JP2000032863A - 動物飼育装置 - Google Patents

動物飼育装置

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JP2000032863A
JP2000032863A JP10204852A JP20485298A JP2000032863A JP 2000032863 A JP2000032863 A JP 2000032863A JP 10204852 A JP10204852 A JP 10204852A JP 20485298 A JP20485298 A JP 20485298A JP 2000032863 A JP2000032863 A JP 2000032863A
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water
breeding
cage
water supply
animal
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JP10204852A
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Haruo Muraoka
治雄 村岡
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G & T Planning Kk
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G & T Planning Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置全体の構成をコンパクトにまとめることが
でき、装置全体を洗浄する際にそのままラックワッシャ
ーへ収納することが可能であり、特に高さ方向における
設置スペースをとらず、簡易かつ迅速にラックワッシャ
ーへ収納して一度に洗浄することができる動物飼育装置
を提供する。 【解決手段】上下3段に飼育棚部14が配設されたケー
ジ架台11と、動物を収納して各飼育棚部14毎に設置
される飼育ケージ20と、各飼育棚部14の底部と飼育
ケージ20との間に汚物を受けるよう上段側から順次逆
方向に斜設され、水を順次下段側へ流下させる一連の流
水樋30A〜30Cとを有し、最上段の流水樋30Aの
上流端に、給水ホース55を介して供給される水を樋全
幅に亘って膜状に噴射するノズル部材40を配設し、該
ノズル部材40を、前記ケージ架台11の最上端より上
方に突出しない位置に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動物を複数段に収
納して飼育管理し、動物の糞尿等の汚物を一度にまとめ
て水洗処理することができる動物飼育装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年医学や薬学の研究において、実験動
物の存在は欠かすことができないものであり、この実験
動物の飼育管理には、清浄な環境の維持が不可欠な要素
であった。また、慢性化した人手不足や、ますます規制
が厳しくなる排水処理をも考慮し、自動的に動物を飼育
管理することができる動物飼育装置が最近では普及して
いる。
【0003】具体的には例えば、上下複数段に飼育棚部
が配設されたケージ架台に、その飼育棚部毎に、動物を
収納した飼育ケージを設置して成るものが知られてい
る。各飼育棚部の底部と飼育ケージとの間には、汚物を
受ける流水樋が上段側から順次逆方向に斜設される。ま
た、ケージ架台の天井部には、上方に大きく出っ張る貯
水用のタンクが取り付けられていた。
【0004】前記タンクに一定量の水が貯まると、所定
時間毎に最上段の流水樋へタンク内の水が流され、かか
る水が上段側の流水樋から順次下方の流水樋へとジグザ
グ状に流下して、糞尿等の汚物の水洗処理が行われてい
た。このようにして、前記動物飼育装置では清浄な環境
が維持されるが、ケージ架台全体も定期的に洗浄する必
要がある。
【0005】動物飼育装置全体を洗浄する装置は、ラッ
クワッシャーとして知られている。かかるラックワッシ
ャーは、前記ケージ架台全体を収納できる内部空間を備
えた密閉可能な箱形であり、高温蒸気を内部空間に収納
したケージ架台に満遍なく噴射することができるように
構成されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記ラックワッシャー
は、設置スペースの制約上なるべく小型化が求められて
おり、通常は前記ケージ架台をぎりぎり収納できる内部
