JP2000028732A - 核カメラシステム - Google Patents

核カメラシステム

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JP2000028732A
JP2000028732A JP22098698A JP22098698A JP2000028732A JP 2000028732 A JP2000028732 A JP 2000028732A JP 22098698 A JP22098698 A JP 22098698A JP 22098698 A JP22098698 A JP 22098698A JP 2000028732 A JP2000028732 A JP 2000028732A
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radiation
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coincidence
detector
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JP22098698A
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Frank P Difilippo
ピー ディフィリッポ フランク
Gagnon Daniel
ギャグノン ダニエル
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 診断像形成のための核カメラを提供する。 【解決手段】 診断像形成システムは、対象物に注入さ
れて陽電子放出を発生する物質により生じた一致放射線
事象を検出するように構成された対向配置の放射線検出
器(32,34) を備えている。一致データプロセッサ(40)
は、検出器(32,34)により検出された放射線を収集して
処理し、そして一致回路(44)は、検出された事象を整合
させて比較し、一致を決定する。一致データが発生され
て、一致データメモリ(46)に記憶される。コリメート式
の放射線検出器(50)は、一致放射線検出器(32,34) に対
してある角度で配置され、コリメート式の放射線検出器
(50)の前面に取り付けられたコリメータ(52)により決定
される選択された投影経路に沿って進行する単一光子放
射線を検出するように構成される。単一光子データプロ
セッサ(60)は、コリメート式の放射線検出器(50)により
検出された放射線に基づいてコリメートデータ(74)を発
生する。合成器(80)は、一致データ(46)とコリメートデ
ータ(74)を選択的に合成し、そして合成されたデータ
は、当該領域の像表示(84)へと再構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、診断像形成のため
の核カメラ又はガンマ線カメラに係る。しかしながら、
本発明は、単一光子平面像形成、全身核走査、陽電子放
出断層撮影(PET)及び他の診断モードのような他の
非侵襲的検査技術及び像形成システムにも適用できるこ
とが明らかである。
【0002】
【従来の技術】陽電子放出断層撮影(PET)スキャナ
は、一致像形成装置として知られている。平面一致像形
成においては、2つの放射線検出器の間に対象物が配置
された状態で放射線検出器が互いに対向する。通常、陽
電子放出放射線を発生することのできる1つ以上の放射
線医薬品又は放射線同位元素が対象物に注入される。放
射線同位元素は、像を形成すべき当該器官へ進行するの
が好ましい。検出器は、回転せずに長手軸に沿って対象
物を走査し、制限角度断層撮影として知られている不完
全な角度サンプリングでデータセットを形成する。各検
出器で放射線事象が検出され、そして一致回路が各検出
器の事象を比較し、時間的に整合させる。一方の検出器
の事象は、他方の検出器に一致事象をもつときに、有効
データとして処理され、像の再構成に使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、検出器は、光電
子増倍管のアレーによって観察されるシンチレーション
クリスタルを含む。光電子増倍管の相対的な出力が処理
され、そして公知技術において通常そうであるように、
補正されて、(1)各放射線事象が受け取られたところ
の検出器ヘッド上の陽電子座標と、(2)各事象のエネ
ルギーとが発生される。エネルギーは、多数の放出放射
線源のような放射線の種々の形式を区別すると共に、ノ
イズ即ち漂遊及び二次放出放射線を除去するのに使用さ
れる。各座標において受け取られた一致放射線事象即ち
