JPH07212726A - 多重放送方法および受信装置 - Google Patents

多重放送方法および受信装置

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JPH07212726A
JPH07212726A JP1218694A JP1218694A JPH07212726A JP H07212726 A JPH07212726 A JP H07212726A JP 1218694 A JP1218694 A JP 1218694A JP 1218694 A JP1218694 A JP 1218694A JP H07212726 A JPH07212726 A JP H07212726A
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Kazuyuki Sagawa
和幸 佐川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビジョン信号の水平走査区間にデータを
多重して放送する場合、系列局からの放送や再放送のと
きに、垂直帰線消去区間がすげ替えられても、所要のデ
ータを確実に存続させる。 【構成】 放送側では、テレビジョン信号の映像情報区
間に対応する、非垂直帰線消去区間の所定の水平走査区
間に所要のデータを重畳して送出する。受信機側では、
所定の水平走査区間に重畳されたデータを抽出回路で抽
出し、取り込む。受像管の画面に現われるノイズは多重
放送の表示に代用し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば双方向放送に
好適な、多重放送方法および受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、文字や図形で構成される画像情報
を、デジタル信号の形でテレビジョン信号に多重して送
出し、この信号を受信側で復号してテレビジョン受信機
に表示する文字多重放送が知られている。
【0003】送出側では、文字や図形による画面に、必
要に応じて付加音が組み合わされて文字放送画面が制作
される。各文字放送画面は符号化され、番組番号、頁番
号、表示モードなどを指定するデータが付加される。更
に、同期符号や誤り訂正符号などが付加されて文字信号
とされ、テレビジョン信号の映像信号の垂直帰線消去区
間中の、例えば、第14H〜16Hと第21Hとに重畳
して送信される。周知のように、Hは水平走査区間(ラ
イン)である。
【0004】受信側では、復調した映像信号から文字信
号が分離され、誤り訂正処理の後に文字放送データが復
号される。このデータに応じて、文字発生器から読み出
されたパターンデータや図形データが表示メモリに書き
込まれ、映像信号に変換されて受像管に表示される。な
お、この画像情報はプリンタによりハードコピーとして
表示することもできる。また、付加音データに応じて、
電子音がスピーカから再生される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、テレビジョ
ン放送で、電話やファクシミリでの応答を求める視聴者
参加型のクイズ番組や討論番組、アンケート調査などの
番組の放送を行う場合においては、放送側で、視聴者の
応答のための受付電話番号を、適宜の時間だけ、スーパ
ーインポーズで画面に表示するようにしたり、音声で説
明したりすることがよくある。
【0006】これらの表示情報や音声情報は、一定時間
しか放送されないため、視聴者は、一般にはメモをとる
ことによって、その電話番号などを手元にとどめようと
する。ところが、電話番号などのメモをとることは、そ
の時その場所に筆記用具やメモ用紙がなければできない
ことであると共に、筆記用具があっても、煩わしいこと
であり、加えて、なじみのない番号の書き違いや、メモ
自体を紛失するおそれもある。
【0007】そこで、北米で実験が行なわれている双方
向放送では、応答に必要な情報を、前述のような文字多
重方式で、映像信号の垂直帰線消去区間に多重して放送
する方法が採用されている。
【0008】ところが、再放送などのために、放送局用
のVTRで番組を録画する際には、垂直帰線消去区間を
含んで、水平および垂直の同期信号がVTR内部で生成
したものに付け替えられるので、文字多重方式と同様の
態様で垂直帰線消去区間に多重したデータは、双方向放
送での応答に必要な情報のように、番組固有のデータま
でも失われてしまうという問題があった。
【0009】この発明の目的は、テレビジョン信号にデ
ータを多重して放送する場合、放送局用VTRで録画し
