JP2000004115A - 送受共用フェ―ズドアレイアンテナ - Google Patents

送受共用フェ―ズドアレイアンテナ

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JP2000004115A
JP2000004115A JP10566199A JP10566199A JP2000004115A JP 2000004115 A JP2000004115 A JP 2000004115A JP 10566199 A JP10566199 A JP 10566199A JP 10566199 A JP10566199 A JP 10566199A JP 2000004115 A JP2000004115 A JP 2000004115A
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Katsuyuki Imai
克之 今井
Yoshizo Shibano
儀三 芝野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】移相器の数を減らすことにより、損失の少ない
安価な送受共用フェーズドアレイアンテナを実現する。 【解決手段】2つの送受共用要素アンテナA1,A2
に、それぞれサーキュレータC1,C2を接続し、発振
器の送信信号を分割して、移相量がθの移相器PS1及
び移相量が−θの移相器PS2を通して各サーキュレー
タC1,C2に供給し、各サーキュレータC1,C2か
らの受信信号を、それぞれ混合器MX1,MX2を通し
て合波器に入力し、各混合器、例えばMX1は、当該混
合器MX1が接続されているサーキュレータC1からの
受信信号と、他のサーキュレータC2に接続されている
移相器PS2の出力信号とを混合するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気象レーダ、路側
ビーコンなどに使用され、指向性を切り換えることので
き、しかも要素アンテナが送信用と受信用を兼ねる送受
共用フェーズドアレイアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】フェーズドアレイアンテナは、要素アン
テナの給電信号の相対位相を変えることにより、指向性
を制御することができるアンテナである。位相を変える
ため、各要素アンテナに、所定の移相量を実現する移相
器が挿入される。
【0003】図11は従来のフェーズドアレイアンテナ
の回路構成図である。各要素アンテナA1,A2は、そ
れぞれサーキュレータC1,C2に接続され、サーキュ
レータC1は移相量がθ1の移相器PSa,PSbに接
続され、サーキュレータC2は移相量がθ2の移相器P
Sc,PSdに接続されている。AMPは増幅器、OS
Cは発振器を表わす。
【0004】前記の構成によれば、発振器OSCから出
た高周波信号の位相は、各要素アンテナA1,A2から
出る時点で(θ1−θ2)だけ差が生じるので、この位
相差に相当する角度で電波が発射される。同じ方向から
電波を受信したときは、逆に(θ2−θ1)の差が生じ
るので、移相器PSc,PSdにより、この位相差を吸
収して、位相差のない状態にして、合波器により合成す
る。
【0005】なお、図11の構成では、アンテナ要素の
数は、図示の都合上、A1,A2の2つだけ示されてい
るが、2つ以上あってもよいことはもちろんである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】移相器を挿入すると、
固有の損失を生じさせるという不利益がある。特に、要
素アンテナを送受共用にすると、送信と受信で同じ移相
器を2回通るため、損失はより大きくなる。また、移相
器は単価が高いため、移相器の数が多いと全体としてコ
スト高になる。
【0007】そこで本発明では、移相器の数を減らすこ
とにより、損失の少ない安価なフェーズドアレイアンテ
ナを実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明のフェーズド
アレイアンテナは、2つの送受共用要素アンテナに、そ
れぞれサーキュレータを接続し、発振器の送信信号を分
割して、移相量がθの移相器及び移相量が−θの移相器
を通して各サーキュレータに供給し、各サーキュレータ
からの受信信号を、それぞれ混合器を通して合波器に入
