JP2000004363A - 画像復元方法 - Google Patents

画像復元方法

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JP2000004363A
JP2000004363A JP17004498A JP17004498A JP2000004363A JP 2000004363 A JP2000004363 A JP 2000004363A JP 17004498 A JP17004498 A JP 17004498A JP 17004498 A JP17004498 A JP 17004498A JP 2000004363 A JP2000004363 A JP 2000004363A
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psf
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Toshiaki Matsuzawa
聡明 松沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、十分に復元された復元像を得ること
ができる画像復元方法を提供する。 【解決手段】ステップ101〜104でn次元の理想像
モデルの初期値を設定すると共に、n次元のPSFモデ
ルの初期値として周波数空間でデルタ関数となる分布を
設定し、ステップ105で制限条件と終了条件を与えた
後、ステップ106〜114で理想像モデルを実空間あ
るいは周波数空間で像とPSFモデルにより修正し、実
空間の理想像モデルに対して実空間の制限を加え、PS
Fモデルを実空間あるいは周波数空間で像と理想像モデ
ルにより修正し、周波数空間のPSFモデルに対して周
波数空間の制限を加えた後実空間に変換し、実空間のP
SFモデルに対して実空間の制限を加える処理を、ステ
ップ115で所定の終了条件を満たすまで繰返し実行
し、最終的な理想像モデルを復元像として生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡あるいは共
焦点顕微鏡などの光学機器により取得した画像の画質を
改善する画像復元方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡あるいは共焦点顕微鏡などの光学
機器により物体を観察した場合、観察画像は、元の物体
に比べて光学機器のボケ分だけ劣化することが知られて
いる。つまり、このときの観察画像の強度分布gは、元
の物体の輝度分布fと光学機器の点像分布関数(PS
F)hの畳込み(convolution)にノイズn
が加わった、
【0003】
【数1】 で表現することができる。
【0004】そして、このようなノイズnが加わった画
像から数値計算を用いて光学機器によるボケを取り除
き、理想的な像を得る技術は、像の「復元」あるいは
「デコンボリューション(deconvolutio
n)」と呼ばれている。
【0005】ところで、光学顕微鏡では、深さ方向を等
間隔で変位させつつ、試料像を撮像し、3次元画像(=
積層画像)を得る光学切片法(optical sec
tioning)が用いられている。ところが、光学顕
微鏡のPSFは水平方向に比べて深さ方向に大きく広が
っているので、積層画像の中の各画像は試料の輝度分布
を正確に反映した断面像にはならず、その上下から漏れ
てくるボケが重畳している。
【0006】そこで、従来、光学顕微鏡のPSFを基に
積層画像からボケを取り除き、理想的な3次元像を「復
元」する計算処理が行われてきた。ここで用いられるP
SFは、理論値あるいは測定値である。
【0007】しかし、光学顕微鏡の場合、実際のPSF
と理論値は必ずしも一致せず、また正確なPSFの実測
も困難である。そこで、「ブラインドデコンボリューシ
ョン」という像復元の手法が検討されている。この手法
は、1つの画像から理想像とPSFの両方を復元するも
ので、PSFが未知であっても理想像を復元できるとい
う長所がある。
【0008】ここで、ブラインドデコンボリューション
は、交互法(alternative method)
というアルゴリズムで実行される。つまり、このような
交互法では、初めに、理想像モデルfとPSFモデルh
に初期値を与え、次に、2つのモデルの畳込みが測定さ
れた実際の像gになるように両者を交互に修正するとと
もに、これらの過程を繰り返す。この過程で、モデルに
は適当な制限条件が加えられ、この交互修正を最適化ル
ープとして何度か繰り返すうちに、2つのモデルは最適
化されていく。
【0009】図4は、従来の交互法を、さらに説明する
ためのもので、まず、ステップ401で、光学機器で測
