JP2571144B2 - プログラム開発装置 - Google Patents

プログラム開発装置

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JP2571144B2 JP2191820A JP19182090A JP2571144B2 JP 2571144 B2 JP2571144 B2 JP 2571144B2 JP 2191820 A JP2191820 A JP 2191820A JP 19182090 A JP19182090 A JP 19182090A JP 2571144 B2 JP2571144 B2 JP 2571144B2
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洋一郎 西川
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憲司 嶋
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はプログラム開発装置に関し、特に、仕様記
述から実行可能なプログラムを作成するプログラム開発
装置に関する。
[従来の技術] C言語、FORTRANなどの一般的なプログラム言語を用
いた従来のプログラム開発装置には、利用者が作成した
プログラムの一部または全部を部品としてライブラリに
登録する機能が備えられている。このようなプログラム
開発装置においては、各部品が関数の形式でライブラリ
に登録されている。そのため、利用者は、登録された部
品を関数の形式で呼出すことにより、その部品を再利用
することができる。また、利用者は、登録された部品の
内容を更新あるいは削除することができる。さらに、利
用者は、他の利用者が作成したプログラムを再利用する
ことができる。
[発明が解決しようとする課題] 上記の従来のプログラム開発装置では、ライブラリに
登録された部品を関数の形式で呼出すことにより、その
部品を再利用することができる。しかし、従来のプログ
ラム開発装置では、ライブラリに登録されている各部品
がどのような機能仕様を有し、どのような入出力インタ
フェースを有するかなどについては管理されておらず、
各部品の機能仕様の管理は利用者に任されている。
プログラムを作成した本人であっても、時間の経過と
ともにそのプログラムの機能仕様を忘れ、登録した部品
の再利用ができなくなるという問題がある。そのため、
利用者は自分が作成したプログラムを部品として登録す
る際に、プログラム開発装置によるプログラム開発環境
とは別の環境でその部品の機能仕様書を作成し、それを
保存しておく必要がある。
この発明の目的は、仕様記述から実行可能なプログラ
ムを作成するプログラム開発装置において、利用者が開
発したプログラムの再利用を容易にすることである。
[課題を解決するための手段] この発明に係るプログラム開発装置は、仕様記述手
段、変換手段および部品管理手段を備える。
仕様記述手段は、同一対象の仕様を複数の互いに異な
る図的表現形式を用いて記述するための手段および1つ
の図的表現形式の仕様を別の図的表現形式で記述可能か
を判別し可能なときに別の図的表現形式での仕様記述を
許容しかつこの別の図的表現形式から元の図的表現形式
へ相互に変換するための変換手段を含み、利用者が目的
プログラムに関する仕様を画面上で図的に記述して仕様
記述を作成するためのものである。
変換手段は、この仕様記述手段により作成された仕様
記述を実行可能なプログラムに変換する。部品管理手段
は、登録指示に応答して仕様記述手段により作成され
た、複数の図的表現形式で記述されることがある仕様記
述を部品として登録しかつ部品参照指示に応答して登録
された部品情報から該参照された部品情報を画面上への
表示のために提示するためのものである。
[作用] この発明に係るプログラム開発装置によると、利用者
が複数の互いに異なるかつ相互変換されることがある図
的表現形式を用いて記述して作成した仕様記述を部品情
報として登録することができる。また、その登録された
部品情報を提示することができる。そのため、利用者
は、登録された部品情報を仕様記述の水準で参照するこ
とができる。また、登録された部品情報を実行可能なプ
ログラムに変換することも可能である。
したがって、利用者は、登録された部品の機能仕様を
容易に知ることができ、登録された部品を容易に再利用
することができる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を図面を参照しながら詳細に
説明する。
第1図は、この発明の一実施例によるプログラム開発
装置の全体の構成を示すブロック図である。
このプログラム開発装置は、異なる表現形式に従った
描画・編集機能を備える複数の図的エディタE1〜Enと、
利用者から与えられた仕様記述に従ってプログラムを作
成する本体装置1とを含む。
本体装置1は、入出力装置IO、相互変換装置CV、実行
装置EX、部品管理装置CP、統合ファイル管理装置UFおよ
び表示装置DPを含む。
図形エディタE1〜Enの各々は、好ましくは個々独立の
プロセスで実現され、各図形エディタE1〜Enは本体装置
1と通信可能である。ここで図形エディタE1〜Enの各々
と本体装置1との間が通信可能であるのは、プログラム
開発の容易性および将来の機能拡張を考慮し、それぞれ
の図形エディタE1〜Enのプロセスと本体装置1とがたと
えばソケットを用いたプロセス間通信で結合されている
からである。
図形エディタE1〜Enが与える表現形式は、形式的な記
述形式および半形式的な記述形式を含む。形式的な記述
形式は、機能ブロック図およびシーケンスチャート等を
表現形式を含む。
機能ブロック図は、第2図に示すようにモジュール
(ソフトウェア)において、ある意味的にまとまりを持
った単位)間の接続関係を表現する表現形式である。
第2図は機能ブロック図を用いた仕様記述形式の一例
を示す図である。第2図においては、外部モジュール10
と内部モジュール11との間のデータ接続関係が示され
る。外部モジュール10は、仕様記述対象外の外部の機能
を表現するモジュールである。内部モジュール11は、仕
様記述対象の機能を表現するモジュールである。この外
部モジュール10と内部モジュール11との間においてはデ
ータアーク12によりそのデータの流れが入出力ポートP1
〜P4とともに規定される。なお、外部モジュール10同士
または内部モジュール11同士におけるデータ結合関係
も、第2図と同様に記述される。
この内部モジュールはプリミティブ、部品(部分的に
完結した仕様記述であり、ファイルに登録される)を含
む。
シーケンスチャートは、第3図に示すように入出力デ
ータの因果関係およびモジュール間のデータ送受の関係
等を示す図である。第3図においては外部モジュール10
と内部モジュール11との間のデータの流れを示す。この
シーケンスチャートにおいては、モジュールは1本の順
序線(縦線)により示される。順序線は時間軸を示して
おり、信号が流れる時間的関係をも表わす。このモジュ
ール10,11間のデータの流れは信号線13により表わされ
る。この信号線13により、モジュール間のデータの接続
関係および因果関係が示される。なお、外部モジュール
10同士または内部モジュール11同士におけるデータの接
続関係および因果関係も、第3図と同様に記述される。
半形式的な記述形式は、関係表、決定表などの表形式
で示される表現形式を含む。関係表は、第4図に示すよ
うに関係データ構造を示す。第4図において、関係表
は、表の名称を表示する領域14と、この表に含まれる項
目を示す名称が表示される項目名領域15と、項目のデー
タの型(int(整数)、flout(浮動小数点)およびstri
ng(文字列)を示す領域16と、項目の実際のデータ値が
入出力される領域17を含む。決定表は、第5図に示すよ
うに、処理の選択構造を表わす表現形式である。第5図
において、決定表は、決定表モジュール名を表示する領
域18と、判断条件が表示される領域19と、判断の結果実
行される処理の名称が表示される領域20と、条件に対す
る判断を表示する領域21と、条件判断に基づく処理の実
行の有無を表示する領域22を含む。
上述の表現形式に加えて、利用可能な表現形式として
は、データの包含関係を示すデータブロック図、関係演
