JP2000029730A - メソッド・インボケーション中にコードを 実行するための方法及びその装置 - Google Patents

メソッド・インボケーション中にコードを 実行するための方法及びその装置

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JP2000029730A
JP2000029730A JP10377827A JP37782798A JP2000029730A JP 2000029730 A JP2000029730 A JP 2000029730A JP 10377827 A JP10377827 A JP 10377827A JP 37782798 A JP37782798 A JP 37782798A JP 2000029730 A JP2000029730 A JP 2000029730A
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    • G06F9/06—Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46—Multiprogramming arrangements
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    • G06F9/46—Multiprogramming arrangements
    • G06F9/54—Interprogram communication
    • G06F9/547—Remote procedure calls [RPC]; Web services
    • G06F9/548—Object oriented; Remote method invocation [RMI]

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】クライアントあるいはサーバのオブジェクトで
静的に定義されていたフィルタを、システムオペレーシ
ョン中であっても定義したり修正したりできること。 【解決手段】各ＣＯＲＢＡサーバ・オブジェクトは、フ
ィルタののユニークな識別子及び仕様とフィルタを提供
すべき順序を含むフィルタ・レジストリを保持する。Ｃ
ＯＲＢＡクライアント・オブジェクトはサーバから受信
した情報からフィルタ・レジストリを作成する。フィル
タはＯＲＢのクライアント側で行なわれる整列及び整列
解除の前と後にコードを実行するためにＯＲＢのクライ
アント側に存在しても良く、後者のフィルタはこのクラ
イアント・フィルタ・レジストリにも含まれる。次にク
ライアントは自分のフィルタ・レジストリを使用して後
続のメソッド・インボケーション中にフィルタを起動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【関連出願への相互参照】以下の米国特許出願は本出願
に関連しその全体として本明細書で参照に含まれる。１
９９２年１２月２１日付米国特許出願第０７／９９５，
８６３号（現在は放棄されている）の継続出願として
の、１９９５年１１月７日付米国特許出願第０８／５５
４，７９４号。１９９６年６月２６日付米国特許出願第
０８／６７０，６８２号。１９９６年６月２６日付米国
特許出願第０８／６７３，１８１号。１９９６年６月２
６日付米国特許出願第０８／６７０，７００号。１９９
６年６月２６日付米国特許出願第０８／６７０，６８１
号。１９９６年６月２６日付米国特許出願第０８／６７
０，６８４号。１９９６年６月２６日付米国特許出願第
０８／６６９，７８２号。本出願と同日に、Ｃｈｒｉｓ
ｔｉａｎ Ｊ．Ｃａｌｌｓｅｎ及びＫｅｎ Ｍ．Ｃａｖ
ａｎａｕｇｈにより出願された、代理人ドケット番号Ｓ
ＵＮ１Ｐ１７１／Ｐ２７３６号が付された、「Ｃ＋＋に
おける例外の破棄保留のための方法及び装置」と題する
米国特許出願。本出願と同日に、Ｃｈｒｉｓｔｉａｎ
Ｊ．Ｃａｌｌｓｅｎ及びＫｅｎ Ｍ．Ｃａｖａｎａｕｇ
ｈにより出願された、代理人ドケット番号ＳＵＮ１Ｐ１
７０／Ｐ２７３５号が付された「高速ローカルＣＯＲＢ
Ａオブジェクト参照のための方法及び装置」と題する米
国特許出願。本出願と同日に、Ｃｈｒｉｓｔｉａ Ｊ．
Ｃａｌｌｓｅｎ及びＫｅｎ Ｍ．Ｃａｖａｎａｕｇｈに
より出願された、代理人ドケット番号Ｐ２７７２／ＰＪ
ＳＩが付された、「共有データ収集において安定反復子
を作成する方法及びその装置」と題する米国特許出願。
本出願と同日に、Ｃｈｒｉｓｔｉａｎ Ｊ．Ｃａｌｌｓ
ｅｎ及びＫｅｎ Ｍ．Ｃａｖａｎａｕｇｈにより出願さ
れた、代理人ドケット番号Ｐ２７４７／ＰＪＳＩが付さ
れた「マルチスレッド・システムにおいてロックしてい
る不変量を強制するための方法及び装置」と題する米国
特許出願。本出願と同日に、Ｋｅｎ Ｍ．Ｃａｖａｎａ
ｕｇｈにより出願された、代理人ドケット番号Ｐ２７５
０／ＰＪＳＩが付された「分散オブジェクトシステムに
おいて可変長識別子の効率的表現のための方法及び装
置」と題する米国特許出願。本出願と同日に、Ａｎｉｔ
ａ Ｊｉｎｄａｌ、Ｋｅｎ Ｍ．Ｃａｖａｎａｕｇｈ及
びＳａｎｊｅｅｖ Ｋｒｉｓｈｎａｎにより出願され
た、代理人ドケット番号Ｐ２７６９／ＰＪＳＩが付され
た、「分散オブジェクト・システムにおいてフィルタを
サポートするための整列・整列解除構造」と題する米国
特許出願。
【０００２】
【産業上の利用分野】本発明は共通オブジェクト要求ブ
ローカ・アーキテクチャ（別名ＣＯＲＢＡ）を使用する
分散オブジェクト・システムに関し、更に詳しくはメソ
ッド・インボケーション中のコード実行のためのフィル
タ構造を提供するための方法及び装置に関する。
【０００３】
【従来の技術】ソフトウェア・プログラムはとどまるこ
となく複雑になり続けている。初期のプログラムはユー
ザに対する単純なコマンド・ライン・インタフェースと
文字表示を表わす簡単な手続きコードで構成されてい
た。これらの簡単なプログラムはグラフィカル・ユーザ
・インターフェースと多数の機能を有する複雑なプログ
ラムで次第に置き換えられて来た。プログラムが複雑に
なると、プログラムを書きデバッグするのに必要な作業
量も劇的に増加した。結果として、現代の多機能製品を
作成するのに必要なプログラミングの量を低減するため
多大な努力が払われている。こうした努力の内最も成功
したものの１つが、「オブジェクト」と呼ばれる独立し
た要素の集合としてプログラムを設計するオブジェクト
指向プログラミングの開発である。オブジェクトは多く
の場合に変更可能で再利用できるため開発にかかる労力
を削減できる。
【０００４】当業者には理解されるように、オブジェク
ト指向プログラミングのコンテクストにおけるオブジェ
クトはデータとそのデータに対するメソッド又はオペレ
ーションを含むソフトウェア実体である。オブジェクト
のメソッドの集合がそのオブジェクト内のデータを操作
するためのインタフェースを形成する。このオブジェク
トはプログラムのランタイムにだけ存在し、プログラマ
によって実際に書かれたオブジェクトの「クラス」から
作成又はインスタンス化される。プログラマによって書
かれたクラス・コードはそのコードからオブジェクトを
インスタンス化することで別のプログラマが「再利用」
できる。
【０００５】プログラミングの負担を更に低減するた
め、サーバに常駐するオブジェクト内のメソッドをクラ
イアント・アプリケーションからネットワーク上で遠隔
的に実行又はインボケーション（又は呼び出し）できる
分散オブジェクト・システムが開発された。このように
するとクライアント・アプリケーションを開発した者と
は違う者がオブジェクトを開発し維持することができ
る。このようなシステムではクライアントとサーバの間
で情報が転送又はストリーミングされる。この情報はク
ライアントからサーバ上のオブジェクトをインボケーシ
ョンする要求とサーバからクライアントへ戻るメソッド
実・インボケーションよる結果とデータを含む。更に、
オブジェクト指向プログラムはプログラム間でオブジェ
クトをストリーミングすることにより頻繁に交信する。
【０００６】こうしたストリーミング・オペレーション
において、ストリーム・ライターがシリアルデータ・ス
トリームを形成するように情報を構成又は整列する。シ
リアルデータ・ストリームはサーバに送信され、ここで
ストリーム・リーダがシリアルデータ・ストリームを整
列解除してオリジナル情報のコピーを再構成する。スト
リーム・リーダは整列解除が整列化の効果を正確に取り
消してオリジナル情報を再構成できるようにオペレーシ
ョンする必要がある。通常、このようなオペレーション
は問題にならないが、ストリーム・リーダがストリーム
・ライターと同じ作者によって書かれていない場合には
非互換性が発生することがある。
【０００７】整列及び整列解除とデータ転送処理を標準
化するため、相互運用可能なソフトウェアのインタフェ
