JP2000031711A - マイクロ波回路とその製造方法 - Google Patents

マイクロ波回路とその製造方法

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JP2000031711A
JP2000031711A JP10198604A JP19860498A JP2000031711A JP 2000031711 A JP2000031711 A JP 2000031711A JP 10198604 A JP10198604 A JP 10198604A JP 19860498 A JP19860498 A JP 19860498A JP 2000031711 A JP2000031711 A JP 2000031711A
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microstrip
circuit
floating
conductors
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Shinichi Fujimoto
慎一 藤本
Yoshinobu Sasaki
善伸 佐々木
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
    • H01P5/12Coupling devices having more than two ports
    • H01P5/16Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port
    • H01P5/18Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port consisting of two coupled guides, e.g. directional couplers
    • H01P5/184Conjugate devices, i.e. devices having at least one port decoupled from one other port consisting of two coupled guides, e.g. directional couplers the guides being strip lines or microstrips
    • H01P5/185Edge coupled lines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
    • H01P5/04Coupling devices of the waveguide type with variable factor of coupling

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来例に比較して小型軽量であって、より大
きいオフ時の減衰量を有するスイッチング回路を備えた
マイクロ波回路とその製造方法を提供する。 【解決手段】 裏面に接地導体が形成された基板上10
に、互いに電磁的に所定の結合係数Mで結合するように
近接して並置されて形成された2本のマイクロストリッ
プ導体1,2を備えてなる結合器101を備えたマイク
ロ波回路201である。フローティング導体11はマイ
クロストリップ導体1,2によって挟設されるように形
成され、スイッチング素子41の一端は上記フローティ
ング導体11の一端に接続されかつスイッチング素子4
1の他端が接地される。スイッチング素子41を選択的
にオン又はオフにすることにより上記結合係数Mを変化
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結合器を用いて構
成されたスイッチング回路を備え、概ね1GHz以上で
300GHz以下の周波数であるマイクロ波帯、準ミリ
波帯、ミリ波帯などの周波数帯で動作するマイクロ波回
路とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来例のマイクロ波スイッチ
ング回路の回路図である。この従来例は、1入力3出力
のスイッチング回路をGaAsPIN型MMICで構成
したものである。図12において、ポートP31は伝送
線路151を介して接続点P34に接続される。接続点
P35は結合用キャパシタC1及びインピーダンス整合
用1/4波長板(伝送線路)152を介してポートP3
2に接続され、ポートP32はダイオードD1を介して
接地される。また、接続点P35は結合用キャパシタC
2及びインピーダンス整合用1/4波長板(伝送線路)
153を介してポートP33に接続され、ポートP33
はダイオードD2を介して接地される。さらに、接続点
P35は結合用キャパシタC3及びインピーダンス整合
用1/4波長板(伝送線路)154を介してポートP3
4に接続され、ポートP34はダイオードD2を介して
接地される。ここで、各ダイオードD1,D2,D3に
はオン/オフ用直流電圧が印加され、キャパシタC1,
C2,C3はこれら直流電圧の直流阻止のために設けら
れる。
【0003】以上のように構成された従来例において、
例えば、ダイオードD1に対して直流電圧を印加しない
一方、所定の正の直流電圧を順方向でダイオードD2,
D3に対して印加したとき、ダイオードD1はオフとな
る一方、ダイオードD2,D3はオンとなる。このと
き、ポートP31に入力されるマイクロ波信号は伝送線
路151から接続点P35、結合用キャパシタC1及び
1/4波長板152を介してポートP32に出力され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、3個の
1/4波長板152,153,154と伝送線路151
とを必要とするので、回路の大きさが比較的大型にな
り、また、特により高い周波数帯になるとダイオードD
1,D2,D3のオフ容量が比較的大きくなり、スイッ
チング回路がオフのときの減衰量が比較的小さい(例え
ば25dB)という問題点があった。
【0005】本発明の目的は以上の問題点を解決し、従
来例に比較して小型軽量であって、より大きいオフ時の
減衰量を有するスイッチング回路を備えたマイクロ波回
路を提供することにある。
【0006】本発明のもう1つの目的は、従来例に比較
して小型軽量であって、より大きいオフ時の減衰量を有
するスイッチング回路を備えたマイクロ波回路におい
て、減衰量を変化させることができるマイクロ波回路の
製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るマイク
ロ波回路は、裏面に接地導体が形成された基板上に、互
いに電磁的に所定の結合係数で結合するように近接して
並置されて形成された2本のマイクロストリップ導体を
備えてなる結合器を備えたマイクロ波回路において、上
記基板上に、上記2本のマイクロストリップ導体によっ
て挟設されるように形成された少なくとも1本のフロー
ティング導体と、一端が上記フローティング導体の少な
くとも一端に接続されかつ他端が接地され、選択的にオ
ン又はオフとなるスイッチング素子とを備え、上記スイ
ッチング素子がオンされたとき上記フローティング導体
は接地される一方、上記スイッチング素子がオフされた
とき上記フローティング導体は所定の浮動電位を有し、
上記スイッチング素子を選択的にオン又はオフにするこ
とにより上記結合係数を変化させることを特徴とする。
【0008】また、上記マイクロ波回路において、上記
スイッチング素子は電界効果トランジスタであることを
特徴とする。
【0009】さらに、上記マイクロ波回路において、上
記スイッチング素子はダイオードであることを特徴とす
る。
【0010】また、上記マイクロ波回路において、上記
2本のマイクロストリップ導体のうちのいずれか1本に
接続された増幅器をさらに備えたことを特徴とする。
【0011】さらに、上記マイクロ波回路において、並
置されて形成された複数の上記フローティング導体と、
上記複数のフローティング導体にそれぞれ接続された複
数の上記スイッチング素子とを備え、上記複数のスイッ
チング素子をオン又はオフすることにより、上記結合係
数を段階的に変化させることを特徴とする。
【0012】また、上記マイクロ波回路において、上記
2本のマイクロストリップ導体のうちのいずれか1本に
接続された増幅器をさらに備えたことを特徴とする。
【0013】さらに、上記マイクロ波回路において、入
力ポートと出力ポートと帰還路とを有する増幅器と、所
定の帰還回路とをさらに備え、上記帰還路は、上記マイ
クロ波回路と、上記帰還回路とが縦続接続されてなり、
帰還型増幅器として動作することを特徴とする。
【0014】またさらに、上記マイクロ波回路におい
て、上記結合器は1/4波長結合線路型方向性結合器で
あることを特徴とする。
【0015】第2の発明に係るマイクロ波回路は、裏面
に接地導体が形成された基板上に、互いに電磁的に所定
の第1の結合係数で結合するように近接して並置されて
形成された第1と第2のマイクロストリップ導体と、上
記基板上に、上記第1のマイクロストリップ導体と電磁
的に所定の第2の結合係数で結合するように近接して並
置されて形成された第3のマイクロストリップ導体とを
備えたなる結合器を備えたマイクロ波回路であって、上
記基板上に、上記第1と第2のマイクロストリップ導体
によって挟設されるように形成された少なくとも1本の
第1のフローティング導体と、上記基板上に、上記第1
と第3のマイクロストリップ導体によって挟設されるよ
うに形成された少なくとも1本の第2のフローティング
導体と、一端が上記第1のフローティング導体の少なく
とも一端に接続されかつ他端が接地され、選択的にオン
又はオフとなる第1のスイッチング素子と、一端が上記
第2のフローティング導体の少なくとも一端に接続され
