JP2000012709A - 不揮発性半導体メモリ及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ及びその製造方法

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JP2000012709A
JP2000012709A JP10171351A JP17135198A JP2000012709A JP 2000012709 A JP2000012709 A JP 2000012709A JP 10171351 A JP10171351 A JP 10171351A JP 17135198 A JP17135198 A JP 17135198A JP 2000012709 A JP2000012709 A JP 2000012709A
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gate electrode
insulating layer
floating gate
concave portion
element isolation
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Toshitake Yaegashi
利武 八重樫
Seiichi Aritome
誠一 有留
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カップリング比を上げ、書き込み、消去電圧
の低電圧化を図る。 【解決手段】 トレンチ13は、異なる二つの幅を持っ
ている。幅の狭い領域では、トレンチ13内に絶縁層2
が完全に埋め込まれ、幅の広い領域では、絶縁層2は、
トレンチ13内に凹状に埋め込まれている。フローティ
ングゲート電極(ポリシリコン膜4,5)は、活性領域
のチャネル領域上にゲート絶縁膜3を介して形成され、
かつ、絶縁層2の凹部14内にも形成される。コントロ
ールゲート電極(ポリシリコン膜7,タングステンシリ
サイド膜8)は、凹部14内及び外において、フローテ
ィングゲート電極上に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フローティングゲ
ート電極及びコントロールゲート電極を有する不揮発性
半導体メモリに関する。
【0002】
【従来の技術】図21は、従来の不揮発性半導体メモリ
の平面パターンを示している。図22は、図21のXX
II−XXII線に沿う断面図である。この不揮発性半
導体メモリは、IEEE,IEDM ´97 Tech
nical Digest p.p.271−274
(Shimizu et al.)で報告されたEEP
ROMに関する。
【0003】半導体基板1中には、例えば、STI(Sh
allow Trench Isolation)構造を有する素子分離用の絶
縁層2が形成されている。絶縁層2は、例えば、酸化シ
リコンから構成される。絶縁層2の間の半導体基板(素
子領域)1上には、ゲート絶縁膜3が形成されている。
【0004】ゲート絶縁膜3上には、不純物を含むポリ
シリコン膜4,5から構成されるフローティングゲート
電極FGが形成されている。フローティングゲート電極
FGのロウ方向の二つの端部は、絶縁層2上に配置され
る。このようなフローティングゲート電極FGの端部を
絶縁層2にオーバーラップさせる構造は、ウイングポリ
構造と呼ばれる。
【0005】フローティングゲート電極FGの表面は、
酸化シリコンと窒化シリコンがスタックされたいわゆる
ONOと呼ばれる絶縁膜6により覆われている。絶縁膜
6上には、不純物を含むポリシリコン膜7とタングステ
ンシリサイド膜8がスタックされた構造を有するコント
ロールゲート電極CGが形成されている。
【0006】フローティングゲート電極FGのカラム方
向の両端側の半導体基板(素子領域)1中には、ソース
・ドレイン拡散層10が形成されている。なお、本例
は、NAND型フラッシュEEPROMを前提としてい
るため、カラム方向に隣接するメモリセルで共有される
ソース・ドレイン拡散層10に対するコンタクトホール
の形成を省略することが可能になっている。
【0007】層間絶縁膜9は、メモリセル、即ち、コン
トロールゲート電極CGを完全に覆うように半導体基板
1上に形成される。次に、図21及び図22に示す従来
の不揮発性半導体メモリの製造方法について説明する。
【0008】まず、イオン注入により、半導体基板1中
にN型ウェル、P型ウェル及びチャネル領域をそれぞれ
形成する。この後、熱酸化を行い、半導体基板1上に酸
化膜からなるゲート絶縁膜3を形成する。CVD法によ
り、ゲート絶縁膜3上にポリシリコン膜4を形成する。
また、拡散法により、ポリシリコン膜4中に不純物(例
えば、リン)を導入する。なお、不純物の導入は、ポリ
シリコン膜4の形成と同時に行ってもよい。
【0009】ポリシリコン膜4上にマスク材としての窒
化シリコンを形成し、PEP(写真蝕刻工程)により、
窒化シリコン上にレジストパターンを形成する。レジス
トパターンをマスクにして窒化シリコンをエッチングし
た後、このレジストパターンは、除去される。また、窒
化シリコンをマスクにして、ポリシリコン膜4、ゲート
絶縁膜3及び半導体基板1を順次エッチングし、半導体
基板1中にトレンチを形成する。
【0010】CVD法により、半導体基板1上にトレン
チを完全に満たすTEOSなどの絶縁層2を形成した
後、CMP(Chemical Mechanical Polishing )によ
り、この絶縁層2をトレンチ内のみに残存させる。この
時、窒化シリコンは、CMPのエッチングストッパとし
