JP2000034848A - 緊急避難用耐熱シェルター構造 - Google Patents
緊急避難用耐熱シェルター構造Info
- Publication number
- JP2000034848A JP2000034848A JP10202477A JP20247798A JP2000034848A JP 2000034848 A JP2000034848 A JP 2000034848A JP 10202477 A JP10202477 A JP 10202477A JP 20247798 A JP20247798 A JP 20247798A JP 2000034848 A JP2000034848 A JP 2000034848A
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- JP
- Japan
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- outside air
- heat
- shelter
- resistant
- air intake
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Emergency Lowering Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】大規模火災等の熱風発生時に緊急非難するため
の、安全で安価な緊急避難用耐熱シェルター構造を提供
する。 【解決手段】地上に設けた耐熱シェルター本体と、該耐
熱シェルター本体から離れた位置にある外気取入口と、
該耐熱シェルター本体と該外気取入口とを連結する地下
に埋設された導入外気冷却パイプを有する。耐熱シェル
ター本体は外面が鋼板で内面が耐火材である事が好まし
い。外気取入口には光触媒フィルター、高性能フィルタ
ー、ガスフィルター等を取付ける事が好ましい。また外
気取入口には水冷ユニットを取り付ける事が好ましい。
の、安全で安価な緊急避難用耐熱シェルター構造を提供
する。 【解決手段】地上に設けた耐熱シェルター本体と、該耐
熱シェルター本体から離れた位置にある外気取入口と、
該耐熱シェルター本体と該外気取入口とを連結する地下
に埋設された導入外気冷却パイプを有する。耐熱シェル
ター本体は外面が鋼板で内面が耐火材である事が好まし
い。外気取入口には光触媒フィルター、高性能フィルタ
ー、ガスフィルター等を取付ける事が好ましい。また外
気取入口には水冷ユニットを取り付ける事が好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、避難用シェルター
構造に関し、特に、大規模火災時等の有事の際にすばや
く緊急避難することのできる避難用シェルター構造につ
いての提案である。
構造に関し、特に、大規模火災時等の有事の際にすばや
く緊急避難することのできる避難用シェルター構造につ
いての提案である。
【0002】
【従来の技術】不慮の出火が拡散したような場合や山火
事または地震によって火災が起きた場合には、消防組織
等の誘導によって火炎や発生した有害ガスのこないよう
な安全な場所に被災者が避難できるような体制が確立さ
れている。都心等では、地震等により地上で複数の出火
があった場合には、緊急避難場所として指定され、該避
難場所まで自力で避難すると治療等の援助が受けられる
ような救援体制になっている。しかし、上記緊急避難場
所はあくまで公園等の広場であり、関東大震災時にみら
れたような熱風が発生し人命が危機にさらされた場合の
対応までは確立していない。なお、諸外国では核戦争を
想定した地下シェルターが一般家庭でも設けられている
場合があり、熱風等が発生したような場合にはこのよう
なシェルターが利用されるものと考えられる。我が国で
も、地下シェルターが販売され、このようなシェルター
を設けている家庭等ではシェルターの中に一時避難すれ
ばよいが、安全を金で買うような考え方が普及していな
いということや高価であることから一般的に普及してい
ない。
事または地震によって火災が起きた場合には、消防組織
等の誘導によって火炎や発生した有害ガスのこないよう
な安全な場所に被災者が避難できるような体制が確立さ
れている。都心等では、地震等により地上で複数の出火
があった場合には、緊急避難場所として指定され、該避
難場所まで自力で避難すると治療等の援助が受けられる
ような救援体制になっている。しかし、上記緊急避難場
所はあくまで公園等の広場であり、関東大震災時にみら
れたような熱風が発生し人命が危機にさらされた場合の
対応までは確立していない。なお、諸外国では核戦争を