カウントの数により二次元像表示が画成される。しかし
ながら、走査中に、検出された事象の一部分しか一致事
象とならない。従って、像の再構成に充分なデータサン
プリングを得る努力において走査時間が増大し、対象物
に付加的な不便さを課すると共に、低い患者スループッ
トから走査コストの増加を招く。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、新規で
且つ改良された診断像形成システム、及び診断像形成方
法が提供される。診断像形成システムは、対象物を受け
入れる検査領域を画成するガントリを含み、対象物は、
陽電子放出物及び単一光子放出物を含む。第1及び第2
の放射線検出器がガントリ上に対向配置され、それらの
間に検査領域を有する。第1及び第2の放射線検出器
は、検査領域からの放射線を検出する。第1及び第2の
放射線検出器には一致回路が接続され、陽電子放出物か
ら放出された一致放射線事象を決定する。この一致放射
線事象に基づいて一致データが発生される。コリメータ
を含む第3の放射線検出器は、選択された投影経路に沿
って進行するコリメートされた放射線を検出する。第3
の放射線検出器は、第1及び第2の放射線検出器に対し
てある角度でガントリに支持される。投影データプロセ
ッサが第3の放射線検出器に接続され、単一光子放出物
から検出されたコリメート放射線に基づいてコリメート
投影データを発生する。合成器は、一致データ及びコリ
メート投影データを体積像へと合成し、そして再構成プ
ロセッサは、体積像から像表示を再構成する。
【0005】本発明の更に限定された特徴においては、
診断像形成システムは、更に、検査領域に向かって透過
放射線を発生する透過放射線源を含む。第3の放射線検
出器は、透過放射線源からの透過放射線及び対象物から
の放出放射線の両方を検出する。分類器は、検出された
放出放射線及び透過放射線を分類する。投影データプロ
セッサは、検出された透過放射線に基づいて透過放射線
データを発生し、そしてその透過放射線データをコリメ
ート投影データと選択的に合成する。
【0006】本発明の別の特徴によれば、検査領域に配
置された対象物から放出される一致放射線を検出する複
数の放射線検出器を支持するガントリを備えた診断像形
成システムが提供される。プロセッサは、検出された一
致放射線から一致データを発生し、そして再構成プロセ
ッサは、一致データを、対象物の選択された部分の像表
示へと再構成する。診断像形成システムは、更に、検査
領域からコリメート放射線を検出するコリメート放射線
検出器を備えている。コリメーションデータプロセッサ
は、検出されたコリメート放射線に基づいてコリメート
放射線データを発生し、そしてコリメート放射線データ
は、再構成プロセッサにより再構成される前に一致デー
タと選択的に合成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照し、本発明
による診断像形成システムを一例として詳細に説明す
る。図1を参照すれば、診断像形成システムは、対象物
支持体即ちテーブル10を備え、このテーブルは、両端
が固定の垂直支持体12に取り付けられる。対象物テー
ブルは、対象物16を長手軸14に沿って円の中心に配
置するために上下に選択的に位置設定することができ
る。
【0008】外部のガントリー構造体20は、長手軸1
4に平行に延びるトラック22に取り外し可能に取り付
けられる。これは、外部のガントリー構造体を長手軸1
4に沿って移動できるようにする。長手軸に平行な経路
にトラック22に沿って外部のガントリー構造体20を
選択的に移動するために、外部のガントリー構造体の移
動組立体24が設けられる。ここに示す実施形態では、
長手方向の移動組立体は、外部のガントリ構造体をトラ
ックに支持するための駆動ホイール26を備えている。
モータ28のような動力源は、トラックに摩擦係合する
ホイールの一方を選択的に駆動し、そして外部ガントリ
構造体及びそれに支持された内部ガントリ構造体並びに
検出器ヘッドをそれに沿って駆動する。或いは又、外部
ガントリが固定であって、対象物支持体が対象物を長手
軸に沿って移動するように構成されてもよい。
【0009】内部のガントリ構造体30は、外部のガン
トリ構造体20に回転可能に取り付けられる。第1カメ
ラ即ち放射線検出ヘッド32は、内部ガントリ構造体に
取り付けられる。第2放射線検出ヘッド34は、第1カ
メラヘッドに対向して内部ガントリ構造体に取り付けら
れる。第1及び第2の検出器32、34は、対象物に注
入された陽電子放出源によって発生される陽電子消滅放
射線を検出するように構成される。内部ガントリ構造体
