JPH06284466A - 移動無線電話通信装置 - Google Patents

移動無線電話通信装置

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Publication number
JPH06284466A
JPH06284466A JP5068025A JP6802593A JPH06284466A JP H06284466 A JPH06284466 A JP H06284466A JP 5068025 A JP5068025 A JP 5068025A JP 6802593 A JP6802593 A JP 6802593A JP H06284466 A JPH06284466 A JP H06284466A
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JP
Japan
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base station
station
channel
mobile
signal
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Application number
JP5068025A
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English (en)
Inventor
Shinji Matsumoto
真二 松本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Priority to US08/215,784 priority patent/US5539923A/en
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/20Control channels or signalling for resource management
    • H04W72/27Control channels or signalling for resource management between access points
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/08Reselecting an access point

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 周波数の有効利用を図ることのできる移動無
線電話通信装置を得ることを目的とする。 【構成】 移動局が在圏しない基地局で接続要求信号受
信時に在圏基地局へ接続可信号を送信する手段2aと、
該移動局が在圏する基地局で接続要求信号受信時に接続
可信号を受信し、所要最小受信レベル以上かつ空チャネ
ル数最大の基地局を選択する手段2bとから構成され
る。 【効果】 移動局からの接続要求信号が複数基地局で受
信された時、所要最小受信レベル以上かつ空チャネル数
最大の基地局を選択するようにしたので、トラフィック
の集中している無線ゾーンであっても従来の方式より呼
損率を低減できるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、移動無線電話通信装
置に関し、特にセルラー方式の移動無線電話システムに
おいて、その移動局への通話チャネル割り当て制御方式
の改良を図ったものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】セルラー方式の移動無線電話システム
は、その通信サービスを提供するエリアを多数のセルに
分割して各セル毎に無線基地局を固定配置するととも
に、自動車等の移動体に搭載され無線基地局との間で通
話を行なう移動局とから構成されており、いくつかの無
線基地局をまとめてそれぞれ1つのグループを構成して
いる。
【0003】このような従来の移動無線電話システムに
おいて、そのセルの大きさは例えば1〜10kmの大き
さを有するが、近年、そのセルの大きさを例えば500
mと小さくするマイクロセル方式が提案されている。こ
れはシステムの基本的な構成は大ゾーン方式と同様であ
るが、そのセルの大きさが小さいため、移動局や基地局
の送信電力が小さくて済み、移動局の電池が小型でよい
ため装置を小型化できたり、また移動局の電池の寿命が
延び、長時間の通話が可能になるというような利点があ
る。さらに、ビルの内部や地下街や地下鉄のトンネル等
に壁かけの基地局を設けること等により、大ゾーン方式
では電波が届かずサービスが不可能なエリアに対しても
通話サービスを提供することが可能となるような利点が
ある。
【0004】ところで、このような従来の移動無線電話
システムの多くは、各無線ゾーン毎に固定的にチャネル
が割り当てられているため、ある無線ゾーンにおいて空
きチャネルが無い状態となっても周辺無線ゾーンには空
きチャネルが存在することがある。また、有線通信と異
なり無線通信では無線ゾーン間の境界は明確に区切られ
るものではなく、境界を接するいずれの無線ゾーンとも
接続可能なオーバーラップエリアが生じるのが通常であ
る。
【0005】従って、このオーバーラップエリアに存在
する移動局に対しては、ある一つの無線ゾーンに空きチ
ャネルが全く存在しない場合でも、他の無線ゾーンの空
きチャネルを使って移動局と接続する、いわゆる他ゾー
ン選択を行なうことが可能となる。
【0006】このような他ゾーン選択はマイクロセル方
式では特に有効となる。これは大ゾーン方式では基地局
は例えば16〜90チャンネルと多くのチャンネルを確
保できるのに対し、マイクロセル方式の基地局では例え
ば4チャンネルとチャンネル数が極めて少なく、また、
マイクロセル方式ではセルの面積に占めるオーバーラッ
プエリアの割合が大ゾーン方式に比べて相対的に大きい
ため、移動局がオーバーラップエリアに存在するととも
に基地局に空チャンネルが無い場合は、オーバーラップ
エリアを構成する他の基地局にチャンネルを割り当てる
ことにより、少ないチャンネル数であっても呼損、すな
わち通話待ちの状態を少なくすることが可能となるから
である。
【0007】図12はこのような他ゾーン選択を行なう
従来方式による移動無線電話のシステム構成を示すもの
であり、この図12は特開平4−180314号公報の
第5図にその従来技術として掲載された他ゾーン選択の
システム構成を示す図を転載したものである。また、図
13は、この特開平4−180314号公報の第6図に
示された他ゾーン選択のシーケンスを示す図を転載した
ものである。
【0008】また図17ないし図20はこのようなシス
テムにおける制御チャネルおよび通話チャネルの信号フ
ォーマットを示す図であり、図17は移動局から基地局
への制御チャネルでの送信メッセージを示す図、図18
は移動局から基地局への通話チャネルでの送信メッセー
ジを示す図、図19は基地局から移動局への制御チャネ
ルでの送信メッセージを示す図、図20は基地局から移
動局への通話チャネルでの送信メッセージを示す図であ
る。
【0009】図12,図13において、1は自動車電話
や携帯電話等の移動局、2,3,4は移動局1と無線で
通話を行なう基地局、5は各基地局の回線制御を行なう
回線制御局、6は移動局1が基地局2,3,4へ送信す
る発呼信号,7,8,9,10,11は基地局2,3,
4と回線制御局5とが移動局1へ通話チャネルを割り当
てるために授受する局間信号、12,13,14は各々
基地局2,3,4が通話サービスを提供する無線ゾー
ン、15は無線ゾーン12,13,14がオーバーラッ
プするオーバーラップゾーンであり、移動局1はこのオ
ーバーラップゾーン15に存在するものとする。
【0010】また、図17,図18,図19,図20に
おいて、301,310,313,316,319,3
22,325,331,340,350,353,35
6,359,362はビット同期を行なうためのビット
同期パターン、302,311,314,317,32
0,323,326,332はワード同期を行なうため
のワード同期パターン、303は同一周波数での干渉発
生群,アクセスしようとする基地局を識別するためのコ
ーデッドデジタルカラーコード、304ないし306は
それぞれワードの繰り返しであり、発呼の1メッセージ
