JPWO2016181459A1 - プリズム光学系、プリズム光学系を用いた画像表示装置及びプリズム光学系を用いた撮像装置 - Google Patents

プリズム光学系、プリズム光学系を用いた画像表示装置及びプリズム光学系を用いた撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 非常に小さく、軽量でかつ形状の自由度が高い光学素子を含み、画像周辺まで高い解像性能を有し、画像表示素子の画像を虚像として観察者眼球に投影することが可能なプリズム光学系を提供する。【解決手段】 プリズム光学系は、光学作用を有する少なくとも5面の光学面を有し、少なくとも5面の前記光学面のうち少なくとも3面は回転非対称面であり、光が入射或いは射出する2面のうち1面は1回の透過作用と少なくとも1回の内部反射作用を有する光学素子を含み、入射瞳から前記光学素子を介して像面に向かう光線において、光路に沿って前記像面に最も近い反射面の少なくとも1部は負のパワーを有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、回転非対称面を用いたプリズム光学系、プリズム光学系を用いた画像表示装置及びプリズム光学系を用いた撮像装置に関するものである。
従来、プリズム光学系は、例えば、複数の光学面を有するプリズムであり、画像表示素子を観察する光学系として用いる場合には、表示素子から発した光がプリズム内に入射し、プリズム内部で反射してプリズムから射出し、観察者眼球に到達することにより拡大された虚像として画像を観察できるようにしたものである。この点に関する先行技術としては、例えば、少なくとも3つの反射面により1次像を形成して眼球に投影するプリズムによるもの(特許文献1参照)、ホログラム素子を眼鏡レンズ部に配置したものなどが提案されている(特許文献1、2又は3参照)。
また、従来のその他のプリズム光学系としては、平行四辺形柱プリズムで複数回反射して観察者眼球の前に配置し、接眼レンズによって眼球に投影するものや、導光板と接眼レンズによって眼球に投影するものなどが提案されている(特許文献4又は5参照)。さらに、互いに偏心した5面の光学面を組合せて構成したプリズムを用いて、画像表示素子の画像を観察者眼球に投影するものが開示されている(特許文献6参照)。
特開2008−076429号公報 特開2007−094175号公報 特開2004−325985号公報 特開2001−264681号公報 特開2006−003879号公報 特開2012−027350号公報
特許文献1では、3つの反射面での3回の反射により、表示素子から観察者の瞳に至る光路中で3回交差する。このような光路の折り曲げのために、表示素子側の素子形状が大きくなる。また、眼鏡のフレーム等に保持し、レンズの外側に配置する提案がされているが、導光路が外部に出っ張り、外観上好ましくない。
文献2及び3にはホログラム素子を利用した方法が提案されている。これによると、ホログラムによる回折を利用して光学系を薄型にしたレイアウトが可能である。しかしながら、ホログラムには別の問題もある。ホログラム素子は製造が非常に困難であり、コストも高い。
また、波長選択性が高いため、波長の非常に狭いレーザー光線のような光源を用いるか、またはLEDの一部の波長のみを利用するといった方法が取られており、レーザー光源はまだまだ3原色の小型化されたチップは開発途上であり高コストで、消費電力も高く、眼鏡に組み込めるものではない。また、LED光源を利用したものは狭帯域のバンドパスフィルターを通過させるため光の利用効率が低い。
さらにホログラム素子の課題として、低消費電力であり、自発光タイプで照明系もいらず、小型化に有利な有機ELパネルが使用できない。有機ELパネルはLEDよりも波長帯が比較的広く、ホログラム素子との組み合わせは効率が悪く、不要光も多くなり画質を確保できない。
文献4では、表示装置の射出瞳位置が使用者の眼球の瞳あるいはその回旋中心近傍にあるため、作動距離が長くなると頭部装着型表示装置の接眼窓の口径がそれにつれて比例的に大きくなり、結果、小型・軽量の頭部装着型表示装置は実現し得ず、外界視野も大きく遮蔽していた。また、外部から装着者を見たときに目を完全に覆ってしまっており、装着者の自然な表情が伝わらないといった問題も生じていた。
文献5では、導光板あるいはプリズムと接眼レンズを組合せる必要があり、複数の光学素子を筐体内に配置させる。したがって、棒状の光学部材支持部材が配置されるため外観上問題があった。さらに、組立、調整の工数がかかり、耐水性などの装置の耐性にも問題があった。
文献6では、互いに偏心した5面の光学面を組合せて構成したプリズムを用いて、画像表示素子の画像を観察者眼球に投影するものであるが、軸外の収差補正に対してあまり考慮されていないため、画面周辺の像面湾曲、歪み補正がわずかに足りず、画面中心と比較して画面周辺の結像性能が多少落ちるものであった。
本発明にかかる実施形態は、従来技術のこのような状況に鑑みてなされたものであり、非常に小さく、軽量でかつ形状の自由度が高い光学素子を含み、画像周辺まで高い解像性能を有し、画像表示素子の画像を虚像として観察者眼球に投影すること、又は入射瞳を介して外界の物体を撮像素子に撮像することが可能なプリズム光学系を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のプリズム光学系は、光学作用を有する少なくとも5面の光学面を有し、少なくとも5面の前記光学面のうち少なくとも3面は回転非対称面であり、光が入射或いは射出する2面のうち1面は1回の透過作用と少なくとも1回の内部反射作用を有する光学素子を含み、入射瞳から前記光学素子を介して像面に向かう光線において、光路に沿って前記像面に最も近い反射面の少なくとも1部は負のパワーを有することを特徴とする。
また、本発明のプリズム光学系では、前記光学素子は、入射してから射出するまでの光の経路に沿って順に、入射面としての透過面、かつ内部反射面である第1面と、前記第1面に対向した内部反射面である第2面と、前記第1面に対向しかつ前記第2面に隣接した内部反射面である第3面と、前記第1面に対向しかつ前記第3面に隣接した内部反射面であり、前記像面に最も近い反射面を構成する第4面と、前記第1面に隣接しかつ前記第4面に対向した透過面である第5面と、によって構成されている。
また、本発明のプリズム光学系では、原点であるダミー面に含まれる1点から前記入射瞳中心を通り、前記入射瞳を形成する面に垂直な中心主光線の進行方向に沿った方向をZ軸正方向とし、前記Z軸と前記像面中心を含む平面をY−Z平面とし、前記原点を通り前記Y−Z平面に直交する方向をX軸正方向とし、前記X軸、前記Z軸と右手直交座標系を構成し、前記原点から前記像面中心に近づく方向に向かう軸をY軸とするとき、前記第4面は、前記Y−Z面内において、負のパワーを有する回転非対称面である。
また、本発明のプリズム光学系では、前記第4面は、前記X−Z面内において、正のパワーを有する回転非対称面である。
また、本発明のプリズム光学系では、前記第4面の前記中心主光線が反射する位置のY方向の曲率をcx(x,y)とし、前記第1面の前記中心主光線が透過する位置のX方向の曲率をcy(x,y)とするとき、以下の条件式(1)を満足する。
−4<cy(x,y)/cx(x,y)<−0.01 (1)
また、本発明のプリズム光学系では、前記第4面は、前記X−Z面内において、負のパワーを有する回転非対称面である。
