JPH11195077A - 病理診断システム - Google Patents

病理診断システム

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JPH11195077A
JPH11195077A JP36761297A JP36761297A JPH11195077A JP H11195077 A JPH11195077 A JP H11195077A JP 36761297 A JP36761297 A JP 36761297A JP 36761297 A JP36761297 A JP 36761297A JP H11195077 A JPH11195077 A JP H11195077A
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pathologist
pathological
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diagnosis
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JP36761297A
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English (en)
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Makoto Kato
誠 加藤
Takahiro Wakabayashi
貴裕 若林
Naotoshi Hakamata
直俊 袴田
Sueo Miyaki
末雄 宮木
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Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 病理診断を下す際に複数の病理医間での意見
交換を容易に行えるようにした病理診断システムの提
供。 【解決手段】 担当病理医は、コンサルティング可能な
病理医の専門分野、経歴等の病理医情報を画面に表示
し、表示された病理医の中から適切な病理医を選定す
る。少なくとも一人のコンサルティング病理医が選定さ
れると、病理検査サンプルを撮像した画像情報をネット
ワークを介してコンサルティング病理医の診断室に備え
られた端末に送信して表示する。コンサルティング病理
医に画像情報が送信されると、送信側病理医と受信側病
理医は診断対象の画像を同時に見ながら意見交換を行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は病理診断システムに関
し、特に病理医間での情報、意見交換を容易にした病理
診断システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より人体の組織の一部を切除して病
理検査を行い、腫瘍等の有無、腫瘍がある場合の良性、
悪性の判断、更に術式の決定等を行っている。こういっ
た病理検査を専門に行う医師は病理医と呼ばれ、患者の
診察をする診察医、更に診察医と病理医による診断結果
に基づき外科的処置を施す外科医とは専門分野を異にし
ている。病理医の診断結果は人体組織の切除範囲、術式
等の最終決定に大きく係わるため、その診断には慎重か
つ正確さが要求され、このためには病理医同士での意見
交換が必須となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、病理医
の数は全国で1600人程度と極めて少なく、また意見
交換を行うのに適した経験と専門分野を有する病理医が
地理的に離れた施設で病理診断に当たっている等の事情
もあり、意見交換に適した病理医を探し出すのは極めて
困難な状況にある。このような事情から、従来は事実上
一人の病理医が単独で診断を下していたという現実があ
る。このため、類似の症例に対しての診断経験、術後の
経過等についての有用な情報を有する他の病理医の経験
を十分に活用することができず、結果として判断に正確
さを欠くおそれがあった。
【0004】本発明は、病理診断を下す際に複数の病理
医間での意見交換を容易に行えるようにし、もって正確
な病理診断が行えるようにした病理診断システムの提供
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、所定の形態の病理検査サン
プルについての患者情報を記憶する記憶手段を備えた電