は、特に長手軸に沿って対象物テーブルを受け入れるた
めの中央の対象物受け入れ検査領域36を画成する。こ
の検査領域36は、中心軸から種々の変位及び角度方向
に検出ヘッドを受け入れるように拡大される。
【0010】各検出器は、光電子増倍管のアレーにより
観察される放射線受入面38の後方に配置されたシンチ
レーションクリスタルを含む。シンチレーションクリス
タルは、入射放射線に応答してフラッシュ光を放出す
る。光電子増倍管のアレーは、この光を電気信号に変換
する。分析回路は、各フラッシュ光のx、y座標と、入
射放射線のエネルギーを分析する。光電子増倍管の相対
的出力は、公知技術において通常そうであるように処理
及び補正され、各放射線事象が受け取られた検出ヘッド
の位置座標及び各事象のエネルギーを表す出力信号を発
生する。
【0011】一致データプロセッサ即ち一致像形成サブ
システム40は、各検出器32及び34により検出され
た放射線事象に基づいて得られた位置座標及びエネルギ
ー値を収集する(42)。一致回路44は、対象物内の
陽電子放出物により発生されて検出器32及び34によ
り一致検出された陽電子放射58からの放射線事象を比
較しそして整合させる。一致事象に基づいて、一致デー
タプロセッサは、一致データを発生し、これは一致メモ
リ46に記憶される。
【0012】診断像形成システムは、ガントリに支持さ
れた第3の放射線検出ヘッド50を含み、これは、一致
放射線検出器32、34に対してある角度で配置され
る。この第3の検出器は、投影放射線データを収集する
ように構成され、その前面に取り付けられたコリメータ
52を含み、これは、受け取った放射線を、その面に対
して一般的に垂直に進行する放射線へと制限する。もち
ろん、種々の形式のコリメータを使用して、平行ビー
ム、円錐ビーム又は扇形ビームといった形状の所望の投
影経路を得ることができる。第3の検出器50は、光電
子増倍管のアレーによって観察されるシンチレーション
クリスタルを含む。光電子増倍管の相対的な出力は、各
放射線事象が受け取られた検出器上の位置座標及び各事
象のエネルギーを表す出力信号を発生するように処理及
び補正される。
【0013】図2を参照すれば、診断像形成システム
は、検査領域36が間に配置されるように第3の放射線
検出器から横切るように配置された透過放射線源54を
含む。この透過放射線源は、注入された放射線同位元素
とは異なるエネルギーレベルを有する放射線を検査領域
に完全に透過させ、これが第3の放射線検出器によって
検出される。しかしながら、透過放射線は、放出放射線
と同じエネルギーレベルであってもよく、この場合に
は、放射線が検出器上の位置により区別される。好まし
い実施形態では、コリメータは、511keVのガンマ
線を取り扱うことのできる高エネルギーコリメータであ
り、第3の放射線検出器により受け取られる放射線を一
致形状に直角な投影へと制限する。透過放射線源に伴
い、第3の放射線検出器は、透過及び放出の両放射線を
受け取る。
【0014】図2を更に参照すれば、コリメート型の第
3の検出器50のための単一光子データプロセッサ60
が一例として設けられている。対象物から放出された5
11keVの陽電子消滅放射線及び透過放射線源54か
らの透過放射線の両方が第3の検出器50によって受け
取られる。分類器62は、検出された放射線のエネルギ
ーに基づいて放出投影データ及び透過投影データを分類
する。又、データは、検出された事象の位置のみに基づ
いて分類されてもよいし、又はエネルギー及び位置の組
合せに基づいて分類されてもよい。分類されたデータ
は、投影ビューメモリ64、より詳細には、対応する放
出データメモリ64e及び透過データメモリ64tに記
憶される。
【0015】得られたコリメートされた投影データ64
e、64tは、迅速な全身制限角度断層撮影に特に有用
である。コリメートされたデータ64e、64tは、一
致事象と同時に得られるのが最適である。従って、診断
像形成システムは、種々の検出器を異なるモードで動作
することができる。合成器80は、コリメートされたデ
ータ64e、64tからの情報を一致データ46と多数
の異なる仕方で合成して、一致データ46を補足する。
1つの実施形態では、コリメートされたデータ64e、
64tは、対象物内の当該領域の境界輪郭を画成して、
制限角度断層撮影に必要な再構成の範囲を制限するのに
使用される。或いは又、コリメートされたデータ64
e、64tは、平面当たりのカウント数を確立するのに
使用され、これは、当該領域に関係のない情報が再構成
されないように一致データ46の再構成を更に制限する
のに使用される。別の態様においては、コリメートされ