て機能する。これにより、STI構造を有する素子分離
用の絶縁層2が完成する。この後、ウェットエッチング
法により、窒化シリコンは、除去される。
【0011】CVD法により、半導体基板1上の全面
に、ポリシリコン膜4と一体化するようなポリシリコン
膜5を形成する。ポリシリコン膜5中には、拡散法によ
り不純物(例えば、リン)が導入される。なお、不純物
の導入は、ポリシリコン膜5の形成と同時に行ってもよ
い。
【0012】PEPにより、レジストパターンを形成し
た後、このレジストパターンをマスクにしてポリシリコ
ン膜5にスリットSLを形成する。このスリットSL
は、絶縁層2上に形成される。即ち、メモリセルのフロ
ーティングゲート電極FGの端部がSTI構造の絶縁層
2にオーバーラップするように、スリットSLの位置が
決定される。この後、レジストパターンは、除去され
る。
【0013】CVD法により、酸化シリコン(SiO
2 )、窒化シリコン(Si34 )、酸化シリコン(S
iO2 )を順次形成し、ポリシリコン膜5上にONOと
呼ばれる絶縁膜6を形成する。
【0014】CVD法により、絶縁膜6上にポリシリコ
ン膜7を形成する。ポリシリコン膜7中には、拡散法に
より不純物(例えば、リン)が導入される。なお、不純
物の導入は、ポリシリコン膜7の形成と同時に行っても
よい。また、コントロールゲート電極CGの抵抗値を下
げるため、ポリシリコン膜7上には、タングステンシリ
サイド膜(WSi)8が形成される。
【0015】タングステンシリサイド膜8上にマスク材
としての窒化シリコンを形成し、PEPにより、窒化シ
リコン上にレジストパターンを形成する。レジストパタ
ーンをマスクにして窒化シリコンをエッチングした後、
このレジストパターンは、除去される。また、窒化シリ
コンをマスクにして、タングステンシリサイド膜8、ポ
リシリコン膜7、絶縁膜(ONO)6及びポリシリコン
膜5,4を順次エッチングする。その結果、メモリセル
のフローティングゲート電極FG及びコントロールゲー
ト電極CGが完成する。
【0016】なお、マスクとしての窒化シリコンは、こ
の後、除去しても、又はそのまま残存させてもよい。コ
ントロールゲート電極CGをマスクにして、イオン注入
により、絶縁層2間の半導体基板(素子領域)1中に不
純物を導入し、かつ、不純物の活性化のための高温アニ
ールを行うと、ソース・ドレイン拡散層10が形成され
る。
【0017】CVD法により、メモリセルを完全に覆う
層間絶縁膜9を形成し、かつ、層間絶縁膜9にメモリセ
ルのビット線コンタクトに達するコンタクトホールを形
成する。層間絶縁膜9上及びコンタクトホール内には、
例えば、アルミニウムからなる配線が形成される。この
後、半導体基板1上の全面に保護膜(パッシベーション
膜)が形成され、不揮発性半導体メモリが完成する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図21及び図22に示
す不揮発性半導体メモリでは、データの書き込み及び消
去は、例えば、フローティングゲート電極FGと半導体
基板1の間のゲート絶縁膜3にいわゆるトンネル電流を
流すことにより実行される。このトンネル電流を流すた
め、通常、コントロールゲート電極CGと半導体基板1
の間には、電源電圧よりも高い高電圧が印加される。
【0019】一方、近年では、不揮発性半導体メモリの
信頼性を向上させるため、データの書き込み及び消去時
にコントロールゲート電極CGと半導体基板1の間に印
加する電圧(書き込み電圧、消去電圧)は、できるだけ
低くすることが好ましくなっている。
【0020】しかし、書き込み電圧及び消去電圧を低電
圧化すると、フローティングゲート電極FGと半導体基
板1の間に印加される電圧が低くなり、ゲート絶縁膜3
に十分なトンネル電流を流すことができなくなる。
【0021】そこで、書き込み電圧及び消去電圧が低電
圧化されても、ゲート絶縁膜3に十分なトンネル電流を
流すため、フローティングゲート電極FGとコントロー
ルゲート電極CGの間の容量C1と、フローティングゲ
ート電極FGと半導体基板1の間の容量C2の比(カッ
プリング比C1/C1+C2)を上げることが検討され
ている。
【0022】カップリング比を上げると、コントロール
ゲート電極CGと半導体基板1の間に印加される電圧の
うち、フローティングゲート電極FGと半導体基板1の
間に印加される電圧が大きくなる。このため、書き込み
電圧及び消去電圧が低電圧化されても、十分なトンネル
電流を流すことができる。
【0023】カップリング比を上げるための手法として
は、1.フローティングゲート電極FGとコントロール
ゲート電極CGの間の絶縁膜6を薄膜化する、2.フロ
ーティングゲート電極FGとコントロールゲート電極C
Gが対向する面積をフローティングゲート電極FGと半
導体基板1が対向する面積よりも大きくする、などが考
えられている。
【0024】図21及び図22の例は、上記2.の手法
の一つを示すものであり、フローティングゲート電極F
Gの両端部がSTI構造の絶縁層2にオーバーラップす
るいわゆるウイングポリ構造により、上記2.の条件を
達成している。
【0025】しかし、ウイングポリ構造では、フローテ
ィングゲート電極FGとコントロールゲート電極CGが
対向する面積は、素子分離用の絶縁層2の幅に制限を受
ける。即ち、フローティングゲート電極FGとコントロ
ールゲート電極CGが対向する面積を大きくし、カップ
リング比を上げようとすると、素子分離用の絶縁層2の
幅も広くしなければならず、メモリセルの集積度の向上
に悪影響を及ぼす。
【0026】本発明は、上記欠点を解決すべくなされた