定した実際の像gを読み込む。次に、402で、実際の
像gを、実空間から周波数空間へ変換する。これは畳込
みの計算を、周波数空間で積として効率よく計算するた
めである。変換は一般に高速フーリエ変換(FFT)で
行われる。以下、実空間のものは、小文字(g,f,
h)で記し、周波数のものは、大文字(G,F,H)で
記す。
【0010】次に、403で、理想像モデルFの初期値
として、測定された実際の像Gを設定し、ステップ40
4で、PSFモデルhの初期値として、インパルス即ち
実空間のDiracのデルタ関数を設定する。そして、
ステップ405で、制限条件と終了条件を与える。この
場合、制限条件は、PSFの空間周波数には上限、即ち
バンドリミットがあるので、このバンドリミットより与
えることが可能であるが、現実は、その値は不明なので
像のスペクトルから推定して値を設定する。
【0011】図5(a)(b)(c)は、バンドリミッ
トの決め方を説明するもので、ここでは、物体、PSF
および像のスペクトルの関係を簡単のために1次元で表
している。物体のスペクトル501は通常、測定に使用
する光学機器のPSFのスペクトル502より高周波の
成分を含んでいる。よって、測定された像のスペクトル
504は、PSFのスペクトル502のバンドリミット
503と同じバンドリミット505をもつと考えられる
から、この時の像のスペクトル504から推定して設定
する。なお、3次元像の場合、3軸のバンドリミットを
設定しておく。このバンドリミットは後述するステップ
412で実行される。また、終了条件は一般に、最適化
ループの繰り返し回数である。これは後述のステップ4
15で判断される。
【0012】図4に戻って、ステップ406で、PSF
モデルhを、実空間から周波数空間へ変換する。次い
で、ステップ407で、PSFモデルHとの積が実際の
像Gになるように、理想像モデルFを修正する。この場
合、理想像モデルFの修正には、これまでに以下のよう
な更新式が提案されている。・差分
【0013】
【数2】 ・ウィーナフィルタ付き差分
【0014】
【数3】 ・逆フィルタ
【0015】
【数4】 ・ウィーナフィルタ
【0016】
【数5】
【0017】次に、ステップ408で、理想像モデルF
を、周波数空間から実空間へ変換する。これは、ステッ
プ409で実空間の非負制限を理想像モデルfに適用す
るためである。変換は一般に高速逆フーリエ変換(IF
FT)で行われる。
【0018】ステップ409で、理想像モデルfに、非
負制限を加える。つまり、負の要素値を0で置き換え、
それ以外の要素値はそのまま残す。理想像は光の強度分
布であるから負の値をとらないからである。さらに、理
想像モデルfの総和が変化しないように補正する例もあ
る。
【0019】その後、ステップ410〜414で、理想
像モデルとPSFモデルを入れ変えて上述したステップ
406〜409と同様の処理をすることで、PSFモデ
ルを修正する。
【0020】なお、ステップ412でのPSFモデルH
に対する周波数空間の制限条件は、バンドリミットであ
る。つまり、各軸のバンドリミットより周波数の大きい
成分を0で置き換え、それ以外の成分はそのまま残す。
また、ステップ414での実空間のPSFモデルhに対
する制限条件としては、非負制限の他に、要素値の和を
1に規格化する例もある。これは、像形成におけるエネ
ルギー保存則を成立させるためである。
【0021】その後、ステップ415で、最適化ループ
であるステップ406〜414の繰り返し回数がステッ
プ405で設定した回数に達したら、処理を終了し、ス
テップ416で、最適化ループであるステップ406〜
414による修正を経た理想像モデルfが、実際の像g
からボケを除去した復元像として出力される。
【0022】以上の例ではモデルを周波数空間で修正し
ていたが、実空間で修正する方法もある。その場合、処
理の順序が若干変わって図6に示すようになる。この場
合、ステップ610とステップ611は、図4のステッ
プ410とステップ411sの順序が反対になる点が異
なるだけでステップ601〜615での個々の処理は、
上述した図4と同じなので、ここでの説明は省略する。
なお、このような実空間での修正では、以下のような更
新式が提案されている。 ・積(multiplicative method)
【0023】
【数6】 ・最尤法(maximum likelihood estimation)(ref.7)
【0024】
【数7】
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ブラインドデコンボリューションは不適切(ill−p
osed)な逆問題で、解の唯一性は保証されていな