想定した地下シェルターが一般家庭でも設けられている
場合があり、熱風等が発生したような場合にはこのよう
なシェルターが利用されるものと考えられる。我が国で
も、地下シェルターが販売され、このようなシェルター
を設けている家庭等ではシェルターの中に一時避難すれ
ばよいが、安全を金で買うような考え方が普及していな
いということや高価であることから一般的に普及してい
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の大規模火災時に
は、起こった時刻等、例えば夜間に発生したような場合
はどうしても逃げ遅れる被災者が発生することが予想さ
れる。また、最近では建物パネルの構造が不燃性プラス
チックで構築されていることが多く、避難する際に発生
した有害ガスによっても人命が失われていることが想定
され、避難場所まで避難するにも道路が遮断されて避難
できないような場合も想定される。従来、の防災体制
は、上述したようにいかに速く鎮火するかという体制を
構築するにとどまり、避難経路を確実確保する体制を整
えることや熱風が発生した場合の対策を検討するまでに
は至っていないのが実状である。大規模火災等の緊急避
難時や熱風発生時には従来の地下シェルターを要所要所
に取り付けるかまたは家庭に普及させ、この中に避難す
るようにすればいいと考えられるが、特に都心部では設
置場所、費用、メンテナンス等に問題が多く、すぐ普及
させるというわけにはいかなかった。本発明の目的は、
大規模火災等の緊急時または熱風発生時に短時間で迅速
にかつ確実に一時避難することのできる緊急避難用シェ
ルターを提供するところにある。また、本発明の他の目
的は、核戦争を想定した緊急避難シェルターにも転用で
きるシェルターを提供するところにある。
は、起こった時刻等、例えば夜間に発生したような場合
はどうしても逃げ遅れる被災者が発生することが予想さ
れる。また、最近では建物パネルの構造が不燃性プラス
チックで構築されていることが多く、避難する際に発生
した有害ガスによっても人命が失われていることが想定
され、避難場所まで避難するにも道路が遮断されて避難
できないような場合も想定される。従来、の防災体制
は、上述したようにいかに速く鎮火するかという体制を
構築するにとどまり、避難経路を確実確保する体制を整
えることや熱風が発生した場合の対策を検討するまでに
は至っていないのが実状である。大規模火災等の緊急避
難時や熱風発生時には従来の地下シェルターを要所要所
に取り付けるかまたは家庭に普及させ、この中に避難す
るようにすればいいと考えられるが、特に都心部では設
置場所、費用、メンテナンス等に問題が多く、すぐ普及
させるというわけにはいかなかった。本発明の目的は、
大規模火災等の緊急時または熱風発生時に短時間で迅速
にかつ確実に一時避難することのできる緊急避難用シェ
ルターを提供するところにある。また、本発明の他の目
的は、核戦争を想定した緊急避難シェルターにも転用で
きるシェルターを提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上掲の目的を達成するた
めに本発明者は、従来の地下シェルターを地上設備とし
て設置すれば、安価にかつ簡単に設けられるのではない
かと考え次に掲げる手段を課題解決のための骨子として
提案する。すなわち、緊急避難用のシェルターであっ
て、地上部に設けられた耐熱シェルター本体と該耐熱シ
ェルター本体に外気を取り入れるための外気供給ユニッ
トからなり、前記外気供給ユニットは、前記耐熱シェル
ター本体と離隔した場所に有する外気取入口と、該外気
取入口と前記耐熱シェルター本体の外気導入口を連通す
る地下に埋設された導入外気冷却パイプとからなること
を特徴とする緊急避難用耐熱シェルター構造である。な
お、上記耐熱シェルターは、外壁が鋼板であり、内壁が
耐火材で構成されて耐熱構造を有することが好ましい。
上記外気供給ユニットの外気取入口内には、光触媒フィ
ルター、高性能フィルター、ガスフィルターの少なくと
も一種が取り付けられていることが好ましい。上記外気
導入ユニットに外気取入口内には、外気冷却用水冷ユニ
ットが取り付けられていることが好ましい。
めに本発明者は、従来の地下シェルターを地上設備とし
て設置すれば、安価にかつ簡単に設けられるのではない
かと考え次に掲げる手段を課題解決のための骨子として
提案する。すなわち、緊急避難用のシェルターであっ
て、地上部に設けられた耐熱シェルター本体と該耐熱シ
ェルター本体に外気を取り入れるための外気供給ユニッ
トからなり、前記外気供給ユニットは、前記耐熱シェル
ター本体と離隔した場所に有する外気取入口と、該外気
取入口と前記耐熱シェルター本体の外気導入口を連通す
