JP2000023023A - 撮像装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

撮像装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JP2000023023A
JP2000023023A JP10191647A JP19164798A JP2000023023A JP 2000023023 A JP2000023023 A JP 2000023023A JP 10191647 A JP10191647 A JP 10191647A JP 19164798 A JP19164798 A JP 19164798A JP 2000023023 A JP2000023023 A JP 2000023023A
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signal
motion vector
photoelectric conversion
circuit
electric signal
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Yoshihiro Nakatani
吉宏 中谷
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手ブレ補正を行うビデオカメラの動きベクト
ル生成回路と光電変換素子とを1チップ化してカメラを
小型化する。 【解決手段】 光電変換素子111からの電気信号はS
/H回路112、AGC回路113を経てA/D変換さ
れた後、映像信号生成回路122に加えられて、輝度信
号、色差信号の映像信号が生成される。これと共に上記
電気信号はAGC回路113から検出信号生成回路13
1に加えられてG信号が抜き取られ、LPF132を介
して動きベクトル検出回路140に送られ、動きベクト
ルが生成される。この動きベクトルに基づいて上記映像
信号の動き補正が行われる。上記131、132、14
0の各部は小規模回路で構成できるので、上記111〜
113の部分と共に、150で示す部分として1チップ
IC化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像された映像信
号に動き補正などの、何らかの補正をするために、動き
ベクトルを生成するような撮像装置及びコンピュータ読
み取り可能な記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影中に発生した手ブレを補正す
る手ブレ補正機能の付いたビデオカメラや防振機能の付
いたTVカメラ等の撮像装置が知られている。このよう
な撮像装置の中には、撮影者の手ブレや撮像装置の揺れ
を検出するために、撮影中の映像情報から動きベクトル
を得るような検出回路を有するものがある。この動きベ
クトルを検出する方法としては、現フィールドの画像と
その直前のフィールド画像とを、所定の代表点または画
素毎に比較対照するマッチィング法等があり、動きベク
トル検出回路の入力信号としては、輝度信号や色信号と
呼ばれる映像信号が一般的に用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、輝度信号や色信号と呼ばれる映像信号から動
きベクトルの検出を行っているので、動きベクトルの検
出回路は映像信号生成回路の後段に配置されている。映
像信号生成回路は、撮像素子により得られた複数のカラ
ー信号成分から輝度信号や色信号を生成する回路であ
り、一般的にその回路規模は大きい。このため、映像信
号生成回路と動きベクトル検出回路を一つのICチップ
内に組み込むことは難しい。従って、例えば、動きベク
トルを検出して撮影者の手ブレを補正するような手ブレ
補正機能付きのビデオカメラでは、大別すると撮像部、
映像信号生成部、動きベクトル検出部、手ブレ補正部の
四つのブロックから構成されており、それぞれのブロッ
クが一つから数個のICチップで構成されているため、
撮像装置の小型化には適さないという問題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、例えば、手ブレ
補正機能付きのビデオカメラのような撮像装置におい
て、装置の小型化に適した、動きベクトルの検出および
部品点数を削減するための構成を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による撮像装置に
おいては、被写体を撮像し電気信号に変換する光電変換
手段と、上記電気信号を処理して映像信号を生成する映
像信号生成手段と、上記映像信号生成手段に入力される
前の上記電気信号から動きベクトルを生成する動きベク
トル生成手段と、上記生成された映像信号を上記生成さ
