JP2000054922A - 酸素富化装置、酸素富化方法及び内燃機関 - Google Patents

酸素富化装置、酸素富化方法及び内燃機関

Info

Publication number
JP2000054922A
JP2000054922A JP10225486A JP22548698A JP2000054922A JP 2000054922 A JP2000054922 A JP 2000054922A JP 10225486 A JP10225486 A JP 10225486A JP 22548698 A JP22548698 A JP 22548698A JP 2000054922 A JP2000054922 A JP 2000054922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
supply duct
duct
air passage
oxygen enrichment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10225486A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinari Ito
明斎 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP10225486A priority Critical patent/JP2000054922A/ja
Publication of JP2000054922A publication Critical patent/JP2000054922A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で燃焼機器の燃焼効率或いは出力
エネルギーを向上させ、且つ排気ガス中の有害物質の含
有量を減少さる酸素富化装置を提供する。 【解決手段】 一端部5が外気に接続され、その他端部
6が燃焼機器2の空気取り入れ部3に接続された空気供
給ダクト7を有し、空気供給ダクト7の一部に、空気供
給ダクト7を囲繞す電磁コイル8が設けられた空気処理
部9と、空気処理部9を通過した空気を、空気供給ダク
ト7内部の内壁部に近い側の空気層と中心に近い側の空
気層とに分割して個別の空気通路部11、12に導く空
気分流部10とが設けられ、空気供給ダクト7内部の中
心に近い側の空気層を通過させる第1の空気通路部11
の出口部を燃焼機器2に直接接続させ、空気分流部10
に於ける空気供給ダクト7内部の内壁部に近い側の空気
層を通過させる第2の空気通路部12の出口部13を大
気中に開口させる様に構成した酸素富化装置4。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼機器等に供給
される空気流の酸素濃度を通常の大気に於ける当該酸素
濃度よりも高める酸素富化装置、酸素富化方法及び内燃
機関に関するものであり、燃焼によるエネルギー発生の
高効率化及び大気汚染物質の発生の低減化をはかる酸素
富化装置、酸素富化方法及び内燃機関に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、人類は大気中の酸素を用いて
所望の燃料を燃焼させ、或いは当該燃料の燃焼を利用し
て、他の物体を燃焼させる事によって、所望のエネルギ
ーを獲得するか、不要物を焼却処分して来ている。然し
ながら、近年に於いては、係る燃焼により発生する酸化
窒素、一酸化炭素、二酸化炭素等が大量に発生し、地球
環境内に大量に蓄積されるに到り、自然界の環境破壊、
環境汚染が重大な問題となりつつある。
【0003】特に、一酸化炭素、二酸化炭素による地球
温暖化現象が、人類の生命を脅かす迄に問題化してきて
おり、燃焼に伴う大気の汚染物質、地球温暖化現象に寄
与する物質の発生等を抑制、低減化する必要性が急速に
高まって来ている。即ち、大気中の酸素を利用して、燃
料或いはその他の物体を燃焼させる設備としては、例え
ば、火力発電所、船舶のエンジン、工場等のボイラー、
自家発電装置、燃焼炉、清掃工場等の焼却炉、鉄鋼所等
の溶鉱炉、自動車、ディーゼルカーを含む鉄道車両等の
エンジン、家庭用の暖房機器、給湯ボイラー等、数え切
れない程の数が存在する。
【0004】そして、係る燃焼設備に於いては、大気中
の酸素を使用して、燃料を燃焼させ或いは燃料の燃焼を
利用して、他の物体を燃焼させるものであるが、その過
程で、酸化窒素や一酸化炭素、二酸化炭素をはじめ、雑
多の悪影響を及ぼす化学物質等が必然的に発生してしま
い、原理的には、その発生を避ける事が不可能である。
【0005】その主な原因としては、当該燃焼に際し
て、酸素よりも大量に大気中に存在する窒素の影響によ
って、酸素の消費に際して燃料或いは燃焼すべき物質の
不完全燃焼が発生し、その結果、酸化窒素、一酸化炭
素、二酸化炭素等が発生すると同時にカーボン等のパテ
ィキュレートも発生し、係る発生物の生成にも所定のエ
ネルギーが消費されてしまうので、燃料等の熱効率が低
下してしまっていた。
【0006】具体的に言うならば、高温で窒素と酸素が
反応すると、一酸化炭素が生成されると同時に1モル当
たり43kcalの熱が吸収される吸熱反応を示すので
エネルギーのロスに繋がる事になる。従って、係る化学
物質の発生量を皆無にする事が望ましいが、現実的には
不可能であり、次善の策として、係る化学物質の発生量
を出来る限り低減させる事が望ましい。
【0007】例えば、大気中から窒素成分を出来るだけ
除外してから燃焼機器に供給できれば、係る悪影響を低
減する事が可能となる。一方、窒素成分を大気中から除
外する事が出来たとしても、その為に更なる大エネルギ
ーが消費されたり別途に大費用を要するものでは、経済
的な意味が無い。
【0008】つまり、上記した様に大気中から窒素成分
を出来る限り取り除き酸素成分の濃度を高めた、所謂酸
素富化方法としては、簡単な装置、機構で、操作が容易
であり然かも耐久性に富み、且つ低コストの経済性に優
れ、誰でも何処でも容易に使用、活用出来る構造のもの
が期待されている。近年、特に自動車用のガソリンエン
ジン及びディーゼルエンジンの排気ガスが地球環境破壊
に対する中心的な原因と見なされ、当該排気ガスの清浄
化は急務となりつつある。
【0009】例えば、空気は元来酸素1と窒素4の混合
物であり、ガソリン、ディーゼル、軽油、プロパンガス
等の燃料、或いはその他の燃焼物質の燃焼過程に於いて
当該空気が燃焼に寄与するのは、酸素のみであるので、
当該燃料或いはその他の燃焼物質は完全燃焼が出来ずに
不完全な燃焼に終始する。その結果排気ガス中に一酸化
炭素、二酸化炭素等のCOガスが混在する事になり、又
場合によっては、炭素粒を含む排気ガスを噴出する事に
もなる。
【0010】更に、燃焼生成ガスも大量の窒素を含む事
から、当該ガスの温度も低下して熱効率が低減する事に
なる。一方、窒素成分も高温下では、有害な窒素化合物
を生成するので同様に環境破壊の原因になっている。上
記問題点を解決する為、従来から、当該自動車用或いは
鉄道車両用更には船舶用の内燃機関を始め、加熱炉や焼
成炉等に使用される燃焼バーナーに於ける燃焼過程で使
用される大気の酸素濃度を高めておく事が効果的である
事は知られており、その為に種々の技術が開発されて来
ている。
【0011】つまり、当該燃焼機器に供給する空気の酸
素濃度を通常の大気中の酸素濃度に比べて高め、つまり
酸素富化状態にしておき、当該酸素富化された空気を当
該燃焼機器に供給する事によって、燃焼効率を大幅に向
上させると共に、完全燃焼を実現する事によって、上記
した排気中の有害物質を除去乃至は低減させ、上記した
環境破壊の防止に寄与させる事が出来る。
【0012】係る観点から、従来迄に提案されている当
該酸素富化技術としては、例えば、特開平5−8574
7号公報、特開平3−233166号公報或いは特開平
3−11121号公報等に見られる様に、酸素・窒素分
離膜を使用した酸素富化膜を当該燃焼機器の空気取り入
れ部に設け、当該酸素・窒素分離膜により酸素濃度を高
めた空気流を当該燃焼機器に供給する様に構成された酸
素富化装置或いは当該酸素富化装置を併用した内燃機関
が示されている。
【0013】然しながら、係る技術に於いては、空気を
当該酸素富化膜通過させる為の特別の加圧手段が必要で
あり、従って装置が複雑化、大型化されるので、熱交換
効率の低下、コストの上昇を来すばかりでなく、当該酸
素富化膜の寿命が短期であるので、長期の使用は不可能
で、当該酸素富化膜の交換操作を頻繁に実施しなければ
ならないと言う問題が有った。
【0014】又、当該燃焼機器の空気取り入れ部に永久
磁石等を取付け、当該永久磁石の磁力線を利用して大気
中の酸素と窒素を分離する方法も知られている。係る技
術は、酸素ガス分子と窒素ガス分子とが磁界を受けた際
の挙動が異なると言う事実に基づいている。つまり、酸
素分子の磁化率は1.91×10-6(0℃,1気圧)で
常磁性体を示し、一方窒素分子の磁化率は−6.80×
10-9(0℃,1気圧)で反磁性体を示す事から、適切
な磁界を使用して所望の磁気勾配を形成した領域に当該
空気を通過させる事により、空気中の酸素と窒素を分離
すると言う技術思想である。
【0015】然しながら、従来に於いては、単に永久磁
石を燃焼機器の空気取り入れ部に取りつけるのみであっ
たので、磁力そのものが弱く、又当該永久磁石の磁力が
長期間に亘たって均一ではなく、時間と共に劣化してい
く為、酸素・窒素の分離効果が充分ではなく、又均一で
もなく、更に頻繁に当該磁石を交換しなければならない
と言う不便があり、実用化には至っていない。
【0016】又、特開平1−228563号公報には、
係る問題点を改良する方法として、当該燃焼機器の空気
取り入れ用空気供給ダクトの外周部を超電導材料から構
成されたフィラメントで形成された多孔体で構成すると
共に、当該多孔体フィラメント層で構成された当該空気
供給ダクトの外周部に超電導コイルを多数配置した酸素
富化装置が開示されている。
【0017】然しながら、係る従来例に於ける酸素富化
方法に於いては、超電導材料を使用したコイルと多孔体
フィラメントからなる空気供給ダクトを使用するもので
あり、材料そのものが高価であるのでコストの低減に
は、実質的に寄与しないばかりか、当該超電導コイルを
使用して強力な磁力を発生させる為には、当該コイルそ
のものを極低温に維持する必要があり、その為の特別の
冷却装置、当該冷却装置を駆動する大電流供給装置が別
途必要であり、コストの上昇以外に装置の大型化、装置
の複雑化、操作の複雑化等の問題が発生することから、
到底実用的な酸素富化装置とはなりえない事は明らかで
