JPH09509333A - 転子下、転子周囲、および大腿骨頸部の骨折に対する処置のための骨接合補助具 - Google Patents

転子下、転子周囲、および大腿骨頸部の骨折に対する処置のための骨接合補助具

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JPH09509333A
JPH09509333A JP7500153A JP50015395A JPH09509333A JP H09509333 A JPH09509333 A JP H09509333A JP 7500153 A JP7500153 A JP 7500153A JP 50015395 A JP50015395 A JP 50015395A JP H09509333 A JPH09509333 A JP H09509333A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、転子下、転子周囲、および大腿骨頸部の骨折に対する処置のためのものであり、大腿骨(11)の基端部から骨髄のところへと導入されることができ、その先端領域(15)に先端ロック部材を受け入れるための少なくとも1つの貫通孔(13)を有し、かつ、同様に、その基端領域(14)に傾斜通路(16)を有する固定用釘(12)と、横方向位置から傾斜通路(16)を通過して大腿骨の頸部(17)および頭部(18)内へと導入されることができる大腿骨頸部用部材(19)とを具備する骨接合補助具(10)であって、大腿骨の頭部(18)内に埋設され得る大腿骨頸部用部材の少なくとも一部は、横断面が円形でも回転対称でもない。好ましくは、この領域(34)は、二重T型、あるいは二重I型形状(35)を有している。大腿骨の頭部から遠い側の端部において、大腿骨頸部用ブレード(19)には、また、径方向に突出する鍔(33)が設けられ、この鍔は、大腿骨頸部用ブレード(19)が固定用釘(12)を通して傾斜通路(16)中に挿入され得る横方向の程度を制限している。

Description

【発明の詳細な説明】転子下、転子周囲、および大腿骨頸部の骨折に対する処置のための骨接合補助具 本発明は、大腿骨頸部の骨折と同様に転子下、および転子周囲の骨折に対する 処置のための骨接合補助具に関するものであって、大腿骨の基端部から骨髄のと ころへと導入されることができるとともにその先端領域に先端ロック部材を受け 入れるための少なくとも1つの貫通孔を有しておりかつその基端領域には傾斜通 路が貫通されている固定用釘と、横方向位置から傾斜通路を通って大腿骨の頸部 および頭部内へと導入され得る大腿骨頸部用部材とを具備してなり、固定用釘の 基端部内にはステイピンあるいは均等物が挿入されて、これにより、固定用釘の 基端領域内の傾斜通路内での大腿骨頸部用部材の軸線回りの移動が制限されるか 、あるいは、完全に阻止されるかのどちらかとされている骨接合補助具に関する ものである。 この種の骨接合補助具は、例えば、欧州特許公報第0 257 118 B1 号に開示されている。補足的な情報を欧州特許公報第0 486 483 A1 号、欧州特許公報第0 521 600 A1号、欧州特許公報第0 321 170 A1号、あるいはDE−U第87 01 164.6号に見ることがで きる。公知の骨接合補助具においては、固定用釘は、大腿骨頸部用螺子を案内し 、また保持するために機能する。この目的のために、固定用釘は、その基端領域 に固定用釘自身を横切る傾斜孔部を有している。大腿骨頸部用螺子は、この傾斜 孔部を挿通して配置される。大腿骨頸部用螺子の大腿骨頭部を向く端部には、切 削用螺子部が設けられており、この切削用螺子部を利用して大腿骨頭部内への埋 設が達成されている。加えて、固定用釘の基端部内へは、ステイピンが挿入され 、これにより大腿骨頸部用螺子は、回転不可能に固定されている。このステイピ ンは、同時に、大腿骨頸部用螺子の周縁部における軸方向溝と協働して、固定用 釘の傾斜孔部内での大腿骨頸部用螺子の軸方向への移動を制限している。これに 代えて、ステイピンは、大腿骨頸部用螺子と固定用釘との間の堅固な連結を作る 目的で使用することもできる。 公知の構成の1つの不都合な特徴点は、転子周囲の骨折の場合に、大腿骨の頭 部が大腿骨頸部用螺子に関してねじれる可能性があることであった。ここで注意 が必要なことは、大腿骨頸部の相対的に柔らかい海綿状部分内に、大腿骨頸部用 螺子の考慮していない部分が埋設されていることである。切削用螺子部だけが、 大腿骨頭部の相対的に固い海綿状部分に延在している。大きな応力のもとでは、 この切削用螺子部の大腿骨頸部フラグメントに対する回転に対して安定である保 証はない。その結果、上述の大腿骨頭部のねじれが起こってしまうことになる。 したがって、本発明の目的は、転子周囲の骨折あるいは大腿骨頸部の骨折の場 合において、大腿骨頭部のねじれを信頼性高く避け得るように、公知のタイプの 骨接合補助具を発展させることにある。この場合、固定用釘と大腿骨頸部用部材 との間のスライドに関しては、公知の原理を踏襲する。この目的は、請求項1記 載の特徴点により達成される。大腿骨頸部用部材を本発明に基づいて大腿骨頸部 用ブレードとして構成することにより、まず、大腿骨頸部用ブレードは、固定用 釘内において回転に関して安定な状態で保持され、次に、大腿骨頸部用ブレード は、大腿骨頭部をねじれないように固定する。 請求項3記載の独自の構成および配置に基づいて、すなわち、大腿骨頸部用ブ レードの平坦側面が固定用釘あるいは大腿骨頸部の長さ軸と平行に延在している という構成に基づいて、大腿骨頸部用ブレードは、付加的に、大腿骨頸部用ブレ ード自身と固定用釘とにより画成される平面内において、曲げに対する特に大き な抵抗性を有することになる。したがって、本発明による大腿骨頸部用ブレード は、上述のスライドの原理の結果としての損失によって固定用釘中の傾斜通路内 での軸方向の移動が妨げられるような変形をきたす危険がなく、極端に大きな曲 げモーメントに耐えることができる。大腿骨頸部用螺子を使用した公知の構成に おいては、大腿骨頸部用螺子と固定用釘との間の二次的な強い結合というこの現 象は、大腿骨頸部の骨折、および転子の領域(横方向から中央部に向けて下方に 延びる:転子周囲の骨折のうちAO分類におけるA1およびA2タイプ)におけ る骨折の場合に、大腿骨の骨折した頭部をあるいは骨幹端の骨折申の骨折面内に おける頭部や頸部のフラグメントを所望に圧縮することが困難となること、およ び、埋設物がヒップジョイント(hip joint)中に穴を開けることの結果として 起こることが知られている。 公知の方法においては、固定用釘は、ガイドスパイクを利用して大腿骨の基端 部中に導入され得るように全体にわたって中空に形成されることが好ましい。中 空とされた固定用釘の壁厚は、約1.5ないし2.5mmであり、特に2.0m mである。 固定用釘と大腿骨頸部用ブレードとにより画成される平面内において、固定用 釘の基端領域は、先端領域に対して、約4°ないし8°だけ、特に約6°だけ横 方向外側に曲がっているという請求項6記載の手段によると、固定用スライド釘 における張力線の集中を最小とすることができる。公知の構成では、上記角度は 、12°である。固定用釘におけるこの曲がり方の違いにより、曲がりの領域に おいて交互の負荷がかかったときに、不安定さが引き起こされる。本発明の妥協 案においては、これらを避けることができる。先端領域と基端領域との間の遷移 は、急峻ではなく、曲線領域が形成されていることに注意が必要である。原則的 には、もちろん、固定用釘は、正確に直線状であることが有利である。というの は、この構成は、曲がりに対して最も強い抵抗性を与えるからである。しかしな がら、そういう手段は、外科的技法の理由により有効ではない。つまり、固定用 釘が挿入される部位を、転子窩の領域ではなく、転子の尖った先端の領域とし得 るように曲がりが必要とされることによる。固定用釘が挿入される部位が転子窩 の領域であると、骨折のために既に血流の循環が妨げられている頭部や頸部のフ ラグメントを通る血流に対して重大な障害となる。さらに、転子窩の領域への固 定用釘の挿入は、技術的に非常に困難なものである。したがって、請求項6記載 の構成は、一方における技術的な挿入の容易さと、他方における固定用釘での張 力線の集中の低減との間の理想的な妥協案である。 固定用釘の長さは、150mmと350mmとの間であり、大腿骨頸部および 転子周囲の骨折に対しては、特に約220mmであり、転子下あるいは病理学的 な骨折に対しては、特に約320mmとされている。いくぶん短めの固定用釘は 、固定用釘と大腿骨頸部用ブレードとで画成される空間に対しての平行線に沿っ て見たときには直線状である。一方、固定用釘は、右および左の大腿骨に対して 同一形状を有することができる。いくぶん長めの設計は、約1.5mの半径で下 方に曲がる大腿骨の曲率を許容するものでなければならない。この場合、右の大 腿骨に対して1つの固定用釘、左の大腿骨に対して他の固定用釘が必要となる。 すべての場合において、固定用釘の先端部は、大腿骨の海綿状部分内に穏やか に導入され得るように、丸められていることが好ましい。 