JP2000027759A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JP2000027759A
JP2000027759A JP10192071A JP19207198A JP2000027759A JP 2000027759 A JP2000027759 A JP 2000027759A JP 10192071 A JP10192071 A JP 10192071A JP 19207198 A JP19207198 A JP 19207198A JP 2000027759 A JP2000027759 A JP 2000027759A
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JP
Japan
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piston
suction
compressor
working chamber
chamber
Prior art date
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Pending
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JP10192071A
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English (en)
Inventor
Yasushi Suzuki
康 鈴木
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機の効率低下を防止する 【解決手段】 シリンダブロック101に吸入口112
に連通する環状溝部113を形成し、ピストン102に
環状溝部113に連通する吸入通路114を形成する。
そして、ピストン102の頭部102aに吸入弁115
を設ける。これにより、吸入冷媒は、作動室Pを挟んで
吐出室105反対側に位置するピストン102に形成さ
れた環状溝部113及び吸入通路114を流通して吸入
されるので、吸入冷媒は吐出室105の熱を受け難くな
る。したがって、吸入冷媒の温度を低く保つことができ
るので、冷媒の密度が低下することを防止でき、圧縮機
100の効率が低下することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストンの往復運
動により流体を吸入圧縮する圧縮機(以下、この種の圧
縮機をピストン型圧縮機と呼ぶ。)に関するもので、冷
凍サイクル用の圧縮機に用いて有効である。
【0002】
【従来の技術】ピストン型圧縮機では、例えば特開平7
−91366号公報に記載のように、作動室を挟んでピ
ストンと反対側に吸入室と吐出室とが形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発明者等
は、圧縮機の効率を高めるべく、種々の試験検討を重ね
たところ、圧縮機の効率を低下させる原因として以下の
点を発見した。すなわち、圧縮機では、吐出室内には圧
縮された流体が充満しているので、吐出室内の温度は吸
入室内の温度より高い。このため、隔壁を介して吐出室
に隣接している吸入室内の温度が上昇してしまうので、
吸入室内の流体の密度が低下する。したがって、吸入室
に吸入される流体の流入質量流量が減少するので、実質
的な吐出質量流量が減少し、圧縮機の効率が低下する。
【0004】本発明は、上記点に鑑み、圧縮機の効率低
下を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
2に記載の発明では、作動室(P)を挟んでピストン
(102)と反対側には、作動室(P)から吐出する圧
縮された流体が流入する吐出室(105)が形成され、
さらに、シリンダブロック(101)に形成された環状
溝部(113)、及びピストン(102)に形成された
吸入通路(114)を有することを特徴とする。
【0006】これにより、上記公報に記載のごとく、吐
出室に隣接して形成された吸入室から作動室(P)に流
体を供給するものに比べて、作動室(P)に導入される
導入流体(環状溝部(113)及び吸入通路(11
4))と吐出室(105)との距離が大きくなり、導入
流体は吐出室(105)の熱を受け難くなる。したがっ
て、導入流体の温度を低く保つことができるので、流体
の密度が低下することを防止できる。延いては、圧縮機
の吸入質量流量が減少することが防止できるので、圧縮
機の効率が低下することを防止できる。
【0007】請求項2に記載の発明では、ピストン(1
02)の頭部側にリード弁状の吸入弁(115)が設け
られていることを特徴とする。これにより、例えば吸入
弁(115)をピストン(102)の側面に形成したと
きに比べて、ピストン(102)が上死点に達した時の
作動室(P)の体積(以下、体積をデッドボリュームと
呼ぶ。)を小さくすることができるので、吸入された流
体の多くを吐出することができ、圧縮機の効率が低下す
ることを防止できる。
【0008】請求項2に記載の発明では、ピストン(1
02)が上死点に達した時に、吸入弁115を固定する
ボルト(116)の頭部が、吐出ポート(108)に入
り込むように構成されていることを特徴とする。これに
より、作動室(P)の内壁のうちピストン(102)の
頭部と対向する部位(104)とボルト(116)との
干渉を防止するために新たな凹部等を設けることなく、
ピストン(102)が上死点に達した時の作動室(P)
の体積を略0とすることができる。したがって、吸入冷
媒のほぼ全量を吐出することができるので、圧縮機10