力し、前記各混合器は、当該混合器が接続されているサ
ーキュレータからの受信信号と、他のサーキュレータに
接続されている移相器の出力信号とを混合するものであ
る(請求項1)。
【0009】図1を参照しながら説明する。発振器から
出る送信信号をcos ωtで表わす。発振器から出た送信
信号cos ωtは、移相量がθの移相器PS1を通ればco
s(ωt+ θ) となり、移相量が−θの移相器PS2を通
ればcos(ωt- θ) となる。したがって、各要素アンテ
ナA1,A2から出る時点で2θの差が生じるので、こ
の位相差に相当する角度で電波が発射される。同じ方向
から電波を受信したときは、受信信号は、混合器MX2
に入る方をcos(ωt+ φ) (φは定数)とすれば、混合
器MX1 に入る方はcos(ωt-2θ+ φ) となっている。
【0010】そこで、混合器MX1 において、cos(ωt
-2θ+ φ) と、他方の移相器PS2を通った信号cos(ω
t- θ) とを混合(乗算)すると、cos (-θ+ φ) の信
号が現れる。また、混合器MX2 において、cos(ωt+
φ) と、他方の移相器PS1を通った信号cos(ωt+
θ) とを混合(乗算)すると、cos (- θ+ φ) の信号
が現れる。したがって、混合器MX1 と混合器MX2
に、検波された同一の信号が入ることになり、簡単に合
成することができる。
【0011】このような構成により、移相器の数を半減
することができる。混合器が必要となるが、移相器より
安価な部品である。 (2) 請求項1記載の送受共用フェーズドアレイアンテナ
において、要素アンテナとサーキュレータとの間に、互
いに移相量の符号が反対の移相器をそれぞれ挿入しても
よい(請求項2)。
【0012】図2を参照しながら説明すると、要素アン
テナA1とサーキュレータC1の間に移相量がθ2 の移
相器PS3が挿入され、要素アンテナA2とサーキュレ
ータC2の間に移相量が−θ2 の移相器PS4が挿入さ
れている。発振器から出る送信信号をcos ωtで表わ
す。発振器から出た送信信号cos ωtは、移相量がθ1
の移相器PS1を通ればcos(ωt+ θ1)となり、さらに
移相器PS3を通ればcos(ωt+ θ1+θ2)となる。cos
ωtは、移相量が−θ1 の移相器PS2を通ればcos(ω
t- θ1)となり、さらに移相器PS4を通ればcos(ωt
- θ1-θ2)となる。これらの信号は、したがって、各要
素アンテナA1,A2から出る時点で2(θ1+θ2)の差
が生じるので、この位相差に相当する角度で電波が発射
される。同じ方向から電波を受信したときは、要素アン
テナA1が受信した受信信号は、移相器PS3を通れば
cos(ωt- θ+ φ) となり、要素アンテナA2が受信し
た受信信号は、移相器PS4を通ればcos(ωt+ θ1+
φ) となる。
【0013】そこで、混合器MX1 において、cos(ωt
- θ1+φ) と、他方の移相器PS2を通った信号cos(ω
t- θ1)とを混合(乗算)すると、cos ( φ) の信号が
現れる。また、混合器MX2 において、cos(ωt+ θ1+
φ) と、他方の移相器PS1を通った信号cos(ωt+ θ
1)とを混合(乗算)すると、cos (φ) の信号が現れ
る。したがって、混合器MX1 と混合器MX2 に、検波
された同一の信号が入ることになり、簡単に合成するこ
とができる。
【0014】以上のように、この構成は、図1の構成と
比べて、移相量を2つの移相器で分担しているところが
違っている。 (3) 請求項1記載のフェーズドアレイアンテナにおい
て、中間周波数に相当する周波数の信号を出力する第2
の発振器をさらに設け、各サーキュレータと、第1,第
2の移相器との間に、第2の発振器の出力信号と各移相
器の出力信号とを混合する第3,第4の混合器をそれぞ
れ設けてもよい(請求項3)。
【0015】この送受共用フェーズドアレイアンテナの
原理を図3を参照しながら説明する。発振器から出る送
信信号をcos ω1 tで表わす。発振器から出た送信信号
cosω1 tは、移相量がθ1 の移相器PS1及び第3の
混合器(MX3) を通ればcos(ω1 t+ ω2 t+ θ1)とな
り、移相量が−θ1 の移相器PS2及び第4の混合器(M
X4) を通ればcos(ω1 t+ ω2 t- θ1)となる。したが
って、各要素アンテナA1,A2から出る時点で2( θ
