JP2000000822A - 廃棄物処理方法と廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理方法と廃棄物処理装置

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JP2000000822A
JP2000000822A JP17016498A JP17016498A JP2000000822A JP 2000000822 A JP2000000822 A JP 2000000822A JP 17016498 A JP17016498 A JP 17016498A JP 17016498 A JP17016498 A JP 17016498A JP 2000000822 A JP2000000822 A JP 2000000822A
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waste
halogenated hydrocarbon
gas
barrel
screw
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JP17016498A
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Tatsuya Tsuda
達也 津田
Takumi Oikawa
巧 及川
Takumi Fujinami
匠 藤波
Tomohiro Todoroki
朋浩 轟木
Satoshi Kanazawa
悟史 金澤
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Toshiba Corp
Original Assignee
ASSOCIATION FOR ELECTRIC HOME APPLIANCES
Toshiba Corp
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹脂を含
む廃棄物から抽出したハロゲン化炭化水素を、抽気管の
目詰まりなどの問題もなく、一定濃度に安定して取出す
ことができる廃棄物処理装置と廃棄物処理方法を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 スクリュー式加熱炉を用いるハロゲン化
炭化水素ガス含有の合成樹脂含有廃棄物の処理装置にお
いて、ハロゲン化炭化水素を取出す抽気管の目詰まり防
止手段及びハロゲン化炭化水素の濃度調節手段を有する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物の処理方法
及び処理装置に関し、特にハロゲン化炭化水素ガス含有
の合成樹脂を含む廃棄物を処理する方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】使用が済み廃棄される家電製品(以下、
廃家電製品という)には、発泡剤としてクロロフルオロ
カ−ボン11(以下CFC−11と記す)やクロロフル
オロカ−ボン12(以下CFC−12と記す)等のいわ
ゆる特定フロンと呼ばれるハロゲン化炭化水素を含むウ
レタン樹脂等の合成樹脂が用いられている。
【0003】このようなハロゲン化炭化水素ガス含有の
発泡性合成樹脂は、ベースの樹脂や架橋の程度によって
軟質発泡体と硬質発泡体とに分類され、軟質発泡体は自
動車部品や包装容器等として、また硬質発泡体は断熱材
や吸音材として広く使用されている。
【0004】例えば、使用が済み廃棄される冷蔵庫(以
下、廃冷蔵庫という)には、断熱材として硬質発泡体が
用いられている。
【0005】従来、廃家電製品を廃棄する際には埋め立
て処理が主流であったが、これらの特定フロンを含む廃
家電製品を埋め立て処理した場合には、経時的に特定フ
ロンが大気に放出されることになる。
【0006】周知の様に、これら特定フロンはオゾン層
を破壊する要因となるものであり、これらの物質を放出
することは地球的規模の環境問題を引き起こす原因にな
る。すなわち、CFC−11やCFC−12等の特定フ
ロンは、比較的安定な物質であるため、大気中に放出さ
れた場合、分解されずにそのまま成層圏に拡散し、宇宙
からの紫外線によって分解されてオゾン層の破壊を引き
起こす。
【0007】オゾン層が破壊されると、生物体にとって
有害な紫外線が地上に到達し、生態系の破壊や皮膚ガン
を代表とする人体への害等、様々な悪影響を及ぼすこと
が判明している。
【0008】このため、特定フロン等のハロゲン化炭化
水素の使用および処理が国際的に規制されており、廃家
電製品のように、ハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹
脂を含んだ廃棄物は、単に埋め立てするのではなく、予
め特定フロンを分解・無害化した上で処理することが求
められている。
【0009】さらに、特定フロンに代えてハイドロクロ
ロフルオロカ−ボン141b(以下HCFC−141b
と記す)やハイドロフルオロカ−ボン−134a(以下
HFC−134aと記す)等の代替フロンを用いること
も検討されている。しかし、これら代替フロンも地球環
境に対しまったくの無害であるという保証はなく、段階
的な使用削減が求められているため、これら代替フロン
を含む合成樹脂を使用した廃棄物についても、代替フロ
ンを分解・無害化した上で処理する必要がある。