たデータ64e、64tは、一致データ46と共に再構
成される。再構成プロセッサ82は、例えば、異なる形
式のデータを再構成する盲デコンボリューション型の技
術により、合成された一致及びコリメートデータを像表
示84へ再構成する。盲デコンボリューション技術の一
例が、「盲像デコンボリューション(Blind Image Decon
volution) 」、カンダー及びハジンコス著、IEEEシ
グナル・プロセッシング・マガジン、第13巻、第3
号、第43ページ、1996年に掲載されている。
【0016】図3を参照すれば、診断像形成システム
は、透過減衰補正されたPET像を形成するのにも使用
される。ガントリ、ひいては、検出器32、34、50
が患者の周りで回転されるときに、検出器32、34に
より受け取られたデータは、上記のように収集され(4
2)そして一致回路40により処理される。有効な一致
事象は、一致投影ビューメモリ46に記憶される。同時
に、透過放射線源54からの透過放射線は、第3の検出
器50により受け取られる。分類器62は、検出された
放射線のエネルギーに基づいて透過データを選択し、透
過放射線源54にエネルギーが対応しない検出事象を破
棄する。或いは又、データは、検出事象の位置のみに基
づくか又はそれとエネルギーとの組合せに基づいて分類
されてもよい。データは、透過投影ビューメモリ64に
記憶される。
【0017】一致データは、通常、患者の解剖学的部位
の変化する吸収特性により生じる不正確さを含んでい
る。再構成プロセッサ66tは、透過データを、メモリ
68に記憶される体積減衰係数の透過像表示へと再構成
する。各ボクセル値は、患者の対応位置における組織の
減衰を表す。一致データ補正手段70は、透過データか
ら決定された減衰係数に基づいて一致データを補正す
る。より詳細には、一致データが受け取られるところの
各線に対し、補正手段は、透過減衰係数により対応する
線を計算する。一致データの各線は、次いで、減衰係数
に基づいて重み付け即ち補正され(70)、そして一致
放射線再構成プロセッサ82により再構成されて、患者
の三次元一致像表示84を形成する。
【0018】図4を参照すれば、診断像形成システム
は、二重同位元素像形成において一致するPET及びS
PECT像のためのデータを同時に収集するようにも使
用される。例えば、陽電子放射線(例えば18F−FD
G)を発生する放射性医薬品、及び単一光子放出放射線
(例えば 99mTc−MIBI)を発生する放射性医薬品
の両方を対象物に導入することができる。
【0019】ガントリ、ひいては、検出器32、34、
50が患者の周りで回転されるときに、検出器32、3
4により受け取られたデータが収集され(42)そして
一致回路44により処理される。有効な一致事象は、一
致投影ビューメモリ46に記憶される。同時に、対象物
からの単一光子放出データ及び透過放射線源54からの
透過放射線が第3の検出器50により受け取られる。分
類器62は、相対的なエネルギーに基づいて放出投影デ
ータ及び透過投影データを分類する。或いは、データ
は、検出事象の位置のみに基づいて分類されてもよい
し、それと事象のエネルギーとの組合せに基づいて分類
されてもよい。データは、投影ビューメモリ64に記憶
され、より詳細には、放出データメモリ64e及び透過
データメモリ64tに記憶される。
【0020】放出データは、通常、患者の解剖学的部位
の変化する吸収特性により生じる不正確さを含んでい
る。再構成プロセッサ66tは、透過データを、メモリ
68に記憶される体積減衰係数の透過像表示へと再構成
する。各ボクセル値は、患者の対応位置における組織の
減衰を表す。放出データ補正手段70は、透過データか
ら決定された放出データ減衰係数68に基づいて放出デ
ータを補正する。より詳細には、放出データが受け取ら
れるところの各線に対し、放出補正手段は、透過減衰係
数により対応する線を計算する。放出データの各線は、
次いで、減衰係数に基づいて重み付け即ち補正され(7
0)、そして放出放射線再構成プロセッサ72により再
構成されて、コリメートデータメモリ74に記憶される
三次元放出像表示を形成する。或いは又、補正された放
出データは、再構成せずに、コリメートデータメモリ7
4に直接記憶される。
【0021】一致データも、患者の解剖学的部位の変化
する吸収特性により生じる不正確さを含んでいる。従っ
て、一致データ補正手段70’は、一致データを一致デ
ータ減衰係数68’に基づいて補正する。図4は、一致
減衰係数を放出データ68の場合とは異なるものとして
示し、各放射線の異なるエネルギーを示している。或い
は又、同じ補正係数を使用してもよい。一致再構成プロ
