JPH11275618A - 音声サービス機能を備えた通信システム - Google Patents

音声サービス機能を備えた通信システム

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JPH11275618A
JPH11275618A JP7089798A JP7089798A JPH11275618A JP H11275618 A JPH11275618 A JP H11275618A JP 7089798 A JP7089798 A JP 7089798A JP 7089798 A JP7089798 A JP 7089798A JP H11275618 A JPH11275618 A JP H11275618A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信回線とサービス提供用のコンピュータと
の間の連携を可能とし、これにより通信に係わる種々サ
ービスを効率良く実行できるようにする。 【解決手段】 公衆網NWの加入者線(局線)SL、専
用線PL及び内線ELを交換通信機器EXaに一旦収容
し、この交換通信機器EXaに対し音声サービス提供用
のコンピュータPC1,…をLANからなるコンピュー
タ・ネットワークLLを介して接続している。そして、
話者の通話信号をこの話者が指定した聴取者宛に記録す
る場合に、交換通信機器EXaでこの通話信号をパケッ
トデータに変換してコンピュータ・ネットワークLLを
介し聴取者に対応するコンピュータPC1,…へ伝送
し、このコンピュータPC1,…のメモリ22又は外部
記録装置28に記録するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パーソナル・コ
ンピュータ等のコンピュータ端末を使用して、電話通信
の音声記録や、電話通信の音声応答、電話通信を利用し
た音声情報通知等の音声サービスを行う機能を備えた通
信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナル・コンピュータを使用
して音声通信に係わる種々サービスを提供する通信シス
テムが提唱されている。この種のシステムは例えば、パ
ーソナル・コンピュータに、アナログ回線又はISDN
回線からなる加入者線を収容するための拡張ボードを挿
入するとともに、音声の録音及び生成を行う機能を持た
せ、着信時に発信相手から送られた音声を録音し、この
録音した音声をユーザに通知したり、電子メールの読み
上げを行うように構成されている。
【0003】しかし、この従来のシステムでは、加入者
線を1台のパーソナル・コンピュータで独占してしま
い、回線の有効利用が図り難いという問題がある。ま
た、1台のパーソナル・コンピュータに収容できる回線
の数に限りがあるため、多くのユーザに対応するにはパ
ーソナル・コンピュータをユーザ数に見合う数だけ設け
なければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のシ
ステムは、サービス提供用のコンピュータが電話機や他
のコンピュータと連携されない構成となっているため、
サービス運用を効果的に行えないという問題点があっ
た。
【0005】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、通信回線とサービス提
供用のコンピュータとの間の連携を随時可能とし、これ
により通信に係わる種々サービスを効率良く実行し得る
音声サービス機能を備えた通信システムを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、複数の通信回線を収容してこれらの通信
回線間を交換接続する手段を備えた交換通信装置と、こ
の交換通信装置に対しデータ伝送路を介して接続されか
つ信号の記録再生手段を備えた少なくとも1台のコンピ
ュータとを具備した通信システムであって、前記通信回
線を介して伝送される通信信号の記録要求が与えられた
場合に、記録対象となる前記通信信号を前記交換通信装
置でパケットデータに変換したのち前記データ伝送路を
介して前記コンピュータへ伝送してその記録再生手段に
記録させる信号記録制御手段と、前記記録再生手段に記
録されている信号の再生要求が与えられた場合に、前記
記録再生手段から再生した該当する信号をコンピュータ
でパケットデータに変換したのち前記データ伝送路を介
して前記交換通信装置へ伝送し、この交換通信装置で前
記伝送されたパケットデータを前記通信回線用の信号フ
ォーマットに変換したのち指定された通信回線へ送出す
る信号再生制御手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0007】上記信号記録制御手段の具体的構成として
は次の2通りが考えられる。まず第1の構成は、通信回
線への着信に対し着信先が応答できない場合に発信元へ
メッセージを送出し、このメッセージに応答して発信元
から通信信号の記録要求が送られた場合に、この記録要
求送信元から続いて送られる通信信号をパケットデータ
に変換して、コンピュータへデータ伝送路を介して送出
するものである。
【0008】また第2の構成は、交換接続された前記複
数の通信回線間で通信が行われているときに、コンピュ
ータにおいて当該通信に係わる信号の記録要求の入力を
監視し、上記記録要求が入力された場合にコンピュータ
から交換通信装置へデータ伝送路を介して信号の送出要
求を送出する。そして、この送出要求に応じて、交換通
信装置で該当する通信に係わる信号をパケットデータに
変換してデータ伝送路を介して要求元のコンピュータへ
送出するものである。
【0009】すなわちこの発明は、局線や内線等の複数
の通信回線を、一旦交換機能を有する交換通信装置に収
容したのちデータ伝送路を介してコンピュータに接続す
るようにしたものである。
【0010】従ってこの発明によれば、コンピュータが
1本の通信回線を専有することも、また1台のコンピュ
ータに接続可能な通信回線数が制限されることもなくな
り、これにより多数の通信回線に対する音声サービスを
少数のコンピュータを用いて効率良く実行することがで
きる。また、交換通信装置を介することで通信回線とコ
ンピュータとの間を容易に連携させることができるよう
