキュー蓄積手段11b(副
系)と、メッセージキュー起動アプリケーション手段8
b(副系)と、データベースシステム9b(副系)とを経
て、極めて短い時間の後に副系データベース5bに反映
される。これにより、副系データベース5bを正系デー
タベース5aはほぼ同時に同期(データベースの内容を
一致させること)され、正系データベース5aと副系デ
ータベース5bの内容はデータベース変更メッセージを
送受信するための時間を除き、ほぼ常時最新の状態に一
致される。
【0064】次に、この2重更新を行うデータベースを
有するクライアントサーバーシステム1において、正系
サーバー4aにハードウェア障害を生じた場合の障害回
復処理について図2を用いて以下に説明する。
【0065】図2に正系サーバー4aがハードウェア障
害を生じた場合の障害回復処理を示す。なお図2におい
て、正系サーバー4aのハードウェア障害(データベー
スシステム9a等は健全な状態)を表すために正系サー
バー4aに破線の対角線を付す。
【0066】正系サーバー4aがサーバー全体の機能停
止を伴うハードウェア障害を生じた場合には、HA機構
(「HA機構」はUNIXの場合の呼称であって、他の
OSによる場合はUNIXのHA機構に相当する機能)
により、待機系サーバー6がハードウェア障害時に正系
サーバー4aで起動されていたプログラムを起動し、継
続処理のために障害発生時のデータファイルを参照す
る。この処理により待機系サーバー6には、オンライン
アプリケーション手段7a,メッセージキュー起動アプ
リケーション手段8a,データベースシステム9a,メッ
セージキュー送出手段10a,メッセージキュー受入手
段11a,起動用アプリケーション制御手段12aとそれ
ぞれ同一のオンラインアプリケーション手段7a’,メ
ッセージキュー起動アプリケーション手段8a’,デー
タベースシステム9a’,メッセージキュー送出手段1
0a’,メッセージキュー受入手段11a’,起動用アプ
リケーション制御手段12a’が形成される。
【0067】待機系サーバー6は正系サーバー4aで行
っていた処理を継続して行い、データベースシステム9
a’により、継続して正系データベース5aに対して参照
及び更新を行う。
【0068】図2に表す場合の正系サーバー4aのハー
ドウェア障害は、ハードウェア上の障害であってプログ
ラムやデータは健全であるので、上記オンラインアプリ
ケーション手段7a’,メッセージキュー起動アプリケ
ーション手段8a’,データベースシステム9a’,メッ
セージキュー送出手段10a’,メッセージキュー受入
手段11a’,起動用アプリケーション制御手段12a’
はそれぞれ健全に機能し、待機系サーバー6は正系サー
バー4aとまったく同一の処理を行うことができるよう
になる。
【0069】待機系サーバー6が正系サーバー4aと同
様の処理を行うサーバーとして起動した後は、ゲートウ
ェイ3は、要求処理のあったクライアント2a,2b,
…,2nを待機系サーバー6に接続し、待機系サーバー
6によりオンライン処理を継続することができる。
【0070】上記正系サーバー4aから待機系サーバー
6への切替えは極めて短い時間内、かつ、自動的にハー
ドウェア障害を検出して行うことかできる。このため、
正系サーバー4aのハードウェア障害に対しては、HA
機構により短時間の切替処理の経過後にシステムとして
障害回復をすることができるのである。
【0071】なお、上記正系サーバー4aのハードウェ
ア障害発生時の副系データベース5bのデータ更新は、
正系サーバー4aが待機系サーバー6に切り替わっただ
けで副系サーバー4bにおける処理は何ら変わらない。
すなわち、メッセージキュー送出手段10aに蓄積され
た正系データベース5aの変更メッセージは、そのまま
待機系サーバー6のメッセージキュー送出手段10a’
に継承され、システムの障害回復後に当該データベース
変更メッセージはメッセージキュー送出手段10a’か
らメッセージキュー受入手段11bと予備メッセージキ
ュー受入手段13に送られ、メッセージキュー起動アプ
リケーション手段8bとデータベースシステム9bとによ
って副系データベース5bに反映され、副系データベー
ス5bが正系データベース5aと同一内容になるように更
新される。
【0072】以上は、正系サーバー4aのサーバー機能
停止を伴うハードウェア障害に対するシステムの障害回
復処理であったが、次に正系サーバー4aのサーバーと
して機能は損なわれないが、正系データベース5aをは
じめとするデータベース関連のファイル破損が発生した
場合処理について図3を用いて以下に説明する。
【0073】図3に正系サーバー4aの正系データベー
ス5aが破損した場合の障害回復処理の流れを示す。図
3において、正系データベース5aの破損を示すために
正系データベース5aに破線の対角線を付す。
【0074】正系サーバー4aの正系データベース5aが
破損した場合は、正系データベース5aのデータの参照
及び更新が不可能になるので、副系サーバー4bに切り
替えてオンライン処理を行い、必要に応じて副系データ
ベース5bの参照及び更新を行う。正系データベース5a
の機能回復後は、副系サーバー4bのオンライン処理間
に生じた副系データベース5bの変更を正系データベー
ス5aに反映して、正系データベース5aを更新する。
【0075】具体的には、正系サーバー4aの正系デー
タベース5a等が破損したときは、ゲートウェイ3の切
り替えによって、処理要求のあったクライアント2a,
2b,…,2nを副系サーバー4bに接続する。副系サー
バー4bは、図1で説明したように、副系データベース
5bが正系データベース5aと一致するように常時更新さ
れているので、直ちにあるいは副系データベース5bと
正系データベース5aの同期を確認する極めて短い時間
