JPH0743700B2 - データ駆動型情報処理装置 - Google Patents

データ駆動型情報処理装置

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JPH0743700B2
JPH0743700B2 JP2191817A JP19181790A JPH0743700B2 JP H0743700 B2 JPH0743700 B2 JP H0743700B2 JP 2191817 A JP2191817 A JP 2191817A JP 19181790 A JP19181790 A JP 19181790A JP H0743700 B2 JPH0743700 B2 JP H0743700B2
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真一 芳田
俊治 日根
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はデータ駆動型情報処理装置に関し、特に、複
数の命令が同時に駆動されるデータ駆動型情報処理装置
に関する。
[従来の技術] 従来のノイマン型計算機においては、プログラムとして
種々の命令が予めプログラムメモリに記憶され、プログ
ラムカウンタによってプログラムメモリのアドレスが逐
次指定されることにより順次命令が読出され、その命令
が実行される。
一方、データ駆動型情報処理装置は、プログラムカウン
タによる逐次的な命令の実行という概念をもたない非ノ
イマン型計算機の一種である。このようなデータ駆動型
情報処理装置には、命令の並列処理を基本にしたアーキ
テクチャが採用される。データ駆動型情報処理装置にお
いては、演算の対象となるデータが揃い次第、命令の実
行が可能となり、データによって複数の命令が同時に駆
動されるため、データの自然な流れに従って並列的にプ
ログラムが実行される。その結果、演算の所用時間が大
幅に短縮するとみなされている。
第35図は、従来のデータ駆動型情報処理装置の構成の一
例を示すブロック図である。第36図は、第35図のデータ
駆動型情報処理装置におけるプログラム記憶部に記憶さ
れるデータフロープログラムの一例を示す図である。第
37A図〜第37D図は、第35図のデータ駆動型情報処理装置
において処理されるデータパケットのフィールド構成の
一例を示す図である。以下、これら第35図〜第37D図を
参照して、従来のデータ駆動型情報処理装置について説
明する。
入力部101には、第37A図に示すようなデータパケットが
外部から与えられる。このデータパケットは、第37A図
に示すように、少なくともノード番号とデータとを含ん
でいる。このデータパケットに含まれるデータは処理さ
れるべきデータであり、ノード番号はそのデータがどの
ノードで処理されるかを示すデータである。入力部101
から入力されたデータパケットは、プログラム記憶部10
2に与えられる。プログラム記憶部102は、第36図に示す
ようなデータフロープログラムを記憶している。このデ
ータフロープログラムの各行は、ノード番号と、命令コ
ードと、フラグとからなる。プログラム記憶部102は、
入力されたデータパケットのノード番号に基づいたアド
レス指定によって、第36図に示すように、データフロー
プログラムの所定の行におけるノード番号と命令コード
とフラグとを読出し、入力部101から入力されたデータ
パケットに含まれているデータとともに新たなデータパ
ケットに格納し、そのデータパケットを出力する。第37
B図は、プログラム記憶部102から出力されるデータパケ
ットを示している。
対データ検出部103は、プログラム記憶部102から出力さ
れるデータパケットの待合せ、すなわち発火処理を行な
う。すなわち、命令コードが2入力命令を示している場
合には、同じノード番号を有する異なる2つのデータパ
ケットを検出し、それらのデータパケットに含まれるデ
ータAおよびBを、第37C図に示すように1つのデータ
パケットに格納して出力する。なお、対データ検出部10
3は、入力されたデータパケットの命令コードが1入力
命令を示している場合には、入力されたデータパケット
をのまま出力する。
演算処理部104は、対データ検出部103から出力されるデ
ータパケットに対して、命令コードに基づく演算処理を
行ない、第37D図に示すようにその演算結果を示すデー
タCをデータパケットに格納して出力する。
出力部105は、演算処理部104から受取ったデータパケッ
トに含まれるフラグが、セットされているか否かに基づ
いて、そのデータパケットを外部へ出力するかまたは入
力部101に戻して再びデータ駆動型情報処理装置内を循
環させるかを制御する。
第38図は、データフローグラフの一例を示す図である。
第38図において、ノードN1は加算命令を示し、ノードN2
は乗算命令を示し、ノードN3は減算命令を示す。また、
ノードN4はディクリメント命令を示し、ノードN5はイン
クリメント命令を示す。ノードN1,N2,N3の命令は2入力
命令であり、ノードN4,N5の命令は1入力命令である。
ノードN1の演算結果はノードN2およびN3によって参照さ
れる。
[発明が解決しようとする課題] 以上説明したような従来のデータ駆動型情報処理装置に
おいては、演算処理部104は算術演算,論理演算等の基
本的な演算のみを実行する構成となっていた。これは、
多数のパラメータを必要とするような複雑な演算を演算
処理部104で実行しようとすると、そのような演算を実
行するために必要なパラメータをデータパケットにのせ
て運ばなければならないが、それではデータパケット長
が極めて長くなり、装置の構成が極めて大型になってし
まうからである。多数のパラメータを必要とする演算と
しては、最も典型的には構造体データ(たとえば表を構
成するデータ群のように複数のデータが集まって1つの
意味を構成するようなデータ群)の操作のための演算
(関係演算、分類演算等)がある。
こうした演算は、たとえば単純な演算を繰返し行なう処
理などとは異なり、処理対象となるデータに対して行な
うべき処理の内容が、受ける処理パラメータによって変
化することが特徴である。このような演算命令を、本願
明細書では「高機能命令」と呼ぶ。
一例として、第39図に示すような構造体データの結合操
作を、第35図に示す従来のデータ駆動型情報処理装置で
どのように達成するかについて考えてみる。第39図に示
す操作は、構造体データAの第2項と構造体データBの
第1項とが一致したときに、両者を結合して構造体デー
タCを生成する操作である。なお、構造体データCの第
1項には構造体データAの第1項の値が入り、構造体デ
ータCの第2項には構造体データAの第2項の値が入
り、構造体データCの第3項には構造体データBの第2
項が入る。
第40図は、第39図に示すような構造体データの操作を第
35図に示す従来のデータ駆動型処理装置で達成しようと
した場合に、必要となる動作ステップを示した図であ
る。すなわち、第39図に示すような操作を従来のデータ
駆動型処理装置で達成するためには、第39図に示す操作
の内容を細く分析して複数の基本的な演算に分解し、個
々の基本的な演算を1つずつ実行することにより、全体
として第39図に示すような処理を達成することが必要と
される。
以上のごとく、従来のデータ駆動型処理装置では、たと
えば構造体データの操作のように多数のパラメータを必
要とする処理を行なうためには、極めて多数の基本演算
の実行ステップが必要となり、装置の効率的な活用が図
れないという問題点があった。また、プログラムを作成
する際にそのような複雑な処理をいちいち基本演算に分
解して記述しなければならず、その結果、プログラムの
作成に高度な熟練と多大な労力を要するという問題点も
あった。
この発明は、上記のような問題を解消するためになされ
たもので、たとえ多数のパラメータを必要とするような
高機能な演算処理であっても、通常の基本演算と同様に
実行が可能であり、またプログラムの記述も簡単ですむ
ようなデータ駆動型情報処理装置を提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係るデータ駆動型情報処理装置は、入力手段
とプログラム記憶手段と対データ検出手段と演算処理手
段と出力制御手段とを備えている。入力手段は、少なく
ともノード番号とデータとを含むデータパケットを入力
する。プログラム記憶手段は、データフロープログラム
を記憶し、入力手段から与えられるデータパケットに含
まれるノード番号に基づいて当該データフロープログラ
ムの中から少なくとも次位のノード番号と命令情報とを
読出し、それらのノード番号,命令情報と前記データパ
ケット中のデータとを含む新たなデータパケットを生成
して出力する。対データ検出手段は、プログラム記憶手
段から出力されるデータパケットを受取り、同じノード
番号を有する対となるべき2つのデータパケットを検出
し、これら両方のデータパケット中のデータを有する新
たなデータパケットを生成して出力する。演算処理手段
は、対データ検出手段から出力されるデータパケットを
受取り、このデータパケットに含まれる命令情報に基づ
いてこのデータパケットに含まれるデータに関する演算
処理を行ない、その演算結果を示すデータを有するデー
タパケットを生成して出力する。出力制御手段は、演算
処理手段から出力されるデータパケットを受取り、この
データパケットを外部へ出力するかまたは入力手段に出
力するかを制御する。演算処理手段は、分岐手段と、単
純命令処理手段と、高機能命令処理手段とを含む。分岐
手段は、プログラム記憶手段から受取ったデータパケッ
トを、単純命令を有するデータパケットと高機能命令を
有するデータパケットとに分岐する。単純命令処理手段
は、分岐手段によって分岐されたデータパケットのう
ち、単純命令を有するデータパケットの演算処理を行な
う。高機能命令処理手段は、予め高機能命令の実行のた
めに必要な処理情報を記憶しており、分岐手段によって
分岐されたデータパケットのうち、高機能命令を有する
データパケットの演算処理を当該処理情報に基づいて行
なう。
[作用] この発明においては、演算処理手段における高機能命令
処理手段が、予め高機能命令の実行のために必要な処理