れた動きベクトルに基づいて補正する補正手段とを設け
ている。
【0006】本発明による記憶媒体においては、被写体
を撮像し電気信号に変換する光電変換手順と、上記電気
信号を処理して映像信号を生成する映像信号生成手順
と、上記映像信号生成手順前の上記電気信号から動きベ
クトルを生成する動きベクトル生成手順と、上記生成さ
れた映像信号を上記生成された動きベクトルに基づいて
補正する補正手順とを実行するためのプログラムを記憶
している。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図1は、動きベクトル検出回路を有す
る撮像装置の第1の実施の形態として、本発明を手ブレ
補正機能の付いた単板式の撮像装置に適用した場合を示
す。同図において、101は光信号から複数の特定カラ
ー成分のみを通過させるカラーフィルタ、111は光信
号を電気信号に変換する光電変換素子、112はサンプ
ルホールド回路、113は電気信号の利得を調整するA
GC回路である。
【0008】121はアナログ電気信号をデジタル電気
信号に変換するA/D変換器、122は電気信号を処理
して輝度信号や色差信号の映像信号を生成する映像信号
生成回路、123、124は1フィールド分の映像信号
を一時蓄積するフィールドメモリ、125はフィールド
メモリ123、124の読み出し位置を制御する読み出
し位置制御回路、126は色差信号をNTSC信号等の
変調された色信号に変換するための変調回路、127は
輝度信号を遅延させるための遅延回路、131は動きベ
クトル検出に用いる信号を生成するための検出信号生成
回路、132は低域信号成分のみを通過させるローパス
フィルタ、140は動きベクトルを生成する動きベクト
ル検出回路である。また、一点鎖線で囲まれる部分15
0は、後述するICのチップ内に構成される部分であ
る。
【0009】次に、上記構成による動作を説明する。図
1において、図示しないレンズ等により集光された被写
体からの光信号は、カラーフィルタ101を経て光電変
換素子111に入力される。カラーフィルタ101は、
入力された光信号のうち特定カラー成分のみを通過させ
るものであるが、図1のような光電変換素子111を一
つしか持たない単板式の撮像装置においては、光電変換
素子111の画素単位に異なるカラー成分を通過させる
ようなフィルタ配列構造を有している。後述するが、こ
のフィルタ配列構造には2種類あり、そのうちの原色カ
ラーフィルタと呼ばれるものにおいては、R,G,Bの
三つのカラー成分を通過させるような配列構造となって
いる。そこで、光電変換素子111を構成する各画素に
は画素単位にR,G,Bの三つのうち一つのカラー成分
のみに分離された光が供給され、これらの光は光電変換
素子111によって整然と配列されたR,G,Bのアナ
ログ電気信号に変換される。
【0010】このR,G,Bの電気信号は、サンプルホ
ールド回路112で各画素ごとにサンプルホールドさ
れ、さらにAGC回路113によって画素間の利得差を
調整された後、A/D変換器121に供給されてデジタ
ル電気信号に変換され、映像信号生成回路122に入力
される。映像信号生成回路122は、このR,G,Bの
デジタル電気信号を処理して輝度信号Yと色差信号R−
Y、B−Yという映像信号を生成する。この時、色差信
号としてはR−YとB−Yとが画素ごとに交互に出現す
るように混合されて出力されるのが一般的であり、ここ
ではこれを色差信号R−Y/B−Yと表記することにす
る。
【0011】生成された色差信号R−Y/B−Yは、フ
ィールドメモリ123を経た後、変調回路126によっ
てNTSC信号等に変調され、色信号Cに変換されて、
撮像装置から出力される。また、映像信号生成回路によ
り生成された輝度信号Yは、色差信号R−Y/B−Yと
同様に、フィールドメモリ124を経た後、遅延回路1
27によって遅延されて、撮像装置から出力される。こ
の遅延は、変調回路126によって遅延した色信号Cに
輝度信号Yのタイミングを合わせるものであり、当然な
がら変調回路126と遅延回路127の両者の遅延量は
同一となるようにする。
【0012】また、フィールドメモリ123、124は
読み出し位置制御回路125によって読み出し位置を制
御される。後述するが、この読み出し位置制御回路12
5には撮影者の手ブレ情報が入力されており、この読み
出し位置の制御が、所謂手ブレ補正として動作している
ことになる。
【0013】一方、AGC回路113から出力された
R,G,Bの電気信号はA/D変換器121に供給され
ると共に、検出信号生成回路131にも供給される。こ
の検出信号生成回路131は、整然と配列されたR,
G,Bの電気信号から、例えばG信号のような一つのカ
ラー信号だけを抜き出す。この抜き出されたG信号は、
ローパスフィルタ132に供給され、ここでサンプルホ
