JPH09246642A - 狭スペクトル線幅レーザ光源 - Google Patents

狭スペクトル線幅レーザ光源

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JPH09246642A
JPH09246642A JP8049240A JP4924096A JPH09246642A JP H09246642 A JPH09246642 A JP H09246642A JP 8049240 A JP8049240 A JP 8049240A JP 4924096 A JP4924096 A JP 4924096A JP H09246642 A JPH09246642 A JP H09246642A
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JP
Japan
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light source
laser light
optical
light
wavelength
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JP8049240A
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English (en)
Inventor
Kenji Kudome
賢治 久留
Masami Kihara
雅巳 木原
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速波長掃引や高速波長制御の可能な狭スペ
クトル線幅レーザ光源を提供すること。 【解決手段】 レーザダイオード20から出力される光
が、光カプラ1で分岐され、一方が出力光27として出
力される。また、分岐されたもう一方の光は、光ファイ
バ等を経て、導波路型ファブリ・ペロー共振器2へ導か
れる。これにより、共振器内部で共振する波長の光だけ
がレーザダイオード20に帰還され、レーザダイオード
20の発振波長は帰還された光の共振波長に引き込まれ
て出力光27が狭スペクトル線幅化される。この時、帰
還光の共振波長は共振波長調整用電極8および9からL
iNbO3 光導波路6,7に印加する電界強度を制御す
ることによって調整でき、また、帰還光の位相は帰還光
位相調整用電極11からLiNbO3 光導波路10に印
加する電界強度を制御することによって調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ光源から出射
される光を狭スペクトル線幅化する狭スペクトル線幅レ
ーザ光源に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の狭スペクトル線幅レーザ光源の構
成を図7に示す。この図における狭スペクトル線幅レー
ザ光源では、レーザダイオード20の出力光をハーフミ
ラー21で分岐し、一方を出力光27として出力する。
そして、もう一方をミラー22を介して球面ミラー23
および24からなる共焦点型ファブリ・ペロー共振器に
導く。球面ミラー23に入射した光は、共焦点型ファブ
リ・ペロー共振器内部において、例えば図7中、Aを球
面ミラー23の反射点、B,Cをそれぞれ球面ミラー2
4の反射点とした場合、 A→B→A A→B→A→C→A→B→A A→B→A→C→A→B→A→C→A→B→A 等の光路を経由した光が干渉し、共振器内において共振
する波長の光だけがレーザダイオード20に帰還され
る。その結果、レーザダイオード20の発振波長が、共
焦点型ファブリ・ペロー共振器の共振波長に引き込まれ
て出力光27が狭スペクトル線幅化される。
【0003】ここで、共焦点型ファブリ・ペロー共振器
の共振波長は、共振波長調整用PZT(piezoelectric
transducer;電歪トランジューサ)25によって球面ミ
ラー23と24の間隔を調節することにより調整でき
る。また、この時、帰還光の位相が変動するとレーザダ
イオード20の発振状態が不安定になるので、帰還光位
相調整用PZT26によってミラー22の位置を、図7
中、矢印アの方向に調節することによって、帰還光の位
相が安定するように調整する。
【0004】次に、従来の狭スペクトル線幅レーザ光源
の別の構成を図8に示す。この図における狭スペクトル
線幅レーザ光源では、レーザダイオード30の一方の端
面30aを減反射コートし、その端面30aからの出力