ース・セットを定義することを任務とするオブジェクト
管理グループ（ＯＭＧ）と呼ばれる業界団体が構成され
た。最初の仕様である共通オブジェクト要求ブローカ・
アーキテクチャ（ＣＯＲＢＡ）仕様はプログラミング言
語、オペレーティング・システム、オブジェクト・ロケ
ーションの間の全ての相違を隠蔽する業界の一致した標
準である。ＣＯＲＢＡ標準はオブジェクト要求ブローカ
（ＯＲＢ）を定義し、これがアプリケーション間の情報
の整列、伝送、整列解除を処理する。ＯＲＢは通信イン
フラストラクチャとして機能し、分散異質コンピューテ
ィング環境間でその存在を意識させることなくオブジェ
クト要求を中継する。相互運用性は、クライアント・ア
プリケーションがＯＲＢに接続できるようにする明確に
定義されたオブジェクト・インタフェース仕様によって
実現される。ＣＯＲＢＡはＯＭＧインタフェース定義言
語（以下、インタフェース定義言語をＩＤＬという）と
呼ばれるインタフェースを定義するための実装非依存型
標記を提供する。
【０００８】ＯＭＧ・ＣＯＲＢＡ仕様はプログラミング
言語例えばＣ＋＋やＪａｖａにより実際に構築されてい
る実装非依存型オブジェクトモデルを定義している。こ
のモデルではＣＯＲＢＡオブジェクト（「サーバント」
とも呼ばれる）はサーバに実装されクライアントにエク
スポートできる参照（レファレンス）を有している。ク
ライアントとサーバは単一プログラムについて相互に排
他的にならないタスクという役割がありどのプログラム
もクライアントとサーバのどちらにでもなることができ
る。オブジェクトとオブジェクトの参照は典型的には異
なるプログラム言語オブジェクトだが、必ずしもそうで
ある必要はない。
【０００９】サーバにおいては、ＣＯＲＢＡオブジェク
トに対するインボケーションを満足させるために使用で
きる実際のオブジェクトの実装は一般にプラットフォー
ムと言語の両方に依存し、サーバにオブジェクトを実装
するための様々なモデルが考えられる。当初のＣＯＲＢ
Ａ標準ではサーバの実装を実装に依存しないＯＲＢに適
合させる構造であるベーシック・オブジェクト・アダプ
タ（別名ＢＯＡ）を定義した。もっと新しいＯＭＧ移植
性標準ではポータブル・オブジェクト・アダプタ（別名
ＰＯＡ）を定義しており、これはＢＯＡに代わるもので
プラットフォームに依存しないことを意図している。多
くのＯＲＢもＣＯＲＢＡオブジェクトを実装するための
その他の専用フレームワークをサポートしている。これ
らの構フレームワークの全部が一般的にオブジェクト・
アダプタ（別名ＯＡ）と呼ばれている。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】オブジェクト要求ブロ
ーカ技術を使用するアプリケーション・プログラマはメ
ソッド・インボケーション・プロセスの一部として、特
に整列処理プロセス及び整列解除処理プロセスの途中で
コード・セグメントを実行したいことがある。こうした
コード・セグメントは例えばプログラムをモニタしデバ
ッグするため、又は保安メカニズムを実装するために機
能する。フィルタ即ちオブジェクト要求ブローカ・シス
テムにおいて引数の整列又は整列解除の前又は後でメソ
ッド・インボケーション・プロセス中に実行する部分コ
ードは周知である。フィルタは各種のタスク例えばオブ
ジェクトへ又はオブジェクトからの通信に適用すること
のできる圧縮、暗号化、トレース、デバッグなどを実行
するために使用される。しかし、こうしたフィルタはク
ライアント・オブジェクト及びサーバ・オブジェクトに
ついて静的に定義されており、クライアント・コード及
びサーバ・コードと共に丁寧にコンパイルされるのが代
表的である。システム運用中にフィルタを定義し変更で
きるとすれば、シミュレーション、デバッグ、その他の
操作が大幅に拡張されるであろう。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明の原理によれば、
各オブジェクト実装についてスケルトン・コードに１つ
以上のフィルタが含まれ、各サーバ・オブジェクトはフ
ィルタの各々に対するユニークな識別子及び仕様とフィ
ルタを適用すべき順番とを含むフィルタのレジストリを
保持する。フィルタは選択されたコードをメソッド・イ
ンボケーション中に行なわれる従来の整列及び整列解除
の前又は後のどちらかで実行する。
【００１２】クライアントは、クライアント側ＯＲＢが
サーバに対して特別なメソッドである” ｒｅｔｒｉｅ
ｖｅ ｆｉｌｔｅｒｓ（）”を使ってインボケーション
する時に作成されるフィルタ・レジストリを含む。こ
の” ｒｅｔｒｉｅｖｅ ｆｉｌｔｅｒｓ（）”コール
に応答して、サーバはオブジェクト実装に関連付けられ
たフィルタの識別と、これらがインボケーションされる
べき順番をクライアントに渡す。クライアントは適用す
べき順番に構成されたフィルタ・レジストリを構築し、
このフィルタ・レジストリを後のメソッド・インボケー
ション中に使用する。
【００１３】本発明の別の観点によれば、サーバをダウ
ンさせることなくシステムオペレーション中にフィルタ
リストにフィルタを追加したりそのリストから減らした
りできる。サーバは現在のフィルタ構成を識別するため
にタイムスタンプを初期化し、サーバのフィルタ・レジ
ストリへの各々の変更でタイムスタンプを更新する。サ
ーバ上にあるフィルタのリストをクライアントが” ｒ
ｅｔｒｉｅｖｅ ｆｉｌｔｅｒｓ（）”メソッドを使用
して取り出す場合、サーバはこのタイムスタンプをクラ
イアントに渡す。サーバに対する後続のメソッド・イン
ボケーションでは、クライアントはクライアントが受信
したタイムスタンプの値を含ませる。サーバはこのメソ
ッド・インボケーションの中のタイムスタンプを自分自
身のタイムスタンプと比較して、タイムスタンプが一致
しない場合にはクライアントに例外を返す。この例外に
応答して、最新のフィルタ・レジストリ内容とタイムス
タンプをサーバから取得するために、クライアントは”
ｒｅｔｒｉｅｖｅ ｆｉｌｔｅｒｓ（）”メソッドを
再度インボケーションする。クライアントは新規に受信
したフィルタ・リストとタイムスタンプを使用してメソ
ッドの再度インボケーションに進む。
【００１４】現時点で好適な実施態様の別の観点におい
ては、フィルタ・コードは、ＯＲＢがクラス・ダウンロ
ードをサポートしている場合、例えばＪａｖａによるＯ
ＲＢの場合、システムオペレーション中にクライアント
側にダウンロードされることもある。Ｊａｖａを用いた
環境では、アプリケーション・プログラマはクライアン
ト側とサーバ側両方のフィルタ・コードをオブジェクト
実装に登録する。クライアント側ＯＲＢは ” ｒｅｔ
ｒｉｅｖｅ ｆｉｌｔｅｒｓ（）”メソッドをインボケ
ーションしてフィルタ識別の順位リストを受信する。次
にクライアント側ＯＲＢはＪａｖａクラスローダを使用
してサーバからフィルタ・コードを動的にロードし、ロ
ードしたフィルタ・クラスのこの新規インスタンスを作
成し、新規インスタンスをクライアント側フィルタ・レ
ジストリに格納する。
【００１５】
【発明の実施の形態】図１は代表的なクライアント・コ
ンピュータ１００例えばＩＢＭ社製ＴｈｉｎｋＰａｄ
７０１▲Ｒ▼型コンピュータ又はデジタル・イクイップ
メント・コーポレーション製ＨｉＮｏｔｅＴＭコンピュ
ータなど、本発明に開示のネットワーク・アクセスシス
テム（以下、システムという）を実装可能なシステム・
アーキテクチャを示す。図１の代表的なコンピュータ・
システムは説明目的だけで議論するが、本発明の制限と
見なすべきものではない。以下の説明では特定のコンピ
ュータ・システムを記述する際に共通に使用される術語
を参照するが、説明される概念は図１に図示したシステ
ムとは異なるアーキテクチャを有するシステムを含め、
他のコンピュータ・システムにも等しく適用される。
【００１６】クライアント・コンピュータ１００は、従
来のマイクロプロセッサを含む中央オペレーションユニ
ット（ＣＰＵ）１０５、情報の一時的記憶のためのラン
ダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）１１０、情報の永久
的記憶のためのリード・オンリー・メモリ（ＲＯＭ）１
１５を含む。メモリ・コントローラ１２０はシステムＲ
ＡＭ１１０制御のために提供される。バス・コントロー
ラ１２５はバス１３０を制御するために提供され、割り
込みコントローラ１３５は他のシステム・コンポーネン
トからの各種割り込み信号を受信し処理するために使用
される。
【００１７】大容量記憶はディスケット１４２、ＣＤ−
ＲＯＭ１４７又はハードディスク装置１５２により提供
される。データ及びソフトウェアはリムーバブル媒体例
えばディスケット１４２及びＣＤ−ＲＯＭ１４７経由で
クライアント・コンピュータ１００と交換できる。ディ
スケット１４２はディスケット・ドライブ装置１４１に