ある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記した従来技術の欠点を改良し、簡易な構成で有
りながら、燃焼機器に於ける燃焼効率或いは出力エネル
ギーを向上させると同時に、当該燃焼機器からの排気ガ
ス中に於ける上記した有害物質の含有量を画期的に減少
さた、地球環境に優しい燃焼機器を形成しうる酸素富化
方法、酸素富化装置及び当該酸素富化装置を使用した内
燃機関を含む燃焼機器を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、以下に記載されたような技術構成を採用
するものである。即ち、本発明に係る第1の態様は、燃
焼機器の空気取り入れ部に接続して設けられている酸素
富化装置であって、当該酸素富化装置は、一端部が外気
に接続され、その他端部が当該燃焼機器の空気取り入れ
部に接続されている空気供給ダクトを有しており、当該
空気供給ダクトの一部に、当該空気供給ダクトを囲繞す
る様に電磁コイルが設けられた空気処理部と、当該空気
処理部を通過した空気を、当該空気供給ダクト内部の内
壁部に近い側の空気層と当該空気供給ダクト内部の中心
に近い側の空気層とに分割してそれぞれ個別の空気通路
部に導く空気分流部とが設けられており、当該空気分流
部に於ける当該空気供給ダクト内部の中心に近い側の空
気層を通過させる第1の空気通路部の出口部を当該燃焼
機器の空気取り入れ部に直接接続させ、当該空気分流部
に於ける当該空気供給ダクト内部の内壁部に近い側の空
気層を通過させる第2の空気通路部の出口部を大気中に
開口させる様に構成した燃焼機器に使用される酸素富化
装置である。
【0020】又、本発明に係る第2の態様は、燃焼機器
の空気取り入れ部に供給される空気の酸素富化方法であ
って、当該酸素富化方法は、一端部が外気に接続され、
その他端部が当該燃焼機器の空気取り入れ部に接続され
ている空気供給ダクトの一部に、当該空気供給ダクトを
囲繞する様に電磁コイルを設けておき、当該電磁コイル
に所定の電流を供給する事により、当該空気供給ダクト
内に所定の電磁界を形成する工程、当該空気供給ダクト
を通過する空気を、当該空気供給ダクト内部の内壁部に
近い側の比較的窒素成分が多い空気層と当該空気供給ダ
クト内部の中心に近い側の比較的酸素成分が多い空気層
とが出来る様に酸素と窒素の各成分の分布状態を変化さ
せる工程、当該酸素と窒素の各成分の分布状態にかたよ
りを持つ個々の空気層の内、当該空気供給ダクト内部の
中心に近い側の空気層を構成する当該空気を第1の空気
通路部に取り込むと共に、当該空気供給ダクト内部の内
壁部に近い側の空気層を構成する当該空気を第2の空気
通路部に取り込む工程、当該第1の空気通路部を通過す
る空気を当該燃焼機器の空気取り入れ部に直接供給する
と共に当該第2の空気通路部を通過する空気を大気中に
放出する工程、とから構成されている酸素富化方法であ
る。
【0021】更に、本発明に係る第3の態様としては、
内燃機関に於ける燃料燃焼部と空気取り入れ部と当該空
気取り入れ部と当該燃料燃焼部とを接続する空気供給ダ
クトから構成されている内燃機関であって、当該空気供
給ダクトの一部に、当該空気供給ダクトを囲繞する様に
電磁コイルが設けられた空気処理部と、当該空気処理部
を通過した空気を、当該空気供給ダクト内部の内壁部に
近い側の空気層と当該空気供給ダクト内部の中心に近い
側の空気層とに分割してそれぞれ個別の空気通路部に導
く空気分流部とが設けられており、当該空気分流部に於
ける当該空気供給ダクト内部の中心に近い側の空気層を
通過させる第1の空気通路部の出口部を当該燃料燃焼部
の空気取り入れ部に直接接続させ、当該空気分流部に於
ける当該空気供給ダクト内部の内壁部に近い側の空気層
を通過させる第2の空気通路部の出口部を大気中に開口
させる様に構成した内燃機関である。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係る酸素富化装置、酸素
富化方法、及び内燃機関を含む燃焼機器は、上記した様
な技術構成を採用しており、従って、簡易な構成で有り
ながら、燃焼機器に於ける燃焼効率或いは出力エネルギ
ーを向上させると同時に、当該燃焼機器からの排気ガス
中に於ける上記した有害物質の含有量を画期的に減少さ
た、地球環境に優しい燃焼機器を形成しうる酸素富化方
法、酸素富化装置及び当該酸素富化装置を使用した内燃
機関を含む燃焼機器を得る事が可能となる。
【0023】然かも、本発明に於いては、当該酸素富化
装置、酸素富化方法、及び当該燃焼機器は、コストが低
く抑えられると共に、小型化が可能で且つ操作が簡単
で、然かもエネルギーの交換効率が高く、故障も少な
く、燃料の消費量も低減でき、且つ長期間の耐久性を有
するので、世界的規模の広範囲の分野に於いて、使用さ
れる可能性がある。
【0024】
【実施例】以下に、本発明に係る酸素富化装置、酸素富
化方法、及び燃焼機器に関する一具体例の構成を図面を
参照しながら詳細に説明する。即ち、図1は、本発明に
係る酸素富化装置の一具体例の構成の概要を示す断面図
であって、図中、燃焼機器2の空気取り入れ部3に接続
して設けられている酸素酸素富化装置4であって、当該
酸素富化装置4は、一端部5が外気に接続され、その他
端部6が当該燃焼機器2の空気取り入れ部3に接続され
ている空気供給ダクト7を有しており、当該空気供給ダ
クト7の一部に、当該空気供給ダクト7を囲繞する様に
電磁コイル8が設けられた空気処理部9と、当該空気処
理部9を通過した空気を、当該空気供給ダクト7内部の
内壁部に近い側の空気層と当該空気供給ダクト内部の中
心に近い側の空気層とに分割してそれぞれ個別の空気通
路部11、12に導く空気分流部10とが設けられてお
り、当該空気分流部10に於ける当該空気供給ダクト7
内部の中心に近い側の空気層を通過させる第1の空気通
路部11の出口部を当該燃焼機器2の空気取り入れ部3
に直接接続させ、当該空気分流部10に於ける当該空気
供給ダクト7内部の内壁部に近い側の空気層を通過させ
る第2の空気通路部12の出口部13を大気中に開口さ
せる様に構成した燃焼機器に使用される酸素富化装置4
が示されている。
【0025】本発明に於いて使用される当該燃焼機器2
は、特に限定されるものではないが、例えば、工業用に
使用される各種のバーナー、ボイラー、火力発電機、溶
鉱炉、ごみ焼却炉、船舶用タービン、自動車、鉄道車
両、航空機等のエンジン、家庭用エアコン機器、温水
機、給湯機等から選択されるものである。本発明に係る
当該空気処理部9には、少なくとも一つの電磁コイル8
が設けられており、当該電磁コイル8は、当該空気供給
ダクト7の外周面に於いて、電気導線14が当該空気供
給ダクト7の長手方向軸15と直交する方向に多数回巻
回されて構成されているものである事が好ましい。
【0026】本発明に係る当該酸素富化装置4で使用さ
れる当該電磁コイル8は、当該空気処理部9に存在する
空気供給ダクト7の長手方向に沿って、当該空気供給ダ
クト7内に磁界が形成される様にコイルの巻回方向及び
電流の供給方向を設定する必要がある。又、当該空気処
理部9に於ける当該電磁コイル8は、当該空気供給ダク
ト7の長手方向軸15に沿って複数個所定の間隔を於い
て隣接配置されている事も望ましい。
【0027】その場合の当該電磁コイル8の個数及び配
置間隔は任意であり、又、当該電磁コイル8それぞれの
コイル巻回数、巻回方向等も必要に応じて適宜設定する
事が望ましい。後述する図2の具体例に於いては、当該
電磁コイル8が2個所定の間隔を於いて当該空気供給ダ
クト7の外周部に配置されている例を示している。
【0028】更に、本発明に於いては、当該電磁コイル
8は、適宜の蓄電手段若しくは発電手段から電流が供給
される様に構成されている事が望ましい。より具体的に
は、当該電磁コイル8を駆動する電源としては、定常的
に所定の電力を供給しえるバッテリ、適宜の発電装置を
使用する事が必要であり、当該燃焼機器2が、例えば自
動車のエンジン等の内燃機関である場合には、当該自動
車に搭載されているバッテリを電源とする事が可能であ
る。
【0029】一方、本発明に係る当該燃焼機器2に使用
される当該酸素富化装置4に於いて使用される、当該空
気処理部9に於いては、上記した電磁コイル8の電磁作
用により、当該空気取り入れ部5から吸入された空気か
ら、酸素成分と窒素成分を電磁気的に層別化し、比較的
酸素成分の多い当該空気供給ダクト7内部の中心に近い
側の第1の空気層16を形成すると共に、比較的窒素成
分の多い当該空気供給ダクト7内部の内壁部に近い側の
第2の空気層17を形成するものである。
【0030】本発明に於いては、従来の様な弱い磁界を
使用するものではなく、特定の電源を利用して当該電磁
コイル8から、空気中の酸素分子と窒素分子を分離する
に要する所定の強さを有する電磁界を発生させる事が出
来る。又、本発明の様な構成を採用する事によって、簡
単な構成を有し、長期間に亘り一定の電流を確実に供給
する事が出来るので、経済的に且つ効率的に酸素成分と
窒素成分を分離する事が可能となる。
【0031】特に、本発明に於いて、当該酸素富化装置
を自動車のエンジンに使用した場合には、当該自動車が
搭載しているバッテリから必要な電力を取り出して、当
該酸素富化装置4の電磁コイル8を常に一定の条件で駆
動させる事が可能となる。従って、本発明に於いては、
特開平1−228563号公報に見られる様な、複雑で
大型化された然かもコストの高い酸素富化装置とは異な
り、コンパクトで経済的で長期間安定して使用しうる酸
素富化装置4を得る事が可能となる。
【0032】本発明に係る当該空気処理部は、当該空気
取り入れ部から吸入された空気に於ける、酸素成分と窒
素成分の分布状態を電磁気的に変化させ、比較的酸素成
分の多い当該空気供給ダクト内部の中心に近い側の第1
の空気層を形成すると共に、比較的窒素成分の多い当該
空気供給ダクト内部の内壁部に近い側の第2の空気層を
形成するものである。
【0033】つまり、原理的には、本発明に於ける当該
空気処理部に於ける電磁界の作用により、酸素分子は、
電磁界の強い領域に引き寄せられ、反対に窒素成分は電
磁界から押し出される様な状態が発生するものと予想さ
れる。その結果、本発明に於ける当該酸素富化装置4に
於いて、酸素濃度の比較的高い空気層を積極的に取り込
んで、当該燃焼機器2に供給される結果、当該エンジン
を含む燃焼機器2の燃焼効率が向上しエンジンで言え
ば、出力の増加となり、しかも燃料の低減、排気中の有
害物質の低減という優れた作用効果を奏しうるのであ
る。
【0034】本発明に係る当該空気分流部10は、上記
した空気処理部9に於いて、形成された第1の空気層1
6と第2の空気層17とを分離してそれぞれ別々に形成
した空気通路部に分流させる機能を有するものである。
具体的には、酸素成分の濃度が比較的高い第1の空気層