かつ他端が接地され、選択的にオン又はオフとなる第2
のスイッチング素子とを備え、上記第1のスイッチング
素子がオフされかつ上記第2のスイッチング素子がオン
されたとき、上記第1の結合係数は上記第2の結合係数
よりも大きくなる一方、上記第1のスイッチング素子が
オンされかつ上記第2のスイッチング素子がオフされた
とき、上記第1の結合係数は上記第2の結合係数よりも
小さくなり、上記マイクロ波回路は、上記第1のマイク
ロストリップ導体を上記第2のマイクロストリップ導体
と上記第3のマイクロストリップ導体のうちのいずれか
1つに選択的にかつ電磁的に結合させるスイッチング回
路として動作することを特徴とする。
【0016】また、上記マイクロ波回路において、上記
第2のマイクロストリップ導体に接続され、上記第2の
マイクロストリップ導体から入力される信号を所定の第
1の移相量だけ移相させて出力する第1の移相手段と、
上記第3のマイクロストリップ導体に接続され、上記第
3のマイクロストリップ導体から入力される信号を所定
の第2の移相量だけ移相させて出力する第2の移相手段
と、上記第1の移相手段から出力される信号と、上記第
2の移相手段から出力される信号とを合成して出力する
合成手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0017】さらに、上記マイクロ波回路において、上
記第1のマイクロストリップ導体はアンテナに接続さ
れ、上記第2のマイクロストリップ導体は送信機に接続
され、上記第3のマイクロストリップ導体は受信機に接
続され、上記マイクロ波回路はトランシーバのための送
受信切り換え回路として動作することを特徴とする。
【0018】第3の発明に係るマイクロ波回路の製造方
法は、裏面に接地導体が形成された基板上に、互いに電
磁的に所定の結合係数で結合するように近接して並置さ
れた2本のマイクロストリップ導体を備えてなる結合器
を形成するステップと、上記基板上に、上記2本のマイ
クロストリップ導体によって挟設されるように少なくと
も1本のフローティング導体を形成するステップと、一
端が上記フローティング導体の少なくとも一端に接続さ
れかつ他端が接地され、選択的にオン又はオフとなるス
イッチング素子を形成するステップと、上記2本のマイ
クロストリップ導体の各幅を変更することにより、上記
結合係数を調整するステップとを含むことを特徴とす
る。
【0019】第4の発明に係るマイクロ波回路の製造方
法は、裏面に接地導体が形成された基板上に、互いに電
磁的に所定の結合係数で結合するように近接して並置さ
れた2本のマイクロストリップ導体を備えてなる結合器
を形成するステップと、上記基板上に、上記2本のマイ
クロストリップ導体によって挟設されるように少なくと
も1本のフローティング導体を形成するステップと、一
端が上記フローティング導体の少なくとも一端に接続さ
れかつ他端が接地され、選択的にオン又はオフとなるス
イッチング素子を形成するステップと、上記2本のマイ
クロストリップ導体と上記フローティング導体との間の
間隔を変更することにより、上記結合係数を調整するス
テップとを含むことを特徴とする。
【0020】第5の発明に係るマイクロ波回路の製造方
法は、裏面に接地導体が形成された基板上に、互いに電
磁的に所定の結合係数で結合するように近接して並置さ
れた2本のマイクロストリップ導体を備えてなる結合器
を形成するステップと、上記基板上に、上記2本のマイ
クロストリップ導体によって挟設されるように少なくと
も1本のフローティング導体を形成するステップと、一
端が上記フローティング導体の少なくとも一端に接続さ
れかつ他端が接地され、選択的にオン又はオフとなるス
イッチング素子を形成するステップと、上記フローティ
ング導体の上記第1と第2のマイクロストリップ導体に
対する結合長を変更することにより、上記結合係数を調
整するステップとを含むことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る実施の形態について説明する。
【0022】実施の形態1.図1は、本発明に係る実施
の形態1であるマイクロ波回路201の構成を示す平面
図及び回路図であり、図2は、図1のマイクロ波回路2
01に含まれる結合器101のA‐A’線についての縦
断面図である。
【0023】本実施の形態のマイクロ波回路201は、
スイッチング回路151と増幅器30とを備え、スイッ
チング回路151は、図1及び図2に示すように、裏面
に接地導体15が形成された誘電体基板10上にそれぞ
れ互いに電磁的に結合するように近接しかつ互いに平行
となるように形成された2本のマイクロストリップ導体
1,2と、それらのマイクロストリップ導体1,2によ
って挟設されたフローティング導体11とを備えてなる
結合器101と、上記フローティング導体11の一端を
接地するか否かを切り換えるソース接地の電界効果トラ
ンジスタ(以下、FETという。)41とを備えたこと
を特徴とする。
【0024】図1及び図2において、スイッチング回路
151においては、裏面に接地導体15が形成された誘
電体基板10上にそれぞれ互いに電磁的に結合するよう
に近接しかつ互いに平行となるように、2本のマイクロ
ストリップ導体1,2が形成され、各マイクロストリッ
プ導体1,2はそれぞれ1/2λgの長さと幅wを有す
る。ここで、λgは管内波長である。そして、誘電体基
板10上に、2本のマイクロストリップ導体1,2によ
って挟設されかつ2本のマイクロストリップ導体1,2
と平行となるように、フローティング導体11が形成さ
れ、フローティング導体11は1/2λgよりも長い長
さと幅wを有する。ここで、フローティング導体11と
マイクロストリップ導体1との間の間隔、及びフローテ
ィング導体11とマイクロストリップ導体2との間の間
隔は同一の間隔tに設定される。さらに、誘電体基板1
0上に、マイクロストリップ導体1の長手方向の中点か
ら誘電体基板10の1辺の略中点まで延在する幅wのマ
イクロストリップ導体21が形成され、その誘電体基板
10の1辺の略中点側の端部をポートP1とする。ま
た、誘電体基板10上に、マイクロストリップ導体2の
長手方向の中点からポートP1に対向する誘電体基板1
0の1辺(以下、対向1辺という。)の略中点まで延在
する幅wのマイクロストリップ導体22が形成され、そ
の誘電体基板10の対向1辺の略中点側の端部をポート
P2とする。
【0025】ここで、マイクロストリップ導体1と接地
導体15とによってマイクロストリップ線路が形成さ
れ、マイクロストリップ導体2と接地導体15とによっ
てマイクロストリップ線路が形成され、マイクロストリ
ップ導体21と接地導体15とによってマイクロストリ
ップ線路が形成され、マイクロストリップ導体22と接
地導体15とによってマイクロストリップ線路が形成さ
れる。また、マイクロストリップ導体1とマイクロスト
リップ導体2は、フローティング導体11を介して結合
係数M及び結合長Lで電磁的に結合する。ここで、結合
長Lは、マイクロストリップ導体1,2の電磁的な結合
にかかわるフローティング導体11の長手方向の長さで
ある。以上のようにして、ポートP1とポートP2を有
する結合器101が形成される。
【0026】フローティング導体11の一端はFET4
1のドレインに接続され、FET41のソースは接地さ
れる。FET41のゲートは比較的大きな抵抗値を有す
る直流電圧印加用抵抗51を介してスイッチSW1の共
通端子に接続される一方、スイッチSW1の接点aは所
定の直流電圧を有する直流電源61の正極に接続され、
また、スイッチSW1の接点bは接地される。ここで、
直流電源61の負極は接地される。
【0027】ここで、結合器101と、FET41及び
その周辺回路とによりスイッチング回路151を構成し
ている。そして、結合器101のポートP2は反転増幅
器である増幅器30を介してポートP3に接続される。
ここで、スイッチング回路151と増幅器30とによ
り、後述するように、増幅と減衰とを切り換え可能な
(すなわち、増幅度を変化可能な)増幅回路であるマイ
クロ波回路201を構成している。
【0028】以上のように構成されたスイッチング回路
151において、スイッチSW1を接点a側に切り換え
ると、FET41のゲートに所定の正の直流電圧が印加
されて、FET41がオンとなり、フローティング導体
11が接地され、接地電位となる。一方、スイッチSW
1を接点b側に切り換えると、FET41のゲートが接
地されて、FET41がオフとなり、フローティング導
体11は、接地電位ではない浮動電位となる。
【0029】ここで、ポートP3に所定の負荷を接続
し、FET41がオフであるときに、マイクロ波信号を
ポートP1に入力したとき、マイクロストリップ導体1
は浮動電位を有するフローティング導体11を介してマ
イクロストリップ導体2に電磁的により大きな結合係数
Mで結合しているので、入力されたマイクロ波信号はマ
イクロストリップ導体1からフローティング導体11を
介してマイクロストリップ導体2に出力され、さらには
ポートP2及び増幅器30を介してポートP3に出力さ
れる。一方、FET41がオンであるとき、フローティ
ング導体11は接地されるので、マイクロストリップ導
体1とマイクロストリップ導体2との間の電磁的な結合
度、すなわち結合係数は、FET41がオフのときに比
較して小さくなり、後述する阻止周波数を有するマイク
ロ波信号をポートP1に入力したとき、入力されたマイ
クロ波信号はマイクロストリップ導体1に入力される
が、フローティング導体11により減衰され、所定の減
衰量だけ減衰されたマイクロ波信号がマイクロストリッ
プ導体2を出力され、さらにはポートP2及び増幅器3
0を介してポートP3に出力される。ここで、減衰量が
極めて大きいときは、上記入力されたマイクロ波信号は
ポートP2にはほとんど出力されない。なお、結合器1
01は可逆回路である。
