JPH11149403A - データ共有方式およびデータ共有ネットワークシステム - Google Patents

データ共有方式およびデータ共有ネットワークシステム

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JPH11149403A
JPH11149403A JP9313593A JP31359397A JPH11149403A JP H11149403 A JPH11149403 A JP H11149403A JP 9313593 A JP9313593 A JP 9313593A JP 31359397 A JP31359397 A JP 31359397A JP H11149403 A JPH11149403 A JP H11149403A
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data
portable terminal
terminal device
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JP9313593A
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Ryoji Ono
良司 小野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能が制限された情報処理装置とデータを共
有する場合、制限された機能に合致したデータしか共有
できなかった。 【解決手段】 第1の情報処理装置10の共有データ記
憶手段15に対して共有データの追加・更新があった場
合に、第2の情報処理装置20の属性及びこの情報処理
装置20で動作するアプリケーションの種別に基づいて
選択された変換データ18を用いて共有データ14を変
換し、変換後の共有データ14を第2の情報処理装置2
0の共有データ記憶手段21に登録させることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークによ
って接続された複数の情報処理装置の各々が有する共有
データ記憶手段の一貫性を保持させるデータ共有方式お
よびデータ共有ネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の情報処理装置が接続さ
れた有線通信ネットワーク上で動作するシステムでは、
これらの複数の装置の間でデータ共有を行うことが可能
である。このようなデータ共有システムの例としては、
分散ファイルシステム、分散データベースシステム、複
数ユーザ間のコラボレーション(協調動作)システムな
どが挙げられる。
【0003】近年、有線通信ネットワークに代わって無
線通信ネットワークが普及するようになるに従い、上記
のようなデータ共有を、有線ネットワークに接続された
据置型サーバ装置と据置型サーバ装置の間のみでなく、
据置型サーバ装置と携帯型端末装置の間または携帯型端
末装置同士で行う必要が高まっている。
【0004】一般に、有線通信ネットワークに接続され
る据置型のサーバ装置は、大容量の揮発性記憶と、大容
量の不揮発性記憶と、高速な処理速度と、多様かつ高機
能な表現形態を保持している。これに対し、携帯型端末
装置は、小容量の揮発性記憶を保持し、不揮発性記憶は
小容量であるか或いは保持しない。処理速度は比較的低
速である。また、一般に携帯型端末装置は、表示可能色
数が少なく且つ画面表示範囲が小さいディスプレイを備
える。音声出力は欠如しているか或いはサーバ装置と比
較して限定された機能しか有していない。このように、
携帯型端末装置は表現形態も制限される。
【0005】さらに、携帯型端末装置は屋外での使用を
意図して設計されており、携帯型端末装置の通信方法は
無線通信等の方法に限定される。このため、有線通信の
場合に比べ通信速度が低く、通信途中の切断の頻度が高
い。このように、携帯型端末装置の通信品質は著しく劣
る。また、これらの携帯型端末装置の機能の制限の度合
は、各携帯型端末装置によって異なる。
【0006】ところで、従来のデータ共有技術として
は、特開平7−319748号公報(データ処理システ
ム内で複写データ一貫性を維持するためのシステムおよ
び方法)、特開平8−137728号公報(携帯ファイ
ルシステム及びファイルデータ処理方法)、分散ファイ
ルシステムとして有名なCoda或いはFicusの手
法が知られている。
【0007】これらのデータ共有技術においては、二つ
の装置がデータを共有する場合、一方の装置で生成され
たデータは、データそれ自体に全く加工を加えることな
く、もう一方の装置へ伝達される。即ち、データの共有
を行う二つの装置は、常に同一のデータを保持すること
になる。しかし、データ共有を行う二つの装置のうち少
なくとも一方が前述した携帯型端末装置である場合に
は、前述した携帯型端末装置の持つ機能的な制限によ
り、共有されたデータが必ずしも全て利用可能ではな
い。このため、データ共有を行う二つの装置のうち少な
くとも一方が携帯型端末装置である場合には、次のよう
な問題が発生する。
【0008】(a)利用されないデータが送信されるこ
とによって、携帯型端末装置で無駄な処理が発生する。
即ち、本来そのように過大なデータ転送は必要ないにも
関わらず、過大なデータ転送が行われる。また、前述の
ように携帯型端末装置は通信速度に制限があるため、過
大なデータ転送は処理の遅延を引き起こす。 (b)多量のデータ或いは不整合のデータが送信される
ことによって、携帯型端末装置でトラブルが発生する。
例えば、記憶容量に制限がある場合には、記憶容量のオ
ーバーフローが発生する可能性がある。また表示可能領
域や表示可能色数に制限がある場合や、端末間でフォン
トの不整合が存在する場合には、携帯型端末装置の画面
が著しく乱れたり、場合によっては共有しているデータ
の表示ができなくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のネ
ットワークシステムでは、携帯型端末装置のように性能
に制限のある情報処理装置を用いてデータ共有を行った
場合、前述したような種々の問題が発生する。そのた
め、従来のネットワークシステムを利用するアプリケー
ションは、予め、共有対象となる情報処理装置の属性を
確認しておき、(1)それら全ての情報処理装置の属性
に合致したデータ形式のみを用いるか、(2)アプリケ
ーションがそれら全ての情報処理装置に関するデータの
適切な変換方法を管理し、データ入力の毎に適切なデー
タ変換を行う必要があった。
【0010】そして、(1)の方法によれば、ネットワ
ークシステムに接続された情報処理装置の中から最も制
限された装置の属性に合致したデータ形式を用いなけれ
ばならず、アプリケーションが提供する機能が大きく制
限されてしまった。また、(2)の方法によれば、アプ
リケーションにデータ変換機能を組み込まなければなら
ないため、アプリケーションが巨大化・複雑化してしま
った。本発明は、このような問題を解決し、ネットワー
クシステムにどのような情報処理装置が接続されている
かをアプリケーションが意識することなく共有データを
利用できるデータ共有方式およびデータ共有ネットワー
クシステムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1において、ネッ
トワークによって接続された第1及び第2の情報処理装
置の各々が有する共有データ記憶手段の一貫性を保持さ
せることにより、これらの情報処理装置間でデータを共
有させるデータ共有方式において、第1の情報処理装置
の共有データ記憶手段に対して共有データの追加・更新
があった場合に、第2の情報処理装置の属性及びこの情
報処理装置で動作するアプリケーションの種別に基づい
て選択された変換データを用いて共有データを変換し、
変換後の共有データを第2の情報処理装置の共有データ
記憶手段に登録させることを特徴とする。
【0012】請求項2において、変換データの選択は、
情報処理装置で動作するアプリケーションの種別にも基
づいて行われることを特徴とする。請求項3において、
第1の情報処理装置には、変換データが記憶された第1
の記憶手段が設けられており、共有データの変換は、第
1の記憶手段に記憶された変換データに基づいて行われ
ることを特徴とする。請求項4において、第1の記憶手
段には、第2の情報処理装置の属性データが記憶されて
おり、変換データの選択は、第1の記憶手段に記憶され
た属性データを用いて行われることを特徴とする。
【0013】請求項5において、第2の情報処理装置に
は、この情報処理装置の属性データを記憶した第2の記
憶手段が設けられており、変換データの選択は、第2の
