JP2000047961A - ネットワークシステムの監視装置と監視方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信経路のルータに障害が発生した場合に、
その被監視ノードへのポーリングを中止するネットワー
クシステムの監視装置と監視方法を提供する。 【解決手段】 監視装置は、データ処理装置２１と記憶
装置２２とを備え、データ処理装置２１は、監視装置と
各ネットワークとを接続する通信経路の状態を確認する
経路情報確認手段２１３と、通信経路の正常が確認され
た場合のみ被監視ノードに対してポーリングを実行する
ポーリング実行手段２１２と、任意のスケジューリング
アルゴリズムに基づきポーリング実行手段２１２を起動
するスケジュール手段と２１１を備え、記憶装置２２
は、各被監視ノードのネットワークアドレスとノードの
状態の情報とを格納するノード情報テーブル２２１と、
監視装置と各ネットワークとを接続する通信経路のルー
タのリストを格納する経路情報テーブル２２２とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークシス
テム監視方式に関し、特に被監視ノードに対する不要な
ポーリングが抑止できるネットワークシステムの監視装
置と監視方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般にＴＣＰ／ＩＰネットワークの管理
方式としては、監視装置が被監視ノードに対して定期的
に通信を行って被監視ノードの状態を監視するポーリン
グ方式と、被監視ノードが自身の状態が変化したときに
自発的に監視装置に状態変化を通知するトラップ方式と
が用いられている。

【０００３】ポーリング方式には、ＩＣＭＰ（Ｉｎｔｅ
ｒｎｅｔ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｐｒｏｔ
ｏｃｏｌ）を利用して、被監視ノードの応答の有無をチ
ェックすることにより被監視ノードの動作／停止を監視
するものと、ＳＮＭＰ（Ｓｉｍｐｌｅ Ｎｅｔｗｏｒｋ
Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）を利用し
て被監視ノードから設定情報や性能情報などを取得する
ことにより被監視ノードの動作状態を監視するものとが
ある。

【０００４】一方、トラップ方式には、ＳＮＭＰにより
規定されたＴＲＡＰにより自身の起動／停止や負荷状態
の変化を監視装置に通知するものがある。

【０００５】一般に、常に短い間隔で通信を繰り返し行
うポーリング方式に比べ、状態変化時のみ通信が行われ
るトラップ方式の方が通信トラフィックが少ないという
メリットがある。

【０００６】その反面、トラップ方式は通信経路が不安
定であったり、被監視ノードがＳＮＭＰ ＴＲＡＰを送
信することができないような不測の状況では監視装置に
正しく通知されない場合があるが、ポーリング方式は監
視装置主導の監視であるため状態の変化を取りこぼすこ
とがない。

【０００７】この両者の特性を生かした方式として、特
開平９−２８２２５２号公報で開示された方式がある。
この方式は、通常は信頼性の高いポーリング方式を用い
るが、ネットワークの負荷が高くなるとＳＮＭＰ ＴＲ
ＡＰに切り替えることによりネットワーク監視のための
トラフィックを低減させる方式である。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】監視装置と被監視ノー
ドが一つ以上のルータを経由しなければ通信できないよ
うなネットワークシステムの場合、従来のポーリング方
式では、監視装置と被監視ノードのエンド・ツー・エン
ドしか意識しておらず、被監視ノードへの通信経路が通
信が可能か不可能かにかかわらず、被監視ノードにポー
リングを行うので、通信経路のルータに障害が発生して
通信が不可能な状態になった場合に、被監視ノードの状
態を確認できないにもかかわらずポーリングを行ってし
まい不要なネットワークトラフィックが発生するという
問題があった。