本発明による構成において安定性に関して特に意義のある手段は、固定用釘の 基端領域に設けられた大腿骨頸部用ブレードのための傾斜通路の領域における傾 斜通路に直交する方向の幅は、固定用釘の傾斜通路の領域よりも先端側に位置す る領域の幅あるいは外径よりも大きいことである。各々の場合において、これら 異なる幅を有する領域間の遷移領域は、応力集中を避けるために、先鋭な角度を もってではなく緩やかに曲がっているべきである。この構成により、固定用釘の 大腿骨頸部用ブレードのための傾斜通路の領域における破損が信頼性高く避けら れる。この領域は、安定性に関して極度に重大なものである。というのは、この 領域は、大腿骨頸部用ブレードのために相対的に重い負荷がかかっており、弱点 となるからである。上記手段により、大腿骨頸部用ブレードのための傾斜通路の 回りの重要な領域において破損に対しての十分な抵抗性が得られる。 固定用釘の基端部には、少なくとも2つ、好ましくは3つの凹所が等間隔環状 に配置されて設けられており、これら凹所は、該凹所に係合し得る位置決め部材 の凸部との嵌合を可能とするためのものである。この構成により、堅固な、特に 回転に関して安定な位置決め部材と固定用釘との間の接続が得られる。このよう な堅固な接続は、大腿骨頸部用ブレード、および、固定用釘のための先端ロック 部材の配置に関して非常に重要である。これにより、位置精度の高い操作が保証 される。 大腿骨頸部用ブレードのための傾斜通路の長さ軸と、固定用釘の基端領域の長 さ軸との開き角は、125°であるか、あるいは、135°であるか、のいずれ かとされている。固定用釘を通る傾斜通路のこれら2つの実施形態は、共に、固 定用釘に対する大腿骨頸部用ブレードの位置を決めるものであって、実用上十分 であることがわかっている。これら2つの角度においては、大腿骨頸部と大腿骨 体との間の角度に関して、すべての生理学的な変化に適応することができる。中 央線から大きく離れるような角度、すなわち140°あるいはそれ以上の角度は 、本発明による構成においては要求されないものであり、骨の外皮を通しての力 の伝達に対して信頼性がない。したがって、本発明による骨接合補助具が適用さ れる場合には、ただ2つの位置決め弓(positioning bows)が必要とされる。1 つは125°に対してのものであり、他の1つは135°に対してのものである 。したがって、工具の数が少数で済む。 本発明による固定用釘の平均直径は、約11ないし14mmであり、好ましく は、約12mmである。この相対的に細い直径で十分である。というのは、固定 用釘から骨への力の伝達が起こらないからであり、また、起こるべきともされて いないからである。力は、大腿骨頸部用ブレードにより、骨髄内に埋設された固 定用釘を介して、先端ロック部材へと、さらには大腿骨先端部へと伝達される。 固定用釘が大きくかつ堅固である場合には、大腿骨と直接的に接触することにな り、不都合なものとなる。それは、固定用釘が大腿骨を壊す危険があるからであ り、固定用釘の端部においてより大きな骨折の危険がもたらされる。 上記骨接合補助具の構成との組み合わせるという場合と、それ自体を独自にと らえた場合、すなわち従来の大腿骨頸部用螺子に適用した場合との両方において 、請求項14記載の手段は、大きな意義がある。それは、特に、大腿骨頸部用部 材、すなわち本発明による大腿骨頸部用ブレードまたは従来からの大腿骨頸部用 螺子が、外側端部において、すなわち大腿骨頭部から遠い側の端部において、径 方向に突出する張出部、特に環状の鍔を備えており、径方向張出部が、大腿骨頸 部用部材が固定用釘の傾斜通路内へと挿入される際の横方向の程度を制限すると いう手段である。したがって、大腿骨頸部用部材は、負荷時において大腿骨頸部 用部材が内反位置内へと傾斜する危険をはらんだ状態で、偶然に固定用釘の傾斜 通路内の奥深くへと打ち込まれ過ぎることがない。一旦、大腿骨頸部用部材がそ のように傾いてしまうと、正規の位置へと戻すことが極度に困難であることは、 経験的に知られている。従来の大腿骨頸部用螺子を使用した場合には、適用され た螺子が短いときに、そのような危険が大きい。 このような接合に関して、請求項15記載の手段を特に強調しておく。それは 、同様に、上記構成と組み合わせられても良いし、あるいは、それ自身単独に採 用されても良い。その手段というのは、大腿骨頸部用部材は、大腿骨頸部用ブレ ードとして構成され、大腿骨頸部用ブレードの大腿骨頭部内に埋設される領域が 、二重T型、I型、T型、星型、U型、あるいは均等形状のような形状として構 成されており、好ましくは、ガイドワイヤのための中央孔部を有しているもので ある。請求項16によれば、大腿骨の頭部中に埋設される大腿骨頸部用部材、す なわち大腿骨頸部用ブレードの前記形状とされた領域の先行端部は、切削端とし て構成されている。このような大腿骨頸部用ブレードの設計は、大きな幾何学的 な慣性モーメントが得られるという点で特徴づけられるものであり、またこれに 対応して、相対的に薄い壁厚を有する構成と組み合わせて曲げに対して大きな抵 抗性が得られるという点で特徴づけられるものである。したがって、大腿骨頸部 用ブレードが大腿骨の頭部および頸部に導入されるあるいは打ち込まれるに際し て、置換される海綿状部分の量は非常に少なくて済むことになる。大腿骨頸部用 ブレードの導入は、幾分は先行端部が切削端として構成されていることにより、 比較的穏やかな手続きとなる。 上記のような形状に構成されることは、また、大腿骨頸部用ブレードに関して の大腿骨頭部および/または頸部が有している上記回転に対する安定性を保証す るものである。 さらに、上記形状領域を有する大腿骨頸部用ブレードが仮に回転対称な横断面 であったならば、回転を禁止する付加的な固定手段を、固定用釘の傾斜通路の領 域に設ける必要がある。この観点において、上記従来技術を参照されたい。 最後に、特に重要な他の特徴点は、請求項17記載の構成である。これに関し ては、同様の保護が上記構成について独自に必要とされる。この構成の強調すべ き特徴点は、固定用釘の先端領域における少なくとも1つの貫通孔は、横断面が 長孔状であって、楕円形の貫通孔を形成しており、先端ロック部材、特に先端ロ ックボルトは、固定用釘の静的な先端ロックのためのロックボルトが楕円形の貫 通孔の基端側に導入され、固定用釘の動的な先端ロックのためのロックボルトが 楕円形の貫通孔の先端側に導入されるように、貫通孔を挿通し得るとともに、大 腿骨中に埋設される。したがって、請求項18に記載されているように、そのよ うな楕円形の貫通孔の開口の長さは、関連するロックボルトの直径の約2倍に対 応することが好ましい。原則的には、楕円形の貫通孔の開口の長さは、少しばか り少しばかり小さくても、あるいは、少しばかり大きくても構わない。それゆえ この構成は、固定用釘の静的な先端固定と、固定用釘の動的な先端固定との両方 を許容するものである。これに対して、この種の公知の骨接合補助具においては 、固定用釘の静的な先端固定のみが可能であって、骨用螺子が先端貫通孔を挿通 することによりそれが達成されていた。本発明においては、この骨用螺子は、大 腿骨内に先端ロックボルトを保持するのに足りるだけのなるべく小さい螺子山の 切削用螺子部を備える先端ロックボルトに置き換えられている。本発明において は、螺子と同じような先端ロックボルトの強い螺子止めは行わない。逆に、本発 明においては、そのような強い螺子止めはすべきではない。それは、将来的に骨 折をもたらすような弱い部分を作り出すことになることがよく知られているから である。本発明の先端ロックボルトは、大腿骨中において、固定用釘に対して先 端ロックボルトの海綿状部分内での滑りを防止し得る程度の堅さでしか保持され ていない。 本発明による先端ロックボルトは、位置決め部材により導入される。位置決め 部材は、楕円形の貫通孔内における先端ロックボルトの配置のために、180° だけ回転され得るとともに、ロックボルトの直径に対応する孔部が形成された位 置決めチューブを備えている。このような位置決め部材については、請求項21 において具体的に記載されている。そのような位置決め部材は、患者の右側およ び左側のどちらに対してもただ1つを準備するだけで足りるものである。位置決 め部材は、堅固な接続を形成するために、固定用釘の基端部に装着される。この 装着は、螺子止めか、あるいは、把持機構かのどちらかにより達成される。さら に、位置決め部材の操作に際しては、側部ハンドルを握ることによる変形を避け る目的から、長いレバーアームが不要であることに注意が必要である。加えて、 位置決め部材は、所定の目標位置(一方においては、大腿骨頸部用ブレードの位 置であり、他方においては、先端ロック部材の位置)からの逸脱をもたらすよう な位置決め部材自身の構成部材間の相対運動を避ける目的で、一部材から構成さ れている。つまり、構成上の位置精度の高さが保証されている。 先端ロック部材の位置に関しては、特に先端ロックボルトの位置に関して、本 発明の位置決め部材には、固定用釘の先端に向けて固定用釘とほぼ平行な方向に 延在しかつ一体的に構成されたアームにおいて、固定用釘の先端領域に形成され た少なくとも1つの楕円形の貫通孔のうちの少なくとも一方と関連して、自身と 係合し得る位置決めチューブを受け入れるための長孔が設けられており、位置決 めチューブには、自身の一端に位置決め孔部が形成されている。