JPH06224880A - 無線データ通信装置 - Google Patents

無線データ通信装置

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JPH06224880A
JPH06224880A JP5028624A JP2862493A JPH06224880A JP H06224880 A JPH06224880 A JP H06224880A JP 5028624 A JP5028624 A JP 5028624A JP 2862493 A JP2862493 A JP 2862493A JP H06224880 A JPH06224880 A JP H06224880A
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frame
synchronization
circuit
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JP5028624A
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Toshihiko Akeboshi
俊彦 明星
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各データチャネルの同期捕捉時間や、エアリ
ンク接続に必要な時間を短縮することができる無線デー
タ通信装置を提供することを目的とする。 【構成】 無線区間で送受信されるフレーム同期信号
を、複数のデータチャネルにより構成されるブロックの
先頭に持たせた同期ビットに割り当て、複数のブロック
により1つのフレームを構成し、通信動作開始時におい
て、上記同期ビット以外の各ブロックに設けた各々デー
タ通信チャネルに、プリアンブルパターンを送出し、こ
のプリアンブルパターンによる初期同期捕捉を行うとと
もに、フレーム同期ビットの存在によりSAWコンボル
バから出力される1/2周期コンボリューション出力を
利用して高速フレーム同期捕捉を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばSAWコンボル
バを用いてスペクトラム拡散通信方式を実現する無線デ
ータ通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、SAWコンボルバを用いてクロッ
クの同期を確立するスペクトラム拡散通信装置において
は、連続したデータの場合、1周期ごとに出力される正
規の相関出力以外に、1/2周期ごとにも相関出力が出
るといったSAWコンボルバの性質から、初期同期捕捉
時には、図6に示すように、まず、0と1のパターンで
構成されるプリアンブルの送信が行われ、プリアンブル
送出時にクロックおよび符号の同期捕捉(以下、初期同
期捕捉という)が成される。
【0003】そして、この初期同期捕捉が行われた後
に、無線区間のリンク(以下、エアリンクという)の接
続動作が行われるが、複数のチャネルのデータで構成さ
れるようなフレーム(例えばISDN等)のデータ伝送
を行う場合、無線区間で伝送されるフレームでは、デー
タ通信時において、きわめて一致する可能性が少ないビ
ット列を用いたフレームの同期信号が含まれ、フレーム
同期が行われた後に、エアリンクの接続動作が行われる
か、もしくは、あるパターンの送受により、エアリンク
の接続が行われた後に、フレームの同期の捕捉が行わ
れ、その後、データの通信動作へと移行し、各データチ
ャネルの分割を行うといった手順により実現されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、初期同期の確立とフレーム同期の確立
を行うために、プリアンブルの送出により初期同期を確
立した後に、フレーム同期を確立し、その後エアリンク
の接続を行う場合、相手の初期同期に必要とされる最低
同期捕捉時間以上の時間だけのプリアンブルの送出を終
えた後にフレーム同期信号の送出を行わなければならな
いことから、初期同期捕捉が短時間で終了したとして
も、フレーム同期捕捉時間の短縮は図れないという問題
が生じる。
【0005】また、プリアンブルの送出後、すぐにエア
リンクの接続動作を行う場合、同期捕捉を示すコードを
検出し易くするために、このコード以外の連続した同一
信号を送出する方法が考えられるが、この場合、仮に相
手側で初期同期の捕捉ができていなかった場合には、1
/2周期の相関出力にクロックが同期してしまう可能性
が大きくなるという問題が生じる。
【0006】また、もう1つの方法として、プリアンブ
ルパターンの合間にエアリンク接続コードを挿入する方
法が考えられるが、この場合、前述の初期同期の問題は
解決できるものの、使用できる情報コードに制限がでる
ために、エアリンク接続手順において、アドレスの監視
や、接続拒否といった手順を組み込むことが困難になる
といった問題が生ずる。
【0007】本発明は、各データチャネルの同期捕捉時
間や、エアリンク接続に必要な時間を短縮することがで
きる無線データ通信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、無線区間で送
受信されるフレーム同期信号を、複数のデータチャネル
により構成されるブロックの先頭に持たせた同期ビット
に割り当て、複数のブロックにより1つのフレームを構
成し、通信動作開始時において、上記同期ビット以外の
各ブロックに設けた各々データ通信チャネルに、プリア
ンブルパターンを送出し、このプリアンブルパターンに
よる初期同期捕捉を行うとともに、フレーム同期ビット
の存在によりSAWコンボルバから出力される1/2周
期コンボリューション出力を利用して高速フレーム同期
捕捉を行うことにより、各データチャネルの同期捕捉時
間を短縮させるといった効果が得られる。
【0009】また、初期同期捕捉終了を示すフレームと