空間を有する箱形に構成されていた。ところが前記動物
飼育装置では、そのケージ架台の天井部にはタンクが上
方に出っ張るように取り付けられており、このままの状
態では、タンクが邪魔になってラックワッシャーの内部
空間に収納することができなかった。
【0007】そのため、動物飼育装置全体を洗浄する際
には、必ずタンクをケージ架台から取り外さなければな
らず、この取り外し作業が煩わしく、また、洗浄後には
再度タンクをケージ架台の天井部に取り付けなければな
らず、タンクの着脱作業が非常に面倒であり、洗浄作業
に余計な時間がかかるという問題があった。
【0008】しかも、前記タンク自体も別に洗浄しなけ
ればならず、一つの装置に対して洗浄作業を2度に分け
て行わなければならなかった。従って、動物飼育装置全
体の洗浄が更に面倒であり時間もかかって、なおさらコ
ストアップの要因になるという問題があった。
【0009】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、装置全体の構成をコ
ンパクトにまとめることができ、装置全体を洗浄する際
にそのままラックワッシャーへ収納することが可能であ
り、特に高さ方向における設置スペースをとらず、簡易
かつ迅速にラックワッシャーへ収納して一度に洗浄する
ことができる動物飼育装置を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。 [1]動物を複数段に収納して飼育管理し、動物の糞尿
等の汚物を一度にまとめて水洗処理することができる動
物飼育装置(10)において、上下複数段に飼育棚部
(14)が配設されたケージ架台(11)と、動物を収
納して前記各飼育棚部(14)毎に設置される飼育ケー
ジ(20)と、前記各飼育棚部(14)の底部と飼育ケ
ージ(20)との間に汚物を受けるよう上段側から順次
逆方向に斜設され、最上段の上流端より供給される水を
順次下段側へ流下させる一連の流水樋(30A〜30
C)とを有して成り、前記一連の流水樋(30A〜30
C)のうち最上段(30A)の上流端に、給水ホース
(55)を介して供給される水を樋全幅に亘って膜状に
下流方向へ噴射するノズル部材(40)を配設し、該ノ
ズル部材(40)を、その上端側が前記ケージ架台(1
1)の最上端より上方に突出しない位置に配置したこと
を特徴とする動物飼育装置(10)。
【0011】[2]前記ケージ架台(11)を配置する
場所の上方に予め配水管(50)を配設しておき、該配
水管(50)の途中に、前記給水ホース(55)の一端
を接続可能な給水口(51)を設けたことを特徴とする
[1]記載の動物飼育装置(10)。
【0012】[3]前記配水管(50)の途中に、複数
の前記ケージ架台(11)に対応させるべく前記給水口
(51)を所定間隔おきに複数連設したことを特徴とす
る[2]記載の動物飼育装置(10)。
【0013】[4]前記配水管(50)から前記給水口
(51)を介して給水ホース(55)へは、所定時間お
きに水を供給するように制御することを特徴とする
[1]または[2]記載の動物飼育装置(10)。
【0014】次に前述した解決手段に基づく作用を説明
する。前記動物飼育装置(10)によれば、一連の流水
樋(30A〜30C)のうち最上段の流水樋(30A)
の上流端にノズル部材(40)を配設するが、該ノズル
部材(40)は、その上端側がケージ架台(11)の最
上端より上方に突出しない位置に配置させる。
【0015】それにより、従来装置のタンクの如く、ケ
ージ架台(11)の天井より上方へ出っ張る構造物はな
くなり、装置全体の構成をコンパクトにまとめることが
できる。特に高さ方向における設置スペースをとらず、
簡易かつ迅速にラックワッシャーへ収納して一度に洗浄
することが可能となる。
【0016】前記動物飼育装置(10)の通常の使用に
際しては、ケージ架台(11)に配設された各飼育棚部
(14)に飼育ケージ(20)を設置し、個々の飼育ケ
ージ(20)に動物を収納して飼育管理する。動物の糞
尿等の汚物は、そのまま下方へ落下して流水樋(30A
〜30C)に受け止められる。前記ノズル部材(40)
には、給水ホース(55)を介して外部から水が供給さ
れるようになっている。
【0017】ノズル部材(40)に水を送ると、該ノズ
ル部材(40)から水は最上段の流水樋(30A)の樋
全幅に亘って膜状に下流方向へ噴射される。最上段の流
水樋(30A)を流れ終えた水は、順次下方の流水樋
(30B,30C)へと全幅に亘って満遍なくジグザグ
状に流下する。それにより、各流水樋(30A〜30
C)内に溜まった汚物も水と共に洗い流され、清浄な環
境が維持される。
【0018】前記ケージ架台(11)を配置する場所の
