JPH06230275A - 広角レンズ - Google Patents

広角レンズ

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Publication number
JPH06230275A
JPH06230275A JP5014429A JP1442993A JPH06230275A JP H06230275 A JPH06230275 A JP H06230275A JP 5014429 A JP5014429 A JP 5014429A JP 1442993 A JP1442993 A JP 1442993A JP H06230275 A JPH06230275 A JP H06230275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
wide
fresnel
refractive power
angle lens
Prior art date
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Pending
Application number
JP5014429A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Ueno
和夫 上野
Yoshio Mochida
省郎 持田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5014429A priority Critical patent/JPH06230275A/ja
Publication of JPH06230275A publication Critical patent/JPH06230275A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトな広角レンズの提供を目的とす
る。 【構成】 物体1側より順に負の屈折力を有する第1の
レンズ2および正の屈折力を有するレンズ3からなるレ
ンズ系において、前記第1のレンズ2にはフレネル面
を、前記第2のレンズ3にはフレネル面または非球面を
設けたものである。また、物体1側より順に負の屈折力
を有する第1のレンズ5および正の屈折力を有する第2
のレンズ6からなるレンズにおいて、前記第1のレンズ
5および第2のレンズ6の少なくとも一方の一面に、球
面を基準にしたフレネル面または非球面を設けたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、監視用カメラ、車載用
カメラ、ビデオ用カメラなどに用いられる広角レンズに
関する。
【0002】
【従来の技術】監視用カメラ、車載用カメラなどに用い
られる広角レンズは、画角を大きく、すなわち、焦点距
離を短くすればするほど、焦点距離に比べてより長大な
バックフォーカス(結像地点から最も近いレンズまでの
距離)を確保する必要がある。
【0003】また、周辺部品を配する等の目的のために
もある程度の長さのバックフォーカスを確保しなければ
ならない。
【0004】そして、一般的な広角レンズは、レンズ系
の前群に、屈折力が負のレンズ群を配置して、バックフ
ォーカスを長くしようとする。
【0005】前群の屈折力を負の方向に大きくすると、
バックフォーカスを長くすることができるが、反対に後
群では、前群よりも大きな正の屈折力によって結像作用
を持たせる必要があり、その結果、負の歪曲収差や倍率
の色収差の発生が著しくなり、好ましくない。したがっ
て、収差上はできる限り前群の屈折力を負の方向で小さ
くすることが望ましい。
【0006】しかしながら、前群の屈折力を負の方向で
小さくした場合、十分な長さのバックフォーカスを確保
するためには、前群と後群の間隔を長くして、レンズの
全長をより長くする必要が生じる。
【0007】このように、ある程度の長さのバックフォ
ーカスを確保しつつ、良好な諸収差を得るには、通常レ
ンズ系を大型化するより他なかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなレンズ系の大型化は、コンパクト化という時代の
要請とは逆行するものである。
【0009】本発明は上記課題を解決するもので、レン
ズ全長を従来のものより短く構成し、かつ諸収差を良好
に補正し得るコンパクトな広角レンズの提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の広角レンズにおいて、第1の解決手段は、
物体側より順に負の屈折力を有する第1のレンズおよび
正の屈折力を有する第2のレンズからなるレンズ系にお
いて、前記第1のレンズにはフレネル面を、前記第2の
レンズにはフレネル面または非球面を設けたものであ
る。
【0011】また、第2の解決手段は、物体側より順に
負の屈折力を有する第1のレンズおよび正の屈折力を有