い。つまり、1つの実際の像になる理想像モデルとPS
Fモデルの組み合わせが無数に存在し、最終的に復元さ
れる2つのモデルは、モデルの初期値にも影響される。
【0026】このため、上述したステップ404に示す
ように、PSFモデルの初期値として実空間のデルタ関
数を取ると、理想像モデルの復元が十分に進行しない傾
向が見られた。
【0027】これを図7を参照して説明すると、実空間
のデルタ関数は、図7(a)に示すように、周波数空間
ですべての成分が1に等しいフラットな分布701にな
る。ここからPSFモデルを出発すると、最適化ループ
を経るごとにPSFモデルは真のPSF703に対して
上から(各周波数成分が大きい方から)近づいてゆく傾
向がある。このため、最終的なPSFモデル、即ち復元
PSF702の各周波数成分は、図7(b)に示すよう
に対応する真のPSF703より大きいまま収束するこ
とが多い。つまり、理想像モデルはPSFモデルとの畳
込みが実際の像になるように最適化されてゆくので、図
7(c)に示すように、最終的な理想像モデル、即ち復
元像704の各周波数成分は、対応する真の物体705
より小さくなり、実空間で見れば、細部が十分に復元さ
れていない復元像になるという問題があった。本発明は
上記事情に鑑みてなされたもので、十分に復元された復
元像を得ることができる画像復元方法を提供することを
目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
物体と点像分布関数(PSF)の畳込みとして取得され
たn次元の像から、PSFによるボケを除去したn次元
の復元像を得るための画像復元方法において、n次元の
理想像モデルに初期値として前記n次元の像を設定する
とともに、n次元のPSFモデルに初期値として周波数
空間でデルタ関数となる分布を設定した後、前記理想像
モデルを実空間あるいは周波数空間の像とPSFモデル
とにより修正し、実空間の前記理想像モデルに対して実
空間の制限を加え、前記PSFモデルを実空間あるいは
周波数空間の像と理想像モデルとにより修正し、周波数
空間の前記PSFモデルに対して周波数空間の制限を加
えた後、実空間に変換し、実空間の前記PSFモデルに
対して実空間の制限を加えるような処理を所定の終了条
件を満たすまで繰り返し実行し、最終的な理想像モデル
を復元像として生成するようにしている。
【0029】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記理想像モデルの初期値として、実際の
像を設定している。請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記理想像モデルと前記PSFモデ
ルに対する実空間の制限が非負制限である。
【0030】この結果、本発明によれば、周波数空間で
デルタ関数となる分布をPSFモデルの初期値にしてブ
ラインドデコンボリューションを実施するが、この場
合、周波数空間のデルタ関数は、実空間でフラットな分
布、つまり完全なボケに対応したものになるので、この
周波数空間のデルタ関数からPSFモデルを出発する
と、最適化ループを経るごとにPSFモデルは、真のP
SFに対して各周波数成分が小さい方から近づくように
なり、対応する復元像の各周波数成分は、対応する真の
物体より小さくならず、実空間で見ると、像の復元を細
部まで十分に進行させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。 (第1の実施の形態)この第1の実施の形態は、周波数
空間でモデルを更新する例を示すもので、ここでは、落
射蛍光共焦点レーザ走査顕微鏡(EFCLSM)の画像
復元に適用した例を示している。
【0032】図1は、本発明による画像復元方法の処理
の流れを示しており、ここでは、EFCLSMで光学切
片法により測定した3次元画像(積層画像)ファイルを
読み込み、それを画像処理し、ボケを除去した復元像を
表示する、あるいは画像ファイルとして出力するプログ
ラムである。ただし、画像処理の部分以外は従来の技術
でも説明した一般的な内容であるから説明を省略する。
【0033】まず、ステップ101で、3次元画像ファ
イルを読み込み、実際の像gの3次元複素数データ配列
の実部に代入する。ここでは、虚部に0を代入する。つ
まり、後で高速フーリエ変換(FFT)を行うため、
x,y,z各軸のデータ点数が2の累乗になっていない
ときは、足りないデータ点に0詰めして、点数を2の累
乗にしておく。また、実際の像gの全要素値の和Σgを
求めておき、後のステップ109で使用する。
【0034】次に、ステップ102で、実空間の実際の
像gを、FFTで周波数空間の実際の像Gに変換する。
