JPH0562393B2 - - Google Patents

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JPH0562393B2
JPH0562393B2 JP59233491A JP23349184A JPH0562393B2 JP H0562393 B2 JPH0562393 B2 JP H0562393B2 JP 59233491 A JP59233491 A JP 59233491A JP 23349184 A JP23349184 A JP 23349184A JP H0562393 B2 JPH0562393 B2 JP H0562393B2
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card
data
cards
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key
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Yoshitaka Kamimura
Hiroyuki Ito
Katsuhiro Tsuchida
Hisato Takahashi
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Tateisi Electronics Co
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Priority to AT85113991T priority patent/ATE70650T1/de
Priority to DE3587987T priority patent/DE3587987T2/de
Priority to AT90115247T priority patent/ATE118107T1/de
Priority to EP85113991A priority patent/EP0180948B1/en
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Priority to US07/157,136 priority patent/US4912310A/en
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Priority to HK58596A priority patent/HK58596A/xx
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    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C9/00Individual registration on entry or exit
    • G07C9/20Individual registration on entry or exit involving the use of a pass
    • G07C9/21Individual registration on entry or exit involving the use of a pass having a variable access code
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07FCOIN-FREED OR LIKE APPARATUS
    • G07F7/00Mechanisms actuated by objects other than coins to free or to actuate vending, hiring, coin or paper currency dispensing or refunding apparatus
    • G07F7/08Mechanisms actuated by objects other than coins to free or to actuate vending, hiring, coin or paper currency dispensing or refunding apparatus by coded identity card or credit card or other personal identification means
    • G07F7/10Mechanisms actuated by objects other than coins to free or to actuate vending, hiring, coin or paper currency dispensing or refunding apparatus by coded identity card or credit card or other personal identification means together with a coded signal, e.g. in the form of personal identification information, like personal identification number [PIN] or biometric data
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、次の目次にしたがつて、以下に詳
細に説明される。
(1) 発明の背景 (1.1) 発明の技術分野 (1.2) 従来技術の説明 (2) 発明の概要 (2.1) 発明の目的 (2.2) 発明の構成、作用および効果 (3) 実施例の説明 (3.1) ホテル・カード・ロツク・システムの概要 (3.2) カードの種類とそれらの保安性のレベル (3.3) カード・データと解錠方法 (3.4) カード発行コンソールの構成 (3.5) オーソライゼーシヨン・カードの発行およ
び初期データ設定の概要 (3.6) カード発行コンソールのメイン・ルーチン
およびGRカードを用いた処理 (3.7) グランド・オーソライゼーシヨン(GR)
カードの発行処理 (3.8) 初期データ設定、変更および印字処理 (3.9) MA,SMAおよびGAカードの発行処理 (3.10) MAカードを用いた処理 (3.11) ゲスト・カード発行処理 (3.12) ルーム・キヤンセル処理 (3.13) 集計処理 (3.14) カード・データ・モニタ処理 (3.15)ゲスト・カード以外のキー・カード発行処
理 (3.16)SMAカードおよびGAカードを用いた処理 (3.17) データ入力装置の構成 (3.18) カード・ロツク装置の構成 (3.19)データ入力装置を用いた初期データ入出力
処理 (3.20) データ入力装置のその他の動作 (3.21)カード・ロツク装置における解錠処理 (1) キー・カードの有効性キエツクの種類 (2) すべてのタイプのキー・カードに共通な
チエツク (3) キー・カード無効表示 (4) エマージエンシイ・カード (5) 解錠およびバツテリイ・チエツク (6) マスター・カード (7) メイド・カード (8) ゲスト・カード (9) メンテナンス・カード (10) ロツクアウト・カード (11) キヤンセリング・カード (12) スタンバイ・カード (3.22) 実施例の特徴と変形例 (1) ホテル・コードの秘密性 (2) GRカードの保安性 (3) MA,SMAおよびGAカードの保安性 (4) キー・カード発行の保安性 (5) カード発行システム (6) 2つのカード・リーダをもつカード発行
コンソール (7) ホテル・システムにおけるカード発行コ
ンソールとオーソライゼーシヨン・カード
の有用性 (8) 2種類のゲスト・カード (9) 複数枚の同一ゲスト・カードの発行 (10) ゲスト・カードの再発行 (11) 紙カードの使用 (12) カード・データの再登録 (13) データ入力装置を用いた初期データの入
出力 (14) データ入力装置の他の機能 (15) カード・ロツク装置におけるシーケンス
No.キヤンセル (16) 部屋のロツク・アウトとその解除 (17) キヤンセリング・カードの2つの機能 (18) カード・ロツク装置のバツテリイ・チエ
ツク (19) デツド・ボルトとキー・カード (20) エマージエンシイ・カード (21) マスター・カード (22) メイド・カード (23) メンテナンス・カード (24) スタンバイ・カード (1) 発明の背景 (1.1) 発明の技術分野 この発明はカード発行方法、さらに詳しくは、
カード発行機を用いてより高位のレベルのカード
からより低位のレベルのカードを順次発行する方
法に関する。
(1.2) 従来技術の説明 磁気記録面を持つカードは多くの分野で幅広く
用いられるようになつている。たとえば、バン
ク・カード、クレジツト・カードなどのように取
引等の資格を担保するために用いられるもの、キ
ー・カードのように機械的に解錠する鍵に代わる
もの等々とその機能と用途は様々である。しかし
ながら、従来のカードはいずれも発行されたのち
に使用されることによつて特定の目的を達成する
ものであり、カード発行機も単にカードを発行す
る機能を持つものにすぎなかつた。。カード発行
機の動作をカードにより担保するという思想は従
来にはなく、カード発行機それ自体には機械的な
鍵がかけられているのが現状である。
磁気カードは比較的多量の情報を記録すること
ができるので、そのセキユリテイを高く保つこと
が可能であり、上述のように確実性を要求される
用途に適している。
(2) 発明の概要 (2.1) 発明の目的 この発明は、磁気カードのもつ高いセキユリテ
イに着目し、特定の使用目的をもつカードをより
高いセキユリテイをもつカードを用いて発行して
いくカード発行方法を提供することを目的とす
る。
(2.2) 発明の構成、作用および効果 この発明によるカード発行方法は、あらかじめ
初期秘密コードが記憶されたメモリと、カード・
リーダと、キーボードとを備えたカード発行機を
用い、キーボードを通してキー入力された初期秘
密コードと上記メモリに記憶されている初期秘密
コードとが合致するかどうかを検査し、両初期秘
密コードが合致した場合に、第1のカードとカー
ド発行機とを結びつけるための共通コードのキー
入力を許し、キーボードを通してキー入力された
共通コードを、メモリに記憶するとともに、カー
ド・リーダによつて第1のカードに記録すること
により第1のカードを発行し、第1のカードを使
用するために必要な第1の秘密コードが上記キー
ボードを通して入力されたことに応答して、入力
された第1の秘密コードを登録しておき、第1の
カードを用いた第2のカードの発行にさいして、
上記キーボードを通してキー入力された第1の秘
密コードを、登録されている第1の秘密コードを
用いて確認した上で、第2のカードの第2の秘密
コードの上記キーボードからのキー入力を受付け
てキー入力された第2の秘密コードを登録すると
ともに、第2のカードを発行するものである。
カードとしては、磁気記録面を持つカードが好
適であるが、マイクロプロセツサとメモリとが内
蔵されたICカード等の使用も可能である。した
がつて、カード・リーダには磁気カード・リー
ダ/ライタのみならず、このようなICカードと
データの授受を行なう装置も含まれる。またカー
ドの概念には、券と呼ばれるやや小さいものも含
まれる。
第1のカードは、カード発行機のメモリに記憶
されている初期秘密コードとキー入力された初期
秘密コードとが一致致することを条件としてカー
ド発行機により発行される。このとき、第1のカ
ードとカード発行機とを結びつける共通コードが
入力され、第1のカードおよびカード発行機に記
憶される。第1のカードの発行を契機として、第
1のカードとカード発行機とがこの共通コードに
より密接に結びつけられる。この第1のカードが
最も高位のレベルのカードであり、より低位のレ
ベルのカード発行のためのキーとなる。
第1のカードの発行後、第1のカードについて
の第1の秘密コードが第1のカードに記録(登
録)されるかまたはカード発行機内のメモリに登
録される。第1のカードを発行する者と、発行さ
れた第1のカードの第1の秘密コードを第1のカ
ードまたはカード発行機に登録する者とが異なれ
ば、第1のカードの発行者はもはやそれ以降のカ
ード発行に関与することはできなくなるので高い
セキユリテイが保持される。
第2のカードは、第1のカードまたはカード発
行機に登録されている第1の秘密コードとキー入
力された第1の秘密コードとが合致したことを条
件として発行可能となる。したがつて、第1の秘
密コードを登録した者にしか第2のカードは発行
できない。
第2のカードについても、第2のカードの発行
にさいして、第2の秘密コードが第2のカードに
記録(登録)されるかまたはカード発行機に登録
される。そして、キー入力された第2の秘密コー
ドがカード・データ中のまたはカード発行機内の
第2の秘密コードと合致することを条件として、
より低位のレベルの第3のカードが発行される。
したがつて、第2のカードを持つ特定の者にしか
第3のカードを発行することはできない。
このようにして、より高位のレベルのカードを
用いてのみより低位のレベルのカードの発行が可
能となり、ヒエラルキイ構造のカード大系ができ
あがる。より高位のレベルのカードを用いてしか
より低位のカードを発行することができないの
で、高いセキユリテイを保つことができる。
好ましくは、第1のカードとカード発行機とを
結びつける共通コードが第2、第3のカードにも
記録される。このようにして、第2、第3のカー
ドもカード発行機と密接に結びつけられる。
(3) 実施例の説明 以下、この発明をホテル・カード・ロツク・シ
ステムに適用した実施例について詳述する。
(3.1) ホテル・カード・ロツク・システムの概要 第1図は、ホテル・カード・ロツク・システム
の全体的な構成を概略的に示すものである。ホテ
ルには施錠(ロツク)の必要な部屋(ルーム)が
多数ある。このような部屋のそれぞれには、通
常、タンブラー錠のようなキーを回転させること
により解錠(アンロツク)する機械的な錠が取付
けられている。このホテル・カード・ロツク・シ
ステムは、所定のデータがたとえば磁気的に記録
されたカード(これをキー・カードKCという)
を用いて部屋の錠を電気的に開閉、とくに解錠す
るためのものである。
キー・カードKCはカード発行コンソール10
または11によつて発行される。キー・カード
KCの発行のためには、後に詳述するように、オ
ーソライゼーシヨン・カードACが必要である。
カード発行コンソールには親機10とこれに伝送
ケーブルにより接続される1または複数の子機
(サテライト・マシン)11とがある。親機10
ではすべてのタイプ(後述する)のキー・カード
KCの発行が可能であるが、子機11は特定のタ
イプのキー・カードKCしか発行できない。コン
ソール10および11は各種カードの発行機能の
他に、カードの発行に関するデータの保存(スト
ア)と印字等の機能をもつている。子機11の台
数はこのホテル・カード・ロツク・システムが設
置されるホテルの規模に応じて定まり、小さなホ
テルでは親機10のみしか設けられない場合もあ
る。
ホテルの部屋のドアそれぞれにはカード・ロツ
ク装置70が設けられている。このカード・ロツ
ク装置70はカード・リーダを含んでおり、この
カード・リーダによつてキー・カードKCのデー
タが読取られ、このカード・データのチエツクに
もとづいて解錠が行なわれる。カード・ロツク装
置70はバツテリイを内蔵しており、オフ・ライ
ン・モードで動作する。カード・ロツク装置70
へ電力を供給するためのラインや、カード・ロツ
ク装置70とコンソール10とを結ぶデータ・ラ
インは不要である。カード・ロツク装置70の動
作に必要なデータをカード発行コンソール(親
機)10から読出してカード・ロツク装置70に
供給するためにデータ入力装置50が使用され
る。
ホテルの部屋のドアには、よく知られているよ
うに、ラツチ・ボルトの他にデツド・ボルトが設
けられている。デツド・ボルトは部屋の内側から
顧客(ゲスト)がこのデツド・ボルトを手で突出
させることにより施錠するためのものである。キ
ー・カードKCには種々のタイプのものがあり、
後述するように、デツド・ボルトによつて施錠さ
れている場合にはカード・ロツク装置70によつ
てデツド・ボルトを解錠できるものと、できない
ものとがある。
(3.2) カードの種類とそれらの保安性のレベル 第2図は、ホテル・カード・ロツク・システム
で用いられるカードの種類(タイプ)とそれらの
保安性(セキユリテイ)レベルとを示している。
最も保安性の高いレベル(グランド・レベル)
にあるのがグランド・オーソライゼーシヨン・カ
ード(以下GRカードと略記する)であり、これ
は上記システム全体の「キー」ともなるべきカー
ドである。
次に高いレベル(オーソライゼーシヨン・レベ
ル)には、マスター・オーソライゼーシヨン・カ
ード、サブ・マスター・オーソライゼーシヨン・
カードおよびゲスト・オーソライゼーシヨン・カ
ード(これらをそれぞれMAカード、SMAカー
ドおよびGAカードと略記する)がある。オーソ
ライゼーシヨン・レベルのこれらの3種類のカー
ドが第1図に示されているオーソライゼーシヨ
ン・カードACに該当する。
ホテルの部屋を解錠するレベル(アンロツク・
レベル)は、マネジメント・レベルとゲスト・レ
ベルとメンテナンス・レベルとに分けられる。マ
ネジメント・レベルにはエマージエンシイ・カー
ド、マスター・カードおよびメイド・カードがあ
る。ゲスト・レベルには、スタンバイ・カード、
ゲスト・カードAおよびゲース・カードBがあ
る。メンテナンス・レベルにはメンテナンス・カ
ード、ロツクアウト・カードおよびキヤンセリン
グ・カードがある。アンロツク・レベルにあるこ
れら9種類のカードが、第1図に示されたキー・
カードKCに該当する。この実施例では、1つの
ホテル・カード・ロツク・システム(または1つ
のホテル)においては、ゲスト・カードAまたは
ゲスト・カードBのいずれか一方しか使用され
ず、両方のゲスト・カードが1つのシステムにお
いて同時に発行されることはない。アンロツク・
レベルにあるカードのうち、スタンバイ・カー
ド、ゲスト・カードAおよびB、ならびにメンテ
ナンス・カードは紙製のカードであり、他のすべ
ての種類のカードはプラスチツク製である。紙カ
ードは、安価であるから使い捨てに適していると
ともに、プリンタによつてその表面に所望の情報
を印字できるので便利である。
上述したカードの使用目的および機能の概要を
以下に簡単に示しておく。
GRカード ホテル・コードをカード発行コンソールに登録
するためのものである。ホテル・コードはすべて
のカードに記録され、そのカードが該当ホテル発
行のものかどうかを確認するためのデータとして
きわめて重要なものである また、MA、SMAおよびGAカードを発行する
ために用いられる。
MAカード アンロツク・レベルの9種類のカードを発行す
るためのものである。
SMAカード メイド・カードならびにゲスト・カードAおよ
びBを発行するためのものである。
GAカード ゲスト・カードAおよびBを発行するためのも
のである。
エマージエンシイ・カード 非常事態発生時に任意の部屋を解錠するための
ものである。
デツド・ボルトによつて施錠されていると否と
にかかわらず、またロツクアウト状態にあると否
とにかかわらず、すべてのカード・ロツク装置を
解錠する。
マスター・カード いわゆるマスター・キーの代わりに用いられる
ものである。
デツド・ボルトによつて施錠されているものを
除いて、すべてのカード・ロツク装置を解錠す
る。
メイド・カード メイドが部屋を掃除したり、整理整頓する場合
に用いられるものである。
デツド・ボルトによつて施錠されているものを
除いて、特定のルームNo.レンジ内の部屋のカー
ド・ロツク装置を特定のタイム・ゾーンにおいて
解錠する。特定のルームNo.レンジとは、そのメイ
ド・カードを所有するメイドに割当てられ、その
メイドが作業をすべき部屋の範囲である。また特
定のタイム・ゾーンとは、そのメイドが作業でき
る時間帯、たとえば10時〜15時の間である。後に
述べるようにタイム・ゾーンが設けられない場合
もある。
ゲスト・カードA チエツクイン時に顧客に手渡され、特定の部屋
を自由に利用(宿泊)するためのものである。
デツド・ボルトによつて施錠されている場合を
除いて、特定のルームNo.のカード・ロツク装置を
解錠する。特定のルームNo.とは、そのゲスト・カ
ードAを所有する顧客にホテルのチエツクイン時
に割当てられた部屋の番号(ルームNo.)である。
ゲスト・カードB デツド・ボルトによつて施錠されていると否と
にかかわらず、特定のルームNo.のカード・ロツク
装置を解錠する。
メンテナンス・カード メンテナンス係員の部屋の点検、保守、修繕等
を行なう場合に使用されるものである。
デツド・ボルトによつて施錠されている場合を
除いて、特定のルームNo.のカード・ロツク装置
を、カード発行日に限りかつ1回だけ、解錠す
る。特定のルームNo.とは、メンテナンス係員が所
定の保守、点検、修繕等を行なうべき部屋を指
す。
ロツクアウト・カード 特定の部屋をロツクアウトするために使用され
る。
カード・ロツク装置をロツクアウト状態にす
る。ロツク状態になと、そのカード・ロツク装置
は、上記マスター・カード、メイド・カード、ゲ
スト・カードAおよびB、メンテナンス・カード
ならびにスタンバイ・カードを用いて解錠するこ
とはできなくなる。
キヤンセリング・カード カード・ロツク装置がロツクアウト状態にある
ときにはこれを解錠する。ロツクアウト状態にな
い場合には、カード・ロツク装置内のメモリに記
憶されている特定のカードに関するシーケンスNo.
