JPH06189354A - 緊急電話アダプタ装置 - Google Patents

緊急電話アダプタ装置

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JPH06189354A
JPH06189354A JP6696591A JP6696591A JPH06189354A JP H06189354 A JPH06189354 A JP H06189354A JP 6696591 A JP6696591 A JP 6696591A JP 6696591 A JP6696591 A JP 6696591A JP H06189354 A JPH06189354 A JP H06189354A
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JP
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emergency
call
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Application number
JP6696591A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Kotani
能啓 小谷
Toshiyuki Yoshikawa
俊幸 吉川
Takaaki Ikeda
高章 池田
Hidefumi Kishimoto
英史 岸本
Toshiyuki Sano
敏之 佐野
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KIGYO TSUSHIN SYST ENG KK
Toshiba Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
KIGYO TSUSHIN SYST ENG KK
Toshiba Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】緊急連絡先に対し内線から特番をダイヤルせず
に直接緊急通報を行なえ、かつ緊急連絡先からの呼返し
に対し緊急通報を行なった内線を確実に呼返すことがで
き、しかもこれらを構内交換機には手を加えずに実現す
ることである。 【構成】緊急電話機能を有した構内交換機EXの予め定
めた緊急用内線ELnに緊急電話アダプタ装置ADを接
続し、この装置ADにより、構内交換機EXから緊急用
内線ELnを介して緊急着呼が発生した場合に専用の局
線ESLを介して緊急用連絡先を発呼するとともに、こ
の緊急用連絡先が応答した場合にこの緊急用連絡先と緊
急用内線ELnとの間を接続するようにし、かつ上記緊
急発呼を行なった内線EL1の終話後に上記緊急連絡先
から呼返しが発生した場合に、構内交換機EXに対し呼
返しの発生を通知して、上記緊急発呼を行なった内線E
L1に対する呼返しを行なわせるようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構内交換機が有する緊
急電話機能をさらに拡充するための緊急電話アダプタ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、事業所やオフィス等においては種
々の構内交換機が使用されており、その中に緊急電話機
能を有したものがある。緊急電話機能とは、内線電話機
が例えば警察通報に対応する“110”や消防通報に対
応する“119”をダイヤルした場合に、構内交換機の
特定の内線に接続された緊急用電話機を呼出して緊急通
話を可能とし、かつ上記緊急発呼を行なった内線電話機
がオンフックした後も、緊急用電話機が終話するまでの
間は上記緊急発呼を行なった内線電話機に対する呼返し
を行なえるようにした機能である。このような機能を備
えていれば、例えば事業所内で事故が発生した場合に、
通常の警察通報である“110”や消防通報である“1
19”をそのままダイヤルすることにより警備室等を呼
出すことができ、事故に対し事業所内で迅速に対応する
ことが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の緊急電話機能を有した構内交換機には次のような
改善すべき課題があった。すなわち、事業所内の警備室