して、フレーム同期ビットに続くデータチャネルをプリ
アンブルパターンにし、その次のデータチャネルに、例
えば時アドレス等の初期同期捕捉表示コードを送出し、
その後のデータチャネルに再度プリアンブルパターンを
送出するような同期確立表示フレーム構成にすることに
より、初期同期捕捉およびフレーム同期捕捉後任意のタ
イミングでフレーム送出が可能となり、これにより、エ
アリンク接続動作への移行が早くなり、エアリンク接続
に必要な時間の短縮が図れるといった作用も得られる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明に一実施例におけるスペクト
ラム拡散通信装置の構成を示すブロック図である。
【0011】図1において、外部インターフェイス4
は、無線装置に接続される機器とのインターフェイスを
取るための回路であり、インターフェイス制御回路5
は、この外部インターフェイス4からの信号のやりとり
を制御する回路である。
【0012】フレーム構成回路6は、インターフェイス
制御回路より送出される送信データおよび制御回路10
により送出される無線区間制御信号(プリアンブルパタ
ーン等)を図3に示すフレーム1の構成にして送出する
ための回路である。また、無線部7は、スペクトラム拡
散通信を行うための構成であり、送信回路7−1と受信
回路7−2とを有する。
【0013】初期同期/フレーム同期回路8は、クロッ
ク同期および拡散符号の同期、すなわち初期捕捉を行う
とともに、フレームの同期を行うための回路である。フ
レーム分割回路9は、フレームよりフレーム同期用の同
期パターンの削除およびブロック内にある各データチャ
ネルの分離を行う回路である。制御回路10は、プリア
ンブル送受やエアリンク接続手順の制御等を行うための
回路である。
【0014】図2は、このスペクトラム拡散通信装置に
おける初期同期捕捉およびフレーム同期を行う回路構成
を示すブロック図である。
【0015】SAWコンボルバ8−1は、受信信号と参
照用拡散符号との相関を取るための相関器であり、ピー
ク出力検出回路8−2は、SAWコンボルバ8−1から
出力される相関出力(以下コンボリューション出力)の
ピークを検出するための回路である。
【0016】また、1/2検出回路8−3は、連続した
同一データ(例えば11のように連続した値)を受信し
た場合に、拡散符号長の1/2のタイミングで出力され
るコンボリューション出力を検出するための回路であ
り、符号発生回路8−4は、参照用拡散符号、復調用拡
散符号(以下、逆拡散符号という)、および送信用拡散
符号を発生するための回路である。
【0017】初期同期回路8−5は、コンボリューショ
ン出力によりクロックの同期再生および参照用拡散符
号、逆拡散符号の同期を行うための回路であり、フレー
ム同期回路8−6は、復調回路7−2−1より出力され
る復調データよりフレーム内のフレーム同期ビット2の
タイミング検出を行い、そのデータを抽出するととも
に、フレーム同期パターンとの比較によりフレームの同
期検出を行うための回路である。
【0018】図5は、図2で示した初期同期捕捉および
フレーム同期捕捉回路において、同動作を示したタイミ
ングチャートである。
【0019】図5において、信号8−1−1は、コンボ
リューション出力、信号8−2−1は、ピーク検出回路
8−2からの出力、信号8−5−1は、初期同期回路よ
り出力される受信信号より抽出された同期クロック、信
号8−3−1は、1/2検出回路より出力される1/2
のコンボリューション出力、信号7−2−2は、復調回
路7−2−1より出力される受信復調信号である。信号
8−6−1は、1/2検出回路より出力される信号8−
3−1より作られる同期ビットサンプリングタイミング
信号であり、信号8−6−2は、このタイミング信号に
より抽出されたフレーム同期信号である。
【0020】図3は、本実施例で用いられる無線区間で
送受信されるデータのフレーム構成例を示す説明図であ
り、図4は、エアリンク接続手順動作のシーケンスを示
す説明図である。
【0021】図3において、フレーム1は、一構成例を
示すものであり、このうちデータブロック1−1は、上
記フレーム1に含まれる各ブロックのチャネル構成例を
示している。また、データ2−1〜2−8は、各ブロッ
クの先頭に配置されたフレームの同期パターンビットで
あり、本実施例においては“11101101”のパタ
ーンにより構成されている。また、データ3−1〜3−
3は、フレーム1に含まれる各ブロック内のデータチャ
ネルの割当を示している。
【0022】また、データブロック1−1−1は、発呼
端末から発呼時に送出される初期同期捕捉用ブロックの
データパターンであり、データブロック1−1−2は、
初期同期捕捉終了を示すブロックのデータパターンであ
る。
【0023】また、データブロック1−1−3は、発呼
着呼局供に初期同期捕捉終了を示すブロックのデータパ
ターンであり、エアリンク接続要求コマンドとして本実
施例においては、発呼局アドレスおよび着呼局アドレス
を用いている。なお、このデータ内容は、予め定めた任
意の他のコードを挿入することも可能である。
【0024】データブロック1−1−4は、データブロ
ック1−1−3と同様に、エアリンクの接続確認を示す
ブロックのデータパターンである。
【0025】以下、本実施例における具体的な動作につ
いて説明する。
【0026】まず、はじめに外部機器より通信開始信号
が外部インターフェイス4を通してインターフェイス制
御回路5に送出されると、インターフェイス制御回路5
は制御回路10に対し、無線区間のエアリンク接続要求
を出力する。これを受けた制御回路10は、フレーム構
成回路6に対し、0と1のプリアンブルパターンを送出
し、初期フレームの送信指示を無線部7の送信回路7−
1に行った後、初期同期/フレーム同期回路8から送出
される同期捕捉終了信号の監視を行う。
【0027】一方、プリアンブルパターンを受信した着