【0030】図3は、図1のスイッチング回路151の
ポートP1からポートP2への伝達係数特性を示し、伝
達係数S21(dB)と入力マイクロ波の周波数(GH
z)との関係を表すグラフである。図3から明らかなよ
うに、FET41をオフにしたときは、伝達係数S21
ほぼ全周波数域に対しておよそ−3dBの減衰量となる
が、FET41をオンにしたときは、伝達係数S21は、
およそ23GHzの阻止周波数に対して約−40dBと
なる。つまり、FET41のオン/オフを切り換えるこ
とによって、所定の阻止周波数を有する入力マイクロ波
信号をポートP1からポートP2に伝送し、又は減衰さ
せて伝送させないことを切り換えることができる。以
下、前者を伝送時といい、後者を減衰時という。また、
図3から明らかなように、減衰時の周波数帯は目的周波
数に対して比較的広帯域である。
【0031】従って、本実施の形態のマイクロ波回路2
01は、上述の作用を用いてポートP1からポートP2
へのマイクロ波信号の伝送/減衰又は遮断の切り換えを
行うことが可能であり、従来例と比較してオフ時の減衰
量が大きい。また、本実施の形態のマイクロ波回路20
1の製造プロセスは高精度なものを要求しないために、
容易かつ安価に製造することが可能となる。さらに、従
来例と比較して、1/4波長板152,153,154
などの入出力整合回路等を必要としないために、より小
型軽量化することが可能である。
【0032】図4は、図1におけるスイッチング回路1
51において、マイクロストリップ導体1,2の各幅w
を変更した場合のポートP1からポートP2への伝達係
数特性を示し、伝達係数S21(dB)と周波数(GH
z)との関係を表すグラフである。図4では、各幅wを
それぞれ20μm、50μmとしたときの伝達係数S21
を図示している。
【0033】図4から明らかなように、FET41がオ
フのとき、幅w=20μmのときの伝達係数S21は全周
波数域に対しておよそ−3dBとなり、幅w=50μm
のときの伝達係数S21は全周波数域に対しておよそ−4
dBとなる。一方、FET41がオンのとき、幅w=2
0μmのときの伝達係数S21と幅w=50μmのときの
伝達係数S21の特性形状は概ね相似しているが、幅w=
50μmのときの伝達係数S21は幅w=20μmのとき
の伝達係数S21と比較して入力マイクロ波の周波数域全
体的に3〜5dB程度減衰量が大きいことがわかる。こ
のことは、マイクロストリップ導体1,2の幅wを変化
させることによって、マイクロストリップ導体1,2を
含むマイクロストリップ線路の伝送インピーダンスが変
化するが、特に、マイクロストリップ導体1,2間の結
合係数が変化し、その結果、伝達係数S21が変化し、す
なわち、特に、FET41がオンのときの減衰量が変化
する。従って、マイクロストリップ導体1及び2の各々
の幅wを変更することによって、スイッチング回路15
1の減衰特性を調整することが可能である。
【0034】また、以上の実験例では、幅wを変化して
いるが、本発明はこれに限らず、間隔t又は結合長Lを
変化してもよい。ここで、間隔tを大きくした場合、結
合係数Mは小さくなり、伝送時及び減衰時の伝達係数S
21は小さくなる一方、間隔tを小さくした場合、結合係
数Mは大きくなり、伝送時及び減衰時の伝達係数S21
大きくなる。また、結合長Lを小さくした場合、結合係
数Mは小さくなり、伝送時及び減衰時の伝達係数S21
小さくなる一方、結合長Lを大きくした場合、結合係数
Mは大きくなり、伝送時及び減衰時の伝達係数S21は大
きくなる。ここで、結合長Lは、図1に示すように、マ
イクロストリップ導体1,2に対して電磁的に、すなわ
ち有効的に対向するフローティング導体11の長さであ
り、図1の実施の形態の場合、結合長Lを1/2λgを
超えて設定しても、伝達係数S21の特性の変化はほとん
ど見られなくなる。
【0035】なお、幅w、間隔t又は結合長Lを変更す
るためには、当該マイクロ波回路201を製造するプロ
セス中において、形成するマイクロストリップ導体の導
体幅又は導体長さを変化させて調整し、もしくは、形成
したマイクロストリップ導体の一部を例えば化学的にエ
ッチングすることにより、その導体幅又は導体長さを変
化させて調整することができる。これらのパラメータの
変更により、結合係数Mが変化して伝達係数S21を変化
させて、伝送時及び遮断時の減衰量を変化させることが
できる。
【0036】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、ポートP1からポートP2へのマイクロ波信号の伝
送/減衰又は遮断の切り換えを行うことが可能であり、
従来例と比較してオフ時の減衰量が大きい。また、本実
施の形態のマイクロ波回路201の製造プロセスは高精
度なものを要求しないために、容易かつ安価に製造する
ことが可能となる。さらに、従来例と比較して、1/4
波長板152,153,154などの入出力整合回路等
を必要としないために、より小型軽量化することが可能
である。
【0037】実施の形態2.図5は、本発明に係る実施
の形態2であるマイクロ波回路202の構成を示すブロ
ック図及び回路図である。図5において、図1と同様の
ものには同一の符号を付している。本実施の形態のマイ
クロ波回路202のスイッチング回路152は、図1の
実施の形態1のスイッチング回路151に比較して、F
ET41をダイオード71に置き換えたことを特徴とし
ている。
【0038】ここで、フローティング導体11の一端
は、ダイオード71のアノードに接続され、ダイオード
71のカソードは接地される。また、ダイオード71の
アノードは抵抗51を介してスイッチSW1の共通端子
に接続される。
【0039】以上のように構成されたスイッチング回路
152において、スイッチSW1を接点a側に切り換え
ると、ダイオード71がオンとなり、フローティング導
体11が接地され、接地電位となる。このとき、スイッ
チング回路152はマイクロ波信号の伝送状態となる。
一方、スイッチSW1を接点b側に切り換えると、ダイ
オード71がオフとなり、フローティング導体11は、
接地電位ではない浮動電位となる。このとき、スイッチ
ング回路152はマイクロ波信号の減衰又は遮断状態と
なる。従って、本実施の形態によれば、実施の形態1と
同様の作用と効果を有する。
【0040】本実施の形態のダイオード71を備えたス
イッチング回路152は、実施の形態1のみならず、後
述する実施の形態3乃至7に適用することができる。
【0041】実施の形態3.図6は、本発明に係る実施
の形態3であるマイクロ波回路203の構成を示す回路
図である。図6において、図1及び図5と同様のものに
ついては同一の符号を付している。本実施の形態のマイ
クロ波回路203は、スイッチング回路153と増幅器
30とを備えて構成され、スイッチング回路153は、
図6に示すように、裏面に接地導体が形成された誘電体
基板10上にそれぞれ互いに電磁的に結合するように近
接しかつ互いに平行となるように形成された2本のマイ
クロストリップ導体1,2と、それらのマイクロストリ
ップ導体1,2によって挟設され、マイクロストリップ
導体1,2に対して平行となりかつ互いに等間隔tで並
置された3本のフローティング導体11,12,13と
を備えてなる結合器103と、上記各フローティング導
体11,12,13の一端を接地するか否かを切り換え
るソース接地のFET41,42,43とを備えたこと
を特徴とする。
【0042】図6のスイッチング回路153において、
フローティング導体11の一端は、FET41のドレイ
ン及びソースを介して接地され、FET41のゲートは
図1と同様に、抵抗51及びスイッチSW1を介して直
流電源61又は接地電位に接続される。また、フローテ
ィング導体12の一端は、FET42のドレイン及びソ
ースを介して接地され、FET42のゲートはFET4
1と同様に、抵抗52及びスイッチSW2を介して直流
電源62又は接地電位に接続される。さらに、フローテ
ィング導体13の一端は、FET43のドレイン及びソ
ースを介して接地され、FET43のゲートはFET4
1と同様に、抵抗53及びスイッチSW3を介して直流
電源63又は接地電位に接続される。
【0043】以上の構成されたスイッチング回路153
において、フローティング導体11,12,13の3つ
のうち1つ、2つ又は3つを接地し、又はすべてを接地
しないようにすることにより、マイクロストリップ導体
1とマイクロストリップ導体2との間の結合係数Mを変
化することができ、これにより、ポートP1にマイクロ
波信号を入力したときに、ポートP2に現れるマイクロ
波信号の減衰量を変化させることができる。なお、結合
器103は可逆回路である。
【0044】図7は、図6におけるスイッチング回路1
53において、FET41,42,43のオン/オフを
切り換えた場合のポートP1からポートP2への伝達係
数特性を示し、伝達係数S21(dB)と入力マイクロ波
の周波数(GHz)との関係を表すグラフである。図7
から明らかなように、FET41,42,43をすべて
オフにしたときは、伝達係数S21は入力マイクロ波の全
周波数域に対しておよそ−3dBの減衰量となっている
ことがわかる。それに対し、FET41,42,43の
うちの1つをオンにすると、例えば阻止周波数27GH
zに対して伝達係数S21は約−25dBとなる。また、
FET41,42,43のうちの2つをオンにすると、
例えば阻止周波数27GHzに対して伝達係数S21は約
−27dBとなる。さらに、FET41,42,43の
すべてをオンにすると、例えば阻止周波数27GHzに
対して伝達係数S21は約−29dBとなる。また、図7
から明らかなように、減衰時の周波数帯は目的周波数に
対して比較的広帯域である。すなわち、比較的広帯域に
わたってマイクロ波信号を減衰させ、かつその減衰量を
段階的に変化させることができる。
