JP2000023953A - 照射野認識方法 - Google Patents

照射野認識方法

Info

Publication number
JP2000023953A
JP2000023953A JP11120850A JP12085099A JP2000023953A JP 2000023953 A JP2000023953 A JP 2000023953A JP 11120850 A JP11120850 A JP 11120850A JP 12085099 A JP12085099 A JP 12085099A JP 2000023953 A JP2000023953 A JP 2000023953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
irradiation field
contour
contour candidate
detected
candidate points
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11120850A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Kono
努 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP11120850A priority Critical patent/JP2000023953A/ja
Publication of JP2000023953A publication Critical patent/JP2000023953A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】精度良く照射野を認識できる照射野認識方法を
提供する。 【解決手段】輪郭候補点検出では、画像信号の信号値の
変化に基づいて複数の輪郭候補点を検出する。次に、輪
郭候補点分別では、この輪郭候補点を複数のグループに
分別する。分別は、輪郭候補点の位置あるいは注目する
輪郭候補点と周辺位置の輪郭候補点との信号値の差分の
符号や走査方向に基づいて行う。照射野輪郭線検出で
は、同一グループに属する輪郭候補点が予め定められた
所定数以上同一直線上にある場合、この直線を照射野輪
郭線とする。他のグループでも同様に照射野輪郭線の検
出を行う。得られた照射野輪郭線によって囲まれた領域
を照射野として認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、放射線画像の照
射野認識方法に関する。詳しくは、照射野絞りを行って
撮影された放射線画像から、放射線画像に基づく画像信
号を用いて照射野の領域を認識するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、疾病診断用の人体X線画像等の放
射線画像を画像データとして得る方法として、フィルム
画像を読み取る方法や輝尽性蛍光体を用いる方法が知ら
れている。また、2次元的に配列された複数の検出素子
において照射された放射線の線量に応じた電気信号を生
成し、この電気信号に基づいて画像データが生成される
FPD(Flat Panel Detector)を用いる方法も知られて
いる。
【0003】このフィルム画像を読み取る方法では、化
学的現像および定着等の処理が行われた放射線写真フィ
ルムにレーザー光を照射し、その透過光あるいは反射光
を集光してフォトマルチプライヤ等の光電素子で電気信
号に変換し、この電気信号に基づいて各画素の画像デー
タが生成される。
【0004】また、輝尽性蛍光体を用いる方法では、放
射線エネルギーの一部を蓄積して、その後可視光等の励
起光を照射すると蓄積されたエネルギーに応じて輝尽発
光を示す輝尽性蛍光体を利用し、この輝尽性蛍光体をシ
ート状とした輝尽性蛍光体シートに被写体の放射線画像
情報を記録したのちレーザ光等を照射し、輝尽発光を集
光して光電素子で電気信号に変換し、この電気信号に基
づいて各画素の画像データが生成される。
【0005】ここで、放射線画像を得る際には、放射線
の被照射部分を小さくして診断等に関係ない部分に放射
線が照射されないようにするため、あるいは診断等に関
係ないない部分からの散乱線が診断に必要とされる部分
に入射されて分解能が低下することを防止するため、被
写体の一部に鉛板を配置したり、放射線発生器に照射野
絞りと呼ばれる鉛板等の放射線非透過物質を設置して、
被写体に対する放射線の照射野を制限するような撮影が
一般的に行われる。
【0006】また、診断等に適した放射線画像を得るた
めに、放射線画像の画像処理が行われる。この画像処理
では、画像データの統計的性質(例えば画像データの最
大値、最小値、平均値、ヒストグラム等)から処理条件
が決定される。ここで、前述のように、照射野絞りを用
いて放射線照射領域を制限した撮影が行われた場合、放
