JP2000041236A - 資料提示装置における赤外線を用いた映像信号の送受信手段およびその方法 - Google Patents

資料提示装置における赤外線を用いた映像信号の送受信手段およびその方法

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JP2000041236A
JP2000041236A JP10206302A JP20630298A JP2000041236A JP 2000041236 A JP2000041236 A JP 2000041236A JP 10206302 A JP10206302 A JP 10206302A JP 20630298 A JP20630298 A JP 20630298A JP 2000041236 A JP2000041236 A JP 2000041236A
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quality
light receiving
camera
signal
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JP10206302A
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Noriyuki Kondo
紀之 近藤
Akio Takahashi
昭雄 高橋
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CABIN IND
CABIN KOGYO KK
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CABIN IND
CABIN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】観察対象の撮影可能な範囲を広範囲に保ちなが
ら、撮影ごとに送信装置の搬送部と受信装置の受光部材
との相対的位置を調整する必要性をなくすと共にケーブ
ルを短縮化して、撮影の際の使いづらさを解消すること
が可能な、資料提示装置における赤外線を用いた映像信
号の送受信手段およびその方法を提供する。 【解決手段】カメラ1と、送信装置2と、受信装置3と
を備えている。送信装置2に電源を一体的に備え、か
つ、送信装置2およびカメラ1を携帯可能に構成してあ
る。また、受信装置3に受光部材を少なくとも2個以上
設けて受信できる範囲が拡がるようにし、かつ、複数の
受光部材3b,3’bで受信されたそれぞれの映像信号
のうち比較的良質または最高品位の一つの映像信号がテ
レビジョン受像機4で出力されるように映像信号を切替
える自動切替え制御方式を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線を搬送波と
する映像信号の送受信に広指向性を持たせることができ
るようにした資料提示装置における赤外線を用いた映像
信号の送受信手段およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、資料提示装置は、オフィスにおけ
るプレゼンテーションツールとして、または学校や医療
業界において多数の人とのコミュニケーションツールと
して利用されている。そして、例えば小学校などでは、
生徒の書いたノートなどを撮影可能な簡易型の資料提示
装置が多用されている。この種の従来の資料提示装置5
0は、図10に示すように資料を撮影するためのカメラ
51と、カメラ51で撮影した映像信号を所定の波長に
変調すると共に変調した映像信号を赤外線に乗せて搬送
する送信装置52と、送信装置52から搬送された映像
信号を受信すると共に受信した映像信号をテレビジョン
受像機54で出力され得るように復調する受信装置53
とを備えている。受信装置53とテレビジョン受像機5
4は、映像出力ケーブル55を介して接続されており、
受信装置53で復調した複合映像信号をテレビジョン受
像機54で出力表示することができるように構成されて
いる。
【0003】カメラ51は携帯可能な大きさおよび形状
に形成されている。またカメラ51は、送信装置52に
所定長のケーブル56を介して接続されており、撮影し
た映像信号を送信装置52に送り込むことができるよう
になっている。送信装置52の内部には、カメラ51で
撮影され、ケーブル56を介して送り込まれた映像信号
を所定周波数の搬送波に乗せて伝送できるように、映像
信号の振幅、周波数または位相を変調させる変調方式
(図示省略)が回路構成されている。送信装置52で使
用する搬送波には、赤外線が用いられている。そして送
信装置52は、映像信号をFM変調し、その変調波を赤
外線に乗せて放射面52a(図10の送信装置において
紙面の向こう側の面)より所定方向に向けて放射(搬
送)することができるようになっている。また送信装置
52は、平面状の物体の上に安定した状態で据え置くこ
とができるように、本体の底面が大きくかつ平坦に形成
されている。受信装置53の受光面53aには、送信装
置52より搬送された、映像信号の変調波を乗せた赤外
線の搬送波を受光する受光センサーなどの受光部材53
bが備えられている。また受信装置53の内部には、受
光部材53bで受光した赤外線に乗せられた映像信号の
変調波を復調する復調方式(図示省略)が回路構成され
ている。また送信装置52および受信装置53は、それ
ぞれ電源コード57,58を有していて、それぞれの電
源コード57,58の端子57a,58aを室内などに
設けられた外部電源の端子(図示省略)に接続すること
によってそれぞれの装置の作動のために必要な電気エネ
ルギーを得ることができるように構成されている。
【0004】そして、この種の資料提示装置50を使用
する場合には、送信装置52および受信装置53のそれ
ぞれ電源コード57,58の端子57a,58aを室内
の電源部の端子に差し込むと共に、送信装置52の放射
面52aと受信装置53の受光面53aとがほぼ一直線
上で対向するようにして据え置き、それぞれを据え置か
れた位置から動かさないようにしておく。この状態で、
送信装置53にケーブル56を介して接続されたカメラ
51をケーブル56の長さの範囲内において、自由に移
動させて所望の観察対象を撮影する。カメラ51で撮影
した映像信号は、送信装置52に送られた後、所定の変
調処理を施され、さらに、赤外線に乗せられて放射面5
2aより受信装置53へ向けて搬送される。赤外線の搬
送波に乗せられて搬送された映像信号の変調波は、受信
装置53の受光部材53bで受光された後、復調処理を
施されて複合映像信号としてテレビジョン受像機54へ
と送られる。そして受信装置53より送られた複合映像
信号はテレビジョン受像機54で出力表示される。
【0005】このように、従来のこの種の資料提示装置
50は、送信装置52および受信装置53のいづれも送
受信可能な向きにした状態でそのまま据え置いて使用す
るようになっており、カメラ51と送信装置52とを接
続するケーブル56の長さの範囲内においてカメラ51
を所望の観察対象に対し自在に向きを変えて撮影して、
テレビジョン受像機54に出力表示させることができる
ようになっている。そしてこの種の資料提示装置50
は、広範囲に渡って観察対象を撮影することができるよ
うにするために、カメラ51と送信装置52とを接続す
るケーブルの長さを所定長(例えば、5m程度)程度と
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、送信装置52
