JP1715485S - 保冷ベスト - Google Patents

Abstract

本物品は、高温環境下で作業等を行う者が着用するベストであって、作業服の内側に着用され、着用者の身体を冷却することが可能な保冷ベストである。この保冷ベストは、各部の名称を示す参考正面図の通り、着用者の前側を覆う前身頃と、前身頃と連結され、着用者の後側を覆う後身頃と、前身頃の左右に位置するバックル等の連結具とを備えている。保冷ベストの内側には、保冷剤を収容するためのポケットが複数設けられている。保冷ベストは、ポケットの構造を示す参考正面展開図の通り、上部と、下部の左右対称のそれぞれの箇所において、部分的に重なった二重ポケットが設けられており、二重ポケットはそれぞれ開閉可能にされている。それぞれのポケット上部と保冷ベスト内側の対応する位置に面ファスナーが設けられ、ポケットに保冷剤を収容した後、着脱自在に結合できる。それぞれのポケットに同じ大きさの保冷剤を収容することが可能である。保冷ベスト上部のポケットは、拡大Ａ―Ａ’線断面図に示す通り、保冷ベストの幅方向の中心部に縫合された中心ポケットと、中心ポケットと部分的に重なり合って配置された、左右一対のポケットで構成されている。左右一対のポケットは、保冷ベストの幅方向の左右対称位置に配置された、左側ポケットと右側ポケットの２つで構成され、左側と右側のそれぞれのポケットが中心ポケットと保冷ベストに縫合されている。保冷ベスト下部のポケットは、拡大Ｂ―Ｂ’線断面図に示す通り、保冷ベストの幅方向の中心寄りに縫合された中心寄りポケットと、中心寄りポケットと部分的に重なり合って配置された、脇下ポケットで構成されている。脇下ポケットは、保冷ベスト着用時に着用者の脇の下に位置するポケットで、中心寄りポケットと保冷ベストに縫合されている。保冷ベストは、フルハーネス型安全帯装着時の使用状態を示す参考背面図の通り、上部の左右一対のポケットに保冷剤を収容することにより、フルハーネス型安全帯のベルトが当たらない位置に保冷剤を配置することができる。保冷ベスト内側の上部２つ、下部２つの合計４つのポケットに保冷剤を収容することにより、身体の冷却効果を向上することができる。なお、着用者の背中中心部を冷却したい場合は、拡大Ａ―Ａ’線断面図の（ｃ）に示す通り、保冷ベスト上部の中心ポケットに保冷剤を収容することもできる。着用者の脇の下を保冷したい場合は、拡大Ｂ―Ｂ’線断面図の（ｃ）に示す通り、保冷ベスト下部の脇下ポケットに保冷剤を収容することもできる。さらに、保冷ベスト内側の保冷剤が収容されていないポケットに新たに保冷剤を収容し、保冷剤の個数を増やすことにより、身体の冷却効果をさらに向上することができる。このように、保冷ベストは、作業環境や作業姿勢等に応じて、保冷剤を収容するポケットを変更することにより、保冷剤の位置、個数を微調整することができる。