た、再放送の番組であっても、多重された所要のデータ
を確実に存続させ得る多重放送方法を提供すると共に、
この放送方法に対応する受信装置を提供するところにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、第1のこの発明による多重放送方法は、映像信号の
所定の1〜複数の水平走査期間に、所定のデータを多重
して送出する多重放送方法において、垂直帰線消去区間
以外の映像情報区間の上記水平走査区間に上記データを
重畳して送出するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0011】また、この発明による多重放送の受信装置
は、後述の実施例の参照符号を対応させると、受信した
テレビジョン信号の映像信号の垂直帰線消去区間以外の
映像情報区間に多重されたデータを分離するデータ分離
手段41と、このデータ分離手段の出力をデコードする
デコード手段42とを有することを特徴とする。
【0012】
【作用】かかる構成によれば、垂直帰線消去区間以外の
映像情報区間にデータが多重化されるので、放送局での
録画の際にも、同期信号の付け替えによる多重化データ
の消失がなく、所要のデータを確実に存続される。
【0013】
【実施例】まず、図1および図2を参照しながら、この
発明による多重放送方法を双方向放送対応のテレビジョ
ン放送に適用した一実施例について説明する。
【0014】[多重化情報の作成と放送]放送局側で
は、例えば、アンケート調査や視聴者参加型のクイズ番
組などの問題ごとの選択手順情報が作成されて、番組の
放送に備えられる。3択の問題であれば、3つの回答を
メニュー表示して視聴者に選択させるという選択手順が
作成される。
【0015】クイズ番組の場合、返信先は放送局側の受
信システムとなり、このシステムへの通信プロトコルと
受信用の電話番号が、返信先情報として設定される。
【0016】すなわち、図1の後段に示すように、多重
化データは、この例の場合、時間情報と、選択手順情報
と、返信先情報とからなるものが1単位となっている。
この1単位の多重化情報は、図では、垂直帰線消去期間
以外の1フィールドの映像情報区間内の1〜複数水平区
間に、全て多重化されるものとして示したが、この1単
位の多重化情報のうち、時間情報以外の情報は複数フィ
ールドに渡る場合もある。
【0017】(1)時間情報 多重化情報のうち、時間情報は、この例では1フィール
ド毎に更新される時刻データである。したがって、この
時間情報は、複数フィールドにも渡る場合もある選択手
順情報や返信先情報と異なり、1フィールド毎の固有の
情報であり、NTSC方式のテレビジョン信号の場合、
1/60秒の精度となる。この時刻データには、年月
日、曜日が含まれる。もちろん、用途によっては、年月
日、曜日は含めなくてもよい。
【0018】なお、選択手順情報や返信先情報部分を除
いて、この時間情報のみを多重化情報として、フィール
ド毎に多重化して放送するようにしてもよい。また、時
間情報は、常時、多重化するのではなく、視聴者の応答
を期待する期間のみ、例えば双方向番組のときにのみ、
多重化して放送するようにしてもよい。さらに、時間情
報は、1フィールド毎に更新するのではなく、許容され
る時刻精度を考慮して複数フィールド毎に更新するよう
にしてもよい。
【0019】(2)選択手順情報 選択手順情報は、通信用プロトコルのような、いわば、
一つのプログラムの塊であって、この例の場合には、選
択手順識別情報と、選択手順の情報と、表示/音声デー
タと、時間制限情報と、その他の情報から構成される。
選択手順情報は、かなりの情報量となり得るため、前述
したように、複数のフィールドにわたって多重されるこ
ともある。
【0020】選択手順識別情報は、視聴者が選択結果を
返信する際に、その返信情報に付加して送信することに
より、当該選択結果がその選択手順、つまり、どの質
問、どのアンケート項目、どのクイズ問題に対しての答
えであるのかを、返信先で判断するための識別子であ
る。この選択手順識別情報の返送によって、返信先で
は、遅れて受け取った答えであっても、どの問題に対し
ての答えであるかの判断ができる。
【0021】選択手順は、中間言語的な記述による、メ
ニュー選択のプログラムであって、ここに記載された流
れに従って、例えばイメージ表示、文字列表示、動画表
示などにより、画面への表示が行なわれ、また、場合に
よっては音声メッセージが再生される。また、視聴者か
らの操作の受付や、この操作に対しての画面の表示の切
り換えなどの応答処理も行なわれる。表示/音声データ
