JP2000012278A - ダイバータストリップ - Google Patents

ダイバータストリップ

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JP2000012278A
JP2000012278A JP10176845A JP17684598A JP2000012278A JP 2000012278 A JP2000012278 A JP 2000012278A JP 10176845 A JP10176845 A JP 10176845A JP 17684598 A JP17684598 A JP 17684598A JP 2000012278 A JP2000012278 A JP 2000012278A
Authority
JP
Japan
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discharge
button
discharge button
diverter strip
diverter
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Pending
Application number
JP10176845A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Tadokoro
眞人 田所
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電ボタン間の放電を従来の円形・正方形ボ
タンに比較して円滑し、放電性並びに避雷性能を改善す
ることが出来、また放電ボタンの面積を正方形ボタンに
比較して更に小さくすることも可能であり、電波透過性
能の劣化を小さくすることが出来るダイバータストリッ
プを提供する。 【解決手段】 ダイバータストリップ11は、誘電体基
材12に長手方向に沿って形成された複数の穴13に銅
素材にニッケルメッキを施した導電性の平面形状を菱形
状にした放電ボタン14がカシメ等により取り付けられ
ている。前記平面形状を菱形状にした放電ボタン14
は、長対角線が直列となるように所定の間隔を隔てて配
設してあり、放電ボタン14の長対角線長さを(a)と
し、短対角線長さを(b)とした時、(a)/(b)=
1.5 〜10に設定してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セグメント型の
ダイバータストリップに係わり、更に詳しくは航空機用
レドーム等で内蔵するレーダー等の性能劣化をもたらさ
ない避雷器として、特に高性能レーダーを採用する機体
で有効な避雷手段として適用され、放電性並びに避雷性
能を改善したダイバータストリップに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、航空機用レドーム等で内蔵するレ
ーダー等の性能劣化をもたらさない避雷器として、航空
機のノーズレドームの表面にダイバータストリップを形
成したものが知られている。このダイバータストリップ
1としては、例えば、図7及び図8に示すように、長尺
な誘電体基材2に長手方向に沿って複数の穴3を等間隔
で形成し、この穴3に銅素材にニッケルメッキを施した
導電性の放電ボタン4がカシメ加工等により取り付けら
れている。また、誘電体基材2の放電ボタン4の反対側
の面に該放電ボタン4の脚部5に接触するように抵抗塗
膜6(抵抗層)を塗布し、この抵抗塗膜6側をノーズレ
ドーム7の表面に接着等の手段により固定することによ
り、ノーズレドーム7の表面にダイバータストリップ1
を形成するようにしたものである。
【0003】そして、雷を受けると互いに隣り合う放電
ボタン4間で放電が生じてサージ電圧がキャノピー側
(アース側)に導かれ、これにより、ノーズレドーム
7、ひいては内部のレーダーが保護されるようになって
いる。そして、上記のような放電ボタン4は、金属を材
料とするため、その加工性とコスト面からボタンの形状
は一般に円形,長円形及び正方形に限定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記正方形の放電ボタ
ン4は、角同志が最近接するように配列することが可能
であり、これは円形の放電ボタンに比較して同一寸法で
は放電性が改善され、また同レベルの放電性を持たせた
場合には、寸法をより小さくすることが可能であり電波
透過性を改善することが可能であるが、この場合にも形
状等から限度がある。
【0005】また従来のダイバータストリップ1の成形
方法においては、誘電体基材2に複数の穴3を開けた
り、該穴3に放電ボタン4をカシメ加工等で取り付ける
作業に非常に手間がかかり、しかも、放電ボタン4はC
uにNiを電気メッキを施して製作されるため高価なも
のとなる。また、ダイバータストリップ1の抵抗塗膜6
側をノーズレドーム7表面に接着により取着するように
した場合には、メンテナンスの際にダイバータストリッ
プ1を剥離する作業に非常に手間がかかってコスト高に
なるばかりか、ノーズレドーム7表面に損傷を与えると
いう不都合がある。
【0006】この発明の目的は、放電ボタン間の放電を
従来の円形・正方形ボタンに比較して円滑し、放電性並
びに避雷性能を改善することが出来、また放電ボタンの