【0045】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、上述の作用を利用し、FET41,42,43を適
切にオン/オフすることによって、ポートP1からポー
トP2への入力マイクロ波の減衰量を段階的に変化させ
て調整し、スイッチング回路153を含むマイクロ波回
路203を減衰器として用いることが可能である。ま
た、本実施の形態のマイクロ波回路207の製造プロセ
スは高精度なものを要求しないために、容易かつ安価に
製造することが可能となる。さらに、従来例と比較し
て、1/4波長板152,153,154などの入出力
整合回路等を必要としないために、より小型軽量化する
ことが可能である。
【0046】なお、本実施の形態では、3本のフローテ
ィング導体11,12,13を形成しているが、フロー
ティング導体の本数はこれに限らず、2本又は4本以上
であってもよい。
【0047】実施の形態4.図8は、本発明に係る実施
の形態4であるマイクロ波回路204の構成を示す平面
図及び回路図である。図8において、図1、図5及び図
7と同様のものについては同一の符号を付している。本
実施の形態のマイクロ波回路204は、実施の形態3の
スイッチング回路153に加えて、反転増幅器である増
幅器30cと、帰還回路80とを備えて負帰還型増幅回
路を構成したことを特徴とする。
【0048】図8において、入力ポートP11は増幅器
30cを介して出力ポートP12に接続され、出力ポー
トP12は所定の長さを有する伝送線路にてなる帰還回
路80と、スイッチング回路153のポートP1及びP
2を介して入力ポートP11に接続される。ここで、出
力ポートP12から帰還回路80及びスイッチング回路
153を介して入力ポートP11までの回路は、当該マ
イクロ波回路204において、負帰還路を構成してお
り、マイクロ波回路204全体で負帰還型増幅回路を構
成している。すなわち、負帰還路は、スイッチング回路
153の結合器103と、帰還回路80とが縦続接続さ
れてなる。
【0049】以上のように構成されたマイクロ波回路2
04において、実施の形態3のように、スイッチング回
路153の減衰量を変化させることができ、これによ
り、当該負帰還型増幅回路の負帰還量を変化させること
ができ、従って、当該負帰還型増幅回路の増幅度を変化
させることができる。
【0050】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、比較的広帯域にわたってマイクロ波信号を減衰させ
かつその減衰量を変化させることができるスイッチング
回路153を負帰還回路に用いることにより、比較的広
帯域で増幅度を変化させることができる負帰還型増幅回
路を構成することができる。また、本実施の形態のマイ
クロ波回路204の製造プロセスは高精度なものを要求
しないために、容易かつ安価に製造することが可能とな
る。さらに、従来例と比較して、1/4波長板152,
153,154などの入出力整合回路等を必要としない
ために、より小型軽量化することが可能である。
【0051】実施の形態5.図9は、本発明に係る実施
の形態5であるマイクロ波回路205の構成を示す平面
図及び回路図である。図9において、図1、図5、図7
及び図8と同様のものについては同一の符号を付してい
る。本実施の形態のマイクロ波回路205は、スイッチ
ング回路155と、90度移相器90aと、45度移相
器90bとを備えて、移相量切り換え型移相回路を構成
したことを特徴としている。
【0052】図9において、スイッチング回路155に
おいては、図1のスイッチング回路151に比較して、
図1のマイクロストリップ導体2が長手方向の中点で2
本のマイクロストリップ導体2a,2bに切断分割さ
れ、図1のフローティング導体11が長手方向の中点で
2本のフローティング導体11a,11bに切断分割さ
れる。すなわち、それぞれ1/4λgの長さを有する2
本のマイクロストリップ導体2a,2bがマイクロスト
リップ導体1と電磁的に結合するように近接して1直線
上に形成される。フローティング導体11aは、マイク
ロストリップ導体1の一方の半分部分とマイクロストリ
ップ導体2aとの間に挟設されかつ2本のマイクロスト
リップ導体1,2aと平行となるように形成される。ま
た、フローティング導体11bは、マイクロストリップ
導体1の他方の半分部分とマイクロストリップ導体2b
との間に挟設されかつ2本のマイクロストリップ導体
1,2bと平行となるように形成される。ここで、フロ
ーティング導体11a,11bとマイクロストリップ導
体1との間の間隔、及びフローティング導体11a,1
1bとマイクロストリップ導体2との間の間隔は同一の
間隔tに設定される。また、各マイクロストリップ導体
1,2a,2b及びフローティング導体11a,11b
は所定の同一の幅wを有する。
【0053】さらに、誘電体基板10上に、マイクロス
トリップ導体1の中点から誘電体基板10の1辺の略中
点まで延在する幅wのマイクロストリップ導体21が形
成され、その誘電体基板10の1辺の略中点側の端部を
ポートP1とする。また、誘電体基板10上に、マイク
ロストリップ導体2aの外側の一端から上記ポートP1
の一辺に対向する誘電体基板10の1辺の所定位置まで
延在する幅wのマイクロストリップ導体22aが形成さ
れ、その誘電体基板10の1辺の側の端部をポートP2
aとする。ここで、外側とは、誘電体基板10の端部の
近傍に面する側をいう。さらに、誘電体基板10上に、
マイクロストリップ導体2bの外側の一端から上記ポー
トP1の一辺に対向する誘電体基板10の1辺の所定位
置まで延在する幅wのマイクロストリップ導体22bが
形成され、その誘電体基板10の1辺の側の端部をポー
トP2bとする。
【0054】ここで、マイクロストリップ導体1と接地
導体15とによってマイクロストリップ線路が形成さ
れ、マイクロストリップ導体2aと接地導体15とによ
ってマイクロストリップ線路が形成され、マイクロスト
リップ導体2bと接地導体15とによってマイクロスト
リップ線路が形成される。また、マイクロストリップ導
体21と接地導体15とによってマイクロストリップ線
路が形成され、マイクロストリップ導体22aと接地導
体15とによってマイクロストリップ線路が形成され、
マイクロストリップ導体22bと接地導体15とによっ
てマイクロストリップ線路が形成される。ここで、マイ
クロストリップ導体1とマイクロストリップ導体2a
は、フローティング導体11aを介して結合係数Maで
電磁的に結合し、マイクロストリップ導体1とマイクロ
ストリップ導体2bは、フローティング導体11bを介
して結合係数Mbで電磁的に結合する。以上のようにし
て、ポートP1とポートP2a,P2bを有する結合器
105が形成される。
【0055】フローティング導体11aの外側の一端は
FET41aのドレイン及びソースを介して接地され、
FET41aのゲートは比較的大きな抵抗値を有する直
流電圧印加用抵抗51aを介してスイッチSW1aを介
して直流電源61a又は接地電位に接続される。また、
フローティング導体11bの外側の一端はFET41b
のドレイン及びソースを介して接地され、FET41b
のゲートは比較的大きな抵抗値を有する直流電圧印加用
抵抗51bを介してスイッチSW1bを介して直流電源
61b又は接地電位に接続される。
【0056】ここで、結合器105と、FET41a及
びその周辺回路と、FET41b及びその周辺回路とに
よりスイッチング回路155を構成している。そして、
結合器101のポートP2aは、入力マイクロ波信号を
90度だけ移相する90度移相器90a及び合成器91
を介してポートP4に接続され、結合器101のポート
P2bは、入力マイクロ波信号を45度だけ移相する4
5度移相器90b及び合成器91を介してポートP4に
接続される。ここで、合成器91は、各移相器90a,
90bから出力される信号を合成してポートP4に出力
する。
【0057】以上のように構成されたスイッチング回路
151において、スイッチSW1aを接点b側に切り換
えかつスイッチSW1bを接点a側に切り換えたとき、
FET41aがオフとなりかつFET41bがオンとな
る。従って、このとき、フローティング導体11aは浮
動電位となる一方、フローティング導体11bは接地さ
れて接地電位となるので、Ma>Mbとなり、実施の形
態1の作用及び実験例から明らかなように、ポートP1
に入力されたマイクロ波信号はマイクロストリップ導体
1からマイクロストリップ導体2a及び合成器91を介
してポートP2aに出力されるが、マイクロストリップ
導体1からマイクロストリップ導体2b及び合成器91
を介してポートP2bには比較的大きな減衰量でほとん
ど出力されない。
【0058】一方、スイッチSW1aを接点a側に切り
換えかつスイッチSW1bを接点b側に切り換えたと
き、FET41aがオンとなりかつFET41bがオフ
となる。従って、このとき、フローティング導体11a
は接地されて接地電位となる一方、フローティング導体
11bは浮動電位となるので、Mb>Maとなり、実施
の形態1の作用及び実験例から明らかなように、ポート
P1に入力されたマイクロ波信号はマイクロストリップ
導体1からマイクロストリップ導体2bを介してポート
P2bに出力されるが、マイクロストリップ導体1から
マイクロストリップ導体2aを介してポートP2aには
比較的大きな減衰量でほとんど出力されない。
【0059】従って、スイッチング回路155は、ポー
トP1をポートP2a又はP2bに選択的に接続する選
択型スイッチ回路を構成する。すなわち、ポートP4に
所定の負荷を接続した場合に、スイッチング回路151
において、スイッチSW1aを接点b側に切り換えかつ
スイッチSW1bを接点a側に切り換えたとき、ポート
P1に入力されたマイクロ波信号はスイッチング回路1
55及び90度移相器90aを介してポートP4に出力