1+θ2)の差が生じるので、この位相差に相当する角度で
電波が発射される。同じ方向から電波を受信したとき
は、受信信号は、混合器MX2に入る方をcos(ω1 t+
ω2 t+ θ1+φ) (φは定数)とすれば、混合器MX1
に入る方はcos(ω1 t+ ω2 t- θ1+φ) となってい
る。
【0016】そこで、混合器MX1 において、cos(ω1
t+ ω2 t- θ1+φ) と、移相器PS2を通った信号co
s(ω1 t- θ1)とを混合(乗算)すると、cos ( ω2 t
+ φ) の信号が現れる。また、混合器MX2 において、
cos(ω1 t+ ω2 t- θ1+φ) と、他方の移相器PS1
を通った信号cos(ω1 t+ θ1)とを混合(乗算)する
と、cos ( ω2 t+ φ) の信号が現れる。したがって、
混合器MX1 と混合器MX2 に、中間周波数ω2 の信号
が入ることになり、簡単に合成して、中間周波信号を得
ることができる。
【0017】以上のように、この構成では、中間周波数
に相当する周波数の信号を出力する第2の発振器が用意
されていて、合成後に、(ベースバンドの信号でなく)
取り扱いの便利な中間周波信号が得られる。 (4) 本発明のフェーズドアレイアンテナは、4つの送受
共用要素アンテナを四角形の対角点に配置して、それぞ
れサーキュレータを接続し、発振器の送信信号を分割し
て、移相量がθの第1若しくは第2の移相器又は移相量
が−θの第3若しくは第4の移相器を通して各サーキュ
レータに供給し、各サーキュレータから出力される受信
信号を、それぞれ第1〜第4の混合器を通して合波して
取り出す送受共用フェーズドアレイアンテナであって、
前記第1〜第4の混合器は、当該混合器が接続されてい
るサーキュレータからの受信信号と、対角に接続されて
いる位相量の符号の異なる移相器の出力信号とを混合す
るものである(請求項4)。
【0018】この発明の送受共用フェーズドアレイアン
テナは、図4に示すとおり、送受共用要素アンテナ数を
請求項1記載の2つから4つに拡張したものである。し
たがって、原理は、(1) で説明したのと全く同様に説明
できる。「対角に接続されている位相量の符号の異なる
移相器」という意味は、例えば、図4の混合器MX1に
注目すると、対角上の移相器PS4という意味である。
【0019】本構成を採用することにより請求項1〜3
記載のように2次元のビーム制御にとどまらず、3次元
例えば天頂、東西南北にビームを振ることが可能にな
る。 (5) 請求項4記載の送受共用フェーズドアレイアンテナ
において、要素アンテナとサーキュレータとの間に、互
いに移相量が等しく符号が反対の第5〜第8の移相器を
それぞれ挿入してもよい(請求項5)。
【0020】この送受共用フェーズドアレイアンテナ
は、図5に示すとおりの構成を有し、図4の構成と比べ
て、要素アンテナとサーキュレータとの間に、互いに移
相量が等しく符号が反対の移相器PS5〜PS8を挿入
しているところが違っている。この送受共用フェーズド
アレイアンテナの原理は、(2) で説明したのと全く同様
に説明できるので、説明を省略する。
【0021】(6) 請求項4記載の送受共用フェーズドア
レイアンテナにおいて、中間周波数に相当する周波数の
信号を出力する第2の発振器を設け、各サーキュレータ
と、第1〜第4の移相器との間に、第2の発振器の出力
信号と各移相器の出力信号とを混合する第5〜第8の混
合器をそれぞれ設けてもよい(請求項6)。この構成で
は、中間周波数に相当する周波数の信号を出力する第2
の発振器が用意されていて、合成後に、取り扱いの便利
な中間周波信号が得られる。
【0022】(7) 本発明のフェーズドアレイアンテナ
は、2つの送受共用要素アンテナに、それぞれサーキュ
レータを接続し、発振器の送信信号を分割して、移相量
が等しく符号が反対の移相器を通して各サーキュレータ
に供給し、各サーキュレータから出力される受信信号
を、それぞれ第1,第2の混合器を通して合波して取り
出す送受共用フェーズドアレイアンテナであって、前記
第1,第2の混合器は、当該混合器が接続されているサ
ーキュレータからの受信信号と、当該サーキュレータに
接続されている移相器の出力信号とを混合するものであ
り、前記各移相器は、送信時と受信時とで移相の符号を
反転するように制御されるものである(請求項7)。
【0023】図12および図13を参照しながら説明す