ではなく警察署または消防署等の緊急連絡先に直接通報
しようとする場合には、“110”や“119”などの
緊急電話番号をダイヤルする前に、構内交換機に局線を
捕捉させるために“0”等の特番をダイヤルしなければ
ならない。このため、ダイヤル操作が面倒であるととも
に、特番をダイヤルする分だけ通報が遅れることにな
る。これは、一刻を争う緊急通報の場合には非常に好ま
しくない。また、緊急通報の場合通報者は慌てているこ
とが多いため、特番のダイヤル操作を忘れることがあ
る。このような場合、通報者は特番のダイヤル操作を忘
れていることに気付くまで繰り返し“110”や“11
9”を直接ダイヤルすることになり、その結果緊急連絡
先への通報が大幅に遅れることになる。
【0004】また、緊急連絡先への通報が一旦終了して
通報者がオンフックしたのちに緊急連絡先から呼返しが
発生した場合、この呼返しは構内交換機にとっては通常
の着信呼として扱われるため、緊急連絡先への通報に用
いた加入者回線がダイレクトインライン(DIL)の場
合には一般に局線中継台に着信され、ダイヤルインの場
合には着信先電話機の番号が送られて来ないのでどこに
も着信されない。このため、局線中継台の交換手や緊急
連絡先の担当者が緊急通報を行なった通報者を知らない
限り、緊急連絡先の担当者は通報者と再度通話を行なう
ことができない。つまり、通報者への直接の呼返しが行
なえないことになる。
【0005】さらに、上記のように特番をダイヤルして
緊急連絡先に対し直接緊急通報を行なった場合、その通
報者が事業所内の警備防災担当者等に対し別途通報を行
なわない限り、警備防災担当者は事故の発生を知ること
ができない。このため、警備防災担当者による迅速な対
応が不可能になる。
【0006】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、緊急連絡先に対し内線か
ら特番をダイヤルすることなく直接緊急通報を行なえる
ようにするとともに、緊急連絡先からの呼返しに対し緊
急通報を行なった内線を確実に呼返せるようにし、しか
もこれらを構内交換機には一切手を加えずに実現するこ
とができる緊急電話アダプタ装置を提供することにあ
る。
【0007】また本発明の他の目的は、外部の緊急連絡
先への緊急通報と同時に構内の警備防災担当者への通報
も行なえるようにし、これにより構内の警備防災担当者
による迅速な対応を可能にする緊急電話アダプタ装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、緊急電話機能を有した構内交換機の予め定
めた緊急用内線に緊急電話アダプタ装置を接続し、この
緊急電話アダプタ装置に緊急発呼転送手段および呼返し
転送手段をそれぞれ設ける。そして、緊急発呼転送手段
により、上記構内交換機から緊急用内線を介して緊急着
呼が発生した場合に専用の局線を介して緊急用連絡先を
発呼するとともに、この緊急用連絡先が応答した場合に
この緊急用連絡先と上記緊急用内線との間を接続するよ
うにし、かつ上記緊急発呼を行なった内線の終話後に上
記緊急連絡先から呼返しが発生した場合に、上記呼返し
転送手段により構内交換機に対し呼返しの発生を通知し
て、上記緊急発呼を行なった内線に対する呼返しを行な
わせるようにしたものである。
【0009】また上記他の目的を達成するために本発明
は、構内交換機から緊急用内線を介して緊急着呼が発生
した場合に、緊急発呼転送手段によりその旨を可聴表示
手段および可視表示手段の少なくとも一方の手段により
表示するようにしている。
【0010】
【作用】この結果本発明によれば、内線から特番を省略
して緊急発呼を行なうと、緊急電話アダプタ装置に緊急
着呼が発生し、この緊急電話アダプタ装置からそれ専用
の局線を介して外部の緊急連絡先が呼び出されることに
なる。このため、通報者は内線から特番をダイヤルせず
に直接外部の緊急連絡先を呼出して緊急通報を行なうこ
とが可能となり、これにより簡単かつ迅速な緊急通報を
行なうことができる。また、通報者が仮に慌てていても
確実に緊急通報を行なうことができる。
【0011】さらに、緊急連絡先から呼返しが発生した
場合には、緊急電話アダプタ装置から構内交換機にそれ
に適応した形態で呼返しが伝えられ、これにより緊急通
報を行なった内線に対し呼返しが行なわれることにな
る。したがって、緊急連絡先の呼返しに対し緊急通報を