上方に、予め配水管(50)を配設しておき、該配水管
(50)の途中に、前記給水ホース(55)の一端を接
続した連結カプラを設けておけばよい。それにより、装
置使用の際、給水ホース(55)の下方へ延びた他端を
ノズル部材(40)に装着すればよく、容易に水を供給
することができる。装置全体を洗浄する際は、前記ノズ
ル部材(40)から給水ホース(55)を外せばよい。
【0019】ここで連結カプラは、複数の前記ケージ架
台(11)に対応させるべく、前記配水管(50)の途
中に所定間隔おきに複数連設しておけばよい。また、前
記配水管(50)から給水ホース(55)へは、所定時
間おきに水を供給するように制御すれば、所定時間おき
に自動的に各流水樋(30A〜30C)を水洗処理する
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する一の実施の形態を説明する。図1〜図6は本発明の
一実施の形態を示している。本実施の形態に係る動物飼
育装置10は、動物を複数段に収納して飼育管理し、動
物の糞尿等の汚物を一度にまとめて水洗処理することが
できる装置である。以下、医学研究に使用する実験動物
の飼育装置として用いられる場合を例に説明する。
【0021】図1に示すように、動物飼育装置10は、
ケージ架台11と、実験動物を収納する飼育ケージ20
と、一連の流水樋30A〜30Cと、ノズル部材40と
を有する。この他、配水管50、アキュムレータータン
ク60、制御タイマ70等も装備するが、これらについ
ては後述する。
【0022】図2に示すように、ケージ架台11は、そ
の内部に上下3段に飼育棚部14が配設されており、外
郭を成す4本の架台脚12と、隣接する架台脚12,1
2間毎に4本ずつ架設された架台横梁13,13aとか
ら組み立てられている。各架台脚12の下端部には、水
平度調整用のアジャスタ12aと、移動用のローラ12
bが設けられている。
【0023】各架台横梁13,13aは天井を成す最上
端の他、各飼育棚部14の底を成す位置に配されてい
る。最下段の架台横梁13を除く各架台横梁13の下側
には、次述する飼育ゲージ20の上端を着脱可能に装着
できる取付ブラケット15が設けられている。また、ケ
ージ架台11内部には、各飼育棚部14に延びるように
給水配管16が設けられている。
【0024】給水配管16の途中には、個々の飼育ケー
ジ20に対応する位置に、動物に給水するための給水ノ
ズル16aが複数設けられている。なお、給水配管16
の最上端部にはエアー抜き弁17が設けられ、給水配管
16の最下端部にはドレンコック18が設けられてい
る。
【0025】飼育ケージ20は、ラットやウサギ等の実
験動物を収納して、前記各飼育棚部14毎に設置するも
のである。かかる飼育ケージ20は、ステンレスワイヤ
等の線材を箱形に組んで形成されている。実験動物の糞
尿等の汚物は、底部を成す線材の隙間より、そのまま下
方に配された流水樋30A〜30C上に落下するように
なっている。
【0026】図示しないが飼育ケージ20の上端部は、
前記架台横梁13の下端に設けてある取付ブラケット1
5に装着する被取付片が設けられている。図3,4に示
されたように、各飼育棚部14の所定位置に設置された
飼育ケージ20内には、前記給水ノズル16aが入り込
むようになっている。なお、飼育ケージ20には、餌を
自動的に供給するための給餌器等も設けられている。
【0027】一連の流水樋30A〜30Cは、それぞれ
3段の飼育棚部14に対応すべく各取付ブラケット15
の直ぐ上に斜設されている。各流水樋30A〜30C
は、上段側から順次逆方向に斜設されており、最上段の
流水樋30Aの上流端より供給される水は、順次ジグザ
グ状に下段側へ流下するように設定されている。
【0028】各流水樋30A〜30Cは、前記各飼育棚
部14の底部(架台横梁13)と飼育ケージ20との間
にて、飼育ケージ20から落下する汚物を受けるように
配されている。最上段の流水樋30Aの上流端は、ケー
ジ架台11側方に少し突出しており、当該位置に後述す
るノズル部材40が配設される。
【0029】また、最上段の流水樋30Aの下流端と、
中段の流水樋30Bの上流端は、流水コーナー部31で
上下方向に連通接続されている。同様に中段の流水樋3
0Bの下流端と、最下段の流水樋30Cの上流端も、流
水コーナー部31で上下方向に連通接続されている。ま
た、最下段の流水樋30Cの下流端は、排水用のドレン
パン32に接続されている。ドレンパン32はフロア下
に配管された排水管等に接続される。
【0030】ノズル部材40は最上段の流水樋30Aの