16を第1の空気通路部11に案内し、又、当該窒素成
分の濃度が比較的高い第2の空気層17を第2の空気通
路部12に案内して、通過させる様に構成するものであ
る。
【0035】本発明に於ける当該空気分流部10の構成
は特に限定されないが、基本的には、当該空気処理部9
で形成された第1と第2の空気層16、17の境界近傍
に当該第1と第2の空気通路部11、12の境界を決め
る仕切り部、或いは壁部20が設けられている事が望ま
しい。更に、当該空気分流部10に於ける当該第1の空
気通路部11の当該空気層16、17を受け入れる側の
端部21には、図4に示す様に、鋭角状のテーパー部2
2が設けられている事も望ましい。
【0036】又、本発明に於ける一具体例に於いて、当
該空気分流部10に於ける当該第1の空気通路部16
は、当該第2の空気通路部17を形成している当該空気
通路部の外周形態と略同一の断面形状を有しており、且
つ当該第2の空気通路部17に対して略同芯的に配備さ
れている事も望ましい。本発明に係る当該酸素富化装置
4に於ける当該空気分流部10に於いては、例えば、当
該第1の空気通路部16の外周面に於いて、図4に例示
する様に、少なくとも一つの磁化手段25が設けられて
おり、当該磁化手段25は、当該第1の空気通路部16
の外周面に於いて、電気導線が当該第1の空気通路部1
6の長手方向軸と直交する方向に多数回巻回されて構成
されているものである事が望ましい。
【0037】係る磁化手段25は、前記した当該空気処
理部9に於ける電磁コイル8と略同等の構成を有するも
ので有っても良く又環状の強力永久磁石を使用するもの
で有っても良い。つまり、本発明に係る当該空気分流部
10に於いても、当該第1の空気通路部11に流入する
第1の空気層16は、完全に酸素のみで構成され窒素成
分が全く含まれていないと言う事は言えず、多かれ少な
かれ窒素成分をある程度含有するものであるので、当該
空気分流部10に於いて更に、前記空気処理部9に於け
る操作を繰り返して当該第1の空気通路部11を通過す
る当該第1の空気層16に対して再度電磁界の中を通過
させる事によって、当該第1の空気層16に含まれる酸
素成分を当該空気流の中心部に取込み、且つ窒素成分を
当該空気流の外層部に押し出す様にする事によって、更
に当該第1の空気通路部11を構成する窒素成分を壁部
及び当該壁部の近傍付近に移動させる事により、当該空
気通路部11の中心部を流れる当該第1の空気層16の
酸素濃度をより一層向上させる事が望ましい。
【0038】この場合、当該空気分流部10の磁化手段
25によって形成された当該第1の空気層16の周囲部
を構成する窒素成分の濃度が比較的に高い空気層を当該
第1と第2の空気通路部の間を仕切っている壁部20を
介して当該第1の空気通路部11から当該第2の空気通
路部12の方向に吸引させ、当該第2の空気通路部12
を流れている当該第2の空気層17と合体させる事も望
ましい。
【0039】更に、本発明に於ける他の具体例として
は、当該第1の空気通路部11の外周面に設けられた当
該磁化手段25は、当該第1の空気通路部11の長手方
向軸に沿って複数個所定の間隔を於いて隣接配置されて
いるもので有っても良い。本発明に於ける他の具体例に
於いては、当該第1の空気通路部11の外周面に設けら
れた当該複数個の磁化手段25、26、27の間隙部3
0に対向する、当該第1の空気通路部11の通路壁20
の少なくとも一つには、当該第1の空気通路部11と当
該第2空気通路部12とを接続する連通部31が設けら
れている事が望ましい。
【0040】当該連通部31は、当該第1の空気通路部
11を通過する空気流から、窒素成分の含有濃度が高い
空気流を分流して、窒素成分の含有濃度が高い空気流を
当該第2空気通路部12を通過する第2の空気層17と
合流させる様に構成されている事も、望ましい。本発明
に於いては、当該第1の空気通路部11は、空気濾過装
置50を経て直接自動車のエンジンに於ける燃焼室であ
る燃焼機器2にターボチャージャ等を介して直接接続さ
れ、当該エンジンの燃焼室内に当該酸素の含有量の多
い、酸素富化空気を適宜の燃料と同時に供給して、当該
エンジンの効率の向上と完全燃焼を実現させる事によっ
て、排気中に含まれる有害物質を著しく低減させること
が可能となる。
【0041】一方、本発明に於いては、当該第2の空気
通路部12の出口部13近傍に、当該当該第2空気通路
部12を通過する第2の空気層17を積極的に吸引する
吸引手段32が設けられている事が望ましい。係る吸引
手段32は、図5に例示してある様に、外部に於ける適
宜の空気流を利用したベンチレーション効果を利用する
ものである事が望ましく、具体的には、例えば、当該酸
素富化装置4を自動車のエンジンに使用した場合を想定
すると、自動車の進行方向に向けられた空気流取り入れ
部35に続いて当該空気流の整流部36が設けられてお
り、当該整流部36の続いてベンチュリ部33で構成さ
れた吸引手段32が設けられ、且つ当該吸引手段32
は、適宜の排気部37に接続されている。
【0042】係る構成に於いて、当該ベンチュリ部33
で構成された吸引手段32を構成する空気供給ダクトの
径がその前後に設けられた当該空気供給ダクトの径より
も小さく形成されており、当該吸引手段32に当該第2
の空気通路部12の端部を接続する事によって、当該自
動車が走行中、当該吸引手段32に含まれるベンチュリ
部に負圧が発生するので、当該第2の空気通路部12内
の空気層17は、当該吸引手段32の負圧により積極的
に吸引され、大気中に放出せしめられる。
【0043】上記した本発明に係る構成を有する酸素富
化装置を実際の自動車に搭載して、その作用効果を試験
してみた。即ち、本発明にかかる当該酸素富化装置4
を、イスズUBS−90ビッグホーン2800ccディ
ーゼル車のエンジンの空気採り入れ部に取付けて、試験
道路で実装テストを行った。
【0044】上記車両について、本発明に係る酸素富化
装置4を取り付けない状態、原型状態で御殿場市近郊の
信号が少ない県道を巡行速度(60km/h)で走行し
た場合の単位燃料当たりの走行距離数は平均で11.3
km/l(リットル)であったが、本発明に係る当該酸
素富化装置4を装着して、同一道路を同一走行条件で走
行した場合、単位燃料当たりの走行距離数は平均で1
3.8〜20.4km/l(リットル)であり、実質的
な効果が有る事が確認出来た。
【0045】当該試験に使用し当該自動車の発生馬力が
120HPであり、当該電磁コイル8の消費エネルギー
は13.5Vで6.5Aであったので、略88Wに相当
する。当該自動車の発生馬力(120HP)を消費エネ
ルギー換算すると約88.8KWとなるから、当該電磁
コイル8での消費エネルギーは約1000分の1程度と
換算出来るので、当該自動車に於ける当該酸素富化装置
4での電力の消費量は極めて少なく経済的である事が判
明した。
【0046】同時に、本発明に係る当該酸素富化装置4
を自動車のエンジンである燃焼機器2に取付けて、上記
した実装走行試験を行った結果、エンジンの回転が軽く
なり、高速回転を容易に持続させる事が出来た。つま
り、エンジンの回転数を、原形自動車の回転数に比べて
50〜100RPM向上させる事が出来た。
【0047】又当該エンジントルクが低速から高速迄い
ずれも大きくなり、登坂路を楽々走行する事が出来た。
又、当該電磁コイル8に於ける電流の消費を見るとその
消費にかかった全電流は8〜10A程度であった。更
に、排気ガス中の有害物質の含有量も、NOX、CO、
CO2 の何れも大幅に減少した。
【0048】又、本発明に係る当該酸素富化装置4の第
1の空気通路部16の酸素濃度と窒素濃度及び第2の空
気通路部17に於ける酸素濃度と窒素濃度を、株式会社
ジコー製酸素モニターJKO−25を使用して、それぞ
れ検出した結果は、第1の空気通路部16の酸素濃度
は、標準濃度値に対して、数パーセント酸素濃度値が向
上し、又第2の空気通路部17に於ける酸素濃度は、標
準濃度値に対して、数パーセント酸素濃度値が低下して
いる事が判明した。
【0049】本発明に於ける他の具体例に付いて説明す
るならば、当該空気処理部9に於ける当該空気供給ダク
ト7の外周に配置された電磁コイル8に近接して、当該
酸素富化装置4が接続される当該燃焼機器2に於ける燃
焼に使用される燃料が供給される燃料の燃料供給パイプ
40を当該空気供給ダクト7の外周に巻回させる様に構
成する事も望ましい。
【0050】又、図2に例示する様に、当該燃料パイプ
40は、当該電磁コイル8が複数個同時に使用される場
合には、当該燃料パイプ40、当該複数個の電磁コイル
8の間に設ける事が望ましい。係る構成を採用する事に
よって、当該燃焼機器2に使用されるガソリン、或いは
重油(ディーゼル)等を適度にイオン化する事により、
分子の細分化が進む事によって、燃焼成分と酸素成分と
の接触面積が増大する事によって、より一層燃焼効率を
向上する事が期待出来る。
【0051】尚、本発明に於て、当該酸素富化装置4に
対する空気流の採り入れ方法は、特に限定されないが、
実用面から考えて、図1乃至図2に示す様に、当該酸素
富化装置4の長手軸方向から採り入れ、同方向に沿って
流動させる様にする事が望ましい。従って、例えば、本
発明に係る当該酸素富化装置4を自動車に適用した場
合、当該車両の走行方向の正面部に当該空気採り入れ口
を設ける事が望ましい。
【0052】上記した本発明に係る酸素富化装置4の説
明から理解される様に、本発明に係る当該酸素富化方法
としては、基本的には以下の様な技術構成を採用するも
のである。即ち、燃焼機器の空気取り入れ部に供給され
る空気の酸素富化方法であって、当該酸素富化方法は、
一端部が外気に接続され、その他端部が当該燃焼機器の
空気取り入れ部に接続されている空気供給ダクトの一部
に、当該空気供給ダクトを囲繞する様に電磁コイルを設
けておき、当該電磁コイルに所定の電流を供給する事に
より、当該空気供給ダクト内に所定の電磁界を形成する
工程、当該空気供給ダクトを通過する空気を、当該空気
供給ダクト内部の内壁部に近い側の比較的窒素成分が多
い空気層と当該空気供給ダクト内部の中心に近い側の比
較的酸素成分が多い空気層とが出来る様に酸素と窒素の
各成分の分布状態を変化させる工程、当該酸素成分濃度
と窒素成分濃度の分布にかたよりを持つ個々の空気層の
内、当該空気供給ダクト内部の中心に近い側の空気層を
構成する当該空気を第1の空気通路部に取り込むと共
に、当該空気供給ダクト内部の内壁部に近い側の空気層
を構成する当該空気を第2の空気通路部に取り込む工
程、当該第1の空気通路部を通過する空気を当該燃焼機
器の空気取り入れ部に直接供給すると共に当該第2の空
気通路部を通過する空気を大気中に放出する工程、とか
ら構成されている酸素富化方法である。