行なった内線を呼返すことが可能となり、これにより緊
急連絡先の担当者と緊急通報者との再通話を確実に行な
うことができる。
【0012】さらに、内線から外部の緊急連絡先に対す
る緊急通報が発生した場合、緊急電話アダプタ装置にお
いてその旨が表示されるので、この表示により事業所の
警備防災担当者は事故等が発生したことを知ることがで
きる。したがって、事故に対し警備防災担当者による迅
速な対応が可能となる。
【0013】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明の一実施例における緊急電話アダプ
タ装置を接続した構内交換網の概略構成図である。
【0014】同図において、構内交換機(PBX)EX
はクロスポイントスイッチ部SWと、複数のライン回路
LC1〜LCnおよび局線トランクST1〜STmと、
中央制御部CCと、この中央制御部CCが使用する制御
プログラムおよび制御データを記憶した記憶部MEMと
を備えている。上記各ライン回路LC1〜LCnのうち
ライン回路LC1〜LCn-1 には、それぞれ内線EL7
1〜7n-1 を介して電話機等の内線端末TEL1〜TE
Ln-1 が接続されている。一方、局線トランクST1〜
STmにはそれぞれ局線SL1〜SLmが接続され、こ
れらの局線SL1〜SLmは図示しない局交換機に接続
されている。
【0015】中央制御部CCは、その制御機能として通
常の接続制御手段に加えて緊急電話制御手段を有してい
る。通常の接続制御手段は、内線端末TEL1〜TEL
n-1の発信および局線SL1〜SLmからの着信に伴
い、内線端末TEL1〜TELn-1 相互間および内線端
末TEL1〜TELn-1 と局線SL1〜SLmとの間を
それぞれクロスポイントスイッチSWにより接続制御す
るものである。
【0016】緊急電話制御手段は、内線端末TEL1〜
TELn-1 から緊急発呼が発生した場合に、予め定めた
緊急用の内線ELnに対し緊急用の着信呼出しを行なっ
て、上記緊急発呼した内線端末と上記緊急用の内線EL
nに接続された緊急用の端末とを接続するとともに、こ
の緊急用の端末から呼返しが発生した場合に、緊急発呼
した内線端末を呼返して両端末間を再接続させるもので
ある。
【0017】ところで、上記各ライン回路lc1〜LC
nのうちライン回路LCnには、緊急用の内線ELnを
介して緊急電話アダプタ装置ADが接続してある。この
緊急電話アダプタ装置ADは例えば警備室に設置され
る。そして、上記緊急電話アダプタ装置ADは、構内交
換機EXから緊急用の着信呼出しが発生した場合に、緊
急連絡先を呼出してこの緊急連絡先と緊急用の内線EL
nとの間を接続する機能と、緊急連絡先から呼返しが発
生した場合に、構内交換機EXにこの呼返しの発生を伝
えて、緊急発呼した内線端末を呼返すための機能とを有
し、これらの機能を実行するために構内交換機EXに接
続された上記各局線SL1〜SLmとは異なる緊急用の
局線ESLに接続されている。
【0018】図2は、緊急電話アダプタ装置ADの構成
を示す回路ブロック図である。緊急電話アダプタ装置A
Dは、アダプタユニット10と、網制御ユニット(NC
U)20と、緊急発生表示ユニット30とから構成され
る。
【0019】アダプタユニット10は、内線ELnに対
するインタフェース動作を行なう内線インタフェース回
路11と、緊急用の局線ESLと内線ELnとの間の2
線4線変換を行なうための2線4線変換回路12と、緊
急用の局線ESL側の終話検出を行なう局線終話検出回
路13と、内線ELn側の終話検出を行なう内線終話検
出回路16と、緊急連絡先の電話番号を指定するための
緊急連絡先登録スイッチ14と、制御回路15とを備え
ている。このうち制御回路15は例えばマイクロコンピ
ュータを主制御部として備えたもので、緊急連絡先への
緊急発呼転送制御手段と、呼返し転送制御手段と、緊急
通報表示制御手段とを有している。
【0020】網制御ユニット20は、ダイヤル送出回路
21と、呼返し信号検出回路22とを備えている。ダイ
ヤル送出回路21は、上記アダプタユニット10の制御
回路15から出力される制御信号に応じて、例えばダイ
ヤルパルスまたはDTMF信号からなるダイヤル信号を
発生し、このダイヤル信号を局線ESLへ送出する。呼
返し信号検出回路22は、局線ESLに図示しない局交