(後述する)をクリアする。この実施例では、ゲ
スト・カードおよびメンテナンス・カードに関す
るシーケンスNo.がクリアされる。
スタンバイ・カード ゲスト・カードの予備カードであり、カード発
行コンソールが故障した場合などにおいて用いら
れる。
デツド・ボルトによつて施錠されている場合を
除いて、特定のルームNo.のカード・ロツク装置を
解錠する。
(3.3) カード・データと解錠方法 第3図は、上述の各種カードに記録されている
データを示すものである。カードには磁気ストラ
イプが貼付けまたは印刷されており、この磁気ス
トライプにカード・タイプに特有のデータが磁気
記録される。
全カード・タイプに共通のデータは、フオーマ
リテイ・コードとホテル・コードである。フオー
マリテイ・コードには、スタート・オブ・テキス
ト(STX)、エンド・オブ・テキスト(ETX)、
ロンジチユーデイナル・リダンダンシイ・チエツ
ク(LRC)などがある。ホテル・コードはホテ
ルを同定するための特有のコードである。
すべてのタイプのカードに含まれるデータとし
て分類コードがある。分類コードはそのカードが
どのタイプのものであるかを特定するためのもの
である。
GRカードを除くオーソライゼーシヨン・カー
ド、すなわちMAカード、SMAカードおよびGA
カードのデータにはさらに、スタツフ・コードと
スタツフ秘密コードとが含まれている。スタツ
フ・コードは、カードを所持しかつ使用するスタ
ツフ(これらのカードを使用できるのはホテルの
従業員のうち特定の地位にある者のみであるか
ら、これらの者を特にスタツフと呼ぶ)を特定す
るためのものである。スタツフ秘密コードは、オ
ーソライゼーシヨン・カードを使用する者が確か
にそのカードを使用する資格を持つ者であるかど
うかを確認するためのものである。スタツフ秘密
コードは、一般に暗証番号とも呼ばれ、数桁の数
字からなる。後に詳述するように、カード発行コ
ンソールにおいてこれらのカードが使用されると
きには、使用するスタツフによつてそのスタツフ
秘密コードがキー入力され、キー入力されたコー
ドとカード・データ中のスタツフ秘密コードとが
符合するかどうかの照合処理が行なわれる。
スタンバイ・カードを除く8種類のキー・カー
ドには、シーケンスNo.とシーケンス・サブNo.とが
記録されている。これらのNo.は、キー・カードが
カード・ロツク装置において使用されたときに、
そのカードによつて解錠すべきかどうかを判定す
るためのカード・データのうちの重要なものであ
る。
解錠のためにシーケンスNo.およびシーケンス・
サブNo.が要求される最も典型的な例として、ゲス
ト・カードの場合を考えてみる。ホテルにおいて
は部屋の使用者(顧客)は頻繁に変わり、1日が
経過すると別の顧客がその部屋を使用するといつ
たことが多い。キー・カードは顧客ごとに発行さ
れかつ顧客からホテルへの返却は不要である。し
たがつて、ゲスト・カードのシーケンスNo.とカー
ド・ロツク装置のメモリに記憶されているシーケ
ンスNo.とが一致した場合にのみ解錠するというや
り方では不充分である。なぜならば、ある部屋の
顧客が変わつたのちにおいても前の顧客は自らの
所有するゲスト・カードを用いてその部屋を解錠
できることになるからである。
最も新しい顧客しか部屋を使用できないように
するためには、ゲスト・カードの発行ごとにその
シーケンスNo.を変更する必要がある。しかしなが
ら、カード・ロツク装置はオフライン・モードで
動作するものであり、カード発行コンソールから
新しいシーケンスNo.データをカード・ロツク装置
に伝える手段は存在しないので、カード・ロツク
装置は新しいシーケンスNo.を知ることはできな
い。オフライン・モードで動作するカード・ロツ
ク装置を備えたホテル・カード・ロツク・システ
ムにおいて、顧客が変わるたびにシーケンスNo.を
変えることができる方法の1つが特公昭59−
21422号公報に開示されている。この実施例にお
けるカードを用いた解錠方法も上記文献に記載さ
れているやり方と基本的には同じである。
前回発行されたキー・カードのシーケンスNo.お
よびシーケンス・サブNo.をそれぞれCN1,SN1
する。カード・ロツク装置のメモリには前回のシ
ーケンスNo.CN1が記憶されている。今回発行され
たキー・カードのシーケンスNo.およびシーケン
ス・サブNo.をそれぞれCN2,SN2とする。このよ
うな状況において、カード・ロツク装置は、今回
のシーケンスNo.CN2が、前回のシーケンスNo.CN1
と今回のシーケンス・サブNo.SN2とを用いて関係
づけられる一定の関係にあるかどうかを検査し、
一定の関係にある場合に解錠する。解錠条件を数
式で表わせば次のようになる。fは関数である。
CN2=f(CN1,SN2) この解錠条件が満たされると、カード・ロツク
装置のメモリのシーケンスNo.が新しいシーケンス
No.CN2によつて更新される。したがつて、これ以
降は、さらに新しいキー・カードが発行されるま
では、キー・カード上のシーケンスNo.とメモリ内
のシーケンスNo.とは一致する。
なお、シーケンスNo.を初めて作成する場合には
任意の数字(たとえば乱数)が用いられる。カー
ド・ロツク装置のメモリにシーケンスNo.が記憶さ
れていなければ、カード・ロツク装置はカード上
のシーケンスNo.を今回のシーケンスNo.として取込
みかつ解錠する。
スタンバイ・カードは、この実施例では、部屋
の使用後はホテルに回収されることが前提となつ
ているので、このカードにはシーケンス・サブNo.
についてのデータは無い。
メイド・カードに記録されるカード・データに
はさらに、ルーム・レンジを示す先頭ルームNo.お
よび後尾ルームNo.、ならびにタイム・ゾーンがあ
る。
ゲスト・カードAおよびBのカード・データと
してはさらに、使用可能な部屋を示すルームNo.、
カード発行日(チエツクインの年月日)およびチ
エツクアウト日時がある。
メンテナンス・カードにはさらに、使用可能な
部屋を示すルームNo.およびカード発行日(このカ
ードの使用可能な日を示す)が磁気記録される。
スタンバイ・カードにも使用可能な部屋を示す
ルームNo.がカード・データとして含まれる。
(3.4) カード発行コンソールの構成 第4図はカード発行コンソール(親機)の外観
を示している。カード発行コンソール10の上面
の一側部には集計プリンタ11が設けられてい
る。コンソール10の上部の表示パネルには表示
器12およびカード発行口13が配置されてい
る。下部の操作パネルにはフアンクシヨン・スイ
ツチ15およびテンキー16が設けられ、さらに
その下方にはオーソライゼーシヨン・カードの挿
入口14があけられている。表示器12には、フ
アンクシヨン・スイツチ15やテンキー16によ
つて入力されたアルフアニユーメリツク・キヤラ
クタや、「カードを挿入せよ」等の次になすべき
操作の簡単な指示が表示される。図示は省略され
ているが、このコンソール10には、子機11を
接続するためのコネクタ23およびデータ入力装
置50を接続するるためのコネクタ24(いずれ
も第6図参照)がたとえば裏面または側面に設け
られている。電源スイツチ17もまたコンソール
10の側面にある。
カード発行コンソール子機11の外観も親機1
0のそれとほとんど同じであるが、子機11には
集計プリンタ11およびデータ入力装置50を接
続するためのコネクタ23が設けられていない。
第5図はコンソール10の操作パネルを拡大し
て示すものである。フアンクシヨン・スイツチ1
5は、テンキー16の左側に横一列に並べられた
5個のスイツチと、テンキー16の右側に縦一列
に並べられた4個のスイツチとを含んでいる。横
一列に並べられた5個のスイツチは、それらが押
されると点灯する照光式のもので、「ゲスト」、
「キヤンセル(ルーム)」「集計」「モニタ(カー
ド)」および「他の機能」を入力するために用い
られる。縦一列に並べられた4個のスイツチの機
能には「ENT(エントリイ)」「項目」等がある。
これらの機能の詳細については後述する。テンキ
ー16は、0〜9の数値を入力するキーと、キヤ
ンセル・キー「C」とを含んでいる。
第6図はカード発行コンソール(親機)の電気
的な構成の概要を示している。カード発行コンソ
ール10は制御装置20を含んでおり、この制御
装置20は、中央処理装置(CPUと略す)、なら
びにCPUの実行プログラムその他の固定データ
を格納したROMおよび可変データを記憶する
RAMから構成されている。制御装置20には、
適当なインターフエイスを介して、上述したテン
キー16、フアンクシヨン・スイツチ15、表示
器12、集計プリンタ11、子機用コネクタ23
およびデータ入力装置用コネクタ24に加えて、
カード・リーダ21およびカード・リーダ&プリ
ンタ・ユニツト22が接続されている。カード・
リーダ21はカード挿入口14の内側に配置され
ており、この挿入口14に挿入されたオーソライ
ゼーシヨン・カードACに記録されているデータ
を読取るためのものであり、かつGRカードに所
定のデータを記録してこれを発行するためのもの
である。カード・リーダ&プリンタ・ユニツト2
2は、GRカードを除くすべてのカードを発行す
るためにカードに所定のデータを書込むととも
に、必要ならば、ゲスト・カードを含む紙カード
にチエツクアウト日時、ルームNo.等を印字するも
のである。このユニツト22のカード発行口が第
4図に符号13で示されている。
カードの発行に際しては、GRカードを除い
て、発行されるべきカードについてのブラツク・
カードがカード発行口13に挿入される。また、
オーソライゼーシヨン・カードACがカード挿入
口14に挿入される。
第7図は、主にカード発行コンソール(親機)
10における制御装置20のメモリに記憶されて
いるデータを示している。
ROMにはメーカ側秘密コードがこのコンソー
ル10の製作を完成する時点で書込まれる。この
メーカ側秘密コードについては後述する。
RAMには動作モード・エリア、初期データ・
エリア、シーケンスNo.エリア、ルーム・データ・
エリア、発行AC登録エリアおよび集計エリアな
どが設けられている。
動作モード・エリアには次のデータが記憶され
ている。
ゲスト・カードAまたはB 上述したようにゲスト・カードにはAとBの2
種類があるが、1つのホテルに設置されたホテ
ル・カード・ロツク・システムのカード発行コン
ソールではいずれか一方のタイプのゲスト・カー
ドしか発行できない。この動作モード・データ
は、発行されるゲスト・カードがAタイプのもの
(デツド・ボルトによつて施錠されている場合に
は解錠できない)かBタイプのもの(デツド・ボ
ルトによる施錠に関係なく解錠可能)かを表わす
ものである。
タイム・ゾーン有または無 タイム・ゾーンとはメイドが部屋内で作業でき
る時間帯である。このタイム・ゾーンを定めるか
(タイム・ゾーン有)定めないか(タイム・ゾー
ン無)を表わすのがこの動作モード・データであ
る。タイム・ゾーン無の場合には、メイドはいつ
でも部屋内で作業をすることができる。すなわ
ち、メイド・カードによつていつでも特定のルー
ムNo.レンジ内の部屋のカード・ロツク装置を解錠
できる。
ルームNo.印字有または無 ゲスト・カードにルームNo.を印字するかどうか
を示すものである。
子機の台数 親機に接続される子機の台数を示すものであ
る。
以上の4種類の動作モード・データは、カード
発行コンソール(親機)の設置時等において、そ
の内部に設けられたデイツプ・スイツチ(図示
略)によつて設定される。そして、デイツプ・ス
イツチに設定されたこれらのデータがCPUによ
つて読込まれかつRAM内にストアされる。
子機においては、その子機を特定するための子
機No.が、同じように、内部デイツプ・スイツチに
よつて設定され、かつその後RAM内に読込まれ
る。
初期データ・エリアには次のような初期データ
が記憶される。
ホテル・コード 上述したように、ホテル・カード・ロツク・シ
ステムが設置されたホテルを特定するコードであ
る。
GR秘密コード GRカードを使用する者がその資格をもつ者で
あるかどうかを確認するためのコード(いわゆる
暗証番号)である。キー入力されたコードと記憶
されているGR秘密コードとが一致するかどうか
によつて正当なGRカード使用者かどうかが判定
される。
時 計 現在の年、月、日、時、分および秒を表わすデ
ータであり、制御装置20のCPUによつて時間
の経過とともに更新されていく。
解錠時間(秒) カード・ロツク装置70を解錠状態に保持して
おく時間であり、たとえば数秒から10秒程度に設
定される。詳細については後述する。
チエツクアウト時間 ホテルが定めた原則的なチエツクアウト時刻で
ある。
チエツクアウト時間オーバ許容時間(分) 上述のようにゲスト・カードにはチエツクアウ
ト日時が記録されており、ゲスト・カードを用い
た部屋の解錠は、原則的には、このチエツクアウ
ト日時までの間においてのみ可能である。この許
容時間は、ゲスト・カード上のチエツクアウト日
時を経過してもなおゲスト・カードを用いた解錠
が可能となる時間(分)(たとえば2、30分程度)
である。
登録ルームNo. ホテルにある部屋の番号のリストである。一般
にはすべての部屋のルームNo.が登録される。
タイム・ゾーン 上述のように、メイドが部屋内で作業を行なう
ことのできる時間帯である。タイム・ゾーン有の
場合には、たとえば10時〜15時というように設定
され、タイム・ゾーン無の場合には0時〜23時59
分というように設定される。
以上の初期データは、後述する初期データ設定
処理において設定される。
シーケンスNo.エリアには、発行されたエマージ
エンシイ・カード、マスター・カード、メイド・
カード、ロツク・アウト・カードおよびキヤンセ
リング・カードのシーケンスNo.が記憶される。複
数人のメイドがいるのでメイド・カードは複数枚
(1人当1枚)発行されるが、この実施例ではす
べてのメイド・カードに同一のシーケンスNo.が記
録される。他のカードについても同様である。し
たがつて、このシーケンスNo.エリアには各カード
ごとに1つのシーケンスNo.のみが記憶される。も
つとも、複数枚発行される同タイプのカードにそ
れぞれ異なるシーケンスNo.を記録しかつこのエリ
アにそれぞれのシーケンスNo.を記憶するようにし
てもよい。
ルーム・データ・エリアには、ホテルにある部
屋のルームNo.ごとに、その部屋に対して発行され
たゲスト・カードおよびメンテナンス・カードの
シーケンスNo.、ならびにその部屋を使用している
顧客のチエツクアウト月日、時間が記憶される。
図示は省略されているが、ゲスト・カードの発行
枚数、その他の顧客情報を記憶するようにすると
よい。
発行AC登録エリアには、既に発行されかつ有
効なMA,SMAおよびGAカードについて、それ
らのスタツフ・コードとスタツフ秘密コードとが
登録される。
集計エリアには、GRカードを除くすべてのタ
イプのカードについて、カードタイプと発行枚数
とが記憶される。好ましくは、カード発行につい
てのさらに詳しいデータが記憶される。
(3.5) オーソライゼーシヨン・カードの発行およ
び初期データ設定の概要 第8図は、GRカードの発行、初期データの設
定、ならびに他のオーソライゼーシヨン・カード
すなわちMA,SMAおよびGAカードの発行の手
順を模式的に示している。
メーカによつて製造されたホテル・カード・ロ
ツク・システムの一式は設置会社に渡され、この
設置会社によつてホテルに設置される。メーカか
ら設置会社に渡されるときには、このシステム一
式のうちのカード発行コンソール(親機)10の
RAMはクリアされている。またメーカの責任者
によつてコンソール10のROMにメーカ側秘密
コードが書込まれる。メーカによつて供給される
GRカードにはフオーマリテイ・コードとGRカ
ードであることを示す分類コードのみが記録され
ており、未だ未完成品である。好ましくは唯1枚
のGRカードが設置会社に渡される。
設置会社の責任者にのみ、メーカの責任者から
メーカ側秘密カードが知られる。設置会社の責任
者は、設置すべきホテルを特定するためのホテ
ル・コードを決定し、このホテル・コードをカー
ド発行コンソール10にキー入力する。高い秘密
性を保持するために、ホテル・コードを知る者は
設置会社の責任者のみである。
後に後述するが、GRカードはホテル・コード
の入力時において発行(完成)される。逆に言え
ば、GRカードの発行(完成)時にホテル・コー
ドがキー入力される。設置会社の責任者は、メー
カから渡されたGRカードをコンソール10のカ
ード挿入口14に挿入し、メーカの責任者から知
られたメーカ側秘密コードをキー入力する。キー
入力された秘密コードとRAM内に記憶されてい
る秘密コードとが一致すれば、ホテル・コードの
キー入力が許され、設置会社の責任者はホテル・
コードをキー入力する。入力されたホテル・コー
ドはコンソール10のRAM内の初期データ・エ
リアに記憶されるとともに、GRカードに記録さ
れる。これがGRカードの発行であり、GRカー
ドにはすべての必要なデータが整つたことにな
る。
ホテル・コードが入力されかつ記憶されたコン
ソール10がホテルに設置されるとともに、完成
されたGRカードがホテルの責任者に渡される。
ホテルの責任者にはホテル・コードはもちろん知
らされない。
GRカードは完成されたものではあるが、未だ
他のオーソライゼーシヨン・カード(MA,
SMA,GAカード)を発行するために使用でき
ない。GR秘密コードをキー入力する必要があ
る。カード発行コンソール10もまた、初期デー
タが入力されなければ動作しない。そこで、ホテ
ルの責任者によつて初期データ(GR秘密コード
を含む)の入力が行なわれ、入力された初期デー
タはRAMに記憶される。GR秘密コードを知る
者は、ホテルの責任者のみである。このとき、上
述したデイツプ・スイツチよる動作モードの設定
も行なわれる。
GRカードを用いた他のオーソライゼーシヨ
ン・カードの発行は、ホテルの責任者によつて次
の手順で行なわれる。GRカードがコンソール1
0のカード挿入口14に挿入され、GR秘密コー
ドがキー入力される。RAMに記憶されている
GR秘密コードとキー入力されたGR秘密コード
とが一致した場合にのみ、オーソライゼーシヨ
ン・カードの発行処理に進む。何らのデータも記
録されていないブランク・カードがカード発行口
13に挿入され、スタツフ・コードとスタツフ秘
密コードがキー入力されると、シーケンスNo.がコ
ンソール10内部で発生され、これらのデータが
カード・リーダ&プリンタ・ユニツト22のカー
ド・リーダによつて発行口13に挿入されたカー
ドに記録される。このようにして、MA,SMA,
GAカードが発行口13から発行される。
上述の説明では、メーカとホテルとの間に設置
会社が介在しているが、メーカが設置会社を兼ね
てもよい。この場合には、メーカによつてホテ
ル・コードがカード発行コンソール10内に入力
