JP2000001455A - アクリル酸の重合防止方法 - Google Patents

アクリル酸の重合防止方法

Info

Publication number
JP2000001455A
JP2000001455A JP16387598A JP16387598A JP2000001455A JP 2000001455 A JP2000001455 A JP 2000001455A JP 16387598 A JP16387598 A JP 16387598A JP 16387598 A JP16387598 A JP 16387598A JP 2000001455 A JP2000001455 A JP 2000001455A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylic acid
polymerization
copper
aqueous solution
tert
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16387598A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Nagai
功一 永井
Kozo Kato
幸三 加藤
Kimiteru Katahira
公輝 片平
Tatsuya Ono
竜也 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP16387598A priority Critical patent/JP2000001455A/ja
Priority to SG1999002781A priority patent/SG78357A1/en
Priority to KR1019990021507A priority patent/KR20000006069A/ko
Publication of JP2000001455A publication Critical patent/JP2000001455A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】アクリル酸水溶液を共沸剤を用いて脱水蒸留工
程を含むアクリル酸の精製工程に於いても優れた重合防
止効果の得られる方法を提供する。 【解決手段】プロピレン及び/またはアクロレインを分
子状酸素含有ガスにより気相接触酸化して得られるアク
リル酸水溶液を共沸剤を用いて脱水蒸留する工程を含む
アクリル酸の精製において、精製に供する粗アクリル酸
またはその水溶液に、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、イソプロパノールアミン、3−アミノ−1
−プロパノールおよびN−(2−アミノエチル)エタノ
ールアミンからなる群れから選ばれたアルカノールアミ
ンの少なくとも1種と、フェノチアジンおよびメチレ
ンブルーから選ばれる少なくとも1種、ジメチルジチ
オカルバミン酸銅塩、ジエチルジチオカルバミン酸銅
塩、ジプロピルジチオカルバミン酸銅塩およびジブチル
ジチオカルバミン酸銅塩からなるジアルキルジチオカル
バミン酸銅塩の少なくとも1種のおよびの重合防止
剤を添加存在せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロピレン及び
(または)アクロレインを分子状酸素含有ガスにより気
相接触酸化して得られる生成ガスを冷却および(また
は)水に吸収させて得られる粗アクリル酸水溶液を、水
と共沸する共沸剤を用いて脱水蒸留し、さらに軽沸分離
蒸留、高沸分離蒸留を含む工程によりアクリル酸を精製
する方法においてアクリル酸の重合を防止する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】アクリル酸は、現在工業的にはプロピレ
ン及び(または)アクロレインを分子状酸素含有ガスに
より気相接触酸化する方法で製造されている。このアク
リル酸を精製する方法として広く用いられている方法と
して酸化反応生成ガスを冷却及び(または)水に吸収さ
せて得られる粗アクリル酸水溶液を、抽剤を用いてアク
リル酸を抽出する方法と、水と共沸する共沸剤を用いて
脱水蒸留する方法とがある。水を分離した粗アクリル酸
はさらに軽沸分離蒸留、高沸分離蒸留などの工程を経て
精製される。しかしアクリル酸はそれ自身、熱、光、過
酸化物等によって容易に、しかも極めて激しい重合を起
こす性質を有しているいるため、これを蒸留により精製
する際には、多量の重合物の発生による蒸留塔の能力の
低下や、蒸留塔リボイラー伝熱面への重合物の付着によ
る伝熱性能の低下をもたらすばかりでなく、蒸留塔内で
の重合物による閉塞も起こすことが知られている。これ
らの現象はアクリル酸を製造するプロセスにおいては、
極めて大きな支障となっており、重合をいかに抑制する
かが工業的には極めて重要である。
【0003】このため、従来アクリル酸の精製における
重合防止方法として、種々の重合防止剤を添加すること
が提案され実施されている。代表的な重合防止剤として
は、ハイドロキノン、p−メトキシフェノール、2,6
−ジ−t−ブチルフェノールなどのフェノール類、フェ
ノチアジン、メチレンブルー等のアミン類、ジブチルジ
チオカルバミン酸銅等の銅塩、その他ニトロ化合物、ニ
トロソ化合物、N−オキシル化合物など種々のものが知
られている。例えば、特公昭49−3514号公報には
不飽和カルボン酸またはそのエステルの製造における蒸