射線が照射された照射野内領域と放射線が照射されてい
ない照射野外領域の画像データを用いて処理条件が決定
されると、照射野外領域の画像データによって放射線画
像全体が放射線量の少ない方向に偏ったものとされてし
まい、診断等に必要とされる照射野内領域の画像に対し
て適正な画像処理が行われなくなってしまう。このた
め、照射野認識を行って放射線が照射された照射野内領
域を判別し、この照射野内領域の被写体画像の画像デー
タに基づいて処理条件が決定されて画像処理が行われ
る。
【0007】この照射野認識では、照射野絞りの形状が
多角形、特に矩形となる場合が多い。このため、例えば
特開昭63−244029号や特開平2−96883号
で示される方法によって、輪郭候補点が直線状に並んで
いる場合に、その直線を検出して照射野輪郭とすること
が提案されている。
【0008】この特開昭63−244029号で示され
る方法では、画像信号から放射線照射野の輪郭部分であ
ると考えられる輪郭候補点を求め、輪郭候補点の座標に
基づいてHough変換を行って曲線を求め、各輪郭候補点
について求められた曲線どうしの交点からHough変換に
よって直線を求め、この直線で囲まれた領域を照射野内
領域とするものである。
【0009】また、特開平2−96883号で示される
方法を用いることもできる。この方法では、輪郭候補点
が3点以上並ぶ線分を検出し、この輪郭候補点に隣接す
ると共に輪郭候補点が3点以上並ぶ線分上にない輪郭候
補点を通過し、輪郭候補点が3点以上並ぶ線分と直角に
交叉する直線と、輪郭候補点が3点以上並ぶ線分との交
点まで輪郭候補点を移動し、このようにして求められた
多数の輪郭候補点に沿った線で囲まれる領域を照射野内
領域とするものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、輪郭候補点
が照射野輪郭上の位置で正しく検出された場合だけでな
く、照射野輪郭上とは異なる位置で誤って検出された場
合、上述の方法では正しく検出された輪郭候補点と誤っ
て検出された輪郭候補点が例えば図8に示すように直線
状となると、この直線が検出されて照射野輪郭が誤認識
されてしまう。このように、照射野が正しく認識されな
い場合には、処理条件も正しく決定することができなく
なってしまうため、診断等に適した放射線画像を得るこ
とができない。
【0011】そこで、この発明では精度良く照射野を認
識できる照射野認識方法を提供するものである。この発
明に係る放射線画像生成方法として、フラットパネルデ
ィテクタ(FPD)の具体例が特開平6−342098
に開示されている。つまり、被写体を透過したX線をa
−Se層等の光導電層で吸収してX線画像に応じた電荷
を発生させ、その電荷量を画素毎に検知するものであ
る。他の方式のFPDの例としては、特開平9−900
48に開示されているように、X線を増感紙などの蛍光
体層に吸収させて蛍光を発生させ、その蛍光の強度を画
素毎に設けたフォトダイオード等の光検出器で検知する
ものがある。蛍光の検知手段としては他に、CCDやC
−MOSセンサを用いる方法もある。特に上記の特開平
6−342098に開示された方式のFPDでは、X線
量を画素毎の電荷量に直接変換するため、FPDでの鮮
鋭性の劣化が少なく、鮮鋭性の優れた画像が得られるの
で、本発明のX線画像記録システム及びX線画像記録方
法による効果が大きく好適である。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る照射野認
識方法は、照射野絞りを用いて被写体に照射された放射
線量を検出し、その検出量に対応して形成される放射線
画像の照射野認識方法において、検出量に基づく画像信
号を用いて照射野輪郭上にあると考えられる輸郭候補点
を複数個検出する輪郭候補点検出手段と、輪郭候補点検
出手段によって検出された輪郭候補点を所定の判定基準
により複数のグル―プに分別する輪郭候補点分別手段
と、輪郭候補点分別手段により分別され、同一グループ
に所属する輪郭候補点が予め定められた所定数以上同一
直線上にある場合、その直線を照射野輪郭線として検出
する照射野輪郭線検出手段とを有し、照射野輪郭線検出
手段によって、輪郭候補点の各グループ毎に照射野候補
線の検出を行い、得られた複数の照射野輪郭線によって
囲まれる領域を照射野として認識するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の一形態に
ついて図を用いて詳細に説明する。図1は、放射線画像
検出処理装置の構成を示す図である。図1において、放
射線発生器30はコントロール部10によって制御され
て、放射線発生器30から放射された放射線は、被写体
5を通して放射線画像読取器40の前面に装着されてい
るFPD(Flat Panel Detector)に照射される。
【0014】FPD(以下「撮像パネル」という)の基