算を中心とする構造体データ処理を表わす表操作図など
がある。
第6図にデータブロック図による表現形式の一例を示
し、第7図に表操作図の表現形式の一例を示す。
第6図において、データブロック図は、データセット
名領域23と、この領域23のデータが含む要素数を表示す
る領域24と、領域23にセットされたデータのメンバーを
構成するメンバーデータ名または下位階層のデータセッ
ト名を表示する領域26と、メンバーデータのデータ型
(int、float、string、struct)を表示する領域25とを
含む。この領域24はデータが配列構造のときのみ記述さ
れる。データ型がstructの場合には、このデータは下位
に対して階層化していことを示している。各データの欄
がつながっているときはOR接続、欄が分離しているとき
はAND接続の接続関係が示される。
第7図に示す表操作図は関係表B1およびB2を所定の操
作に従って処理して新たな関係表B3を形成している状態
を一例として示す。この操作は合併操作といわれてい
る。表操作図における操作は、この合併操作に限定され
ず各種関係演算、分類演算、計算演算等を含む。関係演
算はある関係を満足するように表を操作する演算であ
る。分類演算は表の行をアルファベット順,数値の大小
順等の所定の順に従って並べ換える操作である。計算演
算は、表の特定の列について合計値、平均値などの計算
結果を求める操作である。
第1図へ戻って、本体装置1は、利用者が図形エディ
タE1〜Enを用いて作成した図的仕様記述から得られる情
報を融合して、プログラム実行に必要な制御情報を備え
たコンストラクト情報を生成するとともに、異なる表現
形式を有する図形仕様記述間の情報の相互変換およびモ
ジュール階層間における基本情報の生成を行なって利用
者に提示する相互変換装置CVと、相互変換装置CVで生成
されたコンストラクト情報に従ってプログラムを解釈・
実行し、該実行結果を利用者に提示する実行装置EXと、
図形仕様記述用図形エディタE1〜Enと相互変換装置CV、
実行装置EXおよび部品管理装置CPとの間での情報交換の
ための通信を管理する入出力装置IO、および各処理装置
EX、CV、CPが扱うデータ構造を統合的に管理する統合フ
ァイル管理装置UFとを含む。
部品管理装置CPは、ソフトウェアにおいてある部分的
に完結した仕様記述を「部品」として登録するととも
に、該登録された「部品」を再利用するための動作を管
理する。
コンストラクト情報は、生成された仕様記述情報を制
御構造を含む処理モデルの動作方式に対応するように変
換して得られる情報である。この処理モデルとしてはデ
ータ駆動モデルが一例として用いられている。処理モデ
ルの動作方式に対応させるためには、制御ノードおよび
制御アークを生成する必要がある。コンストラクト情報
では、ノードが仕様記述情報のモジュールに、またアー
クがモジュール間のデータ接続に対応づけられる。
入出力装置IOは、利用者との間のインタフェース、利
用者の指示に基づく各処理装置の実行制御および各処理
装置間で授受されるデータの管理の機能を備える。
利用者との間のインタフェースは以下のものを備え
る。図形エディタを利用した表現形式による仕様記
述、相互変換結果の表示、対応付け機能、引用機
能、プロトタイピング機能、部品登録・再利用、お
よびドキュメントの出力を含む。
図形エディタを利用した各表現形式による仕様の記述
には次の方法が可能である。
(a) 利用者が表現形式の種類と仕様記述名を指定す
る。この仕様記述名の指定は既に記述されている仕様記
述を再記述する場合に行なわれ、新規作成時には新しい
仕様記述名を入力する。
(b) 既に記述されている仕様を詳細化するかまたは
階層的に記述を進めるために、既存の仕様記述内の図形
要素および表現形式を指定する。この場合指定された図
形要素に対応する表現形式を用いて仕様記述が行なわれ
る。
同一モジュールに対し異なる表現形式で仕様記述する
ことができる。この場合、相互変換装置CVはその内部の
相互変換用ルールテーブル検索に従って、表現形式の図
形エディタに対して、対応する図形要素を変換して、他
の利用者に表示される。1つの仕様記述が異なる表現形
式により記述することができるので、記述内容の多面的
な把握が容易となり、より完全な仕様を作成することが
可能となる。
対応づけ機能は、意味的に等価な情報(たとえば、デ
ータ同志または機能モジュール同志等)を異なる表現形
式間で関係づける機能である。この機能は、種々の表現
形式に従って記述された仕様を順次統合化していくため
に、それぞれ独立に記述された種々の仕様情報を相互に
関係づけるために必要とされる。
すなわち、第8図に示すように、機能ブロック図で表
現されたモジュールM7は、表操作図を用いて記述するこ
とができる。この表操作図で表わされたモジュールM7と
機能ブロック図で表示されたM7とは意味的に等価であ
る。この場合、この異なる表現形式で表わされたモジュ
ールM7が図に矢印で示すように、意味的に同一であると
関係づけられる。この操作を「対応づけ」操作と呼ぶ。
また各表現形式間においては、互いに情報を共有して
いる場合がある。この場合、既に記述された仕様情報を
他の表現形式での記述時に引用すれば記述時における作
業量を減ずることができる。このある表現形式で記述さ
れた情報を他の表現形式へ用いることを「引用」と呼
ぶ。たとえば第8図に示すように関係表で示されたモジ
ュールM10は、表操作図で表現された表M10と同一であ
る。この場合、図に矢印で示すように、関係表の表M10
が表操作図での表現形式に従った記述時に引用される。
また同様に表操作図における表M8は、関係表で表現され
た表M8と同一である。この場合も、関係表で表現された
M8が表操作図の表現形式に従った記述時に引用される。
プロトタイピング機能は、部分的に完結した仕様記述
の実行結果を確認する機能である。このプロトタイピン
グにおいては、各階層独立に仕様記述の実行結果を確認
することができる。このプロトタイピング時における入
出力データの指定、および入力データの作成は指定され
たデータ構造に従って利用者が行なう。
部品登録・再利用のためのインタフェースは、部品管
理装置CPに対し部品の登録および登録された部品の利用
を指示する。
ドキュメントの出力機能は、種々の表現形式を用いて
記述された仕様記述に対し、各表現形式ごとに記述され
た図的な仕様記述をハードコピーとしてプリンタに出力
し、そのままソフトウェアの設計ドキュメントとして利
用可能とする。
入出力装置IOと各処理装置との間のインタフェースに
ついて説明する。まず図形エディタとの間のインタフェ
ースについて説明する。
入出力装置IOは、利用者が指定した各種の図形エディ
タの起動および終了制御を行なう。また、入力された仕
様記述の名前および図形エディタの種類等、エディタの
起動および終了時に必要とされる情報を管理する。この
動作は以下のものを含む。
(a) 利用者が表現形式の種類と仕様記述の名前を指
定すれば、入出力装置IOは、指定された表現形式に相当
する図形エディタを起動し、かつ同時に、仕様記述の名
前をこの起動された図形エディタへ渡す。
(b) 各図形エディタはその内部に他の図形エディタ
を起動するための機能を備えている。あるエディタ内で
指定した図形要素(エディタが表示する操作ツールに含
まれる図形要素)および表現形式の種類が入出力装置へ
通知される。この図形要素は表現形式の種類によりシン
ボルの種類や形状が異なる。入出力装置IOは、この指定
された表現形式に相当する図形エディタを起動するとと
もに、指定された図形要素をこの起動された図形エディ
タへ送る。
(c) 仕様記述の終了制御。各図形エディタは終了用
操作ツールを備えている。この終了用操作ツールにより
当該図形エディタの終了が入出力装置IOへ通知される。
入出力装置IOは、この終了通知に応答して、作成された
仕様記述の名前、エディタの種類等の情報を保存した後
終了を通知した図形エディタを終了させる。
入出力装置IOはまだ図形エディタおよび相互変換装置
とのインタフェースを与える。各種の表現形式を用いて
仕様を記述する場合、また複数の仕様記述を相互に利用
する場合においては、入出力装置IOは図形エディタおよ
び相互変換装置CVとの間で以下の処理を行なう。
(a) 利用者が記述した描画情報は、各図形要素を記
述した段階で入出力装置IOを介して順次相互変換装置CV