記憶手段に記憶された属性データを用いて行われること
を特徴とする。請求項6において、第1の記憶手段に
は、変換データに対するポインタが記憶されており、変
換データの選択は、ポインタを用いて行われることを特
徴とする。請求項7において、ポインタは、変換データ
が新たに選択される毎に第1の記憶手段に追加されるこ
とを特徴とする。
【0014】請求項8において、第1の情報処理装置に
接続された第3の情報処理装置を備え、この第3の情報
処理装置には変換データが記憶された第3の記憶手段が
設けられており、共有データの変換は、第3の記憶手段
に記憶された変換データに基づいて行われることを特徴
とする。請求項9において、共有データの変換は、第3
の記憶手段から転送された変換データに基づいて第1の
情報処理装置で行われることを特徴とする。請求項10
において、第1の情報処理装置には、変換データに対す
るポインタを記憶した第4の記憶手段が設けられてお
り、変換データの選択は、ポインタを用いて行われるこ
とを特徴とする。
【0015】請求項11において、ポインタは、変換デ
ータが新たに選択される毎に第4の記憶手段に追加され
ることを特徴とする。請求項12において、第2の情報
処理装置には、この情報処理装置の属性データを記憶し
た第5の記憶手段が設けられており、変換データの選択
は、第5の記憶手段に記憶された属性データを用いて行
われることを特徴とする。請求項13において、第1の
情報処理装置がサーバ装置であると共に、第2の情報処
理装置が携帯型端末装置であり、第1の記憶手段が不揮
発性記憶手段であることを特徴とする。請求項14にお
いて、第1及び第2の情報処理装置が携帯型端末装置で
あると共に、第3の情報処理装置がサーバ装置であり、
第3の記憶手段が不揮発性記憶手段であることを特徴と
する。
【0016】請求項15において、ネットワークによっ
て接続された複数の情報処理装置の各々が有する共有デ
ータ記憶手段の一貫性を保持させることにより、これら
の情報処理装置間でデータを共有させるデータ共有ネッ
トワークシステムにおいて、情報処理装置の属性に合わ
せてデータを変換する変換データが複数記憶された第1
の記憶手段と、複数の情報処理装置のいずれかの共有デ
ータ記憶手段に対して共有データの追加・更新があった
場合に、共有対象である他の情報処理装置の属性に基づ
いて第1の記憶手段から変換データを選択して、この変
換データで共有データを変換する一貫性保持手段とを備
えることを特徴とする。請求項16において、一貫性保
持手段では、情報処理装置で動作するアプリケーション
の種別にも基づいて変換データを選択することを特徴と
する。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.実施の形態1に係
る共有データネットワークシステムを図1に示す。同図
に示すように、共有データネットワークシステム1は、
処理速度が比較的高速な据置型のサーバ装置(第1の情
報処理装置)10と、サーバ装置10に比べて処理速度
が低速な携帯型端末装置20とを備えている。そして、
サーバ装置10と携帯型端末装置20とは、低速度かつ
低品質の無線通信によって接続されている。なお、共有
データネットワークシステム1に接続される携帯型端末
装置は1台に限定されることなく、2台以上であっても
よい。そして、サーバ装置10と2台以上の携帯型端末
装置との間でデータを共有してもよい。
【0018】サーバ装置10は、属性テーブル11と複
数のデータ変換テーブル12とが保存された大容量不揮
発性記憶手段(第1の記憶手段)13と、共有データ1
4が登録された仮想共有記憶手段(共有データ記憶手
段)15と、共有データ14の一貫性を保持する一貫性
保持手段16とを備えている。属性テーブル11には、
携帯型端末装置20を含む複数の端末装置の属性データ
17が登録されている。また、各データ変換テーブル1
2には、データ変換方法を示す複数の変換データ18
と、属性データ17と変換データ18との対応付け(属
性からデータ変換方法への対応付け方法)を示す対応付
けデータ19とが登録されている。
【0019】ここで、属性テーブル11は、各端末装置
の識別子と属性データ17とが一対一に対応したテーブ
ル(属性のリスト)である。また、各データ変換テーブ
ル12は、各端末装置上で用いられる複数のアプリケー
ションの各々に対応したテーブル(属性からデータ変換
方法への対応付け方法およびデータ変換方法のリストの
組、のリスト)である。さらに、各データ変換テーブル
12に登録された各変換データ18は、各端末装置の識
別子の各々に対応したデータ(データ変換方法を示すデ
ータ)である。さらにまた、大容量不揮発性記憶手段1
3としては、磁気ハードディスク装置、光ディスク装
置、磁気テープ装置などが用いられる。
【0020】携帯型端末装置(第2の情報処理装置)2
0は、共有データ14が登録された仮想共有記憶手段
(共有データ記憶手段)21と、共有データ14の一貫
性を保持する一貫性保持手段22とを備えている。そし
て、サーバ装置10の仮想共有記憶手段15と、携帯型
端末装置20の仮想共有記憶手段21とに各々登録され
た共有データ14の一貫性を、一貫性保持手段16,2
2を用いて保持することにより、サーバ装置10と携帯
型端末装置20との間でデータ共有が実現される。
【0021】次に、共有データネットワークシステム1
の動作について説明する。サーバ装置10上のアプリケ
ーションと、携帯型端末装置20上のアプリケーション
とが同一のデータを共有する場合、各装置10,20の
仮想共有記憶手段15,21に共有データ14が登録さ
れる。一貫性保持手段16は仮想共有記憶手段15を常
に監視しており、一貫性保持のために携帯型端末装置2
0にデータを送信する必要があるか否かを判定する。即
ち、仮想共有記憶手段15に登録された共有データ14
が更新されると、テンポラリ領域(図示せず)のログフ
ァイルに更新情報が記録される。一貫性保持手段16で
はこのログファイルを監視しており、新たな更新情報が
記録された場合に、共有データ14が更新されたものと
判定する。
【0022】携帯型端末装置20ヘのデータ転送が必要
であると一貫性保持手段16が判定した場合、一貫性保
持手段16は図2に示すデータ処理を行う。まず、ステ
ップ100において、一貫性保持手段16は、共有対象
の相手方端末である携帯型端末装置20の識別子に従っ
て、大容量不揮発性記憶手段13の属性テーブル11に
登録された各端末装置の属性データ17を検索し、携帯
型端末装置20の属性データ17を抽出する。ステップ
100で用いられる携帯型端末装置20の識別子は、通
常ホスト名や一意のアドレスによって表現される。
【0023】次に、ステップ101において、サーバ装
置10の一貫性保持手段16は、データ共有を行うアプ
リケーションに付与された一意の識別子(アプリケーシ
ョンの種別)に従って、大容量不揮発性記憶手段13に
登録された複数のデータ変換テーブル12を検索して、
上記アプリケーションに対応したデータ変換テーブル1
2を抽出する。そして、このデータ変換テーブル12に
登録された対応付けデータ19を獲得する。
【0024】次に、ステップ102において、サーバ装
置10の一貫性保持手段16は、ステップ100で得ら
れた携帯型端末装置20の属性データ17と、ステップ
101で得られた対応付けデータ19とから、携帯型端
末装置20の属性データ17とデータ共有を行うアプリ
ケーションとの双方に対応した変換データ18を獲得す
る。
【0025】次に、ステップ103において、サーバ装
置10の一貫性保持手段16は、転送すべき共有データ
14を仮想共有記憶手段15から読み出して、ステップ
102で得られた変換データ18に基づいたデータ変換
処理を行う。データ変換処理としては、(1)共有対象
の端末装置である携帯型端末装置20の記憶容量に制限
がある場合に、画像データを間引いて共有データ14の
データ容量を減少させる処理、(2)携帯型端末装置2
0の表示可能領域に制限がある場合に、画像データのサ
イズを変更する処理、(3)携帯型端末装置20の表示
可能色数に制限がある場合に、画像データの色数を変更
する処理、(4)携帯型端末装置20の処理性能に制限
がある場合に、音声データのサンプリングレートを落と
す処理、(5)携帯型端末装置20のフォントがサーバ
装置10のフォントと異なる場合に、フォントを変換す
る処理、(6)携帯型端末装置20のフローティングフ
ォーマットがサーバ装置10のフローティングフォーマ
ットと異なる場合に、フローティングフォーマットを変
換する処理、(7)携帯型端末装置20がコプロセッサ
を有しない場合に、関数演算のコードをソフトシミュレ
ーションのコードに変換する処理、(8)共有データ1
4のフォーマットが携帯型端末装置20のアプリケーシ