板上には照射された放射線の線量に応じて電気信号を出
力する複数の検出素子が2次元配置されている。各検出
素子には走査線と信号線が接続されており、走査線から
読出信号が供給されると、検出素子から照射された放射
線の線量に応じた電気信号が信号線上に読み出される。
この信号線上に読み出された電気信号に基づいて画像デ
ータが生成されて放射線画像読取器40からコントロー
ル部10に供給される。
【0015】この検出素子は、照射された放射線の線量
に応じた電気信号を出力するものであれば良く、例えば
放射線が照射されたときに電子−正孔対が生成されて抵
抗値が変化する光導電層を用いて検出素子が形成されて
いる場合、この光導電層で生成された放射線量に応じた
量の電荷が電荷蓄積コンデンサに蓄えられて、この電荷
蓄積コンデンサに蓄えられた電荷が電気信号として信号
線上に読み出される。なお、光導電層としては暗抵抗値
が高いものが望ましく、アモルファスセレン、酸化鉛、
硫化カドミウム、ヨウ化第2水銀、または光導電性を示
す有機材料(X線吸収コンパウンドが添加された光伝導
性ポリマを含む)などが用いられ、特にアモルファスセ
レンが望ましい。
【0016】また検出素子が、例えば放射線が照射され
ることにより蛍光を生ずるシンチレータ等を用いて形成
されている場合、フォトダイオードによってシンチレー
タで生じた蛍光強度に基づく電気信号が生成されて信号
線上に読み出される。このように信号線上に読み出され
た電気信号に基づいて生成された画像データDTは、コ
ントロール部10に供給される。
【0017】なお、放射線画像読取器40は撮像パネル
を用いたものに限られるものではなく、輝尽性蛍光体を
用いて画像データを得るものであってもよい。また、画
像データはフィルム画像を読み取って得られた画像デー
タであってもよい。なお、画像データは、画素毎の信号
値の集合で表される。各画素の信号値は、放射線の被曝
量が多いほど高レベルの値となる。
【0018】コントロール部10では、放射線量が異な
って放射線画像読取器40から出力された画像データの
レベルの分布が変動した場合であっても常に安定した放
射線画像を得るために、画像データの正規化処理が行わ
れる。また、信号の分布が変動しても診断に適した濃度
およびコントラストの放射線画像を得るために画像デー
タの階調処理が行われる。なお、コントロール部10で
は、放射線画像の鮮鋭度を制御する周波数強調処理やダ
イナミックレンジの広い放射線画像の全体を、被写体の
細かい構造部分のコントラストを低下させることなく見
やすい濃度範囲内に収めるためのダイナミックレンジ圧
縮処理を行うものとしてもよい。
【0019】ここで、コントロール部10では、放射線
の被照射部分を小さくして診断等に関係ない部分に放射
線が照射されないようにするため、あるいは診断等に関
係ないない部分からの散乱線が診断に必要とされる部分
に入射されて分解能が低下することを防止するために、
被写体に対する放射線の照射野を制限する照射野絞りが
行われた場合、照射野内領域の診断に必要とされる部分
の画像データに基づいて画像処理を適正に行うことがで
きるように照射野認識が行われる。
【0020】この照射野認識は、図2に示すように輪郭
候補点検出が行われて、検出された輪郭候補点の分別が
行われる。次に同じグループに分別された輪郭候補点に
基づいて照射野輪郭線が検出されて、この検出された照
射野輪郭線によって照射野領域が認識される。
【0021】まず、輪郭候補点検出では、画像を走査し
たときに画像データのレベルの急減に変化する位置を検
出して、この位置を輪郭候補点とする。
【0022】例えば、図3Aに示すように放射線画像の
中心から放射状に複数本走査して、あるいは図3Bに示
すように放射線画像を水平あるいは垂直方向に複数本走
査して、走査線上で近傍画素間の画像データの差分値を
算出し、この差分値が所定の範囲を超えた位置が検出さ
れる。ここで、照射野絞りが行われて放射線が照射され
ていない領域の画像データのレベルは、放射線の照射が
行われた領域の画像データのレベルよりも小さい。この
ため、照射野内の画素信号値から照射野外の画素信号値
を引いて差分値を求めると、必ず正の値となる。また照
射野内外の信号差は比較的大きな値となる。例えば、照
射野の上端に位置する照射野輪郭候補点を検出するため
には、垂直方向の走査線上を画像の上端かた下端まで順
に走査し、走査線上のある注目画素について、その信号
値から、注目画素より上側近傍に位置する画素の信号値
を引いた差を差分値として求める。その差分値が正の値
を有する所定の閾値を最初に超える注目画素を照射野輪
郭候補点とする。
【0023】図3Bの矢印SBで示すように、水平方向
に走査が行われたときの画像データのレベルは図3Cに
示すものとなり、矢印SBの走査線上の注目画素の信号
値から左側近傍の画素信号値を引いて求めた差分値は図