上流端中央に配設される。かかるノズル部材40は、後
述する給水ホース55を介して供給される水を樋全幅に
亘って膜状に下流方向へ噴射するものである。図5およ
び図6に示すように、ノズル部材40は、接続用のネジ
脚部41とヘッド部43とに別れている。
【0031】ヘッド部43には、噴水孔42より噴出さ
れた水を広角度に広がる膜状に噴射させるための湾曲し
た鏡面部44が形成されている。ノズル部材40は、鏡
面部44正面がちょうど流水樋30Aの下流側へ向くよ
うに配設されている。また、ノズル部材40は、その上
端側であるネジ脚部41が前記ケージ架台11の最上端
より上方に突出しない位置に配置されている。
【0032】図1に示すように、前記ケージ架台11を
配置する場所の上方には、予め配水管50が配設されて
いる。かかる配水管50の途中に、給水ホース55の一
端を接続可能な給水口51が設けられている。給水口5
1は、複数のケージ架台11に対応させるべく、配水管
50の途中に所定間隔おきに複数連設されている。
【0033】給水ホース55は、螺旋状に伸縮自在に延
びるコイルホースから成る。かかる給水ホース55の上
端には、前記給水口51に接続可能な連結カプラ56が
一体に設けられている。また、給水ホース55の下端に
は、前記ノズル部材40のネジ脚部41に接続可能な連
結カプラ57が一体に設けられている。
【0034】配水管50の上流端側には、アキュムレー
タータンク60が配設されている。アキュムレータータ
ンク60の入口61には水道管が接続され、出口62は
電磁弁72を介して配水管50の上流端に接続されてい
る。また、アキュムレータータンク60には、安全弁6
3や圧力計64等も設けられている。
【0035】前記電磁弁72には、信号線71を介して
制御タイマ70が接続されている。かかる制御タイマ7
0は、電磁弁72を開閉制御することにより、前記配水
管50から給水ホース55を介してノズル部材40へ、
所定時間おきに水を供給する制御を行うものである。
【0036】詳しく言えば制御タイマ70は、作動時間
スイッチ70aと、間隔設定スイッチ70bを有してい
る。作動時間スイッチ70aは、ノズル部材40へ水を
継続して供給する時間を設定するものである。間隔設定
スイッチ70bは、ノズル部材40へ水を供給する時間
の間隔、言い換えればノズル部材40へ水を継続して供
給しない間の時間を設定するものである。
【0037】次に作用を説明する。図1に示すように、
動物飼育装置10のケージ架台11を配置する場所の上
方には、予め配水管50を配設する。配水管50の途中
には、給水ホース55の一端を接続可能な給水口51を
設けておく。
【0038】ここで給水口51は、複数のケージ架台1
1に対応させるべく、所定間隔おきに複数連設しておけ
ばよい。配水管50は、動物飼育装置10を構成するも
のではあるが、ケージ架台11を設置する建物の付帯設
備に近く、ケージ架台11と違って定期的に清掃するよ
うな必要はない。
【0039】動物飼育装置10を使用するには、先ず最
初に給水ホース55の上端にある連結カプラ56を、前
記配水管50にある給水口51に接続しておき、該給水
ホース55の下方へ延びる連結カプラ57をケージ架台
11側にあるノズル部材40のネジ脚部41に接続す
る。それにより、ノズル部材40には、配水管50を介
してアキュムレータータンク60から水を供給すること
ができる。
【0040】ここでノズル部材40は、最上段の流水樋
30Aの上流端に配設するが、該ノズル部材40は、そ
の上端側のネジ脚部41がケージ架台11の最上端より
上方に突出しない位置に配置させる。そのため、従来装
置のタンクの如く、ケージ架台11の天井壁より上方へ
出っ張る構造物はなくなり、装置全体の構成をコンパク
トにまとめることができる。特に高さ方向における設置
スペースを取らずに済む。
【0041】図1において、動物飼育装置10の実際の
使用に際しては、ケージ架台に3段ある各飼育棚部14
に飼育ケージ20を設置し、個々の飼育ケージ20にウ
サギ等の実験動物を収納して飼育管理する。実験動物の
糞尿等の汚物は、飼育ケージ20の底部を成す線材の隙
間より、そのまま下方へ落下し流水樋30A〜30C上
に受け止められる。
【0042】前記配水管50を介してノズル部材40に
水が送られると、図5,6において、噴水孔42より真
下に噴出された水がヘッド部43にぶつかって、広角度
に広がる膜状に噴射される。すなわち、図3中の二点破
線で示すように、ノズル部材40から水は最上段の流水
樋30Aの樋全幅に亘って膜状に下流方向へ噴射され
る。
【0043】最上段の流水樋30Aを流れ終えた水は、
流水コーナー部31を通って中段の流水樋30Bに受け