【0010】したがって、廃家電製品を代表とする、ハ
ロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹脂を含む廃棄物を処
理する際には、ハロゲン化炭化水素ガスを回収し、無害
化する別処理工程が必要である。
【0011】ところで、これらハロゲン化炭化水素ガス
含有の合成樹脂を含む廃棄物からハロゲン化炭化水素を
回収する方法としては、例えば、特開平5−14703
8号公報に記載されているように、硬質ウレタン樹脂を
数十μmのサイズになるまで微破砕して、独立気泡を破
壊する方法がある。しかし、この方法ではフロンが破砕
機から外部に漏れ出すことを防ぐために、破砕機を厳重
に密閉する必要があった。
【0012】また、特開平7−166352号公報に記
載されているように、硬質ウレタン樹脂から乾留によっ
てフロンを分離する方法もある。しかし、この方法で
は、硬質ウレタン樹脂を常圧で加温するため熱効率が悪
く、完全にフロンを分離するにはかなりの時間を要し、
エネルギー効率が悪いという問題があった。
【0013】さらに、ウレタン樹脂を加熱しながら粉砕
してフロンを分離する方法(特開平5−147039)
や、ウレタン樹脂を圧縮して供給し、せん断力、衝撃力
等の動的な外力により樹脂内の独立気泡を破壊して、フ
ロンを分離する方法(特開平5−200376)があ
る。しかし、これらの方法においては、樹脂の供給部と
は別にローラー等の粉砕手段、あるいは回転刃などの動
的な外力を作用させる手段が必要となり、処理装置が複
雑になるという問題があった。
【0014】こうした問題点を解決する手段として、出
願人は、スクリュー式加熱炉を用いた廃棄物処理方法と
装置をすでに出願している(特願平9−27442
2)。密閉式廃棄物投入部と回転式押出し部により構成
された廃棄物処理装置を使用して、密閉式廃棄物投入部
から投入されたハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹脂
を含む廃棄物を、回転式押出し部で加温・加圧し、効率
良くハロゲン化炭化水素を抽出するものである。これに
より、複雑な機構を用いることなく、高い効率でハロゲ
ン化炭化水素を排出させて回収することができる。ま
た、ハロゲン化炭化水素排出・回収に要するコストも大
幅に低減させることができる。
【0015】こうした廃棄物処理方法と装置において
は、ハロゲン化炭化水素を取出す抽気管への、廃棄物に
よる目詰まりが起こると、ハロゲン化炭化水素の回収効
率の向上が妨げられる。また、取出されるハロゲン化炭
化水素の濃度が均一でないと、後段のハロゲン化炭化水
素分解工程における触媒等の負荷が増大し、ハロゲン化
炭化水素分解効率を上昇させることが難しい。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上述した
スクリュー式加熱炉を用いる廃棄物処理方法と装置にお
いて、抽気管への目詰まりを防止してハロゲン化炭化水
素の取出しをスム−ズに行うことで、ハロゲン化炭化水
素の回収効率をさらに向上させ、また、一定濃度のハロ
ゲン化炭化水素を回収することで、ハロゲン化炭化水素
分解効率を一層上昇させることが望まれている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、こうした
点を改良すべく研究を続け本発明を完成させた。
【0018】すなわち、抽気管への目詰まりを防止し、
ハロゲン化炭化水素の取出しをスム−ズに行うために、
本発明の請求項1に係る廃棄物処理装置は、ハロゲン化
炭化水素ガス含有の合成樹脂を含む廃棄物を処理する廃
棄物処理装置において、前記廃棄物を収容し、加熱手段
を有するバレルと、前記バレル内で回転し、前記合成樹
脂中にハロゲン化炭化水素ガスが封入された気泡を有す
る前記廃棄物を移送するスクリュ−と、前記バレルに設
けられ、前記気泡から排出される前記ハロゲン化炭化水
素ガスを取出すための少なくとも一つの抽気管と、前記
抽気管への目詰まりを防ぐ防止手段と、前記抽気管から
取出されたガスを回収する回収手段と、前記バレルに設
けられた、前記廃棄物の排出口とを具備することを特徴
とする。
【0019】また、請求項15に係る廃棄物処理方法
は、ハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹脂を含む廃棄
物を、スクリュ−を備えたバレルに供給し、前記バレル
内で前記廃棄物を加熱しながら、前記スクリューを回転
させて前記合成樹脂中の気泡を破壊し、前記気泡内に封
入された前記ハロゲン化炭化水素ガスを、前記バレルに
設けられた抽気管から取り出す廃棄物処理方法におい
て、前記抽気管への目詰まりを防ぐことを特徴とする。
【0020】本発明の対象となる廃棄物としては、例え
ば廃家電製品、特に廃冷蔵庫のように発泡剤等としてC
FC−11やCFC−12等の特定フロンを用いた硬質
ウレ夕ン樹脂を断熱材として用いているものが挙げられ
る。また、HFC−134aやHCFC−141bのよ
うな代替フロンを発泡剤として用いた硬質ウレタン樹脂
を含む廃棄物も、処理対象とすることができる。
【0021】本発明に用いられる、加熱手段を備えたバ
レルと、このバレル内で回転するスクリュ−としては、
加熱機構を備えたスクリューフィーダーのような、回転
ねじ山による送り出し装置が好ましいが、同等の機能を
