JPH06253272A

JPH06253272A - デジタル映像交換システム

Info

Publication number: JPH06253272A
Application number: JP5040018A
Authority: JP
Inventors: Hironori Terauchi; 弘典寺内; Eiji Maekawa; 英二前川
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp; Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp; Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 1993-03-01
Filing date: 1993-03-01
Publication date: 1994-09-09
Anticipated expiration: 2018-05-19
Also published as: JP3407919B2

Abstract

(57)【要約】【目的】システムとしての総合的なサービス情報を加
入者に提供できる利便性の高いデジタル映像交換システ
ムを得る。【構成】デジタル映像交換制御装置２が各映像提供局
３から各映像端末装置１の加入者に対して提供されるサ
ービス情報あるいは課金情報などの各種情報をメモリ
（サービス情報テーブル）４１として集中管理し、映像
制御チャネル空き時間検出用のタイマにより加入者が１
つの映像チャネルを連続して視聴している（映像制御チ
ャネルを使用していない）時間帯を検出・利用して加入
者端末１にサービス情報テーブルの各種情報を提供でき
るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はデジタル映像交換システ
ム、特にデジタル映像交換制御装置が各映像提供局の提
供する情報を総合的に管理し、各映像端末装置の一般加
入者に対して映像提供局からのサービス情報あるいは加
入者毎の課金情報などの各種情報を総合的に提供するこ
とを可能としたデジタル映像交換システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来この種のデジタル映像交換システム
としては、例えば、１９９１年電子情報通信学会春季全
国大会誌Ｂ−９２２番、あるいは特開平１−７７８６号
公報に記載されたものがある。

【０００３】まず、１９９１年電子情報通信学会春季全
国大会誌Ｂ−９２２番に記載されたデジタル映像交換シ
ステムについて図９、図１０を用いて説明する。なお、
図９は、従来のデジタル映像交換システムの構成を示す
ブロック図である。また、図１０は、図９に示す加入者
線１５の下り線におけるＳＤＨに準拠したフレームのフ
レーム構造（ＳＴＭ−４）を説明するための図である。

【０００４】図９において、従来のデジタル映像交換シ
ステムは、映像端末装置（加入者宅内装置）１と、デジ
タル映像交換制御装置２と、映像提供局（映像センタ
ー）３とから構成されている。そして、映像端末装置１
は、制御端末１０と、モニタ１１と、映像復号化装置
（DECODER)１２と、宅内制御装置１３と、回線終端イン
タフェース部１４とから構成され、加入者線１５により
デジタル映像交換制御装置２と接続されている。また、
デジタル映像交換制御装置２は、制御部２０と、加入者
インタフェース部２１と、スイッチ部２２と、映像提供
局３との制御信号インタフェース部２３と、同じく映像
提供局３との映像信号インタフェース部２４とから構成
され、制御信号線２５及び映像信号線２６により映像提
供局３に接続されている。さらに、映像提供局３は、映
像センター装置３０と、デジタル映像交換制御装置２と
の制御信号インタフェース部３１と、同じくデジタル映
像交換制御装置２との映像信号インタフェース部３２と
から構成されている。

【０００５】図１０において、加入者線１５の下り線に
おけるフレームは、伝送路上での監視警報情報５０〜５
４と、各種情報をフレームにマッピングするための固定
スタッフ５５，５６と、符号化された映像情報５７と、
映像制御信号のための映像制御チャネル５８と、低速系
情報５９とから構成されている。

【０００６】次に、上記の通り構成される従来のデジタ
ル映像交換システムの動作について説明する。まず、映
像信号の処理について説明する。映像提供局３の映像セ
ンター装置３０によって符号化されたデジタル映像信号
は、映像信号インタフェース部３２でフレーム構造（Ｓ
ＴＭ−４）に多重化されてデジタル映像交換制御装置２
に転送される。デジタル映像交換制御装置２では、映像
提供局３から送信されるデジタル映像信号を映像信号イ
ンタフェース部２４で各映像信号毎に分離し、制御部２
０が加入者の映像チャネル選択要求に基づいてスイッチ
部２２の制御を行い、図１０に示す加入者線１５の加入
者インタフェース上のフレームの映像情報５７に多重
し、加入者インタフェース部２１から加入者線１５を介
して各加入者に転送する。映像端末装置１では、回線終
端インタフェース部１４でこのフレーム（ＳＴＭ−４）
を受信して各情報種別に分離し、フレームの映像情報５
７と映像制御チャネル５８を宅内制御装置１３に転送す
る。宅内制御装置１３では、複数の映像復号化装置１２
に映像信号を分配し、映像復号化装置１２により復号化
された信号がモニタ１１に表示される。