換機から送られた呼返し信号を検出し、その検出信号を
上記アダプタユニット10の制御回路15に供給するも
のである。
【0021】緊急発生表示ユニット30は、警報音発生
回路31と、電話番号表示回路32とを備えている。警
報音発生回路31は、例えばスピーカを有し、アダプタ
ユニット10の制御回路15から警報信号が供給された
場合に上記スピーカから警報音を発生する。電話番号表
示回路32は、例えば液晶表示器を有し、制御回路15
から供給される表示制御信号に従って、緊急通報を行な
った内線端末の電話番号を液晶表示器に表示するもので
ある。
【0022】次に、以上のように構成された緊急電話ア
ダプタ装置ADの動作を、制御回路15の制御手順に従
って説明する。いま例えば急病人が発生し、内線端末T
EL1から“119”通報が行なわれたとする。そうす
ると構内交換機EXは、上記内線端末TEL1から送ら
れた“119”のダイヤル信号に対応する内線ELnを
選択し、かつこの場合は緊急発呼であるため、上記内線
ELnに対し緊急用の着信信号を送出する。尚、この緊
急用の着信信号には、断続周期を通常の着信信号と異な
らせたものかあるいは周波数を異ならせたものが用いら
れる。
【0023】一方、待機状態において緊急電話アダプタ
装置ADは、制御回路15により緊急発呼転送制御を実
行している。すなわち、図3に示す如くステップ3aで
内線ELnにおける着信信号の到来監視を行なってい
る。この状態で内線ELnを介して構内交換機EXから
緊急の着信信号が到来すると、ステップ3bに移行して
ここで制御回路15から警報音発生回路31に対し警報
信号を出力するとともに、ステップ3cで電話番号表示
回路32に対し、緊急発呼を行なった内線端末TEL1
の電話番号を表わす情報を供給する。このため、警報音
発生回路31からは警報音が発生され、かつ電話番号表
示回路32には緊急発呼を行なった内線端末TEL1の
電話番号が可視表示される。したがって、警備防災担当
者は上記警報音により緊急事態の発生を知り、かつ電話
番号の表示により緊急事態の発生場所を認識することが
できる。尚、上記緊急発呼を行なった内線端末TEL1
の電話番号は、着信の際に構内交換機EXから通知され
る。
【0024】また、緊急電話アダプタ装置ADの制御回
路15は、ステップ3dで網制御ユニット20に対し制
御信号を出力して局線ESLを捕捉させる。そして、ス
テップ3eで緊急連絡先登録スイッチ14から緊急連絡
先のダイヤル情報を1桁ずつ読み出して、ステップ3f
で緊急連絡先の登録の有無を判定し、この判定の結果緊
急連絡先のダイヤル情報が予め登録されていれば、ステ
ップ3gで網制御ユニット20のダイヤル送出回路21
に対しダイヤル信号を送出させるための制御信号DSを
出力する。このため、ダイヤル信号送出回路21から
は、局線ESLに対し上記ダイヤル情報に応じたダイヤ
ル信号が送出される。また、ステップ3hで構内交換機
EXに対し応答信号を返送することにより、内線端末T
EL1と局線ESLとを接続し、通話路を形成する。
【0025】したがって、図示しない局交換機により緊
急連絡先(この場合には消防署)が呼出され、この呼出
しに対し緊急連絡先のオペレータが応答すると、この緊
急連絡先と緊急発呼を行なった内線端末TEL1との間
が、局交換機、局線ESL、緊急電話アダプタ装置A
D、内線ELn、構内交換機EXおよび内線EL1を介
して接続される。このため、以後上記内線端末TEL1
の発呼者は緊急連絡先のオペレータと通話が可能にな
り、緊急通報の内容を伝えることができる。尚、上記緊
急連絡先登録スイッチ14に緊急連絡先のダイヤル情報
が登録されていない場合には、ステップ3iで着信信号
停止の監視を行なう。この状態で構内交換機EXからの
着信信号が停止すると、待受状態に復帰する。すなわ
ち、以上の動作により、内線端末が特番をダイヤルせず
に緊急連絡先の電話番号を直接ダイヤルしても、外部の
緊急連絡先を呼出すことができる。
【0026】一方、緊急連絡先と、緊急発呼を行なった
内線端末TEL1との間で通話が開始されると、緊急電
話アダプタ装置ADは制御回路15により呼返し転送制
御を実行する。すなわち、制御回路15は図4に示す如
く、ステップ4aおよびステップ4bにより内線端末T
EL1の終話監視および緊急連絡先の終話監視を繰り返
し行なう。これらの終話監視は、内線終話検出回路16