になり、これにより例えば任意の内線端末の通話中にそ
の通話信号をコンピュータに記録させたり、また任意の
コンピュータへの着信を他のコンピュータに転送させる
ことが可能となる。
【0011】また記録対象の通信信号をコンピュータに
伝送する際に、交換通信装置で圧縮したのちパケットデ
ータに変換して送出するとよい。このようにすると、伝
送データ量が低減されてデータ伝送路上のトラフィック
を低減することができる。
【0012】さらに上記交換通信装置とコンピュータと
を接続するデータ伝送路としては、コンピュータ・ネッ
トワークを使用するものと、公衆回線、専用線及び内線
のいずれかの回線を使用するものが考えられる。
【0013】コンピュータ・ネットワークを使用する場
合、交換通信装置及びコンピュータは、交換通信装置に
割り当てたコンピュータ・ネットワークアドレスとコン
ピュータに割り当てた電話番号とを相互に変換すること
で、通信信号のパケットデータを伝送する。
【0014】これに対し公衆回線、専用線及び内線のい
ずれかの回線を使用する場合には、交換通信装置及びコ
ンピュータは、相互間を上記回線上でダイヤルアップ接
続することで、通信信号のパケットデータを伝送する。
【0015】データ伝送路としてコンピュータ・ネット
ワークを使用する場合で、データ転送プロトコルとして
TCP又はUDPを適用する場合には、記録対象の通信
信号の宛先ごとにTCP又はUDPポートを個別に割り
当て、通信信号のパケットデータをその宛先に対応する
TCP又はUDPポートを使用して伝送するものと、通
信信号の複数の宛先に対し共通のTCP又はUDPポー
トを割り当て、通信信号のパケットデータをその宛先情
報と共に上記共通のTCP又はUDPポートを使用して
伝送するものとが考えられる。
【0016】さらにこの発明の通信システムは、コンピ
ュータが複数台ありかつこれらのコンピュータがデータ
転送路を介して接続されている場合に、信号転送制御手
段をさらに備え、この信号転送制御手段により、記録対
象となる通信信号のパケットデータを上記複数台のコン
ピュータ間で転送して転送先のコンピュータに記録させ
ることも特徴とする。このようにすることで、例えばあ
る端末間の通信内容を複数のコンピュータで共有するこ
とが可能となる。
【0017】またその際、複数のコンピュータ間を接続
するデータ転送路をコンピュータと交換通信装置との間
を接続するデータ伝送路と共有している場合には、交換
通信装置から記録先のコンピュータへのパケットデータ
の伝送及び記録が終了したのちに、当該コンピュータか
ら転送先のコンピュータへデータ転送路を介してパケッ
トデータを転送するように構成するとよい。このように
すると、データ伝送路上のトラフィックの増加を抑制し
てよりスムーズなデータ伝送を可能とすることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)この発明に係
わる第1の実施形態は、複数の通信回線、つまり公衆網
の加入者線(局線)、専用線及び内線を、交換手段を具
備する通信機器に一括して収容するとともに、この通信
機器にサービス提供用のコンピュータをLANからなる
コンピュータ・ネットワークを介して接続し、通信機器
に上記コンピュータ・ネットワークのためのプロトコル
・データフォーマットの変換機能を持たせることで、通
信機器とコンピュータとの間で音声通信サービスに関わ
るデータ伝送を行うようにしたものである。
【0019】図1は、この第1の実施形態に係わる通信
システムの概略構成図である。第1の実施形態は、交換
機能を具備する通信機器(以後交換通信機器と称する)
EXaを備えている。この交換通信機器EXaには、公
衆網NWの複数の加入者線(局線)SL、専用線網(図
示せず)の専用線PL、及び複数の内線ELがそれぞれ
収容されている。これらの加入者線SL、専用線PL及
び内線ELは、アナログ回線又はISDN等のディジタ
ル回線により構成される。内線ELには、それぞれ電話
端末TEL1,TEL2,TEL3が接続される。な
お、これらの電話端末TEL1,TEL2,TEL3
は、アナログ電話機又はディジタル電話機により構成さ
れる。
【0020】また交換通信機器EXaには、データ伝送
路を介してコンピュータPC1,PC2,PC3,PC
4が接続される。データ伝送路としては、LANからな
るコンピュータ・ネットワークLLが使用される。コン
ピュータPC1,PC2,PC3,PC4には、例えば
内線端末ユーザが所有するパーソナル・コンピュータが
使用される。
【0021】ところで、上記交換通信機器EXa及びコ
ンピュータPC1,PC2,PC3,PC4は次のよう
に構成される。図2はその構成を示す回路ブロック図で
ある。なお、コンピュータPC1,PC2,PC3,P
C4の構成は同一なので、図2ではコンピュータPC1
のみを代表して図示している。
【0022】交換通信機器EXaは、各々内線EL1,
…を収容する複数のライン回路111,…と、各々局線
SL1,…を収容する複数のトランク回路121,…
と、専用線PLを収容するトランク回路13とを備え、
これらのライン回路111,…及びトランク回路12
1,…,13は通話路ハイウエイ14を介してタイムス
イッチ17にそれぞれ接続され、さらに制御ハイウエイ
15を介して交換制御装置16aにそれぞれ接続されて
いる。
【0023】ライン回路111,…では、電話端末TE
L1,…からの発信及びダイヤル信号の検出や電話機T
EL1,…に対する着信送出等、内線に対する種々イン
タフェース処理が行われる。トランク回路121,…,
13では、公衆網NW又は専用線網から到来する着信信
号の検出や公衆網NW又は専用線網への発信信号の送出
等、網に対する種々インタフェース処理が行われる。タ
イムスイッチ17は、交換制御装置16aの指示に応じ
て、上記ライン回路111,…相互間、及びライン回路
111,…と上記各トランク回路121,…,13との
間で転送されるディジタル通話信号のチャネル交換を行
う。
【0024】また交換通信機器EXaは、コンピュータ
PC1,…と協同して音声サービスを実行するために必
要な構成として、LANインタフェース回路(LANI
/F)18と、回線/パケット変換装置19と、音声圧
縮/伸張回路20とを備えている。
【0025】LANI/F18は、コンピュータ・ネッ