情報を記憶しており、この処理情報に基づいてデータパ
ケットに含まれる高機能命令を実行するため、多大な処
理情報を必要とするような高機能命令(たとえば関係演
算の命令)を実行する場合にも、演算処理手段へ入力さ
れるデータパケットの構造は単純命令のデータパケット
と同様であり、多大な処理情報をプログラム記憶手段か
ら演算処理手段へデータパケットにのせて運ばなければ
ならないような事態は発生しない。したがって、演算処
理手段は従来に比べて非常に柔軟な多様な処理を行なう
ことが可能となる。
[実施例] 第1図は、この発明の一実施例の構成を示す概略ブロッ
ク図である。図において、この第1図の実施例では、第
35図における演算処理部104に代えて演算処理部106が設
けられている。その他の構成は、第35図に示す従来のデ
ータ駆動型情報処理装置の構成と同様である。
演算処理部106は、分岐部107と、単純命令処理部108
と、高機能命令処理部109と、合流部110とを含んでい
る。分岐部107は、対データ検出部103から与えられたデ
ータパケットに含まれる命令コードに基づいて、入力さ
れたデータパケットを単純命令処理部108と高機能命令
処理部109とに分岐させる。すなわち、分岐部107は、入
力されたデータパケットに含まれる命令コードが単純命
令(算術演算や論理演算のような基本的な演算を指令す
る命令)である場合はそのデータパケットを単純命令処
理部108に出力する。一方、入力されたデータパケット
に含まれる命令コードが高機能命令(たとえば関係演算
のような多数の処理パラメータを必要とする高機能な演
算を指令する命令)である場合はそのデータパケットを
高機能命令処理部109に出力する。単純命令処理部108
は、算術演算や論理演算のような基本的な演算を実行す
るもので、その構成は第36図における演算処理部104の
構成と同様であってよい。したがって、単純命令処理部
108は、単純命令の演算結果を示すデータをデータパケ
ットにのせて合流部110に出力する。高機能命令処理部1
09は、高機能命令の実行のために必要な処理情報を記憶
しており、この処理情報に基づいて高機能命令の実行を
行なう。高機能命令処理部109には、被制御装置200が接
続されている。高機能命令処理部109は、高機能命令の
実行過程において生じる種々の処理をこの被制御装置20
0に対して行なう。被制御装置200としては、たとえばデ
ータメモリや、通信装置や表示器などがある。また、高
機能命令処理部109は、高機能命令の演算結果を示すデ
ータをデータパケットにのせて合流部110に出力する。
合流部110は、単純命令処理部108および高機能命令処理
部109から出力されるデータパケットを合流して出力部1
05に出力する。
第2図は、第1図に示す高機能命令処理部109のさらに
詳細な構成を示すブロック図である。図において、高機
能命令処理部109は、ノード番号抽出回路109aと、命令
コード抽出回路109bと、入力データ抽出回路109cと、ス
ペックデータメモリ109dと、処理回路109eと、出力パケ
ット合成部109fとを含む。分岐部107から入力されたデ
ータパケットは、ノード番号抽出回路109a,命令コード
抽出回路109bおよび入力データ抽出回路109cに与えら
れ、それぞれにおいてノード番号,命令コードおよびデ
ータが抽出される。ノード番号抽出回路109aによって抽
出されたノード番号はスペックデータメモリ109dに与え
られる。スペックデータメモリ109dは、たとえば第3図
に示すような高機能命令に必要な処理情報(パラメータ
あるいはスペックデータあるいはプログラム情報)を予
め記憶している。スペックデータメモリ109dは、ノード
番号抽出回路109aから与えられるノード番号をアドレス
として、そのノード番号に該当する高機能命令のための
処理情報を読出して出力する。スペックデータメモリ10
9dから読出された処理情報は処理回路109eに与えられ
る。また、処理回路109eには、命令コード抽出回路109b
によって抽出された命令コードおよび入力データ抽出回
路109cによって抽出されたデータが与えられる。処理回
路109eは、与えられた命令コードに該当する高機能命令
を、スペックデータメモリ109dから与えられる処理情報
に基づいて実行する。この実行過程において、処理回路
109eは、被制御装置200の制御を行なう。たとえば、被
制御装置200がデータメモリである場合は、その内部の
記憶情報の書換制御を行なう。また、処理回路109eは、
高機能命令の演算処理の結果を示すデータを出力パケッ
ト合成部109fに出力する。出力パケット合成部109fは、
処理回路109eから与えられたデータをデータパケットに
のせて出力する。出力パケット合成部109fの出力は、第
1図における合流部110に与えられる。
次に、第1図および第2図に示す実施例において、たと
えば第39図に示すような構造体データの結合操作がどの
ようにして処理されるかについて説明する。第39図に示
すような結合操作は、基本演算に分解されることなく関
係演算の1つとして取扱われる。すなわち、プログラム
記憶部102内のデータフロープログラム内には、結合演
算(join)を指令するようjoin命令が対応するノードに
記述されているにすぎない。したがって、プログラム記
憶部102から出力されるデータパケットには、第4図に
示すように命令コードとしてjoin命令が含まれることに
なる。また、データパケットは、各構造体データの実際
のデータがのせられるのではなく、その構造体データの
ポインタの情報すなわちアドレス情報がのせられる。
対データ検出部103は、同じノード番号(たとえばN)
を有する2組のデータパケットの待合せを行なう。この
待合せの結果、同じノード番号Nを有する2組のデータ
パケットが検出されたとすると、対データ検出部103は
第4図に示すような発火処理を行ない、構造体データA
のポインタ情報と構造体データBのポインタ情報とを1
つのデータパケットにのせて出力する。分岐部107は、
対データ検出部103から与えられたデータパケットに含
まれる命令コードがたとえばjoin命令のような高機能命
令であった場合は、そのデータパケットを高機能命令処
理部109に与える。高機能命令処理部109では、与えられ
たデータパケットの中からノード番号と命令コードとデ
ータとを抽出する。抽出されたノード番号Nはスペック
データメモリ109dに与えられ、このノード番号Nに対応
する処理情報がスペックデータメモリ109dから読出され
る。第3図に示すように、スペックデータメモリ109dに
は、各ノード番号別に高機能命令の処理のために必要な
種々の情報が記憶されている。この処理情報としては、
入力データと出力データとの形態および処理パラメータ
等が含まれている。
スペックデータメモリ109dから読出されたデータは、処
理回路109eに与えらえっる。処理回路109eは、たとえば
ディジタル・シグナル・プロセッサや、マイクロコンピ
ュータ等によって構成されており、与えられた処理情報
に基づいて高機能命令の実行処理を行なう。すなわち、
処理回路109eは、入力データ抽出回路109cによって抽出
された各構造体データAおよびBのポインタ情報に基づ
いて、被制御装置200(ここではデータメモリとする)
内における構造体データAおよびBをアドレス指定し、
構造体データAの第2項と構造体データBの第1項とが
等しいか否かを判定する。両データが等しいと判定され
た場合は、データメモリ200内のあるエリアに構造体デ
ータCを書込む。このとき、構造体データCの第1項に
は構造体データAの第1項の値を書込み、構造体データ
Cの第2項には構造体データAの第2項の値を書込み、
構造体データCの第3項には構造体データBの第2項を
書込む。このようにして、被制御装置200内には、構造
体データAおよびBを結合した結果である構造体データ
Cが生成されることになる。一方で、処理回路109eは、
構造体データCのポインタ情報を出力パケット合成部10
9fに与える。出力パケット合成部109fは、第4図に示す
ように構造体データCのポインタ情報を含むデータパケ
ットを生成し、合流部110に出力する。
上記のごとく第1図および第2図に示す実施例では、多
大な処理情報を必要とする高機能命令、たとえば関係演
算の命令を実行する場合にも、演算処理部106に入力さ
れるデータパケットの構造は、第4図に示すごとく単純
命令のデータパケットと同様であり、多大な処理情報を
プログラム記憶部102から演算処理部106へデータパケッ
トにのせて運ぶ必要はない。したがって、演算処理部10
6では、従来のデータ駆動型情報処理装置に比べて非常
に柔軟に多様な処理を行なうことが可能となる。また、
データフロープログラムを記述する際にも、高機能な演
算を基本演算と同様に取扱うことができるため、プログ
ラム作成作業が極めて簡単なものとなる。
なお、第1図および第2図に示す実施例で実行される関
係演算としては、第39図に示す結合演算の他に、種々の
ものがある。以下には、関係演算のその他の例をいくつ
か示しておく。
(1)直積演算(product) 直積演算は、第5A図に示すように、構造体データAと構
造体Bとのすべての要素を組合せて連結する演算であ
る。
(2)制約演算(restriction) 制約演算は、第5B図に示すように、ある構造体データか
ら特定の項目の要素をキーとして取出す演算である。
(3)合併演算(union) 合併演算は、第5C図に示すように、構造体データAとB
との項の内容がある条件を満たすとき(たとえば一致す
るとき)、構造体データAおよびBを連結する演算であ
る。
(4)射影演算(projection) 射影演算は、第5D図に示すように、ある構造体データか
ら特定の項目を抽出して新たな構造体データを生成する
演算である。
以上の関係演算は、すべて高機能命令としてプログラム
記憶部102内のデータフロープログラムに記述され、高
機能命令処理部109において実行される。
次に、この発明によるデータ駆動型情報処理装置を用い
て構成されたプログラム開発装置について説明する。な
お、以下に説明するプログラム開発装置は、利用者に対
し1つの仕様定義を複数の言語を用いて多面的に行なう
ことを可能とし、了解性および記述性ならびに操作性の