【０００９】本発明の目的は、被監視ノードへの通信経
路のルータに障害が発生した場合にその被監視ノードへ
のポーリングを中止するネットワークシステムの監視装
置と監視方法を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明のネットワークシ
ステムの監視装置は、複数のネットワークに接続された
複数の被監視ノードである端末機器と、そのネットワー
ク間を接続する被監視ノードであるルータとを備えたネ
ットワークシステムを監視する監視装置である。監視装
置は、データ処理装置と記憶装置とを備える。データ処
理装置は、その監視装置と各ネットワークとを接続する
通信経路のルータの動作状態を確認する経路情報確認手
段と、経路情報確認手段により被監視ノードに至る通信
経路の正常が確認された場合のみ被監視ノードに対して
ポーリングを実行し、記憶装置のノード情報テーブルに
その被監視ノードの状態の情報を格納するポーリング実
行手段と、任意のスケジューリングアルゴリズムに基づ
きポーリング実行手段を起動するスケジュール手段と、
各手段の動作を制御する制御部とを備える。記憶装置
は、各被監視ノードのネットワークアドレスとノードの
状態の情報とを格納するノード情報テーブルと、監視装
置と各ネットワークとを接続する通信経路のルータのリ
ストを格納する経路情報テーブルとを備える。

【００１１】監視装置が、さらに機械読み取り可能な記
録媒体を備え、その記録媒体はデータ処理装置の制御部
がスケジュール手段、ポーリング実行手段、経路状態確
認手段を制御するためのプログラムを記録していてもよ
い。

【００１２】本発明のネットワークシステムの監視方法
は、監視装置と各ネットワークとを接続する通信経路の
ルータの動作状態を確認する経路情報確認手段と、被監
視ノードに対してポーリングを実行するポーリング実行
手段と、ポーリング実行手段を起動するスケジュール手
段と、各手段を制御する制御部とを備えたデータ処理装
置、および各被監視ノードのネットワークアドレスとノ
ードの状態の情報を格納するノード情報テーブルと、監
視装置と各ネットワークとを接続する通信経路のルータ
のリストを格納する経路情報テーブルとを備えた記憶装
置を具備する監視装置を用いたネットワークシステムの
監視方法である。被監視ノードを所定のスケジュールに
したがって逐次選択し、監視装置と選択されたその被監
視ノードのネットワークとを接続する通信経路のルータ
の動作状態を確認し、そのルータの動作が正常でない場
合はその被監視ノードへのポーリングを中止してノード
情報テーブルのその被監視ノードに認識不能を表示し、
そのルータが正常に動作中の場合はその被監視ノードへ
のポーリングを実行し、その被監視ノードからの応答に
よりノード情報テーブルのその被監視ノードに動作中ま
たは停止を表示する。

【００１３】監視装置と選択された被監視ノードのネッ
トワークとを接続する通信経路のルータの動作状態を確
認する方法が、その被監視ノードの接続するネットワー
クをノード情報テーブルのその被監視ノードのネットワ
ークアドレスから取得し、監視装置からそのネットワー
クまでの通信経路中のルータのリストを経路情報テーブ
ルから取得し、そのリストに従って逐次そのルータの最
新のノード状態をノード情報テーブルから判定し、その
論理和から現在ポーリングしょうとしているその被監視
ノードへの通信経路が正常か異常かを判定する方法であ
ってもよく、経路情報テーブルには、監視装置からその
ネットワークまでの通信経路中のルータのリストが記録
され、通信経路にルータの含まれない場合を含めてリス
トの最終端にエンドマークが記録され、リストに従って
逐次ルータを選択する経路リスト参照ポインタがそのエ
ンドマークを指した場合は、監視装置と選択された被監
視ノードのネットワークとを接続する通信経路の動作状
態が正常と判定してもよい。

【００１４】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１は本発明の実施の形態
のネットワークシステム監視方法が適用されるネットワ
ークシステムの構成を示すブロック構成図である。