もので、その目的は、メモリセルの集積度を低下させる
ことなく、カップリング比を向上でき、書き込み電圧及
び消去電圧の低電圧化に貢献できる新規な構造の不揮発
性半導体メモリを提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の不揮発性半導体メモリは、異なる素子分離
幅を有し、素子分離幅の広い領域には凹部が設けられて
いる素子分離用の絶縁層と、前記絶縁層に画定された活
性領域のチャネル領域上にゲート絶縁膜を介して配置さ
れると共に前記凹部内に配置されるフローティングゲー
ト電極と、前記チャネル領域及び前記凹部上で前記フロ
ーティングゲート電極上に配置されるコントロールゲー
ト電極とを備える。
【0028】前記絶縁層は、異なる素子分離幅を有する
トレンチ内に配置され、素子分離幅の狭い領域では、前
記絶縁層の表面が実質的に平坦であり、素子分離幅の広
い領域では、前記絶縁層の表面に凹部が設けられてい
る。
【0029】本発明の不揮発性半導体メモリは、複数の
メモリセルを有し、互いに隣接するメモリセルのフロー
ティングゲート電極を分離するスリットは、前記絶縁層
の凹部の外に設けられている。
【0030】前記コントロールゲート電極のエッジは、
前記絶縁層の凹部の外に存在している。前記絶縁層の素
子分離幅の狭い領域の間の活性領域にソース・ドレイン
拡散層が配置されている。
【0031】前記チャネル領域のチャネル長方向におけ
る前記フローティングゲート電極の断面形状は、前記チ
ャネル領域に対して非対称となっている。本発明の不揮
発性半導体メモリの製造方法は、互いに素子分離幅の異
なる領域を有するトレンチを複数本半導体基板に形成
し、前記トレンチの素子分離幅の狭い領域と広い領域の
双方に実質的に同じ膜厚の絶縁層を埋め込み、素子分離
幅の狭い領域の表面を実質的に平坦にし、素子分離幅の
広い領域の表面に凹部を形成し、前記凹部の内面を含む
前記絶縁層上及び互いに隣接するトレンチ間の前記半導
体基板上に第1導電膜を形成し、前記絶縁層上の前記第
1導電膜にスリットを形成し、前記第1導電膜上に絶縁
膜を介して第2導電膜を形成し、前記第2導電膜及び前
記第1導電膜を加工し、コントロールゲート電極及びフ
ローティングゲート電極を形成する、という一連の工程
を備える。
【0032】前記絶縁層は、CVD法により前記トレン
チ内及び外に絶縁物を堆積した後、CMP法により前記
トレンチ外の絶縁物を除去することにより形成される。
前記スリットは、前記凹部の外に形成される。前記コン
トロールゲート電極のエッジが前記凹部にかからないよ
うに、前記第2導電膜及び前記第1導電膜は、加工され
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の不揮発性半導体メモリ及びその製造方法について詳
細に説明する。図1は、本発明の第1実施の形態に関わ
るNOR型フラッシュEEPROMの平面パターンの主
要部を示している。図2は、図1のII−II線に沿う
断面図である。図5は、図1のデバイスの等価回路(破
線で囲った部分)を示している。
【0034】半導体基板1中には、STI(Shallow Tr
ench Isolation)構造を有する素子分離用の絶縁層(酸
化シリコンなど)2が形成されている。この絶縁層2
は、場所によって幅が異なるカラム方向に長いトレンチ
(溝)13内に形成されている。
【0035】具体的には、トレンチ13の幅は、フロー
ティングゲート電極FG及びコントロールゲート電極C
Gが配置される領域において広く設定され、ソース・ド
レイン拡散層10に挟まれる領域において狭くなってい
る。
【0036】そして、トレンチ13において、幅の広い
領域では、絶縁層2が凹状に埋め込まれ、凹部(窪み)
14が形成されており、幅の狭い領域では、絶縁層が完
全に埋め込まれ、表面が実質的に平坦になっている。
【0037】絶縁層2の間の半導体基板(活性領域)1
上には、ゲート絶縁膜3が形成されている。ゲート絶縁
膜3上には、不純物を含むポリシリコン膜4,5から構
成されるフローティングゲート電極FGが形成されてい
る。
【0038】フローティングゲート電極FGのロウ方向
の二つの端部は、絶縁層2上に配置される。さらに、フ
ローティングゲート電極FGのロウ方向の二つの端部の
うちの一方側においては、フローティングゲート電極F
Gが絶縁層2の凹部14内に形成されている。
【0039】互いに隣接するメモリセルのフローティン
グゲート電極FGを分離するためのスリットSLは、絶
縁層2の凹部14の外に設けられている。フローティン
グゲート電極FGの表面は、酸化シリコンと窒化シリコ
ンがスタックされたいわゆるONOと呼ばれる絶縁膜6
により覆われている。絶縁膜6上には、不純物を含むポ
リシリコン膜7とタングステンシリサイド膜8がスタッ
クされた構造を有するコントロールゲート電極CGが形
成されている。コントロールゲート電極CG上には、コ
ントロールゲート電極CG及びフローティングゲート電
極FGの加工時のマスクとして機能するマスク材(例え
ば、窒化シリコン)12が形成されている。
【0040】コントロールゲート電極CG及びフローテ
ィングゲート電極FGの幅(ゲート長)は、絶縁層2の
凹部14の大きさ(カラム方向の長さ)よりも大きく設
定され、コントロールゲート電極CG及びフローティン
グゲート電極FGのエッジが絶縁層2の凹部14にかか
らないようにしている。
【0041】即ち、コントロールゲート電極CG及びフ
ローティングゲート電極FGの加工を、絶縁層2の凹部
14の外で行うようにしている。フローティングゲート
電極FGのカラム方向の両端側の半導体基板(素子領
