JP2000042007A - ほつれと切れに対する抵抗性が改善されたデンタルフロス - Google Patents

ほつれと切れに対する抵抗性が改善されたデンタルフロス

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JP2000042007A JP10375816A JP37581698A JP2000042007A JP 2000042007 A JP2000042007 A JP 2000042007A JP 10375816 A JP10375816 A JP 10375816A JP 37581698 A JP37581698 A JP 37581698A JP 2000042007 A JP2000042007 A JP 2000042007A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切れとほつれの抵抗性が改善されたデンタル
フロスを提供する。 【解決手段】 少なくとも1つのコーティングがなされ
ているマルチフィラメントヤーンからなるデンタルフロ
スであり、フロスを構成するヤーンは、実質的にねじれ
てなく、頻度が約0.5インチ乃至約3.5インチの絡
合節を有する。ヤーンのベース重量は約500デニール
乃至約1200デニールである。ヤーンに適用されるコ
ーティングは非水溶性バインダーからなる。任意に、添
加物又は添加芳香剤を運ぶために、フロスはポリエチレ
ングリコール等の水溶性物質からなる第二のコーティン
グによりコートされてもよい。ほとんどねじれてないか
又は全くねじれてなく、空気絡合が最適な程度のヤーン
は、十分な量のコーティング物質をフィラメント間に充
満させる程充分にゆるく合わさっているが、切れとほつ
れの抵抗性を付与する程充分きつく合わさっており、そ
れでいてしなやかな感触を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、改善されたデン
タルフロスに関する。本発明のフロスは、従来のフロス
に比べ、ほつれと切れに対する抵抗性が改善され、歯の
間を容易にスライドすることができ、歯ぐきに優しい。
【0002】
【従来の技術】ほぼ全ての歯健康従事者はデンタルフロ
スを使用することを勧めている。歯科治療会議によれ
ば、デンタルフロスは歯間のプラークの除去に80%有
効であるが、合衆国の人口の約12%しか日常的にフロ
スを使用してない。多くの消費者は、フロスは不便であ
り持ちにくく、歯間に届きにくく、使用中ほつれて切れ
る問題があると考えている。このためフロス製造業者
は、フロスがより容易にかつ快適に使用できる方法を捜
している。残念なことにほとんどの解決方法は実際的に
有効でなく、コスト高となる。
【0003】ほつれと切れを減らす1つの方法は、ポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)モノフィラメント
のヤーン(糸)をフロスに使用することである。しか
し、PTFEヤーンは従来のナイロンヤーンより約10
倍高価であり、PTFEヤーンを使用すると消費者にと
ってフロスの価格が2倍以上となる。PTFEフロス製
品は、ゴア(Gore)社、コルゲート(Colgate)社及びマ
クニール−ピーピーシー(McNEIL-PPC)社のパーソナル
プロダクツカンパニー支社から供給される。これらの製
品は、ほつれと切れの抵抗性についての標準を設定す
る。しかし、PTFEモノフィラメントフロスは、芳香
剤を担持するのに十分な表面積がないので十分な芳香を
付加しにくい。PTFEフロスは摩擦係数が低いので磨
くとき使用者が持ちにくく、多くの使用者は、従来のマ
ルチフィラメントフロスと同様に、歯間がきれいになっ
たとは感じない。
【0004】第二の方法は、ギレット(Gillette)カナダ
社に譲渡された米国特許第5,226,435号、同第
5,357,990号に記載されている。これらの特許
は、従来のマルチフィラメントヤーンを用いた二重コー
トで平らな又は尖った製品を示している。これらの特許
によれば、ヤーンは初めに第一のワックスでコートさ
れ、続いて第二のワックスでコートされる。第一のワッ
クスの融点は第二のワックスの融点より高い。第一のワ
ックスのコーティングはマルチフィラメントヤーンのフ
ィラメントを結合し、その後平らにするか尖らせる。第
二のコーティングは芳香剤及び/又は他の添加物を含
む。この製品はPTFEよりかなり安価であるが、幾つ
かの市販のPTFEモノフィラメントフロスより一層芳
香である。これらの特許に従って製造されたフロスは、
幾つかの他の従来のフロスより容易に歯間を通過する
が、多くの使用者にとって薄すぎて、従来のフロスの芳
香性及び、PTFEのほつれ/切れ抵抗性を有さない。
【0005】ラニー/ディーシーピー(Ranir/DCP)社の
欧州特許出願公開第EP 0 790 040号は、高
分子量ポリエチレンヤーンから製造し、摩擦係数が約
0.2より小さく、引張係数が約200g/デニール乃
至約2500g/デニールであるデンタルフロスを示し
ている。好ましくはこのヤーンをワックス等のコーティ
ング物質でコートする。ラニー特許は、フロスの特性に
より歯間に容易に挿入できほつれや切れが少なくなるこ
とが期待できることが述べられている。我々の試験で
は、上記の欧州特許出願公開第EP 0 790 04
0号に従い製造されたフロスを歯間に通すのに必要な力
は、従来のほとんどのマルチフィラメントフロスと同じ
であり、PTFEモノフィラメントフロスより大きいこ
とが示された。さらに、我々の試験では、この製品がP
TFE製品よりもほつれ切れることが示された。また、
このフロスは、ナイロンヤーンの約6倍の価格のヤーン
からできているため、従来のナイロンマルチフィラメン
トフロスよりかなり高価である。
【0006】「切れる」とは、使用中にフロスのヤーン
フィラメントが破断することを意味する。「ほつれる」
とは、使用中にフロスの隣合うフィラメントが永久に分
離することを意味する。フロスがほつれるとしばしばフ
ィラメントが歯間に、特に修復物を含む歯間に付く。従
来のフロスの製造業者は、ほつれを防ぐためにヤーンを
ねじる。インチ当りのねじれの数が減ると一般にヤーン
のほつれが増えることがよく知られている(例えば、
「口衛生製品と実際」、モートンペイダー(Morton Pad
er)著、マーセルデッカー(Marcel Deckker)社、ニュ
ーヨーク、1988年、第181頁乃至第182頁)。
ねじれを加えるとほつれは減るが、フロスのねじれの増
加はフロスの直径を増加させ、それにより歯間を通るの
が困難になる。
【0007】ブラッグ(Bragg)(米国特許第4,15
1,851号)は、以下のことを示している。フロスに
ねじれを加えると、「ストランドの断面がほぼ円筒にな
り、その幅が個々のフィラメントよりずっと大きくな
る。このようなフロスは、歯が互いに密接していると
き、人の歯間に挿入しにくい場合がある。ねじれがなく
個々のフィラメントがストランドの長軸に平行であるな
ら、ストランドは平ら即ちリボン形となり、厚みは0.