の経過後に副系データベース5bを使用してオンライン
処理を開始することができる。正系サーバー4aから副
系サーバー4bへの切替え自体は極めて短い時間の間に
行うことができる。このようにして副系サーバー4bの
処理を開始することにより、2重更新を行うデータベー
スを有するクライアントサーバーシステム1としては機
能が回復し、見かけ上障害回復処理が実現することがで
きるのである。
【0076】副系サーバー4bによるオンライン処理で
は、オンラインアプリケーション手段7bはオンライン
アプリケーション手段7aと同一の処理を行うことがで
きるので、クライアント2a,2b,…,2nの要求に応
じてデータベースシステム9bを介して必要に応じて副
系データベース5bを参照及び更新する。副系データベ
ース5bのデータを変更する場合には、そのデータベー
ス変更メッセージをデータベースシステム9bとともに
副系のメッセージキュー送出手段10bにも出力する。
【0077】上記副系のオンラインアプリケーション手
段7bは正系のオンラインアプリケーション手段7aと同
一の処理を行うができ、かつ、ゲートウェイ3による正
系副系の切替えは瞬時に行われるので、ユーザーは、正
系サーバー4aと副系サーバー4bの切り替えを意識する
ことなく、オンライン処理をすることができるのであ
る。
【0078】副系サーバー4bによってオンライン処理
を行っている間に、システムエンジニアにより正系サー
バー4aの障害を回復するようにする。たとえば、破損
した正系データベース5aを破棄し、障害発生前の健全
な状態のデータベースに置き換え、障害発生までのデー
タの変更を追跡更新するなどの作業を行うことができ
る。
【0079】上述したような正系サーバー4aの回復作
業により正系サーバー4aの機能が回復した後は、副系
サーバー4bの処理中に副系データベース5bに生じたデ
ータベースの変更部分を正系データベース5aに反映さ
せなければならない。具体的には、データベースシステ
ム9aが回復した後に、正系のメッセージキュー受入手
段11aが、副系のメッセージキュー送出手段10bから
副系処理中の副系データベース5bのデータベース変更
メッセージを入力する。次に、正系のメッセージキュー
起動アプリケーション手段8aが、起動用アプリケーシ
ョン制御手段12aの起動メッセージによって起動し、
メッセージキュー受入手段11aから副系データベース
5bのデータベース変更メッセージを入力し、正系のデ
ータベースシステム9aを介して、正系データベース5a
を更新する。これにより、正系データベース5aは、障
害発生中のデータベースに対する変更を反映し、最新の
状態である副系データベース5bと同期することができ
る。
【0080】正系データベース5aが更新された後は、
再びゲートウェイ3の切り替えにより、それ以降に処理
要求があったクライアント2a,2b,…,2nを正系サ
ーバー4aに接続し、通常の処理の流れに戻すことがで
きる。
【0081】以上はサーバー機能停止を伴わないがデー
タベース関連ファイルが破損した時の障害回復処理であ
ったが、次にサーバー全体の機能停止を伴うソフトウェ
ア障害が生じた場合の障害回復処理について図4を用い
て以下に説明する。
【0082】図4にサーバー全体の機能停止およびデー
タベース関連ファイルの破損が発生した場合の障害回復
処理の流れを示す。なお図4において、サーバー全体の
機能停止およびデータベース関連ファイルの破損を表す
ために、正系サーバー4aと正系データベース5aにそれ
ぞれ破線の対角線を付す。なお、サーバー全体の機能停
止を伴うソフトウェア障害としては、ハードウェア障害
に伴ってデータベース関連のファイルも破損したような
場合や、データベースシステムのプログラム上の不具合
(バグ)等により処理中に全面的なファイル破損が生じ
たような場合などがある。
【0083】正系サーバー4aがソフトウェア障害によ
ってサーバーとしての機能がダウンしたときは、既述し
たようにHA機構がこれを検知して作動し、待機系サー
バー6に障害発生時の正系サーバー4aの処理プログラ
ムを起動させ、待機系サーバー6が自動起動する。HA
機構により、オンラインアプリケーション手段7a、メ
ッセージキュー起動アプリケーション手段8a、データ
ベースシステム9a、メッセージキュー送出手段10a、
メッセージキュー受入手段11a、起動用アプリケーシ
ョン制御手段12aは、それぞれ待機系サーバー6にオ
ンラインアプリケーション手段7a’、メッセージキュ
ー起動アプリケーション手段8a’、データベースシス
テム9a’、メッセージキュー送出手段10a’、メッセ
ージキュー受入手段11a’、起動用アプリケーション
制御手段12a’として起動される。
【0084】しかし、この場合は起動されたデータベー
スシステム9a’が参照する正系データベース5aも破
損しているので、待機系サーバー6が正系サーバー4a
として機能することができない。
【0085】そこで、待機系サーバー6からさらに副系
サーバー4bに切り替えて、副系サーバー4bによってシ
ステムの回復を図る必要がある。
【0086】ここで、副系サーバー4bによってシステ
ムを回復するには、その前に待機系サーバー6に滞留し
ている正系データベース5aのデータベース変更メッセ
ージを副系サーバー4bに送り出し、副系データベース
5bを更新して障害発生時の正系データベース5aと同一
内容としなければならない。この滞留したデータベース
変更メッセージの送出と副系データベース5bの更新の
処理の流れを図4で一点鎖線の矢印によって示す。
【0087】上記滞留したデータベース変更メッセージ
を副系サーバー4bに送出して副系データベース5bを更
新するには、短時間ではあるがオンライン処理を一時的