域)1中には、ソース・ドレイン拡散層10が形成され
ている。本例は、NOR型フラッシュEEPROMを前
提としているため、コンタクトホール11は、各ソース
・ドレイン拡散層10上に設けられる。
【0042】層間絶縁膜9は、メモリセル、即ち、コン
トロールゲート電極CGを完全に覆うように半導体基板
1上に形成される。上記構成のEEPROMによれば、
STIのためのトレンチ13の幅は、フローティングゲ
ート電極FG及びコントロールゲート電極CGが配置さ
れる領域において広く設定され、ソース・ドレイン拡散
層10に挟まれる領域において狭くなっている。このた
め、幅の広い領域では、絶縁層2が凹状に埋め込まれ、
幅の狭い領域では、絶縁層が完全に埋め込まれる。
【0043】また、フローティングゲート電極FGのロ
ウ方向の二つの端部を絶縁層2上に配置し、かつ、二つ
の端部のうちの一方側においては、フローティングゲー
ト電極FGが絶縁層2の凹部14内に形成される。
【0044】よって、絶縁層2の凹部14の側面の面積
分だけ、コントロールゲート電極CGとフローティング
ゲート電極FGが対向する面積を増やすことができ、カ
ップリング比C1/C1+C2(フローティングゲート
電極FGとコントロールゲート電極CGの間の容量C1
と、フローティングゲート電極FGと半導体基板1の間
の容量C2の比)を上げることができる。また、カップ
リング比を上げることができるため、書き込み電圧や消
去電圧の低電圧化を達成できる。
【0045】また、コントロールゲート電極CGとフロ
ーティングゲート電極FGが対向する面積の増加(カッ
プリング比を上げること)は、素子分離用の絶縁層2の
凹部14により達成しているため、絶縁層2の幅を広く
しなくても、カップリング比を上げることができる。よ
って、メモリセルの集積度の向上に貢献できる。
【0046】また、互いに隣接するメモリセルのフロー
ティングゲート電極FGを分離するためのスリットSL
を絶縁層2の凹部14の外に設け、コントロールゲート
電極CG及びフローティングゲート電極FGのエッジ
も、絶縁層2の凹部14にかからないようにしている。
【0047】よって、スリットSL形成時や、コントロ
ールゲート電極CG及びフローティングゲート電極FG
の加工時において、加工段差(加工される材料の厚さの
ばらつき)がなくなり、信頼性が向上し、加工も容易に
なる。
【0048】具体的には、凹部14の外部と内部でのポ
リシリコン膜の厚さのばらつきに起因する半導体基板の
オーバーエッチングを防止することができると共に、絶
縁膜6のエッチングの際の素子分離用の絶縁層2のオー
バーエッチングを抑えるうえで、特にコントロールゲー
ト電極CG及びフローティングゲート電極FGのエッジ
を凹部14の外部に設定することが極めて有効である。
【0049】また、ソース・ドレイン拡散層10間の絶
縁層2の幅は、コントロールゲート電極CG及びフロー
ティングゲート電極FG直下の絶縁層2の幅よりも狭く
設定されているため、ソース・ドレイン拡散層10に対
するコンタクト領域の面積を増やすことができる。
【0050】よって、コンタクトホール11の開口が容
易になると共に、合せずれが生じてもコンタクト抵抗の
増大を抑えることができる。図3は、本発明の第2実施
の形態に関わるNOR型フラッシュEEPROMの平面
パターンの主要部を示している。図4は、図3のIV−
IV線に沿う断面図である。図5は、図3のデバイスの
等価回路(破線で囲った部分)を示している。
【0051】本実施の形態のメモリは、上述の第1実施
の形態のメモリと比べると、スリットSLの位置が異な
っている点に特徴を有する。半導体基板1中には、ST
I構造を有する素子分離用の絶縁層(酸化シリコンな
ど)2が形成されている。この絶縁層2は、場所によっ
て幅が異なるカラム方向に長いトレンチ(溝)13内に
形成されている。
【0052】具体的には、トレンチ13の幅は、フロー
ティングゲート電極FG及びコントロールゲート電極C
Gが配置される領域において広く設定され、ソース・ド
レイン拡散層10に挟まれる領域において狭くなってい
る。
【0053】そして、トレンチ13において、幅の広い
領域では、絶縁層2が凹状に埋め込まれ、凹部(窪み)
14が形成されており、幅の狭い領域では、絶縁層が完
全に埋め込まれ、表面が実質的に平坦になっている。
【0054】絶縁層2の間の半導体基板(活性領域)1
上には、ゲート絶縁膜3が形成されている。ゲート絶縁
膜3上には、不純物を含むポリシリコン膜4,5から構
成されるフローティングゲート電極FGが形成されてい
る。
【0055】フローティングゲート電極FGのロウ方向
の二つの端部は、絶縁層2の凹部14内に形成されてい
る。つまり、互いに隣接するメモリセルのフローティン
グゲート電極FGを分離するためのスリットSLは、絶
縁層2の凹部14内に設けられている。
【0056】フローティングゲート電極FGの表面は、
酸化シリコンと窒化シリコンがスタックされたいわゆる
ONOと呼ばれる絶縁膜6により覆われている。絶縁膜
6上には、不純物を含むポリシリコン膜7とタングステ
ンシリサイド膜8がスタックされた構造を有するコント
ロールゲート電極CGが形成されている。コントロール
ゲート電極CG上には、コントロールゲート電極CG及
びフローティングゲート電極FGの加工時のマスクとし
て機能するマスク材(例えば、窒化シリコン)12が形
成されている。
【0057】コントロールゲート電極CG及びフローテ
ィングゲート電極FGの幅(ゲート長)は、絶縁層2の
凹部14の大きさ(カラム方向の長さ)よりも大きく設
定され、コントロールゲート電極CG及びフローティン
