JPH08125852A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH08125852A
JPH08125852A JP6255612A JP25561294A JPH08125852A JP H08125852 A JPH08125852 A JP H08125852A JP 6255612 A JP6255612 A JP 6255612A JP 25561294 A JP25561294 A JP 25561294A JP H08125852 A JPH08125852 A JP H08125852A
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JP
Japan
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signal
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area
image signal
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Pending
Application number
JP6255612A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Namitsuka
塚 義 幸 波
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モノクロのグラビア印刷のように絵柄部の階
調性を濃淡2色の黒インクで表現しているものをコピ−
する場合に、領域分離エラ−の発生をなくす。 【構成】 地肌除去した画像信号と地肌除去しない画像
信号とを生成し、後者を領域識別のために利用し、前者
を画像処理した信号を出力する。A/D変換器を2系統
設け、一方で地肌除去し、他方は地肌除去しないように
構成する。A/D変換器の出力にデジタル処理の地肌除
去回路を設ける。A/D変換器の基準電圧をスイッチS
W1,SW2で切換え、2回の走査を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置に関し、
特に、文字と絵柄とが混在する画像に対する処理に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばデジタル複写機などに備わってい
る画像処理装置においては、文字と絵柄とが混在する画
像を処理するために、一般に図1のように構成されてい
る。以下、図1の画像処理装置について説明する。
【0003】文字と絵柄の混在する原稿は、図示しない
読取部に置かれ、スキャナによって光学的に読取られ
る。このスキャナに含まれるイメ−ジセンサ(以下、C
CDという)1は、読取った原稿画像に対応する電気信
号を出力する。この電気信号は、スキャナの主走査及び
副走査によって定まる画像上の各走査位置の画素の明る
さを示すアナログ電圧を含んでおり、走査に同期した時
系列信号である。CCD1が出力する電気信号は、サン
プル・ホールド回路(S/H)2において、画素毎にレ
ベルがサンプリングされ、各位置の画素レベルが連続的
に並ぶアナログ画像信号に変換される。
【0004】このアナログ画像信号は、自動ゲイン制御
(AGC)機能を持つ増幅器(AMP)3によって安定
に増幅される。そして、増幅器3が出力するアナログ画
像信号は、A/D変換器5によって、ディジタル画像信
号に変換される。
【0005】文字成分が主体のモノクロ原稿画像に対
し、文字部の解像力がクリアーな処理出力を得るため
に、一般的に原稿の地肌濃度のキャンセル(地肌除去)
が実施される。即ち、地肌除去モードが設定されたと
き、任意の読取範囲において画像データのピーク値(地
肌部)をピーク・ホールド回路(P/H)4において検
出し、このピ−ク値を、A/D変換器5の基準電圧とし
て使用する。これによって、A/D変換器5の出力に得
られるディジタル画像信号から、地肌濃度の成分が除去
される。
【0006】A/D変換器5が出力するディジタル画像
信号は、シェーディング補正回路6によって補正され
る。このシェーディング補正回路6は、スキャナの露光
ランプの照度分布のばらつき、及びCCD1の感度分布
のばらつきを補正するためにシェーディング補正を行
い、白レベルのばらつきを吸収する。
【0007】シェーディング補正回路6が出力する補正