この位置決め孔 部の内径は、位置決め孔部を挿通するロックボルトの外径よりもわずかに大きい ものとされている。位置決めチューブは、長孔内において180°だけ回転する ことができ、この結果、位置決めチューブ内の1つの位置決め孔部は、固定用釘 の先端領域における関連する楕円形の貫通孔のうちの基端側に位置するもの、あ るいは先端側に位置するもののいずれか一方と軸線合わせがなされることができ る。それが位置決め部材の長孔内に位置された後に、位置決めチューブは、固定 螺子あるいは均等物によりその位置に固定される。 本発明による大腿骨頸部用ブレードが導入され得るように、位置決め部材は、 大腿骨の頸部および頭部の対応する領域に孔を開けるために使用される。その際 、転子先端部近傍に対しては約3.5mmの直径のドリルが、他の部位に対して は約10mmの直径のドリルが緩やかに使用される。転子先端部以外の部位は、 大腿骨頸部用ブレードの側方部分(先端部)を受け入れるための空間を開けるた めに機能する。大腿骨頸部用ブレードの中間(基端)形状領域に対しては、約3 .5mmの直径の初期の孔で十分である。孔開けは、先に言及した大腿骨頸部用 ブレードのための位置決めワイヤにより達成される。 固定用釘の先端領域における上記楕円形の貫通孔に関しては、静的な先端固定 は、概して、標準的に配置されたA1およびA2タイプの転子周囲の骨折あるい は大腿骨頸部の骨折の場合になされるということを説明しておくべきである。動 的な先端固定は、例えば、A3タイプの横骨折の場合に、あるいは転子下の骨折 の場合に使用される。 そして、本発明の骨接合補助具が使用された場合には、上記記載により、最小 の数の工具で済むことは明らかである。すなわち、 −125°用の位置決め部材、 −135°用の位置決め部材、 −大腿骨頸部用ブレードのための孔開け用およびセンタリング用スリーブ、 −先端ロックボルトのための孔開け用および位置決め用チューブ、 −大腿骨頸部用ブレードのための位置決めワイヤ(直径約3.0mm)、 その他、大腿骨頸部用ブレードを打ち込むためのハンマ手段、先端ロックボルト のためのおよび大腿骨頸部用ブレードと係合するステイピン(スタッドスクリュ ー)のためのスクリュードライバである。 以下においては、本発明による骨接合補助具について、添付図面を参照して説 明する。 図1は、本発明に基づいて構成された固定用釘を示す側面図である。 図2は、図1に示す固定用釘を示すもので、一部は長さ方向の断面図であり、 一部は正面図である。 図3は、図2のA−A方向から見た固定用釘の基端部を拡大して示す平面図で ある。 図4は、本発明に基づいて構成されたものであるとともに、図1ないし図3に 示す固定用釘と係合する大腿骨頸部用ブレードを示す側面図である。 図5は、図4に示す大腿骨頸部用ブレードの横方向から見た端部(先端部)を 示す側面図である。 図6は、図4に示す大腿骨頸部用ブレードの中央に対応する部分(基端側)を 拡大して示す断面図である。 図7は、図4に示す大腿骨頸部用ブレードの図4におけるA−A線矢視断面を 拡大して示す断面図である。 図8は、固定用釘、大腿骨頸部用ブレード、および関連する位置決め部材の互 いの相対的な位置関係、および大腿骨に対する位置関係を示す正面図である。 図1ないし図8には、大腿骨頸部の骨折と同様に転子下および転子周囲の骨折 に対する処置のための骨接合補助具10(図8に図示)が示されている。骨接合 補助具10は、固定用釘12を備えるものであり、固定用釘12は、大腿骨11 の基端部から骨髄のところへと導入されることができる。固定用釘12は、その 先端領域に、先端ロック部材、特に図示していないロックボルトを受け入れるた めの2つの楕円形の貫通孔13が形成されており、その基端領域14には、傾斜 通路16が形成されている。そして、骨接合補助具10は、大腿骨頸部用部材を 備えるものであり、大腿骨頸部用部材は、横方向位置から、傾斜通路16を通し て大腿骨の頸部17および頭部18内へと、基本的には矩形横断面を有する大腿 骨頸部用ブレード19の形態で導入されることができる。固定用釘12の先端領 域に対しては、参照符号15が付されている。 傾斜通路16の横断面は、大腿骨頸部用ブレード19に対応しており、大腿骨 頸部用ブレード19および傾斜通路16は、大腿骨頸部用ブレード19が傾斜通 路16内においてがたつくことなく保持されるような互いに相対的な寸法とされ ている。固定用釘12の基端部20内には、ここでは図示していないステイピン (スタッドボルトあるいは均等物)が、特に、ねじ込みにより、導入されること ができる。対応する雌螺子孔には、図2において、参照符号21が付されている 。雌螺子孔21内にねじ込まれたステイピンにより、傾斜通路16内での大腿骨 頸部用ブレード19の軸線回りの動きが制限されるか、あるいは、完全に妨げら れるかのどちらかである。この目的のために、大腿骨頸部用ブレード19が傾斜 通路16に位置する領域22(図4に図示)には、この領域22の少なくとも基 端部に(図示の実施形態においては、領域22の先端部においても設けられてい るが)、長さ方向軸に対して平行に溝23が設けられている。溝23は、固定用 釘12の基端部20内に装入されるロック部材、すなわち上述のステイピンと係 合する。1つの溝23に軸方向に離間する複数の凹所24を付加的に設けてもよ い。凹所24は、固定用釘12と大腿骨頸部用ブレード19との間の信頼性の高 い堅固な結合を作り出すためのもので、これら凹所24により必要に応じてステ イピンを固定することができる。このようにして、大腿骨頸部用ブレード19の 軸線回りの動きは、必要に応じて信頼性が高い状況で阻止することが可能である 。要求によっては、図4に示す大腿骨頸部用ブレード19のステイピンに隣接す る側部に、軸方向溝23を設けることができる。この軸方向溝23には、細長い 形状の(troughlike)複数の凹所24を設けても、あるいは設けなくてもどちら でも構わない。凹所24を設ける構成は、固定用釘12の傾斜通路16内におい ての大腿骨頸部用ブレード19を不動としたい場合に、特に採用される。このよ うな観点から、図4に示した実施形態は、2重の機能を有している。 既に説明したとおり、本実施形態においては、大腿骨頸部には、横断面が円形 、すなわち回転に関して対称な形状ではなく、むしろ矩形である大腿骨頸部用ブ レード19が適用されている。この大腿骨頸部用ブレード19により、および、 これと対応する固定用釘12の傾斜通路16の横断面形状により、傾斜通路16 内での大腿骨頸部用ブレード19の回転は、完全に阻止されている。矩形の傾斜 通路16は、大腿骨頸部用ブレード19がそれの端部に位置するように配置され ており、その結果、大腿骨頸部用ブレード19の平坦側面は、固定用釘12ある いは大腿骨頸部の長さ軸に平行に延在している。上述の構成により、大腿骨頸部 用ブレードの曲げに関しての特に大きな抵抗性がもたらされる。結局、曲がりが 防止されていることにより、大腿骨頸部用ブレード19が軸方向にあるいは軸線 回りに動くという危険がない。 大腿骨頸部用ブレード19の傾斜通路16内への動的な配置に関して、動きの 信頼性は確保されている。 図2に示すように、固定用釘12は、ここでは図示していないものの公知であ る案内用スパイクにより大腿骨の基端部内に挿入され得るように、長さ全体にわ たって中空に(孔部25)構成されている。中空とされた固定用釘12の壁厚は 、約2.0mmである。固定用釘は、人体に適応性のある材料からなるもので、 特に、チタン、あるいはチタン合金からなるものである。大腿骨頸部用ブレード 19、および、大腿骨頸部用ブレードのためのステイピン、先端ロックボルトと いった他の部材に対しても、同じ材料が適用されている。 さらに図2に、同様に図8に示すように、固定用釘12と大腿骨頸部用ブレー ド19とにより画成される平面内において、固定用釘12の基端領域14は、先 端部15に対して横方向外側に約6°だけ曲がっている。そして、基端領域と先 端領域との間の遷移領域は、急激な角度変化をもたらさないように、曲線部26 とされている。 本実施形態における固定用釘12は、回転に対して対称であり、また、断面が 円形である。原理的には、大腿骨内での骨接合補助具の回転に対する安定性を高 めるために楕円形の断面形状が考えられる。 ここでは図示していない大腿骨頸部用ブレード19のためのステイピンに関し ては、ステイピンは、固定用釘12の基端部20内に公知の方法により嵌め込ま れることに言及しておく必要がある。 傾斜通路16という重要な領域における固定用釘12の安定性を高めるために 、この領域は、固定用釘12の先端領域15に対して拡径されている。具体的に 言えば、傾斜通路16の領域において固定用釘12の外径は、先端領域15の直 径の約2倍の大きさとされている。これらの寸法は、傾斜通路16の領域におい て上述の固定用釘12の壁厚が維持されることさえも保証する。これにより、固 定用釘12の傾斜通路16の領域における破損の危険性が除去される。 一般に、先端領域15と拡径された基端領域14との間のすべての遷移領域は 、これら遷移領域における応力集中を避けるために、先鋭な角度ではなく緩やか に変化する曲率でもって構成されるべきである。 