ールド回路112等のサンプリング動作によって発生す
る不要な高域成分を除去された後に、動きベクトル検出
回路140に入力される。
【0014】動きベクトル検出回路140は供給された
G信号から動きベクトルを生成する。この動きベクトル
は、上記読み出し位置制御回路125に供給されて撮影
者の手ブレ情報として用いられ、このことにより、手ブ
レ補正機能として働くことになる。
【0015】次に、撮像装置の小型化に最適な動きベク
トル検出回路140について説明する。回路規模の小さ
い動きベクトル検出回路については、従来よりいろいろ
な提案がされているが、ここでは、特開平5−2363
33号公報に提案されているものを引用して説明する。
図2は図1の手ブレ補正機能の付いた撮像装置における
動きベクトル検出回路140の構成を示したブロック図
である。同図において141は2次元バンドパスフィル
タ、142は2値化回路、143はシフトレジスタ、1
44はフィールドメモリ、145は排他的論理和回路、
146は最小値検出回路である。
【0016】図2の上記構成において、2次元バンドパ
スフィルタ141には、図1の検出信号生成回路131
によって抜き出されたG信号からローパスフィルタ13
2によって不要な高域成分を除去された信号が入力され
る。2次元バンドパスフィルタ141は入力された2次
元の画像信号から直流成分と高周波成分を除去するが、
これは空や壁のような特徴的な絵柄のない部分と、逆に
細かい絵柄との両方を除去することに相当する。これに
よってエッジ部分の情報が抽出された2次元の画像信号
が得られる。
【0017】このエッジ部分の情報が抽出された画像信
号は、2値化回路142に供給されて2値化され、エッ
ジ部分だけが抽出された2値化画像信号となる。この2
値化画像信号は、フィールドメモリ144にそのまま一
時蓄積されて1フィールド期間の遅延後に順次的に出力
されるのと同時に、シフトレジスタ143によって順次
的に位置をシフトされて出力され、これら2つの出力信
号は排他的論理和回路145に入力される。この回路動
作は、直前フィールドの2値化エッジ画像と現フィール
ドの2値化エッジ画像とを画素毎に比較対照する全点マ
ッチング法に相当する。
【0018】排他的論理和回路145の出力は最小値検
出回路146に供給され、ここで最小値が検出される。
排他的論理和回路145は、入力された2つの2値化信
号が一致すればその出力が0となるような回路である。
その最小値を検出することは、直前フィールドと現フィ
ールドとの画像のずれ量を検出することと等価であり、
その結果、動きベクトルが生成されることになる。最小
値検出回路146の出力は、そのまま動きベクトル検出
回路140の出力となり、このようにして、動きベクト
ルが生成される。
【0019】次に、本発明の最も特徴的な構成である検
出信号生成回路131について説明する。検出信号生成
回路131の構成方法には大別して2種類あり、これら
はカラーフィルタ101の配列構造と密接な関わりがあ
る。先述したように、カラーフィルタ101の配列構造
には2種類あり、一つは図3のような配列をした原色カ
ラーフィルタと呼ばれるもので、もう一つは図4のよう
な配列をした補色カラーフィルタと呼ばれるものであ
る。
【0020】まず、カラーフィルタ101として原色カ
ラーフィルタを用いた場合の検出信号生成回路131に
ついて説明する。図3は原色カラーフィルタの配列構造
を示したものであるが、図の横方向が水平方向を表し、
縦方向が垂直方向を表わしている。この配列は、先述し
たように、光電変換素子111の画素配列と対応してい
るので、光電変換素子111の各画素に入力される光信
号のカラー成分と考えてもよく、さらには、光電変換素
子111の各画素から出力されるカラー信号成分と考え
てもよい。なお、図3(a)(b)は、それぞれ奇数フ
ィールドおよび偶数フィールドにおいて光電変換素子1
11の各画素から出力されるカラー信号成分を示してい
る。
【0021】光電変換素子111から電気信号として出
力される場合には、(a)、(b)いずれにおいても図
に示される二つの横方向の画素列が同時に図の左端の画
素から右方向へ順に出力される。即ち、奇数フィールド
においては、(a)に示される二つの横列のうちの、上
側の列からR成分とG成分とが交互に出力され、下側の
列からG成分とB成分とが交互に出力される。同様にし
て、偶数フィールドにおいては、(b)に示される二つ
の横列のうちの、上側の列からG成分とB成分とが交互
に出力され、下側の列からR成分とG成分とが交互に出
力される。従って、奇数フィールドと偶数フィールドで
は出力される二つの列で上下の違いはあるが、R成分と
G成分とが交互に出現する列と、G成分とB成分とが交
互に出現する列との二つの列が同時に出力されることに
なる。