0005のオーダーとなりうる。このような平らなスト
ランドは縁に沿って密接する歯間への挿入が容易とな
る。」ブラッグは、平らなテープ状フロスがより容易に
歯間を通ることを示しているが、ヤーンの切れやほつれ
の防止方法は教示していない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のフロスの欠点の
観点から、本発明の目的は、ほつれと切れに対する抵抗
性が改善されたフロスを提供することである。そして本
発明の他の目的は、容易に歯間をスライドし使用者に歯
間が有効に清浄となった感覚を与えるフロスを提供する
ことである。さらに本発明の他の目的は、持ちやすく指
や歯ぐきに優しいフロスを提供することである。また本
発明の他の目的は、大量の芳香剤及び/又は他の添加物
を含むことのできるフロスを提供することである。な
お、本願において「芳香剤」とはフロスに芳香を添える
香料を広く意味する。そして本発明の他の目的は、上記
の利点を全て有するフロスを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも1
つのコーティングがなされているマルチフィラメントヤ
ーンからなるデンタルフロスである。本発明のフロスを
構成するヤーンは実質的にねじれてなく、約0.5イン
チ乃至約3.5インチの頻度で絡合節を含む。ヤーンの
ベース重量は約500デニール乃至約1200デニール
である。ヤーンになされるコーティングは、非水溶性バ
インダーからなる。また、添加物又は添加芳香剤を運ぶ
ために、フロスを、好ましくは水溶性物質、典型的には
ポリマー(例えば、ポリエチレングリコール)からなる
第二のコーティング物質でコートすることもできる。ね
じれはほとんど無いか又は全く無く、空気絡合が最適で
ある本発明のヤーンは、コーティング物質のかなりの量
をフィラメント間に充満できる程充分ゆるく合わさって
いるが、切れとほつれ抵抗性を付与する程充分きつく合
わさっており、それでいてしなやかな感触を与える。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のフロスは、可能な限りね
じれを少なくし、繊維の空気絡合又は空気留めの量をコ
ントロールした細いフィラメントから形成したマルチフ
ィラメントヤーンから構成される。このヤーンを、微結
晶ワックス等の非水溶性ワックスを含む結合剤又はバイ
ンダーでコートする。この結合剤またはバインダーに芳
香剤と添加物を添加してもよい。また、フロスは添加し
た芳香剤又は添加物を運ぶために、ポリエチレングリコ
ール等の水溶性ワックスを含む第二のコーティングでコ
ートしてもよい。本発明で使用するヤーンは、ほとんど
ねじれていないか全くねじれてなく最適に空気絡合され
ており、かなりの量のコーティング物質をフィラメント
間に充満できる程充分ゆるく合わさっているが、切れと
ほつれに対して抵抗性を付与できる程きつく合わさって
おり、それでいてしなやかな感触を有する。
【0011】本発明のフロスはしなやかであり、このこ
とは柔らかく曲がることができ、柔軟であることを意味
する。しなやかなフロスは歯ぐきと手に優しく、持ちや
すく、歯間の密接する面にフィットできるので歯間を容
易にスライドする。しなやかさに影響を及ぼす因子に
は、フィラメントベース重量(フィラメント直径に関係
する)、ねじれの程度、絡合の程度、ヤーンを製造する
物質の弾性係数がある。フィラメント、ヤーン及びフロ
スについて本願明細書で使用する「ベース重量」の用語
は、物品9000メートルの重さ(グラム)を言う。9
000メートルの重さ(グラム)はしばしば「デニー
ル」と言う。一定のベース重量のマルチフィラメントヤ
ーンに対してフィラメント直径が減ると、個々のフィラ
メントが互いにスライドするので、フロスはより容易に
狭い空間を通ることができるようになる。例えば、第一
のフロスを、個々のフィラメントのベース重量が6デニ
ールの630デニールのヤーンで製造してもよい。この
ヤーンは105のフィラメントからなる。第二のフロス
を、各フィラメントのベース重量が3デニールでベース
重量が630デニールの第二のヤーンで製造してもよ
い。第二のヤーンは210のフィラメントからなる。両
方のヤーンは全体のベース重量は同じであるが、第二の
ヤーンからなるフロスは、直径がより小さいフィラメン
トがより容易に互いに通過するため、より容易に歯間を
通る。また、フィラメント直径が小さくなる程、フィラ
メント当りの曲げ係数及びヤーン全体の曲げ係数は低く
なり、その結果、フロスがより柔らかく曲がりやすくな
る。ヤーンのねじれ及び/又は絡合の程度が増すと、フ
ロスが狭い隣接空間に挿入するときフィラメントがスラ
イドできなくなり、得られるフロスのしやなかさは減
る。
【0012】一般に、ヤーンを製造するポリマーの弾性
係数が減ると、フロスはよりしなやかに、即ち柔らかく
曲がりやすくなる。しかし、当業者に明らかなように、
弾性係数は、フィラメントが使用中に切れること無くフ
ロスとして機能するほど十分大きくなければならない。
しなやかさに加えて、本発明のフロスはほつれと切れに
対する高い抵抗を有する。上述したように、「切れる」
とは使用中のヤーンフィラメントの破断を意味する。
「ほつれる」とは使用中のフロスの隣合うフィラメント
の永久の分離を意味する。フロスがほつれると、しばし
ばフィラメントが歯間に、特に修復物があるとき付着す
る。
【0013】本発明のフロスは絡合又は留めヤーンから
製造される。本発明のフロスには、フロスを製造するヤ
ーンの絡合又は留めの程度を注意深くコントロールする
ことにより、ほつれ及び切れの抵抗性が付与される。ヤ
ーンは、絡合装置を通った流体、好ましくは空気をヤー
ンに衝突させることにより絡合される。絡合ヤーンは、
長さに沿って間隔をあけて絡合した繊維の節を含む。絡
合の程度、即ち、絡合節の頻度とサイズは、異なるデザ
インの絡合装置を用いて、さらに絡合装置を流れる流体
の圧力を変えて、調整できる。フロスヤーンの絡合量が
増えると、フロスのほつれと切れの抵抗性は増す。絡合
量が多くなると、絡合節はより近くなりよりはっきりと
してくる。節の間隔が狭くなると、ヤーンの断面はより
丸くなり、しやなかさが減り、絡合の程度が非常に高く
なると節はこぶのように感じられる。フロスとして使用
するには、過度に絡合したヤーンは望ましくない。本発
明のフロスでは、空気絡合量が最適化される。節は、使
用中にフロスが切れたりほつれたりするのを防ぐほど十
分に近付いているが、フロスを厚く感じさせ歯間を通り
ずらくなるほど近付いてない。最適化した空気絡合を使
用すると、ヤーンとそれからできるフロスが歯間の空間
に適合し、フロスが容易に歯間を通るようになる。しか
も同時に必要な程度の切れ抵抗性が付与される。本発明
のフロスは、好ましくは、節間の平均距離で表される絡
合頻度は約0.5インチ乃至約3.5インチである。よ