渡され、更に流水樋30Bを流れ終えた水は、流水コー
ナー部31を通って最下段の流水樋30Cに受け渡され
る。このようにして水は、順次下方の流水樋30A〜3
0Cへと全幅に亘って満遍なくジグザグ状に流下する。
それにより、各流水樋30A〜30C内に溜まった汚物
も水と共に洗い流され、清浄な環境が維持される。
【0044】前記ノズル部材40へは、所定時間おきに
水が供給されるように制御される。すなわち、制御タイ
マ70によって電磁弁72の開閉制御が実行される。具
体的には例えば、作動時間スイッチ70aで10分間と
設定し、間隔設定スイッチ70bで4時間と設定すれ
ば、ノズル部材40へは4時間おきに10分間継続して
水が供給される。ここで供給される水には、アキュムレ
ータータンク60内にて所定の圧がかかっているため、
ノズル部材40からは勢いよく噴射される。
【0045】前述した各流水樋30A〜30Cの水洗処
理とは別に、飼育ケージ20を含めたケージ架台11全
体も、例えば1週間おき位に洗浄する必要がある。ケー
ジ架台11全体を洗浄する際は、ノズル部材40から給
水ホース55を外せばよい。ケージ架台11は、その下
端にあるローラ12bによりラックワッシャーの所まで
簡単に移動させることができる。
【0046】前述した如くノズル部材40は構造的にも
小さく、ケージ架台11の最上端より上方に突出しない
位置に配置されるため、装置全体の構成をコンパクトに
まとめることができる。従って、ケージ架台11を、そ
の外郭ぎりぎりの大きさに内部空間が設定されたラック
ワッシャー(図示せず)にでも、そのまま容易に収納す
ることができる。それにより、従来装置のように面倒な
タンクの着脱作業を行うことなく、簡易かつ迅速にラッ
クワッシャーへ収納して、一度に洗浄することが可能と
なる。
【0047】なお、本発明に係る動物飼育装置は、前述
した実施の形態に限定されるものではない。例えば、ケ
ージ架台11には飼育棚部14を3段に配設したが、飼
育棚部の段数はこれに限定されるものではなく、4段も
しくは5段等、ケージ架台全体の大きさや、使用する飼
育ゲージの大きさに対応させて定めればよい。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る動物飼育装置によれば、最
上段にある流水樋の上流端に、供給される水を樋全幅に
亘って膜状に下流方向へ噴射するノズル部材を配設し、
該ノズル部材を、ケージ架台の最上端より上方に突出し
ない位置に配置したから、装置全体の構成をコンパクト
にまとめることができ、装置全体を洗浄する際にそのま
まラックワッシャーへ収納することが可能であり、特に
高さ方向における設置スペースをとらず、簡易かつ迅速
にラックワッシャーへ収納して一度に洗浄することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る動物飼育装置を示
す正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る動物飼育装置のゲ
ージ架台を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る動物飼育装置のゲ
ージ架台を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る動物飼育装置のゲ
ージ架台を示す側面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る動物飼育装置のノ
ズル部材を示す側面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る動物飼育装置のノ
ズル部材を示す正面図である。
【符号の説明】
10…動物飼育装置 11…ケージ架台 12…架台脚 12a…アジャスタ 12b…ローラ 13…架台横梁 14…飼育棚部 15…取付ブラケット 16…給水配管 16a…給水ノズル 17…エアー抜き弁 18…ドレンコック 20…飼育ケージ 30A…流水樋 30B…流水樋 30C…流水樋 31…流水コーナー部 40…ノズル部材 41…ネジ脚部 42…噴水孔 43…ヘッド部 44…鏡面部 50…配水管 51…給水口 55…給水ホース 56…連結カプラ 57…連結カプラ 60…アキュムレータータンク 61…入口 62…出口 63…安全弁 64…圧力計 70…制御タイマ 70a…作動時間スイッチ 70b…間隔設定スイッチ 71…信号線 72…電磁弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月27日(1999.8.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。 [1]動物を複数段に収納して飼育管理し、動物の糞尿