する第2のレンズからなるレンズにおいて、前記第1お
よび第2のレンズの少なくとも一方の一面に、球面を基
準にしたフレネル面または非球面を設けたものである。
【0012】
【作用】このような構成によって、従来の負の屈折力を
有するレンズと同様の機能を維持したまま、肉厚を薄く
した構成を有している(フレネル面を有している)の
で、ある程度の長さのバックフォーカスをしつつ、従来
の広角レンズに比べてレンズ全体の長さが短く、かつ、
諸収差を良好に補正できる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の一実施例における広角レン
ズについて図面を参照しながら説明する。
【0014】(実施例1)図1は本発明の広角レンズを
ビデオ用カメラに適用した場合の構成を示した断面図、
図2は同広角レンズの表面形状を拡大した図、図3は同
広角レンズによる諸収差を示した特性曲線図である。
【0015】図1において、物体1側より順に、負の屈
折力を有する第1レンズ2、正の屈折力を有する第2レ
ンズ3、平行平面レンズ4が配されている。第1レンズ
2は光の入射面Aがフレネル面で構成され、第2レンズ
3は入射面Bがフレネル面、出射面Cが非球面で構成さ
れている。
【0016】ここでいうフレネル面とは、図2に示すよ
うに、通常の非球面を光軸からの高さH方向にピッチW
ごとに同心円状の区間に分け、各区間の曲面を光軸方向
にレンズ面頂点基準まで平行させたような形状に成形し
た面のことである。
【0017】すなわち、従来の負の屈折力を有したレン
ズの機能を保持したまま、肉厚を薄くした構成を有して
いるといえる。
【0018】以上のように構成された広角レンズは、従
来の負の屈折力を有したレンズと同様の機能を保持した
まま肉厚を薄くした構成を備えているので、フレネル面
を透過した光は、従来の広角レンズに比べてレンズ全体
の長さが短くても、ある程度の長さのバックフォーカス
を確保した状態で結像を行えることになる。
【0019】図3においては、△Sはサジタル像面、△
Mはメリディオーナル像面を示す。図2に示したフレネ
ルレンズの表面形状において、光軸方向をX軸、それと
直角方向をYとし、近軸曲率半径をR、光軸からの高さ
をH、レンズ面頂点基準Oからの光軸方向の変位量をX
とすると、変位量Xは、
【0020】
【数1】
【0021】で表される。ここで、Kは円錐定数、A,
B,C,Dは非球面係数である。このような条件下にお
いての実験結果を(表1)に示す。
【0022】(表1)において、Riは、図1に示すよ
うに、物体側より順に第i番目のレンズ面の曲率半径
(mm)、Diは物体側より順に第i番目のレンズ厚さお
よび空気間隔(mm)、Niとνiはそれぞれ物体側より
順に第i番目のレンズの屈折率とアッベ数である。
【0023】
【表1】
【0024】以上のように、上記第1の実施例によれ
ば、第1レンズ2にはフレネル面を、第2のレンズ3に
はフレネル面または非球面を設けたことにより、ある程
度の長さのバックフォーカスを確保したまま、レンズ全
体の長さが従来よりも短く、コンパクトな広角レンズを
実現するにいたった。また、諸収差も(表1)に示すよ
うに、ある程度の値に抑えることができる。
【0025】(実施例2)さらに、以下、本発明の第2
の実施例における広角レンズについて図面を参照しなが
ら説明する。
【0026】図4は本発明の第2の実施例における広角
レンズを監視用カメラに適用した場合の構成を示した断
面図、図5は同レンズの表面形状を拡大した図、図6お
よび図7は同広角レンズによる諸収差を示した特性曲線
図である。
【0027】図4において、物体1側より順に、負の屈
折力を有する第1レンズ5、正の屈折力を有する第2レ
ンズ6、平行平面レンズ7が配されている。第1レンズ
5は、光の入射面Aがフレネル面で構成され、第2レン
ズ6は入射面Bがフレネル面、出射面Cが非球面で構成
されている。
【0028】ここでいうフレネル面とは、図5に示すよ
うに、通常の非球面を光軸からの高さH方向にピッチW
ごとに同心円状の区間に分け、各区間の曲面を光軸方向
に一点鎖線で示した球面まで平行移動させた実線で示す
形状に成形したものである。
【0029】第1の実施例におけるレンズ系の構成と異
なる点は、第1の実施例においては、通常の非球面を光
軸からの高さH方向にピッチWごとに同心円状の区間に
分け、各区間の曲面を光軸方向にレンズ面頂点基準まで
平行させたような形状に成形したフレネル面を備えてい
るのに対し、本実施例のレンズ系は、通常の非球面を光
軸からの高さH方向にピッチWごとに同心円状の区間に
分け、各区間の曲面を光軸方向に一点鎖線で示した球面
まで平行移動させた実線で示す形状に成形してフレネル
面を備えている点である。
【0030】図6及び図7においては、△Sはサジタル
像面、△Mはメリディオーナル像面を示す。
【0031】図5に示したフレネルレンズの表面形状に
おいて、光軸方向をX軸、それと直角方向をYとし、近