算室と、それぞれが該病理検査サンプルの検査結果を撮
像する撮像手段と、該撮像手段により撮像された画像情
報を入力して処理する情報処理手段と、該情報処理手段
により処理された画像情報を表示する表示手段と、該画
像情報を該記憶手段に入力する入力手段とを備えた複数
の病理医診断室とを相互にネットワーク接続した病理診
断システムにおいて、上記病理検査サンプルの病理検査
を担当する病理医が撮像した画像情報をネットワークを
介して他の病理医診断室に備えられた情報処理手段に送
信するための画像情報送信手段をそれぞれの病理医診断
室に備えられた情報処理手段に設けたことを特徴とする
病理診断システムを提供する。
【0006】請求項1に記載の発明では、病理検査を担
当する病理医がまずプレパラートに展開された病理検査
サンプルを顕微鏡で観察し、検査報告書作成用に病理検
査サンプルを撮像してこれを電算室の記憶手段にアップ
ロードし、予め記憶されている患者情報と関連した形で
記憶する。検査報告書には担当病理医の腫瘍等に関する
病理組織的所見を記入するが、この所見を記入するに当
たって他の病理医との意見交換が有益であると判断した
場合には、ネットワークで接続されている当該他の病理
医の画像情報処理手段に撮像した画像情報を送信する。
これにより、同一の画像情報を複数の病理医が共有する
ことができ、コンサルティングが容易となる。尚、画像
情報を送信する病理医は一人に限らず複数人であっても
よい。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
病理診断システムであって、前記複数の病理医診断室に
おいて病理診断を担当する複数の病理医に関する病理医
情報を前記電算室に備えられた記憶手段に記憶し、それ
ぞれの病理医診断室には該病理医情報をダウンロードし
て表示手段に表示する病理医情報表示手段とが更に備え
られており、該画像情報送信手段が該病理医情報表示手
段により表示された病理医情報の中から選定した少なく
とも一人の病理医に対して画像情報を送信することを特
徴とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明では、各病理医の専
門分野、経歴等の病理医情報が記憶手段に記憶されてい
るから、担当病理医がコンサルティングが必要と判断し
た場合には、記憶手段に記憶されている病理医情報を病
理医情報表示手段に表示し、表示された病理医の中から
適切な病理医を少なくとも一人選定する。病理医が選定
されると、画像情報送出手段は当該病理医に対して画像
情報を送信する。複数の病理医が選定された場合には同
一の画像情報が全員に送信される。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の病理診断システムであって、前記画像情報を送信する
側の表示手段と前記画像情報を受信する側の表示手段に
同時に該画像情報が表示されたときに、送信側病理医と
受信側病理医間で通信可能な状態が自動的に確立される
ことを特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明では、他の病理医に
画像情報が送信され、送信側病理医と受信側病理医それ
ぞれの表示手段に診断対象の画像情報が同時に表示され
ると、送信側病理医と受信側病理医間で双方向通信可能
な状態が自動的に確立されるため、双方で同一の病理画
像を見ながら意見交換を行うことができる。一人の病理
医に対して画像情報を送信した場合には、担当病理医と
の間で、例えば、電話等により会話が可能となり、二人
の病理医に対して画像情報を送信した場合には、担当病
理医を含めて三者会談が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態による病理診
断システムについて図1乃至図6に基づき説明する。
【0012】本発明による病理診断システムは、診察医
から提供された患者の検査サンプルを診察医とは別の病
理医が病理診断し、診断結果を依頼人である診察医に報
告するためのものである。診断の材料となる検査サンプ
ルは、主として人体の組織であり、病理診断の目的は、
切除若しくは抽出した組織における腫瘍の存否の判断、
腫瘍が存在する場合の良性・悪性の判断、悪性と判断さ
れた場合の術式の決定等を行うことにある。
【0013】まず、図1に基づき、本実施の形態の病理
診断システムにおける各機関の役割及び検査サンプルの
流れについて説明する。
【0014】本実施の形態による病理診断システムは、
依頼人1である診察医からの病理検査依頼書と当該病理
