JP2000022774A - 情報通信方式 - Google Patents

情報通信方式

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JP2000022774A
JP2000022774A JP18195098A JP18195098A JP2000022774A JP 2000022774 A JP2000022774 A JP 2000022774A JP 18195098 A JP18195098 A JP 18195098A JP 18195098 A JP18195098 A JP 18195098A JP 2000022774 A JP2000022774 A JP 2000022774A
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retransmission
terminal
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JP18195098A
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Inventor
Hiroyuki Sakata
洋幸 坂田
Yasuo Sanbe
靖夫 三部
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NTT Data Group Corp
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NTT Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク環境においてタイムアウトが発
生したときの無用な再送信を減らずことにより、ネット
ワーク上の負荷の低減を図る。 【解決手段】 再送信の要否判断部9は、再送タイマの
駆動停止によりタイムアウトの発生を認識すると、事前
情報を用いて送信側端末1から送信されたパケットにパ
ケット損が生じたかを確率αとして算出する。αの値を
同一パケットの再送信を行うか否かを判断するための根
拠とする。αの値に基づき、再送信を行う際のデメリッ
トをリスクRSとして算出する。αの値に基づき、再送
信を行わない際のデメリットをリスクRnとして算出す
る。リスクRSと、リスクRnとを比較し、RS<Rnか否
かをチェックする。RS<Rnであれば、パケットの再送
信が本当に必要であると判断し、パケットの複製を受信
側端末3に再送信する。RS<Rnでなければ、パケット
の再送信は不要であると判断し一連の処理動作を終了す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信側及び受信側
双方の端末での情報の到着順序や情報内容に関する信頼
性を保証されたネットワーク環境に適用される情報通信
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】LAN(企業情報通信網)やWAN(広
域網)等のネットワークは、通常、OSI参照モデル
(開放型システム環境用の階層化モデル)により開放型
ネットワーキング環境に置かれる。このようなネットワ
ーク環境の下で複数の端末同士が通信を行う場合、OS
I参照モデルでは送信側及び受信側双方の端末でのデー
タの到着順序や内容に関する信頼性を保証するため、ト
ランスポート層が規定される。トランスポート層の各種
機能はトランスポートプロトコルにより実装される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ネットワー
クにおいては、送信側端末が受信側端末に対しパケット
(情報のパッケージ)を送信してから所定時間が経過し
ても、受信側端末から上記パケットを受信した旨を示す
確認応答のパケット(ACK)が送信側端末に到着しな
いタイムアウトが発生することがある。
【0004】上記タイムアウトの発生原因には、送信側
端末から受信側端末へ送信中のパケットに生じるパケッ
ト損及び伝送遅延や、受信側端末において送信側端末へ
の送信を準備しているACKに生じる遅延、受信側端末
から送信側端末へ送信中のACKに生じるACKパケッ
ト損及び伝送遅延等の事象が想定される。なお、パケッ
ト損とは、送信側端末から送信されたパケットが伝送路
上において何らかの理由により紛失又は損壊を受けるこ
とであり、また、伝送遅延とは、上記送信されたパケッ
トが伝送路の状況により伝播に大きな遅れが生じること
である。
【0005】上述した各事象は、ネットワークの中でも
伝送路長のかなり大きなWANや、或いはマイクロ波の