図1ないし図3に示すように、特に図3に示すように、固定用釘12の基端部 20には、3つの凹所27が等間隔環状に形成されている。これら凹所27によ り、図8において参照符号28で示すような位置決め部材から凹所27に対応し て突出する凸部との嵌合が達成される。このような押し込み方向の係合は、引き 抜き方向の係合(図8に示すスタッド28と、図2に示す固定用釘12の基端部 20における雌螺子孔30との間の係合)に対して、付加的になされるものであ る。そして、このような押し込み方向の係合により、位置決め部材28と固定用 釘12との間の堅固な結合が得られ、この結合は、大腿骨頸部用ブレード19お よび先端ロックボルトの正確な位置決めのために必要なものである。 大腿骨頸部用ブレード19のための傾斜通路16の長さ軸31と、固定用釘1 2の基端領域14の長さ軸32との開き角αは、125°であるか、あるいは、 代用的に135°であるか、のいずれかとされている。これらのうちどちらを選 ぶかについての決定要因については、上述の通りである。 図8に示すような大腿骨頸部用ブレード19には、大腿骨の頭部18から遠い 側の外側端部において、環状の鍔33の形態で径方向張出部が設けられている。 この径方向張出部は、大腿骨頸部用ブレード19が、固定用釘12の傾斜通路1 6内へと挿入され得る横方向の程度を制限している。この径方向張出部、あるい は鍔33は、上述の大腿骨頸部用ブレードあるいは大腿骨頸部用螺子が移動して しまう危険を避けるために、通常の大腿骨頸部用螺子に対しても、また、有効に 使用されている。一方、それは、実用的な意味で独自に構造上の特徴点である。 図4、図6、図7、および図8に示すように、大腿骨頸部用ブレード19の領 域34は、大腿骨の頭部18あるいは頸部17内に埋設され得るものであり、二 重T型、あるいは二重I型形状35として構成されている。二重T型、あるいは 二重I型形状35は、ここでは図示していないものの公知であるガイドワイヤの ための中央孔部36を有している。領域34の先行端部は、大腿骨の頭部18中 に埋設されるものであり、のみ状の切削端37を有して構成されている。切削端 37により、大腿骨頸部用ブレード19の大腿骨頸部および頭部の海綿状部分へ の侵入に際して、大腿骨頸部用ブレードと同程度の大きさに海綿状部分に一次的 な孔開けを行う必要がなく、侵入が容易とされる。上述の如く、大腿骨頸部用ブ レード19が二重T型、あるいは二重I型形状の領域34を有して構成されてい ることから、非常に大きな幾何学的な慣性モーメントが得られ、また一方におい て、横断面積の極小部における曲げに対しての非常に大きな抵抗性が得られる。 その結果、大腿骨頸部用ブレードが大腿骨の頸部および頭部に侵入するに際して 、置き換えられる海綿状部分は、わずかである。加えて、前記形状の領域34は 、骨接合補助具が大腿骨頸部あるいは転子周囲の骨折の処置に使用された場合に 、骨の直線部分に対する大腿骨の頸部あるいは頭部の回転の安定性を助長するも のである。 固定用釘12の先端領域における2つの先端部貫通孔13は、楕円形の貫通孔 として形成されている。先端部ロック部材、特にロックボルトは、固定用釘12 の静的な先端ロックのためのロックボルトが基端側に(図1および図2において 上方に)位置する貫通孔13に挿入され、固定用釘12の動的な先端ロックのた めのロックボルトが先端側に(図1および図2において下方に)位置する貫通孔 13に挿入されるように、2つの先端部貫通孔13に対して挿入され、大腿骨内 の埋設に供されている。本実施形態においては、楕円形の貫通孔13の各々は、 その長さが、関連するロックボルトの直径の約2.5倍、あるいは、楕円形の貫 通孔13自身の幅の2.5倍に対応する開口を有している。 先端ロックボルトは、位置決め部材28により導入される。既に説明したよう に、先端ロックボルトは、各々が、先端部になるべく小さい螺子山の切削用螺子 部を備えているべきである。螺子部は、大腿骨内にロックボルトを保持するのに 十分なものであればよい。先行技術とは対照的に、強い螺子止めはすべきではな い。それは、骨に与える危害を最小にするためである。 図8を参照して、説明している骨接合補助具に好適に使用される位置決め部材 について、再度説明を加えることとする。なお、位置決め部材は、図中において 参照符号28で示されている。位置決め部材28は、固定用釘12の基端部20 に対して、堅固な接続のために以下のような方法で適用されることができる。位 置決め部材28には、固定用釘12の先端に向けて固定用釘12とほぼ平行な方 向に延在するアームが一体的に構成された状態で設けられている。そして、この アームには、固定用釘12の先端領域に形成された少なくとも1つの楕円形の貫 通孔13のうちの少なくとも一方と関連して長孔38が設けられている。長孔3 8は、長孔38自身に対応した形状をもった位置決めチューブ39を受け入れる ためのものである。位置決めチューブ39の一端には、孔部40が形成されてい る。孔部40の内径は、この孔部40を貫通するロックボルトの外径よりもわず かに大きいものとされている。位置決めチューブ39は、長孔38内において、 180°だけ回転することができ、この結果、位置決めチューブ内の孔部40は 、関連する固定用釘12の先端領域における楕円形の貫通孔13のうちの基端側 に位置するもの、あるいは先端側に位置するもののいずれか一方と軸線合わせさ れることができる。ここで説明した位置決めチューブ39を180°だけ回転さ せるという方法は、図8において、両端矢印41により示されている。孔部40 は、同時に、大腿骨中に先端ロックボルトを収容させるための孔を開けるドリル のためのスリーブとして機能する。アーム42には、大腿骨頸部用ブレード19 の延長上に対応する線上に、大腿骨頸部用ブレードのための、孔開け用スリーブ およびセンタリング用スリーブを受け入れるための開口が設けられている。これ ら2つのスリーブは、共に公知の構成部材であるので図8には示されていない。 位置決め部材28は、個々の部材の互いの位置ずれを避けるために一体的に構成 されている。結局、固定用釘12の装着後において、先端ロックボルトの挿入と 同様に、大腿骨頸部用ブレードの挿入が高い位置精度で達成される。 上記システムのすべての構成上の特徴点が1つのユニットに集められたときに は、発明者による最初の試行で既に示されたように、先行技術と比較して最適な 骨接合補助具が得られた。 この説明文書中において開示したすべての特徴点は、本発明の本質として、単 独であるいは組み合わせにより先行技術に対して新規である範囲内において請求 の範囲に記載されている。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年8月14日 【補正内容】 (国際出願時明細書第1頁から第11頁まで(翻訳文明細書第1頁第1行目から 第10頁第13行目まで)を補正しました。)転子下、転子周囲、および大腿骨頸部の骨折に対する処置のための骨接合補助具 明細書 本発明は、請求項1前段の記載に関するものであって、固定用釘と大腿骨頸部 用部材とそれに関連するロック用ロッドとを備える骨接合補助具に関するもので ある。 この種の骨接合補助具は、例えば、欧州特許公報第0 321 170 A1 号に開示されている。公知の骨接合補助具においては、固定用釘は、大腿骨頸部 用螺子を案内し、また保持するために機能する。この目的のために、固定用釘は 、その基端領域に固定用釘自身を横切る傾斜孔部を有している。大腿骨頸部用螺 子は、この傾斜孔部を挿通して配置される。大腿骨頸部用螺子の大腿骨頭部を向 く端部には、切削用螺子部が設けられており、この切削用螺子部を利用して大腿 骨頭部内への埋設が達成されている。加えて、固定用釘の基端部内へは、ステイ ピンが挿入され、これにより大腿骨頸部用螺子は、回転不可能に固定されている 。このステイピンは、同時に、大腿骨頸部用螺子の周縁部における軸方向溝と協 働して、固定用釘の傾斜孔部内での大腿骨頸部用螺子の軸線回りの移動を制限し ている。これに代えて、ステイピンは、大腿骨頸部用螺子と固定用釘との間の堅 固な連結を作る目的で使用することもできる。この公知の構成の1つの不都合な 特徴点は、転子周囲の骨折の場合に、大腿骨の頭部が大腿骨頸部用螺子に関して ねじれる可能性があることであった。ここで注意が必要なことは、大腿骨頸部の 相対的に柔らかい海綿状部分内に、大腿骨頸部用螺子の考慮していない部分が埋 設されていることである。切削用螺子部だけが、大腿骨頭部の相対的に固い海綿 状部分に延在している。大きな応力のもとでは、この切削用螺子部の大腿骨頸部 フラグメントに対する回転に対して安定である保証はない。その結果、上述の大 腿骨頭部のねじれが起こってしまうことになる。 この状況は、欧州特許公報第0 521 600 A1号に記載の骨接合補助 具においても同様である。そこでは、大腿骨頸部用部材は、自由端側に形成され た螺子部に関して全く回転対称である。固定用釘を通る傾斜通路内における大腿 骨頸部用部材の軸線回りの固定に関しては、一切、手段が講じられていない。し かしながら、固定用釘の基端領域における傾斜通路の断面が、円形すなわち回転 対称な形状以外の形状であることが開示されている。