へ送られる。相互変換装置はこの入出力装置IOから与え
られた情報に従って所定の処理(これについては後述す
る)を行なった後入出力装置IOへ返送する。この場合、
返送されるデータとしては、入力された仕様記述情報に
対応する異なる表現形式での表現可能な仕様情報等であ
る。この相互変換装置CVから返送されるデータはその処
理結果とともに返送先の仕様記述の識別子IDが付されて
いる。入出力装置IOはこの識別子IDに対応する仕様記述
を特定し、相互変換装置CVが形成した処理結果をその転
送先の図形エディタへ返送する。また、相互変換装置CV
が入力された仕様記述上において矛盾を検出した場合、
この矛盾検出を示すメッセージを入出力装置IOは利用者
に提示する。
(b) 仕様記述過程において2つの図形エディタ上で
ユーザが指定した2つの図形要素に対して、入出力装置
IOはこの2つの図形要素を論理的に対応づけることがで
きるか否かを判断する。対応づけが可能な場合、この入
出力装置IOは両図形エディタに対し同一の論理的な仕様
情報を返送する。対応づけが不能な場合には、この対応
不能を示すメッセージを利用者に提示する。
(c) 引用 複数の図形エディタ間で仕様情報を引用する場合、図
形エディタ上で利用者が指定した図形要素の描画情報お
よび仕様情報を、入出力装置IOは引用先の図形エディタ
へ転送する。
次に入出力装置IOと実行装置EXとのインタフェースに
ついて説明する。実行装置EXの実行時(たとえばプロト
タイピング)に必要とされる入力データ情報および入出
力データの位置情報は、仕様記述時と同様にして図形エ
ディタから入出力装置IOへ伝達される。入出力装置IOは
この実行の前処理を行なう実行用ハンドラー(図示せ
ず)にこれらの情報を手渡す。この前処理が終了した段
階で、入出力装置IOは利用者による実行開始指示に応答
して実行装置EXを起動する。実行結果のデータは、この
上述の実行用ハンドラーから入出力装置IOを介して表示
装置DP上へ表示される。この表示装置DPへの表示はたと
えば出力結果表示用ルーチンを起動することにより実行
される。
入出力装置IOと部品管理装置CPとのインタフェースは
以下のものを含む。
(a) 部品登録時のインタフェース 利用者が作成した仕様記述が部品的に完結した段階
で、利用者が指定した登録対象の仕様記述情報と部品名
は入出力装置IOを介して部品管理装置CPへ伝達される。
(b) 部品再利用時のインタフェース 図的エディタ上で利用者が指定した部品名は入出力装
置IOを介して部品管理装置CPへ伝達される。部品管理装
置CPはこの与えられた部品名に対応する部品情報をファ
イル管理装置UFを介して検索し、検索された部品情報を
入出力装置IOを介して起動されている図形エディタへ返
送する。
利用者が部品情報を参照したい場合には、入出力装置
IOが利用者からの指示のもとに部品仕様書表示ルーチン
を起動することにより、この図的の表現された部品情報
が表示装置DP上に表示される。
相互変換装置CVの機能について説明する。この相互変
換装置CVは、利用者が様々な図的表現形式を用いて記述
する仕様記述の内容を統合して効果的な実行形式プログ
ラムを生成するとともに、与えられた仕様記述の特定の
側面(表現形式または階層)から獲得した情報を他の表
現形式に変換する機能を備える。ここで、実行形式プロ
グラムは、処理モデル(データ駆動型モデル)に依存し
た構造を有するコンストラクト情報を仮想マシンの実行
方式に合致するように変換して得られるプログラムであ
る。
相互変換装置CVが統合する仕様記述情報の構成の一例
を第9図に示す。この仕様記述情報は、モジュール情報
MI、シーケンス情報SIおよびデータ構造情報DIを含む。
モジュール情報MIは、このソフトウェアシステムを構
成する個々のモジュールの動作およびモジュール間のデ
ータ接続に関する情報である。このモジュール情報は、
機能ブロック図を用いた仕様記述をベースとして、各モ
ジュール関の階層関係を生成する。このモジュール情報
は、モジュール間のデータ接続関係を通してデータ構造
情報をも統合する。モジュール情報は機能モジュール、
決定表モジュール、構造体データ操作モジュールに関す
る情報をそれぞれ含む。このそれぞれのモジュールの情
報は図形エディタが表現する機能ブロック図、決定表お
よび表操作図の各表現形式で定義可能な処理内容に対応
する。各モジュールについて以下に説明する。
(A) 機能モジュール: 機能モジュールは、モジュールを構成する内部サブモ
ジュールの情報と各サブモジュール間のデータ接続関係
に関する情報である。サブモジュール情報が備える属性
は、機能ブロック図が与える記述要素と対応し、プリミ
ティブ、部品、内部モジュール、ファイル、分枝、合枝
等がある。モジュールの階層構造は、サブモジュールが
詳細情報を定義しているモジュールに付されているモジ
ュールID(識別子)を付すことにより保存される。
モジュール間のデータ接続関係は機能ブロック図にお
けるアークと対応づけられる。このアークは、データの
生成側サブモジュールと消費側サブモジュールの関係を
表わす。データのデータ構造は、データセットIDにより
データ構造情報を参照する形で管理される。
(B) 決定表モジュールは、決定表から得られる情報
をもとに選択処理に関する情報を、条件判定および判定
結果に基づいて実行される処理によって示す情報であ
る。
各条件判定の内容と対応する実行されるべき処理の関
係は、イベントIDによって管理される。
(C) 構造体操作モジュール情報は、表操作図から得
られる情報をもとに構造体データ操作に関する情報を、
操作対象となるデータおよび各データに作用する操作で
表わす情報である。操作対象となるデータと各操作との
対応関係は、データIDおよび操作IDによって管理され
る。この各データのデータ構造は、データセットIDによ
りデータ構造情報を参照する形で管理される。
データ構造情報は、ソフトウェアシステムで消費/生
成されるデータの型および構造の定義に関する情報であ
る。データ構造の階層関係はデータブロック図を用いた
記述をベースとして生成される。このデータ構造情報
は、包含データ構造情報、関係データ構造情報等を含
み、構造を有しないデータとしてアトム情報を含む。
(A) 包含データ情報は、包含/排他関係にあるデー
タの構成を示す情報である。この包含データ情報は、各
構成データに対して、詳細構造を定義したデータ構造に
与えるデータセットIDを有することによりデータ構造の
階層関係を保存する。
(B) 関係データ構造は、関係データを構成する各項
目データの基本データ型を示す情報である。
(C) アトム情報は、アトムデータに関する基本デー
タ型(int,float,string)を示す情報である。
シーケンス情報は、順序線の属性と順序線に入出力さ
れる信号線の情報を含む。このシーケンス情報において
は、1モジュールに対して複数のシーケンスを定義する
ことが可能なため、これらの関係はシーケンスIDで管理
される。
(A) 順序情報は、シーケンスチャートにおけるサブ
モジュールを表わす縦線に関する属性を示す情報であ
る。順序線の属性としては、内部モジュール、ファイル
などを含み、それぞれシーケンスチャートの記述要素と
対応する。モジュール情報中のサブモジュールとの対応
関係はモジュール副IDにより管理される。
(B) 信号線情報は、シーケンスチャートにおける順
序線間のデータ接続(以下信号線と称す)を示す情報で
ある。この信号線情報は、同時に信号線の入力とつなが
って出力される出力シーケンス群の情報を管理すること
により、入出力データの因果関係をも示す。モジュール
情報中のデータ依存性との対応関係はアークIDにより管
理される。
上述のように、仕様記述情報を構成する各部分情報間
の関係は、すべて識別子IDにより管理される。この識別
子IDは、上述のごとく、データ構造情報を識別するデー
タセットID、モジュール情報を識別するモジュールID、
モジュールを構成する内部サブモジュールを識別するモ
ジュール副ID、内部サブモジュール間のデータ接続を識
別するアークID等を含む。新たな情報の追加が発生する
たびに相互変換装置CVは新たな識別子IDを生成して管理
する。
第9図に示すように、主要記述情報の構成において
は、複数の図形エディタを用いて記述された仕様内容は
階層化され、データの参照関係32、モジュールの階層関