ョンでサポートされていない場合に、携帯型端末装置2
0のアプリケーションでサポートしているフォーマット
に変換する処理、(9)共有データ14中の動画像を、
代替の静止画像(動画像のスナップショットなど)に交
換する処理、(10)共有データ14中の画像を、代替
の文字データに交換する処理などがある。
【0026】このデータ変換処理によって、携帯型端末
装置20の属性データ17に依存する適切な形式に共有
データ14を変換することができる。この属性データ1
7には、携帯型端末装置20の通信形態も含まれるた
め、変換後の共有データ14は携帯型端末装置20への
データ転送においても最適な形式となる。最後に、ステ
ップ104において、サーバ装置10の一貫性保持手段
16は、ステップ103で変換された共有データ14
を、サーバ装置10と携帯型端末装置20との間の無線
通信回線を介して、携帯型端末装置20の一貫性保持手
段22に転送する。なお、処理を終了する際には、デー
タ変換テーブル12から抽出された変換データ18は一
貫性保持手段16から破棄される。
【0027】図2のデータ処理を経て転送された共有デ
ータ14は、携帯型端末装置20の一貫性保持手段22
によって仮想共有記憶手段21に与えられ、仮想共有記
憶手段21に既に登録されている共有データ14を上書
きする。上書きされた共有データ14は、携帯型端末装
置20上のアプリケーションによって利用可能となる。
ここで、携帯型端末装置20の仮想共有記憶手段21に
登録された共有データ14は、携帯型端末装置20の属
性に従って適切な形式に変換されるため、サーバ装置1
0の仮想共有記憶手段15に登録された共有データ14
とデータの内容が等しくなる。そして、サーバ装置10
に保持されている属性データ17、対応付けデータ19
および変換データ18が各々適切である限り、携帯型端
末装置20で実行されるアプリケーションでの共有デー
タ14の利用に支障が生じることはない。
【0028】図2のデータ処理で用いられる変換データ
18および対応付けデータ19は、どちらもアプリケー
ションに依存するデータであるため、アプリケーション
の作成者またはアプリケーションの管理者が記述したデ
ータが、サーバ装置10の大容量不揮発性記憶手段13
に予め登録されている。このため、属性データ17、対
応付けデータ19および変換データ18のそれぞれが適
切であることが期待できる。従って、図2のデータ処理
を経て携帯型端末装置20の仮想共有記憶手段21に登
録された共有データ14が原因となって、携帯型端末装
置20上のアプリケーションに支障が生じることはほと
んどない。
【0029】実施の形態2.次に、実施の形態2を説明
する。図3は、実施の形態2に係る共有データネットワ
ークシステム2を示すブロック図である。この実施の形
態2が図1に示す実施の形態1と異なるのは、携帯型端
末装置20が不揮発性記憶手段(第2の記憶手段)23
を備え、この不揮発性記憶手段23に携帯型端末装置2
0の属性データ17を有している点と、サーバ装置10
の大容量不揮発性記憶手段13が属性テーブル11を有
していない点である。その他の構成については実施の形
態1と同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一
又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説
明は省略する。
【0030】実施の形態2に係る共有データネットワー
クシステム2において、サーバ装置10の仮想共有記憶
手段15と携帯型端末装置20の仮想共有記憶手段21
とのデーター貫性の保持に伴うデータ転送処理は、図4
のフローチャートに従って行われる。
【0031】まず、ステップ110において、サーバ装
置10の一貫性保持手段16は、サーバ装置10の不揮
発性記憶手段13に属性データ17が存在しないため、
共有対象の相手方端末である携帯型端末装置20に対し
て、属性データ17を獲得するための要求を送信する。
次に、ステップ111において、携帯型端末装置20の
一貫性保持手段22は、サーバ装置10の要求に応じ、
携帯型端末装置20の属性データ17を不揮発性記憶手
段23から読み出してサーバ装置10に送信する。この
処理によってサーバ装置10の一貫性保持手段16は、
携帯型端末装置20の属性データ17を獲得する。
【0032】次に、ステップ112において、サーバ装
置10の一貫性保持手段16は、データ共有を行うアプ
リケーションに付与された一意の識別子に従って、大容
量不揮発性記憶手段13に登録される複数のデータ変換
テーブル12を検索して、上記アプリケーションに対応
したデータ変換テーブル12を抽出する。そして、この
データ変換テーブル12に登録された対応付けデータ1
9を獲得する。次に、ステップ113において、サーバ
装置10の一貫性保持手段16は、ステップ111で得
られた携帯型端末装置20の属性データ17と、ステッ
プ112で得られた対応付けデータ19とから、携帯型
端末装置20の属性データ17とデータ共有を行うアプ
リケーションとの双方に対応した、変換データ18を獲
得する。
【0033】次に、ステップ114において、サーバ装
置10の一貫性保持手段16は、転送すべき共有データ
14を仮想共有記憶手段15から読み出して、ステップ
113で得られた変換データ18に基づいたデータ変換
処理を行う。このデータ変換処理によって、携帯型端末
装置20の属性データ17に依存する適切な形式に共有
データ14を変換することができる。この属性データ1
7には、携帯型端末装置20の通信形態も含まれるた
め、変換後の共有データ14は携帯型端末装置20への
データ転送においても最適な形式となる。
【0034】最後に、ステップ115において、サーバ
装置10の一貫性保持手段16は、ステップ114で変
換された共有データ14を、サーバ装置10と携帯型端
末装置20との間の無線通信回線を介して、携帯型端末
装置20の一貫性保持手段22に転送する。以上のよう
に、実施の形態2によれば、サーバ装置10とデータを
共有すると予測される全ての携帯型端末装置の属性デー
タを、必ずしもサーバ装置10が保持する必要のないこ
とが判る。
【0035】実施の形態3.次に、実施の形態3を説明
する。図5は、実施の形態3に係る共有データネットワ
ークシステム3を示すブロック図である。この実施の形
態3が図1に示す実施の形態1と異なるのは、サーバ装
置10の大容量不揮発性記憶手段13に、共有対象の端
末装置の識別子およびアプリケーションの識別子からな
るキー24と変換データ18へのリンク(ポインタ)2
5とが登録されたリンクテーブル26が登録されている
点だけである。その他の構成については実施の形態1と
同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一又は同
等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0036】実施の形態3に係る共有データネットワー
クシステム3において、サーバ装置10の仮想共有記憶
手段15と携帯型端末装置20の仮想共有記憶手段21
とのデータ一貫性の保持に伴うデータ転送処理は、図6
のフローチャートに従って行われる。
【0037】まず、ステップ120において、一貫性保
持手段16は、共有対象の相手方端末である携帯型端末
装置20の識別子に従って、大容量不揮発性記憶手段1
3の属性テーブル11に登録された各端末装置の属性デ
ータ17を検索し、携帯型端末装置20の属性データ1
7を抽出する。次に、ステップ121において、サーバ
装置10の一貫性保持手段16は、データ共有を行うア
プリケーションに付与された一意の識別子に従って、大
容量不揮発性記憶手段13に登録される複数のデータ変
換テーブル12を検索して、上記アプリケーションに対
応したデータ変換テーブル12を抽出する。そして、こ
のデータ変換テーブル12に登録された対応付けデータ
19を獲得する。
【0038】次に、ステップ122において、サーバ装
置10の一貫性保持手段16は、ステップ120で得ら
れた携帯型端末装置20の属性データ17と、ステップ
121で得られた対応付けデータ19とから、携帯型端
末装置20の属性データ17とデータ共有を行うアプリ
ケーションとの双方に対応した、変換データ18を獲得
する。
【0039】次に、ステップ123において、サーバ装
置10の一貫性保持手段16は、転送すべき共有データ
14を仮想共有記憶手段15から読み出して、ステップ
122で得られた変換データ18に基づいたデータ変換
処理を行う。このデータ変換処理によって、携帯型端末
装置20の属性データ17に依存する適切な形式に共有