留・濃縮工程において、重合防止剤としてジブチルジチ
オカルバメート銅塩を添加することが述べられている。
アクリル酸の蒸留においてはこれらの重合防止剤を複数
組み合せて、また場合によれば分子状酸素含有ガスと併
用して用いられているのが一般的である。例えばハイド
ロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、フェノ
チアジン等から選ばれる少なくとも1種とジメチルジチ
オカルバミン酸銅塩等と分子状酸素とからなる組み合せ
(特開昭49−85016号公報)、フェノール類とマ
ンガン塩およびヒンダートフェノール類の組み合せ(特
開平5−140027号公報)、N−オキシル化合物と
フェノチアジン、芳香族アミン、フェノール類化合物の
組み合せ(特開平5−320217号公報)などが知ら
れている。しかしながら、アクリル酸精製における重合
の問題は、精製プロセス、蒸留温度、滞留時間などの影
響も大きく、精製能力をを大きくしようとすると、これ
ら従来の方法でも十分ではなく、より効果的な重合防止
方法が求められているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、プロピレン及び/またはアクロレインを分
子状酸素含有ガスにより気相接触酸化して得られるアク
リル酸水溶液からアクリル酸を蒸留精製する際のより効
果的な重合防止方法を提供することにある。特に水を除
く方法として抽出法ではなく、共沸脱水法を採用したプ
ロセスにおける重合防止方法を提供することである。
【0005】プロピレン及び/またはアクロレインを分
子状酸素含有ガスにより気相接触酸化して得られるアク
リル酸水溶液を共沸剤を用いて脱水蒸留し、次いで軽沸
分離蒸留、高沸分離蒸留により精製したアクリル酸は、
抽剤を用いてアクリル酸を抽出し次いで軽沸分離蒸留、
高沸分離蒸留により精製したアクリル酸と比較して重合
性が大きく、従来公知のフェノチアジン、ジブチルジチ
オカルバミン酸銅塩、ハイドロキノン或いはp−メトキ
シノール等の重合防止剤を単独または組み合わせて用い
た場合に於いても、その重合防止効果は抽剤を用いて得
たアクリル酸水溶液の精製に比較し満足し得る効果の発
現が望めない。かかる事情下に鑑み、本発明者等は共沸
剤を用いて脱水蒸留する工程を含むアクリル酸の精製工
程に於いても優れた重合防止効果の得られる方法を見い
だすべく鋭意検討した結果、精製するアクリル酸水溶液
中に特定物質を存在せしめる場合には、共沸脱水法を採
用したプロセスにおいても、上記公知の重合防止剤の存
在下に於いて、抽剤を用いたアクリル酸水溶液の精製時
と略同等の重合防止効果を発揮することを見いだし本発
明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、プロ
ピレン及び/またはアクロレインを分子状酸素含有ガス
により気相接触酸化して得られるアクリル酸水溶液を共
沸剤を用いて脱水蒸留する工程を含むアクリル酸の精製
において、精製に供する粗アクリル酸またはその水溶液
に、アルカノ−ルアミンおよびアクリル酸の重合防止剤
を添加存在せしめることを特徴とするアクリル酸の重合
防止方法にある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明においては、プロピレン及び
(または)アクロレインを分子状酸素含有ガスにより気
相接触酸化して得られる生成ガスを冷却および(また
は)水に吸収させて得られる粗アクリル酸水溶液を、水
と共沸する共沸剤を用いて脱水蒸留を行う精製方法が対
象である。粗アクリル酸水溶液はプロピレンの一段酸化
法によって得られるものであってもよく、アクロレイン
を経由する二段酸化法によって得られるものであっても
よく、さらにアクリル酸吸収塔の排ガスの一部を酸化反
応にリサイクルする方法、またはこの排ガスを排ガス燃
焼器を通して無害化した排ガスをリサイクルする方法に
よって得られるものであってもよい。
【0008】粗アクリル酸水溶液の主な組成は用いる触
媒や反応条件によって異なるが、アクリル酸約40〜約
70%、約水20〜約50%、酢酸約4〜約10%程度
である。さらにこの水溶液中にはホルムアルデヒド、ア
セトアルデヒド、アクロレイン、フルフラール、ベンズ
アルデヒドなどのアルデヒド類、プロピオン酸、マレイ
ン酸などの有機酸類、その他多数の副生成物を含有して
いる。粗アクリル酸水溶液から水を除く方法は、従来知
られている方法であり、例えば、共沸剤としてトルエ
ン、メチルイソブチルケトン、キシレン、エチルベンゼ
ン、ヘプタンおよびこれらの混合物等を用い、約10〜
約30kPa程度の真空下で共沸脱水を行う。この処理
により塔底液中の水分濃度は通常約1000ppm以下
となる。共沸脱水塔の塔頂からは、水、酢酸、共沸溶
剤、その他副生成物のうち軽沸成分が留去される。しか
し抽出法では水側に溶解して除かれていた成分の一部は
十分に除去されず、塔底液中に残存することになる。
【0009】この共沸脱水法により得られた塔底液をさ
らに軽沸分離蒸留、次いで高沸分離蒸留を行い得られた
アクリル酸は、水溶液をキシレンとメチルエチルケトン
の混合溶媒を用いて抽出し、次いで軽沸分離蒸留、高沸
分離蒸留を行い得られたアクリル酸と比較して、同一条
件で重合試験を行うとより重合性が大きい。
【0010】ところが、この重合性の大きい共沸脱水法
により得られたアクリル酸に、極少量のアルカノールア
ミン類を添加することにより、重合を大幅に抑制するこ
