JP3097525B2 - 情報フィルタリング処理を行うデータ伝送方法 - Google Patents

情報フィルタリング処理を行うデータ伝送方法

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JP3097525B2
JP3097525B2 JP07292826A JP29282695A JP3097525B2 JP 3097525 B2 JP3097525 B2 JP 3097525B2 JP 07292826 A JP07292826 A JP 07292826A JP 29282695 A JP29282695 A JP 29282695A JP 3097525 B2 JP3097525 B2 JP 3097525B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L63/00Network architectures or network communication protocols for network security
    • H04L63/02Network architectures or network communication protocols for network security for separating internal from external traffic, e.g. firewalls
    • H04L63/0227Filtering policies
    • H04L63/0236Filtering by address, protocol, port number or service, e.g. IP-address or URL
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L9/00Cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communications; Network security protocols
    • H04L9/40Network security protocols

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つの計算機分散
システムあるいは複数の計算機分散システムがゲートウ
ェイを介して通信回線により相互接続されたシステムに
おけるデータ伝送方法に関し、特にシステムの拡張性を
向上し、内容コードデータ伝送時時には、通信回線上を
転送するデータ量を減少して通信量を大幅に節約できる
とともに、不要なデータの受信処理を抑止して必要な情
報のみを選択受信し、各計算機の処理効率とデータ受信
性能を向上できる情報フィルタリング処理を行うデータ
伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1つの計算機分散システムでデー
タ通信を行う場合、データに宛先アドレスを付与して1
対1通信を行ったり、あるいはグループアドレスを付与
して同報通信を行っていた。その場合、グループアドレ
スは計算機のグループを1つのアドレスとして設定して
いた。また、伝送路(例えば、LAN)間を接続する機
器、例えばルータ(経路選択機能を有するゲート)やゲ
ートウェイ(アドレス変換機能を有するゲート)では、
データに付加された宛先アドレスを基に選択した各伝送
路にデータを送信したり、あるいは送信抑止を実行する
機能を有している。そして、これらの機器は、伝送路上
の一部の情報のみを他の伝送路に抽出して流す、いわゆ
るフィルタリング処理の機能を持っている。また、伝送
路間で抽出する情報の選択は、データに付加された宛先
計算機アドレスを基に実行される。一方、内容コードを
用いた通信方式が広く行われており、これはデータにそ
の内容を示す内容コードを付加し、受け取る側ではその
内容コードに基づいて受信の可否を判断するものであ
る。内容コードについては、システム内でのデータの種
類毎に階層化されており、例えば内容コードの他にデー
タのグループを定義したサブ内容コードを付加して、受
け取る側では先ずこのサブ内容コードで受信の可否を判
別し、さらに内容コードでグループ内の計算機の種類を
識別して受信の可否を最終的に決定している。しかし、
階層化された内容コードについては、サブ内容コードを
多重に有する内容コードを用いた通信方式は、未だ実現
されていない。グループアドレスを用いた通信方式につ
いては、例えば、『アドレス体系実装規約書pp.4(実
装規約番号:INTAP−S002(−02)、』(情
報処理相互運用技術協会)に記載されている。また、ル
ータ、ブリッジ、ゲートウェイについては、例えば、
『TCP/IPインタネットワーキング、ソフトリサー
チセンタ』に記載されている。また、内容コードに関す
る技術については、例えば特公昭59−47905号公
報に記載があるが、これは内容コードを使用しているの
みで、フィルタリング技術については記述されていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
1対1通信やグループ通信の場合、計算機を宛先として
指定するため、受信側の計算機が拡張または変更される
ときには、送信側の送出データの宛先も変更する必要が
あるため、その度毎に面倒な手続が必要となり、システ
ムの柔軟な拡張は保証されていなかった。システムの柔
軟な拡張を実現するための解決方法として、内容コード
通信を使用する方法があるが、メッセージを全ての計算
機にブロードキャストして、受信側で受信の可否を判断
するため、大規模で広域にわたる計算機分散システムで
は、伝送メッセージ量が極めて多くなり、通信負荷が高
くなるという問題があった。通信負荷を低くするための
解決方法として、本願出願前に本出願人は、全ての伝送
データを各データが持つ属性を基にグループ分けして、
各データグループはデータ送信範囲を規定する属性を保
持するようなデータ伝送方法を提案した。しかし、この
伝送方法では、伝送データの属するデータグループの送
信範囲以外には、そのデータが流れないため、受信側計
算機では、受信可能なデータが制限されてしまう。すな
わち、受信側では、必要なデータを必要な時刻に取得で
きることが必要であって、必要なデータを受信できない
場合があってはならない。例えば、データグループの送
信範囲外の計算機がそのグループのデータを受信する必
要が生じた場合、データグループの送信範囲外にもデー
タ伝送を行えなければならないが、上記伝送方法では無
理であった。また、システム内の伝送データは、常に1
つの属性のみを保持するとは限らない。複数の属性を保
持し、複数のデータグループに属する場合もあるが、上
記伝送方法では、このような受信側には対応できなかっ
た。
【0004】データグループ間でのデータ伝送方式とし
ては、データグループ間に単に前記ゲートウェイを用い
ることによりデータのフィルタリング処理を使用する方
法が考えられる。すなわち、インタネットワーク技術を
用いて、複数の伝送路を接続したシステムにおいて、伝
送路間の伝送データのフィルタリングを実行した場合に
は、データに付加された宛先計算機アドレスを基に伝送
路間の接続機器(例えば、ゲートウェイ)が抑止・抽出
処理を実行することになる。接続された伝送路に宛先計
算機がない場合には、その伝送路にはデータが流れない
ので、その伝送路にそのデータを受信する計算機が追加
・削除される度毎に、接続機器のフィルタリング情報を
変更する必要が生じ、フィルタリング処理を行っている
状態でのシステムの柔軟な拡張は不可能であった。本発
明の目的は、このような従来の課題を解決し、大規模で
広域にわたる計算機分散システムにおけるシステムの柔
軟な拡張性を可能にし、かつ通信回線上に流れるデータ
量を減少し、通信料を大幅に節約するとともに、受信側
計算機が必要な情報のみを受信することが可能な情報フ
ィルタリング処理を行うデータ伝送方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による情報フィルタリング処理を行うデータ
伝送方法は、複数の属性を有するデータを計算機Aか
ら伝送路に送信する場合、該伝送路内の伝送データに
は、該伝送データの属性に対応するデータの送信範囲を
決定する情報を指定するエリアと、該データを受信する
計算機の受信の可否を判定する条件となる情報を指定す
るエリアとを設け、該データを送信する計算機A内のユ
ーザプログラムは、上記受信の可否を判定する条件とな
る情報と、該データが持つ属性で設定されるデータグル
ープを示す情報と、該データの内容を指定して該計算機
Aに送出し、該計算機Aは、指定された受信計算機での
受信の可否を判定する条件となる情報と、上記データグ
ループを基に、該データが持つ他の属性に対応するデー
タグループの情報と、該データグループでの受信計算機
での受信の可否を判定する条件となる情報とを対応さ
せ、かつ該データグループのデータを送信する全ての計
算機が共有するフィルター情報を有し、該計算機Aは、
該フィルター情報を基に、データグループ毎の受信計算
機での受信の可否を判定する条件となる情報を取得し、
各データグループ毎にそのデータ送信範囲情報と、受信
計算機での受信の可否を判定する条件となる情報の両方
を付加して伝送路に送信し、上記システム内の各伝送路
間を結ぶ計算機Bは、伝送データが該伝送路を流れる時
には、該伝送データに付加された送信範囲情報を基に、
該伝送データを該データ内で指定された送信範囲に中継
送信し、上記計算機A,B以外の計算機Cは、該伝送デ
ータが複数の属性を有することを意識することなく、該
伝送データの送信範囲内にある場合のみ、かつ該伝送デ
ータに指定された受信計算機での受信の可否を判定する
条件となる情報に示された条件が一致する場合のみ、該
伝送データを受信することを特徴としている。 また、前記計算機Aは、送出するデータに対して、デ
ータグループ毎に他のデータグループへの同一データ送
出を抑止させる情報を付加することにより、データグル
ープ間のデータの流れに方向性を持たせ、前記計算機
A,B以外の計算機Cは、該計算機Cが送信範囲内には
存在しない他のデータグループからの複数の属性を持つ
伝送データの受信を可能とする情報を設定しておき、上
記情報に合致した伝送データが流れてきた場合、または
該伝送データの属するデータグループとしての送信範囲
内にある場合のみ、かつ該伝送データに指定された受信
計算機での受信の可否を判定する条件となる情報に示さ
れた条件が一致する場合のみ、該伝送データを受信する
ことも特徴としている。