【0053】本発明に於ける当該酸素富化方法が使用さ
れる当該燃焼機器2は、例えば、バーナー、ボイラー、
火力発電機、溶鉱炉、ごみ焼却炉、船舶用タービン、家
庭用エアコン機器、温水機、給湯機から選択された一つ
である。又、本発明に於ける酸素富化方法に於いては、
当該空気供給ダクト7には、少なくとも一つの電磁コイ
ル8が設けられており、当該電磁コイル8は、当該空気
供給ダクト7の外周面に於いて、電気導線が当該空気供
給ダクトの長手方向軸と直交する方向に多数回巻回され
て構成されている事が望ましく、それによって、当該電
磁コイル8は、当該空気処理部9に存在する空気供給ダ
クト7の長手方向に沿って磁界が形成する様に構成され
ているものである。
【0054】又、本発明に於いては、当該空気取り入れ
部5から吸入された空気から、酸素成分と窒素成分を電
磁気的に層別化し、比較的酸素成分の多い当該空気供給
ダクト内部の中心に近い側の第1の空気層16を形成す
ると共に、比較的窒素成分の多い当該空気供給ダクト内
部の内壁部に近い側の第2の空気層17を形成するもの
である。
【0055】その後本発明に於いては、当該空気分流部
10に於て、当該層分けされた個々の空気層16、17
を、第1の空気通路部11と第2の空気通路部12とに
個別に取り込むに際し、当該空気層を取り込む位置に形
成される当該第1と第2の空気通路部11、12の境界
部24の先端部21の形状を先鋭にする事がのぞまし
く、更に望ましくは、当該第1と第2の空気通路部1
1、12の境界部24の先端部21には、鋭角状のテー
パー部22を設ける事も望ましい。
【0056】又、本発明に係る当該酸素富化方法に於い
て、当該第1の空気通路部11の外周面に、少なくとも
一つの磁化手段25を設け、当該磁化手段25は、当該
第1の空気通路部11の外周面に於いて、電気導線が当
該第1の空気通路部11の長手方向軸と直交する方向に
多数回巻回せしめられている事が好ましい。更に、本発
明に係る酸素富化方法に於いては、当該第1の空気通路
部11の外周面に当該磁化手段25、26、27・・・
を、当該第1の空気通路部11の長手方向軸に沿って複
数個所定の間隔を於いて隣接配置する事も望ましい。
【0057】一方、本発明に於ける当該酸素富化方法に
於いては、当該第1の空気通路部11の外周面に設けら
れた当該複数個の磁化手段25、26、27の間隙部3
0に対向する、当該第1の空気通路部11の通路壁20
の少なくとも一つに所定の大きさの連通部31を設けて
おき、当該第1の空気通路部11を通過する空気流の一
部、つまり窒素成分が比較的多い空気層を当該第2空気
通路部12に抽出する様にするもので有っても良い。
【0058】つまり、本具体例に於いては、当該第1の
空気通路部11を通過する空気流の内、窒素成分の含有
濃度が高い空気流を更に分流して、当該第2空気通路部
12を通過する第2の空気層17と合流させる様に構成
する事が望ましい。本発明に於ける酸素富化方法の他の
具体例に於いては、当該燃焼機器2に使用される燃料を
当該空気供給ダクト7の外周に配置された電磁コイル8
に近接して配置された燃料供給パイプ41に供給した
後、当該燃焼機器2の燃料供給部に供給する様に構成す
る事も可能である。
【0059】つぎに、図2を参照しながら、本発明に係
る当該酸素富化装置を取りつけた内燃機関の構成に付い
て説明する。即ち、図2には、内燃機関に於ける燃料燃
焼部2と空気取り入れ部5と当該空気取り入れ部5と当
該燃料燃焼部2とを接続する空気供給ダクト7から構成
されている内燃機関1であって、当該空気供給ダクト7
の一部に、当該空気供給ダクト7を囲繞する様に電磁コ
イル8、8’が設けられた空気処理部9と、当該空気処
理部9を通過した空気を、当該空気供給ダクト7内部の
内壁部に近い側の空気層17と当該空気供給ダクト7内
部の中心に近い側の空気層16とに層分けしてそれぞれ
個別の空気通路部に導く空気分流部10とが設けられて
おり、当該空気分流部10に於ける当該空気供給ダクト
7内部の中心に近い側の空気層16を通過させる第1の
空気通路部11の出口部を当該燃料燃焼部2の空気取り
入れ部3に直接接続させ、当該空気分流部10に於ける
当該空気供給ダクト7内部の内壁部に近い側の空気層1
7を通過させる第2の空気通路部12の出口部13を大
気中に開口させる様に構成した内燃機関1が示されてい
る。
【0060】本発明の具体例である内燃機関1に於いて
使用される当該空気処理部9に設けられる当該電磁コイ
ル8、8’の構成は、上記した構成と同一であるので詳
細な説明は省略するが、図2の具体例に於いては、当該
空気処理部9に於ける当該電磁コイル8、8’は、当該
空気供給ダクト7の長手方向軸に沿って所定の間隔を於
いて隣接配置されている例を示しており、更に、当該電
磁コイル8、8’に近接して、当該内燃機関1の燃焼に
使用される燃料が供給される燃料供給パイプ40を当該
空気供給ダクト7の外周に複数回巻回させた例を示して
いる。
【0061】本具体例に於いては、当該燃料供給パイプ
40は、当該電磁コイル8、8’の間に巻回されている
例を示している。係る燃料供給パイプ40は、磁力線が
透過出来る金属で形成されている事が望ましい。又、本
具体例に於ける当該電磁コイル8、8’は、適宜のバッ
テリから必要な電流が供給される様に構成されているも
のである。
【0062】本具体例に於ける当該空気処理部9は、当
該空気取り入れ部5から吸入された空気から、酸素成分
と窒素成分を電磁気的に層別化し、比較的酸素成分の多
い当該空気供給ダクト7内部の中心に近い側の第1の空
気層16を形成すると共に、比較的窒素成分の多い当該
空気供給ダクト7内部の内壁部に近い側の第2の空気層
17を形成するものであり、更に、当該空気分流部10
に於ける当該第1の空気通路部11は、当該第1の空気
層16を通過させるものであり、又、当該第2の空気通
路部12は、当該第2の空気層17を通過させる様に構
成されている。
【0063】当該空気分流部10は、図示の様に、当該
空気分流部に於ける当該第1の空気通路部11は、当該
第2の空気通路部12を形成している当該空気通路部の
外周形態と略同一の断面形状を有している事が望まし
く、例えば両者は共に円形の断面形状を有していること
が好ましい。更に、本具体例に於いては、当該第1の空
気通路部11は、当該第2の空気通路部12に対して同
芯的に配備されている事も望ましい。
【0064】本具体例に於いては、当該空気分流部10
に於ける当該第1の空気通路部11の当該空気層を受け
入れる側の端部21には、鋭角状のテーパー部22が設
けられている事が好ましい。又、本具体例に於いては、
当該第1の空気通路部11の外周面に於いて、少なくと
も一つの磁化手段25が設けられており、当該磁化手段
25は、当該第1の空気通路部11の外周面に於いて、
電気導線が当該第1の空気通路部11の長手方向軸と直
交する方向に多数回巻回されて構成されているものであ
る事が好ましい。
【0065】当該第1の空気通路部11の外周面に設け
られた当該磁化手段25、26、27は、当該第1の空
気通路部11の長手方向軸に沿って複数個所定の間隔を
於いて隣接配置されている事が望ましい。当該磁化手段
25、26、27は、電磁コイル或いは強力永久磁石等
から選択された一つで構成されており、上記した空気処
理部9に設けられている当該電磁コイル8と同様の作
用、機能を有しており、従って、当該空気分流部10に
於いても当該第1の空気通路部11を通過する空気流か
ら酸素成分と窒素成分を電磁界の作用を利用して更に層
分けする事によって、燃焼機器の燃焼域に供給される空
気の酸素濃度をより高める事が可能となる。
【0066】当該磁化手段25、26、27の数は特に
限定されるものではなく、必要に応じて適宜の数に設定
する事が可能である。更に、本具体例に於いては、当該
第1の空気通路部11の外周面に設けられた当該複数個
の磁化手段25、26、27の間隙部30に対向する、
当該第1の空気通路部11の通路壁24の少なくとも一
つには、当該第1の空気通路部11と当該第2空気通路
部12とを接続する連通部31が設けられており、それ
によって、当該第1の空気通路部11を通過する空気流
から、窒素成分の含有濃度が高い空気流を更に分流し
て、窒素成分の含有濃度が高い空気流を当該第2空気通
路部12を通過する第2の空気層17と合流させる様に
構成されているものである。
【0067】又、本具体例に於いては、当該第2の空気
通路部12の出口部13近傍に、当該当該第2空気通路
部12を通過する第2の空気層を積極的に吸引する吸引
手段32が設けられている事が望ましく、当該吸引手段
32は、外部に於ける適宜の空気流を利用したベンチレ
ーション効果を利用するものである事が好ましい。以下
に上記した本発明に係る第1の具体例である酸素富化装
置4を前記した自動車に搭載して、実走行試験を行った
結果のデータは以下の通りである。
【0068】 試験走行月日 走行場所 走行結果(燃費 km/l) 10年6月5日 御殿場市郊外 県道 10.4 10年6月6日 東名高速 20.4 10年6月9日 東名高速 15.4 10年6月11日 御殿場市内 13.8 10年6月16日 板妻街道 16.27 10年6月17日 東名高速 16.55 10年6月22日 東名高速 14.46 10年7月4日 御殿場市郊外県道 13.44 10年7月7日 御殿場市郊外県道 14.11 10年7月8日 御殿場市郊外県道 20.0 10年7月9日 御殿場市郊外県道 14.11 上記の実走行試験の結果により、本発明に係る酸素富化
装置4をエンジン等の燃焼装置に適用する事によって、
燃費を従来の燃焼装置に比べて、少なくとも20%以上
も改善する事が判明した。
【0069】更に、上記具体例に於いては、例えばアイ
ドリングのエンジン回転数が100RPM程度向上し
た。又エンジンの運転ノイズ(騒音)が減少した。排気
ガスの臭気が低減し、排気管端部の内面の汚染色が茶色
っぽくなった。市街地での巡航運転でのアクセル踏み込
み量が減少した。
【0070】エンジンの発生トルクが増大した。 エア
コンコンプレッサーが入り/切りしても、エンジンの回
転数は殆ど変化しなかった。上記した様に、走行試験に
使用した車両の平均的な日中の市街地走行の燃料消費率
の実地走行の結果は11.3km/lであったので高速
道路での試験走行での結果の最低値を見てもは13.4
4km/lで約20%向上した事になる。
【0071】つぎに、本発明に係る当該酸素富化装置及
び酸素富化方法の他の具体例に付いて図6乃至図7を参
照しながら説明する。即ち、図6には、本発明に係る他
の具体例に於ける酸素富化装置4に於ける空気分流部1
0の構成が示されており、具体的には、当該空気分流部
10を通過する少なくとも当該空気供給ダクト内部の中