は、上述のような、イメージ、文字列、動画などの表示
に用いるためのフォント、グラフィック、アニメーショ
ン、動画などのデータ及び音声メッセージのデータであ
る。
【0022】時間制限情報は、上述の選択手順識別情報
により示される、選択内容への返信を許可する有効時間
(有効期間)と、メニュー表示に何らの操作がない場合
に、受信側で自動的に表示を中止するまでの時間の情報
である。受信側で表示を中止する場合には、正解を放送
するまでの予定時間が設定される。また、選択内容への
返信の有効時間は、正解を放送するまでの予定時間に、
前述のような電話回線の混雑を見込んで、若干の余裕時
間が加算される。
【0023】(3)返信先情報 次に、返信先情報は、通信環境設定情報と、返信先の電
話番号と、その他の情報などで構成される。通信環境設
定情報は、返信の際の通信速度、パリティの有無、NM
Pの使用の有無、Xモデム方式などからなる。返信先の
電話番号は、視聴者の選択操作により答えが返信される
ときの自動ダイヤルのために用いられ、この電話番号の
返信先に対して、前記通信環境設定情報により設定され
た環境に従って、図2に示すような返信情報が視聴者か
ら返信される。
【0024】[返信情報の作成]前述のような選択手順
情報などの放送に対応して、この発明による双方向放送
の受信装置では、答えなどの選択操作を行うと、図2に
示すような返信情報が作成され、返信先情報の電話番号
にしたがって自動ダイヤルが行われ、電話回線を通じて
伝送される。
【0025】先頭の返信データ識別情報は、放送局側で
受信したデータが、返信データであるのか、その他のア
クセスによるものかを区別するための識別子である。
【0026】次のチェックデータは、データ長の情報と
整合性チェックデータとからなる。データ長は、後述す
る返信データと返信元識別情報のデータ長を示してい
る。整合性チェックデータは、後述する返信データと返
信元識別情報のチェックサムなどのチェック用データで
ある。このチェックデータは、この返信情報の送信時の
ビット落ち、ノイズなどによりデータが変化していない
かどうかの整合をとるためのものである。
【0027】次の返信データは、選択手順識別情報と選
択結果情報とからなる。この返信データのうち、選択手
順識別情報は、図1の放送信号に多重化された多重化情
報中の選択手順識別情報であって、前述したように、こ
れにより、視聴者からの解答が、どのメニュー、どの質
問に対する答であるかが判断される。放送局からは、質
問1、質問2‥‥の順序で放送されても、電話回線の状
況によっては、視聴者からの回答が放送と同じ順序で返
信されるとは限らないので、このような識別情報が必要
となる。
【0028】また、選択結果情報としては、最終的に選
ばれたメニュー項目を示す情報や、その選択操作が行な
われた時刻などが返信される。この場合の時刻の情報と
しては、多重化された時間情報が用いられる。つまり、
ここで返信される選択操作発生時間は、最終の選択操作
が発生したときに、多重放送されている時間情報であ
り、これにより、選択操作が視聴者側で発生した実際の
時間を示すことができる。
【0029】また、放送番組のなかには、選択手順中に
視聴者に入力を促す場合もあり、その場合は、選択結果
情報としては、ユーザーの入力データを返信する。さら
に、例えば、テレビショッピングに対して視聴者のクレ
ジットカードの番号が返信されたり、電話番号が返信さ
れる場合もある。
【0030】なお、多重化情報中の時間情報を用いて受
信装置の内蔵タイマーの時刻を修正して、その内蔵タイ
マーの時刻を選択結果情報中の時刻の情報とするように
してもよい。
【0031】返信データの次の、返信元識別情報として
は、視聴者に固有の番号、例えば、視聴者の電話番号や
受信装置の製造番号などが用いられる。返信元識別情報
の次には、返信データの終了を示す返信データ終了コー
ドが送られる。
【0032】そして、この実施例では、クイズ番組など
の放送中、視聴者に解答を委ねる場面になった時点か
ら、図1に実線Loで示すように、時間情報、選択手順
情報および返信先情報などの双方向放送の番組関連情報
が、垂直帰線消去区間以外の映像情報区間の内の、受像
機でオーバースキャン部となるような区間の内の、予め
定められた所定の1〜複数の水平走査区間に、文字多重
放送と同様の形式で、多重されて放送される。
【0033】一般に、民生用のテレビジョン受信機で
は、図3に実線で示すような受像管の管面Scnに対し
て、図3に破線で示すように、画像Pctが、水平・垂直
の両方向とも、例えば、数%ずつはみ出る、いわゆるオ