係33、同一モジュールに対する共通の定義情報関係34を
含む。したがって、これらの関係を基礎とすることによ
り複数の異なる表現形式で定義された部分的な仕様記述
から対象ソフトウェアシステム全体の仕様記述情報を生
成することができる。
この個々の表現形式により得られた各情報を統合した
仕様記述情報は上述の如く識別子IDにより管理される。
このような個々の表現形式から得られる情報を統合して
得られる仕様記述情報のデータ構造の一例を第10図ない
し第15図に示す。
第10図は仕様記述におけるデータ構造を、第11図は順
序線情報の構造を、第12図は信号線情報の構造を、第13
図は関係データの構造を、第14図は包含データの構造
を、第15図はアトムの構造を示す。第10図ないし第15図
に示す仕様記述情報の構造において、各情報に付された
識別子IDを参照することにより対応の有無および変更の
有無等が決定される。
第16図は相互変換装置の動作を示すフロー図である。
以下、第16図の動作フロー図を参照して簡単にこの相互
変換装置CVの動作について説明する。仕様記述情報の生
成は、入出力装置IOを介して行なわれるエディタとの通
信に基づいて実行される。
ステップS1において、エディタまたは入出力装置IOか
らデータが与えられる。このデータは仕様記述情報であ
るかまたは終了コマンド情報、仕様記述作成開始情報等
である。この与えられた情報が終了コマンドであると判
定されると(ステップS2)、相互変換装置CVがファイル
を閉じるなどの所望の処理を施した後その動作を終了す
る。
終了コマンド以外の場合には、相互変換装置CVは、必
要な仕様記述情報に与えられたデータに従って生成する
(ステップS4)。この生成した仕様記述情報を用いてフ
ァイル管理装置UFヘアクセスし、その仕様記述情報用フ
ァイル内容を生成された仕様記述情報により更新する
(ステップS5)。
一方において、相互変換装置CVはこの与えられた仕様
記述情報から、コンストラクト情報を生成する(ステッ
プS6)。この生成されたコンストラクト情報に関して
は、再びファイル管理装置UFヘアクセスすることにより
その新しく生成されたコンストラクト情報が付加される
か変更されるか等によりもとのコンストラクト情報ファ
イルが更新される。
次いで、この相互変換装置CVは、予めテーブルの形態
で格納されている変換用ルールを検索する。この変換用
ルールテーブルへ検索をかけることにより、入力データ
と同一の意味を持つデータがあるか否かを判定する。す
なわち、あるエディタから与えられた情報が他の図的表
現形式のオブジェクトに変換可能か否かを解析する(た
とえば機能ブロック図のモジュールとシーケンスチャー
トの縦線との対応関係)(ステップS9)。この解析によ
り他の表現形式への変換可能なオブジェクトが検索され
た場合、その対応の変換可能な図的オブジェクトに変換
し(ステップS10)、この変換した結果得られた変換後
の図的オブジェクトを示すデータを対応のエディタへ入
出力装置IOを介して送信する(ステップS11)。このと
き送信を受けるエディタは、この変換可能なオブジェク
トを表現することのできるエディタである。この変換処
理がすべて終了すれば(ステップS12)、相互変換装置C
Vは再びエディタまたは入出力装置から意味的にまとま
った図的オブジェクトが送信されるのを待つ。
ステップS9において、変換可能な図的オブジェクトが
存在しない場合、相互変換装置CVはその旨を入出力装置
IOへ伝達するとともに、エディタまたは入出力装置IOか
らのデータを待機する状態となる。
ここで、入出力装置IOを介して利用者が仕様記述した
結果データが入出力されたとき、意味的にまとまった1
つの図的オブジェクトが更新された場合、その1つのま
とまった図的オブジェクトが相互変換装置CVへ送信され
る。
また、ステップS9において変換可能な図的オブジェク
トが検索された場合、その変換可能な図的オブジェクト
が複数個存在する場合、この複数の図的オブジェクトが
それぞれに対応する表現形式を与える図的エディタへ変
換結果が送信される。この同時に起動された図形エディ
タが与える表現形式の図形要素は、たとえばマルチウイ
ンドゥにより表示装置DP上へ同時に表示される。
次に、図形エディタと相互変換装置CVとの間の情報交
換の例について第17A図および第17B図を参照して説明す
る。この第17A図および第17B図に示す例においては、機
能ブロック図を表現形式とする図形エディタが起動さ
れ、かつ相互変換装置CVが機能ブロック図の表現形式を
ベースとして仕様記述を生成する場合が一例として示さ
れる。
入出力装置IOを介して利用者が行なうモジュール定義
またはデータ構造定義のエディタの起動に応答して、相
互変換装置CVは新たなモジュール情報またはデータ構造
情報を生成する。この生成されるモジュールまたはデー
タの種別は、起動された図形エディタの種類から決定さ
れる。同時に、これらの生成されたモジュール情報また
はデータ構造情報に対して相互変換装置CVはモジュール
IDまたはデータセットIDを生成して起動された図形エデ
ィタへ伝達する。第17A図においてはモジュールIDが図
形エディタEへ伝達される。
図形エディタEにおいては利用者がそのエディタ上で
新たに内部モジュールを追加すると、この図形エディタ
Eは、伝達されたモジュールIDとモジュールの属性を示
す情報とともに未定義のモジュール副IDを相互変換装置
CVへ伝達する。相互変換装置CVはこの与えられた未定義
のモジュール副IDに応答して、内部モジュールを生成す
るとともに、この新たなサブモジュール情報を識別する
ためのモジュール副IDを生成して図形エディタEへ伝達
する。
図形エディタEにおいて、機能ブロック図内で既存の
内部モジュールに関する情報の変更または削除が行なわ
れた場合、この変更または削除情報は相互変換装置CV
へ、対応のモジュール副IDとともに伝達する。相互変換
装置CVはこの情報に応答して対応のサブモジュール情報
の変更または削除を実行する。
複数の内部モジュールが生成された場合、この内部モ
ジュール間におけるデータの接続関係を示すアークが図
形エディタE上で記述される。これに応答して図形エデ
ィタEはデータを送出するモジュールを識別するモジュ
ール副IDと、この内部モジュールのデータ出力ポートを
示すポートIDと、データを入力する行先モジュール副ID
とこの行先モジュールがデータを受けるポートを識別す
る行先ポートIDと、未定義のアークIDを相互変換装置CV
へ伝達する。相互変換装置CVは、この与えられた情報に
応答して内部モジュールにおけるアークを生成するとと
に、このアークを識別するために、与えられた未定義の
アークIDに所定の情報を付加しアークIDとして図形エデ
ィタEへ伝達する。次いでこのアークIDにより識別され
るべきアークに対するデータの構造が指定されると、図
形エディタはこの指定されたデータ構造を示すデータセ
ットIDを対応のアークIDとともに相互変換装置CVへ伝達
する。相互変換装置CVはこの与えられた情報に従ってデ
ータセットIDを登録する。次に、第17B図を参照して階
層構造のモジュールを生成する場合の動作について説明
する。
機能ブロック図において既存の内部モジュールに対
し、この既存の内部モジュールの詳細を定義するために
利用者が他の図形エディタを起動すると、起動をかけた
図形エディタからはこれに応答して、モジュールID、モ
ジュール副IDとともに、新しく付加されるべきモジュー
ルを識別するための下位モジュールID(未定義)が変換
装置CVへ伝達される。変換装置CVは、この与えられた情
報に応答して新たなモジュール情報を生成するととも
に、この生成したモジュール(下位モジュール)に対し
てそのときの上位モジュールのモジュールIDをそれに追
加する。それにより下位モジュールIDが決定される。こ
の生成されたモジュール(下位モジュール)のモジュー
ルIDはこの詳細を定義するために起動されたエディタへ
伝達されるととに、この起動をかけたエディタに対して
も伝達される。この後、下位モジュールに対する記述が
完了すると、起動をかけられた図形エディタからはそれ
を示すための情報とともにモジュールID、モジュール副
IDおよび下位モジュールIDが相互変換装置CVへ伝達され
る。変換装置CVはこの情報に応答して、上位モジュール
と下位モジュールとの結合情報を生成する。起動をかけ