グゲート電極FGのエッジが絶縁層2の凹部14にかか
らないようにしている。
【0058】即ち、コントロールゲート電極CG及びフ
ローティングゲート電極FGの加工を、絶縁層2の凹部
14の外で行うようにしている。フローティングゲート
電極FGのカラム方向の両端側の半導体基板(素子領
域)1中には、ソース・ドレイン拡散層10が形成され
ている。本例は、NOR型フラッシュEEPROMを前
提としているため、コンタクトホール11は、各ソース
・ドレイン拡散層10上に設けられる。
【0059】層間絶縁膜9は、メモリセル、即ち、コン
トロールゲート電極CGを完全に覆うように半導体基板
1上に形成される。上記構成を有するEEPROMにお
いても、上述の第1実施の形態のEEPROMと同様の
効果を得ることができる。
【0060】なお、本実施の形態では、スリットSLが
絶縁層2の凹部14内に形成され、メモリセルのパター
ンが、ロウ方向及びカラム方向共に、メモリセルの中心
に対して対称となっている(第1実施の形態では、ロウ
方向においては、メモリセルのパターンがその中心に対
して非対称となっている)。
【0061】図6は、本発明の第3実施の形態に関わる
NAND型フラッシュEEPROMの平面パターンの主
要部を示している。図7は、図6のVII−VII線に
沿う断面図である。図10は、図6のデバイスの等価回
路(破線で囲った部分)を示している。
【0062】半導体基板1中には、STI構造を有する
素子分離用の絶縁層(酸化シリコンなど)2が形成され
ている。この絶縁層2は、場所によって幅が異なるカラ
ム方向に長いトレンチ(溝)13内に形成されている。
【0063】具体的には、トレンチ13の幅は、フロー
ティングゲート電極FG及びコントロールゲート電極C
Gが配置される領域において広く設定され、ソース・ド
レイン拡散層10に挟まれる領域において狭くなってい
る。
【0064】そして、トレンチ13において、幅の広い
領域では、絶縁層2が凹状に埋め込まれ、凹部(窪み)
14が形成されており、幅の狭い領域では、絶縁層が完
全に埋め込まれ、表面が実質的に平坦になっている。
【0065】絶縁層2の間の半導体基板(活性領域)1
上には、ゲート絶縁膜3が形成されている。ゲート絶縁
膜3上には、不純物を含むポリシリコン膜4,5から構
成されるフローティングゲート電極FGが形成されてい
る。
【0066】フローティングゲート電極FGのロウ方向
の二つの端部は、絶縁層2上に配置される。さらに、フ
ローティングゲート電極FGのロウ方向の二つの端部の
うちの一方側においては、フローティングゲート電極F
Gが絶縁層2の凹部14内に形成されている。
【0067】互いに隣接するメモリセルのフローティン
グゲート電極FGを分離するためのスリットSLは、絶
縁層2の凹部14の外に設けられている。フローティン
グゲート電極FGの表面は、酸化シリコンと窒化シリコ
ンがスタックされたいわゆるONOと呼ばれる絶縁膜6
により覆われている。絶縁膜6上には、不純物を含むポ
リシリコン膜7とタングステンシリサイド膜8がスタッ
クされた構造を有するコントロールゲート電極CGが形
成されている。コントロールゲート電極CG上には、コ
ントロールゲート電極CG及びフローティングゲート電
極FGの加工時のマスクとして機能するマスク材(例え
ば、窒化シリコン)12が形成されている。
【0068】コントロールゲート電極CG及びフローテ
ィングゲート電極FGの幅(ゲート長)は、絶縁層2の
凹部14の大きさ(カラム方向の長さ)よりも大きく設
定され、コントロールゲート電極CG及びフローティン
グゲート電極FGのエッジが絶縁層2の凹部14にかか
らないようにしている。即ち、コントロールゲート電極
CG及びフローティングゲート電極FGの加工を、絶縁
層2の凹部14の外で行うようにしている。
【0069】フローティングゲート電極FGのカラム方
向の両端側の半導体基板(素子領域)1中には、ソース
・ドレイン拡散層10が形成されている。層間絶縁膜9
は、メモリセル、即ち、コントロールゲート電極CGを
完全に覆うように半導体基板1上に形成される。
【0070】上記構成を有するEEPROMにおいて
も、上述の第1実施の形態のEEPROMと同様の効果
を得ることができる。図8は、本発明の第4実施の形態
に関わるNAND型フラッシュEEPROMの平面パタ
ーンの主要部を示している。図9は、図8のIX−IX
線に沿う断面図である。図10は、図8のデバイスの等
価回路(破線で囲った部分)を示している。
【0071】半導体基板1中には、STI構造を有する
素子分離用の絶縁層(酸化シリコンなど)2が形成され
ている。この絶縁層2は、場所によって幅が異なるカラ
ム方向に長いトレンチ(溝)13内に形成されている。
【0072】具体的には、トレンチ13の幅は、フロー
ティングゲート電極FG及びコントロールゲート電極C
Gが配置される領域において広く設定され、ソース・ド
レイン拡散層10に挟まれる領域において狭くなってい
る。
【0073】そして、トレンチ13において、幅の広い
領域では、絶縁層2が凹状に埋め込まれ、凹部(窪み)
14が形成されており、幅の狭い領域では、絶縁層が完
全に埋め込まれ、表面が実質的に平坦になっている。
【0074】絶縁層2の間の半導体基板(活性領域)1
上には、ゲート絶縁膜3が形成されている。ゲート絶縁
膜3上には、不純物を含むポリシリコン膜4,5から構
成されるフローティングゲート電極FGが形成されてい
る。
【0075】フローティングゲート電極FGのロウ方向
の二つの端部は、絶縁層2の凹部14内に形成されてい
る。つまり、互いに隣接するメモリセルのフローティン