【0006】また、前記計算機Aの他に、データグル
ープ毎に設定され、伝送路内に設定されるゲートウェイ
計算機Dが設けられており、該ゲートウェイ計算機D
は、指定された受信計算機での受信の可否を判定する条
件となる情報と、データグループを基に、伝送データが
持つ他の属性に対応するデータグループの情報と、該デ
ータグループでの受信計算機での受信の可否を判定する
条件となる情報とを対応させるフィルター情報を有し、
該ゲートウェイ計算機Dは、該データグループを流れる
情報を受信し、該伝送データに付加された送信範囲情報
と上記フィルター情報を基に、データグループ毎の受信
計算機での受信の可否を判定する条件となる情報を取得
し、各データグループ毎にそのデータ送信範囲情報と、
受信計算機での受信の可否を判定する条件となる情報の
両方を付加して、該伝送データを該伝送データ内で指定
された送信範囲に送信し、前記システム内の各伝送路間
を結ぶ計算機Bは、該伝送データが伝送路上を流れる時
には、該伝送データに付加された送信範囲情報を基に、
該伝送データを該伝送データ内で指定された送信範囲に
中継送信することも特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においては、データの送信
時に、データグループの送信範囲情報によるブロードキ
ャスト範囲を伝送データの先頭部に付加して送信するの
で、必要な範囲にのみデータを送信することができ、伝
送路の通信負荷を減少することができる。また、受信側
計算機において、受信の可否を判定する条件となるデー
タに付加された情報を基に、データグループ間でのフィ
ルタリングするデータを選択する方法を用いるので、フ
ィルタリングされたデータを受信する計算機の追加・削
除等の拡張を自由にでき、拡張の柔軟性を失わずに、デ
ータグループ間をデータ伝送することができる。さら
に、この方法を用いることにより、複数のデータグルー
プに所属する受信側計算機に対するデータ伝送も可能と
なる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。先ず、本発明の概要の説明をする。本発明で
は、システムの柔軟な拡張性と、通信負荷の軽減を目的
として、送信範囲が限定されている伝送データのグルー
プ間における伝送データのフィルタリング方法を提案す
る。なお、伝送データのグループとは、LAN等の伝送
路のハードウェアには限定されず、属性等により予めグ
ループ分けされた複数計算機とそれに接続された機器群
を指し、そのグループの送信宛先として1本以上の伝送
路毎、あるいは受信計算機内のデータ受信用ポート、あ
るいはその組み合わせを指定することにより、送信範囲
を限定する。本発明のフィルタリング処理は、伝送デー
タに付加された送信先アドレスを基にしたフィルタリン
グ処理に限定されず、各データに付加された受信計算機
における受信の可否を判定する条件となる情報を基に、
フィルタリング処理を実行することが特徴である。
【0009】なお、受信計算機における受信の可否を判
定する条件となる情報とは、具体的には、1対1通信の
場合には宛先アドレスであり、グループ通信の場合には
宛先計算機アドレスあるいは計算機グループアドレスで
あり、内容コード通信の場合には伝送データの内容を示
す内容コードである。内容コードを用いた通信方式で
は、送信計算機は送信データの内容に対応して内容コー
ドを付加して送信し、相手のアドレスを認識しない。受
信計算機は、伝送データの内容コードを基に受信するデ
ータを設定する。これにより、受信計算機は、伝送デー
タの送信元計算機の位置、数を意識することなく、デー
タの内容のみを考慮して処理を実行することができる。
各計算機にデータ送信元を指定せずに受信させるので、
伝送データをシステム内にブロードキャストして、その
中の必要なデータのみを受信計算機が受信処理すればよ
い。これにより、送信側の計算機の追加・削除等の拡張
に依存しない受信処理が可能になる。以下の実施例で
は、受信計算機における受信の可否を判定する条件とな
る情報として、伝送データの内容を示す内容コードを用
いた通信方式を対象とする。
【0010】図1は、本発明の第1の実施例を示す内容
コードフィルタリング処理の説明およびフィルタテーブ
ルの概要図である。内容コード通信方式を用いるシステ
ムでは、各々の伝送データが持つ属性毎にデータグルー
プを設定できる。このデータグループの性質として、そ
のグループに属するデータの送信範囲を制限するという
性質を設定した場合には、システム内に伝送データをブ
ロードキャストする範囲が各々のデータにより限定した
範囲に送信されることになるので、システム内ネットワ
ーク負荷が軽減されるという利点が生じる。その場合の
データグループは、伝送データの送信範囲を規定する物
理的な要素として、伝送路あるいは各計算機の受信用ポ
ート、あるいはその両方の組み合わせにより定義され
る。図1においては、システム内を流れるデータが各々
2つの異なる属性のいずれか一方を保持し、それらの属
性を基に、データグループDF−1(101)またはD
F−2(102)を送信範囲とする。すなわち、ノード
AはDF−1(101)を流れるデータのみ受信可能と
なり、ノードBはDF−2(102)を流れるデータの
み受信可能となる。実際に、ノードが伝送データを受信
するか否かを判断するのは、データに付加された内容コ
ードに基づいて判断する。
【0011】この伝送方法の特徴は、グループDF−1
内のノードAが受信を選択できるデータがDF−1(1
01)を流れるデータに限定され、DF−2(102)
を流れるデータがグループDF−1(101)内には流
れないため、受信選択ができないという点である。この
ように特定のデータグループからの伝送データのみ受信
選択可能な状態を、ノードA(106)がDF−1(1
01)に受信アクセス権を持つと定義する。しかし、特
定のデータグループに対し受信アクセス権を持つノード
について、他のデータグループの情報を全く見えないよ
うにして処理を実行するというシステム設計を行うこと
は困難である。他のグループを流れる情報のうち、一部
の情報を選択して自計算機で受信選択可能となるフィル
タリング方法を実現できれば、データグループと内容コ
ードを用いたシステムに対し、より柔軟な設計が可能と
なる。また、上記のようなフィルタリング方法を用いる
ことにより、データグループを拡張した場合にも、従来
システムのデータグループから拡張部に対して上記フィ
ルタリング方法を用いて必要なデータのみを送信するよ
うに選択できるので、新規追加部と従来システムとの間
で柔軟な接続が可能となる。具体的には、データグルー
プを1本の伝送路とした場合、稼働してデータ伝送を行
っている伝送路に、新規伝送路を追加する際には、上記
フィルタリング方法により従来の伝送路を流れるデータ
のうち、新規追加伝送路に送信するデータを選択して送
信することができる。
【0012】以上説明したように、本発明の特徴は、デ
ータグループ間で情報を抽出し、さらにその情報の変換
を行うことにより、データグループを利用する利用する
利点を保持しながら、容易にシステム設計を支援できる
点、および柔軟なシステムの拡張を実現できる点であ
る。自計算機が、受信アクセス権を持つデータグループ
以外のデータグループから、あるデータを取得すること
が必要となった場合、以下の2つの方法がある。その1
つは、その計算機で必要となったデータの属するデータ
グループから受信アクセス権を取得する方法(つまり、
そのグループに属すること)であり、他の1つは、本発
明の方法により、グループ間での一部情報の抽出/変換
の形でデータを受信するフィルタリング方法である。前
者では、グループへの受信アクセス権を設定することに
より、そのグループのデータを全て選択することが可能
となり、計算機の受信選択処理の負荷は増加してしま
う。また、後者では、他データグループを流れるデータ
のうち、一部の必要なデータのみ受信可能とするため、
受信選択処理の負荷はそれらの一部のデータ分だけ追加
されることになるため、前者よりも受信選択処理の負荷
は軽い。従って、他データグループの伝送データの殆ん
どを参照して受信選択したい場合には前者を使用し、他
データグループの一部のデータのみ参照して受信選択し
たい場合には後者を使用すればよい。
【0013】図1において、各計算機の動作を述べる。
計算機として、例えばノードA(106)では、ユーザ
プログラムUP(107)あるいは端末(108)で生
成されて出力されたデータ111は、フィルターテーブ
ル1を備えた情報処理部105に渡される。フィルター
テーブル1は、図1の下方に示されているように、伝送
データ単位に送信先データグループ名2、各データグル
ープにおける内容コード3が設定されている。このテー
ブルでは、データが、データグループDF−1、内容コ
ードcc1でUP107かあるいは端末108から出力
されると、フィルタリング処理によりデータグループD
F−2に内容コードccPで自動的に出力されるように
登録されている。出力したUP107、端末108、あ
るいはノードA106に、自動的に送信するデータグル
ープが決定されるデフォルトデータグループ(アプリケ
ーションが意識するデータグループ)が予め設定されて
いる場合には、情報処理部105にデータ111が上っ
てきた際に、フィルターテーブル1内のデフォルトデー
タグループ名を検索し、データ111の内容コードcc
1を検索する。次に、内容コードcc1と対応する他の
データグループにおける内容コードDF−2のccPを
参照して、各々のデータグループ用にデータフォーマッ
トを作成する。ここで、データ111に送信すべきデー
タグループ名が付加される方法を用いる場合には、その
付加されたデータグループ名DF−1を基にフィルター
テーブル1を参照する。
【0014】情報処理部105において、データグルー
プDF−1(101)では内容コードcc1のデータ1
03として、またデータグループDF−2(102)で
は内容コードccPのデータ104としてデータフォー
マットが生成される。その後、各データは各々のデータ
グループの送信範囲を指定されて送信される。図1の例
では、フィルタリング処理としてDF−1(101)の
データがDF−2(102)に抽出される処理が施され
る。抽出されたデータは、そのデータグループのデータ
として受信計算機により認識される。これにより、フィ
ルタリング情報を変更する場合には、フィルターテーブ
ル1の情報を変更するだけでよく、受信計算機の受信内
容コードを変更する必要はない。具体的に、図1におい
ては、DF−2(102)に受信アクセス権を持つノー