有するものであれば、他の装置でも使用可能である。
【0022】また、スクリューが1本の単軸式の送出し
装置だけでなく、2軸式の送出し装置も使用することが
できる。2軸式の送出し装置では、ハロゲン化炭化水素
の排出効率が一層向上するからである。
【0023】廃棄物は、バレル内で加熱され、回転する
スクリューのらせん状のねじ山間に挟まれて圧縮され移
送される。こうした加熱や圧縮により、合成樹脂内の気
泡に封入されていたハロゲン化炭化水素ガスが排出され
る。排出されたハロゲン化炭化水素ガスは、バレルに設
けられた抽気管から取出され、回収手段へ送られる。
【0024】また、抽気管は廃棄物の排出口付近に複数
設置されることが望ましい。抽気管が1つでは、バレル
内で圧縮された合成樹脂等で開口が塞がれた場合に、ハ
ロゲン化炭化水素の取出しが困難となるためである。
【0025】こうした抽気管への目詰まりを回避し、ハ
ロゲン化炭化水素の取出しをスム−ズに行うために、目
詰まりを防ぐ防止手段が設けられている。
【0026】請求項2に係る廃棄物処理装置は、請求項
1に係る廃棄物処理装置において、前記防止手段が、前
記抽気管へ出し入れされる棒状部材を具備することを特
徴とする。棒状部材を出し入れすることで、目詰まりの
原因となる樹脂成分等を、抽気管から除去することがで
きる。
【0027】請求項3に係る廃棄物処理装置は、請求項
1に係る廃棄物処理装置において、前記防止手段が、気
体噴射手段を具備することを特徴とする。こうした構成
により、窒素ガス等を噴射して、目詰まりの原因となる
樹脂成分等を吹き飛ばし、抽気管から除去することがで
きる。
【0028】請求項4に係る廃棄物処理装置は、請求項
2または3に係る廃棄物処理装置において、前記防止手
段が前記スクリュ−の回転と同期して動作することを特
徴とする。
【0029】スクリューの回転と同期させることによ
り、防止手段を定期的に動作させることができ、また、
ねじ山が抽気管の位置にないときだけ、防止手段を動作
させることができる。例えば、ねじ山の位置をセンサ等
により検知し、ねじ山が抽気管の位置にないときだけ、
自動的機構で前記防止手段を動作させ、棒状部材を抽気
管に挿入したり、窒素ガス等を噴射することができる。
【0030】請求項5に係る廃棄物処理装置は、請求項
1に係る廃棄物処理装置において、前記スクリュ−のね
じ山が前記抽気管の位置にあるときは、前記抽気管から
の前記ハロゲン化炭化水素ガスの取出しを停止する制御
手段を具備することを特徴とする。
【0031】ねじ山が抽気管の位置にあり、ねじ山の先
端部で抽気管の開口部が塞がれているときにハロゲン化
炭化水素ガスを吸引して取出そうとすると、抽気管部分
が一時的に真空状態となる。その後、ねじ山が移動して
抽気管が開放されると、廃棄物が抽気管側に突出して抽
気管が目詰まりし易くなる。ねじ山が抽気管位置にない
ときだけガスを吸引するように制御することで、これを
防ぐことができる。例えば、ねじ山の位置をセンサ等に
より検知し、ねじ山が抽気管の位置にないときだけ、自
動的機構でポンプを動かし、ガスを吸引すること等が考
えられる。
【0032】請求項6に係る廃棄物処理装置は、請求項
1に係る廃棄物処理装置において、前記防止手段が、前
記抽気管の手前に設けた減圧手段を具備することを特徴
とする。抽気管の手前の廃棄物の圧力が高いと、廃棄物
が抽気管側に突出して抽気管が目詰まりし易くなるた
め、減圧手段を設けて、これを防ぐためである。
【0033】廃棄物の圧力を減少させるためには、抽気
管付近でスクリューピッチを大きくする、スクリュー軸
の径を増大させる、廃棄物の温度を下げる等が考えられ
る。抽気管の手前では、少なくともスクリュ−1回転分
は廃棄物を圧縮しないようにすることが望ましい。
【0034】さらに、一定濃度のハロゲン化炭化水素を
取出すために、請求項7に係る廃棄物処理装置は、請求
項1乃至6のいずれか1項に係る廃棄物処理装置におい
て、前記抽気管から取出されるガスに含まれるハロゲン
化炭化水素の濃度を一定にする調節手段を具備すること
を特徴とする。
【0035】また、請求項8に係る廃棄物処理装置は、
ハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹脂を含む廃棄物を
処理する廃棄物処理装置において、前記廃棄物を収容
し、加熱手段を有するバレルと、前記バレル内で回転
し、前記合成樹脂中にハロゲン化炭化水素ガスが封入さ
れた気泡を有する前記廃棄物を移送するスクリュ−と、
前記バレルに設けられ、前記気泡から排出される前記ハ
ロゲン化炭化水素ガスを取出すための少なくとも一つの
抽気管と、前記抽気管から取出されるガスに含まれるハ
ロゲン化炭化水素の濃度を一定にする調節手段と、前記
抽気管から取出されたガスを回収する回収手段と、前記
バレルに設けられた、前記廃棄物の排出口とを具備する
ことを特徴とする。
【0036】さらに、請求項16に係る廃棄物処理方法
は、ハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹脂を含む廃棄
物を、スクリュ−を備えたバレルに供給し、前記バレル
内で前記廃棄物を加熱しながら、前記スクリューを回転
させて前記合成樹脂中の気泡を破壊し、前記気泡内に封
入された前記ハロゲン化炭化水素ガスを排出させ、前記
バレルに設けられた抽気管から取り出す廃棄物処理方法