また、本発明のプリズム光学系では、前記第1面の少なくとも1回の内部反射は、全反射作用を用いる。
また、本発明のプリズム光学系では、前記第1面は、回転非対称面である。
また、本発明のプリズム光学系では、前記第1面は、Y−Z面内において負のパワーを有する。
また、本発明のプリズム光学系では、前記第3面は、回転非対称面である。
また、本発明のプリズム光学系では、前記第2面は、回転非対称面である。
また、本発明のプリズム光学系では、前記第2面は、Y−Z面内において正のパワーを有する。
また、本発明の画像表示装置は、前記光学素子の前記第5面に対向して画像表示素子を配備し、前記第1面の透過領域に対向して観察者の眼を配備することで、前記観察者に拡大した虚像を呈示する。
また、本発明の撮像装置は、前記光学素子の前記第5面に対向して撮像素子を配備し、第1面の透過領域の前方近傍に開口絞りを配備することで、外界像を撮像する。
以上の本発明のプリズム光学系においては、非常に小さく、軽量でかつ形状の自由度が高い1個の光学素子を含み、画像周辺まで高い解像性能を有し、画像表示素子の画像を虚像として観察者眼球に投影することが可能なプリズム光学系を提供することができる。
本実施形態のプリズム光学系の構成を示す図である。 本実施形態の実施例1のプリズム光学系のY−Z断面での光路図である。 本実施形態の実施例1のプリズム光学系のX−Z断面での光路図である。 本実施形態の実施例1のプリズム光学系全体の横収差図を示す図である。 本実施形態の実施例1のプリズム光学系全体の横収差図を示す図である。 本実施形態の実施例2のプリズム光学系のY−Z断面での光路図である。 本実施形態の実施例2のプリズム光学系のX−Z断面での光路図である。 本実施形態の実施例2のプリズム光学系全体の横収差図を示す図である。 本実施形態の実施例2のプリズム光学系全体の横収差図を示す図である。 本実施形態の実施例3のプリズム光学系のY−Z断面での光路図である。 本実施形態の実施例3のプリズム光学系のX−Z断面での光路図である。 本実施形態の実施例3のプリズム光学系全体の横収差図を示す図である。 本実施形態の実施例3のプリズム光学系全体の横収差図を示す図である。 プリズム光学系を用いた画像表示装置の基本構成を示す図である。 プリズム光学系を用いた画像表示装置の側面図である。 プリズム光学系を用いた他の例の画像表示装置の側面図である。 プリズム光学系を用いた頭部装着型画像表示装置を示す図である。 プリズム光学系を用いた頭部装着型画像表示装置の正面図である。 本実施形態のプリズム光学系を撮像装置であるデジタルカメラに適用した場合の概念図である。
図1は、本実施形態のプリズム光学系の構成を示す図である。
本実施形態のプリズム光学系1は、撮像装置Cとして用いる場合には、プリズム光学系1の入射瞳EnPを通過した光線が、プリズム光学系1に入射し、プリズム光学系1を介して撮像素子2aの撮像面である像面Imに結像して、実像を形成する。一方、プリズム光学系1を画像表示装置Dとして用いる場合には、画像表示素子2bの表示面である像面Imから射出した光線が、プリズム光学系1に入射し、プリズム光学系1を介して射出瞳ExPを形成し、その射出瞳ExPの近傍またはその前方にある観察者眼球に入射して、拡大した虚像を形成する。この場合には、逆光線追跡による設計を行うことが設計の便宜上有効であり、その場合には、撮像系と同じ光学系として認識することができる。
また、本実施形態の座標系は、観察者の仮想瞳孔位置としてダミー面を設定し、このダミー面に含まれる1点から原点Oである入射瞳EnPの中心を通り、入射瞳EnPを形成する面に垂直な中心主光線CLの進行方向に沿った方向をZ軸正方向とし、Z軸と像面Imの中心を含む平面をY−Z平面とし、原点Oを通りY−Z平面に直交する方向をX軸正方向とし、X軸、Z軸と右手直交座標系を構成し、原点Oから像面Imの中心に近づく方向に向かう軸をY軸とする。
本実施形態にかかるプリズム光学系1は、非常に小さく、軽量でかつ形状の自由度が高い1個の光学素子10によって、入射瞳EnPを介して外界の物体を撮像素子2aに撮像すること、及び、画像表示素子2bの画像を虚像として観察者眼球に投影することを可能とする。また、プリズム光学系1によって、軸外まで良好に収差補正されて、画面周辺まで解像力が高く、かつ低いディストーションで歪みの少ない画像を撮像または投影することが可能となる。
さらに、本実施形態では、撮像素子2aとこのプリズム光学系1を用いることで、小型軽量で低コスト化が可能な撮像装置Cを提供する。また、本実施形態では、画像表示素子2bとこのプリズム光学系1を用いることで、小型軽量、低コスト化が可能でかつ、装着した人が客観的に違和感の少ない画像表示装置Dを提供する。例えば、外界視界を遮ることなく外界と電子画像を同時に観察することを可能とするとともに、小型軽量・低コスト化が可能な頭部装着型画像表示装置を提案する。プリズム光学系1は、光学性能の影響が少ない場合には、光学素子10以外にカバーやフィルタ等を含んでもよい。
そのために本実施形態にかかるプリズム光学系1は、光学作用を有する少なくとも5面の光学面を有し、少なくとも5面の光学面のうち少なくとも3面は回転非対称面であり、光が入射或いは射出する2面のうち1面は1回の透過作用と少なくとも1回の内部反射作用を有する光学素子10を含み、入射瞳EnPから光学素子10を介して像面Imに向かう光線において、光路に沿って像面Imに最も近い反射面の少なくとも1部は負のパワーを有する。
このような構成により、光学面を5面用いたプリズム光学系1として各面の光学的な機能を有効に使うことができ、表示系の場合、画像表示素子20の画像を複数回反射させて観察者眼球に導くことができるため、プリズム光学系1の形状の自由度が増し、画像表示素子2bと射出瞳ExPの相対的な位置、光線の入射角、射出角を所望の状態にすることができる。
さらに、画像表示装置Dとして用いるときは射出面、撮像装置Cとして用いるときには入射面として用いられる第1面11は、入出力面であるので、透過作用を有するが、その面は内部で反射する作用も同時に有する面とすることで、その透過領域とプリズム光学系1の内部における反射領域をオーバーラップすることができ、さらに内部反射を2回とすることで、1つの面で2回の反射をさせるため、面のつなぎ目を意識せずに2つの反射領域をオーバーラップさせることも可能である。したがって、プリズム光学系1自体をコンパクトにすることが可能であり、装置の小型軽量化に有効に作用する。
また、像面Imに最も近い最終反射面14にて反射する光は、像面Imに近いため細い光束径の状態である。そのため、光路上、像面Imに最も近い反射面14の一部が負のパワーを有することによって、軸外収差補正に有効に作用する。軸外収差として考慮すべきなのは、像面湾曲、ディストーションである。一般に正のパワーによって結像する光学系においては、像面Imに対して像面湾曲は負の方向に発生するため、その直前に位置する像面Imに最も近い反射面14の一部に負のパワーを持たせることによって、像面湾曲補正が可能となる。さらに、同様の光学系において、ディストーションは負(樽型)になる傾向があり、直前に位置する像面Imに最も近い反射面14の一部に負のパワーを持たせることによって、ディストーション補正が可能となる。