ーバースキャン状態に、水平・垂直の偏向振幅が拡大調
整されており、垂直方向のオーバースキャン部Dovの各
水平走査区間は、画面には現れず、画像として表示され
ることはない。
【0034】従って、映像信号のオーバースキャン部D
ovの区間に、上述のような番組関連情報が多重されても
放送番組の視聴を妨げることはなく、しかも、垂直帰線
消去区間ではないので、放送局側で番組を録画する際
に、これら双方向放送の番組に固有の番組関連情報が消
失してしまうことはなく、確実に存続させることができ
る。
【0035】また、図1に鎖線Leで示すように、時間
情報、選択手順情報および返信先情報などの双方向放送
の番組関連情報を、映像信号の映像情報区間の有効画面
部の、例えば、画面の下端部に対応する所定の1〜複数
の水平走査区間に多重して放送することもできる。
【0036】映像信号の有効画面部に対応する区間に、
上述のような番組関連情報が多重された場合は、双方向
放送番組であることを特に表示しなくとも、例えば、画
面の下端部の前記番組関連情報が重畳された水平区間
は、ノイズとして表示され、視聴者は、双方向放送の番
組関連情報が多重されて放送されていることが判る。
【0037】なお、多重データは、オーバースキャン部
の内の予め定めらた所定の1〜複数水平区間にのみ多重
してもよいし、また、有効画面部の内の予め定めらた所
定の1〜複数水平区間にのみ多重してもよい。また、オ
ーバースキャン部と有効画面部の両方の区間中にデータ
を多重するようにしても、もちろんよい。
【0038】なお、パケットごとの伝送データの検証の
ために、図1の番組関連情報の予備の部分にチェックサ
ムないしはCRCCのようなエラー検出符号が付加され
る。また、多重される番組関連情報自体は、この発明と
直接の関係がないので、詳細の説明は省略する。
【0039】そして、多重される情報としては、放送局
側から視聴者への「お知らせ」や、通常のコマーシャル
・メッセージのような、一方的に提供される情報であっ
てもよい。
【0040】[受信装置]次に、図4および図5を参照
しながら、この発明による多重放送の受信装置を、双方
向放送番組対応のテレビジョン受信機に適用した場合の
一実施例について説明する。
【0041】この発明による多重放送の受信装置の一実
施例の構成を図4に示す。図4において、10はテレビ
ジョン受信機の信号系であり、20はその制御系であ
る。
【0042】アンテナ1で受信された放送電波は選局回
路(チューナ)11に供給される。チューナ11には制
御系20から選局信号が供給されて、このチューナ11
において所望のチャンネルの放送信号が選択されて中間
周波信号に変換される。この中間周波信号は中間周波回
路12に供給される。この中間周波回路12には、映像
復調器13と音声復調器14とが含まれ、映像信号およ
び音声信号が復調される。
【0043】復調器14からの音声信号Saは音声信号
処理回路15に供給されて、音声多重信号のデコードを
含む処理が施され、この処理回路15のステレオ出力が
1対のスピーカ16L、16Rに供給される。復調器1
3からの映像信号は映像信号処理回路17に供給され、
この処理回路17の出力が受像管18に供給される。
【0044】制御系20は、CPU21と、ROM22
と、DRAM23と、SRAM24と、VRAM25と
を備え、それぞれがシステムバス26に接続される。R
OM22には、前述のような多重データの受信取り込み
処理プログラムのほか、各種の制御プログラムが格納さ
れると共に、表示に用いるフォントやグラフィックのデ
ータも格納される。DRAM23は主に演算のための作
業領域として利用され、SRAM24には受信装置自身
の設定情報やID情報などが保存される。そして、VR
AM25は表示に用いられる。図示は省略するが、制御
系20は複数のI/Oポートを備え、このI/Oポート
を通じて、チューナ11や、音声および映像の信号処理
回路15、17がそれぞれ制御される。
【0045】遠隔制御用の送信機(コマンダ)31から
の、例えば赤外線搬送のリモコン信号が、リモコン受信
機32で受信される。この受信機32は、デコーダ(図
示は省略)を内蔵すると共に、図示を省略したI/Oポ
ートを介して、システムバス26に接続され、デコード
されたリモコン信号が制御系20に取り込まれる。
【0046】コマンダ31でのユーザーの操作に応じた
制御が、ROM22のプログラムに従って、CPU21
により行なわれる。例えば、チューナ11の選局や信号
処理回路15の音量制御などのリモコン操作の場合、選
局や音量制御が実行されると同時に、必要な文字や記号