優れたソフトウェア開発環境を提供するとともに、その
目的ソフトウェアシステムを実行可能なプログラムへ変
換し実行することにより、生成されたプログラムのシミ
ュレーションおよび実行を可能とすることを目的として
開発された全く新規なプログラム開発装置であることを
予め指摘しておく。
第6図はこの発明のデータ駆動型情報処理装置を用いて
構成されたプログラム開発装置の全体の構成を概略的に
示す図である。第6図に示すプログラム開発装置は、各
々が異なる表現形式に従った描画・編集機能を備える図
的エディタE1〜Enと、利用者から与えられた仕様記述に
従ってプログラムを作成する本体装置1とを含む。図形
エディタE1〜Enの各々は、好ましくは個々独立のプロセ
スで実現され、各図形エディタE1〜Enは本体装置1と通
信可能である。ここで図形エディタE1〜Enの各々と本体
装置1との間が通信可能であるのは、プログラム開発の
容易性および将来の機能拡張を考慮し、それぞれの図形
エディタE1〜Enのプロセスと本体装置1とがたとえばソ
ケットを用いたプロセス間通信で結合されているからで
ある。
図形エディタE1〜Enが与える表現形式は、形式的な記述
形式および非形式的な記述形式を含む。形式的に記述形
式は、機能ブロック図およびシーケンスチャート等の表
現形式を含む。
機能ブロック図は、第7図に示すようにモジュール(ソ
フトウェアにおいて、ある意味的にまとまりを持った単
位)間の接続関係を表現する表現形式である。
第7図は機能ブロック図を用いた仕様記述形式の一例を
示す図である。第7図においては、外部モジュール10と
内部モジュール11との間のデータ接続関係が示される。
外部モジュール10は、仕様記述対象外の外部の機能を表
現するモジュールである。内部モジュール11は、仕様記
述対象の機能を表現するモジュールである。この外部モ
ジュール10と内部モジュール11との間においてはデータ
アーク12によりそのデータの流れが入出力ポートP1〜P4
とともに規定される。
なお、外部モジュール10同士または内部モジュール11同
士におけるデータ結合関係も、第7図と同様に記述され
る。
この内部モジュールはプリミティブ、部品(部分的に完
結した仕様記述であり、ファイルに登録される)を含
む。
シーケンスチャートは、第8図に示すように入出力デー
タの因果関係およびモジュール間のデータ送受の関係等
を示す図である。第8図においては外部モジュール10と
内部モジュール11との間のデータの流れを示す。このシ
ーケンスチャートにおいては、モジュールは1本の順序
線(縦線)により示される。順序線は時間軸を示してお
り、信号が流れる時間的関係をも表わす。このモジュー
ル10,11間のデータの流れは信号線13により表わされ
る。この信号線13により、モジュール間のデータの接続
関係および因果関係が示される。
なお、外部モジュール10同士または内部モジュール11同
士におけるデータの接続関係および因果関係も、第8図
と同様に記述される。
半形式的な記述形式は、関係表、決定表などの表形式で
示される表現形式を含む。関係表は、第9図に示すよう
に関係データ構造を示す。第9図において、関係表は、
表の名称を表示する領域14と、この表に含まれる項目を
示す名称が表示される項目名領域15と、項目のデータの
型(int(整数)、float(浮動小数点)およびstring
(文字列))を示す領域16と、項目の実際のデータ値が
入出力される領域17を含む。決定表は、第10図に示すよ
うに、処理の選択構造を表わす表現形式である。第10図
において、決定表は、決定表モジュール名を表示する領
域18と、判断条件が表示される領域19と、判断の結果実
行される処理の名称が表示される領域20と、条件に対す
る判断を表示する領域21と、条件判断に基づく処理の実
行の有無を表示する領域22を含む。
上述の表現形式に加えて、利用可能な表現形式として
は、データの包含関係を示すデータブロック図、関係演
算を中心とする構造体データ処理を表わす表操作図など
がある。
第11図にデータブロック図による表現形式の一例を示
し、第12図に表操作図の表現形式の一例を示す。
第11図において、データブロック図は、データセット名
領域23と、この領域23のデータが含む要素数を表示する
領域24と、領域23にセットされたデータのメンバーを構
成するメンバーデータ名または下位階層のデータセット
名を表示する領域26と、メンバーデータのデータ型(in
t、float、string、struct)を表示する領域25とを含
む。この領域24はデータが配列構造のときのみ記述され
る。データ型がstructの場合には、このデータは下位に
対して階層化していることを示している。各データの欄
がつながっているときはOR接続、欄が分離しているとき
はAND接続の接続関係が示される。
第12図に示す表操作図は関係表B1およびB2を所定の操作
に従って処理して新たな関係表B3を形成している状態を
一例として示す。この操作は合併操作といわれている。
表操作図における操作は、この合併操作に限定されず各
種関係演算、分類演算、計算演算等を含む。関係演算は
ある関係を満足するように表を操作する演算である。分
類演算は表の行をアルファベット順,数値の大小順等の
所定の順に従って並べ換える操作である。計算演算は、
表の特定の列について合計値、平均値などの計算結果を
求める操作である。
第6図へ戻って、本体装置1は、利用者が図形エディタ
E1〜Enを用いて作成した図的仕様記述から得られる情報
を融合して、プログラム実行に必要な制御情報を備えた
コンストラクト情報を生成するとともに、異なる表現形
式を有する図形仕様記述間の情報の相互変換およびモジ
ュール階層間における基本情報の生成を行なって利用者
に提示する相互変換装置CVと、相互変換装置CVで生成さ
れたコンストラクト情報に従ってプログラムを解釈・実
行し、該実行結果を利用者に提示する実行装置EXと、図
形仕様記述用図形エディタE1〜Enと相互変換装置CV、実
行装置EXおよび部品管理装置CPとの間での情報交換のた
めの通信を管理する入出力装置IO、および各処理装置E
X、CV、CPが扱うデータ構造を統合的に管理する統合フ
ァイル管理装置UFとを含む。
部品管理装置CPは、ソフトウェアにおいてある部分的に
完結した仕様記述を「部品」として登録するとともに、
該登録された「部品」を再利用するための動作を管理す
る。
コンストラクト情報は、生成された仕様記述情報を制御
構造を含む処理モデルの動作方式に対応するように変換
して得られる情報である。この処理モデルとしてはデー
タ駆動モデルが一例として用いられている。処理モデル
の動作方式に対応させるには、制御ノードおよび制御ア
ークを生成する必要がある。コンストラクト情報では、
ノードが仕様記述情報のモジュールに、またアークがモ
ジュール間のデータ接続に対応づけられる。
入出力装置IOは、利用者との間のインタフェース、利用
者の指示に基づく各処理装置の実行制御および各処理装
置間で授受されるデータの管理の機能を備える。
利用者との間のインターフェースは以下のものを備え
る。図形エディタを利用した表現形式による仕様記
述、相互変換結果の表示、対応付け機能、引用機
能、プロトタイピング機能、部品登録・再利用、お
よびドキュメントの出力を含む。
図形エディタを利用した各表現形式による仕様の記述に
は次の方法が可能である。
(a)利用者が表現形式の種類と仕様記述名を指定す
る。この仕様記述名の指定は既に記述されている仕様記
述を再記述する場合に行なわれ、新規作成時には新しい
仕様記述名を入力する。
(b)既に記述されている仕様を詳細化するかまたは階
層的に記述を進めるために、既存の仕様記述内の図形要
素および表現形式を指定する。この場合指定された図形
要素に対応する表現形式を用いて仕様記述が行なわれ
る。
同一モジュールに対し異なる表現形式で仕様記述するこ
とができる。この場合、相互変換装置CVはその内部の相
互変換用ルールテーブル検索に従って、他の表現形式の
図形エディタに対して、対応する図形要素を変換し、こ
れが利用者に表示される。1つの仕様記述が異なる表現
形式により記述することができるので、記述内容の多面
的な把握が容易となり、より完全な仕様を作成すること
が可能となる。
対応づけ機能は、意味的に等価な情報(たとえば、デー
タ同志または機能モジュール同志等)を異なる表現形式
間で関係づける機能である。この機能は、種々の表現形
式に従って記述された仕様を順次統合化していくため
に、それぞれ独立に記述された種々の仕様情報を相互に
関係づけるために必要とされる。
すなわち、第13図に示すように、機能ブロック図で表現
されたモジュールM7は、表操作図を用いても記述するこ
とができる。この表操作図で表わされたモジュールM7と
機能ブロック図で表示されたM7とは意味的に等価であ
る。この場合、この異なる表現形式で表わされたモジュ
ールM7が図に矢印で示すように、意味的に同一であると
関係づけられる。この操作を「対応づけ」操作と呼ぶ。
また各表現形式間においては、互いに情報を共有してい
る場合がある。この場合、既に記述された仕様情報を他
の表現形式での記述時に引用すれば記述時における作業
量を減ずることができる。このある表現形式で記述され
た情報を他の表現形式へ用いることを「引用」と呼ぶ。
たとえば第13図に示すように関係表で示されたモジュー
ルM10は、表操作図で表現された表M10と同一である。こ
の場合、図に矢印で示すように、関係表の表M10が表操
作図での表現形式に従った記述時に引用される。また同
様に表操作図における表M8は、関係表で表現された表M8
と同一である。この場合も、関係表で表現されたM8が表
操作図の表現形式に従った記述時に引用される。
プロトタイピング機能は、部分的に完結した仕様記述の
実行結果を確認する機能である。このプロトタイピング
においては、各階層独立に仕様記述の実行結果を確認す
ることができる。このプロトタイピング時における入出
力データの指定、および入力データの作成は指定された
データ構造に従って利用者が行なう。
部品登録・再利用のためのインタフェースは、部品管理
装置CPに対し部品の登録および登録された部品の利用を
指示する。
