JP2000011522A - 記録装置および方法、再生装置および方法、記録再生装置および方法、提供媒体、並びに記録媒体 - Google Patents

記録装置および方法、再生装置および方法、記録再生装置および方法、提供媒体、並びに記録媒体

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JP2000011522A
JP2000011522A JP10239730A JP23973098A JP2000011522A JP 2000011522 A JP2000011522 A JP 2000011522A JP 10239730 A JP10239730 A JP 10239730A JP 23973098 A JP23973098 A JP 23973098A JP 2000011522 A JP2000011522 A JP 2000011522A
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俊也 浜田
Yasushi Fujinami
靖 藤波
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のデータの組み合わせ毎に、上書き禁止
を設定可能にする。 【解決手段】 volume_write_protect_levelが1である
とき、volume_write_protect_levelだけが上書き可能と
され、2であるとき、ALBUM.STRと、それより内側のレ
ベルのデータが上書き可能とされ、3のとき、VOLUME.T
OCと、それより内側のデータが上書き可能とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置および方
法、再生装置および方法、記録再生装置および方法、提
供媒体、並びに記録媒体に関し、特に、データの種類毎
に上書き禁止を指定することができるようにして、操作
性を改善した、記録装置および方法、再生装置および方
法、記録再生装置および方法、提供媒体、並びに記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクには、多くのタイトル(番
組)を記録することが可能である。ユーザは、光ディス
クに記録されたタイトルの中から所望のものを選択し、
再生することができる。
【0003】また、複数のタイトルの内、任意の数のタ
イトルを組み合わせ、これを1つのプログラムとし、そ
のプログラム(プログラムとして指定した複数のタイト
ル)を再生することも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ディスク装置においては、光ディスク自体に対する上
書きを禁止したり、タイトル毎に上書きを禁止するよう
にすることができるようになされているが、例えば、プ
ログラム毎に上書きを禁止するようなことができず、操
作性が悪い課題があった。
【0005】また、従来の光ディスク装置においては、
これらのタイトルやプログラムを一旦記録すると、その
再生は再生者の自由になってしまい、ディスクに記録し
たデータを、記録した者がデータを再生する者に合わせ
て管理することができない課題があった。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、複数のデータの組み合わせ毎に上書きの禁
止を指定することができるようにし、以て、操作性を改
善するようにするものである。また、データを記録した
ものが、記録したデータの再生を管理することができる
ようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の記録装
置は、複数のデータの組み合わせ毎に、その上書きの禁
止を指定する指定手段と、所定のデータの記録が指令さ
れたとき、そのデータに対応する指定手段による指定を
判定する判定手段と、判定手段の判定結果に対応して、
データの記録媒体への記録を制御する制御手段とを備え
ることを特徴とする。
【0008】請求項6に記載の記録方法は、複数のデー
タの組み合わせ毎に、その上書きの禁止を指定する指定
ステップと、所定のデータの記録が指令されたとき、そ
のデータに対応する指定ステップでの指定を判定する判
定ステップと、判定ステップでの判定結果に対応して、
データの記録媒体への記録を制御する制御ステップとを
含むことを特徴とする。
【0009】請求項7に記載の提供媒体は、複数のデー
タの組み合わせ毎に、その上書きの禁止を指定する指定
ステップと、所定のデータの記録が指令されたとき、そ
のデータに対応する指定ステップでの指定を判定する判
定ステップと、判定ステップでの判定結果に対応して、
データの記録媒体への記録を制御する制御ステップとを
含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプ
ログラムを提供することを特徴とする。
【0010】請求項8に記載の記録媒体は、複数のデー
タの組み合わせ毎に、その上書きの禁止を指定する指定
情報が記録されていることを特徴とする。
【0011】請求項9に記載の記録再生装置は、複数の
データの組み合わせ毎に、その上書きの禁止を指定する
指定情報を記録媒体に記録する記録手段と、記録が指令
されたデータに対応する指定情報を記録媒体から再生す
る再生手段と、再生手段により再生された指定情報を判
定する判定手段と、判定手段の判定結果に対応して、デ
ータの記録媒体への記録を制御する制御手段とを備える
ことを特徴とする。
【0012】請求項10に記載の記録再生方法は、複数
のデータの組み合わせ毎に、その上書きの禁止を指定す
る指定情報を記録媒体に記録する記録ステップと、記録
が指令されたデータに対応する指定情報を記録媒体から
再生する再生ステップと、再生ステップで再生された指
定情報を判定する判定ステップと、判定ステップでの判
定結果に対応して、データの記録媒体への記録を制御す
る制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0013】請求項11に記載の提供媒体は、複数のデ
ータの組み合わせ毎に、その上書きの禁止を指定する指
定情報を記録媒体に記録する記録ステップと、記録が指
令されたデータに対応する指定情報を記録媒体から再生
する再生ステップと、再生ステップで再生された指定情
報を判定する判定ステップと、判定ステップでの判定結
果に対応して、データの記録媒体への記録を制御する制
御ステップとを含む処理を実行させるコンピュータが読
みとり可能なプログラムを提供することを特徴とする。
【0014】請求項12に記載の再生装置は、記録媒体
に記録されているデータの再生の可否を指定する指定手
段と、指定手段による指定を判定する判定手段と、判定
手段の判定結果に対応して、記録媒体の再生を制御する
制御手段とを備えることを特徴とする。
【0015】請求項14に記載の再生方法は、記録媒体
に記録されているデータの再生の可否を指定する指定ス
テップと、指定ステップでの指定を判定する判定ステッ
プと、判定ステップでの判定結果に対応して、記録媒体
の再生を制御する制御ステップとを含むことを特徴とす
る。
【0016】請求項15に記載の提供媒体は、記録媒体
に記録されているデータの再生の可否を指定する指定ス
テップと、指定ステップでの指定を判定する判定ステッ
プと、判定ステップでの判定結果に対応して、記録媒体
の再生を制御する制御ステップとを含む処理を実行させ
るプログラムを提供することを特徴とする。
【0017】請求項16に記載の記録媒体は、データの
再生の可否を指定する指定情報が記録されていることを
特徴とする。
【0018】請求項17に記載の記録装置は、記録媒体
に記録されているデータの再生の可否を指定する指定手
段と、指定手段による指定を記録媒体に記録する記録手
段とを備えることを特徴とする。
【0019】請求項18に記載の記録方法は、記録媒体
に記録されているデータの再生の可否を指定する指定ス
テップと、指定ステップでの指定を記録媒体に記録する
記録ステップとを含むことを特徴とする。
【0020】請求項19に記載の提供媒体は、記録媒体
に記録されているデータの再生の可否を指定する指定ス
テップと、指定ステップでの指定を記録媒体に記録する
記録ステップとを含む処理を実行させるコンピュータが
読みとり可能なプログラムを提供することを特徴とす
る。
【0021】請求項20に記載の記録再生装置は、記録
媒体に記録されているデータの再生の可否を指定する指
定情報を記録媒体に記録する記録手段と、再生が指令さ
れたデータの指定情報を記録媒体から再生する再生手段
と、再生手段により再生された指定情報を判定する判定
手段と、判定手段の判定結果に対応して、記録媒体から
のデータの再生を制御する制御手段とを備えることを特
徴とする。
【0022】請求項21に記載の記録再生方法は、記録
媒体に記録されているデータの再生の可否を指定する指
定情報を記録媒体に記録する記録ステップと、再生が指
令されたデータの指定情報を記録媒体から再生する再生
ステップと、再生ステップで再生された指定情報を判定
する判定ステップと、判定ステップでの判定結果に対応
して、記録媒体からのデータの再生を制御する制御ステ
ップとを含むことを特徴とする。
【0023】請求項22に記載の提供媒体は、記録媒体
に記録されているデータの再生の可否を指定する指定情
報を記録媒体に記録する記録ステップと、再生が指令さ
れたデータの指定情報を記録媒体から再生する再生ステ
ップと、再生ステップで再生された指定情報を判定する
判定ステップと、判定ステップでの判定結果に対応し
て、記録媒体からのデータの再生を制御する制御ステッ
プとを含む処理を実行させるコンピュータが読みとり可
能なプログラムを提供することを特徴とする。
【0024】請求項1に記載の記録装置、請求項6に記
載の記録方法、請求項7に記載の提供媒体、および請求
項8に記載の記録媒体においては、複数のデータの組み
合わせ毎に、その上書きの禁止が指定される。
【0025】請求項9に記載の記録再生装置、請求項1
0に記載の記録再生方法、および請求項11に記載の提
供媒体においては、複数のデータの組み合わせ毎に、そ
の上書きの禁止を指定する指定情報が記録媒体に記録さ
れ、記録が指令されたデータに対応する指定情報が記録
媒体から再生され、その判定結果に対応して、データの
記録媒体への記録が制御される。
【0026】請求項12に記載の再生装置、請求項14
に記載の再生方法、および請求項15に記載の提供媒体
においては、記録媒体に記録されているデータの再生の
可否の指定に対応して、記録媒体の再生が制御される。
【0027】請求項16に記載の記録媒体においては、
データの再生の可否の指定が記録されている。
【0028】請求項17に記載の記録装置、請求項18
に記載の記録方法、および請求項19に記載の提供媒体
においては、記録媒体に記録されているデータの再生の
可否の指定が、記録媒体に記録される。
【0029】請求項20に記載の記録再生装置、請求項
21に記載の記録再生方法、および請求項22に記載の
提供媒体においては、記録媒体に記録されているデータ
の再生の可否を指定する指定情報が記録媒体に記録さ
れ、再生が指令されたデータの指定情報が記録媒体から
再生され、その判定結果に対応して、記録媒体からのデ
ータの再生が制御される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。
【0031】請求項1に記載の記録装置は、複数のデー
タの組み合わせ毎に、その上書きの禁止を指定する指定
手段(例えば、図18のflags_for_program)と、所定
のデータの記録が指令されたとき、そのデータに対応す
る指定手段による指定を判定する判定手段(例えば、図
38のステップS26,S35)と、判定手段の判定結
果に対応して、データの記録媒体への記録を制御する制
御手段(例えば、図38のステップS30,S32)と
を備えることを特徴とする。
【0032】請求項9に記載の記録再生装置は、複数の
データの組み合わせ毎に、その上書きの禁止を指定する
指定情報(例えば、図18のflags_for_program)を記
録媒体に記録する記録手段(例えば、図37のステップ
S10)と、記録が指令されたデータに対応する指定情
報を記録媒体から再生する再生手段(例えば、図38の
ステップS21)と、再生手段により再生された指定情
報を判定する判定手段(例えば、図38のステップS2
6,S35)と、判定手段の判定結果に対応して、デー
タの記録媒体への記録を制御する制御手段(例えば、図
38のステップS30,S32)とを備えることを特徴
とする。
【0033】請求項12に記載の再生装置は、記録媒体
に記録されているデータの再生の可否を指定する指定手
段(例えば、図8のplay_protect())と、指定手段によ
る指定を判定する判定手段(例えば、図43のステップ
S72乃至ステップS75)と、判定手段の判定結果に
対応して、記録媒体の再生を制御する制御手段(例え
ば、図43のステップS77,S79)とを備えること
を特徴とする。
【0034】請求項17に記載の記録装置は、記録媒体
に記録されているデータの再生の可否を指定する指定手
段(例えば、図8のplay_protect())と、指定手段によ
る指定を記録媒体に記録する記録手段(例えば、図42
のステップS60)とを備えることを特徴とする。
【0035】請求項20に記載の記録再生装置は、記録
媒体に記録されているデータの再生の可否を指定する指
定情報(例えば、図8のplay_protect())を記録媒体に
記録する記録手段(例えば、図42のステップS60)
と、再生が指令されたデータの指定情報を記録媒体から
再生する再生手段(例えば、図43のステップS71)
と、再生手段により再生された指定情報を判定する判定
手段(例えば、図43のステップS72乃至ステップS
75)と、判定手段の判定結果に対応して、記録媒体か
らのデータの再生を制御する制御手段(例えば、図43
のステップS77,S79)とを備えることを特徴とす
る。
【0036】最初に本発明において情報が記録または再
生される記録媒体(メディア)上のファイル配置につい
て説明する。メディア上には、図1に示すように、次の
7種類のファイルが記録される。 VOLUME.TOC ALBUM.STR PROGRAM_$$$.PGI TITLE_###.VDR CHUNKGROUP_@@@.CGIT CHUNK_%%%%.ABST CHUNK_%%%%.MPEG2
【0037】ルートディレクトリにはVOLUME.TOCおよび
ALBUM.STRが置かれる。また、ルートディレクトリ直下
のディレクトリ"PROGRAM"には、"PROGRAM_$$$.PGI"(こ
こで"$$$"はプログラム番号を表す)が置かれる。同様
に、ルートディレクトリ直下のディレクトリ"TITLE"に
は、"TITLE_###.VDR"(ここで"###"はタイトル番号を表
す)が、ディレクトリ"CHUNKGROUP"には、"CHUNKGROUP_
@@@.CGIT"(ここで"@@@"はチャンクグループ番号を表
す)が、ディレクトリ"CHUNK"には、"CHUNK_%%%%.ABST"
(ここで"%%%%"はチャンク番号を表す)が、それぞれ置
かれる。