【００１５】本発明のネットワークシステム監視方法が
適用されるネットワークシステムは、監視装置１と被監
視ノード２ａ、２ｂとルータ３とがネットワークである
ＬＡＮ５に接続されており、各々のノードはＬＡＮ５内
でＴＣＰ／ＩＰにより直接通信が可能である。被監視ノ
ード２ｃ、２ｄとルータ３、４とがＬＡＮ６に接続され
ており、各々のノードはＬＡＮ６内でＴＣＰ／ＩＰによ
り直接通信が可能である。被監視ノード２ｅ、２ｆとル
ータ４とがＬＡＮ７に接続されおり、各々のノードはＬ
ＡＮ７内でＴＣＰ／ＩＰにより直接通信が可能である。
ルータ３、４を経由することにより異るＬＡＮに接続さ
れている監視装置、被監視ノードおよびルータ相互でＴ
ＣＰ／ＩＰ通信が可能である。

【００１６】次に、図２は本発明の第１の実施の形態の
監視装置１の詳細な構成を示すブロック構成図である。
監視装置１は、データ処理装置２１と記憶装置２２とか
ら、その主要部分が構成されている。

【００１７】データ処理装置２１には、スケジューラ２
１１とポーリング実行手段２１２と経路状態確認手段２
１３と、制御部２１４とが搭載されている。

【００１８】記憶装置２２上には、ノード情報テーブル
２２１と経路情報テーブル２２２とが割り当てられてい
る。

【００１９】図３はノード情報テーブル２２１の内容を
説明するための模式図であり、ノード情報テーブル２２
１は、図３に示すように、被監視ノード２ａ〜２ｆおよ
びルータ３，４といったノードの属性情報として、各々
のノード毎にＩＰアドレスフィールド３１とネットワー
クアドレスフィールド３２とノード状態フィールド３３
とを記憶している。

【００２０】ノード情報テーブル２２１のＩＰアドレス
フィールド３１とネットワークアドレスフィールド３２
はシステムのネットワーク構成に応じてユーザがあらか
じめ設定するものである。

【００２１】一方、ノード状態フィールド３３はポーリ
ング実行手段２１２がポーリングにより得た結果で更新
するもので、「動作中」「停止」「認識不能」の３種類
の値を取り得る。

【００２２】図４は経路情報テーブルを説明するための
模式図であり、経路情報テーブル２２２は、図４に示す
ように、ネットワークアドレスフィールド４１と経路リ
スト４２のような構造をもち、監視装置１から各ネット
ワークアドレスへの通信経路上に存在する全てのルータ
を経路リストとして記憶している。

【００２３】経路リストの終端は必ずＥＮＤで終わるも
のとし、通信経路上にルータが存在しないネットワーク
アドレスに対する経路リストはルータなしにＥＮＤで終
了する。この経路情報テーブル２２２は、システムのネ
ットワーク構成に応じてユーザがあらかじめ設定するも
のである。

【００２４】スケジューラ２１１は、ノード情報テーブ
ル２２１に記憶されている全てのノードを順次選択し、
選択したノードへのポーリングを行うためにポーリング
実行手段２１２を起動する。

【００２５】図５はスケジューラの動作を示すフローチ
ャートであり、スケジューラ２１１の処理は、図５に示
すように、ノード参照ポインタ初期化ステップＳ１０１
と、ポーリング実行手段起動ステップＳ１０２と、ノー
ド情報テーブル終端判定ステップＳ１０３と、ノード参
照ポインタのインクリメントステップＳ１０４とからな
る。

【００２６】ポーリング実行手段２１２は、通信経路が
正常ならポーリングを実行し、ポーリングにより得たノ
ードの状態(「動作中」か「停止」)をノード情報テーブ
ル２２１のノード状態フィールド３３に設定する。通信
経路が異常ならポーリングを実行せずに、ノード情報テ
ーブル２２１のノード状態フィールド３３に「認識不
能」を設定する。

【００２７】図６はポーリング実行手段の処理を示すフ
ローチャートであり、ポーリング実行手段２１２の処理
は、図６に示すように経路状態確認手段起動ステップＳ
２０１と、経路状態判定ステップＳ２０２と、ポーリン
グ実行ステップＳ２０３と、ポーリング結果設定ステッ
プＳ２０４と、認識不能状態設定ステップＳ２０５とか
らなる。