セッサ45は、一致データを再構成して三次元一致像表
示を発生し、これは、一致データメモリ47に記憶され
る。一致像47及び放出像74の選択された部分は、次
いで、映像プロセッサ100により処理され、そして映
像モニタ102に表示されるか又は人間が読める適当な
形態で表示される。従って、単一の診断像形成システム
を使用して、減衰補正一致PET及び減衰補正SPEC
T像を同時に発生することができる。
【0022】放出データ、一致データ又はその両方が必
要とされない場合には、それに関連した減衰補正処理が
除去される。更に別の実施形態において、図6を参照す
れば、1つ以上の固定のコリメート透過放射線源54が
ガントリに配置される。この放射線源54の前方のみに
あるコリメート放射線検出器50の放射線検出領域を使
用して透過データが収集される一方、コリメート放射線
検出器50の残りの領域を使用して放出放射線のみが収
集され、その間に、第1及び第2の放射線検出器32、
34は、一致事象を検出するように動作し続ける。この
ように、透過データは、ガントリ及び患者が互いに対し
て移動されるときに種々の解剖学的部位に対して収集さ
れる。従って、第3の検出器50の面を横切って透過放
射線源54を走査又はスイープするための駆動機構は必
要とされない。
【0023】或いは又、透過放射線源54を検出器3
2、34の一方に可動に取り付けて、検出器50の面を
横切って線源54を走査又はスイープすることもでき
る。コリメート放射線検出器50は、線源54の移動と
整合して透過データ及び放出データの両方を収集する。
心臓のSPECT像形成に関連して特に効果的な線源構
成が図7に示されている。この構成では、検出器50に
コリメータ52が取り付けられ、そして検出器32にコ
リメータ52aが取り付けられる。両方の検出器からの
データは、通常の単一光子データとして収集される。2
つの透過放射線源54a、54bは、これらが各々検出
器50及び32の面にわたって走査又はスイープされる
ように検出器34に可動に取り付けられる。透過放射線
源54aは、一般に、検出器50の面に平行であり、一
方、透過放射線源54bは、透過放射線源54aに垂直
であって且つ検出器32の面に一般に平行である。この
ような構成は、減衰補正された心臓SPECTデータの
効率的な発生を容易にする。好ましくは、線源54a及
びコリメータ52aは、それらの各取付位置に容易に設
置されそして除去されるように各々取り付けられる。線
源54a及びコリメータ52aが除去された状態では、
像形成装置は、上記のように一致及びコリメートデータ
を収集するように容易に変換することができる。
【0024】放出及び透過データの再構成技術が一例と
して説明されたことが当業者に明らかであろう。もちろ
ん、再構成技術は、収集される放射線の形式及びエネル
ギーと、使用するコリメータの形式(即ち、扇形、円錐
及び平行ビーム)とに基づいて変化する。同じ形式及び
エネルギーそしてコリメータ形式を用いても、良く知ら
れたように、異なる実行速度で異なる質の像を発生する
種々の再構成技術が考えられる。
【0025】図5を参照すれば、単一光子放射線56を
検出するコリメート型の第3検出器50に対し、単一光
子データプロセッサ又は単一光子像形成システム60が
一例として設けられる。更に、放出及び透過データのた
めの再構成技術も一例として与えられる。もちろん、再
構成技術は、収集される放射線の形式及び使用するコリ
メータの形式(即ち、扇形、円錐及び平行ビーム)とに
基づいて変化する。対象物からの放出放射線及び透過放
射線源54からの透過放射線の両方が第3の検出器50
により受け取られ、そして放出投影データが発生され
る。通常、放出データは、対象物の解剖学的部位の変化
する吸収特性により生じる不正確さを含んでいる。分類
器62は、放出投影データ及び透過投影データを相対的
なエネルギーに基づいて分類する。データは、投影ビュ
ーメモリ64に記憶され、より詳細には、対応する放出
データメモリ64e及び透過データメモリ64tに記憶
される。再構成プロセッサ66tは、透過データを、メ
モリ68に記憶される透過像表示又は体積減衰係数へと
再構成する。メモリ68に記憶される各ボクセル値は患
者の対応位置における組織の減衰を表す。放出データ補
正手段70は、透過データから決定された減衰係数に基
づいて放出データを補正する。より詳細には、放出デー
タが受け取られたところの各線に対し、放出補正手段
は、メモリ68に記憶された透過減衰係数に基づいて対
応する線を計算する。次いで、放出データの各線は、減
衰係数に基づいて重み付け即ち補正され(70)そして