3Dに示すものなる。ここで、照射野の左端では、前記
差分値は大きな正の値となる。そこで、左側から順に走
査して最初に閾値ULを超える位置PE1が照射野左端
の輪郭候補点として検出される。逆に、前記のように注
目画素の信号値から左近傍の画素信号値を引くと、照射
野の右端では、照射野外の信号値から照射野内の信号値
を引くことになるため、大きな負の値となる。そこで、
右側から順に走査していき、最初に閾値LLを下回る位
置PE2が照射野右端の輪郭候補点として検出される。
【0024】また、輪郭候補点の検出では、1つの走査
線上で差分値が最大または最小となる点を輪郭候補点と
することもできる。このようにして放射線画像を順次走
査して輪郭候補点を複数検出したときには、この輪郭候
補点の位置や差分値の符号および走査方向が輪郭候補点
データ記憶手段に記憶される。
【0025】輪郭候補点が検出されると、次に輪郭候補
点の分別が行われる。ここで、放射線画像を得て診断等
を行う場合、一般的に最も重要な部分が照射野の中央に
配置される。このため、画像の中心よりも上側の輪郭候
補点は、照射野の上端を検出したものが多く、画像の中
心よりも下側の輪郭候補点は、照射野の下端を検出した
ものが多い。同様に、画像の中心よりも右側の輪郭候補
点は、照射野の右端を検出したものが多く、画像の中心
よりも左側の輪郭候補点は、照射野の左端を検出したも
のが多い。このため、例えば図4に示すように放射線画
像の中心を基準として、放射線画像の領域を中心よりも
右上の領域ARru、右下の領域ARrl、左上の領域AR
lu、左下の領域ARllの4つの領域に分別して、輪郭
候補点データ記憶手段から読み出した輪郭候補点の位置
情報に基づき輪郭候補点が4つに分別される。
【0026】なお、輪郭候補点の分別では、領域ARr
u,ARrl,ARlu,ARllをそれぞれ1つのグループ
としてもよく、領域ARruとARlu、領域ARrlとAR
ll、領域ARruとARrl、領域ARluとARllをそれぞ
れ1つのグループとして、輪郭候補点が複数のグループ
に属するように分割するものとしてもよい。
【0027】また、輪郭候補点の分別は、輪郭候補点の
位置に基づいて行う場合に限られるものではなく、差分
値に基づいてもグループ分けを行うことができる。この
場合、輪郭候補点データ記憶手段から差分値の符号と走
査方向が読み出されて、輪郭候補点が走査方向により例
えば水平方向と垂直方向の2つに分別される。また、放
射状に走査が行われる場合、図5に示すように、走査線
の走査方向と放射線画像の水平方向とのなす角が、例え
ば±45度の範囲内で走査線の開始位置Pから右側に位
置する領域ARrに属するグループと左側に位置する領
域ARlに属するグループ、水平方向とのなす角が±4
5度の範囲外で走査線の開始位置から上側に位置する領
域ARuに属するグループと下側に位置する領域ARdに
属するグループに分別される。さらに、差分値の符号に
ついて、正負を判別する符号判別手段により、同じグル
ープに所属する走査線について、同一の方向に差分を計
算すると共に、差分値が正の値を取るものと負の値を取
るもので分別される。
【0028】このようにして、輪郭候補点は照射野の上
端を検出したものが多いグループ、照射野の下端を検出
したものが多いグループ、照射野の右端を検出したもの
が多いグループ、照射野の左端を検出したものが多いグ
ループに分別される。
【0029】なお、輪郭候補点の検出の際に、放射状に
複数本走査したときの走査角度、水平あるい垂直方向に
操作したときの走査方向や差分値の符号等に基づいて、
輪郭候補点をグループに分別しながら検出することもで
きる。
【0030】ここで、多角形の照射野輪郭は、直線が組
み合わされた構造であることから、照射野輪郭上に存在
する輪郭候補点は直線状に並ぶものとされる。そこで、
輪郭候補点を何点か取り出して直線を求め、多数の輪郭
候補点がその直線状に位置したときに直線が照射野輪郭
線とされる。
【0031】まず、輪郭候補点データ記憶手段から同じ
グループの2つの輪郭候補点の位置が読み出されて算出
手段によって直線の方程式が算出される。ここで、直線
の方程式を算出する際に使用する輪郭候補点の選択は、
どのように行うものとしてもよく、例えばランダムに選
択する方法や、画像の端部側に近い輪郭候補点を選択す
るものとしてもよい。
【0032】次に、輪郭候補点との位置関係を調べる輪
郭候補点位置判定により、輪郭候補点が直線上に存在す
るかどうかの判別が行われる。ここで、輪郭候補点が直
線上に存在するか否かの判別では、直線と輪郭候補点ま
での距離が所定距離の範囲内(例えば1画素以内)であ
れば、この輪郭候補点は直線上に位置するものと判別さ
れる。
【0033】以下順次輪郭候補点が直線上に位置するか
否かの判別が行われて、直線上に位置するものと判別さ
れた輪郭候補点の数が予め設定された所定数Thd以上と
されたときには、この直線が照射野輪郭線とされる。