ドB(109)での受信時には、データ111をDF−
2(102)を流れる内容コードccPのデータ110
と認識する。つまり、送信側と異なるデータグループの
受信計算機では、送信側と異なる内容コードで認識され
る。各データグループ間をフィルタリングされて流れる
データ103、104は、各データグループ毎に異なる
内容コードcc1,ccPに設定されるが、データ内容
Aは同一内容である。
【0015】図2は、第1の実施例におけるデータメッ
セージのフォーマット図である。データフォーマット
は、データグループ名2、内容コード3、発信源計算機
アドレス4、および実データ201から構成される。こ
のうち、データグループ名2にはデータ送信範囲情報5
が格納される。データ送信範囲情報5は、データグルー
プの設定方法によって種々の情報から構成される場合が
ある。先ず1つは、データグループが伝送路アドレスで
送信範囲を限定する場合であり、他の1つは、データグ
ループが受信計算機の受信用ポート番号で送信範囲を限
定する場合であり、残りの1つは、データグループが上
記2つの要素の組み合わせで送信範囲を限定する場合で
ある。上記各々の場合において、送信範囲情報5をメッ
セージフォーマットに設定する。
【0016】図3は、第1の実施例における計算機分散
システムの構成図である。図3において、計算機301
〜30n、311〜31nは、それぞれ伝送路6と61
に相互接続されており、これらの伝送路6,61を介し
てデータを授受する。各伝送路6,61には、各々固有
の位置情報を識別できる伝送路アドレスが設定されてい
る。この伝送路アドレスは、コンピュータネットワーク
における標準プロトコルであるTCP/IPでの実装を
行った場合、サブネットアドレスに相当する。本システ
ムの構成は、図3に示すように、各計算機を結ぶ伝送路
は1本に限定されることなく、複数本を接続することが
できる。また、伝送路間は、伝送制御装置で接続され
る。ここで、伝送制御装置とは、伝送路間を接続し、伝
送データを伝送路間で授受するための条件を満たすもの
である。具体例としては、単に信号を供給するブリッ
ジ、経路を選択するルータ、アドレスを変換するゲート
ウェイ、内容の演算を行う計算機等が挙げられる。この
うち、ブリッジで接続された伝送路は、2本とも同一の
伝送路アドレスとして設定される。ルータ、ゲートウェ
イは、接続された各伝送路の伝送路アドレスと、伝送デ
ータの送信先伝送路アドレスを基に、伝送路間でのデー
タ伝送を行う。また、計算機は、1本の伝送路とのみ接
続可能であるだけでなく、複数の伝送路と接続すること
が可能である。以下、伝送制御装置としてゲートウェイ
7を接続した場合について述べる。
【0017】図4は、第1の実施例における計算機の内
部構成図である。処理装置412は、伝送制御装置40
1を介して伝送路6に接続されている。伝送制御装置4
01内には、送信範囲情報に対応する伝送データのみを
計算機内に物理的に受信できる受信装置、つはりポート
を複数個設定できるデータグループ選択部402が配置
されている。また、処理装置412は、インタフェース
413を介して端末装置に接続されている。また、入力
バッファ409、出力バッファ410、データグループ
テーブル8、内容コードテーブル9、フィルターテーブ
ル1、および内容コード付データ格納メモリ411を接
続している。さらに処理装置412の内部には、内容コ
ード選択部403、データ受信部405、受信データ登
録部406、データ送信部407、および送信用フィル
ター処理部408を備えている。さらに、受信用フィル
ター処理部404も備えているが、これは第2の実施例
において使用されるものである。また、処理装置412
には、1つの処理を実行することができる少なくとも1
つ以上のユーザプログラム(UP)421〜42nが存
在している。
【0018】データグループテーブル8には、各データ
グループ名2に対応するデータ送信範囲情報5が登録さ
れている。ここでは、データグループテーブル8の情報
は、ネットワークシステムの全計算機で統一され、シス
テム内の全データグループの名前1とデータ送信範囲情
報が登録されている。テーブルの登録情報を統一する手
段の1つとしては、ある計算機内のあるデータグループ
の情報が変更された場合に、システム全体にその変更情
報をブロードキャストし、システム内の全計算機に一意
性を保証する方法がある。また、他の手段としては、シ
ステム内のデータグループの情報を一括管理する計算機
を設置し、ある計算機のデータグループ情報が変更され
た場合に、必ずその管理計算機を介してのみ行い、その
計算機よりその変更情報をシステム内にブロードキャス
トして一意性を保持する方法がある。上記データグルー
プテーブルの情報の変形例を2つ説明する。第1の変形
例として、データグループテーブル8の情報は、システ
ム内の各計算機が必要とするデータグループの情報のみ
を保持するものとする。この場合、上記データグループ
とは、所属するデータグループ以外にも、これから所属
する可能性のあるデータグループまで含まれる。この変
形例では、システム内の各データグループの情報は第1
の実施例の方法と同じく、システムで一意に管理する。
第2の変形例として、データグループの情報は各計算機
で独立に設定するものとする。この場合、システム内で
の情報の一意性の保証は、各計算機およびネットワーク
システムを扱う使用者に一任する。
【0019】図4において、データグループ選択部40
2では、送信範囲情報5に対応する伝送データのみ計算
機内に物理的に受信できる受信装置が複数設定できる仕
組になっているので、その計算機が所属するデータグル
ープに対応する受信装置を設定することにより、所属す
るデータグループの伝送データのみ物理的に受信するこ
とができる。これにより、物理的に受信する伝送データ
の量を制限することができ、計算機のデータ受信処理性
能を向上することができる。次に、図4の内容コード選
択部403では、データに付与された内容コード3と、
自計算機の内容コードテーブル9に登録されている自計
算機に必要な内容コードを参照して、前者と後者のいず
れかが一致した場合にのみ、その伝送データを受信す
る。そして、データ受信部405は、インタフェース4
13を介して受信データを端末に転送する。これによ
り、受信アクセス権のあるデータグループのうち、自計
算機に必要な伝送データのみ受信することができ、デー
タグループ、内容コードの2段階の判定によりデータの
受信可否判定を行うことができる。ユーザプログラム4
21〜42nからデータ送信要求が出力された場合に
は、データ送信部407がその命令を受け取り、メッセ
ージフォーマットを作成してデータを送信する。この場
合、ユーザプログラムからの送信命令に付加された内容
コードがフィルターテーブルに存在するときには、送信
用フィルター処理部408において、フィルタリング処
理を行う。送信用フィルター処理部408が、フィルタ
リング処理で生じた各データグループ毎の送信データに
関する情報をデータ送信部407に渡すると、データ送
信部407はその情報を基にデータフォーマットを作成
して、伝送路6に送出する。これに関する詳細は、図
7、図8において述べる。
【0020】データ送信時には、相手計算機アドレスを
指定せずに、内容コードを指定することにより送出する
ので、送信先計算機の数や位置を意識することなくデー
タ送信が可能である。それにより、データグループ内に
おける計算機の柔軟な拡張が可能となる。すなわち、あ
る計算機において、所属データグループを新規に追加、
削除、あるいは変更する場合、受信データ登録部406
で登録処理を行う。先ず、データグループテーブル8を
参照することにより新規所属データグループの情報のう
ち、グループ対応受信装置の情報を参照する。その情報
を基にして、データグループ選択部402においてその
データグループに対応する新規受信装置を設定、あるい
は解除する。以下、データグループに対応する受信装置
をポートと呼ぶことにする。これは、具体的にはUNI
Xの標準ネットワーク通信プロトコルであるTCP/I
Pで採用されているポートとして設定する方法も行うこ
とができる。この方法を採用することにより、コンピュ
ータネットワークの標準プロトコルであるTCP/IP
上で本発明を実現できる。
【0021】図5は、第1の実施例におけるデータグル
ープ間のデータフローの概略図である。ここでは、シス
テムがデータグループDF−1(501)とDF−2
(502)およびノードA(503)、ノードB(50
4)、ノードC(509)から構成されているものとす
る。データグループは、伝送データの集合体として定義
されるので、各データに対応した内容コードに名前を設
定した場合には、各データグループ毎に独自の名前の体
系、つまり図5の下部に示すような内容コード体系50
8を設定しておくと、データグループを使用したシステ
ムの設計が行い易い。従って、これ以降では、各実施例
におけるシステムは、データグループ毎の内容コード体
系を設定することが前提となる。図5のシステムにおけ
る内容コード体系では、DF−1(501)には内容コ
ードがcc1とcc2である伝送データが流れているこ
とを示している。一方、DF−2(502)には内容コ
ードがccPとccQである伝送データが流れているこ
とを示している。各データグループでは、独自の内容コ
ード体系を維持するために、システム内の各伝送データ
の内容コードが複数のデータグループの体系に属するこ
とはない。
【0022】このように、各グループ毎に独立な内容コ
ード体系を有する性質は、各データグループ間ではデー
タの授受を行わないという機能を各データに与えている
ためである。互いにデータグループ間でデータの授受を
行わないことにより、各グループで独立した処理を実行
することができ、各グループではノード、ユーザプログ
ラム(UP)、および伝送データの追加/削除を容易に
実行することができるという利点がある。すなわち、図
5では、ノードA(503)から出力された内容コード
(DF−1,cc1)505のデータは、DF−1(5
01)のデータの送信範囲外には送信されない。一方、
ノードC(509)がDF−2(502)に内容コード
(DF−2,ccP)507を送信した場合には、ノー
ドB(504)はその内容コード(DF−2,ccP)
507でデータ受信することができるが、DF−1(5
01)にはそのデータは流れないので、DF−1(50
1)に受信アクセス権のあるノードA(503)はその
データを受信することはできない。このような性質を各
データグループが持つことにより、各データグループ独
立の内容コード名前体系が実現でき、システム内の各内