り好ましくは、絡合頻度は約0.7インチ乃至約2.5
インチであり、最も好ましくは、約0.9インチ乃至約
1.3インチである。
【0014】空気絡合フロスにとって最適なフィラメン
ト直径の選択も極めて重要である。フィラメント直径は
フィラメントのベース重量(デニールで表す。これはフ
ィラメント9000メートルの重量gである。)に直接
関係する。フィラメント直径が小さくなるほど、フィラ
メントベース重量は小さくなる。フィラメント直径が減
ると、フロスはよりしなやかに感じられ歯ぐきに優しく
なる。しかし、フィラメント直径が減ると、フィラメン
トは弱くなり使用中に破け及び/又は切れやすくなる。
他方、フィラメント直径がより小さいと、空気絡合しや
すく、少ない空気圧力で済み、より大きなベース重量
(大きな直径)のフィラメントを使用して製造したもの
より、節は小さくなる。しなやかさと強度の間の最も良
いバランスを得るためには、本発明のフロスを構成する
フィラメントのベース重量は、約1デニール乃至約5デ
ニールでなくてはならない。より好ましくは、フィラメ
ントのベース重量は、約2デニール乃至約4デニールで
あり、最も好ましくは約2.5デニール乃至約3.5デ
ニールである。
【0015】フィラメントの強度は引張強さ(テナシテ
ィ)で表すことができ、フィラメントを破断するための
力、即ちフィラメントベース重量(デニール)で割った
破断力(グラム)として定義できる。使用中にフロスフ
ィラメントが破断するのを防ぐために、フィラメントは
少なくとも約3g/デニールの引張強さを有していなく
てはならず、好ましくは少なくとも約5g/デニール、
より好ましくは少なくとも約7g/デニールである。こ
の引張強さの要求を満たし本発明のフロスに使用できる
物質には、ポリアミド(例えば、ナイロン−6、ナイロ
ン−6,6)、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、ポリエチ
レンテレフタレート)がある。
【0016】本発明のフロスを構成するヤーンの「細
さ」の基準は、ヤーンベース重量である。ヤーンベース
重量(デニールで表される)は、歯間の通過し易さ、歯
間の清浄感、強度、歯ぐきへのフロスの優しさ等の性質
に影響を与える。ヤーンの全体ベース重量が減ると、フ
ロスは歯間をより容易に通る。しかし、このベース重量
が許容値以下に減ると、フロス強度が減り、歯間洗浄感
が少なくなり、歯ぐきに対して粗くなる。これらの性質
のバランスをとるために、好ましくは、本発明のフロス
は、ベース重量が約500デニール乃至約1200デニ
ールのヤーンを含む。より好ましくは、ヤーンのベース
重量は約550デニール乃至約850デニールであり、
最も好ましくは約550デニール乃至約700デニール
である。
【0017】上述したように、従来のフロスに使用する
ヤーンは、ほつれを防ぐためにねじっている。一般にヤ
ーンのほつれはヤーンのねじれが増えると減ることがよ
く知られている。ねじるとほつれは減るが、フロスのね
じれを増やすと直径も増え、それにより歯間をフロスが
通るのがより困難になる。我々は、従来技術の教示に反
して、ヤーンをねじることなく、ほつれと切れに抵抗性
を有する本発明のフロスを製造できることを発見した。
【0018】本発明のフロスは実質的にねじってない。
本発明のフロスを製造するための出発ヤーンは実質的に
ねじってない。フロスの製造の間、ヤーンは供給スプー
ルから取り出され、種々のコーティングがなされ、再度
巻かれる。ヤーンを供給スプールから取り出すとき、少
しのねじれをヤーンに付与してもよい。一般には平均直
線フット当り約1つのねじれ(即ち、インチ当り約0.
083のねじれ)である。出発ヤーン又は仕上がりフロ
スを特徴づけるために本願明細書で使用する「実質的に
ねじってない」の用語は、直線インチ当りのねじれ(t
pi)が約1.3を越えないことを意味する。本発明の
フロスの効果は、フロスのねじれが約1.3tpiを越
えないとき得られる。この値を越えるねじれは、フロス
が密接する歯間を通るのをより困難にする。好ましく
は、本発明のフロスとこのフロスを製造するためのヤー
ンのねじれの程度は、約0.5tpiより少ない。
【0019】フロスの厚みは約3ミル乃至約5ミル、好
ましくは約4ミルである。歯間をより容易にスライドす
るために、好ましくは本発明のフロスの断面は非円形で
ある。フロスのアスペクト比(厚みに対する幅)は、フ
ィラメントサイズ、ねじれの程度、絡合の程度により決
定する。本発明のフロスのアスペクト比は少なくとも約
8:1、より好ましくは少なくとも約11:1でなくて
はならない。フロスのアスペクト比は、約50:1まで
可能である。
【0020】最も典型的には、デンタルフロスはヤーン
にコーティングして製造する。コーティングにより、フ
ロスの摩擦係数を調整し、マルチフィラメント構造のフ
ィラメントを互いに結合し、さらにコーティングは芳香
剤及び/又は他の添加物のキャリアとして機能する。こ
の小さなフィラメント直径とその結果の大きな表面積、
低い程度のねじれ及び最適な程度の絡合によって、本発
明のフロスは、従来のマルチフィラメントフロスおよび
モノフィラメントフロスより、かなり多くのコーティン
グを有することができる。従来のモノフィラメントフロ
スは、コートしてないモノフィラメント基質の重量に基
づき約25重量%以下のコーティング物質しか含まな
い。同様に従来のマルチフィラメントフロスは典型的
に、コートしてないヤーンの重量に基づき約50重量%
以下のコーティング物質しか含むことができない。これ
に対し、本発明のフロスを製造するために使用する実質
的にねじれてないヤーンは、コートしてないヤーンの重
量に基づき約100重量%以上のコーティングを含むこ
とができる。
【0021】本発明のフロスは、コートしてないヤーン
の重量に基づき少なくとも約15重量%の付加量(add-o
n)でコーティングを有する。好ましくは、コーティング
付加量は、コートしてないヤーンの重量に基づき約40
重量%乃至約80重量%であり、より好ましくは約65
重量%乃至約80重量%である。本発明のフロスに使用
するコーティングは非水溶性バインダーを含む。バイン
ダーの例として、微小結晶ワックス等の合成ワックス、
蜜ろう等の天然ワックス、数平均分子量が約1,000
乃至5,000の低分子量ポリエチレン又はこのような
ワックスの組合せがある。本発明のフロスのバインダー
として有用な物質の例には、ニューヨークにあるニュー
ヨークウィトコ社石油専門グループ(Petroleum Special
ties Group of Witco Corp. of New York)製造のマルチ
ワックスW−445がある。好ましくは、バインダーの
融点は少なくとも摂氏約50度である。
【0022】フロスのほつれ抵抗性を維持するために、
バインダーの付加量は、コートされてないヤーンの重量
に基づき少なくとも約15重量%、好ましくは少なくと