る。発振器から出る送信信号をcosωtで表わす。発振
器から出た送信信号cos ωtは、移相量がθの移相器P
S1を通りcos(ωt+ θ) となり、移相量が−θの移相
器PS2を通りcos(ωt- θ) となる。したがって、各
要素アンテナA1,A2から出る時点で2θの差が生じ
るので、この位相差に相当する角度で電波が発射され
る。同じ方向から電波を受信したときは、受信信号は、
混合器MX2に入る方をcos(ωt+ φ) (φは定数)と
すれば、混合器MX1 に入る方はcos(ωt-2θ+ φ) と
なっている。
【0024】ここで、前記移相器PS1,PS2は、送
信時と受信時とで移相の符号を反転するように制御され
る。したがって、受信時には、移相器PS1の移相量
は、反転して−θとなり、移相器PS2の移相量は、反
転してθとなる。図13は、移相器PS1の移相反転の
様子を図示したもので、送信周期をτPで表し、送信受
信を合わせたパルス繰り返し周期をτIPP(IPP: Inter-P
ulse Period)で表している。送信周期τPにおいては、
移相器PS1の移相量はθであるが、受信周期(τIPP
−τP)においては、移相器PS1の移相量は−θに反
転している。移相器PS2の移相量はこれとは逆の振る
舞いをする。
【0025】そこで、受信時に、混合器MX1 におい
て、cos(ωt-2θ+ φ) と、当該移相器PS1を通った
信号cos(ωt- θ) とを混合(乗算)すると、cos (-θ
+ φ)の信号が現れる。また、混合器MX2 において、c
os(ωt+ φ) と、他方の移相器PS1を通った信号cos
(ωt+ θ) とを混合(乗算)すると、cos (- θ+ φ)
の信号が現れる。したがって、混合器MX1 と混合器
MX2 に、検波された同一の信号が入ることになり、簡
単に合成することができる。
【0026】このような構成により、請求項1記載の構
成と比べると、2つの送受共用要素アンテナA1,A2
の間で、移相器から混合器へケーブルのたすき掛けが不
要になる。したがって、アンテナが大きくなった場合、
ケーブル長に起因する損失を減らすことができ、また、
アンテナ自体の構成も簡単になる。 (8) 請求項7記載の送受共用フェーズドアレイアンテナ
において、前記要素アンテナとサーキュレータとの間
に、互いに移相量が等しく符号が反対の第3,第4の移
相器がそれぞれ挿入されていてもよい(請求項8)。
【0027】このフェーズドアレイアンテナの構成を図
14に示す。動作原理は、図2を用いて説明したのと同
様である。 (9) 請求項7記載の送受共用フェーズドアレイアンテナ
において、中間周波数に相当する周波数の信号を出力す
る第2の発振器を設け、各サーキュレータと、第1,第
2の移相器との間に、第2の発振器の出力信号と各移相
器の出力信号とを混合する第3,第4の混合器をそれぞ
れ設けていてもよい(請求項9)。
【0028】このフェーズドアレイアンテナの構成を図
15に示す。動作原理は、図3を用いて説明したのと同
様である。 (10)本発明のフェーズドアレイアンテナは、4つの送受
共用要素アンテナを四角形の対角点に配置して、それぞ
れサーキュレータを接続し、発振器の送信信号を分割し
て、移相量が等しい第1若しくは第2の移相器又は移相
量が等しく符号が反対の第3若しくは第4の移相器を通
して各サーキュレータに供給し、各サーキュレータから
出力される受信信号を、それぞれ第1〜第4の混合器を
通して合波して取り出す送受共用フェーズドアレイアン
テナであって、前記第1〜第4の混合器は、当該混合器
が接続されているサーキュレータからの受信信号と、当
該サーキュレータに接続されている移相器の出力信号と
を混合するものであり、前記各移相器は、送信時と受信
時とで移相の符号を反転するように制御されるものであ
る(請求項10)。
【0029】この発明の送受共用フェーズドアレイアン
テナは、図16に示すとおりであり、図12の送受共用
要素アンテナ数を4つに拡張したものである。したがっ
て、原理は、(7) で説明したのと全く同様に説明でき
る。本構成を採用することにより請求項7〜9記載のよ
うに2次元のビーム制御にとどまらず、3次元例えば天
頂、東西南北にビームを振ることが可能になる。
【0030】(11)請求項10記載の送受共用フェーズド
アレイアンテナにおいて、要素アンテナとサーキュレー