ような無線媒体を利用したネットワーク等の網品質が不
安定な環境において頻繁に発生するものと考えられる。
特に、上記各事象のうちの、送信側端末へ送信されるA
CKに生じるACKパケット損や、ACKの伝送遅延に
ついては、ADSL等の利用による所謂「非対称な」ネ
ットワーク環境であって、「受信→送信」の方が「送信
→受信」よりも網品質が劣る環境において発生し易いも
のと思料される。
【0006】上述したACKパケット損や、ACKの伝
送遅延が発生すれば、送信側端末からのパケットが受信
側端末に到着しているにも拘わらず、タイムアウトが発
生し、それにより送信側端末から上記と同一のパケット
の再送信が行われることになる。そのため、ネットワー
クの利用効率を不必要に上昇させる一方で、通信全体の
スループットを低下させてしまうという不具合を生じる
ことになる。
【0007】従って本発明の目的は、ネットワーク環境
においてタイムアウトが発生したときの無用な再送信を
減らすことにより、ネットワーク上の負荷の低減を図る
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
う情報通信方式は、送信側及び受信側双方の端末での情
報の到着順序や情報内容に関する信頼性を保証されたネ
ットワーク環境に適用されるもので、送信側端末が情報
を送信してから所定時間が経過しても、受信側端末から
情報を受信した旨の応答がなかったときに情報の再送信
の要否を判断する手段を備える。
【0009】上記構成によれば、送信側端末が情報を送
信してから所定時間が経過しても、受信側端末から情報
を受信した旨の応答がなかった所謂タイムアウトが発生
したときに同一情報の再送信の要否を判断することとし
た。そのため、例えば音声情報や映像情報のような情報
内容が多少の欠損(つまり、送信側端末から送信された
情報が伝送路上において何らかの理由により紛失又は損
壊を受けること)に強い情報は、再送信されないので、
ネットワーク上の負荷の低減が図られる。
【0010】本発明の第1の側面に係る好適な実施形態
では、判断手段は、送信側端末に備えられる。判断手段
は、所定時間が経過したか否かを、情報の送信時に起動
し所定時間の経過とともに駆動停止するタイマによって
認識する。また、判断手段は、予め与えられる事前確率
から所定時間経過後の情報損失が生じる確率を求め、こ
の求めた確率に基づいて夫々求まる、情報の再送信を行
うに際してのリスクと、情報の再送信を行わないことに
よるリスクとを比較し、その比較結果に応じて情報の再
送信の要否を判断する。
【0011】この場合、情報の再送信を行うに際しての
リスクは、受信側端末からの確認応答の遅れ又はその損
失に対応しており、情報の再送信を行わないことによる
リスクは、送信側端末から受信側端末への伝送中に生じ
る情報の損失に対応している。
【0012】また、ネットワーク環境は、OSI参照モ
デルにより開放型ネットワーキング環境に置かれてお
り、送信側及び受信側双方の端末での情報の到着順序や
情報内容に関する信頼性は、OSI参照モデルの伝送制
御プロトコルにより保証されている。
【0013】本発明の第2の側面に従う情報通信方法
は、送信側及び受信側双方の端末での情報の到着順序や
情報内容に関する信頼性を保証されたネットワーク環境
に適用されるもので、送信側端末が情報を送信してから
所定時間が経過しても、受信側端末から情報を受信した
旨の応答がなかったときに情報の再送信の要否を判断す
る過程を備える。
【0014】本発明の第3の側面に従うプログラム媒体
は、送信側及び受信側双方の端末での情報の到着順序や
情報内容に関する信頼性を保証されたネットワーク環境
において、送信側端末が情報を送信してから所定時間が
経過しても、受信側端末から情報を受信した旨の応答が
なかったときに情報の再送信の要否を判断する手段を備
えることを特徴とする情報通信方式における送信側端末
及び受信側端末としてコンピュータを動作させるための
コンピュータプログラムをコンピュータ読取可能に担持
する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施形態に係る情報通
信方式が適用される通信システムにおける情報通信の態
様を時系列的に示す。
【0017】上記システムを構成するネットワークは、
上述したOSI参照モデルにより開放型ネットワーキン
グ環境に置かれており、OSI参照モデルでは、送信側
及び受信側双方の端末(図1では、夫々符号1、3で示
す)でのデータの到着順序や内容に関する信頼性を保証
するため、トランスポート層が規定されている。このト
ランスポート層における各種の機能は、現在、トランス