ドキュメントの出力機能は、種々の表現形式を用いて記
述された仕様記述に対し、各表現形式ごとに記述された
図的な仕様記述をハードコピーとしてプリンタに出力
し、そのままソフトウェアの設計ドキュメントとして利
用可能とする。
入出力装置IOと各処理装置との間のインタフェースにつ
いて説明する。まず図形エディタとの間のインタフェー
スについて説明する。
入出力装置IOは、利用者が指定した各種の図形エディタ
の起動および終了制御を行なう。また、入力された仕様
記述の名前および図形エディタの種類等、エディタの起
動および終了時に必要とされる情報を管理する。この動
作は以下のものを含む。
(a)利用者が表現形式の種類と仕様記述名の名前を指
定すれば、入出力装置IOは、指定された表現形式に相当
する図形エディタを起動し、かつ同時に、仕様記述の名
前をこの起動された図形エディタへ渡す。
(b)各図形エディタはその内部に他の図形エディタを
起動するための機能を備えている。あるエディタ内で指
定した図形要素(エディタが表示する操作ツールに含ま
れる図形要素)および表現形式の種類が入出力装置へ通
知される。この図形要素は表現形式の種類によりシンボ
ルの種類や形状が異なる。入出力装置IOは、この指定さ
れた表現形式に相当する図形エディタを起動するととも
に、指定された図形要素をこの起動された図形エディタ
へ送る。
(c)仕様記述の終了制御。各図形エディタは終了用操
作ツールを備えている。この終了用操作ツールにより当
該図形エディタの終了が入出力装置IOへ通知される。入
出力装置IOは、この終了通知に応答して、作成された仕
様記述の名前、エディタの種類等の情報を保存した後終
了を通知した図形エディタを終了させる。
入出力装置IOはまた図形エディタおよび相互変換装置と
のインタフェースを与える。各種の表現形式を用いて仕
様を既述する場合、また複数の仕様既述を相互に利用す
る場合においては、入出力装置IOは図形エディタおよび
相互変換装置CVとの間で以下の処理を行なう。
(a)利用者が記述した描画情報は、各図形要素を記述
した段階で入出力装置IOを介して順次相互変換装置CVへ
送られる。相互変換装置はこの入出力装置IOから与えら
れた情報に従って所定の処理(これについては後述す
る)を行なった後入出力装置IOへ返送する。この場合、
返送されるデータとしては、入力された仕様記述情報に
対応する異なる表現形式での表現可能な仕様情報等であ
る。この相互変換装置CVから返送されるデータはその処
理結果とともに返送先の仕様記述の識別子IDが付されて
いる。入出力装置IOはこの識別子IDに対応する仕様記述
を特定し、相互変換装置CVが形成した処理結果をその転
送先の図形エディタへ返送する。また、相互変換装置CV
が入力された仕様記述上において矛盾を検出した場合、
この矛盾検出を示すメッセージを入出力装置IOは利用者
に提示する。
(b)仕様記述過程において2つの図形エディタ上でユ
ーザが指定した2つの図形要素に対して、入出力装置IO
はこの2つの図形要素を論理的に対応づけることができ
るか否かを判断する。対応づけが可能な場合、この入出
力装置IOは両図形エディタに対し同一の論理的な仕様情
報を返送する。対応づけが不能な場合には、この対応不
能を示すメッセージを利用者に提示する。
(c)引用 複数の図形エディタ間で仕様情報を引用する場合、図形
エディタ上で利用者が指定した図形要素の描画情報およ
び仕様情報を、入出力装置IOは引用先の図形エディタへ
転送する。
次に入出力装置IOと実行装置EXとのインタフェースにつ
いて説明する。実行装置EXの実行時(たとえばプロトタ
イピング)に必要とされる入力データ情報および入出力
データの位置情報は、仕様記述時と同様にして図形エデ
ィタから入出力装置IOへ伝達される。入出力装置IOはこ
の実行の前処理を行なう実行用ハンドラー(図示せず)
にこれらの情報を手渡す。この前処理が終了した段階
で、入出力装置IOは利用者による実行開始指示に応答し
て実行装置EXを起動する。実行結果のデータは、この上
述の実行用ハンドラーから入出力装置IOを介して表示装
置DP上へ表示される。この表示装置DPへの表示はたとえ
ば出力結果表示用ルーチンを起動することにより実行さ
れる。
入出力装置IOと部品管理装置CPとのインタフェースは以
下のものを含む。
(a)部品登録時のインタフェース 利用者が作成した仕様記述が部分的に完結した段階で、
利用者が指定した登録対象の仕様記述情報と部品名は入
出力装置IOを介して部品管理装置CPへ伝達される。
(b)部品再利用時のインタフェース 図形エディタ上で利用者が指定した部品名は入出力装置
IOを介して部品管理装置CPへ伝達される。部品管理装置
CPはこの与えられた部品名に対応する部品情報をファイ
ル管理装置UFを介して検索し、検索された部品情報を入
出力装置IOを介して起動されている図形エディタへ返送
する。
利用者が部品情報を参照したい場合には、入出力装置IO
が利用者からの指示のもとに部品仕様書表示ルーチンを
起動することにより、この図的に表現された部品情報が
表示装置DP上に表示される。
相互変換装置CVの機能について説明する。この相互変換
装置CVは、利用者が様々な図的表現形式を用いて記述す
る仕様記述の内容を統合して効果的な実行形式プログラ
ムを生成するとともに、与えられた仕様記述の特定の側
面(表現形式または階層)から獲得した情報を他の表現
形式に変換する機能を備える。ここで、実行形式プログ
ラムは、処理モデル(データ駆動型モデル)に依存した
構造を有するコンストラクト情報を仮想マシンの実行方
式に合致するように変換して得られるプログラムであ
る。
相互変換装置CVが統合する仕様記述情報の構成の一例を
第14図に示す。この仕様記述情報は、モジュール情報M
I、シーケンス情報SIおよびデータ構造情報DIを含む。
モジュール情報MIは、このソフトウェアシステムを構成
する個々のモジュールの動作およびモジュール間のデー
タ接続に関する情報である。このモジュール情報は、機
能ブロック図を用いた仕様記述をベースとして、各モジ
ュール間の階層関係を生成する。このモジュール情報
は、モジュール間のデータ接続関係を通してデータ構造
情報をも統合する。モジュール情報は機能モジュール、
決定表モジュール、構造体データ操作モジュールに関す
る情報をそれぞれ含む。このそれぞれのモジュールの情
報は図形エディタが表現する機能ブロック図、決定表お
よび表操作図の各表現形式で定義可能な処理内容に対応
する。各モジュールについて以下に説明する。
(A)機能モジュール: 機能モジュールは、モジュールを構成する内部サブモジ
ュールの情報と各サブモジュール間のデータ接続関係に
関する情報である。サブモジュール情報が備える属性
は、機能ブロック図が与える記述要素と対応し、プリミ
ティブ、部品、内部モジュール、ファイル、分枝、合枝
等がある。モジュールの階層構造は、サブモジュールが
詳細情報を定義しているモジュールに付されているモジ
ュールID(識別子)を付すことにより保存される。
モジュール間のデータ接続関係は機能ブロック図におけ
るアークと対応づけられる。このアークは、データの生
成側サブモジュールと消費側サブモジュールの関係を表
わす。データのデータ構造は、データセットIDによりデ
ータ構造情報を参照する形で管理される。
(B)決定表モジュールは、決定表から得られる情報を
もとに選択処理に関する情報を、条件判定および判定結
果に基づいて実行される処理によって示す情報である。
各条件判定の内容と対応する実行されるべき処理の関係
は、イベントIDによって管理される。
(C)構造体操作モジュール情報は、表操作図から得ら
れる情報をもとに構造体データ操作に関する情報を、操
作対象となるデータおよび各データに作用する操作で表
わす情報である。操作対象となるデータと各操作との対
応関係は、データIDおよび操作IDによって管理される。
この各データのデータ構造は、データセットIDによりデ
ータ構造情報を参照する形で管理される。
データ構造情報は、ソフトウェアシステムで消費/生成
されるデータの型および構造の定義に関する情報であ
る。データ構造の階層関係はデータブロック図を用いた
記述をベースとして生成される。このデータ構造情報
は、包含データ構造情報、関係データ構造情報等を含
み、構造を有しないデータとしてアトム情報を含む。
(A)包含データ情報は、包含/排他関係にあるデータ
の構成を示す情報である。この包含データ情報は、各構
成データに対して、詳細構造を定義したデータ構造に与
えるデータセットIDを有することによりデータ構造の階
層関係を保存する。
(B)関係データ構造は、関係データを構成する各項目
データの基本データ型を示す情報である。
(C)アトム情報は、アトムデータに関する基本データ
型(int,float,string)を示す情報である。
シーケンス情報は、順序線の属性と順序線に入出力され
る信号線の情報を含む。このシーケンス情報において
は、1モジュールに対して複数のシーケンスを定義する
ことが可能なため、これらの関係はシーケンスIDで管理
される。
(A)順序線情報は、シーケンスチャートにおけるサブ
モジュールを表わす縦線に関する属性を示す情報であ
る。順序線の属性としては、内部モジュール、ファイル
などを含み、それぞれシーケンスチャートの記述要素と
対応する。モジュール情報中のサブモジュールとの対応
関係はモジュール副IDにより管理される。
(B)信号線情報は、シーケンスチャートにおける順序
線間のデータ接続(以下信号線と称す)を示す情報であ
る。この信号線情報は、同時に信号線の入力とつながっ
て出力される出力シーケンス群の情報を管理することに
より、入出力データの因果関係をも示す。モジュール情
報中のデータ依存性との対応関係はアークIDにより管理
される。
上述のように、仕様記述情報を構成する各部分情報間の
関係は、すべて識別子IDにより管理される。この識別子
IDは、上述のごとく、データ構造情報を識別するデータ
セットID、モジュール情報を識別するモジュールID、モ
ジュールを構成する内部サブモジュールを識別するモジ
ュール副ID、内部サブモジュール間のデータ接続を識別
するアークID等を含む。新たな情報の追加が発生するた
びに相互変換装置CVは新たな識別子IDを生成して管理す