【0034】同様に他のグループに対しても直線の方程
式が算出されると共に、この直線上に順次輪郭候補点が
位置するか否かの判別が行われて、照射野輪郭線が検出
される。
【0035】また、照射野輪郭線の検出はハフ(Hough)
変換を用いて行うものとしてもよい。このハフ変換を用
いた照射野輪郭線の検出方法では、1つのグループの各
輪郭候補点についてハフ変換が行われる。このハフ変換
によって各輪郭候補点について得られる曲線が所定数T
hd以上交わる交点で表される直線が照射野輪郭線とされ
る。
【0036】例えば輪郭候補点の座標を(Xi,Yi)と
したとき、この座標を通過する直線の方程式は式(1)
で示される。なお、式(1)において「ρ」は原点から
の距離、「θ」は垂角を示す。 ρ=(Xi)cosθ+(Yi)sinθ ・・・(1)
【0037】このとき(θ,ρ)は(Xi,Yi)で定ま
る軌跡を描くものとされ、複数の輪郭候補点について
(θ,ρ)の軌跡を求めると、同一直線は一点で交差す
ることとなる。
【0038】そこで、所定数Thd以上の軌跡が交差する
点(θ0,ρ0)を検出して、そのときの式(2)で示さ
れる直線が照射野輪郭線とされる。 ρ0=(x)cosθ0+(y)sinθ0 ・・・(2)
【0039】同様にして、他のグループでも輪郭候補点
に基づいて照射野輪郭線の検出が行われて、検出された
照射野輪郭線で囲まれた領域が照射野内領域とされる。
また、直線状のエッジ構造を有する被写体を撮影したと
きに、エッジ構造が誤って輪郭候補点として検出された
場合であっても、所定数Thdをある程度大きな値に設定
することにより、誤って検出された輪郭候補点に基づて
照射野輪郭線が検出されてしまうことを防止できる。
【0040】なお、画素ピッチ(検出素子の配列ピッ
チ)が約0.2mmであると共に画素数が2048×2
480程度の撮像パネルを用いた場合、所定数Thdは1
0〜50程度が望ましい。
【0041】ところで、照射野絞りが矩形の場合、照射
野領域を囲う照射野輪郭線は少なくとも4本以上必要と
されることから、照射野輪郭線が例えば4本以上検出さ
れないときには、円形照射野検出が行われる。
【0042】円形照射野検出では、図6に示すように輪
郭候補点検出によって検出された輪郭候補点のうち、お
互いの距離が最も遠い2つの輪郭候補点PM1,PM2
が判別されて、この2点間の距離Lを直径とすると共に
2点を通過する円形の輪郭CRを求め、この円形の輪郭
CRから所定の範囲内CA、例えば数画素の範囲内に検
出された輪郭候補点が所定数、例えば検出された輪郭候
補点の所定の割合以上の輪郭候補点が含まれるか否かが
判別される。ここで、輪郭候補点が所定数以上含まれる
場合には円形の輪郭CRで囲まれた円形の領域が照射野
として認識される。このように、円形照射野検出を行う
ことにより、照射野絞りが円形状であっても、照射野を
正しく認識することができる。
【0043】また、放射線画像の撮影では、図7のよう
に、照射野絞りの1辺のみ、あるいは2辺のみを絞って
撮影されることもある。このような場合、正しく照射野
輪郭線が検出されても、検出された照射野輪郭線は所定
数に満たない場合が生ずる。また、照射野絞りは円形状
でないことから、円形照射野検出によって照射野が検出
されることもない。このため照射野輪郭線が所定数以上
検出されないときに円形照射野検出が行われて、円形照
射野検出によって照射野を認識できない場合には、検出
された所定数に満たない照射野輪郭線を用いて照射野認
識が行われる。
【0044】ここで、検出された照射野輪郭線の長さが
画像辺の長さと略等しい場合には、この照射野輪郭線の
みで限定される領域が照射野として認識される。このた
め、図7Aに示すように画像の1つの端辺側に対して照
射野絞りが行われている場合であっても、検出された照
射野輪郭線の長さが画像辺の長さと略等しくなることか
ら、この照射野輪郭線を用いて正しく照射野を認識する
ことができる。
【0045】また、検出された照射野輪郭線の両端点が
異なる画像端辺と近傍する位置にある場合には、この照
射野輪郭線のみで限定される領域が照射野として認識さ
れる。このため、図7Bに示すように画像の2つの隅に
対して照射野絞りが行われている場合であっても、検出
された照射野輪郭線の両端点が異なる画像端辺と近傍す
る位置にあることから、この照射野輪郭線を用いて正し
く照射野を認識することができる。
【0046】さらに、検出された照射野輪郭線の一方の
端点が画像端の近傍に存在する照射野輪郭線が2本存在
する場合には、これらの照射野輪郭線のみで限定される
領域が照射野として認識される。このため、図7Cに示
すように画像の2つの端辺に対して照射野絞りが行われ
ている場合であっても、検出された照射野輪郭線の一方
の端点が画像端辺と近傍する位置にあることから、この
照射野輪郭線を用いて正しく照射野を認識することがで
きる。