は1ないし複数のワードで構成され各ワードを5回ずつ
送信する。また、312は第1ワードの1回目、315
は第1ワードの2回目、318は第1ワードの3回目、
321は第1ワードの4回目、324は第1ワードの5
回目、327は第2ワードの1回目、328は第2ワー
ドの5回目である。また、330,339は装置が稼働
状態か否かを示すビジー/アイドルビット、333はワ
ードAの1回目、334はワードBの1回目、335は
ワードAの2回目、336はワードBの4回目、337
はワードAの5回目、338はワードBの5回目であ
る。また、352はワードの1回目、355はワードの
2回目、358はワードの9回目、361はワードの1
0回目、364はワードの11回目である。
【0011】次に動作について図12,図13を用いて
説明する。移動局1がオーバーラップゾーン15で発呼
すると、この発呼信号6はゾーン間で共通の上り制御
(アクセス)チャネルで送信され、基地局2,3,4で
受信される。各基地局2,3,4では、受信した発呼信
号6に発呼信号6の受信レベルおよび空きチャネルの有
無を示す情報を付加して各々発呼信号7,8,9として
回線制御局5へ送出する。
【0012】回線制御局5は、発呼信号7,8,9を調
べ、この発呼信号7,8,9の中で空チャネルが有り、
なおかつその受信レベルが最大である基地局を選択す
る。この例では基地局3が選択されたものとすると、回
線制御局5は基地局3にチャネル要求信号10を送出す
る。チャネル要求信号10を受けた基地局3はチャネル
を選択し、チャネル報告信号11で選択したチャネルを
回線制御局5に報告する。以上のシーケンスにより、他
ゾーンの選択が実現される。
【0013】従来の移動無線電話の通信方法において
は、他ゾーンの選択方式は、以上のようなシーケンスで
実現されており、空チャネルが有りかつ受信レベルが最
大の基地局が選択されるため、空きチャネルが少ない基
地局であっても受信レベルが最大であればこれが優先的
に選択されてしまい、トラフィックの集中する基地局で
はやはり、呼損が生じやすくなるという問題点があっ
た。
【0014】また、この従来例ではゾーン間で共通のア
クセス制御チャネルの使用を前提としているため、個別
の制御チャネルを各基地に割り当てるシステムでは、他
ゾーンの選択ができないという問題点があった。
【0015】さらに、発呼信号7,8,9が全て回線制
御局5へ到達すると共に、チャネル選択,他ゾーン選択
の判断を回線制御局5が行うために、回線制御局5の処
理負荷が大きいという問題点があった。
【0016】この回線制御局5の処理負担が大きいとい
う問題を、チャネル選択の制御を分散化することにより
解決できるものが、上述の特開平4−180314号公
報の第2図ないし第4図に示されている。これは、移動
局が周辺ゾーンを監視することにより、他ゾーン選択の
候補となる無線ゾーンを選択し、無線基地局において候
補の全無線ゾーンを対象として無線チャネルの割当てを
行なうことにより、周波数の有効利用を図ることができ
るようにしたものである。
【0017】図14ないし図16はこの特開平4−18
0314号公報の第2図ないし第4図を転載したもので
ある。図14において、無線基地局223が構成する無
線ゾーン225と無線基地局224が構成する無線ゾー
ン226の2つのゾーンがオーバーラップしており、移
動局222はこのオーバーラップゾーンに在圏している
ものとする。データ線227は無線基地局223と無線
基地局224を接続している。無線通信チャネル220
は基地局224と移動局222間のチャネルであり、チ
ャネル228,229はそれぞれ、基地局223,22
4の監視チャネルおよび待ち受け時に情報を流す無線制
御チャネルである。有線伝送路231は無線基地局22
4と固定側端末232を接続する。固定側端末232は
移動局と通信を行なう。
【0018】次に上記の構成における、通信の待ち受け
から通信接続要求が生じて無線チャネルを割り当てるま
での動作を図15とともに説明する。まず、通信の待ち
受け時において移動局222はこれが無線ゾーン225
に在圏すると判断して、無線基地局223からの制御チ
ャネル228を受信する。無線基地局223は制御チャ
ネル228を介して移動局222に制御情報の非受信時
に監視すべき周辺ゾーンの監視チャネルの周波数を通知
する。
【0019】この従来の他のシステムでは、移動局22
2に対し制御チャネル228は制御チャネル229の周
波数を通知し、移動局222は通知された周波数に循環
的に切替え、オーバーラップしている基地局224の受
信レベルを測定する。周辺ゾーンの監視チャネルの受信
レベルが在圏するゾーンの制御チャネルの受信レベルを
越えたときはゾーンを移行したものと判断して、受信す
る制御チャネルを切替えるが、移動局222はゾーンを
移行した後も制御チャネルで通知される複数の周辺ゾー
ンの監視チャネルを常に測定する。
【0020】移動局222の発呼および着呼の生起によ
り、通信接続要求時233において、移動局222は在
圏ゾーンの制御チャネル228を用いて上記の周辺ゾー
ンである無線ゾーン226の監視チャネル229の受信
レベルを基地局223に報告する。在圏ゾーンの基地局
223は通信接続要求に対して無線チャネルの選択を行
なうが、もし、基地局223に使用可能なチャネルがな
いときは、基地局223は移動局222から報告された
監視チャネルの受信レベルが所定の閾値以上あり、接続
可能な他の基地局が存在するか否かを判定する。
【0021】この従来の他のシステムでは、移動局22
2は無線ゾーン225と無線ゾーン226のオーバーラ
ップエリアに存在するので監視チャネルの受信レベルが
最大となり、基地局224が接続可能と判断され、基地
局223はデータ線227を介して基地局224に使用
可能な無線チャネルが存在するかどうかの問い合わせを
行なう。
【0022】この時、接続可能な候補の基地局が複数存
在するときは、その中で受信レベルが大きい順に使用可
能である無線チャネルが見つかるまで問い合わせを続
け、受信レベルが最大の無線チャネルを選択234す
る。
【0023】この従来の他のシステムでは、基地局22
4に使用可能なチャネルが存在するというチャネル応答
235があったとき、移動局222に無線チャネル22
0の周波数を指定して無線チャネルを指定236し、有
線伝送路231を介して固定側端末232と通信路を設
定する。
【0024】図16は上述のシステムの通信路設定のた
めのフローチャートを示す。移動局222が制御情報を
受信していない通信待ち受け状態時または通信中に(ス
テップ240)、移動局222は基地局223より制御
チャネル228を介して周辺ゾーンの監視チャネルの周
波数を通知される(ステップ241)。これにより、移
動局222は基地局223から通知された周波数に循環
的に一定時間毎に周波数を切替えて(ステップ24
2)、監視チャネルから受信する周波数の受信レベルを
測定する(ステップ243)。測定した監視チャネルの
受信レベルと移動局222が現在在圏しているゾーンの
制御チャネルの受信レベルを比較して監視チャネルの受
信レベルを比較し、監視チャネルの受信レベルが在圏ゾ
ーンの受信レベルを越える場合(ステップ244)には
移動局222は制御チャネルを切替えて無線ゾーン22
5から周辺ゾーン226に移行する(ステップ24
5)。ゾーンの移行後も移動局222は制御チャネルで
通知される複数の周辺ゾーンの監視チャネルの受信レベ
ルを測定する(ステップ246)。
【0025】次に、移動局の発着呼による通信接続要求
時またはチャネル切替え要求時には(ステップ24
7)、移動局222が無線ゾーン225に在圏している
とすると、移動局222は基地局223に在圏ゾーン2
25の制御チャネル228を用いて周辺ゾーンの一つで
ある無線ゾーン226の監視チャネルの受信レベルを報
告する(ステップ248)。移動局222が在圏してい
る無線ゾーン225の基地局223は通信接続要求に対
して、無線チャネルの選択を行なう際に基地局23に使
用可能なチャネルがあるか否かを調査し(ステップ24
9)、有れば無線チャネルを選択して(ステップ25
3)、通信路を設定する(ステップ254)。
【0026】一方、トラフィックが集中して使用できな
いチャネルがない場合には、基地局223はステップ2
48で移動局222から報告された監視チャネルの受信