トワークLLに対するインタフェース処理を行う。回線
/パケット変換装置19は、発信者からの通話信号、又
は通話中の発着信者の通話信号をコンピュータPC1,
…に伝送して記録させる際に、タイムスイッチ17上の
該当するタイムスロット(チャネル)のディジタル通話
信号をパケットデータに変換してLANI/F18へ出
力する機能と、コンピュータPC1,…からコンピュー
タ・ネットワークLLを介して転送されたパケットデー
タを、交換通信機器EXa内で取り扱い可能なディジタ
ル通話信号に変換する機能とを備えている。
【0026】音声圧縮/伸張回路20は、コンピュータ
PC1,…へ伝送するディジタル通話信号を、上記回線
/パケット変換装置19でパケットデータに変換する前
に所定の符号化方式を用いて圧縮する機能と、コンピュ
ータPC1,…から到来し上記回線/パケット変換装置
19でパケットデータからディジタル通話信号に変換さ
れた信号を、所定の復号方式により伸張する機能とを備
える。
【0027】交換制御装置16aは、タイムスイッチ1
7によるディジタル通話信号の交換処理を制御する通常
の交換制御機能に加え、通話信号記録制御手段及び通話
信号再生制御手段を備えている。
【0028】通話信号記録制御手段は、発信者又はコン
ピュータPC1,…からの記録要求に応じて、タイムス
イッチ17上の該当するタイムスロット(チャネル)の
ディジタル通話信号を、コンピュータPC1,…に伝送
して記録させるための一連の動作をコンピュータPC
1,…と連動して制御する。
【0029】通話信号再生制御手段は、電話端末TEL
1,…又はコンピュータPC1,…からの再生要求に応
じて、コンピュータPC1,…において再生されかつコ
ンピュータ・ネットワークLLを介して伝送されたパケ
ットデータを聴取先の電話端末へ配信するための一連の
動作を、コンピュータPC1,…と連動して制御するも
のである。
【0030】一方コンピュータPC1,…は次のように
構成される。すなわち、コンピュータPC1,…は、マ
イクロプロセッサを使用したCPU16aと、このCP
U16aの処理動作に必要なプログラム及び各種データ
を格納したメモリ22と、入出力インタフェース回路
(入出力I/F)23と、外部記憶装置28とを備え、
これらはバス29を介して相互に接続されている。入出
力I/F23には、キーボードやマウスを持つ入力部2
4と、CRT又は液晶表示器等を使用した表示部25が
接続される。
【0031】またコンピュータPC1,…は、交換通信
機器EXaと協同して音声サービスを実行するために必
要な構成として、LANインタフェース回路(LANI
/F)26及び音声圧縮/伸張回路27を備えている。
【0032】このうちLANI/F26は、コンピュー
タ・ネットワークLLに対するインタフェース処理を行
うもので、コンピュータ・ネットワークLLを介して交
換通信機器EXaから送られたパケットデータを受信し
てメモリ22又は外部記憶装置28に記憶させる機能
と、メモリ22又は外部記憶装置28から読み出された
パケットデータをコンピュータ・ネットワークLLを介
して交換通信機器EXaへ送出する機能とを備える。
【0033】音声圧縮/伸張回路27は、メモリ22又
は外部記憶装置28に記憶されたパケットデータを、例
えば自身のコンピュータPC1で再生して音声出力する
場合に、CPU21aの指示に従い、上記パケットデー
タに含まれるディジタル通話信号をを所定の復号方式に
より伸張する機能と、自身のコンピュータPC1で入力
された音声信号を所定の符号化方式を用いて圧縮する機
能とを備える。
【0034】CPU21aは、コンピュータPC1本来
の動作に関わる制御機能に加えて、前記交換通信機器E
Xaの交換制御装置16aと協同して、音声サービスに
係わるディジタル通話信号の伝送及び記録/再生制御機
能を備えている。
【0035】なお、上記交換通信機器EXaとコンピュ
ータPC1,…との間の通信プロトコルとしては、TC
P/IPが使用される。またその具体的なデータ転送方
式としては、音声メッセージの聴取者ごとにTCP或い
はUDPのポートを個別に割り当てる方式か、又は複数
の聴取者に同一のTCP或いはUDPポートを割り当て
る方式が使用される。前記前者の個別割り当て方式を使
用する場合には、交換通信機器EXaからコンピュータ
PC1,…へ音声メッセージを伝送する際に、宛先とな
る聴取者に対応したTCP或いはUDPポートを使用し
て音声メッセージを送出する。また後者の複数の聴取者
が同一ポートを共用する方式を使用する場合には、交換
通信機器EXaが音声メッセージのパケットデータを送
出する際に、このパケットデータに宛先情報を付加す
る。
【0036】次に、以上のように構成されたシステムに
よる音声サービス動作を、二つの実施例に分けて説明す
る。 (実施例1−1)この実施例1−1は、着信先が話中又
は不在の時に発信者の音声メッセージをコンピュータに
記録する場合である。
【0037】いま例えば公衆網NWから内線電話端末T
EL1に対する着信信号が到来したとする。そうすると
交換通信機器EXaは、交換制御装置16aにおいて着
信先の内線電話端末TEL1が待ち受け中か否かを判定
し、待ち受け中であればこの着信先の電話端末TEL1
に対し対応するライン回路111から着信信号を送出さ
せる。
【0038】これに対し着信先の内線電話端末TEL1
が話中であるか又は一定時間以内に着信応答しなかった
とすると、交換制御装置16aは発信者に対し、音声メ
ッセージの記録を希望するか否かを問い合わせるための
ガイダンスメッセージを送出する。このガイダンスメッ
セージには、聴取者の電話番号の入力を促すメッセージ
を含める。このガイダンスメッセージを確認した発信者
が聴取者の電話番号をダイヤル入力すると、交換通信機
器EXaはこのダイヤル信号をトランク回路で検出し、
その検出情報を交換制御装置16aに通知する。
【0039】交換制御装置16aは、上記ダイヤル信号
の検出情報をもとに聴取者の電話番号を認識し、図3に
示す聴取者電話番号とコンピュータ情報との管理テーブ
ルをアクセスして、上記聴取者の電話番号に対応するコ
ンピュータ情報を検索する。すなわち、上記管理テーブ
ルにより聴取者が使用者として登録されたコンピュータ
を認識する。そうして対応するコンピュータ(例えばコ
ンピュータPC1)が検索できると、交換制御装置16