された画像信号は、領域分離回路7,文字処理回路8,
及び絵柄処理回路9にそれぞれ入力される。文字処理回
路8は、文字部に適する画像処理を実施する。即ち、文
字の解像力を補償するようにMTF補正及び1ドット多
値処理を行う。また書き込み系に対するγ特性も急峻な
立上り特性を持たせる。
【0008】一方、絵柄処理回路9は、絵柄部に適する
画像処理を行う。即ち、モワレを除去し階調性を補償す
るように平滑処理及び多値ディザもしくは誤差拡散処理
を行う。また書き込み系に対するγ特性は緩やかな立上
り特性を持たせる。
【0009】領域分離回路7は、文字処理回路8及び絵
柄処理回路9の画像処理とは別に、シェーディング補正
後の画像データに対し、領域分離処理を行う。即ち、原
稿中の文字領域と絵柄領域を判別し分離する。
【0010】セレクタ−10は、文字処理回路8が出力
する画像信号と絵柄処理回路9が出力する画像信号のい
ずれか一方を、領域分離回路7の判別結果に応じて選択
し、選択した画像信号を、画像書き込み部のレーザーダ
イオード(LD)11に出力する。即ち、画像信号のう
ち、文字領域に属する画素については、文字処理回路8
が処理した結果を利用し、絵柄領域に属する画素につい
ては、絵柄処理回路9が処理した結果を利用する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】一般に、カラー原稿に
対するカラーコピーや写真原稿に対する白黒コピーを実
施する際には、滑らかな階調性を保持するために基本的
には原稿の地肌除去処理は実施しない。一方、ドキュメ
ント原稿の中でもっとも多い白黒文字原稿については、
文字の解像力とコピー出力に対するシャープネスが要求
されるため、原稿の地肌除去処理が実施される。
【0012】ところで、文字/絵柄混在原稿をコピ−す
る際に、地肌除去を実施し、かつ文字と絵柄との領域分
離を実施すると、領域分離エラーを生じる恐れが有る。
一般に、モノクロのグラビア印刷では、濃い墨と薄い墨
の2色を使って写真などの階調性を表現している。例え
ば図5に示すような、文字/絵柄混在のモノクロ原稿で
は、絵柄部の階調性を濃淡2色の黒インクでディザによ
る面積階調で表現している。
【0013】濃淡2色によるディザ生成の簡略モデルを
図6に(a)として示す。この様な濃度分布を持つモノ
クロ原稿に対し、地肌除去の処理を行うと、薄い墨で表
現された階調再現部が、除去すべき原稿地肌部と同等と
見なされ信号が削除されてしまう。図6に(b)として
示すのは、地肌除去後の絵柄領域に関する濃度分布を示
したものである。濃淡合わせてピッチAで形成されたデ
ィザパターンが崩れ、ピッチBの荒い面積階調部が残さ
れる。ピッチBの場合、独立点とも見なされ基本的には
MTF強調の対象となる文字部の画素と見なされる。よ
って正しく領域分離されないこととなる。
【0014】従って本発明は、モノクロのグラビア印刷
のように絵柄部の階調性を濃淡2色の黒インクで表現し
ているものをコピ−する場合であっても、領域分離エラ
−の発生を抑制することを主な課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明では、原稿画像を光学的に読み取っ
て読み取った画像に対応するアナログ画像信号を生成す
る読取手段(1),前記アナログ画像信号をディジタル
信号に変換するA/D変換手段(5),画像信号のピー
ク値に基づいて地肌情報を除去する地肌除去手段
(4),画像信号の文字情報に適する処理を行う第1の
画像処理手段(8),画像信号の絵柄情報に適する処理
を行う第2の画像処理手段(9),画像信号中の画像の
領域を識別する領域識別手段(7),該領域識別手段の
識別結果に応じて前記第1の画像処理手段の処理と第2
の画像処理手段の処理とを選択する選択手段(10)を
備える画像処理装置において:その変換特性が固定さ
れ、前記アナログ画像信号を第1のディジタル信号(S
1)に変換する第1のA/D変換手段(51);および
入力される画像信号のピーク値に応じてその変換特性が
変化し、前記アナログ画像信号を第2のディジタル信号
(S2)に変換する第2のA/D変換手段(52);を
設け、前記第1のディジタル信号を前記領域識別手段の
入力に印加し、前記第2のディジタル信号を前記第1の
画像処理手段及び前記第2の画像処理手段の入力に印加
するように構成する。
【0016】また、請求項2の発明では、原稿画像を光
学的に読み取って読み取った画像に対応するアナログ画