も約25重量%、最も好ましくは少なくとも約60重量
%でなければならない。上述したように、フロスのコー
ティングは芳香剤又は他の添加物を含んでもよい。芳香
剤は天然又は合成芳香油でもよい。芳香剤はそのままで
使用してもよく、カプセルで包んでもよく、澱粉又は変
性澱粉等のキャリアで支持してもよい。支持された芳香
剤は、スプレイ乾燥や他の適当な技術で製造できる。本
発明のフロスは従来のフロスよりかなり多くのコーティ
ング物質を含むことができるので、本発明のフロスは従
来のフロスの2倍乃至5倍の芳香剤を含むことができ、
従って、使用者により多くの芳香とより良い芳香感を与
える。
【0023】本発明のフロスは、歯磨剤又は薬学的成分
等の活性成分を含むことができる。活性成分はコーティ
ングの添加物としてフロスに取り込ませることができ
る。好ましくは、歯磨剤はフッ化物又はフッ化物含有化
合物であり、例えば、フッ化ナトリウム、フッ化カリウ
ム、フッ化アンモニウム、二フッ化ナトリウム、二フッ
化カリウム、二フッ化アンモニウム、ケイフッ化ナトリ
ウム、フッ化亜鉛、フッ化スズである。他の歯磨剤には
例えば、ウレアーゼ、酸フォスファターゼ、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウムがある。使用可能な酸フォスフ
ァターゼの例には、オルトリン酸、リン酸一ナトリウ
ム、リン酸一カリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸二
カリウム、リン酸一アンモニウム、リン酸ヘミナトリウ
ム、ヘキサメタリン酸ナトリウム塩がある。
【0024】フロスの中に入れることのできる他の活性
成分には、過酸化物(例えば、カルシウムペルオキシド
又は過酸化水素)又は過酸化水素を含む他の物質の複合
体、歯酸性化剤(例えば、緩衝化又は酸性化リン酸フッ
化物、モノフルオロリン酸ナトリウム)、プラークコン
トロール剤、歯石コントロール剤(例えば、ピロリン酸
四ナトリウム)、歯槽膿漏及び歯肉炎治療用抗生物質、
歯ホワイトニング及び漂白剤、pH緩衝剤、抗真菌剤、
ミネラル補給剤、止血剤、免疫療法剤、イオン性及び非
イオン性抗菌剤(例えば、臭化アルキルトリメチルアン
モニウム、クロルヘキシジン、サングィナリア、トリク
ロサン(非イオン性)、硫酸亜鉛、テトラサイクリン、
塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼソニウム)があ
る。他の活性成分には、ビタミン類(例えば、ビタミン
A)、界面活性剤、乳化剤がある。添加することのでき
る薬学的活性剤には、例えば、抗ガン剤、興奮剤、骨成
長剤、抗原、ホルモン、ステロイド、抗炎症剤、鎮痛剤
がある。他の実施形態では、活性剤は、フロスの使用に
より生じる恐れのある出血を防ぐ凝固剤でもよい。本発
明のフロスは従来のフロスより出血しにくいが、使用者
の歯肉組織が感受性が高いと出血する可能性がある。好
ましくは、凝固剤はワックスコーティングに混合し直接
歯ぐき組織に接触するようにする。凝固剤には、ビタミ
ンK、水溶性カルシウム塩の形態のカルシウムイオン、
血液凝固カスケードを開始する血液因子がある。他の凝
固剤をワックスコーティング媒体に細かく分散した状態
で、溶液から取り込むことも可能である。
【0025】本発明のデンタルフロスは、非水溶性バイ
ンダーを含む少なくとも1つのコーティングを含む。こ
の非水溶性バインダーを含むコーティングは、1以上の
前述の芳香剤及び/又は他の添加物を含んでもよい。ま
た、本発明のフロスは2以上のコーティングを有しても
よい。フロスが複数のコーティングを有するならば、第
一のコーティングが非水溶性バインダーを含むことが好
ましい。追加のコーティングを使用しているならば、そ
のコーティングは好ましくは水溶性キャリア(例えば、
分子量約1000乃至分子量約8000、好ましくは分
子量約1000乃至分子量約3500のポリエチレング
リコール又はポリビニルアルコール又はそれらの組合
せ)を含む。複数のコーティングを有するなら、前述の
芳香剤及び他の添加物をどのコーティングに含めてもよ
い。例えば、本発明のフロスは2つのコーティングを有
し、第一のコーティングは、微小結晶ワックス等の非水
溶性バインダーと芳香添加物を含み、第二のコーティン
グはポリエチレングリコールとフッ化ナトリウムを含む
ようにしてもよい。
【0026】この発明のフロスに使用するヤーンは、文
献に記載されいてる典型的な紡糸工程によって製造され
る。ヤーンは、樹脂から出発して仕上り製品で終わる単
一の工程で紡糸できる。まず、樹脂を加熱して、複数孔
紡糸口金ダイに押出す。ダイの各孔から原料フィラメン
トが生じる。フィラメントをダイの終りと引き操作をす
る最初のローラとの間にある空気空間に通して、フィラ
メントを空気冷却(固化)する。冷却した後、毒性の無
い、一般に安全と認識されている紡糸仕上げ剤を、ヤー
ンの重量に基づき約%1乃至2%の割合で、ヤーンに適
用する。この紡糸仕上げ剤は、後に続く処理においてフ
ィラメントを潤滑にする。押出しの後、ヤーンを多くの
ゴデット又はローラの間で引く。典型的には、加熱ゴデ
ットとその後に高速で回転する非加熱ゴデットがある。
異なる速度でヤーンを引き、その引張強度を増す。対の
ゴデットが連続して、物質を段階的に引いてもよい。ま
た、ヤーンを加熱オーブンで引いてもよい。本発明のフ
ロスに使用するヤーンとするには、典型的にヤーンを元
の長さの約6倍乃至7倍の引き割合まで引く。引き操作
の後、ヤーンを流体絡合ノズルに通す。空気又は適当な
他の気体が好ましい絡合流体である。空気絡合ノズルで
は、乱流な空気がヤーンに衝突して、まずフィラメント
を分離し、次いでフィラメントを再び結合させる。フィ
ラメントが再び結合すると、絡み合い、絡合節をヤーン
の長さに沿って周期的な頻度で形成する。絡合節の頻度
で示される絡合の程度は、絡合ノズルのデザイン、およ
び流体の圧力と性質の関数である。ノズルの例として、
ノースキャロライナ州、ウィンストン−セーラムのイン
ターナショナル・マシン・セールス(International Mac
hine Sales, Inc.)社から市販されている三角スロット
ジェットモデル133がある。流体絡合の後、仕上りヤ
ーンをスプールに巻き取る。本発明のフロスを作るのに
使用され、必要とされる絡合の程度を有するヤーンは、
ヤーン製造業者から得られる。
【0027】また、ヤーンは2工程より製造してもよ
い。即ち、初めにヤーンを押出し、空気冷却し、その後
巻き取る。その後、ヤーンを引きフレームに通し、そこ
で加熱、非加熱の交互のゴデットの上を通して物質を引
く。巻き取る直前に、物質を空気絡合する。
【0028】本発明のフロスの特徴、性質及び製造方法
を、以下の実施例により説明するが、本発明の範囲はそ
れらの実施例に限定されると解釈されるべきではない。
