JPS6044777B2 - 電子管のエ−ジング方法 - Google Patents

電子管のエ−ジング方法

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JPS6044777B2
JPS6044777B2 JP5369775A JP5369775A JPS6044777B2 JP S6044777 B2 JPS6044777 B2 JP S6044777B2 JP 5369775 A JP5369775 A JP 5369775A JP 5369775 A JP5369775 A JP 5369775A JP S6044777 B2 JPS6044777 B2 JP S6044777B2
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JP
Japan
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grid electrode
aging
gas
cathode
electron
Prior art date
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Expired
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JP5369775A
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English (en)
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JPS51129171A (en
Inventor
修 安留
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は陰極線管などの電子管のエージング方法に関
する。
一般に陰極線管には電子銃が内蔵されているが、この電
子銃の要部は第1図に示すように構成されている。
即ちヒータ1を内蔵した陰極2を取囲むように第1格子
電極3が所定間隔をおいて同軸的に配設され、この第1
格子電極3と同軸的に所定間隔をおいて第2格子電極4
、第3格子電極5が順次配設されている。ところで上記
の陰極2先端の基体金属には電子放射物質が塗布されて
いるが、この電子放射物質としてはBa、Br、Caか
らなるΞ元炭酸塩が用いられ、排気において分解し、一
酸化物及び一部元素単体とならる。
更に基体金属に添加混入されている還元剤(Mg、Si
等)により、順次Ba酸化物(BaO)は還元されてB
a単原子となり電子放射を得ることができる。そして安
定した電子放射を得るために排気後ゲツターフラツシユ
し、高真空にした後、エージングを行ない陰極2の活性
化及び電子放射の安定化並びに残留ガスの放出(ゲツタ
ーに吸着させる)を行なう。カラー受像管の場合を例に
とると、排気後の真空度は10−0〜10−0Torr
であり、ゲツターフラツシユにより10−8Torr以
下になるが、当然電極は末だ多量の残留ガスを吸着して
いることになる。従つて電極の温度が上昇したり、電極
に電子ビームが当つた場合はその残留ガスを放出し真空
度が悪くなる。この現象が使用時に起つては電子放射が
低下しカラー受像管は・不良になつてしまう。それ故、
このようなトラブルを起さず安定して使用できるように
エージングを行なう訳けである。この場合、第1段階で
はヒータ定格電圧の2倍程度の電圧を6附程度印加し、
ヒーター1、陰極2の残留ガス放出及びBaOフの活性
化(還元)を行なう。次に第2段階としてヒーター1に
ヒーター定格電圧の約1.5倍を印加し数1紛かけて電
子放射の安定化を行なう(特にこの後のガスエージング
のために十分な電子放射能力をつけておく必要がある)
。この結果、電子5放射能力は充分できたことになる。
この後、第3ステップのガスエージングに入る。この場
合、一般に第1格子電極3と第2格子電極4に陰極に対
して正電圧を加えてガスエージングを行なう。即ち、第
3段階では第2図aに示すような接続をし、陰極2、ヒ
ーター1を共通にしてアースとし、一方第1格子電極3
を直流電源6に接続して数Vの正電圧を印加する。そし
て第1格子電極3のガス放出を行なう。このガス放出を
行なう理由は、第1格子電極3は常に陰極2からの放射
熱を受け温度が高く、又テレビジヨン受像機等の回路に
より正電圧が印加される楊合があるからである。次に第
4段階では第2図bに示すよう接続をし、陰極2、ヒー
ター1、第1格子電極3、第3格子電極5を共通にして
アースとし、一方第2格子電極4を直流電源6に接続し
て数100Vの正電圧を印加する。尚、第3及び第4段
階での印加時間は各数1紛であり、その間印加電圧は適
当に変化させることは勿論である。上記のような従来の
エージング方法において、第3及び第4段階では、多量
のガスが放出され真空度は大巾に悪くなり、10−3〜
10−4T0rrより悪いときもあると推定される。
これは電子銃の充分な前処理、排気が行なわれているに
も拘らず、部品の空気中での放置時間、製造時の気温、
湿度、排気の温度ばらつき、ポンプ能力のばらつき等製
造工程のばらつき等によるものである。従つて上記のよ
うにガスが出た場合、第4段階では第3図に示すような
状態となる。即ち、第2格子電極4に5数100Vの正
電圧を印加し、陰極2、第1格子電極3、第3格子電極
5がアースにされていると(第2図bの接続状態)、陰
極2からの電子6は第2格子電極4へ流入する。すると
第2格子電極4で印加電圧X流入電子Aのエネルギーを
得たこ!とになり、当然第2格子電極4は温度上昇し、
この結果吸着したガスGを放出することになる。実際に
は電子銃の種類により様々であるが、第2格子電極4に
+500V程度印加した場合、数MA(3〜10rT1
A)流入し、温度は800℃程度にもなる。5そして第
3格子電極5より放出したガスが多く真空度の悪いのに
も拘らず、更に電子放射を続けると、放射された電子6
が放出されたガス6に衝突する確率が多くなる(計算上
では、距離10Tr1mで電子が達するのにガス等に途