【0022】このような出力が得られる原色カラーフィ
ルタを用いた撮像装置の場合には、検出信号生成回路1
31として、G信号だけを抜き出すように構成すればよ
い。それは、G信号がそのまま輝度信号Yに近似した信
号であること、およびG信号が他の信号と比較してサン
プル数が多くなることで、動きベクトルの検出には最適
だからである。
【0023】次に、カラーフィルタ101として補色カ
ラーフィルタを用いた場合の検出信号生成回路131に
ついて説明する。図4は補色カラーフィルタの配列構造
を示したものであるが、図3と同様に、図の横方向が水
平方向を表わし、縦方向が垂直方向を表わしている。こ
の配列は、先述したように、光電変換素子111の画素
配列と対応しているので、光電変換素子111の各画素
に入力される光信号のカラー成分と考えてもよく、さら
には、光電変換素子111の各画素から出力されるカラ
ー信号成分と考えてもよい。なお、図4はそれぞれ奇数
フィールドおよび偶数フィールドにおいて光電変換素子
111の各画素から出力されるカラー信号成分を示して
いる。
【0024】光電変換素子111から電気信号として出
力される場合には、(a)、(b)いずれにおいても図
に示される二つの横方向の画素列が同時に図の左端の画
素から右方向へ順に出力される。即ち、奇数フィールド
においては、(a)に示される二つの横列のうちの、上
側の列からCy成分とYe成分とが交互に出力され、下
側の列からG成分とMg成分とが交互に出力される。同
様にして、偶数フィールドにおいては、(b)に示され
る二つの横列のうちの、上側の列からG成分とMg成分
とが交互に出力され、下側の列からCy成分とYe成分
とが交互に出力される。従って、奇数フィールドと偶数
フィールドでは出力される二つの列で上下の違いはある
が、Cy成分とYe成分とが交互に出現する列と、G成
分とMg成分とが交互に出現する列との二つの列が同時
に出力されることになる。
【0025】ところで、補色信号Ye、Cy、Mg、G
と、原色信号R,G,Bとには以下の関係がある。 Ye=R+G、Cy=G+B、Mg=B+R ここで、奇数および偶数のそれぞれのフィールドで同時
に出力される二つの横列の信号成分を各画素で加算する
ことを考える。これは、図4に示される各画素の信号成
分を縦方向の二つの画素で加算することに相当するが、
その加算信号は以下のような4種類となる。
【0026】 Cy+G=(G+B)+G=2G+B Ye+Mg=(R+G)+(B+R)=2R+G+B Mg+Cy=(B+R)+(G+B)=R+G+2B G+Ye=G+(R+G)=R+2G ………(1)
【0027】さらに、上記の加算信号の連続して得られ
る二つの分を加算することを考える。これは、図4に示
される各画素の隣接する四つの画素で加算することに相
当するが、その加算信号は以下のようになる。
【0028】 (Cy+G)+(Ye+Mg)=(2G+B)+(2R+G+B)=2R+3 G+2B≒2Y (Mg+Cy)+(G+Ye)=(R+G+2B)+(R+2G)=2R+3 G+2B≒2Y ………(2)
【0029】このような出力が得られる補色カラーフィ
ルタを用いた撮像装置の場合には、検出信号生成回路1
31として、光電変換素子111から同時に出力される
二つの信号成分をそれぞれ1/2にした後に加算し、さ
らにその加算信号の連続して得られる二つの分を加算す
るように構成すればよい。このようにすれば、上記の式
(2)から容易に連想されるように、奇数および偶数の
両方のフィールドでまったく同じ信号が得られ、さらに
その信号は輝度信号Yに近似した信号なので、動きベク
トルの検出には最適である。
【0030】ところで、このような補色カラーフィルタ
を用いた撮像装置では、光電変換素子から電気信号とし
て出力する方法として、上述のような二つの列が同時に
出力する方法の他に、縦方向の2画素を光電変換素子の
中で加算して出力する方法がある。次に、その場合の検
出信号生成回路131について説明する。
【0031】図5は補色カラーフィルタの配列構造を示
したものであるが、光電変換素子111から電気信号と
して出力される場合には、(a)、(b)いずれの図に
おいても図に示される二つの横方向の画素列の縦2画素
が加算されて、一つの横列として、図の左端から右方向
へ順に出力される。即ち、奇数フィールドにおいては、
(a)に示される二つの横列のうちの縦2画素が加算さ
れて、(Cy+G)成分と(Ye+Mg)成分とが交互
に出力される列と、(Mg+Cy)成分と(G+Ye)
成分とが交互に出力される列との2種類の列が交互に出
力される。
【0032】同様にして、偶数フィールドにおいては、
(b)に示される二つの横列のうちの縦2画素が加算さ
れて、(Mg+Cy)成分と(G+Ye)成分とが交互
に出力される列と、(Cy+G)成分と(Ye+Mg)