【0029】実施例1 本発明のフロスを、図1に示す装置を用いて、マルチワ
ックスW−445(Witco)微小結晶ワックスのコーティ
ングを、コートしてないヤーンに適用(塗布)すること
により、製造した。オンタリオ州、ミシソーガのデュポ
ンカナダ(DuPont Canada)社からタイプ769として得
られるヤーンは以下の性質を有していた。 ヤーンベース重量:630デニール フィラメントベース重量:3デニール ヤーン引張強さ:7グラム(力)/デニール ヤーン組成:ナイロン−6,6 ヤーンねじれ:0 絡合節間の平均距離:1インチ
【0030】実施例1のフロスの製造に使用したヤーン
の部分(section)顕微鏡写真を、図2に示す。この図に
示すように、フロス断面は3つの小部分(subsections)
41,42,43からなる。サブセクション41および
サブセクション43のヤーンからなるフィラメントの全
ては、ヤーンの長軸に沿って互いにほぼ平行に走ってい
る。サブセクション42は絡合節を含み、フィラメント
群44およびフィラメント群45はヤーンの長軸に平行
ではない。むしろ、フィラメント群44およびフィラメ
ント群45はヤーン軸からはずれ、互いに絡合され、
「タック(留合せ)」されてヤーンバルク(糸塊)とな
る。この絡合はヤーンの断面積を減らし断面の形をより
丸くし、密度を増やし、フィラメントを絡合節に固定す
る。
【0031】フロスは以下のように製造した。図1に示
すように、ヤーン1を供給ロール2からほどき、引張機
3で引っ張り、小穴4に通した。その後、ヤーンを、ワ
ックス(binder)を含み華氏190度の温度に加熱したバ
ス5に通し、次に小穴6,7,8に通した。過剰のコー
ティングを、加熱ロール9の上を通すことによりフロス
から除いた。その後、ヤーンを、華氏37度に冷やした
空気を含む冷却トンネル10に通した。そのフロスを従
来の巻き装置を用いて巻取ロール11に巻き取った。フ
ロスは、平均付加量41mg/ヤードのワックスバイン
ダーを含んでいた。これは、コートしてないヤーンの重
量に基づき65%のバインダー付加量(%)であった。
【0032】比較例1 フロスを、実施例1の方法でマルチワックスW−445
をヤーンにコートすることにより製造した。ヤーンは以
下の性質を有していた。 ヤーンベース重量:840デニール フィラメントベース重量:6デニール ヤーン引張強さ:8.6グラム(力)/デニール ヤーン組成:ナイロン−6,6 ヤーンねじれ:1インチ当り1.7ねじれ 絡合節間の平均距離:6インチ
【0033】フロスは、ヤード当り29mgの付加量で
ワックスバインダーを含んでいた。これは、コートして
ないヤーンの重量に基づき35%のバインダー付加量
(%)であった。表1及び表2にそれぞれ実施例1と比
較例1のフロスの特性と使用者の好感の比較を示す。
【0034】 表1 フロスの特性フロスの特性 実施例1のフロス 比較例1のフロス ヤーンベース重量 630 840 (デニール) フィラメントベース重量 3 6 (デニール) ヤーン引張強さ 7 8.6 (グラム(力)/デニール) ヤーン組成 ナイロン−6,6 ナイロン−6,6 ヤーンねじれ 0 1.7 (ねじれ/インチ) 絡合節間の平均距離 1 6 (インチ) フィラメント引張強度 21 52 (グラム力) バインダー付加 41 29 (mg/ヤード) バインダー付加量 65 35 (コートしてないヤーンの 重量に基づく重量%)
【0035】実施例1と比較例1の各フロスの試料を、
2週間テストのために50人のテストパネリストに与え
た。パネリストの半分は、実施例1のフロスを第1週目
に使用し、その後比較例1のフロスを第二週目に使用す
ることを指示された。パネリストの他の半分は、初め比
較例1のフロスを使用し、その後実施例1のフロスを使
用することを指示された。50人のパネリストの内46
人が好感を表し、それは表2に要約されている。
【0036】 表2 使用者パネル好感 パネリストの数 特性 比較例1の 実施例1の 好感無 有意性 フロスの フロスの (比較例1の 好感 の好感 フロスに対する 実施例1の フロスの好感) 全体の好感 8 21 17 有意p<0.10 歯間スライドの 8 21 15 有意p<0.10 容易性 (2パネリスト 無回答) 切れとほつれ無 6 19 20 有意p<0.10 使用中指を 3 16 27 有意p<0.10 傷付けない 歯ぐきへの 6 14 25 方向的には優位 優しさ しかし90%信 頼性で有意性無
【0037】実施例1のフロスを形成するフィラメント
の引張強度が比較例1のフロスのものの半分以下であっ
ても、驚くべきことに、ほつれと切れについてフロスの
一方又は他方に好感を持つパネリストのうちの4分の3
が、比較例1のフロスよりも本発明のフロス、即ち実施
例1のフロスを好んだ。
【0038】前述したように本発明のフロスはしやなか
であり、このことは柔らかく、曲がりやすく、柔軟であ
ることを意味する。しなやかなフロスは、歯ぐきと手に
優しく、持ちやすく、密接する隣接歯間の空間にフィッ
トする程十分に柔順であるので、歯間を容易にスライド
する。しなやかさに影響する因子には、フィラメントベ
ース重量(フィラメント直径と関係する)、ねじれの程
度、絡合の程度、ヤーンを製造する物質の弾性係数があ
る。一定のベース重量のヤーンに対し繊維直径が減る
と、個々のフィラメントが互いにスライドするので、フ
ロスは狭い空間をより容易に通過できる。また、繊維直
径が小さくなると、フィラメント当りの曲げ係数及びヤ
ーン全体の曲げ係数は低くなり、従ってフロスは柔らか
く曲がりやすくなる。実施例1のフロスのフィラメント
ベース重量が低いことが、比較例1のフロスに比べ、パ
ネリストが感じるしなやかな特性をもたらしていると考
えられる。
【0039】一般にヤーンのねじれ及び/又は絡合の程
度が増えると、フロスを狭い歯間空間に挿入してもフィ
ラメントがスライドできないので、得られるフロスのし
なやかさは減る。実施例1のフロスは比較例1のフロス
よりねじれが少ないが、絡合の程度は高い。表2のパネ
ル好感は、実施例1のフロスのねじれ及びフロスの絡合
の程度が、比較例1のフロスに比べて、良好なほつれ抵
抗としなやかさの組合せをもたらし、実施例1のフロス
の全体の好感に結び付くことを示している。
【0040】実施例2と比較例2−芳香付きフロス 本発明の他のフロスを非水溶性バインダー、芳香剤、甘
味料を含むコーティングを実施例1のヤーンに適用する
ことにより、製造した。バスを使用する代りに、必要量
のコーティング物質を注入したダイによってコーティン
グをヤーンに適用することを除いて、概ね実施例1と図
1の装置と方法を用いてフロスを製造した。実施例2と
比較例2のフロスを製造するために使用したコーティン
グ物質の組成を、表3に示す。