光を回折格子31に導く。これにより、回折格子31内
において共振する波長の光だけが、レーザダイオード3
0に帰還される。その結果、レーザダイオード30の発
振波長が回折格子31の共振波長に引き込まれ、端面3
0aの反対側の端面から出射される出力光27が狭スペ
クトル線幅化される。ここで、回折格子31の共振波長
は、回折格子回転用PZT34によって回折格子用マウ
ント32の角度を調節することにより調整できる。この
時、帰還光位相と共振波長とが同じ割合でシフトするよ
うに、図8中、符号33によって示される点を支点とし
て、回折格子用マウント32の角度を調整することによ
り、モードホップ無しで出力光27の波長を可変でき
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
狭スペクトル線幅レーザ光源の出力光27の波長を掃引
したり、波長の基準となる原子・分子の吸収線に安定化
する場合、共振波長調整用PZT25および帰還光位相
調整用PZT26の印加電圧を変化させ、球面ミラー2
3と24の間隔を調節したり、ミラー22の位置を図中
矢印アの方向に調節する必要がある。このため、これら
の機械的可動部分の機械的応答速度によって、出力光2
7の波長の掃引や上記吸収線への安定化に関する応答速
度が制限されてしまう。
【0006】また、図8に示す狭スペクトル線幅レーザ
光源においても同様に、出力光27の波長を掃引した
り、波長の基準となる原子・分子の吸収線に安定させる
場合、回折格子回転用PZT34の印加電圧を変化させ
て回折格子用マウント32の角度を変化させる必要があ
り、上記波長の掃引および安定化の応答速度は、これら
の機械的可動部分の機械的応答速度によって制限されて
しまう。さらに、従来の狭スペクトル線幅レーザ光源
は、上述した機械的可動部分の調節により波長の掃引等
を調整を行っているため、該機械的可動部分にストレス
がかかり、装置の信頼性を向上させることが困難であっ
た。
【0007】本発明は、以上のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、高速波長掃引や高速波長制御の可能な
狭スペクトル線幅レーザ光源を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、レーザ光源と、該レーザ光源の出力光の波長が共振
波長と合致する場合に出力光の一部を帰還光として該レ
ーザ光源に帰還する光帰還手段と、該帰還光の波長を調
整する帰還光波長調整手段と、該帰還光の位相を調整す
る帰還光位相調整手段とを有する狭スペクトル線幅レー
ザ光源において、前記帰還光波長調整手段は、電気光学
効果を用いて前記帰還光の波長調整を行うことを特徴と
する狭スペクトル線幅レーザ光源である。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の狭スペクトル線幅レーザ光源において、前記帰還光位
相調整手段は、電気光学効果を用いて前記帰還光の位相
調整行うことを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の狭スペクトル線幅レーザ光源において、前記
帰還光の光パワーを、電気光学効果を用いて調整する帰
還光パワー調整手段を具備することを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、レーザ光源から
出射される光を狭スペクトル線幅化する狭スペクトル線
幅レーザ光源において、レーザ光源と、該レーザ光源か
ら出射された光を分岐して、一方の光を前記狭スペクト
ル線幅レーザ光源の出力光として出射する分岐手段と、
電気光学効果を有する結晶からなり、前記分岐手段によ
り分岐された他方の光が一端に入射される第1の光導波
路と、主経路および副経路を有してなり、該主経路を通
過する光の一部をカップリング部を介して該副経路へ結
合する光カプラであって、該主経路の一端に前記第1の
光導波路の他端から出射される光が入射される光カプラ
と、電気光学効果を有する結晶からなる第2,第3の光
導波路であって、該光導波路の各々の一端が前記光カプ
ラの副経路の両端にそれぞれ接続され、各々の他端が反
射面となっている第2,第3の光導波路と、前記第2,
第3の光導波路にそれぞれ電界を印加する第1,第2の
電極とを具備することを特徴とする狭スペクトル線幅レ