aは音声録音要求をLANI/F18からコンピュータ
・ネットワークLLを介して聴取者のコンピュータPC
1へ送出する。コンピュータPC1は、上記音声録音要
求を受信すると、その応答として音声送出開始を返送す
る。
【0040】コンピュータPC1から上記音声送出開始
を受け取ると、交換通信機器EXaは、交換制御装置1
6aの制御により、タイムスイッチ17上の該当する発
信者に対応するタイムスロットのディジタル通話信号
を、まず音声圧縮/伸張回路20に入力してここで圧縮
符号化する。そして、この圧縮されたディジタル通話信
号を、通話路ハイウエイ14を介して回線/パケット変
換装置19に導いてここでパケットデータに変換し、し
かるのちLANI/F18からコンピュータ・ネットワ
ークLLへ送出する。なお、上記音声圧縮/伸張回路2
0は回線/パケット変換装置19内に設けてもよい。
【0041】コンピュータPC1は、上記コンピュータ
・ネットワークLLを介して自己宛のパケットデータが
到来すると、このパケットデータをLANI/F26か
らCPU21aに取り込んでメモリ22に一旦記憶す
る。そして、発信者音声のパケットデータをすべて記憶
し終わると、このメモリ22から外部記憶装置28に転
送して格納する。かくして、発信者の音声メッセージの
記録が行われる。
【0042】なお、このように発信者の音声メッセージ
を記録した場合、コンピュータPC1は音声メッセージ
を受信し記録した旨の情報を例えば表示部25に表示さ
せる。また、コンピュータPC1の指示により交換通信
機器EXaから聴取者の電話端末を呼び出し、聴取者宛
の音声メッセージが記録されている旨を通知するように
してもよい。
【0043】一方、聴取者が自己宛の音声メッセージを
聞く場合には、聴取者は自身の電話端末から、音声メッ
セージを記録しているコンピュータPC1に対し発信す
る。すなわち、各コンピュータPC1,…にはそれぞれ
電話番号が割り当てられており、この電話番号に対しダ
イヤルする。そうすると、交換通信機器EX1は、上記
聴取者からの発信に応じて、コンピュータPC1に対し
コンピュータ・ネットワークLLを介して音声メッセー
ジの再生要求を送出する。
【0044】これに対しコンピュータPC1は、上記再
生要求に応じて外部記憶装置28から該当する音声メッ
セージのパケットデータを読み出し、このパケットデー
タをコンピュータ・ネットワークLLを介して交換通信
機器EXaへ送出する。交換通信機器EXaは、このパ
ケットデータをまず回線/パケット変換装置19でディ
ジタル通話信号に変換し、しかるのち通話路ハイウエイ
14及びタイムスイッチ17を介して音声圧縮/伸張回
路20に導いてここで伸張する。そして、この元に戻さ
れたディジタル通話信号からなる音声メッセージを、タ
イムスイッチ17及び通話路ハイウエイ14を介して聴
取者の電話端末が接続されたライン回路又はトランク回
路に転送し、このライン回路又はトランク回路から聴取
者の電話端末に向け送出する。かくして、聴取者は着信
者が話中又は不在の時に到来した発信者の音声メッセー
ジを、自己の電話端末で聴取することができる。
【0045】なお、聴取者によるコンピュータPC1の
指定手段としては、電話番号をダイヤルイン方式で送る
ものや、サブアドレスを利用して送るもの、さらには聴
取者が交換通信機器EXaを一旦呼び出し、これに対し
交換通信機器EXaからダイヤルを促すガイダンスメッ
セージを送り、このガイダンスメッセージに従って聴取
者がコンピュータの電話番号をダイヤルするもの等があ
る。また他に、交換通信機器EXa内に音声認識手段を
設けて、聴取者から送られる聴取者自身又はコンピュー
タの名前や電話番号を認識するものも考えられる。
【0046】(実施例1−2)この実施例1−2は、発
信者と着信者との間で通話が行われている最中に、その
両者の通話音声をコンピュータに記録するものである。
【0047】いま例えば、内線EL1に接続された電話
端末TEL1の話者が、公衆網NWに接続された電話端
末の話者との間で通話を行っている状態で、上記内線電
話端末TEL1の話者が自身のコンピュータPC1を用
いて通話中音声の記録指示を入力したとする。なお、こ
の記録指示の入力は、入力部24に備えられたキーボー
ドやマウスを用いて行われる。
【0048】上記記録指示が入力されるとコンピュータ
PC1は、通話中音声送出要求を作成してこの要求をL
ANI/F26からコンピュータ・ネットワークLLを
介して交換通信機器EXaに向け送出する。交換通信機
器EXaは、LANI/F18で上記送出要求を受信す
ると、この送出要求を制御ハイウエイ15を介して交換
制御装置16aへ転送する。
【0049】交換制御装置16aは、上記送出要求を受
けると、図4に示すコンピュータ情報と通話中端末電話
番号との管理テーブルをアクセスし、これにより送信元
のコンピュータに対応する通話中電話端末TEL1の電
話番号を検索する。そして、該当する電話端末TEL1
があれば、この電話端末TEL1における送受話音声、
つまりこの電話端末TEL1から送出されたディジタル
通話信号と、この電話端末TEL1と通話中の相手電話
端末から到来したディジタル通話信号とを、それぞれタ
イムスイッチ17上の該当するタイムスロットから音声
圧縮/伸張回路20に導き、ここで符号化して圧縮す
る。そして、この圧縮された各ディジタル通話信号を、
回線/パケット変換装置19でパケットデータに変換し
て、LANI/F18からコンピュータ・ネットワーク
LLへ送出する。
【0050】自己宛のパケットデータを受信するとコン
ピュータPC1は、この受信したパケットデータをCP
U21aによりメモり22に一旦記憶し、一通話分すべ
てのパケットデータの記憶を終了すると、このパケット
データを外部記憶装置28に転送して蓄積する。かくし
て、通話中音声のコンピュータPC1への記録がなされ
る。
【0051】なお、コンピュータPC1が交換通信機器
EXaに対し通話中端末を指定するための手段として
は、例えば図6に示すように対象端末の電話番号を付加
した通話中音声送出要求をコンピュータPC1から送出
し、交換通信機器EXaがこの通話中音声送出要求に付
加されている電話番号より対象端末を特定する方式を採
用することも可能である。この場合、コンピュータPC