このように、像面Imに最も近い反射面14の一部が負のパワーを有することによって、プリズム光学系の軸外収差である像面湾曲、及びディストーションが補正されるため、画面周辺までクリアーで歪みの少ない画像を撮像、観察することができる。さらに、プリズム光学素子10がコンパクトな形状となり、画像表示装置Dの場合には装着者の違和感や煩わしさを軽減する。また、撮像装置の場合には、装置全体の小型軽量化に貢献する。
また、プリズム光学系1では、光学素子10は、入射してから射出するまでの光の経路に沿って順に、入射面としての透過面、かつ内部反射面である第1面11と、第1面11に対向した内部反射面である第2面12と、第1面11に対向しかつ第2面12に隣接した内部反射面である第3面13と、第1面11に対向しかつ第3面13に隣接した内部反射面であり、像面Imに最も近い反射面を構成する第4面14と、第1面11に隣接しかつ第4面14に対向した透過面である第5面15と、によって構成されている。
上記のような光学面の構成のプリズム光学系1によれば、第1面11は、第2面12と第3面13と第4面14に対向した面となるためプリズムは左右の面内で多重反射をすることになり、非常に小さいプリズム光学系1としての光学素子10でありながら実際の光路長は長くできる。また、プリズム形状は曲面を有する略棒状になり、後述する眼鏡のガラスの外形状に沿った形状にすることも可能である。さらに、眼鏡のガラス枠の一部として使用することも可能である。
このように、プリズム状の光学素子10が小さく、略棒状にしたために、画像表示装置Dを観察者の眼球前方に配備する場合には、観察者の外界視野の妨げる面積を小さくすることができる。
さらに、プリズム光学系1は第1面11にて2回の内部反射を行い、その前後の第2面12、第3面13、第4面14で内部反射を行うようにしたため、第4面14の傾きを適切な角度にすることで像面Imに配置する撮像素子2a又は画像表示素子2bを所望の角度に配置することができる。また、第2面12の傾きを適切な角度にすることによって観察者眼球の設定を所望の位置、角度にすることができる。したがって、このような構成のプリズム光学系1によると観察者に対して邪魔にならないように、ある程度自由な相対位置、相対角度で画像表示素子2bを設置できる。
この結果、ユーザーは外界像を観察するシーアラウンド機能における死角を低減することができ、より快適に装着して使用することができる。さらに、形状の自由度が高いことで、本発明のプリズム光学系1を眼鏡のフレームの一部として用いることができ、画像表示装置Dを装着した人を客観的に見て違和感の無いものにすることが可能である。
また、第4面14は、Y−Z面内において、負のパワーを有する回転非対称面であることが好ましい。
Y−Z面内においては、プリズム光学系1が大きく偏心(チルト及びシフト)をしており、その中の光路はジグザグに反射されている。このような光学系の場合には、Y−Z面内の偏心収差が大きく発生するため、ザイデル収差と共にその偏心収差補正を行う必要がある。軸外の偏心収差としては非対称な像面湾曲、像面の倒れを考慮する。
さらに、偏心収差として非対称なディストーションも発生するが、像面の補正と同様に回転非対称面とすることで複雑な非対称ディストーションを補正することが必要となる。
そこで、像面Imに最も近い反射面としての第4面14では、その複雑な軸外偏心収差補正を行うために、Y−Z面内において負のパワーを有する回転非対称面とすることが重要となる。負のパワーによって、上述したように光学系が持つ軸外収差を補正し、回転非対称にすることで、偏心による軸外収差を補正する。
また、第4面14は、X−Z面内において、正のパワーを有する回転非対称面であることが好ましい。
X−Z面内においては、プリズム光学系1を構成する光学面が偏心していない場合には、偏心収差補正を考慮しなくてもよい。さらに、光学素子10が持つ軸外収差を補正するよりも、正のパワーを有することが望ましい場合も発生する。
画角が比較的小さい場合には、軸外収差が大きく発生しない場合があり、球面収差、コマ収差などの補正を重視したほうが良い結果となる場合がある。その場合には、第4面のX−Z面内のパワーを正パワーとして、光学系全体の正パワーを分散することで、球面収差、コマ収差の発生を抑える方が光学性能向上に効果的となる。
また、第4面14の中心主光線CLが反射する位置のY方向の曲率をcx(x,y)とし、第1面11の中心主光線CLが透過する位置のX方向の曲率をcy(x,y)とするとき、以下の条件式(1)を満足することが好ましい。
−4<cy(x,y)/cx(x,y)<−0.01 (1)
条件式(1)を満たしていることで、第4面14がY−Z面内において負のパワーを有し、X−Z面内においては正のパワーを有し、5面で構成されたプリズム光学系1のY−Z面内、X−Z面内のそれぞれにおいて、より好ましい性能を実現できる。
条件式(1)の下限を超えて小さい値の場合には、Y−Z面内とX−Z面内の曲率の差が大きくなりすぎてしまい、特にY−Z面内の負のパワーが大きくなりすぎ、ディストーションや像面湾曲が補正過多となる。
条件式(1)の上限を超えて大きい値の場合には、X−Z面内の正のパワーが大きくなりすぎ、ディストーションや像面湾曲の補正が十分に行われない。
さらに好ましくは、以下の条件式(1)’を満足することが好ましい。
−2.0<cy(x,y)/cx(x,y)<−0.02 (1)’
また、第4面14は、X−Z面内において、負のパワーを有する回転非対称面であることが好ましい。
X−Z面内においては、プリズム光学系1を構成する光学面が偏心していないことも考えられる。その場合には、偏心収差補正を考慮しなくてもよいが、光学系が持つ軸外収差を補正するため、負のパワーを有することが望ましい。
また、第1面11の少なくとも1回の内部反射は全反射作用を用いることが好ましい。
このように、第1面11の内部反射を全反射面とすることで、第1面11は反射コートをしなくても内部反射をすることができる。全反射する領域は透明なため、光は透過できるので、第1面11を入射面または射出面として用いる場合に、ハーフミラーコーティング、HOEなどの特殊な手段を講じる必要がない。さらに、全反射なので、反射率は略100%であり、金属コートに比べて反射率が高いため、全体の効率の低下を抑制する。
この結果、プリズム光学系1を製造する場合に特殊なコーティング等が必要無く、低いコストで製造できる。さらに、反射率が高いため、効率がよく、省エネルギーな装置となる。
また、プリズム光学系1において、第1面11は回転非対称面であることが好ましい。
第1面11は、透過面、かつ少なくとも2回の内部反射を行う面のため、透過作用、及び反射作用を受ける際にこの面による大きな収差補正効果が得られる。
この結果、収差が良好に補正された像を得ることができる。したがって、画像表示装置Dとして用いる場合には、歪みの少なく、鮮明な映像を観察できる。撮像装置Cとして用いる場合にも同様に、歪みが少なく、高い解像の画像を撮影できる。
また、プリズム光学系1において、第1面11はX−Z面内において負のパワーを有することが好ましい。
第1面11は、2回の内部反射を行う面であり、その内部反射は全反射であることが望ましい。全反射条件は、反射点における入射角が臨界角以上である必要がある。プリズムの硝材の屈折率nの場合には、臨界角θcは θc=arcsin(1/n)で与えられる。例えば、n=1.5の場合には、θc=41.81°となる。したがって、第1面11への入射角が41.81°以上の角度であれば、全反射するのだが、第1面11が正パワーを持った面であれば、斜め上方からの入射光に対してある部分では面の法線の方向が入射光の方向に向くため、入射角は小さい傾向になり、全ての光束が臨界角以上の入射角にすることは難しい。第1面11が、中心主光線CLを含むY−Z面内において、入射光に対して凸面を向けた負のパワーを持っていれば、全ての光束に対して入射角は大きくなる傾向を示し、全反射条件を満たすのに有効となる。