ポートプロトコルとして最も普及しているTCP(伝送
制御プロトコル)とその下位のプロトコルであるIP
(インターネットプロトコル)により実装される。
【0018】TCPは、上記信頼性保証のための機能と
して、ウィンドウ型フロー制御機能と、タイムアウトベ
ースのパケット再送制御機能と、ネットワーク輻輳時に
おける動的なウィンドウ制御機能とを有する。本発明
は、上記各機能のうちのタイムアウトベースのパケット
再送制御機能に着目してなされたもので、この機能を補
強するためのものである。
【0019】図1において、時刻T1で送信側端末1が
シリアル番号を付与したパケット5を受信側端末3へ送
信するのと同時に、内蔵する再送タイマ(図示しない)
を起動する。この再送タイマは、起動してから予め決め
られた所定時間(つまり、タイムアウトが発生したと見
做される時間、図1では、時刻T5)が経過したとき駆
動を停止するのみならず、上記時間の経過前であって
も、送信側端末1が受信側端末3からのACKを受信す
るとその時点で駆動を停止する。
【0020】時刻T2で上記パケット5を受信すると、
受信側端末3は上記シリアル番号を評価して、上記シリ
アル番号と同一シリアル番号を付与したACK7(即
ち、上記パケット5を受信した旨を示す確認応答のパケ
ット)を時刻T3で送信する。このACK7を時刻T4で
受信すると、送信側端末1は上記シリアル番号を評価す
ることにより、時刻T1で送信したパケット5の伝送が
正しく行われたことを確認する。駆動中の再送タイマ
は、時刻T4で駆動を停止する。この後、送信側端末1
は、上記パケット5の次のパケットの送信を、上記と同
一の手順で実行する。しかし、上記ACK7がACKパ
ケット損、或いは伝送遅延等によって時刻T5が経過す
るまでの間に送信側端末1に到着しなければ、時刻T5
で再送タイマが駆動を停止し、タイムアウトが発生す
る。
【0021】本実施形態では、このタイムアウトが発生
したとき、パケット5と同一のパケット(つまり、パケ
ット5の複製)を受信側端末3に再送信するか否かを送
信側端末1において判断し、再送信を要すると判断した
ときにのみ、時刻T5で上記同一パケットを再送信する
ことにしたものである。
【0022】なお、上記タイムアウトに関する処理にお
いては、各パケットの通信毎のRTT(ラウンド・トリ
ップ・タイム)を観測して、直前に観測したRTTを平
滑化した値を新たな再送タイマ値(つまり、タイムアッ
プと見做す時間値)として再送タイマに設定する手法が
採用されている。
【0023】図2は、本発明の一実施形態に係る送信側
端末1が備える再送信の要否判断部(要否判断部)及び
その処理流れを示す。
【0024】送信側端末1は、上述した再送タイマや、
情報の送受信機能や、情報処理機能等の各種機能を果た
すための構成(いずれも図示しない)に加えて、図2に
示すように、要否判断部9をも内蔵する。
【0025】要否判断部9は、送信側端末1において上
述したタイムアウト(時刻T5)が発生したときに、受
信側端末3が時刻T1で送信したパケット5の再送信を
本当に必要としているか否かを事前の統計値から推定
し、推定の結果、必要と判断したときにのみパケット5
と同一パケットの再送信を行うようにしている。
【0026】次に、要否判断部9が実行する処理動作を
図2により説明する。
【0027】まず、再送タイマの駆動停止によりタイム
アウトが発生したことを認識すると(ステップS2
1)、事前情報を用いて「タイムアウトが発生したが本
当にデータ損失が起ったのか、つまり、送信側端末1か
ら送信されたパケット5にパケット損が生じたのか」
を、確率(α)として算出する。そして、そのαの値
を、パケット5と同一パケットの再送信を行うか否かを
判断するための根拠として使用する(ステップS2
2)。
【0028】即ち、上記αの値に基づき、例えば「時間
がかかる」或いは「処理のオーバヘッドが大きい」など
の再送信を行う際のデメリットをリスクRSとして算出
し、それを設定する(ステップS23)。同様に上記α
の値に基づき、例えば「どんなに時間をかけても良いか
ら、上記パケット5が受信側端末3に確実に届いていな
いと困る」などの再送信を行わない際のデメリットをリ
スクRnとして算出し、それを設定する(ステップS2
4)。そして、ステップS23で設定したリスクRS
と、ステップS24で設定したリスクRnとを比較し、
RS<Rnか否かをチェックする(ステップS25)。
【0029】このチェックの結果、RS<Rnである(つ
まり、再送信を行う際のデメリットが、再送信を行わな
い際のデメリットよりも小さい)と認識すれば、上記パ
ケット5の再送信が本当に必要であると判断し、パケッ