成分とが交互に出力される列との2種類の列が交互に出
力される。
【0033】このような出力が得られる補色カラーフィ
ルタを用いた撮像装置の場合には、検出信号生成回路1
31として、光電変換素子111から同時に出力される
二つの信号成分をそれぞれ1/2にした後に加算するよ
うに構成すればよい。このようにすれば、上述の式
(2)から容易に連想されるように、奇数および偶数の
両方のフィールドでまったく同じ信号が得られ、さらに
その信号は輝度信号Yに近似した信号なので、動きベク
トルの検出には最適である。
【0034】次に、図1の一点鎖線で囲まれる部分15
0を一つのICの中に構成することについて考える。光
電変換素子111としては、一般的にCCDが用いられ
ており、またCMOS構造のものが高集積化に有利であ
ることから、将来的には広く普及していくと言われてい
る。いずれの場合においても、光電変換素子111と同
一チップ内に他の回路を構成するためには、まず回路規
模が小さくなければならず、また特にCCDにおいては
アナログ回路で構成できることが望ましい。その点では
検出信号生成回路131は、上述のように、R,G,B
の中からG信号を抜き出す手段や、信号を1/2にする
手段および加算手段、のような小さな回路規模で、しか
もアナログ回路でも簡単に構成可能なものである。
【0035】さらに、図2のような動きベクトル検出回
路140の構成要素は、特に画像信号を2値化して処理
するため、シフトレジスタ143やフィールドメモリ1
44についてもその回路規模は比較的小さく、またすべ
てアナログ回路でも構成可能なものである。
【0036】従って、このような検出信号生成回路13
1や動きベクトル検出回路140を含めた図1の一点鎖
線で囲まれる部分150を光電変換素子111と同一チ
ップ内に構成することは比較的容易である。
【0037】図6は動きベクトル検出回路140を有す
る撮像装置の第2の実施の形態として、本発明を手ブレ
補正機能の付いた三板式の撮像装置に適用した場合を示
す。図6において図1と同様な部分には同じ番号を付し
てある。従って、主に図1と異なる部分について以下に
説明する。図6において、100は光信号を三つの方向
に分光するプリズム、102、103、104はそれぞ
れR,G,Bのカラー成分のみを通過させるカラーフィ
ルタである。図1の111〜123、121の部分は、
図6では各フィルタ102〜104についてそれぞれ設
けられている。
【0038】次に、上記構成による動作を説明する。図
6においては、図示しないレンズ等により集光された被
写体からの光信号は、プリズム100によって三つの方
向に分光される。これら分光された三つの光信号は、そ
れぞれR,G,Bの特定のカラー成分のみを通過させる
カラーフィルタ、即ち、Rフィルタ102、Gフィルタ
103、Bフィルタ104を経た後にそれぞれ別の光電
変換素子111に入力される。これにより、各光電変換
素子111からはR,G,Bのカラー成分を光電変換さ
れたアナログ電気信号が出力される。
【0039】これらのR,G,Bの電気信号は、それぞ
れサンプルホールド回路112によってサンプルホール
ドされ、さらにAGC回路113で画素間の利得差を調
整された後、それぞれ別のA/D変換器121によりデ
ジタル電気信号に変換されて、映像信号生成回路122
に入力される。図1で説明したのと同様に映像信号生成
回路122は、入力されたR,G,Bのデジタル電気信
号から輝度信号Yと色差信号R−Y/B−Yという映像
信号を生成する。生成された色差信号R−Y/B−Y
は、フィールドメモリ123を経た後、変調回路126
によってNTSC信号等に変調され、色信号Cに変換さ
れて、撮像装置から出力される。
【0040】また、映像信号生成回路122により生成
された輝度信号Yは、色差信号R−Y/B−Yと同様
に、フィールドメモリ124を経た後、遅延回路127
によって遅延されて、撮像装置から出力される。この遅
延は、変調回路126によって遅延した色信号Cに輝度
信号Yのタイミングを合わせるためのものであり、当然
ながら変調回路126と遅延回路127の両者の遅延量
は同一となるようにする。また、フィールドメモリ12
3および124は読み出し位置制御回路125によって
読み出し位置を制御される。図1で説明したのと同様
に、この読み出し位置制御回路125には撮影者の手ブ
レ情報が入力されており、この読み出し位置の制御が、
所謂、手ブレ補正として動作していることになる。
【0041】ところで、図6のように本発明を三板式の
撮像装置に適用した場合には、撮影者の手ブレ情報を得
るための、動きベクトル検出回路140への入力となる
カラー成分は独立に存在するので、動きベクトル検出回
路140としては、R,G,Bに対応した三つの光電変
換素子111のうちのいずれか一つの光電変換素子11
1の出力から検出するように構成されればよい。また、