とができるのである。この理由は十分定かではないが、
抽出法では抽出工程で除去されていた微量の副生成物
が、共沸脱水法では残存し、これが重合を促進する物質
として作用しており、アルカノールアミン類を添加する
ことによりこの物質が反応し重合を促進することのない
物質に変ったためと推察される。この物質と推定される
ものは液体クラマトグラフィーで2,4−ジニトロフェ
ニルヒドラジンによる誘導体分析を行うことにより、ホ
ルムアルデヒド、アクロレイン等とともに検出される特
定のピークと挙動が一致する。即ち抽出法のアクリル酸
にはこのピークは無く、共沸脱水法のアクリル酸には存
在し、アルカノールアミン類で処理することにより消失
する。添加すべきアルカノールアミン類としてはモノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、イソプロパノー
ルアミン、3−アミノ−1−プロパノールおよびN−
(2−アミノエチル)エタノールアミンが挙げられる。
【0011】アルカノールアミン類添加の効果は精製工
程の工程液である共沸脱水塔の塔底液、軽沸分離塔の塔
底液および留出液でも確認できた。この物質はすでに酸
化反応水溶液の段階で生成しており、蒸留操作ではアク
リル酸と十分分離できないものと考えられる。精製プロ
セス全体の重合問題を軽減する観点から、アルカノール
アミン類の添加処理は工程の上流側、即ち共沸脱水塔の
供給液または塔底抜出し液(缶液)の段階で行うことが
望ましい。
【0012】アルカノールアミン類の添加量は、ごく微
量存在すると思われる重合促進物質を実質的に処理でき
る量であればよく、約0.001〜約0.5重量%、好
ましくは約0.005〜約0.2重量%で十分である。
【0013】アルカノールアミン類は単独では直接重合
防止剤として働くわけではないと考えられるので、従来
から知られている重合防止剤とともに使用する必要があ
る。使用し得る重合防止剤は粗アクリル酸またはその水
溶液の精製時に使用される公知のものが用いられるが、
フェノチアジンまたはメチレンブルー、およびジメチル
ジチオカルバミン酸銅塩、ジエチルジチオカルバミン酸
銅塩、ジプロピルジチオカルバミン酸銅塩およびジブチ
ルジチオカルバミン酸銅塩から選ばれる少なくとも1種
の存在は必須である。さらに好ましくは、フェノール、
ハイドロキノン、pーメトキシフェノール、ベンゾキノ
ン、1,2−ナフトキノン、クレゾール、カテコール、
2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、2,6−ジ−
t−ブチルフェノール、6−t−ブチル−m−クレゾー
ル、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、4−t
−ブチルカテコール、2,4−ジメチル−6−t−ブチ
ルフェノール、2−t−ブチルハイドロキノン、2−t
−ブチル−4−メトキシフェノールなどのフェノール類
を存在させてもよい。また空気など酸素含有ガスを併用
してもよい。これらアルカノールアミン類以外の重合防
止剤の使用量は公知の範囲であればよく特に制限されな
いが、通常それぞれ0.0001〜0.5重量%、好ま
しくは0.001〜0.2重量%である。これら重合防
止剤の添加位置は精製操作に供する粗アクリル酸または
その水溶液中に存在しておればよく、特に制限されない
が、例えば脱水蒸留塔、軽沸分離塔、製品化塔等のアク
リル酸の存在する蒸留塔の還流ライン等より添加され
る。
【0014】
【発明の効果】以上詳述した本発明の方法によれば、ア
ルカノールアミン類を少量添加することにより、共沸脱
水法によるアクリル酸精製における重合を効果的に抑制
することが可能となり、その産業上の利用価値は頗る大
である。
【0015】
【実施例】以下に実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明の実施の態様はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。なお重合試験の方法は以下の通りで
ある。あらかじめ重合防止剤および添加剤を所定濃度に
調製した試料5gを内容積20mlの蓋付き試験管に入
れ、窒素ボックス中で100ppmの酸素を含有する窒
素ガスを5分間バブリングした後密栓し、これを100
℃に温度制御したオイルバスに浸け、所定時間加熱した
後、取出し冷却する。これを水で希釈し、生成した重合
物を4級アンモニウム塩と反応させ、その濁度を分光光
度計を用いて測定し、ポリアクリル酸を定量する。この
ポリアクリル酸量から時間当りの重合速度を算出する。
【0016】実施例1 プロピレンの2段階気相接触酸化により得られた、アク
リル酸約55重量%の水溶液を、トルエンを共沸剤とし
て脱水蒸留し、次いで軽沸分離蒸留、さらに高沸分離蒸
留してられたエステル用アクリル酸(フェノチアジン2
00ppm、p−メトキシフェノール50ppm含有)
にモノエタノールアミンを200ppm、及びジブチル
ジチオカルバミン酸銅25ppm添加して試料とした。
この試料を用い上記方法で重合試験を行った。結果を表
1に示す。
【0017】比較例1 実施例1で用いた共沸脱水法で得られたエステル用アク
リル酸をそのまま試料とし重合試験を行った。結果を表
1に示す。
【0018】比較例2 実施例1で用いた共沸脱水法で得られたエステル用アク
リル酸にジブチルジチオカルバミン酸銅25ppm添加
したものを試料とし重合試験を行った。結果を表1に示