の表示のためのフォントデータが、ROM22から読み
出されてVRAM25へ転送される。そして、このVR
AM25のデータが映像信号処理回路17に供給され、
復調回路13からの映像信号Svと合成(例えばスーパ
ーインポーズ)されることにより、受像管18の画面に
適宜の時間、表示される。
【0047】そして、選局や音量制御などのデータは、
それぞれの操作の都度、不揮発性のSRAM24に書き
込まれて、電源を一旦オフとした後に再度オンとした場
合、電源オフ直前と同音量で同じチャンネルを試聴す
る、いわゆる、ラストメモリ機能が実現される。
【0048】また、この実施例では、視聴者参加型番組
への応答など、双方向放送番組に対応するために、デー
タ通信用のモデム(変復調装置)33が設けられる。こ
のモデム33の回線接続端子Lineには電話回線2が接続
され、電話端子Tel には電話機3が接続される。このモ
デム33が、制御系20のシステムバス26に接続され
る。
【0049】更に、この実施例では、前述のような多重
データを映像信号から抽出するデータ抽出回路(データ
スライサ)41と、抽出されたデータをデコードするデ
コード回路42とが設けられ、データ抽出回路41に
は、多重データが存在する予め定められている垂直帰線
消去区間以外の所定の水平走査区間に対応するウインド
ウ信号Swdが、CPU21から供給される。この抽出回
路41により抽出されたデータは、文字多重放送と同様
のデコード回路42においてデコードされて、制御系2
0に取り込まれる。
【0050】また、図3の実施例では、データが多重さ
れる水平走査区間が映像信号の有効画面部に対応する場
合には、データが多重される水平走査区間をブランキン
グするブランキング信号がCPU21から映像信号処理
回路17に供給される。このため、データが多重される
水平走査区間は、いわゆるドロップアウトと同様の状態
となり、これにより、視聴者は、多重データの存在を知
ることができる。
【0051】[多重化情報の受信処理]次に、図5をも
参照しながら、図4の実施例の多重化情報の受信処理に
ついて説明する。
【0052】前出図1に示すように、双方向放送の番組
関連情報が、テレビジョン信号の非垂直帰線消去区間の
所定の水平走査区間に多重されて放送されるときは、抽
出回路41に供給されるウインドウ信号Swdにより、所
定の水平走査区間だけがデータ抽出の対象となる。
【0053】図5のステップ101において、有効画面
部の予め定められた所定の水平走査区間に重畳されたデ
ータがあるか否かが判断され、重畳されたデータがある
場合は、デコード回路44でデコードされて読み取られ
る(ステップ102)。次のステップ103において
は、読み取られた情報を画面にスーパーインポーズする
必要があるか否かが判断され、必要がある場合は、読み
取られた情報が、復調回路13からの映像信号Svと合
成されて、受像管18の画面にスーパーインポーズされ
(ステップ104)、必要がない場合はそのまま終了す
る。
【0054】[多重化情報の他の実施例]次に、図6を
参照しながら、この発明による多重放送方法の他の実施
例について説明する。
【0055】この実施例では、放送局側から、例えば、
前出図1に示すような双方向放送の番組関連情報が、テ
レビジョン信号の非垂直帰線消去区間の内の所定の1〜
複数水平走査区間に、パーソナルコンピュータやマイク
ロコンピュータ間のシリアルデータ通信で用いられる調
歩同期式のシリアルデータ形式で重畳される。すなわ
ち、図6に示すように、多重データは、1水平走査区間
内に、スタートビットとストップビットとの間に挟まれ
た形式で重畳される。
【0056】この例の場合、多重データは、例えば1水
平走査区間当たり8ビット(1バイト)のレートで、多
重されて送出される。このため、多重化データのクロッ
ク周波数は、色副搬送波周波数をfscとしたとき、例え
ばfsc/16とされている。
【0057】周知のように、NTSC方式では、色副搬
送波の周波数fscは、455fH /2(fH は水平周波
数)と定められており、fsc/16の逓降周波数は、 455fH /32>14fH となって、前述のように、スタートビットとストップビ
ットとの間に、1水平走査区間当たり1バイトのレート
で、データを多重することができる。
【0058】このようなデータ形式で多重されたデータ
は、広く汎用されている、いわゆるUART(Universa
l Asynchronous Receiver/Transmitter )と呼ばれる通
信インターフェースで取り込みが可能になる。したがっ
て、文字多重データと同様の形式で多重データが重畳さ