【0038】ルートディレクトリ直下のMPEGAVディレク
トリには、更に1つ以上のサブディレクトリが作成さ
れ、その下に、"CHUNK_%%%%.MPEG2"(ここで%%%%はチャ
ンク番号を表す)が置かれる。
【0039】VOLUME.TOCのファイルは、メディア上に1
つ有るのが普通である。ただし、ROMとRAMのハイブリッ
ド構造のメディア等、特殊な構造のメディアでは、複数
存在することも有り得る。このファイルは、メディアの
全体の性質を示すために用いられる。
【0040】VOLUME.TOCの構造は図2に示すようになっ
ている。先頭にfile_type_idが置かれ、これにより該当
ファイルがVOLUME.TOCであることが示される。次にvolu
me_information()が続き、最後にtext_block()が続く。
【0041】図3にvolume_information()の構成が示さ
れている。これは、volume_attribute()、resume()、vo
lume_rating()、write_protect()、play_protect()、re
cording_timer()を含んでいる。
【0042】volume_attribute()は、logical volumeの
属性を記録する領域であり、図4にその詳細な構造が示
されている。同図に示すように、この領域には、title_
playback_mode_flag, program_playback_mode_flagなど
が含まれている。
【0043】resume()は、メディアの再挿入時に、ejec
t直前の状態を復元するための情報を記録する領域であ
り、その詳細な構造は、図5に示されている。
【0044】図3のvolume_rating()は、volume全体に
対する視聴年齢制限を年齢やカテゴリに応じて実現する
ための情報を記録する領域であり、その詳細な構造は、
図6に示されている。
【0045】図3のwrite_protect()は、volume内に記
録されているtitle, programに対する変更や、消去操作
を制限する情報を記録する領域であり、その詳細な構造
は、図7に示されている。
【0046】図3のplay_protect()は、volume内に記録
されているtitle, programに対する再生許可、不許可の
設定、あるいは、再生回数を制限する情報を記録する領
域であり、その詳細な構造は、図8に示されている。
【0047】図3のrecording_timer()は、記録時間を
制御する情報を記録する領域であり、その詳細な構造
は、図9に示されている。
【0048】図2のVOLUME.TOCのtext_block()の詳細な
構造は図10に示されている。このtext_block()には、
language_set()とtext_itemが含まれており、その詳細
な構造は図11と図12にそれぞれ示されている。
【0049】図1のALBUM.STRのファイルは、メディア
上に1つ有るのが普通である。ただし、ROMとRAMのハイ
ブリッド構造のメディア等、特殊な構造のメディアで
は、複数存在することも有り得る。このファイルは、複
数のメディアを組み合わせて、あたかも1つのメディア
であるような構成にするために使用される。
【0050】このALBUM.STRの構造は、図13に示すよ
うになっている。先頭にfile_type_idが置かれ、該当フ
ァイルがALBUM.STRであることを示す。次にalbum()が続
き、最後にtext_block()が続く。
【0051】album()は、複数のvolume(複数のメディ
ア)を1つのまとまりとして扱うための情報を記録する
領域であり、その詳細な構造は、図14に示されてい
る。
【0052】図1のTITLE_###.VDRのファイルは、タイ
トルの数だけ存在する。タイトルとは、例えばcompact
discで言うところの1曲や、テレビ放送の1番組を言
う。この情報の構造は図15に示すようになっている。
先頭にfile_type_idが置かれ、これにより該当ファイル
がTITLE_###.VDRであることが示される。次にtitle_inf
o()が続き、最後にtext_block()が続く。###はタイトル
番号を示す文字列である。
【0053】title_info()は、chunkgroup上における、
titleの開始点、終了点、その他titleに関する属性を記
録するための領域であり、その詳細な構造は、図16に
示されている。
【0054】図1のPROGRAM_$$$.PGIのファイルは、プ
ログラムの数だけ存在する。プログラムは、タイトルの
一部(あるいは全部)の領域を指定した複数のカットで
構成され、各カットは指定された順番で再生される。こ
の情報の構造は図17に示されている。先頭にfile_typ
e_idが置かれ、該当ファイルがPROGRAM_$$$.PGIである
ことを示す。次にprogram()が続き、最後にtext_bloc
k()が続く。$$$はタイトル番号を示す文字列である。
【0055】program()は、素材に対して不可逆な編集
を施すことなしに、titleの必要な部分を集めて再生す
るのに必要な情報を記録する領域であり、その詳細な構
造は、図18に示されている。
【0056】図18のprogram()は、1つのplay_listを
有している。このplay_list()の詳細は、図19に示さ
れている。
【0057】play_listには、play_item()が複数置かれ
ている。play_item()の詳細は、図20に示されてい
る。
【0058】図1のCHUNKGROUP_@@@.CGITのファイル
は、チャンクグループの数だけ存在する。チャンクグル
ープはビットストリームを並べるためのデータ構造であ
る。このファイルは、ユーザがVDR(ビデオディスクレ
コーダ)など、メディアを記録再生する装置を普通に操
作している分にはユーザに認識されない。
【0059】この情報の構造は図21に示すようになっ
ている。先頭にfile_type_idが置かれ、該当ファイルが
CHUNKGROUP_@@@.CGITであることを示す。その次にchunk
group_time_base_flagsとchunkgroup_time_base_offset
が有り、次にchunk_connection_info()、最後にtext_bl
ock()が続く。
【0060】chunkgroup_time_base_flagsは、chunkgro
upの基準カウンタに関するflagを示し、chunkgroup_tim
e_base_offsetは、chunkgroup内の基準時間軸の開始時
刻を示す。これは、90kHzでカウントアップするカウ
ンタにセットする値であり、32ビットの大きさを有す
る。chunk_connection_info()は、videoの切換点や、vi
deoとaudioの同期など、特異な点の情報を記憶する領域
であり、その詳細な構造は、図22に示されている。
【0061】このchunk_connection_info()には、チャ
ンクグループに属するチャンクの数だけchunk_arrangem
ent_info()のループが置かれる。図23にこのchunk_ar
rangement_info()の詳細が示されている。
【0062】図1のCHUNK_%%%%.ABSTのファイルは、チ
ャンクの数だけ存在する。チャンクはストリームファイ
ル1つに対応する情報ファイルである。この情報の構造
は図24に示すようになっている。先頭にfile_type_id
が置かれ、これにより、該当ファイルがCHUNK_%%%%.ABS
Tであることが示される。
【0063】図1のCHUNK_%%%%.MPEG2のファイルは、ス
トリームファイルである。このファイルはMPEGのビット
ストリームを格納しており、この他のファイルが情報の
みを記録しているのと異なっている。
【0064】図25は、以上のようなファイルを有する
メディアとしての光ディスクに対して情報を記録または
再生する光ディスク装置の構成例を表している。この光
ディスク装置では、1枚の書き換え型の光ディスク1に
対して1系統の光ヘッド2が設けられており、データの
読み出しと書き込みの双方にこの光ヘッド2が共用され
る。
【0065】光ヘッド2により光ディスク1から読み出
されたビットストリームは、RFおよび復調/変調回路
3で復調された後、ECC回路4で誤り訂正が施され、ス
イッチ5を介して、読み出しレートとデコード処理レー
トとの差を吸収するための読み出しチャネル用バッファ
6に送られる。読み出しチャネル用バッファ6の出力は
デコード7に供給されている。読み出しチャネル用バッ
ファ6はシステムコントローラ13から読み書きができ
るように構成されている。
【0066】読み出しチャネル用バッファ6から出力さ
れたビットストリームは、デコーダ7でデコードされ、
そこからビデオ信号とオーディオ信号が出力される。デ
コーダ7から出力されたビデオ信号は合成回路8に入力
され、0SD(On Screen Display)制御回路9が出力する
ビデオ信号と合成されたた後、出力端子P1から図示せ
ぬディスプレイに出力され、表示される。デコーダ7か
ら出力されたオーディオ信号は、出力端子P2から図示
せぬスピーカに送られて再生される。
【0067】他方、入力端子P3から入力されたビデオ
信号、および入力端子P4から入力されたオーディオ信
号は、エンコーダ10でエンコードされた後、エンコー
ド処理レートと書き込みレートとの差を吸収するための
書き込みチャネル用バッファ11に送られる。この書き
込みチャネル用バッファ11もシステムコントローラ1
3から読み書きができるように構成されている。
【0068】書き込みチャネル用バッファ11に蓄積さ
れたデータは、書き込みチャネル用バッファ11から読
み出され、スイッチ5を介してECC回路4に入力されて
誤り訂正符号が付加された後、RFおよび復調/変調回
路3で変調される。RFおよび復調/変調回路3より出
力された信号(RF信号)は、光ヘッド2により光ディ
スク1に書き込まれる。
【0069】アドレス検出回路12は、光ディスク1の
記録または再生するトラックのアドレス情報を検出す
る。システムコントローラ13は、この光ディスク装置
の各部の動作を制御するものであり、各種の制御を行う
CPU21、CPU21が実行すべき処理プログラム等を格納
したROM22、処理過程で生じたデータ等を一時記憶す
るためのRAM23、および光ディスク1に対して記録ま
たは再生する各種の情報ファイルを記憶するRAM24を
有している。CPU21は、アドレス検出回路12の検出
結果に基づいて、光ヘッド2の位置を微調整する。CPU
21はまた、スイッチ5の切り替え制御を行う。各種の
スイッチ、ボタンなどから構成される入力部14は、各
種の指令を入力するとき、ユーザにより操作される。
【0070】次に、基本的な情報ファイルの読み込み動
作について説明する。例えば、"VOLUME.TOC"情報ファイ
ルの読み込みを行うとき、システムコントローラ13の
CPU21は、予めその処理プログラムに組み込んである
ファイルシステム操作命令を使用し、"VOLUME.TOC"が記
録されている光ディスク1上の物理アドレスと、その長
さを確定する。続いて、CPU21は、この"VOLUME.TOC"
のアドレス情報に基づき、光ヘッド2を読み出し位置に
移動させる。そしてCPU21は、光ヘッド2、RFおよ
び復調/変調回路3、並びにECC回路4を読み出しモー
ドに設定するとともに、スイッチ5を読み出しチャネル
用バッファ6側に切り替え、さらに光ヘッド2の位置を
微調整した後、光ヘッド2による読み出しを開始させ
る。これにより"VOLUME.TOC"の内容が光ヘッド2により
読み出され、RFおよび復調/変調回路3により復調さ
れ、さらにECC回路4により誤り訂正が行われた後、読
み出しチャネル用バッファ6に蓄積される。
【0071】読み出しチャネル用バッファ6に蓄積され
たデータ量が、"VOLUME.TOC"の大きさと等しいか、ある
いはより大きくなった時点で、CPU21は読み出しを停
止させる。その後、CPU21は、読み出しチャネル用バ
ッファ6から該当データを読み出し、RAM24に記憶さ
せる。
【0072】次に、基本的な情報ファイル書込み動作に
ついて、"VOLUME.TOC"情報ファイルを書き込む場合を例
として説明する。CPU21は、予めその処理プログラム
に組み込んであるファイルシステム操作命令を使用し、
ファイルシステム(光ディスク1)中に、これから書こ
うとしている"VOLUME.TOC"と等しいか、より大きい大き
さを持つ空き領域を探し、そのアドレスを確定する。
【0073】次に、CPU21は、RAM24に用意されてい
る、新たに書き込むべき"VOLUME.TOC"を、書き込みチャ
ネル用バッファ11に転送する。続いて、CPU21は、
空き領域のアドレス情報に基づき、光ヘッド2を書き込
み位置に移動させる。そしてCPU21は、光ヘッド2、
RFおよび復調/変調回路3、並びにECC回路4を書き
込みモードに設定するとともに、スイッチ5を書き込み
チャネル用バッファ11側に切り替え、光ヘッド2の位
置を微調整した後、光ヘッド2による書き込みを開始さ
せる。
【0074】これにより新たに用意した"VOLUME.TOC"の
内容が、書き込みチャネル用バッファ11から読み出さ
れ、スイッチ5を介してECC回路4に入力され、誤り訂
正符号が付加された後、RFおよび復調/変調回路3に
より変調される。RFおよび復調/変調回路3より出力
された信号は、光ヘッド2により光ディスク1に記録さ
れる。書き込みチャネル用バッファ11から読み出さ
れ、光ディスク1に記録されたデータ量が、"VOLUME.TO
C"の大きさと等しくなった時点で、CPU21は書き込み
動作を停止させる。
【0075】最後に、CPU21は、予めその処理プログ
ラムに組み込んであるファイルシステム操作命令を使用
し、ファイルシステム(光ディスク1)中の"VOLUME.TO
C"を指し示すポインタを、新しく書込んだ位置を指し示
すように書き換える。
【0076】次に、基本的なストリーム再生動作につい
て、図1のCHUNK_0001.MPEG2というストリームを再生す
る場合を例として説明する。CPU21は、予めその処理
プログラムに組み込んであるファイルシステム操作命令
を使用し、"CHUNK_0001.MPEG2"が記録されている光ディ
スク1上の物理アドレスと、その長さを確定する。続い
て、CPU21は、この"CHUNK_0001.MPEG2"のアドレス情
報に基づき、光ヘッド2を読み出し位置に移動させる。
そして光ヘッド2、RFおよび復調/変調回路3、並び
にECC回路4を読み出しモードに設定するとともに、ス
イッチ5を読み出しチャネル用バッファ6側に切り替
え、光ヘッド2の位置を微調整した後、光ヘッド2によ
る読み出しを開始させる。
【0077】光ヘッド2により読み出された"CHUNK_000
1.MPEG2"の内容が、RFおよび復調/変調回路3、ECC
回路4、並びにスイッチ5を介して読み出しチャネル用
バッファ6に蓄積される。読み出しチャネル用バッファ
6に蓄積されたデータは、デコーダ7に出力され、デコ
ード処理が施されて、ビデオ信号とオーディオ信号がそ
れぞれ出力される。オーディオ信号は出力端子P2から