【０００７】次に、映像チャネル選択の処理について説
明する。映像端末利用者（ユーザ、あるいは加入者）
は、制御端末１０から希望するチャネルを入力する。映
像制御チャネルは宅内制御装置１３で上りフレーム上の
映像制御信号にマッピングされ回線終端インタフェース
部１４から加入者線１５を伝送して、デジタル映像交換
制御装置２の加入者インタフェース部２１で映像制御信
号が分離され、制御部２０に渡される。制御部２０は、
加入者からチャネル選択要求を受けると加入者属性テー
ブルを参照して加入者の属性を調査し、その加入者に要
求したチャネルを視聴する資格があればスイッチ部２２
の制御を行い、加入者に対して映像提供サービスを実施
する。

【０００８】次に、ＶＲＳ（Ｖideo Ｒesponse Ｓys
tem）など映像端末装置１が映像提供局３と直接通信を
行う場合の処理について説明する。映像端末利用者（ユ
ーザ）は、制御端末１０から映像提供局３に対するコマ
ンドを入力する。制御端末１０は入力されたコマンドが
どの映像提供局宛であるかを判断し、宛先アドレスとし
て当該映像提供局のアドレスを設定し、映像制御信号上
でコマンドとして送信する。デジタル映像交換制御装置
２の制御部２０は、宛先アドレスが各種映像提供局であ
るコマンドを受信すると、制御信号インタフェース部２
３から該当映像提供局３に対してコマンドを転送する。
加入者からのコマンドを受信した映像提供局３は、映像
センター装置３０でコマンドの処理を行う。もし、加入
者に対してレスポンスを送信する必要がある場合は、映
像提供局３及びデジタル映像交換制御装置２は前記処理
の逆の手順でレスポンスを映像端末装置１に返送する。

【０００９】次に、特開平１ー７７８６号公報に記載さ
れた従来のデジタル映像交換システムの一種である文字
放送受信機について説明する。文字放送受信機は、基本
的にＶＨＦ／ＵＨＦ帯域を用いた通常のアナログテレビ
放送において、映像信号の垂直帰線期間に多重された文
字多重信号を分離し、受信するための装置であり、テレ
ビ局から放送される情報を一方的に受信し、各テレビ局
毎に提供されるサービス情報を加入者の要求にしたがっ
て、あるいは予め設定された通りメモリに記憶し、モニ
タに表示するものである。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】従来のデジタル映像交
換システムは上述のように構成されていたので、例え
ば、１９９１年電子情報通信学会春季全国大会誌Ｂ−９
２２番に記載されたデジタル映像交換システムについて
は、加入者が映画鑑賞のように長時間同一チャネルを視
聴する場合など、映像制御チャネルが長時間に渡って未
使用状態となるので、回線使用率が低くなるという問題
点があった。また、加入者がサービス情報の参照を希望
する場合は、新聞などの番組表を参照するか、あるいは
各映像提供局に対してサービス情報の転送を要求する必
要があった。特に、映像提供局に対してサービス情報の
転送を要求する場合では、システムの映像提供局が多数
あるときには加入者は多数のコマンドを使用して各映像
提供局毎に収集したデータを各端末毎にまとめる必要が
あるなどサービス性がよくないという問題点があった。

【００１１】また、特開平１ー７７８６号公報に記載さ
れた文字放送受信機においては、受信チャネルに対応す
る局のサービス情報のみ受信ができ、他の局のサービス
情報は受信できないため、全てのチャネルのサービス情
報を参照する必要がある場合には全てのチャネルについ
てそれぞれサービス情報を受信し、所望のサービス情報
を各端末毎にまとめる必要があるなどサービス性に問題
があった。

【００１２】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、新たな回線を使用することなくシ
ステムとしての総合的なサービス情報を加入者に提供で
きる利便性の高いデジタル映像交換システムを得ること
を目的としている。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第１の発明に係るデジタル映像交換システ
ムは、デジタル映像交換制御装置が各映像提供局から各
映像端末装置の加入者に対して提供するサービス情報あ
るいは加入者毎の課金情報などの各種情報をサービス情
報テーブルとして集中管理する手段を有し、加入者が１
つの映像チャネルを連続して視聴し映像制御チャネルを
使用していない時間帯を利用して加入者端末に前記サー
ビス情報テーブルの各種情報を提供することを特徴とす
る。