挿入でき、当該装置がコントローラ１４０によりバス１
３０に接続される。同様に、ＣＤ−ＲＯＭ１４７はＣＤ
−ＲＯＭドライブ装置１４６に挿入でき、当該装置はコ
ントローラ１４５によりバス１３０へ接続される。最後
に、ハードディスク１５２は固定ディスクドライブ装置
１５１の一部であり、当該装置はコントローラ１５０に
よりバス１３０へ接続される。
【００１８】クライアント・コンピュータ１００へのユ
ーザ入力は多数の装置により提供される。例えば、キー
ボード１５６とマウス５７はキーボード兼マウス・コン
トローラ１５５によりバス１３０へ接続される。オーデ
ィオ変換器１９６はマイクロホン及びスピーカの両方と
して機能し、オーディオ・コントローラ１９７によりバ
ス１３０へ接続される。他の入力装置、例えばペン及び
／又はタブレットや音声入力用マイクロホンなどもバス
１３０と適当なコントローラを介してクライアント・コ
ンピュータ１００へ接続できることは当業者には明らか
なはずである。ＤＭＡコントローラ１６０はシステムＲ
ＡＭ１１０への直接メモリアクセスを実行するために提
供される。視覚的表示はビデオ・コントローラ１６５に
よって生成され、当該装置がビデオディスプレイ１７０
を制御する。
【００１９】クライアント・コンピュータ１００は、ク
ライアント・コンピュータ１００をバス１９１経由でネ
ットワーク１９５へ相互接続できるようにするネットワ
ーク・アダプタ１９０も含む。ネットワーク１９５は、
ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）、広域ネッ
トワーク（ＷＡＮ）、又はインターネットで、多数のネ
ットワーク装置を相互接続する汎用通信回線を使用す
る。
【００２０】クライアント・コンピュータ・システム１
００は、一般にオペレーティング・システム・ソフトウ
ェア、例えばＷＩＮＤＯＷＳ ９５▲Ｒ▼オペレーティ
ング・システム（ワシントン州、レッドモンドのマイク
ロソフト社から入手可能）などにより制御調節される。
その他のコンピュータ・システム制御機能の中でも、オ
ペレーティング・システムはシステム資源の割り当てを
制御し、プロセスのスケジューリング、メモリ管理、ネ
ットワーク及びＩ／Ｏサービスなどのタスクを実行す
る。
【００２１】図２は非常に単純な形で、分散コンピュー
ティング設備を形成する多数のコンピューティング・シ
ステム例えば図１に図示したシステムなどの接続を示
す。個々のステーション２００、２０２、２０４、２０
８、２１０の各々がネットワーク・メカニズムにより相
互接続される。分散コンピューティング設備は単一のコ
ンピューティング・システム上に存在できるがネットワ
ーク伝送媒体上で動作するのが適当である。こうした伝
送媒体は図２に図示したようなＬＡＮであることもある
が、インターネットを含む他のネットワーク構造でも良
い。必要とされるのは端末２００、２０２、２０４、２
０８、２１０が所定のプロトコルを用いて相互に通信し
情報を交換できることだけである。前述のように、ＣＯ
ＲＢＡアーキテクチャはこうしたネットワークの上に乗
っかりネットワーク上の情報伝送の詳細な処理から個々
のアプリケーションを開放する。更に詳しくは、ＣＯＲ
ＢＡアーキテクチャは詳細や実際のネットワーク・プロ
トコルの全部をアプリケーション・プログラムから隠蔽
する。ソフトウェアが動作するように設計されたプラッ
トフォームと無関係に、また離れたコンピューティング
・システムを相互接続するために使用されるネットワー
ク・プロトコルとも無関係に、アプリケーション・プロ
グラムが互いに動作することを保証する。
【００２２】図３は全アプリケーションがオブジェクト
（オブジェクト指向の意味で）であるピア・ツー・ピア
（ｐｅｅｒ−ｔｏ−ｐｅｅｒ）型分散コンピューティン
グ設備を定義する基本的ＣＯＲＢＡアーキテクチャを極
めて模式的に示す。オブジェクトはクライアントの役割
３００とサーバの役割３０２との間で役割を変えること
ができる。オブジェクトはオブジェクト・インボケーシ
ョンの発信側の場合にはクライアントの役割３００で動
作する。オブジェクト・インボケーションの受信側の場
合にはオブジェクト実装と呼ばれるサーバの役割３２０
で動作する。
【００２３】クライアント３００はオブジェクト要求ブ
ローカ、即ち、ＯＲＢ３０８を用いてサーバ３０２と通
信する。ＯＲＢ３０８はクライアント３００とサーバ３
０２の間で情報を伝送するトランスポート層３１０と共
に動作し、前述のように、ＯＲＢ３０８はクライアント
３００とサーバ３０２の間の情報の整列、伝送、整列解
除を処理する。クライアント３００は、矢印３０４で模
式的に示してあるように、オブジェクト封入を記述する
実装非依存型シンタックスを用いてＯＲＢ３０８と通信
する。このシンタックスはインタフェース定義言語（Ｉ
ＤＬ）と呼ばれＯＭＧにより作成されたＣＯＲＢＡ仕様
に定義されている。ＯＭＧインタフェース定義言語は属
性とオペレーション・シグネチャを有するインタフェー
スを定義するために使用できる。言語は開発者による再
利用を容易にするためインタフェース記述の間の継承を
サポートしている。サーバ３０２のオブジェクト又はサ
ーバントはクライアントによる使用のためＯＭＧ・ＩＤ
Ｌで規定されたインタフェースと共にオブジェクト参照
（オブジェクト・レファレンス）をエクスポートする。
オブジェクト参照はオブジェクト実装の識別を含むので
オブジェクト・アダプタ３１６はサーバ内の正しいオブ
ジェクトに要求を渡すことができる。
【００２４】ＣＯＲＢＡアーキテクチャ全体は、実際に
は従来のプログラミング言語、例えば、Ｃ、Ｃ＋＋、Ｊ
ａｖａ又はＳｍａｌｌｔａｌｋなどで実装される。各種
言語での実装はＯＲＢ製品にバンドルされたＩＤＬコン
パイラを代表的に提供している多数のベンダーから入手
できる。ＩＤＬコンパイラは、ＯＭＧ・ＩＤＬインタフ
ェースを定義しアプリケーション・プログラムに組み込
むことのできるヘッダファイルを生成する。ＩＤＬコン
パイラは各インタフェースについてスタブ・コード３０
６とスケルトン・コード３１４も生成する。
【００２５】クライアント・アプリケーション・プログ
ラム３００はＯＭＧ・ＩＤＬスタブ・コード３０６にリ
ンクできる。クライアント・アプリケーション・プログ
ラムに関する限り、スタブ・コード３０６のインボケー
ションはファンクションのローカルコールであるように
見える。一旦インボケーションされると、スタブ・コー
ド３０６はオペレーション・パラメータをトランスポー
ト層３１０でサーバ３０２へ送信するのに適した通信フ
ォーマットにエンコード（暗号化）するために整列を実
行するＯＲＢ３０８へのインタフェースを提供する。
【００２６】サーバ側では、ＯＭＧ・ＩＤＬスケルトン
・コード３１４はＯＭＧ・ＩＤＬインタフェースの対応
する実装である。ＯＲＢ３０８が要求を受信すると、ス
ケルトン・コード３１４は要求パラメータを整列解除
し、矢印３１２で模式的に示しているようにサーバ３０
２のオブジェクト実装へのコールを生成する。サーバが
要求の処理を終えると、スケルトン・コード３１４とス
タブ・コード３０６は結果をクライアント・プログラム
３００に返す。エラーが発生した場合、サーバによって
又はＯＲＢによって生成された例外情報が返される。
【００２７】オブジェクト・アダプタ３１６はＯＲＢ３
０８とスケルトン・コード３１４とサーバ３０２の間の
インタフェースを含む。オブジェクト・アダプタ３１６
などのアダプタはオブジェクト実装の登録やサーバの活
性化などの機能をサポートする。オブジェクト・アダプ
タにはアダプタの目的によって様々な種類がある。当初
のＣＯＲＢＡ仕様では汎用のベーシック・オブジェクト
・アダプタ即ちＢＯＡだけを定義した。ＢＯＡは一部の
基本的機能を実行する。例えば、クライアントの要求が
活性化していないサーバ・プロセスを指定したときに
は、ＢＯＡはサーバ・プロセスを自動的に活性化する。
サーバが活性化するとこれの実装をＢＯＡに登録する。
ＢＯＡはこの登録を保存し将来のオブジェクト要求で使
用する。オブジェクトが活性化された後には、スケルト
ン・コード３１４のコールバック・メソッドを使用して
クライアント要求を受信できる。ＢＯＡのサービスには
例外処理とオブジェクト参照管理も含まれる。
【００２８】図４の略ブロック図は図３のＯＲＢアーキ
テクチャへのフィルタの追加を示している。図４におい
て、図３の要素に対応する要素には対応する参照番号を
割り当ててある。例えば、図３のスタブ・コード３０６
は図４のスタブ・コード４０６に対応する。クライアン
ト側で、クライアント４００はスタブ・コード４０６と
相互作用し、コードは更にＯＲＢ４０８と交信する。Ｏ
ＲＢ４０８はクライアント側フィルタ４２２〜４３６の
実装を含む。サーバ側では、サーバ・フィルタ・レジス
トリ４２０がサーバ側フィルタ４３８〜４５２の実装を
含む。
【００２９】フィルタはメソッド・インボケーションの