グゲート電極FGを分離するためのスリットSLは、絶
縁層2の凹部14内に設けられている。
【0076】フローティングゲート電極FGの表面は、
酸化シリコンと窒化シリコンがスタックされたいわゆる
ONOと呼ばれる絶縁膜6により覆われている。絶縁膜
6上には、不純物を含むポリシリコン膜7とタングステ
ンシリサイド膜8がスタックされた構造を有するコント
ロールゲート電極CGが形成されている。コントロール
ゲート電極CG上には、コントロールゲート電極CG及
びフローティングゲート電極FGの加工時のマスクとし
て機能するマスク材(例えば、窒化シリコン)12が形
成されている。
【0077】コントロールゲート電極CG及びフローテ
ィングゲート電極FGの幅(ゲート長)は、絶縁層2の
凹部14の大きさ(カラム方向の長さ)よりも大きく設
定され、コントロールゲート電極CG及びフローティン
グゲート電極FGのエッジが絶縁層2の凹部14にかか
らないようにしている。即ち、コントロールゲート電極
CG及びフローティングゲート電極FGの加工を、絶縁
層2の凹部14の外で行うようにしている。
【0078】フローティングゲート電極FGのカラム方
向の両端側の半導体基板(素子領域)1中には、ソース
・ドレイン拡散層10が形成されている。層間絶縁膜9
は、メモリセル、即ち、コントロールゲート電極CGを
完全に覆うように半導体基板1上に形成される。
【0079】上記構成を有するEEPROMにおいて
も、上述の第1実施の形態のEEPROMと同様の効果
を得ることができる。次に、本発明の不揮発性半導体メ
モリの製造方法について説明する。
【0080】以下では、上述の第1乃至第4実施の形態
のうち、図1及び図2に示す第1実施の形態に関わるN
OR型フラッシュEEPROMを例にして説明すること
にする。
【0081】まず、図11及び図12に示すように、イ
オン注入により、半導体基板1中にN型ウェル、P型ウ
ェル及びチャネル領域(図示せず)をそれぞれ形成す
る。この後、熱酸化を行い、半導体基板1上に酸化膜か
らなるゲート絶縁膜3を形成する。CVD法により、ゲ
ート絶縁膜3上にポリシリコン膜4を形成する。また、
拡散法により、ポリシリコン膜4中に不純物(例えば、
リン)を導入する。なお、不純物の導入は、ポリシリコ
ン膜4の形成と同時に行ってもよい。
【0082】ポリシリコン膜4上にマスク材としての窒
化シリコン15を形成し、PEP(写真蝕刻工程)によ
り、窒化シリコン15上にレジストパターンを形成す
る。レジストパターンをマスクにしてRIEにより窒化
シリコン15をエッチングした後、このレジストパター
ンは、除去される。また、窒化シリコン15をマスクに
して、ポリシリコン膜4、ゲート絶縁膜3及び半導体基
板1を順次RIEによりエッチングし、半導体基板1中
にトレンチ13を形成する。
【0083】トレンチ13は、全体としてカラム方向に
長い溝状となっており、場所によって幅が異なるように
形成される。本例では、トレンチ13は、幅aの領域と
幅b(>a)の領域を有する。
【0084】次に、図13及び図14に示すように、C
VD法により、半導体基板1上にTEOSなどの絶縁層
2を形成する。ここで、絶縁層2の厚さは、トレンチ1
3の幅の狭い方aの半分程度に設定される。これによ
り、トレンチ13の幅の狭い領域では、絶縁層2が完全
に埋め込まれ、幅の広い領域では、絶縁層2が凹状に埋
め込まれる。
【0085】この後、CMP(Chemical Mechanical Po
lishing )により、絶縁層2を研磨し、トレンチ13の
外の絶縁層2を除去すると、トレンチ13の幅の狭い領
域では、絶縁層2の表面が一様に平坦となり、幅の広い
領域では、絶縁層2に凹部(窪み)14が形成される。
【0086】なお、窒化シリコン15は、CMPのエッ
チングストッパとして機能し、CMP終了後にウェット
エッチング法により除去される。次に、図15及び図1
6に示すように、CVD法により、半導体基板1上の全
面に、ポリシリコン膜4と一体化するようなポリシリコ
ン膜5を形成する。ここで、ポリシリコン膜5は、絶縁
層2の凹部14においては、その内面上に形成され、凹
部14を埋め込むことはない。ポリシリコン膜5中に
は、拡散法により不純物(例えば、リン)が導入され
る。なお、不純物の導入は、ポリシリコン膜5の形成と
同時に行ってもよい。
【0087】PEPにより、レジストパターンを形成し
た後、このレジストパターンをマスクにしてポリシリコ
ン膜5にスリットSLを形成する。このスリットSL
は、絶縁層2の凹部14とオーバーラップしないよう
に、絶縁層2の凹部14の外に形成される。この後、レ
ジストパターンは、除去される。
【0088】次に、図17及び図18に示すように、C
VD法により、酸化シリコン(SiO2 )、窒化シリコ
ン(Si34 )、酸化シリコン(SiO2 )を順次形
成し、ポリシリコン膜5上にONOと呼ばれる絶縁膜6
を形成する。
【0089】CVD法により、絶縁膜6上にポリシリコ
ン膜7を形成する。ポリシリコン膜7中には、拡散法に
より不純物(例えば、リン)が導入される。なお、不純
物の導入は、ポリシリコン膜7の形成と同時に行っても
よい。また、コントロールゲート電極CGの抵抗値を下
げるため、ポリシリコン膜7上には、タングステンシリ
サイド膜(WSi)8が形成される。
【0090】タングステンシリサイド膜8上にマスク材
としての窒化シリコン12を形成し、PEPにより、窒
化シリコン12上にレジストパターンを形成する。レジ
ストパターンをマスクにしてRIEにより窒化シリコン
12をエッチングした後、このレジストパターンは、除
去される。また、窒化シリコン12をマスクにして、タ