この結果、プリズム光学系1を製造する場合に通常の反射コーティング以外、特殊なコーティング等が必要無く、低いコストで製造できる。さらに、全反射は反射コートよりも反射率が高いため、効率がよく、省エネルギーな装置となる。
また、プリズム光学系1において、第3面13は回転非対称面であることが好ましい。
第3面13は内部反射を行う面であり、さらに、この面はプリズム光学系1の中間位置にあるため、第1面11の透過及び内部反射による負のパワーによって各光束が比較的大きい断面積になるため、反射作用を受ける際にこの面における偏心による球面収差やコマ収差が発生しやすい。この偏心による収差を大きく発生させないようにすることは、プリズム光学系1全体の性能向上に望ましいことである。
この結果、収差が良好に補正された像を得ることができる。したがって、画像表示装置Dとして用いる場合には、歪みの少なく、鮮明な映像を観察できる。撮像装置Cとして用いる場合にも同様に、歪みが少なく、高い解像の画像を撮影できる。
また、プリズム光学系1において、第2面12は回転非対称面であることが好ましい。
第2面12は内部反射面である。撮像装置Cの場合を考えると、この面は光学系の入射瞳および入射面の直後に位置するため、入射角の異なる各光束の断面積は略同等で比較的大きく、この面の偏心(チルト)によるコマ収差が発生しやすい。偏心収差が発生する面でその収差補正を行うこと、つまり、偏心収差を大きく発生させないようにすることが光学系全体の性能向上に望ましい。
この結果、収差が良好に補正された像を得ることができる。したがって、画像表示装置Dとして用いる場合には、歪みの少なく、鮮明な映像を観察できる。撮像装置cとして用いる場合にも同様に、歪みが少なく、高い解像の画像を撮影できる。
また、プリズム光学系1において、第2面は、Y−Z面内において正のパワーを有することが好ましい。
第2面12は、中心主光線CLを含むYZ面内において、内部反射を行う正のパワーを有する面であることが有効である。第1面11を負のパワーを有する面とするならば、光学系が結像系にするためには第2面12、第3面13、第4面14のいずれか、または複数面を正のパワーを有する面とする必要がある。入射瞳EnPから略平行光を入射して像面Imを形成する撮像系の場合で考えると、第2面12を正のパワーとすることにより、プリズム光学系1のパワー配置を考慮すると、入射光は入射後の第1面に負のパワーの後に、すぐに正のパワーとなり、プリズム光学系1全体のパワーを正にする作用が比較的容易に得られる。
この結果、収差が良好に補正された像を得ることができる。したがって、画像表示装置Dとして用いる場合には、歪みの少なく、鮮明な映像を観察できる。撮像装置Cとして用いる場合にも同様に、歪みが少なく、高い解像の画像を撮影できる。
さらに、本実施形態の画像表示装置Dは、プリズム光学系1の第5面15に対向して画像表示素子2bを配備し、第1面11の透過領域に対向して観察者の眼を配備することで、観察者に拡大した虚像を呈示することが好ましい。
画像表示素子2bから発した光は、プリズム光学系1の第5面15から入射し、第4面14、第1面11、第3面13、第1面11、第2面12で5回の内部反射した後、第1面11から光は略平行光となって射出し、観察者眼球の瞳孔に入射する。
このような構成の画像表示装置Dによれば、観察者は拡大された虚像を観察することができる。
また、射出瞳ExPはプリズム光学系1の第1面の射出窓近傍または第1面11と観察者眼球の間に形成されることが好ましい。
画像表示素子2bの射出瞳ExPをプリズム光学系1の第1面11の近傍または第1面11と観察者眼球の間に形成されることで、観察画像周縁の光束のケラレを小さくできる。このような構成の画像表示装置Dによれば、観察者は画面の周辺まで鮮明な画像を観察することができる。
さらに、本発明にかかる撮像装置Cは、プリズム光学系1の第5面15に対向して撮像素子2aを配備し、第1面11の透過領域に前方近傍に開口絞りを配備することで、外界像を撮像することができる。
プリズム光学系1の第1面11の下側近傍に円形の開口を持つ開口絞りSを配備し、第5面15に対向してCCD等の撮像素子を配備することで、開口絞りSを通過しプリズムの第1面11から入射した光は、第2面12、第1面11、第3面13、第1面11、第4面14で5回の内部反射をして第5面15から射出して撮像素子2aに到達し、光は集光する。
このような構成によれば、小型軽量化された撮像装置Cを実現することができる。
以下、実施例に基づいて本実施形態のプリズム光学系1について説明する。
これら光学系の構成パラメータは後記するが、例えば図1に示すように、観察者の観察する位置(瞳孔位置)をプリズム光学系1の逆光線追跡におけるダミー面とし、ダミー面を通る光線が、プリズム光学系1を経て、撮像素子2aに向かう撮像系の光線追跡、及び、画像表示素子2bに向かう表示系の逆光線追跡の結果に基づくものである。
座標系は、図1に示すように、ダミー面r1と中心主光線CLとの交点Oを偏心光学系の光学原点Oとし、原点Oからプリズム光学系1側へ向かう中心主光線CLの方向をZ軸正方向とし、原点Oから画像表示素子2側でZ軸に直交する方向をY軸正方向とし、図1の紙面内をY−Z平面とする。そして、Y軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸をX軸正方向とする。
偏心面については、その面が定義される座標系の上記光学系の原点の中心からの偏心量(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向をそれぞれX,Y,Z)と、光学系の原点に定義される座標系のX軸、Y軸、Z軸それぞれを中心とする各面を定義する座標系の傾き角(それぞれα,β,γ(°))とが与えられている。その場合、αとβの正はそれぞれの軸の正方向に対して反時計回りを、γの正はZ軸の正方向に対して時計回りを意味する。なお、面の中心軸のα,β,γの回転のさせ方は、各面を定義する座標系を光学系の原点に定義される座標系のまずX軸の回りで反時計回りにα回転させ、次に、その回転した新たな座標系のY軸の回りで反時計回りにβ回転させ、次いで、その回転した別の新たな座標系のZ軸の回りで時計回りにγ回転させるものである。
また、各実施例の光学系を構成する光学作用面の中、特定の面とそれに続く面が共軸光学系を構成する場合には面間隔が与えられており、その他、面の曲率半径、媒質の屈折率、アッベ数が慣用法に従って与えられている。
また、後記の構成パラメータ中にデータの記載されていない係数項は0である。屈折率、アッベ数については、d線(波長587.56nm)に対するものを表記してある。長さの単位はmmである。各面の偏心は、上記のように、基準面からの偏心量で表わす。
また、本発明にかかる実施形態で用いられる自由曲面の面の形状は、以下の式(a)で定義されるものである。なお、その定義式のZ軸が自由曲面の軸とする。
Z=(r2 /R)/[1+√{1−(1+k)(r/R)2 }]