タとの間に、互いに移相量が等しく符号が反対の第5〜
第8の移相器がそれぞれ挿入されていてもよい(請求項
11)。この発明の構成は、図14のフェーズドアレイ
アンテナの構成における送受共用要素アンテナ数を2つ
から4つに拡張したものとなる。
【0031】(12)請求項10記載の送受共用フェーズド
アレイアンテナにおいて、中間周波数に相当する周波数
の信号を出力する第2の発振器を設け、各サーキュレー
タと、第1〜第4の移相器との間に、第2の発振器の出
力信号と各移相器の出力信号とを混合する第5〜第8の
混合器をそれぞれ設けてもよい(請求項11)。この発
明の構成は、図15のフェーズドアレイアンテナの構成
における送受共用要素アンテナ数を2つから4つに拡張
したものとなる。
【0032】なお、本発明は、以上に図示した構成に限
られるものではなく、例えば、各図において適宜の位置
に増幅器などを挿入することも可能である。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照しながら詳細に説明する。以下の実施形態
では、本発明の要素アンテナ数が4の送受共用フェーズ
ドアレイアンテナを、公知の位相切替マップに適用し
て、指向性を非連続的に多方向に切り替えることのでき
るアンテナシステムを実現している。
【0034】要素アンテナ数が4の送受共用フェーズド
アレイアンテナを4つ用いたシステムを説明する。要素
アンテナ数は合計16個となる。図6は、16個の要素
アンテナa〜pを等間隔かつ正方形状に配列した状態を
示す図である。要素アンテナは、どのような形状、大き
さ、偏波、指向性のアンテナでもよく、例えば正方形の
反射板の上に立設されたダイポールアンテナでもよく、
正方基板に形成されたプリントアンテナやスロットアン
テナであってもよい。その他、円偏波のスパイラルアン
テナのようなものでもよい。
【0035】−第1の実施形態− 図7は、アンテナシステムの接続図を示す。各要素アン
テナa〜pに、移相量θ,−θの切替ができる移相器PS
a 〜PSp をそれぞれ挿入し、4つずつまとめてサーキュ
レータCA 〜CD に接続している。また、発振器2の送
信信号を分割して、移相量が2θ,−2θの切替ができ
る移相器PSA 〜PSD を通して各サーキュレータCA 〜C
D に供給し、各サーキュレータCA 〜CD からの受信信
号を、それぞれ混合器MXA 〜MXD を通してまとめて
取り出している。
【0036】ここで移相器は、どんな種類のものであっ
てもよく、例えばフェライトを用いたラッチングフェラ
イト移相器やPINダイオードやFETのような半導体
を用いた移相器でもよい。また、混合器は、ショットキ
ダイオードを用いたダブルバランスドミキサーが一般的
だが、どんな種類のものであってもよい。サーキュレー
タはフェライトを用いているが、この他にPINダイオ
ードで構成した送受切替器でもよい。
【0037】前記各混合器MXA 〜MXD は、当該混合
器が接続されているサーキュレータからの受信信号と、
その対角位置にある移相器の出力信号とを混合するもの
である(対角位置の意味については後述)。制御装置1
は、移相器が位相をシフトさせるのに必要な4種類の制
御信号A〜Dを出力するものである。
【0038】なお、制御装置1による信号の切換え方法
としては、任意のものを採用でき、例えば、マイクロコ
ンピュータで所定のコード信号を発生してもよく、スイ
ッチ群を設けて信号をオンオフ制御してもよい。また、
切換えの方法は、手動でも自動でもよく、自動的に行え
ば指向性が自動的に切り替わるフェーズドアレイアンテ
ナが得られる。また、目標物から得られる信号の方向に
合わせることにより、自動追尾とすることもできる。
【0039】図8は、各要素アンテナa〜pのうち、縦
横隣接する4つの要素アンテナを要素アンテナ群とした
図であり、図9は、縦横隣接する4つの要素アンテナ群
を1つの最上層要素アンテナ群とした図である。図8に
おいて、左上、右上、左下、右下という要素アンテナの
相対的な位置に対応付けて、移相器PSa 〜PSp に対する
4つの制御内容A,B,C,Dに区分している。また、
図9において、左上、右上、左下、右下という要素アン
テナ群の相対的な位置に対応付けて移相器PSA 〜PSD に
対する4つの制御内容A,B,C,Dに区分している
(同一符号は同一の制御内容となる)。図9において、