レベルと所定の閾値を比較し(ステップ250)、受信
レベルが閾値より大きければ、他ゾーン226(前述の
監視チャネル)に使用可能な無線チャネルが存在するか
を調査する(ステップ251)。他ゾーン226に、使
用可能なチャネル220があれば、基地局224は移動
局222にチャネル220の周波数を指定することによ
り、チャネルを設定して(ステップ252)、有線伝送
路231を介して固定側端末232と通信路を設定す
る。
【0027】この図14ないし図16に示された従来の
他のシステムによれば、基地局223の無線ゾーンにト
ラフィックが集中し、在圏している移動局222に設定
するためのチャネルがない場合であっても、オーバーラ
ップしている他のゾーン226に使用できるチャネルが
存在していれば、他の基地局224は移動局222にチ
ャネルを設定し、通信路を設定することにより、移動局
222の発呼および着呼に応じることができる。
【0028】また、上述のような移動局の周辺ゾーン監
視により、他ゾーン選択の候補となる無線ゾーンを選択
し、無線基地局において候補の全無線ゾーンを対象と
し、無線チャネルの割当てを行なうようにしたので、各
基地局に分散化された処理により周波数の利用効率を向
上することができる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の他のシステムにおいても、上述のように、接続可能
な候補の基地局が複数存在するときは、そのなかで受信
レベル最大の無線チャネルが選択されるので、空きチャ
ネルが少ない基地局であってもその受信レベルが最大で
あればこれが優先的に選択されてしまい、トラフィック
の集中する基地局ではやはり、呼損が生じやすくなると
いう問題点が生じてしまう。
【0030】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、従来の他ゾーン選択よりもさ
らにその周波数を有効利用できる移動無線電話通信装置
を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移動無線
電話通信装置は、移動局が接続要求信号を送信した時、
当該移動局が在圏しない無線ゾーンにおいても、チャネ
ル割り当てが可能であれば在圏無線ゾーンの基地局へ通
知することにより、受信レベルがあらかじめ定めたスレ
ッショルドレベル以上であれば、信号強度に関係なく移
動局が送信する接続要求信号の空チャネル数がより多い
基地局を優先的に選択するように構成したものである。
【0032】また、この発明に係る移動無線電話通信装
置は、移動局が通話中に、当該移動局が在圏しない無線
ゾーンにおいて受信レベルが所要最小受信入力レベル以
上となれば在圏無線ゾーンの基地局へ通知することによ
り、移動局が送信する通話チャネルの基地局における受
信レベルがあらかじめ定めたスレッショルドレベル以上
であれば、在圏基地局の受信レベルが必要十分なレベル
であっても空チャネル数がより多い基地局を優先的に選
択するように構成したものである。
【0033】また、この発明に係る移動無線電話通信装
置は、選択されて移動局との通信を開始した基地局から
選択されなかった基地局に対し、接続可信号の送信を停
止することを要求するように構成したものである。
【0034】また、この発明に係る移動無線電話通信装
置は、選択されて移動局との間で通信を継続している基
地局の空チャンネル数が一定レベル以下になったとき、
該移動局の信号を一定レベル以上で受信している全ての
基地局に対し、接続可信号を再送信することを要求する
ように構成したものである。
【0035】さらに、この発明に係る移動無線電話通信
装置は、接続可信号として空チャンネル所有数を含むデ
ータ信号を用いるように構成したものである。
【0036】
【作用】この発明における移動無線電話通信装置におい
ては、上述のように構成したことにより、移動局からの
接続要求信号が複数基地局で受信された時、所要最小受
信レベル以上かつ空チャネル数が最大の基地局を選択す
る。
【0037】また、この発明における移動無線電話通信
装置においては、上述のように構成したことにより、通
話中の移動局の送信信号の他基地局における受信レベル
が所要最小受信レベル以上となった時に、在圏基地局よ
り当該基地局の空チャネル数が多ければ当該基地局を選
択し、通話中のチャネルの切換を行う。
【0038】また、この発明における移動無線電話通信
装置においては、上述のように構成したことにより、1
つの基地局が選択された後に、接続可信号が周囲の基地
局から発信され続けるのを停止させる。
【0039】また、この発明における移動無線電話通信
装置においては、上述のように構成したことにより、空
きチャネル数が一定レベル以下になったときに選択され
なかった全ての基地局に対し接続可信号の再発信を要求
する。
【0040】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例による移動
無線電話通信装置のシステム構成を示す図、図2はこの
発明の一実施例による移動無線電話通信装置の動作シー
ケンスを示す。
【0041】図1(a) はこの実施例のシステム構成を示
すもので、図において、従来例と同じ構成の部分には同
じ符号を付けてその説明を省略する。22,23,24
は各々基地局2,3,4が移動局1と制御信号の授受を
行う制御チャネル、32,33,34は各々基地局2,
3,4が移動局1の通信路として使用する通話チャネ
ル、40は基地局2,3,4を接続するデータ線であ
る。また、50,51,52,53は基地局2,3,4
が移動局1へ通話チャネルを割り当てるために授受する
局間信号、54は基地局2が制御チャネル22を介して
移動局1へ通話チャネル33を通知するチャネル指定信
号である。
【0042】また、図1(b) は移動局への通話チャネル
割り当て制御のために基地局2に設けた手段を示すもの
で、2aは通話の開始時にこの移動局が在圏しない基地
局でこの移動局の接続要求信号を受信した時に、この基
地局からこの移動局の在圏基地局へ接続可信号を送信す
る接続可信号送信手段、2bは移動局が在圏する基地局
で該移動局の接続要求信号を受信した時に、上記接続可
信号を送信して来る他の基地局全てとこの在圏基地局と
の内からこの移動局の受信レベルが所要最小受信レベル
以上で、かつ空チャネル所有数が最大である基地局を選
択する基地局選択手段である。なお、この接続可信号送
信手段および基地局選択手段は他の基地局3,4にも設
けられている。
【0043】次に上記の構成で通信の待ち受けから接続
要求が生じて無線チャネルを割り当てるまでの動作を図
2を用いて説明する。先ず、通信の待ち受け時におい
て、移動局1は無線ゾーン12に在圏すると判断して無
線基地局2から制御チャネル22を受信する。移動局1
で発呼または着呼が発生すると、移動局1は接続要求6
を送信する。本実施例では移動局1はオーバーラップゾ
ーン15に存在するので、この接続要求6は移動局1が
在圏する基地局2のみならずあらかじめ周辺基地局に割
り当てられた上り制御チャネルを待受けている他ゾーン
の基地局3,4においても受信される。基地局3,4は
空チャネルがあれば、接続要求6が受信できたことを空
チャネル番号,空きチャネル数,受信レベルと共に接続
可信号50,51により基地局2へ通知する。基地局2
は、自局および他の基地局3,4の空チャネル数,受信
レベルを比較し、所要最小受信レベル以上の受信入力が
あり、かつ空チャネル数が最大の基地局を選択する。
【0044】本実施例では基地局3が選択されたものと
すると、基地局2は基地局3へ接続指示52を送信し、
かつ移動局1へチャネル指定54を送信して通話チャネ
ル33の設定を起動する。
【0045】図3は本発明の一実施例の通信路設定まで
のフローチャートを示す。基地局は待受け状態(ステッ
プ100)において自局制御チャネルの待ち受けのみな
らず空きチャネルの周波数を変更して周辺基地局の上り
制御チャネルの待ち受けも行っている。この時、自局制
御チャネルにおいて移動局から接続要求を受信すると
(ステップ101)、周辺基地局からの接続可信号の有
無を一定期間待ち受ける(ステップ102)。他局から
の接続可信号を受信し(ステップ103)、一定時間が
経過すると(ステップ104)、接続可信号を受信でき
た基地局および自基地局の中で、所要最小受信レベルを
満たし、かつ空チャネル数が最も多い基地局を選択する