ト5の複製を受信側端末3に再送信し(ステップS2
6)、一連の処理動作を終了する(ステップS27)。
一方、上記チェックの結果、RS<Rnでない(つまり、
再送信を行う際のデメリットが、再送信を行わない際の
デメリットよりも小さくない)と認識したときは、上記
パケット5の再送信は不要であると判断し、一連の処理
動作を終了する(ステップS27)。
【0030】上記一連の処理動作を実行することによ
り、必要であると見做された情報(パケット)のみが受
信側端末3に再送信されることになる。
【0031】ところで、送信側端末1においてタイムア
ウトが発生する原因としては、送信側端末1から受信側
端末3へ送信されるパケットに実際にパケット損が発生
している場合、受信側端末3にはパケットが無事に届い
ているがACKパケット損、又はACK伝送遅延が発生
している場合の2つの事象のいずれかが想定され得る。
【0032】タイムアウトの発生原因が前者であれば、
そのパケットと同一パケットの再送信を必要とするし、
後者であれば、再送信は不要である。換言すれば、ステ
ップS25において、RS<Rnであると認識されたとき
は、タイムアウトの発生原因が前者である確率の方が後
者である確率よりも大きく、反対に、RS<Rnでないと
認識されたときは、タイムアウトの発生原因が後者であ
る確率の方が前者である確率よりも大きい筈である。
【0033】本実施形態では、上述した要否判断部9に
おけるステップS25で示した処理動作において、事前
確率を用いるベイズ推定の手法を適用することとした。
【0034】次に、図2のステップS25で実行される
再送信の要否判断に適用されるベイズ推定の手法を、上
述した本発明の一実施形態の内容に即して説明する。
【0035】ここで、以下の事象が発生する確率は、上
記システムを構成する送信側端末1、受信側端末3での
送受信記録を観測することによって、予め分かっている
ものとする。
【0036】まず、送信側端末1からのパケット5を受
信側端末3へ伝送する伝送路(送信側→受信側伝送路)
上においてパケット損が発生する確率をθで表し、次
に、送信側端末1からのパケット5が受信側端末3へ到
着しているにも拘わらず、タイムアウトになる確率をp
で表す。
【0037】以上の条件で上記システムを運用中に、タ
イムアウト(以下、Time Out)が発生した下で
の送信側→受信側伝送路上でパケット損が発生した確率
(以下、Data Loss)を次の(1)式に示す通
り推定する。
【0038】
【数1】 ただし、Pr(DL)とは、Pr(Data Los
s)の略記であり、これは、Data Lossが発生
する確率、即ち、θを表す。次に、Pr(┐DL)と
は、Pr(┐Data Loss)の略記であり、これ
は、DataLossが発生しない確率、即ち、1−θ
を表す。また、Pr(DL|TO)とは、Pr(Dat
a Loss|Time Out)の略記であり、これ
は、Time Outが発生した下でのData Lo
ssが発生する確率を表す。また、Pr(TO|DL)
とは、Pr(Time Out|Data Loss)
の略記であり、これは、Data Lossが発生した
下でのTime Outが発生する確率を表す(1に等
しい)。更に、Pr(TO|┐DL)とは、Pr(Ti
me Out|┐Data Loss)の略記であり、
これは、Data Lossが発生しない下でのTim
e Outが発生する確率、即ち、Pを表す。なお、P
r(DL、TO)とは、Pr(Data Loss、T
ime Out)の略記であり、Pr(TO)とは、P
r(Time Out)の略記であり、Pr(┐DL、
TO)とは、Pr(┐Data Loss、Time
Out)の略記である。
【0039】送信側端末1の要否判断部9では、(1)
式により導き出されるαの値を評価することにより、パ
ケット5と同一パケットの再送信の要否を評価する。要
否判断部9では、例えば、以下のようなリスク値を設定
することにより上記評価が行われる。
【0040】実際にはデータロスが発生していないにも
拘わらず、データロスと判断して再送信を行ってしまう
場合のリスクをlで表し、実際にはデータロスが発生し
ているにも拘わらず、データロスは発生していないもの
と判断して再送信を行わない場合のリスクをLで表す。
送信される情報が、例えば音声情報や映像情報のように
多少の欠損に強い情報であって、且つ、ネットワークの
利用率をできるだけ抑えたい場合には、上記lの値を高
めに設定する。逆に、送信される情報が、ネットワーク
の利用率の高低や送信時間の長短よりも、むしろ情報の
内容(伝送品質)を優先させたい場合には、上記Lの値
を高めに設定する。