呼局では、受信回路7−2より受信検出信号が制御回路
10に対して送出される。この信号を受けた着呼局制御
回路10は、前述と同様にして、フレーム構成回路6に
対してプリアンブルパターンの送出し、送信回路7−1
に送信指示を出力した後、同期捕捉終了信号の監視を行
う。
【0028】プリアンブルパターンを受信した初期同期
/フレーム同期回路8では、まず非同期クロックにより
符号発生器8−4から発生される参照用符号をキャリア
により変調した参照符号がSAWコンボルバの片側に入
力される。そして、もう片側より受信信号が入力され、
拡散符号が同一である場合、コンボルバ8−1よりコン
ボリューション出力(8−1−1)が送出される。この
コンボリューション出力(8−1−1)は、ピーク検出
回路8−2によってピーク情報(8−2−1)のみを検
出し、初期同期回路8−5および1/2検出回路8−3
に送出される。このピーク情報(8−2−1)は、符号
発生回路8−4より出力される参照符号発生タイミング
信号と例えばPLL等により同期を合わせられる。
【0029】このPLLにおいては、位相比較周波数
は、無線区間のデータレートと同一となり、拡散符号列
のビット数と同じだけ分周される構成をとっており、ま
た、無線区間データレートと同一周波数の同期したクロ
ック(8−5−1)は、図5に示すように、1/2周期
で出力されるコンボリューション出力の位置がマスクさ
れるだけの区間ハイレベルを保つ構成になっている。
【0030】この同期クロック信号(8−5−1)は、
1/2検出回路8−3に入力され、この信号タイミング
とコンボリューション出力のピーク信号(8−2−1)
より1/2ピーク信号のみのタイミング信号(8−3−
1)を検出し、フレーム同期回路8−6に出力する。
【0031】この信号を受けたフレーム同期回路8−6
は、この信号のタイミングで、復調回路7−2−1より
入力される復調データ(7−2−2)のサンプリングを
行い、そのデータがハイであれば、データレートと同一
の同期クロック(8−5−1)に1クロック分遅らせた
位置でサンプリングクロックを発生させ、また、初めの
サンプリングクロックが検出されたときに内部カウンタ
(図示せず)によりカウントを始める。この内部カウン
タの値は、データチャネルのビット数+1(本実施例に
おいては25)周期でカウントを行う構成をとり、次の
クロックの立ち上がりより1からカウントを始める。
【0032】このカウンタが1を示したときに、1/2
コンボリューション出力(8−3−1)が再度検出され
ることにより、この初めのサインプリングクロックが正
しい同期ビットであることの確認を行っている。もし、
このタイミング時に、1/2コンボリューション出力
(8−3−1)が連続して、ある定数回(例えば3回)
検出されない場合は、その未検出のタイミング終了後、
続く1/2コンボリューション出力(8−3−1)によ
り、再度1からのカウントを始め、フレーム同期ビット
の検出タイミングの抽出が行われる。
【0033】そして、このサンプリングクロックにより
検出されたデータは、シフトレジスタ(図示せず)に入
力され、4ビット分シフトした時点よりフレーム同期パ
ターンとの比較がなされ、フレーム同期パターンとの一
致地点を検出することにより、フレーム同期捕捉が終了
され、制御回路10に対し同期捕捉終了信号の送出と、
フレーム分割回路に対し、フレーム分割タイミングクロ
ックを送出する。
【0034】このタイミングクロックに従いフレーム分
割回路9は、フレーム同期信号2−1〜2−8の削除お
よびフレーム内のチャネル3−1〜3−3の分割を行
う。
【0035】また、データ通信時において、受信状態が
極度に劣化し、クロックの喪失が起こった場合には、制
御回路10に対してクロック喪失信号を送出し、再度プ
リアンブルパターンの送信を行うことにより、フレーム
同期捕捉の高速化を図る。
【0036】同期捕捉終了信号を受けた制御回路10
は、次にD2チャネル3−2に対して同期確立表示コマ
ンド(本実施例においては自アドレス)をフレーム構成
回路6に対し送出し、フレーム分割回路9より検出され
る受信フレーム1のD2チャネル3−2の監視を行う。
ここで受信フレーム1のD2チャネル3−2に相手アド
レスが検出されると、相手側の同期捕捉が終了したと判
断し、次にD1チャネル3−1により相手チャネルアド
レスを送出を行う。
【0037】そして、受信フレーム1のD1チャネル3
−1に自アドレスが検出されると、エアリンク確立が行
われたと判断し、エアリンク確立フレームとしてD3チ
ャネル3−3にオール1を入れて送出し、エアリンクの
接続動作を完了する。エアリンクの接続が完了すると制
御回路10は、インターフェイス制御回路5に対しエア
リンク接続完了信号を送出し、フレーム同期監視動作を
行う。また、エアリンク接続完了信号を受けたインター
フェイス制御回路5は、外部インターフェイス4で用い
られているチャネルをフレーム1の中のデータチャネル
3と対応させてデータの通信動作を行う。
【0038】なお、以上の第1実施例においては、全2
重通信について説明を行っているが、エアリンク接続手
順を省くことにより、フレーム同期を頻繁に行うTDD
(時分割2重)通信方式に用いることが可能となる。
【0039】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0040】従来、無線通信装置によってデジタルデー
タの通信を行う場合、回線品質の問題から、誤り訂正の
みならず再送手順を持つプロトコルが必要と考えられ
る。このため、データの伝送は再送手順を容易にできる
パケット形態を用い、HDLC等の手順により実現され
いる。そして、このHDLC手順において、1パケット
でデータを送信できるサイズ、すなわち最大パケット長
(例えば1kByte)が規定され、大量のデータを送
信する場合、最大パケット長(1kByte)のデータ
を、1つのIフレームとして送受信するようになってい
る。