される。
(3.6) カード発行コンソールのメイン・ルーチン
およびGRカードを用いた処理 第9図は、カード発行コンソール10のCPU
によるメイン・ルーチンを示している。このコン
ソール10の電源スイツチ17がオンとされると
表示器12に、「オーソライゼーシヨン・カード
を挿入せよ」という指示が表示され、カード挿入
口14の内部に設けられたカード挿入検知器(図
示略)が挿入されたカードを検知すると(ステツ
プ(101))、そのカードのデータがカード・リー
ダ21によつて読取られる(ステツプ(102))。
すべてのカードには、完成前のGRカードであつ
ても、分類コードが記録されているので、この分
類コードにもとづいて挿入されたカードの種類が
判定される(ステツプ(103)〜(106))。カード
挿入口14にはオーソライゼーシヨン・カード
ACしか挿入されないから、GR,MA,SMAま
たはGAカードのいずれであるかが判定され、判
定されたカードの種類に応じた処理に進む(ステ
ツプ(113)〜(116))。これらのオーソライゼー
シヨン・カードACを用いた処理(詳細は後述す
る)が終了すると、カードが抜取られるので(ス
テツプ(107))、メイン・ルーチンが終る。
第10図は、第9図ステツプ(113)のGRカ
ードを用いた処理を示している。GRカードを用
いた処理はホテルの責任者によつてのみ行なわれ
る。この処理には、GRカード発行、初期データ
設定、他のオーソライゼーシヨン・カード
(MA,SMA,GAカード)発行(その無効処理
等を含む)、初期データ変更および初期データ印
字の各処理がある。これらの処理はGRカードを
カード挿入口14に挿入した状態で行なわれる。
GRカード発行の場合には、カード挿入口14
に挿入されたGRカードにはまだホテル・コード
が記録されていない。したがつて、第9図ステツ
プ(102)で読取られたカード・データ中にホテ
ル・コードがなければ、GRカード発行であると
判断され(ステツプ(121))、GRカード発行処
理に移る(ステツプ(131))。
GRカード・データ中にホテル・コードがあれ
ば、次にRAM内の初期データ・エリアに初期デ
ータが既に設定されているかどうかがチエツクさ
れる(ステツプ(122))。初期データがまだ設定
されていなければ、初期データ設定処理に移る
(ステツプ(132))。
初期データが既に設定されていれば、表示器1
2に「秘密コードを入力せよ」という指示が表示
さるので、ホテルの責任者はGR秘密コードをテ
ンキー16により入力する。キー入力されたGR
秘密コードと、RAMに記憶されているGR秘密
コードとが照合され、一致するかどうかが判定さ
れる(ステツプ(123))。
両秘密コードが一致した場合には、「項目を選
択せよ」という指示に加えて、MA,SMAおよ
びGAカード発行、初期データ変更ならびに初期
データ印字という項目とそれらを表わす項目番号
とが表示器12に表示される。責任者は希望する
項目の番号をフアンクシヨン・スイツチ15内の
「項目」スイツチとテンキー16とを用いて入力
するので、このキー入力項目が読込まれ(ステツ
プ(125))、かつどの項目が選択されたかが判断
される(ステツプ(126)〜(128))。そして選択
された項目に応じた処理に移る(ステツプ(136)
〜(138))。
3回まで秘密コードのキー入力操作のやりなお
しをすることができる。キー入力されたGR秘密
コードとRAM中のGR秘密コードとが一致しな
い場合には、表示器12にエラーである旨が表示
される。GR秘密コードのキー入力を3回繰返し
ても一致しない場合には、警報が鳴りかつ表示器
12にエラーである旨が表示される。そして、ス
テツプ(124)でNOとなり、GRカードを用いた
処理は終了する。
GR秘密コードのみならず、メーカ側秘密コー
ドおよびスタツフ秘密コードについてもそのキー
入力を3回までやりなおすことができる。
(3.7) グランド・オーソライゼーシヨン(GR)
カードの発行処理 GRカードの発行は上述のようにメーカまたは
設置会社の責任者によつて行なわれ、カード発行
コンソール(親機)10へのホテル・コードのキ
ー入力をともなう。
第11図は、第10図ステツプ(131)のGR
カード発行処理を示している。
表示器12に「秘密コードをキー入力せよ」と
いう指示が表示されるので、メーカまたは設置会
社の責任者はメーカ側秘密コードをテンキー16
によりキー入力する。するとこのキー入力コード
が読込まれ、ROMに書込まれているメーカ側秘
密コードと一致するかどうかがチエツクされる
(ステツプ(141))。一致すれば(ステツプ
(142))、「ホテル・コードを入力せよ」という指
示が表示器12に表示され、責任者がホテル・コ
ードをテンキー16によりキー入力するとそのホ
テル・コードが読込まれるとともに表示器12に
表示される(ステツプ(143))。そして、このホ
テル・コードはRAMの初期データ・エリアに書
込まれるとともに、GRカードにカード・リーダ
21によつて書込まれる(ステツプ(144))。こ
の後、完成されたGRカードは挿入口14に放出
される(ステツプ(145))。キー入力されたメー
カ側秘密コードがROMのものと一致しない場合
には、GRカードは何らの処理も行なわれること
なく放出される。
(3.8) 初期データ設定、変更および印字処理 第10図ステツプ(132)の初期データ処理は、
既に入力済であるホテル・コードを除く他のすべ
ての初期データをキー入力しかつRAMの初期デ
ータ・エリアに登録するためのものである。
GR秘密コード、現在の時刻(時計)(年、月、
日、時、分、秒)、解錠時間(秒)、チエツクアウ
ト時間、チエツクアト時間オーバ許容時間(分)、
および登録ルームNo.の順に、順次これらの「初期
データを入力せよ」という指示が表示器12に表
示され、これらの初期データがキー入力されると
キー入力されたデータが表示器12に表示され
る。そして、上記6種類の初期データがキー入力
されたのちにフアンクシヨン・スイツチ15内の
「ENT」スイツチが押される。
この後、タイム・ゾーンの有無が動作モード・
エリアのデータにより判定され、タイム・ゾーン
有であれば、「タイム・ゾーンをキー入力せよ」
という指示が表示され、タイム・ゾーンがキー入
力されるとそのデータが表示器12に表示され
る。
最後にこれらのキー入力された初期データは
RAMの初期データ・エリアに登録される。タイ
ム・ゾーン無の場合には、上述のようにタイム・
ゾーンとして0:00〜23:59が登録される。
第10図ステツプ(137)の初期データ変更処
理は、現在時刻(時計)、解錠時間、チエツクア
ウト時間、チエツクアウト時間オーバ許容時間お
よびタイム・ゾーンの変更、ならびに登録ルーム
No.の追加または削除を行なうものである。ホテ
ル・コードはもちろんのことGR秘密コードの変
更は不可能である。
表示器12に、これらの変更可能なデータ項目
とその項目を表わす項目番号とが表示されるの
で、変更を希望するデータ項目が「項目」スイツ
チとテンキー16とを用いて入力され、続いて変
更すべきデータが入力される。入力されたデータ
は表示器16に表示されるとともにRAMの初期
データ・エリアに登録されることにより、該当す
るデータが変更される。
第10図ステツプ(138)の初期データ印字処
理では、初期データ・エリアに登録されている初
期データのうちホテル・コードおよびGR秘密コ
ードを除くものが集計プリンタ11によつて印字
される。
(3.9) MA,SMAおよびGAカードの発行処理 第12図は、第10図ステツプ(136)のMA,
SMAおよびGAカード発行処理を示している。
この処理には、これらのオーソライゼーシヨン・
カードの発行処理の他に、これらのオーソライゼ
ーシヨン・カードの無効処理およびカード・デー
タの再登録処理とが含まれている。
表示器12に、「項目を選択せよ」という指示
と、カード発行、無効および再登録を表わす項目
番号とが表示されるので、ホテルの責任者はフア
ンクシヨン・スイツチ15のうちの「項目」スイ
ツチとテンキー16とにより所望の項目をキー入
力する(ステツプ(151))。
カード発行が選択されると(ステツプ(152))、
表示器12に、「カード枚数を入力せよ」という
指示が表示されるので、MAカード、SMAカー
ドおよびGAカードのそれぞれについて発行すべ
き枚数が入力される(ステツプ(153))。この枚
数にはもちろん0枚も含まれる。
まずMAカード発行処理が行なわれる。「スタ
ツフ・コードとスタツフ秘密コードを入力せよ」
という指示が表示器12に表示されるので、これ
らのコードがキー入力される(ステツプ(154))。
MAカードには、上述のように、フオーマリテ
イ・コード、ホテル・コード、分類コード、スタ
ツフ・コードおよびスタツフ秘密コードが記録さ
れる。フオーマリテイ・コードおよび分類コード
はあらかじめ定まつており、ホテル・コードは
RAMの初期データ・エリアに既に登録されてお
り、スタツフ・コードおよびスタツフ秘密コード
はキー入力されたから、すべてのカード・データ
が整つたことになる。そこでカード発行ルーチン
に進む。
カード発行ルーチンは第13図に示されてい
る。ホテルの責任者は、何らのデータも記録され
ていないブラツク・カードをカード発行口13に
挿入するので、この発行口13内部に設けられて
いるカード挿入検知器(図示略)によつてそのこ
とが検知される(ステツプ(171))。上述したカ
ード・データが挿入されたプラスチツク・カード
にカード・リーダ&プリンタ・ユニツト22のカ
ード・リーダによつてエンコードされる(ステツ
プ(172))。
MAカードの発行であつて、ゲスト・カードや
メンテナンス・カードの発行ではないから、ステ
ツプ(173)〜(177)がスキツプされ、ステツプ
(178)に移つて、データが記録されたMAカード
が発行口13に放出される。また、集計プリンタ
11によつてカード発行の記録が印字される(ス
テツプ(179))。MAカードの場合におけるカー
ド発行の記録印字の一例が第22図Aに示されて
いる。発行されたカードの種類、カード発行日お
よび時間、ならびにこのMAカードのスタツフ・
コードが印字される。この後発行されたカードが
抜取られれば(ステツプ(180))、カード発行ル
ーチンは終了する。
カードの発行は1枚ずつ行なわれるから、ステ
ツプ(153)で入力された枚数のカードの発行が
まだ終了していなければ(ステツプ(156))、ス
テツプ(154)に戻り、再びスタツフ・コード等
のキー入力操作から繰返される。
所定枚数のMAカードの発行が終了すると、
SMAカードの発行に進む(ステツプ(157)〜
(159))。SMAカードの発行処理も上記と同じ手
順で行なわれる。さらに、所定枚数のGAカード
が同じ手順で発行される(ステツプ(160)〜
(162))。
MA,SMAおよびGAカードの発行が終了する
と、発行されたこれらカードのスタツフ・コード
とスタツフ秘密コードとがRAMの発行オーソラ
イゼーシヨン・カード(AC)登録エリアに登録
される。また集計エリアに発行されたカードの種
類と枚数が記憶される。
ステツプ(151)でカード発行ではなく、カー
ド無効または再登録が選択された場合にはこれら
の処理が行なわれる。カード無効処理および再登
録処理について図示を省略するが、その概要は次
のようなものである。
カード無効処理は、RAMの発行AC登録エリ
アに登録されている所定のカードのスタツフ・コ
ードおよびスタツフ秘密コードを消去するための
処理である。これは、GRカードを除くACカー
ドを粉失した場合や、そのカードを持つホテルの
スタツフがホテルを退職した場合などに行なわ
れ、これらのACカードの不当な所有者によるAC
カードを用いたカード発行コンソールの不当な操
作を未然に防止するためのものである。
カード無効処理は、無効にすべきカードを用い
て行なうこともできるし、カードを用いずにキー
操作のみによつても行なうことができる。表示器
12にカードを挿入するかまたはスタツフ・コー
ドをキー入力せよという指示が表示される。無効
にすべきカードがカード発行口13に挿入される
とそのデータが読取られ、有効なACカードであ
ればそのカードに関するスタツフ・コードおよび
スタツフ秘密コードがRAMの発行AC登録エリ
アから消去される。スタツフ・コードがキー入力
された場合にも、そのスタツフ・コードおよび対
応するスタツフ秘密コードが同登録エリアから消
去される。
再登録処理は、カード発行コンソール(親機)
10のRAM内のデータが何らかの原因で消えて
しまつたような場合に、発行AC登録エリアおよ
びシーケンスNo.エリアのデータを、カード・デー
タから読取つてRAMに書込むためのものであ
る。したがつて、既発行のMA,SMAおよびGA
カード、ならびにエマージエンシイ・カード、マ
スター・カード、メイド・カード、ロツクアウ
ト・カードおよびキヤンセリング・カードが用い
られる。表示器12に表示される指示と順番にし
たがつて、これらのカードがカード発行口13に
挿入されると、そのカード・データがカード・リ
ーダによつて読取られ、カードのタイプに応じ
て、カード・データ中のスタツフ・コードおよび
スタツフ秘密コード、またはシーケンスNo.が発行
AC登録エリアまたはシーケンスNo.エリアに登録
される。
(3.10)MAカードを用いた処理 第14図は、第9図に示されたカード発行コン
ソールのメイン・ルーチン中のステツプ(114)
のMAカードを用いた処理を示している。。この
処理の間は、MAカードはカード発行コンソール
のカード挿入口14に挿入された状態に保持され
る。また、この処理はMAカードを持つスタツフ
のみによつて行なわれる。
まず、MAカードの所持者に固有のスタツフ秘
密コードがテンキー16によりキー入力される。
MAカードにはスタツフ秘密コードが記録されて
いるので、カード・データ中のスタツフ秘密コー
ドとキー入力されたスタツフ秘密コードとが一致
するかどうかがチエツクされる(ステツプ
(181))。ここではまた、RAMの発行AC登録エ
リアに登録されているMAカードであるかどうか
もチエツクされる。これらのチエツクをパスした
場合にのみ次のステツプに進むことができる(ス
テツプ(182))。
表示器12に「機能を選択せよ」という指示が
表示されるので、スタツフはフアンクシヨン・ス
イツチ15に含まれる「ゲスト」「キヤンセル
(ルーム)」、「集計」、「モニタ(カード)」および
「他の機能」を表わすスイツチのうちの所望のも
のを押すので、そのスイツチ入力信号が読込まれ
る(ステツプ(183))。
フアンクシヨン・スイツチ入力信号が解析され
ることによりどのスイツチが押されたかが判断さ
れ(ステツプ(184)〜(188))、前4者のいずれ
かが押された場合にはそれらのスイツチに対応し
た処理、すなわちゲスト・カード発行処理、ルー
ム・キヤンセル処理、集計処理、カード・デー
タ・モニタ処理のいずれかに移る(ステツプ
(194)〜(197))。
「他の機能」を表わすフアンクシヨン・スイツ
チが押された場合には、表示器12に、「項目を
選択せよ」という指示に加えて、ゲスト・カード
以外のカード発行およびデータ入力装置を用いた
入出力処理という項目とそれらを表わす項目番号
とが表示される。この表示にしたがつて、処理を
希望する項目番号が入力されると、それにしたが
つてそれぞれの処理に移る(ステツプ(190)
(191)、(198)(199))。
上述の処理のうち、カード発行コンソール(子
機)11で可能なものは、ゲスト・カード発行処
理、ルーム・チヤンセル処理およびカード・デー
タ・モニタ処理のみである。これらの処理を行な
うときに、子機11が親機10と交信することに
より親機10のRAM内のルーム・データ・エリ
アにアクセスするようにしてもよいし、子機11
自体が親機10のルーム・データ・エリアと同じ
データが記憶されたデータ・エリアを持つように
してもよい。
(3.11)ゲスト・カード発行処理 第15図はゲスト・カード発行処理(第14図
ステツプ(194))を示している。
表示器12に、「ルームNo.、チエツクアウト月、
日、時およびカード発行枚数をキー入力せよ」と
いう指示が与えられるので、スタツフはこれらの
データをテンキー16を用いて入力すると、キー
入力されたデータが表示器12に表示されるとと
もに内部に取込まれる(ステツプ(201))。ルー
ムNo.はもちろん顧客に割当てられる部屋の番号で
ある。空部屋は後述するルーム・ベイカンシイ・
リスト印字により容易に知ることができる。チエ
ツクアウト月、日、時は顧客がチエツクアウトを
希望する日時である。チエツクアウト時間として
は、特に顧客の希望がなければ、ホテルが定めた
時間が採用される。このホテルが定めてチエツク
アウト時間はRAMの初期データ・エリアに記憶
されているので必ずしもキー入力しなくてもよ
い。一つの部屋を家族がまたはグループで利用す
るような場合のように、複数人の利用に対処する
ために、ゲスト・カードは同じものを複数枚(た
とえば最大9枚まで)発行可能である。
ゲスト・カード発行のために必要なデータが入
力されるとカード発行ルーチンに進む(ステツプ
(202))。このルーチンは、第13図に示されてお
り、その概要は既に説明した。
ブランクの紙カードがカード発行口13に挿入
されると(ステツプ(171))、この紙カードの磁
気ストライプにカード・データがエンコードされ
る(ステツプ(172))。ゲスト・カードのカー
ド・データは、フオーマリテイ・コード、ホテ
ル・コード、分類コード、シーケンスNo.、ルーム
No.、カード発行日、チエツクアウト日時およびシ
ーケンス・サブNo.である。このうちフオーマリテ
イ・コードとホテル・コードは既に定まつてい
る。分類コードはゲスト・カードAまたはBを表
わすものであるが、いずれのタイプのゲスト・カ
ードが発行されるかはRAM内の動作モード・エ
リアのデータに依る。シーケンスNo.は、RAMの
ルーム・データ・エリア内の該当するルームNo.に
おける前回のシーケンスNo.と今回のシーケンス・
サブNo.とを用いて作成される。シーケンス・サブ
No.は適当な演算式によつて決定されるかまたは乱
数が採用される。部屋の最初の使用時等において
前回のシーケンスNo.が存在しないときには、任意
の番号が今回のシーケンスNo.として採用される。
ルームNo.およびチエツクアウト日時はキー入力さ
れたものが用いられる。カード発行日は、RAM
内の初期データ・エリアの時計から読出される。
ゲスト・カードの発行であるから、カードへの
印字が必要かどうかが、RAM内の動作モード・
エリアのルームNo.印字の有無データにもづいて判
定される(ステツプ(173)(174))。印字が必要
な場合には、カード・リーダ&プリンタ・ユニツ
ト22のプリンタによつて、ゲスト・カードの表
面に所定のデータが印字される(ステツプ