プロセス内でフィルタが適用される相対的配置に従って
又適用の対象となるメッセージの種類により分類され
る。つまりフィルタはプレ要求フィルタ、ポスト要求フ
ィルタ、プレ応答フィルタ、ポスト応答フィルタに分類
できる。プレ要求フィルタ４２２と４５０はクライアン
ト側において要求メッセージの中への引数整列４２４の
前であって、かつ、スケルトン４１４における要求引数
の整列解除４４８前に適用される。ポスト要求フィルタ
４２６と４４６はクライアント側における引数整列４２
４の後であって、かつ、スケルトン４１４における要求
引数の整列解除４４８後に適用される。図４においては
フィルタの各種類について１つの要素しか図示していな
いが、実際には数個の独立したプレ・フィルタ、数個の
独立したポスト・フィルタなどがあることには注意すべ
きである。各フィルタは独立して有効化又は無効化でき
る。
【００３０】同様に、プレ応答フィルタ４３８と４３４
はスケルトン４１４における応答結果の整列４４０前で
あって、かつ、クライアント側における応答結果の整列
解除４３２前に適用される。ポスト応答フィルタ４４２
と４３０はスケルトン４１４において結果値の整列４４
０後であって、かつ、クライアント側において結果の整
列解除４３２後に適用される。
【００３１】変換フィルタもデータの暗号化及び復号化
又はデータ圧縮を実装するために使用できる。例えば、
クライアント変換フィルタ４２８はサーバ変換フィルタ
４５２により復号されたデータを暗号化するために使用
でき、一方でサーバ変換フィルタ４４４はクライアント
変換フィルタ４３６により復号されたデータを暗号化す
ることもできる。本発明の現時点で好適な実施態様でサ
ポートされる変換フィルタには２種類あり、それは要求
フィルタと応答フィルタである。要求フィルタ４２８、
４５２は、全部のプレ・フィルタ及びポスト・フィルタ
が要求メッセージに適用された後ではクライアント側
に、プレ・フィルタ及びポスト・フィルタが要求メッセ
ージに適用される前ではサーバ側に呼び出される。応答
フィルタ４４４、４３６は、応答メッセージにプレ・フ
ィルタ及びポスト・フィルタの全部が適用された後では
サーバ側に、応答メッセージにプレ・フィルタ及びポス
ト・フィルタが適用される前ではクライアント側に呼び
出される。変換フィルタはメッセージ本体にだけ適用さ
れ、メッセージ・ヘッダには適用されないが、これはメ
ッセージ・ヘッダーの一部をなすオブジェクトがメッセ
ージを適当な下請けに配送するためと適用すべき特定の
変換フィルタを選択するためにオブジェクト要求ブロー
カによって必要とされる情報を含むためである。しか
し、ダミー・メッセージ・ヘッダを従来のプロトコルに
従って生成してメッセージ・ヘッダに対する変換が適用
できるようにしても良い。これにより正しい下請けへの
適切な配送ができるようになる。
【００３２】フィルタは使用できるようになる前にクラ
イアントとサーバの両方に登録される。クライアント側
フィルタ・レジストリ４１８とサーバ側レジストリ４２
０は図５に更に詳細に図示してある。図４と同様に、図
３及び図４の要素に対応する図５の要素には対応する参
照番号が与えられている。一般に、フィルタ適用の順序
は重要でフィルタのリンクされたリストが実際には登録
されることになる。リンクされたリスト（以下、リンク
・リスト）はフィルタとその適用順序の両方を表示す
る。フィルタは実装に特有なものであり、サーバ側の登
録は実装レベルで行なわれる。クライアント側の登録
は、クライアントがオブジェクトの実装に気付かないの
で、オブジェクト要求ブローカのレベルで行なわれる。
【００３３】図５を参照すると、クライアント５００は
フィルタ識別子５１９及び５２３からそれぞれクライア
ント・フィルタ実装５２１及び５２５への順不同マッピ
ングを含むフィルタ・レジストリ５１８を含む。各々の
クライアント・プロセスに対して１つのクライアント・
フィルタ・レジストリがあり、各々のエントリにはクラ
イアント側でインボケーションされるべきフィルタと、
関連付けられているフィルタ名と実装とが含まれてい
る。これらは” ｒｅｇｉｓｔｅｒ ｆｉｌｔｅｒ
ｓ（）”を用いクライアント側でＯＲＢに登録されたフ
ィルタであることもあり、又はこのサーバから動的にダ
ウンロードされたフィルタであることもある。フィルタ
実装グループ５２３はプレ・フィルタ５５４、ポスト・
フィルタ５５６、変換フィルタ５５８に対しての順位付
けしたフィルタ・インタフェース・リストを含む。この
様なリストは、好ましくは” ｒｅｔｒｉｅｖｅ ｆｉ
ｌｔｅｒｓ（）”のインボケーションに応答してＯＲＢ
により作成される。各々のクライアント・オブジェク
ト、即ちプロセス内に見られるＣＯＲＢＡオブジェクト
の各クライアント側表現はフィルタ実装グループ５２３
を有する。現時点で好適な実施態様においては、クライ
アントはオブジェクト実装識別子からフィルタ実装グル
ープへのマッピングを保持するキャッシュを含む。オブ
ジェクト実装識別子はサーバのホスト名、サーバＩＤ、
実装ＩＤを含む。サーバ側では、登録はオブジェクト実
装レベルで行なわれる。従って、サーバ５０２は多数の
フィルタ・レジストリを含み、その内フィルタ・レジス
トリ１である５６０とフィルタ・レジストリ２である５
７４が図示してある。各レジストリはプレ・フィルタ識
別、ポスト・フィルタ識別、及び、変換フィルタ識別の
リンク・リストを含む。例えばサーバ側にあるフィルタ
・レジストリ５６０は、クライアント側にあるフィルタ
実装グループ５２３からの番号を用いて、プレ・フィル
タに対応するリスト５６２、ポスト・フィルタに対応す
るリスト５６４、変換フィルタに対応するリスト５６６
の３種類のリストを含む。同様に、フィルタ・レジスト
リ５７４はプレ・フィルタに対応するリスト５６８、ポ
スト・フィルタに対応するリスト５７０、変換フィルタ
に対応するリスト５７２を含む。レジストリ５６０、５
７４の各々は各々タイムスタンプ５６７、５７３も含
む。これらのタイムスタンプは、詳細には後述するよう
に、対応するフィルタ・レジストリの現在の構成を表わ
すために用いられる。
【００３４】２つのフィルタ登録アプリケーション・プ
ログラミング・インタフェース（以下、アプリケーショ
ン・プログラミング・インターフェースを、単にＡＰＩ
という）、” ｒｅｇｉｓｔｅｒ ｆｉｌｔｅｒ（）”
と” ｒｅｍｏｖｅ ｆｉｌｔｅｒ（）”がオブジェク
ト要求ブローカ・オブジェクトに存在し、プログラム開
発者がクライアント側でフィルタを登録したり削除した
りできるようにする。サーバには４種類のフィルタ登録
ＡＰＩがあり、これらは、” ｒｅｇｉｓｔｅｒ ｆｉ
ｌｔｅｒ（）”、” ｒｅｇｉｓｔｅｒ ｆｉｌｔｅｒ
ａｆｔｅｒ（）”、” ｒｅｇｉｓｔｅｒ＿ｆｉｌｔ
ｅｒ＿ｂｅｆｏｒｅ（）”、及び、”＿ｒｅｍｏｖｅ＿
ｆｉｌｔｅｒ（）”である。これらのＡＰＩによりサー
バは、初期設定位置（リンク・リストの最後）に、又は
フィルタ名リストの中の以前に登録されたフィルタに対
して相対的に、フィルタを登録できる。削除ＡＰＩは指
定したフィルタを削除する。フィルタは名前で登録され
各フィルタは階層的に生成することのできるユニークな
名前を有する。
【００３５】図６のフローチャートはサーバ・フィルタ
登録処理を示す。登録はステップ６００で始まり、決定
ブロック６０２に進み、ここで更にフィルタを登録すべ
きか否かが決定される。更にフィルタを登録する場合、
プロセス（処理）はステップ６０４に進み、ここで次の
フィルタが前述のＡＰＩを用いて登録される。ステップ
６０４から、プロセスはステップ６０２に戻る。これ以
上登録すべきフィルタがない場合、プロセスはステップ
６０２からステップ６０６に進み、ここでサーバはタイ
ムスタンプを生成する。タイムスタンプは実際の時刻指
定か、又は時間的順序を表示する他の何らかの指定であ
る。例えば、タイムスタンプはＵＮＩＸ時間とプロセス
ＩＤの組み合わせであったり、又は単に一様に増加する
数であり得る。タイムスタンプはフィルタ・リストと併
せて保存されフィルタ・リストに何らかの変更があった
場合に更新される。ステップ６０６の後、プロセスはス
テップ６０８へ進み終了する。
【００３６】クライアントはサーバに対して特別なメソ
ッドである”＿ｒｅｔｒｉｅｖｅ＿ｆｉｌｔｅｒ
ｓ（）”のコールを行なうことでサーバの実装によって
サポートされている全フィルタのリストを取得できる。
サーバはオブジェクト実装に関連付けられたプレ・フィ
ルタ、ポスト・フィルタ、変換フィルタの各々全部の名
前の入ったリストを３つ返す。クライアントはフィルタ
が適用されるべき順番に配列されたフィルタ・リストを
構築できる。別の実施態様においては、全部の実装のフ
ィルタ・リストはホスト実装ＩＤレベルでキャッシュす
ることができる。
【００３７】現時点で好適な本発明の実施態様において
は、フィルタ・リストは何時でも、システムがオペレー