において、前記抽気管から取出されるガスに含まれるハ
ロゲン化炭化水素の濃度を一定にして回収することを特
徴とする。
【0037】前記調節手段として、請求項9に係る廃棄
物処理装置は、請求項7または8に係る廃棄物処理装置
において、前記抽気管から取り出されるガスを収容する
バッファ−収容部を具備することを特徴とする。
【0038】廃棄物から排出されるハロゲン化炭化水素
の濃度は、廃棄物の種類、温度その他により変化する。
したがって、抽気管から取出されたガスは、常に一定濃
度のハロゲン化炭化水素を含むわけではない。抽気管か
ら取出したガスを一度バッファ−収容部に収容すると、
バッファー収容部内のガスのハロゲン化炭化水素濃度が
均一化されるため、一定濃度のガスを回収することがで
きる。
【0039】請求項10に係る廃棄物処理装置は、請求
項9に係る廃棄物処理装置において、前記抽気管と前記
バッファ−収容部の間の送気管内部の温度を水の沸点以
上、前記バッファ−収容部内部の温度を前記ハロゲン化
炭化水素の沸点以上水の沸点未満、前記バッファ−収容
部と前記回収手段の間の送気管内部の温度を前記ハロゲ
ン化炭化水素の沸点以上とすることを特徴とする。
【0040】こうした構成をとることにより、バッファ
ー収容部手前では、抽気管から取出したガス中の水分を
水蒸気の状態で維持し、バッファー収容部内で水蒸気を
液化させてトラップすると共にハロゲン化炭化水素が液
化しないように維持し、バッファー収容部の後ではハロ
ゲン化炭化水素が液化しないように維持することができ
る。したがって、抽気管から取出したガスから水蒸気を
除去し、ハロゲン化炭化水素は気体として維持するとと
もに、一定濃度のガスを回収することができる。
【0041】請求項11に係る廃棄物処理装置は、請求
項9または10に係る廃棄物処理装置において、前記抽
気管から取出されたガスは、前記スクリュ−のねじ山が
前記抽気管の位置を通過し次のねじ山が前記抽気管の位
置に到達するまでの間は、前記バッファ−収容部に収容
されることを特徴とする。こうした構成により、ハロゲ
ン化炭化水素の濃度を充分に均一化することができる。
【0042】請求項12に係る廃棄物処理装置は、請求
項7または8に係る廃棄物処理装置において、前記調節
手段が、前記抽気管付近の前記バレル内の前記廃棄物の
温度を170℃以上250℃以下にする制御手段を具備
することを特徴とする。
【0043】また、抽気管付近の廃棄物の温度が170
℃より低いと、ハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹脂
からハロゲン化炭化水素が十分に脱離できず、ハロゲン
化炭化水素の回収率が低下する。250℃より高い場合
には、ハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹脂成分や廃
棄物中の他の樹脂成分の熱分解ガスが発生し易くなり、
ハロゲン化炭化水素とその他のガス成分の分離が困難と
なるため、やはりハロゲン化炭化水素の回収率が低下す
る。抽気管付近の廃棄物の温度を170℃以上250℃
以下に制御することにより、こうした不具合なく、ハロ
ゲン化炭化水素を合成樹脂から排出させることができ、
抽気管から取出されるガスに含まれるハロゲン化炭化水
素の濃度を一定にすることができる。
【0044】請求項13に係る廃棄物処理装置は、請求
項7または8に係る廃棄物処理装置において、前記調節
手段が、前記排出口付近に設けられた気体流入手段を具
備することを特徴とする。
【0045】バレルから排出された廃棄物が、例えば、
乾留手段に送られ、高温処理を受けると、廃棄物中の樹
脂成分から高濃度の炭化水素化合物のガスが発生する。
この炭化水素化合物のガスが廃棄物内に逆流すると、ハ
ロゲン化炭化水素濃度が一定のガスを抽気管から取出す
ことができない。そこで、窒素等のガスを流入させるこ
とで、排出口付近の気体の逆流を遮断するものである。
【0046】請求項14に係る廃棄物処理装置は、請求
項1乃至13のいずれか1項に係る廃棄物処理装置にお
いて、前記抽気管が複数設けられており、前記抽気管の
間隔と前記ねじ山のピッチとが異なることを特徴とす
る。
【0047】各抽気管の間隔とねじ山のピッチが同じ場
合には、スクリューが回転していく過程のある時点で、
抽気管とねじ山の位置が全て一致する。このときは、す
べての抽気管の開口がねじ山の先端部によって塞がれ、
ガスを取出せなくなるため、これを回避するためであ
る。抽気管の間隔とねじ山のピッチは、バレル内のすべ
ての部分で異なっている必要はなく、抽気管と対応する
部分のねじ山のピッチが、抽気管の間隔と異なっていれ
ば良い。
【0048】なお、本発明の防止手段や調節手段は、い
くつかを同時に具備することが可能である。例えば、請
求項2に係る棒状部材と請求項6に係る減圧手段を共に
具備する廃棄物処理装置や、請求項3に係る気体噴射手
段と請求項6に係る減圧手段を共に具備する廃棄物処理
装置がある。その他にも、請求項9に係るバッファー収
容部と請求項12に係る制御手段や請求項13に係る気
体流入手段を共に具備する廃棄物処理装置等、様々な組
み合わせが可能である。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、図面の説明において同一の