検査依頼書に添付された検査サンプルを受け付ける受付
部門10a〜10dと、検査依頼毎の検査依頼情報を管
理する管理部門100と、病理検査部門200とから構
成される。依頼人1は検査サンプルと病理検査依頼書を
いずれかの受付部門、例えば、受付部門10aに提出
し、受付部門10aは、病理検査依頼の受付を行う。地
理的に広範な範囲にある病院の医師からの病理検査依頼
を、例えば、検査会社が請け負う場合には、図1に示し
たように、複数の受付部門10a〜10dを地域ごとに
設置するのが好ましい。図1には一例として4つの受付
部門10a〜10dが示されているが、最低一カ所の受
付部門があればよく、受付部門の数はシステム構築の内
容に応じて決定すればよい。例えば、系列病院を対象に
した病理診断システムにおいては、系列の病院の数と同
数の受付部門を設ければよいし、同一病院内に構築する
場合には、通常受付部門は1箇所だけで十分である。
【0015】管理部門100は管理データベース101
を有し、受付部門で受理された病理検査依頼書に記載の
内容を管理データベース101を用いて管理する部門で
ある。一般には、検査会社の本社、系列病院の本部、病
院の統括部門等が管理部門として機能する。
【0016】病理検査部門200は、依頼された病理検
査を実際に行い、検査結果を提供する部門である。この
病理検査部門200は、病院内部に設けても良いし、検
査会社の子会社等であってもよい。検査会社は、病理検
査部門200以外にも、例えば、血液検査部門等を有す
る場合があるが、本発明とは関連性がないため説明を省
略する。
【0017】病理検査部門200内には電算室210、
臓器処理室220及び複数の病理診断室230a〜23
0eがある。電算室210にはサーバとして機能するコ
ンピュータ214、病理データベース211及びプリン
タ215が設置されており、ここで患者情報や検査結果
等の管理を行う。後述するように、臓器処理室220は
臓器サンプルとして提供された検査サンプルからプレパ
ラートサンプルを作成する所である。病理医診断室23
0a〜230eは、病理医がプレパラートサンプルを顕
微鏡で観察しながら実際に診断を行う所である。図1に
は、一例として病理診断室が5部屋ある場合を示した
が、病理診断室の部屋数はこれに限定されない。
【0018】検査サンプルは、各部門の間を図1に示す
破線矢印の通り流通する。依頼人1は臓器サンプル若し
くはプレパラートサンプルを提供し検査依頼をする。臓
器サンプルとは、ポリープ等の患者から切除した臓器の
切片である。プレパラートサンプルとは、顕微鏡観察が
できる状態でプレパラート上に検査対象を展開してある
サンプルである。プレパラートサンプルには、臓器の薄
切り切片が乗せてあるものや、細胞組織が表面にスメア
されて固定処置されているもの等があり、観察に適した
種々の染色処理が施されている。
【0019】臓器サンプルは、そのままでは顕微鏡観察
することができないので、受付部門10a〜10dで受
理された後、管理部門100を通じて病理検査部門20
0内の臓器処理室220へ送られる。ここでプレパラー
トサンプルとして展開された後、電算室210へ送ら
れ、受入の確認を受ける。その後、いずれかの病理医診
断室230a〜230eへ送られ、検査される。
【0020】依頼人1からプレパラートサンプルが提供
された場合には、既に顕微鏡観察ができる状態でプレパ
ラート上に臓器細胞が展開されているので、いずれかの
受付部門10a〜10dで受理された後、管理部門10
0を通じて病理検査部門200内の電算室210へ直接
送られ、受入の確認を受ける。その後、いずれかの病理
医診断室230a〜230eへ送られ、検査される。
【0021】患者情報、検査結果の情報等は電子化さ
れ、各部門間で電子化情報を利用可能になっている。電
子化情報は、各部門間を図2に示す実線矢印の方向に送
信可能となっている。
【0022】検査依頼書にある患者情報(患者氏名、性
別、年齢、検査依頼項目、検査情報等)を受付部門10
a〜10dから管理データベース101へ入力するため
に、受付部門10a〜10dと管理データベース101
の間はネットワークで接続されている。受付部門10a
〜10dでは、患者情報を管理部門100にある管理デ
ータベース101に登録する。受付部門10a〜10d
では管理データベース101に登録された情報を変更、
訂正することはできない。又、管理データベース101
に登録された患者情報を病理検査部門200にある電算
室210の病理データベース211へ書き込むために、