データ14を変換することができる。この属性データ1
7には、携帯型端末装置20の通信形態も含まれるた
め、変換後の共有データ14は携帯型端末装置20への
データ転送においても最適な形式となる。
【0040】次に、ステップ124において、サーバ装
置10の一貫性保持手段16は、ステップ123で変換
された共有データ14を、サーバ装置10と携帯型端末
装置20との間の無線通信回線を介して、携帯型端末装
置20の一貫性保持手段22に転送する。最後に、ステ
ップ125において、サーバ装置10の一貫性保持手段
16は、携帯型端末装置20の識別子とアプリケーショ
ンの識別子との組をキー24として、ステップ123で
用いた変換データ18へのリンク25を、リンクテーブ
ル26に追加する。
【0041】このように、リンクテーブル26にリンク
25を追加することによって、携帯型端末装置20に対
するデータ共有が極めて容易になる。即ち、リンクテー
ブル26にリンク25が追加された後は、図7に示すよ
うに、リンクテーブル26を用いて直接変換データ18
を抽出することができ、属性データ17及び対応付けデ
ータ19を参照することなく、迅速にデータ変換処理を
行うことができるようになる。このときの一連の処理を
図8のフローチャートを用いて説明する。
【0042】まず、ステップ130において、サーバ装
置10の一貫性保持手段16は、共有対象の相手方端末
である携帯型端末装置20の識別子と共有を行うアプリ
ケーションの識別子との組をキ−24として、リンクテ
ーブル26から変換データ18へのリンク25を検索す
る。この検索によって、変換データ18が獲得できる。
次に、ステップ131において、サーバ装置10の一貫
性保持手段16は、転送すべき共有データ14を仮想共
有記憶手段15から読み出して、ステップ130で得ら
れた変換データ18に基づいたデータ変換処理を行う。
このデータ変換処理によって、携帯型端末装置20の属
性データ17に依存する適切な形式に共有データ14を
変換することができる。
【0043】次に、ステップ132において、サーバ装
置10の一貫性保持手段16は、ステップ131で変換
された共有データ14を、サーバ装置10と携帯型端末
装置20との間の無線通信回線を介して、携帯型端末装
置20の一貫性保持手段22に転送する。以上のよう
に、実施の形態3によれば、過去にデータ転送を行った
際の変換データをサーバ装置10の大容量不揮発性記憶
手段13に記録することにより、携帯型端末装置20の
属性データ17と対応付けデータ19とを用いた変換デ
ータ18の抽出を、必ずしもデータ転送の毎に行う必要
のないことが判る。
【0044】実施の形態4.次に、実施の形態4を説明
する。実施の形態4に係る共有データネットワークシス
テムを図9に示す。同図に示すように、共有データネッ
トワークシステム4は、処理速度が比較的高速な据置型
のサーバ装置(第3の情報処理装置)60と、サーバ装
置60に比べて処理速度が低速な携帯型端末装置(第1
の情報処理装置)70および携帯型端末装置(第2の情
報処理装置)80とを備えている。そして、サーバ装置
60と携帯型端末装置70,80とは、低速度かつ低品
質の無線通信によって接続されている。なお、共有デー
タネットワークシステム1に接続される携帯型端末装置
は2台に限定されることなく、3台以上であってもよ
い。そして、3台以上の携帯型端末装置の間でデータを
共有してもよい。
【0045】サーバ装置60は、属性テーブル11と複
数のデータ変換テーブル12とが登録された大容量不揮
発性記憶手段(第3の記憶手段)61と、共有データ1
4の一貫性を保持する一貫性保持手段62とを備えてい
る。属性テーブル11には、携帯型端末装置70を含む
複数の端末装置の属性データ17が登録されている。さ
らに、データ変換テーブル12には、データ変換方法を
示す複数の変換データ18と、属性データ17と変換デ
ータ18との対応付けを示す対応付けデータ19とが登
録されている。
【0046】携帯型端末装置70は、共有データ14が
登録された仮想共有記憶手段71と、共有データ14の
一貫性を保持する一貫性保持手段72とを備えている。
また、携帯型端末装置80は、共有データ14が登録さ
れた仮想共有記憶手段81と、共有データ14の一貫性
を保持する一貫性保持手段82とを備えている。そし
て、携帯型端末装置70の仮想共有記憶手段71と、携
帯型端末装置80の仮想共有記憶手段81とに各々登録
された共有データ14の一貫性を、一貫性保持手段6
2,72,82を用いて保持することにより、携帯型端
末装置70と携帯型端末装置80との間でデータ共有が
実現される。
【0047】次に、共有データネットワークシステム4
の動作について説明する。携帯型端末装置70上のアプ
リケーションと、携帯型端末装置80上のアプリケーシ
ョンとが同一のデータを共有する場合、各装置70,8
0の仮想共有記憶手段71,81に共有データ14が登
録される。一貫性保持手段72は仮想共有記憶手段71
を常に監視しており、一貫性保持のために携帯型端末装
置80にデータを送信する必要があるか否かを判定す
る。即ち、仮想共有記憶手段71に登録された共有デー
タ14が更新されると、テンポラリ領域(図示せず)の
ログファイルに更新情報が記録される。一貫性保持手段
72ではこのログファイルを監視しており、新たな更新
情報が記録された場合に、共有データ14が更新された
ものと判定する。
【0048】携帯型端末装置80ヘのデータ転送が必要
であると一貫性保持手段72が判定した場合、一貫性保
持手段72は図10に示すデータ処理を行う。まず、ス
テップ140において、携帯型端末装置70の一貫性保
持手段72は、共有対象の相手方端末である携帯型端末
装置80の識別子と、データを共有するアプリケーショ
ンの識別子との識別子組27をサーバ装置60に送信す
る。次に、ステップ141において、サーバ装置60の
一貫性保持手段62は、携帯型端末装置70から受信し
た携帯型端末装置80の識別子に基づいて、大容量不揮
発性記憶手段61の属性テーブル11を検索し、携帯型
端末装置80の属性データ17を獲得する。
【0049】次に、ステップ142において、サーバ装
置60の一貫性保持手段62は、ステップ140で携帯
型端末装置70より受信したアプリケーションの識別子
に基づいて、データ変換テーブル12を検索して、上記
アプリケーションに対応したデータ変換テーブル12を
抽出する。そして、このデータ変換テーブル12に登録
された対応付けデータ19を獲得する。
【0050】次に、ステップ143において、サーバ装
置60の一貫性保持手段62は、ステップ141で受信
した携帯型端末装置80の属性データ17と、ステップ
142で抽出した対応付けデータ19とから、携帯型端
末装置70の属性データ17とデータ共有を行うアプリ
ケーションとの双方に対応した変換データ18を獲得す
る。次に、ステップ144において、サーバ装置60の
一貫性保持手段62は、ステップ143で得られた変換
データ18を携帯型端末装置70に送信する。
【0051】次に、ステップ145において、携帯型端
末装置70の一貫性保持手段72は、転送すベき共有デ
ータ14を仮想共有記憶手段71から読み出して、この
共有データ14と、ステップ144でサーバ装置60か
ら受信した変換データ18とに基づいたデータ変換処理
を行う。このデータ変換処理によって、携帯型端末装置
80の属性データ17に依存する適切な形式に共有デー
タ14を変換することができる。この属性データ17に
は、携帯型端末装置80の通信形態も含まれるため、変
換後の共有データ14は携帯型端末装置80へのデータ
転送においても最適な形式となる。
【0052】最後に、ステップ146において、携帯型
端末装置70の一貫性保持手段72は、ステップ145
で得られた変換後の共有データ14を、携帯型端末装置
70と携帯型端末装置80との間の無線通信回線を介し
て、携帯型端末装置80の一貫性保持手段82に転送す
る。
【0053】図10のデータ処理を経て転送された共有
データ14は、携帯型端末装置80の一貫性保持手段8
2によって仮想共有記憶手段81に与えられ、仮想共有
記憶手段81に既に登録されている共有データ14を上
書きする。上書きされた共有データ14は、携帯型端末
装置80上のアプリケーションによって利用可能とな
る。
【0054】ここで、携帯型端末装置80の仮想共有記
憶手段81に登録された共有データ14は、携帯型端末
装置80の属性に従って適切な形式に変換されるため、
携帯型端末装置70の仮想共有記憶手段71に登録され
た共有データ14とデータの内容が等しくなる。そし
て、サーバ装置60に保持されている属性データ17、
対応付けデータ19および変換データ18が各々適切で
ある限り、携帯型端末装置80で実行されるアプリケー