に中止する。しかる後に、メッセージキュー送出手段1
0aを起動したメッセージキュー送出手段10a’から副
系のメッセージキュー受入手段11bへデータベース変
更メッセージを送出する。
【0088】次に、副系のメッセージキュー起動アプリ
ケーション手段8aは、起動用アプリケーション制御手
段12bによって起動し、メッセージキュー受入手段1
1bから正系データベース5aに対するデータベース変更
メッセージ(メッセージキュー送出手段10a’の滞留
分)を入力し、副系のデータベースシステム9bを介し
て副系データベース5bを更新する。この更新により、
副系データベース5bは、障害発生直前の正系データベ
ース5aと同一の内容になり、これを使用してオンライ
ン処理が可能な状態になる。
【0089】以上の準備の後、システムはオンライン処
理を再開し、ゲートウェイ3の切替えにより、処理要求
があったクライアント2a,2b,…,2nを副系サーバ
ー4bに接続する。
【0090】副系サーバー4bにおいては、オンライン
アプリケーション手段7bがクライアント2a,2b,
…,2nの要求に応じて、必要によりデータベースシス
テム9bを介して副系データベース5bを参照しあるいは
更新する。副系データベース5bは、処理開始時には障
害発生直前の正系データベース5aと同一内容に更新さ
れているので、データに矛盾を生じることなくオンライ
ン処理を再開することができるのである。
【0091】副系処理中に副系データベース5bのデー
タを更新する場合には、オンラインアプリケーション手
段7bはデータベース変更メッセージをデータベースシ
ステム9bとメッセージキュー送出手段10bの双方に同
時に送るようにする。
【0092】副系サーバー4bによって以上のようなオ
ンライン処理を行う間に、システムエンジニア等によ
り、正系サーバー4aの機能回復を別途図るようにす
る。正系サーバー4aの機能が回復した後は、正系のメ
ッセージキュー受入手段11aが副系のメッセージキュ
ー送出手段10bから、副系サーバー4b処理中の副系デ
ータベース5bに対するデータベース変更メッセージを
入力する。次に、正系のメッセージキュー起動アプリケ
ーション手段8aが起動用アプリケーション制御手段1
2aの起動メッセージによって起動し、正系のメッセー
ジキュー受入手段11aから副系処理中の副系データベ
ース5bに対するデータベース変更メッセージを入力
し、データベースシステム9aを介して正系データベー
ス5aを更新する。これにより、正系データベース5a
は、最新のデータ内容である副系データベース5bと同
期される。
【0093】正系データベース5aと副系データベース
5bの同期をとった後は、正系データベース5aはオンラ
イン処理が可能な状態になるので、ゲートウェイ3の切
替えによって、通常の処理に戻すことができるのであ
る。
【0094】従来の汎用機を使用したトランザクション
処理システムは、テストを繰り返すことによりシステム
停止を伴うソフトウェア障害が発生しないようにしてい
たが、万一深刻なソフトウェア障害によってシステム機
能の全体がダウンした場合には、長時間システムを停止
し、全面的な復旧をしなければならなかった。また、従
来のUNIXのHA機構を利用した障害回復機能を有す
るシステムは、単にハードウェアの2重化を図ったもの
であり、ハードウェア障害時に予備のシステムが起動す
るが、ハードウェア障害に伴ってデータベース関連ファ
イルのような重要なソフトウェアに障害が発生した場合
は、起動した予備システムによっても結局システムの機
能を回復することができず、汎用機の場合と同様にシス
テムの回復まで長い時間がかかることになった。
【0095】これら従来のシステムに対し、本発明によ
る「2重更新を行うデータベースを有するクライアント
サーバーシステム1」によれば、ハードウェアのみの障
害(図2の場合)、データベース破損等のソフトウェア
障害(図3の場合)、ハードウェア障害およびデータベ
ースは損等のソフトウェア障害(図4の場合)のいずれ
に対しても、迅速にシステムを回復することができ、こ
れによって安価なシステムによって高い信頼性を有する
トランザクション処理システムを実現することができる
のである。
【0096】すなわち、本発明の「2重更新を行うデー
タベースを有するクライアントサーバーシステム1」に
よれば、UNIXのような汎用的なオペレーションシス
テムによって、汎用機に比較して小型・廉価のコンピュ
ータを組み合わせてオンライン処理システムを構築で
き、かつ、上述したように2重化したデータベースの双
方をほぼ常時最新の状態に維持することができることに
より、片方のサーバーにハードウェア障害やソフトウェ
ア障害が発生した時に他方のサーバーに切り替えて継続
して処理でき、高い信頼性のオンライン処理システムを
得ることかできるのである。
【0097】なお、極めて稀なことではあるが、正系サ
ーバー4aと副系サーバー4bが同時にもっとも深刻なソ
フトウェア障害を伴うハードウェア障害となった場合で
も、データベース変更メッセージを貯留した予備メッセ
ージキュー受入手段13とゲートウェイ3の内部の電文
トレースにより、システムを回復することができる。こ
の場合は、上述した正系・副系の切替えによるシステム
回復より長い時間を必要とするが、正系サーバー4aと
副系サーバー4bが同時に機能しないケースは非常に稀
であるので回復に多少時間がかかる点はやむを得ないも
のとする。
【0098】以上は障害回復処理を迅速に行うクライア
ントサーバーシステムについて説明したが、次に24時
間連続稼動するクライアントサーバーシステムをについ
て以下に説明する。
【0099】一般的に24時間連続稼動するオンライン
処理システムは、同一システムを長期間使用した場合の