次いで、103で、理想像モデルFを、実際の像Gと同
じ大きさの3次元複素数データ配列として用意し、その
初期値として周波数空間の実際の像Gの値を代入し、ス
テップ104で、PSFモデルHを、実際の像Gと同じ
大きさの3次元複素数データ配列として用意し、その初
期値として、周波数空間のデルタ関数を代入する。
【0035】
【数8】
【0036】ここで、実空間のPSFモデルhの全要素
値の和は、自動的に1になる。次に、ステップ105
で、制限条件と終了条件を与える。このうちの制限条件
は、実際の像Gから推定して、PSFモデルHに対する
3軸のバンドリミットを設定する。また、終了条件とし
て、最適化ループの繰り返し回数Nを設定する。
【0037】ステップ106で、実空間のPSFモデル
hをFFTで周波数空間のPSFモデルHに変換する。
ただし、初期値を周波数空間で与えているので、1回目
は必要ない。次に、ステップ107で、修正されたPS
FモデルHとの積が実際の像Gになるように、理想像モ
デルFの各成分を次式の差分による更新式で修正する。
【0038】
【数9】
【0039】そして、ステップ108で、周波数空間の
理想像モデルFを、IFFTで実空間の理想像モデルf
に変換し、ステップ109で、実空間の理想像モデルf
に非負制限を加える。この場合、まず理想像モデルf
の、負の実部を持つ要素値を0で置き換え、それ以外の
要素値は実部を複素数の絶対値で置き換え、虚部を0に
する。次に、理想像モデルfの総和が変化しないよう
に、ステップ101で求めたΣgを使って次式のような
規格化を行う。
【0040】
【数10】
【0041】次に、ステップ110で、実空間の理想像
モデルfをFFTで周波数空間の理想像モデルFに変換
する。次いで、ステップ111で、修正された理想像モ
デルFとの積が実際の像Gになるように、PSFモデル
Hの各成分を次式の差分による更新式で修正する。
【0042】
【数11】
【0043】次に、ステップ112で、周波数空間のP
SFモデルHにバンドリミットを加える。即ち、ステッ
プ105で設定した各軸のバンドリミットより周波数の
大きい成分を0で置き換え、それ以外の成分はそのまま
残す。
【0044】次に、ステップ113で、周波数空間のP
SFモデルHを、IFFTで実空間のPSFモデルhに
変換し、ステップ114で、実空間のPSFモデルhに
非負制限を加える。この場合、まずPSFモデルhの、
負の実部を持つ要素値を0で置き換え、それ以外の要素
値は実部を複素数の絶対値で置き換え、虚部を0にす
る。次に、PSFモデルhの全要素値の和が1になるよ
うに、次式のような規格化を行う。
【0045】
【数12】
【0046】その後、最適化ループであるステップ10
6〜114の繰り返し回数がステップ105で設定した
回数Nに達したら、ステップ115で、処理を終了し、
ステップ116で、最適化ループであるステップ106
〜114により繰り返し修正された理想像モデルfの実
部が、実際の像gからボケを除去した復元像として出力
され、復元の画像処理を終了する。
【0047】従って、このようにすれば、周波数空間で
デルタ関数となる分布をPSFモデルの初期値にしたブ
ラインドデコンボリューションが実施されるが、この場
合、周波数空間のデルタ関数は、実空間でフラットな分
布、つまり完全なボケに対応したものになるので、そこ
から出発したPSFモデルがシャープになり過ぎること
はない。これにより、図2(a)に示すように、PSF
モデルを周波数空間のデルタ関数201から出発する
と、最適化ループを経るごとにPSFモデルは、図2
(b)に示すように真のPSF203に対して基本的に
下から(各周波数成分が小さい方から)近づくようにな
り、復元PSF202の各周波数成分も、対応する真の
PSF203より小さい方向で収束する傾向になる。こ
の結果、図2(c)に示すように、対応する復元像20
4の各周波数成分は、対応する真の物体205より小さ
くならないので、実空間で見ると、像の復元を細部まで
十分に進行させることができる。つまり、周波数空間で
デルタ関数となる分布をPSFモデルの初期値に設定し
たのち、周波数空間でモデルを更新するブラインドデコ
ンボリューションを実施することにより、像の復元を細
部まで進行させることができるようになり、細部まで十
分に復元された復元像を生成できる。
【0048】なお、本発明は、更新式や他の制限条件、
終了条件などに関係なく、すべての交互法によるブライ
ンドデコンボリューションに有効である。例えば、本実
施例は、ステップ107,ステップ111の更新式に
(式2)を用いたが、それを(式3)〜(式5)などに
置き換えてもよい。なお、(式5)のような更新式を使
用した場合は、理想像モデルの初期値を設定する必要は