【００１４】また、第２の発明に係るデジタル映像交換
システムは、各加入者毎に映像端末装置からの映像制御
チャネルを送受信する手段と、各加入者毎にサービス情
報テーブルのバージョン管理を行うバージョン管理手段
と、映像端末装置との通信中に加入者端末毎にサービス
情報テーブルのバージョン比較を行い、映像端末装置が
記憶するサービス情報テーブルのバージョンと前記バー
ジョン管理手段が記憶するサービス情報テーブルのバー
ジョンとが不一致の場合はこれを記憶するバージョン更
新記憶手段と、映像制御チャネルが所定時間以上使用さ
れていないことを検出するチャネル空き時間検出手段
と、チャネル空き時間検出手段が映像制御チャネルの空
きを検出した場合にバージョン更新記憶手段により映像
端末装置の記憶するサービス情報テーブルの更新が指示
されるときは映像交換制御装置が、映像制御チャネルを
用いて映像端末装置のサービス情報テーブルを更新する
手段とを備えたデジタル映像交換制御装置を構成したこ
とを特徴とする。

【００１５】また、第３の発明に係るデジタル映像交換
システムは、サービス情報テーブルのバージョン管理を
行うバージョン管理手段と、デジタル映像交換制御装置
との通信中に映像制御チャネルが所定時間以上使用され
ていないことを検出するチャネル空き時間検出手段と、
サービス情報テーブルのバージョンをデジタル映像交換
制御装置に問い合わせ、デジタル映像交換制御装置が記
憶するサービス情報テーブルのバージョンと前記バージ
ョン管理手段が記憶するサービス情報テーブルのバージ
ョンとが不一致の場合はこれを記憶し、チャネル空き時
間検出手段が映像制御チャネルの空きを検出した場合に
デジタル映像交換制御装置からの最新サービス情報テー
ブルを受信する手段と、受信したサービス情報テーブル
を記憶する手段と、この記憶されたサービス情報テーブ
ルを映像端末利用者に表示する手段とを備えた映像端末
装置を構成したことを特徴とする。

【００１６】さらに、第４の発明に係るデジタル映像交
換システムは、各映像提供局から各映像端末装置の加入
者に対して提供するサービス情報あるいは加入者毎の課
金情報などの各種情報をサービス情報テーブルとして集
中管理する手段と、各加入者毎に映像端末装置からの映
像制御チャネルを送受信する手段と、映像端末利用者が
視聴している通常の映像チャネルにサービス情報テーブ
ルを符号化された映像データとして加入者に提供する手
段とを備えたデジタル映像交換制御装置と、加入者の要
求により制御信号を送信する手段と、受信した映像デー
タとしてのサービス情報を復号化して加入者に表示する
手段とを備えた映像端末装置を構成したことを特徴とす
る。

【００１７】

【作用】従って、本発明のデジタル映像交換システムに
よれば、デジタル映像交換制御装置が各映像提供局から
各映像端末装置の加入者に対して提供するサービス情報
あるいは加入者毎の課金情報などの各種情報をサービス
情報テーブルとして集中管理し、加入者が１つの映像チ
ャネルを連続して視聴し映像制御チャネルを使用してい
ない時間帯を利用して加入者端末にサービス情報テーブ
ルの各種情報を提供するので、システムとしての総合的
な最新のサービス情報を加入者に提供できる。

【００１８】また、本発明のデジタル映像交換システム
によれば、映像端末装置はデジタル映像交換制御装置と
接続される毎に映像交換制御装置からの最新サービス情
報テーブルを受信して記憶するので、映像端末装置がデ
ジタル映像交換制御装置と未接続状態であってもシステ
ムとしての総合的な比較的新しいサービス情報を加入者
に表示することができる。

【００１９】さらに、本発明のデジタル映像交換システ
ムによれば、デジタル映像交換制御装置が保持するサー
ビス情報テーブルを映像符号化した映像データとして映
像端末装置に提供するので、一般的な映像端末であって
も特にサービス情報テーブル情報を意識することなく通
常の映像データとして復号化することによりサービス情
報を表示することができる。

【００２０】

【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図に基づいて
説明する。なお、従来のデジタル映像交換システムと同
一あるいは相当部分には同一符号を付加して説明を省略
する。

【００２１】実施例１本発明の第１の実施例のデジタル映像交換システムにつ
いて、図１、及び図２に基づいて説明する。まず、図１
は第１の実施例に係るデジタル映像交換システムの構成
を示すブロック図である。また、図２は、図１に示す第
１のデジタル映像交換システムにおける通信シーケンス
を示すシーケンスフローチャートである。

