JPS61226058A - B型肝炎ウイルス除去用吸着剤 - Google Patents

B型肝炎ウイルス除去用吸着剤

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JPS61226058A
JPS61226058A JP60067270A JP6727085A JPS61226058A JP S61226058 A JPS61226058 A JP S61226058A JP 60067270 A JP60067270 A JP 60067270A JP 6727085 A JP6727085 A JP 6727085A JP S61226058 A JPS61226058 A JP S61226058A
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hepatitis
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blood
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健 山根
良介 村山
征助 高島
俊昭 高木
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は血o、(血漿)中に存在するB型肝炎ウィルス
を選択的に除去する吸着剤に関するものである。
(従来の技術) 今日、B型肝炎の保菌者は全世界で2億人と推足され、
そのうち日本には約200〜300万人の保菌者がいる
と言われている。B型肝炎は輸血により感染することが
知られているが、かかるB型肝炎に罹患すると約10%
は慢性肝炎さらには肝硬変症、肝ガンという重篤な疾病
に進行することがあるといわれている。しかしながら現
段階ではB型肝炎を発病した患者の根本的な治療法は確
立されておらず、難病の1つとされている。
B型肝炎ウィルスが肝細胞に感染すると、急性感染状態
では一過性に、慢性感染状態で目、持続的に血液中にB
型肝炎抗原(以下HB抗原という)が放出される。
そのため13型肝炎に感染しているか否かは患者の血液
中のHn抗原を検出することにより知ることができる。
かかるI(B抗原は約300万の分子量を有し、脂質と
蛋白質から成ジ立っている。形態学的にはHB抗原陽性
而面に多量に含崩さnる゛F均20nm前後の球状粒イ
、球状粒子と球状粒子が融合した管状粒子および直径2
7nmの芯(core )を有する大型球状粒子(Da
ne粒子)の3抽類の共通抗原が認められており、この
3棟類の共通抗原をHBS抗原、Dane粒子の芯の抗
原をHBC抗原と呼んでいる。
また)[BS抗原、HBC抗原とは別に独立した分子量
が数10万程度の蛋白のHna抗原が存在している。こ
のHBE抗原はとくに感染性が強く慢性肝炎や肝硬変症
への移行と密接な関係を有し2ているといわれている。
B型肝炎は主として輸血(輸血漿)により感染するがこ
れを防止するためにはB型肝炎ウィルスを不活性化させ
たB型肝炎ウィルス非汚染血液(血漿)を確保すること
が重要である。かかるB型肝炎つイルス不活性化法とし
て従来より次の処理が行われている。
(1)加熱処理 血液(血漿)を60℃の温度で10時間加熱処理 (2)薬剤処理 血液(血漿)をグルタルアルデヒド、次亜塩素酸ソーダ
などで薬剤で処理 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら従来のB型肝炎つイルス不活性化法では血
i(血漿)中のアルブミン、グロブリン、フィブリノー
ゲンなどの有用な成分が熱あるいは薬剤で変性するとい
う問題があった。また現在輸血用の血漿の製造法として
広く採用されている加熱処理法は処理時間に長時間を要
するため処理効率が悪いという問題があった。
ざらに最近表面に抗体を固定した吸着剤を用い、抗原−
抗体反応によりB型肝炎ウィルスを除去しようとする試
みがなされている。[7かしこの方法は抗体f:同′A
ピ化させる操作が煩雑で、かつ得られた吸庸剤が高価で
あり、実用的な方法とは■い難い。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは血液(血漿)中に存在するB型肝炎ウィル
スを効果的に不活性化する方法の一つとして、B型肝炎
ウィルスを効果的に除去することはできても、血液(t
rn漿、)中の有用なアルブミンなどの蛋白質を同時に
吸着除去するため、従来B型肝炎ウィルスの除去方法と
して全く検討されていなかった吸着法に看目し、鋭意研
究を重ねた結果、表面に酸性基を有し、かつ血液(血漿
)中の蛋白質などを吸着するような細孔を有しない実質
的に非多孔性の粒状体が血液(血漿)中のB型肝炎ウィ
ルスを選択的に減少させることを見出し、−4= 本発明に到達したものである。すなわち本発明は実質的
に非多孔性で、かつ表面に酸性基を有する粒状体よりな
るB型肝炎ウィルス除去用吸着剤である。
本発明に使用される吸着剤は、その表面が実質的に非多
孔質でなければならない。実質的に非多孔質とは多孔質
であっても細孔直径が非常に小さい(100λ以下)#
孔を有する多孔性吸着剤を含む。かかる吸着剤では血液
(血漿)中の蛋白質などの有用な成分が細孔内に入るこ
とができないた表面に酸性基を有していない粒状体では
B型肝炎ウィルスを除去することはできない。表面に酸
性基を有する粒状体としてはイオン交換樹脂、固体酸な
どの非多孔性の粒状体、あるいはガラス、アルミナ、シ
リカなどの非多孔性あるいは多孔性粒状体の表面を酸性
基を有する非多孔性膜で被覆した粒状体などが用いられ
る。酸性基を有するイオン交換樹脂としては、とくにス
ルホン酸基をもつ強酸性陽イオン交換樹脂が好ましく、