および局線終話検出回路13で、終話信号(例えばビジ
ートーン)が検出されたか否かを監視することにより行
なう。この状態で、緊急通報を終了した内線端末TEL
1の発呼者が一旦オンフックしたとする。そうすると制
御回路15は、ステップ4cで局線ESLを開放したの
ち、緊急連絡先からの呼返しを監視するモードとなり、
ステップ4dおよびステップ4eで緊急連絡先の終話監
視と局線ESLからの呼返し信号の到来監視とを繰り返
し行なう。
【0027】この状態で、いま仮に緊急連絡先が患者等
の状況をさらに詳細に聞くために呼返しを行なったとす
る。そうすると、局交換機から局線ESLを介して上記
呼返しを表わす信号が到来し、この呼返し信号は網制御
ユニット20の呼返し信号検出回路22により検出され
る。この呼返し信号が検出されると制御回路15は、ス
テップ4fで構内交換機EXに対し呼返しが発生した旨
を通知する。この通知は、例えばフッキング信号や特別
に定義された信号を送出することにより行なわれる。こ
れに対し構内交換機EXは、自身が持っている緊急電話
機能により前記緊急発呼を行なった内線端末TEL1に
対し呼返し信号を送出し、これにより内線端末TEL1
を呼び返す。そして、この呼返しに対し内線端末TEL
1がオフフックして応答すると、この内線端末TEL1
と緊急用の内線ELnとの間を再び接続して通話路を形
成する。
【0028】一方、このとき緊急電話アダプタ装置AD
の制御回路15は、ステップ4gにより内線端末の応答
を監視しており、内線端末TEL1が応答したことが検
出されると、ステップ4hで網制御ユニット20に局線
ESLを捕捉させる。かくして、緊急連絡先と緊急発呼
を行なった上記内線端末TEL1とは再度接続され、例
えば緊急通報の詳細を確認するための再通話が可能とな
る。すなわち、以上の動作により、緊急連絡先の呼び返
しに対して、緊急発呼を行なった内線端末TEL1を直
接呼び返すことができる。
【0029】尚、内線端末TEL1と緊急連絡先との間
の通話中に緊急連絡先で先に終話操作が行なわれた場合
には、制御回路15はステップ4bでこの終話を検出し
てステップ4iに移行し、ここで構内交換機EXに対し
終話信号を送出したのち待機状態に復帰する。また、呼
返しの監視モードにおいて緊急連絡先の終話が検出され
た場合にも、制御回路15はステップ4iに移行して構
内交換機EXに対し終話信号を送出したのち待機状態に
復帰する。
【0030】この様に本実施例であれば、構内交換機E
Xの各内線EL1〜ELnのうち、通常は緊急電話機が
接続される内線ELnに緊急電話アダプタ装置ADを接
続し、この緊急電話アダプタ装置ADにより内線からの
緊急発呼を局線ESLへ転送するようにしたので、内線
端末から緊急連絡先の電話番号を直接ダイヤルするだけ
で、特番をダイヤルせずに外部の緊急連絡先を直接呼出
して緊急通報を行なうことができる。したがって、特番
のダイヤル操作を省略できる分だけ簡単かつ早く緊急通
報を行なうことができ、一刻を争う場合に極めて有用で
ある。また、通報者が慌てていても即時緊急通報を行な
うことができる。
【0031】また、緊急連絡先からの呼返しを緊急電話
アダプタ装置ADで中継して構内交換機EXに伝えるよ
うにしたので、緊急連絡先の呼返しに対し緊急通報を行
なった内線端末を呼返すことができる。このため、緊急
連絡先は呼返しにより緊急通報者自身から直接詳細な状
況を聞くことができ、現場の状況を正確かつ迅速に把握
することができる。
【0032】さらに、緊急発呼が発生した場合に、緊急
電話アダプタ装置ADにより警報音を発生しかつ緊急発
呼を行なった内線端末の電話番号を表示するようにした
ので、警備防災担当者に緊急事態の発生を即時明確に報
知することができ、これにより警備防災担当者は警察或
いは消防の係官と協力して適切な対応を迅速に行なうこ
とができる。
【0033】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば、緊急電話アダプタ装置に緊急電話機
を付設し、この電話機を内線および局線に接続すること
により警備防災担当者が緊急通報者と緊急連絡先との通
話を聞くことができるようにしてもよい。また、その際
の構成としては、緊急電話機を緊急電話アダプタ装置A
D内に一体的に組み込むか、或いは緊急電話アダプタ装