心に近い側の空気層に当該空気分流部10の長手方向軸
とは異なる方向のバイアス力を付与する機構を設けた空
気分流部10が示されている。
【0072】つまり、本具体例に於いては、当該空気処
理部9に於て、酸素成分が比較的に高い当該空気供給ダ
クト中心部に或る空気層を当該空気分流部10に於ける
第1の空気通路部11を通過させるに際し、当該空気流
に更に磁界を与えながら積極的に空気流の流通方向を変
更させる様にバイアス力を与える様にしたものであり、
それによって、当該酸素成分が比較的に高い空気層から
更に酸素成分を引き寄せ、窒素成分を外方に押し出す様
にする事によって、当該第1の空気通路を通過する空気
流の酸素濃度をより高い状態に持って行く事が可能であ
る。
【0073】次に、本発明に係る当該酸素富化装置4の
他の具体例に於ける構成に付いて詳細に説明する。即
ち、本発明に係る当該酸素富化装置4の第2の具体例に
於いては、図6に示す様に、当該空気分流部10は、当
該空気処理部9に設けた当該空気供給ダクト7と連接さ
れている外壁ダクト41及び当該外壁ダクト41内に設
けられた、空気の流れに対向する先端部21が密閉され
た中空筒体ダクト42とから構成され、当該中空筒体ダ
クト42を当該第1の空気通路11となすと共に当該外
壁ダクト41と当該中空筒体ダクト42との間の空間領
域を第2の空気通路12となし、当該中空筒体ダクト4
2の外周部表面44には、当該外周表面44を囲繞する
様に磁化手段25が少なくと一つ配置されていると同時
に当該磁化手段25が配置されている部位の近傍に当該
中空筒体ダクト42の外周部表面44を囲繞する様に、
当該空気流に対向する方向に末広がり状に内径が拡大す
る様に構成された円錐状空気制御手段45を設け、更に
当該円錐状空気制御手段45の近傍に於ける当該中空筒
体ダクト42の外周表面部44に空気流吸引手段31が
設けられている酸素富化装置の空気分流部10が示され
ている。
【0074】本具体例における当該空気分流部10に於
いては、当該磁化手段25は、電磁コイルで有っても良
く、永久磁石を使用するものであっても良い。好ましく
は、環状の強力永久磁石を使用する事が良い。又、係る
磁化手段25は、当該中空筒体ダクト42の先端部にの
み設けるもので有ってもよいが、図6(A)に示す様
に、当該中空筒体ダクト42の長手方向軸に沿って所定
の間隔を於いて複数個の当該磁化手段26、27・・・
を配置する事が望ましい。
【0075】更に、本具体例に於いては、当該円錐状空
気制御手段45の材質、寸法、末広がり角度等は特に限
定されるものではなく、当該空気処理部9に設けた当該
空気供給ダクト7から流入してくる当該空気流を先ず当
該中空筒体ダクト42の先端部21に設けた当該磁化手
段25で磁気的に処理した後、当該空気流を当該円錐状
空気制御手段45に衝突させて、当該空気流の進行方向
を強制的に当該中空筒体ダクト42の軸方向に変更させ
る様にバイアス力を適用する事によって、酸素濃度が比
較的高い空気流から更に酸素成分をより中空筒体ダクト
42の中心方向に引張り込む様に作用させると同時に、
窒素成分は、反発させて第2の空気通路方向に押し出す
様に作用させる機能を呈するものであれば如何なるもの
で有っても良い。
【0076】係る円錐状空気制御手段45の当該中空筒
体ダクト42に対する取付け状況の概要は、図6(B)
に示されている。係る構成によって、より酸素濃度が高
められた空気流が、当該中空筒体ダクト42の表面44
に設けられた空気流吸引手段31から当該中空筒体ダク
ト42の内部に形成された第1の空気通路11に吸引さ
れる事になる。
【0077】本具体例に於ける当該空気流吸引手段31
は、円形の開口部で有っても良く、又長軸を持った長細
い形状を持つ開口部で有っても良い。係る開口部31
は、当該中空筒体ダクト42の表面44に適宜の螺旋を
形成する様に配置されている事が望ましい。その際、長
細い形状を持つ開口部に於いては、当該長軸が当該螺旋
の方向と一致する様に配置する事が望ましい。
【0078】勿論、当該円錐状空気制御手段45は、磁
化手段25、26、27・・・と同様に、当該中空筒体
ダクト42の長手軸方向に複数個、互いに所定の間隔を
介して配置されるもので有っても良い。更に、本具体例
に於いては、当該円錐状空気制御手段45の内面或いは
外面に磁化手段43を適宜の数、適宜の位置に取付けて
使用する事も可能であり、それによって、当該空気流に
対する磁界の作用を強化させる事が可能である。
【0079】次に、本発明に係る当該空気分流部10の
更に別の具体例の構成に付いて図7を参照しながら詳細
に説明する。即ち、図7(A)は、本発明に係る当該空
気分流部10の別の具体例の構成を示す斜視図であり、
図中、当該空気処理部10に設けた当該空気供給ダクト
7と連接されている外壁ダクト41及び当該外壁ダクト
41内に設けられた、空気の流れに対向する先端部21
が密閉された中空筒体ダクト42とから構成され、当該
中空筒体ダクト42の内部に形成された通路を当該第1
の空気通路11となすと共に当該外壁ダクト41と当該
中空筒体ダクト42との間の空間領域を第2の空気通路
12となし、当該中空筒体ダクト42の外周部表面44
には、当該中空筒体ダクト42の外周表面44から突出
して形成された螺旋状の羽根部46が設けられており、
且つ当該羽根部46には複数個の磁化手段43が配置さ
れていると同時に当該羽根部46の近傍に於ける当該中
空筒体ダクト42の外周表面部44に空気流吸引手段3
1が設けられている酸素富化装置に適した空気分流部9
が示されている。
【0080】当該磁化手段43は、永久磁石である事が
望ましい。又、当該中空筒体ダクト42の先端部21に
は、図6に示した具体例に於けると同様に、当該中空筒
体ダクト42の外周部表面44に、当該外周表面44を
囲繞する様に磁化手段25が少なくとも一つ配置されて
いる事も好ましく、係る磁化手段25は電磁コイルで有
っても良く、永久磁石を使用するものであっても良い。
【0081】本具体例に於ける当該空気流吸引手段31
は、円形の開口部で有っても良く、又長軸を持った長細
い形状を持つ開口部で有っても良い。係る開口部31
は、当該中空筒体ダクト42の表面44に、当該螺旋状
の羽根部46の螺旋形状と近似するか若しくは同一の螺
旋形に沿って配置されている事が望ましい。
【0082】当該空気流吸引手段31が、長軸を持つ穴
部で構成されている場合には、当該長軸が当該中空筒体
ダクト42の外周表面44に於ける当該螺旋状の羽根部
46が呈する螺旋状線と近似若しくは同一の螺旋に沿っ
て配置されている事望ましい。つまり、本具体例に於い
ても、当該空気供給ダクト7内部の中心に近い側の空気
層を構成する当該空気を第1の空気通路部に取り込むに
際して、当該空気供給ダクト内部の中心に近い側の空気
層に当該空気分流部の長手方向軸とは異なる方向のバイ
アス力を付与する事によって、前記した具体例と同様の
作用と効果を得ようとするものである。
【0083】特に、本具体例に於いては、当該空気供給
ダクト7内部の中心に近い側の空気層を構成する当該空
気を第1の空気通路部に取り込むに際して、当該酸素濃
度が比較的高くなっている当該空気層を当該螺旋状の羽
根部46の間を螺旋状に旋回させながら磁界の影響を受
けさせながら分流操作を行う様に構成したものである。
【0084】本具体例に於ける当該螺旋状の羽根部46
に取りつける磁化手段43の配置個数、配置位置等は特
に限定はなく、当該螺旋状の羽根部46の両面にも適宜
配設させることが可能である。上記した本発明に係る当
該具体例を用いた酸素富化方法としては、当該空気分流
部を、当該空気処理部に設けた当該空気供給ダクトと連
接されている外壁ダクト及び当該外壁ダクト内に設けら
れた、空気の流れに対向する先端部が密閉された中空筒
体ダクトとで構成し、当該中空筒体ダクトを当該第1の
空気通路となすと共に当該外壁ダクトと当該中空筒体ダ
クトとの間の空間領域を第2の空気通路となし、当該中
空筒体ダクトの外周部表面には、当該外周表面を囲繞す
る様に磁化手段が少なくと一つ配置されていると同時に
当該磁化手段が配置されている部位の近傍に当該中空筒
体ダクトの外周部表面を囲繞する様に、当該空気流に対
向する方向に末広がり状に内径が拡大する様に構成され
た円錐状空気制御手段を設け、且つ当該円錐状空気制御
手段の近傍に於ける当該中空筒体ダクトの外周表面部に
空気流吸引手段を設け、当該円錐状空気制御手段によっ
て当該第1の空気通路部を通過する空気流を当該中空筒
体ダクト内に吸引させる様に構成された酸素富化方法で
あり、又別の具体例に関しては、当該空気分流部を、当
該空気処理部に設けた当該空気供給ダクトと連接されて
いる外壁ダクト及び当該外壁ダクト内に設けられた、空
気の流れに対向する先端部が密閉された中空筒体ダクト
とから構成し、当該中空筒体ダクトを当該第1の空気通
路となすと共に当該外壁ダクトと当該中空筒体ダクトと
の間の空間領域を第2の空気通路となし、当該中空筒体
ダクトの外周部表面には、当該中空筒体ダクトの外周表
面から突出して形成された螺旋状の羽根部を設け、且つ
当該羽根部には複数個の磁化手段が配置せしめるととも
に当該羽根部の近傍に於ける当該中空筒体ダクトの外周
表面部に空気流吸引手段を設け、当該螺旋状の羽根部に
よって、当該第1の空気通路部を通過する空気流を当該
中空筒体ダクト内に吸引させる様に構成した酸素富化方
法である。
【0085】
【発明の効果】本発明に係る酸素富化装置、酸素富化方
法及び内燃機関は、上記した様な技術構成を採用してい
るので、簡易な構成で有りながら、燃焼機器に於ける燃
焼効率或いは出力エネルギーを向上させると同時に、当
該燃焼機器からの排気ガス中に於ける上記した有害物質
の含有量を画期的に減少さた、地球環境に優しい燃焼機
器を形成しうる酸素富化方法、酸素富化装置及び当該酸
素富化装置を使用した内燃機関を含む燃焼機器を得る事
が出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る酸素富化装置の一具体例
の構成の概略を説明する図である。
【図2】図2は、本発明に係る酸素富化装置を使用した
内燃機関の一具体例の構成の概略を説明する図である。
【図3】図3は、本発明に係る酸素富化装置に於ける空
気処理部の構成と原理を説明する図である。
【図4】図4は、本発明に係る酸素富化装置に於ける空
気分流部の構成と原理を説明する図である。
【図5】図5は、本発明に係る酸素富化装置に於ける排
気部の構成の例を説明する図である。
【図6】図6(A)及び図6(B)は、本発明に係る空
気分流部の他の具体例の構成を説明する図である。
【図7】図7は、本発明に係る空気分流部の別の具体例
の構成を説明する図である。
【符号の説明】