【0041】そこで、図7、図8にHDLCにおける再
送手順の例を示し、以下に説明を行う。
【0042】まず、図7においては、Rej(Reje
ct)手順を示しており、データ送信装置からパケット
形態のデータIを送出する。そして、I1-5 のように送
信データが破損し、データ受信無線装置にデータが届か
ない場合、データ受信無線装置では、受信確認タイマT
2がタイムオーバーするまでの間、受信待機を行う。そ
して、タイムオーバーになるとRR(Receive
Ready)を送出した後、再送タイマT1をONし、
データ送信無線端末からの応答を待つ。
【0043】一方、ポールビット(受信確認要求ビッ
ト)を1にしたI1-5 を送信したデータ送信無線装置で
は、データ送出後T1タイマをONし、T1タイマがタ
イムオーバーになるまで確認を待つ。しかし、図7に示
すようにデータ受信無線装置が送出したRRがデータ送
信無線装置にデータ同様に破損して受信されないので、
データ送信無線装置では、T1タイマがタイムオーバー
となり、ポールビットに1を立てたRRを送出し、T1
タイマをクリアした後に再度スタートさせる。
【0044】もし、ここで再度T1タイマがタイムオー
バーとなるまでに、データ受信無線装置からの応答がな
い場合は、図9に示すように、これと同様の動作を、最
大再送回数N2 回繰り返す。そして、N2 回再送しても
応答が得られない場合、切断処理に移行する。
【0045】データ送信無線装置よりRRを受けたデー
タ受信無線装置は、RRで示される送信状態変数(デー
タ送信無線装置が送出したデータIの数+1の値を示す
変数)と同装置内にもつ受信状態変数(データ受信無線
装置が正しく受信できたデータIの数+1の値を示す変
数)の照合を行う。そして、この2つの値が異なってい
る場合、受信状態変数を受信シーケンス番号として乗せ
たRejコマンドをデータ送信無線装置に対して送出
し、再送要求を行う。
【0046】このRejコマンドを受けたデータ送信無
線装置は、Rejに含まれる受信シーケンス番号に相当
するデータI1-5 を再送し(今回の例ではポールビット
に1を立てているので、データ受信無線装置からのRR
の受信を待機する)、送信状態変数と一致した受信シー
ケンス番号をもったレスポンスの受信を待ち、同信号を
受信した時点で、次のデータIの送出を再開する。
【0047】図8においては、SRej(Selective Re
ject)手順について示しており、以下にRejと異なる
動作のみ説明を行う。SRejでは、図8のポールビッ
トが立っていないデータI1-3 が破損し、次いで、デー
タI1-4 が正常に受信された場合、データ受信無線端末
は、データI1-3 のみの再送を要求するために、破損さ
れたデータの受信番号を示すパラメータを乗せたSRe
jをデータ送信無線装置に送出する。
【0048】この信号を受信したデータ送信無線装置
は、現在送信データ送出後、すぐにSRejで示された
データIを再送し、その後、送信順序番号に従ったデー
タIの送信動作へ戻る。
【0049】しかしながら、上記従来例では、データの
伝送手順において、各々の再送手順をもつことにより、
データの伝送自体は実現されるが、最大パケット長が固
定であることから、最大パケット長は無線区間の電波伝
搬状態の変化とスループットを考慮にいれて設定され、
大量のデータを送受信するに当たっては、最大パケット
長のデータを、1Iフレームとして送受信される。この
ため、無線区間の電波伝搬状態に関わらず一定量のデー
タが送受信され、電波伝搬状態が悪いときは、データを
破損する確立が上昇し、スループットの低下を招き、ま
た、電波伝搬状態がよいときでも送信データの容量が一
定であることから、スループットの向上は望めないとい
った問題点がある。
【0050】そこで、この第2実施例では、データの送
受信動作時において、Iフレームの再送回数により、無
線区間の電波伝搬状態を判断し、最大データパケット長
の値を増減させる手段を設けたことにより、空間の電波
の伝搬状況が回復するまでの間は、最大データパケット
長を小さくすることで、1パケット当たりにおける誤り
の起こる確立を低減することにより、無駄な再送動作を
省くことができ、簡単な制御でスループット向上が得ら
れ、さらに、再送手順に要する送信データバッファ容量
の節約も可能となり、装置の小型化、ローコスト化も図
ることができる無線データ通信装置を提供するものであ
る。
【0051】図10は、データの送受信動作および最大
データパケット長の可変動作を示す状態遷移図であり、
図11は、最大データパケット長の増減制御を示すフロ
ーチャートである。
【0052】図10において、データ送信無線装置にお
けるエラーカウンタは、無線区間制御回路(図示せず)
内にあるカウンタであり、図11のフローチャートに示
すように、Iフレームの再送要求毎に+1を行い、予め
設定された値(本実施例では5の値)になるとクリアさ
れ、また、Iフレームが正常に送受信される毎に−1さ
れ、最小0の値をとるものである。
【0053】また、最大データパケット長レジスタは、
エラーカウンタと同様に、無線区間制御回路内に設けら
れ、最大データパケット長を示すレジスタであり、この
値に応じたデータ長のIフレームの送信を行う。最大デ
ータパケット長は、Iフレームの再送動作でエラーカウ
ンタの値が設定値と同一になると減算され、最小256
Byteの値をとり、正常Iフレーム送出で、エラーカ
ウンタの値が0の時、加算を行い、本実施例においては
最大4kByteの値をとる。
【0054】以下に具体的な動作について説明を行う。
【0055】まず、データ送信無線装置は、図10に示
すようにエラーカウンタの値が0、最大データパケット
長の値が2kByteとなっていた場合、無線区間制御
回路からは、2kByteのデータ長をもつIフレーム
1-1 〜I1-4 と、Pbit=1(確認要求ビット=
1)のI1-5 を送信する。
【0056】データ受信無線装置では、I1-3 の受信フ