面積を正方形ボタンに比較して更に小さくすることも可
能であり、電波透過性能の劣化を小さくすることが出来
るダイバータストリップを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、長尺状の誘電体基材の表面に、長手方向に
沿って所定の間隔を隔てて放電ボタンを配設し、前記誘
電体基材の裏面側を抵抗層を介して航空機の表面に配設
して成るダイバータストリップであって、前記放電ボタ
ンの平面形状を菱形状に構成し、該放電ボタンの長対角
線が直列となるように所定の間隔を隔てて配設したこと
を要旨とするものである。
【0008】前記放電ボタンの長対角線長さを(a)と
し、短対角線長さを(b)とした時、(a)/(b)=
1.5 〜10に設定することが好ましい。また、前記抵抗層
と前記放電ボタンとの間に絶縁層を形成したり、誘電体
基材に、抵抗層及び放電ボタンをスクリーン印刷して形
成することも可能である。
【0009】この発明は、上記のように構成され、ダイ
バータストリップの放電ボタンの平面形状を菱形状に構
成し、該放電ボタンの長対角線が直列となるように所定
の間隔を隔てて配設したことにより、放電ボタン間の放
電を従来の円形・正方形ボタンに比較して円滑し、放電
性並びに避雷性能を改善することが出来る。また放電ボ
タンの面積を正方形ボタンに比較して更に小さくするこ
とも可能であり、電波透過性能の劣化を小さくすること
が出来る。
【0010】更に、抵抗層と前記放電ボタンとの間に絶
縁層を形成したり、誘電体基材に、抵抗層及び放電ボタ
ンをスクリーン印刷して形成することにより、ボタン形
状をコストに関係なく自由に変えることができ、この結
果、ボタンについて電気的性能に有利な形状の選択幅を
広げることができ、更に、ダイバータストリップ自体の
厚さを薄くすることができ、この結果、航空機表面の空
力面に与える悪影響を軽減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施形態を説明する。図1は、この発明を実施した
セグメント型のダイバータストリップ11の平面図、図
2は放電ボタン14の拡大平面図、図3は図1のA−A
矢視断面図、図4は図1のB−B矢視断面図を示し、前
記セグメント型のダイバータストリップ11は、FRP
等のプラスチックを素材とするノーズレドーム17の表
面に形成された実施形態を示している。
【0012】このダイバータストリップ11は、誘電体
基材12に長手方向に沿って複数の穴13を等間隔で形
成し、この穴13に銅素材にニッケルメッキを施した導
電性の平面形状を菱形状にした放電ボタン14がカシメ
等により取り付けられ、次いで、誘電体基材12の放電
ボタン14の反対側の面に該放電ボタン14の脚部15
に接触するように抵抗塗膜16(抵抗層)を塗布して構
成し、この抵抗塗膜16側をノーズレドーム17の表面
に接着等の手段により固定することにより、ノーズレド
ーム17の表面にダイバータストリップ11を形成する
ようにしたものである。
【0013】前記平面形状を菱形状にした放電ボタン1
4は、図1及び図2に示すように、長対角線が直列とな
るように所定の間隔を隔てて配設してあり、放電ボタン
14の長対角線長さを(a)とし、短対角線長さを
(b)とした時、(a)/(b)=1.5 〜10に設定して
ある。1.5より小さい時には、放電効果が10%未満で
あり、あまり大きな効果を期待する事ができない。ま
た、現実的には細長いボタンの成形性(長さは0.1 λに
するため) より、実用的には(a)/(b)=10が上
限と予想される。
【0014】このような数値的の根拠としては、『放電
ハンドブック』(電気学会発行)に記載された実験結果
から明らかである。上のように、放電ボタン14の長対
角線が一列(直列)となるように所定の間隔を隔てて配
設することにより、放電ボタン14間の放電を従来の円
形ボタン・正方形ボタンに比較して円滑にすることが出
来、この結果、放電性並びに避雷性能を改善することが
出来るものである。
【0015】また、放電ボタン14の面積は、正方形に
比較して更に小さくすることが可能であり、電波透過性
能の劣化を小さくすることが可能である。放電ボタン1
4の長対角線長さサイズaは波長に応じて設定するが、
従来型の円形ボタンを有するダイバータストリップで
は、ボタン径が0.15λで最大10%,ボタン径が0.10λで
最大3%の電力通過損失を与えることが報告されてお
り、この結果から、λ/ 10以下に設定するのが望まし
い。
【0016】次に、ダイバータストリップ11の他の実
施形態を、図5及び図6を参照しながら説明する。この
実施形態は、ダイバータストリップ11aをスクリーン
印刷により製造した場合の図3及び図4と同様な図であ
る。即ち、この実施形態のダイバータストリップ11a
は、抵抗層(カーボン入り樹脂:2MΩ/m)16a、
絶縁層(絶縁インク:103 Ω/sq以上、)18及び
菱形状に形成した放電ボタン(銀充填樹脂等:iΩ−cm
以下)14aをそれぞれスクリーン印刷により順次積層
して構成したものである。
【0017】そして、ノーズレドーム17の表面にダイ
バータストリップ11を形成するには、まず、ノーズレ
ドーム17の表面に下地として長尺な抵抗層16aをス
クリーン印刷し、乾燥後、抵抗層16aの上に絶縁層1
8を形成する絶縁インクをスクリーン印刷する。絶縁層