出力され、ビデオ信号は、合成回路8を介して出力端子
P1から出力される。
【0078】光ディスク1から読みだされ、デコード、
表示されたデータ量が、"CHUNK_0001.MPEG2"の大きさと
等しくなった時点で、あるいは、入力部14から読み出
し動作の停止が指定された時点で、CPU21は、読み出
しおよびデコード処理を停止させる。
【0079】次に、基本的なストリーム記録動作を、"C
HUNK_0001.MPEG2"情報ファイルを書き込む場合を例とし
て説明する。CPU21は、予めその処理プログラムに組
み込んであるファイルシステム操作命令を使用し、ファ
イルシステム(光ディスク1)中にこれから書こうとし
ている"CHUNK_0001.MPEG2"と等しいか、それより大きい
大きさを持つ空き領域を探し、そのアドレスを確定す
る。
【0080】入力端子P3から入力されたビデオ信号、
および入力端子P4から入力されたオーディオ信号は、
エンコーダ10によりエンコードされた後、書き込みチ
ャネル用バッファ11に蓄積される。続いて、CPU21
は、空き領域のアドレス情報に基づき、光ヘッド2を書
き込み位置に移動させる。そしてCPU21は、光ヘッド
2、RFおよび復調/変調回路3、並びにECC回路4を
書き込みモードに設定するとともに、スイッチ5を書き
込みチャネル用バッファ11側に切り替え、光ヘッド2
の位置を微調整した後、光ヘッド2による書き込みを開
始させる。これにより新たに用意した"CHUNK_0001.MPEG
2"の内容が、書き込みチャネル用バッファ11から読み
出され、スイッチ5、ECC回路4、RFおよび復調/変
調回路3を介して光ヘッド2に入力され、光ディスク1
に記録される。
【0081】書き込みチャネル用バッファ11から読み
出され、光ディスク1に記録されたデータ量が、予め設
定した値と等しくなったとき、あるいは入力部14から
書き込み動作の停止が指定されたとき、CPU21は書き
込み動作を停止させる。最後に、CPU21は、予めその
処理プログラムに組み込んであるファイルシステム操作
命令を使用し、ファイルシステム(光ディスク1)中
の"CHUNK_0001.MPEG2"を指し示すポインタを、新しく書
込んだ位置を指し示すように書き換える。
【0082】いま、光ディスク1に、図26に示すよう
な情報ファイルとストリームファイルが記録されている
ものとする。この例では、"PROGRAM_001.PGI"という名
前の1つのプログラムのファイルが含まれている。ま
た、この光ディスク1には、"TITLE_001.VDR"、"TITLE_
002.VDR"、および"TITLE_003.VDR"という名前の3つの
タイトルのファイルが含まれている。
【0083】さらに、この光ディスク1には、"CHUNKGR
OUP_001.CGIT"と"CHUNKGROUP_002.CGIT"という2つのチ
ャンクグループのファイルが含まれている。また、この
光ディスク1には、"CHUNK_0001.MPEG2"、"CHUNK_0011.
MPEG2"、および"CHUNK_0012.MPEG2"という名前の3つの
ストリームのファイルが含まれているとともに、それぞ
れに対応する情報として、"CHUNK_0001.ABST"、"CHUNK_
0011.ABST"、および"CHUNK_0012.ABST"の3つの情報フ
ァイルが置かれている。
【0084】図26に示した情報ファイルとストリーム
ファイルを有する光ディスク1の論理構造は、図27に
示すようになる。この例では、チャンク情報ファイル"C
HUNK_0001.ABST"は、ストリームファイル"CHUNK_0001.M
PEG2"を、またチャンク情報ファイル"CHUNK_0011.ABST"
は、ストリームファイル"CHUNK_0011.MPEG2"を、さら
に、チャンク情報ファイル"CHUNK_0012.ABST"は、スト
リームファイル"CHUNK_0012.MPEG2"を、それぞれ指定し
ている。具体的には、図24のCHUNK_%%%%.ABST中の、c
hunk_file_idというフィールドで、ストリームのファイ
ルIDが指定される。
【0085】さらに、この例では、チャンクグループ情
報ファイル"CHUNKGROUP_001.CGIT"は、チャンク情報フ
ァイル"CHUNK_0001.ABST"を、またチャンクグループ情
報ファイル"CHUNKGROUP_002.CGIT"は、チャンク情報フ
ァイル"CHUNK_0011.ABST"と"CHUNK_0012.ABST"を、それ
ぞれ指定している。具体的には、図23のchunk_arrang
ement_info()の中のchunk_info_file_idというフィール
ドでチャンク情報のファイルIDが指定される。このchun
k_arrangement_info()はチャンクグループ情報ファイル
の中にあり、該当チャンクグループに属するチャンクの
数だけ存在するデータ構造となっている(図23のchun
k_arrangement_info()は、図22のchunk_connection_i
nfo()に記述されており、このchunk_connection_info()
は、図21のCHUNKGROUP_###.CGITに記述されてい
る)。
【0086】CHUNKGROUP_001には、chunk_arrangement_
info()が1つだけあり、その中のchunk_info_file_idが
CHUNK_0001を指定している。CHUNKGROUP_002には、chun
k_arrangement_info()が2つあり、その中で、それぞれ
CHUNK_0011とCHUNK_0012が指定されている。このような
場合のため、チャンクグループは、複数のチャンクの再
生順序等を指定できるようになっている。
【0087】具体的には、まず、図21のCHUNKGROUP_#
##.CGIT中のchunkgroup_time_base_offsetにより、該当
チャンクグループでの時計の初期値が定められる。次に
各チャンクを登録する際に、図23のchunk_arrangemen
t_info()のpresentation_start_cg_countとpresentatio
n_end_cg_time_countが指定される。
【0088】例えば、図28に示すように、CHUNK_0011
の長さ(時間)をA、CHUNK_0012の長さ(時間)をBとす
る。CHUNK_0011のpresentation_start_cg_countがchunk
group_time_base_offsetに等しく、presentation_end_c
g_countが"chunk_group_time_base_offset+A"に等し
い。またCHUNK_0012のpresentation_start_cg_countがc
hunkgroup_time_base_offset+Aに等しく、presentation
_end_cg_countが"chunk_group_time_base_offset+A+B"
に等しい。このように設定すると、CHUNKGROUP_002は、
CHUNK_0011とCHUNK_0012を連続的に再生させたものとし
て定義される。
【0089】なお、CHUNK_0011とCHUNK_0012の再生時刻
に重なりがある場合には、時刻をそのようにずらすこと
で指定ができる。また、図23のchunk_arrangement_in
fo()中のtransition_info()に記述を行うことで、2つ
のストリーム間の遷移において、特殊効果(フェードイ
ン、フェードアウト、ワイプ等)を指定できるようにな
っている。
【0090】図26(図27)の例では、タイトル情報
ファイル"TITLE_001.VDR"と"TITLE_002.VDR"は、チャン
クグループ情報ファイル"CHUNKGROUP_001.CGIT"を、ま
たタイトル情報ファイル"TITLE_003.VDR"はチャンクグ
ループ情報ファイル"CHUNKGROUP_002.CGIT"を、それぞ
れ指定している。具体的には、図16のtitle_info()中
において、cgit_file_idというフィールドで、チャンク
グループのファイルIDを指定し、さらにtitle_start_ch
unk_group_time_stampとtitle_end_chunk_group_time_s
tampというフィールドで、チャンクグループ内で該当タ
イトルが定義される時間的な範囲を指定している。
【0091】例えば、図27の例では、CHUNKGROUP_001
の前半をTITLE_001が、後半をTITLE_002が、それぞれ指
し示している。なお、この分割はユーザからの要求によ
り行われたものであり、その位置はユーザにとって任意
であり、予め決めておくことはできない。ここでTITLE_
001とTITLE_002による分割の位置を、CHUNKGROUP_001の
先頭からAだけ離れた位置に設定したとする。
【0092】TITLE_001はチャンクグループとしてCHUNK
GROUP_001を指定し、タイトルの開始時刻として、CHUNK
GROUP_001の開始時刻を指定し、タイトルの終了時刻と
して、ユーザから指定された点の時刻を指定する。
【0093】つまりTITLE_001のtitle_start_chunk_gro
up_time_stampとして、CHUNKGROUP_001のchunkgroup_ti
me_base_offset(先頭の位置)が設定され、TITLE_001
のtitle_end_chunk_group_time_stampとして、CHUNKGRO
UP_001のchunkgroup_time_base_offsetにAの長さを加
えたものが設定される。
【0094】また、TITLE_002はチャンクグループとし
てCHUNKGROUP_001を指定し、タイトルの開始時刻とし
て、ユーザから指定された点の時刻を指定し、タイトル
の終了時刻として、CHUNKGROUP_001の終了時刻を指定す
る。
【0095】つまりTITLE_002のtitle_start_chunk_gro
up_time_stampとして、CHUNKGROUP_001のchunkgroup_ti
me_base_offset(先頭の位置)にAの長さを加えたもの
が設定され、TITLE_002のtitle_end_chunk_group_time_
stampとして、CHUNKGROUP_001のchunkgroup_time_base_
offsetにCHUNKGROUP_001の長さを加えたものが設定され
る。
【0096】さらに、TITLE_003はチャンクグループと
してCHUNKGROUP_002を指定し、タイトルの開始時刻とし
てCHUNKGROUP_002の開始時刻を指定し、タイトルの終了
時刻としてCHUNKGROUP_002の終了時刻を指定する。
【0097】つまりTITLE_003のtitle_start_chunk_gro
up_time_stampとして、CHUNKGROUP_002のchunkgroup_ti
me_base_offsetが設定され、TITLE_003のtitle_end_chu
nk_group_time_stampとして、CHUNKGROUP_002のchunkgr
oup_time_base_offsetにCHUNKGROUP_002の長さを加えた
ものが設定される。
【0098】さらに、この例では、プログラム情報ファ
イル"PROGRAM_001.PGI"は、TITLE_001の一部とTITLE_00
3の一部を、この順番で再生するように指定している。
具体的には、図20のplay_item()中のtitle_numberに
よりタイトルを指定し、各タイトルで定義される時刻で
開始点と終了点を定義することで、1つのカットが抜き
出される。このようなカットを複数個集めて、プログラ
ムが構成される。
【0099】次に、光ディスク1に、新たな情報を追記
録(アペンド記録)する場合の動作について説明する。
この記録は、具体的には、例えば、タイマ録画により、
あるいはユーザが入力部14を操作して、光ディスク装
置に対してリアルタイムに録画を指令することにより行
われる。後者の場合、録画ボタンが押されたようなとき
は、録画終了時刻を予測することはできないが、ワンタ
ッチ録画機能(操作後、一定時間だけ録画が行われる機
能)のボタンが押されたときは、終了時刻を予測するこ
とができる。
【0100】ここではタイマ録画を例にとって説明す
る。この場合、光ディスク装置のユーザは事前に、録画
開始時刻、録画終了時刻、ビットストリームのビットレ
ート、録画を行うチャネル等を指定してあるものとす
る。また、録画の予約を行った時点で、ビットレートと
録画時間に見合う空き容量が光ディスク1に残されてい
ることが、予め確認されているものとする。
【0101】記録予約時と予約された記録の実行時との
間に、光ディスク1に対して更なる記録が行われたよう
な場合、今回予約された番組を、指定されたビットレー
トで記録する分の容量を確保することができなくなる場
合がある。このような場合、CPU21は、ビットレート
を、指定された値より下げて、予約された時間分の情報
を記録するようにするか、または、ビットレートはその
ままにして、記録可能な時間だけ記録するようにする。
CPU21は、このとき、更なる記録が行われ、予約した
記録に不具合が出た時点でユーザにその旨を伝えるメッ
セージを発することは言うまでもない。
【0102】さて、予約された録画の開始時刻が近づく
と、CPU21は内蔵するタイマやクロックを使用して、
モードを、スリープモードから動作モードに自動的に復
帰させる。そしてCPU21は、予めその処理プログラム
に組み込んであるファイルシステム操作命令を使用し、
予約された番組が記録できるだけの領域を光ディスク1
上に確保する。つまり、予約録画の終了時刻から開始時
刻を減算した結果(録画時間)にビットレートを乗じた
数値が、予約された番組を記録するのに必要な領域の大
きさであり、CPU21はこの大きさの領域をまず確保す
る。その他、この記録に際して、ストリームファイル以
外に情報ファイルを記録する必要がある場合、例えば新
たなタイトルとして登録するためにタイトル情報ファイ
ル等が必要である場合には、それらの情報ファイルが記
録できるだけの容量を光ディスク1に確保しておく必要
がある。必要な分の領域を確保することができない場合
には、上述したような方法(ビットレートの変更、録画
可能な時間内だけの録画などの方法)で対応が取られる
ことになる。
【0103】なおこのとき、新しいタイトルの記録なの
で、ユーザは、新たなストリームディレクトリの新たな
ストリームファイルとして新しいストリームファイルの
ファイル名を付ける。ここでは、これを、\MPEGAV\STRE
MS_003\CHUNK_0031とする。つまり、図29に示すよう
に、ルートディレクトリの下のMPEGAVディレクトリの下
のSTREAM_003ディレクトリの下のCHUNK_0031.MPEG2とい
う名前のファイルとする。
【0104】CPU21は、各部に対して記録モードの実
行を命令する。例えば、図示せぬチューナから入力端子
P3に入力されたビデオ信号、および入力端子P4に入
力されたオーディオ信号は、エンコーダ10によりエン