要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0050】実施例1 図1は、本発明に係る廃棄物処理装置の1例を模式的に
示す図である。
【0051】本廃棄物処理装置は、スクリュー式加熱炉
を用いるものであり、密閉式廃棄物投入部と回転式押出
し部により構成されている。図に示すように、密閉式廃
棄物投入部はホッパー1と、その下方に配置された二重
ダンパー2により構成されている。回転式押出し部は、
モータ−3とねじ山4を有するスクリュー5と、ヒータ
(図示を省略)を内蔵したバレル6により構成されてい
る。
【0052】バレル6には、投入口7と、2つのハロゲ
ン化炭化水素抽気管8、9と、排出口10が備えられて
いる。
【0053】抽気管8、9のそれぞれには、ねじ山4の
位置に連動して出し入れされる金属棒16、17と、こ
れらの金属製棒16、17の出し入れを制御する金属棒
挿入機構14、15が備えられている。さらに、抽気管
8、9は、送気管18、19により回収装置30に接続
されている。
【0054】排出口10は、乾留装置(図示を省略)へ
接続されている。
【0055】バレル6は内径15cm、長さ3mとし
た。スクリュー軸13の太さは一定とした。スクリュー
5のねじ山4の高さは5cm、ねじ山4の先端部の平坦
部の幅は2cmとした。
【0056】図2に示すように、ねじ山4の間隔、すな
わちスクリューピッチは8cmで一定とした。また、抽
気管8と9との間隔は6cmとし、各抽気管の内径は、
0.5cmとした。
【0057】ねじ山4の先端部は、高周波焼き入れによ
りショア硬さ80になるよう加工した。また、バレル6
に内蔵されたヒータの温度を230℃に設定した。
【0058】このような装置で、廃棄物は以下のように
処理される。
【0059】5cm角のサイズに破砕された、ハロゲン
化炭化水素ガスを含有する合成樹脂を含む廃棄物11
は、ホッパー1に投入された後、一定量が二重ダンパー
2を介して投入口7よりバレル6へ投入される。二重ダ
ンパ−2は、バレル6内でハロゲン化炭化水素ガス含有
の合成樹脂から排出されたハロゲン化炭化水素が、系外
に漏れ出すのを防止している。尚、ハロゲン化炭化水素
の漏出をより効果的に防ぐために、二重ダンパー2の間
の間隙12を窒素ガスでパージして、漏出したガスを強
制的に投入口7に送り込むようにしても良い。
【0060】廃棄物11は、スクリュー5によって移送
あるいは圧縮されていく間に、バレル6内で加熱され
る。これにより、ハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹
脂の気泡に封入されていたハロゲン化炭化水素ガスが排
出される。
【0061】排出されたハロゲン化炭化水素ガスは、抽
気管8、9から取出され、送気管18、19を通って回
収装置30に回収される。
【0062】このとき、図3に示すように、抽気管8と
9の間隔aとスクリューピッチbとが同一に設定されて
いると、スクリュー5が回転する過程において、抽気管
8、9の両方が、ねじ山4の先端部の平坦部で塞がれる
タイミングが生じる。上述したように、本実施例におい
ては、抽気管8と9の間隔aとスクリューピッチは、そ
れぞれ、6cmと8cmで異なっている。したがって、
図2に示すように、一方の抽気管(この場合は抽気管
9)の開口が、ねじ山4の先端部の平坦部で完全に塞が
れても、他方の抽気管(この場合は抽気管8)の開口が
完全に塞がれることはない。
【0063】金属棒挿入機構14、15は、ねじ山4が
抽気管8、9の位置にないときだけ、金属製棒16、1
7を抽気管8、9に定期的に挿入し、目詰まりの原因と
なる樹脂成分を取り除く。
【0064】一方、ハロゲン化炭化水素を排出した合成
樹脂を含む廃棄物は、排出口10より排出され、乾留装
置(図示を省略)へ送られる。
【0065】本発明の廃棄物処理装置によれば、廃棄物
11が処理されていく間に、廃棄物中の樹脂成分等によ
って抽気管8または9が目詰まりした場合でも、定期的
に金属製棒16、17を抽気管8、9に挿入すること
で、目詰まりの原因となる樹脂成分等を取り除くことが
できる。したがって、ハロゲン化炭化水素ガスを安定し
て取出すことができ、ハロゲン化炭化水素回収率を向上
させることができる。
【0066】また、抽気管を2つ設けているため、たと
え一方が閉塞しても、残った抽気管からハロゲン化炭化
水素の取出しを続けることができる。
【0067】さらに、抽気管8と9の間隔とスクリュー
ピッチが異なるため、ねじ山4の位置に関係なく、抽気
管8または9のどちらか一方は、ねじ山4の先端部の平
坦部によって完全に塞がれることから免れる。したがっ
て、ハロゲン化炭化水素ガスの取出しが完全に妨げられ
ることはなく、ハロゲン化炭化水素ガスを安定して取出
すことができる。
【0068】実施例2 図4は、本発明に係る廃棄物処理装置の1例を模式的に
示す図である。
【0069】本実施例の廃棄物処理装置に用いるスクリ
ュー式加熱炉の基本的構成と作用は、実施例1と同じで
ある。
【0070】本実施例においては、回収装置30に接続
する抽気管8、9のそれぞれには、窒素ガス噴射装置2
0、21が備えられている。
【0071】窒素ガス噴射装置20、21の動作は、ね
じ山4の位置に連動しており、ねじ山4が抽気管8、9
の位置にないときに、定期的に、抽気管8、9内に窒素
ガスを噴射する。
【0072】これにより、廃棄物11が処理されていく
間に、廃棄物中の樹脂成分等で抽気管8または9が目詰