る地下に埋設された導入外気冷却パイプとからなること
を特徴とする緊急避難用耐熱シェルター構造である。な
お、上記耐熱シェルターは、外壁が鋼板であり、内壁が
耐火材で構成されて耐熱構造を有することが好ましい。
上記外気供給ユニットの外気取入口内には、光触媒フィ
ルター、高性能フィルター、ガスフィルターの少なくと
も一種が取り付けられていることが好ましい。上記外気
導入ユニットに外気取入口内には、外気冷却用水冷ユニ
ットが取り付けられていることが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の緊急避難用耐熱シェルタ
ー構造は、耐熱構造のシェルターを地上部に設けたこと
により、避難場所が直接目で確認でき、すばやく避難で
きること、それほどの場所を取らずに設置できること、
外気を地下の安定した地中温度で自然冷却または強制水
冷してから取り入れる構造とすることにより、シェルタ
ー内に熱風を導入することなく遮断できること、外気取
入口に有害ガス等を遮断できる構造のフィルターを有す
ることから発生した有害ガス、塵埃等がシェルターに導
入されないという作用を有する。なお、本発明の緊急避
難用耐熱シェルターは、大きさは特に限定されないこと
から、避難空間を大規模に構築し、通常時には体育館、
コンサートホールのような公共の場として利用し、緊急
時には避難場所として利用することもできる。
ー構造は、耐熱構造のシェルターを地上部に設けたこと
により、避難場所が直接目で確認でき、すばやく避難で
きること、それほどの場所を取らずに設置できること、
外気を地下の安定した地中温度で自然冷却または強制水
冷してから取り入れる構造とすることにより、シェルタ
ー内に熱風を導入することなく遮断できること、外気取
入口に有害ガス等を遮断できる構造のフィルターを有す
ることから発生した有害ガス、塵埃等がシェルターに導
入されないという作用を有する。なお、本発明の緊急避
難用耐熱シェルターは、大きさは特に限定されないこと
から、避難空間を大規模に構築し、通常時には体育館、
コンサートホールのような公共の場として利用し、緊急
時には避難場所として利用することもできる。
【0006】
【実施例】図1は、本発明の緊急避難用耐熱シェルター
を示す概念図である。本発明の緊急避難用耐熱シェルタ
ー構造は、地上部に設けられた耐熱シェルター本体1
と、外気供給ユニット2とで構成される。外気供給ユニ
ット2は、外気取入口3が前記緊急避難用シェルター本
体1と離れた場所に、地上部に露出して設けられ、外気
供給ユニット2は、外気取入口3に連通した導入外気を
冷却するための導入外気冷却パイプ4を地下部に埋設し
てなる。なお、外気取入口3が前記緊急避難用耐熱シェ
ルター本体1と離れた地上部に設けられている理由は、
大規模火災時等および有事には外気が熱風となり相当な
温度(50度以上)にまで上昇し、そのまま緊急避難用
耐熱シェルター本体1に取り入れたのでは該耐熱シェル
ター本体1に避難した人命に危険を及ぼす可能性がある
からであり、本発明の基本的な考え方として、地下に配
備した前記外気冷却パイプ4により外気を地下の潜熱と
熱交換し、冷却した上で緊急避難用シェルター本体1に
導入するように構成した。
を示す概念図である。本発明の緊急避難用耐熱シェルタ
ー構造は、地上部に設けられた耐熱シェルター本体1
と、外気供給ユニット2とで構成される。外気供給ユニ
ット2は、外気取入口3が前記緊急避難用シェルター本
体1と離れた場所に、地上部に露出して設けられ、外気
供給ユニット2は、外気取入口3に連通した導入外気を
冷却するための導入外気冷却パイプ4を地下部に埋設し
てなる。なお、外気取入口3が前記緊急避難用耐熱シェ
ルター本体1と離れた地上部に設けられている理由は、
大規模火災時等および有事には外気が熱風となり相当な
温度(50度以上)にまで上昇し、そのまま緊急避難用
耐熱シェルター本体1に取り入れたのでは該耐熱シェル
ター本体1に避難した人命に危険を及ぼす可能性がある
からであり、本発明の基本的な考え方として、地下に配
備した前記外気冷却パイプ4により外気を地下の潜熱と
熱交換し、冷却した上で緊急避難用シェルター本体1に
導入するように構成した。
【0007】図2は、本発明の外気供給ユニット2の外
気取入口3の内部を示す説明図である。外気取入口3
は、該取入口3内部に、防虫金網5、防火ダンパー6、
光触媒フィルター7、高性能フィルター8、ガスフィル
ター9、送風機10および水冷ユニット11がそれぞれ
入り口内部から奥に向かって順次設けられている。それ
ぞれの構成・機能は、防虫金網5は、通常の金網(メッ
シュ)で構成された虫よけの金網であり、防火ダンパー