【００２８】経路状態確認手段２１３は、ノード情報テ
ーブル２２１のネットワークアドレスフィールド３２か
らノードのネットワークアドレスを取得し、経路情報テ
ーブル２２２からそのネットワークアドレスへの経路リ
スト４２を求める。そして、経路リスト４２に示された
全ルータについて、ノード情報テーブル２２１上に記憶
されたノード状態３３を参照する。ここで、通信経路上
の全ルータが動作中なら「正常」を、一つでも停止して
いれば「異常」を結果として返す。

【００２９】図７は経路状態確認手段の処理を示すフロ
ーチャートであり、経路状態確認手段２１３の処理は、
図７に示すようにネットワークアドレス取得ステップＳ
３０１と、経路リスト参照ポインタ初期化ステップＳ３
０２と、経路リスト終端判定ステップＳ３０３と、経路
上ノード状態判定ステップＳ３０４と、経路リスト参照
ポインタのインクリメントステップＳ３０５とからな
る。

【００３０】図８は本実施の形態において、ポーリング
実行手段２１２がポーリングを実行するタイミングと、
その結果ノード情報テーブル２２１のノード状態フィー
ルド３２の変化を示したタイミングチャートである。こ
こで、被監視ノード２ａ〜２ｆおよびルータ３は常に動
作しているが、ルータ４はタイミングＴ１０１とＴ１０
２の間に停止し、タイミングＴ１０３とＴ１０４の間に
復旧して動作を開始しているものとする。

【００３１】次に、以上のように構成された本実施の形
態の動作について詳細に説明する。まず、スケジューラ
２１１が実行を開始すると、ノード参照ポインタは初期
化され、ノード情報テーブル２２１の先頭を指す（ステ
ップＳ１０１）。ノード参照ポインタが指す「被監視ノ
ード２ａ」のＩＰアドレスフィールド３１を取得してポ
ーリング実行手段２１２を起動する（ステップＳ１０
２）。ポーリング実行手段２１２の動作は後述する。

【００３２】ポーリング実行手段２１２の処理が終了し
たのち、ノード情報テーブル２２１の最後までスケジュ
ールしたかを判定する（ステップＳ１０３）。ここでテ
ーブルの最後に至っていない場合、ノード参照ポインタ
を一つ増やし（ステップＳ１０４）、ノード情報テーブ
ル２２１の２つめのノード「被監視ノード２ｂ」を指
す。ノード参照ポインタからＩＰアドレスフィールド３
１を取得して再びポーリング実行手段２１２を起動する
（ステップＳ１０２）。

【００３３】以上の処理をノード参照ポインタがノード
情報テーブル２２１の終端に達するまで繰り返す。

【００３４】ノード情報テーブル２２１の最後までスケ
ジュールが終了した場合は、ステップＳ１０１に戻り、
ノード参照ポインタはノード情報テーブルの先頭を指
す。基本的にスケジューラ２１１は以上の処理を繰り返
す。この１サイクルが図８のＴ１０１〜Ｔ１０４のそれ
ぞれに相当する。

【００３５】次に、途中の経路に異常が無い場合のポー
リング実行手段２１２の動作として、図８のＴ１０１に
おいて、「被監視ノード２ｅ」をパラメータとして起動
された場合を例として説明する。

【００３６】ポーリング実行手段２１２は起動されたの
ち、すぐさま経路状態確認手段２１３を起動し（ステッ
プＳ２０１）、その戻り値から「被監視ノード２ｅ」ま
での経路に異常が無いかを判定する。（ステップＳ２０
２）。経路状態確認手段２１３の動作は後述する。ここ
では、経路上のルータ３、４ともに動作中であり経路は
正常なので、「被監視ノード２ｅ」に対してポーリング
を実行する（ステップＳ２０３）。そのポーリングの結
果、「被監視ノード２ｅ」の最新の状態は「動作中」で
あることが検出できたのでノード情報テーブル２２１の
ノード状態フィールド３３に「動作中」を設定する。