容コードを管理し易くなるため、データグループを設定
したシステムを設計する場合に内容コードを基準とした
データフロー設計を効率的に行える。
【0023】以上がデータグループ毎に独立な内容コー
ド体系を持たせるシステムの説明であるが、実際には、
データグループ間で独立し、かつデータグループ間でデ
ータ授受を行わないようにシステムを設計することは困
難であり、これは、別個のシステムとして設計すること
と相違がない。同一システム内でデータグループを複数
設定することにより、各データグループ間で協調処理を
行うことが重要な意味を持っており、それがデータグル
ープを利用するシステムの1つの存在価値となる。ここ
で協調処理とは、各データグループ間における同一デ
ータの共有によるデータグループ間の処理の協調、およ
び複数のデータグループに送受信アクセス権を持つノ
ードを設定することによるデータグループ間の処理の協
調、等である。次に、複数データグループ間における同
一データの共有によるデータグループ間の協調処理につ
いて、図5および図6により説明する。複数のデータグ
ループに送受信アクセス権を持つノードを設定すること
によるデータグループ間の協調処理については、後述す
る。複数のデータグループ間で同一データを共有する方
法としては、システム内の各ノード(例えば、ノードA
(503)、ノードC(509))において、データグ
ループ間での共有データに関する情報を保持し、その共
有データの送受信時に共有するデータグループの各デー
タ送信範囲に送信するような処理を行う方法がある。以
下、本実施例では、データグループ間での共有データに
関する情報を設定してあるテーブルを、フィルターテー
ブルと定義する(図6参照)。
【0024】図6は、本発明で用いられるフィルターテ
ーブルのデータ構成図である。フィルターテーブルの構
成要素は、データグループ名2と内容コード3からな
る。これらは、該当データを共有するデータグループ名
と、各データグループにおける該当データの内容コード
をまとめたものである。図6の場合には、システムに
は、DF−1(601)、DF−2(602)、DF−
3(603)の3つのデータグループが存在し、DF−
1(601)では内容コードcc1のデータが、DF−
2(602)では内容コードccPのデータとして流れ
ること(604)が示されている。なお、DF−3(6
03)は、内容コードが登録されていないので(60
4)、そのデータはDF−3(603)とは共有されな
い。すなわち、データが流れないことを示している。ま
た、DF−1(601)では内容コードcc2のデータ
が、DF−3(603)ではccAのデータとして流れ
ること(605)が示されている。DF−2(602)
にはそのデータは流れないことを示している。フィルタ
ーテーブル内への情報設定方法は、次の2つの方法があ
る。その1つは、フィルタリング元とフィルタリング先
の内容コードのいずれも、送信元ノードにおいて設定す
る方法である。この場合には、フィルタリング先のデー
タグループ内のノード側でも、予め同一フィルタリング
情報を設定しておく必要がある。他の1つは、テーブル
登録時に、送信先ノードからフィルタリング情報を決定
して送信してもらい、その情報をテーブルに登録する方
法である。この方法を用いると、送信元でシステム内の
全てのフィルタリング情報を問い合わせる必要がなく、
フィルタリング用内容コードの送受信ノード間での整合
性管理が簡単に実現できる。
【0025】図24は、フィルターテーブル情報の整合
性機能の説明図であり、図25は、同じくフィルターテ
ーブル情報の整合性機能の処理フローチャートである。
図24では、2つのデータグループDF−1(240
1)とDF−2(2402)が存在し、各グループに
は、ノードA(2404)、ノードB(2405)、お
よびノードC(2406)が接続されている。この時、
ノードA(2404)には、フィルターテーブル240
7が登録されており、DF−1(2401)の2つの内
容コード(1,4)の情報が設定されている。このシス
テム構成において、新規にDF−1の内容コード8番を
登録する場合のテーブル設定処理の概略を、図25によ
り説明する。送信元ノードA(2404)では、フィル
ターテーブル2407に内容コード8番を登録する(ス
テップ2501)。登録後、送信元ノードから送信登録
する内容コードをシステム内にブロードキャストする
(ステップ2507)。このブロードキャストするデー
タには、フィルター情報登録を示す内容コードを付加す
る。図24のシステムでは、送信元とは異なるデータグ
ループ内のノードC(2406)において、そのブロー
ドキャストデータを受け取る。ノードC(2406)で
は、フィルタリングするccを検索し、受信情報に基づ
いて自データグループ内にフィルタリングすべき内容コ
ードであるか否かを判断する(ステップ2504)。D
F−1のcc8に対して、DF−2のccQを登録する
(ステップ2505)。また、自ノード内のフィルター
テーブル2408に、フィルタリングすべきDF−1の
ccQに対し、DF−2のccQを登録する(ステップ
2506)。ノードC(2406)は、該当情報をフィ
ルターテーブルに加えて欲しい旨を、送信元ノードAに
応答送信する(ステップ2508)。ノードAでは、フ
ィルタリングデータ登録の応答が帰ってきたので、それ
らの情報に基づいてフィルターテーブル2407に同じ
対応関係のフィルター情報を設定する(ステップ250
3)。
【0026】このように、フィルターテーブルを設定す
ることにより、同一データが複数のデータグループを流
れる機能をシステム内に実現することができる。このこ
とは、各データグループ毎の内容コード体系に対応した
内容コードを、各データグループ毎に設定するように運
用すれば、データグループ間でデータを共有する状態が
実現できることを意味している。以下、本実施例では、
フィルタリング処理を、同一データを複数のデータグル
ープ毎にそのグループの内容コード体系、あるいはアド
レス体系に対応させた内容コード、あるいはアドレスで
流すように処理することであると定義する。そして、フ
ィルタリング処理を実行することにより、複数データグ
ループ間における同一データの共有が可能となり、デー
タグループ間の協調処理がより柔軟に行える。なお、後
述の実施例では、さらにフィルタリングの定義が拡張さ
れることになる。
【0027】図7は、第1の実施例におけるフィルタリ
ング処理実行時のデータグループ間のデータフロー概略
説明図である。ここでのシステムは、2つのデータグル
ープDF−1(701)とDF−2(702)から構成
され、DF−1にはノードA(705)、DF−2には
ノードB(706)がそれぞれ接続され、いずれも送受
信アクセス権を有している。先ず、データグループDF
−1(701)に所属する内容コードcc1で示される
データが、データグループDF−2(702)と共有さ
れる場合について説明する。ノードA(705)から内
容コードDF−1.cc1のデータA(703)を送信
した場合、そのデータAはDF−1(701)のデータ
送信範囲内を流れる。また、システム内の各ノードは、
図4に示したようなフィルターテーブルを備えている。
フィルターテーブルには、複数データグループ間で同一
データが共有される場合の各データグループにおける内
容コードの情報が格納されている。データAがDF−2
(702)と共有されるために、ノードA(705)が
保持するフィルターテーブルには、データAに関する情
報が登録されている。ノードA(705)から該当デー
タを送信する際には、送信用フィルター処理部408が
フィルターテーブルよりそのデータの他データグループ
での内容コードを示す情報を取得し、各データグループ
のデータ送信範囲にそのデータを送信する処理を行う。
これによって、図7に示すように、内容コード(DF−
1.cc1)のデータ703は、フィルタリング処理に
よって内容コード(DF−2.ccP)のデータ704
に変換されて、DF−2(702)内を流れるようにな
る。そして、DF−2(702)に受信アクセス権を持
つノードB(706)は、そのデータを受信して処理で
きるようになる。もし、そのデータがフィルタリング処
理を行うことなく送信された場合には、データグループ
DF−1(701)から他のデータグループにデータが
抽出されることはないため、ノードB(706)はその
データを受信できない。
【0028】図7において、データA(703)は同一
データを複数データグループ間で共有する場合を考えて
いるので、フィルタリング処理では、データグループ間
において内容コードの値のみを変換する。つまり、図7
のデータ703,704に示すように、複数データグル
ープ間で共有されるデータは、内容コードのみが各デー
タグループ毎に値が設定され、(DF−1.cc1)が
(DF−2.ccP)に変換されるが、データの内容
(A)はそのまま各データグループを流れる。図7の下
部に、内容コード名前体系707を示している。ここ
で、システム内で設定される内容コードは、文字列の名
前、番号、記号のいずれでもよく、使用する人の使い易
い名前を用いることができる。ここでは、図5に示した
内容コード名前体系508と同じように、各データグル
ープ毎に異なる内容コード体系を持っている。しかし、
図7の名前体系707では、データグループ間で共有す
るデータが存在するため、図5の508とは異なる体系
となっている。つまり、DF−1の内容コードcc1と
DF−2の内容コードccPが、それぞれ同一のデータ
内容を示す708と定義することにより、データグルー
プDF−1、DF−2間で同一データを共有することを
示している。
【0029】図8は、第1の実施例におけるフィルタリ
ング処理に伴うデータ送信手順のフローチャートであ
る。先ず、図4において、端末からインタフェース41
3を介してデータグループ名、内容コード、およびデー
タ内容を設定したデータ送信命令を処理装置に伝達する
(ステップ801)。データ送信部407は、端末から
のデータ送信命令を受信し(ステップ802)、データ
グループ名と内容コードを基にフィルター情報を送信用
フィルター処理部408に問い合わせる。送信用フィル
ター処理部408では、フィルターテーブル1を参照し
て、送信命令に合致するデータグループ名、内容コード
を検索する(ステップ803)。フィルターテーブルに
合致する内容コード等が存在する場合には(ステップ8
04)、フィルターテーブル1に設定された他のデータ
グループ名と、その内容コードを検索し、参照する(ス
テップ807)。検索したデータグループそれぞれに対