される一方、スイッチSW1aを接点a側に切り換えか
つスイッチSW1bを接点b側に切り換えたとき、ポー
トP1に入力されたマイクロ波信号はスイッチング回路
155及び45度移相器90bを介してポートP4に出
力される。それ故、当該マイクロ波回路205は、移相
量を90度又は45度に選択的に切り換えることができ
る移相量切り換え型移相回路を構成している。なお、結
合器105は可逆回路である。
【0060】以上説明したように本実施の形態のマイク
ロ波回路205によれば、スイッチング回路155によ
り選択型スイッチ回路を構成することができるととも
に、当該スイッチング回路155を用いて、移相量を9
0度又は45度に選択的に切り換えることができる移相
量切り換え型移相回路を構成することができる。この移
相回路は比較的広帯域であって、オフ時の減衰量が比較
的大きいという効果を有する。また、本実施の形態のマ
イクロ波回路205の製造プロセスは高精度なものを要
求しないために、容易かつ安価に製造することが可能と
なる。さらに、従来例と比較して、1/4波長板15
2,153,154などの入出力整合回路等を必要とし
ないために、より小型軽量化することが可能である。
【0061】以上の実施の形態において、マイクロスト
リップ導体1とマイクロストリップ導体2aとによって
挟設されたフローティング導体11aは1本であるが、
本発明はこれに限らず、実施の形態3及び4と同様に複
数本のフローティング導体を形成してもよい。これによ
り、ポートP1とポートP2aとの間の遮断時の減衰量
を変化させることができる。また、マイクロストリップ
導体1とマイクロストリップ導体2bとによって挟設さ
れたフローティング導体11bは1本であるが、本発明
はこれに限らず、実施の形態3及び4と同様に複数本の
フローティング導体を形成してもよい。これにより、ポ
ートP1とポートP2bとの間の遮断時の減衰量を変化
させることができる。
【0062】以上の実施の形態において、移相器とし
て、90度移相器P2a及び45度移相器P2bを用い
ているが、本発明はこれらの移相量に限定されない。
【0063】実施の形態6.図10は、本発明に係る実
施の形態6であるトランシーバ130の構成を示す回路
図である。図10において、図1、図5、図7、図8及
び図9と同様のものについては同一の符号を付してい
る。本実施の形態のトランシーバ130は、実施の形態
5のスイッチング回路155を送受信切り換え回路とし
て用いたことを特徴としている。図9の実施の形態5と
の相違点について詳述する。
【0064】図10において、送信機100はスイッチ
ング回路155のポートP2aに接続され、受信機11
0はスイッチング回路155のポートP2bに接続さ
れ、アンテナ120はスイッチング回路155のポート
P1に接続される。
【0065】以上のように構成されたトランシーバ13
0において、スイッチSW1aを接点b側に切り換えか
つスイッチSW1bを接点a側に切り換えたとき、アン
テナ120はスイッチング回路155を介して送信機1
00に接続され、このとき、送信機100から送信され
るマイクロ波送信信号は、スイッチング回路155を介
してアンテナ120に出力されて放射される。一方、ス
イッチSW1aを接点a側に切り換えかつスイッチSW
1bを接点b側に切り換えたとき、アンテナ120はス
イッチング回路155を介して受信機110に接続さ
れ、アンテナ120で受信されたマイクロ波受信信号
は、スイッチング回路155を介して受信機110に出
力されて受信機110により受信される。
【0066】以上説明したように本実施の形態のトラン
シーバ130によれば、スイッチング回路155により
送受信切り換えスイッチ回路を構成することができる。
このスイッチ回路は比較的広帯域であって、オフ時の減
衰量が比較的大きいという効果を有する。また、本実施
の形態のトランシーバ130の製造プロセスは高精度な
ものを要求しないために、容易かつ安価に製造すること
が可能となる。さらに、従来例と比較して、1/4波長
板152,153,154などの入出力整合回路等を必
要としないために、より小型軽量化することが可能であ
る。
【0067】実施の形態7.図11は、本発明に係る実
施の形態7であるマイクロ波回路207の構成を示す回
路図である。図11において、図1と同様のものについ
ては同一の符号を付している。本実施の形態のマイクロ
波回路207は、スイッチング回路157と2個の増幅
器30a,30bとを備えて構成され、ここで、互いに
電磁的に結合する2本のマイクロストリップ導体3,4
と、図1のフローティング導体11とにより方向性結合
器107を構成し、当該方向性結合器107と、フロー
ティング導体11を接地電位又は浮動電位に設定するた
めのFET41とその周辺回路とによりスイッチング回
路207を構成したことを特徴とする。ここで、2本の
マイクロストリップ導体3,4により1/4波長結合線
路型方向性結合器を構成している。当該実施の形態のス
イッチング回路157は、上述の実施の形態1乃至4に
適用することができる。すなわち、上述の結合器10
0,101,103を方向性結合器107で置き換えて
もよい。
【0068】図11において、スイッチング回路157
においては、裏面に接地導体が形成された誘電体基板1
0上にそれぞれ互いに電磁的に結合するように近接しか
つ互いに平行となるように、2本のマイクロストリップ
導体3,4が形成され、各マイクロストリップ導体3,
4はそれぞれ1/4λgの長さと幅wを有する。ここ
で、λgは管内波長である。そして、誘電体基板10上
に、2本のマイクロストリップ導体3,4によって挟設
されかつ2本のマイクロストリップ導体3,4と平行と
なるように、フローティング導体11が形成され、フロ
ーティング導体11は1/4λgよりも長い長さと幅w
を有する。ここで、フローティング導体11とマイクロ
ストリップ導体3との間の間隔、及びフローティング導
体11とマイクロストリップ導体4との間の間隔は同一
の間隔tに設定される。
【0069】さらに、誘電体基板10上に、マイクロス
トリップ導体3の長手方向の一端から誘電体基板10の
1辺の端部まで延在する幅wのマイクロストリップ導体
3aが形成され、その誘電体基板10の1辺の端部をポ
ートP21とする。また、誘電体基板10上に、マイク
ロストリップ導体3の長手方向の他端から誘電体基板1
0の1辺の別の端部まで延在する幅wのマイクロストリ
ップ導体3bが形成され、その誘電体基板10の1辺の
別の端部をポートP22とする。さらに、誘電体基板1
0上に、マイクロストリップ導体4の長手方向の一端か
ら誘電体基板10の上記1辺に対向する1辺(以下、対
向1辺という。)の端部まで延在する幅wのマイクロス
トリップ導体4aが形成され、その誘電体基板10の対
向1辺の端部をポートP23とする。また、誘電体基板
10上に、マイクロストリップ導体4の長手方向の他端
から誘電体基板10の対向1辺の別の端部まで延在する
幅wのマイクロストリップ導体4bが形成され、その誘
電体基板10の対向1辺の別の端部をポートP24とす
る。
【0070】ここで、マイクロストリップ導体3と接地
導体15とによってマイクロストリップ線路が形成さ
れ、マイクロストリップ導体4と接地導体15とによっ
てマイクロストリップ線路が形成される。また、マイク
ロストリップ導体3aと接地導体15とによってマイク
ロストリップ線路が形成され、マイクロストリップ導体
3bと接地導体15とによってマイクロストリップ線路
が形成される。さらに、マイクロストリップ導体4aと
接地導体15とによってマイクロストリップ線路が形成
され、マイクロストリップ導体4bと接地導体15とに
よってマイクロストリップ線路が形成される。ここで、
マイクロストリップ導体3とマイクロストリップ導体4
は、フローティング導体11を介して結合係数M及び結
合長Lで電磁的に結合する。ここで、結合長Lは、マイ
クロストリップ導体3,4の電磁的な結合にかかわるフ
ローティング導体11の長手方向の長さである。以上の
ようにして、4個のポートP21,P22,P23,P
24とフローティング導体11とを有する1/4波長結
合線路型方向性結合器107が形成される。
【0071】フローティング導体11の一端はFET4
1のドレインに接続され、FET41のソースは接地さ
れる。FET41のゲートは比較的大きな抵抗値を有す
る直流電圧印加用抵抗51を介してスイッチSW1の共
通端子に接続される一方、スイッチSW1の接点aは所
定の直流電圧を有する直流電源61の正極に接続され、
また、スイッチSW1の接点bは接地される。ここで、
直流電源61の負極は接地される。
【0072】ここで、方向性結合器107と、FET4
1及びその周辺回路とによりスイッチング回路157を
構成している。そして、方向性結合器107のポートP
23は反転増幅器である増幅器30aを介してポートP
25に接続される。また、方向性結合器107のポート
P24は反転増幅器である増幅器30bを介してポート
P26に接続される。ここで、スイッチング回路157
と増幅器30a,30bとにより、後述するように、増
幅と減衰とを切り換え可能な増幅回路であるマイクロ波
回路207を構成している。
【0073】以上のように構成されたスイッチング回路
157において、スイッチSW1を接点a側に切り換え
ると、FET41のゲートに所定の正の直流電圧が印加
されて、FET41がオンとなり、フローティング導体
11が接地され、接地電位となる。一方、スイッチSW
1を接点b側に切り換えると、FET41のゲートが接
地されて、FET41がオフとなり、フローティング導
体11は、接地電位ではない浮動電位となる。
【0074】ここで、例えば、ポートP22を終端し、
ポートP25,P26をそれぞれ所定の負荷で終端した
場合に、FET41がオフであるときに、マイクロ波信
号をポートP21に入力したとき、マイクロストリップ