図1で説明した単板式の撮像装置に適用した場合とは異
なり、検出信号生成回路131は不要となる。図6では
G信号を生成する光電変換素子111の出力から動きベ
クトルを検出するように構成しているが、これは先述し
たようにG信号がそのまま輝度信号Yに近似した信号な
ので、動きベクトルの検出には最適だからである。
【0042】上述したように、AGC回路113から出
力されたG信号はA/D変換器121に供給されるが、
同時に、ローパスフィルタ132に供給される。供給さ
れたG信号は、ここでサンプルホールド回路112等の
サンプリング動作によって発生する不要な高域成分を除
去された後に、動きベクトル検出回路140に入力され
る。動きベクトル検出回路140は供給されたG信号か
ら動きベクトルを生成する。この動きベクトルは、上記
の読み出し位置制御回路125に供給されて撮影者の手
ブレ情報として用いられ、このことにより、手ブレ補正
機能として働くことになる。なお、動きベクトル検出回
路140は、先述した図2と同様の構成のものが用いら
れる。
【0043】以上説明したように、三板式の撮像装置に
おいては、R,G,Bの三つのカラー成分は独立に存在
するので、単板式の撮像装置の場合とは異なり、一つの
カラー成分を抜き出すことは不要となる。動きベクトル
検出回路140もR,G,Bに対応した三つの光電変換
素子のうちのいずれか一つの光電変換素子111の出力
から動きベクトルを検出するように構成すればよい。ま
た、先述したように動きベクトル検出回路140は、図
2に示されるような比較的小さな回路規模であり、かつ
すべてアナログ回路でも構成可能なので、光電変換素子
111として一般的に用いられているCCDや、将来的
に普及していくと思われるCMOS構造のICの内部に
構成することは比較的容易である。従って、図1の部分
150を光電変換素子111と同一チップ内に構成する
ことは比較的容易にできる。
【0044】尚、図1、図6の各機能ブロックによるシ
ステムは、ハード的に構成してもよく、また、CPUや
メモリ等から成るマイクロコンピュータに構成してもよ
い。マイクロコンピュータシステムに構成する場合、上
記メモリは本発明による記憶媒体を構成する。この記憶
媒体には、前述した動作を制御するための手順を実行す
るためのプログラムが記憶される。またこの記憶媒体と
してはROM、RAM等の半導体メモリ、光ディスク、
光磁気ディスク、磁気媒体等を用いてよく、これらをC
D−ROM、フロッピディスク、磁気テープ、磁気カー
ド、不揮発性のメモリカード等に構成して用いてよい。
【0045】従って、この記憶媒体を図1、図6に示し
た以外の他のシステムあるいは装置に供給し、そのシス
テムあるいは装置のコンピュータが、この記憶媒体に格
納されたプログラムコードを読み出し、実行することに
よっても、同等の効果が得られ、本発明は達成される。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の発
明によれば、映像信号生成手段に入力される以前の電気
信号から動きベクトルを生成するように構成したので、
動きベクトルの生成手段を映像信号生成手段の前段に配
置することができ、これによって両者を同一チップ内に
構成することができるようになり、装置の小型化に寄与
することができる。
【0047】また、第2又は第3の発明によれば、例え
ばR,G,B又はMg、Cy、Ye、Gの中からG信号
を抜き出す手段又は信号を1/2にする手段と加算手
段、のような小さな回路規模でしかもアナログ回路でも
構成可能な簡単な手段を付加するだけで、原色カラーフ
ィルタ又は補色カラーフィルタを用いた場合に、動きベ
クトルの生成手段を映像信号生成手段の前段に配置する
ことが可能となる。
【0048】また、第4の発明によれば、例えば三板式
のような複数の光電変換素子から各々異なるカラー信号
成分を得るような撮像装置においては、その一つのカラ
ー信号成分、例えばG信号から動きベクトルを求めるよ
うに構成したので、動きベクトル生成手段を映像信号生
成手段の前段に配置することが可能となる。
【0049】また、第5の発明によれば、上述のように
して動きベクトルの生成を行うことにより、動きベクト
ル生成手段を光電変換手段と同一チップ内に構成するこ
とができる。これにより、撮像装置を構成する部品点数
を削減することができるので、撮像装置の小型化だけで
なく、低コスト化、低消費電力化にも寄与する。
【0050】従って、本発明によれば、例えば、動きベ
クトルを検出することによって撮影者の手ブレを補正す
るような手ブレ補正機能付きのビデオカメラにおいて
も、装置を小型化、低コスト化、低消費電力化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】第1および第2の実施の形態における動きベク