+Σ Cj m n ・・・(a)
j=1
ここで、(a)式の第1項は球面項、第2項は自由曲面項である。
球面項中、
R:頂点の曲率半径
k:コーニック定数(円錐定数)
r=√(X2 +Y2
である。
自由曲面項は、
66
Σ Cj m n
j=1
=C1
+C2 X+C3
+C4 2 +C5 XY+C6 2
+C7 3 +C8 2 Y+C9 XY2 +C103
+C114 +C123 Y+C132 2 +C14XY3 +C154
+C165 +C174 Y+C183 2 +C192 3 +C20XY4
+C215
+C226 +C235 Y+C244 2 +C253 3 +C262 4
+C27XY5 +C286
+C297 +C306 Y+C315 2 +C324 3 +C333 4
+C342 5 +C35XY6 +C367
・・・・・・
ただし、Cj (jは1以上の整数)は係数である。
上記自由曲面は、一般的には、X−Z面、Y−Z面共に対称面を持つことはないが、本発明ではXの奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例えば、上記定義式(a)においては、C2 、C5 、C7 、C9 、C12、C14、C16、C18、C20、C23、C25、C27、C29、C31、C33、C35・・・の各項の係数を0にすることによって可能である。
また、Yの奇数次項を全て0にすることによって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例えば、上記定義式においては、C3 、C5 、C8 、C10、C12、C14、C17、C19、C21、C23、C25、C27、C30、C32、C34、C36・・・の各項の係数を0にすることによって可能である。
また、上記対称面の方向の何れか一方を対称面とし、それに対応する方向の偏心、例えば、Y−Z面と平行な対称面に対して光学系の偏心方向はY軸方向に、X−Z面と平行な対称面に対しては光学系の偏心方向はX軸方向にすることで、偏心により発生する回転非対称な収差を効果的に補正しながら同時に製作性をも向上させることが可能となる。
また、上記定義式(a)は、前述のように1つの例として示したものであり、本発明の自由曲面は、対称面を1面のみ有する回転非対称な面を用いることで偏心により発生する回転非対称な収差を補正し、同時に製作性も向上させるということが特徴であり、他のいかなる定義式に対しても同じ効果が得られることは言うまでもない。
次に、本実施形態の実施例について説明する。
図2は、本実施形態の実施例1のプリズム光学系のY−Z断面での光路図である。図3は、本実施形態の実施例1のプリズム光学系のX−Z断面での光路図である。図4及び図5は、本実施形態の実施例1のプリズム光学系全体の横収差図を示す図である。
実施例1のプリズム光学系1は、入射面としての透過面、かつ内部反射面である第1面11と、第1面11に対向した内部反射面である第2面12と、第1面11に対向しかつ第2面12に隣接した内部反射面である第3面13と、第1面11に対向しかつ第3面13に隣接した内部反射面であり、像面に最も近い反射面を構成する第4面14と、第1面11に隣接しかつ第4面14に対向した透過面である第5面15と、によって構成されている光学素子10を含む。
回転非対称面としての自由曲面は、第1面11、第2面12、第3面13、及び第4面14である。
撮像系の場合、光束は、第1面11を透過して光学素子10に入射し、第2面12で内部反射し、第1面11で内部反射し、第3面13で内部反射し、第1面11で内部反射し、第4面14で内部反射し、第5面15を透過してプリズム光学系1から射出し、像面Imに像を形成する。
表示系の場合、逆光線追跡で、光束は、第5面15を透過して光学素子10に入射し、第4面14で内部反射し、第1面11で内部反射し、第3面13で内部反射し、第1面11で内部反射し、第2面12で内部反射し、第1面11を透過してプリズム光学系1から射出する。
図6は、本実施形態の実施例2のプリズム光学系のY−Z断面での光路図である。図7は、本実施形態の実施例2のプリズム光学系のX−Z断面での光路図である。図8及び図9は、本実施形態の実施例2のプリズム光学系全体の横収差図を示す図である。
実施例2のプリズム光学系1は、逆光線追跡における入射面としての透過面、かつ内部反射面である第1面11と、第1面11に対向した内部反射面である第2面12と、第1面11に対向しかつ第2面12に隣接した内部反射面である第3面13と、第1面11に対向しかつ第3面13に隣接した内部反射面であり、像面に最も近い反射面を構成する第4面14と、第1面11に隣接しかつ第4面14に対向した透過面である第5面15と、によって構成されている光学素子10を含む。
回転非対称面としての自由曲面は、第1面11、第2面12、第3面13、及び第4面14である。
撮像系の場合、光束は、第1面11を透過して光学素子10に入射し、第2面12で内部反射し、第1面11で内部反射し、第3面13で内部反射し、第1面11で内部反射し、第4面14で内部反射し、第5面15を透過してプリズム光学系1から射出し、像面Imに像を形成する。
表示系の場合、逆光線追跡で、光束は、第5面15を透過して光学素子10に入射し、第4面14で内部反射し、第1面11で内部反射し、第3面13で内部反射し、第1面11で内部反射し、第2面12で内部反射し、第1面11を透過してプリズム光学系1から射出する。
図10は、本実施形態の実施例3のプリズム光学系のY−Z断面での光路図である。図11は、本実施形態の実施例3のプリズム光学系のX−Z断面での光路図である。図12及び図13は、本実施形態の実施例3のプリズム光学系全体の横収差図を示す図である。
実施例3のプリズム光学系1は、逆光線追跡における入射面としての透過面、かつ内部反射面である第1面11と、第1面11に対向した内部反射面である第2面12と、第1面11に対向しかつ第2面12に隣接した内部反射面である第3面13と、第1面11に対向しかつ第3面13に隣接した内部反射面であり、像面に最も近い反射面を構成する第4面14と、第1面11に隣接しかつ第4面14に対向した透過面である第5面15と、によって構成されている光学素子10を含む。
回転非対称面としての自由曲面は、第1面11、第2面12、第3面13、及び第4面14である。
撮像系の場合、光束は、第1面11を透過して光学素子10に入射し、第2面12で内部反射し、第1面11で内部反射し、第3面13で内部反射し、第1面11で内部反射し、第4面14で内部反射し、第5面15を透過してプリズム光学系1から射出し、像面Imに像を形成する。
表示系の場合、逆光線追跡で、光束は、第5面15を透過して光学素子10に入射し、第4面14で内部反射し、第1面11で内部反射し、第3面13で内部反射し、第1面11で内部反射し、第2面12で内部反射し、第1面11を透過してプリズム光学系1から射出する。
以下に、上記実施例1〜3の構成パラメータを示す。なお、以下の表中の“FFS”は自由曲面を示す。
実施例1
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ -1000.00
1 ∞(ダミー面) 0.00
2 絞り面 0.00 偏心(1)
3 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
4 FFS[2] 0.00 偏心(3) 1.5254 56.2
5 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
6 FFS[3] 0.00 偏心(4) 1.5254 56.2
7 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
8 FFS[4] 0.00 偏心(5) 1.5254 56.2
9 ∞ 0.00 偏心(6)
10 ∞ 0.00 偏心(7)
像 面 ∞ 0.00