た側の図形エディタからは、内部モジュール情報変更の
シーケンスに従って、下位モジュールに対応するモジュ
ールIDの情報が相互変換装置CVへ送られる。これにより
モジュール情報の階層構造がこの識別子IDにより上位お
よび下位両側からの参照関係として実現される。
操作のデータ依存性におけるデータとデータ構造情報
との参照関係は以下のようにして実現される。複数の図
形エディタにおける対応付け操作によって、アークとデ
ータ構造記述との対応関係が成立すると、そのときに獲
得されたデータセットIDは、データ依存性情報の変更シ
ーケンスに従って相互変換装置CVへ伝達される。これに
よりモジュールにおける入出力データの構造が保存さ
れ、構造体データへのアクセス系列、ロック範囲の抽出
が可能となる。
上述のように、各モジュールを構成する仕様記述情報
はすべて識別子IDを管理することによりその各部品情報
間の関係が管理される。
この階層的な表現によるソフトウェアシステム全体の
仕様記述の生成の一例について説明する。
第18図はこの階層構造情報から、より正確なモジュー
ル情報を作成する場合の一例を示す図である。第18図に
示すように、上記階層の仕様記述41においては、モジュ
ールF00とモジュールF01との間のデータの送受関係とし
て表わされていた内容に対して、各モジュールの下位層
による詳細記述42および43を形成し、これを相互変換装
置CVにおいて関連づけることにより、モジュールF00が
データaとデータbとをマージしてデータcを導出し、
一方モジュールF01がデータcを受け、データdを出力
するとともに、この出力dをモジュールF00へ返送して
いる構造が解析される。これにより機能モジュールの入
出力データbとデータdとが同一のデータであり、デー
タdが再び繰り返し利用される繰り返し構造44が導出可
能となる。
「マージ」を表わす機能モジュールおよびデータをそ
のまま伝達する「TFゲート;真偽判定ゲート」の動作制
御は機能モジュールPにより行なわれている。この制御
内容は機能モジュールPに対する下位モジュールを用い
ることによりその制御内容の詳細が明らかとなる。
第19図は、この交互変換装置において行なわれる、図
的表現形式の組合わせ(仕様記述)からコンストラクト
情報を生成する構成の一例を示す図である。機能ブロッ
ク図で表現された仕様図45においては、モジュールPお
よびSに関してその動作内容が、単にデータコピーを行
なうか、選択構造であるかを決定することができない。
しかしながら、このそれぞれのモジュールPおよびSに
対して決定表の記述50および51をそれぞれ関連づけるこ
とにより、モジュールPが入力データx,yの大小関係に
応じてモジュールF1〜F3のいずれかを選択するように分
岐モジュールSを制御し、分岐モジュールSは、このモ
ジュールPからのデータに従ってデータbをモジュール
F1〜F3のいずれかへ伝達する構造が決定される。これに
よってモジュールPの選択構造が決定され、さらに分岐
モジュールSにおける分岐制御のための制御情報の生成
が可能となる。これにより処理モデルに対する制御情報
を含んだコンストラクト情報46の生成が可能となる。
上述の実施例は、複製の表現形式を統合してコンスト
ラクト生成のための情報を獲得する場合を示している。
しかしながら、第20図および第21図に示すように逆に統
合した情報から個々の表現形式の情報を逆生成(相互変
換)することも可能となる。
第20図は、機能ブロック図とシィーケンスチャートと
の相互変換を例示的に示す図である。第20図において、
機能ブロック図60から得られた内部モジュール情報61は
順序線情報62に変換され、この順序線情報に従ってシー
ケンスチャート上の順序線が生成される。ここで内部モ
ジュール情報からの順序線情報への変換は、前述のごと
く相互変換装置CVにおいて行なわれ、この情報がシーケ
ンスチャートを表現形式とする図形エディタへ伝達され
この図形エディタが起動されることにより、表示装置上
にシーケンスチャー上の順序線が表示される。以下の説
明においても、この相互変換装置と機能ブロック図およ
びシーケンスチャートを表現する図形エディタとの間の
情報交換が行なわれている。
また、シーケンスチャート63において機能ブロック図
60から得られた順序線情報62へはさらに内部モジュール
M2が付される。この新たに生成された内部モジュールを
示す順序線情報は機能ブロック図の内部モジュール情報
に変換され機能ブロック図上に内部モジュールが生成さ
れる。このとき、シーケンスチャートにおいて信号線を
形成することにより得られる信号線情報(信号線A〜
D)はデータ依存性情報に変換される。これにより、内
部モジュール情報64において、生成された信号線に対応
するアークが生成される。これにより、各モジュール間
のデータの流れが得られる。しかしながら、信号線情報
は単にデータの流れを示すだけであり、モジュールのど
のポートが接続されるのかを示していないため、この内
部モジュール64より新たに形成された機能ブロック図65
においてはポート接続が未定義であることを示す表示68
が利用者に与えられる。利用者はこれを見てポートを定
義する。
この第20図においては、機能ブロック図から獲得した
情報60から、シーケンスチャートの初期状態62が生成さ
れ、さらこの初期状態のシーケンスチャート62に対して
記述の追加すなわち内部モジュールの生成およびデータ
の流れが付され、この追加されたシーケンスチャートの
記述63に従って、機能ブロック図の内容を生成追加し、
新たに機能ブロック図65を得ている。この場合、新たに
形成された機能ブロック図においては、ポートが未定義
であるという機能ブロック図における不完全部分68を利
用者に提示することにより新たな情報の記述を促すこと
ができ、より正確なソフトウェアシステムの構築が可能
となる。
さらにまた相互変換処理を用いることにより、階層記
述における下位置の情報を生成することもできる。
第21図に示す仕様記述においては、シーケンスチャー
ト71で表現された情報から内部モジュール情報72を形成
し、この内部モジュール情報72におけるモジュールM1に
対する下位モジュール73およびモジュールM2に対する下
位モジュール74をそれぞれ形成している。この相互変換
構成に対し、新たなシーケンスチャート75が与えられた
場合、すなわちモジュールM1が外部モジュールからデー
トAを受けてデータDを送出している構造が記述された
場合、相互変換装置CVは、既に与えらている内部モジュ
ール情報72にこのシーケンスチャート75が獲得された情
報を付加する。この場合データAに対するデータIDの一
致を検出することにより、モジュールM1は、データAを
受けてデータBおよびDを導出していることが認識され
る。この構造より、階層表現の下位モジュール73を考慮
することにより、M1はその下位構造において分岐構造を
有しており、データBとデータDをそれぞれ導出する下
位モジュールM11およびM12を含んでいることが検出され
る。この場合、モジュールM2はデータBおよびデータC
の関係はシーケンスチャート71の場合が保存されるため
その下位構造78は下位モジュール74と同一表現となる。
さらに、第21図に示すシーケンスチャート71に対し、
新たなシーケンスチャート79が形成された場合、この形
成されたシーケンスチャートにより獲得された情報に従
って機能ブロック図が得られる。この場合、データBに
対するデータIDの一致を検出することにより、データA
とデータDとが排他的データ構造であれば、モジュール
M1に対して、データAを受ける下位モジュールM11とデ
ータDを受ける下位モジュールM12とを備え、このモジ
ュールM11およびM12の出力がマージされてデータBを導
出する下位構造を備えているというマージ構造80が生成
される。
次に実行装置EXの機能について説明する。実行装置EX
は、相互変換装置CVで生成されたコンストラクト情報を
実行モデル(仮想的なマシン)の動作方式に従って実行
可能なプログラムに変換する変換部と、プロトタイピン
グを実行する実行部とを含む。
コンストラクト情報を変換して得られる実行形成情報
は、データの流れによって表わされる処理の流れおよび
各処理の構造を表現する接続情報と、この接続情報中に
番号のリンク(種々のID)で出現する定数情報を、デー
タ構造情報、およびファイル情報に大きく分割される。