ングステンシリサイド膜8、ポリシリコン膜7、絶縁膜
(ONO)6及びポリシリコン膜5,4を順次RIEに
よりエッチングする。その結果、メモリセルのフローテ
ィングゲート電極FG及びコントロールゲート電極CG
が完成する。
【0091】この時、フローティングゲート電極FG及
びコントロールゲート電極CGのライン幅は、絶縁層2
の凹部14の大きさ(カラム方向の長さ)よりも大きく
設定され、かつ、フローティングゲート電極FG及びコ
ントロールゲート電極CGのエッジが絶縁層2の凹部1
4にかからないようにしている。
【0092】よって、フローティングゲート電極FG及
びコントロールゲート電極CGの加工時において、いわ
ゆる加工段差がなくなるため、メモリセルのゲート部の
加工が容易に行える。
【0093】なお、本例では、マスクとしての窒化シリ
コン12は、そのまま残存させているが、メモリセルの
ゲート部の加工が終了した後に除去しても構わない。こ
の後、コントロールゲート電極CGをマスクにして、イ
オン注入により、絶縁層2間の半導体基板(素子領域)
1中に不純物を導入し、かつ、不純物の活性化のための
高温アニールを行うと、ソース・ドレイン拡散層10が
形成される。
【0094】次に、図19及び図20に示すように、C
VD法により、メモリセルを完全に覆う層間絶縁膜9を
形成し、かつ、層間絶縁膜9にメモリセルのソース・ド
レイン拡散層10に達するコンタクトホール11を形成
する。ここで、ソース・ドレイン拡散層10が形成され
る活性化領域の面積は、メモリセルのチャネル領域の面
積よりも大きくなっているため、コンタクトホール11
の形成が容易になっている。
【0095】層間絶縁膜9上及びコンタクトホール11
内には、例えば、アルミニウムからなる配線(ビット
線、ソース線)が形成される。この後、半導体基板1上
の全面に保護膜(パッシベーション膜)が形成され、不
揮発性半導体メモリが完成する。
【0096】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の不揮発
性半導体メモリ及びその製造方法によれば、次のような
効果を奏する。STIのためのトレンチの幅は、フロー
ティングゲート電極及びコントロールゲート電極が配置
される領域において広く設定され、ソース・ドレイン拡
散層に挟まれる領域において狭くなっている。このた
め、幅の広い領域では、絶縁層が凹状に埋め込まれ、幅
の狭い領域では、絶縁層が完全に埋め込まれる。また、
フローティングゲート電極のロウ方向の端部を絶縁層上
に配置し、かつ、フローティングゲート電極を絶縁層の
凹部内にも形成している。
【0097】よって、絶縁層の凹部の側面の面積分だ
け、コントロールゲート電極とフローティングゲート電
極が対向する面積を増やすことができ、カップリング比
を上げることができる。また、カップリング比を上げる
ことができるため、書き込み時及び消去時において、半
導体基板とコントロールゲート電極の間に印加する電圧
を低くできる。
【0098】また、コントロールゲート電極とフローテ
ィングゲート電極が対向する面積の増加(カップリング
比を上げること)は、素子分離用の絶縁層の凹部により
達成しているため、素子分離用の絶縁層の幅を広くしな
くても、カップリング比を上げることができる。よっ
て、メモリセルの集積度の向上に貢献できる。
【0099】また、互いに隣接するメモリセルのフロー
ティングゲート電極を分離するためのスリットを絶縁層
の凹部の外に設け、かつ、コントロールゲート電極及び
フローティングゲート電極のエッジが絶縁層の凹部にか
からないようにしている。
【0100】よって、スリット形成時や、コントロール
ゲート電極及びフローティングゲート電極の加工時にお
いて、加工段差によるプロセスのダメージがなくなり、
信頼性が向上し、ゲート加工も容易になる。
【0101】また、ソース・ドレイン拡散層が形成され
る活性領域の面積は、コントロールゲート電極及びフロ
ーティングゲート電極直下のチャネル領域の面積よりも
大きく設定されているため、ソース・ドレイン拡散層に
対するコンタクトホールの形成が容易になる。
【0102】また、素子分離用の絶縁層の凹部は、トレ
ンチの幅(狭い領域、広い領域)とポリシリコン膜の厚
さを調整するだけで容易に形成できる。つまり、素子分
離用の絶縁層の凹部を形成するに当たり、PEPやエッ
チング工程を追加する必要がないため、製造コストの増
加もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に関わるEEPROM
を示す平面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】本発明の第2実施の形態に関わるEEPROM
を示す平面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図1及び図3のデバイスの等価回路を示す図。
【図6】本発明の第3実施の形態に関わるEEPROM
を示す平面図。
【図7】図6のVII−VII線に沿う断面図。
【図8】本発明の第4実施の形態に関わるEEPROM
を示す平面図。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図。
【図10】図6及び図8のデバイスの等価回路を示す
図。
【図11】本発明の製造方法の一工程を示す平面図。
【図12】図11のXII−XII線に沿う断面図。
【図13】本発明の製造方法の一工程を示す平面図。
【図14】図13のXIV−XIV線に沿う断面図。
【図15】本発明の製造方法の一工程を示す平面図。
【図16】図15のXVI−XVI線に沿う断面図。