ション中であっても、変更できる。従来のシステムで
は、新規フィルタ・リストをクライアントに通知するた
めにサーバをシャットダウンする必要がある。インボケ
ーションを行なう度にクライアントに現在のフィルタ・
リストを要求するのではなく、クライアントによって使
用されるフィルタ・リストをフィルタの適用前にサーバ
側で「認証」するために前述したタイムスタンプが用い
られる。更に詳しく説明すると、タイムスタンプを取得
した後、後続の全てのメソッド・インボケーションにお
いて、クライアントは、要求メッセージのサービス内容
リスト・フィールドの中でサーバにタイムスタンプのク
ライアントによるコピーを送信する。サーバは、このサ
ービス内容リスト・フィールドからタイムスタンプを取
り出して、タイムスタンプの自分自身のコピーと比較す
るが、このタイムスタンプのコピーはサーバがフィルタ
・リストの変更（修正）により更新する。タイムスタン
プの不一致がある場合、サーバはクライアントに例外を
返し、これに応答してクライアントはサーバに対して”
＿ｒｅｔｒｉｅｖｅ＿ｆｉｌｔｅｒｓ（）”のメソッド
・を再度インボケーションして新規のフィルタ・リスト
と最新のタイムスタンプを取得する。クライアントは新
規フィルタと新規タイムスタンプを使用してメソッドを
再度ンボケーションをする。
【００３８】この処理が図７Ａ及び図７Ｂのフロー図に
説明してあり、処理はステップ７００で始まりステップ
７０２に進み、ここで他の何らかのメソッドをインボケ
ーションする前に、クライアントがサーバに対して”
ｒｅｔｒｉｅｖｅ ｆｉｌｔｅｒｓ（）”のメソッド・
インボケーションを行う。これに応答して、サーバはス
テップ７０４でフィルタ・リストとタイムスタンプを返
す。このフィルタ・リストはフィルタ名の３つのリスト
であり、プレ・フィルタ、ポスト・フィルタ、変換フィ
ルタの各々に１つのリストが対応している。このフィル
タ・リストを返した後、処理はステップ７０６に進み、
ここでクライアントは図４のステップ４２２からステッ
プ４２８に図示したようにメソッドをインボケーション
する。このメソッドのインボケーション・プロセス中に
おいて、ステップ７０４でサーバからクライアントが取
得したタイムスタンプのクライアントによるコピーを要
求メッセージのサービス内容リストに含める。ステップ
７０８において、サーバはメソッド・インボケーション
を受け取り、自分自身のタイムスタンプを取り出すが、
自分自身のタイムスタンプはフィルタ・リストへの修正
を反映するように更新されている。
【００３９】ステップ７１０において、サーバはクライ
アントから受信したタイムスタンプを自分自身の更新さ
れたタイムスタンプと比較する。この処理はページ間連
結子７１４及び７１８を経由して決定ブロック７２０に
進む。サーバはタイムスタンプ同士を比較して、タイム
スタンプ同士が一致しない場合、処理はステップ７２２
に進み、ここでサーバは”＿ｒｅｂｉｎｄ＿ｆｉｌｔｅ
ｒｓ（）”例外をクライアントに返す。”＿ｒｅｂｉｎ
ｄ＿ｆｉｌｔｅｒｓ（）”例外に続けて、処理はページ
間連結子７１６及び７１２を経由してステップ７０２に
戻り、ここでクライアントは前述したように最新のフィ
ルタ・リストとタイムスタンプをサーバから取得するた
め”＿ｒｅｔｒｉｅｖｅ＿ｆｉｌｔｅｒｓ（）”のメソ
ッドのインボケーションを再度行う。
【００４０】ステップ７２０において、タイムスタンプ
が等しいことが分かった場合、処理はステップ７２４に
進み、ここでサーバはクライアントのメソッド・インボ
ケーションを処理して、処理はステップ７２６に進み終
了する。
【００４１】本発明の別の観点においては、フィルタ・
コードはクライアント側に動的にダウンロードすること
もできる。このようにすると、クライアント・アプリケ
ーション・プログラマはこれらをプログラミングした
り、どの種類のフィルタが提供されなければならないか
考えることなく、フィルタを使用できる。この種の動作
は、クラス・ダウンロードをサポートするＪａｖａ実装
に基づいたＯＲＢで特に有用である。こうしたシステム
では、クライアント・プログラマは単純に通常のアプリ
ケーションを書くだけで、Ｊａｖａオブジェクト要求ブ
ローカそれ自体がフィルタの発見と適用を担当する。こ
の処理が図８のフロー図に図示してある。処理はステッ
プ８００で始まりステップ８０２に進み、ここでクライ
アントは” ｒｅｔｒｉｅｖｅ ｆｉｌｔｅｒｓ（）”の
メソッド・インボケーションを行う。このステップでク
ライアントはサーバから完全に適格なフィルタ名を取り
出す。処理はステップ８０４に進み、選択されたフィル
タ・クラスをダウンロードするために、ここでクライア
ントはＪａｖａクラスローダを使用する。処理はステッ
プ８０６に進みクライアントはクラス生成関数メソッド
を使用してロードしたクラスの新規インスタンスを作成
する。次に処理はステップ８０８に進んで終了する。
【００４２】
【発明の効果】前述した実施態様のソフトウェアによる
実装は、有形媒体例えばコンピュータで読み取り可能な
媒体例えば図１のディスケット１４２、ＣＤ−ＲＯＭ１
４７、ＲＯＭ１１５、又は固定ディスク装置１５２上に
固定されるか、又はコンピュータ・システムへ、モデム
又はその他のインタフェース装置例えば媒体１９１上で
ネットワーク１９５に接続されたネットワーク・アダプ
タ１９０などを経由して送信可能な、一連のコンピュー
タ命令を含む。媒体１９１は光通信線又はアナログ通信
線を含みこれに限定されない有形の媒体とするか、又は
マイクロ波、赤外線又はその他の伝送技術を含みこれに
制限されない無線技術で実現できる。これはまたインタ
ーネットでも良い。一連のコンピュータ命令は本発明に
関連して本明細書で前述した機能の全部又は一部を実現
する。このようなコンピュータ命令は多くのコンピュー
タ・アーキテクチャ又はオペレーティング・システムで
使用するための多数のプログラム言語で書けることが当
業者には理解されよう。更に、こうした命令は半導体、
磁気、光又はその他のメモリ装置を含みこれに限定され
ない現在又は将来のあらゆるメモリ技術を使用して記憶
するか、又は光、赤外線、マイクロ波、又はその他の伝
送技術を含みこれに限定されない現在又は将来のあらゆ
る通信技術を使用して伝送できる。この様なコンピュー
タ・プログラム製品は例えばシュリンクラップ・ソフト
ウェアなど印刷又は電子文書を添付したリムーバブル媒
体として配布する、例えばシステムＲＯＭ又は固定ディ
スク上でコンピュータ・システムへ導入済みソフトウェ
アとして、又はインターネット又はワールドワイドウェ
ブなどネットワーク上のサーバ又は電子掲示板から配布
することができる。
【００４３】本発明の典型的な実施態様を開示したが、
本発明の精神と範囲から逸脱することなく本発明の利点
の幾つかを実現する様々な変化及び変更を成し得ること
は当業者には明らかであろう。同じ機能を実行する他の
コンポーネントを適当に置換え得ることは当業者には明
らかであろう。更に、本発明の方法は適当な処理装置命
令を使用したどのようなソフトウェア実装としても、又
はハードウェア論理とソフトウェア論理の組み合わせを
使用して同じ結果を達成するどのようなハイブリッド実
装としてのどちらかでも実現できる。更に、本発明は分
散オブジェクト・システムに関して説明したが、共有デ
ータ集合を有するあらゆるマルチスレッド・システムに
おいて安定反復子を作成するように応用可能であること
が当業者には明らかであろう。更に、メモリのサイズ、
及び特定の関数を実現するために用いられる論理および
／または命令の特定の構成などの側面ならびに本発明の
概念に対するその他の変更は添付の請求項で包含される
ことを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実行できるコンピュータ・システムの
一部分を形成する従来技術のハードウェア・プラットフ
ォームの略ブロック図である。
【図２】ＣＯＲＢＡシステムを構築できる従来技術のコ
ンピュータ・ネットワーク・システムの略図である。
【図３】従来技術のＣＯＲＢＡ環境を示す略ブロック図
である。
【図４】本発明の原理に従って構築したクライアント及
びサーバのフィルタを含むＣＯＲＢＡ環境を示す略ブロ
ック図である。
【図５】本発明の原理によるクライアント及びサーバの
フィルタ・レジストリの更に詳細なビューを示す略ブロ
ック図である。
【図６】本発明の原理によるフィルタの登録を示すフロ
ーチャートである。
【図７】図７Ａ及び図７Ｂを併せて本発明の原理による
動的フィルタ・リストの保守を示すフローチャートを形
成する。
【図８】本発明の原理によりクライアントによるフィル