(175))。印字されたゲスト・カードの一例が第2
1図に示されている。この図からも分かるよう
に、ルームNo.、チエツクアウト月、日、時および
発行No./発行枚数が印字される。チエツクアウト
月、日、時に代えて、チエツクイン日と滞在日数
とを印字するようにしてもよい。
完成されたゲスト・カードが放出されたのち
(ステツプ(178))、集計プリンタによつて、第2
2図Bに示すように、ゲスト・カードを発行した
こと(ゲスト・カード)、発行No./発行枚数、発
行に用いたオーソライゼーシヨン・カード
(MA)、発行した者のスタツフ・コード、ルーム
No.、チエツクイン日時、チエツクアウト日時が印
字される(ステツプ(179))。
第15図に戻つて、以上の処理は、キー入力さ
れた発行枚数のゲスト・カードの発行が完了する
まで繰返して行なわれる(ステツプ(203))。
ゲスト・カードの発行が終了すると、発行され
たカードのシーケンスNo.やチエツクアウト日時等
のデータが、RAMのルーム・データ・エリヤ内
の該当するルームNo.の記憶場所に記憶される。
(3.12) ルーム・キヤンセル処理 第16図は、第14図ステツプ(195)のルー
ム・キヤンセル処理を示している。この処理に
は、発行されたゲスト・カードでカード・ロツク
装置70を操作する前にその部屋をキヤンセルす
る処理(ルーム・キヤンセル)、チエツクアウト
日時(滞在日数)を延長または短縮する処理(チ
エツクアウト変更)およびゲスト・カードを粉失
した場合などのために同じゲスト・カードをもう
一度発行する処理(カード再発行)がある。
表示器12に項目の選択指示と、ルーム・キヤ
ンセル、チエツクアウト変更およびカード再発行
の各項目について項目番号が表示されるので、
「項目」スイツチとテンキー16とによつていず
れかの項目番号がキー入力され、キー入力された
項目が判定される(ステツプ(201)〜(204))。
ルーム・キヤンセル処理は、ゲスト・カードを
用いても、キー入力のみでも行なうことができ
る。ルーム・キヤンセル処理が選択されると、表
示器12にカード挿入またはキー入力の指示が与
えられる。ゲスト・カードがカード発行口13に
挿入されると(ステツプ(205))、そのカード・
データが読取られ(ステツプ(206))、有効なカ
ードかどうかが判断される(ステツプ(207))。
この判断は、ホテル・コード、分類コード、チエ
ツクアウト日時等のデータを用いて行なわれる。
カードが挿入されずにルームNo.がキー入力される
とそれが読込まれる(ステツプ(208))。有効な
カードの場合およびルームNo.のキー入力、がある
と、カード・データ中のルームNo.またはキー入力
されたルームNo.を用いて、RAMのルーム・デー
タ・エリアが検索され、該当するルームNo.の記憶
場所に記憶されているシーケンスNo.やチエツクア
ウト日時等のデータがそのゲスト・カードが発行
される前の状態に戻される(ステツプ(209))。
前回のルーム・データをこのルーム・データ・エ
リア内に記憶しておくようにしてもよい。また今
回のシーケンスNo.からシーケンス・サブNo.を用い
て前回のシーケンスNo.をつくることができるし、
チエツクアウト日時についてはそのデータを消去
してしまつてもよいので、必ずしも前回のルー
ム・データを記憶しておく必要はない。この後、
ルーム・キヤンセル処理を行なつた旨、キヤンセ
ル処理をしたスタツフのスタツフ・コードおよび
使用されたACカード、キヤンセルされたルーム
No.、キヤンセル日時等が集計プリンタ11によつ
て印字され記録として残される。このルーム・キ
ヤンセル処理は、できるだけゲスト・カードを用
いて行なわれることが好ましく、そのゲスト・カ
ードは回収される。
チエツクアウト変更処理は、発行されたゲス
ト・カードが、少なくとも1回、カード・ロツク
装置70で操作された場合に行なわれる。また、
この処理は、ゲスト・カードを用いてのみ行なわ
れる。
ゲスト・カードがカード発行口13に挿入され
るとそのカード・データが読取られ(ステツプ
(211))、有効カードかどうかが判定される(ステ
ツプ(212))。有効カードであれば、表示器12
にルームNo.が表示されるとともに、新たなチエツ
クアウト月、日、時およびカード発行枚数を入力
せよという指示が表示させるので、これらのデー
タが入力される(ステツプ(213))。そして、こ
れらの新たなデータを用いて新たなゲスト・カー
ドが発行される(ステツプ(214))。このカード
発行ルーチンでは、新たなシーケンスNo.が作成さ
れる。また、図示は省略されているが、カード発
行ルーチン(ステツプ(214))はカード発行枚数
だけ繰返される。
カード再発行処理では、ルームNo.と発行枚数と
がキー入力され(ステツプ(215))、RAMのル
ーム・データ・エリアの該当するルームNo.の記憶
場所に記憶されているチエツクアウト日時等のデ
ータを用いてそのルームNo.について新たなゲス
ト・カードが発行される(ステツプ(216))。こ
のカード発行ルーチンにおいても、新たなシーケ
ンスNo.が作成され、発行されるカードにエンコー
ドされるとともにルーム・データ・エリア内の該
当する場所に記憶される。また、このカード発行
ルーチンは発行されるカード枚数だけ繰返され
る。
カード再発行によつて新たなゲスト・カードが
発行されたときには、この新たなゲスト・カード
を用いて、ただちに、該当する部屋のカード・ロ
ツク装置70を少なくとも1回解錠することによ
り、カード・ロツク装置70側のシーケンスNo.を
更新しておく必要がある。
チエツクアウト変更およびカード再発行におい
て新たなカードが発行されると、新たなカード発
行に関するデータが集計プリンタ11によつて印
字される。
(3.13) 進計処理 第17図は、第14図ステツプ(196)の集計
処理を示すものである。集計処理には、RAMの
集計エリアに記憶されている発行済カードの種類
と枚数を印字する発行済カード記録処理と、ルー
ム・データ・エリアに記憶されているデータにも
とづいて空の部屋のリストを作成するルーム・ベ
イカンシイ・リスト印字処理と、ルーム・デー
タ・エリアに記憶されているデータにもとづいて
すべての部屋の状況を出力させるルーム・ステー
タス・リスト処理とがある。これらの処理もま
た、表示器12の表示にしたがつて項目番号を用
いて選択される(ステツプ(221)〜(224))。
発行済カード記録処理は、集計エリアのデータ
を単に印字する処理と、これらのデータを印字す
るとともに集計エリアをクリアする処理とに分け
られ、クリア処理はMAカードのみによつて行な
われる。
発行済カード記録処理が選択されると(ステツ
プ(222))、カード挿入口14に挿入されている
ACカードがMAカードかそれとも他のカード
(SMA,GAカード)かが判定される(ステツプ
(225))。MAカードの場合には、表示器12に集
計エリアのクリアを含む処理かどうかを選択させ
るための指示が表示されるので、スタツフはいず
れか一方の項目を選択して入力する(ステツプ
(226)(227))。
集計エリアのクリアを含む処理が選択される
と、集計エリアのデータ、すなわちGRカードを
除く発行済のすべてのカードの種類と枚数、これ
らのカードが発行された期間、およびクリアされ
た旨が集計プリンタ11によつて印字されるとと
もに、集計エリアがクリアされる(ステツプ
(228))。MAカードでない場合、およびクリアを
含む処理が選択されなかつた場合には、発行済の
カードの種類と枚数およびこれらのカードが発行
された期間が集計プリンタ11によつて印字され
る(ステツプ(229))。
ルーム・ベイカンシイ・リスト印字処理が選択
された場合には、空の部屋(チエツクアウト日時
がそのときの日時より過去のものである部屋)が
ルーム・データ・エリアから検索され、そのルー
ムNo.がリスト化されてそのときの日時とともに集
計プリンタ11によつて印字される(ステツプ
(231))。
ルーム・ステータス・リスト印字処理が選択さ
れた場合には、ルーム・データ・エリアからすべ
ての部屋のルームNo.とチエツクアウト日時とが読
出され、集計プリンタ11によつてそのときの日
時とともに印字される(ステツプ(232))。記憶
されているチエツクアウト日時がそのときの日時
よりも過去のものである場合には、そのチエツク
アウト日時を印字しないようにすることが好まし
い。
初期データ・エリアの時計データとルーム・デ
ータ・エリアのチエツクアウト日時とを一定時間
ごとに比較して、そのときの日時よりも過去のチ
エツクアウト日時を消去するようなルーチンを設
けておけば、ステツプ(231)(232)の印字処理
において、チエツクアウト日時をそのときの日時
と比較して印字するかどうかを判定する必要はな
くなる。
(3.14) カード・データ・モニタ処理 カード・データ・モニタ処理(第14図ステツ
プ(197))は、カードに記録されているデータを
読取り、そのカード・データのうち可視情報とし
てよいものを表示器12に表示する処理である。
これは、カードの種類を判別したい場合や、カー
ド・データを知る必要がある場合に有用である。
GRカードを含む上述した13種類のすべてのカー
ドについてそのデータのモニタが可能である。
表示器12に「カードを挿入せよ」という指示
が表示される。カードがカード発行口13に挿入
されるとその磁気ストライプに記録されているデ
ータが読取られ、カードの種類ごとに次のような
データが表示器12に表示される。
GRカード GRカードあることのみ MA,SMAおよびGAカード MA,SMAまたはGAカードあること、および
スタツフ・コード エマージエンシイ、マスタ、ロツクアウトおよび
キヤンセリング・カード エマージエンシイ、マスタ、ロツクアウトまた
はキヤンセリング・カードあることのみ メイド・カード メイド・カードであること、およびルーム・レ
ンジ(先頭ルームNo.〜後尾ルームNo.) ゲスト・カードAおよびB ゲスト・カードAまたはBあること、発行日お
よびチエツクアウト月、日、時 メンテナンス・カード メンテナンス・カードであること、ルームNo.お
よび発行日 スタンバイ・カード スタンバイ・カードであることおよびルームNo. (3.15)ゲスト・カード以外のキー・カード発行処
理 第18図は、第14図ステツプ(198)のゲス
ト・カード以外のアンロツク・レベルの7種類の
キー・カードを発行する処理を示している。
表示器12に、「項目を選択せよ」という指示
に加えて、7種類のカードの種類とそれらに対応
する項目番号とが表示されるので、この案内にし
たがつて、スタツフは発行を希望するカードの種
類を「項目」キーとテンキー16とを用いて入力
することができる(ステツプ(241))。入力され
た項目を表わすデータが解読され、それに応じた
カード発行処理に進む(ステツプ(242)〜
(248))。
エマージエンシイ・カードの発行が選択された
場合には、表示器12に「発行枚数を入力せよ」
と表示されるので、発行枚数(たとえば最大9枚
まで)がテンキー16を用いて入力され(ステツ
プ(252))、この後、カード発行ルーチンに進む
(ステツプ(259))。カード発行ルーチンは第13
図に示されたものである。エマージエンシイ・カ
ードに記録されるデータには、シーケンスNo.およ
びサブ・シーケンスNo.があるが、これらのNo.は
RAMのシーケンスNo.エリアに前回のものが記録
されている場合にはそれを用いて、前回のものが
存在しない場合には乱数等から生成される。新た
なシーケンスNo.はRAMのシーケンスNo.エリアに
登録される。また、カードの発行後、集計プリン
タ11によつて、第22図Cに示されるように、
エマージエンシイ・カードが発行されたこと、こ
のカードの発行のために使用されたオーソライゼ
ーシヨン・カードの種類と発行を担当したスタツ
フのコード、およ発行日時が印字される。このカ
ード発行ルーチンは、入力された発行枚数の回数
だけ繰返される。
マスター・カード、ロツクアウト・カードおよ
びキヤンセリング・カードの発行の処理手順も、
エマージエンシイ・カード発行のそれと全く同じ
である(ステツプ(253)、(256)、(257)および
(259))。
メイド・カードの発行の場合には、発行枚数に
加えて、カード・データとしてルーム・レンジ
(先頭ルームNo.、後尾ルームNo.)がキー入力され
(ステツプ(254))、この後、カード発行ルーチン
に進む(ステツプ(259))。メイド・カード発行
のために必要なメイド・カード特有のデータとし
てはタイム・ゾーンがあるが、このデータは
RAMの初期データ・エリアにあらかじめストア
されているのでこれが用いられる。シーケンスNo.
は一般的には前回のものを用いて作成される。新
たなシーケンスNo.は発行されるカードに記録され
るのはもちろんのこと、RAMのシーケンスNo.エ
リアに登録される。カード発行後、集計プリンタ
11によつて印字されたカード発行記録の一例が
第22図Dに示されている。
メンテナンス・カード発行の場合には、ルーム
No.のみがキー入力される(ステツプ(255))。こ
のカードは1部屋について1枚しか発行できない
ので発行枚数をキー入力する必要はない。カード
発行ルーチン(ステツプ(259)、第13図)にお
いて、カードに記録される今回のシーケンスNo.
は、RAMのルーム・データ・エリア内の該当す
るルームNo.の記憶場所に記憶されている前回のシ
ーケンスNo.を用いて作成される。この新たなシー
ケンスNo.がルーム・データ・エリアの該当するル
ームNo.の記憶場所に記憶されることによりRAM
上のシーケンスNo.も更新される。また、発行され
るメンテナンス・カードの表面上には、ゲスト・
カードの場合と同じように(印字有の場合)、ル
ームNo.とカード発行日とが、カード・リーダ&プ
リンタ・ユニツト22のプリンタによつて印字さ
れる(第13図ステツプ(176)(177))。メンテ
ナンス・カードの発行時に集計プリンタによつて
印字されるカード発行記録の一例が第22図Eに
示されている。
スタンバイ・カードの発行の処理手順も、メン
テナンス・カード発行のそれとほとんど同じであ
る(ステツプ(258)(259))。スタンバイ・カー
ドの発行も原則的には1ルーム当り1枚である。
ただ、スタンバイ・カードには他のキー・カード
と同じようなシーケンスNo.は必要ではなく、一定
のやり方によつて(たとえば発行日付をパラメー
タとした演算式を用いて)スタンバイ・シーケン
スNo.が作成され、発行されるスタンバイ・カード
に記録される。このスタンバイ・シーケンスNo.の
作成の仕方はカード・ロツク装置70にもプログ
ラムされているので、カード・ロツク装置70側
でも正規のスタンバイ・シーケンスNo.かどうかを
チエツクすることができる。スタンバイ・カード
表面上へのルームNo.等の印字は行なわれないが
(第13図ステツプ(176)(177)に対応)、行な
うようにしてもよい。
これらのキー・カードの発行が終了すると、発
行したカードの種類と枚数がRAMの集計エリア
に記憶される。
(3.16)SMAカードおよびGAカードを用いた処理 SMAカードを用いたカード発行コンソールに
おける処理が第19図に示されている。この図に
おいて、第14図に示すMAカードを用いた処理
におけるものと同じ機能のステツプには同一符号
が付けられている。SMAカードを用いては、ゲ
スト・カード発行処理(ステツプ(194))、ルー
ム・キヤンセル処理(ステツプ(195))、集計処
理(ステツプ(196))、カード・データ・モニタ
処理(ステツプ(197))およびメイド・カード発
行処理(ステツプ(263))が可能である。前4つ
の処理は上述した通りである。
スタツフがフアンクシヨン・スイツチ中の「他
の機能」スイツチを押すと(ステツプ(188))、
表示器12に、「メイド・カード発行を選択せよ」
という指示とその項目番号が表示されるので、ス
タツフがこの番号をテンキー16により入力する
と(ステツプ(261)(262))、メイド・カード発
行処理(ステツプ(263))に進む。このメイド・
カード発行処理は、第18図ステツプ(254)
(259)の処理と同じである。
第20図は、GAカードを用いた処理を示して
いる。GAカードを用いては、ゲスト・カード発
行処理、ルーム・キヤンセル処理、集計処理およ
びカード・データ・モニタ処理しか行なうことは
できない。第20図に、第14図および第19図
に示すものと同じ処理については同一符号を付け
て説明を省略する。
SMAおよびGAのいずれを用いた場合にも、
これらのカードのカード・データ中のスタツフ秘
密コードとキー入力されたスタツフ秘密コードと
が一致するかどうかのチエツク、およびこれらの
カードのスタツフ・コードおよびスタツフ秘密コ
ードがRAMの発行AC登録エリアに登録されて
いるものと一致するかどうかのチエツクが行なわ
れることにより、これらのカードを所有するスタ
ツフがその資格を持つ者であるかどうかの確認お
よびこれらのカードの有効性の確認が行なわれる
のはいうまでもない(ステツプ(181)(182))。
これによりゲスト・カード発行等について高い保
安性が維持される。
(3.17) データ入力装置の構成 第23図はデータ入力装置50の外観を示して
いる。データ入力装置50は持ち運びに便利なよ
うにコンパクトにつくられており、かつ操作を容
易にするためにキーの数も少ない。データ入力装
置50の表面には、小さな表示器51、キーボー
ド52および電源スイツチ53が設けられてお
り、バツテリイ(第24図符号63)が内蔵され
ている。また、カード発行コンソール(親機)1
0またはカード・ロツク装置70に接続するため
のコネクタ54が、装置50から外に引出された
ケーブルの先端に設けられている。このケーブル
にはデータ・バスと電源ラインとが含まれてい
る。キーボード52にはテンキーおよびフアンク
シヨン・キー(第24図符号61,62)が含ま
れている。
第24図は、データ入力装置50の電気的な構
成を示している。制御装置60はMPU(マイクロ
プロセツサ)とメモリとから構成され、これに、
上述のテンキー61、フアンクシヨンキー62
(キーボード52)、表示器51およびコネクタ5
4が接続されている。
バツテリイ63は装置50の動作電力を供給す
るものである。
第25図は、制御装置60のメモリに記憶され
るデータを示している。メモリには、初期データ
を記憶するエリア、ルームNo.を記憶するエリアお
よび初期データ・セツト済ルームNo.登録エリアが
設けられている。初期データ・エリアには、カー
ド発行コンソール10から転送された初期データ
が記憶され、これにはホテル・コード、時計
(年、月、日、時、分、秒)、解錠時間(秒)およ
びチエツクアウト時間オード許容時間(分)があ
る。時計データは、制御装置60のCPUによつ
て時間の経過とともに更新されていく。ルームNo.