とカメラ51とを接続するケーブル56の長さが長い
と、ケーブル56が、カメラ51で観察対象を撮影する
ときに送信装置52とカメラ51との間の物体に引っ掛
かって撮影の邪魔になりやすい。このため従来のこの種
の資料提示装置には、例えば教室内において生徒の机上
の資料などを撮影する場合、ケーブル56が生徒にぶつ
かったり、机や椅子などに引っ掛かったりしないよう
に、所定長の長さを有するケーブル56を生徒の頭上に
持ち上げながら撮影しなければならない、というような
使いづらさがあった。
【0007】この種の資料提示装置における観察対象を
撮影する際のこのような使いづらさを解消するための方
法としては、例えば、カメラと送信装置とをワイヤレス
化し、かつ、カメラで撮影した映像信号を電波で送信装
置に伝送する方法が考えられる。しかし、電波を用いる
ことが可能な電界強度は、電波法などにより所定の基準
値以下に抑えられており、その所定の基準値以下の電界
強度では、カメラで撮影した映像信号を送信装置に送る
ことが難しい。このため、カメラと送信装置とをワイヤ
レス化することは難しい。したがって、送信装置から受
信装置への映像信号の搬送波としては、電波ではなく赤
外線を用いざるを得ない。
【0008】そこで、この種の資料提示装置における上
記のような使いづらさを解消するための方法としては、
カメラと送信装置とを接続するケーブルの長さを極力短
くして使用する方法が考えられる。しかし、カメラと送
信装置とを接続するケーブルの長さを短くすると、送信
装置を据え置いたままでは撮影範囲が狭められてしま
う。しかも赤外線は、指向性が狭く、受光部材に対し真
正面で(送信方向に対しほぼ垂直となるように)受光さ
れたときに受光部材で最高の感度を示す一方、受光部材
に対し斜めの角度で受光されたときには、その感度が極
端に悪くなる。すなわち、赤外線を搬送波として用いた
場合、送信装置の搬送部から受信装置の受光部材へ映像
信号を送る際の受光部材で良好に受光できる入射角度の
幅が非常に狭くなる、という性質を有している。このた
め、カメラと送信装置とを接続するケーブルの長さを短
くして送信装置を随時移動させると送信装置の送信部と
受信装置の受光部材との相対的位置が変化して受信装置
で良質な映像信号を受信することができなくなり易い。
撮影のたびごとに送信装置の搬送部と受信装置の受光部
材との相対的位置を調整すれば良質な映像信号を受信す
ることは可能であるが、それでは却って撮影操作が煩雑
化してしまう。
【0009】このように従来の資料提示装置では、観察
対象の撮影可能な範囲を広範囲に保ちながら撮影ごとに
送信装置の搬送部と受信装置の受光部材との相対的位置
を調整する必要性をなくすことと、ケーブルの長さを短
縮化することとを同時に達成することができず、撮影者
は撮影の際の使いづらさをある程度我慢しなければなら
ない、という問題を有していた。
【0010】そこで本発明は、観察対象の撮影可能な範
囲を広範囲に保ちながら、撮影ごとに送信装置の搬送部
と受信装置の受光部材との相対的位置を調整する必要性
をなくすと共にケーブルを短縮化して、撮影の際の使い
づらさを解消することが可能な、資料提示装置における
赤外線を用いた映像信号の送受信手段およびその方法の
提供を課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明による資料提示装置における赤外線を用いた
映像信号の送受信手段は、カメラと、カメラで撮影した
映像信号を変調すると共に変調した映像信号を赤外線に
乗せて搬送する送信装置と、送信装置から搬送された映
像信号を受信すると共に受信した映像信号を復調してテ
レビジョン受像機で出力され得るようにする受信装置と
を備えた資料提示装置において、送信装置に電源を一体
的に備え、かつ、送信装置およびカメラを携帯可能に構
成すると共に、受信装置に受光部材を少なくとも2個以
上設けて送信装置から送信される映像信号を受信できる
範囲が拡がるようにし、かつ、複数の受光部材で受信さ
れたそれぞれの映像信号のうち比較的良質または最高品
位の一つの映像信号がテレビジョン受像機で出力される
ように映像信号を切替えてテレビジョン受像機の出力端
子に接続する自動切替え制御方式を備えたことを特徴と
する。
【0012】また本発明は、好ましくは、受信装置の自
動切替え制御方式が、映像信号の自動切替えを送信装置
から搬送された映像信号を復調した後に行うように回路
構成されていることを特徴とする。
【0013】また本発明は、好ましくは、受信装置の自
動切替え制御方式が、映像信号の自動切替えを送信装置
から搬送された映像信号を復調した後の複合映像信号か
ら同期信号を分離する同期信号分離回路と、同期信号分
離回路で分離された同期信号の品質を判定する同期信号
品位判定回路と、同期信号品位判定回路で判定された情
報に基づいて、複数の受光部材で受けた映像信号のうち
いづれか一方の複合映像信号を最適な映像信号としてテ
レビジョン受像機に接続するスイッチング回路とを備え
ていることを特徴とする。
【0014】また本発明は、好ましくは、受信装置の自
動切替え制御方式が、送信装置から搬送された映像信号
を復調する過程の途中で映像信号の自動切替えを行うよ
うに回路構成されていることを特徴とする。
【0015】また本発明は、好ましくは、受信装置の自
動切替え制御方式が、映像信号の自動切替えを送信装置
から搬送された映像信号から搬送波を分離する搬送波分
離回路と、搬送波分離回路で分離された搬送波の品位を
判定する搬送波品位判定回路と、搬送波品位判定回路で
判定された情報に基づいて、複数の受光部材で受けた映
像信号のうちいづれか一つの映像信号を最適な映像信号
として復調してテレビジョン受像機に接続するスイッチ
ング回路とを備えていることを特徴とする。
【0016】また本発明は、好ましくは、受信装置の自
動切替え制御方式が、複数の受光部材で受けた映像信号
がいづれも所定の品位を満たしていないときには、いづ
れの映像信号もテレビジョン受像機へ出力させないよう
に回路構成されていることを特徴とする。
【0017】また本発明による資料提示装置における赤
外線映像信号の送受信方法は、カメラと、カメラで撮影
した映像信号を変調すると共に変調した映像信号を赤外
線に乗せて搬送する送信装置と、送信装置から搬送され
た映像信号を受信すると共に受信した映像信号を復調し
てテレビジョン受像機で出力され得るようにする受信装
置とを備えた資料提示装置において、送信装置に電源を
一体的に備え、かつ、送信装置およびカメラを携帯可能
に構成すると共に、受信装置に受光部材を少なくとも2
個以上設けて送信装置から送信される映像信号を受信で
きる範囲が拡がるようにしておき、カメラと送信装置を
携帯しながら、送信装置の放射部を受信装置の受光部材
に向けてカメラで観察対象を撮影したときに、受信装置
を介して、複数の受光部材で受けた映像信号を復調し、
次いで復調した一方の受光部材からの複合映像信号から
同期信号を分離し、次いで分離した同期信号の品位を判
定し、次いでその品位が良質であると判定したときは、
分離前のその複合映像信号をテレビジョン受像機に出力
し、品位が良質でないと判定したきは、他方の複合映像
信号をテレビジョン受像機に出力するようにしたことを
特徴とする。
【0018】また本発明は、好ましくは、カメラと、カ
メラで撮影した映像信号を変調すると共に変調した映像
信号を赤外線に乗せて搬送する送信装置と、送信装置か
ら搬送された映像信号を受信すると共に受信した映像信