タ・コードのダウンロードを示すフローチャートであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケン・エム・キャヴァノウ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94037、 モンタラ、ピー・オー・ボック ス 371480 (72)発明者 サンジーヴ・クリシュナン アメリカ合衆国、カリフォルニア州 94087、 サニーヴェール、 エル・カミ ノ・リアル 870 イー、＃216 (72)発明者 ローイット・ガルグ アメリカ合衆国、カリフォルニア州 95134、 サン・ホゼ、ナヴァロ・プレイ ス 430、＃115

Claims (56)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】クライアントとサーバを有する分散オブジ
    ェクト・システムにおいてメソッド・インボケーション
    中に、選択した時点でサーバ指定コードを実行するため
    の構造を提供するための装置であって、前記装置が、 複数のサーバ・フィルタであって、前記サーバフィルタ
    の各々が識別子を有し、かつ、選択したコードを前記メ
    ソッド・インボケーション中に実行する複数のサーバ・
    フィルタと、 サーバ・オブジェクトにおけるサーバ・フィルタ・レジ
    ストリであって、フィルタ識別子と、前記レジストリか
    ら前記フィルタ識別子を取り出すためのメソッドとを含
    むサーバ・フィルタ・レジストリと、 クライアント・オブジェクトにおけるクライアント・フ
    ィルタ・レジストリであって、前記クライアント・フィ
    ルタ・レジストリが前記フィルタ識別子を取り出すため
    のメソッドのインボケーションに応答して前記サーバ・
    オブジェクトから取得したフィルタ識別子を含み、前記
    クライアント・オブジェクトはクライアント・フィルタ
    ・レジストリのフィルタ識別子を使用して１つ以上の前
    記サーバ・フィルタを選択的にインボケーションするこ
    とができることを特徴とするクライアント・フィルタ・
    レジストリとを含むことを特徴とする装置。
  2. 【請求項２】前記サーバにおける複数のフィルタ・レジ
    ストリであって、各々のレジストリは前記サーバにより
    サポートされる実装に対応し、各々のフィルタ・レジス
    トリはフィルタ識別子と前記レジストリから前記フィル
    タ識別子を取り出すためのメソッドを含む複数のフィル
    タ・レジストリと、 複数のクライアント・フィルタであって、前記クライア
    ント・フィルタの各々が識別子を有し、かつ、選択した
    コードを前記メソッド・インボケーション中に実行する
    複数のクライアント・フィルタと、 前記クライアントにおけるクライアント・フィルタ・レ
    ジストリであって、前記クライアント・フィルタ・レジ
    ストリがフィルタ識別子とこれに対応するクライアント
    側フィルタ実装を含むことを特徴とするクライアント・
    フィルタ・レジストリと、 各クライアント・オブジェクトにおけるフィルタ実装グ
    ループであって、前記フィルタ実装グループがクライア
    ント側フィルタ実装を有するフィルタ・リストを含み、
    前記クライアント側フィルタ実装の前記識別子は前記サ
    ーバ・オブジェクトからフィルタ識別子を取り出すため
    のメソッドに応答して前記クライアント・オブジェクト
    に対応する前記サーバ・オブジェクトから取得した前記
    フィルタ識別子に対応することを特徴とするフィルタ実
    装グループとを有する請求項１に記載の装置。
  3. 【請求項３】前記フィルタ・リストはプレ・フィルタ、
    ポスト・フィルタ、変換フィルタに対応することを特徴
    とする請求項２に記載の装置。
  4. 【請求項４】前記クライアント・オブジェクトでインボ
    ケーションされたメソッドは前記クライアント・オブジ
    ェクトの前記フィルタ・リストによって表示された前記
    フィルタもインボケーションすることを特徴とする請求
    項１に記載の装置。
  5. 【請求項５】前記クライアントはオブジェクト実装識別
    子からフィルタ実装グループへのマッピングを保持する
    フィルタ実装グループ・キャッシュを含み、オブジェク
    ト実装識別子はサーバのホスト名、サーバ識別子、実装
    識別子を含むことを特徴とする請求項１に記載の装置。
  6. 【請求項６】前記分散オブジェクト・システムはクライ
    アント・オブジェクトからサーバ・オブジェクトへ前記
    メソッド・インボケーションを送信するオブジェクト要
    求ブローカを含み、かつ、前記サーバ・フィルタは前記
    オブジェクト要求ブローカへ前記サーバ・オブジェクト
    を接続する実装特有コードに配置されることを特徴とす
    る請求項１に記載の装置。
  7. 【請求項７】各々が識別子を有し、かつ、前記オブジェ
    クト要求ブローカに配置される複数のクライアント・フ
    ィルタを更に含むことを特徴とする請求項６に記載の装
    置。
  8. 【請求項８】前記クライアント・フィルタ・レジストリ
    は前記クライアント・フィルタと前記サーバ・フィルタ
    の両方についてのフィルタ識別子を含むことを特徴とす
    る請求項７に記載の装置。
  9. 【請求項９】前記オブジェクト要求ブローカは前記メソ
    ッド・インボケーション中に動作可能な整列及び整列解
    除メカニズムを含み、かつ、前記複数のサーバ・フィル
    タは前記整列及び整列解除が動作する前にコードを実行
    するプレ・フィルタを含むことを特徴とする請求項６に
    記載の装置。
  10. 【請求項１０】前記オブジェクト要求ブローカは前記メ
    ソッド・インボケーション中に動作可能な整列及び整列
    解除メカニズムを含み、かつ、前記複数のサーバ・フィ
    ルタは前記整列及び整列解除が動作した後にコードを実
    行するポスト・フィルタを含むことを特徴とする請求項
    ６に記載の装置。
  11. 【請求項１１】前記オブジェクト要求ブローカは前記メ
    ソッド・インボケーション中に動作可能な整列及び整列
    解除メカニズムを含み、かつ、前記複数のサーバ・フィ
    ルタは前記整列及び整列解除が動作する前にコードを実
    行するプレ・フィルタと、前記整列及び整列解除が動作
    した後にコードを実行するポスト・フィルタと、前記プ
    レ・フィルタが動作する前であって、かつ、前記ポスト
    ・フィルタが動作した後にコードを実行する変換フィル
    タとを含むことを特徴とする請求項６に記載の装置。
  12. 【請求項１２】前記クライアント・オブジェクトは前記
    サーバ・オブジェクトを前記オブジェクト要求ブローカ
    に接続する前記実装特有コードに実現された全てのサー
    バフィルタを使用することを特徴とする請求項６に記載
    の装置。
  13. 【請求項１３】前記フィルタ識別子の各々がユニークで
    あることを特徴とする請求項１に記載の装置。
  14. 【請求項１４】前記フィルタ識別子が階層化されている
    ことを特徴とする請求項１に記載の装置。
  15. 【請求項１５】前記サーバ・フィルタ・レジストリはフ
    ィルタをインボケーションするべき順序を表示すること
    を特徴とする請求項１に記載の装置。
  16. 【請求項１６】前記サーバ・フィルタ・レジストリと前
    記クライアント・フィルタ・レジストリは各々が各フィ
    ルタによって要求されるパラメータの表示を含むことを
    特徴とする請求項１に記載の装置。
  17. 【請求項１７】フィルタ登録アプリケーション・プログ
    ラマ・インタフェースを更に含み、これによって分散オ
    ブジェクト・システム運用中にフィルタを前記複数のフ
    ィルタ及び前記サーバ・フィルタ・レジストリに追加し
    又削除することができることを特徴とする請求項１に記
    載の装置。
  18. 【請求項１８】前記サーバ・フィルタ・レジストリは前
    記複数のサーバ・フィルタの現在の構成を反映する表示
    を格納する格納部を含むことを特徴とする請求項１７に
    記載の装置。
  19. 【請求項１９】前記サーバ・オブジェクトは前記表示を
    前記クライアント・オブジェクトへ送信するメカニズム
    を含むことを特徴とする請求項１８に記載の装置。
  20. 【請求項２０】前記クライアント・オブジェクトは前記
    メソッド・インボケーションの中に前記表示を含み、か
    つ、前記サーバ・オブジェクトは前記クライアント・フ
    ィルタ・レジストリが前記複数のサーバ・フィルタの現
    在の構成を含まないことを前記メソッド・インボケーシ
    ョンの中の前記表示が表示する場合に前記クライアント