ーザ光源である。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の狭スペクトル線幅レーザ光源において、前記第1の光
導波路に電界を印加する第3の電極を具備することを特
徴とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の狭スペクトル線幅レーザ光源において、前記
光カプラのカップリング部に電界を印加する第4の電極
を具備することを特徴とする。
【0014】請求項7に記載の発明は、レーザ光源から
出射される光を狭スペクトル線幅化する狭スペクトル線
幅レーザ光源において、レーザ光源と、該レーザ光源か
ら出射された光を分岐して、一方を前記狭スペクトル線
幅レーザ光源の出力光として出射する分岐手段と、電気
光学効果を有する結晶からなり、前記分岐手段により分
岐された他方の光が一端に入射される光導波路と、電気
光学効果を有する結晶からなり、かつ、導波路に回折格
子が形成された回折格子付き光導波路であって、その一
端が前記光導波路に接続された回折格子付き光導波路
と、前記光導波路および回折格子付き光導波路に電界を
印加する電極とを具備することを特徴とする狭スペクト
ル線幅レーザ光源である。
【0015】
【発明の実施の形態】
〔発明の特徴と従来技術との差異〕本発明では、ファブ
リ・ペロー共振器あるいは回折格子の共振波長および帰
還光位相を電気光学効果によって制御する。このため、
機械的可動部分を必要としないので、波長掃引や波長制
御を高速化することができる。また、機械的可動部分に
ストレスがかかることがないので、装置の信頼性を高め
ることができる。
【0016】以下に図面を参照して本発明による狭スペ
クトル線幅レーザ光源の実施の形態について説明する。 〔第1実施形態〕図1に、第1実施形態における狭スペ
クトル線幅レーザ光源の構成を示す。ここで、この図に
おいて、図7に示す狭スペクトル線幅レーザ光源の各部
に対応するものについては同一の符号を付し、その説明
を省略する。この図において、1は光カプラであり、レ
ーザダイオード20から出射された光を2系統に分岐
し、そのうち一方の系統の光を出力光27として出射す
る。2は導波路型ファブリ・ペロー共振器であり、光カ
プラ1より入射される他方の系統の光を共振させ、所定
の共振波長を有する光を帰還光としてレーザダイオード
20へ帰還させる。
【0017】この導波路型ファブリ・ペロー共振器2
は、各両端に入出力ポートを有する主経路3aと副経路
3bを有し、主経路から入射された光の一部をカップリ
ング部3cを介して副経路に結合する光カプラ3と、こ
の光カプラ3の各ポートに接続されたLiNbO3 (ニ
オブ酸リチウム)光導波路とを有し、光カプラ3の副経
路3bの両端にそれぞれ接続されたLiNbO3 光導波
路6,7の先端は、各々の光導波路に入射された光を反
射させる反射端面4,5になっている。そして、光カプ
ラ1によって分岐された光は、光ファイバ等を通してL
iNbO3 光導波路10に入射され、また、上述した所
定の共振波長を有する帰還光は、LiNbO3 光導波路
10から光カプラ1へ出射される。
【0018】ここで、上述した光カプラ3に接続される
各光導波路としては、LiNbO3光導波路に限らず、
電気光学結晶からなるものであれば良く、例えばPLZ
T(チタン酸ジルコン酸鉛にLaを添加した金属酸化
物)等を用いることができる。さらに、LiNbO3
導波路6,7の近傍にはそれぞれ共振波長調整用電極
8,9が、また、LiNbO3 光導波路10の近傍には
帰還光位相調整用電極11が設けられており、各電極
は、図示せぬ電圧制御装置から供給される電圧に応じた
電界を各々対応するLiNbO3 光導波路に印加する。
【0019】上述した狭スペクトル線幅レーザ光源にお
いては、まず、レーザダイオード20から出力される光
は、光カプラ1で分岐され、一方が出力光27として出
力される。また、分岐されたもう一方の光は、光ファイ
バ等を経て、導波路型ファブリ・ペロー共振器2のLi
NbO3 光導波路10に導かれる。これにより、LiN
bO3 光導波路10に入射された光は、導波路型ファブ
リ・ペロー共振器2内部において、 光カプラ3→反射端面4→光カプラ3 光カプラ3→反射端面4→光カプラ3→反射端面5→
光カプラ3→反射端面4→光カプラ3 光カプラ3→反射端面4→光カプラ3→反射端面5→
光カプラ3→反射端面4→光カプラ3→反射端面5→光
カプラ3→反射端面4→光カプラ3 等の光路を経由し、これらの光路を経由した光が互いに
干渉して、共振する波長の光だけがレーザダイオード2