導体1は浮動電位を有するフローティング導体11を介
してマイクロストリップ導体2に電磁的により大きな結
合係数Mで結合しているので、入力されたマイクロ波信
号はマイクロストリップ導体3からフローティング導体
11及びマイクロストリップ導体4を介してマイクロス
トリップ導体4a,4bに出力され、さらにはポートP
23及び増幅器30aを介してポートP25に出力され
るともに、ポートP24及び増幅器30bを介してポー
トP26に出力される。一方、FET41がオンである
とき、フローティング導体11は接地されるので、マイ
クロストリップ導体3とマイクロストリップ導体4との
間の電磁的な結合度、すなわち結合係数は、FET41
がオフのときに比較して小さくなり、所定の阻止周波数
を有するマイクロ波信号をポートP21に入力したと
き、入力されたマイクロ波信号はマイクロストリップ導
体3に入力されるが、フローティング導体11により減
衰され、所定の減衰量だけ減衰されたマイクロ波信号が
マイクロストリップ導体4を出力され、さらにはポート
P23及び増幅器30aを介してポートP25に出力さ
れるともに、ポートP24及び増幅器30bを介してポ
ートP26に出力される。ここで、減衰量が極めて大き
いときは、上記入力されたマイクロ波信号はポートP2
3,P24にはほとんど出力されない。
【0075】また、例えば、ポートP21を終端し、ポ
ートP25,P26をそれぞれ所定の負荷で終端した場
合に、マイクロ波信号をポートP22に入力したとき
も、上述と同様に動作する。なお、方向性結合器107
は可逆回路である。
【0076】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、ポートP21又はP22からポートP23又はP2
4へのマイクロ波信号の伝送/減衰又は遮断の切り換え
を行うことが可能であり、従来例と比較してオフ時の減
衰量が大きい。なお、増幅器30a,30bを備えない
ときは、スイッチング回路157において、ポートP2
3又はP24からポートP21又はP22へのマイクロ
波信号の伝送/減衰又は遮断の切り換えを行うことが可
能である。また、本実施の形態のマイクロ波回路207
の製造プロセスは高精度なものを要求しないために、容
易かつ安価に製造することが可能となる。さらに、従来
例と比較して、1/4波長板152,153,154な
どの入出力整合回路等を必要としないために、より小型
軽量化することが可能である。
【0077】変形例.以上の実施の形態及び変形例にお
いては、誘電体基板10を用いているが、本発明はこれ
に限らず、半導体基板を用いてもよい。
【0078】以上の実施の形態及び変形例においては、
フローティング導体11,12,13の各一端にFET
41,42,43又はダイオード71などのスイッチン
グ素子を接続して上記各一端を接地し又は接地しないよ
うに切り換えているが、本発明はこれに限らず、フロー
ティング導体11,12,13の両端に上記スイッチン
グ素子を接続して上記両端を接地し又は接地しないよう
に切り換えてもよい。ここで、FET41,42,43
又はダイオード71などのスイッチング素子は、誘電体
基板10上においてハイブリッド素子として接続し、も
しくは半導体基板上にその素子を形成してもよい。ま
た、スイッチング素子の一端を接地導体15に接地する
方法としては、誘電体基板10又は半導体基板をその厚
さ方向に貫通するスルーホールに形成されたスルーホー
ル導体を介して、スイッチング素子の一端を接地導体1
5に接地するか、もしくは、誘電体基板10又は半導体
基板の外側側面に形成された導体又はワイヤを介して、
スイッチング素子の一端を接地導体15に接地するよう
にすればよい。
【0079】以上の実施の形態及び変形例においては、
幅w、間隔t及び結合長L(特に、複数のフローティン
グ導体11,12,13のとき)を同一としているが、
本発明はこれに限らず、適宜異なるように設定してもよ
い。
【0080】以上の実施の形態及び変形例において、F
ETはエンハンスメント型FETであってもよいし、デ
ィプレッション型FETであってもよい。なお、後者の
場合においては、FET41,42,43,41a,4
1bをオフにするときは、負の直流電圧を印加する必要
がある。
【0081】以上の実施の形態及び変形例において、抵
抗51,52,53,51a,51bを用いているが、
本発明はこれに限らず、これに代えて、インダクタとし
て動作する伝送線路を用いてもよい。
【0082】
【発明の効果】第1の発明に係るマイクロ波回路は、裏
面に接地導体が形成された基板上に、互いに電磁的に所
定の結合係数で結合するように近接して並置されて形成
された2本のマイクロストリップ導体を備えてなる結合
器を備えたマイクロ波回路において、上記基板上に、上
記2本のマイクロストリップ導体によって挟設されるよ
うに形成された少なくとも1本のフローティング導体
と、一端が上記フローティング導体の少なくとも一端に
接続されかつ他端が接地され、選択的にオン又はオフと
なるスイッチング素子とを備え、上記スイッチング素子
がオンされたとき上記フローティング導体は接地される
一方、上記スイッチング素子がオフされたとき上記フロ
ーティング導体は所定の浮動電位を有し、上記スイッチ
ング素子を選択的にオン又はオフにすることにより上記
結合係数を変化させる。従って、上記結合係数を変化さ
せることにより、マイクロ波信号の伝送/減衰又は遮断
の切り換えを行うことが可能であり、従来例と比較して
オフ時の減衰量が大きい。また、当該マイクロ波回路の
製造プロセスは高精度なものを要求しないために、容易
かつ安価に製造することが可能となる。さらに、従来例
と比較して、1/4波長板152,153,154など
の入出力整合回路等を必要としないために、より小型軽
量化することが可能である。
【0083】また、上記マイクロ波回路において、上記
スイッチング素子は電界効果トランジスタである。従っ
て、上記結合係数を変化させることにより、マイクロ波
信号の伝送/減衰又は遮断の切り換えを行うことが可能
であり、従来例と比較してオフ時の減衰量が大きい。ま
た、当該マイクロ波回路の製造プロセスは高精度なもの
を要求しないために、容易かつ安価に製造することが可
能となる。さらに、従来例と比較して、1/4波長板1
52,153,154などの入出力整合回路等を必要と
しないために、より小型軽量化することが可能である。
【0084】さらに、上記マイクロ波回路において、上
記スイッチング素子はダイオードである。従って、上記
結合係数を変化させることにより、マイクロ波信号の伝
送/減衰又は遮断の切り換えを行うことが可能であり、
従来例と比較してオフ時の減衰量が大きい。また、当該
マイクロ波回路の製造プロセスは高精度なものを要求し
ないために、容易かつ安価に製造することが可能とな
る。さらに、従来例と比較して、1/4波長板152,
153,154などの入出力整合回路等を必要としない
ために、より小型軽量化することが可能である。
【0085】また、上記マイクロ波回路において、上記
2本のマイクロストリップ導体のうちのいずれか1本に
接続された増幅器をさらに備える。従って、上記結合係
数を変化させることにより、マイクロ波信号の伝送/減
衰又は遮断の切り換えを行うことが可能であり、従来例
と比較してオフ時の減衰量が大きい。それ故、増幅度を
変化できる増幅器を構成することができる。また、当該
マイクロ波回路の製造プロセスは高精度なものを要求し
ないために、容易かつ安価に製造することが可能とな
る。さらに、従来例と比較して、1/4波長板152,
153,154などの入出力整合回路等を必要としない
ために、より小型軽量化することが可能である。
【0086】さらに、上記マイクロ波回路において、並
置されて形成された複数の上記フローティング導体と、
上記複数のフローティング導体にそれぞれ接続された複
数の上記スイッチング素子とを備え、上記複数のスイッ
チング素子をオン又はオフすることにより、上記結合係
数を段階的に変化させる。従って、上記結合係数を変化
させることにより、マイクロ波信号の伝送/減衰又は遮
断の切り換えを行うことが可能であり、従来例と比較し
てオフ時の減衰量が大きい。また、減衰量を段階的に変
化させることができる。また、当該マイクロ波回路の製
造プロセスは高精度なものを要求しないために、容易か
つ安価に製造することが可能となる。さらに、従来例と
比較して、1/4波長板152,153,154などの
入出力整合回路等を必要としないために、より小型軽量
化することが可能である。
【0087】また、上記マイクロ波回路において、上記
2本のマイクロストリップ導体のうちのいずれか1本に
接続された増幅器をさらに備える。従って、上記結合係
数を変化させることにより、マイクロ波信号の伝送/減
衰又は遮断の切り換えを行うことが可能であり、従来例
と比較してオフ時の減衰量が大きい。また、減衰量を段
階的に変化させることができるので、増幅度を段階的に
変化可能な増幅回路を構成することができる。また、当
該マイクロ波回路の製造プロセスは高精度なものを要求
しないために、容易かつ安価に製造することが可能とな
る。さらに、従来例と比較して、1/4波長板152,
153,154などの入出力整合回路等を必要としない
ために、より小型軽量化することが可能である。
【0088】さらに、上記マイクロ波回路において、入
力ポートと出力ポートと帰還路とを有する増幅器と、所
定の帰還回路とをさらに備え、上記帰還路は、上記マイ
クロ波回路と、上記帰還回路とが縦続接続されてなり、
帰還型増幅器として動作する。従って、上記結合係数を
変化させることにより、マイクロ波信号の伝送/減衰又
は遮断の切り換えを行うことが可能であり、従来例と比
較してオフ時の減衰量が大きい。また、減衰量を段階的
に変化させることができるので、帰還量を段階的に変化
させることができ、それ故、増幅度を段階的に変化可能