(ステップ105)。選択された基地局が自局のとき
(ステップ106)、接続可信号を送信してきた基地局
の全てに対し、チャネル開放指示を送信して(ステップ
107)、移動局へ自局の通話チャネルを指示するチャ
ネル指定信号を送信した後(ステップ108)、通信路
を設定する(ステップ109)。
【0046】また、ステップ105において、他ゾーン
選択を行った時(ステップ106)、接続可信号を送信
してきた基地局のうち非選択局へはチャネル解放指示を
送信し(ステップ110)、選択局へは接続指示を送信
した後(ステップ111)、移動局へ選択局の通話チャ
ネルを指示するチャネル指定信号を送信して(ステップ
112)、待ち受け状態(ステップ100)へ戻る。
【0047】一方、待ち受け状態(ステップ100)
で、他局制御チャネルにおいて移動局から接続要求を受
信すると(ステップ120)、空チャネル有りの時は
(ステップ121)、在圏基地局へ接続可信号を送信し
て(ステップ122)、在圏基地局からの指示を待ち受
ける(ステップ123)。接続要求受信時(ステップ1
20)、空チャネルがなければ(ステップ121)、再
び待ち受け状態(ステップ100)へ戻る。在圏基地局
指示待状態(ステップ123)で、接続指示が受信され
ると(ステップ124)、通信路を設定する(ステップ
109)。在圏基地局指示待状態(ステップ123)
で、チャネル解放指示が受信されると(ステップ12
5)、待ち受け状態(ステップ100)へ戻る。
【0048】このように、上記実施例によれば、移動局
よりオーバーラップゾーンで接続要求が送信されたと
き、より空チャネル数の多い無線ゾーン内のチャネルを
優先的に割り当てるようにしたので、トラフィックの集
中している無線ゾーンであっても従来の方式より呼損率
を低減することができる。
【0049】また、上記実施例では接続可信号として空
チャンネル所有数を含むデータ信号を用いるようにした
ので、どの基地局が最大空きチャンネル数を有するかが
一目瞭然となり、空きチャネルの余裕度が最大の基地局
を容易に選択できる。
【0050】実施例2.なお、上記実施例では、移動局
1からの接続要求時の他ゾーン選択の実施例を示した
が、通話中チャネル切換、即ち通信路設定後にゾーン選
択を行うようにしてもよい。
【0051】図4は通信路設定後に他ゾーン選択を行な
う本発明の第2の実施例のシーケンス図である。先ず、
基地局3と移動局1および公衆電話交換網等の固定網と
の間で通話路が設定されているものとする。この通話路
が設定される以前に基地局2は周辺基地局の上り通話チ
ャネルの受信レベルを監視しており、この状態で基地局
2は空きチャネルがあれば、空きチャネル番号,空きチ
ャネル数,受信レベルとともに接続可信号60により基
地局3へ通知する。基地局3は自局および基地局2の空
きチャネル数,受信レベルを比較し、所要最小受信レベ
ル以上の受信入力があり、かつ空チャネル数が最大の基
地局を選択する。
【0052】本実施例では基地局2が選択されたものと
すると、基地局2は基地局3へ接続可信号60を送信
し、かつ移動局1へ接続指示61を送信して通話チャネ
ル32の設定を起動する。
【0053】図5は同上の実施例の通話路設定までのフ
ローチャートである。他ゾーンの基地局は他局通話チャ
ネル監視中状態において(ステップ150)、空チャネ
ルまたは使用中チャネルの周波数設定を瞬時のみ他局通
話チャネルに一時的に変更して周辺基地局の上り通話チ
ャネルの受信レベルの監視を行う。この時、受信レベル
が所要最小受信レベルを越えたことを検出すると(ステ
ップ151)、空きチャネル有りの時(ステップ15
2)、接続可信号を空きチャネル番号,空きチャネル数
受信レベルと共に在圏基地局へ通知した後(ステップ1
53)、在圏基地局からの応答待ち状態となる(ステッ
プ154)。この状態で在圏基地局から接続指示を受信
したとき(ステップ155)、通信路を設定して(ステ
ップ156)、自局通話チャネルの監視中状態となる
(ステップ160)。また、在圏基地局からチャネル開
放指示を受信した時は(ステップ157)、他局通話チ
ャネルの監視中状態へ戻る(ステップ150)。
【0054】一方、在圏基地局が自局通話チャネル監視
中の状態において(ステップ160)、他局から接続可
信号を受信すると(ステップ161)、空きチャネル数
が自局より多い時(ステップ162)、チャネル切換の
シーケンスを開始する。
【0055】すなわち、選択局へは接続指示を送信した
後(ステップ163)、移動局へ選択局の通話チャネル
を指示するチャネル指示信号を送信して(ステップ16
4)、移動局の応答待ちの状態になり(ステップ16
5)、チャネル切替応答を受信した時は(ステップ16
6)、他局通話チャネル監視中の状態に戻る(ステップ
150)。また、空きチャネル数が自局より少ない時は
(ステップ162)、チャネル解放指示を送信して(ス
テップ167)、自局通話チャネル監視中の状態に戻る
(ステップ160)。
【0056】このように、上記実施例によれば、移動局
がオーバーラップゾーンで通話中においても、より空き
チャネル数の多い無線ゾーン内のチャネルを優先的に割
り当てるので、トラフィックの集中している無線ゾーン
であっても従来の方式より呼損率を低減することができ
る。
【0057】実施例3.また、選択された基地局は他の
基地局に対し接続可信号の発信を停止することを要求す
るようにしてもよい。
【0058】図6は基地局選択後に接続可信号の発信の
停止を要求する本発明の第3の実施例を示すシステム構
成図、図7は同上の実施例のシーケンス図、図8は同上
の実施例のフローチャートである。
【0059】図6(a) はこの実施例のシステム構成を示
すもので、これは図1(a) に示すものと同様である。ま
た、図6(b) は移動局への通話チャネル割り当て制御の
ために基地局2に設けた手段を示すもので、2aは通話
の開始時にこの移動局が在圏しない基地局でこの移動局
の接続要求信号を受信した時に、この基地局からこの移
動局の在圏基地局へ接続可信号を送信する接続可信号送
信手段、2bは移動局が在圏する基地局で該移動局の接
続要求信号を受信した時に、上記接続可信号を送信して
来る他の基地局全てとこの在圏基地局との内からこの移
動局の受信レベルが所要最小受信レベル以上で、かつ空
チャネル所有数が最大である基地局を選択する基地局選
択手段、2cは選択されて移動局との通信を開始した基
地局から選択されなかった基地局に対し、接続可信号の
送信を停止することを要求する信号停止要求信号を発信
する信号停止要求信号発信手段である。なお、この接続
可信号送信手段,基地局選択手段および信号停止要求信
号発信手段は他の基地局3,4にも設けられている。
【0060】図7は通信路設定後に他ゾーン選択を行な
う本発明の第3の実施例のシーケンス図である。先ず、
基地局3と移動局1および固定網との間で通話路が設定
されているものとする。この通話路が設定されると基地
局3は基地局2および基地局4に対し信号停止要求64
を発信して基地局2および基地局4が接続可信号の送信
を停止することを要求する。
【0061】この通話路が設定される以前に基地局2は
周辺基地局の上り通話チャネルの受信レベルを監視して
おり、この状態で基地局2は空きチャネルがあれば、空
きチャネル番号,空きチャネル数,受信レベルとともに
接続可信号60により基地局3へ通知する。基地局3は
自局および基地局2の空きチャネル数,受信レベルを比
較し、所要最小受信レベル以上の受信入力があり、かつ
空チャネル数が最大の基地局を選択する。
【0062】本実施例では基地局2が選択されたものと
すると、基地局2は基地局3へ接続可信号60を送信
し、かつ移動局1へ接続指示61を送信して通話チャネ
ル32の設定を起動する。
【0063】図8は同上の実施例の通話路設定までのフ
ローチャートである。他ゾーン基地局は他局通話チャネ
ル監視中状態において(ステップ150)、空きチャネ
ルまたは使用中チャネルの周波数設定を瞬時のみ他局通
話チャネルに一時的に変更して周辺基地局の上り通話チ
ャネルの受信レベル監視を行う。この時、受信レベルが
所要最小受信レベルを越えたことを検出すると(ステッ
プ151)、空きチャネル有りの時(ステップ15
2)、接続可信号を空チャネル番号,空チャネル数受信
レベルと共に在圏基地局へ通知した後(ステップ15