6は、火災時等に火炎、熱風の勢いが強くそのまま外気
を取り入れることができない場合に、ダンパーの開度を
調整することにより火炎、熱風を適当量外気供給ユニッ
ト2内に取り入れ、ユニット内に設けた各種フィルター
類(番号7〜9)の損傷を防止するためのものである。
気取入口3の内部を示す説明図である。外気取入口3
は、該取入口3内部に、防虫金網5、防火ダンパー6、
光触媒フィルター7、高性能フィルター8、ガスフィル
ター9、送風機10および水冷ユニット11がそれぞれ
入り口内部から奥に向かって順次設けられている。それ
ぞれの構成・機能は、防虫金網5は、通常の金網(メッ
シュ)で構成された虫よけの金網であり、防火ダンパー
6は、火災時等に火炎、熱風の勢いが強くそのまま外気
を取り入れることができない場合に、ダンパーの開度を
調整することにより火炎、熱風を適当量外気供給ユニッ
ト2内に取り入れ、ユニット内に設けた各種フィルター
類(番号7〜9)の損傷を防止するためのものである。
【0008】光触媒フィルター7は、いわゆる光触媒作
用により該フィルター7で捕捉した細菌類を死滅させる
ためのものであり、通常の緊急火災等では機能しないの
で本発明の外気取り付け口2内に必ず取り付けられるも
のではないが、火災の種類によって、また、化学工場ま
たは細菌類が拡散するような場面で効果を発揮する。な
お、光触媒フィルター7を取り付けておくことでシェル
ター本体1に進入しようとするビールス類は、除去され
る。高性能フィルター8は、塵埃等の除去を目的とした
FEPAフィルターのような高性能のフィルターであ
り、ガスフィルター9は、火災等で発生する有害ガスを
シェルター1本体に導入防止するためのフィルターであ
り、活性炭、ゼオライトまたはセラミックス等の材料で
構成される。送風機10は、外気を緊急避難用シェルタ
ー1に導入するための送風用として設けられたものであ
り、水冷ユニット11は、外気供給ユニット2の外気取
入口3内にジャケット状に設けられ、受水槽から冷却水
を当該ジャケット内に取入れ、潜熱が奪われ温水となっ
た排水を排出するような構造のユニットである。また、
これら防火ダンパー6、送風機10および水冷ユニット
11は、シェルター本体1からの遠隔コントロールでき
るような電気系統ユニットが取り付けられている。な
お、このような設備は外気取入口3に設けられているが
その位置は特に限られることはない。
用により該フィルター7で捕捉した細菌類を死滅させる
ためのものであり、通常の緊急火災等では機能しないの
で本発明の外気取り付け口2内に必ず取り付けられるも
のではないが、火災の種類によって、また、化学工場ま
たは細菌類が拡散するような場面で効果を発揮する。な
お、光触媒フィルター7を取り付けておくことでシェル
ター本体1に進入しようとするビールス類は、除去され
る。高性能フィルター8は、塵埃等の除去を目的とした
FEPAフィルターのような高性能のフィルターであ
り、ガスフィルター9は、火災等で発生する有害ガスを
シェルター1本体に導入防止するためのフィルターであ
り、活性炭、ゼオライトまたはセラミックス等の材料で
構成される。送風機10は、外気を緊急避難用シェルタ
ー1に導入するための送風用として設けられたものであ
り、水冷ユニット11は、外気供給ユニット2の外気取
入口3内にジャケット状に設けられ、受水槽から冷却水
を当該ジャケット内に取入れ、潜熱が奪われ温水となっ
た排水を排出するような構造のユニットである。また、
これら防火ダンパー6、送風機10および水冷ユニット
11は、シェルター本体1からの遠隔コントロールでき
るような電気系統ユニットが取り付けられている。な
お、このような設備は外気取入口3に設けられているが
その位置は特に限られることはない。
【0009】外気冷却パイプ4は、外気取入口3に連通
し、かつ、他端が緊急避難用シェルター本体1の外気導
入口12に連通するように構成される。材質は、通常の
SUS鋼管で形成され、地震等を想定して少し肉厚の鋼
管により形成されることが好ましいが、通常の継ぎ目な
し鋼管であっても、屈曲するような構造の鋼管構造を採
用しても良いことはもちろんである。材質も、耐熱鋳
鋼、特殊鋼とうであってもよい。このような構成により
外気取り入れ口をシェルター本体とは離隔することによ
り、例えば外気が60度以上の温度でも前記冷却管4お
よび水冷ユニット11の冷却機構と相まって常温付近に
まで外気を冷却することができる。外気取り入れ口3と
シェルター本体1の距離は地下温度、構造等によって任
意に決めることができる。また、外気冷却パイプ4によ
って冷却された外気をシェルター本体1に導入する構造
は、図1に示すように地下から外気導入口12に取り入