1のメモリ22に対象端末の電話番号を予め登録してお
くか、又はコンピュータPC1の使用者が通話中音声の
記録指示を入力する際に、対象端末の電話番号を入力す
ることが必要である。なお、対象端末の電話番号の代わ
りに、コンピュータ使用者の名前等を使用してもよく、
またこれら電話番号又はコンピュータ名の入力手段とし
ては、音声認識手段を使用してもよい。
【0052】また、上記した通話中音声送出要求を通知
する場合のように、コンピュータPC1から交換通信機
器EXaへ各種制御情報を通知する方式としては、音声
パケットデータを伝送するコネクションとは別に設定し
た制御情報伝送用のコネクションを使用する方式と、交
換通信機器EXaとコンピュータPC1との間で転送す
るパケットに音声パケットであるか制御情報パケットで
あるかを識別する情報を付加して伝送する方式とが考え
られる。なお、コンピュータPC1に記録した通話音声
の再生動作は、先に実施例1−1で述べた手順及び動作
内容と同様に行うことができる。
【0053】以上述べたようにこの発明の第1の実施形
態では、公衆網NWの加入者線(局線)SL、専用線P
L及び内線ELをすべて交換通信機器EXaに収容し、
この交換通信機器EXaに対し音声サービス提供用のコ
ンピュータPC1,…をLANからなるコンピュータ・
ネットワークLLを介して接続している。そして、話者
の通話信号を記録する場合に、交換通信機器EXaでこ
の通話信号をパケットデータに変換してコンピュータ・
ネットワークLLを介し記録先のコンピュータPC1,
…へ伝送し、このコンピュータPC1,…のメモリ22
又は外部記録装置28に記録するようにしている。
【0054】従ってこの実施形態によれば、各コンピュ
ータPC1,…は交換通信機器EXaを介して各通信回
線SL,PL,ELに接続されるため、1台のコンピュ
ータが1本の通信回線を専有することがなくなり、また
1台のコンピュータに接続可能な通信回線数が制限され
ることもなくなる。このため、多数の通信回線SL,P
L,ELに対する音声サービスを少数のコンピュータを
使用して効率良く実行することができる。
【0055】また、交換通信機器EXaを介することで
通信回線SL,PL,ELとコンピュータPC1,…と
の間を容易に連携させることができるようになる。この
ため、発信者に再発信を行わせることなく、例えば任意
の内線電話端末TEL1の通話中にその通話信号をコン
ピュータPC1に記録させたり、また任意のコンピュー
タへの着信を他のコンピュータに転送させることが可能
となる。
【0056】さらに、記録対象の通話信号を交換通信機
器EXaからコンピュータPC1,…に伝送する際に、
交換通信機器EXaの音声圧縮/伸張回路20で圧縮し
たのちパケットデータに変換して送出するようにしてい
る。このため、伝送データ量が低減されて、コンピュー
タ・ネットワークLL上のトラフィックを低く抑えるこ
とができる。
【0057】(第2の実施形態)この発明に係わる第2
の実施形態は、複数の通信回線、つまり公衆網の加入者
線(局線)、専用線及び内線を、交換手段を具備する通
信機器に一括して収容するとともに、この交換通信機器
にサービス提供用のコンピュータを内線を介して接続
し、交換通信機器からコンピュータへ上記内線を介して
記録対象の通話信号を伝送し記録するようにしたもので
ある。
【0058】図9は、この第2の実施形態に係わる交換
通信機器EXb及びコンピュータPC4の構成を示す回
路ブロック図である。なお、同図において前記図2と同
一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0059】交換通信機器EXbとコンピュータPC4
との間は内線ELmを介して接続される。この内線接続
のために、交換通信機器EXbにはライン回路11m
が、またコンピュータPC4にはトランク・インタフェ
ース回路(トランクI/F)30が設けてある。ライン
回路11mは、着信信号の送信や発信信号の検出等の内
線ELmに対するインタフェース機能を有するととも
に、データ通信用のモデムを有する。トランクI/F3
0は、上記交換通信機器EXbから内線30を介して到
来した着信信号の検出や交換通信機器EXbに対する発
信信号の送出等の、交換通信機器EXbに対するインタ
フェース機能を有するとともに、データ通信用のモデム
を内蔵する。
【0060】また交換通信機器EXbの交換制御装置1
6bは、各内線電話端末TEL1,…相互間及びこれら
の内線電話端末TEL1,…と局線SL1,…又は専用
線PLとの間の交換制御機能に加えて、上記各内線電話
端末TEL1,…や局線SL1,…、専用線PLと、コ
ンピュータPC4が接続される内線ELmとの間の交換
制御機能を新たに備えている。また、コンピュータPC
4のCPU21bは、トランクI/F30を介して上記
内線ELmとの間の通信を制御する機能を備えている。
【0061】次に以上のように構成されたシステムの動
作を、二つの実施例に分けて説明する。 (実施例2−1)この実施例2−1は、着信先が話中又
は不在の時に発信者の音声メッセージをコンピュータに
記録する場合である。
【0062】いま仮に公衆網NWから内線電話端末TE
L1に対する着信信号が到来したとする。そうすると交
換通信機器EXbは、交換制御装置16bにおいて着信
先の内線電話端末TEL1が待ち受け中か否かを判定
し、待ち受け中であればこの着信先の電話端末TEL1
に対し対応するライン回路111から着信信号を送出さ
せる。
【0063】これに対し着信先の内線電話端末TEL1
が話中であるか又は一定時間以内に着信応答しなかった
とすると、交換制御装置16bは発信者に対し、音声メ
ッセージの記録を要求するか否かを問い合わせるための
ガイダンスメッセージを送出する。このガイダンスメッ
セージには、聴取者の電話番号の入力を促すメッセージ
を含める。このガイダンスメッセージを確認した発信者
が聴取者の電話番号をダイヤル入力すると、交換通信機
器EXbはこのダイヤル信号をトランク回路で検出し、
その検出結果を交換制御装置16bに通知する。
【0064】交換制御装置16bは、上記ダイヤル信号
の検出結果をもとに該当する電話番号を持つ内線が存在
するか否かを判定する。そして、着信先の電話番号が内
線ELmに対応していたとすれば、対応するライン回路
11mにより内線ELmを捕捉し、さらにコンピュータ