して、データグループテーブル8を参照し、データ送信
範囲情報を検索して、それを参照する(ステップ80
8)。この処理は、検索した取得した全てのデータグル
ープについて行う必要がある。フィルタリング先の情報
を全て得たならば、それらの情報を送信用フィルター処
理部408からデータ送信部407に渡す。そして、各
データグループに対応したメッセージを作成し(ステッ
プ809)、メッセージを送信する(ステップ81
0)。一方、送信要求した内容コードがフィルターテー
ブル1に存在しなかった場合(ステップ804)、該当
する送信データの情報のみを送信用フィルター処理部4
08からデータ送信部407に渡す。送信命令中のデー
タグループ名に合致する送信範囲情報を、データグルー
プテーブル8より検索し(ステップ805)、データグ
ループ名、内容コードを基にメッセージを作成する(ス
テップ806)。組み立てたメッセージを送信する(ス
テップ810)。
【0030】図9は、本発明の第2の実施例を示すデー
タメッセージのフォーマット図であり、図10は、第2
の実施例の変形を示すデータメッセージのフォーマット
図である。第2の実施例を説明する前に、フィルタリン
グされたメッセージのフォーマットについて説明する。
フィルタリングされたメッセージの認識方法としては、
次の3つの方法が挙げられる。 その1つは、フィルタリングされた内容コード情報の
みを付加して送信する方法である。この方法のフォーマ
ットを使用する場合には、メッセージの受信側は、いず
れのデータグループから送信されてきたデータであるか
を認識しない。例えば、DF−1から内容コードcc1
でメッセージ送信され、そのメッセージがDF−2に内
容コードccPでフィルタリングされて送信された場
合、DF−2の受信側ノードでは、該当データがDF−
1からフィルタリングされてきたデータであることを意
識しない。この方法を用いると、ユーザプログラム42
1側では、フィルタリングされてきたデータか否かを意
識しない。自身の所属するデータグループからのデータ
も、自身が所属しない他のデータグループからフィルタ
リングされてきたデータも、同一内容コードとして受信
する。これにより、データ送信元(すなわち、データグ
ループ)の位置透過性が保証される。この場合、フィル
タリングの管理は、ユーザプログラムを管理するシステ
ム側でのみ行う。つまり、フィルタリング情報の変更に
従ってユーザプログラム内容の変更が生じることはない
ので、システムの拡張性およびプログラムの保守性が向
上できる。
【0031】2つ目は、内容コード3内でデータグル
ープ名も含めた内容コード名称を設定する方法である。
この方法は、第2の実施例を示す図9の場合である。こ
こでは、DF−1のcc1のメッセージをフィルタリン
グする場合、フィルタリング先のデータグループ名と内
容コードを送信メッセージの内容コード902として設
定する(例えば、DF−1.DF−2.ccP)。ここ
では、内容コード902を参照することにより、受信側
ユーザプログラム421でフィルタリング元のデータグ
ループ名を認識することができる(DF−1を認識)。
本方法を用いることにより、フィルタリングを意識し
て、受信側でいずれの送信元の情報を取得するかを選択
することができる。 3つ目は、フィルタリング元データグループ名と送信
先データグループ名と内容コードを別個のエントリとし
てメッセージフォーマットに定義し、送信する方法であ
る。この方法は、第2の実施例の変形を示す図10の場
合である。図10では、フィルターデータグループ名
(DF−1)101、データグループ名(DF−2)
2、内容コード(ccP)3、およびデータ102が別
エントリとしてフォーマットに組み込まれている。この
ように、フォーマットを分割すると、ユーザプログラム
421にはデータグループ名2と内容コード3のみをデ
ータ102とともに渡すことになる。フィルターデータ
グループ名101は、データ受信部においてその情報を
基に該当データを受信するか否かを判断するために使用
される。
【0032】図11は、第2の実施例におけるフィルタ
リング処理実行時のデータグループ間のデータフロー図
である。図9、図10に示すメッセージフォーマットを
定義した場合について、データグループ間でフィルタリ
ングされるメッセージの内容コードの変換過程を図11
により説明する。ノードA(1103)から送信された
データ1106は、データグループDF−1(110
1)からDF−2(1102)にフィルタリングされる
ものとする。この場合、該当データ1106は、DF−
1内では内容コード(DF−1.cc1)としてデータ
を送信する。DF−2にフィルタリングされたデータ
は、内容コード(DF−1.DF−2.ccP)として
DF−2(1102)内に送信される。データグループ
DF−2(1102)に所属するノードB(1104)
は、内容コードccPにて受信要求しているものとす
る。この場合、データグループDF−2に所属するノー
ドC(1105)から送信されたデータ1108と、フ
ィルタリングデータ1107のいずれもノードB(11
04)は受信する。ノードB(1104)内の受信ユー
ザプログラムにおいて、フィルタリングデータを意識す
るか否かは、メッセージフォーマットの設定方法に依存
することになる。DF−1内に流れる該当データ110
6が第2の実施例の場合には、図9に示すように、内容
コード3として(DF−1.cc1)がまとめて1つの
エントリに格納され、フィルタリングされたデータ11
07がDF−2内に流れる場合には、内容コード3とし
て(DF−1.DF−2.ccP)がまとめて1つのエ
ントリに格納される。一方、DF−1内に流れる該当デ
ータ1106が第2実施例の変形の場合には、図10に
示すように、データグループ名(DF−1)2と内容コ
ード(cc1)3が別個のエントリに格納される。ま
た、DF−2にフィルタリングされたデータが流れる場
合には、フィルターデータグループ名(DF−1)10
1と、データグループ名(DF−2)2と、内容コード
(ccP)3とが別個のエントリに格納される。
【0033】さらに、第2の実施例について説明を続け
る。第2の実施例におけるシステ構成、およびノード内
機能構成は、第1の実施例に準拠する(図2、図3参
照)。以下は、第2の実施例における、主としてフィル
タリングデータの受信処理について述べる。図12は、
第2の実施例を示す受信用データグループテーブルのデ
ータ構成図である。図4におけるデータグループテーブ
ル8では、受信用データグループテーブルを構築する。
ここでは、受信データ登録部406において登録された
受信要求内容コードと、その所属データグループ名を登
録する。このテーブルには、これらの情報の他に、フィ
ルタリングにより受信する可能性のあるデータの受信可
否を判定するための情報を保持している。すなわち、各
内容コード毎に、受信可能なデータグループ名を指定す
る。この受信可能データグループ名とは、該当する内容
コードについてフィルタリングにより所属データグルー
プに流れてきたデータを受信する時の受信可能なフィル
タリング元のデータグループを示す。ここでは、指定し
たデータグループのフィルタリングデータのみ受信し、
それ以外のデータグループからのフィルタリングデータ
については、受信しない機能を有する。もし、本テーブ
ルに受信可能なデータグループを指定しない場合には、
全てのフィルタリングデータを受信できる。すなわち、
図12の例では、内容コードcc1を受信する端末(D
F−1所属)は、DF−2のデータグループをフィルタ
リング元とするデータのみを受信でき、内容コードcc
Qを受信する端末(DF−2所属)は、DF−3のデー
タグループをフィルタリング元とするデータのみを受信
できる。また、内容コードcc2,ccQを受信する端
末は、全てのフィルタリングデータを受信できることに
なる。このフィルタリング元のデータグループ指定受信
方法は、特定のデータグループからの情報のみフィルタ
リングさせるという特徴を持っているので、データグル
ープ間の情報の流れに方向性を持たせることができる。
つまり、フィルタリングする情報の流れを、データ送信
側で規定するだけでなく、データ受信側でも制御でき
る。なお、このテーブルは、システムとして保持できる
ので、ユーザプログラム421では意識する必要がな
い。つまり、システム側でデータグループ間の流れを規
定するので、ユーザプログラム側では受信する内容コー
ドのみ意識すればよい。そして、フィルタリングデータ
の流れをシステムで変更しても、ユーザプログラムの内
容は変更しない。
【0034】図13は、第2の実施例を示すフィルタリ
ングデータの受信処理フローチャートである。ここで
は、フィルタリングされていないデータも受信可能であ
るが、特にフィルタリングデータ受信時の処理に特徴が
あるので、それに限定して処理フローを説明する。ユー
ザプログラム421から受信データ登録部406に対し
て、受信データグルーブ名の登録情報を渡す(ステップ
1301)。受信データ登録部406は、該当する情報
をデータグループテーブル8に登録する(ステップ13
02)。受信データ登録部406は、内容コード選択部
403の中でデータグループ対応のポートを選択して設
定する(ステップ1303)。フィルタリングデータを
受信すると、データグループ選択部402において、自
ノードで必要なデータであるか否かを選択して受信する
(ステップ1304)。次に、内容コード選択部403
において、内容コードテーブル9を参照し、該当するデ
ータの内容コードを基に自ノードに必要なデータか否か
を選択する(ステップ1305)。もし、自ノードに必
要なデータであれば(ステップ1306)、受信用フィ
ルター処理部404に該当データを渡し、内容コードテ
ーブル9の該当内容コードについて受信可能データグル
ープ名(以下、F−DFと記す)を検索する(ステップ
1308)。メッセジ中のF−DF名と合致するF−D
Fが内容コードテーブル9内に存在すれば(ステップ1
309)、データ受信部405においてデータを受信
し、受信データを入力バッファ409に格納する(ステ
ップ1310)。もし、該当メッセージが、自ノードで
要求していない内容コードであれば(ステップ130
6)、または内容コード内に一致するF−DF名が存在
しないならば(ステップ1309)、受信メッセージを
廃棄して(ステップ1307)、次のメッセージ受信処
理に移る。
【0035】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。第3の実施例の場合にも、図2、図3、および図
4のシステム構成、およびノード構成が適用される。こ