れる場合に比べると、高価な専用のデコーダを必要とせ
ず、安価な汎用のUARTチップを受信装置に設ければ
よく、システムを安価に構成することができる。
【0059】この場合にも、前述の放送方法と同様に、
非垂直帰線消去区間の所定の水平走査区間が、映像信号
のオーバースキャン部に対応する場合には、前述と同様
に、多重化情報が放送番組の視聴を妨げることはなく、
放送局側で番組を録画する際にも、双方向放送の番組に
固有の関連情報を確実に存続することができる。
【0060】また、非垂直帰線消去区間の所定の水平走
査区間が、映像信号の有効画面部に対応する場合には、
前述と同様に、画面の状態により、視聴者は、多重化情
報が放送されていることが判る。
【0061】そして、この実施例では、テレビジョン信
号の水平走査区間ごとにデータを伝送するので、比較的
高速でデータを伝送することができる。また、非同期で
あるため、クロック同期などの複雑な通信プロトコルを
必要としない。
【0062】なお、UART伝送方式を用いる場合、デ
ータの多重区間を垂直帰線消去区間としても、上述のよ
うなデータ伝送上の効果が得られる。
【0063】[受信装置の他の実施例]次に、図7およ
び図8を参照しながら、この例の放送方式の場合の多重
放送の受信装置の実施例について説明する。
【0064】図7の実施例の受信装置では、前述のよう
な調歩同期式のシリアルデータ形式の多重データを映像
信号から抽出するデータ抽出回路43と、UARTチッ
プからなるインターフェース回路44とが設けられる。
このインターフェース回路44としては、例えば、米国
インテル社の型番「8251」のICが用いられる。な
お、このUARTの機能をCPU21に持たせるように
することもできる。また、データ抽出回路43として
は、多重データが重畳されている水平区間の信号をゲー
トするためのウインドー回路と、簡単なレベル比較回路
が用いられる。
【0065】このデータ抽出回路43に復調回路13か
らの映像信号Svが供給され、前出図6に示すような比
較レベルVcpと比較されて、多重データが抽出される。
この抽出回路43のデジタル出力がインターフェース回
路44に供給されると共に、映像信号処理回路17に内
蔵のPLL回路17gからの色副搬送波周波数fscのク
ロックが、インターフェース回路44に内蔵の分周回路
45に供給される。この分周回路45により、前記クロ
ックは、1/16の周波数に分周されて、その分周後の
クロックがインターフェース回路44の内部クロックと
されて、インターフェース回路44においてデコード処
理されたデータが制御系20に取り込まれる。その余の
構成は前出図4と同様である。
【0066】図7の実施例では、UARTチップなど
の、汎用のシリアルインタフェイス回路44を用いるこ
とにより、専用のデータフォーマットに対応するデコー
ダを使用している、文字多重放送の受信機に比べて、受
信装置のコストを低減することができる。
【0067】[多重化情報の受信処理]次に、図8をも
参照しながら、図7の実施例の多重化情報の受信処理に
ついて説明する。
【0068】前出図1に示すような、双方向放送の番組
関連情報が、前述の調歩同期式のシリアルデータフォー
マットで、非垂直帰線消去区間の内の水平走査区間の映
像信号に多重されて放送されるときは、図8のステップ
111において、データ抽出回路43の出力に、前述の
ようなスタートビットが到来したか否かが判断され、ス
タートビットが到来すると、水平走査区間当たり8ビッ
ト分のデータが順次取り込まれる(ステップ112)。
次のステップ113においては、ストップビットが到来
したか否かが判断され、ストップビットが到来すると、
正常に8ビット(1バイト)のデータが受信できたこと
から、読み取りを終了する(ステップ114)。ストッ
プビットが到来しない場合は、フレーミングエラーとし
て終了する(ステップ115)。
【0069】調歩同期式のデータ形式では、取り込むべ
きデータがスタートビットとストップビットとの間に挿
入されるので、データのチェックが容易である。
【0070】なお、上述の説明では、ウインドー回路に
より多重データが重畳された水平区間の信号をゲートす
るようにしたが、調歩同期式のデータ形式の場合、ウイ
ンドー回路を設けなくても、常に多重データを監視する
ようにしておき、スタートビットとストップビットで挟
まれるデータを検出したときに、これを取り込むように
することができる。その場合には、データを多重する水
平区間を予め特定しておく必要はない。
【0071】なお、インターフェース回路44の内部ク