ションでの共有データ14の利用に支障が生じることは
ない。
【0055】実施の形態5.次に、実施の形態5を説明
する。図11は、実施の形態5に係る共有データネット
ワークシステム5を示すブロック図である。この実施の
形態5が図9に示す実施の形態4と異なるのは、携帯型
端末装置70の一貫性保持手段72が属性データ17と
対応付けデータ19とを備えている点だけである。その
他の構成については実施の形態4と同一又は同等であ
る。なお、実施の形態4と同一又は同等な構成部分につ
いては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0056】実施の形態5に係る共有データネットワー
クシステム5において、携帯型端末装置70の仮想共有
記憶手段71と携帯型端末装置80の仮想共有記憶手段
81とのデーター貫性の保持に伴うデータ転送処理は、
図12のフローチャートに従って行われる。
【0057】まず、ステップ150において、携帯型端
末装置70の一貫性保持手段72は、共有対象の相手方
端末である携帯型端末装置80の識別子と、データを共
有するアプリケーションの識別子との識別子組27をサ
ーバ装置60に送信する。次に、ステップ151におい
て、サーバ装置60の一貫性保持手段62は、携帯型端
末装置70から受信した携帯型端末装置80の識別子に
基づいて、大容量不揮発性記憶手段61の属性テーブル
11を検索し、携帯型端末装置80の属性データ17を
獲得する。
【0058】次に、ステップ152において、サーバ装
置60の一貫性保持手段62は、ステップ150で携帯
型端末装置70より受信したアプリケーションの識別子
に基づいて、データ変換テーブル12を検索して、上記
アプリケーションに対応したデータ変換テーブル12を
抽出する。そして、このデータ変換テーブル12に登録
された対応付けデータ19を獲得する。
【0059】次に、ステップ153において、サーバ装
置60の一貫性保持手段62は、ステップ151で受信
した携帯型端末装置80の属性データ17と、ステップ
152で抽出した対応付けデータ19とを携帯型端末装
置70に送信する。次に、ステップ154において、携
帯型端末装置70の一貫性保持手段72は、サーバ装置
60から受信した携帯型端末装置80の属性データ17
と対応付けデータ19とに基づいて、サーバ装置60の
大容量不揮発性記憶手段61に登録された変換データ1
8を獲得する。
【0060】次に、ステップ155において、携帯型端
末装置70の一貫性保持手段72は、転送すべき共有デ
ータ14を仮想共有記憶手段71から読み出して、この
共有データ14とステップ154で得られた変換データ
18とに基づいてデータ変換処理を行う。このデータ変
換処理によって、携帯型端末装置80の属性データ17
に依存する適切な形式に共有データ14を変換すること
ができる。この属性データ17には、携帯型端末装置8
0の通信形態も含まれるため、変換後の共有データ14
は携帯型端末装置80へのデータ転送においても最適な
形式となる。
【0061】最後に、ステップ156において、携帯型
端末装置70の一貫性保持手段72は、ステップ155
で得られた変換後の共有データ14を、携帯型端末装置
70と携帯型端末装置80との間の無線通信回線を介し
て、携帯型端末装置80の一貫性保持手段82に転送す
る。以上のように、実施の形態5によって、共有データ
14を転送する携帯型端末装置70とサーバ装置60と
の間に比較的高速な通信回線を有する場合には、実施の
形態4に比べ、サーバ装置60の処理負荷を減らすこと
ができる。
【0062】実施の形態6.次に、実施の形態6を説明
する。図13は、実施の形態6に係る共有データネット
ワークシステム6を示すブロック図である。この実施の
形態6が図11に示す実施の形態5と異なるのは、携帯
型端末装置70が不揮発性記憶手段(第4の記憶手段)
73を備え、この不揮発性記憶手段73に、共有対象の
端末装置の識別子およびアプリケーションの識別子から
なるキー24と変換データ18へのリンク25とが登録
されたリンクテーブル26と、変換データ18が登録さ
れたデータ変換テーブル28とを有している点だけであ
る。その他の構成については実施の形態5と同一又は同
等である。なお、実施の形態4と同一又は同等な構成部
分については同一符号を付し、その説明は省略する。
【0063】実施の形態6に係る共有データネットワー
クシステム6において、携帯型端末装置70の仮想共有
記憶手段71と携帯型端末装置80の仮想共有記憶手段
81とのデーター貫性の保持に伴うデータ転送処理は、
図14のフローチャートに従って行われる。
【0064】まず、ステップ160において、携帯型端
末装置70の一貫性保持手段72は、共有対象の相手方
端末である携帯型端末装置80の識別子と、データを共
有するアプリケーションの識別子との識別子組27をサ
ーバ装置60に送信する。次に、ステップ161におい
て、サーバ装置60の一貫性保持手段62は、携帯型端
末装置70から受信した携帯型端末装置80の識別子に
基づいて、大容量不揮発性記憶手段61の属性テーブル
11を検索し、携帯型端末装置80の属性データ17を
獲得する。
【0065】次に、ステップ162において、サーバ装
置60の一貫性保持手段62は、ステップ160で携帯
型端末装置70より受信したアプリケーションの識別子
に基づいて、データ変換テーブル12を検索して、上記
アプリケーションに対応したデータ変換テーブル12を
抽出する。そして、このデータ変換テーブル12に登録
された対応付けデータ19を獲得する。
【0066】次に、ステップ163において、サーバ装
置60の一貫性保持手段62は、ステップ161で受信
した携帯型端末装置80の属性データ17と、ステップ
162で抽出した対応付けデータ19とを携帯型端末装
置70に送信する。次に、ステップ164において、携
帯型端末装置70の一貫性保持手段72は、サーバ装置
60から受信した携帯型端末装置80の属性データ17
と対応付けデータ19とに基づいて、サーバ装置60の
大容量不揮発性記憶手段61に登録された変換データ1
8を獲得する。
【0067】次に、ステップ165において、携帯型端
末装置70の一貫性保持手段72は、転送すべき共有デ
ータ14を仮想共有記憶手段71から読み出して、この
共有データ14とステップ164で得られた変換データ
18とに基づいてデータ変換処理を行う。このデータ変
換処理によって、携帯型端末装置80の属性データ17
に依存する適切な形式に共有データ14を変換すること
ができる。この属性データ17には、携帯型端末装置8
0の通信形態も含まれるため、変換後の共有データ14
は携帯型端末装置80へのデータ転送においても最適な
形式となる。
【0068】次に、ステップ166において、携帯型端
末装置70の一貫性保持手段72は、ステップ165で
得られた変換後の共有データ14を、携帯型端末装置7
0と携帯型端末装置80との間の無線通信回線を介し
て、携帯型端末装置80の一貫性保持手段82に転送す
る。最後に、ステップ167において、携帯型端末装置
70の一貫性保持手段72は、ステップ165で用いた
変換データ18をデータ変換テーブル28に登録する。
そして、共有対象の端末装置である携帯型端末装置80
の識別子と、アプリケーションの識別子との識別子組2
7をキー24として、データ変換テーブル28に登録さ
れた変換データ18ヘのリンク25をリンクテーブル2
6に追加する。
【0069】このように、リンクテーブル26にリンク
25を追加することによって、携帯型端末装置80に対
するデータ共有が極めて容易になる。即ち、リンクテー
ブル26にリンク25が追加された後は、図15に示す
ように、リンクテーブル26を用いて直接変換データ1
8を抽出することができ、属性データ17及び対応付け
データ19を参照することなく、迅速にデータ変換処理
を行うことができるようになる。このときの一連の処理
を図16のフローチャートを用いて説明する。
【0070】まず、ステップ170において、携帯型端
末装置70の一貫性保持手段72は、共有対象の相手方
端末である携帯型端末装置80の識別子と共有を行うア
プリケーションの識別子との組をキ−24として、リン
クテーブル26から変換データ18へのリンク25を検
索する。この検索によって、変換データ18が獲得でき
る。なお、ステップ170の処理では、サーバ装置60
のデータ変換テーブル12を参照することなく、変換デ
ータ18を獲得することができ、図14のステップ16
0で行ったようなサーバ装置60から携帯型端末装置7
0への通信が不要になる。
【0071】次に、ステップ171において、携帯型端
末装置70の一貫性保持手段72は、転送すべき共有デ