エリアには、テンキー61によつて入力されたル
ームNo.が記憶される。データ入力装置50の主な
機能は、カード発行コンソール10から転送され
た初期データおよびキー入力されたルームNo.を、
そのルームNo.に対応するカード・ロツク装置70
のメモリに書込むことである。これを初期デー
タ・セツト処理という。初期データ・セツト済ル
ームNo.登録エリアには、このような初期データ・
セツト処理の終了したルームNo.が主に記憶され
る。このエリアには、他の処理(後述するシーケ
ンスNo.クリア処理など)が終了した旨のデータ等
もまた記憶される。
データ入力装置50の動作モードを簡単に説明
しておく。動作モードは、フアンクシヨン・キー
のうちの「A」〜「D」のキーによつて設定され
る。
初期データ・セツト・モード(D) 初期データをカード発行コンソールから受取
り、初期データとルームNo.とをカード・ロツク装
置のメモリに書込む。初期データをカード発行コ
ンソールから受取る処理(初期データ入力、D−
01)、初期データとルームNo.とをカード・ロツク
装置に供給する処理(初期データ出力、D−02)
および初期データ・セツト済ルームNo.をカード発
行コンソールに報告する処理(ルームNo.印字、D
−03)がある。ここでDはフアンクシヨン・キー
「D」によつて、01,02,03はテンキーによつて
設定されることを意味する。たとえば、初期デー
タ出力処理は、フアンクシヨン・キー「D」とテ
ンキー「0」および「2」をこの順に押すことに
より設定される。
リード・モード(A) カード・ロツク装置のメモリに記憶されている
データを読取つて、表示器51に表示する。この
モードはフアンクシヨン・キー「A」によつて設
定される。
ライト・モード(B) カード・ロツク装置のメモリに記憶されている
所定のデータを変更する。このモードは、フアン
クシヨン・キー「B」によつて設定される。
クリア・モード(C) カード・ロツク装置のメモリに記憶されている
すべてのまたは所定のシーケンスNo.をクリアす
る。このモードは、フアンクシヨン・キー「C」
によつて設定される。
バツク・アツプ・モード データ入力装置50のバツテリイ63の電力を
カード・ロツク装置70に供給する。データ入力
装置50のコネクタ54がカード・ロツク装置7
0のコネクタ83(第27図参照)に接続されて
いるときはいつでもこのモードになる。
バツク・アツプ・モードは、カード・ロツク装
置70のバツテリイ88(第27図参照)を交換
しているときにカード・ロツク装置70のメモリ
のデータが消去されてしまうのを防止するための
ものである。
(3.18) カード・ロツク装置の構成 第26図は、ホテルの部屋のドア80に取付け
られたカード・ロツク装置70の外観を、第27
図はカード・ロツク装置70の電気的構成をそれ
ぞれ示している。
第26図を参照して、ドア80の施錠のため
に、デツド・ボルト71とラツチ・ボルト72と
が設けられている。デツド・ボルト71はドア8
0の内側に設けられたデツド・ボルト施錠用小ノ
ブ(図示略)によつて、鎖線で示されているよう
に、機械的に進出位置に動かされる。これがデツ
ド・ボルトによる施錠(ロツク)状態(位置)で
ある。もちろん、デツド・ボルト71は、この小
ノブによつて機械的に退入位置(解錠(アンロツ
ク)状態(位置)にも動かされる。デツド・ボル
ト71は、それが施錠位置にあるときには、後述
するように、特定のキー・カードによつてのみ電
気的に解錠位置にもたらされる。デツド・ボルト
71が施錠位置にあることはデツド・ボルト・セ
ンサ87(第27図参照)によつて検知される。
ラツチ・ボルト72は外側ノブ75および内側
ノブ(図示略)と連動しており、これらは、カー
ド・ロツク装置70に内蔵されたソレノイド85
(第27図参照)によつてのみ駆動される。ソレ
ノイド85は2つの静止位置をとる。一方は解錠
位置であり、他方は施錠位置である。たとえば、
ソレノイド85の一方の入力端子に正、他方の入
力端子に負の電圧が印加されたときにカード・ロ
ツク装置70が解錠され、逆向きの電圧が印加さ
れたときに施錠される。ソレノイド85は後述す
るようにキー・カードの有効性のチエツクの結果
に応じて駆動される。解錠されたときには、ラツ
チ・ボルト72は外側ノブ75または内側ノブを
手で回すことによつて退入位置にもたらされる
が、施錠されたときにはこれらのノブは回転不可
能であり、ラツチ・ボルト72は進出位置に保た
れる。ガード・ボルト73はラツチ・ボルト72
と連動する。キー・カードを用いて電気的に解錠
されるときには、ソレノイド85によつてデツ
ド・ボルト71もまた退入位置にもたらされる。
ソレノイド85が上記の2つの静止位置のいずれ
かにあることはソレノイド・センサ86(第27
図参照)によつて検知される。このカード・ロツ
ク装置70は、ドア80が閉じられると自動的に
施錠状態となる。
さらに、ドア80の外側面にはキー・カードの
走査溝74が形成されている。この走査溝74の
両側に緑の表示灯76と赤の表示灯77とが設け
られている。緑表示灯76は主に、カード・ロツ
ク装置70が解錠状態にあるときに点灯する。ま
たこの表示灯76はバツテリイ88(第27図参
照)のチエツク結果を表わすのにも用いられる。
赤表示灯77は、キー・カードの有効性のチエツ
クの結果、解錠できないキー・カードであると判
定された場合に点灯する。
キー・カード走査溝74の内側にはカード・リ
ーダ82(第27図参照)が設けられている。第
26図では図示は省略されているが、このカー
ド・ロツク装置70には、データ入力装置50の
コネクタ54に接続されるコネクタ83が設けら
れているとともに、第27図に示されるような、
制御回路81、バツテリイ88、バツテリイ・チ
エツク回路89、上述したソレノイド85、その
駆動回路84およびセンサ86,87が内蔵され
ている。
第27図において、制御回路81はMPU(マイ
クロプロセツサ)およびメモリを含んでいる。そ
して、この制御回路81に上述のカード・リーダ
82、表示灯76,77、コヌクタ83、ソレノ
イド85、ソレノイド駆動回路84、センサ8
6,87およびバツテリイ・チエツク回路89が
接続され、これらの回路はバツテリイ88の供給
電力により作動する。バツテリイ・チエツク回路
89は、バツテリイ88の出力電圧が一定値以下
になつたかどうかを検査するものであり、それ自
体は公知の回路を用いることができる。一定値と
は、カード・ロツク装置70に供給すべき正常な
電圧以下の電圧を意味するのが、もちろん余裕を
もつて定められる。
第28図は制御回路81のメモリの一部を示し
ている。このメモリには後述する解錠処理のプロ
グラムが内蔵されているが、その他にこの図に示
すようなデータを記録するエリアがある。メモリ
に記憶される主なデータには、初期データ、ルー
ムNo.、キー・カードから読取つたデータ(カー
ド・リード・データ)およびシーケンスNo.があ
る。初期データには、ホテル・コード、時計、解
錠時間およびチエツク・アウト時間オーバ許容時
間があり、これらのデータはデータ入力装置50
から入力される。時計データはMPUにより時間
の経過とともに更新されていく。ルームNo.はこの
カード・ロツク装置が設けられている部屋のルー
ムNo.であり、これもデータ入力装置50から入力
される。シーケンスNo.としては、上述したアンロ
ツク・レベルの8種類のキー・カード(ゲスト・
カードはAまたはBのいずれか一方である)のシ
ーケンスNo.が記憶される。この他にメモリには、
ロツクアウト・フラグおよびメンテナンス・カー
ド使用済フラグとして用いられるエリアがある。
第29図は、ソレノイド85の通常の動作を示
している。ソレノイド85は通常は施錠状態にあ
る。キー・カードの有効性チエツクの結果、解錠
と判断された場合にはソレノイド85に通電さ
れ、施錠状態から解錠状態に移行する。通電時間
は100(msec)程度である。そして、一定の解錠
時間が経過すると、今度はソレノイド85に逆向
きの電流が流され、解錠状態から施錠状態に戻つ
てしまう。したがつて、部屋に入る者はこの解錠
時間の間に部屋に入らなければならない。解錠時
間経過後はカード・ロツク装置70は施錠状態と
なるので、もう一度キー・カードの走査を行なわ
なければならない。解錠時間とは、キー・カード
の使用によつてカード・ロツク装置が解錠状態を
維持する時間であり、上述のように数秒から10秒
程度に設定される(カード発行コンソールにおけ
る初期設定)。
(3.19)データ入力装置を用いた初期データ入出力
処理 第30図はデータ入力装置50の動作、とくに
そのMPUの処理手順を示している。第31図は、
カード発行コンソール10におけるデータ入力装
置を用いたデータ入出力処理(第14図ステツプ
(199))を示している。
まず、初期データをカード発行コンソール10
からデータ入力装置50に転送し、この初期デー
タおよびルームNo.をデータ入力装置50から各部
屋のカード・ロツク装置70に書込む初期デー
タ・セツト処理について説明する。この処理は、
各部屋にカード・ロツク装置を設置したとき、カ
ード・ロツク装置を交換したとき、初期データを
全面的に変更したいときなどに行なわれる。
MAカードをもつスタツフは、データ入力装置
50のコネクタ54をカード発行コンソール(親
機)10のコネクタ24に接続する。これにより
データ入力装置50の制御装置60とコンソール
10の制御装置20とはバス接続される。またス
タツフはデータ入力装置50の電源スイツチ53
をオンとする。
次にスタツフは、第14図に示された処理手順
にしたがつて、カード発行コンソール10におい
てデータ入力装置を用いた入出力処理の項目番号
をキー入力する。すると、第14図ステツプ
(199)から第31図のルーチンに移る。カード発
行コンソール10の表示器12に、データ入力装
置への初期データ転送かデータ入力装置からのデ
ータの読出しかいずれかを選択せよという指示が
与えられるので、スタツフは初期データ転送を選
択する(第31図ステツプ(301)から(302)に
進む)。また、スタツフはデータ入力装置50に
おいて、フアンクシヨン・キー「D」とテンキー
「0」と「1」とにより初期データ・セツト・モ
ードの初期データ入力処理を設定しておく(第3
0図(271)でコネクタ接続が確認されたのちス
テツプ(272)(273)に進む)。
以上の項目やモードの設定によつて、カード発
行コンソール10ではそのRAMに記憶されてい
る初期データのうちホテル・コード、時計、解錠
時間およびチエツクアウト時間オーバ許容時間が
読出され、データ入力装置50に転送される(第
31図ステツプ(303))。データ入力装置50で
は転送されてきた初期データがそのメモリの初期
データ・エリアに記憶される(第30図(ステツ
プ(274))。これは、たとえばDMA転送などに
より行なわれる。また、表示器51にデータ・セ
ツトが終了したことが表示される。これで、初期
データがカード発行コンソール10からデータ入
力装置50に与えられたことになる。スタツフは
データ入力装置50の電源をオフしかつカード発
行コンソール10との接続を切離す。
スタツフはこのデータ入力装置50を持つてホ
テルの部屋のドアの前にいく。そして、スタツフ
はデータ入力装置50のコネクタ54をそのドア
に設けられているカード・ロツク装置70のコネ
クタ83に接続するとともに、電源スイツチ53
をオンとする。これによりカード・ロツク装置7
0はデータ入力装置50とバス接続される。続い
てスタツフは、「D」「0」「2」キーにより初期
データ・セツト・モードの初期データ出力処理を
設定する(ステツプ(271)(272)(273)から
(275)に進む)。さらにスタツフはテンキーを用
いてその部屋のルームNo.をキー入力するのでこれ
が取込まれる(ステツプ(276))。そして、デー
タ入力装置50のメモリに記憶されている初期デ
ータがキー入力されたルームNo.とともにカード・
ロツク装置70に転送され、そのメモリに記憶さ
れる。これはたとえばデータ入力装置50の
MPUによつてカード・ロツク装置のメモリが直
接アクセスされることにより行なわれる。また、
このルームNo.がデータ入力装置50のメモリの初
期データ・セツト済ルームNo.登録エリアに記憶さ
れる。表示器51にデータ・セツト終了の旨が表
示されると、スタツフはデータ入力装置50の電
源をオフしかつカード・ロツク装置70との接続
を遮断する。
スタツフはこのような初期データ出力処理を、
ホテルの各部屋のカード・ロツク装置に対して順
次行なつていく。そして、すべての部屋について
初期データ出力処理が終了すると、またはデータ
入力装置50の初期データ・セツト済ルームNo.登
録エリアが満杯になると、カード発行コンソール
50の設置場所に戻り、印字処理を行なう。
スタツフは再びデータ入力装置50をカード発
行コンソール10に接続しかつデータ入力装置5
0の電源をオンとする。カード発行コンソール1
0においては、スタツフは、データ入力処理を用
いたデータ入出力処理のうちのデータ読出しの項
目を選択する(第14図から第31図に移り、同
図ステツプ(301)(302)から(304)に進む)。
またデータ入力装置50においては、スタツフ
は、キー「D」「0」「3」によつてルームNo.印字
処理を設定する(第30図ステツプ(271)(272)
(273)(275)から(278)に進む)。
以上の設定が終了すると、データ入力装置50
の初期データ・セツト済ルームNo.登録エリアのル
ームNo.データがデータ入力装置50から出力され
(第30図ステツプ(279))、カード発行コンソー
ル10内に取込まれる。カード発行コンソール1
0の集計プリンタ11によつて、取込まれたルー
ムNo.のリストが印字される(第31図ステツプ
(305))。
(3.20) データ入力装置のその他の動作 データ入力装置50におけるリード・モードに
おいては、カード・ロツク装置70のメモリに記
憶されている初期データ、ルームNo.、カード・リ
ード・データおよびシーケンスNo.のすべてが読出
され、これらのデータのうちテンキーを用いて指
定された項目のデータが表示器51に表示され
る。ただしホテル・コードはその秘密性を保つた
めに表示されない。ホテル・コードについては、
カード・ロツク装置70から読出されたホテル・
コードとデータ入力装置50に記憶されているホ
テル・コードとが一致するかどうかが検査され、
この検査結果、すなわちOKかNGかが表示器5
1に表示される。このリード・モードの処理は、
カード・ロツク装置70が故障したときにそのデ
ータをチエツクするために、またはカード・ロツ
ク装置70のデータの定期的なチエツクのために
行なわれる。表示させるデータの項目番号はマニ
アル等に記載されている。
スタツフはデータ入力装置50とこの処理をな
すべきカード・ロツク装置70とを接続し、電源
スイツチ53をオンとする。また、フアンクシヨ
ン・キー「A」によりリード・モードを設定する
(第30図ステツプ(271)(272)から(281)に
進む)。すると、データ入力装置50のMPUによ
つてカード・ロツク装置70のメモリがアクセス
され、そこに記憶されている上述のデータがすべ
てデータ入力装置50に読込まれかつそのメモリ
に記憶される(ステツプ(282))。テンキーによ
つて表示を希望するデータの項目番号が入力され
ると、そのデータが表示器51に表示される。表
示を希望するデータ項目が複数ある場合には、順
次データ項目番号がキー入力され、そのキー入力
ごとにそのデータが表示される。
最後に、データ入力装置50の電源がオフされ
かつデータ入力装置50とカード・ロツク装置7
0とが切離される。
ライト・モードは、カード・ロツク装置70の
データのうち、ルームNo.、時計、解錠時間および
チエツクアウト時間オーバ許容時間をデータ入力
装置50を用いて変更するものである。これらの
データのうち、変更されるべきデータ項目もテン
キーを用いて入力される。この処理は、カード・
ロツク装置70の時計の修正、その部屋の使用条
件の部分的な変更のために用いられる。
データ入力装置50とカード・ロツク装置70
とが接続された状態でフアンクシヨン・キー
「B」が押されるとこのライト・モードが設定さ
れる(第30図ステツプ(271)(272)(281)か
ら(285)に進む)。続いて、変更されるべきデー
タ項目がテンキーにより入力され(ステツプ
(286))、さらに変更されるべきデータがテンキー
により入力される(ステツプ(287))。このキー
入力されたデータは、カード・ロツク装置70の
メモリの該当する記憶場所に記憶される(ステツ
プ(288))。
クリア・モードの処理は、カード・ロツク装置
70のメモリに記憶されている8種類のキー・カ
ードのシーケンスNo.のすべてまたは個々のシーケ
ンスNo.を消去するものである。この処理は、シー
ケンスNo.に誤りまたは混乱が生じたときに行なわ
れる。すべてのシーケンスNo.をクリアするかどう
か、どのキー・カードのシーケンスNo.をクリアす
るかについての指示はそれらの項目番号によりテ
ンキーを用いて与えられる。
データ入力装置57がカード・ロツク装置70
に接続された状態でフアンクシヨン・キー「C」
によりこのクリア・モードが設定される(第30
図ステツプ(271)(272)(281)(285)から
(291)に進む)。テンキーを用いて、シーケンス
No.をクリアすべきキー・カード項目が入力される
と(ステツプ(292))、カード・ロツク装置70
のメモリ内の該当するシーケンスNo.が消去される
(ステツプ(293))。
(3.21)カード・ロツク装置における解錠処理 (1) キー・カードの有効性チエツクの種類 カード・ロツク装置70を解錠しようとする顧
客または他の者はキー・カードをカード走査溝7
4を通して走査する。すると、そのキー・カード
のカード・データがカード・リーダ82によつて
読取られ、そのカード・データについての所定の
一連のチエツクが行なわれ、これらのチエツクを
パスした場合に、ソレノイド85に通電され、解
錠される。これらの所定のチエツクはキー・カー
ドの有効性チエツクと呼ばれ、それには次の種類
のものがある。キー・カードのタイプにかかわら
ず以下のすべてのチエツクが行なわれる訳ではな
く、チエツクの組合わせはキー・カードのタイプ
に応じて異なつている。
パリテイ・チエツク パリテイ・チエツクには、垂直パリテイ・チエ
ツクと水平パリテイ・チエツクがある。カード・
データが両方のチエツクにパスしなければそのカ
ードは無効であると判定される、すなわちカー
ド・ロツク装置70は解錠されない。このチエツ
クはすべてのタイプのキー・カードのデータにつ
いて行なわれる。
フオーマツト・チエツク カード・データのフオームが所定のフオーマツ
トと一致するかどうかがチエツクされる。一致す
ればこのチエツクをパスし、一致しなければその
キー・カードは無効であると判定される。このチ
エツクもすべてのタイプのキー・カードについて
行なわれる。
ホテル・コード・チエツク カード・データ中のホテル・コードと、カー
ド・ロツク装置70のメモリに記憶されているホ
テル・コードとが照合され、一致すればこのチエ
ツクをパスし、一致しなければそのキー・カード
は無効であると判定される。このチエツクもまた
すべてのタイプのキー・カードについて行なわれ
る。
分類コード・チエツク カード・データ中の分類コードが予定されてい
るキー・カードのタイプを示すものであるかどう
かがチエツクされる。カード・ロツク装置70を
解錠できるキー・カードのタイプは上述のように
あらかじめ定まつており、それらの分類コードは
メモリに記憶されているかまたはプログラム中に
組込まれている。分類コードがこれらの予定され
たタイプを示すものであればこのチエツクをパス
し、そうでなければ、そのカードは無効であると
判定される。このチエツクも、すべてのタイプの
カードについて行なわれる。
シーケンスNo.チエツク カード・データ中のシーケンスNo.がカード・ロ
ツク装置70のメモリに記載されているシーケン
スNo.と一致するかどうか、またはカード・データ
中のシーケンスNo.がカード・ロツク装置のシーケ
ンスNo.とカード・データ中のシーケンス・サブNo.