【００３７】次に、途中の経路に異常がある場合のポー
リング実行手段２１２の動作として、図８のＴ１０２に
おいて、「被監視ノード２ｅ」をパラメータとして起動
された場合を例として説明する。

【００３８】ポーリング実行手段２１２は起動されたの
ち、すぐさま経路状態確認手段２１３を起動し（ステッ
プＳ２０１）、その戻り値から「被監視ノード２ｅ」ま
での経路に異常が無いかを判定する。（ステップＳ２０
２）。ここでは、経路上のルータ３は動作中であるがル
ータ４が停止しているため経路は異常と判定され、ポー
リングは実行せずにノード情報テーブル２２１のノード
状態フィールド３３に「認識不能」を設定する（ステッ
プＳ２０５）。

【００３９】次に、途中の経路に異常が無い場合の経路
状態確認手段２１３の動作として、図８のＴ１０１にお
いて、「被監視ノード２ｅ」への経路状態を確認する場
合を例としてその動作を説明する。

【００４０】「被監視ノード２ｅ」をパラメータとして
起動されると、経路状態確認手段２１３はノード情報テ
ーブル２２１から「被監視ノード２ｅ」に対応するネッ
トワークアドレス「ＬＡＮ７」を取得（ステップＳ３０
１）したのち、経路情報テーブル２２２上でネットワー
クアドレス「ＬＡＮ７」に対応する経路リスト４２の先
頭に経路リスト参照ポインタを初期化する（ステップＳ
３０２）。つぎに、現在のポインタが経路リスト４２の
終端に達しているかを確認する（ステップＳ３０３）。
経路リスト参照ポインタは終端「ＥＮＤ」ではなく「ル
ータ３」を指しているので、ノード情報テーブル２２１
の「ルータ３」に対応するノード状態を判定する（ステ
ップＳ３０４）。タイミングＴ１０１の時点では「ルー
タ３」は動作中なので、経路リスト参照ポインタのイン
クリメント（ステップＳ３０５）を行う。経路リストの
終端「ＥＮＤ」に達するまで以上の処理を繰り返す。ス
テップＳ３０２にて経路リスト参照ポインタが「ＥＮ
Ｄ」を指すと、「正常」を戻り値として処理を終了す
る。

【００４１】次に、途中の経路に異常がある場合の経路
状態確認手段２１３の動作として、図８のＴ１０２にお
いて、「被監視ノード２ｅ」への経路状態を確認する場
合を例としてその動作を説明する。

【００４２】「被監視ノード２ｅ」をパラメータとして
起動されると、経路状態確認手段２１３はノード情報テ
ーブル２２１から「被監視ノード２ｅ」に対応するネッ
トワークアドレス「ＬＡＮ７」を取得（ステップＳ３０
１）したのち、経路情報テーブル２２２のネットワーク
アドレス「ＬＡＮ７」に対応する経路リスト４２の先頭
に経路参照ポインタを初期化する（ステップＳ３０
２）。

【００４３】ここで、経路リストの先頭の「ルータ３」
に対する判定は経路が正常な場合の例と同様である。つ
ぎに、経路リスト参照ポインタは「ルータ４」をさす。
ステップＳ３０４において、ノード情報テーブル２２１
の「ルータ４」に対応するノード状態を判定すると、タ
イミングＴ１０２の時点では「ルータ４」は停止なの
で、ステップＳ３０４から「異常」を戻り値として処理
を終了する。なお、ここで、ノード状態が「停止」では
なく「認識不能」の場合も同様に異常を戻り値として処
理を終了する。