この実行形成情報においても接続情報は階層ごとにまと
まりを有しており、階層間においては対応するポートが
リンクされる関係を維持しつつこのノード番号を一意的
に生成する。実行装置EXにおける実行部が所定の仕様を
実行する場合、ノードの接続を追跡して順次プログラム
を実行する。したがって、この実行に適した情報形式へ
の変換とは、このノードの情報に付随したアークの情報
によってノード間の接続関係が示される情報形式へ変換
することである。
次に、この実行装置EXの動作についてその動作フロー
図である第23図を参照して説明する。第23図において
は、実行装置EXの動作フローがシーケンスチャートを用
いて表示される。ユーザは仕様記述上でデータを入力し
たいデータアークを指定する。この指定されたデータア
ークに対応する入力ウィンドウが開かれ、表示装置DP上
に表示される。入力ウインドゥには指定したデータアー
クのデータ構造に対応するテンプレートが表示される。
入力データの設定はこのテンプレートを埋めるようにし
て行なわれる。出力データの設定も入力データの設定と
同様であり、仕様記述上でデータをモニタしたいデータ
アークを指定すると、出力ウインドゥが開かれ、指定し
たデータアークのデータ構造に対応するテンプレートが
表示される。
このユーザが指定した入力データは、入出力装置IO、
相互変換装置CVを介して統合ファイル管理装置UFに書込
まれ、入力データの更新が行なわれる。このファイル管
理装置UFにおいてデータ更新の管理が終了するとこの完
了を示す情報が相互変換装置CVを介して入出力装置IOへ
伝達される。利用者はプロトタイピング実行開始を指示
すると、この実行開始指示は入出力装置IOを介して実行
装置EXへ与えられる。実行装置EXは、統合ファイル管理
装置UFで入力ウインドゥに設定された入力データが書込
まれた領域を参照し、この入力データを読出し、指定さ
れた仕様記述の対応するプログラムを実行する。
実行装置EXは統合ファイル管理装置UFから入力データ
を読出し、実行形式情報中に含まれるノードの接続を追
跡しながらノードに設定される機能を順次実行し、出力
データのアークに出力指定がなされていたとき出力デー
タを得る。実行装置EXは出力データを得ると統合ファイ
ル管理装置UFへその出力データを書込む。これにより出
力データの更新が行なわれる。統合ファイル管理装置は
このデータの更新の完了を実行装置EXへ与えると、次い
で実行装置EXから入出力装置IOへプロトタイピングの実
行完了が知らされる。入出力装置IOはこの実行終了を受
けると変換装置CVへ実行終了を知らせる。相互変換装置
CVはこの実行終了に応答して統合ファイル管理装置UFに
書込まれた出力データの参照を行ない、出力データを読
出して入出力装置IOへ伝達する。入出力装置IOに与えら
れた出力データを表示装置DP上に先に開かれていた出力
ウインドゥに表示する。
上述のように仕様記述上の任意の階層を対象としたシ
ミュレーション実行はその入力データの設定および出力
データ形式の設定を行なうだけで実行されるため、作成
された仕様の認識見直しを行なうことができる。
次に、第24図ないし第27図を参照しながら部品管理装
置CPについて説明する。
仕様記述においてある完結した仕様は「部品」と称さ
れる。この部品は部品管理装置CPにより管理される。
統合ファイル管理装置UFは、第24図に示すように、仕
様記述中の情報領域110および部品情報領域(部品情報
ファイル)120を含む。仕様記述中の情報領域110には複
数の仕様に対応する複数の仕様ファイル111が格納され
る。各仕様ファイル111は複数のモジュール112を含む。
各モジュール112は仕様記述情報113およびコンストラク
ト情報114からなる。一方、部品情報ファイル120内の情
報は、開発ソフトウェアに対応して複数のグループ121
に分類される。各グループ121は複数のユーザファイル1
22を含む。各ユーザファイル122は複数の部品情報123を
含む。各部品情報123は仕様記述情報124およびコンスト
ラクト情報125からなる。
一般に、開発すべきソフトウェアが異なると必要な部
品も異なる。したがって、部品情報を開発ソフトウェア
ごとにグループに分類すると、利用者は部品参照の際に
関係のないグループの部品情報を見ないで済む。また、
部品情報を利用者ごとにユーザファイルに分類すると、
そのユーザファイルを関係のない利用者に見られないよ
うにすることも可能である。
仕様記述中の情報領域110、仕様ファイル111およびモ
ジュール112を特定し、リンクL11,L12,L13をたどること
により、所望の仕様記述113またはコンストラクト情報1
14を特定することができる。また、部品情報ファイル12
0、グループ121、ユーザファイル122および部品情報123
を特定し、リンクL21,L22,L23をたどることにより、所
望の部品情報123内に仕様記述情報124またはコンストラ
クト情報125を特定することができる。
なお、各コンストラクト情報には、部品可能フラグが
含まれている。部品可能フラグは、対応するモジュール
が部品あるいは基本的な演算であるプリミティブのレベ
ルまで記述されている場合、すなわちそのモジュールの
内部で未定義なモジュールを含まない場合に、“ON"に
設定される。それ以外の場合には部品可能フラグは“OF
F"に設定される。
次に、第25図、第26図および第27図を参照しながら、
部品管理装置CPの部品の登録機能、部品の参照機能およ
び部品の引用機能について説明する。
部品の登録機能 第25図に示すように、利用者は、入出力装置IOが与え
るメニューから「部品登録」を選択し、エディタにより
部品として登録したいモジュールのモジュール名を指定
する(ステップS21)。部品管理装置CPは、統合ファイ
ル管理装置UFを介して仕様記述中の情報領域110を探索
し、指定されたモジュール112内のコンストラクト情報1
14の部品可能フラグを参照する(ステップS22)。
部品可能フラグが“ON"であれば(ステップS23)、利
用者は、部品情報ファイル120内のグループ121を特定す
るグループ名、ユーザファイル122を特定するユーザ
名、部品情報123を特定する部品情報名を分類に必要な
情報としてエディタおよび入出力装置IOを介して部品管
理装置CPに与える(ステップS24)。部品管理装置CP
は、分類に必要な情報を参照し、部品情報ファイル120
内の所定のユーザファイル122内に部品として登録すべ
きモジュール112を新たに部品情報123して登録する。こ
れにより、たとえば、第24図に示すように、仕様記述中
の情報領域110、仕様ファイル名Bおよびモジュール名
qにより形成されるリンクL3が部品情報ファイル120、
グループ名G、ユーザファイル名Xに接続されるリンク
L4に変更される(ステップS25)。
部品可能フラグ“OFF"である場合には(ステップS2
3)、部品管理装置CPを入出力装置IOを介して表示装置D
Pに、部品として登録できない旨を表示する(ステップS
26)。
部品の参照機能 第26図に示すように、利用者は、入出力装置IOが与え
るメニューから「部品参照」を選択する(ステップS3
1)。そして、利用者は、グループ名、ユーザファイル
名等の検索条件をエディタにより与える(ステップS3
2)。
部品管理装置CPは、入出力装置IOを介して統合ファイ
ル管理装置UF内の部品情報ファイル120を参照し、検索
条件に一致する部品の部品名一覧表を入出力装置IOに与
える。入出力装置IOは、エディタを起動し、部品参照ウ
インドゥ(参照WD)を開き、部品名一覧表を表示する
(ステップS33)。
利用者は、部品参照用ウインドゥ(参照WD)中に示さ
れた部品名一覧表から参照すべき部品名を選択する(ス
テップS34)。入出力装置IOはその部品名を部品管理装
置CPに与える。部品管理装置CPは、その部品名に基づい
て部品情報ファイル120内の対応する部品情報123を探索
し、その部品情報123を入出力装置IOを介して部品仕様
書エディタに与える。部品仕様書エディタは、その部品
情報を表示する。ここで表示される部品情報は、最上位
の機能ブロック図である(ステップS35)。
利用者が詳細仕様の参照を行なう場合には(ステップ
S36)、エディタを用いて部品管理装置CPに参照したい
詳細仕様を指定する(ステップS37)。部品管理装置CP