る。
第14図に示すように、主要記述情報の構成においては、
複数の図形エディタを用いて記述された仕様内容は階層
化され、データの参照関係32、モジュールの階層関係3
3、同一モジュールに対する共通の定義情報関係34を含
む。したがって、これらの関係を基礎とすることにより
複数の異なる表現形式で定義された部分的な仕様記述か
ら対象ソフトウェアシステム全体の仕様記述情報を生成
することができる。
この個々の表現形式により得られた各情報を統合した仕
様記述情報は上述の如く識別子IDにより管理される。こ
のような個々の表現形式から得られる情報を統合して得
られる仕様記述情報のデータ構造の一例を第15図ないし
第20図に示す。
第15図は仕様記述におけるデータ構造を、第16図は順序
線情報の構造を、第17図は信号線情報の構造を、第18図
は関係データの構造を、第19図は包含データの構造を、
第20図はアトムの構造を示す。第15図ないし第20図に示
す仕様記述情報の構造において、各情報に付された識別
子IDを参照することにより対応の有無および変更の有無
等が決定される。
第21図は相互変換装置の動作を示すフロー図である。以
下、第21図の動作フロー図を参照して簡単にこの相互変
換装置CVの動作について説明する。仕様記述情報の生成
は、入出力装置IOを介して行なわれるエディタとの通信
に基づいて実行される。
ステップS1において、エディタまたは入出力装置IOから
データが与えられる。このデータは仕様記述情報である
かまたは終了コマンド情報、仕様記述作成開始情報等で
ある。この与えられた情報が終了コマンドであると判定
されると(ステップS2)、相互変換装置CVがファイルを
閉じるなどの所望の処理を施した後その動作を終了す
る。
終了コマンド以外の場合には、相互変換装置CVは、必要
な仕様記述情報を与えられたデータに従って生成する
(ステップS4)。この生成した仕様記述情報を用いてフ
ァイル管理装置UFへアクセスし、その仕様記述情報用フ
ァイル内容を生成された仕様記述情報により更新する
(ステップS5)。
一方において、相互変換装置CVはこの与えられた仕様記
述情報から、コンストラクト情報を生成する(ステップ
S6)。この生成されたコンストラクト情報に関しては、
再びファイル管理装置UFへアクセスすることによりその
新しく生成されたコンストラクト情報が付加されるか変
更されるか等によりもとのコンストラクト情報ファイル
が更新される。
次いで、この相互変換装置CVは、予めテーブルの形態で
格納されている変換用ルールを検索する。この変換用ル
ールテーブルへ検索をかけることにより、入力データと
同一の意味を持つデータがあるか否かを判定する。すな
わち、あるエディタから与えられた情報が他の図的表現
形式のオブジェクトに変換可能か否かを解析する(たと
えば機能ブロック図のモジュールとシーケンスチャート
の縦線との対応関係)(ステップS9)。この解析により
他の表現形式への変換可能なオブジェクトが検索された
場合、その対応の変換可能な図的オブジェクトに変換し
(ステップS10)、この変換した結果得られた変換後の
図的オブジェクトを示すデータを対応のエディタへ入出
力装置IOを介して送信する(ステップS11)。このとき
送信を受けるエディタは、この変換可能なオブジェクト
を表現することのできるエディタである。この変換処理
がすべて終了すれば(ステップS12)、相互変換装置CV
は再びエディタまたは入出力装置から意味的にまとまっ
た図的オブジェクトが送信されるのを待つ。
ステップS9において、変換可能な図的オブジェクトが存
在しない場合、相互変換装置CVはその旨を入出力装置IO
へ伝達するとともに、エディタまたは入出力装置IOから
のデータを待機する状態となる。
ここで、入出力装置IOを介して利用者が仕様記述した結
果データが入力されたとき、意味的にまとまった1つの
図的オブジェクトが更新された場合、その1つのまとま
った図的オブジェクトが相互変換装置CVへ送信される。
また、ステップS9において変換可能な図的オブジェクト
が検索された場合、その変換可能な図的オブジェクトが
複数個存在する場合、この複数の図的オブジェクトそれ
ぞれに対応する表現形式を与える図形エディタへ変換結
果が送信される。この同時に起動された図形エディタが
与える表現形式の図形要素は、たとえばマルチウインド
ゥにより表示装置DP上へ同時に表示される。
次に、図形エディタと相互変換装置CVとの間の情報交換
の例について第22A図および第22B図を参照して説明す
る。この第22A図および第22B図に示す例においては、機
能ブロック図を表現形式とする図形エディタが起動さ
れ、かつ相互変換装置CVが機能ブロック図の表現形式を
ベースとして仕様記述を生成する場合が一例として示さ
れる。
入出力装置IOを介して利用者が行なうモジュール定義ま
たはデータ構造定義のエディタの起動に応答して、相互
変換装置CVは新たなモジュール情報またはデータ構造情
報を生成する。この生成されるモジュールまたはデータ
の種別は、起動された図形エディタの種類から決定され
る。同時に、これらの生成されたモジュール情報または
データ構造情報に対して相互変換装置CVはモジュールID
またはデータセットIDを生成して起動された図形エディ
タへ伝達する。第22A図においてはモジュールIDが図形
エディタEへ伝達される。
図形エディタEにおいては利用者がそのエディタ上で新
たに内部モジュールを追加すると、この図形エディタE
は、伝達されたモジュールIDとモジュールの属性を示す
情報とともに未定義のモジュール副IDを相互変換装置CV
へ伝達する。相互変換装置CVはこの与えられた未定義の
モジュール副IDに応答して、内部モジュールを生成する
とともに、この新たなサブモジュール情報を識別するた
めのモジュール副IDを生成して図形エディタEへ伝達す
る。
図形エディタEにおいて、機能ブロック図内で既存の内
部モジュールに関する情報の変更または削除が行なわれ
た場合、この変更または削除情報は相互変換装置CVへ、
対応のモジュール副IDとともに伝達する。相互変換装置
CVはこの情報に応答して対応のサブモジュール情報の変
更または削除を実行する。
複数の内部モジュールが生成された場合、この内部モジ
ュール間におけるデータの接続関係を示すアークが図形
エディタE上で記述される。これに応答して図形エディ
タEはデータを送出するモジュールを識別するモジュー
ル副IDと、この内部モジュールのデータ出力ポートを示
すポートIDと、データを入力する行先モジュール副IDと
この行先モジュールがデータを受けるポートを識別する
行先ポートIDと、未定義のアークIDを相互変換装置CVへ
伝達する。相互変換装置CVは、この与えらえた情報に応
答して内部モジュールにおけるアークを生成するとと
に、このアークを識別するために、与えられた未定義の
アークIDに所定の情報を付加しアークIDとして図形エデ
ィタEへ伝達する。次いでこのアークIDにより識別され
るべきアークに対するデータの構造が指定されると、図
形エディタはこの指定されたデータ構造を示すデータセ
ットIDを対応のアークIDとともに相互変換装置CVへ伝達
する。相互変換装置CVはこの与えられた情報に従ってデ
ータセットIDを登録する。次に、第22B図を参照して階
層構造のモジュールを生成する場合の動作について説明
する。
機能ブロック図において既存の内部モジュールに対し、
この既存の内部モジュールの詳細を定義するために利用
者が他の図形エディタを起動すると、起動をかけた図形
エディタからはこれに応答して、モジュールID、モジュ
ール副IDとともに、新しく付加されるべきモジュールを
識別するための下位モジュールID(未定義)が変換装置
CVへ伝達される。変換装置CVは、この与えられた情報に
応答して新たなモジュール情報を生成するとともに、こ
の生成したモジュール(下位モジュール)に対してその
ときの上位モジュールのモジュールIDをそれに追加す
る。それにより下位モジュールIDが決定される。この生
成されたモジュール(下位モジュール)のモジュールID
はこの詳細を定義するために起動されたエディタへ伝達
されるとともに、この起動をかけたエディタに対しても
伝達される。この後、下位モジュールに対応する記述が
完了すると、起動をかけられた図形エディタからはそれ
を示すための情報とともにモジュールID、モジュール副
IDおよび下位モジュールIDが相互変換装置CVへ伝達され
る。変換装置CVはこの情報に応答して、上位モジュール
と下位モジュールとの結合情報を生成する。起動をかけ
た側の図形エディタからは、内部モジュール情報変更の
シーケンスに従って、下位モジュールに対応するモジュ
ールIDの情報が相互変換装置CVへ送られる。これにより
モジュール情報の階層構造がこの識別子IDにより上位お
よび下位両側からの参照関係として実現される。
操作のデータ依存性におけるデータとデータ構造情報と
の参照関係は以下のようにして実現される。複数の図形
エディタにおける対応付け操作によって、アークとデー
タ構造記述との対応関係が成立すると、そのときに獲得
されデータセットIDは、データ依存性情報の変換シーケ
ンスに従って相互変換装置CVへ伝達される。これにより
モジュールにおける入出力の構造が保存され、構造体デ
ータへのアクセス系列、ロック範囲の抽出が可能とな
る。
上述のように、各モジュールを構成する仕様記述情報は
すべて識別子IDを管理することによりその各部品情報間
の関係が管理される。
この階層的な表現によるソフトウェアシステム全体の仕
様記述の生成の一例について説明する。
第23図はこの階層構造情報から、より正確なモジュール
情報を作成する場合の一例を示す図である。第23図に示
すように、上位階層の仕様記述41においては、モジュー
ルF00とモジュールF01との間のデータの送受関係として
表わされていた内容に対して、各モジュールの下位置に
よる詳細記述42および43を形成し、これを相互変換装置
CVにおいて関連づけることにより、モジュールF00がデ
ータaとデータbとをマージしてデータCを導出し、一
方モジュールF01がデータcを受け、データdを出力す
るとともに、この出力dをモジュールF00へ返送してい