まりした場合でも、窒素ガス噴射装置20、21から噴
射される窒素ガスで、目詰まりの原因となる樹脂成分等
を取り除くことができる。さらに、瞬間的に回収装置3
0の側の流路を遮断して、窒素ガスが逆流するのを防止
することも可能である。
【0073】したがって、ハロゲン化炭化水素を安定し
て取出すことができ、ハロゲン化炭化水素回収率を向上
させることができる。
【0074】実施例3 図5は、本発明に係る廃棄物処理装置の1例を模式的に
示す図である。
【0075】本実施例の廃棄物処理装置に用いるスクリ
ュー式加熱炉の基本的構成と作用は、実施例1と同じで
ある。
【0076】本実施例においては、抽気管8および9に
はそれぞれ、送気管22、23、バッファー24、2
5、及び送気管26、27が備えられている。送気管2
6、27は、回収装置30に接続されている。
【0077】ヒータ(図示を省略)により、送気管2
2、23は、その内部温度が100℃以上となるように
保温され、バッファー24、25はその内部温度がハロ
ゲン化炭化水素の沸点以上100℃未満になるように保
温され、送気管26、27はハロゲン化炭化水素の沸点
以上に保温されている。尚、ハロゲン化炭化水素の沸点
としては様々な例が考えられるが、例えばCFC−11
を対象とした場合は23.8℃である。バッファー内で
のハロゲン化炭化水素の滞留時間はスクリュ−1回転分
の時間とする。
【0078】抽気管8、9に取り込まれたガスは、送気
管22、23を通って、まずバッファー24、25に収
容される。上述したように、送気管22、23の内部は
100℃以上に保温されているため、ガス中の水分及び
ハロゲン化炭化水素は気体の状態でバッファー24、2
5に送り込まれる。
【0079】バッファ−24、25内はハロゲン化炭化
水素の沸点以上100℃未満に保温されているため、ガ
ス中の水分は液体となってトラップされるが、ハロゲン
化炭化水素は気体として維持され、バッファー内のハロ
ゲン化炭化水素の濃度は均一化される。
【0080】この際、スクリュー5が1回転する間、ガ
スをバッファー内に滞留させることで、バッファー内の
ハロゲン化炭化水素濃度を充分に均一化することができ
る。また、ガス全体の温度を均一化し、含まれる水分を
液化することができる。
【0081】送気管26、27はハロゲン化炭化水素の
沸点以上に保温されているため、バッファー24、25
内で濃度を均一化されたハロゲン化炭化水素ガスは、液
化することなく気体の状態で回収装置30に回収され、
さらに触媒分解槽(図示を省略)へと送られ、分解処理
される。
【0082】ハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹脂か
ら抽出されるハロゲン化炭化水素の濃度は、合成樹脂の
状態や経年変化によって一定しないため、抽気管8、9
から取出されるガスは常に一定濃度のハロゲン化炭化水
素を含むわけではない。上述した構成によってハロゲン
化炭化水素濃度を一定化してから、回収することで、分
解工程に送られたハロゲン化炭化水素ガスを、触媒の負
荷を増大させることなく適切に分解処理することが可能
となり、ハロゲン化炭化水素の分解効率の上昇を図るこ
とができる。
【0083】実施例4 図6は、本発明に係る廃棄物処理装置の抽気管8および
9付近のバレル6の構造を模式的に示す図である。
【0084】本実施例の廃棄物処理装置に用いるスクリ
ュー式加熱炉の基本的構成と作用は、実施例1と同じで
ある。
【0085】本実施例においては、バレル6の外側を構
成する断熱層32にバンドヒータ31が内蔵されてい
る。このバンドヒータ31で、抽気管8および9付近
の、バレル6内の廃棄物の温度を、170℃以上250
℃以下に制御する。
【0086】抽気管付近の廃棄物の温度が170℃より
低いと、ハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹脂からハ
ロゲン化炭化水素が十分に脱離できず、250℃よりも
高い場合には、ハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹脂
成分や廃棄物中の他の樹脂成分の熱分解ガスが発生し易
くなり、ハロゲン化炭化水素とその他のガス成分の分離
が困難となる。本実施例においては、抽気管8、9付近
の廃棄物は170℃以上250℃以下に維持されている
ため、こうした不具合なく、ハロゲン化炭化水素を合成
樹脂から排出させることができ、抽気管から取出される
ガスに含まれるハロゲン化炭化水素の濃度を一定にする
ことができる。
【0087】したがって、分解工程に送られたハロゲン
化炭化水素ガスを、触媒の負荷を増大させることなく適
切に分解処理することが可能となり、ハロゲン化炭化水
素の分解効率の上昇を図ることができる。
【0088】実施例5 図7は、本発明に係る廃棄物処理装置の廃棄物の排出口
10付近の構造を模式的に示す図である。
【0089】本実施例の廃棄物処理装置に用いるスクリ
ュー式加熱炉の基本的構成と作用は、実施例1と同じで
ある。
【0090】本実施例においては、図に示すように、廃
棄物の排出口10は乾留装置34に接続しており、バレ
ル6の排出口10付近には窒素ガス流入装置33が設け
られている。
【0091】ハロゲン化炭化水素を排出した樹脂等を含
む廃棄物は、排出口10から、乾留装置34へ送られ
る。乾留装置34において高温処理を受けると、廃棄物