1…内燃機関 2…燃焼機器 3…空気取り入れ部 4…酸素富化装置 5…空気供給ダクトの一端部 6…空気供給ダクトの他端部 7…空気供給ダクト 8…電磁コイル 9…空気処理部 10…空気分流部 11…第1空気通路部 12…第2空気通路部 13…第2空気通路部の出口部 16…第1の空気層 17…第2の空気層 20…壁部 21…中空筒体ダクトの先端部 22…テーパ部 24…境界部 25、26、27…磁化手段 30…磁化手段の間隙部 31…連通部、開口部、吸引部 32…吸引手段 33…ベンチュリ部 35…空気取り入れ部 36…整流部 37…排気部 40…燃料パイプ 41…外壁ダクト 42…中空筒体ダクト 43…磁化手段 44…中空筒体ダクトの外周表面 45…円錐状空気制御手段 46…螺旋状の羽根部 50…空気濾過器

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼機器の空気取り入れ部に接続して設
    けられている酸素富化装置であって、当該酸素富化装置
    は、一端部が外気に接続され、その他端部が当該燃焼機
    器の空気取り入れ部に接続されている空気供給ダクトを
    有しており、当該空気供給ダクトの一部に、当該空気供
    給ダクトを囲繞する様に電磁コイルが設けられた空気処
    理部と、当該空気処理部を通過した空気を、当該空気供
    給ダクト内部の内壁部に近い側の空気層と当該空気供給
    ダクト内部の中心に近い側の空気層とに層分けしてそれ
    ぞれ個別の空気通路部に導く空気分流部とが設けられて
    おり、当該空気分流部に於ける当該空気供給ダクト内部
    の中心に近い側の空気層を通過させる第1の空気通路部
    の出口部を当該燃焼機器の空気取り入れ部に直接接続さ
    せ、当該空気分流部に於ける当該空気供給ダクト内部の
    内壁部に近い側の空気層を通過させる第2の空気通路部
    の出口部を大気中に開口させる様に構成した事を特徴と
    する燃焼機器に使用される酸素富化装置。
  2. 【請求項2】 当該燃焼機器は、バーナー、ボイラー、
    火力発電機、溶鉱炉、ごみ焼却炉、船舶用タービン、家
    庭用エアコン機器、温水機、給湯機から選択された一つ
    である事を特徴とする請求項1記載の燃焼機器に使用さ
    れる酸素富化装置。
  3. 【請求項3】 当該空気処理部には、少なくとも一つの
    電磁コイルが設けられており、当該電磁コイルは、当該
    空気供給ダクトの外周面に於いて、電気導線が当該空気
    供給ダクトの長手方向軸と直交する方向に多数回巻回さ
    れて構成されているものである事を特徴とする請求項1
    又は2に記載の酸素富化装置。
  4. 【請求項4】 当該電磁コイルは、当該空気処理部に存
    在する空気供給ダクトの長手方向に沿って磁界が形成さ
    れる様に配置されているものである事を特徴とする請求
    項1乃至3の何れかに記載の酸素富化装置。
  5. 【請求項5】 当該空気処理部に於ける当該電磁コイル
    は、当該空気供給ダクトの長手方向軸に沿って複数個所
    定の間隔を於いて隣接配置されている事を特徴とする請
    求項1乃至4の何れかに記載の酸素富化装置。
  6. 【請求項6】 当該電磁コイルは、適宜の蓄電手段若し
    くは発電手段等からなる電源から電流が供給される様に
    構成されている事を特徴とする請求項1乃至5の何れか
    に記載の酸素富化装置。
  7. 【請求項7】 当該空気処理部は、当該空気取り入れ部
    から吸入された空気に於ける、酸素成分と窒素成分の分
    布状態を電磁気的に変化させ、比較的酸素成分の多い当
    該空気供給ダクト内部の中心に近い側の第1の空気層を
    形成すると共に、比較的窒素成分の多い当該空気供給ダ
    クト内部の内壁部に近い側の第2の空気層を形成するも
    のである事を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載
    の酸素富化装置。
  8. 【請求項8】 当該空気分流部に於ける当該第1の空気
    通路部は、当該第1の空気層を通過させるものであり、
    又、当該第2の空気通路部は、当該第2の空気層を通過
    させるものである事を特徴とする請求項7記載の酸素富
    化装置。
  9. 【請求項9】 当該空気分流部に於ける当該第1の空気
    通路部は、当該第2の空気通路部を形成している当該空
    気通路部の外周形態と略同一の断面形状を有しており、
    且つ当該第2の空気通路部に対して同芯的に配備されて
    いる事を特徴とする請求項8記載の酸素富化装置。
  10. 【請求項10】 当該空気分流部に於ける当該第1の空
    気通路部の当該空気層を受け入れる側の端部には、鋭角
    状のテーパー部が設けられている事を特徴とする請求項
    1乃至9のいずれかに記載の酸素富化装置。
  11. 【請求項11】 当該空気分流部に於ける当該第1の空
    気通路部の外周面に於いて、少なくとも一つの磁化手段
    が設けられており、当該磁化手段は、当該第1の空気通
    路部の外周面に於いて、当該第1の空気通路部の長手方
    向軸に沿って磁界が形成される様に配置されているもの
    である事を特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記
    載の酸素富化装置。
  12. 【請求項12】 当該第1の空気通路部の外周面に設け
    られた当該磁化手段は、当該第1の空気通路部の長手方
    向軸に沿って複数個所定の間隔を於いて隣接配置されて
    いる事を特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の
    酸素富化装置。
  13. 【請求項13】 当該第1の空気通路部の外周面に設け
    られた当該複数個の磁化手段の間隙部に対向する、当該
    第1の空気通路部の通路壁の少なくとも一つには、当該
    第1の空気通路部と当該第2空気通路部とを接続する連
    通部が設けられている事を特徴とする請求項12記載の
    酸素富化装置。
  14. 【請求項14】 当該連通部は、当該第1の空気通路部
    を通過する空気流から、窒素成分の含有濃度が高い空気
    流を分流して、窒素成分の含有濃度が高い空気流を当該
    第2空気通路部を通過する第2の空気層と合流させる様
    に構成されている事を特徴とする請求項13記載の酸素
    富化装置。
  15. 【請求項15】 当該第2の空気通路部の出口部近傍
    に、当該第2空気通路部を通過する第2の空気層を積極
    的に吸引する吸引手段が設けられている事を特徴とする
    請求項1乃至14の何れかに記載の酸素富化装置。
  16. 【請求項16】 当該吸引手段は、外部に於ける適宜の
    空気流を利用したベンチレーション効果を利用するもの
    である事を特徴とする請求項15記載の酸素富化装置。
  17. 【請求項17】 当該空気処理部に於ける当該空気供給
    ダクトの外周に配置された電磁コイルに近接して、当該
    酸素富化装置の燃焼に使用される燃料が供給される燃料
    供給パイプを当該空気供給ダクトの外周に巻回させる事
    を特徴とする請求項1乃至16の何れかに記載の酸素富
    化装置。
  18. 【請求項18】 燃焼機器の空気取り入れ部に供給され
    る空気の酸素富化方法であって、当該酸素富化方法は、 一端部が外気に接続され、その他端部が当該燃焼機器の
    空気取り入れ部に接続されている空気供給ダクトの一部
    に、当該空気供給ダクトを囲繞する様に電磁コイルを設
    けておき、当該電磁コイルに所定の電流を供給する事に
    より、当該空気供給ダクト内に所定の電磁界を形成する
    工程、 当該空気供給ダクトを通過する空気を、当該空気供給ダ
    クト内部の内壁部に近い側の比較的窒素成分が多い空気
    層と当該空気供給ダクト内部の中心に近い側の比較的酸
    素成分が多い空気層とが出来る様に酸素と窒素の各成分
    の分布状態を変化させる工程、 当該酸素と窒素の各成分の分布状態にかたよりを持つ個
    々の空気層の内、当該空気供給ダクト内部の中心に近い
    側の空気層を構成する当該空気を第1の空気通路部に取
    り込むと共に、当該空気供給ダクト内部の内壁部に近い
    側の空気層を構成する当該空気を第2の空気通路部に取
    り込む工程、 当該第1の空気通路部を通過する空気を当該燃焼機器の
    空気取り入れ部に直接供給すると共に当該第2の空気通
    路部を通過する空気を大気中に放出する工程、とから構
    成されている事を特徴とする酸素富化方法。
  19. 【請求項19】 当該燃焼機器は、バーナー、ボイラ
    ー、火力発電機、溶鉱炉、ごみ焼却炉、船舶用タービ
    ン、家庭用エアコン機器、温水機、給湯機から選択され
    た一つである事を特徴とする請求項18記載の酸素富化
    方法。
  20. 【請求項20】 当該空気供給ダクトには、少なくとも
    一つの電磁コイルが設けられており、当該電磁コイル
    は、当該空気供給ダクトの外周面に於いて、電気導線が
    当該空気供給ダクトの長手方向軸と直交する方向に多数
    回巻回されて構成されているものである事を特徴とする
    請求項18又は19に記載の酸素富化方法。
  21. 【請求項21】 当該電磁コイルは、当該空気処理部に
    存在する空気供給ダクトの長手方向に沿って磁界が形成
    される様に構成されている事を特徴とする請求項18乃
    至20の何れかに記載の酸素富化方法。
  22. 【請求項22】 当該電磁コイルは、当該空気供給ダク
    トの長手方向軸に沿って複数個所定の間隔を於いて隣接
    配置されている事を特徴とする請求項18乃至21の何
    れかに記載の酸素富化方法。
  23. 【請求項23】 当該空気取り入れ部から吸入された空
    気に於ける、酸素成分と窒素成分の分布状態を電磁気的
    に変化させ、比較的酸素成分の多い当該空気供給ダクト
    内部の中心に近い側の第1の空気層を形成すると共に、
    比較的窒素成分の多い当該空気供給ダクト内部の内壁部
    に近い側の第2の空気層を形成するものである事を特徴
    とする請求項18乃至22の何れかに記載の酸素富化方
    法。
  24. 【請求項24】 当該酸素と窒素の各成分の分布状態に
    かたよりを持つ個々の空気層を、当該空気を第1の空気