【0047】ところで、照射野認識は縮小された放射線
画像の画像データを用いても行うことができる。この場
合、放射線画像縮小手段を設けるものとし、放射線画像
の画像データの間引きを行うことにより画素数の減少さ
れた縮小画像の画像データを生成し、この縮小画像の画
像データを用いて上述した方法で照射野認識が行われ
る。さらに、放射線画像の画像データを所定の画素数毎
(ma×mb画素)の小領域に分割し、この小領域から
1つの代表値を決定することで、画素数の削減された縮
小画像の画像データを生成し、この画像データを用いて
照射野認識を行うこともできる。ここで、小領域から1
つの代表値を決定する際には、例えば小領域の平均値、
中央値、最大値あるいは最小値等が代表値として用いら
れる。
【0048】このように、縮小画像の画像データを用い
ることによりデータ数が少なくなり、処理を高速に行う
ことができる。また、縮小画像は、照射野認識を正しく
行うことができる程度に原画像の特徴を有すると共にデ
ータ数が少なくなるように生成される。このため、例え
ば縮小画像では1画素のサイズが約1mm〜5mm程度
とすることが望ましい。また、画素ピッチ(検出素子の
配列ピッチ)が約0.2mmであると共に画素数が20
48×2480程度の撮像パネルで得られた放射線画像
を縮小して、画像数が128×154の縮小画像を得た
場合、所定数Thdは5〜50程度が望ましい。
【0049】このように、上述の実施の形態によれば、
画像データの差分値に基づいて複数の輪郭候補点が検出
されると共に、輪郭候補点の位置あるいは注目する輪郭
候補点と周辺位置の輪郭候補点との差分値の符号や走査
方向に基づいて複数のグループに分別される。ここで、
同一グループに属する輪郭候補点が予め定められた所定
数以上同一直線上にある場合、この直線が照射野輪郭線
とされて照射野輪郭が一部分ずつ検出されるので、照射
野輪郭の誤認識を防止して精度良く照射野を認識でき
る。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、照射野を精度良く認識
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】放射線画像処理システムの構成を示す図であ
る。
【図2】照射野認識方法を説明するための図である。
【図3】輪郭候補点検出を説明するための図である。
【図4】輪郭候補点分別を説明するための図である。
【図5】他の輪郭候補点分別を説明するための図であ
る。
【図6】円形照射野検出を説明するための図である。
【図7】円形照射野検出によって照射野が認識されなか
った場合の動作を説明するための図である。
【図8】従来の照射野認識を示す図である。
【符号の説明】 10 コントロール部 30 放射線発生器 40 放射線画像読取器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 9/20 G06F 15/70 335Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照射野絞りを用いて被写体に照射された
    放射線量を検出し、その検出量に対応して形成される放
    射線画像の照射野認識方法において、 前記検出量に基づく画像信号を用いて照射野輪郭上にあ
    ると考えられる輸郭候補点を複数個検出する輪郭候補点
    検出手段と、 前記輪郭候補点検出手段によって検出された輪郭候補点
    を所定の判定基準により複数のグル―プに分別する輪郭
    候補点分別手段と、 前記輪郭候補点分別手段により分別され、同一グループ
    に所属する前記輪郭候補点が予め定められた所定数以上
    同一直線上にある場合、その直線を照射野輪郭線として
    検出する照射野輪郭線検出手段とを有し、 前記照射野輪郭線検出手段によって、前記輪郭候補点の
    各グループ毎に照射野候補線の検出を行い、得られた複
    数の照射野輪郭線によって囲まれる領域を照射野として
    認識することを特徴とする照射野認識方法。
  2. 【請求項2】 前記輪郭候補点分別手段は、前記輪郭候
    補点を、その位置により分別することを特徴とする請求
    項1記載の照射野認識方法。
  3. 【請求項3】 前記輪郭候補点分別手段は、注目する輪
    郭候補点を通る走査線上で、前記注目する輪郭候補点の
    画像信号の信号値とその周辺位置の画像信号の信号値と
    の差分を計算して差分値を求め、前記差分値の符号と走
    査線の走査方向に基づいて輪郭候補点を分別することを
    特徴とする請求項1記載の照射野認識方法。
  4. 【請求項4】 円形照射野検出手段を備え、 前記照射野輪郭線検出手段によって照射野輪郭線が所定
    数以上検出されない場合、前記円形照射野検出手段によ
    って照射野の認識を行うことを特徴とする請求項1から