置を緊急電話機に一体に組み込むようにしてもよい。こ
の場合、アダプタ装置の内線インタフェース回路は電話
機のものと共用することができ、その分構成を簡単小形
化することができる。
【0034】また、前記実施例では、緊急電話アダプタ
装置ADのアダプタユニット10、網制御ユニット20
および緊急発生表示ユニット30を一つの筐体内に収容
した場合について説明したが、これらのユニットをすべ
て別個の筐体に収容して独立したものとしてもよく、ま
た3個のユニットのうち任意に選択した2個のユニット
を一体化し残りの1個を独立させてもよい。
【0035】さらに、前記実施例では緊急発呼の発呼先
(例えば“110”または“119”)については特に
識別せずに、緊急電話アダプタ装置ADで予め決められ
た緊急連絡先を呼出す場合について述べた。しかし、構
内交換機に、内線端末から送られる電話番号から緊急発
呼先を識別してその識別情報を緊急電話アダプタ装置に
送る機能を持たせることにより、緊急電話アダプタ装置
で上記識別情報から緊急連絡先を識別し、対応する緊急
連絡先を呼出すようにしてもよい。また、構内交換機に
発呼先の識別情報を緊急電話アダプタ装置に送る機能を
持たせることが困難な場合には、内線端末から緊急電話
アダプタ装置へ例えばDTMF信号により発呼先の識別
情報を送るようにしてもよい。
【0036】さらに別の手段としては、構内交換機にお
いて複数の内線を緊急用の内線として確保し、これらの
内線に各々異なる緊急発呼先(例えば“110”または
“119”)を予め割り当て、上記各緊急用の内線にそ
れぞれ緊急電話アダプタ装置を接続することにより、対
応する緊急連絡先に個別に発呼できるようにしてもよ
い。また、その改良形として、上記各緊急用の内線に接
続される複数の緊急電話アダプタ装置の各構成要素のう
ち、網制御ユニットや表示ユニット、制御回路などの共
用化が可能な部分を共用化するようにしてもよい。この
様にすればアダプタ装置の構成を極力簡単かつ小形化す
ることができる。また、この場合局線についても1回線
を共用するようにしてもよい。
【0037】また、緊急電話アダプタ装置を構内交換機
に付設して設けるかまたは構内交換機内に収容するよう
にしてもよい。
【0038】さらに、前記実施例では内線端末および緊
急連絡先の終話監視を、内線終話検出回路16および局
線終話検出回路13を用いて行なう場合について述べ
た。しかし、構内交換機および局交換機に、内線端末お
よび緊急連絡先の終話時にその旨を緊急電話アダプタ装
置に送る機能を持たせることにより、この終話検出回路
を組み込まなくてもよい。
【0039】その他、制御回路の制御手順や制御内容、
緊急発生表示手段の構成や表示内容、アダプタ装置の回
路構成等についても、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施できる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、緊急電話
機能を有した構内交換機の予め定めた緊急用内線に緊急
電話アダプタ装置を接続し、この緊急電話アダプタ装置
に緊急発呼転送手段および呼返し転送手段をそれぞれ設
ける。そして、上記構内交換機から緊急用内線を介して
緊急着呼が発生した場合に、緊急発呼転送手段により、
緊急電話アダプタ装置専用の局線を介して緊急用連絡先
を発呼するとともに、この緊急用連絡先が応答した場合
にこの緊急用連絡先と上記緊急用内線との間を接続する
ようにし、かつ上記緊急発呼を行なった内線の終話後に
上記緊急連絡先から呼返しが発生した場合に、上記呼返
し転送手段により構内交換機に対し呼返しの発生を通知
して、上記緊急発呼を行なった内線に対する呼返しを行
なわせるようにしたものである。
【0041】したがって本発明によれば、緊急連絡先に
対し内線から特番をダイヤルすることなく直接緊急通報
を行なうことができ、かつ緊急連絡先からの呼返しに対
し緊急通報を行なった内線を確実に呼返すことができ、
しかもこれらを構内交換機には一切手を加えずに実現す
ることができる緊急電話アダプタ装置を提供することが
できる。
【0042】また本発明によれば、構内交換機から緊急
用内線を介して緊急着呼が発生した場合に、緊急発呼転
送手段によりその旨を可聴表示手段および可視表示手段
の少なくとも一方の手段により表示するようにしたこと