放出放射線再構成プロセッサ62により再構成されて、
三次元放出像表示を形成し、これはコリメート型データ
メモリ74に記憶される。或いは又、コリメートされた
放出データは、再構成を行わずにコリメート型データメ
モリ74に直接記憶されてもよい。
【0026】このように得られたコリメートされた投影
データ74は、迅速な全身制限角度断層撮影に特に有用
である。コリメートされたデータ74は、一致事象と同
時に得られるのが最適である。従って、診断像形成シス
テムは、種々の検出器を異なるモードで動作することが
できる。合成器80は、コリメートされたデータ74か
らの情報を多数の異なる仕方で一致データ46と合成
し、一致データ46に補足する。1つの実施形態では、
コリメートされたデータ74は、制限角度断層撮影に必
要とされる再構成の範囲を制限するように対象物内の当
該領域の境界輪郭を画成するのに使用される。或いは
又、コリメートされたデータ74は、平面当たりのカウ
ント数を確立するのに使用され、これは、当該領域に関
係ない情報が再構成されないように一致データ46の再
構成を更に制限するのに使用される。別の態様において
は、コリメートされた情報74が一致データ46と共に
再構成される。再構成プロセッサ82は、例えば、異な
る形式のデータを再構成する盲デコンボリューション式
の技術により、合成された一致及びコリメートデータを
像表示84へと再構成する。盲デコンボリューション技
術は、例えば、「盲像デコンボリューション(Blind Ima
ge Deconvolution) 」、カンダー及びハジンコス著、I
EEEシグナル・プロセッシング・マガジン、第13
巻、第3号、第43ページ、1996年に掲載されてい
る。
【0027】本発明は、一致及び単一光子投影データの
合成を容易にすることが当業者に明らかであろう。特
に、上記の検出器及び放射線源の構成は、付加的な深さ
情報を伴う全身平面一致像、透過減衰補正を伴うPET
像、及び透過減衰補正を伴ったり伴わなかったりする合
成PET/SPECT二重アイソトープ像を形成するの
に特に有用である。
【0028】固定の線源を使用しそして走査中に検出器
を移動することにより、減衰情報が得られる。或いは
又、2つ以上の固定の線源を第3の検出器の各端に配置
し、そして第3の検出器を走査中に移動してもよい。こ
れは、走査を開始及び/又は終了するときに患者の一部
分が視野内にあるときに減衰情報に対する「ランプアッ
プ」距離を減少する。映像プロセッサは、再構成された
像からデータの選択された部分を引き出し、それに対応
する人間が読める表示をビデオモニタに形成する。典型
的な表示は、再投影、選択されたスライス又は平面、表
面レンダリング、全身断層撮影像等を含む。
【0029】上記実施形態は、多数の効果があるが、と
りわけ、一致事象を発生する陽電子像形成システムが単
一光子像形成システムと組み合わされ;一致データとコ
リメートデータとの結合により像の再構成が改善され;
充分な像の質が短い走査時間内に得られ、これにより、
患者のスループットを向上すると共に、患者の不便さを
最小にし;付加的な深さ情報を伴う全身平面像、透過減
衰を伴うPET像、及び合成PET/SPECT二重ア
イソトープ像の形成が容易にされる。以上、好ましい実
施形態を参照して本発明を詳細に説明したが、この詳細
な説明を読んで理解したときに多数の変更や修正が明ら
かとなろう。従って、本発明は、特許請求の範囲内に包
含されるこのような全ての変更や修正を含むものとす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による診断像形成システムを示す図であ
る。
【図2】本発明による一致放射線検出システム及びコリ
メート放射線検出システムの1つの実施形態を示す図で
ある。
【図3】本発明の別の実施形態を示す図である。
【図4】本発明により一致PET及びSPECT像から
データを同時に収集するための診断システムを例示する
図である。
【図5】本発明の別の実施形態を例示する図である。
【図6】1つ以上の透過放射線源を含む別の実施形態を
示す図である。
【図7】本発明による線源構成を示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月1日(1998.10.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダニエル ギャグノン アメリカ合衆国 オハイオ州 44124 メ イフィールド ハイツ フォックス ハロ ウ ドライヴ 240−110 Fターム(参考) 2G088 EE02 GG18 JJ05 JJ06 JJ11 KK15 KK31