こでは、データ送信時のフィルタリング処理について、
送信内容コード毎にフィルタリングの優先度を持たせた
送信方法を説明する。フィルタリング情報を登録する場
合には、基準となる内容コードと、フィルタリング先の
データグループの内容コードを指定する。本実施例で
は、送信元ノードが複数のデータグループに送信可能な
場合に有効となる。この場合には、いずれのデータグル
ープの内容コードを指定したときに、他のデータグルー
プにフィルタリングするかを選択指定することができ
る。図14は、第3の実施例を示すフィルタリング情報
テーブルのデータ構造図である。フィルタリング情報テ
ーブル2の横軸にはフィルタリングするデータのフィル
タリング情報(データグループ)を指定し、縦軸には各
データ毎のフィルタリング先のデータグループの内容コ
ードを指定する。ここでは、自ノードが複数のデータグ
ループについてデータ送信権を持っている前提であり、
各データはいずれのデータグループの内容コードを指定
しても、該当テーブルに示された他のフィルタリング先
に内容コードを変換して送信することになる。例えば、
図14において、DF−1.cc5を送信指定した場
合、DF−2.ccQ、およびDF−3.ccBにフィ
ルタリングする。また、DF−2.ccQを送信指定し
た場合には、DF−1.cc5およびDF−3.ccB
に送信指定する。従って、フィルタリング情報テーブル
2に指定した内容コードならば、いずれの内容コードで
もフィルタリングされることになる。つまり本実施例で
は、データグループ間の情報の流れに方向性を持たせる
ことを目的とした方法が実現できる。本実施例のフィル
タリング情報テーブル2では、各内容コード毎に送信許
可フラグ1402,1404を設定している。このフラ
グがオンのときには、該当メッセージ用に登録されたフ
ィルタリング用内容コードの全てを送信する。また、こ
のフラグがオフのときには、該当内容コードのデータの
み送信し、他のフィルタリングデータは送信しない。図
14のテーブルでは、内容コードDF−1.cc5に送
信要求があった場合には、DF−1.cc5のフラグ1
402がオフであるため、DF−2、DF−3にはデー
タ送信しない。また、内容コードDF−2.ccQに送
信要求があった場合には、フラグ1404がオンである
ため、DF−DF−1,DF−3にもデータ送信され
る。なお、このフィルタリング情報テーブル2に設定す
る情報に関しては、各ノード毎に独立に定義しても、ま
たノード間で統一して設定しても、何等差し支えない。
【0036】図15は、第3の実施例を示す送信処理の
フローチャートである。図4において、端末からインタ
フェース413を介してデータ送信部407に対し、デ
ータグループ名、内容コード、データを設定したデータ
送信命令を伝達する(ステップ1501,1502)。
フィルタリング情報テーブル2を参照して、送信命令に
合致するデータグループ名、内容コードを検索する(ス
テップ1503)。合致する内容コードがある場合(ス
テップ1504)、該当内容コードの送信許可フラグを
チェックする(ステップ1507)。もし、フラグが1
であれば、フィルタリング情報テーブル2に設定された
他のデータグループ名とその内容コードを参照し(ステ
ップ1509)、送信情報を取得して(ステップ151
0)、メッセージを作成した後(ステップ1511)、
データ送信する(ステップ1512)。また、許可フラ
グが0であれば(ステップ1507)、送信命令で指定
されたデータグループのみ、送信情報を検索・設定し
(ステップ1508)、メッセージを作成した後(ステ
ップ1511)、メッセージ送信する(ステップ151
2)。フィルタリング情報テーブル2に合致する内容コ
ードがなかった場合(ステップ1504)、フィルタリ
ング送信ではない通常送信処理を実行し(ステップ15
05,1506)、メッセージ送信して処理を完了する
(ステップ1512)。
【0037】次に、本発明の第4の実施例について述べ
る。第4の実施例では、全てのノードがフィルタリング
テーブルを持たず、ある特定のノードのみがフィルタリ
ング情報を変換するというデータフィルタリング方法で
ある。例えば、図3におけるゲートウェイ計算機7を特
定ノードとし、これにのみフィルタリング情報を変換す
る機能を与える。図16は、第4の実施例を示すゲート
ウェイ計算機の内部構成図であり、図17は、第4の実
施例を示すゲートウェイ計算機の内容処理のフローチャ
ートであり、図18は、第4の実施例を示すゲートウェ
イ計算機を介したデータグループ間のデータフロー図で
あり、図19は、図18のデータフローを物理構成に置
換した場合の概略図である。図16に示すように、ゲー
トウェイノード10の内部構造は、第1の実施例に示し
た内部構造と殆んど同じであり(図4参照)、異なる点
はゲートウェイ処理部11が追加されていることであ
る。また、送信用フィルター処理部の代りに、フィルタ
ー処理部1610が設けられている。図18では、ゲー
トウェイノード10を介してデータグループDF−1
(1801)、DF−2(1802)が存在するものと
する。DF−1(1801)に所属するノードA(18
03)からデータ(DF−1/cc1.Data−A1
806)を送信して、該当データがフィルタリングされ
てDF−2に流れるデータであれば、その情報はゲート
ウェイノード10内のゲートウェイ処理部11に登録さ
れてある。ゲートウェイ処理部11において内部コード
を変換した後に、該当データはDF−2に流れてフィル
タリングデータ(DF−2/ccP.Data−A18
07)となり、該当内容コードで受信待ちするノードB
(1804)に受信される。ゲートウェイノード10
は、物理的にネットワークの両方に接続されている必要
はない。
【0038】図19では、データグループDF−1(1
901)を持つネットワークLAN−1(1903)
と、データグループDF−2(1902)を持つネット
ワークLAN−2(1904)が、ルータ1905で接
続された構成のシステムを考える。このシステムにおい
て、ゲートウェイノードP(1907)、Q(190
8)、およびR(1909)を設定し、それぞれのノー
ドにはゲートウェイ処理部11を稼働させるシステム構
成を実現する。各データグループ間でフィルタリングさ
れるデータは、全てこれらのゲートウェイノードP,
Q,Rを介して相手データグループに流れていく。この
ような機能を実現することにより、ゲートウェイの多重
化を可能にし、ゲートウェイ機能の信頼性、耐故障性を
向上させる。すなわち、ノードA(1906)から送信
されたデータは、DF−1(1901)内のゲートウェ
イノードP(1907)とQ(1908)の2箇所でフ
ィルタリングされ、それぞれのデータがルータ1905
を介してDF−2に送信されるので、もし1つのデータ
が何等かの事情で紛失したとしても、残りの1つのデー
タにより相手端末に送出されるので、信頼性は高められ
る。
【0039】図17には、第4の実施例におけるゲート
ウェイノードのデータ受信/中継処理のフローが示され
ている。このフローでは、予め受信要求を行う内容コー
ドが既に登録済みであるとする。先ず、自ノードが所属
するデータグループからデータ受信した場合には(ステ
ップ1701)、データ受信部1606において内容コ
ードテーブル9を参照し、合致する内容コードがあるか
否かをチェックする(ステップ1702)。合致する内
容コードがなければ(ステップ1703)、受信データ
を廃棄し(ステップ1707)、次のデータ受信処理を
行う。もし、必要なデータであれば(ステップ170
3)、同一データをデータ受信部1606での受信処理
(ステップ1704以降)と、ゲートウェイ処理部11
での中継処理(ステップ1708以降)の両方に渡し、
並行して処理を行う。先ず受信処理については、内容コ
ードテーブルで受信可能データグループ名(F−DF)
を検索し(ステップ1704)、もしF−DFに合致し
ていれば(ステップ1705)、該当メッセージを受信
して、入力バッファに格納する(ステップ1706)。
また、もし合致しなければ(ステップ1705)、該当
データを廃棄し(ステップ1707)、次のデータ受信
処理を継続する。一方、中継処理については、フィルタ
ーテーブル1を参照し(ステップ1708)、受信デー
タの内容コードがフィルターテーブルに設定されている
かを検索する(ステップ1709)。もし、設定されて
いれば、フィルターテーブルに設定された他のデータグ
ループ名と内容コードを参照し(ステップ1710)、
データ送信情報を取得して(ステップ1711)、デー
タを送信する(ステップ1712,1713)。もし、
フィルターテーブルに内容コードが設定されていなけれ
ば(ステップ1709)、データ中継処理を行わず、そ
のまま処理を終了する。
【0040】図20は、第4の実施例を示すデータメッ
セージのフォーマット図である。ここでは、複数のゲー
トウェイからのフィルタリングデータが混在する形で、
フィルタリング先のデータグループに情報が流れる可能
性がある。すなわち、図19に示すように、同一データ
グループDF−1(1901)にゲートウェイがP,Q
の2つがある場合には、ノードA(1906)から送信
されたデータは、2つのゲートウェイノードを介して中
継されるので、本来は1つであるはずのデータが2つに
なって、相手データグループDF−2(1902)に流
れていく。従って、ゲートウェイの数分だけ重複するデ
ータを管理する情報がメッセージフォーマットに必要と
なる。図20において、ゲートウェイ通番2001は、
各送信メッセージをシステム内で一意に識別する通番で
ある。これは、メッセージの送信元において設定され
る。この番号は、各送信ノード間で番号が重複しないよ
うに、タイムスタンプ、ノード番号、乱数等を使用し
て、一意になるように調整する必要がある。次に、ゲー
トウェイ番号2002は、フィルタリング先の受信ノー
ドにおいて、ゲートウェイ数分の重複した同一データの
受信カウントを行う場合に使用される。この番号の使用
の詳細については、図22,図23で後述する。次に、
ゲートウェイ総数2003は、同一データを中継するゲ
ートウェイの総数を示す。図19の場合には、ゲートウ
ェイP,Qの2である。次に、内容コード3は、第1の
実施例で示したように、送信データのデータグループ、
内容コードまで含めたフォーマットとして定義される。
最後に、実際のデータ内容2004が付加される。
【0041】図21は、第4の実施例における多重接続
されたゲートウェイ計算機を有するシステムのデータフ
ロー図であり、図22は、第4の実施例を示すゲートウ