【００２２】図１において、第１の実施例のデジタル映
像交換システムは、映像端末装置１と、デジタル映像交
換制御装置２と、映像提供局３とから構成され、映像端
末装置１は加入者線１５によりデジタル映像交換制御装
置２に接続され、デジタル映像交換制御装置２は、映像
信号線２６と制御信号線２５によって映像提供局３と接
続されている。そして、映像端末装置１はメモリ４０
を、デジタル映像交換制御装置２はメモリ４１をそれぞ
れ構成している。

【００２３】映像端末装置１のメモリ４０は、映像端末
装置１がデジタル映像交換制御装置２から受信するサー
ビス情報テーブルを保存するためのメモリであり、デジ
タル映像交換制御装置２のメモリ４１は、最新のサービ
ス情報テーブルを保存するためのメモリである。

【００２４】次に、上記の通り構成される本実施例の第
１のデジタル映像交換システムの動作について説明す
る。デジタル映像交換制御装置２は、映像提供局３から
送信されるデジタル映像信号を映像信号インタフェース
部２４で受信し、加入者線１５上に多重化されている映
像制御チャネルを用いて要求される映像制御信号に基づ
いてスイッチ部２２の制御を行い、加入者線１５上の映
像チャネルに映像信号を接続し、加入者に対して映像提
供サービスを実現している。

【００２５】各映像提供局３は、加入者に対して提供す
べきサービス情報が発生すると、制御信号線２５を用い
てデジタル映像交換制御装置２のメモリ４１の予め割り
当てられた領域にサービス情報を書き込む。デジタル映
像交換制御装置２の制御部２０は、映像提供局３により
サービス情報テーブルが更新されたことを認識すると、
サービス情報テーブルのバージョン情報を更新して、同
じくメモリ４１に書き込む。

【００２６】デジタル映像交換制御装置２は、映像端末
装置１が接続される度に映像端末装置１のメモリ４０に
保持されるサービス情報テーブルのバージョンを読み出
し、そのバージョンとデジタル映像交換制御装置２のメ
モリ４１が保持するサービス情報テーブルのバージョン
を比較し、両バージョンが異なる場合はこれを記憶す
る。メモリ４０のサービス情報テーブルとメモリ４１の
サービス情報テーブルが同一の場合は、デジタル映像交
換制御装置２によるサービス情報テーブルの更新は行わ
れない。

【００２７】加入者が映像提供サービスを享受する場
合、映像端末装置１をデジタル映像交換制御装置２と接
続し、映像制御チャネルを用いて視聴を希望する映像チ
ャネルをデジタル映像交換制御装置２の制御部２０に要
求する。メモリ４０とメモリ４１に保持されるサービス
情報テーブルのバージョンが一致しない場合、加入者が
長時間同一映像チャネルを視聴している時間（すなわ
ち、映像制御チャネルが一定時間以上に渡って未使用状
態となっている時間）が、図２のシーケンスフローチャ
ートに示す映像制御チャネル空き時間検出用のタイマＡ
のタイムアウトによって検出されると、メモリ４０のサ
ービス情報テーブルを最新のものに更新し、バージョン
を書き換える。制御端末１０は加入者からのサービス情
報の要求があるとメモリ４０に保持されているサービス
情報テーブルを参照し、モニタに表示する。

【００２８】実施例２次に、本実施例の第２のデジタル映像交換システムにつ
いて、図１及び図３を用いて説明する。なお、第２のデ
ジタル映像交換システムの構成は、図１に示す第１のデ
ジタル映像交換システムの構成と同様であるが、デジタ
ル映像交換制御装置２のメモリ４１には映像提供局３か
ら提供される情報により、加入者毎の課金情報、月間情
報テーブル、週間情報テーブル、当日情報テーブルなど
のサービス情報の最新版が格納されている。

【００２９】また、図３は、第２のデジタル映像交換シ
ステムにおける通信シーケンスを示すシーケンスフロー
チャートである。

【００３０】映像端末利用者（加入者）が制御端末１０
から希望する映像チャネルを指定すると、制御端末１０
はデジタル映像交換制御装置２に対して呼制御を行い、
加入者の要求する映像チャネルの設定を要求する。加入
者からの映像チャネル設定要求を受信したデジタル映像
交換制御装置２の制御部２０は、加入者の属性をチェッ
クし、問題がなければスイッチ部２２の制御を行い、加
入者線１５上の映像チャネルに映像信号を接続し、加入
者に対して映像提供サービスを提供する。これらの動作
は加入者が制御端末１０から希望する映像チャネルを指
定する度に繰り返し行われる。