像信号を生成する読取手段(1),前記アナログ画像信
号をディジタル信号に変換するA/D変換手段(5),
画像信号のピーク値に基づいて地肌情報を除去する地肌
除去手段(4),画像信号の文字情報に適する処理を行
う第1の画像処理手段(8),画像信号の絵柄情報に適
する処理を行う第2の画像処理手段(9),画像信号中
の画像の領域を識別する領域識別手段(7),該領域識
別手段の識別結果に応じて前記第1の画像処理手段の処
理と第2の画像処理手段の処理とを選択する選択手段
(10)を備える画像処理装置において:前記地肌除去
手段をディジタル地肌除去手段(42,43)として、
それ前記A/D変換手段の出力側に配置し、該A/D変
換手段が出力するディジタル信号(S3)を前記領域識
別手段の入力に印加し、前記ディジタル地肌除去手段が
出力する信号(S4)を前記第1の画像処理手段及び前
記第2の画像処理手段の入力に印加するように構成す
る。
【0017】また、請求項3の発明では、原稿画像を光
学的に読み取って読み取った画像に対応するアナログ画
像信号を生成する読取手段(1),前記アナログ画像信
号をディジタル信号に変換するA/D変換手段(5),
画像信号のピーク値に基づいて地肌情報を除去する地肌
除去手段(4),画像信号の文字情報に適する処理を行
う第1の画像処理手段(8),画像信号の絵柄情報に適
する処理を行う第2の画像処理手段(9),画像信号中
の画像の領域を識別する領域識別手段(7),該領域識
別手段の識別結果に応じて前記第1の画像処理手段の処
理と第2の画像処理手段の処理とを選択する選択手段
(10)を備える画像処理装置において:前記A/D変
換手段の基準信号(Sref )を切換える第1のスイッチ
手段(SW1);該第1のスイッチ手段の切換えと連動
し、前記第1の画像処理手段,第2の画像処理手段,及
び領域識別手段に入力する信号を切換える第2のスイッ
チ手段(SW2);および前記領域識別手段の識別結果
を保存する、記憶手段(13);を設ける。
【0018】また請求項4では、前記領域識別手段
(7)に、エッジを抽出する手段(71)と、白地を抽
出する手段(72)を備える。
【0019】また請求項5では、前記領域識別手段
(7)に網点を抽出する手段(73)と、網ピッチを判
定する手段(74)と、白地を抽出する手段(75)を
備える。なお上記括弧内に示した記号は、後述する実施
例中の対応する要素の符号を参考までに示したものであ
るが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要素の
みに限定されるものではない。
【0020】
【作用】請求項1においては、アナログ画像信号をディ
ジタル信号に変換するために2系統のA/D変換手段が
設置されており、第1のA/D変換手段(51)は、地
肌除去を実施しないディジタル信号(S1)を出力し、
第2のA/D変換手段(52)は、地肌除去を実施した
ディジタル信号(S2)を出力する。即ち、入力される
画像信号のピーク値を、A/D変換手段に基準信号とし
て印加することによって、A/D変換時に地肌除去が実
施される。地肌除去を実施しないディジタル信号(S
1)を前記領域識別手段の入力に印加するので、領域分
離エラ−が生じるのを抑制することができる。しかも、
地肌除去を実施したディジタル信号(S2)を前記第1
の画像処理手段及び前記第2の画像処理手段の入力に印
加するので、文字の解像力とコピー出力に対するシャー
プネスを良好にすることができる。
【0021】請求項2においては、A/D変換手段の出
力側にディジタル地肌除去手段(42,43)を配置し
ているので、A/D変換手段が出力するディジタル信号
(S3)は、地肌除去が実施されていない信号であり、
ディジタル地肌除去手段(42,43)の出力に得られ
る信号(S4)は、地肌除去が実施された信号である。
地肌除去が実施されていないディジタル信号(S3)を
前記領域識別手段の入力に印加するので、領域分離エラ
−が生じるのを抑制することができる。また、地肌除去
が実施された信号(S4)を前記第1の画像処理手段及
び前記第2の画像処理手段の入力に印加するので、文字
の解像力とコピー出力に対するシャープネスを良好にす
ることができる。
【0022】請求項3においては、第1のスイッチ手段
(SW1)を用いて基準信号(Sref )を切換えること
によって、単一のA/D変換手段から、地肌除去が実施
されていない信号と地肌除去が実施された信号の両方を