トル検出回路の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態における原色カラーフィルタ
の構成図である。
【図4】第1の実施の形態における補色カラーフィルタ
の構成図である。
【図5】第1の実施の形態における他の補色カラーフィ
ルタの構成図である。
【図6】本発明による第2の実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
100 プリズム 101 カラーフィルタ 102 Rフィルタ 103 Gフィルタ 104 Bフィルタ 111 光電変換素子 112 サンプルホールド回路 113 AGC回路 121 A/D変換器 122 映像信号生成回路 123、124 フィールドメモリ 125 読み出し位置制御回路 131 検出信号生成回路 132 ローパスフィルタ 140 動きベクトル検出回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像し電気信号に変換する光電
    変換手段と、 上記電気信号を処理して映像信号を生成する映像信号生
    成手段と、 上記映像信号生成手段に入力される前の上記電気信号か
    ら動きベクトルを生成する動きベクトル生成手段と、 上記生成された映像信号を上記生成された動きベクトル
    に基づいて補正する補正手段とを備えた撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記光電変換手段は、複数の色信号成分
    を含む電気信号を得るようになされ、上記動きベクトル
    生成手段は、上記複数の色信号成分から一つの色信号成
    分を抜き取り、この抜き取られた色信号成分から動きベ
    クトルを生成することを特徴とする請求項1記載の撮像
    装置。
  3. 【請求項3】 上記光電変換手段は、複数の色信号成分
    を含む電気信号を得るようになされ、上記動きベクトル
    生成手段は、上記電気信号における隣接する複数画素の
    信号成分を加算した信号成分から動きベクトルを生成す
    ることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 上記光電変換手段は、上記複数の色信号
    を得るための複数の光電変換素子を有し、上記動きベク
    トル生成手段は、一つの光電変換素子から得られる電気
    信号から動きベクトルを生成することを特徴とする請求
    項2又は3記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 上記光電変換手段と上記動きベクトル生
    成手段とを一つのICチップ内に構成したことを特徴と
    する請求項1記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 被写体を撮像し電気信号に変換する光電
    変換手順と、 上記電気信号を処理して映像信号を生成する映像信号生
    成手順と、 上記映像信号生成手順前の上記電気信号から動きベクト
    ルを生成する動きベクトル生成手順と、 上記生成された映像信号を上記生成された動きベクトル
    に基づいて補正する補正手順とを実行するためのプログ
    ラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  7. 【請求項7】 上記光電変換手順は、複数の色信号成分
    を含む電気信号を得るようになされ、上記動きベクトル
    生成手順は、上記複数の色信号成分から一つの色信号成
    分を抜き取り、この抜き取られた色信号成分から動きベ
    クトルを生成することを特徴とする請求項6記載のコン
    ピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  8. 【請求項8】 上記光電変換手順は、複数の色信号成分
    を含む電気信号を得るようになされ、上記動きベクトル
    生成手順は、上記電気信号における隣接する複数画素の
    信号成分を加算した信号成分から動きベクトルを生成す
    ることを特徴とする請求項6記載のコンピュータ読み取
    り可能な記憶媒体。
  9. 【請求項9】 上記光電変換手順は、上記複数の色信号
    を得るための複数の光電変換素子を用いて行われ、上記
    動きベクトル生成手順は、一つの光電変換素子から得ら
    れる電気信号から動きベクトルを生成することを特徴と
    する請求項7又は8記載のコンピュータ読み取り可能な
    記憶媒体。
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