【００３１】デジタル映像交換制御装置２の制御部２０
によって加入者が映像番組を鑑賞しているために映像制
御チャネルが使用されていない状態が検出された場合、
すなわち図３のシーケンスフローチャートに示す映像制
御チャネル空き時間検出用のタイマＡのタイムアウトに
よって映像制御チャネルが一定時間以上に渡って未使用
状態となっていることが検出されると、制御部２０は制
御端末１０に対してメモリ４０のサービス情報テーブル
のバージョンの提示を要求する。図３に示すシーケンス
フローチャートでは当日情報テーブルのバージョンが一
致しないため、制御部２０はメモリ４１の当日情報テー
ブルを映像端末装置１の加入者に対して転送する。これ
に対して、両バージョンが一致した場合は、制御部２０
によるサービス情報テーブルの更新は行われない。制御
端末１０は転送された新たな当日情報テーブルをメモリ
４０に保存し、バージョンを更新する。そして、加入者
からの表示要求があれば、その都度メモリ４０から読み
出し制御端末１０上に表示する。

【００３２】実施例３次に、本実施例の第３のデジタル映像交換システムにつ
いて、図１及び図４を用いて説明する。なお、第３のデ
ジタル映像交換システムの構成は、図１に示す第１のデ
ジタル映像交換システムの構成と同様であるが、デジタ
ル映像交換制御装置２のメモリ４１には映像提供局３か
ら提供される情報により、加入者毎の課金情報、月間情
報テーブル、週間情報テーブル、当日情報テーブルなど
のサービス情報の最新版が格納されている。

【００３３】なお、図４は、第３のデジタル映像交換シ
ステムにおける通信シーケンスを示すシーケンスフロー
チャートである。

【００３４】映像端末利用者（加入者）が制御端末１０
から希望する映像チャネルを指定すると、制御端末１０
はデジタル映像交換制御装置２に対して呼制御を行い、
加入者の要求する映像チャネルの設定を要求する。加入
者からの映像チャネル設定要求を受信したデジタル映像
交換制御装置２の制御部２０は、加入者の属性をチェッ
クし、問題がなければスイッチ部２２の制御を行い、加
入者線１５上の映像チャネルに映像信号を接続し、加入
者に対して映像提供サービスを提供する。これらの動作
は加入者が制御端末１０から希望する映像チャネルを指
定する度に繰り返し行われる。

【００３５】映像端末装置１の制御部１０によって加入
者が映像番組を鑑賞しているために映像制御チャネルが
使用されていない状態が検出された場合、すなわち図４
のシーケンスフローチャートに示す映像制御チャネル空
き時間検出用のタイマＡのタイムアウトによって映像制
御チャネルが一定時間以上に渡って未使用状態となって
いることが検出されると、制御部１０はデジタル映像交
換制御装置２の制御部２０に対してメモリ４１のサービ
ス情報テーブルのバージョンの提示を要求する。図４に
示すシーケンスフローチャートでは当日情報テーブルの
バージョンが一致しないため、制御部１０は制御部２０
に対してメモリ４１の当日情報テーブルの転送を要求す
る。これに対して、両バージョンが一致した場合は映像
端末装置１によるサービス情報テーブルの更新は行われ
ない。制御端末１０は転送された新たな当日情報テーブ
ルをメモリ４０に保存し、バージョンを更新する。そし
て、加入者から要求があれば、メモリ４０からサービス
情報を読み出し制御端末１０上に表示する。

【００３６】実施例４次に、本実施例の第４のデジタル映像交換システムにつ
いて、図５〜図７を用いて説明する。図５は、本実施例
の第４のデジタル映像交換システムの構成を示すブロッ
ク図である。図において、第４のデジタル映像交換シス
テムのデジタル映像交換制御装置２は、メモリ４１から
のサービス情報テーブルの表示画面を映像符号化してス
イッチ部２２に接続するための映像符号化回路４２を備
えることを特徴としている。なお、その他の構成は図１
に示す第１のデジタル映像交換システムの構成と同様で
あるが、デジタル映像交換制御装置２のメモリ４１には
映像提供局３から提供される情報により、加入者毎の課
金情報、月間情報テーブル、週間情報テーブル、当日情
報テーブルなどのサービス情報の最新版が格納されてい
る。

【００３７】図６は、第４のデジタル映像交換システム
における映像信号チャネルとサービス情報テーブルを映
像データとして加入者に提供する通信シーケンスを示す
シーケンスフローチャートであり、図７は、その通信シ
ーケンスの概念図である。