コードされた後、書き込みチャネル用バッファ11に蓄
積される。続いて、CPU21は、先程確保した領域のア
ドレス情報に基づき、光ヘッド2を書き込み位置に移動
させる。そしてCPU21は、光ヘッド2、RFおよび復
調/変調回路3、並びにECC回路4を書き込みモードに
設定するとともに、スイッチ5を書き込みチャネル用バ
ッファ11側に切り替え、光ヘッド2の位置を微調整し
た後、光ヘッド2による書き込みを開始させる。これに
より新たに用意した"CHUNK_0031.MPEG2"の内容が、書き
込みチャネル用バッファ11から読み出され、スイッチ
5、ECC回路4、RFおよび復調/変調回路3、並びに
光ヘッド2を介して、光ディスク1に記録される。
【0105】以上の書き込み動作を続けて、以下のいず
れかの条件が発生した時点で、CPU21は、書き込み
動作を停止させる。 1)予約された記録の終了時刻になったとき 2)容量不足、その他の原因により光ディスク1に記録
ができなくなったとき 3)録画動作の停止が指令されたとき
【0106】次に、CPU21は、予めその処理プログ
ラムに組み込んであるファイルシステム操作命令を使用
し、ファイルシステム中の"CHUNK_0031.MPEG2"を指し示
すポインタを新しく書込んだ位置を指し示す値に書き換
える。また、CPU21は、チャンク情報、チャンクグル
ープ情報、タイトル情報のそれぞれのファイルを用意
し、しかるべき名前をつけて記録する。なお、記録時あ
るいは予約時に、光ディスク1上に、これらのファイル
を記録することができるだけの空き容量を確保しておく
必要がある。
【0107】このようにして、例えば図30に示すよう
に、新たな情報ファイルが作成される。同図において、
ファイル名の右肩にアスタリスク(*)をつけたものが、
今回新たに作成されたファイルである。
【0108】図31は、新たにでき上がった情報ファイ
ルの関係を示したものである。TITLE_004はCHUNKGROUP_
003を指定し、CHUNKGROUP_003はCHUNK_0031を指定し、C
HUNK_0031はSTREAM_0031を指定している。
【0109】すなわち、新たなストリームはTITLE_004
として、情報ファイルに登録されている。ユーザは光デ
ィスク装置のタイトルを確認する機能により、TITLE_00
4の属性等を知ることができ、また、TITLE_004を再生す
ることができる。
【0110】次に、図26(図27)に例示するような
光ディスク1上に、上書き記録する場合の動作について
説明する。上書き記録とは、ビデオテープに信号を記録
する場合と同様に、それまでに記録されている番組の上
に(その番組を消去して)新たな番組を記録していく動
作のことを言う。
【0111】上書き記録では、上書き記録を開始する位
置が重要である。例えばユーザからTITLE_001の先頭か
ら上書き記録を開始することが指定されたとする。この
時上書き記録は、TITLE_001、TITLE_002、TITLE_003を
それぞれ順に書き換えながら行われる。TITLE_003の最
後まで書き換えてもまだ記録動作が終了しない場合に
は、光ディスク1上の空き領域に新たな領域を確保して
記録が続行される。例えばTITLE_002が記録開始位置と
された場合には、TITLE_001は記録開始位置より前に位
置するので、今回の記録動作により書き換えられること
はない。
【0112】いま、TITLE_003の先頭からタイマ録画に
より上書きするものとする。この場合、光ディスク装置
のユーザは事前に、録画開始時刻、終了時刻、ビットス
トリームのビットレート、録画を行うチャネル等を指定
しているものとする。また、上書き記録では重要な記録
開始位置がTITLE_003の先頭と指定されたものとする。
さらにこの場合においても、録画の予約を行った時点
で、ビットレートと録画時間に見合う容量が光ディスク
1上に存在することが、予め確認されているものとす
る。上書き記録の場合には、指定された位置から上書き
可能な(複数の)タイトルの総容量と、光ディスク1の
空き容量の和が記録可能容量となる。つまり、今回の場
合には、TITLE_003が管理するストリームSTREAM_0011と
STREAM_0012の総容量と、光ディスク1上の空き容量の
和が記録可能な容量となる。
【0113】上書き記録では、記録可能な容量分に対し
て、どのような順番で実際の記録を行なっていくかとい
う選択肢がいくつかある。まず、最初に考えられるのが
タイトルで指定されているストリームの順番に記録して
いく方法である。つまり、今回の場合には、まずSTREAM
_0011の先頭から記録を開始し、STREAM_0011の終わりま
で記録したら、STREAM_0012の先頭から記録を続行し、S
TREAM_0012の終わりまで記録したら、今度は空き領域に
記録を行なう方法である。もう1つの方法は、まず、空
き領域に記録を行い、空き領域が無くなった時点で、現
存するストリーム上に記録していく方法である。
【0114】前者の方法は、ビデオテープのエミュレー
ションという意味で優れている。つまり、ビデオテープ
と同様の動作であるという意味で、ユーザから理解され
易いという特徴を有する。後者の方法は、既に記録され
ているストリームの消去が後回しにされるため、記録さ
れているものの保護という点で優れていると言う特徴を
有する。
【0115】なお、記録予約時と予約された記録の実行
時との間に、光ディスク1に対して更なる記録が行われ
た場合に、今回予約された番組を、指定されたビットレ
ートで記録する分の容量を確保することができない場合
がある。このような場合、上述した場合と同様に、予約
実行時に、ビットレートが自動的に下げられ、予約され
た時間分だけすべて記録されるか、または、ビットレー
トはそのままにして、記録可能な時間だけ記録が行われ
る。
【0116】予約された録画の開始時刻が近づくと、光
ディスク装置はスリープモードから動作モードに復帰す
る。CPU21は、光ディスク1上の空き容量をすべて確
保する。もちろん、この時点で空き容量を確保せず、必
要になった時点で確保するという方法もあるが、ここで
は説明のために、記録開始以前に必要な領域を確保する
ものとする。
【0117】なお、タイマ録画等で、開始時刻、終了時
刻、ビットレートが指定されているため、必要な領域の
大きさが予め判っている場合には、必要な分だけ(ある
いは幾分かのマージンを加えた分だけ)容量を確保する
ようにしてもよい。この記録に際して情報ファイルを記
録する必要がある場合、例えば新たなタイトルとして登
録するためにタイトル情報ファイル等が必要である場
合、それらの情報ファイルも記録することができるだけ
の容量を残しておく必要がある。
【0118】ここでは、新たなストリームディレクトリ
の新たなストリームファイルとして新しいストリームフ
ァイルのファイル名をつけるものとする。つまり、ここ
では、ファイル名を、\MPEGAV\STREMS_002\CHUNK_0031
とする。すなわち、図32に示すように、ルートディレ
クトリの下のMPEGAVディレクトリの下のSTREAM_002ディ
レクトリの下のCHUNK_0031.MPEG2という名前のファイル
が作成される。
【0119】入力端子P3に入力されたビデオ信号、お
よび入力端子P4に入力されたオーディオ信号は、エン
コーダ10によりエンコードされた後、書き込みチャネ
ル用バッファ11に蓄積される。続いて、CPU21は、
先程確保した領域のアドレス情報に基づき、光ヘッド2
を書き込み位置に移動させる。そしてCPU21は、光ヘ
ッド2、RFおよび復調/変調回路3、並びにECC回路
4を書き込みモードに設定するとともに、スイッチ5を
書き込みチャネル用バッファ11側に切り替え、光ヘッ
ド2の位置を微調整した後、光ヘッド2による書き込み
を開始させる。これにより新たに用意した"CHUNK_0031.
MPEG2"の内容が、書き込みチャネル用バッファ11から
読み出され、スイッチ5、ECC回路4、RFおよび復調
/変調回路3、並びに光ヘッド2を介して、光ディスク
1に記録される。
【0120】この時、まずはストリームファイル"CHUNK
_0011.MPEG2"が書き換えられる。そして"CHUNK_0011.MP
EG2"の最後まで記録が行われたら、次に、"CHUNK_0012.
MPEG2"へ記録が進められ、さらに、"CHUNK_0031.MPEG2"
へと記録が進められる。
【0121】以上の動作を続けて、上述した場合と同様
に、3つの条件のいずれかが発生した時点で、CPU21
は、書き込み動作を停止させる。
【0122】次に、CPU21は、予めその処理プログラ
ムに組み込んであったファイルシステム操作命令を使用
し、ストリームファイル、チャンク情報、チャンクグル
ープ情報、タイトル情報を更新する。
【0123】ところで、書き込みが終了したタイミング
によって、ファイルの構成が変化する。例えば、CHUNK_
0011.MPEG2とCHUNK_0012.MPEG2の2つのストリームの上
書きを終了した後、さらにCHUNK_0031.MPEG2に記録が行
われた場合、光ディスク1のファイルの構成は、図33
に示すようになる。ファイル名の右肩にアスタリスク
(*)をつけたものが今回新たに作成されたファイルであ
る。
【0124】図34は、このようにして新たにでき上が
ったファイル(図33のファイル)の関係を示したもの
である。図31と比較して明らかなように、TITLE_003
が指定しているCHUNKGROUP_002に含まれるCHUNKとしてC
HUNK_0031が増えており、CHUNK_0031はSTREAM_0031を指
定している。
【0125】一方、既存ストリームの上書きの途中で上
書き記録が終了した場合、例えば、CHUNK_0011の記録の
途中で上書き記録が終了した場合、上書きのために確保
したCHUNK_0031のストリームは上書きされなかったので
開放される。この場合、特殊なタイトルの処理が行われ
る。すなわち、TITLE_003の先頭から上書き記録を開始
し、その途中で記録が終了した場合には、そこでタイト
ルが分割される。つまり、図35に示すように、上書き
記録開始位置から終了位置までが新たなTITLE_003とさ
れ、それ以降の(元々のTITLE_003の残り部分)はTITLE
_004とされる。
【0126】次に、タイトル再生の動作について説明す
る。いま、図26に示すようなファイルを有する光ディ
スク1を光ディスク装置に挿入し、タイトル再生するも
のとする。まず、光ディスク1が挿入されると、CPU2
1は情報ファイルを光ディスク1から読み込んで、RAM
24に記憶させる。この動作は上述した、基本的な情報
ファイルの読み込み動作を繰り返すことで行われる。
【0127】CPU21は、まず、VOLUME.TOCとALBUM.STR
を読み出す。次にCPU21は、ディレクトリ"TITLE"以下
に、".VDR"の拡張子を持つファイルがいくつ有るかを調
べる。この拡張子を持つファイルは、タイトルの情報を
持つファイルであり、そのファイルの数はつまりタイト
ルの数となる。図26の例ではタイトル数は3となる。
次にCPU21は3つのタイトル情報ファイルを読み込
み、RAM24に記憶させる。
【0128】CPU21は、OSD制御回路9を制御して、光
ディスク1上に記録されているタイトルの情報を示す文
字情報を発生させ、合成回路8によりビデオ信号と合成
させ、出力端子P1からディスプレイに出力させ、表示
させる。いまの場合、タイトルが3つあること、そして
3つのタイトルそれぞれの長さや属性(名前、記録され
た日時など)が表示される。
【0129】ここで、ユーザが、例えばTITLE_002の再
生を指定したとする。TITLE_002の情報ファイルには
(図16のtitle_info()中のcgit_file_idには)、CHUN
KGROUP_001を指定するファイルIDが記録されており、CP
U21はこれを記憶するとともに、CHUNKGROUP_001をRAM
24に格納させる。
【0130】次に、CPU21は、TITLE_002の開始時刻と
終了時刻(図16のtitle_info()中のtitle_start_chun
k_group_time_stampとtitle_end_chunk_group_time_sta
mp)が、どのCHUNKに対応するかを調べる。これは、CHU
NKGROUPの情報の中から、それぞれのCHUNKが登録されて
いる情報(図23のchunk_arrangement_info()中のpres
entation_start_cg_time_countとpresentation_end_cg_
time_count)を比較することで行なわれる。いまの場
合、図27に示すように、TITLE_002の開始時刻は、CHU
NK_0001の途中に入っていることがわかる。つまり、TIT
LE_002を先頭から再生するには、ストリームファイル"C
HUNK_0001.MPEG2"の途中から再生を開始すれば良いと言
うことがわかる。
【0131】次に、CPU21は、TITLE_002の先頭がスト
リーム中のどこにあたるかを調べる。すなわち、TITLE_
002の開始時刻が、ストリーム中のオフセット時刻(タ
イムスタンプ)としていくつにあたるのかが計算され、
次にCHUNKファイル中の特徴点情報を使用して、開始時
刻直前にあたる再生開始点が特定される。これにより、
再生開始点のファイル先頭からのオフセット距離が確定
できたことになる。
【0132】次に、CPU21は、予めその処理プログラ
ムに組み込んであるファイルシステム操作命令を使用
し、"CHUNK_0001.MPEG2"が記録されている光ディスク1
上の物理アドレスと、その長さを確定する。更に、この
アドレスに、先程求めた再生開始点のオフセットアドレ
スが加えられて、TITLE_002の再生開始点のアドレスが
最終的に確定される。
【0133】続いて、CPU21は、この"CHUNK_0001.MPE
G2"のアドレス情報に基づき、光ヘッド2を読み出し位
置に移動させる。そしてCPU21は、光ヘッド2、RF
および復調/変調回路3、並びにECC回路4を読み出し
モードに設定するとともに、スイッチ5を読み出しチャ
ネル用バッファ6側に切り替え、光ヘッド2の位置を微
調整した後、光ヘッド2による読み出しを開始させる。
これにより"CHUNK_0001.MPEG2"の内容が読み出しチャネ
ル用バッファ6に蓄積される。
【0134】読み出しチャネル用バッファ6に蓄積され
たデータは、デコーダ7に出力され、デコード処理が施
されて、ビデオ信号とオーディオ信号が出力される。光
ディスク1から読みだされ、デコードされ、表示された
データ量が、"CHUNK_0001.MPEG2"の大きさと等しくなっ
た時点で、CPU21は、TITLE_003の再生に移行する。こ
のTITLE_003の再生動作は、TITLE_002の再生動作と同様
の動作である。
【0135】登録されているタイトルの再生が終了した
とき、あるいは読み出し動作の停止が指示されたとき、
読み出し、デコード処理が停止される。
【0136】なお、光ディスク装置に、光ディスク1と
して、新しいディスクが挿入された場合、あるいは、異
なるフォーマットのディスクが挿入された場合、CPU2
1は、ディスクが挿入されたとき、VOLUME.TOCとALBUM.