レームデータが破損しているので、I1-4/1-5 のIフレ
ームは廃棄し、I1-3 から再送要求Rej信号を送出す
る(S1)。これを受けたデータ送信無線装置は、無線
区間制御装置により、エラーカウンタの値を+1し(S
2)、再度I1-3 から送信を行う。ここで再送されたI
1-3/1-4 のIフレームは正常受信されるが、I1-5 のフ
レームが再度データ破損されているので、再度再送要求
Rej信号を送出する(S1)。
【0057】これを受けたデータ送信無線装置は、前述
と同様に、エラーカウンタの+1を行い(S2)、再度
2kByteのデータ長のIフレームの再送を行う。そ
して、この再送動作が繰り返し行われ、エラーカウンタ
の値が5になると(S3)、エラーカウンタをクリアし
た後(S4)、無線区間制御回路は、最大データパケッ
ト長レジスタの値を見て、最大データパケット長が25
6Byteでなければ(S5)、最大データパケット長
を予め設定されている1つ減算した値(図示の場合、1
kByte)に設定した後(S6)、この1kByte
のデータ長をもつ最大データパケット長のIフレーム送
信を行う。
【0058】ここで最大データパケット長レジスタの値
は、最小256Byteをとり、無線区間制御回路から
送出されるIフレームは最小256Byteのデータ長
となる。この256Byteのデータ長をもつIフレー
ムを受信したデータ受信無線装置は、データが正常に受
信されていれば、受信確認信号RRを送出する。そし
て、データ送信無線装置では、このRRを受信した時点
で、エラーカウンタの値を検出し、もしこの値が0でな
ければ(S7)、エラーカウンタの値から1を引き(S
8)、再度Iフレームの送出を行う。
【0059】この正常通信動作が繰り返され、エラーカ
ウンタの値が0でRRの受信がなされると(S7)、最
大データパケット長が4kByteでないことを確認し
て(S9)、無線区間制御回路は最大データパケット長
レジスタの値を、予め設定された1を加えた値(図では
512Byte)に再設定し(S10)、512Byt
eのデータ長をもつIフレームを続けて送出し、受信確
認信号を待機する。
【0060】また、正常にIフレームの送受信が行われ
続けた場合は、最大データパケット長は4kByte
(この値は、任意に設定される)を最大として設定され
る。
【0061】なお、以上の第2実施例では、エラーカウ
ンタの上限設定値は固定であるが、再送要求の発生状況
に応じて上限の値を可変にすることも可能である。ま
た、最大データパケット長の監視、例えば最大データパ
ケット長が256Byteに固定されたままであるにも
かかわらず、再送要求が受信され続けている等の状態に
対する監視を行うことにより、急激な電波伝搬状態の劣
化が認識できることから、無線区間制御回路において、
伝搬状況の劣化が激しいときに、一時通信を中断する等
のプロトコルを加えることも可能である。
【0062】また、最大データパケット長の可変動作と
並行して、最大データパケット長の値が最小の値を取り
続けた場合に、アウトスタディング数(受信確認応答を
受けずに、Iフレームを送信できる最大数を示す値)を
減算させることにより、実質的に再送回数を減らすこと
や、最大データパケット長が最大の値を取り続けたとき
に、アウトスタディング数を加算することにより、確認
応答の回数を減らすといったプロトコルを加えることも
可能である。
【0063】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。
【0064】従来、免許不要の無線通信端末において
は、その端末を識別するために通信端末のチャネルコー
ド以外に、公的に定められた端末識別コードの送出が電
波法等により義務づけられており、この識別コードは通
信チャネルとは独立した制御チャネルにより、通信開始
時の通信チャネルの選択手順の前に送出される。
【0065】また、スペクトラム拡散通信装置において
は、この識別コードを送出する手段としては前例はない
が、通信チャネルとは別に、狭帯域通信チャネルを制御
チャネル用としてもたせ、端末識別コードを狭帯域信号
により送出する方法や、通信チャネルによるデータの送
出前に端末識別コードの送出を行うなどの方法が考えら
れる。
【0066】しかしながら、このような方法において、
スペクトラム拡散通信装置で、狭帯域信号チャネルを用
いて識別コードを送出する構成の場合、電波の管理面か
らは、従来の狭帯域通信装置と同様に識別コードを送出
することから、管理しやすいという利点はあるものの、
スペクトラム拡散通信手段以外に、狭帯域通信手段を装
置内に組み込む必要があることから、装置の小型化が図
りにくくなり、また、識別コードを狭帯域信号で送出す
ることから、スペクトラム拡散通信方式の利点である対
ノイズ性が損なわれる等の問題点がある。
【0067】また、通信チャネルにおいて、データの送
出前に識別コードを送出する方法においては、パケット
データとの合間に識別コードを挿入することから、パケ
ットデータ制御回路においてデータの分離が必要とな
り、汎用の通信用LSIによるプロトコル制御が困難と
なることから、LSIの開発が必要となり、開発期間お
よび開発コストの増加を伴うといった問題点がある。
【0068】さらに、一組固定の通信装置のように、各
々の通信端末が固定の拡散符号を使用する装置構成の場
合には問題がないが、送信側と受信側とでN:n(Nお
よびnは、任意の整数)の通信端末により構成がなされ
るようなシステムの場合、使用される拡散符号が可変と
なることから、電波の管理が困難となるという問題が生
じる。
【0069】そこで、この第3実施例は、通信装置の識
別コードを送信するためのスペクトラム拡散符号発生手
段と、データの送受信を行うためのスペクトラム拡散符
号発生手段と、これら符号発生手段による各符号に対し
て、独立した同期および復調を行う同期/復調手段とを
有し、各チャネルにおいて、識別コードデータの処理と