管理データベース101と病理データベース211の間
も同じくネットワークで接続されている。患者情報は管
理部門100から電算室210内の病理データベース2
11へ送られるが、セキュリティー上の理由から電算室
210側から管理部門100の管理データベース101
のデータを変更、訂正することはできない。即ち、管理
データベース101内の患者情報を病理データベース2
11へ一方的に転送、登録することはできても、病理デ
ータベース211内の患者情報・検査結果情報を管理デ
ータベース101へ書き込むことはできない。
【0023】病理検査部門200内では、臓器処理室2
20と病理医診断室230a〜230eが病理データベ
ース211とネットワーク接続されている。このネット
ワークを通じて、臓器処理室220で行った処理の情報
及び病理医診断室230a〜230eで行った検査結果
の情報を病理データベース211へ保存することができ
る。又、病理データベース211に保存されている処理
情報・検査結果情報は病理医診断室230a〜230e
で参照することができる。
【0024】次に、図2乃図至図6を参照して、本実施
の形態の病理診断システムの機能を説明する。
【0025】図2は各機関の間でのサンプルの流通経路
及び電子情報授受の方向を示したものである。図3は各
機関の内部構成を示し、図4は、図3と同様であるが、
病理医診断室230bを遠隔地に設置した場合を示した
ものである。図5には報告書の書式を示してある。図6
は病理診断コンサルティングを行う際のコンピュータ画
面の1例である。
【0026】依頼人1が検査サンプル及び検査依頼書を
受付10a〜10dへ送ると、受付10a〜10dは、
検査依頼書に記載された患者情報を、ネットワークを通
じて管理部門100内の管理データベース101に登録
する。すると、管理部門100は、管理データベース1
01内の情報を基に患者IDと検査番号を示すバーコー
ド情報を作成する。患者IDは同一人に対して常に同一
のものが付けられ、検査番号は各検査依頼毎に通し番号
が付与される。受付部門10a〜10dでは、バーコー
ド情報を基にバーコードを印刷し、このバーコードを検
査サンプルに添付する。検査依頼書及びバーコードが添
付された検査サンプルは、受付10a〜10dから管理
部門100へ送られる。
【0027】管理部門100は、管理データベース10
1内の患者情報をネットワークを通じて病理検査部門2
00内の病理データベース211へ転送して登録する一
方、検査サンプル及び検査依頼書を病理検査部門200
へ送る。
【0028】検査サンプルが臓器サンプルであった場
合、まず検査サンプルと検査依頼書を病理検査部門20
0内の臓器処理室220へ回し、ここで臓器をプレパラ
ートに展開する。図3に示すように、臓器処理室220
には、ネットワークを介して病理データベース211へ
接続されたコンピュータ222が設置されている。この
コンピュータ222には、臓器画像を撮影するためのT
Vカメラ221、臓器画像にマーキング等するためのマ
ウス223、報告書を打ち出すためのプリンタ224が
接続されている。
【0029】画像処理室220において、臓器サンプル
に添付されたバーコードを読み込むと、対応する患者情
報が病理データベース211から読み込まれ、コンピュ
ータ222の画面に、その患者情報が記載された臓器報
告書が表示される。この臓器報告書を開いたまま、TV
カメラ221で臓器画像を撮影し、当該臓器画像をデジ
タル画像としてコンピュータ222へ取り込み、臓器報
告書へ添付する。その後、撮影した臓器の一部分を切り
取ってプレパラートに展開する。
【0030】プレパラートを作成するには、提供された
臓器の一部を薄切りにする必要がある。薄切りにする箇
所は検査者が臓器の一部を触診した上で決定する。薄切
りにした臓器をプレパラートに載せ、染色処理を行う。
染色処理は、検査対象たる組織の観察を容易にするため
に行われる。細胞中の特定の組織の観察を目的とする場
合、その組織のみを顕微鏡観察することは一般に困難で
あり、種々の染色処理を施し、その組織を他の組織と区
別しやすくする。
【0031】バイオプシーを使用して人体から直接細胞
を取り出し、これをプレパラート上にスメアした後に染
色処理を施し、パラフィン等で固定することによりプレ
パラートサンプルを作成する場合があるが、このような
処理は通常依頼人1である医師が直接行ない、プレパラ
ートサンプルと共に病理検査依頼がされるので、このよ
うな場合には臓器処理室220は関与しないことにな
る。