号を復調してテレビジョン受像機で出力され得るように
する受信装置とを備えた資料提示装置において、送信装
置に電源を一体的に備え、かつ、送信装置およびカメラ
を携帯可能に構成すると共に、受信装置に受光部材を少
なくとも2個以上設けて送信装置から送信される映像信
号を受信できる範囲が拡がるようにしておき、カメラと
送信装置を携帯しながら、送信装置の放射部を受信装置
の受光部材に向けてカメラで観察対象を撮影したとき
に、受信装置を介して、複数の受光部材で受けた映像信
号を復調し、次いで復調したそれぞれの受光部材からの
複合映像信号から同期信号を分離し、次いでそれぞれ分
離した同期信号の品位を判定し、次いで複数の同期信号
の品位が良質であると判定したときは、その良質である
と判定した同期信号のうち最高品位の同期信号の分離前
の複合映像信号をテレビジョン受像機に出力し、一つの
同期信号の品位のみが良質であると判定したときは、そ
の良質であると判定した一つの分離前の複合映像信号を
テレビジョン受像機に出力し、いづれの同期信号も品位
が良質でないと判定したときは、いづれの同期信号の分
離前の複合映像信号もテレビジョン受像機に出力させな
いようにしたことを特徴とする。
【0019】また本発明は、好ましくは、カメラと、カ
メラで撮影した映像信号を変調すると共に変調した映像
信号を赤外線に乗せて搬送する送信装置と、送信装置か
ら搬送された映像信号を受信すると共に受信した映像信
号を復調してテレビジョン受像機で出力され得るように
する受信装置とを備えた資料提示装置において、送信装
置に電源を一体的に備え、かつ、送信装置およびカメラ
を携帯可能に構成すると共に、受信装置に受光部材を少
なくとも2個以上設けて送信装置から送信される映像信
号を受信できる範囲が拡がるようにしておき、カメラと
送信装置を携帯しながら、送信装置の放射部を受信装置
の受光部材に向けてカメラで観察対象を撮影したとき
に、受信装置を介して、一方の受光部材で受けた復調前
の変調波から搬送波を分離し、次いで分離した搬送波の
品位を判定し、次いでその品位が良質であると判定した
ときは、その分離前の変調波を復調してテレビジョン受
像機に出力し、品位が良質でないと判定したときは、他
方の受光部材で受けた復調前の変調波を復調してテレビ
ジョン受像機に出力するようにしたことを特徴とする。
【0020】また本発明は、好ましくは、カメラと、カ
メラで撮影した映像信号を変調すると共に変調した映像
信号を赤外線に乗せて搬送する送信装置と、送信装置か
ら搬送された映像信号を受信すると共に受信した映像信
号を復調してテレビジョン受像機で出力され得るように
する受信装置とを備えた資料提示装置において、送信装
置に電源を一体的に備え、かつ、送信装置およびカメラ
を携帯可能に構成すると共に、受信装置に受光部材を少
なくとも2個以上設けて送信装置から送信される映像信
号を受信できる範囲が拡がるようにしておき、カメラと
送信装置を携帯しながら、送信装置の放射部を受信装置
の受光部材に向けてカメラで観察対象を撮影したとき
に、受信装置を介して、複数の受光部材で受けた復調前
の変調波から搬送波を分離し、次いでそれぞれ分離した
搬送波の品位を判定し、次いで複数の搬送波の品位が良
質であると判定したときは、その良質であると判定した
搬送波のうち最高品位の搬送波の分離前の変調波を復調
してテレビジョン受像機に出力し、一つの搬送波のみ品
位が良質であると判定したときは、その良質であると判
定した一つの分離前の変調波を復調してテレビジョン受
像機に出力し、いづれの変調波も品位が良質でないと判
定したときは、受光部材で受けた復調前のいづれの変調
波も復調させず、かつ、テレビジョン受像機にも出力さ
せないようにしたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施形態】以下に、本発明の資料提示装置にお
ける赤外線を用いた映像信号の送受信手段およびその方
法の実施形態を図を用いて説明する。図1は本発明の資
料提示装置における赤外線を用いた映像信号の送受信手
段の第一実施形態の外部構成を示す概略図である。図2
は本実施形態の送信装置の内部構造を示す図で、(a) は
正面図、(b) は側面である。図3は本実施形態の送信装
置より放射される赤外線の特性を示す図で、(a) は周波
数特性、(b) はスペクトル分布、(c) は指向特性をそれ
ぞれ示す。図4は本実施形態の受信装置の内部構造を示
す図で、(a) は上面図、(b) は側面図である。図5は本
実施形態の受信装置に備えられた自動切替え制御方式の
回路構成図である。
【0022】先ず、第一実施形態の資料提示装置の構成
を説明する。本実施形態の資料提示装置は、図1に示す
ように資料を撮影するためのカメラ1と、カメラ1で撮
影した映像信号を所定の波長に変調すると共に変調した
映像信号を赤外線に乗せて搬送する送信装置2と、送信
装置2から搬送された映像信号を受信すると共に受信し
た映像信号をテレビジョン受像機4で出力され得るよう
に復調する受信装置3とを備えている。受信装置3とテ
レビジョン受像機4は、映像出力ケーブル5を介して接
続されており、受信装置3で復調した複合映像信号をテ
レビジョン受像機4で出力表示することができるように
構成されている。
【0023】カメラ1は携帯可能な大きさおよび形状に
形成されている。またカメラ1は、送信装置2にケーブ
ル6を介して接続されており、撮影した映像信号を送信
装置2に送り込むことができるようになっている。送信
装置2の内部のプリント基板などには、カメラ1で撮影
され、ケーブル6を介して送り込まれた映像信号を所定
周波数の搬送波に乗せて伝送できるように、映像信号の
周波数をFM変調させる変調方式(図示省略)が回路構
成されている。また送信装置2で使用する搬送波には、
赤外線が用いられており、送信装置2は赤外線を介して
映像信号の変調波を放射部2c(図1の発信装置におい
て紙面の向こう側の面に設けられている)より所定方向
に向けて放射(搬送)することができるようになってい
る。
【0024】受信装置3の受光面3aには、送信装置2
より搬送された、映像信号の変調波を乗せた赤外線の搬
送波を受光する受光センサーなどの受光部材3b,3’
bが備えられている。また受信装置3の内部には、受光
部材3b,3’bで受光した映像信号を復調する復調方
式(図示省略)が回路構成されている。また受信装置3
は、電源コード8を有していて、電源コード8の端子8
aを室内などの電源部の端子(図示省略)に接続するこ
とによって装置の作動のための電気エネルギーを得るこ
とができるように構成されている。
【0025】ここで、本実施形態の資料提示装置では、
送信装置2が、その内部に電池などの電源が一体的に収
納可能となるように形成されるか、または、電池を収納
した電池ボックスが着脱可能となるように形成されてお
り、電源コードなどで他の外部電源に接続することな
く、作動のための電気エネルギーをこの電池から得るこ
とができるようになっている。また、送信装置2は携帯
可能な大きさおよび形状に形成されていると共に、送信
装置2とカメラ1とを接続するケーブル6の長さは、撮
影の際の障害物にならず、かつ、送信装置2とカメラ1
との相対的な向きを自由に変えることが可能な必要最低
限度の所定長の長さに抑えられている。
【0026】具体的には、図2(a) および図2(b) に示
すように、送信装置2の本体カバー2aには、手で把持
するのに適した所定の周長を有する細長筒状の把手部2
bが所定の長さに渡って形成されていると共に、赤外線
を外部に放射するために開口された放射部2cが把手部