ェイ通番テーブルの内部構成図である。図21には、デ
ータグループDF−1(2101)に所属するノードA
(2104)、ノードB(2105)、ノードC(21
06)、およびデータグループDF−2(2102)に
所属するノードD(2107)、ノードE(2108)
のうち、ノードB,C,Dにはゲートウェイ処理部11
が備えられている。すなわち、ノードB,C,Dはゲー
トウェイノードとしての機能を有している。図21に示
すように、フィルタリングデータを中継するゲートウェ
イノードが複数存在する場合、同一データを受信するノ
ードD(2107)では、重複して受信することにな
る。従って、ノードDのデータ受信部2109では、受
信データが重複しないための機構が必要となる。その1
つの実施例が図22である。図22には、ゲートウェイ
通番テーブル2206が示されている。各データ受信部
は、ゲートウェイ通番テーブル2206を備えている。
ここでは、受信要求した内容コード3毎にテーブルエン
トリを設定する。また、1つのメッセージ毎にゲートウ
ェイ構造体(GW2201)を定義し、リスト接続して
いる。すなわち、各々のGW構造体の内容は、図22の
拡大図に示すようにゲートウェイ通番2202、ゲート
ウェイ総数2203、ゲートウェイ番号2204、隣接
ポインタ2205から構成されている。このGW構造体
2201は、通常フリーリスト(未使用状態)にリスト
状に接続されており、データ受信時には、該当する内容
コードのエントリにリスト接続されていく。この構造体
を用いて、ゲートウェイの数による同一データの重複受
信を防止することができる。
【0042】図23は、図22におけるデータ受信時の
処理フローチャートである。データを受信すると(ステ
ップ2301)、ゲートウェイ通番テーブル2302を
参照する(ステップ2302)。メッセージ中のGW通
番と合致するGW通番を持つGW構造体が該当内容コー
ドエントリにリスト接続されていた場合(ステップ23
03)、該当データは既に受信済みであると判断する。
従って、該当GW構造体のGW番号2204に1を加算
して(ステップ2306),受信データを廃棄する(ス
テップ2307)。もし、合致するGW構造体がない場
合には(ステップ2303)、該当データは未だ重複受
信されていないと判断し、該当データ用のGW構造体を
フリーリストより確保し、内容コードエントリに接続す
る(ステップ2304)。そして、該当GW構造体のG
W番号2204を1だけ加算する(ステップ230
5)。次に、該当GW構造体のGW番号とGW総数が等
しいか否かをチェックする(ステップ2308)。な
お、GW総数は、送信元で意識してメッセージ内に入力
するものとする。前述のように、GW総数は送信元のデ
ータグループにおけるゲートウェイノードの総数であ
り、重複データはこの数と同一とみなされるので、も
し、両者が等しいならば、全てのGWからの重複データ
は受信終了したものと判断できる。そこで、GW構造体
をテーブルよりリセットし、フリーリストに接続する
(ステップ2309)。もし、GW番号がGW総数に達
していない場合(ステップ2308)、GW構造体はそ
のままで、次の受信処理に移行する。この方法を使用す
ることにより、ゲートウェイが多重化された構成におい
ても、確実にフィルタリング処理が実現できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データに付加された受信計算機での受信の可否を判定
する条件となる情報を基に、データグループ間でのフィ
ルタリングデータを選択するので、システムの柔軟な拡
張性を損うことなく、データグループ間でのフィルタリ
ングを実現できる。また、各計算機にフィルター情報
を設定して、データグループ間でのフィルタリング処理
を実行した場合には、伝送路間の接続機器を除いて特定
のゲートウェイ計算機を設定する必要がなくなり、ゲー
トウェイ計算機の耐故障信頼性に依存しないフィルタリ
ング処理が可能となる。さらに、各データグループ毎
にゲートウェイ計算機を設定して、ゲートウェイ計算機
のみがそのデータグループ内のデータを一括してフィル
タリング処理する場合には、各計算機でのフィルタリン
グ処理が不要となるため、送受信処理の性能向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す内容コードフィル
タリング処理の説明図である。
【図2】第1の実施例を示すデータメッセージのフォー
マット図である。
【図3】第1の実施例を示す計算機分散システムの構成
図である。
【図4】第1の実施例を示す計算機の内部構成図であ
る。
【図5】第1の実施例を示すデータグループ間のデータ
フロー説明図である。
【図6】第1の実施例を示すフィルターテーブルの内部
構成図である。
【図7】第1の実施例を示すフィルタリング処理実行時
のデータグループ間のデータフローの説明図である。
【図8】第1の実施例を示すフィルタリング処理を伴う
データ送信手順のフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施例を示すデータメッセージ
のフォーマット図である。
【図10】第2の実施例の変形を示すデータメッセージ
のフォーマット図である。
【図11】第2の実施例を示すフィルタリング処理実行
時のデータグループ間のデータフロー説明図である。
【図12】第2の実施例を示す受信用データグループテ
ーブルの内部構成図である。
【図13】第2の実施例を示すデータ受信手順の動作フ
ローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施例を示すフィルターテー
ブルの内部構成図である。
【図15】第3の実施例を示すデータ送信手順の動作フ
ローチャートである。
【図16】本発明の第4の実施例を示すゲートウェイ計
算機の内部構成図である。
【図17】第4の実施例を示すゲートウェイ計算機の内
部処理のフローチャートである。
【図18】第4の実施例を示すゲートウェイ計算機を介
したデータグループ間でのデータフロー説明図である。
【図19】図18におけるデータグループ間のデータフ
ローを物理構成に置換した場合の概略図である。
【図20】第4の実施例を示すデータメッセージのフォ
ーマット図である。
【図21】第4の実施例を示す多重接続されたゲートウ
ェイ計算機を有するシステムのデータフロー説明図であ
る。
【図22】第4の実施例を示すゲートウェイ通番テーブ
ルの内部構成図である。
【図23】第4の実施例を示す多重接続されたゲートウ
ェイ計算機を有するシステムでの各計算機のデータ処理
手順のフローチャートである。
【図24】本発明の第1の実施例を示すフィルタテーブ
ル情報の整合性機能説明の図である。
【図25】第1の実施例を示すフィルターテーブル情報
の整合性機能処理のフローチャートである。
【符号の説明】
101,501,701,1101,1801,190
1,2101,2401…データグループDF−1、1
02,502,702,1102,1802,190
2,2102,2402…データグループDF−2、1
03,104,505,507,703,704,11
06,1107,1108,1806,1807,18
08…データ、106,109,301〜20n,31
1〜31n,503,504,509,705,70
6,1103,1104,1105,1803,180
4,1805,1906,1910,1911,210
4,2108,2404,2405,2406…ノー
ド、105…情報処理部、1…フィルターテーブル、
6,61,62…伝送路、7…ゲートウェイノード、4
01…伝送制御装置、412…処理装置、413…イン
タフェース、402…データグループ選択部、8…デー
タグループテーブル、9…内容コードテーブル、411
…内容コード付データ格納メモリ、409…入力バッフ
ァ、410…出力バッファ、403…内容コード選択
部、405…データ受信部、404…受信用フィルター
処理部、406…受信データ登録部、407…データ送
信部、408…送信用フィルター処理部、421〜42
n…ユーザプログラム、707…内容コード名前体系、
2…フィルタリング情報テーブル、11…ゲートウェイ
処理部、1610…フィルター処理部、2206…ゲー
トウェイ通番テーブル、2201…GW構造体、220
2…ゲートウェイ通番、2203…ゲートウェイ総数、
2204…ゲートウェイ番号、2205…隣接ポイン
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 克己 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (72)発明者 綿谷 洋 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 飯塚 民生 茨城県日立市大みか町5丁目2番1号 日立プロセスコンピュータエンジニアリ ング株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−8844(JP,A) 特開 平8−46636(JP,A) 特開 平7−210473(JP,A) 特開 平7−191942(JP,A) 特開 平7−114519(JP,A) 特開 平7−84926(JP,A) 特開 平7−13903(JP,A) 特開 平5−73514(JP,A) 特開 平3−62255(JP,A) 特開 平1−206752(JP,A) 特開 昭58−64846(JP,A) 特開 昭56−111353(JP,A) 日立評論,第77巻 第7号,1995年, 林 慶治郎 他「産業用情報制御システ ムの成長を支える協調自律分散システ ム」,第9−14頁 電気設備学会誌,Vol.16 No. 12,(平成8年12月),豊内順一 他 「自律分散制御とオープン化」,第1236 頁−第1240頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/46 G06F 13/00 G06F 15/16 H04L 12/28

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザプログラムが処理を行う処理装置
    と、該ユーザプログラムからの伝送要求により複数の伝
    送路上にデータを送信するとともに、伝送路上のデータ
    を受信する伝送制御装置とを備えた計算機を複数有し、
    少なくとも1つ以上の伝送路で接続され、少なくとも1
    つ以上の異なる属性を持つデータが伝送され、上記属性
    毎に送信範囲を制限するデータグループを複数有するシ