な帰還型増幅回路を構成することができる。また、当該
マイクロ波回路の製造プロセスは高精度なものを要求し
ないために、容易かつ安価に製造することが可能とな
る。さらに、従来例と比較して、1/4波長板152,
153,154などの入出力整合回路等を必要としない
ために、より小型軽量化することが可能である。
【0089】またさらに、上記マイクロ波回路におい
て、上記結合器は1/4波長結合線路型方向性結合器で
ある。従って、上記結合係数を変化させることにより、
マイクロ波信号の伝送/減衰又は遮断の切り換えを行う
ことが可能であり、従来例と比較してオフ時の減衰量が
大きい。また、当該マイクロ波回路の製造プロセスは高
精度なものを要求しないために、容易かつ安価に製造す
ることが可能となる。さらに、従来例と比較して、1/
4波長板152,153,154などの入出力整合回路
等を必要としないために、より小型軽量化することが可
能である。
【0090】第2の発明に係るマイクロ波回路は、裏面
に接地導体が形成された基板上に、互いに電磁的に所定
の第1の結合係数で結合するように近接して並置されて
形成された第1と第2のマイクロストリップ導体と、上
記基板上に、上記第1のマイクロストリップ導体と電磁
的に所定の第2の結合係数で結合するように近接して並
置されて形成された第3のマイクロストリップ導体とを
備えたなる結合器を備えたマイクロ波回路であって、上
記基板上に、上記第1と第2のマイクロストリップ導体
によって挟設されるように形成された少なくとも1本の
第1のフローティング導体と、上記基板上に、上記第1
と第3のマイクロストリップ導体によって挟設されるよ
うに形成された少なくとも1本の第2のフローティング
導体と、一端が上記第1のフローティング導体の少なく
とも一端に接続されかつ他端が接地され、選択的にオン
又はオフとなる第1のスイッチング素子と、一端が上記
第2のフローティング導体の少なくとも一端に接続され
かつ他端が接地され、選択的にオン又はオフとなる第2
のスイッチング素子とを備え、上記第1のスイッチング
素子がオフされかつ上記第2のスイッチング素子がオン
されたとき、上記第1の結合係数は上記第2の結合係数
よりも大きくなる一方、上記第1のスイッチング素子が
オンされかつ上記第2のスイッチング素子がオフされた
とき、上記第1の結合係数は上記第2の結合係数よりも
小さくなり、上記マイクロ波回路は、上記第1のマイク
ロストリップ導体を上記第2のマイクロストリップ導体
と上記第3のマイクロストリップ導体のうちのいずれか
1つに選択的にかつ電磁的に結合させるスイッチング回
路として動作する。従って、選択型スイッチング回路を
構成することができ、従来例と比較してオフ時の減衰量
が大きい。また、当該マイクロ波回路の製造プロセスは
高精度なものを要求しないために、容易かつ安価に製造
することが可能となる。さらに、従来例と比較して、1
/4波長板152,153,154などの入出力整合回
路等を必要としないために、より小型軽量化することが
可能である。
【0091】また、上記マイクロ波回路において、上記
第2のマイクロストリップ導体に接続され、上記第2の
マイクロストリップ導体から入力される信号を所定の第
1の移相量だけ移相させて出力する第1の移相手段と、
上記第3のマイクロストリップ導体に接続され、上記第
3のマイクロストリップ導体から入力される信号を所定
の第2の移相量だけ移相させて出力する第2の移相手段
と、上記第1の移相手段から出力される信号と、上記第
2の移相手段から出力される信号とを合成して出力する
合成手段とをさらに備える。従って、選択型スイッチン
グ回路を用いて、移相量を選択的に切り換えることがで
きる移相量切り換え型移相回路を構成することができ
る。従来例と比較してオフ時の減衰量が大きい。また、
当該マイクロ波回路の製造プロセスは高精度なものを要
求しないために、容易かつ安価に製造することが可能と
なる。さらに、従来例と比較して、1/4波長板15
2,153,154などの入出力整合回路等を必要とし
ないために、より小型軽量化することが可能である。
【0092】さらに、上記マイクロ波回路において、上
記第1のマイクロストリップ導体はアンテナに接続さ
れ、上記第2のマイクロストリップ導体は送信機に接続
され、上記第3のマイクロストリップ導体は受信機に接
続され、上記マイクロ波回路はトランシーバのための送
受信切り換え回路として動作する。従って、選択型スイ
ッチング回路を用いて、送受信切り換え回路を構成する
ことができる。従来例と比較してオフ時の減衰量が大き
い。また、当該マイクロ波回路の製造プロセスは高精度
なものを要求しないために、容易かつ安価に製造するこ
とが可能となる。さらに、従来例と比較して、1/4波
長板152,153,154などの入出力整合回路等を
必要としないために、より小型軽量化することが可能で
ある。
【0093】第3の発明に係るマイクロ波回路の製造方
法は、裏面に接地導体が形成された基板上に、互いに電
磁的に所定の結合係数で結合するように近接して並置さ
れた2本のマイクロストリップ導体を備えてなる結合器
を形成するステップと、上記基板上に、上記2本のマイ
クロストリップ導体によって挟設されるように少なくと
も1本のフローティング導体を形成するステップと、一
端が上記フローティング導体の少なくとも一端に接続さ
れかつ他端が接地され、選択的にオン又はオフとなるス
イッチング素子を形成するステップと、上記2本のマイ
クロストリップ導体の各幅を変更することにより、上記
結合係数を調整するステップとを含む。従って、従来例
と比較してオフ時の減衰量が大きいスイッチング回路に
おいて、上記減衰量を容易に調整することができる。ま
た、当該マイクロ波回路の製造プロセスは高精度なもの
を要求しないために、容易かつ安価に製造することが可
能となる。さらに、従来例と比較して、1/4波長板1
52,153,154などの入出力整合回路等を必要と
しないために、より小型軽量化することが可能である。
【0094】第4の発明に係るマイクロ波回路の製造方
法は、裏面に接地導体が形成された基板上に、互いに電
磁的に所定の結合係数で結合するように近接して並置さ
れた2本のマイクロストリップ導体を備えてなる結合器
を形成するステップと、上記基板上に、上記2本のマイ
クロストリップ導体によって挟設されるように少なくと
も1本のフローティング導体を形成するステップと、一
端が上記フローティング導体の少なくとも一端に接続さ
れかつ他端が接地され、選択的にオン又はオフとなるス
イッチング素子を形成するステップと、上記2本のマイ
クロストリップ導体と上記フローティング導体との間の
間隔を変更することにより、上記結合係数を調整するス
テップとを含む。従って、従来例と比較してオフ時の減
衰量が大きいスイッチング回路において、上記減衰量を
容易に調整することができる。また、当該マイクロ波回
路の製造プロセスは高精度なものを要求しないために、
容易かつ安価に製造することが可能となる。さらに、従
来例と比較して、1/4波長板152,153,154
などの入出力整合回路等を必要としないために、より小
型軽量化することが可能である。
【0095】第5の発明に係るマイクロ波回路の製造方
法は、裏面に接地導体が形成された基板上に、互いに電
磁的に所定の結合係数で結合するように近接して並置さ
れた2本のマイクロストリップ導体を備えてなる結合器
を形成するステップと、上記基板上に、上記2本のマイ
クロストリップ導体によって挟設されるように少なくと
も1本のフローティング導体を形成するステップと、一
端が上記フローティング導体の少なくとも一端に接続さ
れかつ他端が接地され、選択的にオン又はオフとなるス
イッチング素子を形成するステップと、上記フローティ
ング導体の上記第1と第2のマイクロストリップ導体に
対する結合長を変更することにより、上記結合係数を調
整するステップとを含む。従って、従来例と比較してオ
フ時の減衰量が大きいスイッチング回路において、上記
減衰量を容易に調整することができる。また、当該マイ
クロ波回路の製造プロセスは高精度なものを要求しない
ために、容易かつ安価に製造することが可能となる。さ
らに、従来例と比較して、1/4波長板152,15
3,154などの入出力整合回路等を必要としないため
に、より小型軽量化することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1であるマイクロ波
回路201の構成を示す平面図及び回路図である。
【図2】 図1のマイクロ波回路201に含まれるスイ
ッチング回路151のA‐A’線についての縦断面図で
ある。
【図3】 図1のスイッチング回路151のポートP1
からポートP2への伝達係数特性を示し、伝達係数S21
[dB]と周波数[GHz]との関係を表すグラフであ
る。
【図4】 図1のスイッチング回路151において、マ
イクロストリップ導体1,2の各幅wを変更した場合の
ポートP1からポートP2への伝達係数特性を示し、伝
達係数S21[dB]と周波数[GHz]との関係を表す
グラフである。
【図5】 本発明に係る実施の形態2であるマイクロ波
回路202の構成を示す平面図及び回路図である。
【図6】 本発明に係る実施の形態3であるマイクロ波
回路203の構成を示す平面図及び回路図である。
【図7】 図6のスイッチング回路153において、F
ET41乃至43のオン/オフを切り換えた場合のポー
トP1からポートP2への伝達係数特性を示し、伝達係
数S21[dB]と周波数[GHz]との関係を表すグラ
フである。
【図8】 本発明に係る実施の形態4であるマイクロ波
回路204の構成を示す平面図及び回路図である。
【図9】 本発明に係る実施の形態5であるマイクロ波
回路205の構成を示す平面図及び回路図である。
【図10】 本発明に係る実施の形態6であるトランシ
ーバ130の構成を示す平面図及び回路図である。