2bの上方に形成されている。また、本体カバー2aの
内部には、電池収納部2dが設けられており、電池収納
部2dには、電池9(例えば単3アルカリ乾電池6本)
が収納されるようになっている。なお、送信装置2に電
源部が一体的に設けられる構成であれば、電池収納部2
dは、必ずしも本体カバー2aと一体的に形成された構
成に限定する必要はない。例えば、送信装置2とは別体
に形成された電池ボックスを送信装置2に着脱できるよ
うに本体カバー2aに電池ボックス着脱部(図示省略)
を形成してもよい。
【0027】なお、送信装置2の本体カバー2aの内部
には、電池収納部2d以外に発光プリント基板2e,赤
外線発光ダイオード2f,可視光フィルター2gが設け
られている。発光プリント基板2eは、電池収納部2d
と、赤外線発光ダイオード2fと、カメラ入力端子2h
と、その他の映像入力端子2iと接続されている。そし
て、発光プリント基板2eにはカメラ入力端子2hおよ
びその他の映像入力端子2iを経由して入力された映像
信号の波長を図3(a) ,図3(b) に示すような所定の周
波数特性,スペクトル分布を示す赤外線で搬送すること
ができるようにFM変調させる変調方式が回路構成され
ている。また発光プリント基板2eには、赤外線発光ダ
イオード2fより赤外線を発光させて、その赤外線にF
M変調した映像信号を乗せて送信装置2の外部に放射す
る制御回路が構成されている。赤外線発光ダイオード2
fは、FM変調した映像信号を外部の受信装置に搬送で
きる程度に発光するように、発光プリント基板2e上に
複数個(図2では2×4個)設けられている。なお赤外
線発光ダイオード2fから放射される赤外線は、図3
(c) に示すように受光部材で受光可能な入射角度のずれ
が中心より10°の範囲内の狭い指向性を有している。
可視光フィルター2gは、赤外線発光ダイオード2fの
前方の発光部2cに取り付けられており、FM変調した
映像信号を乗せた光線のうち所定波長の光線(例えば紫
外線や所定波長以外の赤外線など)を除去し、残りの所
定範囲の波長の光を透過するように構成されている。
【0028】また本実施形態の資料提示装置は、受信装
置3に受光部材を少なくとも2個以上設け、従来の装置
に比べて、赤外線の受光可能な範囲を拡大させている。
なお、受光部材の位置、および数は、外部よりの赤外線
の受光可能な範囲を拡大させることができれば、特に限
定されるものではなく、受信装置3の周囲360°の範
囲に渡って受光面3aとなるように配置してもよい。
【0029】具体的には、図4(a) に示すように、受光
部材3b,3’bは、それぞれの先端部3c,3’cが
互いに離れる方向を向くように受光面3aに対して傾斜
した状態で受信装置3に配置されている。
【0030】なお、図4(a) ,図4(b) に示すように受
信装置3の本体カバー3dの受光部材3b,3’bが配
置された側には、可視光フィルター3eが、本体カバー
3dの内部には、受光プリント基板3f,3’f、切替
えプリント基板3gがそれぞれ設けられている。可視光
フィルター3eは、受光部材3b,3’bへ向かうFM
変調された映像信号を乗せた光線のうち所定波長の光線
(例えば紫外線や所定波長以外の赤外線など)を除去
し、残りの所定範囲の波長の光を透過するように構成さ
れている。また受光部材3b,3’bは、受光プリント
基板3f,3’fにそれぞれ一体的に接続されている。
そして、それぞれの受光部材3b,3’bと受光プリン
ト基板3f,3’fとで、受光部3h,3’hを構成し
ている。また受光プリント基板3f,3’fは、切替え
プリント基板3gに接続されている。また切替えプリン
ト基板3gには、複数の受光部材3b,3’bで受けた
映像信号からの画像情報のうち最適な映像信号に自動的
に切替える自動切替え制御方式が回路構成されている。
さらに切替えプリント基板3gは、映像出力端子3i,
およびDC電源用端子3jと接続されている。映像出力
端子3iには、映像出力ケーブル5が接続されている。
また、DC電源用端子3jには電源コード8が接続され
ている。
【0031】また本実施形態の自動切替え制御方式で
は、図5に示すように複数の受光部3h,3’hのいづ
れか一方の受光部(例えば受光部3h。以下「第一受光
部」と称す。また受光部3’hを「第二受光部」と称
す。)が、同期信号分離回路3kおよび同期信号品位判
別回路3lに接続された回路構成となっている。また、
双方の受光部3h,3’h、同期信号分離回路3kおよ
び同期信号品位判別回路3lは、ビデオスイッチ回路3
mに接続されている。そして、ビデオスイッチ回路3m
は映像出力端子3iと接続されている。
【0032】それぞれの受光部3h,3’hには、上述
のようにそれぞれ受光部材3b,3’bが備えられてい
ると共に、それぞれの受光プリント基板3f,3’fに
各受光部材3b,3’bで受光した映像信号の変長波を
復調して復合映像信号S1 ,S2 にするための復調方式
が回路構成されている。
【0033】同期信号分離回路3kは、第一受光部3h
で復調された複合映像信号S1 を画像信号と同期信号と
に分離させるためのフィルター(図示省略)を備えてい
る。同期信号品位判別回路3lには、同期信号分離回路
3kで分離した同期信号の電圧値および波形の周期を計
測する計測回路(図示省略)が備えられていると共に、
その計測回路による計測情報に基づいて信号波形の歪
み、信号に含まれる雑音など、信号の品位を判定する制
御回路(図示省略)が備えられている。この制御回路で
は、同期信号が所定の基準を満たしている場合には、そ
の同期信号を含んでいた第一受光部3hで復調された複
合映像信号S1 の品位を良質であると判定し、同期信号
が所定の基準を満たしていない場合には、第一受光部3
hで復調した複合映像信号S1 の品位を良質でないと判
定するようになっている。なお、その品位の判定結果
は、所定の品位判別信号S3 としてビデオスイッチ回路
3mに送られる。ビデオスイッチ回路3mでは、同期信
号品位判別回路3lによって判定された複合映像信号S
1 の品位に基づいて、第一受光部3hで復調された複合
映像信号S1 と第二受光部3’hで復調された複合映像
信号S2 とのいづいか一方と接続するようにスイッチン
グ処理を行なうようになっている。具体的には、ビデオ
スイッチ回路3mは、同期信号品位判別回路3kにおい
て複合映像信号S1 の品位が、良質であると判定された
ときは、第一受光部3hで復調された複合映像信号S1
と接続し、良質でないと判定されたときは、第二受光部
3’hで復調された複合映像信号S2 と接続するように
なっている。すなわち、本実施形態の自動切替え方式で
は、第一受光部3hまたは第二受光部3’hで受光して
得られたそれぞれの複合映像信号のうちいづれか品位の
良質な方を自動選択してテレビジョン受像機に出力させ
ることができるように回路構成されている。
【0034】次に、本実施形態の資料提示装置を用いて
撮影する際の送受信装置の動作および送受信方法につい
て説明する。本実施形態の資料提示装置の使用に際し
て、送信装置2には、あらかじめ電池を、電池収納部2
dに収納し蓋をして、送信装置2を作動するための電源
を送信装置本体に一体装備しておく。なお、受信装置3
およびテレビジョン受像機4は、それぞれコンセントを
介して室内の電源部の端子に接続すると共に、所定の位
置に固定的に据え置いておく。そして、送信装置2の電
源スイッチ(図示省略)をONにして、片方の手で送信
装置2の把手部2bを持ちながらもう片方の手でカメラ