【0041】 表3 コーティング組成 組成(重量%) 成分 実施例2 比較例2 マルチワックスW−445 84 83 スプレイ乾燥芳香剤 15 (75%変性澱粉上に 25%芳香油) スプレイ乾燥芳香剤 17 (84%変性澱粉上に 16%芳香油) サッカリンナトリウム 1
【0042】実施例2と比較例2のフロスは以下の表4
に示す特性を有する。 表4 フロス特性フロス特性 実施例2のフロス 比較例2のフロス ヤーンベース重量 630 840 (デニール) フィラメントベース重量 3 6 (デニール) ヤーン引張強さ 7 5 (グラム(力)/デニール) ヤーン組成 ナイロン−6,6 ナイロン−6 ヤーンねじれ 0 1.7 (ねじれ/インチ) 絡合節間の平均距離 1 絡合してない (インチ) フィラメント引張強度 21 30 (グラム力) コーティング付加量 52 31 (mg/ヤード) コーティング付加量 79 37 (コートしてないヤーンの 重量に基づく重量%) バインダー付加量 44 26 (mg/ヤード) バインダー付加量 66 31 (コートしてないヤーンの 重量に基づく重量%)
【0043】実施例2と比較例2のフロスを、53人の
テストパネリストに与えた。そのうち49人のパネリス
トが回答した。比較評価を上述したように行った。比較
結果を表5に示す。 表5 使用者パネル好感 特性 比較例2の 実施例2の 好感無 有意性 フロスの フロスの (比較例2の 好感 の好感 フロスに対する 実施例2の フロスの好感) 全体の好感 15 29 5 有意p≦0.10 芳香剤の量 15 24 10 方向的有意 0.20≧p≧0.10 歯間スライドの 10 30 9 有意p≦0.01 容易性 切れとほつれ無 12 24 13 有意p≦0.10 歯ぐきへの 7 22 20 有意p≦0.05 優しさ 厚みの適正さ 11 23 15 有意p≦0.10 全歯間の清浄効果 8 21 19 有意p≦0.10 フロスの 12 24 13 有意p≦0.10 品質感
【0044】上述したしなやかさ並びに切れとほつれ抵
抗の特性に加え、実施例2のフロスは、比較例2に比
べ、正しい量の芳香剤に対し使用者がより多くの好感を
知覚する。実施例2のフロスの芳香についての好感は、
少なくとも一部は、本発明のフロスを製造するために使
用する実質的にねじれていないヤーンが、従来のフロス
に使用するねじれたヤーンに比べ、コーティング物質を
より多く含むことによる。
【0045】実施例3 本発明の他のフロスを、実施例2の方法で、マルチワッ
クスW−445非水溶性バインダーのコーティングをポ
リプロピレンヤーンに適用することにより製造した。コ
ーティングは華氏185度乃至華氏190度の温度でヤ
ーンに適用した。フロスと、フロスを製造するために使
用するヤーンの特性を表6に示す。
【0046】 表6 フロスの特性 フロス特性 実施例3のフロス ヤーンベース重量 620 (デニール) フィラメントベース重量 3 (フィラメント当りのデニール) ヤーン引張強さ(テナシティ) 5 (グラム(力)/デニール) ヤーン組成 ポリプロピレン ヤーンねじれ 0 (ねじれ/インチ) 絡合節間の平均距離 0.7 (インチ) フィラメント引張強度 15 (グラム力) コーティング付加量 36 (mg/ヤード) コーティング付加量 58 (コートしてないヤーンの 重量に基づく重量%) バインダー付加量 36 (mg/ヤード) バインダー付加量 58 (コートしてないヤーンの 重量に基づく重量%)
【0047】パネリストに上述した方法で実施例1のフ
ロスと比較して実施例3のフロスの評価をすることを依
頼した。比較の結果を表7に示す。 表7 使用者パネル好感 特性 実施例1の 実施例3の 好感無 有意性 フロスの フロスの (実施例3の 好感 の好感 フロスに対する 実施例1の フロスの好感) 全体の好感 19 19 11 有意性無し 歯間スライドの 23 9 16 有意 容易性 0.01<p<0.05 切れとほつれ無 14 9 25 有意性無し 歯ぐきへの 16 9 23 有意性無し 優しさ 厚みの適正さ 12 17 19 有意性無し
【0048】パネリストは、歯間のスライドの容易性と
いう特性で、実施例1のフロスが好ましいということを
除いて、どちらのフロスにも統計的に有意な好感を持た
なかった。実施例3のフロス(節間0.7インチ)は実
施例1のフロス(節間1.0インチ)より絡合の程度が
幾らか高い。高い絡合度により、実施例3のフロスは実
施例1のフロスより約0.0005インチ厚く、この厚
さの違いが歯間のスライドの容易性の認識の違いをもた
らしたと考えられる。
【0049】シュミレート(模擬)フロス使用テスト 模擬使用テストは、製品の効果を定義しフロスの性質の
変数を処理するために、また本発明により製造されたフ
ロスの性質を、他のフロスと定量的に区別するために開
発された。模擬使用テストは、密接する歯間にフロスを
挿入するのに必要な力(歯間のスライドの容易性に関係
する)の指標及びフロスのほつれと切れの抵抗の指標を
提供する。これらの測定を実施する装置の概略を図3及
び図4に示す。装置は、ニューヨーク州、ロングアイラ
ンドシティのコロンビア・デントフォーム(Columbia De
ntoform Corp.)社から入手できる一対の人工イボリン
(Ivorine)(商標)歯21,22(歯番号2および歯
番号3、すなわち2番目および3番目の右上の臼歯)を
有する。イボリン歯は、製造業者によると、解剖学的に
正確であり天然の歯と切断特性が同様である。歯を組立
体23に取り付け、歯間の圧縮力をスプリング24で1
ポンド乃至2ポンドの間の値に調整する。組立体23を
ロードセル25に取り付け、それを今度は二重作動空気
シリンダー26に取り付ける。フロス試料27を固定ア
ンカーピン28、ガイド29,30、アンカーピン31
の周りで包む。ピン31を、空気シリンダー33に連結
しているブロック32に固定する。空気シリンダー33
は約1ポンドり張力をフロスにかける。フロス使用の
「サイクル(周期)」は空気シリンダー26へ空気圧力
を加えることによりシュミレートする。これにより組立
体23が上がり、初めに歯がフロスに接触し、続いてフ
ロスが隣接歯間空間34を通る。歯間にフロスを挿入す
るのに必要な力をロードセル25で測定する。空気シリ
ンダー26への圧力を逆にすると、組立体23が下が
り、それによりフロスが隣接歯間空間から除かれる。各
試料にこのようなサイクルを20サイクル行なう。フロ
ス挿入力は、最初の5サイクルで測定した挿入力の平均
とする。
【0050】切れは、未使用のフロスと上記の20挿入
サイクル経過後のテスト試料との間の張力の変化(%)
により示される。未使用のフロスと模擬使用テストを受
けたフロス間の張力の変化(%)は、使用テスト中のフ
ィラメントの摩耗および破断をもたらす。従って、使用
と未使用のフロスの張力強度の変化(%)は、実際の使
用で予想される切れの度合いの指標となる。
【0051】表8は、模擬使用テストにより測定された
本発明のフロスと他の市販のフロスの切れの程度を示