オペレーティングシステムの不安定な動作、データベー
スファイルのフラグメンテーション、インデックスツリ
ーの変形による処理性能の劣化等の問題を解決しつつ、
24時間連続稼動することができるようにしなければな
らない。
【0100】図1〜図4において説明した2重更新デー
タベースを使用するクライアントサーバーシステム1
は、2重化したシステム(正系サーバーと副系サーバ
ー)を有し、一方のシステムによってオンライン処理で
き、必要なときにオンライン処理を行うシステムを切り
替えることができる。この図1〜図4のクライアントサ
ーバーシステムは、一方のシステムが稼動中に他方のシ
ステムについて種々の保守が可能である点で24時間連
続稼動するオンライン処理システムとしての基本的な機
能を有している、ということができる。
【0101】ただし、図1〜図4のクライアントサーバ
ーシステムは、一方のシステムのデータベースの変更を
逐一他方のシステムのデータベースに反映するようにし
ているので、「データの洗い換え」の処理を行っていな
い。以下に説明する24時間連続稼動するオンライン処
理システムは、すでに説明した「2重更新データベース
を使用するクライアントサーバーシステム」にデータの
洗い換えをするための中間ボリューム記憶装置を付加
し、データの洗い換えという処理を行うようにしたもの
である。
【0102】「データの洗い換え」の処理は、同一のデ
ータに対する複数回の処理を集計し、不要な途中のデー
タを整理することによってデータ量を圧縮する処理であ
る。たとえば、銀行預金を管理するオンライン処理シス
テムにおいては、あるユーザーが自分の口座から引出し
をするのに、小額の預金を多数回引き出すことがしばし
ばみられる。この場合、預金を管理するデータベースで
は、預金の引出し回数と同じ回数の取引データが記録さ
れ、データベースが管理するデータ数が増加する。
【0103】しかし、預金を管理するデータベースとし
て必要なデータは、最新の残高である場合が多いので、
途中の取引経過を整理し、最新の残高データのみを登録
しておけばよいことがある。このような場合に、途中の
取引経過を集計し、データ量を圧縮して最新の残高のみ
を登録する処理が「データの洗い換え」の処理である。
銀行預金を管理するデータベースに限られず、一般にオ
ンライン処理を行うシステムでも、データベースの無限
な膨張を防止するために、一定の期間ごとにデータを整
理し、再登録する処理(データの洗い換え処理)を行う
ことが必要となる。本発明による24時間連続稼動する
オンライン処理システムでは、上記「データの洗い換
え」の処理を正系サーバーと副系サーバーの切替え中に
行うようにしている。
【0104】まず、本発明による24時間連続稼動する
オンライン処理システムの構成について説明する。
【0105】図5,6に2重更新を行うデータベースを
有しオンライン処理を行う本発明による24時間連続稼
動するクライアントサーバーシステム21(以下簡単に
指し示す場合は24時間連続稼動オンライン処理システ
ム21または単にオンライン処理システム21と略称す
る)の一実施形態の構成と、正系サーバー稼動時の処理
の流れ(図5)と、副系サーバー稼動時の処理の流れ
(図6)を示す。なお、理解容易のために図5と図6に
おいて図1〜図4と同一部分については同一符号を付し
て示し、重複する説明を省略する。
【0106】図5に示すように、本実施形態による24
時間連続稼動オンライン処理システム21は、図1〜図
4の2重更新データベースを使用するクライアントサー
バーシステム1とほぼ同一の構成を有している。ただ
し、本実施形態による24時間連続稼動オンライン処理
システム21は、図1〜図4に示した2重更新データベ
ースを使用するクライアントサーバーシステム1の構成
に追加して中間ボリューム記憶装置22と副系メッセー
ジキュー手段23(図5において正系サーバー4a中に副
系MQ手段23と示す)とを有している。なお、図5に
おいて、図1〜図4に示したクライアントサーバーシス
テム1の待機系サーバー6と予備受入用メッセージキュ
ー蓄積手段13を示していないが、これはこれらの諸手
段を除かなくてはならないという意味ではなく、単に装
置を簡潔に示すためであり、無論これらの諸手段を含ん
でいてもよい。
【0107】中間ボリューム記憶装置22は、システム
構成上正系データベース5aと副系データベース5bの中
間に位置し、正系サーバー4aが稼動した所定期間中の
正系データベース5aの更新部分を集約してデータベー
スファイルの形で一時的に記憶し、それを副系サーバー
4bに受け渡すための記憶装置である。
【0108】副系メッセージキュー手段23は、副系サ
ーバー4bが稼動した所定期間中の副系データベース5b
へのデータベース変更メッセージを一時的に記憶してお
く手段である。本実施形態では、副系メッセージキュー
手段23は、副系サーバー4bの内部に設けられてい
る。
【0109】次に、図7を用いて本実施形態による24
時間連続稼動オンライン処理システム21の全体の処理
の流れを説明する。
【0110】図7は、正系サーバー4aと副系サーバー
4bの稼動の切替えのタイムチャートを示している。図
7において、横軸は時間経過を示し、縦に正系サーバー
4aと中間ボリューム記憶装置22と副系サーバー4bを
配列して示している。
【0111】図7の期間0〜3はそれぞれ適当に定めた
期間であり、各期間0〜3の移行ごとに正系サーバー4
aまたは副系サーバー4bのいずれかが切り替ってオンラ
イン処理を行う。図7の例では期間0は副系サーバー4
b、期間1は正系サーバー4a、期間2は副系サーバー4
b、期間3は正系サーバー4aがオンライン処理をしてい
る。サーバー間の切替えはユーザーがシステムの停止を