【００３８】映像端末利用者（加入者）が制御端末１０
の電源を投入し、希望する映像チャネルを指定すると、
制御端末１０はデジタル映像交換制御装置２に対して呼
制御を行い、加入者の要求する映像チャネルの設定を要
求する。加入者からの映像チャネル設定要求を受信した
デジタル映像交換制御装置２の制御部２０は、加入者の
属性をチェックし、問題がなければスイッチ部２２の制
御を行い、加入者線１５上の映像チャネルに映像信号を
接続し、加入者に対して映像提供サービスを提供する。

【００３９】この状態において、加入者が選択した映像
番組を鑑賞中に週間情報テーブルを参照することを希望
した場合、加入者は制御端末１０からデジタル映像交換
制御装置２に対して週間情報テーブルの表示を要求す
る。加入者から週間情報テーブルの表示の要求を受けた
デジタル映像交換制御装置２の制御部２０は、メモリ４
１から週間情報テーブルを読み出し、映像符号化回路４
２によって週間情報テーブル情報を映像符号化する。そ
して、スイッチ部２２を制御して情報テーブル用にあら
かじめ通常番組とは別に割り当てられている映像チャネ
ルにこの映像符号化された情報を挿入する。映像端末装
置１はこの映像符号化された情報を受信し、映像端末装
置１の映像復号化装置１２で復号化し、復号化された情
報テーブルをモニタ１１に小画面として表示する。従っ
て、加入者は映像番組を鑑賞しながら小画面で週間情報
テーブルを参照することができる。

【００４０】次に、モニタ１１に表示された週間情報テ
ーブルの続きを引き続いて参照する場合、加入者は制御
端末１０から週間情報テーブルの表示を再度要求する。
この場合には、上記手順によって復号化された週間情報
テーブルが小画面としてモニタ１１に引き続いて表示さ
れる。以下、デジタル映像交換制御装置２は映像端末装
置１から週間情報テーブルの表示終了要求指示があるま
で情報テーブルの映像送出を続ける。

【００４１】実施例５次に、本実施例の第５のデジタル映像交換システムにつ
いて、図５、図６、及び図８を用いて説明する。なお、
第５のデジタル映像交換システムの構成は、図５に示す
第４のデジタル映像交換システムの構成と同様である。
また、図８は、第５のデジタル映像交換システムにおけ
る映像信号チャネルとサービス情報テーブルを映像デー
タとして加入者に提供する通信シーケンスの状況を示す
概念図である。

【００４２】映像端末利用者（加入者）が制御端末１０
の電源を投入し、希望する映像チャネルを指定すると、
制御端末１０はデジタル映像交換制御装置２に対して呼
制御を行い、加入者の要求する映像チャネルの設定を要
求する。加入者からの映像チャネル設定要求を受信した
デジタル映像交換制御装置２の制御部２０は、加入者の
属性をチェックし、問題がなければスイッチ部２２の制
御を行い、加入者線１５上の映像チャネルに映像信号を
接続し、加入者に対して映像提供サービスを提供する。

【００４３】この状態において、加入者が選択した映像
番組を鑑賞中に週間情報テーブルを参照することを希望
した場合、加入者は制御端末１０からデジタル映像交換
制御装置２に対して週間情報テーブルの表示を要求す
る。加入者から週間情報テーブルの表示の要求を受けた
デジタル映像交換制御装置２の制御部２０は、メモリ４
１から週間情報テーブルを読み出し、映像符号化回路４
２によって週間情報テーブル情報を映像符号化する。そ
して、スイッチ部２２を制御して加入者が鑑賞している
映像番組に替えて映像チャネルにこの映像符号化された
情報を挿入する。映像端末装置１はこの映像符号化され
た情報を受信し、映像端末装置１の映像復号化装置１２
で復号化し、復号化された情報テーブルをモニタ１１に
表示する。従って、加入者は映像番組を中断して週間情
報テーブルを参照することができることになる。

【００４４】次に、モニタ１１に表示された週間情報テ
ーブルの続きを引き続いて参照する場合は、加入者は制
御端末１０から週間情報テーブルの表示を再度要求す
る。この場合には、上記手順を繰り返すことによって週
間情報テーブルが制御端末１０のモニタ１１に引き続い
て表示される。以下、デジタル映像交換制御装置２は週
間情報テーブルの表示終了要求があるまで情報テーブル
の映像送出を続ける。