得ることができる。但し、現実的には、スキャナの走査
を2回実施して、1回目の走査で地肌除去が実施されて
いない信号を得て、2回目の走査で地肌除去が実施され
た信号を得るようにするのが望ましい。地肌除去が実施
されていない信号は、第2のスイッチ手段(SW2)を
介して領域識別手段に入力され、領域の識別が実施され
る。この識別の結果は、2回目の走査時のために記憶手
段(13)に保存される。2回目の走査において得られ
た、地肌除去が実施された信号は、第2のスイッチ手段
(SW2)を介して前記第1の画像処理手段および第2
の画像処理手段に入力される。そして、記憶手段(1
3)に保存された識別結果に応じて、第1の画像処理手
段の出力と第2の画像処理手段の出力のいずれかが選択
的に出力される。
【0023】
【実施例】第1実施例の画像形成装置の主要部の構成を
図2に示す。図2において、図1と同一の構成要素に
は、同一の符号を付して示してある。以下、図2を参照
して説明する。
【0024】文字と絵柄の混在する原稿は、図示しない
読取部に置かれ、スキャナによって光学的に読取られ
る。このスキャナに含まれるCCD1は、読取った原稿
画像に対応する電気信号を出力する。この電気信号は、
スキャナの主走査及び副走査によって定まる画像上の各
走査位置の画素の明るさを示すアナログ電圧を含んでお
り、走査に同期した時系列信号である。CCD1が出力
する電気信号は、サンプル・ホールド回路(S/H)2
において、画素毎にレベルがサンプリングされ、各位置
の画素レベルが連続的に並ぶアナログ画像信号に変換さ
れる。
【0025】このアナログ画像信号は、自動ゲイン制御
(AGC)機能を持つ増幅器(AMP)3によって安定
に増幅される。そして、増幅器3が出力するアナログ画
像信号は、2系統のA/D変換器51及び52の入力端
子にそれぞれ印加される。また、このアナログ画像信号
は、ピーク・ホールド回路(P/H)41に入力され
る。ピーク・ホールド回路(P/H)41が検出したア
ナログ画像信号のピ−ク値(即ち、画像の地肌レベル)
は、A/D変換器52に、A/D変換の基準電圧として
印加される。画像の地肌レベルを基準電圧として使用す
ることによって、A/D変換時に画像の地肌レベルは除
去される。即ち、A/D変換器52の出力に得られるデ
ィジタル画像信号S2は、地肌成分の情報が除去された
画像信号である。
【0026】一方、A/D変換器51には、図示しない
が、予め定めた固定レベルが基準電圧として印加され
る。従って、A/D変換器51においては、地肌成分の
除去は実施されず、入力されるアナログ画像信号のレベ
ルに忠実なデジタル画像信号S1が、A/D変換器51
の出力に得られる。
【0027】例えば図5に示すような原稿画像を読取
り、図6に(a)として示すような濃度分布の絵柄領域
の信号を入力すると、A/D変換器51の出力に得られ
るディジタル画像信号S1の濃度分布は、図6の(a)
と同等であるが、A/D変換器52の出力に得られるデ
ィジタル画像信号S2の濃度分布は、図6の(b)のよ
うになる。
【0028】地肌成分が除去されたディジタル画像信号
S2を利用することにより、白黒の原稿画像に対して文
字部のシャープネスを良好にすることができる。地肌除
去によって、絵柄部のドット配置は図6(b)の様に荒
いピッチとなるが、これらの濃度配置に対する絵柄処理
において、平滑化によるモワレ除去と誤差拡散処理によ
る階調性の再現を行うことによって、原稿に忠実な画像
信号の生成が可能である。
【0029】ディジタル画像信号S1は、シェ−ディン
グ補正回路61を通って領域分離回路7に入力され、デ
ィジタル画像信号S2は、シェ−ディング補正回路62
を通って、文字処理回路8及び絵柄処理回路9に入力さ
れる。文字処理回路8は、文字に適した画像処理を実施
し、絵柄処理回路9は、絵柄処理に適した画像処理を実
施する。なお、シェ−ディング補正回路62において、
増幅器3のAGC制御のための制御信号が生成される。
【0030】領域分離回路7は、文字処理回路8及び絵
柄処理回路9の画像処理とは別に、シェーディング補正
後の画像データに対し、領域分離処理を行う。即ち、原
稿中の文字領域と絵柄領域を判別し分離する。
【0031】セレクタ−10は、文字処理回路8が出力
する画像信号と絵柄処理回路9が出力する画像信号のい
ずれか一方を、領域分離回路7の判別結果に応じて選択
し、選択した画像信号を、画像書き込み部のレーザーダ
イオード(LD)11に出力する。即ち、画像信号のう