【図11】 本発明に係る変形例であるスイッチング回
路157の構成を示す平面図及び回路図である。
【図12】 従来例のマイクロ波スイッチング回路の構
成を示す回路図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,2,2a,2b,3,3a,3b,
4,4a,4b マイクロストリップ導体、 10 誘
電体基板、 11,11a,11b,12,13フロー
ティング導体、 15 接地導体、 30,30a,3
0b,30c増幅器、 41,41a,41b,42,
43 FET、 51,51a,51b,52,53
抵抗、 61,61a,61b,62,63 直流電
源、 71 ダイオード、 91 合成器、 101,
103,105 結合器、107方向性結合器、 10
0 送信機、 110 受信機、 120 アンテナ、
130 トランシーバ、 151,152,153,1
55,157 スイッチング回路、 201,202,
203,204,205 マイクロ波回路、P1,P
2,P2a,P2b,P3,P4,P21,P22,P
23,P24ポート、 P11 入力ポート、 P12
出力ポート、 SW1,SW2,SW3,SW1a,
SW1b スイッチ。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に接地導体が形成された基板上に、
    互いに電磁的に所定の結合係数で結合するように近接し
    て並置されて形成された2本のマイクロストリップ導体
    を備えてなる結合器を備えたマイクロ波回路において、 上記基板上に、上記2本のマイクロストリップ導体によ
    って挟設されるように形成された少なくとも1本のフロ
    ーティング導体と、 一端が上記フローティング導体の少なくとも一端に接続
    されかつ他端が接地され、選択的にオン又はオフとなる
    スイッチング素子とを備え、 上記スイッチング素子がオンされたとき上記フローティ
    ング導体は接地される一方、上記スイッチング素子がオ
    フされたとき上記フローティング導体は所定の浮動電位
    を有し、上記スイッチング素子を選択的にオン又はオフ
    にすることにより上記結合係数を変化させることを特徴
    とするマイクロ波回路。
  2. 【請求項2】 上記スイッチング素子は電界効果トラン
    ジスタであることを特徴とする請求項1記載のマイクロ
    波回路。
  3. 【請求項3】 上記スイッチング素子はダイオードであ
    ることを特徴とする請求項1記載のマイクロ波回路。
  4. 【請求項4】 上記2本のマイクロストリップ導体のう
    ちのいずれか1本に接続された増幅器をさらに備えたこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに
    記載のマイクロ波回路。
  5. 【請求項5】 並置されて形成された複数の上記フロー
    ティング導体と、上記複数のフローティング導体にそれ
    ぞれ接続された複数の上記スイッチング素子とを備え、 上記複数のスイッチング素子をオン又はオフすることに
    より、上記結合係数を段階的に変化させることを特徴と
    する請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のマイ
    クロ波回路。
  6. 【請求項6】 上記2本のマイクロストリップ導体のう
    ちのいずれか1本に接続された増幅器をさらに備えたこ
    とを特徴とする請求項5記載のマイクロ波回路。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のマイクロ波回路におい
    て、 入力ポートと出力ポートと帰還路とを有する増幅器と、 所定の帰還回路とをさらに備え、 上記帰還路は、請求項5記載のマイクロ波回路と、上記
    帰還回路とが縦続接続されてなり、帰還型増幅器として
    動作することを特徴とするマイクロ波回路。
  8. 【請求項8】 上記結合器は1/4波長結合線路型方向
    性結合器であることを特徴とする請求項1乃至7のうち
    のいずれか1つに記載のマイクロ波回路。
  9. 【請求項9】 裏面に接地導体が形成された基板上に、
    互いに電磁的に所定の第1の結合係数で結合するように
    近接して並置されて形成された第1と第2のマイクロス
    トリップ導体と、 上記基板上に、上記第1のマイクロストリップ導体と電
    磁的に所定の第2の結合係数で結合するように近接して
    並置されて形成された第3のマイクロストリップ導体と
    を備えたなる結合器を備えたマイクロ波回路であって、 上記基板上に、上記第1と第2のマイクロストリップ導
    体によって挟設されるように形成された少なくとも1本
    の第1のフローティング導体と、 上記基板上に、上記第1と第3のマイクロストリップ導
    体によって挟設されるように形成された少なくとも1本
    の第2のフローティング導体と、 一端が上記第1のフローティング導体の少なくとも一端
    に接続されかつ他端が接地され、選択的にオン又はオフ
    となる第1のスイッチング素子と、 一端が上記第2のフローティング導体の少なくとも一端
    に接続されかつ他端が接地され、選択的にオン又はオフ
    となる第2のスイッチング素子とを備え、 上記第1のスイッチング素子がオフされかつ上記第2の
    スイッチング素子がオンされたとき、上記第1の結合係
    数は上記第2の結合係数よりも大きくなる一方、上記第
    1のスイッチング素子がオンされかつ上記第2のスイッ
    チング素子がオフされたとき、上記第1の結合係数は上
    記第2の結合係数よりも小さくなり、 上記マイクロ波回路は、上記第1のマイクロストリップ
    導体を上記第2のマイクロストリップ導体と上記第3の
    マイクロストリップ導体のうちのいずれか1つに選択的
    にかつ電磁的に結合させるスイッチング回路として動作
    することを特徴とするマイクロ波回路。
  10. 【請求項10】 上記第2のマイクロストリップ導体に
    接続され、上記第2のマイクロストリップ導体から入力
    される信号を所定の第1の移相量だけ移相させて出力す
    る第1の移相手段と、 上記第3のマイクロストリップ導体に接続され、上記第
    3のマイクロストリップ導体から入力される信号を所定
    の第2の移相量だけ移相させて出力する第2の移相手段
    と、 上記第1の移相手段から出力される信号と、上記第2の
    移相手段から出力される信号とを合成して出力する合成
    手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項9記載の
    マイクロ波回路。
  11. 【請求項11】 上記第1のマイクロストリップ導体は
    アンテナに接続され、上記第2のマイクロストリップ導
    体は送信機に接続され、上記第3のマイクロストリップ
    導体は受信機に接続され、 上記マイクロ波回路はトランシーバのための送受信切り
    換え回路として動作することを特徴とする請求項9記載
    のマイクロ波回路。
  12. 【請求項12】 裏面に接地導体が形成された基板上
    に、互いに電磁的に所定の結合係数で結合するように近
    接して並置された2本のマイクロストリップ導体を備え
    てなる結合器を形成するステップと、 上記基板上に、上記2本のマイクロストリップ導体によ
    って挟設されるように少なくとも1本のフローティング
    導体を形成するステップと、 一端が上記フローティング導体の少なくとも一端に接続
    されかつ他端が接地され、選択的にオン又はオフとなる
    スイッチング素子を形成するステップと、 上記2本のマイクロストリップ導体の各幅を変更するこ
    とにより、上記結合係数を調整するステップとを含むこ
    とを特徴とするマイクロ波回路の製造方法。
  13. 【請求項13】 裏面に接地導体が形成された基板上
    に、互いに電磁的に所定の結合係数で結合するように近
    接して並置された2本のマイクロストリップ導体を備え
    てなる結合器を形成するステップと、 上記基板上に、上記2本のマイクロストリップ導体によ
    って挟設されるように少なくとも1本のフローティング
    導体を形成するステップと、 一端が上記フローティング導体の少なくとも一端に接続
    されかつ他端が接地され、選択的にオン又はオフとなる
    スイッチング素子を形成するステップと、 上記2本のマイクロストリップ導体と上記フローティン
    グ導体との間の間隔を変更することにより、上記結合係
    数を調整するステップとを含むことを特徴とするマイク
    ロ波回路の製造方法。
  14. 【請求項14】 裏面に接地導体が形成された基板上
    に、互いに電磁的に所定の結合係数で結合するように近
    接して並置された2本のマイクロストリップ導体を備え
    てなる結合器を形成するステップと、 上記基板上に、上記2本のマイクロストリップ導体によ
    って挟設されるように少なくとも1本のフローティング
    導体を形成するステップと、 一端が上記フローティング導体の少なくとも一端に接続
    されかつ他端が接地され、選択的にオン又はオフとなる
    スイッチング素子を形成するステップと、 上記フローティング導体の上記第1と第2のマイクロス
    トリップ導体に対する結合長を変更することにより、上
    記結合係数を調整するステップとを含むことを特徴とす
    るマイクロ波回路の製造方法。
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