1を持って観察対象を撮影する。その際、送信装置2の
放射部2cを受信装置3の受光部材3b,3’bに向け
る。本実施形態によれば、送信装置2をカメラ1と共に
携帯して使用することができるので、カメラ1と送信装
置2とを接続するケーブル6の長さを、カメラ1と送信
装置2との相対的な向きを自由に変えることが可能な必
要最低限の長さに短縮することができ、撮影の際にケー
ブル6が引っ掛かるなどの障害を防ぐことができ、ま
た、引っ掛かりを防ぐためにケーブル6を持つ必要がな
くなるので撮影がし易くなる。
【0035】このようにして、カメラ1で撮影した映像
信号は、送信装置2の内部においてFM変調をかけられ
た後に赤外線搬送波に乗せられて放射される。送信装置
2より放射された赤外線搬送波に乗せられた映像信号
は、受信装置3の受光部材3b,3’bのいづれか、ま
たは総ての受光部材により受信される。このとき、各受
光部材が受信したときの赤外線の入射角度は、それぞれ
の受光部材によって異なっている。
【0036】受信装置3では、変調された映像信号を乗
せた赤外線の搬送波を受光部材3b,3’bの少なくと
もいづれか一方で受けたとき、それぞれの受光部3h,
3’hにおいて、各受光部材3b,3’bで受信した映
像信号の変調波をそれぞれ復調して復合映像信号S1 ,
S2 にする。次いで、受信装置3の本体内部の切替えプ
リント基板3gにおいて、各受光部材3b,3’bで受
けた映像信号のうち最適な映像信号に自動的に切替える
自動切替え制御方式が作動する。図5に示すように、ま
ず同期信号分離回路3kにおいて、第一受光部3hで復
調した複合映像信号を、フィルター(図示省略)などを
介して、画像信号と同期信号とに分離する。次いで、同
期信号品位判別回路3lにおいて、同期信号分離回路3
kで分離した同期信号の電圧値および波形の周期を計測
すると共に、その計測情報に基づいて信号波形の歪み、
信号に含まれる雑音など、信号の品位を判定する。そし
て、同期信号が所定の基準を満たしている場合には、こ
の同期信号を含んでいた第一受光部3hで復調した複合
映像信号S1 の品位を良質であると判定し、同期信号が
所定の基準を満たしていない場合には、第一受光部3h
で復調した複合映像信号S1 の品位を良質でないと判定
する。これらの判別情報は、品位判別信号S3 として、
ビデオスイッチ回路3mに送られる。次いで、ビデオス
イッチ回路3mにおいて、品位判別信号S3 に示された
同期信号品位判別回路3lで判定した複合映像信号S1
の品位に基づいて、第一受光部3hで復調した複合映像
信号S1 と第二受光部3’hで復調した複合映像信号S
2 とのいづれか一方を自動的に選択して接続するように
スイッチング処理を行なう。具体的には、同期信号品位
判別回路3lで複合映像信号S1 の品位が良質であると
判定したときは、第一受光部3hで復調した複合映像信
号S1 と接続し、良質でないと判定したときは、第二受
光部3’hで復調した複合映像信号S2と接続する。
【0037】ビデオスイッチ回路3mに接続された複合
映像信号は、映像出力端子3iを通り、映像出力ケーブ
ル5を介してテレビジョン受像機4に送られその表示画
面4aより出力される。したがって、本実施形態によれ
ば、カメラおよび発信装置を携帯しながら撮影をするこ
とができる。そして、その場合に、発信装置から放射さ
れる赤外線の向きが受信装置に対して、多少の入射角度
がついていたとしても、複数の受光部材のいづれかに良
好に受光された方の映像信号がテレビジョン受像機に出
力されるので、確実かつ良好な画像を表示させることが
できる。このため、送信装置とカメラとの間を接続する
ケーブルを長くすることなく、赤外線を用いた送受信可
能な範囲を拡大することができ、使用時の煩わしさをな
くすことができる。
【0038】ところで、送信装置2から放射された映像
信号の受光部材3b,3’bに対する入射角度が所定角
度を超えるときは、いづれの受光部材によっても映像信
号を乗せた赤外線を良好に受光することがむづかしい。
この場合、上記自動切替え制御方式は、第二受光部3’
hで受信し復調した複合映像信号S2 をテレビジョン受
像機4で出力できるように切替え制御するが、ノイズが
乗った劣悪な画像が表示されてしまい、却ってテレビジ
ョン画面を観察する者の目に負担をかけることになって
しまう虞れがある。そこで、いづれの受光部材によって
も映像信号を乗せた赤外線を良好に受光することができ
ない場合には、そのような劣悪の画像を表示させないよ
うに制御されていることが好ましい。
【0039】図6は本発明の資料提示装置における赤外
線を用いた映像信号の送受信手段の第二実施形態を示す
自動切替え制御方式の回路構成図である。本実施形態の
自動切替え制御方式では、複数の受光部3h,3’hの
双方を、それぞれ別個の同期信号分離回路3k,3’
k、同期信号品位判別回路3i,3’iと接続させた回
路構成となっている。また、双方の受光部3h,3’h
(第一受光部および第二受光部)、同期信号分離回路3
k,3’kおよび同期信号品位判別回路3i,3’i
は、ビデオスイッチ回路3kに接続されている。なお、
同期信号分離回路3’kおよび同期信号品位判別回路
3’iは、図4(a) ,(b)に示す切替えプリント基板3
gに設けられている。その他の構成は、第一実施形態と
ほぼ同様である。
【0040】本実施形態の場合、ビデオスイッチ回路3
mは、第一受光部3hおよびその同期信号分離回路3k
・同期信号品位判別回路3lからの同期信号が所定の基
準を満たさず、第一受光部3hで復調した複合映像信号
S1 の品位が良質でないと判定した品位判別信号S3 を
得たときには、第二受光部3’hおよびその同期信号分
離回路3’k・同期信号品位判別回路3’lからの同期
信号の品位情報に基づいて作動制御するように回路構成
されている。そして、第二受光部3’hおよびその同期
信号分離回路3’k・同期信号品位判別回路3’lから
の同期信号が所定の基準を満たし、第二受光部3’hで
復調した複合映像信号S2 の品位が良質と判定した品位
判別信号S’3 を得たときには、第二受光部3’hから
の複合映像信号S2 と接続して、テレビジョン受像機4
に出力できるように制御される。また、第二受信部3’
hおよびその同期信号分離回路3’k・同期信号品位判
別回路3’lからの同期信号が所定の基準を満たさず、
第二受光部3’hで復調した複合映像信号S2 の品位が
良質でないと判定した品位判別信号S3 を得たときに
は、第一受光部3hおよび第二受光部3’hからのいづ
れの複合映像信号ともその接続を遮断するように制御さ
れる。このとき、映像出力端子3mは接地電位となり、
図1に示す映像出力ケーブル5を介して映像出力端子3
mと接続されたテレビジョン受像機4の表示画面4aが
ブラックまたはブルーバック状態になるように制御され
る。
【0041】したがって、本実施形態によれば、カメラ
の移動範囲が送受信装置で映像信号を送受信可能な範囲
を超えるような場合に、受光された映像信号の品位の悪
化に伴う劣悪なノイズの出力を防止することができる。
その他の作用・効果は、第一実施形態とほぼ同様であ
る。
【0042】なお、本実施形態のさらに変形例として、
第一受光部3hおよび第二受光部3’hを経由したいづ
れの複合映像信号S1 ,S2 とも、それぞれの同期信号
分離回路3k,3’k・同期信号品位判別回路3l,
3’lを介して同期信号の品位を判断しておく。次い
で、ビデオスイッチ回路3kにおいて両者の同期信号の
品位を比較し、同期信号の品位の良い方の複合映像信号
を映像出力端子3mに接続すると共に、同期信号の品位