す。
【0019】参考例 プロピレンの2段階気相接触酸化により得られた、アク
リル酸約55重量%の水溶液を、メチルエチルケトンと
キシレンの混合溶剤を用いで抽出分離したアクリル酸溶
液を抽剤分離蒸留、次いで高沸分離蒸留して得られたエ
ステル用アクリル酸(フェノチアジン200ppm、p
−メトキシフェノール50ppm含有)をそのまま試料
として用い重合試験を行った。結果を第1表に示す。
【0020】
【表1】 共沸脱水法:共沸脱水法アクリル酸 抽出法:抽出法アクリル酸 CBSC: ジブチルジチオカルバミン酸銅 Pz: フェノチアジン MQ: p−メトキシフェノール
【0021】実施例2 プロピレンの2段階気相接触酸化により得られた、アク
リル酸約55重量%の水溶液を、トルエンを共沸剤とし
て脱水蒸留して得られた缶液(アクリル酸80重量%、
トルエン重量17%、フェノチアジン500ppm、P
−メトキシフェノール150ppm、ジブチルジチオカ
ルバミン酸銅80ppmを含む)にモノエタノールアミ
ンを200ppm添加したものを試料とし上記方法で重
合試験を行った。結果を表2に示す。
【0022】比較例3 実施例2で用いた共沸脱水塔缶液をそのまま試料として
用い重合試験を行った。結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】実施例3〜6 実施例2においてモノエタノールアミンの代りにジエタ
ノールアミン、イソプロパノールアミン、3−アミノ−
1−プロパノールおよびN−(2−アミノエチル)エタ
ノールアミンをそれぞれ添加した。結果を表3に示す。
【0025】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片平 公輝 愛媛県新居浜市惣開町5番1号 住友化学 工業株式会社内 (72)発明者 小野 竜也 愛媛県新居浜市惣開町5番1号 住友化学 工業株式会社内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC46 AD12 AD41 BE30 BS10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロピレン及び/またはアクロレインを分
    子状酸素含有ガスにより気相接触酸化して得られるアク
    リル酸水溶液を共沸剤を用いて脱水蒸留する工程を含む
    アクリル酸の精製において、精製に供する粗アクリル酸
    またはその水溶液に、アルカノ−ルアミンおよびアクリ
    ル酸の重合防止剤を添加存在せしめることを特徴とする
    アクリル酸の重合防止方法。
  2. 【請求項2】アルカノ−ルアミンがモノエタノールアミ
    ン、ジエタノールアミン、イソプロパノールアミン、3
    −アミノ−1−プロパノールおよびN−(2−アミノエ
    チル)エタノールアミンからなる群れから選ばれた少な
    くとも1種であることを特徴とする請求項1記載のアク
    リル酸の重合防止方法。
  3. 【請求項3】アルカノ−ルアミンの添加を共沸脱水塔の
    供給液または塔底抜き出し液に対し行うことを特徴とす
    る請求項1または2記載のアクリル酸の重合防止方法。
  4. 【請求項4】アクリル酸の重合防止剤が、フェノチア
    ジンおよびメチレンブルーから選ばれる少なくとも1種
    と、ジメチルジチオカルバミン酸銅塩、ジエチルジチ
    オカルバミン酸銅塩、ジプロピルジチオカルバミン酸銅
    塩およびジブチルジチオカルバミン酸銅塩からなるジア
    ルキルジチオカルバミン酸銅塩の少なくとも1種を併用
    することを特徴とする請求項1〜3記載のいずれかのア
    クリル酸の重合防止方法。
  5. 【請求項5】アクリル酸の重合防止剤が、フェノチア
    ジンおよびメチレンブルーから選ばれる少なくとも1種
    と、ジメチルジチオカルバミン酸銅塩、ジエチルジチ
    オカルバミン酸銅塩、ジプロピルジチオカルバミン酸銅
    塩およびジブチルジチオカルバミン酸銅塩からなるジア
    ルキルジチオカルバミン酸銅塩の少なくとも1種と、
    フェノール、ハイドロキノン、pーメトキシフェノー
    ル、ベンゾキノン、1,2−ナフトキノン、クレゾー
    ル、カテコール、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノ
    ン、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、6−t−ブチ
    ル−m−クレゾール、2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
    レゾール、4−t−ブチルカテコール、2,4−ジメチ
    ル−6−t−ブチルフェノール、2−t−ブチルハイド
    ロキノンおよび2−t−ブチル−4−メトキシフェノー
    ルから選ばれる少なくとも1種を存在せしめることを特
    徴とする請求項1〜3記載のいずれかの重合防止方法。
  6. 【請求項6】アルカノ−ルアミンの添加量がアクリル酸
    に対して0.001から0.5重量%である請求項1〜
    5記載のいずれかの重合防止方法。
JP16387598A 1998-06-11 1998-06-11 アクリル酸の重合防止方法 Pending JP2000001455A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16387598A JP2000001455A (ja) 1998-06-11 1998-06-11 アクリル酸の重合防止方法