を用いて関係づけられる一定の関係にあるかどう
かがチエツクされる。一致するかまたは上記一定
の関係にある場合にはこのチエツクをパスし、そ
うでない場合にはそのカードは無効であると判定
される。カード・ロツク装置70のシーケンスNo.
としては、メモリ中の8種類のシーケンスNo.のう
ちそのキー・カードのタイプのものが用いられる
のはいうまでもない。
上記一定の関係にある場合には、カード・デー
タ中のシーケンスNo.が最新のシーケンスNo.である
として、メモリのシーケンスNo.エリアの対応する
場所に記憶される(シーケンスNo.の更新)。
カード・ロツク装置70のメモリのシーケンス
No.エリアに対応するシーケンスNo.が存在しない場
合には、このシーケンスNo.チエツクではそのカー
ドを無効とは判定されない、すなわちこのチエツ
クパスする。また、カード・データ中のシーケン
スNo.がメモリのシーケンスNo.エリアの対応する場
所に記憶される。シーケンスNo.が記憶されていな
いケースとしては、カード・ロツク装置70の設
置後はじめてキー・カードが使用されたとき、デ
ータ入力装置50による上述のクリア・モードの
処理によつてシーケンスNo.がクリアされたとき、
およびキヤンセリング・カードによつてシーケン
スNo.がクリアされたときがある。
このチエツクもまたすべてのタイプのキー・カ
ードについて行なわれる。
デツド・ボルト・チエツク デツド・ボルト・センサ87の検知信号にもと
づいて、デツド・ボルト71が進出しているかど
うかが判定される。デツド・ボルト71が進出し
ている場合には、エマージエンシイ・カードおよ
びゲスト・カードBを除いて、解錠処理には進ま
ない。
ロツクアウト・チエツク カード・ロツク装置70においてロツクアウ
ト・カードを用いた処理が正常に行なわれた場合
には、メモリのロツクアウト・フラグが1にセツ
トされる。このロツクアウト・フラグはキヤンセ
リング・カードを用いた正常な処理によつてのみ
0にリセツトされる。
ロツクアウト・フラグが1にセツトされている
かどうかがチエツクされ、このフラグが1の場合
には、エマージエンシイ・カードを除いて、解錠
処理には進まない。
ロツクアウト・カードおよびキヤンセリング・
カードはカード・ロツク装置を解錠するためのも
のではないので、これらのキー・カードの場合に
はこのロツクアウト・チエツクは行なわれない。
タイム・ゾーン・チエツク このチエツクはメイド・カードについてのみ行
なわれる。メイド・カードのカード・データ中に
はタイム・ゾーン・データがあり、現在の時刻
(カード・ロツク装置70のメモリの初期デー
タ・エリアの時計データ)がこのタイム・ゾーン
内にあればこのチエツクをパスし、なければ解錠
処理には進まない。
ルーム・レンジ・チエツク このチエツクもまたメイド・カードについての
み行なわれる。カード・ロツク装置70のメモリ
に記憶されているルームNo.がメイド・カード・デ
ータ中の先頭ルームNo.と後尾ルームNo.との間に入
つていればこのチエツクをパスし、入つていなけ
れば解錠処理には進まない。
ルームNo.一致チエツク このチエツクは、ゲスト・カード(Aおよび
B)、メンテナンス・カードおよびスタンバイ・
カードについて行なわれる。これらのカードのカ
ード・データ中のルームNo.とカード・ロツク装置
70のメモリ内のルームNo.とが一致した場合には
このチエツクをパスし、一致しなければ解錠処理
には進まない。
滞在期間チエツク このチエツクはゲスト・カード(AおよびB)
特有のものである。ゲスト・カードにはカード発
行日(チエツクイン日)とチエツクアウト日時の
データがある。現在の日時からチエツクアウト時
間オーバ許容時間を減算した時刻が、これらのチ
エツクイン日とチエツクアウト日時との間にあれ
ば、このチエツクをパスし、そうでなければその
カードは無効と判定される。
メンテナンス・カード特有のチエツク メンテナンス・カード特有のチエツクとして
は、有効期間チエツクとフアースト・ユース・チ
エツクとがある。
メンテナンス・カードはそのカードの発行日に
1回しか使用できない。使用された日がカード発
行日に一致するかどうかのチエツクが有効期間チ
エツクである。カード・データ中のカード発行日
と現在の日付とが比較され、一致すればこのチエ
ツクをパスし、一致しなければそのメンテナン
ス・カードは無効である。
メンテナンス・カードが1回使用されると、カ
ード・ロツク装置70のメモリ内のメンテナン
ス・カード使用済フラグが1にセツトされる。メ
ンテナンス・カードが使用されたときにこのフラ
グが1であるかどうかを判定するのがフアース
ト・ユース・チエツクである。メンテナンス・カ
ード使用済フラグが0にリセツトされていればこ
のチエツクをパスし、1であればもはやその日は
メンテナンス・カードを使用して解錠することは
できない。メンテナンス・カード使用済フラグ
は、たとえば0:00にMPUによつて自動的にリ
セツトされる。
第32図は、カード・ロツク装置70のMPU
による上述のキー・カード有効性チエツクを含む
解錠処理の手順を示している。このフロー・チヤ
ートでは上述のキー・カード有効性チエツクは一
定の順序で行なわれているが、これらのチエツク
の順序は任意でよいのはいうまでもない。
以下、この解錠処理について第32図に示され
た順序で説明する。
(2) すべてのタイプのキー・カードに共通な
チエツク 何らかのキー・カードがカード走査溝74に走
査されると、そのキー・カードのカード・データ
がカード・リーダ82によつて読取られる(ステ
ツプ(311))。そして、最初にパリテイ・チエツ
クが行なわれる(ステツプ(312))。パリテイ・
チエツクにパスするとカード・データが解読され
(ステツプ(313))、フオーマツト・チエツクおよ
びホテル・コード・チエツクが順次行なわれる
(ステツプ(314)(315))。これらのチエツクのい
ずれについてもパスすれば、さらに分類コード・
チエツクが行なわれる(ステツプ(321)(331)
(341)(351)(361)(371)(381)(391))。この

エツクにおいてカードのタイプが判定され、それ
に応じた処理に進む。
(3) キー・カード無効表示 パリテイ・チエツク、フオーマツト・チエツ
ク、ホテル・コード・チエツクおよび分類コー
ド・チエツクのいずれかで無効と判定された場合
には、赤表示灯77が1秒間だけ点灯され、解錠
されないまま処理が終了する(ステツプ(421)
〜(423))。
(4) エマージエンシイ・カード 分類コード・チエツクによつてエマージエンシ
イ・カードであると判定された場合には(ステツ
プ(321))、シーケンスNo.チエツクのみが行なわ
れる(ステツプ(322)(323))。ステツプ(322)
のシーケンスNo.処理は、上述したようにカード・
データ中のシーケンスNo.とメモリ中のシーケンス
No.とが一致するかどうか、両シーケンスNo.が一定
の関係にあるかどうかをチエツクするための演算
処理を意味している。他のキー・カードにおける
シーケンスNo.処理(ステツプ(332)(344)(354)
(364)(372)(382)(393))も同じである。シー
ケンスNo.チエツクにパスすれば、解錠およびバツ
テリイ・チエツクのルーチンに進み、無効と判定
されれば上述のキー・カード無効表示ルーチンに
移る。
(5) 解錠およびバツテリイ・チエツク 解錠およびバツテリイ・チエツクのルーチンで
は、まずソレノイド85に通電されそれが解錠位
置にもたらされ、ソレノイド・センサ86の検知
信号によりソレノイド85が解錠位置に移つたこ
とが確認される(ステツプ(401)(402))。この
確認は、ソレノイド・センサ86の出力がオン
(一方の静止位置)からオフ(変位中)に変わり、
再びオン(他方の静止位置)になつたことをチエ
ツクすることにより行なわれる。そして、解錠時
間の経時が開始される(ステツプ(403))。
バツテリイ・チエツクはマスタ、メイドおよび
メンテナンス・カードが使用された場合にのみ行
なわれる。これらの特定のカードであれば(ステ
ツプ(404))、バツテリイ・チエツク回路89が
作動し、バツテリイ88の出力電圧が上述の一定
値以下かどうかが検査される(ステツプ(410))。
一定値以下の場合には、緑表示灯76が点滅さ
れ、バツテリイ88の交換が必要であることが表
示される(ステツプ(411))。バツテリイ88の
出力電圧が正常であれば緑の表示灯76が点灯さ
れる(ステツプ(405))。
上記特定のカードでない場合にも、緑の表示灯
76が点灯され、解錠されていることが表示され
る(ステツプ(405))。緑表示灯76の点灯また
は点滅は解錠時間が経過するまで続けられる。
解錠時間が経過すると(ステツプ(406))、ソ
レノイド85に逆向きの電流が流され、ソレノイ
ド85は再び施錠位置に戻される(ステツプ
(407))。そしてソレノイド85が施錠状態に戻つ
たことが確認されると(ステツプ(408))、緑表
示灯76の点灯または点滅が停止する(ステツプ
(409))。以上により解錠処理が終る。
(6) マスター・カード 分類コード・チエツクによつてマスター・カー
ドであると判定された場合には(ステツプ
(331))、シーケンスNo.チエツク(ステツプ(332)
(333))、デツド・ボルト・チエツク(ステツプ
(334))およびロツクアウト・チエツク(335)が
行なわれる。シーケンスNo.チエツクにパスし、デ
ツドボルト71が退入位置にあり、そしてロツク
アウト状態になければ(ロツクアウト・フラグ=
0)、上述の解錠およびバツテリイ・チエツクの
ルーチンに進む。上記のチエツクのいずれか1つ
でもパスしなければ、キー・カード無効表示ルー
チンに進む。
(7) メイド・カード メイド・カードの場合には(ステツプ(341))、
タイム・ゾーン・チエツク(ステツプ(342))、
ルームNo.レンジ・チエツク(ステツプ(343))、
シーケンスNo.チエツク(ステツプ(344)(345))、
デツド・ボルト・チエツク(ステツプ(334))お
よびロツクアウト・チエツク(ステツプ(335))
が行なわれる。これらのチエツクのすべてにパス
すれば、解錠およびバツテリイ・チエツクに、い
ずれか1つでもパスしなければキー・カード無効
表示にそれぞれ進む。
(8) ゲスト・カード ゲスト・カードの場合には(ステツプ(351))、
まずルームNo.チエツク(ステツプ(352))、滞在
期間チエツク(ステツプ(353))およびシーケン
スNo.チエツク(ステツプ(354)(355))が行なわ
れる。そして、これらのすべてのチエツクをパス
した場合にはゲスト・カードAかまたはBかが判
定される(ステツプ(356))。ゲスト・カードA
の場合には、さらにデツド・ボルト・チエツク
(ステツプ(344))およびロツクアウト・チエツ
ク(ステツプ(335))が行なわれる。ゲスト・カ
ードBの場合には、ロツクアウト・チエツクがさ
らに行なわれるだけで、デツド・ボルト・チエツ
クは行なわれない。
これらのすべてにパスすれば解錠ルーチン(バ
ツテリイ・チエツクは行なわれない)に進み、い
ずれか1つのチエツクでもパスしなければキー・
カード無効表示ルーチンに移る。
(9) メンテナンス・カード メンテナンス・カードの場合には(ステツプ
(361))、ルームNo.チエツク(ステツプ(362))、
有効期間チエツク(ステツプ(363))、シーケン
スNo.チエツク(ステツプ(364)(365))、フアー
スト・ユース・チエツク(ステツプ(366))、デ
ツド・ボルト・チエツク(ステツプ(334))およ
びロツクアウト・チエツク(ステツプ(335))が
行なわれる。これらのすべてのチエツクにパスす
れば、メンテナンス使用済フラグが1にセツトさ
れ(この処理は図示略)、解錠およびバツテリ
イ・チエツクが行なわれる。いずれか1つのチエ
ツクをパスしない場合には無効と判定される。
(10) ロツクアウト・カード 分類コード・チエツクによつてロツクアウト・
カードであると判定された場合には(ステツプ
(371))、シーケンスNo.チエツクのみが行なわれる
(ステツプ(372)(373))。このチエツクをパスす
ると、ロツクアウト・フラグが1にセツトされ
(ステツプ(374))、このカード・ロツク装置70
はロツクアウト状態となる。この後、ロツクアウ
ト状態になつたことを知らせるために、緑の表示
灯76が1秒間だけ点灯する(ステツプ(375)
〜(377))。以上でロツクアウト処理が終了し、
解錠されることはない。シーケンスNo.チエツクを
パスしなかつた場合にはキー・カード無効表示ル
ーチンに移る。
(11) キヤンセリング・カード キヤンセリング・カードは上述のように2つの
機能をもつている。その1つはカード・ロツク装
置70のロツクアウト状態を解除するものであ
り、もう1つはカード・ロツク装置70のメモリ
に記憶されているゲスト・カードとメンテナン
ス・カードのシーケンスNo.をクリアするものであ
る。
キヤンセリング・カードであると判定された場
合には(ステツプ(381))、シーケンスNo.チエツ
クのみが行なわれる(ステツプ(382)(383))。
そしてこのチエツクをパスすると、ロツクアウ
ト・フラグが1にセツトされているか0のリセツ
ト状態にあるかどうかが判定される(ステツプ
(384))。
ロツクアウト・フラグが1であればこのフラグ
が0にリセツトされ、ロツクアウト状態が解除さ
れる(ステツプ(386))。また、ロツクアウト状
態でなければ、メモリのシーケンスNo.エリア内の
ゲスト・カードとメンテナンス・カードのシーケ
ンスNo.がクリアされる(ステツプ(385))。
いずれの場合にも、この後、所定の処理が終了
したことを示すために緑表示灯76が1秒間点灯
する(ステツプ(375)〜(377))。キヤンセリン
グ・カードを用いた処理においても解錠ルーチン
には進まない。
ロツクアウト解除処理の終了とシーケンスNo.ク
リア処理の終了とを区別するために、行なわれた
処理に応じて表示灯による表示を異ならせるよう
にしてもよい。たとえば、ロツクアウト解除の場
合には、緑または赤表示灯76,77を点滅させ
る、または黄色等の他の色の表示灯を設けてこれ
を点灯させる。
シーケンスNo.チエツクをパスしない場合には、
キー・カード無効表示ルーチンに移る。
(12) スタンバイ・カード スタンバイ・カードの場合には(ステツプ
(391))、ルームNo.チエツク(ステツプ(392))、
シーケンスNo.チエツク(ステツプ(393)(394))、
デツド・ボルト・チエツク(ステツプ(334))お
よびロツクアウト・チエツク(ステツプ(335))
が行なわれ、これらのチエツクをいずれもパスす
れば、解錠ルーチン(バツテリイ・チエツクは行
なわれない)に進む。いずれか1つのチエツクを
パスしなければ、キー・カード無効表示ルーチン
に移る。
(3.22) 実施例の特徴と変形例 (1) ホテル・コードの秘密性 ホテル・コードはメーカーまたは設置会社の責
任者によつてカード発行コンソール10にキー入
力される。そして、ホテル・コードはオーソライ
ゼーシヨン・カードACおよびキー・カードKCの
発行時に、これらのカードにエンコードされる。
また、データ入力装置50を通してホテルの各部
屋に設けられたカード・ロツク装置70に入力さ
れる。ホテル・コードは、コンソール10に一旦
入力されると、不可視状態で各カードやカード・
ロツク装置70に移されていくので、ホテルの責
任者を含めてホテル側の人間は誰一人として知る
ことはできない。
また、コンソール10へのホテル・コードの入
力はGRカードの発行にともなつてのみ可能であ
り、発行されたGRカードはホテル側に渡されて
しまうので、メーカまたは設置会社の責任者はも
はやホテル・コードを変更することはできない。
したがつて、ホテル・コードには高い秘密性が
保たれる。
(2) GRカードの保安性 GRカードは、コンソール10へのホテル・コ
ードの入力にともなつてのみ、メーカまたは設置
会祉の責任者によつて発行される。しかも、GR
カードは、ホテルの責任者がGR秘密コードをコ
ンソール10へ入力した後にしか、他のオーソラ
イゼーシヨン・カード(MA,SMA,GAカー
ド)を発行するために使用できない。
逆に言えば、メーカまたは設置会社側ではGR
カードを発行できるが、GR秘密コードを知り得
ないから他のオーソライゼーシヨン・カードを発
行することはできない。これに対してホテル側は
GRカードを発行できない。したがつて、GRカ
ードを1ホテル当り1枚というように限定して作
成しておけば、GRカードに高い保安性を保つこ
とができ、ひいては他のオーソライゼーシヨン・