3)、在圏基地局応答待ち状態となる(ステップ15
4)。この状態で在圏基地局から接続指示を受信したと
き(ステップ155)、通信路を設定する(ステップ1
56)。ここまでの動作は図5と同様である。ここで、
受信レベルが規定値以上でありかつ空きチャネル数が規
定値以上であれば(ステップ173)、信号停止要求信
号を送信して(ステップ174)、自局通話チャネルの
監視中状態となる(ステップ160)。また、在圏基地
局からチャネル開放指示を受信した時は(ステップ15
7)、他局通話チャネルの監視中状態へ戻る(ステップ
150)。一方、在圏基地局が自局通話チャネルの監視
中状態において(ステップ160)他局から接続可信号
を受信すると(ステップ161)、空きチャネル数が自
局より多い時(ステップ162)、チャネル切換のシー
ケンスを開始する。また、他局通話チャネル監視中状態
において(ステップ150)、信号停止要求信号を受信
した時は(ステップ170)、他ゾーン基地局が他局の
通話チャネルの監視を保留中であれば(ステップ17
1)、該当チャンネルに新しい通話路を設定し(ステッ
プ172)、他局通話チャネル監視中の状態(ステップ
150)に戻る。
【0064】このように、上記実施例によれば、選択さ
れた基地局が接続可信号の発信を停止することを他の基
地局に要求するようにしたので、1つの基地局が選択さ
れた後も、接続可信号が周囲の基地局から発信され続け
て、各基地局に余分な作業負担が増え交換制御に遅れが
生じてしまうのを防止できる。
【0065】なお、この実施例では実施例3のように通
話路設定後に空きチャンネルが最大の基地局を選択する
システムに適用するようにしたが、実施例1のように通
話路設定前に空きチャンネルが最大の基地局を選択する
システムに適用するようにしてもよく、この実施例3と
同様の効果を奏する。
【0066】実施例4.さらに、選択された基地局の空
きチャネル数が一定以下になったとき、選択されなかっ
た全ての基地局に対し接続可信号の再発信を要求する信
号を送信するようにしてもよい。
【0067】図9は基地局選択後に選択されなかった全
ての基地局に対し接続可信号の再発信を要求する本発明
の第4の実施例を示すシステム構成図、図10は同上の
実施例のシーケンス図、図11は同上の実施例のフロー
チャートである。
【0068】図9(a) はこの実施例のシステム構成を示
すもので、これは図1(a) ,図6(a) に示すものと同様
である。
【0069】また、図9(b) は移動局への通話チャネル
割り当て制御のために基地局2に設けた手段を示すもの
で、2aは通話の開始時にこの移動局が在圏しない基地
局でこの移動局の接続要求信号を受信した時に、この基
地局からこの移動局の在圏基地局へ接続可信号を送信す
る接続可信号送信手段、2bは移動局が在圏する基地局
で該移動局の接続要求信号を受信した時に、上記接続可
信号を送信して来る他の基地局全てとこの在圏基地局と
の内からこの移動局の受信レベルが所要最小受信レベル
以上で、かつ空チャネル所有数が最大である基地局を選
択する基地局選択手段、2dは選択されて移動局との間
で通信を継続している基地局の空チャンネル数が一定レ
ベル以下になったとき、該移動局の信号を一定レベル以
上で受信している全ての基地局に対し、接続可信号を再
送信することを要求する再発信要求信号を送信する再発
信要求信号送信手段である。なお、この接続可信号送信
手段,基地局選択手段および再発信要求信号送信手段は
他の基地局3,4にも設けられている。
【0070】図10は基地局選択後に選択されなかった
全ての基地局に対し接続可信号の再発信を要求する本発
明の第4の実施例のシーケンス図である。先ず、基地局
3と移動局1および固定網との間で通話路が設定されて
いるものとする。この通話路が設定されると基地局3は
基地局2および基地局4に対し再発信要求65を発信し
て基地局2および基地局4が接続可信号の送信を再発信
することを要求する。
【0071】この通話路が設定される以前に基地局2は
周辺基地局の上り通話チャネルの受信レベルを監視して
おり、この状態で基地局2は空きチャネルがあれば、空
きチャネル番号,空きチャネル数,受信レベルとともに
接続可信号60により基地局3へ通知する。基地局3は
自局および基地局2の空きチャネル数,受信レベルを比
較し、所要最小受信レベル以上の受信入力があり、かつ
空チャネル数が最大の基地局を選択する。
【0072】本実施例では基地局2が選択されたものと
すると、基地局2は基地局3へ接続可信号60を送信
し、かつ移動局1へ接続指示61を送信して通話チャネ
ル32の設定を起動する。
【0073】図11は同上の実施例の通話路設定までの
フローチャートである。他ゾーン基地局は他局の通話チ
ャネル監視保留中の状態において(ステップ180)、
再発信要求を受信すると(ステップ181)、他局通話
チャネル監視中状態(ステップ150)に移行し、この
他局通話チャネル監視中状態において(ステップ15
0)、空チャネルまたは使用中チャネルの周波数設定を
瞬時のみ他局通話チャネルに一時的に変更して周辺基地
局の上り通話チャネルの受信レベルの監視を行う。この
時、受信レベルが所要の最小受信レベルを越えたことを
検出すると(ステップ151)、空チャネル有りの時
(ステップ152)、接続可信号を空チャネル番号,空
チャネル数受信レベルと共に在圏基地局へ通知した後
(ステップ153)、在圏基地局応答待ち状態となる
(ステップ154)。この状態で在圏基地局から接続指
示を受信したとき(ステップ155)、通信路を設定し
て(ステップ156)、自局通話チャネルの監視中状態
となる(ステップ160)。また、在圏基地局からチャ
ネル開放指示を受信した時は(ステップ157)、他局
通話チャネルの監視中状態へ戻る(ステップ150)。
【0074】一方、在圏基地局が自局通話チャネルの監
視中状態において(ステップ160)他局から接続可信
号を受信すると(ステップ161)、空チャネル数が自
局より多い時(ステップ162)、チャネル切換のシー
ケンスを開始する。
【0075】すなわち、選択局へは接続指示を送信した
後(ステップ163)、移動局へ選択局の通話チャネル
を指示するチャネル指示信号を送信して(ステップ16
4)、移動局の応答待ちの状態になり(ステップ16
5)、チャネル切替応答を受信した時は(ステップ16
6)、他局通話チャネル監視中の状態に戻る(ステップ
150)。また、空チャネル数が自局より少ない時は
(ステップ162)、チャネル解放指示を送信して(ス
テップ167)、自局通話チャネル監視中の状態に戻る
(ステップ160)。
【0076】また、在圏基地局が自局通話チャネルの監
視中状態において(ステップ160)、空きチャネル数
が減少した時は(ステップ182)、空きチャネル数が
規定値以下になったか否かを判定し(ステップ18
3)、空きチャネル数が規定値以下になった場合は再発
信要求信号を送信し(ステップ184)、また空きチャ
ネル数が規定値以下でない場合は直ちに自局通話チャネ
ルの監視中状態(ステップ160)に戻る。
【0077】このように、上記実施例によれば、空きチ
ャネル数が一定レベル以下になったときこの基地局は選
択されなかった全ての基地局に対し接続可信号の再発信
号を要求するための再発信要求信号を送信するようにし
たので、再発信要求信号を受信した選択されなかった基
地局は再度受信レベルと空きチャネル数を確認して状況
があえば接続可信号を発信し、これを受けた選択された
基地局は再び状況を判断して条件に合う基地局を選び直
すことにより、空きチャネル数の少ない基地局が条件の
悪い通信を継続するのを防止できる。そして、これによ
り1つの基地局が選択されて通信を行なっている途中で
他の移動局からの通信が増加してこの基地局の空きチャ
ネル数が減少してくるのを防止できるという効果があ
る。
【0078】なお、この実施例では実施例3のように通
話路設定後に空きチャンネルが最大の基地局を選択する
システムに適用するようにしたが、実施例1のように通
話路設定前に空きチャンネルが最大の基地局を選択する
システムに適用するようにしてもよく、この実施例3と
同様の効果を奏する。
【0079】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る移動無線
電話通信装置によれば、移動局からの接続要求信号が複
数基地局で受信された時は、所要最小受信レベル以上か