ち、文字領域に属する画素については、文字処理回路8
が処理した結果を利用し、絵柄領域に属する画素につい
ては、絵柄処理回路9が処理した結果を利用する。
【0032】領域分離回路7の構成としては、文字の抽
出を主体と考える場合には、図7に示す構成とする。デ
ィザによる絵柄部も、線画による文字部も原稿内での黒
インクと白地との間に輪郭部が形成される。従って、エ
ッジ検出71により、各部の輪郭抽出を行う。白地検出
72においては、黒画素の周辺に注目しある面積以上の
白画素の連なりを白地と判定する。例えば図6(a)の
ピッチAに含まれる白画素の連なりは白地と見なさず、
ピッチBの範囲に含まれる白画素の連なりを白地と判定
する。図7の領域判定76では、白地中に存在するエッ
ジを文字を形成する画素と見なし、それ以上の画素を絵
柄領域に属するものとして領域分離信号を生成する。地
肌除去された信号S2(図6(b)参照)に対し、これ
らの処理を行うと、ピッチBでのディザ構成画素が、文
字部を構成するものと誤って判別される可能性が高い。
しかし、地肌除去されない信号S1の場合には、正しく
領域判定される。
【0033】領域分離を絵柄主体に考える場合には、図
8に示す領域分離回路7Bを用いるのが望ましい。図8
の構成においては、白地の扱いは上記と同様、黒画素周
辺の白画素の連なり範囲をもって規定する。ディザによ
る絵柄領域は白地上の網点ピッチにより判定する。図6
(a)に示すピッチAは網点ピッチと判定し、絵柄部の
領域分離信号を生成する。ピッチBはディザを構成する
網点よりも大きいと判定し、該当する画素を含む領域は
非網点、すなわち文字部の領域分離信号を生成する。こ
の場合も、地肌除去されない画像信号S1を処理する場
合には、正しく網ピッチを抽出でき、正当な領域判別が
なされる。
【0034】図7及び図8のいずれの構成であっても、
地肌除去を行わない画像信号に対して、正しい領域分離
信号を得ることができる。この分離信号により、文字部
に属する画素に関しては文字処理を行った処理信号をセ
レクトし、絵柄部に属する画素に関しては絵柄処理を行
った処理信号をセレクトし、書き込みのためのLD部へ
信号を転送する。
【0035】第2実施例の画像形成装置の主要部の構成
を図3に示す。図3において、図1又は図2と同一の構
成要素には、同一の符号を付して示してある。以下、図
3を参照して説明する。
【0036】この実施例では、A/D変換器53は1系
統のみであり、地肌除去はA/D変換器53では実施さ
れない。A/D変換器53の出力は、画像処理用の系統
と領域分離用の系統に区分されており、シェ−ディング
補正回路63,地肌除去回路43及びP/H回路42に
入力される。地肌除去回路43及びP/H回路42は、
各々、ディジタル的に信号を処理し、地肌の除去とピ−
ク(地肌部)の検出及び保持を実施する。P/H回路4
2の検出したピ−ク値が、地肌除去回路43に入力され
る。
【0037】地肌除去回路43が出力する信号S4を使
用することにより、地肌が除去されているので、白黒ド
キュメント原稿に対する文字部のシャープネスが良好に
なる。また、絵柄部のドット配置は図6(b)の様に荒
いピッチとなるが、これらの濃度配置に対する絵柄処理
において、平滑化によるモワレ除去と誤差拡散処理によ
る階調性の再現を行うことにより、原稿に忠実な画像信
号が得られる。
【0038】一方、領域分離回路7に対しては、A/D
変換後の信号S3をそのまま与えるので、この系統での
絵柄領域の濃度分布は図6(a)のままであり、正確な
領域分離が実現する。なお、アナログ信号の増幅に関
し、AGC制御信号は、地肌除去後のシェ−ディング補
正回路64で生成し増幅器3にフィードバックするよう
にしている。
【0039】また、領域分離回路7としては、第1実施
例と同様に、図7に示す構成又は図8に示す構成のもの
を使用することができる。
【0040】第3実施例の画像形成装置の主要部の構成
を図4に示す。図4において、図1又は図2と同一の構
成要素には、同一の符号を付して示してある。以下、図
4を参照して説明する。
【0041】この実施例においては、基本的には2回の
像読取走査を実施し、第1回目の走査(即ち、プレスキ
ャン)により領域分離を行い、第2回目の走査により画
像処理を実施する。また、A/D変換器5において、地
肌除去処理の有無が切換えできるようになっている。即
ち、A/D変換器5の基準電圧Sref を、切り替えスイ
ッチSW1で切換えることによって、地肌除去処理の有