    請求項3のいずれかに記載の照射野認識方法。
  5. 【請求項5】 前記円形照射野検出手段では、前記輪郭
    候補点検出手段によって検出された輪郭候補点から、互
    いの距離が最も遠い輪郭候補点を2点検出し、この2点
    を直径の両端とした円形の輪郭を求めるものとし、前記
    円形の輪郭から所定の範囲内に前記輪郭候補点検出手段
    によって検出された輪郭候補点が所定数以上含まれる場
    合、前記円形の輪郭で囲まれた円形の領域を照射野とし
    て認識することを特徴とする請求項4に記載の照射野認
    識方法。
  6. 【請求項6】 前記円形照射野検出手段で照射野を認識
    できなかった場合、前記照射野輪郭線検出手段によって
    検出された照射野輪郭線が所定の条件を満たすときに
    は、この所定の条件を満たす照射野輪郭線で限定される
    領域を照射野として認識することを特徴とする請求項4
    あるいは請求項5に記載の照射野認識方法。
  7. 【請求項7】 前記放射線画像の画素数を減少させて得
    られる縮小画像の画像信号を生成する放射線画像縮小手
    段を有し、 前記輪郭候補点検出手段では、前記放射線画像縮小手段
    で得られた縮小画像の画像信号を用いて輸郭候補点を検
    出することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれ
    かに記載の照射野認識方法。
JP11120850A 1998-04-30 1999-04-28 照射野認識方法 Pending JP2000023953A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11120850A JP2000023953A (ja) 1998-04-30 1999-04-28 照射野認識方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-120932 1998-04-30
JP12093298 1998-04-30
JP11120850A JP2000023953A (ja) 1998-04-30 1999-04-28 照射野認識方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000023953A true JP2000023953A (ja) 2000-01-25

Family

ID=26458358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11120850A Pending JP2000023953A (ja) 1998-04-30 1999-04-28 照射野認識方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000023953A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1562143A3 (en) * 2004-02-04 2006-02-15 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and control method and program therefor
JP2009000253A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Canon Inc X線画像撮影装置及び撮影方法
WO2009016959A1 (ja) * 2007-07-30 2009-02-05 Fujifilm Corporation 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び画像処理プログラムを格納する情報記憶媒体
JP2009069019A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Toshiba Corp 目標検出装置および目標検出方法
JP2010131202A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Fujifilm Corp 人体構造物計測支援装置及び方法並びにプログラム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1562143A3 (en) * 2004-02-04 2006-02-15 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and control method and program therefor
CN100366224C (zh) * 2004-02-04 2008-02-06 佳能株式会社 图像处理装置及其控制方法