左上に対する右下が「対角位置」となり、右上に対する
左下が「対角位置」となる。
【0040】制御内容A〜Dは、具体的には、表1に示
したものを採用する。表1で、上段の北、南、東、西、
UPは、それぞれ北、南、東、西、頂上向きの指向性を
表し、符号「1」は位相遅れ状態(移相器PSa 〜PSp に
ついてはθ、移相器PSA 〜PSD については2θ)を意味
し、符号「−1」は位相進み状態(移相器PSa 〜PSpに
ついては−θ、移相器PSA 〜PSD については−2θ)を
表わす。なお、頂上に指向性を向けるには、すべての移
相器を同一位相(1又は−1)とする。
【0041】
【表1】
【0042】表1のような位相切替方法については、同
一発明者が特許出願しており(特願平9−12738
号)、また出願人は、この位相切替方法を採用した製品
を販売している(住友電気工業株式会社製 BLレーダ
型番SOE−94004)。例えば、北方向に指向性
を向けるには、要素アンテナのうち、最も北側に並ぶ要
素アンテナa,b,e,fの位相を最も遅らせ、そこか
ら最も南側の列に並ぶ要素アンテナh,l,o,pに向
かって順次等間隔に位相の遅れを少なくしていけばよ
く、このために種類Cの移相器PSC,PSc,PSg,PSk,PSo と
種類Dの移相器PSD,PSd,PSh,PSl,PSp とを位相進み状態
(移相器PSC,PSD は位相が2 θ進み、移相器PSc,PSd,PS
g,PSh,PSk,PSl,PSo,PSp は位相がθ進む状態)とし、移
相器Aと移相器Bとは位相遅れ(移相器PSA,PSB は位相
が2 θ遅れ、移相器PSa,PSb,PSe,PSf,PSi,PSj,PSm,PSn
は位相がθ遅れる状態)とすればよい。こうすれば、図
10に示すように、北側の要素アンテナa,b,e,f
の位相は3θ遅れ、その次の列の要素アンテナc,d,
g,hの位相は2θ遅れ、その次の列の要素アンテナ
i,j,m,nの位相はθ遅れ、南側の要素アンテナ
k,l,o,pの位相は遅れがなく、北向けの指向性が
実現する。
【0043】以上のように、本発明の送受共用フェーズ
ドアレイアンテナを、公知の位相切替方法に適用すれ
ば、指向性を非連続的に多方向に切り換えることができ
る。−第2の実施形態−図17は、第2の実施形態に係
るアンテナシステムの接続図を示す。図7のアンテナシ
ステムとの相違は、各混合器MXA 〜MXD は、当該混
合器が接続されているサーキュレータからの受信信号
と、当該サーキュレータに接続されている移相器の出力
信号とを混合するものであることと、移相器PSA 〜PSD
に対する制御内容A′,B′,C′,D′を、移相器PS
a 〜PSp に対する制御内容A,B,C,Dと区別してい
ることである。
【0044】すなわち、A,B,C,Dは、表1を用い
て説明したのと同じような変化をさせる。これにより、
アンテナシステムの指向性を変化させるとができる。と
ころが、制御内容A′,B′,C′,D′は、送信の周
期と受信の周期とで符号を反転させている。表2は、制
御内容A′,B′,C′,D′の変化の様子を例示した
もので、例えば北向きの指向性をとるときは、送信時に
は、A′,B′,C′,D′はそれぞれA,B,C,D
と同様、「1」「1」「−1」「−1」の符号をとる
が、受信時には、反転させて「−1」「−1」「1」
「1」とする。一方、A,B,C,Dは、送信時受信時
ともに不変とする。
【0045】
【表2】
【0046】以上のような位相の反転は、例えば移相器
PSA 〜PSDにPINダイオードを使用している場合、P
INダイオードに対する制御信号をHighとLoとで
変化させることで簡単に実現することができる。このよ
うな図17の構成および位相の反転制御を採用すること
により、指向性を多方向に切り替えることができるとと
もに、各混合器MXA 〜MXDに入るケーブルの長さを
短くできるので、信号のロスを軽減し、アンテナシステ
ムの構成を簡単にすることができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、混合器を
使用することによって、移相器の数を減らした送受共用
フェーズドアレイアンテナを実現することができる。特
に、請求項7から請求項12までの発明によれば、送受
共用要素アンテナの間で、移相器から混合器へケーブル
のたすき掛けが不要になる。したがって、アンテナが大
きくなった場合、ケーブル長に起因する損失を減らすこ