【００４５】なお、上記実施例１では、制御信号線２５
を介して映像提供局３がサービス情報テーブルをデジタ
ル映像交換制御装置２のメモリ４１に書き込む方法につ
いて説明したが、例えば、２次的記録媒体などを用いて
デジタル映像交換制御装置２のメモリ４１にサービス情
報テーブルを記録してもよい。

【００４６】また、上記実施例４、５では、デジタル映
像交換制御装置２が映像符号化回路４２を用いて映像符
号化する方法について説明したが、あらかじめサービス
情報テーブルが映像符号化された状態でメモリ４１に記
憶され、制御部２０によって読み出されたデータをメモ
リ４１から直接スイッチ部２２を介して送出するように
してもよい。

【００４７】また、上記実施例２、３では、タイマＡの
タイムアウトにより映像制御チャネルが一定時間以上に
渡って未使用状態となっていることを検出して、サービ
ス情報テーブルのバージョンを比較する方法を説明した
が、呼制御を行う時にバージョンの比較を行なうように
してもよい。さらに、サービス情報テーブルは制御端末
１０に表示するように説明したが、モニタ１１あるいは
その他の表示装置であってもよい。

【００４８】なお、上記各実施例ではサービス情報テー
ブルの内容はすべての加入者に対して同一であることを
前提に説明したが、加入者との契約状態によってはサー
ビス情報テーブルの内容が各加入者によって異なるよう
にしてもよい。

【００４９】

【発明の効果】以上説明したように本発明のデジタル映
像交換システムによれば、デジタル映像交換制御装置が
各映像提供局から各映像端末装置の加入者に対して提供
するサービス情報あるいは加入者毎の課金情報などの各
種情報をサービス情報テーブルとして集中管理し、加入
者が１つの映像チャネルを連続して視聴し映像制御チャ
ネルを使用していない時間帯を利用して加入者端末にサ
ービス情報テーブルの各種情報を提供するように構成し
たので、システムとしての総合的な最新のサービス情報
を加入者に提供できるという効果がある。

【００５０】また、本発明のデジタル映像交換システム
によれば、映像端末装置はデジタル映像交換制御装置と
接続される毎に映像交換制御装置からの最新サービス情
報テーブルを受信して記憶するように構成したので、映
像端末装置がデジタル映像交換制御装置と未接続状態で
あってもシステムとしての総合的な比較的新しいサービ
ス情報を加入者に表示することができるという効果があ
る。

【００５１】さらに、本発明のデジタル映像交換システ
ムによれば、デジタル映像交換制御装置が保持するサー
ビス情報テーブルを映像符号化した映像データとして映
像端末装置に提供するように構成したので、一般的な映
像端末であっても特にサービス情報テーブル情報を意識
することなく通常の映像データとして復号化することに
よりサービス情報を表示することができるという効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例に係るデジタル映像交換
システムの構成を示すブロック図である。

【図２】第１のデジタル映像交換システムにおける通信
シーケンスを示すシーケンスフローチャートである。

【図３】第２のデジタル映像交換システムにおける通信
シーケンスを示すシーケンスフローチャートである。

【図４】第３のデジタル映像交換システムにおける通信
シーケンスを示すシーケンスフローチャートである。

【図５】第４の実施例に係るデジタル映像交換システム
の構成を示すブロック図である。

【図６】第４のデジタル映像交換システムにおける映像
信号チャネルとサービス情報テーブルを映像データとし
て加入者に提供する通信シーケンスを示すシーケンスフ
ローチャートである。

【図７】第４のデジタル映像交換システムにおける映像
信号チャネルとサービス情報テーブルを映像データとし
て加入者に提供する通信シーケンスを示す概念図であ
る。

【図８】第５のデジタル映像交換システムにおける映像
信号チャネルとサービス情報テーブルを映像データとし
て加入者に提供する通信シーケンスを示す概念図であ
る。

【図９】従来のデジタル映像交換システムの構成を示す
ブロック図である。

【図１０】図９に示す加入者線１５の下り線におけるＳ
ＤＨに準拠したフレームのフレーム構造を説明するため
の図である。

【符号の説明】

１映像端末装置２デジタル映像交換制御装置３映像提供局１０制御端末１１モニタ１２映像復号化装置１３宅内制御装置１４回線終端インタフェース部１５加入者線２０制御部２１加入者インタフェース部２２スイッチ部２３制御信号インタフェース部２４映像信号インタフェース部２５制御信号線２６映像信号線３０映像センター装置３１制御信号インタフェース部３２映像信号インタフェース部４０，４１メモリ４２映像符号化回路５０〜５４監視警報情報５５，５６固定スタッフ５７映像情報５８映像制御信号５９低速系情報