す。市販製品として、オーラル−Bミント(Oral-B Min
t)、CVSワックスド(CVS Waxed)、ライトエイド・ハ
イテクミント(RiteAid Hi-TechMint)、ライトエイド・
ワックスド(RiteAid Waxed)およびグライド(Glide)を用
いた。
【0052】 表8 模擬使用テスト* 前後のフロスの張力強度 フロス 未使用フロス 模擬テスト後 張力強度 張力強度 の張力強度 の張力強度 の変化 の変化 (ポンド) (ポンド) (ポンド) (%) 実施例1のフロス 9.4 8.6 0.8 8.5 実施例2のフロス 10.0 9.8 0.2 2.0 実施例3のフロス 7.6 6.9 0.7 10.5 比較例1のフロス 15.7 11.8 3.9 24.8 比較例2のフロス 9.5 7.3 2.2 23.2 オーラル−Bミント 6.5 3.3 3.2 49.2 CVSワックスド 14.4 12.8 1.6 11.1 ライトエイド・ 21.0 11.9 9.1 43.3 ハイテクミント ライトエイド・ 11.7 10.2 1.5 12.8 ワックスド グライド 8.4 8.2 0.2 2.3 (モノフィラメント) *(歯負荷1.25ポンド)
【0053】表8のデータが示すように本発明のフロス
は、比較例に比べ、模擬使用テストで示される優れた切
れ抵抗性を有する。また、これらは他の市販のマルチフ
ィラメントフロスより優れているか又は同等である。
【0054】また、模擬使用テストは、歯間にフロスを
挿入するのに必要な力についてのデータも提供する。こ
れらのデータを以下の表9に示す。
【0055】 表9 フロス挿入力データ* フロス 平均挿入力(g)と(標準偏差) 実施例1のフロス 602(32) 実施例2のフロス 603(32) 実施例3のフロス 676(31) 比較例1のフロス 642(19) 比較例2のフロス 682(13) オーラル−Bミント 437(22) CVSワックスド 680(13) ライトエイド・ 765(52) ハイテクミント ライトエイド・ 664(11) ワックスド グライド 493(56) (モノフィラメント) *圧縮力2ポンドの歯負荷
【0056】本発明のフロスは、PTFEモノフィラメ
ント製のグライドフロスより挿入力が高い。また、それ
らは、オーラル−B製品より挿入力が高い。しかし、表
8に示すように、本発明のフロスはオーラル−B製品よ
り切れ抵抗が優れている。従って、本発明のより好まし
い実施形態(実施例1および実施例2)は、従来製品に
比べ、歯間の容易なスライド性と切れ特性において最も
良好なバランスを示す。
【0057】本発明のフロスはねじれと絡合度に関して
も、従来の選択されたフロスに対し特徴付けられた。こ
れらのデータを表10に示す。
【0058】 表10 ねじれと絡合−本発明のフロスと従来のフロス フロス ねじれ 絡合 (ねじれ/インチ) (節間インチ) 実施例1のフロス 0 1 実施例2のフロス 0 1 実施例3のフロス 0 0.7 比較例1のフロス 1.7 6 比較例2のフロス 1.7 0 CVSワックスド 3 2.6 ライトエイド・ 1.7 3.8 ワックスド
【0059】先に示したように、フロスのほつれの問題
に対する従来の解決方法として、フロスを製造するヤー
ンをねじることがあった。CVSワックスド製品および
ライトエイド・ワックスド製品は、ヤーンをねじること
により、ほつれ抵抗性を得ている。表8および表10の
データは、本発明のフロスが、従来の解決方法によら
ず、即ちヤーンをねじることなく、最も優れた従来のマ
ルチフィラメントフロスに匹敵する切れ抵抗性を有する
ことを示している。これらのデータはむしろ、実質的に
ねじれていないヤーンを用いても、ヤーンの絡合度を上
述した値にコントロールすることにより、従来のものに
匹敵する切れ抵抗性が得られる可能性を示している。
【0060】実施例4および実施例5−複数のコーティ
ング これらの実施例のフロスは実施例2のヤーンを用いて実
施例2のコーティング方法により製造した。第一のコー
ティング工程で、ヤーンは供給スプールからほどかれ、
マルチワックスW−445でコートされ、再び巻かれ
た。ヤーンに適用するマルチワックスバインダーの量を
変えて、2つのフロスを製造した。バインダー付加の量
は、バインダーのコーティングダイへの供給を規制して
コントロールした。第二のコーティング工程では、第一
のコーティングを含む各ヤーンを、以下の組成を有する
コーティング物質で、同じ装置と方法を用いて、再びコ
ートした。
【0061】得られたフロスの特性を以下の表11に示
す。 表11 フロス特性フロス特性 実施例4のフロス 実施例5のフロス ヤーンベース重量 630 630 (デニール) フィラメントベース重量 3 3 (デニール) ヤーン引張強さ(テナシティ) 7 7 (グラム(力)/デニール) ヤーン組成 ナイロン−6,6 ナイロン−6,6 ヤーンねじれ 0 0 (ねじれ/インチ) 絡合節間の平均距離 1 1 (インチ) フィラメント引張強度 21 21 (グラム力) 第一のコーティング(バインダー) 7 14 の付加量(mg/ヤード) 第一のコーティング(バインダー) 11 22 の付加量(コートしてないヤーンの 重量に基づく重量%) 第二のコーティング付加量 19 19 (mg/ヤード) 第二のコーティング付加量 30 30 (コートしてないヤーンの 重量に基づく重量%)
【0062】実施例4および実施例5のフロスを上述の
模擬使用テストにかけ、20サイクルの後、試料の写真
を撮った。模擬使用テスト後の実施例4のフロスの顕微
鏡写真は、フロス表面のゆるい繊維を示し、これは使用
中に破断する恐れがある。これに対し、実施例4のバイ
ンダーの量の2倍を含む実施例5のフロスの顕微鏡写真
は、実施例4のフロスに比べて、表面フィラメントがよ
りきつくフロスのバルクに付着していて切れ抵抗性がよ
り高く、使用中に歯間に付くことが少ないことを示し
た。
【0063】好適な実施態様を以下に示す。 (1)前記絡合頻度が約0.5インチ乃至約3.5イン
チである請求項1記載のデンタルフロス。 (2)前記絡合頻度が約0.7インチ乃至約2.5イン
チである実施態様(1)記載のデンタルフロス。 (3)前記絡合頻度が約0.9インチ乃至約1.3イン
チである実施態様(2)記載のデンタルフロス。 (4)前記フィラメントのベース重量が約1デニール乃
至約5デニールである請求項1記載のデンタルフロス。 (5)前記フィラメントのベース重量が約2デニール乃
至約4デニールである実施態様(4)記載のデンタルフ
ロス。
【0064】(6)前記フィラメントのベース重量が約
2.5デニール乃至約3.5デニールである実施態様
(5)記載のデンタルフロス。 (7)前記フィラメントのテナシティが少なくとも約3
g/デニールである請求項1記載のデンタルフロス。 (8)前記フィラメントのテナシティが少なくとも約5