固定用釘における傾斜通路 を挿通して延在する大腿骨頸部用部材の断面は、傾斜通路の断面と対応した断面 とされている。これらの手段により、固定用釘への大腿骨頸部用部材の装着は、 回転に関して安定的になされる。しかしながら、大腿骨頸部用部材に対しての大 腿骨頸部自体の回転安定性は、この手段によっても保証されるわけではない。と いうのは、大腿骨頸部用部材のうち、大腿骨頸部の海綿状部分内に延在する部分 は、回転対称であって、また、自由端部に回転対称な螺子部が設けられているか らである。最後に、大腿骨頸部用部材を受け入れる傾斜通路の領域における固定 用釘の破損に対する抵抗性を増加させる手段も、また、欠如している。欧州特許 公報第0 321 170 A1号に記載の骨接合補助具においても同様の議論 ができる。 米国特許公報第A 4,103,683号には、金属ストリップからなり、大 腿骨頭部を向く端部に螺旋状コイル部を有する大腿骨頸部用部材の構成が開示さ れている。さらに、大腿骨頸部用部材がこのように構成されていることにより、 固定用釘に対して適切な角度で延在することになる。この観点から、以下のこと に注意が必要である。すなわち、一般に大腿骨頸部は、大腿骨の直線部分に対し て約125°の角度で傾斜している。この角度は、年齢の増加につれて小さくな っていくものである。どのような場合においても、実在の大腿骨頸部が直線部分 に対して約90°の角度で傾斜するようなことは考えられない。結果的に、この 公知の構成が採用されたときには、時間経過により大腿骨頸部用部材が大腿骨頸 部から露出してしまう可能性を除外するわけにはいかない。加えて、螺旋状のコ イル端部を有する大腿骨頸部用部材、あるいは、公知の大腿骨頸部用ブレードは 、固定用釘の基端部における対応するスリットを挿通してねじ込まれることにな る。したがって、公知の大腿骨頸部用ブレードは、大きな寸法の螺子として振舞 うこととなる。そして、大腿骨頸部へと入り込み、海綿状部分に相応のダメージ を引き起こすこととなる。さらに、螺子のように螺旋状に巻かれた公知の大腿骨 頸部用ブレードが使用された場合には、大腿骨頭部は、ねじれを防止し得る状態 で固定されることはできない。他の公知の例においては、大腿骨頸部用ブレード は、固定用釘と大腿骨頸部用ブレードとにより画成される面に対してほぼ直交す る方向において、弾性的かつ柔軟なばね板(spring leaf)のように振舞う。公 知の構成のこの方向における安定性は、したがって、制限されている。 上記従来技術に鑑みて、本発明の目的は、欧州特許公報第0 321 170 A1号により公知のタイプの骨接合補助具を、最強の負荷がかかったときでさ え破損しないような抵抗力を保証し得るように、かつ、大腿骨頭部のねじれを避 け得るように、発展させることにある。 この目的は、請求項1記載の特徴点により達成される。 大腿骨頸部用部材を本発明に基づいて大腿骨頸部用ブレードとして構成するこ とにより、まず、大腿骨頸部用ブレードは、固定用釘内において回転対称な状態 で保持され、次に、大腿骨頭部は、大腿骨頸部用ブレードによりねじれることが ない状態で固定される。本発明の構成の安定性に関して、特に意義のあるものは 、大腿骨頸部用ブレードを受け入れる傾斜通路の領域における固定用釘の壁厚を 増加させるという要求である。この手段により、極度に大きな負荷がかかった場 合においてさえも、傾斜通路の領域における固定用釘の破損を避けることができ る。ここでの配慮は、この領域が安定性の観点から非常に重要であることによる ものである。というのは、それの構成上からの自然な成りゆきとして、大腿骨頸 部用ブレードによる相対的に大きい応力を受けることによって弱点となることに よる。壁厚増加の要求により、この重要な領域において、破損に対する適切な抵 抗力が得られる。 本発明による大腿骨頸部用部材は、海綿状部分の置換が最小な状態で大腿骨頸 部中に導入され得ることにより、少しのダメージしか引き起こさない。加えて、 本発明による大腿骨頸部用部材は、すべての平面内における曲げに対する大きな 抵抗性、および、長さ軸回りのねじれに対する大きな抵抗性により特徴づけられ ている。 本発明における有利な構成の詳細に関しては、従属請求項中において記載がな されている。しかしながら、これらを補足すると、固定用釘は、ガイドスパイク を利用して大腿骨の基端部中に導入され得るように、公知の方法によって長さ全 体にわたって中空に形成されていることが好ましい。中空とされた固定用釘の壁 厚は、約1.5ないし2.5mmであり、特に2.0mmである。 固定用釘と大腿骨頸部用ブレードとにより固成される平面内において、固定用 釘の基端領域は、先端領域に対して、約4°ないし8°だけ、特に約6°だけ横 方向外側に曲がっているという請求項7記載の手段によると、固定用スライド釘 における張力線の集中を最小とすることができる。公知の構成では、上記角度は 、12°である。固定用釘におけるこの曲がり方の違いにより、曲がりの領域に おいて交互の負荷がかかったときに、不安定さが引き起こされる。本発明の妥協 案においては、これらを避けることができる。先端領域と基端領域との間の遷移 は、急峻ではなく、曲線領域が形成されていることに注意が必要である。原則的 には、もちろん、固定用釘は、正確に直線状であることが有利である。というの は、この構成は、曲がりに対して最も強い抵抗性を与えるからである。しかしな がら、そういう手段は、外科的技法の理由により有効ではない。つまり、固定用 釘が挿入される部位を、転子窩の領域ではなく、転子の尖った先端の領域とし得 るように曲がりが必要とされることによる。固定用釘が挿入される部位が転子窩 の領域であると、骨折のために既に血流の循環が妨げられている頭部や頸部のフ ラグメントを通る血流に対して重大な障害となる。さらに、転子窩の領域への固 定用釘の挿入は、技術的に非常に困難なものである。したがって、請求項7記載 の構成は、一方における技術的な挿入の容易さと、他方における固定用釘での張 力線の集中の低減との間の理想的な妥協案である。 固定用釘の長さは、150mmと350mmとの間であり、大腿骨頸部および 転子周囲の骨折に対しては、特に約220mmであり、転子下あるいは病理学的 な骨折に対しては、特に約320mmとされている。いくぶん短めの固定用釘は 、固定用釘と大腿骨頸部用ブレードとで画成される空間に対しての平行線に沿っ て見たときには直線状である。一方、固定用釘は、右および左の大腿骨に対して 同一形状を有することができる。いくぶん長めの設計は、約1.5mの半径で下 方に曲がる大腿骨の曲率を許容するものでなければならない。この場合、右の大 腿骨に対して1つの固定用釘、左の大腿骨に対して他の固定用釘が必要となる。 すべての場合において、固定用釘の先端部は、大腿骨の海綿状部分内に穏やか に導入され得るように、丸められていることが好ましい。 上述したように、本発明による構成において安定性に関して特に意義のある手 段は、固定用釘の基端領域に設けられた大腿骨頸部用ブレードのための傾斜通路 の領域における傾斜通路に直交する方向の幅は、固定用釘の傾斜通路の領域より も先端側に位置する領域の幅あるいは外径よりも大きいことである。各々の場合 において、これら異なる幅を有する領域間の遷移領域は、応力集中を避けるため に、先鋭な角度をもってではなく緩やかに曲がっているべきである。この構成に より、固定用釘の大腿骨頸部用ブレードのための傾斜通路の領域における破損が 信頼性高く避けられる。この領域は、安定性に関して極度に重大なものである。 というのは、この領域は、大腿骨頸部用ブレードのために相対的に重い負荷がか かっており、弱点となるからである。上記手段により、大腿骨頸部用ブレードの ための傾斜通路の回りの重要な領域において破損に対しての十分な抵抗性が得ら れる。 固定用釘の基端部には、少なくとも2つ、好ましくは3つの凹所が等間隔環状 に配置されて設けられており、これら凹所は、該凹所に係合し得る位置決め部材 の凸部との嵌合を可能とするためのものである。この構成により、堅固な、特に 回転に関して安定な位置決め部材と固定用釘との間の接続が得られる。このよう な堅固な接続は、大腿骨頸部用ブレード、および、固定用釘のための先端ロック 部材の配置に関して非常に重要である。これにより、位置精度の高い操作が保証 される。 大腿骨頸部用ブレードのための傾斜通路の長さ軸と、固定用釘の基端領域の長 さ軸との開き角は、125°であるか、あるいは、135°であるか、のいずれ かとされている。固定用釘を通る傾斜通路のこれら2つの実施形態は、共に、固 定用釘に対する大腿骨頸部用ブレードの位置を決めるものであって、実用上十分 であることがわかっている。これら2つの角度においては、大腿骨頸部と大腿骨 体との間の角度に関して、すべての生理学的な変化に適応することができる。中 央線から大きく離れるような角度、すなわち140°あるいはそれ以上の角度は 、本発明による構成においては要求されないものであり、骨の外皮を通しての力 の伝達に対して信頼性がない。したがって、本発明による骨接合補助具が適用さ れる場合には、ただ2つの位置決め弓(positioning bows)が必要とされる。1 つは125°に対してのものであり、他の1つは135°に対してのものである 。したがって、工具の数が少数で済む。 