FFS[1]
C4 -4.3281e-002 C6 -1.5662e-001 C8 6.8174e-003
C10 -1.1761e-003 C11 -4.8076e-004 C13 -8.1235e-004
C15 4.7909e-004 C17 1.1573e-004 C19 3.0998e-005
C21 4.7949e-006 C22 3.6016e-007 C24 -8.7227e-006
C26 -1.9086e-006 C28 -3.4639e-006

FFS[2]
C4 -1.2484e-002 C6 -1.1577e-002 C8 -7.2834e-005
C10 -4.0446e-005 C11 -1.2599e-005 C13 1.2521e-007
C15 2.0398e-006

FFS[3]
C4 -1.1545e-002 C6 -9.0290e-003 C8 3.5115e-004
C10 2.3751e-004 C11 -3.1467e-005 C13 2.1809e-005
C15 8.3907e-006 C17 -3.9784e-007 C19 1.5985e-006
C21 4.3226e-007

FFS[4]
C4 -3.9660e-003 C6 4.6220e-003 C8 -2.5575e-004
C10 1.0111e-004 C11 -1.0411e-005 C13 5.8183e-006
C15 -2.4468e-005 C17 -2.1875e-006 C19 -4.6611e-006
C21 -2.7422e-006


偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 18.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y -11.14 Z 14.74
α -64.85 β 0.00 γ 0.00

偏心[3]
X 0.00 Y -5.42 Z 19.13
α -29.33 β 0.00 γ 0.00

偏心[4]
X 0.00 Y 13.92 Z 21.29
α 14.57 β 0.00 γ 0.00

偏心[5]
X 0.00 Y 20.17 Z 18.84
α 20.16 β 0.00 γ 0.00

偏心[6]
X 0.00 Y 21.81 Z 15.03
α -29.68 β 0.00 γ 0.00

偏心[7]
X 0.00 Y 22.63 Z 12.79
α -20.00 β 0.00 γ 0.00

実施例2
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ -1000.00
1 ∞(ダミー面) 0.00
2 絞り面 0.00 偏心(1)
3 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
4 FFS[2] 0.00 偏心(3) 1.5254 56.2
5 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
6 FFS[3] 0.00 偏心(4) 1.5254 56.2
7 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
8 FFS[4] 0.00 偏心(5) 1.5254 56.2
9 ∞ 0.00 偏心(6)
10 ∞ 0.00 偏心(7)
像 面 ∞ 0.00

FFS[1]
C4 -1.8441e-002 C6 -1.1201e-002 C8 8.3033e-004
C10 5.4819e-004 C11 -1.8981e-005 C13 -4.5693e-005
C15 -4.7393e-005 C17 -2.8595e-007 C19 2.0649e-006
C21 2.0130e-006 C22 1.3939e-007 C24 8.0133e-008
C26 -2.5868e-008 C28 -3.4775e-008

FFS[2]
C4 -1.1002e-002 C6 -3.0220e-003 C8 3.2404e-004
C10 -8.8065e-005 C11 -3.7848e-006 C13 -8.4278e-006
C15 3.7775e-007

FFS[3]
C4 -1.8532e-002 C6 -1.4244e-002 C8 4.5530e-004
C10 1.3328e-004 C11 -1.1385e-005 C13 -1.8310e-005
C15 -1.2761e-005 C17 6.5322e-007 C19 6.7078e-007
C21 6.4319e-008

FFS[4]
C4 -5.9883e-004 C6 3.1193e-004 C8 2.3311e-004
C10 1.7427e-005 C11 -7.2186e-007 C13 2.0729e-005
C15 -2.2180e-006 C17 1.4516e-006 C19 -1.3306e-007
C21 -9.4438e-007

偏心[1]
X 0.00 Y 10.15 Z 20.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y 8.89 Z 20.04
α 0.95 β 0.00 γ 0.00

偏心[3]
X 0.00 Y 4.92 Z 21.83
α -22.85 β 0.00 γ 0.00

偏心[4]
X 0.00 Y 16.56 Z 25.14
α 3.87 β 0.00 γ 0.00

偏心[5]
X 0.00 Y 32.45 Z 20.50
α 21.95 β 0.00 γ 0.00

偏心[6]
X 0.00 Y 35.15 Z 14.00
α -27.47 β 0.00 γ 0.00

偏心[7]
X 0.00 Y 38.86 Z 3.82
α -20.00 β 0.00 γ 0.00
実施例3
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ -1000.00
1 ∞(ダミー面) 0.00
2 絞り面 0.00 偏心(1)
3 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
4 FFS[2] 0.00 偏心(3) 1.5254 56.2
5 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
6 FFS[3] 0.00 偏心(4) 1.5254 56.2
7 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
8 FFS[4] 0.00 偏心(5) 1.5254 56.2
9 ∞ 0.00 偏心(6)
10 ∞ 0.00 偏心(7)
像 面 ∞ 0.00

FFS[1]
C4 -2.2853e-002 C5 -1.7050e-003 C6 2.5968e-003
C7 -4.6064e-005 C8 3.4217e-004 C9 7.8387e-005
C10 2.2531e-004 C11 -2.7281e-005 C12 -1.4220e-005
C13 1.7186e-005 C14 4.4297e-007 C15 -3.9147e-005
C16 -7.6072e-007 C17 2.2808e-007 C18 1.9559e-006
C19 -8.5698e-007 C20 -4.1911e-008 C21 1.5100e-006
C22 1.9476e-007 C23 2.3761e-008 C24 9.0444e-008
C25 -5.1442e-008 C26 8.4923e-009 C27 -1.5955e-010
C28 -1.9539e-008 C67 2.7000e+001

FFS[2]
C4 -1.1688e-002 C5 -6.0364e-004 C6 1.2232e-003
C7 -4.2456e-005 C8 3.3290e-004 C9 9.7235e-005
C10 -4.5317e-004 C11 -4.7710e-006 C12 5.6142e-006
C13 -1.2120e-005 C14 -5.6772e-006 C15 1.9824e-005
C67 1.4000e+001

FFS[3]
C4 -2.0389e-002 C6 -5.7908e-003 C8 2.8410e-004
C10 1.3862e-006 C11 -8.2994e-006 C13 -8.8314e-006
C15 -1.3995e-005 C17 1.3031e-006 C19 -2.8655e-008
C21 3.2629e-007 C67 2.0000e+001

FFS[4]
C4 -1.2582e-003 C6 3.9997e-005 C8 2.3346e-005
C10 -1.5353e-005 C11 1.1285e-005 C13 8.2584e-006
C15 -1.7561e-005 C17 1.4387e-006 C19 1.7918e-006
C21 -2.6767e-006 C67 2.0000e+001