中で衝突する確率が1111000以下になるには真空
度10−6T0rrより高真空でなければならない)。
そして電子が衝突したガス分子の一部は正にイオン化さ
れる。イオン化されたガス分子は格子電極とアース側の
電極の電界により加速されアース側めがけて突進する。
その力Fは次のように表わされる。 但し、m:イオン
の質量 v:イオンの速さ Q:電荷(1.6×10−19クーロン)
E:電位差(ボルト)l このようなりFが陰
極2の電子放射物質を構成している酸化物層(例えばB
a,Sr,Caの酸化物層)21に衝突し、酸化物層2
11を飛散させるか又は衝突の際に別の化合物を形成す
る。
前者の場合は特に衝突を繰り返すことにより酸化物層2
11が完全に飛散してなくなつてしまい、更にこれを続
けると基体金属22にも孔をあける楊合がある。この現
象を一般にイオン衝撃と称している。いずれにしてもこ
のような現象が起ることは陰極線管にとつて致命傷とな
る。この発明は上記事情に鑑みなされたもので、陰極の
電子放射物質のガス被毒や陰極破損等を防止し、電子放
射の安定化並びに長寿命化を図ることができる電子管の
エージング方法を提供することを目的とする。
以下、図面を参照してこの発明の一実施例を詳細に説明
する。
イオン衝撃の原因がガスにあることは上記の通りであり
、ガスを完全に排気工程で除去することができないのも
既述の通りである。そこでこの発明では、排気後ゲツタ
一により高真空になることに注目し、ゲツタ一を第2の
排気ポンプと考え、エージング中にゲツタ一に放出ガス
を充分吸着させようとするものである。即ち、格子電極
に電位差をかけ、電流を流してエージングする工程でガ
ス放出が多くなり危険と思われる頃になると格子電極の
電位差をOにし(切る)、電流を流さない。そしてこの
電位差が0の間にゲツタ一によりガスを吸着させ、更度
高真空になつた時点で電圧を印加し電流を流す。このよ
うなことを数回繰返してエージングすることにより安定
させる。すなわち、正電圧を印加しない期間はゲツタ一
による再吸着期間となる。尚、格子電極に正電圧を印加
する期間と印加しない期間との切換時間、条件等はそれ
ぞれの電子銃により又製造方法により異なるので、その
都度条件を実験的に求め、最も陰極の損傷が少なくなり
、且つエージング時間が短かく更に設備費の安価な条件
を求めればよい。この発明のエージング方法は上記説明
のように構成されているので、イオン衝撃による陰極2
の損傷は防止され、電子放射の安定化並びに長寿命化を
図ることができる。
第2格子電極4へ印加する正電圧をEC2とすると、発
明者の実験によれば90電偏向、10φ3電子銃のカラ
ー受像管で第2図bの接続の場合、従来はEC2=30
0で5分、Ec2=100Vで5分、EC2=450V
で1紛、EC2=500で1紛と3紛間連続に行なつて
いたが、この発明ではEC2=300で5分、EC2=
Oで3分、EC2=400Vで5分、EC2=0で3分
、EC2=450Vで10分、EC2=0Vで5分、E
C2=500Vで1紛、EC2=0Vで5分、EC2=
500Vで5分というように変更した。この結果、イオ
ン衝撃による陰極損傷の不良発生率は上記従来に比べ約
1110〜1120に減少した。尚、第2図b及び第3
図に示すように第2格子電極4に正電圧を印加する楊合
は、第3格子電極5の電位は0V(アース)にすること
は当然であり、もしOにしないと陰極2へのイオン衝撃
は更に多くなる。
しかし、第3格子電極5を0Vにしたからといつて陰極
2への衝撃が皆無になる訳ではない。これは言う迄もな
く第2格子電極4と第3格子電極5との距離が第2格子
電極4と陰極2との距離より一般に広いからである。尚
、この発明はカラー受像管のような陰極線管だけでなく
、他の電子管特に小さな陰極より電流を取出す電子管に
も適用できる。
以上説明したようにこの発明によれば、実用的価値大な
る電子管のエージング方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来及びこの発明の一実施例に係る電子管のエ
ージング方法を説明するために用いる電子銃を示す断面
図、第2図A,bは第1図の電子銃のエージング時にお
ける接続状態を示す回路構成図、第3図は従来のエージ
ング方法におけるガス発生状況を示す説明図である。 ) 1・・・・・・ヒーター、2・・・・・・陰極、3
・・・・・・第1格子電極、4・・・・・・第2格子電
極、5・・・・・・第3格子電極。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電子管の所定の格子電極に陰極に対して正電圧を印
    加してエージングを行なう工程において、該工程中、前
    記格子電極に正電圧を印加する期間と印加しない期間を
    設け、該印加しない期間に放出された管内ガスをフラッ
    シュされたゲツターに充分吸着させ高真空のもとでエー
    ジングすることを特徴とする電子管のエージング方法。 2 上記エージング方法において、格子電極に正電圧を
    印加せずにゲツターに管内ガスを吸着させ高真空に保持
    する期間と、格子電極に正電圧を印加する期間を数回繰
    返すことを特徴とする電子管のエージング方法。
JP5369775A 1975-05-02 1975-05-02 電子管のエ−ジング方法 Expired JPS6044777B2 (ja)

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JPS51129171A JPS51129171A (en) 1976-11-10
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JPH0444884U (ja) * 1990-08-23 1992-04-16
JPH0664Y2 (ja) * 1989-01-27 1994-01-05 ヤマトミシン製造株式会社 ボタン付けミシンの糸寄せ装置

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