パケットデータの処理制御とを独立して行う構成とした
ものである。
【0070】これにより、パケットデータの処理に関し
ては、汎用の通信LSIを用いることが可能となり、開
発コストおよび開発期間の短縮が図れ、また、パケット
データ用拡散符号と識別信号用拡散符号とが異なること
から、データ通信時において、端末識別コードとパケッ
トデータとを同時に送出する構成をとることも可能とな
り、パケットデータの送信制御が簡略化され、しかもデ
ータ通信のスループットの向上を図ることも可能とな
る。
【0071】また、電波の管理に関しても、定められた
拡散符号により拡散された識別コードにより送出される
ことから、容易な管理を可能とするものである。
【0072】図12は、この第3実施例の構成を簡略化
して示すブロック図である。
【0073】制御回路101は、識別コードおよび無線
区間の制御を行うための回路であり、この制御回路10
1内には、シリアル・コミュニケーション・インターフ
ェイス(以下、SCIという)101−1が組み込まれ
ている。
【0074】パケットプロトコル制御回路102は、デ
ータをパケットで送受信するための制御回路であり、可
変符号発生回路5は、制御回路1から指示されたデータ
通信チャネルに対応した拡散符号を発生させるための回
路である。また、符号発生回路6は、端末識別コードを
送出するためのチャネルに対応した固定の拡散符号を発
生する回路であり、インターフェイス107は、スペク
トラム拡散通信装置によりデータを伝送するデータ伝送
装置とのインターフェイスをとるためのものである。
【0075】SAWコンボルバ103は、データ通信チ
ャネルの同期を簡略化するためのものであり、同期回路
110は、SAWコンボルバ103の出力からクロック
を再生するための回路である。復調回路108は、デー
タ通信チャネルのデータを復調するための回路であり、
マッチドフィルタ104は、端末識別信号の同期を簡略
化するためのものであり、復調回路109は、制御信号
を含む端末識別コードを復調するための回路である。
【0076】図13は、本実施例において最も基本とな
る1:1の接続動作のシーケンスを示す説明図であり、
図14は、本実施例の特徴的機能を表すために通信装置
A、B、Cの3台がアクセス動作を行う場合のシーケン
スを示す説明図である。
【0077】以下、最初にスペクトラム拡散通信装置の
送信動作および受信動作を図13に基づいて説明し、次
いで図14に従って信号の流れを追って説明する。
【0078】まず、初めにインターフェイス107より
送信要求信号111−1が制御回路101に対して送出
されると、制御回路101は、予めスペクトラム拡散通
信装置に割り当てられた端末識別コードを、同回路内の
SCI101−1に対し送出する。
【0079】これを受けたSCI101−1は、符号発
生回路106に対しデータ送信信号を出力した後に、制
御回路101より与えられた端末識別コードを送出す
る。SCI101−1により送出された端末識別コード
は、符号発生回路106内で1次変調された後、ミキサ
に送出され、キャリアを変調し、空間上に識別コード1
11−2として送信される。
【0080】この出力された識別コード111−2は、
スペクトラム拡散通信装置の受信回路に入力され、マッ
チドフィルタ104、SAWコンボルバ103、復調回
路108に入力される。
【0081】しかし、識別コード111−2は、端末識
別コード用拡散符号により変調されているために、この
受信データはマッチドフィルタ104の出力のみに出力
される。このマッチドフィルタ104の出力は、復調回
路109に入力されて復調され、受信側のSCI101
−1に入力される。この識別コード111−2を受信し
たSCI101−1は、このデータを制御回路101に
送出し、これを受けた制御回路101は、現在パケット
プロトコル制御回路102内でリンクの接続がされてい
ないことを確認した後、現在未使用の拡散符号をキャリ
アセンス回路(図示せず)により選択し、この拡散符号
を可変拡散符号発生回路5に符号割当信号111−4と
して送出するとともに、受信側スペクトラム拡散通信装
置に割り当てられた端末識別コード111−3と、選択
された拡散符号情報とをSCI101−1に送出し前述
と同様の手順により、発呼要求側スペクトラム拡散通信
装置の識別コード信号111−3として送出する。
【0082】また、拡散符号割当信号111−4を受け
た可変符号発生回路105は、SAWコンボルバ103
に対し、時間軸上で反転した拡散符号を出力するととも
に、復調回路108に対しては、反転しない拡散符号を
送出する。
【0083】着呼側スペクトラム拡散通信装置より送信
された識別コード111−3を受信した発呼側スペクト
ラム拡散通信装置では、やはり前述と同様の手順によ
り、着呼側端末識別コードおよび通信チャネルの拡散符
号割当情報を制御回路101に対して通知する。
【0084】この信号を受けた発呼側制御回路101
は、割り当てられた拡散符号情報を可変符号発生回路1
05に対し、符号割当信号111−5として送出し、次
いで、パケットプロトコル制御回路102に対し、発呼
要求許可信号を送出する。
【0085】これを受けたパケットプロトコル制御回路
102は、リンクの接続要求信号を可変符号発生回路1
05に対して送出する。このリンク接続要求信号を受け
た可変符号発生回路106は、先に割り当てられた拡散
符号により1次変調を行い、これをミキサに送出し、発
呼要求信号111−6としてデータ通信チャネルより送
出する。
【0086】この発呼要求信号111−6を受けた着呼
側スペクトラム拡散通信装置では、前述と同様に、受信
波が、マッチドフィルタ4とSAWコンボルバ3、復調
回路8に入力される。
【0087】マッチドフィルタ104に入力された発呼
要求信号111−6は、データ通信チャネル用拡散符号
により拡散されているためにマッチドフィルタ出力は出
力されない。また、SAWコンボルバ103に入力され