感じることがないほど極めて短い時間のうちに行われ
る。
【0112】正系サーバー4aがオンライン処理をして
いる間(期間1,3,…)は、副系サーバー4bは、バ
ッチ的に行うデータの洗い換えと更新と、正系データベ
ース5aの変更に追随して行う更新(この追随更新を便
宜上キャッチアップという)を行っている。
【0113】今、期間2に注目すると、期間2ではオン
ライン処理が副系サーバー4bに切り替わり、副系サー
バー4bがオンライン処理を行い、正系サーバー4aでは
その前の期間1のオンライン処理中に生じた正系データ
ベース5a(図示せず)のデータ変更を集約し(洗い換
え処理をし)これを中間ボリューム記憶装置22に複写
するバッチ処理を行う(処理)。その後、正系サーバ
ー4aは副系サーバー4bのオンライン処理に伴い副系デ
ータベース5b(図示せず)の変更を追随し、キャッチ
アップする(処理)。
【0114】次に、期間2から期間3に移行すると、オ
ンライン処理が正系サーバー4aに切り替わり、正系サ
ーバー4aがオンライン処理を行う。正系サーバー4a
は、期間2中にその正系データベース5a(図示せず)
が常に副系データベース5bの更新に追随して更新して
いるので、期間3の開始時点において最新のデータの状
態でオンライン処理を開始することができ、オンライン
処理の切替えに障害が生じることがない。
【0115】一方期間3中、副系サーバー4bは、デー
タの洗い換えと最新状態への更新を行う。オンライン処
理サーバーの切替え直後から、副系サーバー4bは、先
に期間2で正系サーバー4aが中間ボリューム記憶装置
22に複写したデータベースファイルを副系データベー
ス5b(図示せず)に上書きする(処理)。この上書
きされるデータは、期間1までのデータを洗い換え、す
なわち集約して再登録したものであるので、処理が完
了した状態では、副系データベース5b(図示せず)
は、期間1の終了時点のデータ状態になる。次に、副系
データベース5bには、期間2の副系サーバー4bによる
オンライン処理のデータ変更部分を追加して更新する
(処理)。この処理が完了した状態では、副系デー
タベース5b(図示せず)は、期間1の変更データにつ
いては洗い換え処理をしていないものの、期間1の終了
時点のデータ状態になる。処理が完了後、副系サーバ
ー4bは、正系サーバー4aのオンライン処理に伴い、正
系データベース5aに生じたデータ変更部分を逐次的に
入力し、副系データベース5bを正系データベース5aに
追随して更新する(処理)。この処理により、副系
データベース5bは、極めて短い時間をおいて正系デー
タベース5aの変更を追随し、ほぼ常時最新のデータ状
態に更新される。
【0116】以上が24時間連続稼動オンライン処理シ
ステム21のオンライン処理サーバーの切替え、データ
ベースの2重更新の処理であったが、次にこれらの処理
が正系サーバー4aと副系サーバー4b等の構成手段間で
どのように処理されるかについて図5と図6を用いて以
下に説明する。なお、理解を容易にするために図5と図
6においてデータベースの更新処理についは図7と同一
の符号〜を付す。図5は、正系サーバー4aがオン
ライン処理をしている状態を示している。オンライン処
理が正系サーバー4aに切り替わった直後から、中間ボ
リューム記憶装置22のデータベースファイルが副系デ
ータベース5bに上書きされる(処理)。処理によ
り、副系データベース5bは、その前の処理期間(注目
している期間の前の副系サーバー4bがオンライン処理
を行った期間)の当初のデータ状態になる。ただし、デ
ータは洗い換え処理を完了した状態に整理されている。
処理の完了後は、中間ボリューム記憶装置22と副系
データベース5bの接続が切り離される。
【0117】次に、副系メッセージキュー手段23に蓄
積されたデータベース変更メッセージにより、副系デー
タベース5bのデータが更新される(処理)。副系メ
ッセージキュー手段23に蓄積されたデータベース変更
メッセージは、後に説明するように、切替え前の処理期
間(注目している期間の前の副系サーバー4bがオンラ
イン処理を行った期間)に副系データベース5bに対す
るデータベース変更メッセージを蓄積したものである。
処理により、副系データベース5bは、切替え前の処
理期間(注目している期間の前の副系サーバー4bがオ
ンライン処理を行った期間)の終了時点のデータ状態に
なる。
【0118】次に、副系サーバー4bは、正系サーバー
4aのオンライン処理に伴って生じるデータベース変更
メッセージを逐次入力して、正系データベース5aの更
新を追随して極めて短い時間の経過後副系データベース
5bのデータを更新する(処理)。処理により、副
系データベース5bは、ほぼ常時最新のデータ状態を維
持することができる。
【0119】上記処理で副系データベース5bの更新
に使用されるデータベース変更メッセージは、図5に示
すように、正系の送出用メッセージキュー蓄積手段10
aから副系の受入用メッセージキュー蓄積手段11bへ送
られ、副系のメッセージキュー起動アプリケーション手
段8bが起動用アプリケーション制御手段12bによって
起動して受入用メッセージキュー蓄積手段11bから入
力し、データベースシステム9bを介して副系データベ
ース5bを更新するのに使用されるものである。
【0120】この間オンライン処理を行っている正系サ
ーバー4aでは、オンライン処理の切替え後から、オン
ラインアプリケーション手段7aがオンライン処理を行
い、データベースシステム9aを介して正系データベー
ス5aにアクセスし、正系データベース5aを変更する場
合は、そのデータベース変更メッセージを自系のデータ
ベースシステム9aとともに送出用メッセージキュー蓄
積手段10aにも送る。送出用メッセージキュー蓄積手