軸曲率半径をR、光軸からの高さをH、レンズ面頂点基
準Oからの光軸方向の変位量をXとすると、変位量X
は、
【0032】
【数2】
【0033】で表される。ここで、Kは円錐定数、A,
B,C,Dは非球面係数である。このような条件下にお
いての実験結果を(表2)および(表3)に示す。
【0034】(表2)および(表3)において、Ri
は、図4に示すように、物体側より順に第i番目のレン
ズ面の曲率半径(mm)、Diは物体側より順に第i番目
のレンズ厚さおよび空気間隔(mm)、Niとνiはそれ
ぞれ物体側より順に第i番目のレンズの屈折率とアッベ
数である。
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】以上のように、上記第2の実施例によれ
ば、物体側より順に負の屈折力を有する第1のレンズお
よび正の屈折力を有する第2のレンズからなり、第1お
よび第2のレンズの少なくとも一方の一面に、球面を基
準にしたフレネル面または非球面を設けたことにより、
ある程度の長さのバックフォーカスを確保したまま、レ
ンズ全体の長さが従来よりも短く、小型の広角レンズを
実現するにいたる。
【0038】また、球面を基準にしてフレネル面を構成
しているので、輪帯部の段差量が第1の実施例の場合よ
り減少し、その結果、この部分に入射し実際の結像に寄
与しない光が減り、より効率の良い結像を実現できると
いう効果を奏するものである。
【0039】さらに、レンズの肉厚のばらつきも減少し
ているため、対温度特性もより優れた広角レンズとな
る。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の広角レンズは、
物体側より順に負の屈折力を有する第1のレンズおよび
正の屈折力を有する第2のレンズからなり、第1のレン
ズにはフレネル面を、第2のレンズにはフレネル面また
は非球面を設けたことにより、ある程度のバックフォー
カスを確保したまま、レンズ全体の長さが従来よりも短
く、小型の広角レンズを実現するにいたった。
【0041】また、別の発明としては、第1および第2
のレンズの少なくとも一方の一面に、球面を基準にした
フレネル面または非球面を設けることにより、球面を基
準にしてフレネル面又は非球面を構成しているので、輪
帯部の段差量がより減少するため、輪帯部分に入射し実
際の結像に寄与しない光が減り、より効率の良い結像を
実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の広角レンズを監視用カメラに適用した
場合の構成を示した断面図
【図2】同広角レンズの表面形状を拡大した図
【図3】同広角レンズによる諸収差を示した特性曲線図
【図4】本発明の第2の実施例における広角レンズを監
視用カメラに適用した場合の構成を示した断面図
【図5】同広角レンズの表面形状を拡大した図
【図6】同広角レンズによる諸収差を示した特性曲線図
【図7】同広角レンズによる諸収差を示した特性曲線図
【符号の説明】
1 物体 2,5 第1レンズ 3,6 第2レンズ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に負の屈折力を有する第1
    のレンズおよび正の屈折力を有する第2のレンズからな
    り、前記第1のレンズはフレネル面を、前記第2のレン
    ズにはフレネル面または非球面を設けたことを特徴とす
    る広角レンズ。
  2. 【請求項2】 物体側より順に負の屈折力を有する第1
    のレンズおよび正の屈折力を有する第2のレンズからな
    り、前記第1および第2のレンズの少なくとも一方の面
    に、球面を基準にしたフレネル面または非球面が設けら
    れたことを特徴とする広角レンズ。
JP5014429A 1993-02-01 1993-02-01 広角レンズ Pending JPH06230275A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5014429A JPH06230275A (ja) 1993-02-01 1993-02-01 広角レンズ

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JP5014429A JPH06230275A (ja) 1993-02-01 1993-02-01 広角レンズ

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ID=11860784

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JP5014429A Pending JPH06230275A (ja) 1993-02-01 1993-02-01 広角レンズ

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