つ空チャネル数最大の基地局を選択するようにしたの
で、トラフィックの集中している無線ゾーンであっても
従来の方式より呼損率を低減できるという効果がある。
【0080】また、この発明に係る移動無線電話通信装
置によれば、通話中の移動局の送信信号の他基地局にお
ける受信レベルが所要の最小受信レベル以上となった時
は、在圏基地局より当該基地局の空チャネル数が多けれ
ば、当該基地局を選択し通話中チャネル切換を行うよう
にしたので、トラフィックの集中している無線ゾーンで
あっても従来の方式より呼損率を低減できるという効果
がある。
【0081】また、この発明に係る移動無線電話通信装
置によれば、選択されて移動局との通信を開始した基地
局から選択されなかった基地局に対し、接続可信号の送
信を停止することを要求するようにしたので、1つの基
地局が選択された後に周囲の基地局から接続可信号が発
信されつづけるのを防止でき、各基地局に余分な作業負
担が増え、交換制御に遅れが生じるのを抑えることがで
きるという効果がある。
【0082】また、この発明に係る移動無線電話通信装
置によれば、1つの基地局が選択されて移動局との間で
通信を継続している途中で、基地局の空チャンネル数が
一定レベル以下になったとき、この基地局は選択されな
かった全ての基地局に対し、接続可信号を再送信するこ
とを要求する再発信要求信号を送信するようにしたの
で、空きチャンネル数の少ない基地局が条件の悪い通信
を継続するのを防止できるという効果がある。
【0083】さらに、この発明に係る移動無線電話通信
装置によれば、接続可信号として空チャンネル所有数を
含むデータ信号を用いるようにしたので、どの基地局が
最大空きチャンネル数を有するかが一目瞭然となり、容
易に余裕度が最大の基地局を選択できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による移動無線電話通信装
置のシステム構成図である。
【図2】この発明の一実施例による移動無線電話通信装
置のシーケンス図である。
【図3】この発明の一実施例による移動無線電話通信装
置の通信路線設定までのフローチャート図である。
【図4】この発明の第2の実施例による移動無線電話通
信装置のシーケンス図である。
【図5】この発明の第2の実施例による移動無線電話通
信装置のフローチャート図である。
【図6】この発明の第3の実施例による移動無線電話通
信装置のシステム構成図である。
【図7】この発明の第3の実施例による移動無線電話通
信装置のシーケンス図である。
【図8】この発明の第3の実施例による移動無線電話通
信装置のフローチャート図である。
【図9】この発明の第4の実施例による移動無線電話通
信装置のシステム構成図である。
【図10】この発明の第4の実施例による移動無線電話
通信装置のシーケンス図である。
【図11】この発明の第4の実施例による移動無線電話
通信装置のフローチャート図である。
【図12】従来方式により他ゾーン選択を行なう移動無
線電話通信装置のシステム構成図である。
【図13】従来方式により他ゾーン選択を行なう移動無
線電話通信装置のシーケンス図である。
【図14】従来方式により他ゾーン選択を行なう他の移
動無線電話通信装置のシステム構成図である。
【図15】従来方式により他ゾーン選択を行なう移動無
線電話通信装置のシーケンス図である。
【図16】従来方式により他ゾーン選択を行なう移動無
線電話通信装置のフローチャート図である。
【図17】移動局から基地局への制御チャネルの送信メ
ッセージを示す信号フォーマット図である。
【図18】移動局から基地局への通話チャネルの送信メ
ッセージを示す信号フォーマット図である。
【図19】基地局から移動局への制御チャネルの送信メ
ッセージを示す信号フォーマット図である。
【図20】基地局から移動局への通話チャネルの送信メ
ッセージを示す信号フォーマット図である。
【符号の説明】
1 移動局 2,3,4 基地局 2a 接続可信号送信手段 2b 基地局選択手段 2c 信号停止要求信号発信手段 2d 再発信要求信号送信手段 12,13,14 無線ゾーン 15 オーバーラップゾーン 22,23,24 制御チャネル 32,33,34 通話チャネル 40 データ線
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、図17,図18,図19,図20に
おいて、301,310,313,316,319,3
22,325,331,340,350,353,35
6,359,362はビット同期を行なうためのビット
同期パターン、302,311,314,317,32
0,323,326,332はワード同期を行なうため
のワード同期パターン、303は同一周波数での干渉発
,アクセスしようとする基地局を識別するためのコ
ーデッドデジタルカラーコード、304ないし306は
それぞれワードの繰り返しであり、発呼の1メッセージ
は1ないし複数のワードで構成され各ワードを5回ずつ
送信する。また、312は第1ワードの1回目、315
は第1ワードの2回目、318は第1ワードの3回目、
321は第1ワードの4回目、324は第1ワードの5
回目、327は第2ワードの1回目、328は第2ワー
ドの5回目である。また、330,339は装置が移動
局信号を受信中か否かを示すビジー/アイドルビット、
333はワードAの1回目、334はワードBの1回
目、335はワードAの2回目、336はワードBの4
回目、337はワードAの5回目、338はワードBの
5回目である。また、352はワードの1回目、355
はワードの2回目、358はワードの9回目、361は
ワードの10回目、364はワードの11回目である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】この従来の他のシステムでは、移動局22
2に対し制御チャネル228で周辺ゾーンの基地局22
4のは制御チャネル229の周波数を通知し、移動局2
22は通知された周波数に循環的に切替え、オーバーラ
ップしている基地局224の受信レベルを測定する。周
辺ゾーンの監視チャネルの受信レベルが在圏するゾーン
の制御チャネルの受信レベルを越えたときはゾーンを移
行したものと判断して、受信する制御チャネルを切替え
るが、移動局222はゾーンを移行した後も制御チャネ
ルで通知される複数の周辺ゾーンの監視チャネルを常に
測定する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】移動局222の発呼および着呼の生起によ
り、通信接続要求時233において、移動局222は在
圏ゾーン225の制御チャネル228を用いて上記の周
辺ゾーンである無線ゾーン226の監視チャネル229
の受信レベルを基地局223に報告する。在圏ゾーン
25の基地局223は通信接続要求に対して無線チャネ
ルの選択を行なうが、もし、基地局223に使用可能な
チャネルがないときは、基地局223は移動局222か
ら報告された監視チャネルの受信レベルが所定の閾値以
上あり、接続可能な他の基地局が存在するか否かを判定
する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】この従来の他のシステムでは、移動局22
2は無線ゾーン225と無線ゾーン226のオーバーラ
ップエリアに存在するので監視チャネルの受信レベルが
最大となり、基地局224が接続可能と判断され、基地
局223はデータ線227を介して基地局224に使用
可能な無線チャネルが存在するかどうかの問い合わせ
34を行なう。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】この時、接続可能な候補の基地局が複数存
在するときは、その中で受信レベルが大きい順に使用可
能である無線チャネルが見つかるまでCH問合わせ23
を続け、受信レベルが最大の無線チャネルを選択す
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】この従来の他のシステムでは、基地局22
4に使用可能なチャネルが存在するというチャネル応答
235があったとき、移動局222に無線通信チャネル
220の周波数を指定するCH設定236を行い、有線
伝送路231を介して固定側端末232と通信路220