STRを読み出そうとするが、これらのディスクには、こ
のようなファイルが存在しないことになる。このような
場合、即ち、VOLUME.TOCとALBUM.STRを読み出すことが
できない場合、CPU21はメッセージを出力し、ユーザ
に指示を求める。ユーザは、CPU21に指示し、光ディ
スク1をイジェクトさせるか(例えば、異なるフォーマ
ットのディスクである場合)、初期化させるか(例え
ば、同一フォーマットの新しいディスクである場合)、
または何らかの方法によりデータを復旧させる(例え
ば、同一フォーマットのディスクであるが、データが破
壊されている場合)。
【0137】次に、ライトプロテクトについてさらに説
明する。光ディスク1のケースには、書き込み禁止ノッ
チ(図示せず)が設けられており、この書き込み禁止ノ
ッチを操作することで、光ディスク1に対する上書きを
禁止することができる。この他、ライトプロテクトに関
する情報は、光ディスク1にデータとして記録すること
も可能である。すなわち、上述したように、VOLUME.TOC
(図2)のvolume_infomation()(図3)のwrite_prote
ct()(図7)、または、TITLE_###.VDR(図15)のtit
le_info()(図16)のflags_for_title、若しくは、PR
OGRAM_$$$.PGI(図17)のprogram()(図18)のflag
s_for_programに、ライトプロテクトに関する情報を書
き込むことができるようになされている。
【0138】このうちの、図7のwrite_protectを例と
して、ライトプロテクトに関してさらに説明する。図7
のwrite_protect()のwrite_protect_lengthは、write_p
rotect()の長さを記録する領域である。volume_write_p
rotect_levelは、図36に示すように、光ディスク1に
記録されているすべてのtitle,programに対するwritepr
otectの設定を行うための情報が記録される領域であ
る。このlevelの0は、write protectが設定されていな
いことを意味する。すなわち、この場合においては、光
ディスク1に対して上書きが自由になされることにな
る。これに対して、このlevelの1は、volume_write_pr
otect_levelのみの変更が可能であることを表す。このl
evelの2は、ALBUM.STR、または0を除くより下位のレ
ベルの変更が可能であることを意味し、その値の3は、
VOLUME.TOC、または0を除くより下位のレベルの変更が
可能であることを意味する。
【0139】このlevelの4は、program、または0を除
くより下位のレベルの変更が可能であることを意味し、
その値の5は、title、または0を除くより下位のレベ
ルの変更が可能であることを意味する。さらに、このle
velの6は、.MPEG2,.ABST、および.CGITのサフィックス
が付加されているファイル、または0を除くより下位の
レベルの変更が可能であることを意味する。
【0140】password_enable_flagには、後述するpass
word_for_volume_write_protectが有効か無効かを示す
フラグが記述される。これが有効になっているとき、wr
ite_protect()の変更には、password_for_volume_write
_protectに記録されているパスワードの入力が必要とな
る。ここで変更とは、新規作成、既に存在するものの変
更、または消去を意味する。append_only_flagには、vo
lume_write_protect_levelで許可された範囲の変更を、
さらに追記のみ可能であるように限定するflagが記述さ
れる。このフラグが有効になっているとき、既に存在し
ている情報の書き換えができなくなる。
【0141】expiration_time_enable_flagには、後述
するwrite_protect_expiration_time()が有効であるか
否かを示すフラグが記述される。number_of_times_enab
le_flagは、後述するnumber_of_timesが有効であるか否
かを示すフラグが記述される。password_for_volume_wr
ite_protectは、write_protect()を変更するためのパス
ワードが記述される領域である。
【0142】write_protect_set_time()は、write_prot
ect()が最後に設定または変更された年月日時分秒をB
CD表現したものが記述される領域である。write_prot
ect_expiration_time()は、有効期限を示す年月日時分
秒の情報が、BCD表現で記述される領域である。パス
ワードには有効期限が設定でき、この期間を過ぎると、
パスワードなしでも、write_protect()に関する情報の
変更が可能になる。この期限としては、無期限を設定す
ることも可能である。
【0143】次に、図37のフローチャートを参照し
て、write_protectを変更する場合の処理について説明
する。最初に、ステップS1において、ユーザが、入力
部14を操作して、write_protectの変更を指令する
と、ステップS2において、CPU21は、RAM24に記憶
されているVOLUME.TOCのvolume_information()のwrite_
protect()のpessword_for_volume_write_protectに、所
定のパスワードが記録されているか否かを判定する。pa
ssword_enable_flagが1で、有効なパスワードが記録さ
れている場合には、ステップS3に進み、CPU21は、w
rite_protect()中のwrite_protect_expiration_time()
が、現時点において有効であるか否かを判定する。
【0144】すなわち、このwrite_protect_expiration
_time()には、パスワードを有効とする期間が書き込ま
れており、現在時刻が、このパスワードの有効期間内で
あるか否かが判定される。パスワードが有効期間内のも
のであると判定された場合には、ステップS4に進み、
CPU21は、OSD制御回路9を制御し、パスワードを入力
すべき旨のメッセージを生成させる。このメッセージ
は、合成回路8、出力端子P1を介してディスプレイに
出力され、表示される。ユーザは、このメッセージを見
たとき、そのメッセージに従って、ステップS5におい
て、入力部14を操作し、パスワードを入力する。
【0145】次に、ステップS6において、CPU21
は、ステップS5で入力されたパスワードが正しいパス
ワードであるか否か、すなわち、password_for_volume_
write_protectに記録されているパスワードと等しいか
否かが判定される。両者が等しいと判定された場合に
は、ステップS8に進み、CPU21はOSD制御回路9を制
御し、write_protectの変更を許可するメッセージを生
成させる。このメッセージは、合成回路8、出力端子P
1を介してディスプレイに表示される。
【0146】ユーザは、このメッセージの表示を見て、
ステップS9において、入力部14を操作し、write_pr
otectを変更する情報を入力する。この入力が行われた
とき、ステップS10において、CPU21は、入力され
た情報に対応して、write_protectを更新する。すなわ
ち、RAM24に記憶されているwrite_protectの内容を更
新するとともに、その更新した内容を光ディスク1に記
録させる。
【0147】ステップS6において、入力されたパスワ
ードが正しいパスワードではないと判定された場合に
は、ステップS7に進み、CPU21は、write_protectの
変更を許容しない旨のメッセージをOSD制御回路9に発
生させ、ディスプレイに表示させる。この場合、ステッ
プS8乃至ステップS10の処理はスキップされ、ユー
ザは、write_protectの内容を更新することができない
ことになる。
【0148】一方、ステップS2において、password_f
or_volume_write_protectにパスワードが記録されてい
ないと判定された場合、並びにステップS3において、
write_protect_expiration_time()が、有効ではないと
判定された場合、ステップS8に進み、それ以降の処理
が実行される。すなわち、この場合には、ユーザは、自
由にwrite_protectを更新することができることにな
る。
【0149】次に、図38と図39のフローチャートを
参照して、光ディスク1に所定のデータを記録する場合
の処理について説明する。この処理は、ユーザが入力部
14を操作して、所定のデータの記録を指令したとき開
始される。最初に、ステップS21において、CPU21
は、RAM24に記憶されているwrite_protect()中のvolu
me_write_protect_levelを読み取る処理を実行する。そ
して、ステップS22乃至ステップS28において、こ
のvolume_write_protect_levelが0乃至6のいずれの値
に設定されているかを判定する。
【0150】ステップS22において、volume_write_p
rotect_levelが0であると判定された場合、ステップS
30に進み、CPU21は、ユーザが入力部14を操作し
て指令した入力に対応する記録処理を実行する。すなわ
ち、この場合には、上書きが禁止されていないので、ユ
ーザは、自由に記録処理を実行することができる。
【0151】ステップS23において、volume_write_p
rotect_levelが1であると判定された場合、ステップS
31に進み、CPU21は、記録するデータは、volume_wr
ite_protect_levelであるか否かを判定する。図36を
参照して説明したように、このlevelが1である場合に
は、このlevel自体の更新は許容されるが、それ以外の
データの上書きは禁止される。従って、ステップS31
において、上書きすべきデータとして入力されたのが、
このvolume_write_protect_levelであると判定された場
合には、ステップS30に進み、その記録(上書き)処
理が実行される。これに対して、ステップS31におい
て、記録すべきデータとして入力されたのが、このvolu
me_write_protect_levelではないと判定された場合に
は、ステップS32に進み、CPU21は、OSD制御回路9
を制御し、記録の不許可を示すメッセージを生成させ、
ディスプレイに表示させる。
【0152】一方、ステップS24において、volume_w
rite_protect_levelが2であると判定された場合、ステ
ップS33に進み、CPU21は、記録すべきデータとし
て入力されたのが、ALBUM.STRであるか否かを判定す
る。このlevelが2である場合には、ALBUM.STRと、それ
より下位のレベルの更新データであるvolume_write_pro
tect_levelのみが記録可能とされる。従って、入力され
たデータがALBUM.STRである場合には、ステップS30
に戻り、入力に対応する記録処理が実行される。これに
対して、ステップS33において、入力されたデータ
が、ALBUM.STRではないと判定された場合には、ステッ
プS31に戻り、それ以降の処理が実行される。すなわ
ち、入力されたのが、volume_write_protect_levelであ
る場合には、その記録が許容されるが、それ以外のデー
タである場合には、記録が禁止される。
【0153】ステップS25において、volume_write_p
rotect_levelが3であると判定された場合、ステップS
34に進み、入力されたデータがVOLUME.TOCであるか否
かが判定される。volume_write_protect_levelが3であ
る場合には、VOLUME.TOC,ALBUM.STR、またはvolume_wr
ite_protect_levelだけが記録可能とされるので、この
場合には、ステップS30に進み、入力に対応する記録
処理が実行される。これに対して、ステップS34にお
いて、入力されたデータが、VOLUME.TOCではないと判定
された場合には、ステップS33に戻り、それ以降の処
理が実行される。すなわち、入力されたのが、ALBUM.ST
R、またはvolume_write_protect_levelである場合に
は、その記録が許容されるが、それ以外のデータである
場合には、記録が禁止される。
【0154】ステップS26において、volume_write_p
rotect_levelが4であると判定された場合には、ステッ
プS35に進み、入力されたデータがプログラム情報フ
ァイルであるか否かが判定される。volume_write_prote
ct_levelが4である場合には、プログラム情報ファイ
ル、VOLUME.TOC,ALBUM.STR、またはvolume_write_prot
ect_levelだけが記録可能とされる。
【0155】従って、ステップS35において入力され
たのがプログラム情報ファイルであると判定された場合
には、ステップS30に戻り、入力対応する記録処理が
実行されるが、入力されたデータがプログラム情報ファ
イルではないと判定された場合には、ステップS34に
戻り、それ以降の処理が実行される。すなわち、この場
合には、入力されたデータが、VOLUME.TOC,ALBUM.ST
R、またはvolume_write_protect_levelであるとき、入
力に対応する記録処理が実行されるが、それ以外のデー
タが入力された場合には、記録が禁止される。
【0156】ステップS27において、volume_write_p
rotect_levelが5であると判定された場合には、ステッ
プS36に進み、入力されたデータが、タイトル情報フ
ァイルであるか否かが判定される。volume_write_prote
ct_levelが5である場合には、タイトル情報ファイル、
プログラム情報ファイル、VOLUME.TOC,ALBUM.STR、ま
たはvolume_write_protect_levelだけが記録可能とされ
る。そこで、ステップS36において、入力されたデー
タがタイトル情報であると判定された場合には、ステッ
プS30に戻り、入力に対応する記録処理が実行される
が、入力されたデータがタイトル情報ファイルではない
と判定された場合には、ステップS35に戻り、それ以
降の処理が実行される。すなわち、この場合には、入力
されたデータが、プログラム情報ファイル、VOLUME.TO
C,ALBUM.STR、またはvolume_write_protect_levelであ
るとき、その記録が許容されるが、それ以外のデータで
あるとき、記録が禁止される。
【0157】ステップS28において、volume_write_p
rotect_levelが6であると判定された場合、ステップS
37に進み、入力されたデータが、ストリームファイル
またはチャンクグループ情報ファイルであるか否かが判
定される。volume_write_protect_levelが6である場合