0の効率が低下すること(デッドボリュームが増大する
こと)をさらに防止できる。
【0009】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係る圧縮機を車両用冷凍サイクルの斜板型圧縮
機に適用したものであって、図1は本実施形態に係る斜
板型圧縮機(以下、圧縮機と略す。)100の断面図で
ある。
【0011】図1中、101は往復運動するピストン1
02を収納するシリンダボア103が形成された略円筒
状のシリンダブロックであり、ピストン102及びシリ
ンダブロック103は、後述するシャフト周りに5本
(図2参照)形成されている。104は、シリンダボア
103の開口部のうちピストン102の頭部側を閉塞す
る弁板であり、この弁板104、シリンダボア103
(シリンダブロック103)及びピストン102により
作動室P(の内壁)が構成されている(図3参照)。な
お、作動室Pとは、ピストン102の往復運動によりそ
の体積が拡大縮小することにより、冷媒(流体)を吸入
圧縮するものである。
【0012】因みに、ピストン102の頭部102aと
は、作動室Pの説明から明らかなように、ピストン10
2のうち作動室Pに直接に面する側の端部を言う。そし
て、作動室P(弁板104)を挟んでピストン102と
反対側には、複数個の作動室Pから吐出する圧縮された
冷媒が流入する吐出室105を形成するリアハウジング
106が弁板104と共にシリンダブロック101にボ
ルト107により固定されている。
【0013】また、弁板104のうちピストン102の
頭部102aと対向する部位には、作動室Pと吐出室1
05とを連通させる吐出ポート108が形成されてお
り、この吐出ポート108の吐出室105側には、吐出
室105から作動室Pへ冷媒が逆流することを防止する
リード弁状の吐出弁109が配設されている。なお、吐
出弁109は、吐出弁109の最大開度を規制するスト
ッパ110と共に弁板104にボルト111に共締め固
定されている。
【0014】ところで、シリンダブロック101の外周
面のうちシリンダボア103の内壁に相当する部位に
は、冷凍サイクルの蒸発器(図示せず)側に接続されて
流体を圧縮機100内に吸入する吸入口112が形成さ
れており、この吸入口112は、図2に示すように、シ
リンダブロック101の内周面を周方向に循環するとと
もに、シリンダボア103側に向けて開口する環状溝部
113に連通している。
【0015】一方、ピストン102のうち環状溝部11
3に面する部位には、ピストン102の頭部まで連通す
る吸入通路114が形成されている。したがって、吸入
口112から吸入された冷媒は、環状溝部113を流通
して各ピストン102の吸入通路114から各作動室P
に導かれる。つまり、環状溝部113は、1つの吸入口
112から吸入された冷媒を各吸入通路114(各作動
室P)に分配供給する吸入室としての役割を担ってい
る。
【0016】また、ピストン102の頭部102a側に
は、図1、3に示すように、吸入通路114を経由して
作動室Pに吸入された冷媒が吸入通路114側(環状溝
113側)に逆流することを防止するリード弁状の吸入
弁115が設けられており、この吸入弁115は、ピス
トン102の頭部102aにPネジ116(ボルト)に
て固定されている。
【0017】そして、本実施形態では、図1に示すよう
に、ピストン102が上死点に達した時(作動室Pの体
積が最も縮小した時)に、Pネジ116の頭部が吐出ポ
ート108に嵌まり込む(入り込む)ことにより、Pネ
ジ116と弁板104との干渉を防止している。ところ
で、117は車両走行用エンジン(図示せず)から駆動
力を得て回転するシャフトであり、このシャフト117
は、シリンダブロック101及びフロントハウジング1
18に固定されたラジアル軸受119により回転可能に
支持されている。
【0018】また、120はシャフト117と一体的に
回転するプレートであり、このプレート120とフロン
トハウジング118との間には、プレート120に作用
するスラスト荷重(シャフト117と平行な方向の力)
を受けるスラスト軸受121が配設されている。また、
122はシャフト117に対して傾いた斜板であり、1
23は斜板122とシャフト177とのなす角θ(以
下、この角度θを斜板122の角度θと呼ぶ。)を可変
として斜板122とプレート120とを連結するヒンジ
部である。このヒンジ部123は、プレート120の外
周側に形成されて斜板122側に向けて突出する第1突
起部124に形成された穴124aと、斜板122に形
成されて穴124a内に挿入された第2突起部125か
ら形成されている。
【0019】このため、斜板122が回転する空間(ク
ランク室)122a内の圧力を変化させると、ピストン
102を挟んでクランク室122a内の圧力と作動室P
内との圧力バランスにより、第2突起部125の先端に
形成された球面部125aが穴124aの内壁に対して
摺動して、斜板122の角度θが変化する。因みに、本
実施形態では、クランク室122a内の圧力を高くする
と、斜板122の角度θが大きくなり、ピストン102
の往復行程(ストローク)が小さくなって吐出容量(作
動室Pの最大体積)が縮小する。一方、クランク室12
2a内の圧力を低くすると(吸入圧とすると)、角度θ
が小さくなり、ピストン102の往復行程が大きくなっ
て吐出容量(作動室Pの最大体積)が拡大する。
【0020】また、126は斜板122とピストン10
2の端部(頭部102aと反対側端部)とを連結する一
対のシューであり、シュー126は、斜板122の外径
側には摺動可能に接触し、ピストン102に対しては揺