PC4に向け着信信号を送出する。コンピュータPC4
は、トランクI/F30により上記着信信号が検出され
ると、CPU21bの指示によりトランクI/F30に
より着信応答を行う。
【0065】そうして交換通信機器EXbとコンピュー
タPC4との間に内線ELmを使用した通信リンクが形
成されると、発信者の端末とコンピュータPC4との間
が通信リンクを介して接続される。そして、この状態で
発信者が音声メッセージを送出すると、この音声メッセ
ージは公衆網NWを介して交換通信機器EXbに送られ
た後、この交換通信機器EXbのライン回路11mから
に内線ELmを介してコンピュータPC4へ送出され
る。
【0066】コンピュータPC4では、上記交換通信機
器EXbからパケットデータが到来すると、このパケッ
トデータはトランクI/F30においてμ−low又は
WAV等の変換則に従ったデータに変換され、この変換
されたデータがCPU21bからメモリ22に記憶され
る。そして、発信者の音声メッセージがすべて記憶され
ると、この音声メッセージのデータはメモリ22から外
部記憶装置28に転送されて格納される。
【0067】なお、発信者と交換通信機器EXbとの間
がISDN回線等のディジタル回線により接続されてい
る場合には、発信者はディジタル回線の制御チャネルを
使用して聴取者の識別情報を送る。このようにすること
で、複数の聴取者を1台のコンピュータで管理すること
ができる。
【0068】(実施例2−2)この実施例2−2は、発
信者と着信者との間で通話が行われている最中に、その
両者の通話音声をコンピュータに記録するものである。
【0069】いま例えば、内線EL1に接続された電話
端末TEL1の話者が、公衆網NWに接続された電話端
末の話者との間で通話を行っている状態で、上記内線電
話端末TEL1の話者が自身のコンピュータPC1を用
いて通話中音声の記録指示を入力したとする。なお、こ
の記録指示の入力は、入力部24に備えられたキーボー
ドやマウスを用いて行われる。
【0070】上記記録指示が入力されるとコンピュータ
PC1は、トランクI/F30から通常の電話発信と同
様の手順を用いて交換通信機器EXbに対し発信処理を
行う。交換通信機器EXbでは、上記コンピュータPC
4から発信信号が到来すると、この発信信号がライン回
路11mで検出され、その検出情報が制御ハイウエイ1
5を介して交換通信装置16bに通知される。
【0071】交換制御装置16bは、発信信号を受信し
たライン回路11mがコンピュータPC4に割り当てら
れたものであるか否かを判定する。そして、コンピュー
タPC4に割り当てられたものであれば、このコンピュ
ータPC4に対応する電話端末TEL1から送出された
通話信号と、通信相手の電話端末から到来する通話信号
とを、図示しない会議回路により合成した後、ライン回
路11mからコンピュータPC4に向け送出する。
【0072】コンピュータPC4は、上記交換通信機器
EXbからディジタル通話信号が到来すると、このディ
ジタル通話信号をトランクI/F30においてμ−lo
w又はWAV等の変換則に従ったデータに変換され、こ
の変換されたデータがCPU21bからメモリ22に記
憶される。そして、発信者の音声メッセージがすべて記
憶されると、この音声メッセージのデータはメモリ22
から外部記憶装置28に転送されて格納される。
【0073】なお、内線ELmがディジタル回線の場合
には、コンピュータPC4はこのディジタル回線の制御
チャネルを使用して聴取者の情報を送出することで、記
録対象の端末情報を交換通信機器EXbに通知する。内
線ELmがアナログ回線の場合には、コンピュータPC
4は音声送出要求をトランクI/F30内に設けられて
いるモデム又は外付けのモデムを使用して送出する。こ
の場合、交換通信機器EXbからコンピュータPC4に
伝送される通話信号は、音声圧縮/伸張回路20で圧縮
したのち、回線/パケット変換装置19でパケットデー
タに変換して伝送する。この伝送動作は、内線ELmに
ディジタル回線を使用した場合にも同様に適用可能であ
る。
【0074】従ってこの発明の第2の実施形態によれ
ば、交換通信機器EXbとコンピュータPC4との間
を、交換通信機器EXbの内線を介して接続した場合で
も、電話端末から送出された通話信号を交換通信機器E
XbからコンピュータPC4に伝送して記録することが
できる。
【0075】(その他の実施形態)上記各実施形態で
は、話者の通話信号を、交換通信機器から聴取者に対応
する1台のコンピュータに伝送して記録させる場合につ
いて述べた。しかし、これに限らず、話者の通話信号を
複数のコンピュータにそれぞれ伝送して記録させるよう
にしてもよい。
【0076】図10は、この実施形態に係わる通信シス
テムの交換通信機器EXc及びコンピュータPC1の構
成を示す回路ブロック図である。なお、同図において前
記図2と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省
略する。
【0077】交換通信機器EXcには、ループ状或いは
ツリー状のLANからなるコンピュータ・ネットワーク
LLaが接続されており、このコンピュータ・ネットワ
ークLLaには複数台のコンピュータPC1,PC2,
…がマルチドロップ接続されている。
【0078】コンピュータPC1,PC2,…は、交換
通信機器EXcから到来した音声のパケットデータを受
信して記憶する機能の他に、コンピュータ・ネットワー
クLLaを介して他のコンピュータへ上記パケットデー
タを転送し記録させる機能を備えている。このコンピュ
ータ間のパケットデータの転送・記録動作は、コンピュ
ータの宛先とデータ記録場所との対応関係を表すテーブ
ルをもとに行われる。図8はこのテーブルの一例を示す
ものである。
【0079】このような構成であるから、交換通信機器
EXcからコンピュータ・ネットワークLLaへ、コン
ピュータPC1を宛先とするパケットデータが送出され
ると、このパケットデータはコンピュータPC1で受信
されてそのメモリ22に一旦記憶された後、全パケット
データの受信終了後にメモり22から外部記憶装置28
に転送されて格納される。なお、図7にこのとき伝送さ
れるパケットデータの構成を示す。
【0080】またこのときCPU21cは、上記パケッ
トデータの記録場所をメモリ22に予め記憶されている