カードやキー・カードの乱発行を未然に防止する
ことができる。
(3) MA,SMAおよびGAカードの保安性 キー・カードを発行できるオーソライゼーシヨ
ン・カードにはMA,SMAおよびGAカードがあ
る。したがつて、これらのオーソライゼーシヨ
ン・カードにも高い保安性が維持されなければな
らない。MA,SMAおよびGAカードには次のよ
うにしてその保安性が保たれている。
まず第1に、MA,SMAおよびGAカードは
GRカードを用いてのみ発行される。GRカード
には上述のように高い保安性が保たれており、か
つGRカードはホテルの責任者しか所持すること
ができないので、これらのカードが乱発行される
ことはない。
第2に、発行されたMA,SMAおよびGAカー
ドのスタツフ・コード等はカード発行コンソール
のRAM内の発行AC登録エリアに登録される。
そして、GRカードを用いてこれらのカードの無
効処理が行なわれる。無効になつたカードはもは
やキー・カード発行のために使用できない。これ
によつて、MA,SMAおよばGAカードの粉失や
スタツフの退職等に起因するこれらのカードの不
正使用が防止される。
(4) キー・カード発行の保安性 キー・カードを発行するために不可欠なMA,
SMAおよびGAカードには上述のように高い保
安性が保持されている。しかも、これらのオーソ
ライゼーシヨン・カードを用いたキー・カード発
行処理においては、スタツフ秘密コード・チエツ
ク処理と、使用されているオーソライゼーシヨ
ン・カードがRAMの発行AC登録エリアに登録
されているものであるかどうかのチエツク処理と
が行なわれる。これにより、カード発行処理を行
なうスタツフがその資格を持つ者であるかどう
か、使用されているオーソライゼーシヨン・カー
ドが有効なものであるかどうかの確認が行なわれ
る。
以上によつて、キー・カードは厳重な管理下で
のみ発行可能であるから、その保安性のレベルが
高い。
さらに、ゲスト・カードおよびメイド・カード
を除く他のキー・カードはMAカードを用いての
み、メイド・カードはMAおよびSMAカードを
用いてのみ発行でき、これらのキー・カードを発
行できるスタツフが限定されている。
加えて、キー・カードが発行されたときには、
キー・カード発行記録が印字され、どの種類のキ
ー・カードが、どの種類のオーソライゼーシヨ
ン・カードを用いて、誰によつて(スタツフ・コ
ード)、いつ発行されたかが必ず記録として残る
ようになつているので、たとえ何らかのトラブル
が発生したとしても、それに充分に対処できう
る。
実施例では、キー・カードの発行時にただちに
キー・カード発行記録が印字されるようになつて
いるが、キー・カード発行データをRAMに記憶
しておいて一定時間ごとに、1日ごとに、または
特定のオーソライゼーシヨン・カードを用いての
み、これらのデータを印字させるようにしてもよ
い。
(5) カード発行システム 保安性の観点からカードは3つのタイプに分類
できる。最も保安性の高いレベルにある第1のタ
イプのカードがGRカードである。このGRカー
ドによつて、第2のタイプのカードであるMA,
SMAおよびGAカードが発行される。さらに第
3のタイプのカードであるキー・カードは上述の
第2のタイプのカードを用いて発行される。
第1のタイプのGRカードは、カード発行コン
ソールのROM内のメーカ側秘密コードとキー入
力された秘密コードとが一致することを条件とし
て、カード発行コンソールによつて発行される。
すなわち未完成GRカードにホテル・コードが記
録されることによりこのGRカードは完成され
る。これにより、完成したGRカードとそれを発
行したカード発行コンソールとが結びつけられ
る。
次にGRカードを用いてGR秘密コードが入力
され、カード発行コンソールのRAM内に記憶さ
れる。これにより、GRカードと、それを所持す
る者とカード発行コンソールとが結びつけられ
る。
第2のタイプのカードであるMA,SMAおよ
びGAカードは、GRカードを用いて、かつキー
入力されたGR秘密コードとカード発行コンソー
ル内のGR秘密コードとが一致することを条件と
して発行される。すなわち、第2のタイプのカー
ドは、第1のタイプのカードと、それを所持する
者と、カード発行コンソールとが結びついている
という条件のもとに発行される。しかも、第2の
タイプのカード・データがカード発行コンソール
内に登録されるとともに、この登録は第1のカー
ドであるGRカードを用いて抹消することも可能
であるから、第2のタイプのカードは、第1のタ
イプのカード、それを所持する者およびカード発
行コンソールと密接に関連づけられる。
第2のタイプのカード発行時にはスタツフ秘密
コードも登録されかつカードに記録されるから、
第2のタイプのカードを所持するスタツフもま
た、第2のカードおよびカード発行コンソールと
密性に関連づけられる。
第3のタイプのカードであるキー・カードは、
第2のタイプのカードを用いて、かつ第2のカー
ドがカード発行コンソールに登録されていること
およびキー入力されたスタツフ秘密コードがカー
ド側またはコンソール側のスタツフ秘密コードと
一致していることを条件として発行される。すな
わち、第3のタイプのカードは、第2のタイプの
カードとそれを所持する者とカード発行コンソー
ルが結びついているという条件のもとに発行され
る。
このようにして、一種のヒエラルキイ構造をも
つた複数のタイプのカードが、最も高いレベルの
ものから順次、より高位のものを用いて、しかも
より高位のカードとカード発行操作者とカード発
行機とが結びついているという条件のもとに発行
される。
なお、実施例ではGRカードにメーカ側秘密コ
ードが記録されていないが、メーカ側であらかじ
め記録しておくようにしてもよい。
(6) 2つのカード・リーダをもつカード発行
コンソール カード発行コンソール(カード発行機)は、オ
ーソライゼーシヨン・カードのカード・データを
読取るための第1のカード・リーダと、カード発
行のためのカード・リード/ライト機能をもつ第
2のカード・リーダとをもつている。そして、第
1のカード・リーダにオーソライゼーシヨン・カ
ードが挿入されかつそのカード・データが読取ら
れ、所定のチエツク(秘密コードのチエツク、登
録されている有効カードかどうかのチエツク)を
パスした場合には、第2のカード・リーダによつ
てカードの発行が可能となる。第1のカード・リ
ーダおよびそこに挿入されたオーソライゼーシヨ
ン・カードのチエツクは、カード発行コンソール
にカード発行許可を与えるためのいわば「キー」
の役割を果している。
一般に機械の作動を許可するためのキーはメカ
ニカルなものが多い。このキーを粉失した場合に
は、機械の関連部分を交換しなければならない。
また、そのキーを操作する資格に関係なくキーを
所持する者であればその機械を作動させることが
できる。
これに対して、上述の2つのカード・リーダを
もつカード発行コンソールでは、オーソライゼー
シヨン・カードをたとえ粉失したとしても
(MA,SAM,GAカードの場合)、GRカードを
用いて再発行が可能であるから、カード発行コン
ソールを修理する必要はない。また、粉失したオ
ーソライゼーシヨン・カードの登録を抹消してし
まえばそのカードを使用することは不可能となる
ので安全性が高い。さらに、秘密コード・チエツ
クによつて操作者がカード発行の資格を持つ者で
あるかどうかのチエツクも行なわれ、誰でもカー
ド発行操作が行なえる訳ではない。
(7) ホテル・システムにおけるカード発行コ
ンソールとオーソライゼーシヨン・カード
の有用性 このようなカード発行コンソールがホテルのカ
ード・ロツク・システムにおいて使用されるとよ
り一層有効である。特定の複数人のホテルのスタ
ツフにその人の地位に応じてMA,SMAまたは
GAカードが発行される。ホテルの顧客が自己に
割当てられた部屋を使用するためのゲスト・カー
ドは、これらのオーソライゼーシヨン・カードの
いずれを用いても発行することができる。ホテル
の日常業務の主なものは顧客のチエツクイン、チ
エツクアウトの応対であり、チエツクイン時には
必ずゲスト・カードを発行しなければならない。
ゲスト・カードはどのオーソライゼーシヨン・カ
ード(GRカードを除く)を用いても発行できる
から、ホテルのフロントにはこれらのオーソライ
ゼーシヨン・カードを持つたスタツフが少なくと
も1人居ればよく、スタツフの離席や交替に対応
しやすい。
メイド・カード、エマージエンシイ・カード、
マスター・カード等の発行は日常的に行なわれる
必要はない。したがつて、ゲスト・カードを除く
他の特殊カードの発行は特定のオーソライゼーシ
ヨン・カード(たとえばMA,SAMカード)を
持つスタツフのみが発行できるようにしておいて
も支障はなく、かえつてそうした方が、特殊カー
ドを発行できる人が限定されるので、上述したよ
うに保安性が高く維持される。
(8) 2種類のゲスト・カード 発行可能なゲスト・カードには、AとBの2種
類がある。ゲスト・カードAは、カード・ロツク
装置70がデツド・ボルト71によつて施錠され
ている場合には解錠できない。ゲスト・カードB
はデツド・ボルト71による施錠の有無にかかわ
らず解錠可能である。
ゲスト・カードAおよびBのうち、どちらのゲ
スト・カードを発行するかは、カード発行コンソ
ールの動作モードによつて定まる。したがつて、
ホテル・カード・ロツク・システムの導入時に、
ホテルの希望によつてどちらの種類のゲスト・カ
ードを発行するかを定めることができる。
ゲスト・カードA,Bのどちらかを発行するか
を動作モード設定によつて定めずに、ゲスト・カ
ード発行ごとに定めるようにしてもよい。この場
合には、ゲスト・カード発行時にスタツフによつ
てゲスト・カードAかBかを選択するためのキー
入力が行なわれ、このキー入力結果に応じてゲス
ト・カード中にエンコードされる分類コードが決
定される。このようにすることにより、顧客ごと
にその希望にそつたゲスト・カードの発行が行な
える。
(9) 複数枚の同一ゲスト・カードの発行 シングル・タイプの部屋には1人が宿泊するの
が原則であるが、ツイン・タイプやトリプル・タ
イプの部屋には2人以上の顧客が宿泊することが
多い。1つの部屋を複数人の顧客が利用する場合
に、1部屋当り1枚のゲスト・カードを発行する
ようにすると、顧客に不便を生じることがある。
この実施例のカード発行コンソールでは1部屋
に対して所望複数枚のゲスト・カード発行が可能
である。したがつて、1つの部屋を利用する複数
人の顧客のそれぞれに1枚ずつのゲスト・カード
を渡すことができ、顧客は各人ごとにカード・ロ
ツク装置の解錠を行なうことができる。
しかも、1部屋のゲスト・カード発行にさいし
てはスタツフはゲスト・カード発行に必要なデー
タ(ルームNo.、チエツクアウト日時、発行枚数)
を1回キー入力するだけで、キー入力によつて指
定した枚数のゲスト・カードを発行することがで
きる(第15図参照)。したがつて、スタツフに
よるキー入力操作も簡便である。
(10) ゲスト・カードの再発行 一旦ゲスト・カードが発行されたのち、滞在日
数の変更、ゲスト・カードの粉失などの理由によ
り、同じ部屋についてゲスト・カードを再発行し
なければならない場合がある。このようなゲス
ト・カードの再発行を容易に許すのは好ましくな
く、乱発行されたゲスト・カードが悪用されるお
それもあり、カード・ロツク・システムの保安性
の低下を招く。
ゲスト・カードの再発行にさいしては、それを
担当するスタツフが充分に注意してこれを行なう
ように、ゲスト・カード発行の操作とは異なるや
り方が要求されている。すなわち、ゲスト・カー
ド発行の場合には、フアンクシヨン・スイツチ1
5中の「ゲスト」を単に押せば、カード発行処理
に進むが(第14図ステツプ(184)(194))、ゲ
スト・カード再発行の場合には「キヤンセル(ル
ーム)」のフアンクシヨン・スイツチを押し(第
14図ステツプ(185)(195))、さらに表示器1
2の表示にしたがつて、ルーム・キヤンセル、チ
エツクアウト変更およびカード再発行のいずれか
の項目を選択しなければならない(第16図ステ
ツプ(201)〜(204))。
そして、これらの各項目は次のように分類され
ており、それぞれの項目に応じて操作の仕方と条
件が異なつている。
ルーム・キヤンセル 発行されたゲスト・カードをカード・ロツク装
置70に使用する前におけるゲスト・カードのキ
ヤンセルであり、キー入力のみまたはゲスト・カ
ードを用いてどちらか一方で行なうことができ
る。
チエツクアウト変更 発行されたゲスト・カードをカード・ロツク装
置70に少なくとも1回使用した後における、し
かも滞在期間内における滞在期間の変更であり、
使用中のゲスト・カードを用いてのみしか操作で
きない。
カード再発行 発行されたゲスト・カードをカード・ロツク装
置70に少なくとも1回使用した後における、し
かも滞在期間内におけるゲスト・カードの再発行
であり、ゲスト・カードを粉失した場合に行なわ
れる。再発行された新しいゲスト・カードを該当
するカード・ロツク装置でただちに使用する必要
がある。
(11) 紙カードの使用 ゲスト・カード(AおよびB)、メンテナン
ス・カードおよびスタンバイ・カードには紙製の
カードが使用されている。これらのキー・カード
の発行枚数は多いので、紙カードの使用によりキ
ー・カードの費用が安価となり経済的である。
しかも紙カードの表面にルームNo.等のカード・
データを印字することができるので、カード・デ
ータ・モニタ処理(第14図ステツプ(197))を
行なわなくても、そのカードの目的をある程度、
目視により知ることができる。
実施例では、ゲスト・カードとメンテナンス・
カードについてのみ印字が行なわれているが、ス
タンバイ・カードにもルームNo.等を印字するよう
にしてもよい。また、これらのキー・カードに印
字されるカード・データの種類は任意に定めるこ
とが可能である。
(12) カード・データの再登録 カード発行コンソール(親機)10のRAMの
発行AC登録エリアおよびシーケンスNo.エリアの
データを、カード・データから読取つて書込むこ
とができる。このことにより、RAMのデータが
何らかの原因で消えてしまつたときに対処するこ
とが可能となる。
(13) データ入力装置を用いた初期データの入
出力 データ入力装置50の主要な機能は、カード発
行コンソール(親機)10から、すべてのカー
ド・ロツク装置70の動作に共通する初期データ
(ホテル・コード、時計データ、解錠時間および
チエツクアウト時間オーバ許容時間)を受取り、
カード・ロツク装置70が設けられた部屋のルー
ムNo.(ルームNo.はキー入力される)とともにこの
初期データをカード・ロツク装置70に書込むこ
とにある(初期データ・セツト・モード)。
カード・ロツク装置70はオフ・ライン・モー
ドで動作する(すなわち、カード発行コンソール
10とは伝送ラインで結ばれていない)。しかし
ながら、このデータ入力装置50によつてその初
期データ等が与えられるので、キー・カードによ
る解錠等のための処理が可能となる。
データ入力装置50のメモリにはまた、初期デ
ータ・セツト済ルームNo.登録エリアが設けられて
おり、初期データのセツトが終了した部屋のルー
ムNo.がこのエリアに登録される。データ入力装置
50がカード発行コンソール10に接続されたと
きに、これらのルームNo.はカード発行コンソール
10において集計プリンタ11によつて印字され
る。したがつて、初期データのセツトが終了した
部屋のルームNo.を視認情報とすることができ、そ
れを目視により確認するとともに記録として残す
ことが可能となる。
なお、データ入力装置50を用いて、カード発
行コンソール10のRAM内のシーケンスNo.エリ
アに登録されている各種キー・カードのシーケン
スNo.およびルーム・データ・エリア内の各部屋に
ついてのメンテナンス・カードNo.等を、カード・
ロツク装置70に書込むようにしてもよい。
(14) データ入力装置の他の機能 データ入力装置は、上述の初期データ入出力機
能の他に、カード・ロツク装置70のメモリ内の
データを読出してその表示器51に表示する機能
(リード・モード)、カード・ロツク装置70のメ
モリに所定のデータを書込む機能(ライト・モー
ド)およびカード・ロツク装置70内の所望のシ
ーケンスNo.をクリアする機能(クリア・モード)
をもつている。これらの諸機能を用いて、カー
ド・ロツク装置70の保守、点検、データ修正等
を必要に応じて行なうことができる。
〓 カード・ロツク装置におけるシーケンス
No.キヤンセル カード・ロツク装置70のメモリには、使用さ
れるキー・カードごとにその最新のシーケンスNo.