    通路部と当該第2の空気通路部とに個別に取り込むに際
    し、当該空気層を取り込む位置に形成される当該第1と
    第2の空気通路部の境界部の先端部の形状を先鋭にする
    事を特徴とする請求項18乃至23の何れかに記載の酸
    素富化方法。
  25. 【請求項25】 当該第1と第2の空気通路部の境界部
    の先端部には、鋭角状のテーパー部を設ける事を特徴と
    する請求項18乃至24の何れかに記載の酸素富化方
    法。
  26. 【請求項26】 当該第1の空気通路部の外周面に、少
    なくとも一つの磁化手段を設けられており、当該磁化手
    段は、当該第1の空気通路部の外周面に於いて、当該第
    1の空気通路部の長手方向軸に沿って磁界が形成される
    様に配置する事を特徴とする請求項18乃至25のいず
    れかに記載の酸素富化方法。
  27. 【請求項27】 当該第1の空気通路部の外周面に当該
    磁化手段を、当該第1の空気通路部の長手方向軸に沿っ
    て複数個所定の間隔を於いて隣接配置する事を特徴とす
    る請求項26に記載の酸素富化方法。
  28. 【請求項28】 当該第1の空気通路部の外周面に設け
    られた当該複数個の磁化手段の間隙部に対向する、当該
    第1の空気通路部の通路壁の少なくとも一つから、当該
    第1の空気通路部を通過する空気流の一部を当該第2空
    気通路部に抽出する事を特徴とする請求項27記載の酸
    素富化方法。
  29. 【請求項29】 当該第1の空気通路部を通過する空気
    流の内、窒素成分の含有濃度が高い空気流を分流して、
    当該第2空気通路部を通過する第2の空気層と合流させ
    る事を特徴とする請求項28に記載の酸素富化方法。
  30. 【請求項30】 当該燃焼機器に使用される燃料を当該
    空気供給ダクトの外周に配置された電磁コイルに近接し
    て配置された燃料供給パイプに供給した後当該燃焼機器
    の燃料供給部に供給する事を特徴とする請求項18乃至
    29の何れかに記載の酸素富化方法。
  31. 【請求項31】 内燃機関に於ける燃料燃焼部と空気取
    り入れ部と当該空気取り入れ部と当該燃料燃焼部とを接
    続する空気供給ダクトから構成されている内燃機関であ
    って、当該空気供給ダクトの一部に、当該空気供給ダク
    トを囲繞する様に電磁コイルが設けられた空気処理部
    と、当該空気処理部を通過した空気を、当該空気供給ダ
    クト内部の内壁部に近い側の空気層と当該空気供給ダク
    ト内部の中心に近い側の空気層とに層分けしてそれぞれ
    個別の空気通路部に導く空気分流部とが設けられてお
    り、当該空気分流部に於ける当該空気供給ダクト内部の
    中心に近い側の空気層を通過させる第1の空気通路部の
    出口部を当該燃料燃焼部の空気取り入れ部に直接接続さ
    せ、当該空気分流部に於ける当該空気供給ダクト内部の
    内壁部に近い側の空気層を通過させる第2の空気通路部
    の出口部を大気中に開口させる様に構成した事を特徴と
    する内燃機関。
  32. 【請求項32】 当該空気処理部には、少なくとも一つ
    の電磁コイルが設けられており、当該電磁コイルは、当
    該空気供給ダクトの外周面に於いて、電気導線が当該空
    気供給ダクトの長手方向軸と直交する方向に多数回巻回
    されて構成されているものである事を特徴とする請求項
    31記載の内燃機関。
  33. 【請求項33】 当該電磁コイルは、当該空気処理部に
    存在する空気供給ダクトの長手方向に沿って磁界が形成
    される様に配置されているものである事を特徴とする請
    求項31又は32に記載の内燃機関。
  34. 【請求項34】 当該空気処理部に於ける当該電磁コイ
    ルは、当該空気供給ダクトの長手方向軸に沿って複数個
    所定の間隔を於いて隣接配置されている事を特徴とする
    請求項31乃至32の何れかに記載の内燃機関。
  35. 【請求項35】 当該電磁コイルは、適宜の蓄電手段若
    しくは発電手段等からなる電源手段から電流が供給され
    る様に構成されている事を特徴とする請求項31乃至3
    4の何れかに記載の内燃機関。
  36. 【請求項36】 当該空気処理部は、当該空気取り入れ
    部から吸入された空気に於ける、酸素成分と窒素成分の
    分布状態を電磁気的に変化させ、比較的酸素成分の多い
    当該空気供給ダクト内部の中心に近い側の第1の空気層
    を形成すると共に、比較的窒素成分の多い当該空気供給
    ダクト内部の内壁部に近い側の第2の空気層を形成する
    ものである事を特徴とする請求項31乃至35の何れか
    に記載の内燃機関。
  37. 【請求項37】 当該空気分流部に於ける当該第1の空
    気通路部は、当該第1の空気層を通過させるものであ
    り、又、当該第2の空気通路部は、当該第2の空気層を
    通過させるものである事を特徴とする請求項36載の内
    燃機関。
  38. 【請求項38】 当該空気分流部に於ける当該第1の空
    気通路部は、当該第2の空気通路部を形成している当該
    空気通路部の外周形態と略同一の断面形状を有してお
    り、且つ当該第2の空気通路部に対して同芯的に配備さ
    れている事を特徴とする請求項37記載の内燃機関。
  39. 【請求項39】 当該空気分流部に於ける当該第1の空
    気通路部の当該空気層を受け入れる側の端部には、鋭角
    状のテーパー部が設けられている事を特徴とする請求項
    36乃至38のいずれかに記載の内燃機関。
  40. 【請求項40】 当該第1の空気通路部の外周面に於い
    て、少なくとも一つの磁化手段が設けられており、当該
    磁化手段は、当該第1の空気通路部の外周面に於いて、
    当該第1の空気通路部の長手方向軸に沿って磁界が形成
    される様に構成されているものである事を特徴とする請
    求項36乃至38のいずれかに記載の内燃機関。
  41. 【請求項41】 当該第1の空気通路部の外周面に設け
    られた当該磁化手段は、当該第1の空気通路部の長手方
    向軸に沿って複数個所定の間隔を於いて隣接配置されて
    いる事を特徴とする請求項31又は33に記載の内燃機
    関。
  42. 【請求項42】 当該第1の空気通路部の外周面に設け
    られた当該複数個の磁化手段の間隙部に対向する、当該
    第1の空気通路部の通路壁の少なくとも一つには、当該
    第1の空気通路部と当該第2空気通路部とを接続する連
    通部が設けられている事を特徴とする請求項41記載の
    内燃機関。
  43. 【請求項43】 当該連通部は、当該第1の空気通路部
    を通過する空気流から、窒素成分の含有濃度が高い空気
    流を分流して、窒素成分の含有濃度が高い空気流を当該
    第2空気通路部を通過する第2の空気層と合流させる様
    に構成されている事を特徴とする請求項42記載の内燃
    機関。
  44. 【請求項44】 当該第2の空気通路部の出口部近傍
    に、当該第2空気通路部を通過する第2の空気層を積極
    的に吸引する吸引手段が設けられている事を特徴とする
    請求項31乃至43の何れかに記載の内燃機関。
  45. 【請求項45】 当該吸引手段は、外部に於ける適宜の
    空気流を利用したベンチレーション効果を利用するもの
    である事を特徴とする請求項44記載の内燃機関。
  46. 【請求項46】 当該空気処理部に於ける当該空気供給
    ダクトの外周に配置された電磁コイルに近接して、当該
    内燃機関の燃焼に使用される燃料が供給される燃料供給
    パイプを当該空気供給ダクトの外周に巻回させる事を特
    徴とする請求項31乃至45の何れかに記載の内燃機
    関。
  47. 【請求項47】 当該空気分流部を通過する少なくとも
    当該空気供給ダクト内部の中心に近い側の空気層に当該
    空気分流部の長手方向軸とは異なる方向のバイアス力を
    付与する機構を設けた事を特徴とする請求項1記載の酸
    素富化装置。
  48. 【請求項48】 当該空気分流部は、当該空気処理部に
    設けた当該空気供給ダクトと連接されている外壁ダクト
    及び当該外壁ダクト内に設けられた、空気の流れに対向
    する先端部が密閉された中空筒体ダクトとから構成さ
    れ、当該中空筒体ダクトを当該第1の空気通路となすと
    共に当該外壁ダクトと当該中空筒体ダクトとの間の空間
    領域を第2の空気通路となし、当該中空筒体ダクトの外
    周部表面には、当該外周表面を囲繞する様に磁化手段が
    少なくと一つ配置されていると同時に当該磁化手段が配
    置されている部位の近傍に当該中空筒体ダクトの外周部
    表面を囲繞する様に、当該空気流に対向する方向に末広
    がり状に内径が拡大する様に構成された円錐状空気制御
    手段を設け、更に当該円錐状空気制御手段の近傍に於け
    る当該中空筒体ダクトの外周表面部に空気流吸引手段が
    設けられている事を特徴とする請求項47記載の酸素富
    化装置。
  49. 【請求項49】 当該磁化手段は、当該中空筒体ダクト
    の外周表面部に、当該中空筒体ダクトの長手方向軸に沿
    って、所定の間隔を介して複数個設けられている事を特
    徴とする請求項48記載の酸素富化装置。
  50. 【請求項50】 当該磁化手段は、永久磁石又は、電磁
    コイルの内から選択された一つで構成されている事を特
    徴とする請求項48又は49に記載の酸素富化装置。
  51. 【請求項51】 当該円錐状空気制御手段に当該磁化手
    段が更に設けられている事を特徴とする請求項48乃至
    50の何れかに記載の酸素富化装置。
  52. 【請求項52】 当該空気流吸引手段は、当該中空筒体
    ダクトの外周表面に於て、一つの螺旋状線上に沿って配
    置されている事を特徴とする請求項48乃至51の何れ
    かに記載の酸素富化装置。
  53. 【請求項53】 当該空気流吸引手段は、長軸を持つ穴
    部で構成されており、当該長軸が当該中空筒体ダクトの
    外周表面に於ける当該螺旋状線上に沿って配置されてい
    る事を特徴とする請求項52に記載の酸素富化装置。
  54. 【請求項54】 当該空気分流部は、当該空気処理部に
    設けた当該空気供給ダクトと連接されている外壁ダクト
    及び当該外壁ダクト内に設けられた、空気の流れに対向