【0032】臓器処理室220ではプレパラートサンプ
ルを作成すると同時に、報告書のコラム2に添付した臓
器画像中にマウス223で臓器のサンプリング部分をマ
ーキングする。又、染色処理情報も報告書に記入する。
報告書に添付・記入した各データは病理データベース2
11に保存される。ここで、臓器画像を完全な形のまま
保存するため、マーキングは臓器画像に上書きするので
はなく、臓器画像とは別のマーキング情報として保存
し、画像情報にマーキング情報を重ね合わせることによ
り臓器上のサンプリング部分がわかるようにしている。
臓器処理室220で入力した画像情報、マーキング情
報、所見等をプリンタ224で打ち出すことも可能であ
る。
【0033】臓器処理室220で作成されたプレパラー
トには、管理データベース101より提供されるバーコ
ード情報に基づき印刷されたバーコードが添付され、検
査依頼書と共に電算室210へ送られる。検査サンプル
がプレパラートサンプルであった場合、以上のような臓
器処理室220での処理は要しないので、管理部門10
0から送られてきたプレパラートサンプルと検査依頼書
は直接電算室210へ回される。
【0034】臓器処理室220から送られてきた検査依
頼書とプレパラートサンプル又は管理部門100から送
られてきた検査依頼書とプレパラートサンプルは、電算
室210で受入確認を受ける。電算室210では、図3
に示すように、ネットワーク上に接続された病理データ
ベース211に、データバックアップ用周辺機器、例え
ば、CDROMのリーダー・ライター、及びデータを参
照するためのCRT213が接続されている。又、電算
室210内部で病理データベース211への書き込み・
読み出しを行うため、ネットワークを介してコンピュー
タ214が接続されている。コンピュータ214には、
病理検査報告書を打ち出すためのプリンタ215が接続
されている。
【0035】電算室210における受け入れ確認は次の
ようにして行われる。プレパラートサンプルに添付した
バーコードを読みとると、対応する患者情報が病理デー
タベース211から読み込まれ、コンピュータ214の
画面上に報告書が表示される。報告書(図5参照)のコ
ラム1に、病理データベース211内に登録された患者
情報が記入されているので、この患者情報と紙で提供さ
れた検査依頼書の記載事項を照合する。両者が一致して
いない場合は、病理データベース211内の患者情報を
追加、訂正する。このとき、管理データベース101内
の患者情報については訂正しない。こうして患者情報の
一致が確認されたプレパラートサンプルは、病理医診断
室230a〜230eへ送られる。
【0036】病理医診断室230a〜230eでは、プ
レパラートを顕微鏡で観察し、顕微鏡画像を撮影して検
査・診断を行う。病理医診断室230aには、図3に示
すように、ネットワークを介して病理データベースへ接
続されたコンピュータ233a(情報処理手段)と、プ
レパラートを観察するための顕微鏡231aが設置され
ている。コンピュータ233aには、顕微鏡画像を撮影
するための高解像度TVカメラ232a(撮像手段)、
顕微鏡画像へのマーキングや所見の記入等をするための
タブレット234a及びマウス235a、報告書を打ち
出すためのプリンタ236aが接続されている。又、コ
ンピュータ223aにはキーボード(入力手段)やCR
T(表示手段)も接続されている。他の病理医診断室2
30b〜230eも同様な設備が備えられている。ただ
し、プリンタを接続しなくても良いし、高解像度TVカ
メラ232aの代わりに通常のTVカメラ232bを使
用してもよい。
【0037】図4に示すように、病理医診断室230a
〜230e全てが同一の施設内にある必要はなく、例え
ば、病理医診断室230bを遠隔地に設けてもよい。従
って、病理医の自宅を病理医診断室とすることもでき
る。
【0038】各病理医診断室230aにおいて、プレパ
ラートサンプルに添付したバーコードを読みとると、対
応する患者情報が病理データベース211から読み込ま
れ、コンピュータ233aのCRT上に、患者情報の記
入された報告書が表示される。この報告書を開いたま
ま、プレパラートを顕微鏡231aにセットして観察
し、診断に必要な顕微鏡画像を高解像度TVカメラ23
2aで撮影し、当該顕微鏡画像をデジタル画像としてコ
ンピュータ233aへ取り込み、報告書のコラム2へ添
付する。このとき、この顕微鏡画像に対しフリーハンド
で関心領域等の記入をしてもよい。この場合にも、顕微
鏡画像を完全な形のまま保存するために、関心領域を表