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の映像端末装置と１局以上の映像提
供局と１台以上のデジタル映像交換制御装置からなるデ
ジタル映像交換システムにおいて、デジタル映像交換制御装置が各映像提供局から各映像端
末装置の加入者に対して提供するサービス情報あるいは
加入者毎の課金情報などの各種情報をサービス情報テー
ブルとして集中管理する手段を有し、加入者が１つの映
像チャネルを連続して視聴し映像制御チャネルを使用し
ていない時間帯を利用して加入者端末に前記サービス情
報テーブルの各種情報を提供することを特徴とするデジ
タル映像交換システム。
【請求項２】複数の映像端末装置と１局以上の映像提
供局と１台以上のデジタル映像交換制御装置からなり、
デジタル映像交換制御装置が各映像提供局から各映像端
末装置の加入者に対して提供するサービス情報あるいは
加入者毎の課金情報などの各種情報をサービス情報テー
ブルとして集中管理する手段を有し、加入者が１つの映
像チャネルを連続して視聴し映像制御チャネルを使用し
ていない時間帯を利用して加入者端末に前記サービス情
報テーブルの各種情報を提供するデジタル映像交換シス
テムにおいて、前記デジタル映像交換制御装置は、各加入者毎に映像端
末装置からの映像制御チャネルを送受信する手段と、各
加入者毎にサービス情報テーブルのバージョン管理を行
うバージョン管理手段と、映像端末装置との通信中に加
入者端末毎にサービス情報テーブルのバージョン比較を
行い、映像端末装置が記憶するサービス情報テーブルの
バージョンと前記バージョン管理手段が記憶するサービ
ス情報テーブルのバージョンとが不一致の場合はこれを
記憶するバージョン更新記憶手段と、映像制御チャネル
が所定時間以上使用されていないことを検出するチャネ
ル空き時間検出手段と、チャネル空き時間検出手段が映
像制御チャネルの空きを検出した場合にバージョン更新
記憶手段により映像端末装置の記憶するサービス情報テ
ーブルの更新が指示されるときは映像交換制御装置が、
映像制御チャネルを用いて映像端末装置のサービス情報
テーブルを更新する手段とを備えたことを特徴とするデ
ジタル映像交換システム。
【請求項３】複数の映像端末装置と１局以上の映像提
供局と１台以上のデジタル映像交換制御装置からなり、
デジタル映像交換制御装置が各映像提供局から各映像端
末装置の加入者に対して提供するサービス情報あるいは
加入者毎の課金情報などの各種情報をサービス情報テー
ブルとして集中管理する手段を有し、加入者が１つの映
像チャネルを連続して視聴し映像制御チャネルを使用し
ていない時間帯を利用して加入者端末に前記サービス情
報テーブルの各種情報を提供するデジタル映像交換シス
テムにおいて、前記映像端末装置は、サービス情報テーブルのバージョ
ン管理を行うバージョン管理手段と、デジタル映像交換
制御装置との通信中に映像制御チャネルが所定時間以上
使用されていないことを検出するチャネル空き時間検出
手段と、サービス情報テーブルのバージョンをデジタル
映像交換制御装置に問い合わせ、デジタル映像交換制御
装置が記憶するサービス情報テーブルのバージョンと前
記バージョン管理手段が記憶するサービス情報テーブル
のバージョンとが不一致の場合はこれを記憶し、チャネ
ル空き時間検出手段が映像制御チャネルの空きを検出し
た場合にデジタル映像交換制御装置からの最新サービス
情報テーブルを受信する手段と、受信したサービス情報
テーブルを記憶する手段と、この記憶されたサービス情
報テーブルを映像端末利用者に表示する手段とを備えた
ことを特徴とするデジタル映像交換システム。
【請求項４】複数の映像端末装置と１局以上の映像提
供局と１台以上のデジタル映像交換制御装置からなるデ
ジタル映像交換システムにおいて、前記デジタル映像交換制御装置は、各映像提供局から各
映像端末装置の加入者に対して提供するサービス情報あ
るいは加入者毎の課金情報などの各種情報をサービス情
報テーブルとして集中管理する手段と、各加入者毎に映
像端末装置からの映像制御チャネルを送受信する手段
と、映像端末利用者が視聴している通常の映像チャネル
にサービス情報テーブルを符号化された映像データとし
て加入者に提供する手段とを備え、前記映像端末装置は、加入者の要求により制御信号を送
信する手段と、受信した映像データとしてのサービス情
報を復号化して加入者に表示する手段とを備えたことを
特徴とするデジタル映像交換システム。