記録場所管理テーブル(図8)をもとに判断する。この
判断の結果、記録場所として例えば他のコンピュータの
外部記憶装置が指定されていたとすると、CPU21c
はメモリ22から上記受信したパケットデータを読み出
し、この受信パケットデータに転送先のコンピュータ
(例えばPC2)の識別情報を付与してLANI/F2
6からコンピュータ・ネットワークLLaへ送出する。
転送先のコンピュータPC2は、自己宛のパケットデー
タを受信すると、このパケットデータを一旦メモり22
に記憶し、全パケットデータの受信を終了した後に読み
出して外部記憶装置28に転送し格納する。
【0081】このようにすることで、任意の発信者から
の音声メッセージや、任意の通話相手との通話中音声
を、所望の複数のコンピュータPC1,PC2,…にそ
れぞれ記録することができ、これにより複数の聴取者が
一人の発信者からの音声メッセージや通話中音声を共有
することが可能となる。
【0082】またこの実施形態では、交換通信機器EX
cから宛先のあるコンピュータPC1に、1通信に係わ
るパケットデータをすべて伝送し終わった後に、このコ
ンピュータPC1から受信パケットデータを読み出して
他の宛先のコンピュータへ転送するようにしている。こ
のため、交換通信機器EXcが複数のコンピュータPC
1,PC2,…へ同報的にパケットデータを送出する場
合や、コンピュータPC1が交換通信機器EXcからの
パケットデータの受信中に、この受信パケットデータを
他のコンピュータへ転送する場合に比べて、コンピュー
タ・ネットワークLLa上のトラフィックの増加を抑制
することができ、この結果スループットの高いデータ伝
送を行うことができる。
【0083】なお、この発明は上記各実施形態に限定さ
れるものではない。例えば、上記各実施形態では交換通
信機器EXa,…に公衆網NWの局線SL1,…、専用
線網の専用線PL、及び複数の内線EL1,…をそれぞ
れ収容した場合を例にとって説明したが、公衆網NWの
局線SL1,…のみ、又は内線EL1,…のみを収容し
たシステムにも、この発明は適用可能である。また、収
容する内線には移動局が接続される無線回線も含まれ
る。
【0084】その他、交換通信機器及びコンピュータの
構成、これら交換通信機器とコンピュータとの間を接続
するデータ伝送路の種類やそのデータ転送プロトコル、
各コンピュータと内線の電話端末使用者或いは聴取者と
の対応関係、音声データの転送先の識別方式などについ
ても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施できる。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、局線
や内線等の複数の通信回線を、一旦交換機能を有する交
換通信装置に収容したのちデータ伝送路を介してコンピ
ュータに接続するようにし、信号記録制御手段におい
て、通信回線を介して伝送される通信信号の記録要求が
与えられた場合に、記録対象となる前記通信信号を交換
通信装置でパケットデータに変換したのち前記データ伝
送路を介してコンピュータへ伝送してその記録再生手段
に記録させるようにし、かつ信号再生制御手段により、
記録再生手段に記録されている信号の再生要求が与えら
れた場合に、上記記録再生手段から再生した該当する信
号をコンピュータでパケットデータに変換したのちデー
タ伝送路を介して交換通信装置へ伝送し、この交換通信
装置で伝送されたパケットデータを通信回線用の信号フ
ォーマットに変換したのち指定された通信回線へ送出す
るように構成している。
【0086】従ってこの発明によれば、コンピュータが
通信回線を専用することも、また1台のコンピュータに
接続可能な通信回線数が制限されることもなくなり、こ
れによりフレキシビリティの高い通信システムを提供で
きる。また、交換通信装置を介することで通信回線とコ
ンピュータとの間を容易に連携させることができるよう
になり、これにより例えば任意の内線端末の通話中にそ
の通話信号をコンピュータに記録させたり、また任意の
コンピュータへの着信を他のコンピュータに転送させる
ことが可能な音声サービス機能を備えた通信システムを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる通信システムの第1の実施
形態を示す概略構成図。
【図2】 図1に示したシステムの交換通信機器とコン
ピュータの構成を示す回路ブロック図。
【図3】 聴取者の電話番号とコンピュータとの対応テ
ーブルを示す図。
【図4】 コンピュータと通話中端末電話番号との対応
テーブルを示す図。
【図5】 コンピュータの宛先と端末電話番号との対応
テーブルを示す図。
【図6】 音声送出要求の構成の一例を示す図。
【図7】 音声データの構成の一例を示す図。
【図8】 コンピュータの宛先と音声データの記録場所
との対応テーブル
【図9】 この発明の第2の実施形態における交換通信
機器及びコンピュータの構成を示す回路ブロック図。
【図10】 この発明の他の実施形態における交換通信
機器及びコンピュータの構成を示す回路ブロック図。
【符号の説明】
NW…公衆網 EXa,EXb,EXc…通信機器 SL,SL1,…加入者線(局線) PL…専用線 EL,EL1,…内線 LL,LLa…ローカルエリア・ネットワーク(LA
N) TEL1,TEL2,TEL3…電話端末 PC1〜PC4…パーソナル・コンピュータ 111…ライン回路 112…局線用のトランク回路 13…専用線用のトランク回路 14…通話路ハイウエイ 15…制御ハイウエイ 16a,16b,16c…交換制御装置 17…タイムスイッチ 18…LANインタフェース回路(LANI/F) 19…回線/パケット変換装置 20…音声圧縮/伸張回路 21a,21b,21c…中央制御部(CPU) 22…メモリ 23…入出力インタフェース回路(入出力I/F) 24…入力部 25…表示部 26…LANインタフェース回路(LANI/F) 27…音声圧縮/伸張回路 28…外部記憶部 29…バス 30…トランク・インタフェース回路(トランクI/
F)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 29/10 H04L 11/20 102A H04M 3/42 13/00 309C 11/00 303