たとえばアンバーライトIl’t−120、ダイヤイオ
ンPK−228、ダウエックス50 WXsなどが用い
られる。固体酸としては活性白土などのS iOz −
At20a系のものが好ましく用いられる。一方散性基
を有しないガラス、アルミナ、シリカ、活性炭などの粒
状体の場合には、その表面にカルボキシル基やスルホン
酸基等の酸性基を有する重合体を被覆することができる
このような重合体としては、ポリアクリル酸、ポリメタ
クリル酸、ポリスチレンスルホン1!及ヒこれらの重合
体の構成単位である単量体と親水性単量体との共重合体
等をめげることができる。親水性単量体としては、親水
性アクリル酸エステル系単計体、親水性メタクリル酸エ
ステル系単蓋体等   □があげられる。酸性基を有す
る重合体を粒状体表面に被覆する方法としては、上記単
量体と重合開始剤の混合物をメタノール、エタノールな
どの適当な溶媒に沼解し、浸漬、吹付け、もしくは湿式
凝固法などにより粒状体に被覆することができる。
6一 シリカ、ガラスの場合には上記被功法の外に粒状体の表
面処理によって酸性基を導入することもできる。カルボ
キシル基は、γ−アミノプロピルトリエトキンシランで
アミン基を導入し、ついで無水コハク酸、又仁1カルボ
ジイミドの存仕下にコハク酸吉反応させることにより導
入できる。スルホン酸基は、アミノシラン化処理後、グ
ルタルアルデヒドで処理してアルデヒド基を導入し、さ
らにこれをタウリンで処理することによシ導入すること
ができる。
本発明において使用される粒状体は血液あるいは血漿と
接触させるため、直径が0,1趨〜5i+mの範囲内に
あることが好ましく、0.211111〜21111の
範囲にあることがさらに好ましい。粒径が0.1MNよ
り小さくなると吸着体層の圧損が大きくなり、溶血等の
問題が生じる。粒径が5鰭より大きいと粒状体間の空隙
が大きくなり、吸着性能が低下し好ましくない。
また本吸着剤は血液と接触させるため血球成分に対する
安全性を高め、また凝血等を防ぐため球=7− 状の外形のものが好ましい。
本発明の吸着剤は通常カラムに充填して使用される。カ
ラムは吸着剤層の両側に血液回路と容易に接続しく+)
る形状の入口部と出口部を有する本体と、吸着剤層と出
入11部との間に、血液等は通過するが* yri A
IJは通過し4二い80〜180メツシユの網目を持つ
フィルターを備えているものが好ましいが、他の形状で
あっても実質的に同様の機能を持つカラムであれば本目
的に使用し得る。カラムの材質はガラス、ポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、
ポリメチルメタクリレート等が使用できるがオートクレ
ーブ滅菌が可能なポリプロピレンやポリカーボネート等
が好甘しい。フィルターは生理学的に不活性で強度の畠
いものであれば良いが、特にポリエステル製のものが好
ましい。
本発明の吸着剤を充填したカラムは通常滅菌して使用さ
t1オートクレーブ滅菌、γ線滅菌が軽重しい。
本発明の吸着剤は、全血をそのまま接触させることもで
きるが、あらかじめ血漿分離装置等で分離した血漿だけ
を接触させても良い。
以下実施例によシ本発明をさらに具体的に説明するが、
本発明はかかる実施例に限定されるものではない。
実施例1 日本オルガノ社■製の陽イオン交換樹脂アンバーライ)
 IR−120B (SOsNa型)を10%塩酸水溶
液にて酸型(5O3H型)に変換シフ、蒸留水で塩素イ
オンが検出されなくなるまで水洗したのち風乾した。こ
れを内容積5+alのガラス管に充填しHBSBS抗原
よびHBE抗原のHB抗原値がそれぞれ75゜6の血清
を10*l/rninの流速で通過させた後、血清中の
HB抗原値を測定したところ、 I(BS抗原、 HB
E抗原のIIB抗原値はそれぞれ、7.lとなp、とく
にHBE抗原のHB抗原値は対照血清の値と同等になっ
た。
実施例2 水沢化学工業■裂の活性白土(細孔径100X以下)を
実施例1と同様の方法でガラス管に充填し、9一 実施例1と同じ血清を通過させた後、血清中のHB抗原
値を測定したところ、HBSBS抗原BE抗原のHB抗
原値はそれぞれ27,1となり、とくにHs E抗原の
除去能にすぐねていることが判明しまた。
実施例3 日揮化学■装のンリカーアルミナ(細孔径100λ以下
)を実施例1と同様に内容積5 weのガラス管に充填
し、実施例1と同様の方法によって血清を処理した後、
HBSBS抗原BE抗原のHB抗原値を610定したと
ころ、それぞれ32,3に低下した。
実施例4 クレハ化学■製の非多孔性の粒状活性炭をスチレン−マ
レイン酸共重合物(マレイン酸含有率20モル%)をア
セトンに溶解した浴液に浸漬して取p出し風乾した。乾
燥後ポリマー濃度が2間部チになるように調製した。こ
の吸着剤を用いて実施例1と同様の方法によって血清を
処理した後、HBs抗原、HBE抗原のHB抗原値を測
定したところ、それぞれ50.2であった。
比較例1 クレハ化学■製の非多孔性の粒状活性炭を用いて、実施
例1と同様の方法によって血清を処理した後、 HBS
抗原、 HBE抗原のHB抗原値を測足したところ、そ
れぞれ64,4でめった。
(作用) 本発明によれば上述のように表面に酸性基を有する吸着
剤を用いて血液(血漿)を処理することにより実施例に
示すごとく効率よくB型肝炎ウィルスを除去できるとい
う効果が得られるが、かかる効果は従来の知見からは全
く予想しがたいことである。
かかる効果を生ずる理由は明かでないが、粒状体の表面
の酸性基とB型肝炎ウィルスが化学結合することにある
と推察される。
(発明の効果) 以上のように本発明の吸着剤はB型肝炎ウィルスを選択
的に吸着除去できるだけでなく、アルブミン、グロブリ
ンなどの有用成分の損失が極めて少なく、その実用的意
義は極めて大きいものでめる0