    ・オブジェクトに警告するためのメカニズムを含むこと
    を特徴とする請求項１９に記載の装置。
  21. 【請求項２１】前記サーバ・オブジェクトから前記クラ
    イアント・オブジェクトへフィルタ・コードをダウンロ
    ードして前記クライアント・オブジェクトが前記フィル
    タ・コードを実行できるようにするためのメカニズムを
    更に含むことを特徴とする請求項１に記載の装置。
  22. 【請求項２２】クライアント・オブジェクトとサーバ・
    オブジェクトとを有する分散オブジェクト・システムに
    おいてメソッド・インボケーション中に、選択した時点
    でクライアント指定コードを実行するための構造を提供
    するための方法であって、前記方法が、 （ａ） 複数のサーバ・フィルタを作成するステップで
    あって、前記サーバ・フィルタの各々が識別子を有し、
    かつ、選択したコードを前記メソッド・インボケーショ
    ン中に実行することを特徴とするステップと、 （ｂ） サーバ・オブジェクトにおいてサーバ・フィル
    タ・レジストリを作成するステップであって、前記サー
    バ・フィルタ・レジストリがフィルタ識別子と、レジス
    トリからフィルタ識別子を取り出すためのメソッドとを
    含むことを特徴とするステップと、 （ｃ） クライアント・オブジェクトにおいてクライア
    ント・フィルタ実装グループを作成するステップであっ
    て、前記サーバ・フィルタ・レジストリが前記フィルタ
    識別子を取り出すための前記メソッドの呼び出しに応答
    して前記サーバ・オブジェクトから取得したフィルタ識
    別子に対応するクライアントフィルタ実装を含むことを
    特徴とするステップと、 （ｄ） 前記フィルタ実装グループの１つ以上のフィル
    タをインボケーションするために前記クライアント・オ
    ブジェクトを用いるステップとを含むことを特徴とする
    方法。
  23. 【請求項２３】ステップ（ｄ）は、 （ｅ） 前記サーバによってオプションとしてフラッグ
    の付けられているフィルタを選択的にインボケーション
    するために前記クライアント・オブジェクトを用いるス
    テップを含むことを特徴とする請求項２２に記載の方
    法。
  24. 【請求項２４】前記分散オブジェクト・システムは前記
    クライアント・オブジェクトから前記サーバ・オブジェ
    クトへ前記メソッド・インボケーションを送信するオブ
    ジェクト要求ブローカを含み、かつ、前記ステップ
    （ａ）は、 （ａ１） 前記サーバ・オブジェクトを前記オブジェク
    ト要求ブローカに接続する実装特有コードの中に前記サ
    ーバ・フィルタを作成するステップを含むことを特徴と
    する請求項２３に記載の方法。
  25. 【請求項２５】（ｅ） 複数のクライアント・フィルタ
    を作成するステップであって、前記クライアント・フィ
    ルタの各々が識別子を有し前記オブジェクト要求ブロー
    カに配置され手いることを特徴とするステップを更に含
    むことを特徴とする請求項２４に記載の方法。
  26. 【請求項２６】前記ステップ（ｃ）は、 （ｃ１） 前記クライアント・フィルタと前記サーバ・
    フィルタの両方についてのフィルタ識別子で前記クライ
    アント・フィルタ・レジストリを作成するステップを含
    むことを特徴とする請求項２５に記載の方法。
  27. 【請求項２７】前記オブジェクト要求ブローカは前記メ
    ソッド・インボケーション中に動作可能な整列及び整列
    解除メカニズムを含み、前記ステップ（ａ）は、 （ａ２） 前記整列及び整列解除が動作する前にコード
    を実行するプレ・フィルタを作成するステップを含むこ
    とを特徴とする請求項２４に記載の方法。
  28. 【請求項２８】前記オブジェクト要求ブローカは前記メ
    ソッド・インボケーション中に動作可能な整列及び整列
    解除メカニズムを含み、前記ステップ（ａ）は、 （ａ３） 前記整列及び整列解除が動作した後にコード
    を実行するポスト・フィルタを作成するステップを含む
    ことを特徴とする請求項２４に記載の方法。
  29. 【請求項２９】前記オブジェクト要求ブローカは前記メ
    ソッド・インボケーション中に動作可能な整列及び整列
    解除メカニズムを含み、前記ステップ（ａ）は、 （ａ４） 前記整列及び整列解除が動作する前にコード
    を実行するプレ・フィルタを作成するステップと、 （ａ５） 前記整列及び整列解除が動作した後にコード
    を実行するポスト・フィルタを作成するステップと、 （ａ６） 前記プレ・フィルタの前にコードを実行する
    変換フィルタを作成するステップと、 （ａ７） 前記ポスト・フィルタの後でコードを実行す
    る変換フィルタを作成するステップとを含むことを特徴
    とする請求項２４に記載の方法。
  30. 【請求項３０】前記ステップ（ｄ）は、 （ｄ１） 前記サーバ・オブジェクトを前記オブジェク
    ト要求ブローカに接続する前記実装特有コードに実現さ
    れた全てのサーバ・フィルタを使用するステップを含む
    ことを特徴とする請求項２４に記載の方法。
  31. 【請求項３１】前記ステップ（ａ）は、 （ａ８） 各フィルタをユニークな識別子で作成するス
    テップを含むことを特徴とする請求項２３に記載の方
    法。
  32. 【請求項３２】前記ステップ（ａ）は、 （ａ９） 階層化フィルタ識別子で前記複数のフィルタ
    を作成するステップを含むことを特徴とする請求項２３
    に記載の方法。
  33. 【請求項３３】前記ステップ（ｂ）は、 （ｂ１） 前記フィルタをインボケーションすべき順序
    を表わすための前記サーバ・フィルタ・レジストリを作
    成するステップを含むことを特徴とする請求項２３に記
    載の方法。
  34. 【請求項３４】前記ステップ（ｂ）は、 （ｂ２） 各フィルタによって要求されるパラメータの
    表示で前記サーバ・フィルタ・レジストリを作成するス
    テップを含み、かつ、前記ステップ（ｃ）は、 （ｃ２） 各フィルタによって要求されるパラメータの
    表示で前記クライアント・フィルタ・レジストリを作成
    するステップを含むことを特徴とする請求項２３に記載
    の方法。
  35. 【請求項３５】（ｆ） 分散オブジェクト・システム運
    用中にフィルタを前記複数のフィルタ及び前記サーバ・
    フィルタ・レジストリに追加し又削除するためにフィル
    タ登録アプリケーション・プログラマ・インタフェース
    を用いるステップを更に含むことを特徴とする請求項２
    ３に記載の方法。
  36. 【請求項３６】（ｇ） 前記サーバ・オブジェクトの格
    納部に前記複数のサーバ・フィルタの現在の構成を反映
    する表示を格納するステップを更に含むことを特徴とす
    る請求項３５に記載の方法。
  37. 【請求項３７】（ｈ） 前記表示を前記サーバ・オブジ
    ェクトから前記クライアント・オブジェクトへ送信する
    ステップを更に含むことを特徴とする請求項３６に記載
    の方法。
  38. 【請求項３８】（ｉ） 前記メソッド・インボケーショ
    ンに前記表示を含めるステップと、 （ｊ） 前記サーバ・オブジェクトにおいて前記メソッ
    ド・インボケーションを受信するステップと、 （ｋ） 前記クライアント・フィルタ・レジストリが前
    記複数のサーバ・フィルタの現在の構成を含まないこと
    を前記受信したメソッド・インボケーションにおける表
    示が表示する場合に前記クライアント・オブジェクトに
    警告するステップとを更に含むことを特徴とする請求項
    ３７に記載の方法。
  39. 【請求項３９】（１） 前記サーバ・オブジェクトから
    前記クライアント・オブジェクトへフィルタ・コードを
    ダウンロードして前記クライアント・オブジェクトが前
    記フィルタ・コードを実行できるようにするステップ
    を更に含むことを特徴とする請求項２３に記載の方法。
  40. 【請求項４０】クライアント・オブジェクト及びサーバ
    ・オブジェクトを有する分散オブジェクト・システムに
    おいてメソッド・インボケーション中に、選択した時点
    でアプリケーション・プログラム指定コードを実行する
    ための構造を提供するためのコンピュータ・プログラム
    製品であって、前記コンピュータ・プログラム製品はコ
    ンピュータで読み取り可能なプログラム・コードを記録
    されたコンピュータで使用可能な媒体を含み、前駆プロ
    グラム・コードが、 複数のサーバ・フィルタを作成するためのプログラム・