すデータは顕微鏡画像情報へ上書きするのではなく、顕
微鏡画像情報とは別の情報として顕微鏡画像情報と関連
して保存される。顕微鏡画像と関心領域を重ねて表示し
た状態で関心領域をマウス235a等で移動することも
可能である。病理医は、この画像及びその関心領域につ
いての所見を報告書の所見欄に記入する。これらの操作
はキーボード若しくはタブレット234aにより行う。
報告書に添付・記入した各データはキーボードを操作し
て病理データベース211に保存する。病理データベー
ス211に保存されたデータはネットワークを通じて各
病理医診断室230a〜2230eで閲覧可能である。
【0039】次に、病理診断コンサルティングについて
説明する。
【0040】病理医診断室230a〜230e内で診断
を行う病理医にもそれぞれ自分の専門分野があり、他の
病理医の見解を参考にしたい場合がある。又、臓器処理
室220の検査者にプレパラート展開前の臓器の様子等
を聞きながら診断することにより診断をするのが適切な
場合がある。特に、病理医同士が意見交換をすることに
より、より正確な判断を下すことが可能となり、質の高
い報告書を作成することができる。
【0041】病理医診断室230aにいる病理医Aが、
遠隔地にある病理医診断室230bにいる病理医Bと相
談しながら診断を行う場合を例に取って説明する。図4
に示すように、病理医診断室230aと病理医診断室2
30bとはネットワークで接続されている。図6には、
病理診断コンサルティングを行う際のCRT上の画面の
様子を示す。
【0042】病理医Aは、顕微鏡画像を撮影し病理デー
タベースに保存する。次に、相談相手として最適の病理
医を検索する。図6に示すように、病理医診断室230
a〜230eのコンピュータの画面上のツールバーに、
「病理医」という項目があり、ここをマウスでクリック
すると現在ネットワークに接続中である病理医の氏名が
表示される。各病理医の氏名の箇所をクリックすると、
当該病理医の経歴・専門分野を記載した窓が開く。現在
接続中の各病理医の専門分野を確認した上で適切な病理
医を選定する。病理医は一人に限らず複数人を選定する
ことが可能である。選定した病理医の文字が反転表示さ
れた状態で、同じ窓の中にある「データ送信」のボタン
をクリックすると現在表示している報告書を選定した病
理医、この場合は病理医Bに送信することができる。病
理データベース211に保存したデータはネットワーク
を通じて各病理医診断室230a〜230eで閲覧可能
であるため、このような送信機能が無くても、病理医B
に患者ID・検査番号等を伝え、該当する検査報告書を
開いてもらうようにしてもよい。
【0043】次に、報告書に添付した顕微鏡画像の関心
領域にマーキングをしたりしながら、電話等で病理医B
と病理診断コンサルティングをする。報告書を更新する
度にマーキング情報が病理データベースに保存されるた
め、互いに遠隔地にいるにもかかわらず、病理医Aが付
したマーキングを病理医Bが見、病理医Bが付したマー
キングを病理医Aが見る、という作業をリアルタイムで
行うことができる。
【0044】こうして、遠隔地にいる病理医同士でも同
一の顕微鏡画像を見、書き込み等をしながら病理コンサ
ルタントをすることができるため、より正確な診断を行
い、質の高い報告書を作成することができる。
【0045】病理検査が終了すると、電算室210のプ
リンタ215で報告書を打ち出し、この報告書を管理部
門100、受付10a〜10eを通じて依頼人1へ送
る。又、この電算室210では、病理検査終了までの
間、報告書への書き込みの進み具合を確認することによ
り検査の進捗状況を知ることができ、依頼人1からの要
請があれば、管理部門100、受付10a〜10eを通
じて逐一報告することができる。なお、検査済のサンプ
ルは、所定の場所に所定期間保存される。
【0046】本発明による病理診断システムは上述した
実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範
囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、病理医の
経歴・専門分野を記入した窓上に設けた「データ送信」
用のボタンを押すとデータ送信が完了した時点でコンピ
ュータネットワーク上で会話ができるチャンネルを自動
的に確立するようにしてもよい。又、データ送信を行っ
た際、受信者側の電子メールボックス(図示せず)を点
滅するようにして、データ送信を知らせるようにしても
よい。
【0047】更に、病理医が報告書完成の際、報告書に