動可能に接触している。このため、シャフト177の回
転と共に斜板122が回転しながら揺動すると、シャフ
ト177の回転運動が往復運動に変換されてピストン1
02に伝達され、ピストン102が往復運動する。
【0021】因みに、127はシャフト177とフロン
トハウジング118との隙間を密閉するゴム製のリップ
シールである。次に、本実施形態の特徴を述べる。本実
施形態によれば、作動室Pに吸入される冷媒(以下、こ
の冷媒を吸入冷媒)は、作動室Pを挟んで吐出室105
反対側に位置するピストン102に形成された吸入通路
114、及びシリンダブロック101に形成された環状
溝部113を流通して吸入されるので、上記公報に記載
のごとく、吐出室に隣接して形成された吸入室から作動
室に冷媒を供給するものに比べて、吸入冷媒(環状溝部
113及び吸入通路114)と吐出室105との距離が
大きくなり、吸入冷媒は吐出室105の熱を受け難くな
る。
【0022】したがって、吸入冷媒の温度を低く保つこ
とができるので、冷媒の密度が低下することを防止でき
る。延いては、圧縮機100の吸入質量流量が減少する
ことが防止できるので、圧縮機100の効率が低下する
ことを防止できる。また、例えば吸入弁115をピスト
ン102の側面に形成したときに比べて、ピストン10
2が上死点に達した時の作動室Pの体積(デッドボリュ
ーム)を小さくすることができるので、吸入した冷媒の
多くを吐出することができ、圧縮機100の効率が低下
することを防止できる。
【0023】また、吸入弁115を固定するPネジ11
6の頭部を吐出ポート108に嵌り込むことにより、P
ネジ116と弁板104との干渉を防止しているので、
Pネジ116と弁板104との干渉を防止するために新
たな凹部を弁板104に設けることなく、ピストン10
2が上死点に達した時の作動室Pの体積を略0とするこ
とができる。したがって、吸入冷媒のほぼ全量を吐出す
ることができるので、圧縮機100の効率が低下するこ
と(圧縮機100のデッドボリュームが増大すること)
をさらに防止できる。
【0024】ところで、上述の実施形態では、シャフト
117の回転と共に揺動する斜板122によりピストン
102を往復運動させる斜板型圧縮機であったが、本発
明はこれに限定されるものではなく、クランクシャフト
によりピストンを往復運動させる圧縮機であってもよ
い。また、上述の実施形態では、吐出容量(角度θ)が
変化する圧縮機であったが、本発明はこれに限定される
ものではなく、吐出容量(ピストン102の往復行程)
が一定の固定容量型の圧縮機であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る圧縮機の断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】(a)はピストンの頭部の拡大図であり、
(b)は(a)の側面図である。
【符号の説明】
101…シリンダブロック、102…ピストン、103
…シリンダボア、108…吐出ポート、112…吸入
口、114…吸入通路、115…吸入弁。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復運動するピストン(102)により
    作動室(P)の体積の拡大縮小させ、流体を吸入圧縮す
    る圧縮機であって、 前記ピストン(102)を収納するシリンダボア(10
    3)が形成されたシリンダブロック(101)と、 前記作動室(P)を挟んで前記ピストン(102)と反
    対側に配設され、前記作動室(P)から吐出する圧縮さ
    れた流体が流入する吐出室(105)を形成するハウジ
    ング(105)とを有し、 前記ピストン(102)には、流体を前記作動室(P)
    に導く吸入通路(114)が形成され、 前記ピストン(102)の頭部側には、前記作動室
    (P)内に吸入された流体が前記吸入通路(114)側
    に逆流することを防止するリード弁状の吸入弁(11
    5)が設けられ、 前記シリンダブロック(101)の内周面を周方向に循
    環するとともに、前記シリンダボア(103)側に向け
    て開口して前記吸入通路(114)に連通する環状溝部
    (113)が形成され、 さらに、前記シリンダブロック(101)には、前記環
    状溝部(113)に連通し、流体が吸入される吸入口
    (112)が形成されていることを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記吸入弁(115)は、前記ピストン
    (102)の頭部にボルト(116)にて固定され、 前記作動室(P)の内壁のうち前記ピストン(102)
    の頭部と対向する部位(104)には、圧縮された流体
    を吐出する吐出ポート(108)が形成され、 さらに、前記ピストン(102)が上死点に達した時
    に、前記ボルト(116)の頭部が前記吐出ポート(1
    08)に入り込むように構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の圧縮機。
JP10192071A 1998-07-07 1998-07-07 圧縮機 Pending JP2000027759A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002364528A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Sanden Corp 斜板式圧縮機

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