    コードであって、前記サーバ・フィルタの各々が識別子
    を有し、かつ、選択したコードを前記メソッド・インボ
    ケーション中に実行することを特徴とするプログラム・
    コードと、 サーバ・オブジェクトにおいてサーバ・フィルタ・レジ
    ストリを作成するためのプログラム・コードであって、
    前記サーバ・フィルタ・レジストリがフィルタ識別子
    と、レジストリからフィルタ識別子を取り出すための前
    記メソッドとを含むことを特徴とするプログラム・コー
    ドと、 クライアント・オブジェクトにおいて、クライアント・
    フィルタ・レジストリを作成するためのプログラム・コ
    ードであって、前記クライアント・フィルタ・レジスト
    リが前記フィルタ識別子を取り出すためのメソッドのイ
    ンボケーションに応答して前記サーバ・オブジェクトか
    ら取得したフィルタ識別子を含むことを特徴とするプロ
    グラム・コードと、 クライアント・オブジェクトにおけるプログラム・コー
    ドであって、クライアント・フィルタ・レジストリの中
    の前記フィルタ識別子を使用して少なくとも一つの前記
    サーバ・フィルタを選択的にインボケーションするため
    のプログラム・コードとを含むことを特徴とするコンピ
    ュータ・プログラム製品。
  41. 【請求項４１】前記分散オブジェクト・システムは前記
    クライアント・オブジェクトから前記サーバ・オブジェ
    クトへ前記メソッド・インボケーションを送信するオブ
    ジェクト要求ブローカを含み、かつ、フィルタを作成す
    るための前記プログラム・コードは前記オブジェクト要
    求ブローカへ前記サーバ・オブジェクトを接続する実装
    特有コードの中に前記サーバ・フィルタを作成するため
    のプログラム・コードを含むことを特徴とする請求項４
    ０に記載のコンピュータ・プログラム製品。
  42. 【請求項４２】複数のクライアント・フィルタを形成す
    るためのプログラム・コードを更に含み、前記複数のク
    ライアント・フィルタの各々が識別子を有し、かつ、前
    記オブジェクト要求ブローカに配置されることを特徴と
    する請求項４１に記載のコンピュータ・プログラム製
    品。
  43. 【請求項４３】クライアント・フィルタ・レジストリを
    作成するためのプログラム・コードは前記クライアント
    ・フィルタと前記サーバ・フィルタの両方についてのフ
    ィルタ識別子の付いた前記クライアント・フィルタ・レ
    ジストリを作成するためのプログラム・コードを含むこ
    とを特徴とする請求項４２に記載のコンピュータ・プロ
    グラム製品。
  44. 【請求項４４】前記オブジェクト要求ブローカは前記メ
    ソッド・インボケーション中に動作可能な整列及び整列
    解除メカニズムを含み、かつ、前記複数のフィルタを作
    成するためのプログラム・コードは前記整列及び整列解
    除メカニズムが動作する前にコードを実行するプレ・フ
    ィルタを作成するためのプログラム・コードを含むこと
    を特徴とする請求項４１に記載のコンピュータ・プログ
    ラム製品。
  45. 【請求項４５】前記オブジェクト要求ブローカは前記メ
    ソッド・インボケーション中に動作可能な整列及び整列
    解除メカニズムを含み、かつ、前記複数のフィルタを作
    成するためのプログラム・コードは前記整列及び整列解
    除メカニズムが動作した後にコードを実行するポスト・
    フィルタを作成するためのプログラム・コードを含むこ
    とを特徴とする請求項４１に記載のコンピュータ・プロ
    グラム製品。
  46. 【請求項４６】前記オブジェクト要求ブローカは前記メ
    ソッド・インボケーション中に動作可能な整列及び整列
    解除メカニズムを含み、かつ、前記複数のフィルタを作
    成するための前記プログラム・コードは、 前記整列及び整列解除が動作する前にコードを実行する
    プレ・フィルタを作成するためのプログラム・コード
    と、 前記整列及び整列解除が動作した後にコードを実行する
    ポスト・フィルタを作成するためのプログラム・コード
    と、 前記プレ・フィルタの前にコードを実行する変換フィル
    タを作成するためのプログラム・コードと、 前記ポスト・フィルタの後にコードを実行する変換フィ
    ルタを作成するためのプログラム・コードとを含むこと
    を特徴とする請求項４１に記載のコンピュータ・プログ
    ラム製品。
  47. 【請求項４７】少なくとも一つの前記サーバ・フィルタ
    を選択的にインボケーションするための前記プログラム
    ・コードは前記サーバ・オブジェクトを前記オブジェク
    ト要求ブローカに接続する前記実装特有コードに実現さ
    れた全てのサーバフィルタを使用するためのプログラム
    ・コードを含むことを特徴とする請求項４１に記載のコ
    ンピュータ・プログラム製品。
  48. 【請求項４８】前記複数のフィルタを作成するためのプ
    ログラム・コードは各フィルタをユニークな識別子で作
    成するためのプログラム・コードを含むことを特徴とす
    る請求項４７に記載のコンピュータ・プログラム製品。
  49. 【請求項４９】前記複数のフィルタを作成するためのプ
    ログラム・コードは階層化フィルタ識別子で前記複数の
    フィルタを作成するためのプログラム・コードを含むこ
    とを特徴とする請求項４０に記載のコンピュータ・プロ
    グラム製品。
  50. 【請求項５０】前記サーバ・フィルタ・レジストリを作
    成するための前記プログラム・コードは前記フィルタを
    インボケーションすべき順序を表示するための前記サー
    バ・フィルタ・レジストリを作成するためのプログラム
    ・コードを含むことを特徴とする請求項４０に記載のコ
    ンピュータ・プログラム製品。
  51. 【請求項５１】前記サーバ・フィルタ・レジストリを作
    成するためのプログラム・コードは各フィルタによって
    要求されるパラメータの表示で前記サーバ・フィルタ・
    レジストリを作成するためのプログラム・コードを含
    み、かつ、前記クライアント・フィルタ・レジストリを
    作成するためのプログラム・コードは各フィルタによっ
    て要求されるパラメータの表示で前記クライアント・フ
    ィルタ・レジストリを作成するためのプログラム・コー
    ドを含むことを特徴とする請求項４０に記載のコンピュ
    ータ・プログラム製品。
  52. 【請求項５２】分散オブジェクト・システム運用中にフ
    ィルタを前記複数のフィルタ及び前記サーバ・フィルタ
    ・レジストリに追加し又削除するためのフィルタ登録ア
    プリケーション・プログラマ・インタフェースを更に含
    むことを特徴とする請求項４０に記載のコンピュータ・
    プログラム製品。
  53. 【請求項５３】前記複数のサーバ・フィルタの現在の構
    成を反映する表示を前記サーバ・オブジェクトの格納部
    に格納するためのプログラム・コードを更に含むことを
    特徴とする請求項５２に記載のコンピュータ・プログラ
    ム製品。
  54. 【請求項５４】前記表示を前記サーバ・オブジェクトか
    ら前記クライアント・オブジェクトへ送信するためのプ
    ログラム・コードを更に含むことを特徴とする請求項５
    ３記載のコンピュータ・プログラム製品。
  55. 【請求項５５】前記メソッド・インボケーションに前記
    表示を含めるためのプログラム・コードと、 前記サーバ・オブジェクトにおいて前記メソッド・イン
    ボケーションを受信するためのプログラム・コードと、 前記クライアント・フィルタ・レジストリが前記複数の
    サーバ・フィルタの現在の構成を含まないことを前記受
    信したメソッド・インボケーションにおける前記表示が
    表示する場合に前記クライアント・オブジェクトに警告
    するためのプログラム・コードとを更に含むことを特徴
    とする請求項５４に記載のコンピュータ・プログラム製
    品。
  56. 【請求項５６】前記サーバ・オブジェクトから前記クラ
    イアント・オブジェクトへフィルタ・コードをダウンロ
    ードして前記クライアント・オブジェクトが前記フィル
    タ・コードを実行できるようにするためのプログラム・
    コードを更に含むことを特徴とする請求項４０に記載の
    コンピュータ・プログラム製品。
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