【0041】このとき、再送信を行うに際してのリスク
は、下記の(2)式によって示される。
【0042】 l×(1−α)=(1−θ)pl/{θ+(1−θ)p}………(2) 一方、再送信を行わない際のリスクは、下記の(3)式
によって示される。
【0043】 L×α=Lθ/{θ+(1−θ)p}………(3) (2)式と(3)式の大小を比較することにより、上述
したステップS25においてパケット5の再送信の要否
の判断が行われる。
【0044】以上説明したように、本発明の一実施形態
によれば、送信側端末1においてタイムアウトが発生し
たときに、要否判断部9がベイズ推定の手法を用いて送
信済みのパケット5の再送信を要するか否かを判断し、
再送信を要すると判断したときのみ、再送信をすること
とした。そのため、無用な再送信を回避することでネッ
トワーク上の負荷を低減することができる。
【0045】ところで、TCP/IPの性能は、対称な
ネットワークと非対称なネットワークとで相違する。
【0046】図3は、TCP/IP通信時の性能が実測
された、対称なネットワークの一例としてのATM(非
同期転送モード)構内網を示している。このATM構内
網は、送信側→受信側伝送路31の伝送路長と、受信側
→送信側伝送路33の伝送路長とが10mで同一であ
り、ライン容量も156Mbpsと同一である。このよ
うに、上記伝送路31の伝送路長と上記伝送路33の伝
送路長とが同一であるために、上記ATM構内網では、
受信側端末からのACKが所定時間内に送信側端末に到
達しなかったこと(ACKの伝送遅延)に起因して送信
側端末でタイムアウトが発生する確率は極めて低い。
【0047】図4は、TCP/IP通信時の性能が実測
された、非対称なネットワークを示している。このネッ
トワークでは、送信側→受信側伝送路35は、ATM構
内網を使用しており、伝送路長は10mでライン容量は
156Mbpsである。一方、受信側→送信側伝送路3
7については、ライン容量は156Mbpsで送信側→
受信側伝送路35と同一であるが、ATM広域網(即
ち、伝送路長が約2000kmの疑似WAN)を使用し
ているので、伝送路長については大きく相違している。
【0048】図5は、図4に記載したような非対称なネ
ットワークにおけるTCP/IPのパフォーマンスを示
す特性図である。図5を参照して明らかなように、図4
に記載した非対称なネットワークでは、ACKの到着が
大幅に遅れることにより、タイムアウトによる再送信が
発生するために、性能が劣化することが確認された。こ
れは、上記伝送路37の伝送路長が、上記伝送路35の
伝送路長よりも十分に長いこと等に起因するものと思料
される。
【0049】図4に示すような非対称なネットワーク
に、上述した要否判断部9による同一パケットの再送信
の要否判断を導入すれば、TCP/IPのパフォーマン
スの大幅な改善を図ることが可能になる。
【0050】なお、上述した内容は、あくまで本発明の
一実施形態に関するものであって、本発明が上記内容の
みに限定されることを意味するものでないのは勿論であ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ネットワーク環境においてタイムアウトが発生したとき
の無用な再送信を減らずことにより、ネットワーク上の
負荷の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報通信方式が適用
される通信システムにおける情報通信の態様を時系列的
に示す説明図。
【図2】本発明の一実施形態に係る送信側端末が備える
再送信の要否判断部及びその処理流れを示すブロック
図。
【図3】TCP/IP通信時の性能が実測された、対称
なネットワークを示す説明図。
【図4】TCP/IP通信時の性能が実測された、非対
称なネットワークを示す説明図。
【図5】図4の非対称ネットワークにおけるTCP/I
Pのパフォーマンスを示す特性図。
【符号の説明】
1 送信側端末 3 受信側端末 5 パケット 7 ACK(パケット5を受信した旨を示す確認応答の
パケット) 9 再送信の要否判断部(要否判断部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 GA08 GA13 HB15 KA01 LA01 LA03 LA08 LE17 MB04 5K034 AA07 DD03 EE11 FF01 FF02 FF13 HH07 HH11 HH14 HH65 MM03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側及び受信側双方の端末での情報の