【００４４】なお、通信経路にルータを経由しない場
合、つまり監視装置１と同一のＬＡＮ５に存在する被監
視ノード２ａ、２ｂがパラメータとして起動された場
合、ステップＳ３０２にて経路リスト参照ポインタは
「ＥＮＤ」を指すので、そのまま「正常」を戻り値とし
て処理を終了する。

【００４５】次に、本発明の第２の実施の形態について
図面を参照して説明する。図９は本発明の第２の実施の
形態の監視装置の詳細な構成を示すブロック構成図であ
る。

【００４６】図９を参照すると、本発明の第２の実施の
形態に係るネットワークシステムの監視装置は、データ
処理装置７１を、スケジューラ７１１とポーリング実行
手段７１２と経路状態確認手段７１３として機能させる
プログラム（以下、ネットワーク監視プログラムとい
う）を記録した記録媒体７３を備える。この記録媒体７
３は、磁気ディスク、半導体メモリその他の記録媒体で
あってよい。

【００４７】ネットワーク監視プログラムは、記録媒体
７３からデータ処理装置７１の制御部７１４に読み込ま
れ、データ処理装置７１の動作を制御する。なお、ネッ
トワークシステムや記録媒体７３以外の監視装置の構成
は、第１の実施の形態と全く同じであるので、その詳し
い説明を割愛する。

【００４８】制御部７１４はネットワーク監視プログラ
ムの制御により以下の処理を実行する。

【００４９】即ち、スケジュール手段でノード情報テー
ブルに格納された被監視ノードを選択するためのノード
参照ポインタを初期化して逐次被監視ノードを選択する
処理と、選択されたその被監視ノードが接続するネット
ワークを経路状態確認手段によりノード情報テーブルか
ら取得する処理と、その監視装置からそのネットワーク
に至る通信経路に存在するルータのリストを経路情報テ
ーブルから取得する処理と、そのルータの最新のノード
状態をノード情報テーブルから逐次取得する処理と、取
得したノード状態の論理和からその被監視ノードへの通
信経路が正常か異常かを判定する処理と、通信経路が異
常の場合は、ノード情報テーブルのその被監視ノードの
ノード状態を認識不能として次の被監視ノードを選択す
る処理と、通信経路が正常の場合は、ポーリング実行手
段がその被監視ノードのポーリングを実行する処理と、
その被監視ノードの応答に従ってポーリングの結果をノ
ード情報テーブルに格納する処理と、を実行する。

【００５０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のネットワ
ークシステムの監視装置と監視方法によれば、監視装置
と被監視ノードが一つ以上のルータを経由しなければ通
信できないようなネットワークにおいて、被監視ノード
への通信経路が正常か異常かを判断することにより、通
信経路が異常で被監視ノードへの通信が不可能な場合に
その被監視ノードへのポーリングを抑制できるため監視
パケットによるネットワークトラフィックを低減する効
果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態のネットワークシステム監
視方法が適用されるネットワークシステムの構成を示す
ブロック構成図である。

【図２】本発明の第１の実施の形態の監視装置１の詳細
な構成を示すブロック構成図である。

【図３】ノード情報テーブルの内容を説明するための模
式図である。

【図４】経路情報テーブルを説明するための模式図であ
る。

【図５】スケジューラの動作を示すフローチャートであ
る。

【図６】ポーリング実行手段の処理を示すフローチャー
トである。

【図７】経路状態確認手段の処理を示すフローチャート
である。

【図８】本実施の形態において、ポーリング実行手段が
ポーリングを実行するタイミングと、その結果ノード情
報テーブルのノード状態フィールドの変化を示したタイ
ミングチャートである。