g/デニールである実施態様(7)記載のデンタルフロ
ス。 (9)前記フィラメントのテナシティが少なくとも約7
g/デニールである実施態様(8)記載のデンタルフロ
ス。 (10)前記ヤーンは、ポリアミド、ポリオレフィン、
ポリエステルから選択されるポリマーである請求項1記
載のデンタルフロス。
【0065】(11)前記ポリアミドはナイロン−6、
ナイロン−6,6から選択される実施態様(10)記載
のデンタルフロス。 (12)前記ヤーンのベース重量が約550デニール乃
至約850デニールである請求項1記載のデンタルフロ
ス。 (13)前記ヤーンのベース重量が約550デニール乃
至約700デニールである実施態様(12)記載のデン
タルフロス。 (14)前記ヤーンはねじれの程度は、約1.3ねじれ
/直線インチより少ない請求項1記載のデンタルフロ
ス。 (15)前記ヤーンはねじれの程度は、約0.5ねじれ
/直線インチより少ない実施態様(14)記載のデンタ
ルフロス。
【0066】(16)前記フロスの厚みは約3ミル乃至
約5ミルである請求項1記載のデンタルフロス。 (17)前記フロスの厚みは約4ミルである実施態様
(16)記載のデンタルフロス。 (18)前記フロスのアスペクト比は約8:1より大き
い請求項1記載のデンタルフロス。 (19)前記バインダーは、天然ワックス、合成ワック
ス、それらの混合物から選択される請求項1記載のデン
タルフロス。 (20)前記ワックスは、微小結晶ワックス、蜜ろう、
数平均分子量が約1,000乃至約5,000である低
分子量ポリエチレン、それらの混合物から選択される実
施態様(19)記載のデンタルフロス。
【0067】(21)前記バインダーの融点が少なくと
も摂氏約50度である請求項1記載のデンタルフロス。 (22)前記バインダーが前記ヤーンの重量に基づき少
なくとも約15重量%のレベルで前記フロスに存在する
請求項1記載のデンタルフロス。 (23)前記バインダーが前記ヤーンの重量に基づき少
なくとも約25重量%のレベルで前記フロスに存在する
実施態様(22)記載のデンタルフロス。 (24)前記バインダーが前記ヤーンの重量に基づき少
なくとも約60重量%のレベルで前記フロスに存在する
実施態様(23)記載のデンタルフロス。 (25)前記フロスが任意に第二のコーティングを有す
る請求項1記載のデンタルフロス。
【0068】(26)前記第二のコーティングは水溶性
キャリアを含む実施態様(25)記載のデンタルフロ
ス。 (27)前記水溶性キャリアは、ポリエチレングリコー
ル、ポリビニルアルコール、それらの混合物から選択さ
れるポリマーを含む実施態様(26)記載のデンタルフ
ロス。 (28)前記フロスはさらに、芳香剤、歯磨剤、過酸化
物、プラークコントロール剤、歯石コントロール剤、抗
生物質、歯ホワイトニング及び漂白剤、pH緩衝剤、抗
真菌剤、ミネラル補給剤、止血剤、抗菌剤、ビタミン
類、界面活性剤及び乳化剤、鎮痛剤から選択される少な
くとも1つの添加物を含む実施態様(25)記載のデン
タルフロス。 (29)前記少なくとも1つの添加物が、前記第一のコ
ーティング、前記第二のコーティング、又は前記両方の
コーティングに存在する実施態様(28)記載のデンタ
ルフロス。 (30)前記コーティングは、前記ヤーンの重量に基づ
き約15重量%乃至約100重量%の付加量で、前記フ
ロスに存在する実施態様(25)記載のデンタルフロ
ス。
【0069】(31)前記コーティングは、前記ヤーン
の重量に基づき約40重量%乃至約80重量%の付加量
で、前記フロスに存在する実施態様(25)記載のデン
タルフロス。 (32)前記コーティングは、前記ヤーンの重量に基づ
き約65重量%乃至約100重量%の付加量で、フロス
に存在する実施態様(25)記載のデンタルフロス。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、切
れとほつれの抵抗性が改善されたデンタルフロスを提供
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフロスを製造するのに使用する装置
の概略図である。
【図2】 本発明のフロスを構成するヤーンの絡合節を
示す20倍の拡大顕微鏡写真である。
【図3】 使用中のフロスの切れ及びほつれの抵抗性を
測定する試験装置の前面図である。
【図4】 図3の装置に使用する歯固定具の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ヤーン 44,45 フィラメント
フロントページの続き (72)発明者 ハロルド・ディー・オチス アメリカ合衆国、08822 ニュージャージ ー州、フレミントン、クローバー・ヒル・ ロード 83 (72)発明者 ジョン・コズコ アメリカ合衆国、08816 ニュージャージ ー州、イースト・ブランズウィック、クラ ンベリー・サークル 605 (72)発明者 バイプル・デーブ アメリカ合衆国、08502 ニュージャージ ー州、ベル・メアド、プリムローズ・コー ト 910

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヤーンと、前記ヤーンに適用する少なく
    とも第一のコーティングを含み、前記ヤーンは複数のフ
    ィラメントからなり実質的にねじれてなく、 前記ヤーンは約0.5インチ乃至約3.5インチの絡合
    頻度を有し、 前記ヤーンのベース重量は約500デニール乃至約12
    00デニールであり、 前記第一のコーティングは非水溶性バインダーを含むデ
    ンタルフロス。
  2. 【請求項2】 ヤーンと、前記ヤーンに適用する少なく
    とも第一のコーティングを含み、前記ヤーンは複数のフ
    ィラメントからなり実質的にねじれてなく、 a)前記ヤーンは約0.5インチ乃至約3.5インチの
    絡合頻度を有し、 b)前記ヤーンのベース重量は約500デニール乃至約
    1200デニールであり、テナシティは少なくとも約3
    g/デニールであり、 c)前記第一のコーティングは非水溶性バインダーを含
    み、前記バインダーは前記ヤーンの重量に基づき少なく
    とも約15重量%のレベルでデンタルフロスに存在し、 d)前記各フィラメントのベース重量は約1デニール乃
    至約5デニールであるデンタルフロス。
  3. 【請求項3】 ヤーンと、前記ヤーンに適用する少なく
    とも第一のコーティングを含み、前記ヤーンは複数のフ
    ィラメントからなり、 a)前記ヤーンは約0.5インチ乃至約2.5インチの
    絡合頻度を有し、 b)前記ヤーンのベース重量は約500デニール乃至約
    1200デニールであり、 c)前記第一のコーティングは非水溶性バインダーを含
    むデンタルフロス。
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