    到着順序や情報内容に関する信頼性を保証されたネット
    ワーク環境において、 送信側端末が情報を送信してから所定時間が経過して
    も、受信側端末から情報を受信した旨の応答がなかった
    ときに前記情報の再送信の要否を判断する手段を備える
    ことを特徴とする情報通信方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報通信方式において、 前記判断手段が、送信側端末に備えられることを特徴と
    する情報通信方式。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の情報通信方式において、 前記判断手段が、前記所定時間が経過したか否かを、情
    報の送信時に起動し前記所定時間の経過とともに駆動停
    止するタイマによって認識することを特徴とする情報通
    信方式。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の情報通信方式において、 前記判断手段が、予め与えられる事前確率から前記所定
    時間経過後の情報損失が生じる確率を求め、この求めた
    確率に基づいて夫々求まる、前記情報の再送信を行うに
    際してのリスクと、前記情報の再送信を行わないことに
    よるリスクとを比較し、その比較結果に応じて前記情報
    の再送信の要否を判断することを特徴とする情報通信方
    式。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の情報通信方式において、 前記情報の再送信を行うに際してのリスクが、前記受信
    側端末からの確認応答の遅れ又はその損失に対応してお
    り、前記情報の再送信を行わないことによるリスクが、
    送信側端末から受信側端末への伝送中に生じる前記情報
    の損失に対応していることを特徴とする情報通信方式。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の情報通信方式において、 前記ネットワーク環境が、OSI参照モデルにより開放
    型ネットワーキング環境に置かれることを特徴とする情
    報通信方式。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の情報通信方式において、 送信側及び受信側双方の端末での情報の到着順序や情報
    内容に関する信頼性が、OSI参照モデルの伝送制御プ
    ロトコルにより保証されることを特徴とする情報通信方
    式。
  8. 【請求項8】 送信側及び受信側双方の端末での情報の
    到着順序や情報内容に関する信頼性を保証されたネット
    ワーク環境において、 送信側端末が情報を送信してから所定時間が経過して
    も、受信側端末から情報を受信した旨の応答がなかった
    ときに前記情報の再送信の要否を判断する過程を備える
    ことを特徴とする情報通信方法。
  9. 【請求項9】 送信側及び受信側双方の端末での情報の
    到着順序や情報内容に関する信頼性を保証されたネット
    ワーク環境において、 送信側端末が情報を送信してから所定時間が経過して
    も、受信側端末から情報を受信した旨の応答がなかった
    ときに前記情報の再送信の要否を判断する手段を備える
    ことを特徴とする情報通信方式における前記送信側端末
    及び受信側端末としてコンピュータを動作させるための
    コンピュータプログラムを担持したコンピュータ読取可
    能なプログラム媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003521835A (ja) * 1999-02-22 2003-07-15 テレフォンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) パケット交換通信ネットワーク内における改良されたデータ伝送のためのシステムと方法

Cited By (1)

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JP2003521835A (ja) * 1999-02-22 2003-07-15 テレフォンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) パケット交換通信ネットワーク内における改良されたデータ伝送のためのシステムと方法

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