【図９】本発明の第２の実施の形態の監視装置の詳細な
構成を示すブロック構成図である。

【符号の説明】

１ 監視装置 ２ａ〜２ｆ 被監視ノード ３、４ ルータ ５〜７ ＬＡＮ ２１、７１ 処理装置 ２２、７２ 記憶装置 ７３ 記録媒体 ３１ ＩＰアドレスフィールド ３２ ネットワークアドレスフィールド ３３ ノード状態フィールド ４１ ネットワークアドレスフィールド ４２ 経路リストフィールド ２１１、７１１ スケジューラ ２１２、７１２ ポーリング実行手段 ２１３、７１３ 経路状態確認手段 ２１４、７１４ 制御部 ２２１、７２１ ノード情報テーブル ２２２、７２２ 経路情報テーブル Ｓ１０１ ノード参照ポインタ初期化ステップ Ｓ１０２ ポーリング実行手段起動ステップ Ｓ１０３ ノード情報テーブル終端判定ステップ Ｓ１０４ ノード参照ポインタインクリメントステッ
プ Ｓ２０１ 経路状態確認手段起動ステップ Ｓ２０２ 経路状態判定ステップ Ｓ２０３ ポーリング実行ステップ Ｓ２０４ ポーリング結果設定ステップ Ｓ２０５ 認識不能状態設定ステップ Ｓ３０１ ネットワークアドレス取得ステップ Ｓ３０２ 経路リスト参照ポインタ初期化ステップ Ｓ３０３ 経路リスト終端判定ステップ Ｓ３０４ 経路上ノード状態判定ステップ Ｓ３０５ 経路リスト参照ポインタインクリメントス
テップ Ｔ１０１〜Ｔ１０４ 全ノードを一通りポーリングす
る周期。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B089 AA03 AA16 AC03 CC17 CD02 EA01 EB02 5K030 GA08 GA12 HA08 HB06 HB08 HC14 HD03 HD07 JA10 KA05 LB12 MA09 MB01 MC07 MD10 5K033 AA06 BA08 CA01 CB11 DA01 DA05 DB12 DB16 DB19 DB20 EA03 EA04 EA07 EC04