る構造が解析される。これにり機能モジュールの入出力
データbとデータdとが同一のデータであり、データd
が再び繰り返し利用される繰り返し構造44が導出可能と
なる。
「マージ」を表わす機能モジュールおよびデータをその
まま伝達する「TFゲート;真偽判定ゲート」の動作制御
は機能モジュールPにより行なわれている。この制御内
容は機能モジュールPに対する下位モジュールを用いる
ことによりその制御内容の詳細が明らかとなる。
第24図は、この相互変換装置において行なわれる、図的
表現形式の組合わせ(仕様記述)からコンストラクト情
報を生成する構成の一例を示す図である。機能ブロック
図で表現された仕様図45においては、モジュールPおよ
びSに関してその動作内容が、単にデータコピーを行な
うのか、選択構造であるのかを決定することができな
い。しかしながら、このそれぞれのモジュールPおよび
Sに対して決定表の記述50および51をそれぞれ関連づる
ことにより、モジュールPが入力データx,yの大小関係
に応じてモジュールF1〜F3のいずれかを選択するように
分岐モジュールSを制御し、分岐モジュールSは、この
モジュールPからのデータに従ってデータbをモジュー
ルF1〜F3のいずれかへ伝達する構造が決定される。これ
によってモジュールPの選択構造が決定され、さらに分
岐モジュールSにおける分岐制御のための制御情報の生
成が可能となる、これにより処理モデルに対する制御情
報を含んだコンストラクト情報46の生成が可能となる。
上述の実施例は、複数の表現形式を統合してコンストラ
クト生成のための情報を獲得する場合を示している。し
かしながら、第25図および第26図に示すように逆に統合
した情報から個々の表現形式の情報を逆生成(相互変
換)することも可能となる。
第25図は、機能ブロック図とシーケンスチャートとの相
互変換を例示的に示す図である。第25図において、機能
ブロック図60から得られた内部モジュール情報61は順序
線情報62に変換され、この順序線情報に従ってシーケン
スチャート上の順序線が生成される。ここで内部モジュ
ール情報からの順序線情報への変換は、前述のごとく相
互変換装置CVにおいて行なわれ、この情報がシーケンス
チャートを表現形式とする図形エディタへ伝達されこの
図形エディタが起動されることにより、表示装置上にシ
ーケンスチャー上の順序線が表示される。以下の説明に
おいても、この相互変換装置と機能ブロック図およびシ
ーケンスチャートを表現する図形エディタとの間の情報
交換が行なわれている。
また、シーケンスチャート63において機能ブロック図60
から得られた順序線情報62へはさらに内部モジュールM2
が付される。この新たに生成された内部モジュールを示
す順序線情報は機能ブロック図の内部モジュール情報に
変換され機能ブロック図上に内部モジュールが生成され
る。このとき、シーケンスチャートにおいて信号線を形
成することにより得られる信号線情報(信号線A〜D)
はデータ依存性情報に変換される。これにより、内部モ
ジュール情報64において、生成された信号線に対応する
アークが生成される。これにより、各モジュール間のデ
ータの流れが得られる。しかしながら、信号線情報は単
にデータの流れを示すだけであり、モジュールのどのポ
ートが接続されるのかを示していないため、この内部モ
ジュール情報メモリ64より新たに形成された機能ブロッ
ク図65においてはポート接続が未定義であることを示す
表示68が利用者に与えられる。利用者はこれを見てポー
トを定義する。
この第25図においては、機能ブロック図から獲得した情
報60から、シーケンスチャートの初期状態62が生成さ
れ、さらこの初期状態のシーケンスチャート62に対して
記述の追加すなわち内部モジュールの生成およびデータ
の流れが付され、この追加されたシーケンスチャートの
記述63に従って、機能ブロック図の内容を生成追加し、
新たな機能ブロック図65を得ている。この場合、新たに
形成された機能ブロック図においては、ポートが未定義
であるという機能ブロック図における不完全部分68を利
用者に提示することにより新たな情報の記述を促すこと
ができ、より正確なソフトウェアシステムの構築が可能
となる。
さらにまた相互変換処理を用いることにより、階層記述
における下位層の情報を生成することもできる。
第26図に示す仕様記述においては、シーケンスチャート
71で表現された情報から内部モジュール情報72を形成
し、この内部モジュール情報72におけるモジュールM1に
対する下位モジュール73およびモジュールM2に対する下
位モジュール74をそれぞれ形成している。この相互変換
構成に対し、新たなシーケンスチャート75が与えられた
場合、すなわちモジュールM1が外部モジュールからデー
タAを受けてデータDを送出している構造が記述された
場合、相互変換装置CVは、既に与えられている内部モジ
ュール情報72にこのシーケンスチャート75で獲得された
情報を付加する。この場合データAに対するデータIDの
一致を検出することにより、モジュールM1は、データA
を受けてデータBおよびDを導出していることが認識さ
れる。この構造より、階層表現の下位モジュール73を考
慮することにより、M1はその下位構造において分岐構造
を有しており、データBとデータDをそれぞれ導出する
下位モジュールM11およびM12を含んでいることが検出さ
れる。この場合、モジュールM2はデータBおよびデータ
Cの関係はシーケンスチャート71の場合が保存されるた
めその下位構造78は下位モジュール74と同一表現とな
る。
さらに、第26図に示すシーケンスチャート71に対し、第
27図に示すように新たなシーケンスチャート79が形成さ
れた場合、この形成されたシーケンスチャートにより獲
得された情報に従って機能ブロック図が得られる。この
場合、データBに対するデータIDの一致を検出すること
により、データAとデータDとが排他的データ構造であ
れば、モジュールM1に対して、データAを受ける下位モ
ジュールM11とデータDを受ける下位モジュールM12とを
備え、このモジュールM11およびM12の出力がマージされ
てデータBを導出する下位構造を備えているというマー
ジ構造80が生成される。
次に実行装置EXの機能について説明する。実行装置EX
は、相互変換装置CVで生成されたコンストラクト情報を
実行モデル(仮想的なマシン)の動作方式に従って実行
可能なプログラムに変換する変換部と、プロトタイピン
グを実行する実行部とを含む。なお、上記実行部は、第
1図に示すようなデータ駆動型情報処理装置によって構
成されている。ただし、第1図における高機能命令処理
部109は、後述する統合ファイル管理装置UFに設けられ
ている。
コンストラクト情報を変換して得られる実行形式情報
は、データの流れによって表わされる処理の流れおよび
各処理の構造を表現する接続情報と、この接続情報中に
番号のリンク(種々のID)で出現する定数情報、データ
構造情報、およびファイル情報に大きく分割される。こ
の実行形式情報においても接続情報は階層ごとにまとま
りを有しており、階層間においては対応するポートがリ
ンクされる関係を維持しつつこのノード番号を一意的に
生成する。実行装置EXにおける実行部が所定の仕様を実
行する場合、ノードの接続を追跡して順次プログラムを
実行する。したがって、この実行に適した情報形式への
変換とは、このノードの情報に付随したアークの情報に
よってノード間の接続関係が示される情報形式へ変換す
ることである。次に、この実行装置EXの動作についてそ
の動作フロー図である第28図を参照して説明する。第28
図においては、実行装置EXの動作フローがシーケンスチ
ャートを用いて表示される。ユーザは仕様記述上でデー
タを入力したいデータアークを指定する。この指定され
たデータアークに対応する、入力ウインドゥが開かれ、
表示装置DP上に表示される。入力ウインドゥには指定し
たデータアークのデータ構造に対応するテンプレートが
表示される。入力データの設定はこのテンプレートを埋
めるようにして行なわれる。出力データの設定も入力デ
ータの設定と同様であり、仕様記述上でデータをモニタ
したいデータアークを指定すると、出力ウインドゥが開
かれ、指定したデータアークのデータ構造に対応するテ
ンプレートが表示される。
このユーザが指定した入力データは、入出力装置IO、相
互変換装置CVを介して統合ファイル管理装置UFに書込ま
れ、入力データの更新が行なわれる。このファイル管理
装置UFにおいてデータ更新の管理が終了するとこの完了
を示す情報が相互変換装置CVを介して入出力装置IOへ伝
達される。利用者はプロトタイピング実行開始を指示す
ると、この実行開始指示は入出力装置IOを介して実行装
置EXへ与えられる。実行装置EXは、統合ファイル管理装
置UFで入力ウインドゥに設定された入力データが書込ま
れた領域を参照し、この入力データを読出し、指定され
た仕様記述に対応するプログラムを実行する。
実行装置EXは統合ファイル管理装置UFから入力データを
読出し、実行形式情報中に含まれるノードの接続を追跡
しながらノードに設定される機能を順次実行し、出力デ
ータのアークに出力指定がなされていたとき出力データ
を得る。実行装置EXは出力データを得ると統合ファイル
管理装置UFへその出力データを書込む。これにより出力
データの更新が行なわれる。統合ファイル管理装置はこ
のデータの更新の完了を実行装置EXへ与えると、次いで
実行装置EXから入出力装置IOへプロトタイピングの実行
完了が知らされる。入出力装置IOはこの実行終了を受け
ると変換装置CVヘ実行終了を知らせる。相互変換装置CV
はこの実行終了に応答して統合ファイル管理装置UFに書
込まれた出力データの参照を行ない、出力データを読出
して入出力装置IOへ伝達する。入出力装置IOは与えられ
た出力データを表示装置DP上に先に開かれていた出力ウ
インドゥに表示する。
上述のように仕様記述上の任意の階層を対象としたシミ
ュレーション実行はその入力データの設定および出力デ
ータ形式の設定を行なうだけで実行されるため、作成さ
れた仕様の確認見直しを行なうことができる。次に部品
管理装置CPの機能について説明する。
仕様記述においてある完結した仕様は「部品」と称され
る。この部品を管理する部品管理装置CPは、以下の機能