【図17】本発明の製造方法の一工程を示す平面図。
【図18】図17のXVIII−XVIII線に沿う断
面図。
【図19】本発明の製造方法の一工程を示す平面図。
【図20】図19のXX−XX線に沿う断面図。
【図21】従来のEEPROMを示す平面図。
【図22】図21のXXII−XXII線に沿う断面
図。
【符号の説明】
1 :半導体基板、 2 :絶縁層(素子分離用)、 3 :ゲート絶縁膜、 4,5,7 :ポリシリコン膜、 6 :絶縁膜(ONO膜)、 8 :タングステンシリサイド
膜、 9 :層間絶縁膜、 10 :ソース・ドレイン拡散
層、 11 :コンタクトホール、 12,15 :窒化シリコン、 13 :トレンチ(STI用)、 14 :凹部(窪み)、 FG :フローティングゲート電
極、 CG :コントロールゲート電
極、 BL :ビット線、 SSL :ソース線、 SL :スリット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F001 AA03 AA25 AA31 AA43 AA63 AB09 AD53 AD60 AD61 AG10 AG12 AG21 AG29 5F083 EP04 EP13 EP23 EP55 EP76 EP77 ER22 GA05 GA22 GA30 JA32 JA35 JA39 JA53 KA01 LA12 LA16 LA20 MA03 MA19 MA20 NA01 PR03 PR05 PR21 PR36 PR40

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる素子分離幅を有し、素子分離幅の
    広い領域には凹部が設けられている素子分離用の絶縁層
    と、前記絶縁層により画定された活性領域のチャネル領
    域上にゲート絶縁膜を介して配置されると共に前記凹部
    内に配置されるフローティングゲート電極と、前記チャ
    ネル領域及び前記凹部上で前記フローティングゲート電
    極上に配置されるコントロールゲート電極とを具備する
    ことを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  2. 【請求項2】 前記絶縁層は、異なる素子分離幅を有す
    るトレンチ内に配置され、素子分離幅の狭い領域では、
    前記絶縁層の表面が実質的に平坦であり、素子分離幅の
    広い領域では、前記絶縁層の表面に凹部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体メモ
    リ。
  3. 【請求項3】 複数のメモリセルを有し、互いに隣接す
    るメモリセルのフローティングゲート電極を分離するス
    リットは、前記絶縁層の凹部の外に設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体メモリ。
  4. 【請求項4】 前記コントロールゲート電極のエッジ
    は、前記絶縁層の凹部の外に存在していることを特徴と
    する請求項1記載の不揮発性半導体メモリ。
  5. 【請求項5】 前記絶縁層の素子分離幅の狭い領域の間
    の活性領域にソース・ドレイン拡散層が配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体メモ
    リ。
  6. 【請求項6】 前記チャネル領域のチャネル長方向にお
    ける前記フローティングゲート電極の断面形状は、前記
    チャネル領域に対して非対称となっていることを特徴と
    する請求項1記載の不揮発性半導体メモリ。
  7. 【請求項7】 互いに素子分離幅の異なる領域を有する
    トレンチを複数本半導体基板に形成する工程と、前記ト
    レンチの素子分離幅の狭い領域と広い領域の双方に実質
    的に同じ膜厚の絶縁層を埋め込み、素子分離幅の狭い領
    域の表面を実質的に平坦にし、素子分離幅の広い領域の
    表面に凹部を形成する工程と、前記凹部の内面を含む前
    記絶縁層上及び互いに隣接するトレンチ間の前記半導体
    基板上に第1導電膜を形成する工程と、前記絶縁層上の
    前記第1導電膜にスリットを形成する工程と、前記第1
    導電膜上に絶縁膜を介して第2導電膜を形成する工程
    と、前記第2導電膜及び前記第1導電膜を加工し、コン
    トロールゲート電極及びフローティングゲート電極を形
    成する工程とを具備することを特徴とする不揮発性半導
    体メモリの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記絶縁層は、CVD法により前記トレ
    ンチ内及び外に絶縁物を堆積した後、CMP法により前
    記トレンチ外の絶縁物を除去することにより形成される
    ことを特徴とする請求項7記載の不揮発性半導体メモリ
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記スリットは、前記凹部の外に形成さ
    れることを特徴とする請求項7記載の不揮発性半導体メ
    モリの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記コントロールゲート電極のエッジ
    が前記凹部にかからないように、前記第2導電膜及び前
    記第1導電膜を加工することを特徴とする請求項7記載
    の不揮発性半導体メモリの製造方法。
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