ロック周波数を高くすることにより、1水平走査区間当
たり複数バイトのレートで、データを多重することもで
きる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、放送局側では、テレビジョンの有効画面区間に対応
する、非垂直帰線消去区間の水平走査区間に、所要のデ
ータを重畳して送出するようにしたので、系列局からの
放送や、再放送番組などのときにも、所要のデータを確
実に存続させることができると共に、受信機側では、受
像管の画面に現われるノイズなどを多重放送の表示に代
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による多重放送方法の一実施例の要部
の構成を説明するための概念図である。
【図2】この発明が適用される双方向放送の返信情報の
一例を説明するための図である。
【図3】この発明による多重放送方法の一実施例を説明
するための概念図である。
【図4】この発明による多重放送の受信装置を双方向放
送対応のテレビジョン受信機に適用した一実施例の構成
を示すブロック図である。
【図5】図4の実施例の動作を説明するための流れ図で
ある。
【図6】この発明による多重放送方法の他の実施例の要
部の構成を説明するための波形図である。
【図7】この発明による多重放送の受信装置の他の実施
例の構成を示すブロック図である。
【図8】図7の実施例の動作を説明するための流れ図で
ある。
【符号の説明】
10 信号系 20 制御系 21 CPU 33 モデム 41、43 データ抽出回路 42 デコード回路 44 UART回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン信号の所定の1〜複数の水
    平走査期間に、所定のデータを多重して送出する多重放
    送方法において、 垂直帰線消去区間以外の映像情報区間の上記水平走査区
    間に上記データを重畳して送出するようにしたことを特
    徴とする多重放送方法。
  2. 【請求項2】 上記映像情報区間のうちの画面に表示さ
    れる所定の1〜複数の上記水平走査区間に上記データを
    重畳する請求項1に記載の多重放送方法。
  3. 【請求項3】 上記非ブランキング区間の上記水平走査
    区間に、スタートビットとストップビット形式の調歩同
    期式のシリアル伝送形式で上記データを重畳する請求項
    1または2に記載の多重放送。
  4. 【請求項4】 受信したテレビジョン信号の映像信号の
    垂直帰線消去区間以外の映像情報区間に多重されたデー
    タを分離するデータ分離手段と、 このデータ分離手段の出力をデコードするデコード手段
    とを有することを特徴とする多重放送の受信装置。
  5. 【請求項5】 上記映像情報区間の上記所定の水平走査
    区間をゲートするためのウインドウ信号が上記データ分
    離手段に供給される請求項4に記載の多重放送の受信装
    置。
  6. 【請求項6】 上記多重化されたデータは、調歩同期式
    のシリアル伝送形式で重畳されたデータであり、 上記データ分離手段及びデコード手段が、上記受信した
    テレビジョン信号から上記調歩同期式のデータを検知す
    るためのレベル比較器を含むと共に、所定のクロックに
    より2値データにデコードする汎用回路からなる請求項
    4に記載の多重放送の受信装置。
JP1218694A 1994-01-10 1994-01-10 多重放送方法および受信装置 Pending JPH07212726A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003199065A (ja) * 1996-05-30 2003-07-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 放送を用いて対話性を実現する送信装置、受信装置、受信方法、その受信プログラムを記録した媒体、通信システム

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JP2003199065A (ja) * 1996-05-30 2003-07-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 放送を用いて対話性を実現する送信装置、受信装置、受信方法、その受信プログラムを記録した媒体、通信システム

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