本発明による固定用釘の平均直径は、約11ないし14mmであり、好ましく は、約12mmである。この相対的に細い直径で十分である。というのは、固定 用釘から骨への力の伝達が起こらないからであり、また、起こるべきともされて いないからである。力は、大腿骨頸部用ブレードにより、骨髄内に埋設された固 定用釘を介して、先端ロック部材へと、さらには大腿骨先端部へと伝達される。 固定用釘が大きくかつ堅固である場合には、大腿骨と直接的に接触することにな り、不都合なものとなる。それは、固定用釘が大腿骨を壊す危険があるからであ り、固定用釘の端部においてより大きな骨折の危険がもたらされる。 上記骨接合補助具の構成との組み合わせるという場合と、それ自体を独自にと らえた場合、すなわち従来の大腿骨頸部用螺子に適用した場合との両方において 、請求項14記載の手段は、大きな意義がある。それは、特に、大腿骨頸部用部 材、すなわち本発明による大腿骨頸部用ブレードまたは従来からの大腿骨頸部用 螺子が、外側端部において、すなわち大腿骨頭部から遠い側の端部において、径 方向に突出する張出部、特に環状の鍔を備えており、径方向張出部が、大腿骨頸 部用部材が固定用釘の傾斜通路内へと挿入される際の横方向の程度を制限すると いう手段である。したがって、大腿骨頸部用部材は、負荷時において大腿骨頸部 用部材が内反位置内へと傾斜する危険をはらんだ状態で、偶然に固定用釘の傾斜 通路内の奥深くへと打ち込まれ過ぎることがない。一旦、大腿骨頸部用部材がそ のように傾いてしまうと、正規の位置へと戻すことが極度に困難であることは、 経験的に知られている。従来の大腿骨頸部用螺子を使用した場合には、適用され た螺子が短いときに、そのような危険が大きい。 請求項15によれば、大腿骨の頭部中に埋設される大腿骨頸部用部材、すなわ ち大腿骨頸部用ブレードの前記形状とされた領域の先行端部は、切削端として構 成されている。このような大腿骨頸部用ブレードの設計は、大きな幾何学的な慣 性モーメントが得られるという点で特徴づけられるものであり、またこれに対応 して、相対的に薄い壁厚を有する構成と組み合わせて曲げに対して大きな抵抗性 が得られるという点で特徴づけられるものである。したがって、大腿骨頸部用ブ レードが大腿骨の頭部および頸部に導入されるあるいは打ち込まれるに際して、 置換される海綿状部分の量は非常に少なくて済むことになる。大腿骨頸部用ブレ ードの導入は、幾分は先行端部が切削端として構成されていることにより、比較 的穏やかな手続きとなる。 最後に、特に重要な他の特徴点は、請求項16記載の構成である。この構成の 強調すべき特徴点は、固定用釘の先端領域における少なくとも1つの貫通孔は、 横断面が長孔状であって、楕円形の貫通孔を形成しており、先端ロック部材、特 に先端ロックボルトは、固定用釘の静的な先端ロックのためのロックボルトが楕 円形の貫通孔の基端側に導入され、固定用釘の動的な先端ロックのためのロック ボルトが楕円形の貫通孔の先端側に導入されるように、貫通孔を挿通し得るとと もに、大腿骨中に埋設される。したがって、請求項17に記載されているように 、そのような楕円形の貫通孔の開口の長さは、関連するロックボルトの直径の約 2倍に対応することが好ましい。原則的には、楕円形の貫通孔の開口の長さは、 少しばかり少しばかり小さくても、あるいは、少しばかり大きくても構わない。 それゆえこの構成は、固定用釘の静的な先端固定と、固定用釘の動的な先端固定 との両方を許容するものである。これに対して、この種の公知の骨接合補助具に おいては、固定用釘の静的な先端固定のみが可能であって、骨用螺子が先端貫通 孔を挿通することによりそれが達成されていた。本発明においては、この骨用螺 子は、大腿骨内に先端ロックボルトを保持するのに足りるだけのなるべく小さい 螺子山の切削用螺子部を備える先端ロックボルトに置き換えられている。本発明 においては、螺子と同じような先端ロックボルトの強い螺子止めは行わない。逆 に、本発明においては、そのような強い螺子止めはすべきではない。それは、将 来的に骨折をもたらすような弱い部分を作り出すことになることがよく知られて いるからである。本発明の先端ロックボルトは、大腿骨中において、固定用釘に 対して先端ロックボルトの海綿状部分内での滑りを防止し得る程度の堅さでしか 保持されていない。 本発明による先端ロックボルトは、位置決め部材により導入される。位置決め 部材は、楕円形の貫通孔内における先端ロックボルトの配置のために、180° だけ回転され得るとともに、ロックボルトの直径に対応する孔部が形成された位 置決めチューブを備えている。このような位置決め部材については、請求項19 において具体的に記載されている。そのような位置決め部材は、患者の右側およ び左側のどちらに対してもただ1つを準備するだけで足りるものである。位置決 め部材は、堅固な接続を形成するために、固定用釘の基端部に装着される。この 装着は、螺子止めか、あるいは、把持機構かのどちらかにより達成される。さら に、位置決め部材の操作に際しては、側部ハンドルを握ることによる変形を避け る目的から、長いレバーアームが不要であることに注意が必要である。加えて、 位置決め部材は、所定の目標位置(一方においては、大腿骨頸部用ブレードの位 置であり、他方においては、先端ロック部材の位置)からの逸脱をもたらすよう な位置決め部材自身の構成部材間の相対運動を避ける目的で、一部材から構成さ れている。つまり、構成上の位置精度の高さが保証されている。 先端ロック部材の位置に関しては、特に先端ロックボルトの位置に関して、本 発明の位置決め部材には、固定用釘の先端に向けて固定用釘とほぼ平行な方向に 延在しかつ一体的に構成されたアームにおいて、固定用釘の先端領域に形成され た少なくとも1つの楕円形の貫通孔のうちの少なくとも一方と関連して、自身と 係合し得る位置決めチューブを受け入れるための長孔が設けられており、位置決 めチューブには、自身の一端に位置決め孔部が形成されている。この位置決め孔 部の内径は、位置決め孔部を挿通するロックボルトの外径よりもわずかに大きい ものとされている。位置決めチューブは、長孔内において180°だけ回転する ことができ、この結果、位置決めチューブ内の1つの位置決め孔部は、固定用釘 の先端領域における関連する楕円形の貫通孔のうちの基端側に位置するもの、あ るいは先端側に位置するもののいずれか一方と軸線合わせがなされることができ る。それが位置決め部材の長孔内に位置された後に、位置決めチューブは、固定 螺子あるいは均等物によりその位置に固定される。 本発明による大腿骨頸部用ブレードが導入され得るように、位置決め部材は、 大腿骨の頸部および頭部の対応する領域に孔を開けるために使用される。その際 、転子先端部近傍に対しては約3.5mmの直径のドリルが、他の部位に対して は約10mmの直径のドリルが緩やかに使用される。転子先端部以外の部位は、 大腿骨頸部用ブレードの側方部分(先端部)を受け入れるための空間を開けるた めに機能する。大腿骨頸部用ブレードの中間(基端)形状領域に対しては、約3 .5mmの直径の初期の孔で十分である。孔開けは、先に言及した大腿骨頸部用 ブレードのための位置決めワイヤにより達成される。 固定用釘の先端領域における上記楕円形の貫通孔に関しては、静的な先端固定 は、概して、標準的に配置されたA1およびA2タイプの転子周囲の骨折あるい は大腿骨頸部の骨折の場合になされるということを説明しておくべきである。動 的な先端固定は、例えば、A3タイプの横骨折の場合に、あるいは転子下の骨折 の場合に使用される。 そして、本発明の骨接合補助具が使用された場合には、上記記載により、最小 の数の工具で済むことは明らかである。すなわち、 −125°用の位置決め部材、 −135°用の位置決め部材、 −大腿骨頸部用ブレードのための孔開け用およびセンタリング用スリーブ、 −先端ロックボルトのための孔開け用および位置決め用チューブ、 −大腿骨頸部用ブレードのための位置決めワイヤ(直径約3.0mm)、 その他、大腿骨頸部用ブレードを打ち込むためのハンマ手段、先端ロックボルト のためのおよび大腿骨頸部用ブレードと係合するステイピン(スタッドスクリュ ー)のためのスクリュードライバである。 以下においては、本発明による骨接合補助具について、添付図面を参照して説 明する。 図1は、本発明に基づいて構成された固定用釘を示す側面図である。 図2は、図1に示す固定用釘を示すもので、一部は長さ方向の断面図であり、 一部は正面図である。 図3は、図2のA−A方向から見た固定用釘の基端部を拡大して示す平面図で ある。 図4は、本発明に基づいて構成されたものであるとともに、図1ないし図3に 示す固定用釘と係合する大腿骨頸部用ブレードを示す側面図である。 図5は、図4に示す大腿骨頸部用ブレードの横方向から見た端部(先端部)を 示す側面図である。 図6は、図4に示す大腿骨頸部用ブレードの中央に対応する部分(基端側)を 拡大して示す断面図である。 請求の節囲 1.