    する先端部が密閉された中空筒体ダクトとから構成さ
    れ、当該中空筒体ダクトを当該第1の空気通路となすと
    共に当該外壁ダクトと当該中空筒体ダクトとの間の空間
    領域を第2の空気通路となし、当該中空筒体ダクトの外
    周部表面には、当該中空筒体ダクトの外周表面から突出
    して形成された螺旋状の羽根部が設けられており、且つ
    当該羽根部には複数個の磁化手段が配置されていると同
    時に当該羽根部の近傍に於ける当該中空筒体ダクトの外
    周表面部に空気流吸引手段が設けられている事を特徴と
    する請求項47記載の酸素富化装置。
  55. 【請求項55】 当該磁化手段は、永久磁石又は、電磁
    コイルの内から選択された一つで構成されている事を特
    徴とする請求項54に記載の酸素富化装置。
  56. 【請求項56】 当該空気流吸引手段は、当該中空筒体
    ダクトの外周表面に於て、一つの螺旋状線上に沿って配
    置されている事を特徴とする請求項54又は55の何れ
    かに記載の酸素富化装置。
  57. 【請求項57】 当該空気流吸引手段は、長軸を持つ穴
    部で構成されており、当該長軸が当該中空筒体ダクトの
    外周表面に於ける当該螺旋状線上に沿って配置されてい
    る事を特徴とする請求項56に記載の酸素富化装置。
  58. 【請求項58】 当該空気供給ダクト内部の中心に近い
    側の空気層を構成する当該空気を第1の空気通路部に取
    り込むに際して、当該空気供給ダクト内部の中心に近い
    側の空気層に当該空気分流部の長手方向軸とは異なる方
    向のバイアス力を付与する事を特徴とする請求項18記
    載の酸素富化方法。
  59. 【請求項59】 当該空気分流部を、当該空気処理部に
    設けた当該空気供給ダクトと連接されている外壁ダクト
    及び当該外壁ダクト内に設けられた、空気の流れに対向
    する先端部が密閉された中空筒体ダクトとで構成し、当
    該中空筒体ダクトを当該第1の空気通路となすと共に当
    該外壁ダクトと当該中空筒体ダクトとの間の空間領域を
    第2の空気通路となし、当該中空筒体ダクトの外周部表
    面には、当該外周表面を囲繞する様に磁化手段が少なく
    と一つ配置されていると同時に当該磁化手段が配置され
    ている部位の近傍に当該中空筒体ダクトの外周部表面を
    囲繞する様に、当該空気流に対向する方向に末広がり状
    に内径が拡大する様に構成された円錐状空気制御手段を
    設け、且つ当該円錐状空気制御手段の近傍に於ける当該
    中空筒体ダクトの外周表面部に空気流吸引手段を設け、
    当該円錐状空気制御手段によって当該第1の空気通路部
    を通過する空気流を当該中空筒体ダクト内に吸引させる
    事を特徴とする請求項58記載の酸素富化方法。
  60. 【請求項60】 当該空気分流部を、当該空気処理部に
    設けた当該空気供給ダクトと連接されている外壁ダクト
    及び当該外壁ダクト内に設けられた、空気の流れに対向
    する先端部が密閉された中空筒体ダクトとから構成し、
    当該中空筒体ダクトを当該第1の空気通路となすと共に
    当該外壁ダクトと当該中空筒体ダクトとの間の空間領域
    を第2の空気通路となし、当該中空筒体ダクトの外周部
    表面には、当該中空筒体ダクトの外周表面から突出して
    形成された螺旋状の羽根部を設け、且つ当該羽根部には
    複数個の磁化手段が配置せしめるとともに当該羽根部の
    近傍に於ける当該中空筒体ダクトの外周表面部に空気流
    吸引手段を設け、当該螺旋状の羽根部によって、当該第
    1の空気通路部を通過する空気流を当該中空筒体ダクト
    内に吸引させる事を特徴とする請求項58記載の酸素富
    化方法。
JP10225486A 1998-08-10 1998-08-10 酸素富化装置、酸素富化方法及び内燃機関 Pending JP2000054922A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10225486A JP2000054922A (ja) 1998-08-10 1998-08-10 酸素富化装置、酸素富化方法及び内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10225486A JP2000054922A (ja) 1998-08-10 1998-08-10 酸素富化装置、酸素富化方法及び内燃機関

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000054922A true JP2000054922A (ja) 2000-02-22

Family

ID=16830088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10225486A Pending JP2000054922A (ja) 1998-08-10 1998-08-10 酸素富化装置、酸素富化方法及び内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000054922A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009280426A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Nissan Motor Co Ltd 水素生成装置
JP2013095658A (ja) * 2011-11-07 2013-05-20 Hiroshi Kubota 酸素濃縮装置
CN110425533A (zh) * 2018-05-01 2019-11-08 宁波方太厨具有限公司 一种灶具燃烧器
CN113713555A (zh) * 2021-08-24 2021-11-30 西安宗烨能源科技有限公司 全自动多级永磁空气分离制氧装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009280426A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Nissan Motor Co Ltd 水素生成装置
JP2013095658A (ja) * 2011-11-07 2013-05-20 Hiroshi Kubota 酸素濃縮装置
CN110425533A (zh) * 2018-05-01 2019-11-08 宁波方太厨具有限公司 一种灶具燃烧器
CN113713555A (zh) * 2021-08-24 2021-11-30 西安宗烨能源科技有限公司 全自动多级永磁空气分离制氧装置
CN113713555B (zh) * 2021-08-24 2023-11-17 西安宗烨能源科技有限公司 全自动多级永磁空气分离制氧装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4945721A (en) Electromagnetic converter for reduction of exhaust emissions
EP1157197B1 (en) Filter for egr system heated by an enclosing catalyst
US5487370A (en) Fuel oil improvement apparatus
US5487874A (en) Air intake system for an internal combustion engine
US20060150614A1 (en) Ionizing fluid flow enhancer for combustion engines
US5285640A (en) Integrated post-engine emissions heater, catalytic converter and muffler
US7637099B2 (en) Fluid entrainment apparatus
JP2006518821A (ja) 燃料の燃焼のための方法及び装置
US7481040B2 (en) Exhaust-gas heat exchanger, in particular exhaust-gas cooler for exhaust gas recirculation in motor vehicles
RU2671451C2 (ru) Устройство для обработки жидких и газообразных веществ, содержащих водород и углерод
US6363923B1 (en) Oxygen enrichment device for the combustion air of internal combustion engines
JP2000054922A (ja) 酸素富化装置、酸素富化方法及び内燃機関
JPS6140410A (ja) サイレンサ−清浄装置
GB2233037A (en) Coanda pump powered by engine exhaust gases
JPH116465A (ja) 内燃機関の燃料節減装置
US5730109A (en) Exhaust gas purification system in combustion engine
US20020053283A1 (en) Magnetic pollution filter
JP2002122049A (ja) 内燃機関による空気汚染防止システム、空気汚染防止システムを含む内燃機関、燃料処理方法及び燃料処理装置
KR19980019430A (ko) 자동차용 완전 연소 유도장치(An inductive apparatus for perfect combustion in an automobile)
US11680519B1 (en) Precombustion nitric oxide exchange chamber (NOEC)
JPH07208278A (ja) 給送燃料油改質装置
KR200194529Y1 (ko) 자동차의 배출가스 재연소장치
EP2800893B1 (en) Anti-pollution economiser device for fluid fuels
KR100343403B1 (ko) 자동차의 배출가스 재연소장치
JPS60216060A (ja) 内燃機関における燃燒用空気改質装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term