    ステムにおいて、 複数の属性を有するデータを計算機Aから伝送路に送信
    する場合、該伝送路内の伝送データには、該伝送データ
    の属性に対応するデータの送信範囲を決定する情報を指
    定するエリアと、該データを受信する計算機の受信の可
    否を判定する条件となる情報を指定するエリアとを設
    け、 該データを送信する計算機A内のユーザプログラムは、
    上記受信の可否を判定する条件となる情報と、該データ
    が持つ属性で設定されるデータグループを示す情報と、
    該データの内容を指定して該計算機Aに送出し、 該計算機Aは、指定された受信計算機での受信の可否を
    判定する条件となる情報と、上記データグループを基
    に、該データが持つ他の属性に対応するデータグループ
    の情報と、該データグループでの受信計算機での受信の
    可否を判定する条件となる情報とを対応させ、かつ該デ
    ータグループのデータを送信する全ての計算機が共有す
    るフィルター情報を有し、 該計算機Aは、該フィルター情報を基に、データグルー
    プ毎の受信計算機での受信の可否を判定する条件となる
    情報を取得し、各データグループ毎にそのデータ送信範
    囲情報と、受信計算機での受信の可否を判定する条件と
    なる情報の両方を付加して伝送路に送信し、 上記システム内の各伝送路間を結ぶ計算機Bは、伝送デ
    ータが該伝送路を流れる時には、該伝送データに付加さ
    れた送信範囲情報を基に、該伝送データを該データ内で
    指定された送信範囲に中継送信し、 上記計算機A,B以外の計算機Cは、該伝送データが複
    数の属性を有することを意識することなく、該伝送デー
    タの送信範囲内にある場合のみ、かつ該伝送データに指
    定された受信計算機での受信の可否を判定する条件とな
    る情報に示された条件が一致する場合のみ、該伝送デー
    タを受信することを特徴とする情報フィルタリング処理
    を行うデータ伝送方法。
  2. 【請求項2】前記計算機Aが有するフィルター情報は、
    指定された受信計算機での受信の可否を判定する条件と
    なる情報と、上記データグループを基に、該データが持
    つ他の属性に対応するデータグループの情報と、該デー
    タグループでの受信計算機での受信の可否を判定する条
    件となる情報とを対応させ、かつ送出するデータに対し
    て、データグループ毎に他のデータグループへの同一デ
    ータ送出を抑止させる情報を付加することにより、デー
    タグループ間のデータの流れに方向性を持たせ、しかも
    データグループのデータを送信する全ての計算機が共有
    していることを特徴とする請求項1に記載の情報フィル
    タリング処理を行うデータ伝送方法。
  3. 【請求項3】前記計算機A,B以外の計算機Cは、該計
    算機Cが送信範囲内には存在しない他のデータグループ
    からの複数の属性を持つ伝送データの受信を可能とする
    情報を設定しておき、上記情報に合致した伝送データが
    流れてきた場合、または該伝送データの属するデータグ
    ループとしての送信範囲内にある場合のみ、かつ該伝送
    データに指定された受信計算機での受信の可否を判定す
    る条件となる情報に示された条件が一致する場合のみ、
    該伝送データを受信することを特徴とする請求項1に記
    載の情報フィルタリング処理を行うデータ伝送方法。
  4. 【請求項4】前記計算機Aは、送出するデータに対し
    て、データグループ毎に他のデータグループへの同一デ
    ータ送出を抑止させる情報を付加することにより、デー
    タグループ間のデータの流れに方向性を持たせ、 前記計算機A,B以外の計算機Cは、該計算機Cが送信
    範囲内には存在しない他のデータグループからの複数の
    属性を持つ伝送データの受信を可能とする情報を設定し
    ておき、上記情報に合致した伝送データが流れてきた場
    合、または該伝送データの属するデータグループとして
    の送信範囲内にある場合のみ、かつ該伝送データに指定
    された受信計算機での受信の可否を判定する条件となる
    情報に示された条件が一致する場合のみ、該伝送データ
    を受信することを特徴とする請求項2または3に記載の
    情報フィルタリング処理を行うデータ伝送方法。
  5. 【請求項5】ユーザプログラムが処理を行う処理装置
    と、該ユーザプログラムからの伝送要求により複数の伝
    送路上にデータを送信するとともに、伝送路上のデータ
    を受信する伝送制御装置とを備えた計算機を複数有し、
    少なくとも1つ以上の伝送路で接続され、少なくとも1
    つ以上の異なる属性を持つデータが伝送され、上記属性
    毎に送信範囲を制限するデータグループを複数有するシ
    ステムにおいて、 複数の属性を有するデータを計算機Aから伝送路に送信
    する場合、該伝送路内の伝送データには、該伝送データ
    の属性に対応するデータの送信範囲を決定する情報を指
    定するエリアと、該データを受信する計算機の受信の可
    否を判定する条件となる情報を指定するエリアとを設
    け、 該データを送信する計算機A内のユーザプログラムは、
    上記受信の可否を判定する条件となる情報と、該データ
    が持つ属性で設定されるデータグループを示す情報と、
    該データの内容を指定して該計算機Aに送出し、 該計算機Aは、予め設定してあるデータの属性と送信範
    囲情報の対応情報を基に該データのデータ送信範囲情報
    を取得し、伝送データに対してそのデータ送信範囲情報
    と上記ユーザプログラムから指定された受信計算機での
    受信の可否を判定する条件となる情報の両方を付加して
    伝送路に送信し、 上記システム内の各伝送路間を結ぶ計算機Bは、指定さ
    れた受信計算機での受信の可否を判定する条件となる情
    報と、データグループを基に、該データが持つ他の属性
    に対応するデータグループの情報と、該データグループ
    での受信計算機での受信の可否を判定する条件となる情
    報とを対応させるフィルター情報を有し、 該計算機Bは、伝送データが伝送路上を流れる時には、
    該伝送データに付加された送信範囲情報と上記フィルタ
    ー情報を基に、データグループ毎の受信計算機での受信
    の可否を判定する条件となる情報を取得し、各データグ
    ループ毎にそのデータ送信範囲情報と、受信計算機での
    受信の可否を判定する条件となる情報の両方を付加し
    て、該伝送データを該伝送データ内で指定された送信範
    囲に中継送信し、 上記計算機A,B以外の計算機Cは、該伝送データが複
    数の属性を有することを意識することなく、該伝送デー
    タの送信範囲内にある場合のみ、かつ該伝送データに指
    定された受信計算機での受信の可否を判定する条件とな
    る情報に示された条件が一致する場合のみ、該伝送デー
    タを受信することを特徴とする情報フィルタリング処理
    を行うデータ伝送方法。
  6. 【請求項6】前記計算機Aの他に、データグループ毎に
    設定され、伝送路内に設定されるゲートウェイ計算機D
    が設けられており、 該ゲートウェイ計算機Dは、指定された受信計算機での
    受信の可否を判定する条件となる情報と、データグルー
    プを基に、伝送データが持つ他の属性に対応するデータ
    グループの情報と、該データグループでの受信計算機で
    の受信の可否を判定する条件となる情報とを対応させる
    フィルター情報を有し、 該ゲートウェイ計算機Dは、該データグループを流れる
    情報を受信し、該伝送データに付加された送信範囲情報
    と上記フィルター情報を基に、データグループ毎の受信
    計算機での受信の可否を判定する条件となる情報を取得
    し、各データグループ毎にそのデータ送信範囲情報と、
    受信計算機での受信の可否を判定する条件となる情報の
    両方を付加して、該伝送データを該伝送データ内で指定
    された送信範囲に送信し、 前記システム内の各伝送路間を結ぶ計算機Bは、該伝送
    データが伝送路上を流れる時には、該伝送データに付加
    された送信範囲情報を基に、該伝送データを該伝送デー
    タ内で指定された送信範囲に中継送信することを特徴と
    する請求項5に記載の情報フィルタリング処理を行うデ
    ータ伝送方法。
  7. 【請求項7】前記ゲートウェイ計算機Dは、送出する伝
    送データについて、データグループ毎に他のデータグル
    ープへの同一データ送出を抑止させる情報を付加するこ
    とにより、データグループ間の伝送データの流れに方向
    性を与えることを特徴とする請求項6に記載の情報フィ
    ルタリング処理を行うデータ伝送方法。
  8. 【請求項8】前記計算機A,B以外の計算機Cは、該計
    算機Cが送信範囲内には存在しない他のデータグループ
    からの複数の属性を持つ伝送データの受信を可能とする
    情報を設定しておき、上記情報に合致した伝送データが
    流れてきた場合、または該伝送データの属するデータグ
    ループとしての送信範囲内にある場合のみ、かつ該伝送
    データに指定された受信計算機での受信の可否を判定す
    る条件となる情報に示された条件が一致する場合のみ、
    該伝送データを受信することを特徴とする請求項5また
    は6に記載の情報フィルタリング処理を行うデータ伝送
    方法。
  9. 【請求項9】前記フィルター情報を有するゲートウェイ
    計算機Dが複数存在する場合、前記計算機A,B以外の
    計算機Cは、ゲートウェイ毎の通番、ゲートウェイ毎の
    番号、ゲートウェイの総数を格納するテーブルを備えて
    おき、先ず該データを受信時にゲートウェイ毎の通番、
    ゲートウェイの総数を該当属性のテーブルエントリに登
    録しておき、同一データを重複して受信すると、ゲート
    ウェイ毎の番号を1づつ加算し、ゲートウェイ毎の番号
    と総数が等しくなった時点で重複データの受信完了とす
    ることを特徴とする請求項6,7または8に記載の情報
    フィルタリング処理を行うデータ伝送方法。
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