0に帰還される。その結果、レーザダイオード20の発
振波長が、導波路型ファブリ・ペロー共振器2の共振波
長に引き込まれて出力光27が狭スペクトル線幅化され
る。
【0020】この時、導波路型ファブリ・ペロー共振器
2の共振波長は、LiNbO3 光導波路6,7に電界を
印加することによって生じる電気光学効果により、光導
波路の屈折率を変化させることで調整可能となる。すな
わち、共振波長調整用電極8および9からLiNbO3
光導波路6,7に印加する電界強度を図示せぬ電圧制御
装置によって制御することで、導波路型ファブリ・ペロ
ー共振器2の共振波長の調整を行うことができる。ま
た、帰還光の位相が変動するとレーザダイオード20の
発振状態が不安定になるので、上述した共振波長調整と
同様に、帰還光位相調整用電極11からLiNbO3
導波路10に印加する電界強度を制御し、これにより生
じる電気光学効果によってLiNbO3 光導波路10の
屈折率を変化させ、レーザダイオード20の発振状態が
安定するよう調整する。
【0021】〔第2実施形態〕図2に、第2実施形態に
おける狭スペクトル線幅レーザ光源の構成を示す。ここ
で、この図において、図1に示す狭スペクトル線幅レー
ザ光源の各部に対応するものについては同一の符号を付
し、その説明を省略する。図2に示す狭スペクトル線幅
レーザ光源が図1のものと異なる点は、光カプラ3のカ
ップリング部3cに、帰還光パワー調整用電極12を設
けた点である。
【0022】すなわち、この帰還光パワー調整用電極1
2によってカップリング部3cに電界を印加すると、電
気光学効果により光カプラ3のカップリング率が変化
し、これにより、カップリング部3cに印加する電界強
度を制御することで反射端面3,4に入射する光パワー
や、帰還光の光パワーを調整することができる。一般
に、帰還光パワーを考慮せずに外部共振器による光帰還
を行った場合、モードホップ等が発生し、出力光の波長
安定性が損なわれてしまう。これを避けるために、上述
した方法により光カプラ3のカップリング率を制御し、
反射端面3,4への入射光や上記帰還光の光パワーを調
整することで、狭スペクトル線幅レーザ光源の発振安定
化を図ることができる。
【0023】〔第3実施形態〕図3に、第3実施形態に
おける狭スペクトル線幅レーザ光源の構成を示す。ここ
で、この図において、図1に示す狭スペクトル線幅レー
ザ光源の各部に対応するものについては同一の符号を付
し、その説明を省略する。図3に示す狭スペクトル線幅
レーザ光源が図1のものと異なる点は、図8のレーザダ
イオード30を用い、端面30aから出射された光を導
波路型ファブリ・ペロー共振器2のLiNbO3 光導波
路10に光ファイバ等を通して導く点である。
【0024】この場合、減反射コートされた端面30a
から出射されたレーザダイオード30からの光が、導波
路型ファブリ・ペロー共振器2のLiNbO3 光導波路
10に導かれ、導波路型ファブリ・ペロー共振器2にお
いて共振する波長の光だけがレーザダイオード20に帰
還される。その結果、レーザダイオード20の発振波長
が、導波路型ファブリ・ペロー共振器2の共振波長に引
き込まれ、端面30aの反対の端面から出射される出力
光27が狭スペクトル線幅化される。また、レーザダイ
オード20への帰還光の共振波長の調整は、図示せぬ電
圧制御装置により、共振波長調整用電極8,9からそれ
ぞれLiNbO3 光導波路6,7に印加される電界強度
を制御することによって行われる。本実施形態における
狭スペクトル線幅レーザ光源においては、図1に示すも
のに比べ、光カプラ1を必要としないため、構成の簡略
化を図ることができる。
【0025】〔第4実施形態〕図4に、第4実施形態に
おける狭スペクトル線幅レーザ光源の構成を示す。ここ
で、この図において、図3に示す狭スペクトル線幅レー
ザ光源の各部に対応するものについては同一の符号を付
し、その説明を省略する。図4に示す狭スペクトル線幅
レーザ光源が図3のものと異なる点は、光カプラ3のカ
ップリング部3cに帰還光パワー調整用電極12を設け
た点である。
【0026】図4に示す狭スペクトル線幅レーザ光源で
は、減反射コートされた端面30aから出射された光
が、導波路型ファブリ・ペロー共振器2のLiNbO3
光導波路10に導かれ、導波路型ファブリ・ペロー共振
器2において共振する波長の光だけがレーザダイオード
20に帰還される。この時、レーザダイオード20への
帰還光の共振波長は、共振波長調整用電極8,9からそ