電子サイン等の署名を入力するようにすると、各検査の
診断者の特定がしやすくなり、同時に診断の終了も確認
できるためデータベースの管理上都合がよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の病理診断システムによれ
ば、病理医が診断についてコンサルティングを必要とす
る場合、病理医診断室に居ながらにして、自分の専門分
野とは異なる分野の、あるいは経験豊かな他の病理医と
共通の画像を同時に見ながら病理診断コンサルティング
をすることができ、正確な診断を行い、質の高い報告書
を作成することができる。
【0049】請求項2記載の病理診断システムによれ
ば、病理医診断室の表示手段に現在ネットワークに接続
中の病理医を表示することにより、病理診断コンサルタ
ントを行う際の相談相手の選択が容易となる。又、各病
理医の経歴、専門分野等の病理医情報を表示することに
より、より目的にかなった相談相手の選択が可能とな
る。又、複数の病理医を指定して相談することもできる
ため、病理診断をより正確に行うことができる。
【0050】請求項3記載の病理診断システムによれ
ば、送信側の表示手段と受信側の表示手段に同時に画像
情報が表示されたときに、送信側病理医と受信側病理医
間で通信可能な状態が自動的に確立されるため、病理医
同士でのコンサルティングを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による病理診断システムに
おける検査サンプルの流通を示す流れ図。
【図2】本発明の実施の形態による病理診断システムに
おける検査サンプル及び電子化情報の流れを示す流れ
図。
【図3】本発明の実施の形態による病理診断システムが
有する各機関の内部の構成を示す図。
【図4】本発明の実施の形態による病理診断システムが
有する各機関の内部の構成を示す他の例の図。
【図5】報告書の書式図。
【図6】本発明の実施の形態による病理診断システムで
病理コンサルタントを行う場合の画面の表示状態を示し
た図。
【符号の説明】
10a〜10d 受付部門 100 管理部門 101 管理データベース 200 病理検査部門 210 電算室 230a〜230e 病理医診断室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮木 末雄 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の形態の病理検査サンプルについて
    の患者情報を記憶する記憶手段を備えた電算室と、それ
    ぞれが該病理検査サンプルの検査結果を撮像する撮像手
    段と、該撮像手段により撮像された画像情報を入力して
    処理する情報処理手段と、該情報処理手段により処理さ
    れた画像情報を表示する表示手段と、該画像情報を該記
    憶手段に入力する入力手段とを備えた複数の病理医診断
    室とを相互にネットワーク接続した病理診断システムに
    おいて、 上記病理検査サンプルの病理検査を担当する病理医が撮
    像した画像情報をネットワークを介して他の病理医診断
    室に備えられた情報処理手段に送信するための画像情報
    送信手段をそれぞれの病理医診断室に備えられた情報処
    理手段に設けたことを特徴とする病理診断システム。
  2. 【請求項2】 前記複数の病理医診断室において病理診
    断を担当する複数の病理医に関する病理医情報を前記電
    算室に備えられた記憶手段に記憶し、それぞれの病理医
    診断室には該病理医情報をダウンロードして表示手段に
    表示する病理医情報表示手段とが更に備えられており、
    該画像情報送信手段が該病理医情報表示手段により表示
    された病理医情報の中から選定した少なくとも一人の病
    理医に対して画像情報を送信することを特徴とする請求
    項1記載の病理診断システム。
  3. 【請求項3】 前記画像情報を送信する側の表示手段と
    前記画像情報を受信する側の表示手段に同時に該画像情
    報が表示されたときに、送信側病理医と受信側病理医間
    で通信可能な状態が自動的に確立されることを特徴とす
    る請求項2記載の病理診断システム。
JP36761297A 1997-12-26 1997-12-26 病理診断システム Pending JPH11195077A (ja)

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