とができ、また、アンテナ自体の構成も簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2つの送受共用要素アンテナを配置した本発明
の送受共用フェーズドアレイアンテナを示す図である。
【図2】図1の送受共用フェーズドアレイアンテナにお
いて、要素アンテナとサーキュレータとの間に、互いに
移相量の符号が反対の移相器をそれぞれ挿入した送受共
用フェーズドアレイアンテナを示す図である。
【図3】中間周波数に相当する周波数の信号を出力する
第2の発振器を設け、合成後に中間周波信号が得られる
送受共用フェーズドアレイアンテナを示す図である。
【図4】4つの送受共用要素アンテナを四角形の対角点
に配置した送受共用フェーズドアレイアンテナを示す図
である。図において、〜等は、線がつながっている
ことを示す。
【図5】図4の送受共用フェーズドアレイアンテナにお
いて、要素アンテナとサーキュレータとの間に、互いに
移相量が等しく符号が反対の移相器をそれぞれ挿入した
送受共用フェーズドアレイアンテナを示す図である。
【図6】16個の要素アンテナa〜pを等間隔かつ正方
形状に配列した状態を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係るアンテナシステムの接
続図を示す。
【図8】各要素アンテナa〜pのうち、縦横隣接する4
つの要素アンテナを要素アンテナ群とした図である。
【図9】縦横隣接する4つの要素アンテナ群を1つの最
上層要素アンテナ群とした図である。
【図10】北向けの指向性を実現するための、各要素ア
ンテナの位相状態を説明する図である。
【図11】従来のフェーズドアレイアンテナの回路構成
図である。
【図12】2つの送受共用要素アンテナを配置し、送信
時と受信時とで移相器の符号を反転するようにした本発
明の送受共用フェーズドアレイアンテナを示す図であ
る。
【図13】送信時と受信時とで移相器の符号を反転する
様子を図示したグラフである。
【図14】図12の送受共用フェーズドアレイアンテナ
において、要素アンテナとサーキュレータとの間に、互
いに移相量の符号が反対の移相器をそれぞれ挿入した送
受共用フェーズドアレイアンテナを示す図である。
【図15】中間周波数に相当する周波数の信号を出力す
る第2の発振器を設け、合成後に中間周波信号が得られ
る送受共用フェーズドアレイアンテナを示す図である。
【図16】4つの送受共用要素アンテナを四角形の対角
点に配置し、送信時と受信時とで移相器の符号を反転す
るようにした送受共用フェーズドアレイアンテナを示す
図である。
【図17】本発明の第2の実施形態に係るアンテナシス
テムの接続図である。
【符号の説明】
A アンテナ C サーキュレータ MX 混合器 PS 移相器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝野 儀三 大阪府豊能郡豊能町ときわ台3丁目5番の 2

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの送受共用要素アンテナに、それぞれ
    サーキュレータを接続し、発振器の送信信号を分割し
    て、移相量が等しく符号が反対の移相器を通して各サー
    キュレータに供給し、各サーキュレータから出力される
    受信信号を、それぞれ第1,第2の混合器を通して合波
    して取り出す送受共用フェーズドアレイアンテナであっ
    て、 前記第1,第2の混合器は、当該混合器が接続されてい
    るサーキュレータからの受信信号と、他のサーキュレー
    タに接続されている移相器の出力信号とを混合するもの
    である送受共用フェーズドアレイアンテナ。
  2. 【請求項2】要素アンテナとサーキュレータとの間に、
    互いに移相量が等しく符号が反対の第3,第4の移相器
    がそれぞれ挿入されている請求項1記載の送受共用フェ
    ーズドアレイアンテナ。
  3. 【請求項3】中間周波数に相当する周波数の信号を出力
    する第2の発振器を設け、 各サーキュレータと、第1,第2の移相器との間に、第
    2の発振器の出力信号と各移相器の出力信号とを混合す
    る第3,第4の混合器をそれぞれ設けている請求項1記
    載の送受共用フェーズドアレイアンテナ。
  4. 【請求項4】4つの送受共用要素アンテナを四角形の対