ない。 (第2の実施の形態)第1の実施の形態では、周波数空
間でモデルを更新する方法を述べたが、この第2の実施
の形態では、実空間でモデルを更新する方法の場合であ
る。
【0049】図3は、画像復元方法の処理の流れを示し
ており、この場合、ステップ304にPSFモデルhの
初期値として、周波数空間でデルタ関数となるような実
空間の分布
【0050】
【数13】 を設定する。また、上述した図1のステップ102、ス
テップ107、108に対応するステップ302、ステ
ップ307、308は除かれ、さらに、ステップ310
とステップ311の順序が反対になるものの、その他の
ステップ301、ステップ303〜306、ステップ3
09〜315での個々の処理は、上述した図1の対応す
るステップと同じなので、ここでの説明は省略する。ま
た、この場合も、上述した(式6)〜(式7)の更新式
を用いる。
【0051】このようにしても、上述したのと同様な効
果が期待できる。なお、上述した第1および第2の実施
の形態では、落射蛍光共焦点レーザ走査顕微鏡に適用し
た例を述べたが、(式1)のような畳込みで形成される
すべての画像に適用できることは言うまでもない。また
復元する画像は、上記のような3次元像に限らず、他の
次元でも可能である。例えば2次元の画像を復元するに
は、2次元の実際の像gに対して、2次元の理想像モデ
ルとPSFモデルを上記と同様の方法で最適化すればよ
い。
【0052】なお、本発明には、以下の発明も含まれ
る。 (1)請求項1記載の画像復元方法において、PSFモ
デルに対する周波数空間の制限がバンドリミットであ
る。 (2)請求項1記載の画像復元方法において、繰り返し
の処理が所定の回数に達したことを終了条件とする。 (3)請求項1記載の画像復元方法において、像を取得
する装置が共焦点顕微鏡である。 (4)請求項1記載の画像復元方法において、像を取得
する装置が顕微鏡である。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、周
波数空間でデルタ関数となる分布をPSFモデルの初期
値に設定したのち、ブラインドデコンボリューションを
実施することにより、像の復元を細部まで進行させるこ
とができ、細部まで十分に復元された復元像を生成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するためのフ
ローチャート。
【図2】第1の実施の形態での復元PSFと復元像を説
明するための図。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明するためのフ
ローチャート。
【図4】従来の画像復元方法の一例を説明するためのフ
ローチャート。
【図5】従来の画像復元方法でのバンドリミットの決め
方を説明する図。
【図6】従来の画像復元方法の他の例を説明するための
フローチャート。
【図7】従来例での復元PSFと復元像を説明するため
の図。
【符号の説明】
201…デルタ関数、 202…復元PSF、 203…真のPSF、 204…復元像、 205…真の物体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体と点像分布関数(PSF)の畳込み
    として取得されたn次元の像から、PSFによるボケを
    除去したn次元の復元像を得るための画像復元方法にお
    いて、 n次元の理想像モデルに初期値として前記n次元の像を
    設定するとともに、n次元のPSFモデルに初期値とし
    て周波数空間でデルタ関数となる分布を設定した後、 前記理想像モデルを実空間あるいは周波数空間の像とP
    SFモデルとにより修正し、 実空間の前記理想像モデルに対して実空間の制限を加
    え、 前記PSFモデルを実空間あるいは周波数空間の像と理
    想像モデルとにより修正し、 周波数空間の前記PSFモデルに対して周波数空間の制
    限を加えた後、実空間に変換し、 実空間の前記PSFモデルに対して実空間の制限を加え
    るような処理を所定の終了条件を満たすまで繰り返し実
    行し、最終的な理想像モデルを復元像として生成するこ
    とを特徴とする画像復元方法。
  2. 【請求項2】 前記理想像モデルの初期値として、実際
    の像を設定することを特徴とする請求項1記載の画像復
    元方法。
  3. 【請求項3】 前記理想像モデルと前記PSFモデルに
    対する実空間の制限が非負制限であることを特徴とする
    請求項1記載の画像復元方法。
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