れぞれLiNbO3 光導波路6,7に印加される電界強
度を制御することによって調整され、また、反射端面
3,4への入射光や帰還光の光パワーは、帰還光パワー
調整用電極12によってカップリング部3cに印加する
電界強度を制御することによって調整される。これによ
り、出力光27の波長が調整されると共に、狭スペクト
ル線幅レーザ光源の発振安定化を図ることができる。
【0027】〔第5実施形態〕第5実施形態における狭
スペクトル線幅レーザ光源の構成を図5に示す。この図
に示す狭スペクトル線幅レーザ光源は、LiNbO3
導波路13と、導波路に回折格子が形成されたLiNb
3 回折格子付光導波路14と、これらLiNbO3
導波路13およびLiNbO3 回折格子付光導波路14
に電界を印加する共振波長・帰還光位相調整用電極15
とからなる共振器にレーザダイオード30の端面30a
から出射された光を入射するものである。
【0028】これにより、レーザダイオード30の端面
30aから出射された光は、LiNbO3 光導波路13
に光ファイバ等を通して導かれ、LiNbO3 光導波路
13を通過した光のうち、LiNbO3 回折格子付光導
波路14において共振する波長の光だけがレーザダイオ
ード30に帰還される。その結果、レーザダイオード3
0の発振波長がLiNbO3 回折格子付光導波路14の
共振波長に引き込まれて、端面30aの反対の端面から
出射される出力光27が狭スペクトル線幅化される。
【0029】また、図示せぬ電圧制御装置から供給され
る電圧により、共振波長・帰還光位相調整用電極15か
らLiNbO3 回折格子付光導波路14へ印加する電界
強度を制御し、光導波路の屈折率を変化させることでL
iNbO3 回折格子付光導波路14における共振波長の
調整が可能となる。この時、LiNbO3 光導波路13
にも同じ電界が印加され、帰還光位相と共振波長とを同
じ割合でシフトさせることができるため、モードホップ
無しで出力光27の波長を可変とすることができる。
【0030】〔第6実施形態〕図6に、第6実施形態に
おける狭スペクトル線幅レーザ光源の構成を示す。この
図において、図5に示す狭スペクトル線幅レーザ光源の
各部に対応するものについては同一の符号を付し、その
説明を省略する。図6に示す狭スペクトル線幅レーザ光
源が図5のものと異なる点は、光源としてレーザダイオ
ード20を用い、該レーザダイオード20から出射され
た光を光ファイバ等により光カプラ16へ導いて、上記
光カプラ16により分岐された一方の出射光を前述した
LiNbO3 光導波路13に入射し、他方の出射光を出
力光27として出力する点である。
【0031】この図に示す狭スペクトル線幅レーザ光源
おいては、レーザダイオード20から出射された光は、
光カプラ16の一方の出力ポートからLiNbO3 光導
波路13へ導かれ、LiNbO3 回折格子付光導波路1
4において共振する波長の光だけが上記一方の出力ポー
トから入力ポートを経てレーザダイオード20に帰還さ
れる。その結果、レーザダイオード20の発振波長がL
iNbO3 回折格子付光導波路14の共振波長に引き込
まれて、光カプラ16の他方の出力ポートから出力され
る出力光27が狭スペクトル線幅化される。また、第5
実施形態と同様、共振波長・帰還光位相調整用電極15
からLiNbO3 光導波路13およびLiNbO3 回折
格子付光導波路14へ印加する電界強度を制御すること
により、LiNbO3 回折格子付光導波路14の共振波
長を調整すると共に、帰還光位相と共振波長とが同じ割
合でシフトされるため、モードホップ無しで出力光27
の波長を可変とすることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の狭スペクトル線
幅レーザ光源によれば、機械的可動部分の調整によら
ず、電気光学効果を用いて狭スペクトル線幅レーザ光源
の波長掃引や波長制御を行うので、高速な波長掃引およ
び波長制御が可能となる。また、機械的可動部分を一切
有さないので、装置の信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態における狭スペクトル
線幅レーザ光源の構成を示す図である。
【図2】 本発明の第2実施形態における狭スペクトル
線幅レーザ光源の構成を示す図である。
【図3】 本発明の第3実施形態における狭スペクトル
線幅レーザ光源の構成を示す図である。
【図4】 本発明の第4実施形態における狭スペクトル
線幅レーザ光源の構成を示す図である。