    角点に配置して、それぞれサーキュレータを接続し、発
    振器の送信信号を分割して、移相量が等しい第1若しく
    は第2の移相器又は移相量が等しく符号が反対の第3若
    しくは第4の移相器を通して各サーキュレータに供給
    し、各サーキュレータから出力される受信信号を、それ
    ぞれ第1〜第4の混合器を通して合波して取り出す送受
    共用フェーズドアレイアンテナであって、 前記第1〜第4の混合器は、当該混合器が接続されてい
    るサーキュレータからの受信信号と、対角に接続されて
    いる位相量の符号の異なる移相器の出力信号とを混合す
    るものである送受共用フェーズドアレイアンテナ。
  5. 【請求項5】要素アンテナとサーキュレータとの間に、
    互いに移相量が等しく符号が反対の第5〜第8の移相器
    がそれぞれ挿入されている請求項4記載の送受共用フェ
    ーズドアレイアンテナ。
  6. 【請求項6】中間周波数に相当する周波数の信号を出力
    する第2の発振器を設け、 各サーキュレータと、第1〜第4の移相器との間に、第
    2の発振器の出力信号と各移相器の出力信号とを混合す
    る第5〜第8の混合器をそれぞれ設けている請求項4記
    載の送受共用フェーズドアレイアンテナ。
  7. 【請求項7】2つの送受共用要素アンテナに、それぞれ
    サーキュレータを接続し、発振器の送信信号を分割し
    て、移相量が等しく符号が反対の移相器を通して各サー
    キュレータに供給し、各サーキュレータから出力される
    受信信号を、それぞれ第1,第2の混合器を通して合波
    して取り出す送受共用フェーズドアレイアンテナであっ
    て、 前記第1,第2の混合器は、当該混合器が接続されてい
    るサーキュレータからの受信信号と、当該サーキュレー
    タに接続されている移相器の出力信号とを混合するもの
    であり、 前記各移相器は、送信時と受信時とで移相の符号を反転
    するように制御されるものである送受共用フェーズドア
    レイアンテナ。
  8. 【請求項8】要素アンテナとサーキュレータとの間に、
    互いに移相量が等しく符号が反対の第3,第4の移相器
    がそれぞれ挿入されている請求項7記載の送受共用フェ
    ーズドアレイアンテナ。
  9. 【請求項9】中間周波数に相当する周波数の信号を出力
    する第2の発振器を設け、 各サーキュレータと、第1,第2の移相器との間に、第
    2の発振器の出力信号と各移相器の出力信号とを混合す
    る第3,第4の混合器をそれぞれ設けている請求項7記
    載の送受共用フェーズドアレイアンテナ。
  10. 【請求項10】4つの送受共用要素アンテナを四角形の
    対角点に配置して、それぞれサーキュレータを接続し、
    発振器の送信信号を分割して、移相量が等しい第1若し
    くは第2の移相器又は移相量が等しく符号が反対の第3
    若しくは第4の移相器を通して各サーキュレータに供給
    し、各サーキュレータから出力される受信信号を、それ
    ぞれ第1〜第4の混合器を通して合波して取り出す送受
    共用フェーズドアレイアンテナであって、 前記第1〜第4の混合器は、当該混合器が接続されてい
    るサーキュレータからの受信信号と、当該サーキュレー
    タに接続されている移相器の出力信号とを混合するもの
    であり、 前記各移相器は、送信時と受信時とで移相の符号を反転
    するように制御されるものである送受共用フェーズドア
    レイアンテナ。
  11. 【請求項11】要素アンテナとサーキュレータとの間
    に、互いに移相量が等しく符号が反対の第5〜第8の移
    相器がそれぞれ挿入されている請求項10記載の送受共
    用フェーズドアレイアンテナ。
  12. 【請求項12】中間周波数に相当する周波数の信号を出
    力する第2の発振器を設け、 各サーキュレータと、第1〜第4の移相器との間に、第
    2の発振器の出力信号と各移相器の出力信号とを混合す
    る第5〜第8の混合器をそれぞれ設けている請求項10
    記載の送受共用フェーズドアレイアンテナ。
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