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 実質的に非多孔性で、かつ表面に酸性基を有する粒状体
    よりなるB型肝炎ウィルス除去用吸着剤。
JP60067270A 1985-03-29 1985-03-29 B型肝炎ウイルス除去用吸着剤 Expired - Lifetime JPH0622627B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60067270A JPH0622627B2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29 B型肝炎ウイルス除去用吸着剤

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60067270A JPH0622627B2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29 B型肝炎ウイルス除去用吸着剤

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JPS61226058A true JPS61226058A (ja) 1986-10-07
JPH0622627B2 JPH0622627B2 (ja) 1994-03-30

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ID=13340100

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JP60067270A Expired - Lifetime JPH0622627B2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29 B型肝炎ウイルス除去用吸着剤

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JP (1) JPH0622627B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63238022A (ja) * 1987-03-26 1988-10-04 Kuraray Co Ltd HBe抗原の単離方法
US5041079A (en) * 1987-12-04 1991-08-20 Kuraray Co., Ltd. Method for removing human immunodeficiency virus and/or its related compounds

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63238022A (ja) * 1987-03-26 1988-10-04 Kuraray Co Ltd HBe抗原の単離方法
US5041079A (en) * 1987-12-04 1991-08-20 Kuraray Co., Ltd. Method for removing human immunodeficiency virus and/or its related compounds

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