を備える。
部品情報の提示機能、部品名リストの提示機能、
表の項目データ型の提示、コンストラクト情報の提
示、部品仕様書表示機能、部品の登録機能、部品
の拡張機能である。この部品管理装置CPへは入出力装置
IO、相互変換装置CVおよび実行装置EXがアクセス可能で
ある。次に第29図を参照して部品の参照動作について説
明する。
第29図は部品の参照動作フローをシーケンスチャートに
より示す図である。部品を参照したい場合、利用者は入
出力装置IOが与えるメニューから「部品参照」を選択す
る。入出装置IOは、この「部品参照」指示に応答して、
登録されている部品の一覧表を表示するために、部品管
理装置CPに部品名リストの要求を行なう。部品管理装置
CPは、ファイル管理装置UFを介して部品情報ファイルを
探索し、登録されている部品名のリストを入出力装置IO
へ部品管理装置CPを介して伝達する。入出力装置IOは、
図形エディタを起動して部品参照用ウインドゥ(参照W
D)を開き、登録部品の一覧表を表示装置上に表示す
る。
利用者は、この部品参照用ウインドゥ(参照WD)中に示
された部品のうち、入出力情報を参照したい部品をたと
えば「マウス」のようなデータ入力装置または文字入力
装置を用いて指定する。入出力装置IOはこの利用者から
の参照部品指定に応答して、部品仕様書エディタ(仕様
書ED)を起動し、指示された部品名をこの部品仕様書エ
ディタへ手渡す。
部品仕様書エディタ(仕様書ED)は、仕様書ファイルに
記憶されている部品仕様書ファイルを参照し、この部品
仕様書を表示する。これにより、利用者は図的に表現さ
れた仕様記述レベルの部品仕様書を表示装置DP上で見る
ことが可能となる。
次に部品の引用動作について説明する。
仕様記述を行なっている状態において、部品を引用した
場合、機能ブロック図エディタまたはシーケンスチャー
トエディタの描画モードにおいて「部品」を選択する。
部品を引用するエディタは、入出力装置IOに対して部品
要求情報の要求を出す。入出力装置IOは、上述の部品参
照動作時と同様にして利用者からの指示により、部品引
用のためのウインドゥを開き、登録部品の一覧表を表示
する。
利用者はこの部品参照用ウインドゥに示された部品のう
ち、引用したいものを指定する。入出力装置IOは、この
指定された部品に対する部品情報を部品管理装置CPに要
求する。部品管理装置CPは、ファイル管理装置UFを介し
て部品情報ファイルを探索し、指示された部品に対する
部品情報を入出力装置IOへ与える。
入出力装置IOは、部品管理装置CPより与えられた部品情
報を、さらに、この部品を引用したいエディタへ与え
る。エディタは与えられた部品情報をもとに描画を行な
うとともに仕様記述内容の変更を入出力装置IOへ通知す
る。
次に統合ファイル管理装置UFの機能について説明する。
この開発装置で取り扱われる仕様記述の内容に関する情
報は1つの統合的なファイルとして表現される。このフ
ァイルを操作する機能はデータ構造操作命令(高機能命
令)として統合ファイル管理装置UFにより実現される。
統合ファイル管理装置UFは、仕様記述に関する情報を表
現する内部データ構造へのアクセス(生成、参照、更
新、削除等)を実行する他の処理装置(入出力装置IO、
相互変換装置CV、実行装置EX、および部品管理装置CP)
との間に宣言的に結合されたインタフェースを持ち、仕
様記述情報を表現する内部データ構造を統合的に管理す
る。
統合ファイル管理装置UFを利用する他の処理装置は、必
要とされるデータ構造操作に対するオペレーションコー
ドを統合ファイル管理装置UFへ渡す。統合ファイル管理
装置UFは、データ構造操作に必要とされる情報(たとえ
ば第3図に示すような情報)を予め記憶しており、その
情報に基づいて指示されたデータ構造操作を実行し、実
行結果を統合ファイル管理装置UFを呼出した処理装置へ
返す。すなわち、統合ファイル管理装置UFは、第2図に
示すような高機能命令処理部109の機能を有する。
用いられるデータ構造としては、この発明におけるプロ
グラム開発装置においては、スカラ(アトム)とリスト
構造とが採用される。このリスト構造を用いれば、「配
列」、「レコード」、および「ベクター」等の構造を表
現することができるからである。このリスト構造を用い
る場合、添字(識別子)による要素へのアクセス、お
よびキーの一致による要素へのアクセスが実行され
る。このリスト構造においては、処理対象とするデータ
構造全体の識別子(名前)に対する論理的な識別子「fi
d」と、「fid」によって識別されるデータ構造中におい
て「size」によって示される配列要素のサイズのデータ
領域を1個の要素とする配列を識別するための論理的な
識別子「did」とを含む。これらの識別子を用いること
により、ファイルにおけるアクセス領域が確定される。
スカラのデータ構造により統合ファイル管理装置UFを参
照した場合、データ名による参照および更新が行なわれ
なる。
各処理装置は、相互に情報交換を行ないながら並列に動
作する。統合ファイル管理装置UFへは、このため、多重
アクセス要求が発生する。これらのアクセスは、動的に
発生するため、統合ファイル管理装置UFを利用する側の
処理装置においては、多重アクセスが発生しているかど
うかを判別することができない。またたとえ、多重アク
セスが発生しているを判別することができたとしても、
後からアクセスを要求した処理装置がファイルに対して
アクセスを実行してよいかどうかは、アクセスを要求し
た処理装置は知ることができない。このため、統合ファ
イル管理装置UFは、マルチプロセス環境においてファイ
ルに関する一連のアクセスに対する一貫性を保証するた
めの機構を備える。このような機構として、統合ファイ
ル管理装置UFを利用する側がアクセス要求を行なったと
き、引き続いて同一ファイルの同一レコードに対してア
クセス要求を行なうか、また、どのようなアクセス要求
を行なうかを統合ファイル管理装置UFに通知することに
より統合ファイル管理装置UFにおいてファイルの必要な
範囲にロックをかけるロック制御機構が設けられる。
ロック制御は1つのプリミティブとして実現される。統
合ファイル管理装置UFが管理するファイルには、テンポ
ラリファイルとパーマネントファイルの2種類存在す
る。テンポラリファイルは、1度使用すると消費され
る。パーマネントファイルは、対象プログラムの実行前
後を通じて保存される。ファイルを使用するプリミティ
ブを実行する場合には、書込み対象となるテンポラリフ
ァイルは常に作成される。次に、この発明の一実施例で
あるプログラム開発装置によるソフトウェアシステムの
作成の具体的例について説明する。
今在庫管理問題の中から、「キー」によって検索するモ
ジュールを記述する場合を考える。今具体的な問題とし
て、以下の問題を記述する。
検索データは品物リストである。この品物リストは、
「品物リスト:品物コード、品名、数量、納入元」の構
造を持っている。検索項目(キー)は、品名コードまた
は数量である。数量を「キー」とする検索の場合には、
与えられた数量以上の品物コードに対応する品物をリス
トする。
まず、第30図に示すように、外部とのインタフェースを
記述する。この記述対象のシステムは、品名コードを入
力して該当リストを出力する品名検索モジュール91a、
品物リストファイル91b、および外部モジュール(ユー
ザ)91c、数量を入力して同じく該当リストを出力する
数量検索モジュール91dを含む。この機能側面からの記
述は機能ブロック図91により表現される。このときこの
機能ブロック図91で表現されたモジュール情報はシーケ
ンスチャートに変換され、表示されている(第30図右下
部参照)。
次に第31図に示すように、各モジュール間におけるデー
タ流れの順序関係を記述する。第1のシーケンスチャー
ト92においては、品名検索シーケンスを記述し、第2の
シーケンスチャートにおいては数量検索のシーケンスを
記述する。このシーケンスチャート92および93で記述さ
れた信号線は、直ちに機能ブロック図94上のデータアー
クに変換され表示される。このとき、シーケンスチャー
トにおいてはポート情報は反映されないため、ポート情
報に関しては機能ブロック図94において記述する。
ここで、シーケンスチャートを用いてデータ相互の関係
を記述したが、機能ブロック図を用いてデータ相互の関
係を記述してもよい。このように共通の情報が異なる表
現形式間で相互に変換反映されることにより、記述相互
間の矛盾を回避することができる。
次に第32図に示すようにデータ構造を記述する。該当リ
スト(図示せず)および品物リストを関係表95、品名コ
ードおよび数量をデータブロック図96で記述する。第32
図に示す例においては、該当リストは最低必要な品名コ
ードおよび数量のみが記述される。記述されたデータ構
造と機能ブロック図上のデータアークおよびシーケンス
チャート上の信号線は対応づけ操作により対応づけられ
る。この対応づけ操作を用いることにより、繁雑な名前
づけの作業から解放される。
次に第33図に示すように、内部モジュールの詳細の定義
を行なう。第33図において、記述対象のモジュールに含
まれる品名検索モジュール91aは、ファイル操作である
ため、表操作図96により記述される。この表操作図96に
おいては、既に先に記述した機能ブロック図により入出
力情報が変換され反映されている。この表操作図96にお
ける表データの構造は、関係表95aおよび95bから引用さ
れる。引用されたデータ構造は、元の関係表と対応づけ
られている。したがって、元の関係表データ構造を変更
すれば、この表操作図96におけるデータ構造も変更され
る。これにより仕様の変更に伴う変更忘れを防止するこ
とができる。
品名検索モジュールは、第33図に示す表操作図で記述し
たことによりその仕様記述が完結し、実行可能となる。
この実行可能となった品名検索モジュールに対し第34図
に示すようにプロトタイピングを行なって仕様記述内容
を検証する。すなわち品物コードを入力データとし、該
当リスト96bを出力データとする。入力データである品
物コードに、品物リストに含まれる品名コードを記入す
る。以下、装置の実行動作により、この品名コード3に
対応する品物が該当リスト上にその対応の数量とともに