SG1999002781A SG78357A1 (en) 1998-06-11 1999-06-09 Production of acrylic acid and inhibition of polymerization thereof
KR1019990021507A KR20000006069A (ko) 1998-06-11 1999-06-10 아크릴산의제조방법및이의중합방지방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16387598A JP2000001455A (ja) 1998-06-11 1998-06-11 アクリル酸の重合防止方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000001455A true JP2000001455A (ja) 2000-01-07

Family

ID=15782449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16387598A Pending JP2000001455A (ja) 1998-06-11 1998-06-11 アクリル酸の重合防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000001455A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179618A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Mitsubishi Gas Chem Co Inc メタクリル酸の精製方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179618A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Mitsubishi Gas Chem Co Inc メタクリル酸の精製方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5073129B2 (ja) (メタ)アクリル酸の精製方法
EP1035103B1 (en) Process for preparing acrylic acid
JP7105799B2 (ja) 分離壁を備えた蒸留カラムを含む(メタ)アクリル酸の精製方法
CA2781246A1 (en) Method for removal of organic compounds from waste water streams in a process for production of (meth)acrylic acid
RU2004119837A (ru) Способ получения производного (мет) акриловой кислоты
US6787001B2 (en) Method for distilling (meth) acrylic acid solution
JP4110610B2 (ja) アクリル酸の重合防止方法
JP2000001455A (ja) アクリル酸の重合防止方法
JP3031365B2 (ja) アクリル酸の製造方法
JP2000053612A (ja) アクリル酸の重合防止方法
JP2008529988A (ja) プロトン性溶媒を用いて抽出することによって、(メタ)アクリル酸を含有する混合物から有機化合物を回収する方法
JP2023519280A (ja) 液相pに存在するアクリル酸の望ましくないフリーラジカル重合を抑制する方法
JP2574109B2 (ja) (メタ)アクリル酸の重合防止方法
JP4074455B2 (ja) (メタ)アクリル酸の製造方法
JP3246216B2 (ja) メタクリル酸の分離方法
JPH1017524A (ja) (メタ)アクリル酸の精製法
JP2014508738A (ja) (メタ)アクリル酸製造方法における装置ファウリングの低減方法
JPS6314752A (ja) メタクリル酸の精製方法
JP4581395B2 (ja) (メタ)アクリル酸の精製方法および(メタ)アクリル酸エステルの製造方法
JPS5993027A (ja) メタクリル酸の精製方法
JPS6038341A (ja) アクリル酸の精製方法
JP2002155021A (ja) ビニル単量体用重合防止剤組成物及び高純度(メタ)アクリル酸の製造方法
KR20000006069A (ko) 아크릴산의제조방법및이의중합방지방법
JPH0615496B2 (ja) アクリル酸の製造方法
JPH0753688B2 (ja) メタクリル酸の精製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070821

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071218

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080125

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20080520