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信回線を収容してこれらの通信
    回線間を交換接続する手段を備えた交換通信装置と、こ
    の交換通信装置に対しデータ伝送路を介して接続されか
    つ信号の記録再生手段を備えた少なくとも1台のコンピ
    ュータとを具備した通信システムであって、 前記通信回線を介して伝送される通信信号の記録要求が
    与えられた場合に、記録対象となる前記通信信号を前記
    交換通信装置でパケットデータに変換したのち前記デー
    タ伝送路を介して前記コンピュータへ伝送してその記録
    再生手段に記録させる信号記録制御手段と、 前記記録再生手段に記録されている信号の再生要求が与
    えられた場合に、前記記録再生手段から再生した該当す
    る信号をコンピュータでパケットデータに変換したのち
    前記データ伝送路を介して前記交換通信装置へ伝送し、
    この交換通信装置で前記伝送されたパケットデータを前
    記通信回線用の信号フォーマットに変換したのち指定さ
    れた通信回線へ送出する信号再生制御手段とを具備した
    ことを特徴とする音声サービス機能を備えた通信システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記信号記録制御手段は、 前記通信回線への着信に対し着信先が応答できない場合
    に発信元へメッセージを送出する手段と、 このメッセージに応答して発信元から通信信号の記録要
    求が送られた場合に、この記録要求送信元から続いて送
    られる通信信号をパケットデータに変換して、コンピュ
    ータへデータ伝送路を介して送出する手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の音声サービス機能を備え
    た通信システム。
  3. 【請求項3】 前記信号記録制御手段は、 交換接続された前記複数の通信回線間で通信が行われて
    いるときに、前記コンピュータにおいて当該通信に係わ
    る信号の記録要求の入力を監視する手段と、 前記記録要求が入力された場合にコンピュータから交換
    通信装置へデータ伝送路を介して信号の送出要求を送出
    する手段と、 前記送出要求に応じて、交換通信装置で該当する通信に
    係わる信号をパケットデータに変換してデータ伝送路を
    介して要求元のコンピュータへ送出する手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の音声サービス機能を備
    えた通信システム。
  4. 【請求項4】 前記信号記録制御手段は、記録対象の通
    信信号を交換通信装置で圧縮したのちパケットデータに
    変換してコンピュータに送出することを特徴とする請求
    項1記載の音声サービス機能を備えた通信システム。
  5. 【請求項5】 前記データ伝送路をコンピュータ・ネッ
    トワークで構成し、交換通信装置及びコンピュータは、
    交換通信装置に割り当てたコンピュータ・ネットワーク
    アドレスとコンピュータに割り当てた電話番号とを相互
    に変換することで、通信信号のパケットデータを伝送す
    ることを特徴とする請求項1記載の音声サービス機能を
    備えた通信システム。
  6. 【請求項6】 前記データ伝送路を公衆回線、専用線及
    び内線のいずれかの回線により構成し、交換通信装置及
    びコンピュータは、相互間を上記回線上でダイヤルアッ
    プ接続することで、通信信号のパケットデータを伝送す
    ることを特徴とする請求項1記載の音声サービス機能を
    備えた通信システム。
  7. 【請求項7】 データ転送プロトコルとしてTCP又は
    UDPを使用する場合に、記録対象の通信信号の宛先ご
    とにTCP又はUDPポートを個別に割り当て、交換通
    信装置及びコンピュータは、通信信号のパケットデータ
    をその宛先に対応するTCP又はUDPポートを使用し
    て伝送することを特徴とする請求項5記載の音声サービ
    ス機能を備えた通信システム。
  8. 【請求項8】 データ転送プロトコルとしてTCP又は
    UDPを使用する場合に、記録対象の通信信号の複数の
    宛先に対し共通のTCP又はUDPポートを割り当て、
    交換通信装置及びコンピュータは、通信信号のパケット
    データをその宛先情報と共に前記共通のTCP又はUD
    Pポートを使用して伝送することを特徴とする請求項5
    記載の音声サービス機能を備えた通信システム。
  9. 【請求項9】 前記コンピュータが複数台ありかつこれ
    らのコンピュータがデータ転送路を介して接続されてい
    る場合に、記録対象となる通信信号のパケットデータを
    前記複数台のコンピュータ間で転送して転送先のコンピ
    ュータに記録させる信号転送制御手段をさらに備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の音声サービス機能を備え
    た通信システム。
  10. 【請求項10】 前記複数のコンピュータ間を接続する
    データ転送路をコンピュータと交換通信装置との間を接
    続する前記データ伝送路と共有している場合に、前記信
    号転送制御手段は、交換通信装置から記録先のコンピュ
    ータへのパケットデータの伝送及び記録が終了したのち
    に、当該コンピュータから転送先のコンピュータへ前記
    データ転送路を介してパケットデータを転送することを
    特徴とする請求項9記載の音声サービス機能を備えた通
    信システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001058099A1 (fr) * 2000-02-02 2001-08-09 Synthesize Co., Ltd. Dispositif de commande pour route de communication
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