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i) 陽電子放出物並びに(ii)陽電子放出
    物及び単一光子放出物の一方を含む対象物を受け入れる
    ための検査領域を画成するガントリと;このガントリ上
    に対向配置された第1及び第2の放射線検出器であっ
    て、それらの間に上記検査領域を有し、そして検査領域
    からの放射線を検出する第1及び第2の放射線検出器
    と;これらの第1及び第2の放射線検出器に接続され、
    上記陽電子放出物から放射された一致放射線事象を決定
    すると共に、その一致放射線事象に基づいて一致データ
    を発生するための一致回路と;選択された投影経路に沿
    って進行するコリメート放射線を検出するためのコリメ
    ータを含む第3の放射線検出器であって、上記第1及び
    第2の放射線検出器に対してある角度で上記ガントリに
    支持された第3の放射線検出器と;この第3の放射線検
    出器に接続され、上記単一光子放出物から検出されたコ
    リメート放射線に基づきコリメート投影データを発生す
    るための投影データプロセッサと;上記一致データ及び
    コリメート投影データを体積像へと選択的に合成する合
    成器と;その体積像から像表示を再構成するための再構
    成プロセッサとを備えたことを特徴とする核カメラシス
    テム。
  2. 【請求項2】 上記検査領域に向かって透過放射線を発
    生するための透過放射線源を更に備え、上記第3の放射
    線検出器は、この透過放射線源からの透過放射線及び上
    記対象物からの放出放射線の両方を検出し;上記第3の
    放射線検出器に接続され、検出された放出放射線及び透
    過放射線を分類するための分類器と;検出された透過放
    射線に基づいて透過投影データを発生し、そしてその透
    過投影データをコリメート投影データと選択的に合成す
    るための投影データプロセッサとを更に備えた請求項1
    に記載の核カメラシステム。
  3. 【請求項3】 長手軸に沿った非回転経路に沿ってガン
    トリを選択的に移動するモータ組立体を更に備えた請求
    項1又は2に記載の核カメラシステム。
  4. 【請求項4】 上記モータ組立体は、ガントリを検査領
    域の周りで選択的に回転する請求項3に記載の核カメラ
    システム。
  5. 【請求項5】 対象物か配置される検査領域を含む核カ
    メラシステムで診断像を形成する方法において、対象物
    に第1及び第2のアイソトープを注入し、第1アイソト
    ープは陽電子放出放射線を発生し、そして第2アイソト
    ープは単一光子放出放射線を発生し;上記陽電子放出放
    射線から一致放射線事象を検出し;その検出された一致
    放射線事象に基づいて一致データを発生し;上記一致放
    射線事象を検出する段階と同時に、単一光子放出放射線
    から単一光子放出を検出し;その検出された単一光子放
    出に基づいて単一光子放出データを発生し;上記一致デ
    ータ及び単一光子放出データを体積像へと合成し;そし
    てその体積像から対象物の像表示を再構成するという段
    階を備えたことを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 上記検査領域に透過放射線を透過し;透
    過放射線を検出し、その検出された透過放射線に基づい
    て透過データを発生し;そして透過データ、単一光子放
    出データ及び一致データを体積像へと合成するという段
    階を更に備えた請求項5に記載の診断像形成方法。
  7. 【請求項7】 上記再構成は、盲デコンボリューション
    を含む請求項5に記載の診断像形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018136152A (ja) * 2017-02-20 2018-08-30 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 部分リングpet装置及びpet装置
WO2021182281A1 (ja) * 2020-03-13 2021-09-16 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 医用画像処理装置、コンピュータプログラム及び核医学装置

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