た発呼要求信号111−6は、前記したように、時間軸
上で反転された拡散符号と相関がとられ、相関出力が出
力される。この相関出力を受けた同期回路110は、ク
ロックの再生および符号発生タイミングの抽出を行い、
可変符号発生器105に対し与える。
【0088】この信号により、同期した拡散符号を復調
回路108に与えることにより、データの復調がなされ
る。この復調された発呼要求信号111−6は、着呼側
パケットプロトコル制御回路102に入力される。この
信号を受けたパケットプロトコル制御回路102は、イ
ンターフェイス107に対して着呼要求信号111−8
を送出し、着呼確認信号111−9の受信を待つ。そし
て、着呼確認信号111−9がインターフェイス107
より受信されると、前述と同様にして着呼確認信号11
1−7を送出する。
【0089】もしこのとき、インターフェイス107よ
り着呼拒否信号が受信されると、パケットプロトコル制
御回路102は、発呼要求スペクトラム拡散通信装置に
対し、発呼拒否信号を送出するとともに、制御回路10
1に対し、着呼拒否信号を送出する。
【0090】これを受けた制御回路101は、可変符号
発生回路105に対し、受信用拡散符号停止信号を送出
し、初期状態に戻る。この信号を受けた可変拡散信号発
生回路5は、着呼拒否信号送出後初期状態に戻る。
【0091】着呼確認信号111−7を受けた発呼側ス
ペクトラム拡散通信装置では、前記同様の受信動作によ
りパケットプロトコル制御回路2に信号が出力される。
これを受けたパケットプロトコル制御回路102は、イ
ンターフェイス107に対し、接続完了信号111−1
0を出力する。この信号に対し、インターフェイス10
7は、送信データ111−11から送信を開始し、送信
データ数がある規定の数に達した時点で、確認応答11
1−3の受信を待機する。確認応答111−14を受け
ると、再びデータ111−15の送信を始めることにな
る。
【0092】次に、図14に基づいて説明する。スペク
トラム拡散通信装置A−B間では、上記手順による通信
動作が行われている。そして、スペクトラム拡散通信装
置Cより、端末識別コード送信用拡散符号により拡散さ
れた識別コードが送信された場合、スペクトラム拡散通
信装置Bでは、スペクトラム拡散通信装置A、Cからの
信号を受信する。このときデータ通信チャネルでは、予
め割り当てられた拡散符号により変調されたデータ、す
なわちスペクトラム拡散通信装置Aからのデータのみが
復調されてパケットプロトコル制御回路102に入力さ
れ、データの送受信は継続される。
【0093】また、マッチドフィルタ104側から復調
された識別コード信号は、SCI101−1から制御回
路101に入力される。これを受けた制御回路101
は、パケットプロトコル制御回路102が現在リンク接
続中であることから、受信識別コードをウエイト端末コ
ードとして記憶し、スペクトラム拡散通信装置Cに対
し、端末識別信号およびBUSY信号を出力する。そし
て、パケットプロトコル制御回路102が接続中のリン
クの切断が行われた時点で、ウエイト端末識別コードの
端末に対し、BUSY解除信号を送出し、上記同様の手
順により、データ通信チャネルによるデータ通信を開始
する。
【0094】なお、以上の第3実施例においては、端末
識別コード送信用拡散符号として1種類のみで説明した
が、システムの収容端末数に応じて、複数割り当てるこ
とも可能である。また、端末識別コード用のチャネルの
復調手段として、マッチドフィルタを用いているが、S
AWコンボルバを用いた場合においても同様の効果が得
られる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、無線区間で送受信されるフレーム同期信号
を、複数のデータチャネルにより構成されるブロックの
先頭に持たせた同期ビットに割り当て、複数のブロック
により1つのフレームを構成し、通信動作開始時におい
て、上記同期ビット以外の各ブロックに設けた各々デー
タ通信チャネルに、プリアンブルパターンを送出し、こ
のプリアンブルパターンによる初期同期捕捉を行うとと
もに、フレーム同期ビットの存在によりSAWコンボル
バから出力される1/2周期コンボリューション出力を
利用して高速フレーム同期捕捉を行うことにより、各デ
ータチャネルの同期捕捉時間を短縮させるという効果が
ある。
【0096】また、本発明の請求項2によれば、初期同
期捕捉終了を示すフレームとして、フレーム同期ビット
に続くデータチャネルをプリアンブルパターンにし、そ
の次のデータチャネルに、例えば時アドレス等の初期同
期捕捉表示コードを送出し、その後のデータチャネルに
再度プリアンブルパターンを送出するような同期確立表
示フレーム構成にすることにより、初期同期捕捉および
フレーム同期捕捉後任意のタイミングでフレーム送出が
可能となり、これにより、エアリンク接続動作への移行
が早くなり、エアリンク接続に必要な時間の短縮が図れ
るという効果がある。
【0097】また、本発明の請求項3によれば、データ
の送受信動作時において、Iフレームの再送回数によ
り、無線区間の電波伝搬状態を判断し、最大データパケ
ット長の値を増減させる手段を設けたことにより、空間
の電波の伝搬状況が回復するまでの間は、最大データパ
ケット長を小さくすることで、1パケット当たりにおけ
る誤りの起こる確立を低減することにより、無駄な再送
動作を省くことができ、簡単な制御でスループット向上
が得られ、さらに、再送手順に要する送信データバッフ
ァ容量の節約も可能となり、装置の小型化、ローコスト
化も図ることができる効果がある。
【0098】また、アウトスタディング数の増減制御を
組み込むことにより、スループットの向上が図れ、なお
かつ、アウトスタディング数の監視を行うことにより、
通信不可能な電波伝搬状態の時には、通信を一時中断す
ることも可能となり、本システムが他のシステムに悪影
響を与えることがなくなり、電波の有効利用も図れると