段10aに送られたこれらのデータベース変更メッセー
ジが上述したように副系データベース5bの更新に使用
され、これによって副系データベース5bが最新のデー
タ状態に維持されるのである。
【0121】なお、オンライン処理切替え直後に副系デ
ータベース5bは、洗い換えをしたデータをバッチ的に
複写する間は上記正系サーバー4aのデータベース変更
メッセージによって更新することができないが、データ
をバッチ的に複写する時間は比較的短いので、この間に
生じたデータベース変更メッセージは一時的に正系の送
出用メッセージキュー蓄積手段10aあるいは副系の受
入用メッセージキュー蓄積手段11bに蓄積され、洗い
換えしたデータの複写後に副系データベース5bの更新
に使用される。
【0122】図5のオンライン処理期間が終了すると、
オンライン処理が副系サーバー4bに切り替わって図6
の状態になる。
【0123】図6に示すように、オンライン処理が副系
サーバー4bに切り替わると、クライアント2a,2b,
…,2nのいずれかから処理要求が発せられるとゲート
ウェイ3の作動によりそのクライアント(図6の例では
クライアント2a)は副系サーバー4bに接続され、副系
のオンラインアプリケーション手段7bがオンライン処
理を行う。オンラインアプリケーション手段7bは、必
要に応じて副系データベース5bにアクセスし、副系デ
ータベース5bを変更する場合は、データベースシステ
ム9bを介して副系データベース5bを変更するととも
に、そのデータベース変更メッセージを副系の送出用メ
ッセージキュー蓄積手段10bと副系メッセージキュー
手段23の双方に送出する。副系メッセージキュー手段
23は、副系サーバー4bのオンライン処理期間中のす
べてのデータベース変更メッセージを蓄積する。一方、
副系の送出用メッセージキュー蓄積手段10bに送られ
た副系データベース5bに対するデータベース変更メッ
セージは正系の受入用メッセージキュー蓄積手段11a
に送られ、正系データベース5aのバッチ処理終了後に
正系データベース5aの更新に使用される。
【0124】一方、正系サーバー4aにおいては、オン
ライン処理が副系サーバー4bに切り替わった直後か
ら、正系データベース5aのデータの洗い換えと中間ボ
リューム記憶装置22への複写のバッチ処理が行われる
(処理)。バッチ処理により、切替え前の処理期間
(正系サーバー4aがオンライン処理を行った期間)の
終了時点のデータが集約され、データベースファイルの
形で中間ボリューム記憶装置22に複写される。バッチ
処理の終了後、正系データベース5aと中間ボリュー
ム記憶装置22の接続は切り離され、中間ボリューム記
憶装置22は、次の切替えによって副系データベース5
bに複写されるまでアクセスから絶縁された状態にな
る。
【0125】処理が終了すると、正系のメッセージキ
ュー起動アプリケーション手段8aが起動用アプリケー
ション制御手段12aによって起動し、受入用メッセー
ジキュー蓄積手段11aに蓄積された副系データベース
5bに対するデータベース変更メッセージを入力し、デ
ータベースシステム9aを介して正系データベース5aを
更新する(処理)。処理は逐次行われ、正系データ
ベース5aは副系データベース5bの変更から極めて短い
時間経過後更新され、ほぼ常時最新のデータ状態に維持
される。これにより、次にオンライン処理が正系サーバ
ー4aに切り替えられたときに、最新のデータ状態であ
る正系データベース5aを参照することができる。この
次に正系サーバー4aにオンライン処理が切り替わった
状態は図5に示すところであり、以降は図5と図6の状
態を交互に繰り返すことになる。上記「24時間連続稼
動オンライン処理システム21」によれば、オンライン
処理をするサーバーを切り替えても直ちに最新のデータ
状態のデータベースを使用してオンライン処理を行うこ
とができ、かつ、24時間の切れ目のない運転を行う中
で正副両系のデータベースのデータの洗い換え処理、す
なわちデータの集約・再登録を行うことができ、不要な
データによるデータ量の膨大化を防止することができる
のである。さらに、24時間連続稼動オンライン処理シ
ステム21は、図1ないし図4に示した2重更新データ
ベースを使用するクライアントサーバーシステム1の機
能をそのまま有しているので、不測のハードウェア障害
やソフトウェア障害が発生したときにも、瞬時に健全な
システムに切り替えられ、システムの回復を実現するこ
とができるのである。
【0126】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本願発
明による2重更新を行うデータベースを有するクライア
ントサーバーシステムによれば、従来、ハードウェアを
2重化し、障害発生時に障害が発生したシステムのソフ
トウェアを残るシステムで起動し、起動したシステムを
実行することによって障害回復を図るようにしたクライ
アントサーバーシステムにおいて、データベース等が破
損している場合には障害回復することができなかったの
に対し、本願発明のクライアントサーバーシステムは常
に2重に更新されるデータベースを備えることにより、
一方のデータベースならびにその関連ファイルが破損し
た場合であっても、残る健全なデータベースを参照・更
新することにより、直ちにシステムの機能を回復するこ
とができる。
【0127】また、正系サーバーがオンライン処理した
所定期間中の正系のデータベースのデータを集約してデ
ータベースファイルの形式で一時的に記憶する中間ボリ
ューム記憶装置と、副系サーバーがオンライン処理した
所定期間中の副系のデータベースに対するデータベース
変更メッセージを一時的に記憶しておく副系メッセージ
キュー手段とを備えることにより、正系サーバーと副系