表示される。このプロトタイピングにより得られた実行
結果に従って仕様記述内容を、対象とする仕様に従って
変更し、再度実行して検証する。
この後、検索システムの仕様の記述が完了した場合、こ
れは1つの部分的に完結したモジュールであり、「部
品」として登録する。
以上説明したプログラム開発装置によれば、1つの仕様
定義情報(1つの機能)を複数の表現形式を用いて記述
可能としたので、ソフトウェアシステムを多面的に定義
することができ、高品質のソフトウェアシステムを構築
することができる。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、演算処理手段に高機能
命令を含むデータパケットが入力されたとき、高機能命
令処理手段が予め記憶している高機能命令の実行のため
に必要な処理情報に基づいて当該データパケットの演算
処理を行なうようにしているので、多大な処理情報を必
要とする高機能命令、たとえば構造体データの関係演算
や分類演算や計算演算の命令を実行する場合にも、演算
処理手段へ入力されるデータのパケットの構造は単純命
令を含むデータパケットの構造と同様であり、多大な処
理情報をプログラム記憶手段から演算処理手段下データ
パケットに乗せて運ばなければならないような事態が回
避される。その結果、装置の効率的な活用が図れるとと
もに、プログラムを記述する際には、複雑な演算処理を
単純命令に分解することなく通常の単純命令と同じレベ
ルで取扱うことができ、プログラム作成に要する労力を
従来のデータ駆動型情報処理装置に比べて大幅に軽減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例の構成を示す概略ブロッ
ク図である。 第2図は、第1図における高機能命令処理部のさらに詳
細な構成を示すブロック図である。 第3図は、第2図におけるスペックデータメモリに格納
される高機能命令のための処理情報の一例を示す図であ
る。 第4図は、第1図および第2図に示す実施例において、
高機能命令が処理される過程をデータパケットの流れに
沿って示した図である。 第5A図〜第5D図は、高機能命令処理部で実行され得る関
係演算の代表的なものを例示的に示した図である。 第6図は、この発明によるデータ駆動型情報処理装置を
用いて構成されたプログラム開発装置の全体の構成を概
略的に示す図である。 第7図は、第6図に示すプログラム開発装置において用
いられる仕様記述表現形式の1つである機能ブロック図
を例示する図である。 第8図は、第6図に示すプログラム開発装置において利
用可能な仕様記述表現形式の1つであるシーケンスチャ
ートを例示する図である。 第9図は、第6図に示すプログラム開発装置において用
いられる仕様記述表現形式の1つである関係表を例示す
る図である。 第10図は、第6図に示すプログラム開発装置において利
用可能な仕様記述表現形式の1つである決定表を例示す
る図である。 第11図は、第6図に示すプログラム開発装置において利
用可能な仕様記述表現形式の1つであるデータブロック
図を例示する図である。 第12図は、第6図に示すプログラム開発装置において利
用可能な仕様記述表現形式の1つである表操作図を例示
する図である。 第13図は、複数の表現形式を用いて仕様記述を行なった
際の「引用」および「対応付」操作を例示する図であ
る。 第14図は、第6図に示すプログラム開発装置において生
成された仕様記述情報の構成の一例を示す図である。 第15図は、第6図に示すプログラム開発装置において用
いられる仕様記述情報の構成を一覧にして示す図であ
る。 第16図は、仕様記述情報に含まれる順序線情報の構成を
示す図である。 第17図は、第15図に示す信号線情報の構成を示す図であ
る。 第18図は、第15図に示す関係データの構成を示す図であ
る。 第19図は、第15図に示す包含データの構成を示す図であ
る。 第20図は、第15図に示すアトムの構成を示す図である。 第21図は、第6図に示すプログラム開発装置における相
互変換装置の動作を示すフロー図である。 第22A図および第22B図は、仕様記述表現手段である図形
エディタと相互変換装置との間のデータ送受シーケンス
を例示する図である。 第23図は、複数の図的表現形式の組合せからコンストラ
クト情報を生成する態様を例示する図である。 第24図は、複数の図的表現形式の組合せからコンストラ
クト情報を生成する他の態様を例示する図である。 第25図は、相互変換装置において実行される機能ブロッ
ク図とシーケンスチャートの相互変換態様を例示する図
である。 第26図は、シーケンスチャートと機能ブロック図との相
互変換機能を利用して、シーケンス仕様情報の階層記述
における下位階層の情報を生成する態様の一例を例示す
る図である。 第27図は、相互変換機能を利用して仕様記述の階層記述
における下位階層の情報を生成する他の態様を例示する
図である。 第28図は、第6図に示すプログラム開発装置におけるプ
ロトタイピング実行動作を示すシーケンスチャート図で
ある。 第29図は、第6図に示すプログラム開発装置における部
品参照動作を示すシーケンスチャート図である。 第30図〜第34図は、第6図に示すプログラム開発装置を
用いた仕様記述の一具体例を例示する図である。 第35図は、従来のデータ駆動型情報処理装置の構成を示
す概略ブロック図である。 第36図は、第35図に示すプログラム記憶部に記憶された
データフロープログラムの一例を示す図である。 第37A図〜第37D図は、第35図に示す従来のデータ駆動型
情報処理装置において処理されるデータパケットのフィ
ールド構成を示した図である。 第38図は、データフローグラフの一例を示す図である。 第39図は、構造体データの結合操作の一例を示した図解
図である。 第40図は、第39図に示すような処理を第35図に示す従来
のデータ駆動型情報処理装置で行なう場合に必要となる
動作ステップを示したフロー図である。 図において、1は本体装置、IOは入出力装置、CVは相互
変換装置、EXは実行装置、CPは部品管理装置、UFは統合
ファイル管理装置、E,E1〜Enは図形エディタ、DPは表示
装置、101は入力部、102はプログラム記憶部、103は対
データ検出部、105は出力部、106は演算処理部、107は
分岐部、108は単純命令処理部、109は高機能命令処理
部、110は合流部、109aはノード番号抽出回路、109bは
命令コード抽出回路、109cは入力データ抽出回路、109d
はスペックデータメモリ、109eは処理回路、109fは出力
パケット合成部を示す。
フロントページの続き (72)発明者 寺田 浩詔 大阪府吹田市山田西3丁目52番地 千里一 条池B―803 (72)発明者 西川 博昭 大阪府吹田市江坂町1丁目12番55―1002号 (72)発明者 山崎 哲男 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社産業システム研究所内 (72)発明者 稲岡 美恵 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社産業システム研究所内 (72)発明者 嶋 憲司 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社産業システム研究所内 (72)発明者 小守 伸史 兵庫県伊丹市端原4丁目1番地 三菱電機 株式会社LSI研究所内 (72)発明者 芳田 真一 奈良県天理市櫟本町2613番地の1 シャー プ株式会社IC事業本部IC技術センター 内 (72)発明者 日根 俊治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西川 洋一郎 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 原 秀次 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−240784(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともノード番号とデータとを含むデ
    ータパケットを入力するための入力手段、 データフロープログラムを記憶し、前記入力手段から与
    えられるデータパケットに含まれるノード番号に基づい
    て当該データフロープログラムの中から少なくとも次位
    のノード番号と命令情報とを読出し、それらのノード番
    号,命令情報と前記データパケット中のデータとを含む
    新たなデータパケットを生成して出力するプログラム記
    憶手段、 前記プログラム記憶手段から出力されるデータパケット
    を受取り、同じノード番号を有する対となるべき2つの
    データパケットを検出し、これら両方のデータパケット
    中のデータを有する新たなデータパケットを生成して出
    力する対データ検出手段、 前記対データ検出手段から出力されるデータパケットを
    受取り、該データパケットに含まれる命令情報に基づい
    て該データパケットに含まれるデータに関する演算処理
    を行ない、その演算結果を示すデータを有するデータパ
    ケットを生成して出力する演算処理手段、および 前記演算処理手段から出力されるデータパケットを受取
    り、該データパケットを外部へ出力するかまたは前記入
    力手段に出力するかを制御する出力制御手段を備え、 前記演算処理手段は、 前記プログラム記憶手段から受取ったデータパケット
    を、単純命令を有するデータパケットと高機能命令を有
    するデータパケットとに分岐するための分岐手段と、 前記分岐手段によって分岐されたデータパケットのう
    ち、前記単純命令を有するデータパケットの演算処理を
    行なう単純命令処理手段と、 予め高機能命令の処理のために必要な処理情報を記憶し
    ており、前記分岐手段によって分岐されたデータパケッ
    トのうち、前記高機能命令を有するデータパケットの演
    算処理を当該処理情報に基づいて行なう高機能命令処理
    手段とを含む、データ駆動型情報処理装置。
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