ータ14を仮想共有記憶手段71から読み出して、ステ
ップ170で得られた変換データ18に基づいたデータ
変換処理を行う。このデータ変換処理によって、携帯型
端末装置80の属性データ17に依存する適切な形式に
共有データ14を変換することができる。
【0072】次に、ステップ172において、携帯型端
末装置70の一貫性保持手段72は、ステップ171で
変換された共有データ14を、携帯型端末装置70と携
帯型端末装置80との間の無線通信回線を介して、携帯
型端末装置80の一貫性保持手段82に転送する。以上
のように、実施の形態6によれば、過去にデータ転送を
行った際の変換データを携帯型端末装置70の不揮発性
記憶手段73に記録することにより、携帯型端末装置8
0の属性データ17と対応付けデータ19とを用いた変
換データ18の抽出を、必ずしもデータ転送の毎に行う
必要のないことが判る。
【0073】実施の形態7.次に、実施の形態7を説明
する。図17は、実施の形態7に係る共有データネット
ワークシステム7を示すブロック図である。この実施の
形態7が図11に示す実施の形態5と異なるのは、携帯
型端末装置80が不揮発性記憶手段(第5の記憶手段)
83を備え、この不揮発性記憶手段83に携帯型端末装
置80の属性データ17を有している点だけである。そ
の他の構成については実施の形態5と同一又は同等であ
る。なお、実施の形態4と同一又は同等な構成部分につ
いては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0074】実施の形態7に係る共有データネットワー
クシステム7において、携帯型端末装置70の仮想共有
記憶手段71と携帯型端末装置80の仮想共有記憶手段
81とのデーター貫性の保持に伴うデータ転送処理は、
図18のフローチャートに従っ行われる。
【0075】まず、ステップ180において、携帯型端
末装置70の一貫性保持手段72は、属性データ17を
獲得するための要求を、共有対象の相手方端末である携
帯型端末装置80に送信する。次に、ステップ181に
おいて、携帯型端末装置80の一貫性保持手段82は、
携帯型端末装置70の要求に応じ、携帯型端末装置80
の属性データ17を不揮発性記憶手段83から読み出
す。そして、読み出した属性データ17を携帯型端末装
置70に送信する。その結果、携帯型端末装置70の一
貫性保持手段72は、携帯型端末装置80の属性データ
17を獲得する。
【0076】次に、ステップ182において、携帯型端
末装置70の一貫性保持手段72は、共有対象の端末装
置である携帯型端末装置80の識別子と、データを共有
するアプリケーションの識別子との識別子組27をサー
バ装置60に送信する。次に、ステップ183におい
て、サーバ装置60の一貫性保持手段62は、携帯型端
末装置70から受信したアプリケーションの識別子に基
づいて、大容量不揮発性記憶手段61のデータ変換テー
ブル12を検索して、上記アプリケーションに対応した
データ変換テーブル12を抽出する。そして、このデー
タ変換テーブル12に登録された対応付けデータ19を
獲得する。
【0077】次に、ステップ184において、サーバ装
置60の一貫性保持手段62は、ステップ181で獲得
した対応付けデータ19を携帯型端末装置70に送信す
る。次に、ステップ185において、携帯型端末装置7
0の一貫性保持手段72は、サーバ装置60から受信し
た対応付けデータ19と、ステップ181で携帯型端末
装置80から受信した携帯型端末装置80の属性データ
17とに基づいて、サーバ装置60の大容量不揮発性記
憶手段61に登録された変換データ18を獲得する。
【0078】次に、ステップ186において、携帯型端
末装置70の一貫性保持手段72は、転送すべき共有デ
ータ14を仮想共有記憶手段71から読み出して、この
共有データ14とステップ185で得られた変換データ
18とに基づいてデータ変換処理を行う。このデータ変
換処理によって、携帯型端末装置80の属性データ17
に依存する適切な形式に共有データ14を変換すること
ができる。この属性データ17には、携帯型端末装置8
0の通信形態も含まれるため、変換後の共有データ14
は携帯型端末装置80へのデータ転送においても最適な
形式となる。
【0079】最後に、ステップ187において、携帯型
端末装置70の一貫性保持手段72は、ステップ186
で得られた変換後の共有データ14を、携帯型端末装置
70と携帯型端末装置80との間の無線通信回線を介し
て、携帯型端末装置80の一貫性保持手段82に転送す
る。以上のように、実施の形態7によれば、サーバ装置
60とデータ共有をすると予測される全ての携帯型端末
装置の属性データを、必ずしもサーバ装置60が保持す
る必要のないことが判る。
【0080】実施の形態8.次に、実施の形態8を説明
する。実施の形態8に係る共有データネットワークシス
テムを図19に示す。同図に示すように、共有データネ
ットワークシステム8は、処理速度が若干高速な携帯型
端末装置40と、携帯型端末装置40に比べて処理速度
が低速な携帯型端末装置50とを備えている。そして、
携帯型端末装置40と携帯型端末装置50とは、低速度
かつ低品質の無線通信によって接続されている。なお、
共有データネットワークシステム8に接続される携帯型
端末装置は2台に限定されることなく、3台以上であっ
てもよい。そして、3台以上の携帯型端末装置の間でデ
ータを共有してもよい。
【0081】携帯型端末装置40は、属性テーブル1
1、複数のデータ変換テーブル12及びリンクテーブル
26が登録された不揮発性記憶手段41と、共有データ
14が登録された仮想共有記憶手段42と、共有データ
14の一貫性を保持する一貫性保持手段43とを備えて
いる。属性テーブル11には、携帯型端末装置50を含
む複数の端末装置の属性データ17が登録されている。
また、データ変換テーブル12には、データ変換方法を
示す複数の変換データ18と、属性データ17と変換デ
ータ18との対応付けを示す対応付けデータ19とが登
録されている。さらに、リンクテーブル26には、端末
装置の識別子およびアプリケーションの識別子からなる
キー24と、変換データ18へのリンク25とが登録さ
れている。
【0082】携帯型端末装置50は、共有データ14が
登録された仮想共有記憶手段51と、共有データ14の
一貫性を保持する一貫性保持手段52とを備えている。
そして、携帯型端末装置40の仮想共有記憶手段42
と、携帯型端末装置50の仮想共有記憶手段51とに各
々登録された共有データ14の一貫性を、一貫性保持手
段43,52を用いて保持することにより、携帯型端末
装置40と携帯型端末装置50との間でデータ共有が実
現される。
【0083】次に、共有データネットワークシステム8
の動作について説明する。携帯型端末装置40上のアプ
リケーションと、携帯型端末装置50上のアプリケーシ
ョンとが同一のデータを共有する場合、各装置40,5
0の仮想共有記憶手段42,51に共有データ14が登
録される。一貫性保持手段43は仮想共有記憶手段42
を常に監視しており、一貫性保持のために携帯型端末装
置50にデータを送信する必要があるか否かを判定す
る。即ち、仮想共有記憶手段42に登録された共有デー
タ14が更新されると、テンポラリ領域(図示せず)の
ログファイルに更新情報が記録される。一貫性保持手段
43ではこのログファイルを監視しており、新たな更新
情報が記録された場合に、共有データ14が更新された
ものと判定する。
【0084】携帯型端末装置50ヘのデータ転送が必要
であると一貫性保持手段43が判定した場合、一貫性保
持手段43は図20に示すデータ処理を行う。まず、ス
テップ190において、一貫性保持手段43は、共有対
象の相手方端末である携帯型端末装置50の識別子に従
って、不揮発性記憶手段41の属性テーブル11に登録
された各端末装置の属性データ17を検索して、携帯型
端末装置50の属性データ17を抽出する。
【0085】次に、ステップ191において、携帯型端
末装置40の一貫性保持手段43は、データ共有を行う
アプリケーションに付与された一意の識別子に従って、
不揮発性記憶手段41に登録された複数のデータ変換テ
ーブル12を検索して、上記アプリケーションに対応し
たデータ変換テーブル12を抽出する。そして、このデ
ータ変換テーブル12に登録された対応付けデータ19
を獲得する。
【0086】次に、ステップ192において、携帯型端
末装置40の一貫性保持手段43は、ステップ190で
得られた携帯型端末装置50の属性データ17と、ステ
ップ191で得られた対応付けデータ19とから、携帯
型端末装置50の属性データ17とデータ共有を行うア
プリケーションとの双方に対応した変換データ18を獲
得する。
【0087】次に、ステップ193において、携帯型端