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のネットワークに接続された複数の
   被監視ノードである端末機器と、該ネットワーク間を接
   続する被監視ノードであるルータとを備えたネットワー
   クシステムを監視する監視装置であって、 前記監視装置は、データ処理装置と記憶装置とを備え、 前記データ処理装置は、該監視装置と各前記ネットワー
   クとを接続する通信経路の前記ルータの動作状態を確認
   する経路情報確認手段と、前記経路情報確認手段により
   前記被監視ノードに至る通信経路の正常が確認された場
   合のみ前記被監視ノードに対してポーリングを実行し、
   前記記憶装置のノード情報テーブルに該被監視ノードの
   状態の情報を格納するポーリング実行手段と、任意のス
   ケジューリングアルゴリズムに基づき前記ポーリング実
   行手段を起動するスケジュール手段と、前記各手段の動
   作を制御する制御部とを備え、 前記記憶装置は、各前記被監視ノードのネットワークア
   ドレスとノードの状態の情報とを格納するノード情報テ
   ーブルと、前記監視装置と各前記ネットワークとを接続
   する通信経路の前記ルータのリストを格納する経路情報
   テーブルとを備えることを特徴とするネットワークシス
   テムの監視装置。
2. 【請求項２】 前記監視装置が、さらに機械読み取り可
   能な記録媒体を備え、該記録媒体は前記データ処理装置
   の前記制御部が前記スケジュール手段、前記ポーリング
   実行手段、前記経路状態確認手段を制御するためのプロ
   グラムを記録している請求項１に記載のネットワークシ
   ステムの監視装置。
3. 【請求項３】 監視装置と各ネットワークとを接続する
   通信経路のルータの動作状態を確認する経路情報確認手
   段と、被監視ノードに対してポーリングを実行するポー
   リング実行手段と、前記ポーリング実行手段を起動する
   スケジュール手段と、前記各手段を制御する制御部とを
   備えたデータ処理装置、および各前記被監視ノードのネ
   ットワークアドレスとノードの状態の情報を格納するノ
   ード情報テーブルと、前記監視装置と各前記ネットワー
   クとを接続する通信経路のルータのリストを格納する経
   路情報テーブルとを備えた記憶装置を具備する監視装置
   を用いたネットワークシステムの監視方法であって、 前記被監視ノードを所定のスケジュールにしたがって逐
   次選択し、 前記監視装置と選択された該被監視ノードのネットワー
   クとを接続する通信経路の前記ルータの動作状態を確認
   し、 該ルータの動作が正常でない場合は該被監視ノードへの
   ポーリングを中止して前記ノード情報テーブルの該被監
   視ノードに認識不能を表示し、 該ルータが正常に動作中の場合は該被監視ノードへのポ
   ーリングを実行し、該被監視ノードからの応答により前
   記ノード情報テーブルの該被監視ノードに動作中または
   停止を表示することを特徴とするネットワークシステム
   の監視方法。
4. 【請求項４】 前記監視装置と選択された前記被監視ノ
   ードのネットワークとを接続する通信経路の前記ルータ
   の動作状態を確認する方法が、 該被監視ノードの接続するネットワークを前記ノード情
   報テーブルの該被監視ノードのネットワークアドレスか
   ら取得し、 前記監視装置から該ネットワークまでの通信経路中の前
   記ルータのリストを前記経路情報テーブルから取得し、 該リストに従って逐次該ルータの最新のノード状態を前
   記ノード情報テーブルから判定し、その論理和から現在
   ポーリングしょうとしている該被監視ノードへの通信経
   路が正常か異常かを判定する方法である請求項３に記載
   のネットワークシステムの監視方法。
5. 【請求項５】 前記経路情報テーブルには、前記監視装
   置から該ネットワークまでの通信経路中の前記ルータの
   リストが記録され、通信経路に前記ルータが含まれない
   場合を含めてリストの最終端にエンドマークが記録さ
   れ、リストに従って逐次前記ルータを選択する経路リス
   ト参照ポインタが該エンドマークを指した場合は、前記
   監視装置と選択された前記被監視ノードのネットワーク
   とを接続する通信経路の動作状態が正常と判定する請求
   項４に記載のネットワークシステムの監視方法。
6. 【請求項６】 監視装置と各ネットワークとを接続する
   ルータの通信経路の動作状態を確認する経路情報確認手
   段と、前記ルータを含む被監視ノードに対してポーリン
   グを実行するポーリング実行手段と、前記ポーリング実
   行手段を起動するスケジュール手段と、前記各手段を制
   御する制御部とを備えたデータ処理装置、および各前記
   被監視ノードのネットワークアドレスとノードの状態の
   情報を格納するノード情報テーブルと、前記監視装置と
   各前記ネットワークとを接続する通信経路のルータのリ
   ストを格納する経路情報テーブルとを備えた記憶装置を
   具備するネットワークシステムの監視装置を制御するた
   めの制御プログラムを記録した記録媒体であって、 前記スケジュール手段で前記ノード情報テーブルに格納
   された前記被監視ノードを選択するためのノード参照ポ
   インタを初期化して逐次前記被監視ノードを選択する手
   順と、 選択された該被監視ノードが接続するネットワークを前
   記経路状態確認手段により前記ノード情報テーブルから
   取得する手順と、 取得した該ネットワークに至る該監視装置からの通信経
   路に存在するルータのリストを前記経路情報テーブルか
   ら取得する手順と、 該ルータの最新のノード状態を前記ノード情報テーブル
   から逐次取得する手順と、 取得したノード状態の論理和から該被監視ノードへの通
   信経路が正常か異常かを判定する手順と、 通信経路が異常の場合は、前記ノード情報テーブルの該
   被監視ノードのノード状態を認識不能として次の前記被
   監視ノードを選択する手順と、 通信経路が正常の場合は、前記ポーリング実行手段が該
   被監視ノードのポーリングを実行する手順と、 該被監視ノードの応答に従ってポーリングの結果を前記
   ノード情報テーブルに格納する手順と、を実行させるた
   めのプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒
   体。