れ、空調機13からシェルター本体1の室内に取り入れ
るような構造であるが、外気は外気冷却管4を通じて充
分に冷却されているので外気を取り入れる機構はどのよ
うな構造であっても良いことは勿論である。
し、かつ、他端が緊急避難用シェルター本体1の外気導
入口12に連通するように構成される。材質は、通常の
SUS鋼管で形成され、地震等を想定して少し肉厚の鋼
管により形成されることが好ましいが、通常の継ぎ目な
し鋼管であっても、屈曲するような構造の鋼管構造を採
用しても良いことはもちろんである。材質も、耐熱鋳
鋼、特殊鋼とうであってもよい。このような構成により
外気取り入れ口をシェルター本体とは離隔することによ
り、例えば外気が60度以上の温度でも前記冷却管4お
よび水冷ユニット11の冷却機構と相まって常温付近に
まで外気を冷却することができる。外気取り入れ口3と
シェルター本体1の距離は地下温度、構造等によって任
意に決めることができる。また、外気冷却パイプ4によ
って冷却された外気をシェルター本体1に導入する構造
は、図1に示すように地下から外気導入口12に取り入
れ、空調機13からシェルター本体1の室内に取り入れ
るような構造であるが、外気は外気冷却管4を通じて充
分に冷却されているので外気を取り入れる機構はどのよ
うな構造であっても良いことは勿論である。
【0010】緊急避難用耐熱シェルター本体1は、外壁
は例えば1.6mm厚の鋼板の間に砂充填した構造とし
たもので、内壁がセラミックス酸化物で構成した耐火金
庫方式の構造であり、熱貫流率を約0.5とし、窓部を
耐熱強化ガラスで構成してある。シェルター本体1の構
造は、耐熱性を有し、火災、熱風から逃れることができ
るよな構造であれば上記構造には限られず、耐熱温度等
の条件によって耐熱鋳鋼、特殊鋼等を任意に選択でき
る。緊急避難用耐熱シェルター本体1の地中には、60
〜90cm程度の深さに貯水槽14が設けられ、パイプ
によりシェルター本体にいつでも水を供給できるように
構成されている。貯水槽14は、冷却用、飲料用として
定期的に水が入れ替えられるような構造となっていてい
るが、水を防腐させないようなミネラル鉱物を貯水槽に
いれておいてもよい。また、シェルター本体1構造は図
示しないが、食品庫、LPGボンベ、発電器が備えられ
た機動スペースと2間の居住空間を有し、該居住空間に
は空調器13により30度以下の外気が供給される。ま
た、機動スペースには、発電器食品庫等および前記居住
空間から発生する温熱排風の排気口が備えられている。
は例えば1.6mm厚の鋼板の間に砂充填した構造とし
たもので、内壁がセラミックス酸化物で構成した耐火金
庫方式の構造であり、熱貫流率を約0.5とし、窓部を
耐熱強化ガラスで構成してある。シェルター本体1の構
造は、耐熱性を有し、火災、熱風から逃れることができ
るよな構造であれば上記構造には限られず、耐熱温度等
の条件によって耐熱鋳鋼、特殊鋼等を任意に選択でき
る。緊急避難用耐熱シェルター本体1の地中には、60
〜90cm程度の深さに貯水槽14が設けられ、パイプ
によりシェルター本体にいつでも水を供給できるように
構成されている。貯水槽14は、冷却用、飲料用として
定期的に水が入れ替えられるような構造となっていてい
るが、水を防腐させないようなミネラル鉱物を貯水槽に
いれておいてもよい。また、シェルター本体1構造は図
示しないが、食品庫、LPGボンベ、発電器が備えられ
た機動スペースと2間の居住空間を有し、該居住空間に
は空調器13により30度以下の外気が供給される。ま
た、機動スペースには、発電器食品庫等および前記居住
空間から発生する温熱排風の排気口が備えられている。
【0011】
【発明の効果】以上のような構成になる本発明の緊急避
難用シェルター構造は、地上部にシェルター本体を設け
たので避難場所が直接目で確認でき、すばやく避難でき
ること、それほどの場所を取らずに設置できること、シ
ェルター内に熱風を導入することなく遮断できることお
よび発生した有害ガス、塵埃等がシェルターに導入され
ない緊急避難用シェルター構造を提供できる。なお、本
発明のシェルター構造は核の危機に対応したシェルター
としても適用できる。
難用シェルター構造は、地上部にシェルター本体を設け
たので避難場所が直接目で確認でき、すばやく避難でき
ること、それほどの場所を取らずに設置できること、シ
ェルター内に熱風を導入することなく遮断できることお
よび発生した有害ガス、塵埃等がシェルターに導入され
ない緊急避難用シェルター構造を提供できる。なお、本
発明のシェルター構造は核の危機に対応したシェルター
としても適用できる。
【図1】本発明の緊急避難用耐熱シェルターの模式縦断
面図。
面図。
【図2】本発明の外気取入口の内部構造を示す説明図。