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 18.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y -3.14 Z 18.16
α 3.35 β 0.00 γ 0.00

偏心[3]
X 0.00 Y -0.99 Z 22.09
α -23.97 β 0.00 γ 0.00

偏心[4]
X 0.00 Y 9.45 Z 25.04
α 2.33 β 0.00 γ 0.00

偏心[5]
X 0.00 Y 28.24 Z 21.28
α 17.59 β 7.50 γ 0.00

偏心[6]
X -0.00 Y 30.51 Z 15.92
α -27.65 β 7.78 γ 0.00

偏心[7]
X 3.63 Y 32.98 Z 8.95
α -19.66 β 15.00 γ 0.00

以下の表は、各実施例の条件式(1)に対応する値を示す。
Figure 2016181459
図14は、プリズム光学系1を用いた画像表示装置Dの基本構成を示す図である。
本実施形態の画像表示装置Dは、プリズム光学系1と画像表示素子2bとを用いることで、小型軽量、低コスト化が可能でかつ、装着した人が客観的に違和感の少ない画像表示装置Dを提供することを目的としている。
本実施形態の画像表示装置Dは、画像表示素子2bとして液晶表示素子を用いている。液晶表示素子を用いる場合、光源としてのバックライトBLを必要とする。本実施形態では、バックライトBLと画像表示素子2との間に照明レンズLを有する。
本実施形態の画像表示装置Dは、このような構成により、画像表示素子2bから射出された画像光を正のパワーを持つプリズム光学系1によって眼球方向に屈曲させるとともに、観察者が虚像として画像を観察することを可能とする。
また、射出部の近傍を開口絞りSとなるよう機能させることで、プリズム自体を薄く細くしても映像を観察することができる。
さらに、画像表示素子2bが液晶表示素子である場合には、バックライトBLが必要であり、照明の効率上、光源の像を射出窓近傍に位置させることが望ましい
また、画像表示装置Dから出射する中心主光線を眼球の正面方向よりもやや外側になるように配置することが好ましい。これにより、視界の正面を表示画面や反射部で邪魔することがない。また、光路を短くすることができ、プリズム光学系1をよりコンパクトにすることができる。
図15は、プリズム光学系1を用いた画像表示装置Dの側面図である。
図15に示すように、プリズム光学系1の観察者の瞳Eに対向する部分の垂直方向の幅を人間の平均的な瞳孔径である4mm未満に設定すると、プリズム光学系1の上下から観察者の瞳Eにプリズム光学系1の後ろの風景を見ることが可能となり、シースルー効果を出すことができる。
図16は、プリズム光学系1を用いた他の例の画像表示装D置の側面図である。
図16に示すように、プリズム光学系1の観察者の瞳Eに対向する部分の垂直方向の幅を4mm以上にすると、長い縦幅により、上下方向のズレに対して許容範囲を広くすることができる。
図17は、プリズム光学系1を用いた頭部装着型の画像表示装置Dを示す図である。図18は、プリズム光学系1を用いた頭部装着型の画像表示装置Dの正面図である。
本実施形態の画像表示装置Dは、外界視界を遮ることなく外界と電子画像を同時に観察すること(シースルー機能)を可能とするとともに、小型軽量・低コスト化が可能な頭部装着型画像表示装置を提案する。
図17に示すように、プリズム光学系1は、眼鏡Gに装着することが可能である。正面方向を向いた画像表示素子2bから射出された画像光は、プリズム光学系1により瞳孔へ向けて射出される。プリズム光学系1は正のパワーを持ち、画像表示素子2bの画像を拡大し、装着者は虚像として観察することができる。また、画像表示素子2bを略テンプル部G1に沿った方向(矢印T方向)に沿って前後することで観察者の視度に合わせて調整できる。なお、画像表示素子2bの中心から射出する第1の中心主光線CL1とプリズムから射出し、観察者瞳孔中心に到達する第2の中心主光線CL2によって出来る角度は0°〜40°であることが望ましい。
図1で示した画像表示装置Dは、図18に示すように、正面から見ると、プリズム光学系1が観察者の瞳Eに対向して配置され、観察者に拡大した虚像を呈示することが可能となる。
本実施形態のプリズム光学系1は、画像表示素子2bに代えて、撮像素子2aとともに用いることで、小型軽量で低コスト化が可能な撮像装置を提供することが可能である。
図19は、本実施形態のプリズム光学系1を撮像装置Cであるデジタルカメラに適用した場合の概念図である。
撮像装置Cに本発明のプリズム光学系1を適用する場合には、画像表示装置Dにおける射出瞳が入射瞳として作用し、瞳位置近傍に開口絞り22を設ける。この絞りの開口を拡縮して明るさの調整を行う。さらに、表示素子の代わりに撮像素子23を配備する。
カメラ本体24には、光を取り入れ、内部の汚れを防ぐことにもなる入射窓25、スイッチ26、シャッター27、及び操作、撮像の様子を確認するための背面パネル28が装備されている。スイッチ26をONにしてシャッター27を押すと、撮像素子23に付属したシャッター(図示せず)が作動し、シャッタースピードで設定された時間の静止画を撮像素子(CCD)23で撮像し、画像記録メモリー29に画像データが蓄積される。動画像の場合は、静止画と同様の動作だがシャッターを開放にして撮像素子23で取り込んだ動画像をメモリーに蓄積する。
1…プリズム光学系
2a…撮像素子
2b…画像表示素子
C…撮像装置
D…画像表示装置
また、本発明のプリズム光学系では、原点であるダミー面に含まれる1点から前記入射瞳中心を通り、前記入射瞳を形成する面に垂直な中心主光線の進行方向に沿った方向をZ軸正方向とし、前記Z軸と前記像面中心を含む平面をY−Z平面とし、前記原点を通り前記Y−Z平面に直交する方向をX軸方向とし、前記X軸、前記Z軸と右手直交座標系を構成し、前記原点から前記像面中心に近づく方向に向かう軸をY軸正方向とするとき、前記第4面は、前記Y−Z面内において、負のパワーを有する回転非対称面である。
また、本発明のプリズム光学系では、前記第4面の前記中心主光線が反射する位置のY方向の曲率をcy(x,y)とし、前記第面の前記中心主光線が透過する位置のX方向の曲率をcx(x,y)とするとき、以下の条件式(1)を満足する。
−4<cy(x,y)/cx(x,y)<−0.01 (1)
ここで、位置(x,y)における面形状をf (x,y)とすると、位置(x,y)におけるX方向の曲率cx (x,y)及びY方向の曲率cy (x,y)は、それぞれ以下のように表される。
Figure 2016181459
また、本実施形態の座標系は、観察者の仮想瞳孔位置としてダミー面を設定し、このダミー面に含まれる1点から原点Oである入射瞳EnPの中心を通り、入射瞳EnPを形成する面に垂直な中心主光線CLの進行方向に沿った方向をZ軸正方向とし、Z軸と像面Imの中心を含む平面をY−Z平面とし、原点Oを通りY−Z平面に直交する方向をX軸方向とし、X軸、Z軸と右手直交座標系を構成し、原点Oから像面Imの中心に近づく方向に向かう軸をY軸正方向とする。
また、第4面14の中心主光線CLが反射する位置のY方向の曲率をcy(x,y)とし、第面11の中心主光線CLが透過する位置のX方向の曲率をcx(x,y)とするとき、以下の条件式(1)を満足することが好ましい。
−4<cy(x,y)/cx(x,y)<−0.01 (1)
ここで、位置(x,y)における面形状をf (x,y)とすると、位置(x,y)におけるX方向の曲率cx (x,y)及びY方向の曲率cy (x,y)は、それぞれ以下のように表される。
Figure 2016181459
実施例3
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ -1000.00
1 ∞(ダミー面) 0.00
2 絞り面 0.00 偏心(1)
3 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
4 FFS[2] 0.00 偏心(3) 1.5254 56.2
5 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
6 FFS[3] 0.00 偏心(4) 1.5254 56.2
7 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
8 FFS[4] 0.00 偏心(5) 1.5254 56.2
9 ∞ 0.00 偏心(6)
10 ∞ 0.00 偏心(7)
像 面 ∞ 0.00