無が切換えられる。例えば、プレスキャン時には、領域
識別のために切り替えスイッチSW1がに接続され
て、リファレンス回路12で生成される定電圧がSref
としてA/D変換器5に印加され、2回目の走査におい
ては切り替えスイッチSW1がに接続されて、P/H
回路4の出力するピ−ク値が、Sref としてA/D変換
器5に印加される。
【0042】切り替えスイッチSW2の動作は、切り替
えスイッチSW1と連動している。即ち、プレスキャン
時には、領域識別のために切り替えスイッチSW2が
に接続されて、シェ−ディング補正回路6の出力信号
(地肌除去無し)が領域分離回路7に印加され、2回目
の走査では、切り替えスイッチSW2がに接続され
て、シェ−ディング補正回路6の出力信号(地肌除去
有)が、文字処理回路8及び絵柄処理回路9に入力され
る。
【0043】また、プレスキャン時には、領域分離回路
7で生成された領域分離信号を、メモリー13上の、走
査位置に対応するアドレスに格納する。格納時は、スキ
ャナーの移動とCCDの出力タイミングに同期させる。
【0044】2回目の走査においては、A/D変換器5
において地肌除去を実施し、A/D変換器5が出力する
ディジタル画像信号を、シェーディング補正した後、文
字処理回路8及び絵柄処理回路9でそれぞれ画像処理す
る。この地肌除去によって、白黒ドキュメント原稿に対
する文字部のシャープネスが良好になる。絵柄部のドッ
ト配置は、図6(b)の様に荒いピッチとなるが、これ
らの濃度配置に対する絵柄処理において、平滑化による
モワレ除去と誤差拡散処理による階調性の再現を行うこ
とにより、原稿に忠実な画像信号が生成される。
【0045】AGCは、プレスキャン時および2回目走
査時のいずれでも有効である。各々の入力において、適
切な増幅量を制御可能である。
【0046】メモリーに格納された分離信号により、文
字部に属する画素に関しては文字処理を行った処理信号
をセレクトし、絵柄部に属する画素に関しては絵柄処理
を行った処理信号をセレクトし、書き込みのためのLD
部へ信号を転送する。
【0047】また、領域分離回路7としては、第1実施
例と同様に、図7に示す構成又は図8に示す構成のもの
を使用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、画像の文
字部と絵柄部とをそれぞれに適した独立した回路で処理
するため、文字部の解像度が高く、絵柄部の階調性も良
好な画像を再現しうる。しかも、地肌除去を実施するの
で、白黒ドキュメント原稿に対する文字部のシャープネ
スが良好になる。更に、地肌除去を施さない画像信号に
基づいて領域を識別するため、モノクロのグラビア印刷
のように絵柄部の階調性を濃淡2色の黒インクで表現し
ているものをコピ−する場合であっても、領域分離エラ
−の発生を抑制しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の画像処理装置の構成例を示すブロック
図である。
【図2】 第1実施例の画像処理装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】 第2実施例の画像処理装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】 第3実施例の画像処理装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】 原稿の例を示す平面図である。
【図6】 画像の濃度分布を示すグラフである。
【図7】 領域分離回路7の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】 図7の変形例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:CCD 2:サンプル・ホー
ルド回路 3:増幅器 4,41,42:ピーク・ホールド回路 43:地肌除去回路 5,51,52:A/D変換器 6,61,62,63,64:シェ−ディング補正回路 7:領域分離回路 8:文字処理回路 9:絵柄処理回路 10:セレクタ− 12:リファレンス回路 13:メモリ− SW1,SW2:切り替えスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 7/00 H04N 1/405 G06F 15/66 470 A 15/68 310 J 9061−5H 15/70 330 Q H04N 1/40 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を光学的に読み取って読み取っ