いう効果も得られる。
【0099】また、本発明の請求項4によれば、通信装
置の識別コードを送信するためのスペクトラム拡散符号
発生手段と、データの送受信を行うためのスペクトラム
拡散符号発生手段と、これら符号発生手段による各符号
に対して、独立した同期および復調を行う同期/復調手
段とを有し、各チャネルにおいて、識別コードデータの
処理とパケットデータの処理制御とを独立して行うこと
により、パケットデータの処理に関しては、汎用の通信
LSIを用いることが可能となり、開発コストおよび開
発期間の短縮が図れ、また、パケットデータ用拡散符号
と識別信号用拡散符号とが異なることから、データ通信
時において、端末識別コードとパケットデータとを同時
に送出する構成をとることも可能となり、パケットデー
タの送信制御が簡略化され、しかもデータ通信のスルー
プットの向上を図ることができる効果がある。
【0100】また、端末識別コードが独立して送受信で
きることから、識別信号を一定時間毎に送出する場合に
おいて、制御回路内でタイマを設けることにより、簡単
に実現することが可能となる等、仕様の変更が容易に行
えるという効果も得られる。さらに、電波の管理に関し
ても、定められた拡散符号により拡散された識別コード
により送出されることから、比較的容易に管理すること
が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるスペクトラム拡散通
信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記第1実施例のスペクトラム拡散通信装置に
おける初期同期/フレーム同期捕捉のための回路構成を
示すブロック図である。
【図3】上記第1実施例で用いられる無線区間で送受信
されるデータのフレーム構成例を示す説明図である。
【図4】上記第1実施例で用いられるエアリンク接続手
順動作のシーケンスを示す説明図である。
【図5】上記第1実施例の初期同期捕捉およびフレーム
同期捕捉回路における動作を示したタイミングチャート
である。
【図6】従来のデータ通信動作を説明する説明図であ
る。
【図7】従来のHDLCにおけるRej手順の一例を示
す説明図である。
【図8】従来のHDLCにおけるSRej手順の一例を
示す説明図である。
【図9】従来のHDLCにおけるRej手順中で切断終
了した場合の例を示す説明図である。
【図10】本発明の第2実施例におけるデータの送受信
動作および最大データパケット長の可変動作を示す状態
遷移図である。
【図11】上記第2実施例の最大データパケット長の増
減制御を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第3実施例におけるスペクトラム拡
散通信装置の構成を簡略化して示すブロック図である。
【図13】上記第3実施例において最も基本となる1:
1の接続動作のシーケンスを示す説明図である。
【図14】上記第3実施例の特徴的機能を表すために通
信装置A、B、Cの3台がアクセス動作を行う場合のシ
ーケンスを示す説明図である。
【符号の説明】 4…外部インターフェイス、 5…インターフェイス制御回路、 6…フレーム構成回路、 7…無線部、 8…初期同期/フレーム同期回路、 9…フレーム分割回路、 10…制御回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SAWコンボルバを用いてスペクトラム
    拡散通信を実現する装置において、 無線区間で送受信されるフレーム同期信号を、複数のデ
    ータチャネルにより構成されるブロックの先頭に持たせ
    た同期ビットに割り当て、複数のブロックにより1つの
    フレームを構成するフレーム構成手段と;通信動作開始
    時において、上記同期ビット以外の各ブロックに設けた
    各々データ通信チャネルに、プリアンブルパターンを送
    出するプリアンブルパターン送出手段と;上記プリアン
    ブルパターンによる初期同期捕捉を行う初期同期捕捉手
    段と;フレーム同期ビットの存在によりSAWコンボル
    バから出力される1/2周期コンボリューション出力を
    利用して高速フレーム同期捕捉を行うフレーム同期捕捉
    手段と;を有することを特徴とする無線データ通信装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 初期同期捕捉終了を示すフレームとして、フレーム同期
    ビットに続くデータチャネルをプリアンブルパターンに
    し、その次のデータチャネルに、初期同期捕捉表示コー
    ドを送出し、その後のデータチャネルに再度プリアンブ
    ルパターンを送出するプリアンブルパターン送出手段
    と、初期同期捕捉およびフレーム同期捕捉後、一定のタ
    イミングでフレーム送出制御を行うフレーム送出制御手
    段とを有することを特徴とする無線データ通信装置。
  3. 【請求項3】 無線区間の伝搬状態に応じ、1パケット
    で送信できる最大データパケット長の値を示す定数をデ
    ータの送受信状態に応じて増減する定数設定手段と、上
    記定数の設定値に従ったデータ長のパケットの送受信を
    行う通信制御手段を有することを特徴とする無線データ
    通信装置。
  4. 【請求項4】 通信装置の識別コードを送信するための
    スペクトラム拡散符号発生手段と、データの送受信を行
    うためのスペクトラム拡散符号発生手段と、上記各符号
    発生手段の符号に対して独立した同期および復調を行う
    同期/復調手段とを有することを特徴とする無線データ
    通信装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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