中の樹脂成分等から高濃度の炭化水素化合物のガスが発
生する。窒素ガス流入装置33は、窒素ガスを排出口1
0付近に流入させることで、乾留装置34で発生した炭
化水素ガスがバレル6内に逆流することを防ぐ。
【0092】こうした構成により、炭化水素ガスの逆流
によるハロゲン化炭化水素濃度の変動を防ぐことがで
き、ハロゲン化炭化水素濃度を一定化してから、回収す
ることが可能となる。したがって、分解工程に送られた
ハロゲン化炭化水素ガスを、触媒の負荷を増大させるこ
となく適切に分解処理することができ、フロンの分解効
率の上昇を図ることが可能となる。
【0093】
【発明の効果】以上の様に、本発明によれば、ハロゲン
化炭化水素ガス含有の合成樹脂を含む廃棄物の処理に際
して、装置の抽気管に目詰まりを起こすことなく安定し
てハロゲン化炭化水素を取出せると共に、ハロゲン化炭
化水素を一定化して回収することができるようになる。
したがって、回収したハロゲン化炭化水素を触媒等で分
解処理する場合も、触媒等の負荷を増大させることなく
速やかに処理することが可能となり、高いハロゲン化炭
化水素処理効率を達成できるため、廃棄物の処理効率の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の廃棄物処理装置を模式的に
示す図。
【図2】本発明の実施例1における抽気管の間隔とスク
リューピッチの関係を模式的に示す図。
【図3】抽気管の間隔とスクリューピッチの別の関係を
模式的に示す図。
【図4】本発明の実施例2の廃棄物処理装置を模式的に
示す図。
【図5】本発明の実施例3の廃棄物処理装置を模式的に
示す図。
【図6】本発明の実施例4の廃棄物処理装置における抽
気管付近のバレルの構造を模式的に示す図。
【図7】本発明の実施例5の廃棄物処理装置における廃
棄物の排出口付近の構造を模式的に示す図。
【符号の説明】
1・・・ホッパー 2・・・二重ダンパー 3・・・モーター 4・・・ねじ山 5・・・スクリュー 6・・・バレル 7・・・投入口 8、9・・・抽気管 10・・・排出口 11・・・廃棄物 12・・・二重ダンパー間 13・・・スクリュー軸 14、15・・・金属棒挿入機構 16、17・・・金属棒 18、19、22、23、26、27・・・送気管 20、21・・・窒素ガス噴射装置 24、25・・・バッファー 31・・・バンドヒータ 32・・・断熱層 33・・・窒素ガス流入装置 34・・・乾留装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 巧 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内 (72)発明者 藤波 匠 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内 (72)発明者 轟木 朋浩 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝環境技術研究所内 (72)発明者 金澤 悟史 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝環境技術研究所内 Fターム(参考) 4F201 AA42 AA50 AB02 AB21 AH33 AH51 AR06 BA05 BC01 BC02 BC10 BC12 BC25 BC37 BN05 BN39 BP03 BP08 BP16 BP23 BP40

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹脂
    を含む廃棄物を処理する廃棄物処理装置において、 前記廃棄物を収容し、加熱手段を有するバレルと、 前記バレル内で回転し、前記合成樹脂中にハロゲン化炭
    化水素ガスが封入された気泡を有する前記廃棄物を移送
    するスクリュ−と、 前記バレルに設けられ、前記気泡から排出される前記ハ
    ロゲン化炭化水素ガスを取出すための少なくとも一つの
    抽気管と、 前記抽気管への目詰まりを防ぐ防止手段と、 前記抽気管から取出されたガスを回収する回収手段と、 前記バレルに設けられた、前記廃棄物の排出口とを具備
    することを特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記防止手段が、前記抽気管へ出し入れ
    される棒状部材を具備することを特徴とする請求項1記
    載の廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 前記防止手段が、気体噴射手段を具備す
    ることを特徴とする請求項1記載の廃棄物処理装置。
  4. 【請求項4】 前記防止手段が前記スクリュ−の回転と
    同期して動作することを特徴とする請求項2または3記
    載の廃棄物処理装置。
  5. 【請求項5】 前記防止手段が、前記スクリュ−のねじ
    山が前記抽気管の位置にあるときは、前記抽気管からの
    前記ハロゲン化炭化水素ガスの取出しを停止する制御手
    段を具備することを特徴とする請求項1記載の廃棄物処
    理装置。
  6. 【請求項6】 前記防止手段が、前記抽気管の手前に設
    けた減圧手段を具備することを特徴とする請求項1記載
    の廃棄物処理装置。
  7. 【請求項7】 前記抽気管から取出されるガスに含まれ