が記憶されている。そして、新たに発行されたキ
ー・カードが用いられると、キー・カードのシー
ケンスNo.とカード・ロツク装置70内のシーケン
スNo.とがあらかじめ定められた一定の関係にある
がどうかが検査され、一定の関係にあれば解錠ま
たはその他の処理が行なわれるとともに、キー・
カードのシーケンスNo.がカード・ロツク装置70
のメモリに登録され、メモリ上のシーケンスNo.が
更新される。
たとえば、ある種のキー・カードの粉失によつ
て新たなシーケンスNo.をもつ同種のキー・カード
が発行され、そのキー・カードが使用されないま
ま粉失され、さらに新たなシーケンスNo.をもつキ
ー・カードが発行されたとする。カード・ロツク
装置70のメモリ上のシーケンスNo.が更新されな
いまま、連続して2回またはそれ以上の回数にわ
たつてシーケンスNo.が更新されたキー・カードが
用いられると、もはや、カード・ロツク装置70
ではキー・カードのシーケンスNo.と装置70のシ
ーケンスNo.とが上記一定の関係にあるかどうかの
判定ができなくなつてしまう場合がある。
このようにキー・カードの粉失や、運用の誤り
等によつてシーケンスNo.に混乱が生じた場合に対
処するためには、カード・ロツク装置70のメモ
リ内に対応する複数のキー・カードのシーケンス
No.をクリアすればよい。シーケンスNo.がクリアさ
れると、カード・ロツク装置70は上述したよう
に新たなキー・カードのシーケンスNo.を受入れか
つメモリに登録する。そして、これ以降は新たな
キー・カードが発行されても装置70のシーケン
スNo.の更新が行なわれていくようになる。
カード・ロツク装置70のメモリのシーケンス
No.のクリアは、データ入力装置50およびキヤン
セリング・カードを用いて行なうことができる。
データ入力装置50を用いると、任意のキー・カ
ードのシーケンスNo.のクリアが可能である(クリ
ア・モード)。また、キヤンセリング・カードを
用いると、ゲスト・カードおよびメンテナンス・
カードのシーケンスNo.がクリアされる。
キヤンセリング・カードに他のキー・カードの
シーケンスNo.をクリアできる機能をもたせてもよ
いし、各キー・カードのタイプごとにそれのシー
ケンスNo.をクリアできるキヤンセリング・カード
を発行するようにしてもよい。
(16) 部屋のロツクアウトとその解除 ホテルの都合により特定の部屋をロツクアウト
しておき、何人も使用できないようにしておきた
い場合がある。このような場合には、ロツクアウ
ト・カードが用いられる。ロツクアウト・カード
によつてカード・ロツク装置70のロツクアウ
ト・フラグがセツトされると、もはや、エマージ
エンシイ・カードを除いて、どのキー・カードを
用いてもこのカード・ロツク装置70を解錠する
ことはできない。
ロツクアウトの解除はキヤンセリング・カード
を用いて行なわれる。
ロツクアウトの設定およびその解除の両方また
はいずれか一方をデータ入力装置を用いて行なう
ようにすることも可能である。
(17) キヤンセリング・カードの2つの機能 キヤンセリング・カードは上述のように2つの
機能をもつている。その1つは、カード・ロツク
装置70における特定のシーケンスNo.のクリアで
あり、もう1つはロツクアウトの解除である。
カード・ロツク装置70においてキヤンセリン
グ・カードが用いられると、ロツクアウト・フラ
グが検査され、ロツクアウト状態であればこのフ
ラグがリセツトされることによりロツクアウトが
解除される。ロツクアウト・フラグがセツトされ
ていなければ、ゲスト・カードおよびメンテナン
ス・カードのシーケンスNo.がクリアされる。
カード・ロツク装置70がロツクアウト状態に
ある場合にこのキヤンセリング・カードが2回続
けて用いられると、1回目はロツクアウトが解除
され、2回目にはシーケンスNo.がクリアされる。
このように、キヤンセリング・カードは2つの
機能を1つのカードにまとめて持つているので、
カード・ロツク・システムの簡素化に役立つ。
(18) カード・ロツク装置のバツテリイ・チエ
ツク カード・ロツク装置70はバツテリイ88を内
蔵しており、その供給電力により作動する。バツ
テリイの消耗度合を直接に目視することはでき
ず、電気回路によるチエツクと表示とが必要とな
る。バツテリイの消耗状態を常時チエツクしかつ
表示していたのでは、バツテリイの消耗を助長す
ることになる。
この実施例では、マスタ、メイドおよびメンテ
ナンス・カードが用いられた場合にのみバツテリ
イ・チエツク回路89が作動され、チエツク結果
が緑表示灯76により表示されているので、定期
的かつ必要時にのみバツテリイ・チエツクが行な
われることになり、バツテリイ・チエツクの意義
からもバツテリイの消耗を防止する観点からも適
切である。マスタ・カードは、管理職にある特定
のスタツフが所持するものであり、何らかの特定
の目的がある場合にのみこのカードを用いてカー
ド・ロツク装置70を解錠するので、その機会に
この特定のスタツフがバツテリイ88の状態をチ
エツクできるのは好ましい。また、メイドによる
部屋の整理、整頓、清掃等は定期的に(たとえば
1日に1回)行なわれるので、メイドがメイド・
カードを用いてカード・ロツク装置70を解錠し
たときにバツテリイの状態がチエツクされるの
も、バツテリイの定期的なチエツクが確保される
ので好ましい。メンテナンス・マンが必要時また
は定期的にバツテリイの状態をチエツクするのも
適切である。
これに対して、ゲスト・カードなど頻繁に用い
られるキー・カード、エマージエンシイ・カード
のように非常事態時に用いられるカードではバツ
テリイのチエツクは行なわれず、チエツクによる
バツテリイの不必要な消耗が防止されるととも
に、不必要な表示が行なわれないので、無用な混
乱が生ずるのを未然に防止することができる。
(19) デツド・ボルトとキー・カード デツド・ボルトによつて施錠されているにもか
かわらず、キー・カードを用いて容易に解錠でき
るようにすることは、顧客のプライバシイの侵害
となり好ましくない。しかしながら、何らかの非
常事態が発生した場合には、デツド・ボルトによ
つて施錠されていても解錠できるように確保する
ことが要求される。この実施例では、このような
矛盾する要請を次のやり方により解決している。
上述したように、デツド・ボルトによつて施錠
されている場合には解錠できないゲスト・カード
Aと、解錠できるゲスト・カードBとを発行す
る。これにより、顧客への要求にこたえることが
できる。上述したように、ゲスト・カード発行の
都度、いずれか一方を選択できるようにすること
が好ましい。
非常時用のエマージエンシイ・カードを作成
し、このカードを使用した場合にのみ、デツド・
ボルトによつて施錠されていてもカード・ロツク
装置が解錠される。このことより、デツド・ボル
トにより施錠されているにもかかわらず通常のキ
ー・カードを用いて、たとえマスター・カードで
あつても部屋へ不法に侵入することが防止され、
部屋の安全性が高まるとともに、非常時にはデツ
ド・ボルトによる施錠の有無にかかわらずエマー
ジエンシイ・カードを用いて迅速に解錠可能とな
る。エマージエンシイ・カードの使用を非常時の
みに制限することにより部屋の安全性が高められ
る。
さらに、変形例として、マスター・カードに次
のような機能を持たせるようにすると好ましい。
マスター・カードがカード・ロツク装置で用いら
れたときには、カード・ロツク装置のMPUによ
つてその部屋に顧客が滞在中であるかどうかが調
べられる。カード・ロツク装置のメモリには、カ
ード・リード・データ・エリアがあり、ここにゲ
スト・カードのカード・データが記憶されてい
る。カード・データ中には、チエツクイン日とチ
エツクアウト日時のデータとがあるから、滞在期
間中かどうかを容易に知ることができる。そし
て、滞在期間中であれば、デツド・ボルトによつ
て施錠されている場合にはマスター・カードによ
る解錠を禁止し、滞在期間外である場合にのみデ
ツド・ボルトによつて施錠されていてもマスタ
ー・カードによる解錠を許可する。このようにす
ることにより正規の顧客のプライバシイを確保す
ることができるとともに、マスター・カードも特
定の場合にはエマージエンシイ・カードと同じ働
きをするので融通性が高まる。
(20) エマージエンシイ・カード エマージエンシイ・カードは、非常事態が発生
したときにホテルの部屋を解錠うるためのもので
ある。このカードを用いると、たとえその部屋が
ロツクアウト状態にあつても、またデツド・ボル
トによつて施錠されていても、カード・ロツク装
置を解錠できる。このような特別なキー・カード
を設けることにより、非常事態という特別な事態
に充分対処できる。
(21) マスター・カード いわゆるマスター・キーに対応するものである
が、ロツクアウト状態にあるときまたはデツド・
ボルトによつて施錠されているときには解錠でき
ない。このことにより、プライバシイの確保と部
屋の安全性を高めることができる。
上述したように、顧客の滞在期間以外のときに
は、デツド・ボルトによつて施錠されていてもこ
のマスター・カードによつて解錠できるようにし
てもよい。また、マスター・カードにロツクアウ
トを解除する機能を持たせてもよい。
(22) メイド・カード メイド・カードに対しては、タイム・ゾーン・
チエツクとルームNo.レンジ・チエツクとが行なわ
れるので、メイド・カードを用いては特定の時間
帯および特定の部屋のみしか解錠できない。した
がつて、ホテル・カード・ロツク・システムの保
安性が高められている。また、デツド・ボルトに
よつて施錠されている場合にもメイド・カードを
用いては解錠できないので、顧客のプライバシイ
が確保される。ロツクアウト状態にある部屋もこ
のキー・カードを用いては解錠できない。
(23) メンテナンス・カード メンテナンス・カードは、特定の1部屋につい
て、カードの発行日においてのみ、しかも唯1回
しか解錠できないので、その解錠機能がきわめて
限定されており、ホテル・カード・ロツク・シス
テムの保安性が高められている。
なお、フアースト・ユース・チエツクを行なわ
ず、カード発行日であればこのカードを用いて何
回でも解錠できるようにしてもよい。
(24) スタンバイ・カード カード発行コンソールが故障した場合には、キ
ー・カード、とくにゲスト・カードの発行ができ
なくなりホテルの業務に支障をきたす。発行され
るゲスト・カードのシーケンスNo.は一定の法則に
したがつて更新されていき、最新のシーケンスNo.
はカード発行コンソールにのみ記憶されているか
ら、他のバツクアツプ機でゲスト・カードの発行
を代替することはできない。
このような事態に対処するために、スタンバ
イ・カードが設けられている。スタンバイ・カー
ドは各部屋ごとにあらかじめ発行されかつ保存さ
れている。そして、カード発行コンソールが故障
した場合に、ゲスト・カードに代えて該当する部
屋のスタンバイ・カードが顧客に渡される。スタ
ンバイ・カードはゲスト・カードのシーケンスNo.
とは全く関連性のないシーケンスNo.をもつている
ので、カード発行コンソールの故障に影響を受け
ることなく、使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ホテル・カード・ロツク・システム
の概要を示す斜視図である。第2図は、カードの
種類とそれらの保安性のレベルを示す図である。
第3図は、各種のカードに記録されているデータ
を示す図である。第4図は、カード発行コンソー
ル(親機)の外観を示す斜視図である。第5図
は、カード発行コンソールの操作パネルのスイツ
チ群を拡大して示す図である。第6図は、カード
発行コンソール(親機)の電気的構成を示すブロ
ツク図である。第7図は、カード発行コンソール
のRAMやROMに記憶されているデータを示す
図である。第8図は、オーソライゼーシヨン・カ
ードの発行および初期データ設定の手順の概要を
模式的に示す図である。第9図は、カード発行コ
ンソールのメイン・ルーチンを示すフロー・チヤ
ートである。第10図は、カード発行コンソール
におけるGRカードを用いた処理を示すフロー・
チヤートである。第11図は、カード発行コンソ
ールにおけるGRカード発行処理を示すフロー・
チヤートである。第12図は、カード発行コンソ
ールにおけるMA,SMAおよびGAカード発行処
理を示すフロー・チヤートである。第13図は、
カード発行コンソールにおけるカード発行ルーチ
ンを示すフロー・チヤートである。第14図は、
カード発行コンソールにおけるMAカードを用い
た処理を示すフロー・チヤートである。第15図
は、カード発行コンソールにおけるゲスト・カー
ド発行処理を示すフロー・チヤートである。第1
6図は、カード発行コンソールにおけるルーム・
キヤンセル処理を示すフロー・チヤートである。
第17図は、カード発行コンソールにおける集計
処理を示すフロー・チヤートである。第18図
は、カード発行コンソールにおけるゲスト・カー
ド以外のキー・カードの発行処理を示すフロー・
チヤートである。第19図は、カード発行コンソ
ールにおけるSMAカードを用いた処理を示すフ
ロー・チヤートである。第20図は、カード発行
コンソールにおけるGAカードを用いた処理を示
すフロー・チヤートである。第21図は、ゲス
ト・カード表面にカード・データが印字された様
子を示す図である。第22図は、集計プリンタに
よる印字データのいくつかの例を示す図である。
第23図は、データ入力装置の外観を示す斜視図
である。第24図は、データ入力装置の電気的構
成を示すブロツク図である。第25図は、データ
入力装置のメモリに記憶されているデータを示す
図である。第26図は、ホテルの部屋のドアに取
付けられたカード・ロツク装置を示す斜視図であ
る。第27図は、カード・ロツク装置の電気的構
成を示すブロク図である。第28図は、カード・
ロツク装置のメモリに記憶されるデータを示す図
である。第29図は、カード・ロツク装置におけ
るソレノイドの動作を示すタイム・チヤートであ
る。第30図は、データ入力装置の動作を示すフ
ロー・チヤートである。第31図は、カード発行
コンソールにおけるデータ入力装置を用いたデー
タ入出力処理を示すフロー・チヤートである。第
32図は、カード・ロツク装置における解錠処理
を示すフロー・チヤートである。 10…カード発行コンソール(親機)、11…
カード発行コンソール(子機)、11…集計プレ
ンタ、12…表示器、13…カード発行口、14
…カード挿入口、15…フアンクシヨン・スイツ
チ、16…テンキー、17…電源スイツチ、20
…制御装置、21…カード・リーダ、22…カー
ド・リーダ&プリンタ・ユニツト、23…子機用
コネクタ、24…データ入力装置用コネクタ、5
0…データ入力装置、51…表示器、52…キー
ボード、53…電源スイツチ、54…コネクタ、
60…制御装置、61…テンキー、62…フアン
クシヨン・キー、63…バツテリイ、70…カー
ド・・ロツク装置、71…デツド・ボルト、72
…ラツチ・ボルト、73…カード・ボルト、74
…カード走査溝、75…ノブ、76…緑表示灯、
77…赤表示灯、80…ドア、81…制御回路、
82…カード・リーダ、83…データ入力装置用
コネクタ、84…ソレノイド駆動回路、85…ソ
レノイド、86…ソレノイド・センサ、87…デ
ツド・ボルト・センサ、88…バツテリ、89…
バツテリイ・チエツク回路、AC…オーソライゼ
ーシヨン・カード、KC…キー・カード。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 あらかじめ初期秘密コードが記憶されたメモ
    リと、カード・リーダと、キーボードとを備えた
    カード発行機を用い、 上記キーボードを通してキー入力された初期秘
    密コードと上記メモリに記憶されている初期秘密
    コードとが合致するかどうかを検査し、 両初期秘密コードが合致した場合に、第1のカ
    ードと上記カード発行機とを結びつけるための共
    通コードのキー入力を許し、 上記キーボードを通してキー入力された共通コ
    ードを、上記メモリに記憶するとともに、上記カ
    ード・リーダによつて第1のカードに記録するこ
    とにより第1のカードを発行し、 第1のカードを使用するために必要な第1の秘
    密コードが上記キーボードを通して入力されたこ
    とに応答して、入力された第1の秘密コードを登
    録しておき、 第1のカードを用いた第2のカードの発行にさ
    いして、上記キーボードを通してキー入力された
    第1の秘密コードを、登録されている第1の秘密
    コードを用いて確認した上で、第2のカードの第
    2の秘密コードの上記キーボードからのキー入力
    を受付けてキー入力された第2の秘密コードを登
    録するとともに、第2のカードを発行する、 カード発行方法。 2 第2のカードを用いた第3のカードの発行に
    さいして、上記キーボードを通してキー入力され
    た第2の秘密コードを登録されている第2の秘密
    コードを用いて確認する。特許請求の範囲第1項
    に記載のカード発行方法。
JP59233491A 1984-11-05 1984-11-05 カード発行方法 Granted JPS61110266A (ja)

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AT90115247T ATE118107T1 (de) 1984-11-05 1985-11-04 Dateneingabevorrichtung in einem kartenschlüsselsystem.
EP90115247A EP0417474B1 (en) 1984-11-05 1985-11-04 Data input device in a card lock system
AT85113991T ATE70650T1 (de) 1984-11-05 1985-11-04 Verfahren und system zur kartenausgabe.
DE3587987T DE3587987T2 (de) 1984-11-05 1985-11-04 Dateneingabevorrichtung in einem Kartenschlüsselsystem.
DE8585113991T DE3584946D1 (de) 1984-11-05 1985-11-04 Verfahren und system zur kartenausgabe.
EP85113991A EP0180948B1 (en) 1984-11-05 1985-11-04 Method of and system for issuing cards
US07/157,136 US4912310A (en) 1984-11-05 1988-02-10 Method of and system for issuing cards
HK46796A HK46796A (en) 1984-11-05 1996-03-14 Data input device in a card lock system
HK58596A HK58596A (en) 1984-11-05 1996-04-03 Method of and system for issuing cards

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HK58596A (en) 1996-04-12
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