がいづれも良質でない場合には、上記と同様に、いづれ
の複合映像信号をも映像出力端子3mから遮断するよう
に回路構成してもよい。本変形例によれば、いづれの受
光部3h,3’hにおいても良質の複合映像信号が得ら
れ、かつ、第一受光部3hに比べて第二受光部3’hか
ら良質の複合映像信号S2 が得られるような場合に、最
良の映像信号をテレビジョン受像機4に出力表示させる
ことができる。
【0043】図7は本発明の資料提示装置における赤外
線を用いた映像信号の送受信手段の第三実施形態を示す
自動切替え制御方式の回路構成図である。本実施形態の
自動切替え制御方式では、送信装置から搬送された映像
信号を復調する過程の途中で映像信号の自動切替えを行
うように回路構成されており、品位判別のために使用さ
れる信号として搬送波が用いられている。具体的には、
第一受光部材3b(以下、受光部材3bを「第一受光部
材」、受光部材3’bを「第二受光部材」と称す。)
は、キャリア(搬送波)検出回路3nと、FM変調波選
択回路3oとに接続されている。第二受光部材3’b
は、FM変調波選択回路3oに接続されている。また、
FM変調波選択回路3oは、映像信号検波・増幅回路3
pに接続されており、映像信号検波・増幅回路3pは映
像出力端子3iに接続されている。なお、その他のカメ
ラ、送信装置、受信装置の外部、テレビ受像機などの構
成は第一および第二実施形態とほぼ同様である。
【0044】本実施形態では、第一受光部材3bで受光
されたFM変調波S4 は、またキャリア検出回路3nへ
そのまま送られるようになっている。キャリア検出回路
3nには、第一受光部材3bで受光されたFM変調波S
4 のうち搬送波成分を分離して取り出すように、フィル
ターを備えた搬送波分離回路(図示省略)が備えられて
いる。またキャリア検出回路3nには、搬送波分離回路
で分離抽出された搬送波の電圧値および波形の周期を計
測する計測回路(図示省略)と共に、その計測情報に基
づいて波形の歪み、搬送波に含まれる雑音など、搬送波
の品位を判定する制御回路(図示省略)が備えられてい
る。この制御回路では、搬送波が所定の基準を満たして
いる場合には、この搬送波を含んでいた第一受光部材3
bで受光されたFM変調波の品位を良質であると判定
し、搬送波が所定の基準を満たしていない場合には、第
一受光部材3bで受光されたFM変調波の品位を良質で
ないと判定するようになっている。なお、その品位の判
定結果は、所定の品位判別信号S3としてFM変調波選
択回路3oに送られる。
【0045】FM変調波選択回路3oでは、品位判別信
号S3 として送られた、キャリア検出回路3nにおいて
判定された搬送波の品位に基づいて、第一受光部材3b
で受光された第一FM変調波S4 と第二受光部材3’b
で受光された第二FM変調波S5 のいづれか一方と接続
するようにスイッチング処理を行なうようになってい
る。そして、キャリア検出回路3nにおいて搬送波の品
位が良質であると判定されたときは、第一受光部材3b
で受光された第一FM変調波S4 と接続し、良質でない
と判定されたときは、第二受光部材3’bで受光された
第二FM変調波S5 と接続するようになっている。映像
信号検波・増幅回路3pでは、FM変調波選択回路3o
に接続された第一受光部材3bまたは第二受光部材3’
bのいづれかで受光されたFM変調波を検波(復調)し
て複合映像信号を形成するように回路構成されている。
【0046】すなわち本実施形態の自動切替え方式は、
第一および第二実施形態とは異なり、受光部材で受光し
たFM変調波を復調する前に、FM変調波の自動切替え
を行ない、それを復調し複合化映像信号に変換してテレ
ビジョン受像機で出力するようにしている。また本実施
形態の自動切替え方式は、第一実施形態と同様に、複数
の受光部材で受信した映像信号のうちのいづれか一方を
良質なものと判断してその複合映像信号をテレビジョン
受像機に出力するように構成されている。
【0047】本実施形態によれば、FM変調波の復調す
る過程の途中においてテレビジョン受像機に出力すべき
波長を自動切替えするように自動切替え方式を構成した
ので、その分、回路構成を簡略化することができる。
【0048】図8は本発明の資料提示装置における赤外
線を用いた映像信号の送受信手段の第四実施形態を示す
自動切替え制御方式の回路構成図である。本実施形態で
は、図7に示す第三実施形態の自動切替え方式の回路構
成の第二受光部材3’bの直後にキャリア検出回路3’
nが接続され、キャリア検出回路3’nは、FM変調波
選択回路3oに接続された回路構成となっている。
【0049】本実施形態の場合、FM変調波選択回路3
oは、第一受光部材3bの搬送波成分の品位が良好でな
いと判断されたときは、第二受光部材3’bおよびその
搬送波成分の品位に基づいて作動する。そして、第二受
光部材3’bおよびキャリア検出回路3’nにより搬送
波の品位が良質と判断されたときは、第二受光部材3’
bからのFM変調波3’nを映像信号検波・増幅回路3
pに接続する。映像信号検波・増幅回路3pでは、第二
受光部材3’bからのFM変調波3’nを複調および増
幅して複合映像信号に変換し、映像出力端子に接続され
たテレビジョン受像機に送り込む。また、第二受光部材
3’bおよびキャリア検出回路3’nにより搬送波の品
位が良質でないと判断されたときは、第一受信部材3b
および第二受信部材3’bからのいづれのFM変調波も
映像信号検波・増幅回路3pに接続しないように遮断す
る。このとき、映像出力端子3iが、接地電位となり、
映像出力端子3iと接続されたテレビジョン受像機4の
表示画面4aは、ブラックまたはブルーバック状態にな
るように制御されている。
【0050】したがって、本実施形態によれば、第二実
施形態と同様にカメラの移動範囲が送受信装置で映像信
号を送受信可能な範囲を超えるような場合の映像信号の
悪化に伴う劣悪なノイズの出力を防止することができ
る。
【0051】なお、本実施形態のさらに変形例として、
第一および第二受信部のいづれのFM変調波もそれぞれ
のキャリア検出回路3n,3’nを介して搬送波の品位
を判断させておく。次いで、FM変調波選択回路3oに
おいて両方の搬送波の品質を比較し、搬送波の品質の良
い方のFM変調波を映像信号検波・増幅回路3pに接続
すると共に、搬送波の品質がいづれも良質でない場合に
は、いづれのFM変調波をも映像信号検波・増幅回路3
pとは遮断するように回路構成してもよい。本変形例に
よれば、いづれの受光部においても良質の複合映像信号
が得られ、第一受光部材よりも第二受光部材の方がより
良質の複合映像信号が得られるような場合において、最
良の映像信号をテレビジョン受像機に出力表示させるこ
とができる。
【0052】なお、上記の各実施形態では、受光部材を
2つ設けられているとして説明したが、受光部材の数
は、少なくとも2つ以上であればよく、その個数が限定
されるものではない。また、受光プリント基板、切替え
プリント基板、更には、それらの基板に構成される自動
切替え制御方式を構成する各回路の数も適宜設計変更可
能である。また、受信装置内で受光された映像信号を復
調するまでの回路を一つの基板に設けると共に、復調後
の複合映像信号を自動切替えする回路を別の基板に設け
るようにしても、または、受信装置内で受光された映像
信号を復調するまでの回路と復調後の複合映像信号の自
動切替えする回路とを同じ基板に設けるようにしてもよ
い。さらに、映像信号の受信から復調までを行なう受信
装置を複数個設けると共に、それぞれの受信装置からの