には、ストリームファイル、チャンクグループ情報ファ
イル、タイトル情報ファイル、プログラム情報ファイ
ル、VOLUME.TOC,ALBUM.STR、またはvolume_write_prot
ect_levelだけが記録可能とされる。そこで、ステップ
S37において、入力されたデータが、ストリームファ
イルまたはチャンクグループ情報ファイルであると判定
された場合には、ステップS30に戻り、入力に対応す
る記録処理が実行されるが、入力されたデータが、スト
リームファイルまたはチャンクグループ情報ファイルで
はないと判定された場合には、ステップS36に戻り、
それ以降の処理が実行される。すなわち、この場合、入
力されたデータが、タイトル情報ファイル、プログラム
情報ファイル、VOLUME.TOC,ALBUM.STR、またはvolume_
write_protect_levelであると判定されたとき、そのデ
ータの記録が許容されるが、それ以外のデータであると
き、その記録が禁止される。
【0158】ステップS28において、volume_write_p
rotect_levelが6ではないと判定された場合には、ステ
ップS29に進み、エラー処理が実行される。すなわ
ち、図36に示したように、volume_write_protect_lev
elは、0乃至6のいずれかの値に設定されており、7乃
至15の値は、さしあたって使用されていない。従っ
て、この場合には、エラー処理が実行される。
【0159】以上のvolume_write_protect_levelの関係
を図示すると、図40に示すようになる。同図に示すよ
うに、各levelにおいて、自分自身と、それより内側の
データ(より下位のデータ)の更新は許容されるが、自
分より外側のデータ(上位のデータ)の更新は禁止され
る。
【0160】以上においては、write_protect()につい
て説明したが、flags_for_title、またはflags_for_pro
gramにも同様のライトプロテクトに関する情報が記録さ
れており、同様の処理が実行される。
【0161】なお、光ディスク1のケースに設けられた
書き込み禁止ノッチ、VOLUME.TOCのwrite_protect()、f
lags_for_title、またはflags_for_programのそれぞれ
のライトプロテクトに関する情報の論理和により、書き
込み禁止の制御が行われる。すなわち、これらのいずれ
か1つに書き込み禁止が規定されている場合には、その
書き込みが禁止される。
【0162】次に、図8のplay_protect()についてさら
に説明する。このplay_protect()には、その光ディスク
に記録されている全てのtitleあるいは全てのprogramに
対する再生時のプロテクト情報を設定することができ
る。個々のtitle,programに対する再生時のプロテクト
情報は、図16のtitle_info()のflags_for_title、あ
るいは図18のprogram()のflags_for_programに記録さ
れる。
【0163】play_protect_lengthは、play_protect()
の長さをbyte単位で表したものが記述される領域であ
る。volume_play_protect_flagは、volume(光ディスク
1)全体の再生、protectの状況を表すflagが記述され
る領域であり、図41に示すように、4種類の状態が設
定できるようになされている。
【0164】すなわち、このflagの00は、全てのtitl
eとprogramの再生の許容を意味する。このflagの01
は、programの再生は許容するが、titleの再生は禁止す
ることを意味する。このflagの10は、逆にtitleの再
生は許容するが、programの再生は禁止することを意味
する。さらに、このflagの11は、programとtitleの両
方の再生が禁止であることを意味する。
【0165】password_enable_flagは、password_for_v
olume_play_protectが有効か無効かを示すflagである。
【0166】expiration_time_enable_flagは、後述す
るplay_protect_expiration_time()が有効であるかを示
すflagである。このflagが有効になっているとき、pass
word_for_volume_play_protectはplay_protect_expirat
ion_time()に示された有効期限を有する。
【0167】number_of_times_enable_flagは、後述す
るnumber_of_timesが有効であるか否かを示すflagであ
る。
【0168】password_for_volume_play_protectは、プ
ロテクトのレベルまたは有効期限を変更するためのパス
ワードを記述する領域である。
【0169】play_protect_set_time()は、設定時間を
年月日時分秒で表す領域であり、BCDにより表現され
る。
【0170】play_protect_expiration_time()は、有効
期限を記述する領域であり、年月日時分秒で記述され、
BCDにより表現される。パスワードには、有効期限を
設定できる。この期限を過ぎると、play_protect情報が
パスワードなしでも変更可能になる。有効期限として無
期限も設定可能である。
【0171】number_of_timesは、回数情報が記述され
る領域である。
【0172】次に、図42のフローチャートを参照し
て、play_protectを変更する場合の処理について説明す
る。最初に、ステップS51において、ユーザが、入力
部14を操作して、play_protectの変更を指令すると、
ステップS52において、CPU21は、RAM24に記憶さ
れているVOLUME.TOCのvolume_information()のplay_pro
tect()のpessword_for_volume_play_protectに、所定の
パスワードが記録されているか否かを判定する。パスワ
ードが記録されている場合には、ステップS53に進
み、CPU21は、play_protect()中のplay_protect_expi
ration_time()が、現時点において有効であるか否かを
判定する。
【0173】すなわち、このplay_protect_expiration_
time()には、パスワードを有効とする期間が書き込まれ
ており、現在時刻が、このパスワードの有効期間内であ
るか否かが判定される。パスワードが有効期間内のもの
であると判定された場合には、ステップS54に進み、
CPU21は、OSD制御回路9を制御し、パスワードを入力
すべき旨のメッセージを生成させる。このメッセージ
は、合成回路8、出力端子P1を介してディスプレイに
出力され、表示される。ユーザは、このメッセージを見
たとき、そのメッセージに従って、ステップS55にお
いて、入力部14を操作し、パスワードを入力する。
【0174】次に、ステップS56において、CPU21
は、ステップS55で入力されたパスワードが正しいパ
スワードであるか否か、すなわち、password_for_volum
e_play_protectに記録されているパスワードと等しいか
否かが判定される。両者が等しいと判定された場合に
は、ステップS58に進み、CPU21はOSD制御回路9を
制御し、play_protectの変更を許可するメッセージを生
成させる。このメッセージは、合成回路8、出力端子P
1を介してディスプレイに表示される。
【0175】ユーザは、このメッセージの表示を見て、
ステップS59において、入力部14を操作し、play_p
rotectを変更する情報を入力する。この入力が行われた
とき、ステップS60において、CPU21は、入力され
た情報に対応して、play_protectを更新する。すなわ
ち、RAM24に記憶されているplay_protectの内容を更
新するとともに、その更新した内容を光ディスク1に記
録させる。
【0176】ステップS56において、入力されたパス
ワードが正しいパスワードではないと判定された場合に
は、ステップS57に進み、CPU21は、play_protect
の変更を禁止する旨のメッセージをOSD制御回路9に発
生させ、ディスプレイに表示させる。この場合、ステッ
プS58乃至ステップS60の処理はスキップされ、ユ
ーザは、play_protectの内容を更新することができない
ことになる。
【0177】一方、ステップS52において、password
_for_volume_play_protectに有効なパスワードが記録さ
れていないと判定された場合、並びにステップS53に
おいて、play_protect_expiration_time()が、有効では
ないと判定された場合、ステップS58に進み、それ以
降の処理が実行される。すなわち、この場合には、ユー
ザは、自由にplay_protectを更新することができること
になる。
【0178】次に、図43のフローチャートを参照し
て、再生時の動作について説明する。この処理は、入力
部14をユーザが操作して、光ディスク1の再生を指令
したとき開始される。
【0179】最初に、ステップS71において、CPU2
1は、RAM24に記憶されているvolume_play_protect_f
lagを読み取る。このflagは、VOLUME.TOCのvolume_info
rmation()のplay_protect()に含まれている。
【0180】次に、ステップS72乃至ステップS75
において、CPU21は、ステップS71で読み取ったvol
ume_play_protect_flagが、00,01,10または1
1のいずれの値であるかを判定する。
【0181】ステップS72において、volume_play_pr
otect_flagが00であると判定された場合、ステップS
77に進み、CPU21は、ユーザからの指令に対応し
て、再生処理を実行する。すなわち、この場合、再生に
制限が存在しないので、ユーザが指定したとおりの再生
が行われる。
【0182】ステップS73において、volume_play_pr
otect_flagが01であると判定された場合、ステップS
78に進み、CPU21は、いまユーザから指令されてい
る再生は、titleの再生であるか否かを判定する。いま
再生が指令されているのがtitleである場合、ステップ
S79に進み、CPU21は、OSD制御回路9を制御し、ti
tleの再生は禁止されている旨を表すメッセージを生成
させ、それを、合成回路8、出力端子P1を介して、デ
ィスプレイに出力、表示させる。
【0183】これに対して、いま再生が指令されている
のがtitleではないと判定された場合には、ステップS
77に戻り、ユーザの指令に対応する再生が実行され
る。例えば、programの再生ならば実行される。
【0184】ステップS74において、volume_play_pr
otect_flagが10であると判定された場合、ステップS
80に進み、いま再生が指令されているのが、program
であるか否かが判定される。再生が指令されているのが
programである場合には、ステップS79に戻り、CPU2
1は、OSD制御回路9を制御し、programの再生禁止のメ
ッセージを生成させ、ディスプレイに表示させる。これ
に対して、ステップS80において、再生が指令されて
いるのがprogramではないと判定された場合(例えば、t
itleであると判定された場合)、ステップS77に戻
り、CPU21は、ユーザの指令に対応して、その再生を
実行する。
【0185】ステップS75において、volume_play_pr
otect_flagが11であると判定された場合、ステップS
81に進み、CPU21は、再生が指令されているのが、t
itleまたはprogramであるか否かを判定する。再生の指
示されているデータがtitleまたはprogramである場合に
は、ステップS79に戻り、CPU21は、その再生禁止
のメッセージを表示させる。これに対して、ステップS
81において、再生が指令されているのがtitleまたはp
rogramではないと判定された場合、ステップS77に戻
り、CPU21は、そのデータの再生を実行させる。
【0186】ステップS75において、volume_play_pr
otect_flagが11ではないと判定された場合、ステップ
S76に進み、CPU21は、エラー処理を実行する。す
なわち、このflagは、00,01,10,11のいずれ
かの値とされているので、そのいずれでもないと判定さ
れた場合には、エラー処理が実行される。
【0187】以上においては、volume_play_protect_fl
agの内容に対応して、titleまたはprogramの再生を制御
するようにしたが、このflagが再生を禁止している場
合、さらにパスワードが入力されたとき、その再生を許
容するようにすることも可能である。図44のフローチ
ャートは、この場合の処理例を表している。
【0188】すなわち、図44のステップS91乃至ス
テップS104の処理は、基本的に、図43のステップ
S71乃至ステップS81の処理と同様の処理である
が、ステップS98(図43のステップS78に対応す
る)、ステップS103(図43のステップS80に対
応する)、またはステップS104(図43のステップ
S81に対応する)において、再生の指令がvolume_pla
y_protect_flagにより禁止されているデータに対してな
されたと判定された場合、ステップS99に進み、CPU
21は、OSD制御回路9を制御し、パスワードを入力す
べきメッセージを生成し、ディスプレイに表示させる。
ユーザは、このメッセージに対応して、入力部14を操
作し、パスワードを入力する。
【0189】そこで、ステップS100において、CPU
21は、パスワードが入力されたか否かを判定し、パス
ワードが入力された場合には、ステップS101におい
て、入力されたパスワードが正しいパスワードであるか
否か、すなわち、password_for_volume_play_protectに
記録されているパスワードと一致するパスワードである
か否かを判定する。パスワードが正しいと判定された場
合、ステップS97に戻り、CPU21は、volume_play_p
rotect_flagの記述に反して、そのデータの再生を実行
させる。
【0190】これに対して、ステップS101におい
て、入力されたパスワードが正しくないと判定された場
合、ステップS102(図43のステップS79に対応
する)に進み、CPU21は、OSD制御回路9を制御し、再
生が禁止されている旨のメッセージを生成させ、ディス
プレイに表示させる。ステップS100において、パス
ワードが入力されなかった場合にも、再生禁止のメッセ
ージが表示される。
【0191】その他の処理は、図43における場合と同
様である。
【0192】programを作成または編集したものは、そ
のprogramに対して適宜プレイプロテクト情報を記録す
ることで、例えば各ユーザが個々のtitleを個別に再生
することは自由とさせるが、programとして複数のtitle