は、指示された詳細仕様を入出力装置IOを介して部品仕
様書エディタに与える。部品仕様書エディタは、与えら
れた詳細仕様を表示する(ステップS38)。さらに詳細
仕様の参照を行なう場合には、ステップS36〜ステップS
38が繰り返される。詳細仕様の参照を行なわない場合に
は、利用者はエディタを用いて部品管理装置CPに部品参
照の終了を指示する(ステップS39)。
部品の引用機能 第27図に示すように、各エディタを用いて仕様記述を
行なっている状態において部品を引用したい場合、機能
ブロック図用のエディタあるいはシーケンスチャート用
のエディタ描画モードにおいて「部品引用」を選択する
(ステップS41)。そして、利用者は、そのエディタを
用いてグループ名、ユーザ名等の検索条件を部品管理装
置CPに与える(ステップS42)。
部品管理装置CPは、部品情報ファイル120を参照し、
登録されている部品のうち、検索条件に一致する部品の
部品名一覧表を入出力装置IOに与える。入出力装置IO
は、エディタを起動して部品引用のためのウインドゥを
開き、部品名一覧表を表示する(ステップS43)。
利用者は、部品参照用ウインドゥに表示された部品名
一覧表から引用すべき部品名を選択する(ステップS4
4)。入出力装置IOは、選択された部品に対応する部品
情報を部品管理装置CPに要求する。部品管理装置CPは、
統合ファイル管理装置UFを介して部品情報ファイル120
を参照し、選択された部品名に対応する部品情報123を
入出力装置IOに読出す(ステップS45)。
入出力装置IOは、部品管理装置IOより与えられた部品
情報123を、さらに、この部品情報を引用しようとする
エディタに送る。エディタは与えられた部品情報をもと
に描画を行なうとともに、仕様記述内容の変更を入出力
装置IOに通知する(ステップS46)。
次に統合ファイル管理装置UFの機能について説明す
る。この開発装置で取り扱われる仕様記述の内容に関す
る情報は1つの統合的なファイルとして表現される。こ
のファイルを操作する機能はデータ構造操作命令として
統合ファイル管理装置UFにより実現される。統合ファイ
ル管理装置UFは、仕様記述に関する情報を表現する内部
データ構造へのアクセス(生成、参照、更新、削除等)
を実行する他の処理装置(入出力装置IO、相互変換装置
CV、実行装置EX、および部品管理装置CP)との間に宣言
的に結合されたインタフェースを持ち、仕様記述情報を
表現する内部データ構造を統合的に管理する。
統合ファイル管理装置UFを利用する他の処理装置は、
必要とされるデータ構造操作に対するオペレーションコ
ードと、そのデータ構造操作に必要とされる情報を統合
ファイル管理装置UFへ渡す。統合ファイル管理装置UF
は、指示されたデータ構造操作を実行し、実行結果を統
合ファイル管理装置UFを呼出した処理装置へ返す。
用いられるデータ構造としては、この発明におけるプ
ログラム開発装置においては、スカラ(アトム)とリス
ト構造とが採用される。このリスト構造を用いれば、
「配列」、「レコード」、および「ベクター」等の構造
を表現することができるからである。このリスト構造を
用いる場合、添字(識別子)による要素へのアクセ
ス、およびキーの一致による要素へのアクセスが実行
される。このリスト構造においては、処理対象とするデ
ータ構造全体の識別子(名前)に対する論理的な識別子
「fid」と、「fid」によって識別されるデータ構造中に
おいて「size」によって示される配列要素のサイズのデ
ータ領域を1個の要素とする配列を識別するための論理
的な識別子「did」とを含む。これらの識別子を用いる
ことにより、ファイルにおけるアクセス領域が確定され
る。
スカラのデータ構造により統合ファイル管理装置UFを
参照した場合、データ名による参照および更新が行なわ
れなる。
各処理装置は、相互に情報交換を行ないながら並列に
動作する。総合ファイル管理装置UFへは、このため、多
重アクセス要求が発生する。これらのアクセスは、動的
に発生するため、統合ファイル管理装置UFを利用する側
の処理装置においては、多重アクセスが発生しているか
どうかを判別することができない。またたとえ、多重ア
クセスが発生していることを判別することができたとし
ても、後からアクセスを要求した処理装置がファイルに
対してアクセスを実行してよいかどうかは、アクセスを
要求した処理装置は知ることができない。このため、統
合ファイル管理装置UFは、マルチプロセス環境において
ファイルに関する一連のアクセスに対する一貫性を保証
するための機構を備える。このような機構として、統合
ファイル管理装置UFを利用する側がアクセス要求を行な
ったとき、引き続いて同一ファイルの同一レコードに対
してアクセス要求を行なうか、また、どのようなアクセ
ス要求を行なうかを統合ファイル管理装置UFに通知する
ことにより統合ファイル管理装置UFにおいてファイルの
必要な範囲にロックをかけるロック制御機構が設けられ
る。
ロック制御は1つのプリミティブとして実現される。
統合ファイル管理装置UFが管理するファイルには、テン
ポラリファイルとパーマネントファイルの2種類存在す
る。テンポラリファイルは、一度使用すると消費され
る。パーマネントファイルは、対象プログラムの実行前
後を通じて保存される。ファイルを使用するプリミティ
ブを実行する場合には、書込み対象となるテンポラリフ
ァイルは常に作成される。次に、この発明の一実施例で
あるプログラム開発装置によるソフトウェアシステムの
作成の具体的例について説明する。
今在庫管理問題の中から、「キー」によって検索する
モジュールを記述する場合を考える。今具体的な問題と
して、以下の問題を記述する。
検索データは品物リストである。この品物リストは、 「品物リスト:品物コード、品名、数量、納入元」の
構造を持っている。検索項目(キー)は、品名コードま
たは数量である。数量を「キー」とする検索の場合に
は、与えられた数量以上の品物コードに対応する品物を
リストする。
まず、第28図に示すように、外部とのインタフェース
を記述する。この記述対象のシステムは、品名コードを
入力して該当リストを出力する品名検索モジュール91
a、品物リストファイル91b、および外部モジュール(ユ
ーザ)91c、数量を入力して同じく該当リストを出力す
る数量検索モジュール91dを含む。この機能側面からの
記述は機能ブロック図91により表現される。このときこ
の機能ブロック図91で表現されたモジュール情報はシー
ケンスチャートに変換され、表示されている(第28図右
下部参照)。
次に第29図に示すように、各モジュール間におけるデ
ータ流れの順序関係を記述する。第1のシーケンスチャ
ート92においては、品名検索シーケンスを記述し、第2
のシーケンスチャートにおいては数量検索のシーケンス
を記述する。このシーケンスチャート92および93で記述
された信号線は、直ちに機能ブロック図94上のデータア
ークに変換され表示される。このとき、シーケンスチャ
ートにおいてはポート情報は反映されないため、ポート
情報に関しては機能ブロック図94において記述する。
ここで、シーケンスチャートを用いてデータ相互の関
係を記述したが、機能ブロック図を用いてデータ相互の
関係を記述してもよい。このように共通の情報が異なる
表現形式間で相互に変換反映されることにより、技術相
互間の矛盾を回避することができる。
次に第30図に示すようにデータ構造を記述する。該当
リスト(図示せず)および品物リストを関係表95、品名
コードおよび数量をデータブロック図96で技術する。第
30図に示す例においては、該当リストは最低必要な品名
コードおよび数量のみが記述される。記述されたデータ
構造と機能ブロック図上のデータアークおよびシーケン
スチャート上の信号線は対応づけ操作により対応づけら
れる。この対応づけ操作を用いることにより、繁雑な名
前づけの作業から解放される。
次に第31図に示すように、内部モジュールの詳細の定
義を行なう。第31図において、記述対象のモジュールに
含まれる品名検索モジュール91aは、ファイル操作であ
るため、表操作図96により記述される。この表操作図96
においては、既に先に記述した機能ブロック図により入
出力情報が変換され反映されている。この表操作図96に
おける表データの構造は、関係表95aおよび95bから引用
される。引用されたデータ構造は、元の関係表と対応づ
けられている。したがって、元の関係表データ構造を変