を設定する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】図16は上述のシステムの通信路設定のた
めのフローチャートを示す。移動局222が制御情報を
受信していない通信待ち受け状態時または通信中に(ス
テップ240)、移動局222は基地局223より制御
チャネル228を介して周辺ゾーンの監視チャネルの周
波数を通知される(ステップ241)。これにより、移
動局222は基地局223から通知された周波数に循環
的に一定時間毎に周波数を切替えて(ステップ24
2)、監視チャネルから受信する周波数の受信レベルを
測定する(ステップ243)。測定した監視チャネルの
受信レベルと移動局222が現在在圏しているゾーンの
制御チャネルの受信レベルを比較し、監視チャネルの
受信レベルが在圏ゾーンの受信レベルを越える場合(ス
テップ244)には移動局222は制御チャネルを切替
えて無線ゾーン225から周辺ゾーン226に移行する
(ステップ245)。ゾーンの移行後も移動局222は
制御チャネルで通知される複数の周辺ゾーンの監視チャ
ネルの受信レベルを測定する(ステップ246)。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】一方、トラフィックが集中して使用でき
チャネルがない場合には、基地局223はステップ24
8で移動局222から報告された監視チャネルの受信レ
ベルと所定の閾値を比較し(ステップ250)、受信レ
ベルが閾値より大きければ、他ゾーン226(前述の監
視チャネル)に使用可能な無線チャネルが存在するかを
調査する(ステップ251)。他ゾーン226に、使用
可能なチャネル220があれば、基地局224は移動局
222にチャネル220の周波数を指定することによ
り、チャネルを設定して(ステップ252)、有線伝送
路231を介して固定側端末232と通信路を設定す
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移動無線
電話通信装置は、移動局が接続要求信号を送信した時、
当該移動局が在圏しない無線ゾーンにおいても、チャネ
ル割り当てが可能であればこの在圏しない基地局が接続
可信号を在圏無線ゾーンの基地局へ通知し、受信レベル
があらかじめ定めたスレッショルドレベル以上であれ
ば、信号強度に関係なく空チャネル数が他の基地局より
多い基地局を優先的に選択するように構成したものであ
る。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】また、この発明に係る移動無線電話通信装
置は、移動局が通話中に、当該移動局が在圏しない無線
ゾーンにおいて受信レベルが所要最小受信入力レベル以
上となれば在圏無線ゾーンの基地局へ接続可信号を通知
することにより、他の在圏しない基地局における受信レ
ベルがあらかじめ定めたスレッショルドレベル以上であ
れば、在圏基地局の受信レベルが必要なレベルであって
も空チャネル数がより多い基地局を優先的に選択するよ
うに構成したものである。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】
【作用】この発明における移動無線電話通信装置におい
ては、上述のように構成したことにより、移動局からの
接続要求信号が複数基地局で受信された時、所要最小受
信レベル以上かつ空チャネル数が最大の基地局を選択
する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】また、この発明における移動無線電話通信
装置においては、上述のように構成したことにより、通
話中の移動局の送信信号の他基地局における受信レベ
ルが所要最小受信レベル以上となった時に、在圏基地局
より当該基地局の空チャネル数が多ければ当該基地局を
選択し、通話中のチャネルの切換を行う。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】次に上記の構成で通信の待ち受けから接続
要求が生じて無線チャネルを割り当てるまでの動作を図
2を用いて説明する。先ず、通信の待ち受け時におい
て、移動局1は自局が無線ゾーン12に在圏すると判断
して無線基地局2から制御チャネル22を受信する。移
動局1で発呼または着呼が発生すると、移動局1は接続
要求6を送信する。本実施例では移動局1はオーバーラ
ップゾーン15に存在するので、この接続要求6は移動
局1が在圏する基地局2のみならずあらかじめ周辺基地
局に割り当てられた上り制御チャネルを待受けている他
ゾーンの基地局3,4においても受信される。基地局
3,4は空チャネルがあれば、接続要求6が受信できた
ことを空チャネル番号,空きチャネル数,受信レベルと
共に接続可信号50,51により基地局2へ通知する。
基地局2は、自局および他の基地局3,4の空チャネル
数,受信レベルを比較し、所要最小受信レベル以上の受
信入力があり、かつ空チャネル数が最大の基地局を選択
する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】本実施例では基地局3が選択されたものと
すると、基地局2は基地局3へ接続指示52を送信し、
基地局4へチャネル開放信号53を送信し、かつ移動局
1へチャネル指定54を送信して通話チャネル33の設
定を起動する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】また、ステップ105において、他ゾーン
選択を行った時(ステップ106でNO)、接続可信号
を送信してきた基地局のうち非選択局へはチャネル解放
指示を送信し(ステップ110)、選択局へは接続指示
を送信した後(ステップ111)、移動局へ選択局の通
話チャネルを指示するチャネル指定信号を送信して(ス
テップ112)、待ち受け状態(ステップ100)へ戻
る。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】実施例2.なお、上記実施例では、移動局
1からの接続要求時の他ゾーン選択の実施例を示した
が、通話中チャネル切換、即ち通信路設定後にゾーン
選択を行うようにしてもよい。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】図4は通信路設定後に他ゾーン選択を行な
う本発明の第2の実施例のシーケンス図である。先ず、
基地局3と移動局1および公衆電話交換網等の固定網と
の間で通話路が設定されているものとする。この通話路
が設定される以前に基地局2は周辺基地局の上り通話チ
ャネルの受信レベルを監視しており、この監視している
状態で基地局2は空きチャネルがあれば、接続可である
ことを、空きチャネル番号,空きチャネル数,受信レベ
ルとともに接続可信号60により基地局3へ通知する。
基地局3は自局および基地局2の空きチャネル数,受信
レベルを比較し、所要最小受信レベル以上の受信入力が
あり、かつ空チャネル数が最大の基地局を選択する。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】本実施例では、各基地局2,3での受信レ
ベルは移動局の移動によって変化し、また空チャネルの
状況も時間によって変わるが、これに伴って、基地局2
が選択されたときは、基地局2は基地局3へ接続可信号
60を送信し、かつ移動局1へ接続指示61を送信して
通話チャネル32の設定を起動する。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】図5は同上の実施例の通話路設定までのフ
ローチャートである。他ゾーン(例えば図1の14)
基地局(4)は他局通話チャネル監視中状態において
(ステップ150)、自局(4)空チャネルまたは使用
中チャネルの周波数設定を瞬時のみ他局通話チャネルに
一時的に変更して周辺基地局(2)の上り通話チャネル
の受信レベルの監視を行う。この時、受信レベルが所要
最小受信レベルを越えたことを検出すると(ステップ1
51)、空きチャネル有りの時(ステップ152)、接
続可信号を空きチャネル番号,空きチャネル数受信レ
ベルと共に在圏基地局へ通知した後(ステップ15
3)、在圏基地局からの応答待ち状態となる(ステップ
154)。この状態で在圏基地局から接続指示を受信し
たとき(ステップ155)、通信路を設定して(ステッ
プ156)、自局通話チャネルの監視中状態となる(ス