転子下、転子周囲、および大腿骨頸部の骨折に対する処置のために、固定用 釘(12)と、大腿骨頸部用部材(19)と、該大腿骨頸部用ブレード(19) と係合するステイピンとを備えるものであって、 前記固定用釘(12)は、大腿骨(11)の基端部から骨髄のところへと導入 されることができ、その先端領域(15)に先端ロック部材を受け入れるための 少なくとも1つの貫通孔(13)を有し、かつ、同様に、その基端領域(14) に傾斜通路(16)を有しており、 前記大腿骨頸部用部材(19)は、横方向位置から前記傾斜通路(16)を挿 通して大腿骨の頸部(17)および頭部(18)内へと導入され得るものであり 、 前記ステイピンは、前記固定用釘(12)の基端部(20)に挿入され、その 結果、該ステイピンにより、前記固定用釘(12)の前記基端領域(14)にお ける前記傾斜通路(16)内での前記大腿骨頸部用部材(19)の軸線回りの動 きが制限され得るか、あるいは、完全に妨げられ得るかのどちらかである骨接合 補助具(10)であって、 前記大腿骨頸部用部材は、横断面が円形でも回転対称でもなく、特に、矩形横 断面である大腿骨頸部用ブレード(19)として構成され、 前記大腿骨頸部用ブレード(19)を受け入れるための前記傾斜通路(16) は、前記大腿骨頸部用ブレード(19)が該傾斜通路(16)内においてがたつ くことなくかつ回転に対して安定な状態で永久的に保持されるよう、前記大腿骨 頸部用ブレード(19)に係合する横断面、すなわち、特に、矩形横断面であり 、 前記大腿骨頸部用ブレード(19)の少なくとも前記大腿骨の頭部(18)内 に埋設され得る領域(34)は、二重T型あるいは二重I型(35)、T型、星 型、U型、あるいは均等形状のような形状として構成されており、 前記固定用釘(12)の前記傾斜通路(16)の領域における該傾斜通路(1 6)に直交する方向の幅は、前記固定用釘(12)の該領域に隣接する領域の幅 または外径よりも大きいことを特徴とする骨接合補助具。 2.前記大腿骨頸部用部材は、また、ガイドワイヤのための中央孔部(36)を 有していることを特徴とする請求項1記載の骨接合補助具。 3.前記傾斜通路(16)の上部あるいは側部/頭側に位置するとともに、同様 に前記大腿骨頸部用ブレード(19)の下部あるいは中央部/尾側に位置する領 域には、軸と平行に溝(23)が形成され、該溝(23)は、前記固定用釘(1 2)の前記基端部(20)中に挿入される前記ステイピンあるいは均等物により 係合されることを特徴とする請求項1または2記載の骨接合補助具。 4.矩形横断面を有する前記大腿骨頸部用ブレード(19)が使用された場合に は、該大腿骨頸部用ブレード(19)は、前記傾斜通路(16)の端部に配置さ れることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の骨接合補助具。 5.前記固定用釘(12)は、ガイドスパイクにより大腿骨基端部中に導入され 得るように、自身の長さにわたって中空であることを特徴とする請求項1ないし 4のいずれかに記載の骨接合補助具。 6.前記中空とされた固定用釘(12)の壁厚は、約1.5ないし2.5mmで あり、特に2.0mmであることを特徴とする請求項5記載の骨接合補助具。 7.前記固定用釘(12)と前記大腿骨頸部用ブレード(19)とにより画成さ れる平面内において、前記固定用釘(12)の前記基端領域(14)は、前記先 端領域(15)に対して、約4ないし8°だけ、特に約6°だけ横方向外側に、 前記先端領域と前記基端領域との間において急峻な角度を有しない曲線領域(2 6)により遷移領域が形成される状況で曲がっていることを特徴とする請求項1 ないし6のいずれかに記載の骨接合補助具。 8.前記固定用釘(12)は、回転対称な横断面例えば円形の横断面を、あるい は楕円形横断面を有していることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記 載の骨接合補助具。 9.前記固定用釘(12)の長さは、150mmと350mmとの間であり、大 腿骨頸部および転子周囲の骨折に対しては、特に約220mmであり、転子下あ るいは病理学的な骨折に対しては、特に約320mmであることを特徴とする請 求項1ないし8のいずれかに記載の骨接合補助具。 10.前記大腿骨頸部用ブレード(19)に関連する前記ステイピンあるいは均 等物は、前記固定用釘(12)の前記基端部(20)内に嵌入されることを特徴 とする請求項1ないし9のいずれかに記載の骨接合補助具。 11.前記固定用釘(12)として中空のものが使用された場合には、該固定用 釘(12)の前記傾斜通路(16)の領域における壁厚は、該固定用釘(12) の前記先端領域における壁厚よりも少なくとも大きいことを特徴とする請求項5 ないし10のいずれかに記載の骨接合補助具。 12.前記固定用釘(12)の前記基端部(20)には、少なくとも2つ、特に 3つの凹所(27)が、該凹所(27)に係合し得る位置決め部材(28)の凸 部との嵌合のために、等間隔環状に配置されて設けられていることを特徴とする 請求項1ないし11のいずれかに記載の骨接合補助具。 13.前記大腿骨頸部用ブレード(19)のための前記傾斜通路(16)の長さ 軸(31)と、前記固定用釘(12)の前記基端領域(14)の長さ軸(32) との開き角(α)は、125°であるか、あるいは、代用的に135°であるか 、のいずれかとされていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記 載の骨接合補助具。 14.前記大腿骨頸部用ブレード(19)には、前記大腿骨の頭部(18)から 遠い側の外側端部において、径方向に突出する張出部、特に環状の鍔(33)が 設けられており、該径方向張出部は、前記大腿骨頸部用ブレード(19)が、前 記固定用釘(12)の前記傾斜通路(16)内へと挿入され得る横方向の程度を 制限していることを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の骨接合補 助具。 15.前記大腿骨の頭部(18)中に埋設される前記大腿骨頸部用部材、特に前 記大腿骨頸部用ブレード(19)の前側端部、すなわち前記形状とされた領域( 34)の先行端部は、切削端(37)として構成されていることを特徴とする請 求項14記載の骨接合補助具。 16.前記固定用釘(12)の前記先端領域(15)における少なくとも1つの 前記貫通孔は、楕円形の貫通孔(13)の形態を有しており、先端ロック部材、 特に先端ロックボルトは、前記固定用釘(12)の静的な先端ロックのためのロ ックボルトが前記楕円形の貫通孔(13)の基端側に導入され、前記固定用釘( 12)の動的な先端ロックのためのロックボルトが前記楕円形の貫通孔(13) の先端側に導入されるように、前記大腿骨中に埋設されるために、前記貫通孔を 挿通され得るものであり、 前記先端ロックボルトは、前記大腿骨内に該先端ロックボルトを保持するのに 足りるだけのなるべく小さい螺子山の切削用螺子部を備えていることを特徴とす る請求項1ないし15のいずれかに記載の骨接合補助具。 17.前記楕円形の貫通孔(13)の開口の長さは、関連するロックボルトの直 径の約2倍、あるいは、該楕円形の貫通孔(13)自身の幅に対応していること を特徴とする請求項16記載の骨接合補助具。 18.前記先端ロックボルトは、位置決め部材(28)により導入され、該位置 決め部材(28)は、前記楕円形の貫通孔(13)内における前記ロックボルト の配置のために180°だけ回転され得るとともに、前記ロックボルトの直径に 対応する直径を有する孔部(40)が形成された位置決めチューブ(39)を備 えていることを特徴とする請求項16または17記載の骨接合補助具。 19.請求項1ないし18のいずれかに記載の骨接合補助具のためのもので、位 置決めチューブ(39)を備える位置決め部材であって、 該位置決め部材と前記固定用釘(12)との間において堅固な押し込み方向の 接続と堅固な引き抜き方向の接続を作るために前記固定用釘(12)の前記基端 部(20)に適用されるとともに、前記固定用釘(12)の先端に向けて該固定 用釘(12)とほぼ平行な方向に延在しかつ一体的に構成されたアーム(42) を備えてなり、 前記アーム(42)には、前記固定用釘(12)の前記先端領域に形成された 少なくとも1つの前記楕円形の貫通孔(13)のうちの少なくとも一方と関連し て、自身と係合し得る前記位置決めチューブ(39)を受け入れるための長孔( 38)が設けられており、前記位置決めチューブ(39)には、自身の一端に位 置決め孔部(40)が形成されており、該位置決め孔部(40)の内径は、該位 置決め孔部(40)を挿通する骨用ドリルおよび/またはロックボルトの外径よ りもわずかに大きいものとされており、前記位置決めチューブ(39)は、18 0°だけ回転することができ、この結果、前記位置決めチューブ内の前記1つの 位置決め孔部(40)は、前記固定用釘(12)の前記先端領域(15)におけ る前記関連する楕円形の貫通孔(13)のうちの基端側に位置するもの、あるい は先端側に位置するもののいずれか一方と軸線合わせがなされることを特徴とす る位置決め部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.