【図5】 本発明の第5実施形態における狭スペクトル
線幅レーザ光源の構成を示す図である。
【図6】 本発明の第6実施形態における狭スペクトル
線幅レーザ光源の構成を示す図である。
【図7】 従来の狭スペクトル線幅レーザ光源の構成を
示す図である。
【図8】 従来の狭スペクトル線幅レーザ光源の他の構
成を示す図である。
【符号の説明】
1,3……光カプラ、2……導波路型ファブリ・ペロー
共振器、3a……主経路、3b……副経路、3c……カ
ップリング部、4,5……反射端面、6,7,10,1
3……LiNbO3 光導波路、8,9……共振波長調整
用電極、11……帰還光位相調整用電極、12……帰還
光パワー調整用電極、14……LiNbO3 回折格子付
光導波路、15……共振波長・帰還光位相調整用電極、
20,30……レーザダイオード、27……出力光、3
0a……端面。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源と、 該レーザ光源の出力光の波長が共振波長と合致する場合
    に出力光の一部を帰還光として該レーザ光源に帰還する
    光帰還手段と、 該帰還光の波長を調整する帰還光波長調整手段と、 該帰還光の位相を調整する帰還光位相調整手段と を有する狭スペクトル線幅レーザ光源において、 前記帰還光波長調整手段は、電気光学効果を用いて前記
    帰還光の波長調整を行うことを特徴とする狭スペクトル
    線幅レーザ光源。
  2. 【請求項2】 前記帰還光位相調整手段は、 電気光学効果を用いて前記帰還光の位相調整を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の狭スペクトル線幅レーザ
    光源。
  3. 【請求項3】 前記帰還光の光パワーを、電気光学効果
    を用いて調整する帰還光パワー調整手段を具備すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の狭スペクトル線
    幅レーザ光源。
  4. 【請求項4】 レーザ光源から出射される光を狭スペク
    トル線幅化する狭スペクトル線幅レーザ光源において、 レーザ光源と、 該レーザ光源から出射された光を分岐して、一方の光を
    前記狭スペクトル線幅レーザ光源の出力光として出射す
    る分岐手段と、 電気光学効果を有する結晶からなり、前記分岐手段によ
    り分岐された他方の光が一端に入射される第1の光導波
    路と、 主経路および副経路を有してなり、該主経路を通過する
    光の一部をカップリング部を介して該副経路へ結合する
    光カプラであって、該主経路の一端に前記第1の光導波
    路の他端から出射される光が入射される光カプラと、 電気光学効果を有する結晶からなる第2,第3の光導波
    路であって、該光導波路の各々の一端が前記光カプラの
    副経路の両端にそれぞれ接続され、各々の他端が反射面
    となっている第2,第3の光導波路と、 前記第2,第3の光導波路にそれぞれ電界を印加する第
    1,第2の電極とを具備することを特徴とする狭スペク
    トル線幅レーザ光源。
  5. 【請求項5】 前記第1の光導波路に電界を印加する第
    3の電極を具備することを特徴とする請求項4に記載の
    狭スペクトル線幅レーザ光源。
  6. 【請求項6】 前記光カプラのカップリング部に電界を
    印加する第4の電極を具備することを特徴とする請求項
    4または5に記載の狭スペクトル線幅レーザ光源。
  7. 【請求項7】 レーザ光源から出射される光を狭スペク
    トル線幅化する狭スペクトル線幅レーザ光源において、 レーザ光源と、 該レーザ光源から出射された光を分岐して、一方を前記
    狭スペクトル線幅レーザ光源の出力光として出射する分
    岐手段と、 電気光学効果を有する結晶からなり、前記分岐手段によ
    り分岐された他方の光が一端に入射される光導波路と、 電気光学効果を有する結晶からなり、かつ、導波路に回
    折格子が形成された回折格子付き光導波路であって、そ
    の一端が前記光導波路に接続された回折格子付き光導波
    路と、 前記光導波路および回折格子付き光導波路に電界を印加
    する電極とを具備することを特徴とする狭スペクトル線
    幅レーザ光源。
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