US7570792B2 (en) 2004-02-04 2009-08-04 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and control method and program therefor
JP2009000253A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Canon Inc X線画像撮影装置及び撮影方法
JP4522437B2 (ja) * 2007-06-21 2010-08-11 キヤノン株式会社 X線画像撮影装置及び撮影方法
WO2009016959A1 (ja) * 2007-07-30 2009-02-05 Fujifilm Corporation 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び画像処理プログラムを格納する情報記憶媒体
JP2009028439A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Fujifilm Corp 画像処理装置、方法及びプログラム
US8288729B2 (en) 2007-07-30 2012-10-16 Fujifilm Corporation Image processing apparatus, image processing method, image processing program, and information storage medium having image processing program stored therein
JP2009069019A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Toshiba Corp 目標検出装置および目標検出方法
JP2010131202A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Fujifilm Corp 人体構造物計測支援装置及び方法並びにプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3380609B2 (ja) 放射線画像の照射野領域抽出装置
US6415049B1 (en) Apparatus for detecting and processing a radiation image
JPS63257879A (ja) 放射線画像の分割パタ−ン認識方法
EP0342379B1 (en) Method for recognizing the contour of an irradiation field
JP3496958B2 (ja) 放射線検出器、画像読出処理条件決定方法および照射野認識方法
US7248729B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP3239186B2 (ja) 放射線画像の照射野領域抽出装置
JP2000079110A (ja) 画像処理装置
JP2000023953A (ja) 照射野認識方法
JP2001238868A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP2000023952A (ja) 照射野認識方法
EP0340553B1 (en) Method for determining an image point in an object image
JP3800892B2 (ja) 放射線画像処理装置
JP3370796B2 (ja) 画像異常検出方法および装置
JP2000157519A (ja) 画像処理装置
JP2000030046A (ja) 放射線画像検出処理装置
JP2001061823A (ja) 放射線画像処理方法及び放射線画像処理装置
US5073961A (en) Method for judging the correctness or incorrectness of a detected subdivision pattern of radiation images
US5091970A (en) Method for judging the presence or absence of limited irradiation field
JP2001245140A (ja) 画像処理方法および画像処理装置
JP2001029335A (ja) 放射線画像処理装置
US5187752A (en) Method for determining image points in object images
JP2000157518A (ja) 放射線画像処理装置
JPS62104264A (ja) 照射野検出装置
JPH06125886A (ja) マーゲン画像読取条件および/または画像処理条件決定方法