18は抵抗層16aより幅広とされており、また、放電
ボタン14aの脚部14xが挿入される部分は印刷され
ず、したがって、この時点では絶縁層18上には脚部1
4xに対応する穴13aが長手方向に等間隔で複数形成
されている。
【0018】絶縁インクが乾燥した後、絶縁層18上の
複数の穴13aに対応する位置に長円形の放電ボタン1
4aをスクリーン印刷し、その後、乾燥させることによ
り、ノーズレドーム17の表面にダイバータストリップ
11aが形成される。ここで、放電ボタン14aの印刷
に際しては、該放電ボタン14aの脚部14xが穴13
aに挿入されて抵抗層16aに印刷され、ボタン本体が
絶縁層18に印刷されており、これにより、抵抗層16
aと放電ボタン部14aとが互いに接触するように抵抗
層16aと放電ボタン部14aとの間に絶縁層18が介
設されている。
【0019】上記の説明から明らかなように、この実施
の形態においては、抵抗層16a、絶縁層18及び放電
ボタン14aをスクリーン印刷で形成しているので、ダ
イバータストリップ11aの製作コストを大幅に削減す
ることができ、この結果、ノーズレドーム17の表面に
ダイバータストリップ11aを低コストで形成すること
ができる。
【0020】また、スクリーン印刷で形成しているた
め、ノーズレドーム17のメンテナンスにおいてダイバ
ータストリップ11aを溶剤等で簡単に剥離させること
ができるとともに、剥離時にノーズレドーム17に疵を
付けなくて済み、しかも、剥離後にノーズレドーム17
の表面に再度、抵抗層16a、絶縁層18及び放電ボタ
ン部14aをスクリーン印刷することにより、簡単にダ
イバータストリップ11aを形成することができるの
で、トータル的な維持コストを大幅に軽減することがで
きる。
【0021】
【発明の効果】この発明は、上記のように長尺状の誘電
体基材の表面に、長手方向に沿って所定の間隔を隔てて
放電ボタンを配設し、前記誘電体基材の裏面側を抵抗層
を介して航空機の表面に配設して成るダイバータストリ
ップであって、前記放電ボタンの平面形状を菱形状に構
成し、該放電ボタンの長対角線が直列となるように所定
の間隔を隔てて配設したので、放電ボタン間の放電を従
来の円形・正方形ボタンに比較して円滑し、放電性並び
に避雷性能を改善することが出来、また放電ボタンの面
積を正方形ボタンに比較して更に小さくすることも可能
であり、電波透過性能の劣化を小さくすることが出来る
効果がある。
【0022】また、放電ボタン部をスクリーン印刷で形
成しているため、従来では円形、長円形、正方形のバリ
エーションしかなかったボタン形状をコストに関係なく
自由に変えることができ、この結果、ボタンについて電
気的性能に有利な形状の選択幅を広げることができ、更
にダイバータストリップ自体の厚さを薄くすることがで
き、この結果、航空機表面の空力面に与える悪影響を軽
減することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したセグメント型のダイバータ
ストリップの平面図である。
【図2】放電ボタンの拡大平面図である。
【図3】図1のA−A矢視断面図である。
【図4】図1のB−B矢視断面図である。
【図5】この発明の他の実施形態を示す図3と同様な図
である。
【図6】この発明の他の実施形態を示す図4と同様な図
である。
【図7】従来のダイバータストリップの平面図である。
【図8】図7のC−C矢視断面図である。
【符号の説明】
11 セグメント型のダイバータストリップ 12
誘電体基材 13 穴 14 放電ボタ
ン 15 脚部 16 抵抗塗膜
16(抵抗層) 17 ノーズレドーム a 放電ボタンの長対角線長さ b 放電ボタンの短対角線長さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状の誘電体基材の表面に、長手方向
    に沿って所定の間隔を隔てて放電ボタンを配設し、前記
    誘電体基材の裏面側を抵抗層を介して航空機の表面に配
    設して成るダイバータストリップであって、 前記放電ボタンの平面形状を菱形状に構成し、該放電ボ
    タンの長対角線が直列となるように所定の間隔を隔てて
    配設して成るダイバータストリップ。
  2. 【請求項2】 前記放電ボタンの長対角線長さを(a)
    とし、短対角線長さを(b)とした時、(a)/(b)
    =1.5 〜10に設定した請求項1に記載のダイバータスト
    リップ。
  3. 【請求項3】 前記抵抗層と前記放電ボタンとの間に絶
    縁層を形成した請求項1または2に記載のダイバータス
    トリップ。
  4. 【請求項4】 前記誘電体基材に、抵抗層及び放電ボタ
    ンをスクリーン印刷した請求項1,2または3に記載の
    ダイバータストリップ。
JP10176845A 1998-06-24 1998-06-24 ダイバータストリップ Pending JP2000012278A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015518633A (ja) * 2012-04-06 2015-07-02 エラクレスHerakles 避雷装置

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