によって、外部の緊急連絡先への緊急通報と同時に構内
の警備防災担当者への通報も行なうことができ、これに
より構内の警備防災担当者による迅速な対応を可能にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる緊急電話アダプタ装
置を使用した構内交換網の概略構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例に係わる緊急電話アダプタ装
置の構成を示す回路ブロック図。
【図3】図2に示した緊急電話アダプタ装置の制御回路
における制御手順を示すフローチャート。
【図4】図2に示した緊急電話アダプタ装置の制御回路
における制御手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
EX…構内交換機(PBX)、LC1〜LCn…ライン
回路、ST1〜STm…局線トランク、CC…中央制御
部、EL1〜ELn…内線、SL1〜SLm…局線、T
EL1〜TELn-1 …内線端末、AD…緊急電話アダプ
タ装置、ESL…緊急用の局線、10…アダプタユニッ
ト、11…内線インタフェース回路、12…2線4線変
換回路、13…局線終話検出回路、14…緊急連絡先登
録スイッチ、15…制御回路、16…内線終話検出回
路、20…網制御ユニット、21…ダイヤル送出回路、
22…呼返し信号検出回路、30…緊急発生表示ユニッ
ト、31…警報音発生回路、32…電話番号表示回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷 能啓 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 企業通 信システムエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 吉川 俊幸 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 池田 高章 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 岸本 英史 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 佐野 敏之 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内線から緊急発呼が発生した場合にこの
    内線と予め定められた緊急用内線との間を接続するとと
    もに、この緊急用内線から呼返しが発生した場合に上記
    緊急発呼を行なった内線を呼返す機能を有した構内交換
    機の上記緊急用内線に接続される緊急電話アダプタ装置
    であって、 前記構内交換機から緊急用内線を介して緊急着呼が発生
    した場合に、接続されている専用の局線を介して緊急用
    連絡先を発呼するとともに、この緊急用連絡先が応答し
    た場合にこの緊急用連絡先と前記緊急用内線との間を接
    続するための緊急発呼転送手段と、 前記緊急発呼を行なった内線の終話後に前記緊急連絡先
    から呼返しが発生した場合に、前記構内交換機に対し呼
    返しの発生を通知して前記緊急発呼を行なった内線に対
    する呼返しを行なわせる呼返し転送手段とを具備したこ
    とを特徴とする緊急電話アダプタ装置。
  2. 【請求項2】 緊急発呼転送手段は、構内交換機から緊
    急用内線を介して緊急着呼が発生した場合に、その旨を
    可聴表示手段および可視表示手段の少なくとも一方の手
    段により表示することを特徴とする請求項1に記載の緊
    急電話アダプタ装置。
JP6696591A 1991-03-29 1991-03-29 緊急電話アダプタ装置 Pending JPH06189354A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6735285B2 (en) 1998-12-15 2004-05-11 Sbc Properties, L.P. Emergency telephone call notification service system and method
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