映像信号を自動切替えする自動切替え制御方式を備えた
回路をそれぞれの受信装置とは別個に設けてそれをそれ
ぞれの受信装置と接続するようにしてもよい。
【0053】実験例 上記各実施形態と同様の構成をした送受信装置であっ
て、二つの受光部材が38°外側に開くように配置され
た受信装置を所定の位置Pに置いて、教室内で資料の撮
影を行った。そして、カメラで撮影した映像信号が送信
装置より送信されて受信装置により受信されてテレビ受
像機に良好に再現できる境界を探し、それを線で結ん
だ。なお、カメラと送信装置とを接続するケーブルの長
さは必要最低限に抑えてあるので、机や椅子にケーブル
が引っ掛かる虞れは全くなかった。本実施例の装置によ
れば、図9に示すように38°向きが異なるそれぞれの
受光部材ごとにそれぞれほぼ木の葉状に囲まれた斜線部
分の内側で映像信号の送受信を良好に行なうことがで
き、カメラを介してほぼ教室全体をテレビ受像機に表示
させることができた。
【0054】
【発明の効果】以上、本発明によれば、撮影の際に送信
装置をカメラと共に携帯可能にしたので、カメラと送信
装置とを接続するケーブルを必要最低限度に短縮化する
ことができ、従来の装置のようにケーブルが引っ掛かる
虞れをなくすことができる。また、送信装置から放射さ
れる赤外線を受信装置で受信可能な範囲を拡げたので、
カメラと送信装置とを接続するケーブルを必要最低限度
に短縮化しても、ケーブルを長くした場合と同様に広範
囲を撮影することができる。このため、使い易さが格段
と向上する。
【0055】また、請求項6に係る発明によれば、複数
の受光部材で受けた映像信号がいづれも所定の品位を満
たしていないときには、いづれの映像信号もテレビジョ
ン受像機へ出力させないように回路構成したので、劣悪
な画像の表示を防止することができる。
【0056】また、請求項4に係る発明によれば、送信
装置から搬送された映像信号を復調する過程の途中で前
記映像信号の自動切替えを行うようにしたので、その
分、回路構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の資料提示装置における赤外線を用いた
映像信号の送受信手段の第一実施形態の外部構成を示す
概略図である。
【図2】本実施形態の送信装置の内部構造を示す図で、
(a) は正面図、(b) は側面図である。
【図3】本実施形態の送信装置より放射される赤外線の
特性を示す図で、(a) は周波数特性、(b) はスペクトル
分布、(c) は指向特性をそれぞれ示す。
【図4】本実施形態の受信装置の内部構造を示す図で、
(a) は上面図、(b) は側面図である。
【図5】本実施形態の受信装置に備えられた自動切替え
制御方式の回路構成図である。
【図6】本発明の資料提示装置における赤外線を用いた
映像信号の送受信手段の第二実施形態を示す自動切替え
制御方式の回路構成図である。
【図7】本発明の資料提示装置における赤外線を用いた
映像信号の送受信手段の第三実施形態を示す自動切替え
制御方式の回路構成図である。
【図8】本発明の資料提示装置における赤外線を用いた
映像信号の送受信手段の第四実施形態を示す自動切替え
制御方式の回路構成図である。
【図9】上記各実施形態と同様の構成をした送受信装置
を用いて資料を撮影したときの送信装置から送られる映
像信号を受信装置で受光可能な撮影範囲を示す図であ
る。
【図10】従来の資料照明装置における赤外線映像信号
の送受信手段の一実施形態の外部構成を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 カメラ 2 送信装置 2a 本体カバー 2b 把手部 2c 放射部 2d 電池収納部 2e 発光プリント基板 2f 赤外線発光ダイオード 2g 可視光フィルター 2h カメラ入力端子 2i その他の映像入力端子 3 受信装置 3a 受光面 3b,3’b 受光部材 3c,3’c 先端部 3d 本体カバー 3e 可視光フィルター 3f,3’f 受光プリント基板 3g 切替えプリント基板 3h,3’h 受光部 3i 映像出力端子 3j DC電源用端子 3k 同期信号分離回路 3l 同期信号品位判別回路 3m ビデオスイッチ回路 3n,3’n キャリア(搬送波)検出回路 3o FM変調波選択回路 3p 映像信号検波・増幅回路3p 4 テレビジョン受像機 5 映像出力ケーブル 6 ケーブル 8 電源コード 8a 端子 9 電池

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラと、前記カメラで撮影した映像信号
    を変調すると共に変調した映像信号を赤外線に乗せて搬
    送する送信装置と、前記送信装置から搬送された映像信
    号を受信すると共に受信した映像信号を復調してテレビ
    ジョン受像機で出力され得るようにする受信装置とを備
    えた資料提示装置において、 前記送信装置に電源を一体的に備え、かつ、前記送信装
    置および前記カメラを携帯可能に構成すると共に、前記
    受信装置に受光部材を少なくとも2個以上設けて送信装
    置から送信される映像信号を受信できる範囲が拡がるよ
    うにし、かつ、前記複数の受光部材で受信されたそれぞ
    れの映像信号のうち比較的良質または最高品位の一つの
    映像信号がテレビジョン受像機で出力されるように映像
    信号を切替えてテレビジョン受像機の出力端子に接続す
    る自動切替え制御方式を備えたことを特徴とする赤外線
    を用いた映像信号の送受信手段。
  2. 【請求項2】前記受信装置の自動切替え制御方式は、前
    記映像信号の自動切替えを前記送信装置から搬送された
    映像信号を復調した後に行うように回路構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の資料提示装置におけ
    る赤外線を用いた映像信号の送受信手段。
  3. 【請求項3】前記受信装置の自動切替え制御方式は、前
    記映像信号の自動切替えを前記送信装置から搬送された
    映像信号を復調した後の複合映像信号から同期信号を分
    離する同期信号分離回路と、前記同期信号分離回路で分
    離された同期信号の品質を判定する同期信号品位判定回
    路と、前記同期信号品位判定回路で判定された情報に基
    づいて、前記複数の受光部材で受けた映像信号のうちい
    づれか一方の複合映像信号を最適な映像信号としてテレ
    ビジョン受像機に接続するスイッチング回路とを備えて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    資料提示装置における赤外線を用いた映像信号の送受信
    手段。
  4. 【請求項4】前記受信装置の自動切替え制御方式は、前
    記送信装置から搬送された映像信号を復調する過程の途
    中で前記映像信号の自動切替えを行うように回路構成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の資料提示装
    置における赤外線を用いた映像信号の送受信手段。
  5. 【請求項5】前記受信装置の自動切替え制御方式は、前
    記映像信号の自動切替えを前記送信装置から搬送された
    映像信号から搬送波を分離する搬送波分離回路と、前記
    搬送波分離回路で分離された搬送波の品位を判定する搬
    送波品位判定回路と、前記搬送波品位判定回路で判定さ
    れた情報に基づいて、前記複数の受光部材で受けた映像