テップ160)。また、在圏基地局からチャネル開放指
示を受信した時は(ステップ157)、他局通話チャネ
ルの監視中状態へ戻る(ステップ150)。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】この通話路が設定される以前に基地局2は
周辺基地局の上り通話チャネルの受信レベルを監視して
おり、この監視している状態で基地局2は空きチャネル
があれば、接続可であることを、空きチャネル番号,空
きチャネル数,受信レベルとともに接続可信号60によ
り基地局3へ通知する。基地局3は自局および基地局2
の空きチャネル数,受信レベルを比較し、所要最小受信
レベル以上の受信入力があり、かつ空チャネル数が最大
の基地局を選択する。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】本実施例では、各基地局2,3での受信レ
ベルは移動局の移動によって変化し、また空チャネルは
時間によって変わるが、これに伴い基地局2が選択され
ときは、基地局2は基地局3へ接続可信号60を送信
し、かつ移動局1へ接続指示61を送信して通話チャネ
ル32の設定を起動する。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】図8は同上の実施例の通話路設定までのフ
ローチャートである。他ゾーン(図1の14)の基地局
(4)は他局通話チャネル監視中状態(ステップ15
0)においては、空きチャネルまたは使用中チャネルの
周波数設定を瞬時のみ他局通話チャネルの周波数に一時
的に変更して周辺基地局(2,その他)の上り通話チャ
ネルの受信レベル監視を行う。この時、受信レベルが
所要最小受信レベルを越えたことを検出すると(ステッ
プ151)、空きチャネル有りの時(ステップ15
2)、接続可信号を空チャネル番号,空チャネル数受信
レベルと共に在圏基地局へ通知した後(ステップ15
3)、在圏基地局からの応答待ち状態となる(ステップ
154)。この状態で在圏基地局から接続指示を受信し
たとき(ステップ155)、通信路を設定する(ステッ
プ156)。ここまでの動作は図5と同様である。ここ
で、受信レベルが規定値以上でありかつ空きチャネル数
が規定値以上であれば(ステップ173)、信号停止要
求信号を送信して(ステップ174)、自局通話チャネ
ルの監視中状態となる(ステップ160)。また、在圏
基地局からチャネル開放指示を受信した時は(ステップ
157)、他局通話チャネルの監視中状態へ戻る(ステ
ップ150)。一方、在圏基地局処理をした在圏基地局
が自局通話チャネルの監視中状態において(ステップ
160)他局から接続可信号を受信すると(ステップ1
61)、空きチャネル数が自局より多い時(ステップ1
62)、チャネル切換のシーケンスを開始する。また、
他の基地局(4)が、他局通話チャネル監視中状態に
おいて(ステップ150)、その局(4)が信号停止要
求信号を受信した時は(ステップ170)、他局通話チ
ャネル監視保留状態となり(ステップ171)、該当チ
ャネで新たな通話が開始された時(ステップ17
2)、他局通話チャネル監視保留中の状態(ステップ1
80)に戻る。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】ここで、図7において、信号停止要求64
の後は、接続可60,接続指示61,CH切替指示6
2,CH切替え応答63,通話チャネル30をそれぞれ
示す矢印は、破線で描いているが、これは上記信号停止
要求の後はこれらが起こらないことを示している。この
ように、上記実施例によれば、選択された基地局が接続
可信号の発信を停止することを他の基地局に要求するよ
うにしたので、1つの基地局が選択された後も、接続可
信号が周囲の基地局から発信され続けて、各基地局に余
分な作業負担が増え交換制御に遅れが生じてしまうのを
防止できる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】すなわち、選択局へは接続指示を送信した
後(ステップ163)、移動局へ選択局の通話チャネル
を指示するチャネル指示信号を送信して(ステップ16
4)、移動局の応答待ちの状態になり(ステップ16
5)、チャネル切替応答を受信した時は(ステップ16
6)、他局通話チャネル監視保留中の状態に戻る(ステ
ップ10)。また、空チャネル数が自局より少ない時
は(ステップ162)、チャネル解放指示を送信して
(ステップ167)、自局通話チャネル監視中の状態に
戻る(ステップ160)。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】このように、上記実施例によれば、空きチ
ャネル数が一定レベル以下になったときこの基地局は選
択されなかった全ての基地局に対し接続可信号の再発
要求するための再発信要求信号を送信するようにした
ので、再発信要求信号を受信した選択されなかった基地
局は再度受信レベルと空きチャネル数を確認して状況が
あえば接続可信号を発信し、これを受けた選択された基
地局は再び状況を判断して条件に合う基地局を選び直す
ことにより、空きチャネル数の少ない基地局が条件の悪
い通信を継続するのを防止できる。そして、これにより
1つの基地局が選択されて通信を行なっている途中で他
の移動局からの通信が増加してこの基地局の空きチャネ
ル数が減少してくるのを防止できるという効果がある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基地局とこれらの基地局の無線ゾ
    ーン間を移動する移動局との間で通信を行う移動無線電
    話システムにおいて、 通話の開始時にこの移動局が在圏しない基地局で該移動
    局の接続要求信号を受信した時に、この基地局から該移
    動局の在圏基地局へ接続可信号を送信する手段と、 該移動局が在圏する基地局で該移動局の接続要求信号を
    受信した時に、前記接続可信号を送信して来る他の基地
    局全てとこの在圏基地局との内から該移動局の受信レベ
    ルが所要最小受信レベル以上で、かつ空チャネル所有数
    が最大である基地局を選択する手段とを備えたことを特
    徴とする移動無線電話通信装置。
  2. 【請求項2】 複数の基地局とこれらの基地局の無線ゾ
    ーン間を移動する移動局との間で通信を行なう移動無線
    電話システムにおいて、 通話の継続途中でこの移動局が在圏しない基地局で該移
    動局の信号を受信した時に、その信号が所要最小受信レ
    ベル以上であってかつ該在圏しない基地局の空チャンネ
    ル数が一定以上であるときにこの基地局から該移動局の
    在圏基地局へ接続可信号を送信する手段と、 該在圏基地局が前記接続可信号を受けたときに、この在
    圏基地局と前記基地局との空チャンネル数を比較して、
    空チャンネル数の多い基地局を選択して通信を継続せし
    める手段とを備えたことを特徴とする移動無線電話通信
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の移動無線電話通
    信装置において、 選択されて移動局との通信を開始した基地局から選択さ
    れなかった基地局に対し、接続可信号の送信を停止する
    ことを要求する信号停止要求信号を発信する手段を有す
    る基地局を用いたことを特徴とする移動無線電話通信装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の移
    動無線電話通信装置において、 選択されて移動局との間で通信を継続している基地局の
    空チャンネル数が一定レベル以下になったとき、該移動
    局の信号を一定レベル以上で受信している全ての基地局
    に対し、接続可信号を再送信することを要求する再発信
    要求信号を送信する手段を有する基地局を用いたことを
    特徴とする移動無線電話通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の移
    動無線電話通信装置において、 前記接続可信号は空チャンネル所有数を含むデータ信号
    であることを特徴とする移動無線電話通信装置。
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