サーバーを交互に切替えられ、かつ、正系および副系の
データベースの双方をほぼ常時最新のデータ状態に維持
するとともに、定期的に正系サーバーのオンライン処理
期間中のデータを集約してデータ量を圧縮できる。これ
により、切れ目なく連続運転でき、かつ、ハードウェア
障害は言うに及ばず、深刻なソフトウェア障害に対して
も直ちに障害回復することができる2重更新を行うデー
タベースを有するクライアントサーバーシステムを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による2重更新データベー
スを使用するクライアントサーバーシステムの構成とそ
の通常の処理の流れを示したブロック図。
【図2】本発明の一実施形態による2重更新データベー
スを使用するクライアントサーバーシステムの構成とハ
ードウェア障害が発生した時の処理の流れを示したブロ
ック図。
【図3】本発明の一実施形態による2重更新データベー
スを使用するクライアントサーバーシステムの構成とシ
ステムの機能停止を伴わないがデータベース関連ファイ
ルが破損した時の処理の流れを示したブロック図。
【図4】本発明の一実施形態による2重更新データベー
スを使用するクライアントサーバーシステムの構成とシ
ステムの機能停止を伴うデータベース関連ファイルが破
損した時の処理の流れを示したブロック図。
【図5】24時間連続稼動するように構成した本発明の
一実施形態による2重更新データベースを使用するクラ
イアントサーバーシステムの構成と、正系サーバーがオ
ンライン処理をしている状態の処理の流れを示したブロ
ック図。
【図6】24時間連続稼動するように構成した本発明の
一実施形態による2重更新データベースを使用するクラ
イアントサーバーシステムの構成と、副系サーバーがオ
ンライン処理をしている状態の処理の流れを示したブロ
ック図。
【図7】24時間連続稼動するように構成した本発明の
一実施形態による2重更新データベースを使用するクラ
イアントサーバーシステムのオンライン処理の切替え
と、データベースの更新処理を示したタイムチャート。
【符号の説明】
1 クライアントサーバーシステム 2 クライアント 3 ゲートウェイ 4a 正系サーバー 4b 副系サーバー 5a 正系データベース 5b 副系データベース 6 待機系サーバー 7a 正系のオンラインアプリケーション手段 7b 副系のオンラインアプリケーション手段 8a 正系のメッセージキュー起動アプリケーション手
段 8b 副系のメッセージキュー起動アプリケーション手
段 9a 正系のデータベースシステム 9b 副系のデータベースシステム 10a 正系のメッセージキュー送出手段 10b メッセージキュー送出手段 11a 正系のメッセージキュー受入手段 11b 副系のメッセージキュー受入手段 12a 正系の起動用アプリケーション制御手段 12b 副系の起動用アプリケーション制御手段 13 予備メッセージキュー受入手段 21 24時間連続稼動する2重更新を行うデータベー
スを有するクライアントサーバーシステム 22 中間ボリューム記憶装置 23 副系メッセージキュー手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高 岸 敏 一 神奈川県横浜市保土ケ谷区神戸町134番地 エヌ・アール・アイ情報システム株式会 社内 Fターム(参考) 5B034 CC04 CC05 DD07 5B082 DC05 DE03 DE04 GA14 HA03 HA06 HA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つのクライアントと、前記ク
    ライアントの接続サーバーを切り替えるゲートウェイ
    と、同一の構成を有する正系サーバーと副系サーバー
    と、前記正系サーバーと副系サーバーとによってそれぞ
    れ参照および更新される一対のデータベースと、を有す
    るクライアントサーバーシステムにおいて、 前記正系サーバーと副系サーバーはともに、前記クライ
    アントのメッセージに対してオンライン処理を行うオン
    ラインアプリケーション手段と、データベースの参照と
    更新を行うデータベースシステムと、自系のデータベー
    スに対するデータベース変更メッセージを一時的に蓄積
    して他系に送出するメッセージキュー送出手段と、他系
    のデータベースに対するデータベース変更メッセージを
    自系に受け入れて一時的に蓄積するメッセージキュー受
    入手段と、前記メッセージキュー受入手段から他系のデ
    ータベースのデータベース変更メッセージを入力し、前
    記データベースシステムを介して自系のデータベースを
    更新するメッセージキュー起動アプリケーション手段と
    を有し、 通常の処理においては前記正系サーバーは、そのオンラ
    インアプリケーション手段によってオンライン処理を行
    い、必要に応じて正系のデータベースシステムを介して
    正系のデータベースを変更するとともに、正系のデータ
    ベースに対するデータベース変更メッセージを正系のメ
    ッセージキュー送出手段に送り、 前記副系サーバーは、副系のメッセージキュー受入手段
    が正系のメッセージキュー送出手段から正系のデータベ
    ースに対するデータベース変更メッセージを逐次受け入
    れ、副系のメッセージキュー起動アプリケーション手段
    が副系のメッセージキュー受入手段から正系のデータベ
    ースに対するデータベース変更メッセージを入力し、副
    系のデータベースシステムを介して副系のデータベース
    を更新し、 前記正系サーバーにファイルの破損が発生したときは、