FFS[1]
C4 -2.2853e-002 C5 -1.7050e-003 C6 2.5968e-003
C7 -4.6064e-005 C8 3.4217e-004 C9 7.8387e-005
C10 2.2531e-004 C11 -2.7281e-005 C12 -1.4220e-005
C13 1.7186e-005 C14 4.4297e-007 C15 -3.9147e-005
C16 -7.6072e-007 C17 2.2808e-007 C18 1.9559e-006
C19 -8.5698e-007 C20 -4.1911e-008 C21 1.5100e-006
C22 1.9476e-007 C23 2.3761e-008 C24 9.0444e-008
C25 -5.1442e-008 C26 8.4923e-009 C27 -1.5955e-010
C28 -1.9539e-008

FFS[2]
C4 -1.1688e-002 C5 -6.0364e-004 C6 1.2232e-003
C7 -4.2456e-005 C8 3.3290e-004 C9 9.7235e-005
C10 -4.5317e-004 C11 -4.7710e-006 C12 5.6142e-006
C13 -1.2120e-005 C14 -5.6772e-006 C15 1.9824e-005


FFS[3]
C4 -2.0389e-002 C6 -5.7908e-003 C8 2.8410e-004
C10 1.3862e-006 C11 -8.2994e-006 C13 -8.8314e-006
C15 -1.3995e-005 C17 1.3031e-006 C19 -2.8655e-008
C21 3.2629e-007

FFS[4]
C4 -1.2582e-003 C6 3.9997e-005 C8 2.3346e-005
C10 -1.5353e-005 C11 1.1285e-005 C13 8.2584e-006
C15 -1.7561e-005 C17 1.4387e-006 C19 1.7918e-006
C21 -2.6767e-006

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 18.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y -3.14 Z 18.16
α 3.35 β 0.00 γ 0.00

偏心[3]
X 0.00 Y -0.99 Z 22.09
α -23.97 β 0.00 γ 0.00

偏心[4]
X 0.00 Y 9.45 Z 25.04
α 2.33 β 0.00 γ 0.00

偏心[5]
X 0.00 Y 28.24 Z 21.28
α 17.59 β 7.50 γ 0.00

偏心[6]
X -0.00 Y 30.51 Z 15.92
α -27.65 β 7.78 γ 0.00

偏心[7]
X 3.63 Y 32.98 Z 8.95
α -19.66 β 15.00 γ 0.00


Claims (14)

  1. 光学作用を有する少なくとも5面の光学面を有し、少なくとも5面の前記光学面のうち少なくとも3面は回転非対称面であり、光が入射或いは射出する2面のうち1面は1回の透過作用と少なくとも1回の内部反射作用を有する光学素子を含み、
    入射瞳から前記光学素子を介して像面に向かう光線において、光路に沿って前記像面に最も近い反射面の少なくとも1部は負のパワーを有する
    ことを特徴とするプリズム光学系。
  2. 前記光学素子は、入射してから射出するまでの光の経路に沿って順に、
    入射面としての透過面、かつ内部反射面である第1面と、
    前記第1面に対向した内部反射面である第2面と、
    前記第1面に対向しかつ前記第2面に隣接した内部反射面である第3面と、
    前記第1面に対向しかつ前記第3面に隣接した内部反射面であり、前記像面に最も近い反射面を構成する第4面と、
    前記第1面に隣接しかつ前記第4面に対向した透過面である第5面と、
    によって構成されている
    請求項1に記載のプリズム光学系。
  3. 原点であるダミー面に含まれる1点から前記入射瞳中心を通り、前記入射瞳を形成する面に垂直な中心主光線の進行方向に沿った方向をZ軸正方向とし、前記Z軸と前記像面中心を含む平面をY−Z平面とし、前記原点を通り前記Y−Z平面に直交する方向をX軸正方向とし、前記X軸、前記Z軸と右手直交座標系を構成し、前記原点から前記像面中心に近づく方向に向かう軸をY軸とするとき、
    前記第4面は、前記Y−Z面内において、負のパワーを有する回転非対称面である
    請求項1又は2に記載のプリズム光学系。
  4. 前記第4面は、前記X−Z面内において、正のパワーを有する回転非対称面である
    請求項3に記載のプリズム光学系。
  5. 前記第4面の前記中心主光線が反射する位置のY方向の曲率をcx(x,y)とし、
    前記第1面の前記中心主光線が透過する位置のX方向の曲率をcy(x,y)とするとき、
    以下の条件式(1)を満足する
    −4<cy(x,y)/cx(x,y)<−0.01 (1)
    請求項4に記載のプリズム光学系。
  6. 前記第4面は、前記X−Z面内において、負のパワーを有する回転非対称面である
    請求項3に記載のプリズム光学系。
  7. 前記第1面の少なくとも1回の内部反射は、全反射作用を用いる
    請求項3乃至6のいずれか1項に記載のプリズム光学系。
  8. 前記第1面は、回転非対称面である
    請求項3乃至7のいずれか1項に記載のプリズム光学系。
  9. 前記第1面は、Y−Z面内において負のパワーを有する
    請求項3乃至請求項8のいずれか1項に記載のプリズム光学系。
  10. 前記第3面は、回転非対称面である
    請求項3乃至請求項9のいずれか1項に記載のプリズム光学系。
  11. 前記第2面は、回転非対称面である
    請求項3乃至請求項10のいずれか1項に記載のプリズム光学系。
  12. 前記第2面は、Y−Z面内において正のパワーを有する
    請求項3乃至請求項11のいずれか1項に記載のプリズム光学系。
  13. 前記光学素子の前記第5面に対向して画像表示素子を配備し、
    前記第1面の透過領域に対向して観察者の眼を配備することで、前記観察者に拡大した虚像を呈示する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載のプリズム光学系を用いた画像表示装置。
  14. 前記光学素子の前記第5面に対向して撮像素子を配備し、
    第1面の透過領域の前方近傍に開口絞りを配備することで、外界像を撮像する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載のプリズム光学系を用いた撮像装置。
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