転子下、転子周囲、および大腿骨頸部の骨折に対する処置のためのものであ て、 大腿骨(11)の基端部から骨髄のところへと導入されることができ、その先 端領域(15)に先端ロック部材を受け入れるための少なくとも1つの貫通孔( 13)を有し、かつ、同様に、その基端領域(14)に傾斜通路(16)を有す る固定用釘(12)と、 横方向位置から前記傾斜通路(16)を挿通して大腿骨の頸部(17)および 頭部(18)内へと導入されることができる大腿骨頸部用部材(19)とを具備 し、 ステイピンあるいは均等物が前記固定用釘(12)の基端部(20)に挿入さ れ、これにより、前記固定用釘(12)の前記基端領域(14)における前記傾 斜通路(16)内での前記大腿骨頸部用部材(19)の軸線回りの動きが制限さ れ得るか、あるいは、完全に妨げられ得るかのどちらかである骨接合補助具(1 0)であって、 前記大腿骨頸部用部材は、横断面が円形でも回転対称でもなく、特に、矩形横 断面である大腿骨頸部用ブレード(19)として構成され、 前記大腿骨頸部用ブレード(19)を受け入れるための前記傾斜通路(16) は、前記大腿骨頸部用ブレード(19)が該傾斜通路(16)内においてがたつ くことなくかつ回転に対して安定な状態で永久的に保持されるよう、前記大腿骨 頸部用ブレード(19)に係合する横断面、すなわち、特に、矩形横断面である ことを特徴とする骨接合補助具。 2.前記傾斜通路(16)の上部あるいは側部/頭側に位置するとともに、同様 に前記大腿骨頸部用ブレード(19)の下部あるいは中央部/尾側に位置する領 域には、軸と平行に溝(23)が形成され、該溝(23)は、前記固定用釘(1 2)の前記基端部(20)中に挿入される前記ステイピンあるいは均等物により 係合されることを特徴とする請求項1記載の骨接合補助具。 3.矩形横断面を有する前記大腿骨頸部用ブレード(19)が使用された場合に は、該大腿骨頸部用ブレード(19)は、前記傾斜通路(16)の端部に配置さ れることを特徴とする請求項1または2記載の骨接合補助具。 4.前記固定用釘(12)は、ガイドスパイクにより大腿骨基端部中に導入され 得るように、自身の長さにわたって中空であることを特徴とする請求項1ないし 3のいずれかに記載の骨接合補助具。 5.前記中空とされた固定用釘(12)の壁厚は、約1.5ないし2.5mmで あり、特に2.0mmであることを特徴とする請求項4記載の骨接合補助具。 6.前記固定用釘(12)と前記大腿骨頸部用ブレード(19)とにより画成さ れる平面内において、前記固定用釘(12)の前記基端領域(14)は、前記先 端領域(15)に対して、約4ないし8°だけ、特に約6°だけ横方向外側に、 前記先端領域と前記基端領域との間において急峻な角度を有しない曲線領域(2 6)により遷移領域が形成される状況で曲がっていることを特徴とする請求項1 ないし5のいずれかに記載の骨接合補助具。 7.前記固定用釘(12)は、回転対称な横断面、例えば、円形、あるいは楕円 形横断面を有していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の骨 接合補助具。 8.前記固定用釘(12)の長さは、150mmと350mmとの間であり、大 腿骨頸部および転子周囲の骨折に対しては、特に約220mmであり、転子下あ るいは病理学的な骨折に対しては、特に約320mmであることを特徴とする請 求項1ないし7のいずれかに記載の骨接合補助具。 9.前記大腿骨頸部用ブレード(19)に関連する前記ステイピンあるいは均等 物は、前記固定用釘(12)の前記基端部(20)内に嵌入されることを特徴と する請求項1ないし8のいずれかに記載の骨接合補助具。 10.前記固定用釘(12)の前記基端領域(14)の前記傾斜通路(16)の 領域における該傾斜通路(16)に直交する方向の幅は、前記固定用釘(12) の前記傾斜通路(16)の領域よりも先端側に位置する領域の幅あるいは外径よ りも大きく、各々の場合において、これら異なる幅を有する領域間の遷移領域は 、先鋭な角度をもってではなく緩やかに曲がっていることを特徴とする請求項1 ないし9のいずれかに記載の骨接合補助具。 11.前記固定用釘(12)の前記基端領域の前記傾斜通路(16)の領域にお ける該傾斜通路(16)に直交する方向の幅は、前記固定用釘(12)の前記傾 斜通路(16)の領域における壁厚が少なくとも前記中空とされた固定用釘(1 2)の前記先端領域における壁厚よりも大きくなるように選ばれることを特徴と する請求項10記載の骨接合補助具。 12.前記固定用釘(12)の前記基端部(20)には、少なくとも2つ、特に 3つの凹所(27)が、該凹所(27)に係合し得る位置決め部材(28)の凸 部との嵌合のために、等間隔環状に配置されて設けられていることを特徴とする 請求項1ないし11のいずれかに記載の骨接合補助具。 13.前記大腿骨頸部用ブレード(19)のための前記傾斜通路(16)の長さ 軸(31)と、前記固定用釘(12)の前記基端領域(14)の長さ軸(32) との開き角(α)は、125°であるか、あるいは、代用的に135°であるか 、のいずれかとされていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記 載の骨接合補助具。 14.前記大腿骨頸部用ブレード(19)には、前記大腿骨の頭部(18)から 遠い側の外側端部において、径方向に突出する張出部、特に環状の鍔(33)が 設けられており、該径方向張出部は、前記大腿骨頸部用ブレード(19)が、前 記固定用釘(12)の前記傾斜通路(16)内へと挿入され得る横方向の程度を 制限していることを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の骨接合補 助具。 15.好ましくは大腿骨頸部用ブレード(19)の形態を有する大腿骨頸部用部 材において、少なくとも大腿骨頸部用部材自身の前記大腿骨の頭部(18)内に 埋設され得る領域(34)は、二重T型あるいは二重I型(35)、T型、星型 、U型、あるいは均等形状のような形状として構成されており、好ましくは、ガ イドワイヤのための中央孔部(36)を有していることを特徴とする請求項1な いし14のいずれかに記載の骨接合補助具。 16.前記大腿骨の頭部(18)中に埋設される前記大腿骨頸部用部材、特に前 記大腿骨頸部用ブレード(19)の前側端部、すなわち前記形状とされた領域( 34)の先行端部は、切削端(37)として構成されていることを特徴とする請 求項15記載の骨接合補助具。 17.前記固定用釘(12)の前記先端領域(15)における少なくとも1つの 前記貫通孔は、楕円形の貫通孔(13)の形態を有しており、先端ロック部材、 特に先端ロックボルトは、前記固定用釘(12)の静的な先端ロックのためのロ ックボルトが前記楕円形の貫通孔(13)の基端側に導入され、前記固定用釘( 12)の動的な先端ロックのためのロックボルトが前記楕円形の貫通孔(13) の先端側に導入されるように、前記大腿骨中に埋設されるために、前記貫通孔を 挿通され得ることを特徴とする請求項1ないし16のいずれかに記載の骨接合補 助具。 18.前記楕円形の貫通孔(13)の開口の長さは、関連するロックボルトの直 径の約2倍、あるいは、該楕円形の貫通孔(13)自身の幅に対応していること を特徴とする請求項17記載の骨接合補助具。 19.前記先端ロックボルトは、位置決め部材(28)により導入され、該位置 決め部材(28)は、前記楕円形の貫通孔(13)内における前記ロックボルト の配置のために180°だけ回転され得るとともに、前記ロックボルトの直径に 対応する直径を有する孔部(40)が形成された位置決めチューブ(39)を備 えていることを特徴とする請求項17または18記載の骨接合補助具。 20.前記先端ロックボルトは、前記大腿骨内に該先端ロックボルトを保持する のに足りるだけのなるべく小さい螺子山の切削用螺子部を備えていることを特徴 とする請求項17ないし19のいずれかに記載の骨接合補助具。 21.請求項1ないし20のいずれかに記載の骨接合補助具のための位置決め部 材であって、 該位置決め部材と前記固定用釘(12)との間において堅固な押し込み方向の 接続と堅固な引き抜き方向の接続を作るために前記固定用釘(12)の前記基端 部(20)に適用されるとともに、前記固定用釘(12)の先端に向けて該固定 用釘(12)とほぼ平行な方向に延在しかつ一体的に構成されたアーム(42) を備えてなり、 前記アーム(42)には、前記固定用釘(12)の前記先端領域に形成された 少なくとも1つの前記楕円形の貫通孔(13)のうちの少なくとも一方と関連し て、自身と係合し得る位置決めチューブ(39)を受け入れるための長孔(38 )が設けられており、前記位置決めチューブ(39)には、自身の一端に位置決 め孔部(40)が形成されており、該位置決め孔部(40)の内径は、該位置決 め孔部(40)を挿通する骨用ドリルおよび/またはロックボルトの外径よりも わずかに大きいものとされており、前記位置決めチューブ(39)は、180° だけ回転することができ、この結果、前記位置決めチューブ内の前記1つの位置 決め孔部(40)は、前記固定用釘(12)の前記先端領域(15)における前 記関連する楕円形の貫通孔(13)のうちの基端側に位置するもの、あるいは先 端側に位置するもののいずれか一方と軸線合わせがなされることを特徴とする位 置決め部材。
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