1:耐熱シェルター本体 2:外気供給ユニット 3:外気取入口 4…導入外気冷却パイプ 5…防虫金網 6:防火ダンパー 7:光触媒フィルター 8:高性能フィルター 9:ガスフィルター 10:送風機 11:水冷ユニット 12:シェルター本体の外気導入口 13:空調機 14:貯水槽
Claims (4)
- 【請求項1】緊急避難用のシェルター構造であって、地
上部に設けられた耐熱シェルター本体と該耐熱シェルタ
ー本体に外気を取り入れるための外気供給ユニットとか
らなり、前記外気供給ユニットは、前記耐熱シェルター
本体と離隔した場所に有する外気取入口と、地下に埋設
された導入外気冷却パイプとからなり、前記外気取入口
と耐熱シェルター本体の外気導入口とが前記外気冷却パ
イプで連通してなることを特徴とする緊急避難用耐熱シ
ェルター構造。 - 【請求項2】上記耐熱シェルター本体は、外壁が鋼板で
あり、内壁が耐火材で構成されていることを特徴とする
請求項1に記載の緊急避難用耐熱シェルター構造。 - 【請求項3】上記外気導入ユニットの外気取入口内に
は、光触媒フィルター、高性能フィルター、ガスフィル
ターの少なくとも一種が取り付けられていることを特徴
とする請求項1に記載の緊急避難用耐熱シェルター構
造。 - 【請求項4】上記外気導入ユニットの外気取入口内に
は、水冷ユニットが取り付けられていることを特徴とす
る請求項1に記載の緊急避難用シェルター構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10202477A JP2000034848A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 緊急避難用耐熱シェルター構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10202477A JP2000034848A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 緊急避難用耐熱シェルター構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000034848A true JP2000034848A (ja) | 2000-02-02 |
Family
ID=16458173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10202477A Pending JP2000034848A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 緊急避難用耐熱シェルター構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000034848A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009074268A (ja) * | 2007-09-19 | 2009-04-09 | Kiyoshi Kikukawa | 建造物の耐震補強構造 |
JP5327401B1 (ja) * | 2013-02-28 | 2013-10-30 | 山口 忠政 | シェルター換気システム、シェルター換気システムで使用する壁ユニット、シェルター換気システムを使用したシェルター、シェルター換気システムの構築方法 |
KR102034742B1 (ko) * | 2018-09-28 | 2019-10-21 | 박승현 | 필터링 및 냉각된 공기와 물 공급이 가능한 화재대피장치 |
-
1998
- 1998-07-17 JP JP10202477A patent/JP2000034848A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009074268A (ja) * | 2007-09-19 | 2009-04-09 | Kiyoshi Kikukawa | 建造物の耐震補強構造 |
JP5327401B1 (ja) * | 2013-02-28 | 2013-10-30 | 山口 忠政 | シェルター換気システム、シェルター換気システムで使用する壁ユニット、シェルター換気システムを使用したシェルター、シェルター換気システムの構築方法 |
KR102034742B1 (ko) * | 2018-09-28 | 2019-10-21 | 박승현 | 필터링 및 냉각된 공기와 물 공급이 가능한 화재대피장치 |
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