    た画像に対応するアナログ画像信号を生成する読取手
    段,前記アナログ画像信号をディジタル信号に変換する
    A/D変換手段,画像信号のピーク値に基づいて地肌情
    報を除去する地肌除去手段,画像信号の文字情報に適す
    る処理を行う第1の画像処理手段,画像信号の絵柄情報
    に適する処理を行う第2の画像処理手段,画像信号中の
    画像の領域を識別する領域識別手段,該領域識別手段の
    識別結果に応じて前記第1の画像処理手段の処理と第2
    の画像処理手段の処理とを選択する選択手段を備える画
    像処理装置において:その変換特性が固定され、前記ア
    ナログ画像信号を第1のディジタル信号に変換する第1
    のA/D変換手段;および入力される画像信号のピーク
    値に応じてその変換特性が変化し、前記アナログ画像信
    号を第2のディジタル信号に変換する第2のA/D変換
    手段;を設け、前記第1のディジタル信号を前記領域識
    別手段の入力に印加し、前記第2のディジタル信号を前
    記第1の画像処理手段及び前記第2の画像処理手段の入
    力に印加することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 原稿画像を光学的に読み取って読み取っ
    た画像に対応するアナログ画像信号を生成する読取手
    段,前記アナログ画像信号をディジタル信号に変換する
    A/D変換手段,画像信号のピーク値に基づいて地肌情
    報を除去する地肌除去手段,画像信号の文字情報に適す
    る処理を行う第1の画像処理手段,画像信号の絵柄情報
    に適する処理を行う第2の画像処理手段,画像信号中の
    画像の領域を識別する領域識別手段,該領域識別手段の
    識別結果に応じて前記第1の画像処理手段の処理と第2
    の画像処理手段の処理とを選択する選択手段を備える画
    像処理装置において:前記地肌除去手段をディジタル地
    肌除去手段として、それを前記A/D変換手段の出力側
    に配置し、該A/D変換手段が出力するディジタル信号
    を前記領域識別手段の入力に印加し、前記ディジタル地
    肌除去手段が出力する信号を前記第1の画像処理手段及
    び前記第2の画像処理手段の入力に印加する構成とした
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 原稿画像を光学的に読み取って読み取っ
    た画像に対応するアナログ画像信号を生成する読取手
    段,前記アナログ画像信号をディジタル信号に変換する
    A/D変換手段,画像信号のピーク値に基づいて地肌情
    報を除去する地肌除去手段,画像信号の文字情報に適す
    る処理を行う第1の画像処理手段,画像信号の絵柄情報
    に適する処理を行う第2の画像処理手段,画像信号中の
    画像の領域を識別する領域識別手段,該領域識別手段の
    識別結果に応じて前記第1の画像処理手段の処理と第2
    の画像処理手段の処理とを選択する選択手段を備える画
    像処理装置において:前記A/D変換手段の基準信号を
    切換える第1のスイッチ手段;該第1のスイッチ手段の
    切換えと連動し、前記第1の画像処理手段,第2の画像
    処理手段,及び領域識別手段に入力する信号を切換える
    第2のスイッチ手段;および前記領域識別手段の識別結
    果を保存する、記憶手段;を設けたことを特徴とする画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記領域識別手段は、エッジを抽出する
    手段と、白地を抽出する手段を有する前記請求項1,請
    求項2,又は請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記領域識別手段は、網点を抽出する手
    段と、網ピッチを判定する手段と、白地を抽出する手段
    を有する、前記請求項1,請求項2,又は請求項3記載
    の画像処理装置。
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