を所定の順番に組み合わせたものの再生を禁止させるよ
うにすることができる。
【0193】次に、図6のvolume_rating()についてさ
らに説明する。rating(格付け)とは、play_protectと
同じく、再生制限をする機能の一つに分類されるもので
ある。ここではratingの実現方法の一例として、volume
_rating()を取り上げる。volume_rating()は、光ディス
クに記録されているすべてのtitleあるいはすべてのpro
gramに対する、ratingによる視聴制限の設定をするため
の情報である。その他にprogram,title毎にratingを設
定することも可能であるが、ここではvolume全体に効力
がおよぶvolume_rating()を例として説明する。
【0194】volume_rating_idは、以下に続く情報がvo
lume_rating()であることを表す識別子である。volume_
rating_lengthは、volume_rating()の長さをbyte単位で
表したものを記録するための領域である。volume_ratin
g_typeは、ratingの設定方法を表すflagが記述される領
域である。ここでは図45に示すような、3種類のrati
ngの方法が選択できるものとしている。
【0195】すなわち、このflagの00は、各年齢に対
応して視聴許可・不許可の判定をするratingの方法を選
択することを意味し、このflagの01は、MPAA(Motion
Picture Association of America)による、CARAと呼
ばれる分類に従ったratingの方法で視聴制限をすること
を意味する。このflagの10は、RSAC(RecreationalSo
ftware Advisory Council)によるcategoryに従ったrat
ingの方法で視聴制限をすることを意味する。
【0196】volume_rating_passwordは、このvolume_r
ating()の情報を変更する際に必要となるpasswordを記
録するための領域である。
【0197】volume_rating_typeが00の場合、年齢に
より視聴許可・不許可の判定を行うことになる。county
_code_for_ratingは、どの国に対するratingであるかを
表すための領域で、国を表すcountrycodeが設定され
る。age_for_volume_ratingで表される年齢は、この年
齢以上であれば、このvolume_rating()が記録されてい
るvolumeに含まれる映像を視聴することが可能であるも
のとする。
【0198】volume_rating_typeが01の場合、CARAに
よる作品分類の方法に従ったratingを設定する。CARA_c
ategoryは、volumeに含まれる映像が図46に示す4種
類(G,PG,PG−13,NC−17)のカテゴリ
の、どれに属するかを示している。
【0199】volume_rating_typeが10の場合、RSACに
よる作品分類の方法に従ったratingを設定する。RSAC_c
ategoryで図47に示すcategory(Violence Rating,Nud
ityRating,Sex Rating,Language Rating)を定め、図4
8に示すようにRSAC_level(0乃至4)で各categoryに
おけるlevelを設定する。
【0200】次に、図49のフローチャートを参照し
て、volume_ratingを設定する場合の処理について説明
する。最初に、ステップS111において、ユーザが入
力部14を操作して、volume_ratingの変更を指令する
と、ステップS112において、CPU21は、volume_ra
ting_passwordの入力をユーザに促す。ユーザは、その
メッセージに従って、入力部14を操作し、パスワード
を入力する。
【0201】入力されたpasswordと、volume_rating_pa
sswordが一致したか否かがステップS113で判定さ
れ、一致した場合にはステップS114に進み、CPU2
1はOSD制御回路9を制御し、volume_ratingの変更が可
能である旨のメッセージを生成させる。このメッセージ
は、合成回路8、出力端子P1を介してディスプレイに
出力され、表示される。ステップS114においては、
ユーザにvolume_rating_typeの選択をさせる。
【0202】ステップS113において、入力されたパ
スワードがvolume_rating_passwordと一致しなかったと
判定された場合には、ステップS118に進み、CPU2
1は、volume_ratingの変更を禁止する旨のメッセージ
をOSD制御回路9に発生させ、ディスプレイに表示させ
る。この場合、ステップS114乃至ステップS117
の処理はスキップされ、ユーザはvolume_ratingの内容
を更新することができないことになる。
【0203】ステップS115において、入力されたvo
lume_rating_typeがage_limitedであると判定された場
合、ステップS119に進み、CPU21は、OSD制御回路
9を制御し、視聴可能年齢の問い合わせをユーザに対し
て行う。ユーザは入力部14を操作して視聴可能年齢を
指定する。CPU21は、ユーザの指示に対応してage_for
_volume_ratingの設定を行い、さらにcountry_code_for
_ratingの設定を行う。以上の処理が終わったら、ステ
ップS123に進む。
【0204】ステップS115において、入力されたvo
lume_rating_typeがage_limitedでないと判定された場
合には、ステップS116に進む。ステップS116に
おいて、入力されたvolume_rating_typeがCARAであると
判定された場合には、ステップS120に進む。ステッ
プS120では、CPU21は、OSD制御回路9を制御し、
どのカテゴリに設定するかをユーザに対して問い合わさ
せ、ユーザが入力部14を操作して指令した通りにCARA
_categoryの設定を行う。以上の処理が終わったら、ス
テップS123に進む。
【0205】ステップS116において、入力されたvo
lume_rating_typeがCARAではないと判定された場合に
は、ステップS117に進む。ステップS117におい
て、入力されたvolume_rating_typeがRSACであると判定
された場合には、ステップS121に進む。ステップS
121では、CPU21は、OSD制御回路9を制御し、RSAC
で定義されているどのカテゴリに設定するかをユーザに
対して問い合わさせ、ユーザが入力部14を操作して指
令した通りにRSAC_categoryの設定を行う。さらにステ
ップS122では、CPU21は、OSD制御回路9を制御
し、RSACで定義されているどのlevelに設定するかをユ
ーザに対して問い合わせ、ユーザが入力部14を操作し
て指令した通りにRSAC_levelを設定する。以上の処理が
終わったら、ステップS123に進む。
【0206】ステップS123では、CPU21は、OSD制
御回路9を制御し、volume_rating_passwordの変更を行
うかユーザに問い合わせる。入力部14を操作して入力
されたユーザからの指令がYESである場合、ステップS
124に進み、CPU21は、OSD制御回路9を制御し、新
しいパスワードの入力をユーザに促し、ユーザは入力部
14を操作して指令した通りにパスワードの変更を行
う。ステップS123において、入力部14を操作して
入力されたユーザからの指令がNOである場合には、volu
me_rating_passwordを変更せずに、volume_ratingの変
更処理を完了する。
【0207】ステップS117において、入力されたvo
lume_rating_typeがRSACではないと判定された場合に
は、ステップS118に進み、CPU21はエラー処理を
行う。すなわち、volume_rating_typeは、age_limited,
CARA,RSACのいずれかの値を示すとされているので、そ
のいずれでもないと判定された場合には、エラー処理が
実行される。
【0208】次に、図50と図51のフローチャートを
参照して、再生時のrating処理について説明する。ユー
ザが光ディスク装置にディスクを挿入すると、CPU21
は他の処理とともに、ディスクに記録されたvolume_rat
ing()の読み取り処理を行う。すなわち、ステップS1
31において、CPU21は光ヘッド2を制御し、光ディ
スク1を再生させる。再生されたデータは、光ヘッド
2、RFおよび復調/変調回路3、ECC回路4、スイッチ
5を介して読み出しチャネル用バッファ6に供給され、
記憶される。記憶されたデータは、読み出しチャネル用
バッファ6から読み出され、RAM24に記憶される。CPU
21は、RAM24に記憶されたデータからvolume_rating
()を読み取る。
【0209】ステップS132において、CPU21はvol
ume_rating()中のvolume_rating_typeがage_limitedを
表しているか否かを判定する。volume_rating_typeのbi
tがage_limitedを表しているならば、ステップS136
に進む。ステップS136では、CPU21は、volume_ra
ting()中のcountry_code_for_ratingとage_for_volume_
ratingを読み取り、光ディスク装置に設定されているco
untry codeに対応した、age_for_volume_ratingを選択
する。ステップS137で、光ディスク装置に設定され
ている視聴可能年齢とage_for_volume_ratingを比較す
る。ステップS142で光ディスク装置に設定されてい
る視聴可能年齢で、そのディスクが再生可能であるなら
ば、ステップS146に進む。ユーザが光ディスク装置
に対して設定した視聴可能年齢では、そのディスクを再
生することができない場合には、ステップS145に進
み、再生不許可のメッセージを表示して、再生処理を停
止する。
【0210】ステップS132において、volume_ratin
g()中のvolume_rating_typeがage_limitedでないと判定
された場合には、CPU21はステップS133に進む。
【0211】ステップS133において、CPU21はvol
ume_rating()中のvolume_rating_typeがCARAを表してい
るか否かを判定する。volume_rating_typeのbitがCARA
を表しているならば、ステップS138に進む。ステッ
プS138では、volume_rating()中のCARA_categoryを
読み取り、ステップS139で、光ディスク装置に設定
されているCARAのカテゴリと比較をする。ステップS1
43で光ディスク装置に設定されているCARAのカテゴリ
で、そのディスクが再生可能であると判定されたなら
ば、ステップS146に進む。ユーザが光ディスク装置
に対して設定したCARAのカテゴリでは、そのディスクを
再生することができない場合には、ステップS145に
進み、再生不許可のメッセージを表示して、再生処理を
停止する。
【0212】ステップS133において、volume_ratin
g()中のvolume_rating_typeがCARAでないと判定された
場合には、CPU21はステップS134に進む。ステッ
プS134において、CPU21はvolume_rating()中のvo
lume_rating_typeがRSACを表しているか否かを判定す
る。volume_rating_typeのbitがRSACを表しているなら
ば、ステップS140に進む。ステップS140では、
CPU21は、volume_rating()中のRSAC_categoryとRSAC_
levelを読み取り、ステップS141で、光ディスク装
置に設定されているRSACのカテゴリおよびレベルと比較
をする。ステップS144で光ディスク装置に設定され
ているRSACのカテゴリおよびレベルで、そのディスクが
再生可能であるならば、ステップS146に進む。ユー
ザが光ディスク装置に対して設定したRSACのカテゴリお
よびレベルでは、そのディスクを再生することができな
い場合には、ステップS145に進み、再生不許可のメ
ッセージを表示して、再生処理を停止する。
【0213】ステップS146においては、図43と図
44に示された処理と同様にvolume_play_protect_flag
のチェックを行う。すなわち、再生制限機能として、pl
ay_protectに加えてratingも導入した場合には、図43
と図44の処理の前にratingのチェックを行う。そし
て、ratingとplay_protectともに再生許可の判定が出た
ときにはじめて、指定のタイトルあるいはプログラムが
再生可能となる。言い換えると、ratingによる再生許可
判定処理とplay_protectによる再生許可判定処理のどち
らか一方で再生禁止の判定がでたときには、指定のタイ
トルあるいはプログラムの再生は禁止される。
【0214】ステップS146において、図43と図4
4と同様の処理で、再生が許可されているか、禁止され
ているかを判定する。その結果に基づき、ステップS1
47において、play_protectで再生が禁止されていれば
ステップS145に進み、再生が許可されていれば、ス
テップS148に進む。
【0215】ステップS148に進んだ段階で、指定さ
れたタイトルあるいはプログラムは再生許可であると最
終的に判定されたので、そのまま再生処理を続行する。
【0216】以上においては、本発明を光ディスク装置
に応用した場合を例として説明したが、本発明は、その
他の記録媒体に情報を記録または再生する場合にも適用
することが可能である。
【0217】なお、上記したような処理を行うコンピュ
ータプログラムをユーザに提供する提供媒体としては、
磁気ディスク、CD-ROM、固体メモリなどの記録媒体の
他、ネットワーク、衛星などの通信媒体を利用すること
ができる。
【0218】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の記録装
置、請求項6に記載の記録方法、請求項7に記載の提供
媒体、および請求項8に記載の記録媒体によれば、複数
のデータの組み合わせ毎に、その上書きの禁止を指定す
るようにしたので、操作性を改善することが可能とな
る。
【0219】請求項9に記載の記録再生装置、請求項1
0に記載の記録再生方法、および請求項11に記載の提
供媒体によれば、複数のデータの組み合わせ毎に、その
上書きの禁止を指定する指定情報を記録媒体に記録し、
記録が指令されたデータに対応する指定情報を記録媒体
から再生し、再生された指定情報の判定結果に対応し
て、記録媒体へのデータの記録を制御するようにしたの
で、データを記録または再生する装置において、操作性
を改善することが可能となる。
【0220】請求項12に記載の再生装置、請求項14
に記載の再生方法、および請求項15に記載の提供媒体
によれば、データの再生の可否の指定に対応して、記録
媒体の再生を制御するようにしたので、データの再生を