末装置40の一貫性保持手段43は、携帯型端末装置4
0の仮想共有記憶手段42から転送すべき共有データ1
4を読み出して、ステップ192で得られた変換データ
18に基づいたデータ変換処理を行う。このデータ変換
処理によって、携帯型端末装置50の属性データ17に
依存する適切な形式に共有データ14を変換することが
できる。この属性データ17には、携帯型端末装置50
の通信形態も含まれるため、変換後の共有データ14は
携帯型端末装置50へのデータ転送においても最適な形
式となる。
【0088】次に、ステップ194において、携帯型端
末装置40の一貫性保持手段43は、ステップ193で
変換された共有データ14を、携帯型端末装置40と携
帯型端末装置50との間の無線通信回線を介して、携帯
型端末装置50の一貫性保持手段52に転送する。最後
に、ステップ195において、携帯型端末装置40の一
貫性保持手段43は、携帯型端末装置50の識別子とア
プリケーションの識別子との組をキー24にして、ステ
ップ193で用いた変換データ18へのリンク25を、
リンクテーブル26に追加する。
【0089】このように、リンクテーブル26にリンク
25を追加することによって、携帯型端末装置50に対
するデータ共有が極めて容易になる。即ち、リンクテー
ブル26にリンク25が追加された後は、図21に示す
ように、リンクテーブル26を用いて直接変換データ1
8を抽出することができ、属性データ17及び対応付け
データ19を参照することなく、迅速にデータ変換処理
を行うことができるようになる。このときの一連の処理
を図22のフローチャートを用いて説明する。
【0090】まず、ステップ200において、携帯型端
末装置40の一貫性保持手段43は、共有対象の相手方
端末である携帯型端末装置50の識別子と共有を行うア
プリケーションの識別子との組をキ−24として、リン
クテーブル26から変換データ18へのリンク25を検
索する。この検索によって、変換データ18が獲得でき
る。
【0091】次に、ステップ201において、携帯型端
末装置40の一貫性保持手段43は、転送すべき共有デ
ータ14を仮想共有記憶手段42から読み出して、ステ
ップ200で得られた変換データ18に基づいたデータ
変換処理を行う。このデータ変換処理によって、携帯型
端末装置50の属性データ17に依存する適切な形式に
共有データ14を変換することができる。
【0092】次に、ステップ202において、携帯型端
末装置40の一貫性保持手段43は、ステップ201で
変換された共有データ14を、携帯型端末装置40と携
帯型端末装置50との間の無線通信回線を介して、携帯
型端末装置50の一貫性保持手段52に転送する。
【0093】以上のように、実施の形態8によれば、過
去にデータ転送を行った際の変換データを携帯型端末装
置40の不揮発性記憶手段41に記録することにより、
携帯型端末装置50の属性データ17と対応付けデータ
19とを用いた変換データ18の抽出を、必ずしもデー
タ転送の毎に行う必要のないことが判る。また、複数の
携帯型端末装置のうちの一台が比較的高機能である場合
には、サーバ装置の補助なしで、データ共有を行えるこ
とが判る。
【0094】実施の形態9.次に、実施の形態9を説明
する。図23は、実施の形態9に係る共有データネット
ワークシステム9を示すブロック図である。この実施の
形態9が図19に示す実施の形態8と異なるのは、携帯
型端末装置50が不揮発性記憶手段53を備え、この不
揮発性記憶手段53に携帯型端末装置50の属性データ
17を有している点と、携帯型端末装置40の不揮発性
記憶手段41が属性テーブル11及びリンクテーブル2
6を有していない点とである。その他の構成については
実施の形態8と同一又は同等である。なお、実施の形態
8と同一又は同等な構成部分については同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0095】実施の形態9に係る共有データネットワー
クシステム9において、携帯型端末装置40の仮想共有
記憶手段42と携帯型端末装置50の仮想共有記憶手段
51とのデーター貫性の保持に伴うデータ転送処理は、
図24のフローチャートに従って行われる。
【0096】まず、ステップ210において、携帯型端
末装置40の一貫性保持手段43は、携帯型端末装置4
0の不揮発性記憶手段41に属性データ17が存在しな
いため、共有対象の相手方端末である携帯型端末装置5
0に対して、属性データ17を獲得するための要求を送
信する。次に、ステップ211において、携帯型端末装
置50の一貫性保持手段52は、携帯型端末装置40の
要求に応じ、携帯型端末装置50の不揮発性記憶手段5
3から携帯型端末装置50の属性データ17を読み出し
て携帯型端末装置40に送信する。この処理によって携
帯型端末装置40の一貫性保持手段43は、携帯型端末
装置50の属性データ17を獲得する。
【0097】次に、ステップ212において、携帯型端
末装置40の一貫性保持手段43は、データ共有を行う
アプリケーションに付与された一意の識別子に従って、
不揮発性記憶手段41に登録される複数のデータ変換テ
ーブル12を検索して、上記アプリケーションに対応し
たデータ変換テーブル12を抽出する。そして、このデ
ータ変換テーブル12に登録された対応付けデータ19
を獲得する。
【0098】次に、ステップ213において、携帯型端
末装置40の一貫性保持手段43は、ステップ211で
得られた携帯型端末装置50の属性データ17と、ステ
ップ212で得られた対応付けデータ19とから、携帯
型端末装置50の属性データ17とデータ共有を行うア
プリケーションとの双方に対応した変換データ18を獲
得する。
【0099】次に、ステップ214において、携帯型端
末装置40の一貫性保持手段43は、転送すべき共有デ
ータ14を仮想共有記憶手段42から読み出して、ステ
ップ213で得られた変換データ18に基づいたデータ
変換処理を行う。このデータ変換処理によって、携帯型
端末装置50の属性データ17に依存する適切な形式に
共有データ14を変換することができる。この属性デー
タ17には、携帯型端末装置50の通信形態も含まれる
ため、変換後の共有データ14は携帯型端末装置50へ
のデータ転送においても最適な形式となる。
【0100】最後に、ステップ215において、携帯型
端末装置40の一貫性保持手段43は、ステップ214
で変換された共有データ14を、携帯型端末装置40と
携帯型端末装置50との間の無線通信回線を介して、携
帯型端末装置40の一貫性保持手段52に転送する。以
上のように、実施の形態9によれば、携帯型端末装置4
0とデータを共有すると予測される全ての携帯型端末装
置の属性データを、必ずしも携帯型端末装置40が保持
する必要のないことが判る。また、複数の携帯型端末装
置のうちの一台が比較的高機能である場合には、サーバ
装置の補助なしで、データ共有を行えることが判る。
【0101】なお、本発明は上述した各実施の形態に限
定されることなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内
において、各種の変更が可能である。また、各実施の形
態では、仮想共有記憶手段に登録された共有データを更
新する場合について説明したが、新たな共有データを仮
想共有記憶手段に登録する場合も、各実施の形態が適応
できることはいうまでもない。
【0102】
【発明の効果】本発明によるデータ共有方法およびデー
タ共有ネットワークシステムは、以上のように構成され
ているため、次のような効果を得ることができる。即
ち、第1の情報処理装置の共有データ記憶手段に対して
共有データの追加・更新があった場合に、第2の情報処
理装置の属性及びこの情報処理装置で動作するアプリケ
ーションの種別に基づいて選択された変換データを用い
て共有データを変換し、変換後の共有データを第2の情
報処理装置の共有データ記憶手段に登録させている。
【0103】このように、第2の情報処理装置に機能的
な制限がある場合にも、この制限に合ったデータに共有
データが変換されるので、第2の情報処理装置上で動作
するアプリケーションは、この制限事項を意識すること
なく、変換後の共有データを利用することができる。こ
のため、情報処理装置の属性に合致したデータ形式のみ
を用いることにより、アプリケーションが提供する機能
が大きく制限されるといった問題や、アプリケーション
にデータ変換機能を組み込むことにより、アプリケーシ
ョンが巨大化・複雑化するといった問題が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る共有データネットワークシ
ステムを示す図である。
【図2】実施の形態1に係る共有データ方式を示すフロ