    信号のうちいづれか一つの映像信号を最適な映像信号と
    して復調してテレビジョン受像機に接続するスイッチン
    グ回路とを備えていることを特徴とする請求項1または
    請求項4に記載の資料提示装置における赤外線を用いた
    映像信号の送受信手段。
  6. 【請求項6】前記受信装置の自動切替え制御方式は、前
    記複数の受光部材で受けた映像信号がいづれも所定の品
    位を満たしていないときには、いづれの映像信号もテレ
    ビジョン受像機へ出力させないように回路構成されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいづれか
    に記載の資料提示装置における赤外線を用いた映像信号
    の送受信手段。
  7. 【請求項7】カメラと、前記カメラで撮影した映像信号
    を変調すると共に変調した映像信号を赤外線に乗せて搬
    送する送信装置と、前記送信装置から搬送された映像信
    号を受信すると共に受信した映像信号を復調してテレビ
    ジョン受像機で出力され得るようにする受信装置とを備
    えた資料提示装置において、前記送信装置に電源を一体
    的に備え、かつ、前記送信装置および前記カメラを携帯
    可能に構成すると共に、前記受信装置に受光部材を少な
    くとも2個以上設けて前記送信装置から送信される映像
    信号を受信できる範囲が拡がるようにしておき、 前記カメラと送信装置を携帯しながら、送信装置の放射
    部を受信装置の受光部材に向けてカメラで観察対象を撮
    影したときに、 前記受信装置を介して、複数の受光部材で受けた映像信
    号を復調し、次いで復調した一方の受光部材からの複合
    映像信号から同期信号を分離し、次いで分離した同期信
    号の品位を判定し、次いでその品位が良質であると判定
    したときは、分離前のその複合映像信号をテレビジョン
    受像機に出力し、品位が良質でないと判定したきは、他
    方の複合映像信号をテレビジョン受像機に出力するよう
    にしたことを特徴とする赤外線を用いた映像信号の送受
    信方法。
  8. 【請求項8】カメラと、前記カメラで撮影した映像信号
    を変調すると共に変調した映像信号を赤外線に乗せて搬
    送する送信装置と、前記送信装置から搬送された映像信
    号を受信すると共に受信した映像信号を復調してテレビ
    ジョン受像機で出力され得るようにする受信装置とを備
    えた資料提示装置において、 前記送信装置に電源を一体的に備え、かつ、前記送信装
    置および前記カメラを携帯可能に構成すると共に、前記
    受信装置に受光部材を少なくとも2個以上設けて前記送
    信装置から送信される映像信号を受信できる範囲が拡が
    るようにしておき、 前記カメラと送信装置を携帯しながら、送信装置の放射
    部を受信装置の受光部材に向けてカメラで観察対象を撮
    影したときに、 前記受信装置を介して、複数の受光部材で受けた映像信
    号を復調し、次いで復調したそれぞれの受光部材からの
    複合映像信号から同期信号を分離し、次いでそれぞれ分
    離した同期信号の品位を判定し、次いで複数の同期信号
    の品位が良質であると判定したときは、その良質である
    と判定した同期信号のうち最高品位の同期信号の分離前
    の複合映像信号をテレビジョン受像機に出力し、一つの
    同期信号の品位のみが良質であると判定したときは、そ
    の良質であると判定した一つの分離前の複合映像信号を
    テレビジョン受像機に出力し、いづれの同期信号も品位
    が良質でないと判定したときは、いづれの同期信号の分
    離前の複合映像信号もテレビジョン受像機に出力させな
    いようにしたことを特徴とする資料提示装置における赤
    外線を用いた映像信号の送受信方法。
  9. 【請求項9】カメラと、前記カメラで撮影した映像信号
    を変調すると共に変調した映像信号を赤外線に乗せて搬
    送する送信装置と、前記送信装置から搬送された映像信
    号を受信すると共に受信した映像信号を復調してテレビ
    ジョン受像機で出力され得るようにする受信装置とを備
    えた資料提示装置において、 前記送信装置に電源を一体的に備え、かつ、前記送信装
    置および前記カメラを携帯可能に構成すると共に、前記
    受信装置に受光部材を少なくとも2個以上設けて前記送
    信装置から送信される映像信号を受信できる範囲が拡が
    るようにしておき、 前記カメラと送信装置を携帯しながら、送信装置の放射
    部を受信装置の受光部材に向けてカメラで観察対象を撮
    影したときに、 前記受信装置を介して、一方の受光部材で受けた復調前
    の変調波から搬送波を分離し、次いで分離した搬送波の
    品位を判定し、次いでその品位が良質であると判定した
    ときは、その分離前の変調波を復調してテレビジョン受
    像機に出力し、品位が良質でないと判定したときは、他
    方の受光部材で受けた復調前の変調波を復調してテレビ
    ジョン受像機に出力するようにしたことを特徴とする資
    料提示装置における赤外線を用いた映像信号の送受信方
    法。
  10. 【請求項10】カメラと、前記カメラで撮影した映像信
    号を変調すると共に変調した映像信号を赤外線に乗せて
    搬送する送信装置と、前記送信装置から搬送された映像
    信号を受信すると共に受信した映像信号を復調してテレ
    ビジョン受像機で出力され得るようにする受信装置とを
    備えた資料提示装置において、 前記送信装置に電源を一体的に備え、かつ、前記送信装
    置および前記カメラを携帯可能に構成すると共に、前記
    受信装置に受光部材を少なくとも2個以上設けて前記送
    信装置から送信される映像信号を受信できる範囲が拡が
    るようにしておき、 前記カメラと送信装置を携帯しながら、送信装置の放射
    部を受信装置の受光部材に向けてカメラで観察対象を撮
    影したときに、 前記受信装置を介して、複数の受光部材で受けた復調前
    の変調波から搬送波を分離し、次いでそれぞれ分離した
    搬送波の品位を判定し、次いで複数の搬送波の品位が良
    質であると判定したときは、その良質であると判定した
    搬送波のうち最高品位の搬送波の分離前の変調波を復調
    してテレビジョン受像機に出力し、一つの搬送波のみ品
    位が良質であると判定したときは、その良質であると判
    定した一つの分離前の変調波を復調してテレビジョン受
    像機に出力し、いづれの変調波も品位が良質でないと判
    定したときは、受光部材で受けた復調前のいづれの変調
    波も復調させず、かつ、テレビジョン受像機にも出力さ
    せないようにしたことを特徴とする資料提示装置におけ
    る赤外線を用いた映像信号の送受信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100454951C (zh) * 2002-12-13 2009-01-21 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 手持行动设备显示载体的拓展装置及方法

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