    前記ゲートウェイの切替えによって処理要求のあった前
    記クライアントを前記副系サーバーに接続し、副系のオ
    ンラインアプリケーション手段によってオンライン処理
    を行い、必要に応じて副系のデータベースシステムを介
    して副系のデータベースを変更するとともに、副系のデ
    ータベースに対するデータベース変更メッセージを逐次
    副系のメッセージキュー送出手段に送り、 前記正系サーバーは機能が回復した後に、正系のメッセ
    ージキュー受入手段が副系のメッセージキュー送出手段
    から副系処理中の副系のデータベースに対するデータベ
    ース変更メッセージを受け入れ、正系のメッセージキュ
    ー起動アプリケーション手段が正系のメッセージキュー
    受入手段から副系のデータベースに対するデータベース
    変更メッセージを入力し、正系のデータベースシステム
    を介して正系のデータベースを更新することを特徴とす
    る2重更新を行うデータベースを有するクライアントサ
    ーバーシステム。
  2. 【請求項2】前記正系および副系のメッセージキュー起
    動アプリケーション手段は、前記オンラインアプリケー
    ション手段と同一の処理を行うように構成され、起動用
    アプリケーション制御手段を有し、この起動用アプリケ
    ーション手段の起動メッセージによって起動し、前記メ
    ッセージキュー受入手段から他系のデータベースに対す
    るデータベース変更メッセージを入力して前記データベ
    ースシステムを介して自系のデータベースを更新するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    2重更新を行うデータベースを有するクライアントサー
    バーシステム。
  3. 【請求項3】前記副系サーバーは、副系のメッセージキ
    ュー受入手段と平行して正系のデータベースに対するデ
    ータベース変更メッセージを入力する予備メッセージキ
    ュー受入手段を有することを特徴とする請求項1または
    2に記載の2重更新を行うデータベースを有するクライ
    アントサーバーシステム。
  4. 【請求項4】前記正系サーバーあるいは副系サーバーと
    同一のハードウェア構成を有し、前記正系サーバーがサ
    ーバー全体の機能停止を伴うハードウェア障害またはプ
    ロセスダウンを生じたときに、前記正系サーバーで起動
    されていたプログラムを起動して前記正系サーバーが行
    っていた処理を継続して行う待機系サーバーを有するこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の2
    重更新を行うデータベースを有するクライアントサーバ
    ーシステム。
  5. 【請求項5】前記待機系サーバーは、起動後に正系のデ
    ータベースの破損によって処理不能であるときは、前記
    正系のデータベースに対するデータベース変更メッセー
    ジを副系のメッセージキュー受入手段に送出し、 前記副系サーバーは、そのメッセージキュー起動アプリ
    ケーション手段が副系のメッセージキュー受入手段から
    前記正系のデータベースに対するデータベース変更メッ
    セージを入力し、副系のデータベースシステムを介して
    副系のデータベースを更新した後に、副系のオンライン
    アプリケーション手段によってオンライン処理を行うこ
    とを特徴とする請求項4に記載の2重更新を行うデータ
    ベースを有するクライアントサーバーシステム。
  6. 【請求項6】前記正系サーバーがオンライン処理した所
    定期間中の正系のデータベースのデータを集約してデー
    タベースファイルの形式で一時的に記憶する中間ボリュ
    ーム記憶装置と、 前記副系サーバーがオンライン処理した所定期間中の副
    系のデータベースに対するデータベース変更メッセージ
    を一時的に記憶しておく副系メッセージキュー手段とを
    有し、 前記正系サーバーと前記副系サーバーとが交互に切り替
    わって切れ目なくオンライン処理を行い、切替えによっ
    て前記正系サーバーがオンライン処理を開始すると、副
    系サーバーにおいて、前記中間ボリューム記憶装置に記
    憶された切替え前の処理期間の開始時点のデータを集約
    したデータベースファイルを副系のデータベースに上書
    きし、続いて前記副系メッセージキュー手段に記憶され
    た切替え前の処理期間のデータベース変更メッセージに
    よって副系のデータベースを更新し、次にオンライン処
    理に伴って生じる正系のデータベースに対するデータベ
    ース変更メッセージを逐次入力して副系のデータベース
    を最新のデータ状態に更新し、 切替えによって前記副系サーバーがオンライン処理を開
    始すると、正系サーバーにおいて、切替え前の処理期間
    中に変更された正系データベースのデータの集約と再登
    録と前記中間ボリューム記憶装置への複写を行うバッチ
    処理を行い、前記バッチ処理終了後は、オンライン処理
    に伴って生じる副系のデータベースに対するデータベー
    ス変更メッセージを逐次入力して正系のデータベースを
    最新のデータ状態に更新することにより、24時間連続
    稼動するように構成したことを特徴とする請求項1ない
    し5のいずれかに記載の2重更新を行うデータベースを
    有するクライアントサーバーシステム。
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