更すれば、この表操作図96におけるデータ構造も変更さ
れる。これにより仕様の変更に伴う変更忘れを防止する
ことができる。
品名検索モジュールは、第31図に示す表操作図で記述
したことによりその仕様記っが完結し、実行可能とな
る。この実行可能となった品名検索モジュールに対し第
32図に示すようにプロトタイピングを行なって仕様記述
内容を検証する。すなわち品名コードを入力データと
し、該当リスト96bを出力データとする。入力データで
ある品物コードに、品物リストに含まれる品名コードを
記入する。以下、装置の実行動作により、この品名コー
ド3に対応する品物が該当リスト上にその対応の数量と
ともに表示される。このプロトタイピングにより得られ
た実行結果に従って仕様記述内容を、対象とする仕様に
従って変更し、再度実行して検証する。
この後、検索システムの仕様の記述が完了した場合、
これは1つの部分的に完結したモジュールであり、「部
品」として登録する。
上記実施例のプログラム開発装置によれば、多面的な
角度から仕様記述を行なうことができ、しかも、仕様記
述の水準において完結している仕様を部品として登録す
ることができる。したがって、利用者は、登録されてい
る部品の仕様を、現在仕様記述を行なっている水準にお
いて多面的な角度から見ることができる。それにより、
利用者は、記述しようとしている仕様にその部品が整合
しているか否かを容易に調べることができ、部品の再利
用によるプログラムの生産性の向上を図ることができ
る。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、利用者が複数の、相
互変換されることが可能な図的表現形式に従って作成し
た仕様記述を部品情報として登録する機能および登録さ
れた部品情報を提示する機能を有するので、利用者が登
録された部品の内容を容易に知ることができ、登録され
た部品の再利用が容易になる。したがって、了解性に優
れたプログラムの開発効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例であるプログラム開発装置
の全体の構成を概略的に示す図である。第2図はこの発
明において用いられる仕様記述表現形式の1つである機
能ブロック図を例示する図である。第3図はこの発明に
おいて利用可能な仕様記述表現形式の1つであるシーケ
ンスチャートを例示する図である。第4図はこの発明に
おいて用いられる仕様記述表現形式の1つである関係表
を例示する図である。第5図はこの発明において利用可
能な仕様記述表現形式の1つである決定表を例示する図
である。第6図はこの発明において利用可能な仕様記述
表現形式の1つであるデータブロック図を例示する図で
ある。第7図はこの発明において利用可能な仕様記述表
現形式の1つである表操作図を例示する図である。第8
図は複数の表現形式を用いて仕様記述を行なった際の
「引用」および「対応づけ」操作を例示する図である。
第9図はこの発明の一実施例であるプログラム開発装置
において生成された仕様記述情報の構成の一例を示す図
である。第10図はこの発明によるプログラム開発装置に
おいて用いられる仕様記述情報の構成を一覧にして示す
図である。第11図は仕様記述情報に含まれる順序線情報
の構成を示す図である。第12図は第10図に示す信号線情
報の構成を示す図である。第13図は第10図に示す関係デ
ータの構成を示す図である。第14図は第10図に示す包含
データの構成を示す図である。第15図は第10図に示すア
トムの構成を示す図である。第16図はこの発明によるプ
ログラム開発装置における相互変換装置の動作を示すフ
ロー図である。第17A図および第17B図は仕様記述表現手
段である図形エディタと相互変換装置との間のデータ送
受シーケンスを例示する図である。第18図は複数の図的
表現形式の組合わせからコンストラクト情報を生成する
態様を例示する図である。第19図は複数の図的表現形式
の組合わせからコンストラクト情報を生成する他の態様
を例示する図である。第20図は相互変換装置において実
行される機能ブロック図とシーケンスチャートの相互変
換態様を例示する図である。第21図はシーケンスチャー
トと機能ブロック図との相互変換機能を利用してシーケ
ンス仕様情報の階層記述における下位階層の情報を生成
する態様の一例を例示する図である。第22図は相互変換
機能を利用して仕様記述の階層記述における下位階層の
情報を生成する他の態様を例示する図である。第23図は
この発明によるプログラム開発装置におけるプロトタイ
ピング実行動作を示すシーケンスチャート図である。第
24図は統合ファイル管理装置に格納される情報を模式的
に示す図である。第25図は部品管理装置の部品登録機能
を説明するためのフローチャートである。第26図は部品
管理装置の部品参照機能を説明するためのフローチャー
トである。第27図は部品管理装置の部品引用機能を説明
するためのフローチャートである。第28図、第29図、第
30図、第31図および第32図はこの発明によるプログラム
開発装置を用いた仕様記述の一具体例を示す図である。 図において、1は本体装置、IOは入出力装置、CVは相互
変換装置、EXは実行装置、CPは部品管理装置、UFは統合
ファイル管理装置、E,E1〜Enはエディタ、DPは表示装置
である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 浩詔 大阪府吹田市山田西3丁目52番地 千里 一条池B―803 (72)発明者 西川 博昭 大阪府吹田市江坂町1丁目12番55―1002 号 (72)発明者 芳田 真一 奈良県天理市櫟本町2613番地の1 シャ ープ株式会社IC事業本部IC技術セン ター内 (72)発明者 日根 俊治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 西川 洋一郎 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 原 秀次 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 嶋 憲司 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社産業システム研究所内 (72)発明者 稲岡 美恵 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社産業システム研究所内 (72)発明者 山崎 哲男 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社産業システム研究所内 (56)参考文献 日経コンピュータNo.193、日経B P社P.66〜84 情報処理学会研究報告Vol.90 N o.60(ARC−83)P.13−18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一対象の仕様を複数の互いに異なる図的
    表現形式に従って記述するための手段を含み、利用者が
    目的プログラムに関する仕様を画面上で図的に記述して
    仕様記述を作成するための仕様記述手段を備え、前記仕
    様記述手段は、さらに、1つの図的表現形式で記述され
    た仕様を別の図的表現形式に変換可能かを判別し、可能
    なときには該別の図的表現形式に変換しかつ前記別の図
    的表現形式で記述された仕様を前記1つの図的表現形式
    に変換するための相互変換手段を含み、 前記仕様記述手段により作成された仕様記述を実行可能
    なプログラムに変換するための変換手段、および 登録指示に応答して前記仕様記述手段により作成された
    複数の図的表現形式に従って記述されることがある仕様
    記述を部品として登録し、かつ部品参照指示に応答し
    て、登録された部品情報から該参照された部品情報を前
    記画面上への表示のために提示するための部品管理手段
    を備える、プログラム開発装置。
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情報処理学会研究報告Vol.90 No.60(ARC−83)P.13−18
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