記録者が管理することが可能となる。
【0221】請求項16に記載の記録媒体によれば、デ
ータの再生の可否の指定を記録するようにしたので、デ
ータを記録した者がデータの再生を管理することが可能
な記録媒体を提供することが可能となる。
【0222】請求項17に記載の記録装置、請求項18
に記載の記録方法、および請求項19に記載の提供媒体
によれば、記録媒体に記録されているデータの再生の可
否の指定を、記録媒体に記録するようにしたので、その
記録媒体を再生することで、データを記録した者がデー
タの再生を管理することが可能な記録媒体を提供するこ
とが可能となる。
【0223】請求項20に記載の記録再生装置、請求項
21に記載の記録再生方法、および請求項22に記載の
提供媒体によれば、記録媒体に記録されているデータの
再生の可否を指定する指定情報を記録媒体に記録し、再
生が指令されたデータの指定情報を記録媒体から再生
し、再生された指定情報の判定結果に対応して、記録媒
体からのデータの再生を制御するようにしたので、デー
タを記録した者が、データの再生を確実に管理すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディレクトリの構造を説明する図である。
【図2】VOLUME.TOCを説明する図である。
【図3】volume_information()を説明する図である。
【図4】volume_attribute()を説明する図である。
【図5】resume()を説明する図である。
【図6】volume_rating()を説明する図である。
【図7】write_protect()を説明する図である。
【図8】play_protect()を説明する図である。
【図9】recording_timer()を説明する図である。
【図10】text_block()を説明する図である。
【図11】language_set()を説明する図である。
【図12】text_item()を説明する図である。
【図13】ALBUM.STRを説明する図である。
【図14】album()を説明する図である。
【図15】TITLE_###.VDRを説明する図である。
【図16】title_info()を説明する図である。
【図17】PROGRAM_$$$.PGIを説明する図である。
【図18】program()を説明する図である。
【図19】play_list()を説明する図である。
【図20】play_item()を説明する図である。
【図21】CHUNKGROUP_###.CGITを説明する図である。
【図22】chunk_connection_info()を説明する図であ
る。
【図23】chunk_arrangement_info()を説明する図であ
る。
【図24】CHUNK_%%%%.ABSTを説明する図である。
【図25】本発明を適用した光ディスク装置の構成例を
示すブロック図である。
【図26】ディレクトリの構造を説明する図である。
【図27】ディレクトリの論理構造を説明する図であ
る。
【図28】offsetを説明する図である。
【図29】ディレクトリの構造を説明する図である。
【図30】ディレクトリの構造を説明する図である。
【図31】ディレクトリの論理構造を説明する図であ
る。
【図32】ディレクトリの構造を説明する図である。
【図33】ディレクトリの構造を説明する図である。
【図34】ディレクトリの論理構造を説明する図であ
る。
【図35】ディレクトリの論理構造を説明する図であ
る。
【図36】volume_write_protect_levelを説明する図で
ある。
【図37】write_protect変更処理を説明するフローチ
ャートである。
【図38】記録処理を説明するフローチャートである。
【図39】記録処理を説明するフローチャートである。
【図40】volume_write_protect_levelの関係を説明す
る図である。
【図41】volume_play_protect_flagを説明する図であ
る。
【図42】play_protect変更処理を説明するフローチャ
ートである。
【図43】再生処理を説明するフローチャートである。
【図44】他の再生処理を説明するフローチャートであ
る。
【図45】volume_rating_typeを説明する図である。
【図46】CARA_categoryを説明する図である。
【図47】RSAC_categoryを説明する図である。
【図48】RSAC_levelを説明する図である。
【図49】volume_ratingの変更処理を説明するフロー
チャートである。
【図50】volume_ratingの実行処理を説明するフロー
チャートである。
【図51】volume_ratingの実行処理を説明するフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク, 2 光ヘッド, 3 RFおよび復
調/変調回路, 4ECC回路, 6 読み出しチャネル
用バッファ, 7 デコーダ, 8 合成回路, 9
OSD制御回路, 10 エンコーダ, 11 書き込み
チャネル用バッファ, 12 アドレス検出回路, 1
3 システムコントローラ, 14入力部, 21 CP
U, 22 ROM, 23,24 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平10−114568 (32)優先日 平成10年4月24日(1998.4.24) (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータを記録媒体に記録する記録
    装置において、 複数の前記データの組み合わせ毎に、その上書きの禁止
    を指定する指定手段と、 所定のデータの記録が指令されたとき、そのデータに対
    応する前記指定手段による指定を判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に対応して、前記データの記録
    媒体への記録を制御する制御手段とを備えることを特徴
    とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記指定手段は、ファイル単位で前記指
    定を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記指定手段は、前記上書きを禁止する
    有効期限をさらに指定することを特徴とする請求項1に
    記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記上書きが禁止され
    ているとき、入力されたパスワードに基づいて、前記デ
    ータの前記記録媒体への記録を制御することを特徴とす
    る請求項1に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記指定手段による指定を前記記録媒体
    に記録する記録手段をさらに備えることを特徴とする請
    求項1に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 複数のデータを記録媒体に記録する記録
    装置の記録方法において、 複数の前記データの組み合わせ毎に、その上書きの禁止
    を指定する指定ステップと、 所定のデータの記録が指令されたとき、そのデータに対
    応する前記指定ステップでの指定を判定する判定ステッ
    プと、 前記判定ステップでの判定結果に対応して、前記データ
    の記録媒体への記録を制御する制御ステップとを含むこ
    とを特徴とする記録方法。
  7. 【請求項7】 複数のデータを記録媒体に記録する記録
    装置に、 複数の前記データの組み合わせ毎に、その上書きの禁止
    を指定する指定ステップと、 所定のデータの記録が指令されたとき、そのデータに対
    応する前記指定ステップでの指定を判定する判定ステッ
    プと、 前記判定ステップでの判定結果に対応して、前記データ
    の記録媒体への記録を制御する制御ステップとを含む処
    理を実行させるコンピュータが読みとり可能なプログラ
    ムを提供することを特徴とする提供媒体。
  8. 【請求項8】 複数のデータが記録されている記録媒体
    において、 複数の前記データの組み合わせ毎に、その上書きの禁止
    を指定する指定情報が記録されていることを特徴とする
    記録媒体。
  9. 【請求項9】 複数のデータを記録媒体に対して記録ま
    たは再生する記録再生装置において、 複数の前記データの組み合わせ毎に、その上書きの禁止
    を指定する指定情報を前記記録媒体に記録する記録手段
    と、 記録が指令されたデータに対応する前記指定情報を前記
    記録媒体から再生する再生手段と、 前記再生手段により再生された前記指定情報を判定する
    判定手段と、 前記判定手段の判定結果に対応して、前記データの記録
    媒体への記録を制御する制御手段とを備えることを特徴
    とする記録再生装置。
  10. 【請求項10】 複数のデータを記録媒体に対して記録
    または再生する記録再生装置の記録再生方法において、 複数の前記データの組み合わせ毎に、その上書きの禁止
    を指定する指定情報を前記記録媒体に記録する記録ステ
    ップと、 記録が指令されたデータに対応する前記指定情報を前記
    記録媒体から再生する再生ステップと、 前記再生ステップで再生された前記指定情報を判定する
    判定ステップと、 前記判定ステップでの判定結果に対応して、前記データ
    の記録媒体への記録を制御する制御ステップとを含むこ
    とを特徴とする記録再生方法。
  11. 【請求項11】 複数のデータを記録媒体に対して記録
    または再生する記録再生装置に、 複数の前記データの組み合わせ毎に、その上書きの禁止
    を指定する指定情報を前記記録媒体に記録する記録ステ
    ップと、 記録が指令されたデータに対応する前記指定情報を前記
    記録媒体から再生する再生ステップと、 前記再生ステップで再生された前記指定情報を判定する
    判定ステップと、 前記判定ステップでの判定結果に対応して、前記データ
    の記録媒体への記録を制御する制御ステップとを含む処
    理を実行させるコンピュータが読みとり可能なプログラ
    ムを提供することを特徴とする提供媒体。
  12. 【請求項12】 記録媒体からデータを再生する再生装
    置において、 前記記録媒体に記録されているデータの再生の可否を指
    定する指定手段と、 前記指定手段による指定を判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に対応して、前記記録媒体の再
    生を制御する制御手段とを備えることを特徴とする再生
    装置。
  13. 【請求項13】 前記指定手段は、複数の前記データの
    所定の順番での再生の可否を指定することを特徴とする
    請求項12に記載の再生装置。
  14. 【請求項14】 記録媒体からデータを再生する再生装
    置の再生方法において、 前記記録媒体に記録されているデータの再生の可否を指
    定する指定ステップと、 前記指定ステップでの指定を判定する判定ステップと、 前記判定ステップでの判定結果に対応して、前記記録媒
    体の再生を制御する制御ステップとを含むことを特徴と
    する再生方法。
  15. 【請求項15】 記録媒体からデータを再生する再生装
    置に、 前記記録媒体に記録されているデータの再生の可否を指
    定する指定ステップと、 前記指定ステップでの指定を判定する判定ステップと、 前記判定ステップでの判定結果に対応して、前記記録媒
    体の再生を制御する制御ステップとを含む処理を実行さ
    せるコンピュータが読みとり可能なプログラムを提供す
    ることを特徴とする提供媒体。
  16. 【請求項16】 データが記録されている記録媒体にお
    いて、 前記データの再生の可否を指定する指定情報が記録され
    ていることを特徴とする記録媒体。
  17. 【請求項17】 記録媒体に対してデータを記録する記
    録装置において、 前記記録媒体に記録されているデータの再生の可否を指
    定する指定手段と、 前記指定手段による指定を前記記録媒体に記録する記録
    手段とを備えることを特徴とする記録装置。
  18. 【請求項18】 記録媒体に対してデータを記録する記
    録装置の記録方法において、 前記記録媒体に記録されているデータの再生の可否を指
    定する指定ステップと、 前記指定ステップでの指定を前記記録媒体に記録する記
    録ステップとを含むことを特徴とする記録方法。
  19. 【請求項19】 記録媒体に対してデータを記録する記
    録装置に、 前記記録媒体に記録されているデータの再生の可否を指
    定する指定ステップと、 前記指定ステップでの指定を前記記録媒体に記録する記
    録ステップとを含む処理を実行させるコンピュータが読
    みとり可能なプログラムを提供することを特徴とする提
    供媒体。
  20. 【請求項20】 記録媒体に対してデータを記録または
    再生する記録再生装置において、 前記記録媒体に記録されているデータの再生の可否を指
    定する指定情報を前記記録媒体に記録する記録手段と、 再生が指令されたデータの前記指定情報を前記記録媒体
    から再生する再生手段と、 前記再生手段により再生された前記指定情報を判定する
    判定手段と、 前記判定手段の判定結果に対応して、前記記録媒体から
    のデータの再生を制御する制御手段とを備えることを特
    徴とする記録再生装置。
  21. 【請求項21】 記録媒体に対してデータを記録または
    再生する記録再生装置の記録再生方法において、 前記記録媒体に記録されているデータの再生の可否を指
    定する指定情報を前記記録媒体に記録する記録ステップ
    と、 再生が指令されたデータの前記指定情報を前記記録媒体
    から再生する再生ステップと、 前記再生ステップで再生された前記指定情報を判定する
    判定ステップと、 前記判定ステップでの判定結果に対応して、前記記録媒
    体からのデータの再生を制御する制御ステップとを含む
    ことを特徴とする記録再生方法。
  22. 【請求項22】 記録媒体に対してデータを記録または
    再生する記録再生装置に、 前記記録媒体に記録されているデータの再生の可否を指
    定する指定情報を前記記録媒体に記録する記録ステップ
    と、 再生が指令されたデータの前記指定情報を前記記録媒体
    から再生する再生ステップと、 前記再生ステップで再生された前記指定情報を判定する
    判定ステップと、 前記判定ステップでの判定結果に対応して、前記記録媒
    体からのデータの再生を制御する制御ステップとを含む
    処理を実行させるコンピュータが読みとり可能なプログ
    ラムを提供することを特徴とする提供媒体。
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