    るハロゲン化炭化水素の濃度を一定にする調節手段を具
    備することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項
    記載の廃棄物処理装置。
  8. 【請求項8】 ハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹脂
    を含む廃棄物を処理する廃棄物処理装置において、 前記廃棄物を収容し、加熱手段を有するバレルと、 前記バレル内で回転し、前記合成樹脂中にハロゲン化炭
    化水素ガスが封入された気泡を有する前記廃棄物を移送
    するスクリュ−と、 前記バレルに設けられ、前記気泡から排出される前記ハ
    ロゲン化炭化水素ガスを取出すための少なくとも一つの
    抽気管と、 前記抽気管から取出されるガスに含まれるハロゲン化炭
    化水素の濃度を一定にする調節手段と、 前記抽気管から取出されたガスを回収する回収手段と、 前記バレルに設けられた、前記廃棄物の排出口とを具備
    することを特徴とする廃棄物処理装置。
  9. 【請求項9】 前記抽気管から取り出されるガスを収容
    するバッファ−収容部を前記調節手段として具備するこ
    とを特徴とする請求項7または8記載の廃棄物処理装
    置。
  10. 【請求項10】 前記抽気管と前記バッファ−収容部の
    間の送気管内部の温度を水の沸点以上、前記バッファ−
    収容部内部の温度を前記ハロゲン化炭化水素の沸点以上
    水の沸点未満、前記バッファー収容部と前記回収手段の
    間の送気管内部の温度を前記ハロゲン化炭化水素の沸点
    以上とすることを特徴とする請求項9記載の廃棄物処理
    装置。
  11. 【請求項11】 前記抽気管から取出されたガスは、前
    記スクリュ−のねじ山が前記抽気管の位置を通過し次の
    ねじ山が前記抽気管の位置に到達するまでの間は、前記
    バッファ−収容部に収容されることを特徴とする請求項
    9または10記載の廃棄物処理装置。
  12. 【請求項12】 前記調節手段が、前記抽気管付近の前
    記バレル内の前記廃棄物の温度を170℃以上250℃
    以下にする制御手段を具備することを特徴とする請求項
    7または8記載の廃棄物処理装置。
  13. 【請求項13】 前記調節手段が、前記排出口付近に設
    けられた気体流入手段を具備することを特徴とする請求
    項7または8記載の廃棄物処理装置。
  14. 【請求項14】 前記抽気管が複数設けられており、前
    記抽気管の間隔と前記ねじ山のピッチとが異なることを
    特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項記載の廃棄
    物処理装置。
  15. 【請求項15】 ハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹
    脂を含む廃棄物を、スクリュ−を備えたバレルに供給
    し、 前記バレル内で前記廃棄物を加熱しながら、前記スクリ
    ューを回転させて前記合成樹脂中の気泡を破壊し、 前記気泡内に封入された前記ハロゲン化炭化水素ガス
    を、前記バレルに設けられた抽気管から取り出す廃棄物
    処理方法において、 前記抽気管への目詰まりを防ぐことを特徴とする廃棄物
    処理方法。
  16. 【請求項16】 ハロゲン化炭化水素ガス含有の合成樹
    脂を含む廃棄物を、スクリュ−を備えたバレルに供給
    し、 前記バレル内で前記廃棄物を加熱しながら、前記スクリ
    ューを回転させて前記合成樹脂中の気泡を破壊し、 前記気泡内に封入された前記ハロゲン化炭化水素ガスを
    排出させ、前記バレルに設けられた抽気管から取り出す
    廃棄物処理方法において、 前記抽気管から取出されるガスに含まれるハロゲン化炭
    化水素の濃度を一定にして回収することを特徴とする廃
    棄物処理方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8226792B2 (en) 2007-08-03 2012-07-24 Koninklijke Philips Electronics N.V. Flooring product with integrated circuitry and method for its manufacture
JP2013170754A (ja) * 2012-02-21 2013-09-02 Kurimoto Ltd 伝導伝熱型乾燥装置
US10792672B2 (en) 2015-09-22 2020-10-06 Next Generation Recyclingmashinen GmbH Device and method for processing thermoplastic plastic having a blowing device for a conveying screw
WO2022176340A1 (ja) * 2021-02-19 2022-08-25 株式会社日本製鋼所 熱分解用押出機、熱分解システム、分解ガスの製造方法及び排出方法

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