ーチャートである。
【図3】実施の形態2に係る共有データネットワークシ
ステムを示す図である。
【図4】実施の形態2に係る共有データ方式を示すフロ
ーチャートである。
【図5】実施の形態3に係る共有データネットワークシ
ステムを示す図である。
【図6】実施の形態3に係る共有データ方式を示すフロ
ーチャートである。
【図7】実施の形態3に係る他の共有データネットワー
クシステムを示す図である。
【図8】実施の形態3に係る他の共有データ方式を示す
フローチャートである。
【図9】実施の形態4に係る共有データネットワークシ
ステムを示す図である。
【図10】実施の形態4に係る共有データ方式を示すフ
ローチャートである。
【図11】実施の形態5に係る共有データネットワーク
システムを示す図である。
【図12】実施の形態5に係る共有データ方式を示すフ
ローチャートである。
【図13】実施の形態6に係る共有データネットワーク
システムを示す図である。
【図14】実施の形態6に係る共有データ方式を示すフ
ローチャートである。
【図15】実施の形態6に係る他の共有データネットワ
ークシステムを示す図である。
【図16】実施の形態6に係る他の共有データ方式を示
すフローチャートである。
【図17】実施の形態7に係る共有データネットワーク
システムを示す図である。
【図18】実施の形態7に係る共有データ方式を示すフ
ローチャートである。
【図19】実施の形態8に係る共有データネットワーク
システムを示す図である。
【図20】実施の形態8に係る共有データ方式を示すフ
ローチャートである。
【図21】実施の形態8に係る他の共有データネットワ
ークシステムを示す図である。
【図22】実施の形態8に係る他の共有データ方式を示
すフローチャートである。
【図23】実施の形態9に係る共有データネットワーク
システムを示す図である。
【図24】実施の形態9に係る共有データ方式を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1〜9…共有データネットワークシステム、10…サー
バ装置(第1の情報処理装置)、13…大容量不揮発性
記憶手段(第1の記憶手段)、14…共有データ、1
5,21…仮想共有記憶手段(共有データ記憶手段)、
16,22…一貫性保持手段、17…属性データ、18
…変換データ、19…対応付けデータ、20…携帯型端
末装置(第2の情報処理装置)、23…不揮発性記憶手
段(第2の記憶手段)、24…リンク(ポインタ)、6
0…サーバ装置(第3の情報処理装置)、61…大容量
不揮発性記憶手段(第3の記憶手段)、70…携帯型端
末装置(第1の情報処理装置)、73…不揮発性記憶手
段(第4の記憶手段)、80…携帯型端末装置(第2の
情報処理装置)、83…不揮発性記憶手段(第5の記憶
手段)。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークによって接続された第1及
    び第2の情報処理装置の各々が有する共有データ記憶手
    段の一貫性を保持させることにより、これらの情報処理
    装置間でデータを共有させるデータ共有方式において、
    前記第1の情報処理装置の共有データ記憶手段に対して
    共有データの追加・更新があった場合に、前記第2の情
    報処理装置の属性に基づいて選択された変換データを用
    いて前記共有データを変換し、変換後の前記共有データ
    を前記第2の情報処理装置の共有データ記憶手段に登録
    させることを特徴とするデータ共有方式。
  2. 【請求項2】 前記変換データの選択は、前記情報処理
    装置で動作するアプリケーションの種別にも基づいて行
    われることを特徴とする請求項1記載のデータ共有方
    式。
  3. 【請求項3】 前記第1の情報処理装置には、前記変換
    データが記憶された第1の記憶手段が設けられており、
    前記共有データの変換は、前記第1の記憶手段に記憶さ
    れた変換データに基づいて行われることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載のデータ共有方式。
  4. 【請求項4】 前記第1の記憶手段には、前記第2の情
    報処理装置の属性データが記憶されており、前記変換デ
    ータの選択は、前記第1の記憶手段に記憶された前記属
    性データを用いて行われることを特徴とする請求項3記
    載のデータ共有方式。
  5. 【請求項5】 前記第2の情報処理装置には、この情報
    処理装置の属性データを記憶した第2の記憶手段が設け
    られており、前記変換データの選択は、前記第2の記憶
    手段に記憶された前記属性データを用いて行われること
    を特徴とする請求項3記載のデータ共有方式。
  6. 【請求項6】 前記第1の記憶手段には、前記変換デー
    タに対するポインタが記憶されており、前記変換データ
    の選択は、前記ポインタを用いて行われることを特徴と
    する請求項3記載のデータ共有方式。
  7. 【請求項7】 前記ポインタは、前記変換データが新た
    に選択される毎に前記第1の記憶手段に追加されること
    を特徴とする請求項6記載のデータ共有方式。
  8. 【請求項8】 前記第1の情報処理装置に接続された第
    3の情報処理装置を備え、この第3の情報処理装置には
    前記変換データが記憶された第3の記憶手段が設けられ
    ており、前記共有データの変換は、前記第3の記憶手段
    に記憶された変換データに基づいて行われることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載のデータ共有方式。
  9. 【請求項9】 前記共有データの変換は、前記第3の記
    憶手段から転送された変換データに基づいて前記第1の
    情報処理装置で行われることを特徴とする請求項8載の
    データ共有方式。
  10. 【請求項10】 前記第1の情報処理装置には、前記変
    換データに対するポインタを記憶した第4の記憶手段が
    設けられており、前記変換データの選択は、前記ポイン
    タを用いて行われることを特徴とする請求項8記載のデ
    ータ共有方式。
  11. 【請求項11】 前記ポインタは、前記変換データが新
    たに選択される毎に前記第4の記憶手段に追加されるこ
    とを特徴とする請求項10記載のデータ共有方式。
  12. 【請求項12】 前記第2の情報処理装置には、この情
    報処理装置の属性データを記憶した第5の記憶手段が設
    けられており、前記変換データの選択は、前記第5の記
    憶手段に記憶された前記属性データを用いて行われるこ
    とを特徴とする請求項8記載のデータ共有方式。
  13. 【請求項13】 前記第1の情報処理装置がサーバ装置
    であると共に、前記第2の情報処理装置が携帯型端末装
    置であり、前記第1の記憶手段が不揮発性記憶手段であ
    ることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか一
    項に記載のデータ共有方式。
  14. 【請求項14】 前記第1及び第2の情報処理装置が携
    帯型端末装置であると共に、前記第3の情報処理装置が
    サーバ装置であり、前記第3の記憶手段が不揮発性記憶
    手段であることを特徴とする請求項8から請求項12の
    いずれか一項に記載のデータ共有方式。
  15. 【請求項15】 ネットワークによって接続された複数
    の情報処理装置の各々が有する共有データ記憶手段の一
    貫性を保持させることにより、これらの情報処理装置間
    でデータを共有させるデータ共有ネットワークシステム
    において、前記情報処理装置の属性に合わせてデータを
    変換する変換データが複数記憶された第1の記憶手段
    と、前記複数の情報処理装置のいずれかの共有データ記
    憶手段に対して共有データの追加・更新があった場合
    に、共有対象である他の情報処理装置の属性に基づいて
    前記第1の記憶手段から前記変換データを選択して、こ
    の変換データで前記共有データを変換する一貫性保持手
    段とを備えることを特徴とするデータ共有ネットワーク
    システム。
  16. 【請求項16】 前記一貫性保持手段では、前記情報処
    理装置で動作するアプリケーションの種別にも基づいて
    前記変換データを選択することを特徴とする請求項15
    記載のデータ共有方式。
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