等の汚物を一度にまとめて水洗処理することができる動
物飼育装置(10)において、上下複数段に飼育棚部
(14)が配設されたケージ架台(11)と、動物を収
納して前記各飼育棚部(14)毎に設置される飼育ケー
ジ(20)と、前記各飼育棚部(14)の底部と飼育ケ
ージ(20)との間に汚物を受けるよう上段側から順次
逆方向に斜設され、最上段の上流端より供給される水を
順次下段側へ流下させる一連の流水樋(30A〜30
C)と、該一連の流水樋(30A〜30C)のうち最上
段(30A)の上流端に、給水ホース(55)を介して
供給される水を樋全幅に亘って膜状に下流方向へ噴射す
るノズル部材(40)とを有して成り、前記ノズル部材
(40)は、前記給水ホース(55)に接続する脚部
(41)とヘッド部(43)とから成り、該ヘッド部
(43)には、前記脚部(41)にある噴水孔(42)
より噴出された水を広角度に広がる膜状に噴射させるた
めの湾曲した鏡面部(44)が形成され、前記ノズル部
材(40)は、その前記鏡面部(44)の正面側が前記
最上段の流水樋(30A)の上流端にて下流側を向く状
態で、該ノズル部材(40)の上端側である脚部(4
1)が前記ケージ架台(11)の最上端より上方に突出
しない位置に配設され、前記ケージ架台(11)を配置
する場所の上方に予め配水管(50)を配設しておき、
該配水管(50)の途中に、前記給水ホース(55)の
一端を接続可能な給水口(51)を設けたことを特徴と
する動物飼育装置(10)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】[2]前記配水管(50)の途中に、複数
の前記ケージ架台(11)に対応させるべく前記給水口
(51)を所定間隔おきに複数連設したことを特徴とす
る[1]記載の動物飼育装置(10)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】[3]前記配水管(50)から前記給水口
(51)を介して給水ホース(55)へは、所定時間お
きに水を供給するように制御することを特徴とする
[1]または[2]記載の動物飼育装置(10)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動物を複数段に収納して飼育管理し、動物
    の糞尿等の汚物を一度にまとめて水洗処理することがで
    きる動物飼育装置において、 上下複数段に飼育棚部が配設されたケージ架台と、動物
    を収納して前記各飼育棚部毎に設置される飼育ケージ
    と、前記各飼育棚部の底部と飼育ケージとの間に汚物を
    受けるよう上段側から順次逆方向に斜設され、最上段の
    上流端より供給される水を順次下段側へ流下させる一連
    の流水樋とを有して成り、 前記一連の流水樋のうち最上段の上流端に、給水ホース
    を介して供給される水を樋全幅に亘って膜状に下流方向
    へ噴射するノズル部材を配設し、該ノズル部材を、その
    上端側が前記ケージ架台の最上端より上方に突出しない
    位置に配置したことを特徴とする動物飼育装置。
  2. 【請求項2】前記ケージ架台を配置する場所の上方に予
    め配水管を配設しておき、該配水管の途中に、前記給水
    ホースの一端を接続可能な給水口を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の動物飼育装置。
  3. 【請求項3】前記配水管の途中に、複数の前記ケージ架
    台に対応させるべく前記給水口を所定間隔おきに複数連
    設したことを特徴とする請求項2記載の動物飼育装置。
  4. 【請求項4】前記配水管から前記給水口を介して給水ホ
    ースへは、所定時間おきに水を供給するように制御する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の動物飼育装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101554659B1 (ko) 2014-07-08 2015-09-21 주식회사 한주 씨엠아이 동물 사육 케이지
KR102215514B1 (ko) * 2020-05-19 2021-02-10 한국화학연구원 전자파 동물실험 케이지 랙 장치

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